JP2006334608A - 板圧延機および圧延方法 - Google Patents

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利幸 梶原
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TOKYO SEITETSU KK
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Abstract

【課題】
わずかな費用で、圧延機の板絞りを大幅に低減させることのできる板圧延機およびこの板圧延機を使用した圧延方法を提供する。
【解決手段】
垂直方向配置の一組の上下作業ロールと、該作業ロールを垂直方向にバックアップする一組の上下補強ロールを備えた4段もしくは6段の板圧延機による圧延方法において、前記上下補強ロールの中心を結ぶ中心線に対し、前記一組の上下作業ロールを上下逆方向にオフセット配置して圧延する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、垂直方向配置の一組の上下作業ロールと、該作業ロールを垂直方向にバックアップ(補強)する一組の補強ロールを備えた4段もしくは6段の板圧延機およびこの板圧延機を使用した圧延方法に関する。
板圧延機、特に熱間圧延機による圧延中の板の絞りは生産を阻害し、歩留りを低下させる大きな要因となっている。
この改善のために作業ロールに設けた作業ロールチョックのガタを油圧シリンダで押圧することによりなくすことが行われ、著しい効果が上ることが実証されている。
特許文献1,特許文献2および特許文献3には、垂直方向に配置された一組の作業ロールを圧延方向出側にオフセット配置することが記載されている。
特許文献4には、6段圧延機において中間ロールを可変オフセットすることが記載されている。
特許文献5には、圧延機のロールオフセット調整装置が記載されている。
特許文献6には、連続仕上圧延機の絞り込み防止方法が記載されている。
特開2001−276904号公報 特開平10−52703号公報 特開平8−197110号公報 特開平10−58011号公報 特公平7−36921号公報 特開平8−103806号公報
上述の油圧シリンダで作業ロールチョックのガタをなくす方式にあっては、ハウジングなどに油圧シリンダを設ける必要があるため、かなりの改造期間と費用を要している。
実際の例では、スタンドを増設した時の、休止期間を利用して油圧シリンダを取り付けしている場合もある。
本発明は、かかる点に鑑み、わずかな費用で、圧延機の板絞りを大幅に低減させることのできる板圧延機およびこの板圧延機を使用した圧延方法を提供することを目的とする。
本発明は、垂直方向配置の一組の上下作業ロールと、該作業ロールを垂直方向にバックアップする一組の上下補強ロールを備えた4段もしくは6段の板圧延機において、前記上下補強ロールの中心を結ぶ中心線に対し、前記一組の上下作業ロールを上下逆方向にオフセット配置したことを特徴とする板圧延機を提供する。
また、本発明は、垂直方向配置の一組の上下作業ロールと、該作業ロールを垂直方向にバックアップする一組の上下補強ロールを備えた4段もしくは6段の板圧延機による圧延方法において、前記上下補強ロールの中心を結ぶ中心線に対し、前記一組の上下作業ロールを上下逆方向にオフセット配置して圧延することを特徴とする圧延方法を提供する。
本発明によれば、上下作業ロールを上下逆方向にオフセット配置し、圧延を行うので、圧延機の板絞りを消滅させることのできる板圧延機およびこの板圧延機を使用した圧延方法を提供することができる。
また、既存の圧延機に対してはわずかな費用で、板圧延機の休止をほとんど不要とする改造を行うことができる。
以上のように、本発明によれば板圧延機、特に熱間圧延機における板の絞りを消滅させることができ、生産性の低下と歩留の低下を防ぐことができる効果がある。
本発明の実施例によれば、垂直方向配置の一組の上下作業ロールと、該作業ロールを垂直方向にバックアップする一組の上下補強ロールを備えた4段もしくは6段の板圧延機の改造方法において、上作業ロールを保持する作業ロールチョックと圧延機ハウジングとの間に配設するチョックライナーの厚みを変更して、前記上下補強ロールの中心を結ぶ中心線に対し、前記一組の上下作業ロールを上下逆方向にオフセット配置としたことを特徴とする板圧延機の改造方法が構成される。また、下作業ロールの圧延材出口側オフセットを維持して、上作業ロールについて圧延材入口側にオフセットとして、一組の上下作業ロールを上下逆方向にオフセット配置する改造方法を特徴とする。この改造のためにチョックライナーの変換がなされる。
以下、本発明の実施例を説明する。
本実施例の説明する前に一組の作業ロールを圧延方向出側にオフセットした場合の問題について説明する。
図1は、代表的な熱間圧延機の概略構成を示し、垂直配置された一組の上下作業ロール1,2を垂直配置された一組の上下補強ロール3,4でバックアップ、すなわち補強するようにして熱間圧延機(圧延機)100が構成され、圧延材5が圧延される。図において左方が圧延機入側で、右方が出側である。このような構成の圧延機において、一組の上下作業ロール1,2は上下補強ロール3,4の中心を結ぶ中心線(垂直線Y)に対して圧延機出側にオフセット配置される構成が図示されている。図1において、補強ロール径は1400mm、作業ロール径は700mm、オフセット量は圧延機出側に6mmとしている。ここでΔhは圧下量、γは圧下率を表わす。そして、θは上補強ロール3の中心と上作業ロール1の中心とがなす角度、および下補強ロール4の中心と下作業ロール2の中心とがなす角度を示す。
圧延中、上下作業ロール1,2のトルクが同じならば、圧延荷重Pの負荷されている場合に、垂直配置の上下作業ロール1,2を水平に押す力Fは次式で表わされる。
Figure 2006334608
P=1000Tと仮定すると、F=5.7Tとなり、作業ロールは圧延機出側に押しつけられて、作業ロールのガタは殺されていることになる。すなわちガタはない。
しかしながら、理論的解明は困難であるが、上下の作業ロール1,2に作用するトルクは均一ではない。通常の認識では上下作業ロール1,2に作用するトルク比は最大4対6(又は6対4)とされている。
従って、圧延荷重Pは垂直でなく傾斜して作用し、作業ロールに水平力を及ぼす。この状態圧延機100を図2に示す。(ただし、作業ロール1,2のみ図示してあるが補強ロール3、4を備えていることは図1と同じである。)
上述のトルク比を4対6として本実施例を適用した5スタンド(F〜F)の熱間圧延機について検討する。この圧延機の圧延スケジュールを表1に示す。

Figure 2006334608
ここで、
ロールのヤング率を1.7×10kg/mmとして
R :作業ロール半径
R' :作業ロール偏平半径
L' :作業ロールと圧延材の接触長さ
k :トルクアーム係数
γ:トルクアーム
P :圧延荷重
θR :圧延荷重の垂直線Yに対する傾斜角
γ:上作業ロールに対するトルクアーム
γ:下作業ロールに対するトルクアーム
:上作業ロールトルク
:下作業ロールトルク
γ:圧延荷重の作用線Xが圧延機に接触する点と垂直線Yとの距離
(一般にトルクアームと呼称されている)
表2に示す結果から判るようにθ>θとなり、従って下作業ロール2は圧延機出側から圧延機入側へと移動する。なお、本例においては上下作業ロール1,2に作用するトルクは4:6として計算したが、上下作業ロール1,2に作用するトルクが6:4になった場合には上作業ロールが圧延機入側へと移動する。
すなわち、ガタが生じ、板絞りを引起す可能性を生じる。
各スタンドの表1のスケジュールによるθを表2に示す。

Figure 2006334608
すなわち、F,Fを除き、すべてθ>θであり、圧延前にθの水平力で出側に押しつけられガタが消滅した作業ロールが圧延による水平力θPのため入側に移動し、ガタ発生し、作業ロールの平行性が狂い、板絞りを発生する。
これを防止するためにはθ>θとすることを行う。余裕を2割みて
θ=1.2θ
とすると、Fでは
θ=1.2×0.0187=0.02244
となる。
すなわち、現在のオフセット量6mmが
Figure 2006334608
となって、約4倍のオフセット量を必要とすることになって改造することはやっかいとなる。特に、下作業ロールのオフセットの変更はロール組替レールとの関係で改造がやっかいになる。本実施例によれば下作業ロールはそのままで上作業ロールは全スタンド入側に6mm以内のオフセット済むので、改造が楽である。
本実施例はかかる問題に対処するために、図3に示すように、垂直方向配置の一組の上下作業ロール1,2と、該作業ロール1,2を垂直方向にバックアップする一組の上下補強ロール3,4を備えた4段もしくは6段の板圧延機100において、上下補強ロール3,4の中心を結ぶ中心線に対し、一組の上下作業ロール1,2を上下逆方向にオフセット配置している。
6段の板圧延機の場合は作業ロールと補強ロールとの間に中間ロールが配設される。
本実施例にあっては、下作業ロール2の位置は変更せず、上作業ロール1を圧延機入側に移動することを行っている。
図3において、上下作業ロール1,2はそれぞれ作業ロールチョック12に保持され、圧延機ハウジング11と作業ロールチョック12との間にはチョックライナー13が設けられている。図3で、θは上下作業ロール1,2のYに対する傾斜角を示す。
圧延機100を改造する場合には、上作業ロール1と上側の作業ロールチョック12との間に配設する上側のチョックライナー13の厚みを変更することを行う。他の手段によってもオフセット量を調整することは可能であるが、上述したように上側のチョックライナー13の厚みを変更する改造方法が安価であるし、極めて容易に行うことができ、圧延機を休止する時間を短いものとすることができる。
以上のような構成で下作業ロール2は圧延機出側に6mmオフセットしたままの状態で、上作業ロール1を圧延機の入側に6mmオフセットした場合について検討してみる。理想的には、圧延機の入側は6mm移動するのが望ましいが、この量に限定する必要はない。δ,δを上下作業ロール1,2の上下補強ロール3,4の中心を結ぶ垂直線Yに対するオフセット量とすると、
Figure 2006334608
ここで、Fに関する水平力の関係を数値について検討してみる。
圧延荷重を、2000Tと仮定すると、トルク比を4対6と仮定して
:圧延荷重の傾斜による水平力
=2000T×θ=2000×0.0187=37.4T
:オフセットによる水平力
=2000T×θ=2000×0.0227=45.4T
は圧延機の出口側に作用し,Fは圧延機の入口側へ作用する水平力である。すなわち上作業ロール1は入側オフセットにより圧延前に入側に押しつけられ、圧延開始と共に
−F=45.4T=37.4T=8Tなる水平力で同じ入側に押しつけられる。これによってガタは発生しないことになる。今までガタが生じていた圧延機にあってはガタが消滅することになる。すなわち必要条件はθ>θである。
テストではF3で上作業ロールの入側オフセットδtを2mmにしただけで大きな効果があることを確認している。
この時、
Figure 2006334608
で充分といえる。
尚、5スタンド中F1台のみ改造しただけで、ストリップの先端絞りは39%低減する効果が現われ全体でも27%減少している。ガタが発生する可能性はストリップの先端通板時に起る可能性が高いことから、この効果が先端で大きく現われている事は理論と一致する。尚、FのみでなくF,F,Fも改造すれば最も大きな先端絞りはほとんどゼロになると想定される。
本実施例の方法を用いると、改造ラインで、上作業ロール1のチョックライナーの変換を含めたチョックライナーの厚さの変更でオフセット調整が完了するので、圧延機の休止期間はほとんど必要とせず、経費もわずかで済むことになる。
上作業ロール1の径が下作業ロール2の径より小さいとロールの接触荷重による水平力はオフセットの方向と反対に作用し、作業ロールチョック12は上下共オフセットと反対側に押しつけられ、圧延開始と共に作業ロールチョック12はオフセット側に反対に押しつけられて、作業ロールチョック12は移動し、ガタが発生し、板絞りを発生するおそれがある。このために下作業ロール2を出側に、そして上作業ロール1を入側にオフセットする場合、上下作業ロールの径が同一で圧延するか、あるいは下作業ロール2の径よりも大きな径の上作業ロール1を使用して圧延するのが良い。
上下作業ロールを圧延機出側にオフセットした場合の上下作業ロールに作用する水平力を説明するための図。 図1の場合の作業ロールに派生する現象を説明するための図。 本発明の実施例の概略構成を示す図。
符号の説明
1…上作業ロール、2…下作業ロール、3…上補強ロール、4…下補強ロール、5…圧延機、11…圧延機ハウジング、12…作業ロールチョック、13…チョックライナー、100…熱間圧延機。

Claims (4)

  1. 垂直方向配置の一組の上下作業ロールと、該作業ロールを垂直方向にバックアップする一組の上下補強ロールを備えた4段もしくは6段の板圧延機において、前記上下補強ロールの中心を結ぶ中心線に対し、前記一組の上下作業ロールを上下逆方向にオフセット配置したことを特徴とする板圧延機。
  2. 垂直方向配置の一組の上下作業ロールと、該作業ロールを垂直方向にバックアップする一組の上下補強ロールを備えた4段もしくは6段の板圧延機による圧延方法において、前記上下補強ロールの中心を結ぶ中心線に対し、前記一組の上下作業ロールを上下逆方向にオフセット配置して圧延することを特徴とする圧延方法。
  3. 請求項1において、下作業ロールを出側に、上作業ロールを入側にオフセットする場合、下作業ロールの径よりも大きな径の上作業ロールが使用されることを特徴とする圧延方法。
  4. 垂直方向配置の一組の上下作業ロールと、該作業ロールを垂直方向にバックアップする一組の上下補強ロールを備えた4段もしくは6段の板圧延機の改造方法において、
    上作業ロールを保持する作業ロールチェックと圧延機ハウジングとの間に配設するチョックライナーの厚みを変更して、前記上下補強ロールの中心を結ぶ中心線に対し、前記一組の上下作業ロールを上下逆方向にオフセット配置としたことを特徴とする板圧延機の改造方法。
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