JP2006334087A - 睡眠状態判定システム及び睡眠状態判定方法 - Google Patents

睡眠状態判定システム及び睡眠状態判定方法 Download PDF

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Hiroshi Ishibashi
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Abstract

【課題】被検体の睡眠状態を簡単な方法で正確に判定すること。
【解決手段】睡眠状態判定システムは、被検体の動きに伴って生ずる加速度を検出するセンサユニット2と、センサユニット2により検出されたセンシング信号に基づいて被検体の睡眠状態を検出するセンタ装置1とから構成される。センタ装置1は、検出されたセンシング信号を受信する受信部13と、受信したセンシング信号について所定の時間間隔ごとに最大値と最小値とを求めるとともに、該最大値と最小値の差分を算出する最大最小差分算出部113と、最大最小差分算出部113で算出された差分が所定値以下になるか否かを各時間間隔毎に検出し、該検出結果に基づいて被検体の睡眠状態を判定する睡眠状態判定部114とを具備する。
【選択図】図7

Description

本発明は、加速度センサを用いて被検体の睡眠状態を検出する睡眠状態判定システム及び睡眠状態判定方法に関するものである。
被検体の睡眠状態を把握するために、被検体の体表面の所定の箇所にセンサを装着し、このセンサからの出力信号に所定の演算を行なって人体の睡眠状態を判定する装置が従来より知られている。例えば、特開平10−295649号公報は、3軸の加速度センサにより検出された各加速度データを解析し、所定時間以上の転倒状態又は所定値以上の加速度を検知したときにこれを異常信号として無線により送信する携帯型事故監視装置を開示している。また、特開2004−187961号公報は、被検体の額部に装着して眼球運動を計測する第1の計測手段と、該第1の計測手段と一体化されてなり、第1の計測手段への外乱の大きさの情報を計測する加速度センサ等の第2の計測手段とを備え、外乱の大きさの情報が所定の閾値を超えた場合に眼球電位の情報を修正する睡眠状態検出装置を開示している。
特開平10−295649号公報 特開2004−187961号公報
上記した従来の技術は加速度センサを用いて人の転倒状態や睡眠状態を判定することを開示しているが、簡単な方法により被検体の睡眠状態を正確に検出することを意図したものではなかった。
本発明はこのような課題に着目してなされたものであり、その目的とするところは、被検体の睡眠状態を簡単な方法で正確に判定することができる睡眠状態判定システム及び睡眠状態判定方法を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明の第1の態様は、睡眠状態判定システムであって、被検体の体表面の所定の箇所に装着されたセンサユニットと、このセンサユニットと通信可能に接続され、前記センサユニットからのセンシング信号に基づいて前記被検体の睡眠状態を判定するセンタ装置と、を具備し、前記センサユニットは、該被検体の動きに伴って生ずる加速度を検出する加速度センサと、前記加速度センサにより取得された加速度データを送信する送信部と、を具備し、前記センタ装置は、前記センサユニットから送信された加速度データを受信する受信部と、前記受信部を介して受信された加速度データについて所定の時間間隔ごとに最大値と最小値とを求めるとともに、前記最大値と最小値の差分を算出する最大最小差分算出部と、前記最大最小差分算出部で算出された前記差分が所定値以下になるか否かを各時間間隔毎に検出し、該検出結果に基づいて前記被検体の睡眠状態を判定する睡眠状態判定部と、を具備する。
また、本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記睡眠状態判定部は、前記差分が所定値以下になる時間間隔が2つ以上連続するか否かに基づいて前記被検体の睡眠状態を判定する。
また、本発明の第3の態様は、睡眠状態判定システムであって、被検体の体表面の所定の箇所に装着された複数のセンサユニットと、この複数のセンサユニットと通信可能に接続され、前記複数のセンサユニットからのセンシング信号に基づいて前記被検体の睡眠状態を判定するセンタ装置と、を具備し、前記複数のセンサユニットの各々は、該被検体の動きに伴って生ずる加速度を検出する加速度センサと、前記加速度センサにより取得された加速度データを送信する送信部と、を具備し、前記センタ装置は、前記センサユニットから送信された複数の加速度データを受信する受信部と、前記受信部を介して受信された複数の加速度データについて所定の時間間隔ごとに複数の最大値と最小値を算出するとともに、該複数の最大値と最小値に基く複数の差分を算出する最大最小差分算出部と、各時間間隔が、前記最大最小差分算出部で算出された前記複数の差分の全てが所定値以下になる第1の区間であるか、若しくは前記最大最小差分算出部で算出された前記複数の差分の少なくとも1つが前記所定値を超える第2の区間であるかを検出し、該検出結果に基づいて前記被検体の睡眠状態を判定する睡眠状態判定部と、を具備する。
また、本発明の第4の態様は、第3の態様において、前記睡眠状態判定部は、前記第2の区間が前記第1の区間に挟まれる場合において、前記第2の区間の長さに基いて前記被検体の睡眠状態を判定する。
また、本発明の第5の態様は、第3の態様において、前記睡眠状態判定部は、前記複数のセンサユニットのうち特定の1つのユニットについての差分が連続して所定値以下になる時間間隔の合計に対する、前記第2の区間の合計の割合を算出し、該割合が所定値以下であるか否かに基づいて前記被検体の睡眠状態を判定する。
また、本発明の第6の態様は、第3の態様において、前記睡眠状態判定部は、前記複数のセンサユニットのうち特定の1つのユニットについての差分が連続して所定値以下になる時間間隔の合計に対する、前記第2の区間の合計の割合を算出し、該割合が所定値を越える場合には、前記第1の区間の合計が所定時間よりも長いかどうかを判定し、該判定結果に基いて前記被検体の睡眠状態を判定する。
また、本発明の第7の態様は、第1乃至第6のいずれか1つの態様において、前記センタ装置は、前記センサユニットのセンシング開始と終了及びセンシング周期を制御する制御信号を送信するための送信部を有し、前記センサユニットは、前記制御信号を受信するための受信部を有する。
また、本発明の第8の態様は、被検体の体表面の所定の箇所に装着されたセンサユニットと、このセンサユニットと通信可能に接続され、前記センサユニットからのセンシング信号に基づいて前記被検体の睡眠状態を判定するセンタ装置と、を用いた睡眠状態判定方法であって、前記センサユニットにおいて、前記被検体の動きに伴って生ずる加速度を加速度センサによって検出するステップと、前記加速度センサにより検出された加速度データを送信部を介して送信するステップとを具備し、前記センタ装置において、前記センサユニットから送信された加速度データを受信部を介して受信するステップと、最大最小差分算出部によって、前記受信部を介して受信された加速度データについて所定の時間間隔ごとに最大値と最小値とを求めるとともに、前記最大値と最小値の差分を算出するステップと、睡眠状態判定部によって、前記最大最小差分算出部で算出された前記差分が所定値以下になるか否かを各時間間隔毎に検出し、該検出結果に基づいて前記被検体の睡眠状態を判定するステップと、を具備する。
また、本発明の第9の態様は、被検体の体表面の所定の箇所に装着された複数のセンサユニットと、この複数のセンサユニットと通信可能に接続され、前記複数のセンサユニットからのセンシング信号に基づいて前記被検体の睡眠状態を判定するセンタ装置と、を用いた睡眠状態判定方法であって、前記複数のセンサユニットの各々において、該被検体の動きに伴って生ずる加速度を加速度センサによって検出するステップと、前記加速度センサにより検出された加速度データを送信部を介して送信するステップと、を具備し、前記センタ装置において、前記センサユニットから送信された複数の加速度データを受信部を介して受信するステップと、最大最小差分算出部によって、前記受信部を介して受信された複数の加速度データについて所定の時間間隔ごとに複数の最大値と最小値と、該複数の最大値と最小値に基く複数の差分を算出するステップと、睡眠状態判定部によって、各時間間隔が、前記最大最小差分算出部で算出された前記複数の差分の全てが所定値以下になる第1の区間であるか、若しくは前記最大最小差分算出部で算出された前記複数の差分の少なくとも1つが前記所定値を超える第2の区間であるかを検出し、該検出結果に基づいて前記被検体の睡眠状態を判定するステップと、を具備する。
本発明によれば、被検体の睡眠状態を簡単な方法で正確に判定することができるようになる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態にかかる睡眠状態判定システムの概略構成を示す図である。本実施形態において「睡眠状態」とは、被検体が睡眠をとる意思で横たわっている状態を意味し、実際に睡眠中にある場合のみならず、寝つかれなくて横たわっている場合も含むものとする。
センサユニット2はモジュール化されており、監視対象としての被検体4の体表面の所定の箇所(ここでは胸部)に装着される。装着の一例としてここではアクリル系の両面接着テープ等により接着貼付される。アクリル系両面接着テープは、被検体4の皮膚にかぶれ等の炎症が起きにくい、センサユニット2を被検体4からはがした時にセンサユニット2や被検体4の表面に接着のりが付着しにくい、接着層を薄くできるなどの利点を有する。
センサユニット2は後述する加速度センサを備えており、この加速度センサにより睡眠状態にある被検体4の左右方向の動きに伴って生ずる加速度を検出する。なお、被検体4の左右方向についての具体的な定義については後述する。
加速度センサにより取得された加速度データはセンシング信号として無線ネットワーク3を介して、医療施設や介護施設などに設置されるセンタ装置1に送信される。
ここで、無線ネットワーク3としては、例えばBT(BlueTooth)(登録商標)等の近距離データ通信システムや、無線LAN(Local Area Network)、PHS(Personal Handyphone System)(登録商標)、携帯電話システム等が使用される。
なお、センタ装置1とセンサユニット2との間は必ずしも直接接続する必要はなく、無線中継器を介して接続するようにしてもよい。この場合、センサユニット2と無線中継器との問の無線通信方式としてはBTや無線LAN等の微弱又は小電力型の方式が、一方、無線中継器とセンタ装置1との問の無線通信方式として携帯電話システム等の長距離通信が可能な方式がそれぞれ使用される。
センタ装置1は、アンテナ部11と、信号分配部12と、受信部13と、送信部14と、センサデータ収集処理部15と、センサ制御部16とから構成される。アンテナ部11は、センサ制御部16からの制御信号を送信する送信アンテナ機能と、センサユニット2からのセンシング信号を受信する受信アンテナ機能とを有し、この機能の切替はアンテナ部11に接続されたサーキュレータ等の信号分配部12により行われる。
受信部13は、センサユニット2から無線ネットワーク3、アンテナ部11を介して送信された無線信号を受信したのち復調し、この復調により得られるセンシング信号をセンサデータ収集処理部15へ出力する。送信部14は、センサ制御部16から出力された制御信号を変調したのち無線信号に変換し、この無線信号をアンテナ部11からセンサユニット2に向けて送信する。
センサ制御部16は、例えばCPU(Central Processing Unit)やDSP(Digital Signal Processor)を備えたもので、センサユニット2によるセンシング開始や終了及びセンシング周期に関する指令を含む制御信号を出力する。
センサデータ収集処理部15は、受信したセンシング信号について所定の時間間隔ごとに最大値と最小値とを求めるとともに、前記最大値と最小値の差分を算出し、当該差分が所定値以下になるか否かに基いて被検体の睡眠状態を判定する。詳細は後述する。
図2は、ベッド5に横たわって睡眠状態にある被検体4を示しており、被検体4の右胸部にはセンサユニット2が貼付されている。被検体4は睡眠中に寝返りを打つなど身体を動かすことが考えられるが、ここでのセンサユニット2は被検体4の左右方向の動きを検出する加速度センサを備える。ここで左右方向の動きとは、図2に示すように被検体4が横たわっている状態において身体の横幅方向(身体中心線Pに対して左右の方向)の動きを意味するものとする。
図3は、睡眠状態にある被検体4の左右方向の動きにおける各姿勢と、左右方向の動きを検出する加速度センサ251の向きと、センサ計測値との関係を示している。図3の(A)〜(D)は被検体4を矢印P(図2)の方向すなわち頭上から見たときの姿勢を示している。また、図中の*の記号は、加速度センサ251の+方向を示している。
図3の(A)は被検体4が仰向け状態から反時計方向に90度回転して真横になるような寝返りを打った状態、(B)は被検体4が仰向けに寝ている状態、(C)は仰向け状態から時計方向に45度回転する寝返りを打った状態、(D)は被検体4が仰向け状態から時計方向に90度回転して真横になるような寝返りを打った状態、を示している。
被検体4が図3の(A)に示す姿勢にあるとき、加速度センサ251は垂直方向を向くが(図3の(E))、この場合、重力がそのままかかるのでセンサ計測値はプラス(+)方向に最大の値をとる(図3の(I))。また、被検体4が図3の(B)に示す姿勢にあるとき、加速度センサ251は水平方向を向くが(図3の(F))、この向きは重力と直交しているのでセンサ計測値は0となる(図3の(J))。また、被検体4が図3の(C)に示す姿勢にあるとき、加速度センサ251は45度傾斜した方向を向くが(図3の(G))、この場合のセンサ計測値は、垂直方向の投影成分に対応するセンサ値が得られる(図3の(K))。また、被検体4が図3の(D)に示す姿勢にあるとき、加速度センサ251は垂直方向を向く(図3の(H))。但し、加速度センサ251の+方向は下側になる。したがって、この場合は反対方向の重力がかかるのでセンサ計測値はマイナス(−)方向に最大の値をとる(図3の(L))。
図4はセンサユニット2の概略構成を示しており、アンテナ部21と、送受信信号分配部226と、センシング信号送信部22と、センサ駆動信号受信部23と、センサ駆動制御部24と、センサ本体25と、バッテリ26とを備えている。図5は、図4に示すセンサユニット2のセンサ本体25とセンサ駆動制御部24の構成を示し、図6は、図4に示すセンサユニット2の主としてセンシング信号送信部22とセンサ駆動信号受信部23の構成を示している。
図5に示すように、センサ本体25は被検体4の左右方向の動きを検出する加速度センサ251から構成される。また、センサ駆動制御部24は、中央処理装置(CPU)243と、記憶部242と、クロック信号発生部245と、AD変換部241と、サーバ・プログラミング・インターフェース(SPI)244とを備えている。
クロック信号発生部245は、CPU243のクロック制御信号に基づいて所定周期のクロック信号を発生する。記憶部242は、CPU243により実行されるプログラムを記憶している。CPU243は、センサ本体25の加速度センサ251を始めとして、図4のセンシング信号送信部22、センサ駆動信号受信部23を駆動制御するもので、上述したセンタ装置1から送られてくるセンシング開始や終了及びセンシング周期等の指令の内容を図示せぬメモリに記憶する。そして、以後この保存された指令と記憶部242に記憶された設定データに基づいてクロック制御信号を生成してクロック信号発生部245に出力する。クロック信号発生部245より発生されるクロック信号により、駆動信号として、センシング開始及びセンシング周期に関する信号を生成する。
AD変換部241は、CPU243からの制御信号により駆動される加速度センサ211からの検出データをデジタル信号に変換するもので、CPU243よりSPI244を介してセンシング信号として出力する。
なお、CPU243から加速度センサ251に供給する駆動信号としてはスタンバイ信号が用いられる。加速度センサ251は、スタンバイ信号が“H”レベルになるとセンシングを行う動作状態となり、”L“レベルになると非動作状態、つまり電力消費量の少ないスタンバイ状態となる。
バッテリ26は、例えばボタン型リチウム電池からなるもので、このバッテリ26から発生するDC電圧を、センサ本体25、センサ駆動制御部24、センシング信号送信部22およびセンサ駆動信号受信部23に駆動電源として供給するようになっている。
また、図6に示すように、センシング信号送信部22は、SPI221と、デジタル信号制御部222と、信号変調部223と、混合部224と、電力増幅部225とを備えている。また、センサ駆動信号受信部23は、水晶発振器232と、位相安定化回路234と、電圧制御形発振器236と、低雑音増幅部238と、混合部237と、信号復調部235と、デジタル信号制御部233と、SPI231とを備えている。
センシング信号送信部22は、センサ駆動制御部24からのセンシング信号をSPI221を介してデジタル信号制御部222に取り込み、さらに信号変調部223でデジタル変調、例えばQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)変調し、混合部224を介して所定のフォーマットに変換してセンシングデータを作成し、この作成されたセンシングデータを電力増幅部225で電力増幅する。増幅されたセンシングデータは送受信信号分配部226及びアンテナ部21を介して、センタ装置1に向け送信させる。
一方、センサ駆動信号受信部23は、センタ装置1から送られた制御信号をアンテナ部21で受信すると、送受信信号分配部226、低雑音増幅部238を介して混合部237に取り込む。ここで制御信号を電圧制御形発振器236の出力と混合した所定周波数に変換した後、信号復調部235でデジタル復調し、このデジタル復調により得られた制御信号をデジタル信号制御部233よりSPI231を介してセンサ駆動制御部24に供給する。
図7は、センタ装置1において、特にセンサデータ収集処理部15の構成を示す図であり、加速度データ記憶部111と、データ平均化処理部112と、最大最小差分算出部113と、睡眠状態判定部114とから構成される。
受信部13を介して受信された加速度データは加速度データ記憶部111にいったん記憶される。データ平均化処理部112は当該加速度データを加速度データ記憶部111から適宜読み出して移動平均などの手法により平均化処理を施す。ここでの平均化処理は加速度データのばらつきの程度に応じて実行され、当該加速度データのばらつきが小さい場合には不要である。
平均化された加速度データは次に最大最小差分算出部113に取り込まれる。図8は、このときの加速度データを示している。最大最小差分算出部113は、当該加速度データについて所定時間間隔ごとに最大値と最小値を検出し、当該最大値と最小値の差分を算出する。本実施形態では、計測を10秒ごとに行い、所定時間間隔を1分間としているため、所定時間間隔内に6個の加速度データが得られる。この6個の加速度データから最大値と最小値が検出されてそれらの差分が算出される。図8のA,B,Cは当該差分を示している。ここでは加速度データの符号が考慮されている。図9は、図8の差分A,B,Cの絶対値をとったときの図である。
図10は、差分の絶対値の所定値を例えば980×(20/90)cm/s2 とした場合について示している。睡眠状態判定部114は、各差分が所定値以下であるか以上であるかどうかを判定し、図10において所定値を超える差分についてはその1分間は“活動”であると定義し、所定値以下の差分についての1分間は“非活動”であると定義する。そして、“非活動”であると定義された時間間隔が2分以上継続する場合、この時間区間では、被検体4が睡眠状態にある“睡眠時間”であるとみなす。
図11は、センサデータ収集処理部15での処理の詳細を説明するためのフローチャートである。センサデータ収集処理部15は、加速度データをすべて受信し終わり、加速度データ記憶部111に記憶されていたデータを読み出す状態で動作を開始する。まず、計測開始時刻をTとし(ステップS1)、カウンタnに1を代入する。nは10秒毎の加速度データに計測開始時刻Tから付与された番号である(ステップS2)。そして、胸部に装着されたセンサユニット2内の加速度センサからのT+n×δt(δt=10秒)の時刻における加速度データを加速度データ記憶部111から読み出し、時間間隔1分間ごとにグルーピングして記憶する(ステップS3)。次に、変数nを1インクリメント(ステップS4)した後、計測終了時刻Teか否かを判断する(ステップS5)。ここでの判断がNOの場合にはステップS3に戻ってそれ以後の処理を実行する。計測終了時刻Teは一例として被検体4が睡眠状態から覚醒したときの時刻にすることが考えられるが、それ以前の睡眠中におけるあらかじめ決められた時刻に設定しても良い。
ここでは、ステップS3におけるδt=10秒に設定してあるので、nを1インクリメントしながら、計測開始時刻Tから予め設定された計測終了時刻Teになるまで10秒ごとにステップS3の処理が実行されてそのつど加速度データが読み出され、時間間隔1分間ごとにグルーピングされて記憶される。計測終了時刻TeになったときにステップS5の判断がYESとなる。
次に元に戻り、新たな計測開始時刻をTとし(ステップS6)、さらにカウンタ変数mに1を代入(ステップS7)した後、記憶されている1分間6個の加速度データを読み取り、T+m×ΔTすなわち計測開始時刻Tから最初の1分間における6個の加速度データの最大値と最小値の差分ΔAmを算出する(ステップS8)。
次にΔAmが所定値、例えば980×(20/90)cm/s2以下かどうかを判断し、NOの場合には時刻T+m×ΔTを“活動”として内部のメモリに記憶し(ステップS10)、YESならば“非活動”として内部のメモリに記憶する(ステップS11)。ステップS11の処理に続いてカウンタ変数mを1インクリメントした(ステップS12)後、データ終了か否かを判断し(ステップS13)、NOの場合にはステップS8に戻って次の1分間における6個の加速度データの最大値と最小値の差分ΔAmを算出し、所定値以下かどうかの判断を行う。
そして、計測終了時刻Teまでに記憶された全ての加速度データについて所定値以下かどうかの判断がなされたときにステップS13の判断がYESとなってステップS14に移行する。
以上により、各時刻における「活動」、「非活動」が明確になったため、ステップS14で計測開始時刻を再度Tとする。この後、」ステップS11で“非活動”として記憶された時間について“非活動”が2分以上連続する箇所を検出し、その開始をそれぞれT+ΔT×Laとし、終了をT+ΔT×Lbとする(ステップS15)。ここでLa、Lbは自然数、ΔT=6δt=1分である。このT+ΔT×Laを睡眠開始時刻、T+ΔT×Lbを睡眠終了時刻、(La−Lb)を“睡眠時間”と見なし(ステップS16)、その後、処理を終了する(ステップS17)。
上記した第1実施形態によれば、1分間ごとの加速度データの最大値と最小値とを求めるとともに、前記最大値と最小値の差分を算出し、該差分が所定値以下になるか否かに基づいて被検体の睡眠状態を判断することにより、被検体の睡眠状態を簡単な方法により正確に判定することができる。
(第2実施形態)
第1実施形態では被検体4の胸部に1個のセンサユニットを装着した場合について説明したが、第2実施形態では被検体4の複数個所(胸部、左下腕部、右下腕部、左大腿部、右大腿部、)に複数のセンサユニットを装着し、各センサユニットにより検出される加速度データを考慮して総合的に被検体の睡眠状態を判定することを特徴とする。各センサユニットから受信した加速度データの処理については第1実施形態で用いた手法が利用される。図12は、被検体4の胸部、右大腿部、左大腿部、右下腕部、左下腕部にセンサユニット2−1〜2−5をそれぞれ装着した様子を示している。ここでのセンサユニット2−1〜2−5における加速度センサは被検体の左右方向の動きを検出するものとする。
図13は、複数のセンタユニット(ここではセンサユニット2−1〜2−5)からの加速度データの受信後に、被検体4の睡眠状態を判定するセンタ装置1’の特にセンサデータ収集処理部15’の構成を示している。各センサユニット2−1〜2−5から送信された加速度データはセンタ装置1’のアンテナ部17、信号分配部12、受信部13を介して加速度データ識別部71に取り込まれ、どのセンサユニットからの加速度データであるかの識別が行われ、加速度データA記憶部111a〜加速度データE記憶部111eのうちの対応する加速度データ記憶部にいったん記憶される。ここではセンサユニット2−1の加速度データは加速度データA記憶部111aに、センサユニット2−2の加速度データは加速度データB記憶部111bに、センサユニット2−3の加速度データは加速度データC記憶部111cに、センサユニット2−4の加速度データは加速度データD記憶部111dに、センサユニット2−5の加速度データは加速度データE記憶部111eに記憶される。
各記憶部111a〜111eに記憶された加速度データは各データ平均化処理部112a〜112eにより適宜読み出されてそれぞれ平均化処理が施される。最大最小差分算出部113a〜113eはこれらの加速度データを取り込んで、各加速度データについて所定の時間間隔(ここでは1分)ごとに計測により得られたデータが終了するまで最大値と最小値を検出するとともに、該最大値と最小値の差分を算出する。睡眠状態判定部114は、各最大最小差分算出部113a〜113eで算出された各差分を取り込んでそれらが所定値(ここでは980×(20/90)cm/s2)以下かどうかを検出し、所定値を越えるならば“活動”、所定値以下であるならば“非活動”であると判定する。これによって、被検体4の胸部、右大腿部、左大腿部、右下腕部、左下腕部の5箇所について“活動”であるか“非活動”であるかが1分間ごとにそれぞれ判断される。ここでは、さらに、被検体4の胸部、右大腿部、左大腿部、右下腕部、左下腕部についてすべてが“非活動”である場合を“全非活動(第1の区間)”、胸部、右大腿部、左大腿部、右下腕部、左下腕部のうち少なくとも1箇所について“活動”である場合を“全活動(第2の区間)”として総合的に判定する。
図14は、上記判定によって得られた最初の数分間についてのデータの一例を示している。被検体4の胸部、右大腿部、左大腿部、右下腕部、左下腕部の各々について“活動”であるか“非活動”であるかの判定結果が1分ごとに示されるとともに、“全非活動”であるかあるいは “全活動”であるかの総合判定結果が示されている。但し図14において、○は“非活動”、×は“活動”、A* は“全非活動”、Aは“全活動”を表している。例えば、最初の1分間(1)では、胸部が“活動”、右大腿部が“非活動”、左大腿部が“活動”、右下腕部が“非活動”、左下腕部が“非活動”である。したがって、この場合被検体4の胸部と左大腿部の2箇所は“活動”であるので、総合判定は“全活動”となる。次の1分間(2)では、被検体4の左大腿部と左下腕部の2箇所は“活動”であるので、総合判定は“全活動”となる。さらに次の1分間(3)では、被検体4の左下腕部の2箇所は“活動”であるので、総合判定は“全活動”となる。
これに対して、(4)から(8)の時間区間では胸部、右大腿部、左大腿部、右下腕部、左下腕部がすべて“非活動”となっているので総合判定は“全非活動”となる。ここで、“全非活動”の区間が2分間以上継続する場合、この時間区間を被検体4が睡眠状態にあるという趣旨で“睡眠時間”と定義する。したがって、図14の例では、(4)が睡眠開始時刻、(8)が睡眠終了時刻、(8)から(4)の時間間隔を“睡眠時間”と言うことができる。」
(第2実施形態の第1の変形例)
第1の変形例では、例えば図15に示す表で代表される判定結果において、 “全非活動”と“全非活動”との間に“全活動”が挟まれている場合、当該“全活動”の時間間隔が所定時間(例えば1分間)以内であれば、当該“全活動”を“全非活動”と見なし、当該“全活動”にその前と後の“全非活動”を加えて通算した時間間隔を“睡眠時間”とみなす。例えば、図15に示す例では、時間間隔(6)における総合判定は“全活動”であり、その前後は“全非活動”である。しかしこの場合、“全非活動”の時間間隔が1分以下であるため、時間間隔(6)における総合判定が“全活動”であっても“全非活動”であるとみなされる。すなわち、(2)が睡眠開始時刻、(12)が睡眠終了時刻、(2)から(8)の時間間隔を“睡眠時間”と言うことができる。
(第2実施形態の第2の変形例)
第2の変形例では、例えば図14の表に示される判定結果において、 基準となる箇所(ここでは胸部)について2分以上継続して“非活動”と判定されている時間間隔(ここでは(2)〜(8))を基準に考え、この時間間隔内で総合判定が“全活動”となっている時間間隔を検出する。そして、この“全活動” となっている時間間隔(ここでは(2)と(3))を合計した時間の、基準となる時間間隔に対する割合を算出し、所定値(例えば0.3)以下か否かを判断する。そして、所定値以下ならば、たとえ“全活動”と判定された時間間隔が存在しても、基準とされた“非活動”の時間間隔全体を“全非活動”とみなして“睡眠時間”とする。すなわち、(2)が睡眠開始時刻、(8)が睡眠終了時刻、(2)から(8)の時間間隔を“睡眠時間”と言うことができる。一方、所定値(例えば0.3)を超える場合、基準とされた胸部の“非活動”の時間間隔全体を“全活動”と見なす。そのため、(2)から(8)は“睡眠時間”とは見なされない。
(第2実施形態の第3の変形例)
第2の変形例では、例えば図16の表に示される判定結果において、基準となる箇所(ここでは胸部)について2分以上継続して“非活動”と判定されている時間間隔(ここでは(2)〜(17))を基準に考え、この時間間隔内で総合判定が“全活動”となっている時間間隔を検出する。そして、この“全活動” となっている時間間隔(ここでは(10)〜(18))を合計した時間の、基準となる時間間隔に対する割合を算出し、所定値(例えば0.3)以下か否かを判断する。図16のように所定値の0.3を超えると、第2の変形例では基準となる箇所が“非活動”であっても、その時間間隔は“全活動”と見なしていた。しかし、それでも“全非活動”が所定時間継続する場合は、実質的に“睡眠時間”であると判断されるため、“全非活動”の時間間隔が所定時間(例えば20分間)以上の場合は、その“全非活動”の継続時間間隔を“睡眠状態”と見なす。すなわち、図16では、(3)が睡眠開始時刻、(9)が睡眠終了時刻、(3)から(9)の時間間隔を“睡眠時間”と言うことができる。
図17、図18は、上記した第2実施形態及びその変形例において、センサデータ収集処理部15の処理の詳細を説明するためのフローチャートである。ここでは説明を簡単にするために、被検体4の胸部、右大腿部、左大腿部、右下腕部、左下腕部に装着されたセンサユニット2−1〜2−5の加速度センサからの加速度データのうち、被検体4の胸部、右大腿部の2箇所に装着されたセンサユニット2−1及び2−2内の加速度センサからの加速度データのみを前提にして説明する。まず、計測開始時刻をTとする(ステップS101)。次に、センサユニット2−1内の加速度センサにより検出された加速度データについてはステップS102〜S113が実行され、センサユニット2−2内の加速度センサにより検出された加速度データについてはステップS114〜S125が実行される。しかし、ステップS102〜S113における処理及びステップS114〜S125における処理は、第1実施形態における図11のステップS2〜S13と全く同様にあるのでここでの詳細な説明は省略する。
ステップS113あるいはステップS125の後はステップS126(図18)に移行して再び計測開始時刻をTとし、記憶している各加速度センサの各時刻の判断が“非活動”か、“活動”かを読み出す。次のステップS127でカウンタ変数Kに0を代入する。次に、胸部に装着されたセンサユニット2−1内の加速度センサからの加速度データに関して、時刻T+K×ΔT(ΔT=1分)で、“非活動”であるか否かを読み出して判断する(ステップS128)。YESの場合には右大腿部に装着されたセンサユニット2−2内の加速度センサからの加速度データに関して、時刻T+K×ΔT(ΔT=1分)で、“非活動”であるか否かを読み出して判断する(ステップS129)。ここでの判断がYESの場合には時刻T+K×Δtで“全非活動”であると判断して記憶する(ステップS130)。また、ステップS128の判断がNOあるいはステップS129の判断がNOの場合にはいずれか一方は“全活動”であると考えられるので時刻T+K×Δtで“全活動”であると判断して記憶する(ステップS131)。
次に、カウンタ変数Kを1インクリメントし(ステップS132)、データ終了か否かを判断する(ステップS133)。ここでの判断がNOならば、ステップS128に戻って次の時間間隔T+K×ΔTについて“非活動”か否かの判断を行う。そして、すべての加速度データに関してT+K×ΔTの判断が終了するとステップS133の判断がYESとなる。
ここで再び計測開始時刻をTとし、記憶されている各時刻での“全非活動”、“全活動”のデータを読み出す(ステップS134)。そして胸部に装着されたセンサユニット2−1内の加速度センサからの加速度データに関して、連続する非活動の時間間隔の開始をT+ΔT×La、終了をT+ΔT×Lb(ここでLa、Lbは自然数)とする(ステップS135)。次にT+ΔT×LaとT+ΔT×Lbの間に、“全活動”が所定時間の割合以上含まれるか否かを判断し(ステップS136)、YESの場合にはステップS138に進み、NOの場合にはT+ΔT×Laを睡眠開始時刻とし、T+ΔT×Lbを睡眠終了時刻とし、(Lb−La)を“睡眠時間”と見なす(ステップS137)。
一方、ステップS138では、T+ΔT×LaとT+ΔT×Lbの間に、“全非活動”が所定時間連続(T+ΔT×LcからT+ΔT×Ld(ここでLc、Ldは自然数))しているか否かを判断し、NOの場合にはステップS143に進み、YESの場合にはT+ΔT×Lcを睡眠開始時刻とし、T+ΔT×Ldを睡眠終了時刻とし、(Ld−Lc)を“睡眠時間”と見なす(ステップS139)。ステップS143では、T+ΔT×LaとT+ΔT×Lbの間は“全活動”であると見なし、睡眠時間とは見なさない。
一方、ステップS140では、連続する全非活動(ここでは開始をT+ΔT×Lxとし、終了をT+ΔT×Ly(Lx、Lyは自然数))と、次の連続する全非活動(ここでは開始をT+ΔT×Lzとし、終了をT+ΔT×Lw(Lz、Lwは自然数))の間に挟まれる全活動の時間が所定時間以内か否かを判定し、YESの場合にはT+ΔT×Lxを睡眠開始時刻とし、T+ΔT×Lwを睡眠終了時刻とし、(Lw−Lx)を“睡眠時間”と見なす(ステップS141)。
一方、ステップS140の判断がNOの場合にはステップS142に進んで、T+ΔT×Lxを睡眠開始時刻とし、T+ΔT×Lyを睡眠終了時刻とし、(Ly−Lx)を“睡眠時間”と見なす。さらにT+ΔT×Lzを睡眠開始時刻とし、T+ΔT×Lwを睡眠終了時刻とし、(Lw−Lz)を“睡眠時間”と見なす。このように、前後で睡眠時間を分けることになる。
上記した第2実施形態及びその変形例によれば、複数のセンサユニットからの加速度データに基いて睡眠状態を判定するようにしたので、第1実施形態の効果に加えて、当該判定の精度を高めることができる。
なお、図17、図18のフローチャートは、センサユニットが2個の場合の処理の流れを示しているが、図12のように5個のセンサユニットの場合、あるいはそれ以上の個数のセンサユニットを用いた場合には、図17に示す縦方向の処理(センサ2個の場合は2列)はセンサの個数分だけ必要になる。図18に示すその後の処理もセンサ個数を考慮して同様の手順で行うことができる。
さらに、各種の所定値についても実施形態で用いたものに限定されることはなく、本発明を実施するにあたって適宜変更することができる。
第1実施形態及び2実施形態さらにその変形例の説明では、左右方向の動きを検出する加速度センサ251を用いた場合について説明したが、被検体4の前後方向の動きを検出する加速度センサを用いて睡眠状態を判定することも可能であり、第1実施形態と同様の効果が得られる。ここで前後方向の動きとは、図2に示すように被検体4が横たわっている状態において身体の身長方向の動きを意味するものとする。
なお、上記の第1、第2実施形態及びその変形例では、被検体4の左右方向の動きを検出する1軸の加速度センサを用いたが、被検体4の左右及び前後方向の動きを検出する2軸の加速度センサ、さらには被検体4の上下、左右、前後方向の動きを検出する3軸の加速度センサを用いてもよい。
(第3実施形態)
第1〜第2実施形態及びその変形例では、センシング開始のタイミングやセンシング周期はセンタ装置1からの指令により与えられたが、このような方法に限定されることはない。図19は、センシング開始や終了のタイミング及びセンシング周期に関する設定機能をセンサユニット2内のセンサ駆動制御部24に設けた場合の実施形態を示している。この場合、センサ本体25内の加速度センサは、センサ駆動制御部24からの指令に従って、センシング動作を開始し、検出された加速度データはセンシング信号としてアンテナ部21を介してセンタ装置1に送信される。このような構成によれば、センサユニット2内部のセンサ駆動信号受信部を省略することができる。さらに、センタ装置1内部の信号分配部12、送信部14、センサ制御部16を省略することができる。
図20は、本発明の第4実施形態の変形例の構成である。ここでは、センサ駆動制御部24からの指定に基づいて加速度センサにより検出された加速度データはセンシングデータとしてセンシング信号蓄積部27にいったん蓄積される。その後、センシングデータは記録媒体等に格納されてセンタ装置1に届けられる。このような構成によれば、センサユニット2内部のセンシング信号送信部及びセンサ駆動信号受信部を省略することができる。さらに、センタ装置1内部のアンテナ部11、信号分配部12、受信部13、送信部14、センサ制御部16を省略することができる。
なお、上記した第1〜第3実施形態では、加速度センサにより検出されたセンシング信号を通信回線を介してセンタ装置に送信し、該センタ装置において、当該センシング信号に基づいて被検体の睡眠状態を検出するようにしたが、必ずしも通信回線を介した構成に限定されることはない。すなわち、被検体4からセンシング信号を取得する機能と、当該センシング信号に基づいて被検体4の睡眠状態を判定する機能とが睡眠状態検出装置として1つの筐体に収納されていてもよいし、2つの筐体に別々に収納されていてもよいことは勿論である。
その他、センタ装置1及びセンサユニット2の構成、センシング対象物の種類等についても、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。要するに本発明は、上記各実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。
さらに、上記実施の形態には、種々の段階の発明が含まれており、開示されている複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出できる。例えば、実施の形態に示されている全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題を解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出できる。
本発明の第1実施形態にかかる睡眠状態判定システムの概略構成を示す図である。 ベッド5に横たわって睡眠状態にある被検体4のようすを示している。 睡眠状態にある被検体4の左右方向の動きにおける各姿勢と、左右方向の動きを検出する1軸の加速度センサ251の向きと、センサ計測値との関係を示す図である。 センサユニット2の概略構成を示す図である。 図4に示すセンサユニット2におけるセンタ本体25とセンサ駆動制御部24の概略構成を示す図である。 図4に示すセンサユニット2における主としてセンシング信号送信部22とセンサ駆動信号受信部23の概略構成を示す図である。 センタ装置1において、特にセンサデータ収集処理部15の構成を示す図である。 最大最小差分算出部113に取り込まれる加速度データに基いて最大最小の差分を求める方法を説明するための図である。 図8の差分A,B,Cの絶対値をとったときの図である。 各絶対差分を所定値で2つに区分けした状態を示す図である。 センサデータ収集処理部15での処理の詳細を説明するためのフローチャートである。 本発明の第2実施形態として、被検体4の各部に複数のセンサユニットを装着した様子を示す図である。 複数のセンタユニット(センサユニット2−1〜2−5)からの加速度データの受信後に被検体4の睡眠状態を判定するセンタ装置1’の特にセンサデータ収集処理部15’の構成を示す図である。 第2実施形態の判定によって得られた最初の数分間についてのデータの一例を示す図である。 本発明の第2実施形態の第1の変形例を説明するための図である。 本発明の第2実施形態の第3の変形例を説明するための図である。 本発明の第2実施形態及びその変形例において、センサデータ収集処理部15での処理の詳細を説明するためのフローチャート(前部)である。 本発明の第2実施形態及びその変形例において、センサデータ収集処理部15での処理の詳細を説明するためのフローチャート(後部)である。 本発明の第3実施形態の構成を示す図である。 本発明の第3実施形態の変形例の構成を示す図である。
符号の説明
1 センタ装置
2 センサユニット
3 無線ネットワーク
4 被検体
5 ベッド
11 アンテナ部
12 信号分配器
13 受信部
14 送信部
15 センサデータ収集処理部
16 センサ制御部
21 アンテナ部
22 センシング信号送信部、
23 センサ駆動信号受信部
24 センサ駆動制御部
25 センサ本体
26 バッテリ
111 加速度データ記憶部
112 データ平均化処理部
113 最大最小差分算出部
114 睡眠状態判定部

Claims (9)

  1. 被検体の体表面の所定の箇所に装着されたセンサユニットと、このセンサユニットと通信可能に接続され、前記センサユニットからのセンシング信号に基づいて前記被検体の睡眠状態を判定するセンタ装置と、を具備し、
    前記センサユニットは、
    該被検体の動きに伴って生ずる加速度を検出する加速度センサと、
    前記加速度センサにより取得された加速度データを送信する送信部と、を具備し、
    前記センタ装置は、
    前記センサユニットから送信された加速度データを受信する受信部と、
    前記受信部を介して受信された加速度データについて所定の時間間隔ごとに最大値と最小値とを求めるとともに、前記最大値と最小値の差分を算出する最大最小差分算出部と、
    前記最大最小差分算出部で算出された前記差分が所定値以下になるか否かを各時間間隔毎に検出し、該検出結果に基づいて前記被検体の睡眠状態を判定する睡眠状態判定部と、
    を具備することを特徴とする睡眠状態判定システム。
  2. 前記睡眠状態判定部は、前記差分が所定値以下になる時間間隔が2つ以上連続するか否かに基づいて前記被検体の睡眠状態を判定する請求項1記載の睡眠状態判定システム。
  3. 被検体の体表面の所定の箇所に装着された複数のセンサユニットと、この複数のセンサユニットと通信可能に接続され、前記複数のセンサユニットからのセンシング信号に基づいて前記被検体の睡眠状態を判定するセンタ装置と、を具備し、
    前記複数のセンサユニットの各々は、
    該被検体の動きに伴って生ずる加速度を検出する加速度センサと、
    前記加速度センサにより取得された加速度データを送信する送信部と、を具備し、
    前記センタ装置は、
    前記センサユニットから送信された複数の加速度データを受信する受信部と、
    前記受信部を介して受信された複数の加速度データについて所定の時間間隔ごとに複数の最大値と最小値を算出するとともに、該複数の最大値と最小値に基く複数の差分を算出する最大最小差分算出部と、
    各時間間隔が、前記最大最小差分算出部で算出された前記複数の差分の全てが所定値以下になる第1の区間であるか、若しくは前記最大最小差分算出部で算出された前記複数の差分の少なくとも1つが前記所定値を超える第2の区間であるかを検出し、該検出結果に基づいて前記被検体の睡眠状態を判定する睡眠状態判定部と、
    を具備することを特徴とする睡眠状態判定システム。
  4. 前記睡眠状態判定部は、前記第2の区間が前記第1の区間に挟まれる場合において、前記第2の区間の長さに基いて前記被検体の睡眠状態を判定する請求項3記載の睡眠状態判定システム。
  5. 前記睡眠状態判定部は、前記複数のセンサユニットのうち特定の1つのユニットについての差分が連続して所定値以下になる時間間隔の合計に対する、前記第2の区間の合計の割合を算出し、該割合が所定値以下であるか否かに基づいて前記被検体の睡眠状態を判定する請求項3記載の睡眠状態判定システム。
  6. 前記睡眠状態判定部は、前記複数のセンサユニットのうち特定の1つのユニットについての差分が連続して所定値以下になる時間間隔の合計に対する、前記第2の区間の合計の割合を算出し、該割合が所定値を越える場合には、前記第1の区間の合計が所定時間よりも長いかどうかを判定し、該判定結果に基いて前記被検体の睡眠状態を判定する請求項3記載の睡眠状態判定システム。
  7. 前記センタ装置は、前記センサユニットのセンシング開始と終了及びセンシング周期を制御する制御信号を送信するための送信部を有し、前記センサユニットは、前記制御信号を受信するための受信部を有することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1つに記載の睡眠状態判定システム。
  8. 被検体の体表面の所定の箇所に装着されたセンサユニットと、このセンサユニットと通信可能に接続され、前記センサユニットからのセンシング信号に基づいて前記被検体の睡眠状態を判定するセンタ装置と、を用いた睡眠状態判定方法であって、
    前記センサユニットにおいて、
    前記被検体の動きに伴って生ずる加速度を加速度センサによって検出するステップと、
    前記加速度センサにより検出された加速度データを送信部を介して送信するステップとを具備し、
    前記センタ装置において、
    前記センサユニットから送信された加速度データを受信部を介して受信するステップと、
    最大最小差分算出部によって、前記受信部を介して受信された加速度データについて所定の時間間隔ごとに最大値と最小値とを求めるとともに、前記最大値と最小値の差分を算出するステップと、
    睡眠状態判定部によって、前記最大最小差分算出部で算出された前記差分が所定値以下になるか否かを各時間間隔毎に検出し、該検出結果に基づいて前記被検体の睡眠状態を判定するステップと、
    を具備することを特徴とする睡眠状態判定方法。
  9. 被検体の体表面の所定の箇所に装着された複数のセンサユニットと、この複数のセンサユニットと通信可能に接続され、前記複数のセンサユニットからのセンシング信号に基づいて前記被検体の睡眠状態を判定するセンタ装置と、を用いた睡眠状態判定方法であって、
    前記複数のセンサユニットの各々において、
    該被検体の動きに伴って生ずる加速度を加速度センサによって検出するステップと、
    前記加速度センサにより検出された加速度データを送信部を介して送信するステップと、を具備し、
    前記センタ装置において、
    前記センサユニットから送信された複数の加速度データを受信部を介して受信するステップと、
    最大最小差分算出部によって、前記受信部を介して受信された複数の加速度データについて所定の時間間隔ごとに複数の最大値と最小値と、該複数の最大値と最小値に基く複数の差分を算出するステップと、
    睡眠状態判定部によって、各時間間隔が、前記最大最小差分算出部で算出された前記複数の差分の全てが所定値以下になる第1の区間であるか、若しくは前記最大最小差分算出部で算出された前記複数の差分の少なくとも1つが前記所定値を超える第2の区間であるかを検出し、該検出結果に基づいて前記被検体の睡眠状態を判定するステップと、
    を具備することを特徴とする睡眠状態判定方法。
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