JP2006331146A - 画像解析装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 入力された画像情報を、例えばソフトウェア開発支援ツールで利用可能であるような、モデル構成情報を保持した形式のデータに変換する機能を備えた画像処理装置を提供する。
【解決手段】 画像を入力する画像入力手段1と、入力された画像から図形情報と文字情報を抽出する画像認識手段2と、図形情報を図形要素に分類し、分類された図形情報と文字情報から特定のモデル図のモデル構成要素を抽出するモデル構成要素抽出手段7と、モデル構成要素からモデル構成情報への変換機能をもつモデル構成情報変換手段9とを備えた。
【選択図】 図1
【解決手段】 画像を入力する画像入力手段1と、入力された画像から図形情報と文字情報を抽出する画像認識手段2と、図形情報を図形要素に分類し、分類された図形情報と文字情報から特定のモデル図のモデル構成要素を抽出するモデル構成要素抽出手段7と、モデル構成要素からモデル構成情報への変換機能をもつモデル構成情報変換手段9とを備えた。
【選択図】 図1
Description
本発明は、画像情報から特定のモデル図の構成情報を抽出する画像解析装置に関する。
ビジネスや研究開発の場では、多くの種類の図や表といったモデル図が用いられている。ソフトウェア開発においては、以前からフローチャートやデータフローダイアグラムに代表されるモデル図が用いられてきた。現在、UML(Unified Modeling Language)が広く普及しており、要求分析から実装までの一連の開発プロセスを一貫したモデル図を用いて管理するソフトウェア開発支援ツールも普及している。
特許文献1では、UMLで記法が定められているような複数種の図から所定のプログラム言語の完全なソースコードを得るビジュアルプログラミングシステムが提案されている。
手書きの画像から文字情報や図形情報を抽出するOCRの技術は広く普及している。特許文献2では、手書き文字などの変形に強い文字認識方法を提案している。また、特許文献3では、画像から図形を抽出し直線及び円弧として表現する図形認識装置が提案されている。
特開2004−70810公報
特開平07−21317号公報
特開2004−139277公報
特許文献1では、UMLで記法が定められているような複数種の図から所定のプログラム言語の完全なソースコードを得るビジュアルプログラミングシステムが提案されている。
手書きの画像から文字情報や図形情報を抽出するOCRの技術は広く普及している。特許文献2では、手書き文字などの変形に強い文字認識方法を提案している。また、特許文献3では、画像から図形を抽出し直線及び円弧として表現する図形認識装置が提案されている。
ソフトウェア開発の場では、ミーティングやブレインストーミングが頻繁に行われ、それらの成果物は電子文書ではなく、ホワイトボードや用紙といった手書きのメディアに書かれたモデル図であることが多い。これらの成果物を再度ソフトウェア開発支援ツールに入力する作業は単調であり、工数を必要とする。また、入力時にミスし、内容が異なってしまうことも考えられる。
本発明は、入力された画像情報を、例えばソフトウェア開発支援ツールで利用可能であるような、モデル構成情報を保持した形式のデータに変換する機能を備えた画像解析装置を提供することを目的とする。
本発明は、入力された画像情報を、例えばソフトウェア開発支援ツールで利用可能であるような、モデル構成情報を保持した形式のデータに変換する機能を備えた画像解析装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、画像を入力する画像入力手段と、入力された画像から図形情報と文字情報を抽出する画像認識手段と、図形情報を図形要素に分類し、分類された図形情報と文字情報から特定のモデル図のモデル構成要素を抽出するモデル構成要素抽出手段と、モデル構成要素からモデル構成情報への変換機能をもつモデル構成情報変換手段とを備えた画像解析装置を最も主要な特徴とする。
請求項2記載の発明では、モデル図の種類を提示する表示手段と、モデル図の種類を決定する決定手段を、さらに備えたことを特徴とする請求項1記載の画像解析装置を主要な特徴とする。
請求項3記載の発明では、モデル構成要素抽出手段は、抽出された図形情報と文字情報がモデル図のモデル構成情報を省略した形態の場合、それを補完したモデル構成要素を抽出する機能を有する請求項1記載の画像解析装置を主要な特徴とする。
請求項4記載の発明では、モデル構成情報変換手段は、モデル構成要素の補完処理をモデル図の種類ごとに異なって行う機能を有する請求項3記載の画像解析装置を主要な特徴とする。
請求項5記載の発明では、表示手段は、複数の補完方法を提示する機能を有する請求項2記載の画像解析装置を主要な特徴とする。
請求項6記載の発明では、表示手段は、モデル構成情報のデフォルト値の入力設定を受け付ける機能を有する請求項2記載の画像解析装置を主要な特徴とする。
請求項2記載の発明では、モデル図の種類を提示する表示手段と、モデル図の種類を決定する決定手段を、さらに備えたことを特徴とする請求項1記載の画像解析装置を主要な特徴とする。
請求項3記載の発明では、モデル構成要素抽出手段は、抽出された図形情報と文字情報がモデル図のモデル構成情報を省略した形態の場合、それを補完したモデル構成要素を抽出する機能を有する請求項1記載の画像解析装置を主要な特徴とする。
請求項4記載の発明では、モデル構成情報変換手段は、モデル構成要素の補完処理をモデル図の種類ごとに異なって行う機能を有する請求項3記載の画像解析装置を主要な特徴とする。
請求項5記載の発明では、表示手段は、複数の補完方法を提示する機能を有する請求項2記載の画像解析装置を主要な特徴とする。
請求項6記載の発明では、表示手段は、モデル構成情報のデフォルト値の入力設定を受け付ける機能を有する請求項2記載の画像解析装置を主要な特徴とする。
請求項1によれば、手書きのメディアに書かれたモデル図をすぐにソフトウェア開発支援ツールで利用できる。これによって作業効率が向上する。また手書きのメディアから手入力する際のミスを防げる。
請求項2によれば、モデル図の種類を装置が知ることができる。
請求項3によれば、ユーザが、省略された形態のモデルをメディアに書くことが可能となる。これによって、ユーザは創造的な作業に集中できる効果も望まれる。
請求項4によれば、ユーザが手書きのメディアにモデル図を書く際、デフォルトの値までを詳細に書く必要がなくなり、作業効率が向上する。
請求項5によれば、ユーザの意図しない変換がなされることがなくなり、ユーザが手作業でこれを補正する手間がなくなり、作業効率が向上する。
請求項6によれば、プロジェクトの規則に従ったデフォルト値の設定をユーザが行うことができる。これにより、プロジェクト間で自明な情報を手書きのメディアにモデル図に書く必要がなくなる。
請求項2によれば、モデル図の種類を装置が知ることができる。
請求項3によれば、ユーザが、省略された形態のモデルをメディアに書くことが可能となる。これによって、ユーザは創造的な作業に集中できる効果も望まれる。
請求項4によれば、ユーザが手書きのメディアにモデル図を書く際、デフォルトの値までを詳細に書く必要がなくなり、作業効率が向上する。
請求項5によれば、ユーザの意図しない変換がなされることがなくなり、ユーザが手作業でこれを補正する手間がなくなり、作業効率が向上する。
請求項6によれば、プロジェクトの規則に従ったデフォルト値の設定をユーザが行うことができる。これにより、プロジェクト間で自明な情報を手書きのメディアにモデル図に書く必要がなくなる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る画像解析装置のブロック図である。図1に示すように、本画像解析装置は、画像入力機能をもつ画像入力部1、入力された画像を認識して図形情報と文字情報を抽出する機能をもつ画像認識部2、画像認識部2に利用されて画像情報からそれぞれ図形情報と文字情報への変換規則を定めた辞書機能をもつ図形情報辞書3、文字情報辞書4とを備える。
また、本画像解析装置は、さらに画像認識部2によって抽出された図形情報と文字情報を格納する機能をもつ図形情報格納部5、文字情報格納部6、図形情報を図形要素に分類し、その分類された図形情報と文字情報から特定モデルのモデル構成要素を抽出するモデル構成要素抽出部7、モデル構成要素抽出部7に利用されて図形情報及び文字情報からモデル構成要素への変換規則を定めた辞書の機能を持つモデル構成要素辞書8とを備える。
また、本画像解析装置は、さらにモデル構成要素からモデル構成情報への変換機能をもつモデル構成情報変換部9、モデル構成情報変換部9に利用されてモデル構成要素からモデル構成情報への変換基礎機能を定めた辞書の機能を持つモデル構成情報辞書10、変換されたモデル構成情報をファイルへ出力するためのファイル出力部11を備える。また、モデル構成情報変換部9は、構成要素の抽出に際し、入力画像内に明示的に記述されていないモデル構成情報のデフォルト値を自動的に決定する機能を有する。
また、本画像解析装置は、さらにモデル構成要素抽出部7において、どのモデル図として処理を実行するかのモデル図の種類を決定する機能を持ったモデル図種類選択制御部12、及び、モデル図種類選択制御部12におけるモデル図種類の決定をユーザに委譲するために、及び、モデル構成要素抽出部7において、ユーザが構成要素抽出の設定をするために、モデル図の種類を提示することにより本装置とユーザのインタラクションを提供する機能をもつ表示部13を備える。
図1は、本発明の実施形態に係る画像解析装置のブロック図である。図1に示すように、本画像解析装置は、画像入力機能をもつ画像入力部1、入力された画像を認識して図形情報と文字情報を抽出する機能をもつ画像認識部2、画像認識部2に利用されて画像情報からそれぞれ図形情報と文字情報への変換規則を定めた辞書機能をもつ図形情報辞書3、文字情報辞書4とを備える。
また、本画像解析装置は、さらに画像認識部2によって抽出された図形情報と文字情報を格納する機能をもつ図形情報格納部5、文字情報格納部6、図形情報を図形要素に分類し、その分類された図形情報と文字情報から特定モデルのモデル構成要素を抽出するモデル構成要素抽出部7、モデル構成要素抽出部7に利用されて図形情報及び文字情報からモデル構成要素への変換規則を定めた辞書の機能を持つモデル構成要素辞書8とを備える。
また、本画像解析装置は、さらにモデル構成要素からモデル構成情報への変換機能をもつモデル構成情報変換部9、モデル構成情報変換部9に利用されてモデル構成要素からモデル構成情報への変換基礎機能を定めた辞書の機能を持つモデル構成情報辞書10、変換されたモデル構成情報をファイルへ出力するためのファイル出力部11を備える。また、モデル構成情報変換部9は、構成要素の抽出に際し、入力画像内に明示的に記述されていないモデル構成情報のデフォルト値を自動的に決定する機能を有する。
また、本画像解析装置は、さらにモデル構成要素抽出部7において、どのモデル図として処理を実行するかのモデル図の種類を決定する機能を持ったモデル図種類選択制御部12、及び、モデル図種類選択制御部12におけるモデル図種類の決定をユーザに委譲するために、及び、モデル構成要素抽出部7において、ユーザが構成要素抽出の設定をするために、モデル図の種類を提示することにより本装置とユーザのインタラクションを提供する機能をもつ表示部13を備える。
[実施例1]
次に、本発明の第1の実施例について説明する。図2は、本発明の実施形態に係る画像解析装置における全体処理フロー図である。
まず、この画像解析装置における全体処理について説明すると、画像入力部1に対して、画像情報、例えば、用紙に書かれたモデル図を、外部装置、例えばスキャナで取り込んだ画像を入力する(S1)。
次に、画像認識部2は、画像入力部1から入力された画像を受け取る。画像認識部2、例えばOCRは、図形情報辞書3、文字情報辞書4に定められた変換規則に従い入力された画像から図形情報と文字情報を抽出する(S2)。図形情報は、例えばベクタ情報により構成され、ベクタ情報は、矩形、三角形といったレベルまで抽象化されることが望ましい。図形情報、文字情報ともに、同一座標系上の座標情報を保持することが望ましい。
ここで、例えば、図5に示すような画像が入力された場合、図6に示すような図形情報と文字情報が抽出される。すなわち、図形情報は矩形、線、三角形といったように、人間が画像を見たときに認識される形状にまで抽象化されており、図形の位置や形状を示す座標情報を保持している。文字情報は、文字列の始点を示す座標情報を保持している。
次に、モデル図種類選択制御部12によって入力された画像情報がどのモデル図なのかを決定する。モデル図とは、例えば、表やグラフ、ソフトウェア開発を支援するモデル図などである。ソフトウェア開発を支援するモデル図として具体例を挙げるならば、UML、データフローダイアグラム、フローチャートなどである。
次に、ユーザは、表示部13を通じて、モデル図の種類を決定することができる(S3)。どのモデル図が選択されたかという情報は、表示部13からモデル図種類選択制御部12に通知される。
次に、モデル構成要素抽出部7において、図形情報と文字情報からモデル構成要素を抽出する(S4)。モデル構成要素とは、例えば、UMLにおいては、クラス、属性、メソッド、関係といった概念を示す。データフローダイアグラムにおいては、データフロー、プロセス、ターミネータ、データストアといった概念を示す。モデル構成要素抽出部7は、モデル図種類選択制御部12から通知されたモデル図種類に従って、適切なモデル構成要素辞書8に定められた変換規則に基づきモデル構成要素を抽出する。
次に、本発明の第1の実施例について説明する。図2は、本発明の実施形態に係る画像解析装置における全体処理フロー図である。
まず、この画像解析装置における全体処理について説明すると、画像入力部1に対して、画像情報、例えば、用紙に書かれたモデル図を、外部装置、例えばスキャナで取り込んだ画像を入力する(S1)。
次に、画像認識部2は、画像入力部1から入力された画像を受け取る。画像認識部2、例えばOCRは、図形情報辞書3、文字情報辞書4に定められた変換規則に従い入力された画像から図形情報と文字情報を抽出する(S2)。図形情報は、例えばベクタ情報により構成され、ベクタ情報は、矩形、三角形といったレベルまで抽象化されることが望ましい。図形情報、文字情報ともに、同一座標系上の座標情報を保持することが望ましい。
ここで、例えば、図5に示すような画像が入力された場合、図6に示すような図形情報と文字情報が抽出される。すなわち、図形情報は矩形、線、三角形といったように、人間が画像を見たときに認識される形状にまで抽象化されており、図形の位置や形状を示す座標情報を保持している。文字情報は、文字列の始点を示す座標情報を保持している。
次に、モデル図種類選択制御部12によって入力された画像情報がどのモデル図なのかを決定する。モデル図とは、例えば、表やグラフ、ソフトウェア開発を支援するモデル図などである。ソフトウェア開発を支援するモデル図として具体例を挙げるならば、UML、データフローダイアグラム、フローチャートなどである。
次に、ユーザは、表示部13を通じて、モデル図の種類を決定することができる(S3)。どのモデル図が選択されたかという情報は、表示部13からモデル図種類選択制御部12に通知される。
次に、モデル構成要素抽出部7において、図形情報と文字情報からモデル構成要素を抽出する(S4)。モデル構成要素とは、例えば、UMLにおいては、クラス、属性、メソッド、関係といった概念を示す。データフローダイアグラムにおいては、データフロー、プロセス、ターミネータ、データストアといった概念を示す。モデル構成要素抽出部7は、モデル図種類選択制御部12から通知されたモデル図種類に従って、適切なモデル構成要素辞書8に定められた変換規則に基づきモデル構成要素を抽出する。
図3は、図2に示すモデル構成要素抽出(S4)の詳細な処理フロー図である。すべての図形情報と文字情報に関して、モデル構成要素辞書8を参照し、対応するモデル構成要素を決定する(S11〜S14)。その際、図形情報と文字情報が、モデル図の要素の省略形を示す形体ならば(S13でYes)、省略された部分を補完する処理を行う(S16)。
例えば、図6に示すような図形情報と文字情報を受け取り、モデル図種類選択制御部12によって、モデル図の種類がUMLと決定された場合を考える。UMLにおけるモデル構成要素辞書8の一例を図7に示す。図形要素の種類、及びそれらがどんな条件を満たしているかによって、どのモデル構成要素に対応付けられるかが決定する。
ここで、図6のF−01の矩形は図7によるとクラスを示しているということになる。F−06及びF−07の線は、F−01の矩形の内部にあるので、F−01が示すクラスのフィールドを分割する線であるというふうに図形情報からモデル構成要素が抽出される。なお、クラスフィールドについては図9に示したとおりである。
矩形を横断する線によって区切られた領域を上から順番に第nフィールドとする。S−01の文字列“クラス1”はF−01が示すクラスの第1フィールド内にあり、<<>>で囲まれた文字列ではないので、クラス名である。線F−4は矩形F−1と矩形F−2を結んでいるので関連である。
S−07の文字列は矩形F−1と線F−4の接点の近傍にあり、“0.1”は多重度を示す文字列であることがモデル構成要素辞書8により決定されるので多重度である。S−09はF−1と線F−4の接点の近傍にあるが、多重度を示す文字列ではないのでロール名である。さらに、文字列S−04はF−01が示すクラスの第3フィールド内にあるので、メソッドである。
文字列S−04の“+操作1(引数1:int):void”と言う文字列は、“+”が可視性を示すモデル構成要素、“操作1”がメソッド名を示すモデル構成要素、“引数1”が第1引数名を示すモデル構成要素、“int”が第1引数の型を示すモデル構成要素、“void”がメソッドの返り値を示すモデル構成要素、というふうに分解される。
例えば、図6に示すような図形情報と文字情報を受け取り、モデル図種類選択制御部12によって、モデル図の種類がUMLと決定された場合を考える。UMLにおけるモデル構成要素辞書8の一例を図7に示す。図形要素の種類、及びそれらがどんな条件を満たしているかによって、どのモデル構成要素に対応付けられるかが決定する。
ここで、図6のF−01の矩形は図7によるとクラスを示しているということになる。F−06及びF−07の線は、F−01の矩形の内部にあるので、F−01が示すクラスのフィールドを分割する線であるというふうに図形情報からモデル構成要素が抽出される。なお、クラスフィールドについては図9に示したとおりである。
矩形を横断する線によって区切られた領域を上から順番に第nフィールドとする。S−01の文字列“クラス1”はF−01が示すクラスの第1フィールド内にあり、<<>>で囲まれた文字列ではないので、クラス名である。線F−4は矩形F−1と矩形F−2を結んでいるので関連である。
S−07の文字列は矩形F−1と線F−4の接点の近傍にあり、“0.1”は多重度を示す文字列であることがモデル構成要素辞書8により決定されるので多重度である。S−09はF−1と線F−4の接点の近傍にあるが、多重度を示す文字列ではないのでロール名である。さらに、文字列S−04はF−01が示すクラスの第3フィールド内にあるので、メソッドである。
文字列S−04の“+操作1(引数1:int):void”と言う文字列は、“+”が可視性を示すモデル構成要素、“操作1”がメソッド名を示すモデル構成要素、“引数1”が第1引数名を示すモデル構成要素、“int”が第1引数の型を示すモデル構成要素、“void”がメソッドの返り値を示すモデル構成要素、というふうに分解される。
次に、図3に戻って、モデル構成情報変換部9は、モデル構成情報辞書10に定められた変換規則に従い、抽出されたモデル構成要素を、モデル構成情報に変換する(S15)。
モデル構成情報とは、モデル構成要素と可逆な形式の情報である。モデル図種類としてUMLを例に挙げれば、モデル構成情報の形式として、XMI、IBM Rational Roseのファイル形式であり業界のデファクトスタンダードとなっているPetal形式、または、CやC++やJava(登録商標)などのプログラミング言語などが考えられる。
これらの形式で表現されたモデル構成情報は、ファイル出力部11によって外部に出力され、モデル構成情報の形式をサポートする外部装置で利用することができる。
次に、図4は、図2に示すモデル構成情報変換(S5)の詳細な処理フロー図である。すべてのモデル構成要素について、モデル構成情報辞書10を参照し、モデル構成情報への変換を行う。その後、モデル構成要素のデフォルト値を設定するならば、デフォルト値として設定する(S21〜S24)。
前記により抽出されたモデル構成要素をモデル構成情報に変換したものの一例を図8に示す。この例においては、モデル構成要素を要素の識別子で表現し、格識別子の値を“=”の右辺値で表現している。また、モデル構成要素の構造を中括弧の入れ子構造にすることで表現している。
以上の処理によって、ユーザは、手書きのメディアに記述されたモデル図を、再度手入力する必要がなくなり、生産性の向上、入力ミスの軽減などの効果が望まれる。
モデル構成情報とは、モデル構成要素と可逆な形式の情報である。モデル図種類としてUMLを例に挙げれば、モデル構成情報の形式として、XMI、IBM Rational Roseのファイル形式であり業界のデファクトスタンダードとなっているPetal形式、または、CやC++やJava(登録商標)などのプログラミング言語などが考えられる。
これらの形式で表現されたモデル構成情報は、ファイル出力部11によって外部に出力され、モデル構成情報の形式をサポートする外部装置で利用することができる。
次に、図4は、図2に示すモデル構成情報変換(S5)の詳細な処理フロー図である。すべてのモデル構成要素について、モデル構成情報辞書10を参照し、モデル構成情報への変換を行う。その後、モデル構成要素のデフォルト値を設定するならば、デフォルト値として設定する(S21〜S24)。
前記により抽出されたモデル構成要素をモデル構成情報に変換したものの一例を図8に示す。この例においては、モデル構成要素を要素の識別子で表現し、格識別子の値を“=”の右辺値で表現している。また、モデル構成要素の構造を中括弧の入れ子構造にすることで表現している。
以上の処理によって、ユーザは、手書きのメディアに記述されたモデル図を、再度手入力する必要がなくなり、生産性の向上、入力ミスの軽減などの効果が望まれる。
[実施例2]
図3のモデル構成要素抽出の詳細な処理フローにおける、モデル構成要素補完処理(S16)は、モデル図の種類によって図表の省略のルールが異なるため、モデル図の種類ごとに異なった処理を行わなければならない。
この第2の実施例では、UMLのクラスの省略形を例として挙げて、補完処理の実施例の説明を行う。
なお、第2の実施例では、図3のモデル構成要素抽出の詳細な処理フローにおけるモデル構成要素補完処理(S16)以外は、第1の実施例と同様な形態をもつ。
UMLにおいては、クラスを図10から図12に示すように省略して記述することが許されている。図10においては、第3フィールドを省略し、第1フィールドにクラス名、第2フィールドにメソッドを記述している。図11においては、第3フィールドを省略し、第2フィールドに属性を記述している。図12においては、第2フィールドと第3フィールドを省略し、第1フィールドにクラス名を記述している。
本実施例のモデル構成要素補完処理においては、図10のモデル図を、属性を持たないクラスとして抽出する。図11のモデル図を、メソッドを持たないクラスとして抽出する。図12のモデル図を、メソッドと属性を持たないクラスとして抽出する。
ここで、図10と図11において、第2フィールドの文字列がメソッドなのか属性なのかを判断する方法について説明する。メソッドの記述においては、引数を1つも持たない場合でも、引数リストを括弧で囲むことが通例となっている。これを利用して、クラスのフィールドが2つだった場合には、括弧を含む文字列を含む場合はメソッドのフィールドとし、含まない場合には属性のフィールドと判断する。
図3のモデル構成要素抽出の詳細な処理フローにおける、モデル構成要素補完処理(S16)は、モデル図の種類によって図表の省略のルールが異なるため、モデル図の種類ごとに異なった処理を行わなければならない。
この第2の実施例では、UMLのクラスの省略形を例として挙げて、補完処理の実施例の説明を行う。
なお、第2の実施例では、図3のモデル構成要素抽出の詳細な処理フローにおけるモデル構成要素補完処理(S16)以外は、第1の実施例と同様な形態をもつ。
UMLにおいては、クラスを図10から図12に示すように省略して記述することが許されている。図10においては、第3フィールドを省略し、第1フィールドにクラス名、第2フィールドにメソッドを記述している。図11においては、第3フィールドを省略し、第2フィールドに属性を記述している。図12においては、第2フィールドと第3フィールドを省略し、第1フィールドにクラス名を記述している。
本実施例のモデル構成要素補完処理においては、図10のモデル図を、属性を持たないクラスとして抽出する。図11のモデル図を、メソッドを持たないクラスとして抽出する。図12のモデル図を、メソッドと属性を持たないクラスとして抽出する。
ここで、図10と図11において、第2フィールドの文字列がメソッドなのか属性なのかを判断する方法について説明する。メソッドの記述においては、引数を1つも持たない場合でも、引数リストを括弧で囲むことが通例となっている。これを利用して、クラスのフィールドが2つだった場合には、括弧を含む文字列を含む場合はメソッドのフィールドとし、含まない場合には属性のフィールドと判断する。
[実施例3]
上述した第2の実施例において、クラスの第2フィールドに括弧を含む文字列が含まれない場合は、そのフィールドを属性として扱うとしたが、ユーザによっては、メソッドを記述する場合でも、括弧を書かない場合がある。
そこで第3の実施例においては、モデル構成要素の補完において、あいまいさが生じる場合、ユーザにどの補正方法にするかを提示し、ユーザはその選択肢から補正方法を指定し、モデル構成要素抽出部7は指定された補正方法に従って、モデル構成要素を抽出する。上記の場合以外は、第3の実施例は第2の実施例と同様の形態を持つ。
図13は、モデル図としてUMLを選択した場合における、ユーザに提示される画面の一例を模式的に表したものである。「購入」という文字列が、メソッドなのか属性なのかをユーザが指定する手段を提供している。
[実施例4]
図4のモデル構成情報変換の処理フローにおいて、各モデル構成要素にデフォルト値を設定する形態が、第4の実施例である。第4の実施例はモデル構成情報変換時にデフォルト値を設定すること以外は、第1から第3の実施例と同様な形態を持つ。ここで、表示部13は、モデル構成情報のデフォルト値の入力設定を受け付ける機能を有している。
図14に示したのが、UMLにおけるデフォルト設定の一例である。各モデル構成要素の項目ごとにデフォルト値が設定されている(図14(1))。また、モデル構成要素のデフォルト値とは独立に、ある型をもつモデル構成要素の初期値が設定されている(図14(2))。
図14に示したデフォルト値を設定に基づき、図15に示したモデル図をモデル構成情報に変換したものが図16である。図15では、“属性1”は属性名だけで、可視性も、型も、初期値も設定されていないが、図14(1)左の設定に基づき、“private”の可視性、“int”の型が設定されている。また図14(1)右の設定に基づき、“int”型である“属性1”の初期値に“0”が設定されている。
〔実施例5〕
図14に示したデフォルト値をユーザが設定する方法を備えた実施例である。ユーザがデフォルト値を設定するタイミングは、モデル構成情報変換時とは限らない。本装置が起動している間は、ユーザはいつでもデフォルト値を設定できることが望ましい。
上述した第2の実施例において、クラスの第2フィールドに括弧を含む文字列が含まれない場合は、そのフィールドを属性として扱うとしたが、ユーザによっては、メソッドを記述する場合でも、括弧を書かない場合がある。
そこで第3の実施例においては、モデル構成要素の補完において、あいまいさが生じる場合、ユーザにどの補正方法にするかを提示し、ユーザはその選択肢から補正方法を指定し、モデル構成要素抽出部7は指定された補正方法に従って、モデル構成要素を抽出する。上記の場合以外は、第3の実施例は第2の実施例と同様の形態を持つ。
図13は、モデル図としてUMLを選択した場合における、ユーザに提示される画面の一例を模式的に表したものである。「購入」という文字列が、メソッドなのか属性なのかをユーザが指定する手段を提供している。
[実施例4]
図4のモデル構成情報変換の処理フローにおいて、各モデル構成要素にデフォルト値を設定する形態が、第4の実施例である。第4の実施例はモデル構成情報変換時にデフォルト値を設定すること以外は、第1から第3の実施例と同様な形態を持つ。ここで、表示部13は、モデル構成情報のデフォルト値の入力設定を受け付ける機能を有している。
図14に示したのが、UMLにおけるデフォルト設定の一例である。各モデル構成要素の項目ごとにデフォルト値が設定されている(図14(1))。また、モデル構成要素のデフォルト値とは独立に、ある型をもつモデル構成要素の初期値が設定されている(図14(2))。
図14に示したデフォルト値を設定に基づき、図15に示したモデル図をモデル構成情報に変換したものが図16である。図15では、“属性1”は属性名だけで、可視性も、型も、初期値も設定されていないが、図14(1)左の設定に基づき、“private”の可視性、“int”の型が設定されている。また図14(1)右の設定に基づき、“int”型である“属性1”の初期値に“0”が設定されている。
〔実施例5〕
図14に示したデフォルト値をユーザが設定する方法を備えた実施例である。ユーザがデフォルト値を設定するタイミングは、モデル構成情報変換時とは限らない。本装置が起動している間は、ユーザはいつでもデフォルト値を設定できることが望ましい。
1 画像入力部(画像入力手段)、2 画像認識部(画像認識手段)、7 モデル構成要素抽出部(モデル構成要素抽出手段)、9 モデル構成要素変換部(モデル構成要素変換手段)、12 モデル図種類選択制御部(決定手段構成要素)、13 表示部(表示手段、決定手段構成要素)
Claims (6)
- 画像を入力する画像入力手段と、
入力された画像から図形情報と文字情報を抽出する画像認識手段と、
前記図形情報を図形要素に分類し、前記分類された図形情報と文字情報から特定のモデル図のモデル構成要素を抽出するモデル構成要素抽出手段と、
前記モデル構成要素からモデル構成情報への変換機能をもつモデル構成情報変換手段と、を備えたことを特徴とする画像解析装置。 - 前記画像解析装置が、さらに前記モデル図の種類を提示する表示手段と、前記モデル図の種類を決定する決定手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の画像解析装置。
- 前記モデル構成要素抽出手段は、前記抽出された図形情報と文字情報が前記モデル図のモデル構成情報を省略した形態の場合、それを補完したモデル構成要素を抽出する機能を有することを特徴とする請求項1記載の画像解析装置。
- 前記モデル構成情報変換手段は、前記モデル構成要素の補完処理をモデル図の種類ごとに異なって行う機能を有することを特徴とする請求項3記載の画像解析装置。
- 前記表示手段は、複数の補完方法を提示する機能を有することを特徴とする請求項2記載の画像解析装置。
- 前記表示手段は、前記モデル構成情報のデフォルト値の入力設定を受け付ける機能を有することを特徴とする請求項2記載の画像解析装置。
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