JP2006330856A - 利用者認証方法、画像形成装置及び印刷システム - Google Patents

利用者認証方法、画像形成装置及び印刷システム Download PDF

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Abstract

【課題】 複合機に特別な機能を設けたり、利用可能な携帯電話機を限定することなく、携帯電話機を用いた的確な利用者認証を可能とする。
【解決手段】 複合機では、携帯電話番号が入力されると、音声メッセージを生成し、入力された携帯電話番号をダイアルして、携帯電話機に音声メッセージを送出する(ステップ100〜112)。この後、回線を切断し、音声メッセージに応じた応答入力を要求し、音声メッセージに応じた応答入力がなされたか否かを照合する(ステップ114〜120)。これにより、音声メッセージに応じた応答入力がなされたときに、携帯電話番号が複合機を操作しているユーザーの所有する携帯電話機の番号であると認証し、この携帯電話番号をユーザー識別情報に設定する(ステップ122、124)。
【選択図】 図4

Description

本発明は、ネットワークプリンタ機能を含むプリンタ、複写機、複合機などの画像形成装置を用いた印刷システムに係り、詳細には、画像形成装置を操作して各種の機能を利用するときの利用者認証方法、画像形成装置及び印刷システムに関する。
パーソナルコンピュータなどの多数の情報処理端末とプリンタをネットワーク接続して、各情報処理端末で作成された文書などをプリンタから印刷出力するネットワークシステムが一般化している。このようなネットワークに使用されるプリンタとしては、スキャナ機能、複写機能を備えた複写機や、さらに、ファクシミリ機能などを備えた複合機などが一般化している。
また、多数の情報処理端末と複数台の複合機をネットワーク接続して、ネットワークユーザーが複数台の複合機の中から任意の複合機を選択して、電子文書を送信することにより、電子文書に応じた文書などを所望のタイミングで印刷出力可能とする印刷システムが一般化している。
ところで、多数のユーザーによって複合機を共用する場合、複合機から印刷出力される電子文書や文書に含まれる情報が、正当な受け取り人以外の目に触れるのを避けることが要求され、ここから、複合機から電子文書を印刷出力するときに、該当複合機を操作しているユーザーが正当な受け取り人であるか否かの認証方法が各種提案されている。
このような認証方法の一つとしては、電子文書に、その受け取り人の識別情報(利用者識別情報)を関連付けて保持し、電子文書の出力時に操作者の識別情報の入力を要求し、入力された識別情報が、電子文書と共に保持している識別情報と一致したときにのみ電子文書又は電子文書に応じた文書の出力が可能とするなるようにする提案がなされている(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)。
このような認証方法としては、文書識別情報、文書所在情報及び該当電子文書の受取り人を特定可能とする利用者識別情報を含む文書管理情報を、文書サーバに保持する。利用者識別情報は、利用者本人のみが知り得るパスワードや暗証番号などであり、電子文書をプリント出力するときには、所望の複合装置から利用者識別情報及び、利用者認証情報を入力する。この利用者識別情報及び利用者認証情報が、文書管理情報に関連付けられているときには、これをもって受取り人の認証として、該当電子文書を指定された複合機(認証に使用された複合機など)から印刷出力する。
また、認証方法としては、電子文書の識別情報や所在情報を非公開として、正当な受取り人のみにその識別情報や所在情報を通知することにより、正当な受け取り人のみが該当電子文書の出力が可能となるようにする提案もなされている(例えば、特許文献3参照。)。
この認証方法では、文書識別情報及び文書所在情報を含む文書管理情報を文書サーバ装置に保持する。このときの文書識別情報は、当該電子文書の受取り人となる利用者のみに通知する情報であり、この利用者が電子文書をプリント出力するときには、所望の複合機から、自身に通知されている文書識別情報を入力し、複合機では、入力された文書識別情報に対応する電子文書があるときに、該当電子文書に対する印刷処理を実行する。
すなわち、この認証方法では、文書識別情報が該当電子文書の受取り人のみに通知されることから、この文書識別情報に基づいて電子文書の特定と共に受取り人の認証を行うようにしている。
しかし、認証に利用者識別情報や利用者認証情報を用いる場合、受取り人となる利用者を登録して利用者管理情報を作成しておく必要があり、登録されていなければ電子文書の受取り人として指定することができないという問題がある。
また、受取り人となる利用者に文書識別情報を通知するようにした場合、複数の受取り人を指定すると、該当電子文書をプリント出力するなどして取得した利用者と、まだ取得していない利用者を特定することが困難であり、効率的な文書管理ができないという問題がある。
一方、近年の携帯電話機の普及はめざましく、携帯電話番号から個人の特定が可能となっていることから、利用者識別情報として携帯電話番号を用いる方法が各種提案されている(例えば、特許文献4、特許文献5、特許文献6参照。)。
例えば、特許文献4及び特許文献5では、複合機に近接領域で携帯電話機の発する電波を受信する受信手段を設け、複合機の利用者が持っている携帯電話機から発する携帯電話番号を取得して、利用者の認証を行うように提案している。
また、特許文献6では、複合機と携帯電話機の間で、BluetoothやIrDAなどの無線インターフェイスを介して通信を行うことにより、複合機側で携帯電話番号を取得して、利用者の認証を行うように提案している。
このようにして、利用者の認証を行うことにより、電子文書を取得した利用者の管理も可能となる。
しかしながら、複合機に携帯電話機が発する電波を受信可能とするためには、複合機のコストアップを招いてしまう。また、無線インターフェイスを用いる方法では、携帯電話機が該当無線インターフェイスに対応する機能を備えなければならず、利用可能な携帯電話機の機種が限られ、必ずしも全ての携帯電話機に適用し得るものではないという問題がある。
特開平11−249848号公報 特開平8−244315号公報 特開2001−318779号公報 特開2001−219627号公報 特開2002−32205号公報 特開2002−163094号公報
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、複合機に特別な機能を設けることなく、また、利用可能な携帯電話機を限定することなく、携帯電話機を用いた的確な個人認証を行って、電子文書の印刷出力等の出力を可能とする認証方法、画像形成装置及び印刷システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するための第1の発明に係る使用者認証方法は、電話通信手段を介して電話回線に接続可能なネットワークに設けられている画像形成装置を操作する利用者を認証する利用者認証方法であって、前記電話通信手段を用いて前記利用者が入力した携帯電話番号の携帯電話機を発呼して所定の操作入力を指示する音声メッセージを送出し、前記音声メッセージに沿った操作入力がなされたときに、前記利用者と前記携帯電話番号の携帯電話機の所有者が、同一であると認証すると共に、携帯電話番号を利用者を特定する利用者識別情報に設定する、ことを特徴とする。
また、第2の発明に係る利用者認証方法は、電話通信手段を介して電話回線に接続可能なネットワークに設けられている画像形成装置を操作する利用者を認証する利用者認証方法であって、前記利用者に、前記電話通信手段に設定されている電話番号への発呼を要求すると共に、前記電話通信手段が着信を検出したときに発信元の電話番号を取得し、取得した前記電話番号が、携帯電話機に指定されている携帯電話番号であるときに、前記利用者と前記携帯電話番号の携帯電話機の所有者が、同一であると認証すると共に、携帯電話番号を利用者を特定する利用者識別情報に設定する、ことを特徴とし、また、前記電話通信手段への発呼要求に先立って、前記利用者に携帯電話番号の入力を要求し、前記要求に応じた入力された前記携帯電話番号を、前記電話通信手段での着信を期待する携帯電話番号に設定し、前記着信によって取得される前記携帯電話番号と、前記着信を期待する携帯電話番号が一致したときに、前記利用者と前記携帯電話番号の携帯電話機の所有者が、同一であると認証すると共に、携帯電話番号を利用者を特定する利用者識別情報に設定する、ことを特徴とする。
この発明によれば、利用者が個々に所有して持ち歩く携帯電話機の携帯電話番号を利用者認証情報として用いる。この携帯電話機としては、一般的な携帯電話のみならず、PHS(Personal Handy phone System)などを含み、これらは、電話番号(携帯電話番号)が異なり、この携帯電話番号を利用者識別情報として用いる。
また、携帯電話番号をその都度、利用者識別情報として取得するので、予め利用者の登録を行う必要がなく、利用者を識別して各種の処理を行うときの登録作業が容易となる。
このときに、第1の発明では、画像形成装置を操作する利用者が、自身の所有している携帯電話機の携帯電話番号を入力することにより、入力された携帯電話番号へ発呼する。このときに、着信した携帯電話機で、そのときのみでしか知りえない暗証番号などの情報を音声メッセージとして送信すると共に、音声メッセージに応じた応答入力を要求する。
これにより、音声メッセージに応じた適正な応答入力がなされることにより、入力された携帯電話番号が、画像形成装置を操作している利用者の携帯電話機の携帯電話番号であると判断でき、このときの携帯電話番号を利用者情報として認証する。
また、第2の発明では、画像形成装置を操作している利用者に、自身の所有している携帯電話機を用いて、所定の電話通信手段への発呼を要求し、この発呼によって電話通信手段に着信した時の発信元の電話番号(携帯電話番号)を取得することにより、この携帯電話番号を利用者情報として認証する。
このときに、予め利用者の携帯電話番号の入力を要求し、要求によって入力された携帯電話番号と、番号取得手段によって取得した携帯電話番号が一致したときに、この携帯電話番号を利用者情報とすることがより好ましい。
また、本発明の利用者認証方法においては、前記電話通信手段が、ファクシミリ通信機能を備えた電話通信機能端末であることが好ましい。
画像形成装置が、ファクシミリ通信機能を備えた所謂複合機などであれば、特別な部品などを組み込むことなく、簡単にかつ的確に携帯電話番号を用いた利用者の認証が可能となる。
このような第1の発明を適用可能とする画像形成装置は、ファクシミリ通信機能を備えた画像形成装置であって、携帯電話番号を入力する番号入力手段と、前記番号入力手段によって入力された前記携帯電話番号の携帯電話機へ発呼する発信手段と、前記発信手段によって前記携帯電話機に接続したときに送出する所定の音声メッセージを生成する生成手段と、前記生成手段によって生成されると共に前記携帯電話番号の前記携帯電話機へ送出された前記音声メッセージに基づいた応答入力を行う応答入力手段と、前記応答入力手段から入力された応答入力と前記音声メッセージ生成手段によって生成された前記音声メッセージの内容を照合する照合手段と、前記照合手段の照合結果に基づいて前記番号入力手段から入力された前記携帯電話番号を利用者識別情報として認証する認証手段と、を含むものであればよい。
また、第2の発明を適用可能とする画像形成装置は、ファクシミリ通信機能を備えた画像形成装置であって、発呼されたときに発信元の電話番号を取得する番号取得手段と、所定のタイミングで前記番号取得手段によって取得された前記電話番号が、携帯電話機の携帯電話番号であるときに、前記携帯電話番号をその携帯電話番号の携帯電話機の所有者の利用者識別情報として認証する認証手段と、を含むものであればよい。
また、第2の発明を適用する画像形成装置は、携帯電話番号を入力する入力手段を含み、前記番号取得手段によって取得した前記携帯電話番号と、前記入力手段によって入力された前記携帯電話番号が一致したときに、利用者識別情報として認証することが好ましい。
また、第1及び第2の発明を適用する画像形成装置は、前記認証手段によって認証された利用者識別情報に基づいて、利用者ごとに設定されている処理を実行可能とすることができる。
さらに、第1の発明を適用する印刷システムは、ネットワークに形成されて印刷ジョブに基づいた印刷処理が可能な印刷システムであって、携帯電話番号を入力する番号入力手段と、前記電話通信手段に形成されて、前記番号入力手段によって入力された前記携帯電話番号の携帯電話機へ発呼する発信手段と、前記発信手段によって前記携帯電話機に接続したときに送出する所定の音声メッセージを生成する生成手段と、前記音声メッセージに基づいた応答入力を行う応答入力手段と、前記応答入力手段から入力された応答入力と前記音声メッセージ生成手段によって生成された前記音声メッセージの内容を照合する照合手段と、前記照合手段の照合結果に基づいて前記番号入力手段から入力された前記携帯電話番号を利用者識別情報として認証する認証手段と、前記認証手段の認証結果と利用者ごとに設定されている処理を実行可能とする処理実行手段と、を有する画像形成装置を含むものであればよい。
また、この印刷システムでは、前記画像形成装置として、前記番号入力手段、前記生成手段、前記応答入力手段、前記照合手段、前記認証手段及び前記処理実行手段と共に、前記番号入力手段から入力される前記携帯電話番号へ発呼及び前記音声メッセージの送出を要求する要求手段を、含む第1の画像形成装置が設けられ、前記発信手段と、前記要求手段の要求に基づいて前記発信手段によって前記携帯電話番号を発呼して前記音声メッセージを送出する要求受付手段と、を備えた電話通信機能端末が設けられている、ものであってもよく、このときに、前記電話通信機能端末を備えた、第2の画像形成装置を含むことができる。
また、複数の前記電話通信機能端末が設けられているときに、前記第1の画像形成装置に、前記複数の電話通信機能端末から前記携帯電話番号への発呼及び前記音声メッセージの送出を行う電話通信機能端末を選択する選択手段を設けことができる。
第2の発明を適用する印刷システムは、ネットワークに形成されて印刷ジョブに基づいた印刷処理が可能な印刷システムであって、所定のタイミングで発呼されたときに発信元の電話番号を取得する番号取得手段と、前記番号取得手段によって取得された前記電話番号が、携帯電話機の携帯電話番号であるときに、前記携帯電話番号をその携帯電話番号の携帯電話機の所有者の利用者識別情報として認証する認証手段と、前記認証手段の認証結果と利用者ごとに設定されている処理を実行可能とする処理実行手段と、を有する画像形成装置を含むものであればよく、前記携帯電話番号の入力が可能な番号入力手段を含み、前記番号入力手段によって入力された前記携帯電話番号と、前記番号取得手段によって取得した前記携帯電話番号が一致したときに、前記認証手段が、前記携帯電話番号を利用者識別情報として認証することがより好ましい。
また、第2の発明を適用する印刷システムにおいては、前記画像形成装置が、少なくとも前記処理実行手段と、前記携帯電話番号の取得を要求する取得要求手段と、を含む第3の画像形成装置であるときに、少なくとも前記番号取得手段と、前記取得要求手段から前記携帯電話番号の取得要求があったときに前記番号取得手段によって発信元の前記携帯電話番号を取得し、取得した携帯電話番号を前記第3の画像形成装置へ送信する要求応答手段と、を含む電話受信機能端末が設けられているものであってもよく、このときに、前記電話通信機能端末を備えた、第3の画像形成装置を含むことができる。
また、複数の前記電話通信機能端末が設けられているときに、前記第3の画像形成装置に、前記複数の電話通信機能端末から前記携帯電話番号の取得を要求する電話通信機能端末を選択する選択手段を設けることができる。
また、第2の発明を適用する印刷システムでは、前記番号取得手段が、発呼による着信があったときに、発信元の電話番号が携帯電話番号であれば、携帯電話番号を取得した後、着信拒否して回線を切断することが好ましく、前記電話通信機能端末が、ファクシミリ通信処理を実行するファクシミリ通信端末を用いることができる。
さらに、本発明が適用される印刷システムは、受取り人を示す利用者識別情報として前記携帯電話番号が関連付けられた電子文書を記憶する文書記憶手段と、前記携帯電話番号に基づいて前記文書記憶手段に記憶されている前記電子文書の入出力を管理する文書管理手段と、を含む文書サーバが接続されているときに、前記処理実行手段が、前記認証手段によって認証した前記携帯電話番号に基づいて、前記文書サーバから前記電子文書を取得することができ、また、前記処理実行手段が、前記文書サーバから取得した前記電子文書を印刷出力することができる。
以上説明したように本発明によれば、利用者が個々に所有して持ち歩く携帯電話機の携帯電話番号を利用者識別情報として用いることにより、利用者の登録を簡略かすることができ、ファクシミリ通信機能を備えた画像形成装置を用いる琴により、簡単に、かつ、的確な利用者の認証と利用者識別情報の取得が可能となるという優れた効果が得られる。
以下に図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。
〔第1の実施の形態〕
図1には、第1の実施の形態に係るネットワーク10の概略構成を示している。このネットワークシステム10は、複合機12と共に、各種の文書作成処理や、画像処理、情報処理などを行うクライアントPC14がネットワーク接続されている。なお、ネットワーク10は、複数台の複合機12及びクライアントPC14などによってLANやイントラネットを形成されている。
クライアントPC14としては、パーソナルコンピュータやワークステーションなどの一般的構成の情報処理端末を適用することができ、各種のアプリケーションを用いて、ドキュメントなどの作成が可能となっている。ネットワーク10では、クライアントPC14で作成したドキュメント等のデータを印刷ジョブとして複合機12へ送信することにより、この印刷ジョブに基づいた印刷出力が可能となっている。すなわち、ネットワーク10では、クライアントPC14等からの要求に基づいた印刷処理を複合機12で実行する印刷システムが形成されている。
図2には、第1の実施の形態に適用した複合機12の概略構成を示している。複合機12は、各種のハードウェアと共に、各種のプログラムを記憶するROM、ROMに記録されているプログラムを実行するCPU、データを一次記憶するRAM、データと共に各種設定情報等を記憶するHDDなどを含み、また、画像データに応じた印刷処理を実行するプリントエンジン、原稿画像を読み込んで、原稿画像に応じた画像データを出力するスキャナユニット及び、電話回線を用いて音声や画像データの送受信を行うファクシミリユニットを含む一般的構成の複合機となっている。
これにより、複合機12には、複合機12の作動を制御するシステム制御部16と共に、RAM18、ネットワーク通信制御部20、プリントエンジンの作動を制御するプリント制御部22、操作パネル制御部24及び、これらを相互に接続するバス26等が形成されている。操作パネル制御部24には、操作パネル28及びLCD等を用いたディスプレイ30が接続しており、操作パネル制御部24では、操作パネル28のキー操作に応じてディスプレイ30の表示の切換え及び、ディスプレイ30の表示に基づいた操作パネル28のキー操作に応じた各種の設定が可能となっている。
また、複合機12では、ネットワーク通信制御部20を介してクライアントPC14(図1参照)に接続しており、クライアントPC14から印刷ジョブが入力されると、この印刷ジョブをRAM18に格納する。なお、このRAM18としては、半導体メモリのみならずHDD等の各種の記憶手段を適用することができる。
プリント制御部22では、RAM18に格納された印刷ジョブを読み出し、この印刷ジョブに基づいて印刷処理(プリント処理)を制御する。これにより、複合機12では、印刷ジョブに基づいた印刷出力を得るネットワークプリンタ機能が構成されている。
また、複合機12には、スキャナユニットの作動を制御するスキャナ制御部32が形成されている。このスキャナ制御部32では、図示しない原稿が装填されることにより、この原稿に記録されている画像(原稿画像)を読み込んで、原稿画像に応じた画像データを、例えば、RAM18等に格納する。
複合機12では、この画像データに基づいてプリント処理を実行することにより、原稿画像に応じた印刷出力を得る複写機能が構成され、また、この画像データを、ネットワーク制御部16からクライアントPC14等へ出力するスキャナ機能が構成されている。
また、図1に示すように、複合機12には、電話回線網34が接続されるようになっている。図2に示すように、複合機12には、ファクシミリユニットの作動を制御するファクシミリ通信制御部(Fax通信制御部)36及び電話回線制御部38が設けられており、複合機12は、このファクシミリ通信制御部36により、電話回線網34を介した画像データの送受信と共に、音声データの送受信が可能となるファクシミリ機能が形成されている。
すなわち、複合機12では、スキャナ機能によって読み込んだ原稿画像の送信が可能となっていると共に、ファクシミリ通信制御部36に入力された画像データの印刷出力などが可能となっている。また、複合機12では、電話回線制御部38によって、所定の電話番号へのダイアル(発呼)が可能となっていると共に、発呼した相手先と接続されることにより音声通話が可能となるようにしている。
一方、図1に示すように、電話回線網34は、携帯電話網40に接続しており、これにより、複合機12では、携帯電話機やPHS(Personal Handy phone System)などの携帯型音声通話機(以下、総称して「携帯電話機42」とする)への発呼や、携帯電話機42との間の音声の送受信が可能となっている。
また、ネットワーク10には、文書サーバ44が設けられており、クライアントPC14等で作成したドキュメントなどの文書データを、電子文書として文書サーバ44に格納可能となっている。また、ネットワーク10では、文書サーバ44に格納している電子文書を、複合機12から印刷出力可能となっている。すなわち、ネットワーク10に設けている複合機12では、操作パネル28のキー操作によって、文書サーバ44に格納している電子文書が指定されると共に、指定された電子文書に対する印刷出力が選択されることにより、指定された電子文書を文書サーバ44から取得し、取得した電子文書に対する印刷処理を実行するようになっている。
ところで、ネットワーク10では、文書サーバ44に電子文書を格納するときに、電子文書管理情報を含ませるようになっている。
図3に示されるように、文書サーバ44には、文書管理部46と共に、HDD等の記憶手段を用いた文書記憶部48が形成されており、文書管理部46が文書記憶部48への電子文書の入出力を管理するようになっている。
文書管理部46では、電子文書ごとに設定される文書管理情報に基づいて、電子文書を管理するようにしている。表1には、文書記憶部48に格納する電子文書ごとの文書管理情報に基づいた文書管理情報リストの一例を示している。
Figure 2006330856
電子文書ごとの文書管理情報には、電子文書を特定する文書識別情報及び、文書所在情報が含まれるようになっており、文書管理部46では、電子文書を文書記憶部48へ格納するときに、文書所在情報を生成し、この文書所在情報を、電子文書ごとに設定する文書識別情報に関連付けて文書管理情報を生成するようになっている。
また、文書管理部46では、文書識別情報によって指定されて電子文書を出力要求があると、文書識別情報から文書所在情報を読み出し、文書所在情報によって特定される電子文書を、文書記憶部48から読み出して出力するようになっている。
一方、文書管理部46では、電子文書ごとに、印刷出力等を許可するネットワークユーザー(以下、ユーザーとする)が指定可能となっている。このとき、ネットワーク10では、ユーザーを特定するユーザー識別情報として、ユーザーが所有している携帯電話機42の電話番号(携帯電話番号)を用いるようにしている。
ここから、文書サーバ44の文書管理部46では、電子文書の受取り人として、該当ユーザーが所有する携帯電話番号が指定されていると、電子文書ごとの文書管理情報に携帯電話番号を関連付ける(表1参照)。また、文書管理部46では、文書管理情報に、受取り人として携帯電話番号が指定されている電子文書に対しては、指定されて携帯電話番号と一致する携帯電話番号が入力されたときにのみ、その電子文書を出力するようにしている。
一方、ネットワーク10では、複合機12の操作パネル28上でのキー操作によって文書サーバ44から電子文書を取得することができると共に、取得した電子文書に基づいた印刷出力が可能となっている。また、受取り人が指定されている電子文書を取得するときに、複合機12は、携帯電話番号の入力を要求し、入力された携帯電話番号が、複合機12を操作しているユーザーの所有する携帯電話機42のものであるか否かからユーザー認証を行い、該当携帯電話番号が、複合機12を操作しているユーザーの携帯電話機42の携帯電話番号と認証したときには、この携帯電話番号に基づいて文書サーバ44へ電子文書を要求するようにしている。
ここから、図3に示すように、複合機12には、携帯電話番号の入力に用いる携帯電話番号入力部50及び、発信接続部52が形成されている。複合機12では、携帯電話番号入力部50を形成している操作パネル28のキー操作で携帯電話番号が入力されることにより、発信接続部52では、入力された携帯電話番号を発呼して、該当する携帯電話番号の携帯電話機42と接続するようになっている。
また、複合機12には、音声メッセージ生成部54、音声メッセージ送出部56、応答入力部58及び照合部60が形成されており、音声メッセージ生成部54では、発呼した携帯電話番号が、複合機12を操作しているユーザーの携帯電話機42のものであるか否かを確認可能とするための音声メッセージを生成する。
音声メッセージ送出部56は、音声メッセージ生成部54で生成された音声メッセージが入力されることにより、この音声メッセージを発信接続部52で発呼して接続した携帯電話機42へ送出する。
これにより、複合機12が発呼した携帯電話機42から、音声メッセージを聞くことができるようにしており、音声メッセージを聞いたユーザーは、応答入力部58から音声メッセージに沿った入力操作を行う。
照合部60には、音声メッセージ生成部54で生成された音声メッセージと共に、応答入力部58からの応答入力が入力されるようになっており、照合部60では、音声メッセージと、実際の応答入力との照合を行う。
このとき、照合部60では、音声メッセージに基づいた応答入力がなされることにより、複合機12を操作しているユーザーが、発呼した携帯電話番号によって特定されるユーザーであることを認証する。
このような認証に適用する音声メッセージ(音声メッセージ生成部54で生成する音声メッセージ)としては、任意のメッセージを適用することができる。例えば、4桁などの所定桁数の番号を生成し、この番号を暗証番号として応答入力部58から入力するように音声合成を行うことができる。このとき、例えば、暗礁番号を「1234」とすると、「暗証番号“1234”を操作パネルから入力してください。」などとする音声メッセージを音声合成によって生成するものであれば良い。
このようなときには、ディスプレイ30に所定の暗証番号入力画面を表示し、暗証番号の入力を促すようにすればよく、照合部60では、音声メッセージ生成部54から入力される暗証番号又は音声メッセージを解析することにより得られる暗証番号と、応答入力部58から入力される番号を照合すれば良い。
また、暗証番号に限らず、操作パネル28上で所定のキー操作を要求するものであってもよい。例えば、操作パネル28に「F1」、「F2」、「F3」、・・などの複数のファンクキーが設けられているときに、それらのファンクションキーとファンクションキーの操作順序や、操作パネル28に設けているキーとキーの操作順序などを適用することができる。
また、操作パネル28に手書き入力機能を備えているときには、入力文字や、シンボル、図形などの形状を入力するように音声メッセージを生成するようにしても良い。さらに、複合機12が音声入力機能を備えているときには、リズム入力や、音声入力を要求する音声メッセージを生成するなど、任意の構成を適用することができる。
すなわち、複合機12から発呼した携帯電話機42の所有者のみが知り得る情報を音声メッセージとして生成し、この音声メッセージに沿った応答入力が、複合機12に入力されることにより、複合機12を操作しているユーザーが、携帯電話番号によって特定されるユーザーであると判断する。
一方、複合機12には、取得文書出力部62と共に、文書取得部64が形成されており、また、複合機12では、照合部60に、携帯電話番号入力部50から携帯電話番号が入力されるようになっており、この携帯電話番号に基づいた認証が終了すると、認証した携帯電話番号を文書取得部64へ出力する。
文書取得部64では、認証された携帯電話番号が入力されると、この携帯電話番号に基づいた電子文書を文書サーバ44へ要求し、この要求に応じて文書サーバ44から送信される電子文書を取得すると、この電子文書を、取得文書出力部62へ出力する。
このときには、文書取得部64では、携帯電話番号が受取り人として指定されている電子文書のリストを、文書サーバ44の文書管理部46へ要求し、この要求に基づいて、文書サーバ44の文書管理部46では、該当する電子文書のリストを複合機12へ出力する。
文書取得部64では、電子文書のリストを取得すると、このリストをディスプレイ30に表示するなどして、取得する電子文書をユーザーが選択可能となるようにし、取得する電子文書が選択されることにより、選択された電子文書を文書サーバ44の文書管理部46へ要求する。
これにより、文書管理部46では、要求された電子文書を、文書記憶部48から読み出して、複合機12へ出力する。
表2には、このときの複合機12(文書取得部64)と文書サーバ44(文書管理部46)との間で交換するメッセージ例を示している。
Figure 2006330856
複合機12の取得文書出力部62では、電子文書の印刷出力が設定されていれば、プリントエンジンを用いて印刷処理を実行し、取得した電子文書に基づいた印刷出力(文書)が得られるようにする。また、取得文書出力部62としては、これに限らず、例えば、取得した電子文書を、所定のクライアントPC14へ転送するなどであっても良い。
ここで、第1の実施の形態の作用として、複合機12から文書サーバ44に格納している電子文書を取得する処理を説明する。
ネットワーク10では、クライアントPC14で作成したドキュメントなどの電子文書や、複合機12のスキャナ機能を用いて作成した画像データなど(以下、総称して電子文書とする)を、文書サーバ44に格納することにより、例えば、複合機12から読み出すことができ、複合機12では、読み出した電子文書に基づいた印刷処理を実行したり、この電子文書をクライアントPC14へ出力するなどの処理の処理が可能となっている。
文書サーバ44では、電子文書を文書記憶部48に格納するときに、文書管理情報を生成し、この文書管理情報に基づいて、文書記憶部48に格納する電子文書の管理を行うようにしている。また、ネットワーク10では、文書サーバ44に格納する電子文書に対して、受取り人の指定可能となっており、文書サーバ44では、受取り人が指定されている電子文書に対する文書管理情報に、指定されている受取り人を特定する情報(ユーザー識別情報)を関連付けるようにしている。
ここで、複合機12が設けられているネットワーク10では、ネットワーク10を利用する利用者識別情報(ユーザー識別情報)として、個々のユーザーが所有している携帯電話機40の電話番号(携帯電話番号)を用いるようにしており、文書サーバ44では、文書管理情報で受取り人を特定するユーザー識別情報として携帯電話番号が用いられる。
複合機12では、電子文書を取得するために操作を行っている複合機利用者(ユーザー)認証を行って、認証したユーザーが受取り人として指定されている電子文書を文書サーバ44から取得するようにしている。
図4には、複合機12でのユーザー認証の処理の概略を示している。このフローチャートは、電子文書を取得しようとするユーザーが、複合機12の操作パネル28上で所定のキー操作を行うことにより実行され、最初のステップ100では、ディスプレイ30に携帯電話番号の入力要求を表示し、ユーザーが所有している携帯電話機42の携帯電話番号の入力を要求する。次のステップ102では、操作パネル28のキー操作がなされて携帯電話番号が入力されたか否かを確認する。なお、ディスプレイ30に携帯電話番号の入力要求を表示してから、予め設定した時間が経過しても、携帯電話番号が入力されたと判断されないときには、自動終了するものであても良い。
ここで、電子文書を取得しようとするユーザーが、自身の所有している携帯電話機42の携帯電話番号を入力すると、ステップ102で肯定判定してステップ104へ移行する。
このステップ104では、入力された携帯電話番号を読み込んで格納し、次のステップ106では、ユーザー認証に用いる音声メッセージを生成する。なお、ここでは、一例として、暗証番号を生成し、生成した暗証番号の入力を要求する音声メッセージを音声合成によって生成する。
複合機12では、音声メッセージを生成すると、ステップ108に移行し、格納している携帯電話番号へ発呼する。すなわち、複合機12では、携帯電話番号をダイアルすることにより、電話回線網34及び携帯電話網40を介して、入力された携帯電話番号の携帯電話機42への呼び出しを行う。
この後、ステップ110では、回線が接続されたか否かを確認し、回線が接続して、携帯電話機42との間で音声通信が可能となると、ステップ110で肯定判定されてステップ112へ移行する。なお、所定時間経過しても回線が接続しなければリダイヤルを行い、それでも回線が接続が確立されなければ、認証処理を自動終了するものであってよい。
このステップ112では、先に生成している音声メッセージを送信する。これにより、入力されて携帯電話番号の携帯電話機42の所有者は、複合機12で生成された音声メッセージを聴取することができる。
音声メッセージの送信を終了すると、電話回線を切断して、ステップ114へ移行し、ディスプレイ30に音声メッセージに対する応答入力を要求する表示を行い、ステップ116では、該当する入力がなされたか否かを確認する。
これにより、応答入力がなされると、ステップ116で肯定判定してステップ118へ移行し、音声メッセージを読み込むと共に、応答入力の読み込みを行い、この後に、ステップ120へ移行して、音声メッセージに基づいた適正な入力がなされているか否かの照合を行う。すなわち、暗証番号及び暗証番号の入力の入力指示を音声メッセージとして携帯電話機42に送出したときには、指示した暗証番号が応答入力として入力されたか否かを確認する(ステップ122)。
ここで、音声メッセージに基づいた適正な応答入力がなされたときには、ステップ122で肯定判定され、ステップ124へ移行して、先に入力された携帯電話番号を、ユーザーの所有している携帯電話機42の携帯電話番号であると認証し、認証した携帯電話番号をユーザー識別情報として出力する。なお、入力された暗証番号が違うなどしてステップ122で否定判定されたときには、ステップ126へ移行して、認証を拒否して、認証処理を終了する。
携帯電話機42は、所有しているユーザーが持ち歩くのが一般的であり、また、携帯電話機42ごとに携帯電話番号が異なる。この携帯電話機42の携帯電話番号を、ユーザー識別情報として用い、ユーザーが複合機12を操作するときに、携帯電話番号の入力を要求し、この要求によって入力された携帯電話番号の携帯電話機42を発呼して、その携帯電話機42のみでしか知りえない音声メッセージを送信すると共に、その音声メッセージに沿った応答入力を要求することにより、複合機12を操作しているのが携帯電話番号によって特定されるユーザーか否かを的確に認証することができる。
一方、複合機12では、ユーザー認証が終了すると、認証したユーザーを受取人として指定されている電子文書の取得を行う。図5には、このときの複合機12と文書サーバ44の間での処理の流れの一例を示している。
複合機12では、携帯電話番号を用いたユーザー認証を終了すると、最初のステップ130で、ユーザー認証が終了した携帯電話番号を取得し、次のステップ132では、取得した携帯電話番号を受取り人のユーザー識別情報として設定されている電子文書のリストを、文書サーバ44に要求する。
文書サーバ44では、電子文書のリスト要求を受信すると、文書管理部46が携帯電話番号に基づいて、文書管理情報から該当する電子文書の検索を行う(ステップ134)。これにより、電子文書を抽出すると、ステップ136では、抽出した電子文書のリストを、電子文書のリストを要求した複合機12へ送信する。
電子文書のリストを要求した複合機12では、文書サーバ44が電子文書リストを送信すると、この電子文書リストを受信し、受信した電子文書リストを、ディスプレイ30に表示するなどして、ユーザーが欲しい電子文書の選択が可能となるようにする(ステップ138)。
ここで、ユーザーが取得したい電子文書を選択すると、ステップ140では、選択された電子文書の出力を文書サーバ44へ要求する。
文書サーバ44では、電子文書の出力要求を受信すると、文書管理部46が要求されている電子文書を文書記憶部48から読み出して、要求元の複合機12へ出力する(ステップ142)。
複合機12では、文書サーバ44が電子文書を出力すると、ステップ144でこの電子文書を受信することより取得し、次のステップ146では、取得した電子文書に基づいた印刷処理を行うなどして、電子文書の出力処理を実行する。
このように、複合機12が設けられたネットワーク10では、複合機12で認証したユーザーを受取り人として指定されている電子文書の取得が可能となっている。
このとき、文書サーバ44で、ユーザー識別情報として、携帯電話番号を用いると共に、複合機12が電子文書を取得するときに、ユーザー識別情報としている携帯電話番号を、文書サーバ44に渡すので、文書サーバ44の文書管理部46では、この携帯電話番号、文書管理情報及び電子文書を複合機12へ出力したか否かから、電子文書ごとに、指定されている受取り人に渡したか否かを的確に管理することが可能となる。
また、複合機12では、ファクシミリ機能による電話回線網34への接続環境を用いて、携帯電話番号の認証を行うので、特別な機能を付加することなく、的確なユーザー認証が可能となる。
さらに、ネットワーク10では、ユーザー識別情報として、個々のユーザーが所有している携帯電話機42の携帯電話番号を用いるので、予め登録等を行うことなく、任意のユーザーを電子文書の受取り人に指定することが可能となる。
したがって、本来のネットワーク10の登録ユーザーでなくても、任意のユーザーを簡単に電子文書の受取り人として指定することが可能とある。
なお、第1の実施の形態では、電子文書の受取り人を、携帯電話番号によって指定したが、この携帯電話番号を用いて登録ユーザーのユーザー識別情報とすることもできる。すなわち、表3に示すように、登録ユーザーごとのユーザー識別情報として、携帯電話番号を登録する。
Figure 2006330856
これにより、電子文書の受取り人としては、表4に示すように、文書管理情報として携帯電話番号を登録しているユーザー名を用いることが可能となる。
Figure 2006330856
このように、ネットワーク10を利用するユーザーが所有している携帯電話機42の携帯電話番号を、ネットワーク10上でのユーザー識別情報として用いることができる。
〔第2の実施の形態〕
次に本発明の第2の実施の形態を説明する。なお、第2の実施の形態の基本的構成は、前記した第1の実施の形態と同じであり、第2の実施の形態において、第1の実施の形態と同一の部品には同一の符号を付与して、その説明を省略する。
前記した第1の実施の形態では、ファクシミリ機能を備えた複合機12を用いたユーザー認証及び電子文書の取得を説明したが、ファクシミリ機能を備えていない複写機などにおいて、ユーザー認証や電子文書の取得を行うことができる。
図6には、第2の実施の形態に係るネットワーク10Aの概略構成を示している。このネットワーク10Aには、複合機12A、66が接続されており、クライアントPC14では、複合機12A、66を用いた印刷処理が可能となっている。なお、ここでは、一例として2台の複合機12A、66を用いて説明するが、ネットワーク10Aに接続される複合機の数は、これに限るものではない。
ネットワーク10Aでは、一方の複合機12Aの基本的構成は前記した複合機12と同じであり、携帯電話番号を用いたユーザー認証と共に、認証したユーザーを受取り人とする電子文書の取得が可能となっている。
また、複合機66は、ネットワークプリンタ機能及びスキャナ機能を備え、プリント処理、複写処理及びスキャナ処理が可能な所謂複写機となっている(以下、複写機66とする)。すなわち、複写機66は、前記した複合機12から、ファクシミリユニット及びファクシミリユニットに設けられるファクシミリ通信制御部36と電話回線制御部38を除いた構成となっている。
ネットワーク10Aでは、複合機12Aを電話通信機能端末として用いることにより、複写機66上で携帯電話番号を用いたユーザー認証が可能となっており、また、ユーザー認証を行うことにより、認証したユーザーを受取り人として指定されている電子文書の取得が可能となっている。
図7に示すように、複写機66には、携帯電話番号入力部50、音声メッセージ生成部54、応答入力部58、照合部60、取得文書出力部62及び文書取得部64が形成されている。これと共に、複写機66には、音声メッセージ送出要求部68が形成されている。
また、複合機12Aには、発信接続部52及び音声メッセージ送出部56と共に、音声メッセージ送出受付部70が形成されている。
複写機66の音声メッセージ送出要求部68は、ユーザー認証を行うときに入力される携帯電話番号と、音声メッセージ生成部54で生成される音声メッセージと共に、回線接続及び音声メッセージの送信要求を、複合機12Aの音声メッセージ送出受付部70へ送信するようになっている。
複合機12Aに形成されている音声メッセージ送出受付部70では、複写機66から携帯電話番号及び音声メッセージと共に、音声メッセージの送出要求を受けると、携帯電話番号を発信接続部52へ出力して、携帯電話機42への発呼を行い、音声メッセージを音声メッセージ送出部56へ出力し、発呼した携帯電話機42と回線が接続したときに、音声メッセージを送出するようにしている。
このとき、例えば、複写機66に設けている音声メッセージ送出要求部68では、複合機12Aが接続されている回線状態を確認し、回線が空いているときに音声メッセージ送出要求を行うようにしており、表5には、このときの複合機12Aと複写機66との間で交換するメッセージ例を示している。
Figure 2006330856
ここで、第2の実施の形態に係る複写機66でのユーザー認証から電子文書の取得までの処理を説明する。図8には、複写機66上での複合機12Aを電話通信機端末として用いた認証処理の概略を示している。
複写機66では、ユーザー認証を行って、認証したユーザーが受取り人として指定されている電子文書を取得するときに、まず、ステップ150でユーザー認証を行うための携帯電話機42の携帯電話番号の入力を要求する。
ここで、複写機66を操作しているユーザーが、自身の所有している形態電話機42の携帯電話番号を、複写機66の操作パネル28から入力すると、ステップ152では、入力された携帯電話番号を読み込み、次のステップ154では、ユーザー認証に用いる音声メッセージを生成する。
このようにして携帯電話番号の取得と音声メッセージの生成が終了すると、複写機66は回線状態の確認要求を複合機12Aに行い(ステップ156)、複合機12Aでは、確認要求がなされることにより、回線状態を複写機66へ通知する(ステップ158)。これにより、複合機12Aの電話回線が空いており使用可能であれば、複写機66は、携帯電話番号及び音声メッセージと共に、音声メッセージの送出要求を行う(ステップ160)。
複合機12Aでは、音声メッセージの送出要求を受信すると、携帯電話番号に基づいた発呼を行い(ステップ162)、携帯電話機42との回線が接続すると、音声メッセージを送出する(ステップ164)。これにより、入力されて携帯電話番号の携帯電話機42の所有者は、複写機66で生成された音声メッセージを聴取することができる。
また、複合機12Aでは、音声メッセージの送出を終了すると、回線を切断し、音声メッセージの送出終了通知を行う(ステップ166)。
複写機66では、音声メッセージの送出終了通知を受信すると、ステップ168へ移行し、ディスプレイ30に音声メッセージに対する応答入力を要求する表示を行う。
これにより、応答入力がなされると、ステップ170では、音声メッセージを読み込むと共に、応答入力の読み込みを行い、音声メッセージに基づいた適正な入力がなされているか否かの照合を行う(ステップ172)。
これにより、音声メッセージに基づいた適正な応答入力がなされていると、入力された携帯電話番号が複写機66を操作しているユーザーのものであると認証し、認証した携帯電話番号を、ユーザー識別情報として出力する(ステップ174)。
このように、ネットワーク10Aでは、複写機66を操作しているユーザーが、携帯電話番号によって特定されるユーザーであることが確認されると、複写機66から、この携帯電話番号を用いた電子文書の取得を行うことができる。このときに、複写機66では、前記した図4に示すのと同等の処理を行うことができる。
このように、電話回線を使用した音声通信(音声通話)機能を備えていない複写機66であっても、ネットワーク10A内に電話回線を使用した通信機能を備えた複合機12Aを設け、複合機12での処理を複写機66と複合機12Aの間で分割して行うことにより、携帯電話番号を用いた的確なユーザー認証が可能となると共に、この携帯電話番号をユーザー識別情報として、電子文書を取得することができる。
なお、第2の実施の形態では、複合機12Aを電話通信機能端末として、複写機66が複合機12Aを介して、携帯電話番号を用いたユーザー認証を行うようにしたが、複合機12Aに換えて、電話回線に接続可能なサーバが設けられていれば、このサーバを電話通信機能端末として用いて、携帯電話番号に基づいたユーザー認証を行うことができる。
このときには、サーバに、音声メッセージ送出受付部70、発信制御部52及び音声メッセージ送出部56の機能を持たせればよい。
図9には、その一例とするネットワーク10Bの概略構成を示している。このネットワーク10Bには、電話回線網34と接続されるサーバ72が通信機能端末として設けられている。なお、このサーバ72としては、文書サーバ44と別に設けられるものであってもよく、また、文書サーバ44に、電話回線網34を介した音声通信機能を合わせもたせたものであってもよい。
このように構成しているネットワーク10Bでは、前記した複合機12Aに換えてサーバ72を用いることにより、電話回線への接続機能を備えていない複写機66であっても、携帯電話番号を用いた的確なユーザー認証を行うことができる。このときの処理は、前記した複合機12Aを用いたときと同等に行うことができる(図8参照)。
なお、電話通信機能端末とするサーバ72は、ネットワーク10B内に設けられているものに限らず、ネットワーク(LAN、イントラネットなど)外に設けられて、複写機66と、インターネットなどを介して接続して、複写機66からの要求に基づいて電話回線への接続サービスを提供するものであってもよい。このときには、例えば、HTTP(HyperText Transfer Protocol)などのネットワークプロトコルを用いることができる。
また、第2の実施の形態では、複写機66を例に説明したが、これに限らず、複写機66に換えて、ネットワーク通信機能とプリンタ機能のみに構成された所謂ネットワークプリンタを用いることができる。
一方、ここでは、電話通信機能端末として1台の複合機12Aを設け、この複合機12Aと複写機66の間での処理を説明したが、複数台の電話通信機能端末(例えば、複数台の複合機12A)の中から、回線の空いている複合機12Aを選択して、選択した複合機12Aを用いて認証を行うものであってもよい。
図10には、複数台の電話通信機能端末が設けられているときの複写機66での処理の概略を示している。また、図11には、電話通信機能端末として2台の複合機12A(図11では、複合機A、複合機Bとする)を例とした、図10のフローチャートに沿った複写機66と2台の複合機12Aの間での処理の流れを示しており、ここでは、同等の処理に対して同じステップ番号を付与している。
図10では、複数台の複合機12Aの中から、電話回線の空いている複合機12Aを選択して発呼及び音声メッセージの送信を行う例を示している。なお、複写機66では、発呼可能な複合機12Aのリストが、複合機管理情報リストとして登録されており、複写機66では、複合機管理情報リストを用いて、複合機12Aの選択及び選択した複合機12Aを用いた発呼処理を行うようにしている。
このフローチャートでは、例えばユーザー認証のための携帯電話番号の入力及び音声メッセージの生成が終了すると実行され、最初のステップ180で、複合機管理情報リストのインデックスIをクリア(I=0)し、次のステップ182では、インデックスIをインクリメント(I=I+1)して、ステップ184では、該当するインデックスIに電話通信機能端末としてエントリされている複合機12Aがあるか否かを確認する。
ここで、該当する複合機12Aが電話通信機能端末としてエントリされているときには、ステップ184で肯定判定してステップ186へ移行し、複合機管理情報リストから、その複合機12Aの管理情報を読み出す。
なお、インデックスIの複合機12Aが、電話通信機能端末としてエントリしているものでなければ、ステップ184で否定判定してステップ188へ移行し、複合機情報管理リスト内のすべての複合機12Aに対する確認が終了したか否かを確認、未確認の複合機12Aがあるときには、ステップ188で否定判定して、ステップ182へ移行することにより、次のインデックスIに対する処理を行う。また、すべての複合機12Aに対する確認が終了したときには、ステップ188で肯定判定してステップ190へ移行し、使用可能な電話回線がないことをディスプレイ30に表示して、この処理を終了する。
一方、複合機管理情報を取得すると、ステップ202では、図示しないタイマをリセット/スタートし、次のステップ204では、複合機管理情報によって特定される複合機12Aへ、回線状態通知要求を送信する。
この後、ステップ206では、回線状態通知要求に対する応答があったか否かを確認し、ステップ208では、回線状態通知要求を行ってから所定時間が経過したか否か、すなわち、図示しないタイマによって計測している時間が所定時間に達して、タイムアップしたか否かを確認する。
図11に示すように、複写機66では、複合機管理情報リストから複合機Aを選択すると(ステップ186)、選択した複合機Aへ回線状態通知要求を送信する(ステップ204)。
これにより、複合機Aでは、回線状態通知要求を受信すると(ステップ230)、電話回線を使用中か否かを確認することにより、電話回線状態を取得する。このとき、電話回線の使用中であれば、回線状態として「使用中」が取得される(ステップ232)。
複合機Aでは、自機の回線状態を取得すると、取得した回線状態に応じた回線状態通知を送信する(ステップ234)。
図10のフローチャートでは、回線状態通知要求に対する応答を受信すると、ステップ206で肯定判定してステップ210へ移行する。このステップ210では、電話回線が空き状態で使用可能であるか否かを確認する。
これにより、電話回線が使用中であるときには、ステップ210で否定判定して、ステップ182へ戻る。また、回線状態通知要求に対する応答信号がなく(ステップ206で否定判定)、タイムアップしてステップ208で肯定判定されたときには、ステップ182へ移行し、次の複合機12Aに対する確認処理を行う。
すなわち、図11に示すように、複写機66では、回線状態が「使用中」であることを示す応答メッセージを受信すると、複合機管理情報リストから次の複合機Bを選択し、選択した複合機Bに回線状態通知要求を送信する(ステップ204)。
複合機Bは、回線状態通知要求を受信すると(ステップ236)、回線状態の使用状況を確認し、電話回線の使用状態と取得する。このとき、電話回線が使用中でなければ、回線状態として「未使用」が取得される(ステップ238)。
この後に、複合機Bは、回線状態通知要求に対する応答メッセージとして、回線状態「未使用」を通知する(ステップ240)。
図10のフローチャートでは、回線状態通知要求に対する応答信号が、電話回線の空き状態を示すときには、ステップ210で肯定判定してステップ212へ移行する。このステップ212では、応答信号を発した複合機12A(図11の複合機B)へ、携帯電話番号と音声メッセージと共に、音声メッセージの送出要求を送出する。
この後、ステップ214では、図示しないタイマをリセット/スタートし、ステップ216では、送出要求の送信先の複合機12A(図11の複合機B)からの応答メッセージを受信したか否かを確認し、ステップ218では、所定時間が経過してタイプアップしたか否かを確認する。
このときに、応答メッセージがなく(ステップ216で否定判定)、タイムアウトするとステップ218で肯定判定して、ステップ182へ戻り、次に音声メッセージの送出が可能な複合機12Aの選択を再開する。
これに対して、タイムアップする前に、送出要求を行った複合機12Aから応答メッセージを受信すると、ステップ216で肯定判定してステップ220へ移行する。このステップ220では、音声メッセージの送信が完了したことを示すメッセージであるか否かを確認する。
これにより、受信した応答メッセージが音声メッセージの送信完了通知であると、ステップ220で肯定判定してステップ222へ移行する。このステップ222では、音声メッセージの送出完了をディスプレイ30に表示すると共に、送出した音声メッセージに対する応答入力の要求を行う。なお、受信した応答メッセージが音声メッセージの送出完了通知でないときには、ステップ222で否定判定して、音声メッセージの送出を行う複合機の再選択を開始する。
このように、電話回線通信機能を備えた複数の複合機12Aなどがあると、予め設定されている複合機管理情報から、電話通信機能を備えた複合機12Aを順に選択して、電話回線が使用可能であるか否か、すなわち、電話回線が空いているか否かを確認し、電話回線を使用可能な複合機12Aを選択して、音声メッセージの送出を行う。
これにより、携帯電話機42への的確な発呼及び音声メッセージの送出が可能となり、送出した音声メッセージに基づいた確実なユーザー認証を行うことができる。
なお、このような電話通信機能端末としては、複合機12Aなどの複合機のみならず、サーバ72などを含むことができる。
〔第3の実施の形態〕
次に本発明の第3の実施の形態を説明する。なお、第3の実施の形態において、前記した第1ないし第2の実施の形態と同一の部品には、同一の符号を付与してその説明を省略する。
図12には、第3の実施の形態に適用したネットワーク10Cの概略構成を示している。このネットワーク10Cには、複合機74が設けられている。また、ネットワーク10Cでは、複合機74が電話回線網34に接続され、この電話回線網34を介して携帯電話網40に接続可能となっている。
図13に示すように、第3の実施の形態に適用している複合機74は、システム制御部16、RAM18、ネットワーク通信制御部20、プリント制御部22、操作パネル28とディスプレイ30を備えた操作パネル制御部24、スキャナ制御部32及び、これらを相互に接続するバス26を備えている。
また、複合機74は、ファクシミリ通信制御部36、電話回線制御部38と共に、発信番号取得部76が形成されている。携帯電話回線網40では勿論、電話回線網34においても、接続サービス会社から、発信元の電話番号を通知するサービスが提供されており、複合機74に設けている発信番号取得部76では、このサービス提供を受けることにより通知される発信元(発呼元)の電話番号を取得可能となっている。
このような複合機74を備えたネットワーク10Cでは、文書サーバ44に格納している電子文書を取得するときに、ディスプレイ30の表示に基づいて携帯電話機42から発呼されることにより電話番号(携帯電話番号)を取得し、取得した携帯電話番号をユーザー識別情報とし、受取り人として指定されている電子文書を取得するようにしている。
すなわち、図14に示すように、ネットワーク10Cでは、複合機74に、取得文書出力部62及び文書取得部64が形成されている。また、複合機74には、発信番号取得部76による携帯電話番号取得部78が形成されている。
携帯電話番号取得部78は、複合機74を操作しているユーザーが、携帯電話機42によって複合機74を発呼することにより、ユーザーが所有している携帯電話番号を取得する。
文書取得部64は、携帯電話番号取得部78で取得した携帯電話番号が入力されることにより、この携帯電話番号に基づいて、文書サーバ44から電子文書を取得する。また、取得文書出力部62は、文書取得部64で取得した電子文書を印刷出力するなどして出力する。
すなわち、複合機74では、文書サーバ44から電子文書を取得するために、複合機74を操作しているユーザーが所有している携帯電話機42から、携帯電話番号を取得し、取得した携帯電話番号をユーザー識別情報として、文書サーバ44に格納されている電子文書を取得可能となるようにしている。
携帯電話機に割り当てられている電気通信番号(電話番号)の最初の3桁は、「080」、「090」であり、PHSに割り当てられている電話番号の最初の3桁は、「070」となっている。
ここから、複合機74に設けている携帯電話番号取得部78では、発呼されることによる回線接続前に、発呼元の電話番号を取得し、取得した電話番号が、携帯電話またはPHSに指定されている電話であるときには、その電話番号を携帯電話機42の携帯電話番号として取得し、回線を切断するようにしている。
なお、ここでは、携帯電話機42から発呼されたときに、携帯電話番号を取得し、回線接続を行わずに回線を切断するようにしているが、発呼されることにより回線を接続してファクシミリ通信プロトコルを実行し、相手(発呼元)から応答信号がないことをキーとして、携帯電話番号を取得した状態で回線を切断するようにしてもよい。
また、複合機74では、携帯電話番号の取得に先立って、ユーザーに携帯電話番号の入力を要求し、入力された携帯電話番号を着信を期待する形態電話番号として保持し、携帯電話機42から着信があったときに、発信元の携帯電話番号と、着信を期待する形態電話番号が一致したときに、複合機74を操作しているユーザーの携帯電話番号であると認証し、認証した携帯電話番号をユーザー識別情報とするようにしている。
ここで、図15を参照しながら、複合機74でユーザー識別情報として用いる携帯電話機42の携帯電話番号の取得の概略を説明する。
このフローチャートは、電子文書を取得しようとするユーザーが、複合機74の操作パネル28上で所定のキー操作を行うことにより実行され、最初のステップ250では、ユーザーの所有している携帯電話機42の携帯電話番号の入力要求を行う。これにより、携帯電話番号が入力されるとステップ252で肯定判定してステップ254へ移行し、入力された携帯電話番号を、着信を期待する形態電話番号として記憶する。なお、所定時間経過しても携帯電話番号が入力されないときには、ステップ252で否定判定して、認証処理を終了する。
着信を期待する携帯電話番号を記憶すると、ステップ256では、ディスプレイ30に複合機74に割り当てられている電話番号を表示すると共に、携帯電話機42からの発呼を要求する。
この後、ステップ258では、図示しないタイマをリセット/スタートさせると共に、ステップ260では、予め設定している所定時間が経過したか否か(タイムアップしたか否か)を確認し、ステップ262では、着信があるか否かを確認する。
このときに、所定時間内に着信がなければ、ステップ260で肯定判定されてステップ264へ移行し、携帯電話番号の取得エラーを表示して、認証処理を終了する。
これに対して、所定時間以内(ステップ260で否定判定されている状態)に着信があると、ステップ262で肯定判定されてステップ266へ移行する。このステップ266では、発信元の電話番号を取得し、次のステップ268では、取得した電話番号が着信を期待する携帯電話番号であるか否か、すなわち、認証を受けるユーザーの所有する携帯電話機42の携帯電話番号であるか否かを確認する。
このときに、取得した番号が、着信を期待する携帯電話番号と一致しなければ、ステップ268で否定判定してステップ270へ移行し、ファックス受信機能を起動する。すなわち、発信元の番号が、着信を期待する携帯電話番号でなければ、ファクシミリ通信のための着信であると判断して、ファクシミリ通信を実行する。
これに対して、取得した電話番号が着信を期待する携帯電話番号と一致するときには、ステップ268で肯定判定してステップ272へ移行し、まず、着信を拒否して回線を切断する。これにより、不必要な通話料金が発生するのを抑えることができるようにしている。
この後、ステップ274では、取得した携帯電話番号を、ユーザーの所有する携帯電話機42の携帯電話番号であると認証して、この携帯電話番号を認証した携帯電話番号として出力する。
複合機74では、このようにして、自機を操作しているユーザーの携帯電話番号を取得すると、この携帯電話番号をユーザー識別情報として、文書サーバ44から所定の電子文書を取得する。
すなわち、図16に示すように、ネットワーク10Cでは、文書サーバ44の文書記憶部48に、ユーザー識別情報として携帯電話番号を用いて、携帯電話番号によって受取り人が指定されている電子文書が格納されており、文書サーバ44の文書管理部46では、前記した表1又は、表3と表4に示す文書管理情報リストに基づいて電子文書の管理を行う。
この文書サーバ44の電子文書を複合機74から取得するときには、複合機74を操作するユーザーの携帯電話番号を取得し(ステップ280)、取得した携帯電話番号を受取り人として指定されている電子文書の出力を、文書サーバ44へ要求する(ステップ282)。
文書サーバ44では、電子文書の出力が要求されると、文書管理情報リストから、該当する電子文書を検索し(ステップ284)、検索した電子文書を、要求元の複合機74へ送信する(ステップ286)。
複合機74では、文書サーバ44から送信される電子文書を受信することにより(ステップ288)、自機を操作しているユーザーが受取り人として指定されている電子文書または、電子文書の印刷出力を取得することができる(ステップ290)。
なお、携帯電話番号をユーザー識別情報とする電子文書の所得方法は、前記した第1及び第2の実施の形態を適用することができる。すなわち、携帯電話番号に基づいて電子文書を取得するときに、この携帯電話番号を受取り人として指定されている電子文書のリストを要求し、これにより得られるリストから、選択した電子文書を得るようにしてもよく、このときには、表6に示すメッセージ例などを用いて、メッセージ交換を行うことができる(図5参照)。
Figure 2006330856
このように、ネットワーク10Cでは、複合機74から電子文書を取得するときに、複合機74が接続されている電話回線に割り当てられている電話番号にダイアルして、複合機74を発呼する簡単な操作で、ユーザー認証を行って、ユーザー識別番号を複合機74に取得させることができる、これにより、簡単な操作で、ユーザー自身が受取り人として指定されている電子文書または電子文書に応じた印刷出力を取得することができる。
また、複合機74は、ファクシミリ機能などの電話回線への接続機能を備えたものであればよく、これにより、特別な機器や部品を新たに組み込むことなく、携帯電話機42を用いたユーザー認証を行うことができる。
〔第4の実施の形態〕
次に本発明の第4の実施の形態を説明する。なお、第4の実施の形態において、前記した第1ないし第3の実施の形態と同一の部品には、同一の符号を付与してその説明を省略する。
図17には、第4の実施の形態に適用したネットワーク10Dの概略構成を示している。このネットワーク10Dには、ファクシミリ通信ユニットなどの電話通信端末機能を備えた複合機(以下、複合機74Aとする)と、電話通信端末機能を備えていない複合機(以下、複写機66Aとする)と、が設けられており、ここでは、複写機66Aからの電子文書の取得を説明する。
また、図18に示すように、ネットワーク10Dでは、複写機66Aに、取得文書出力部62と文書取得部64が形成されていると共に、携帯電話番号取得要求部80が形成されている。また、ネットワーク10Dに設けている複合機74Aには、携帯電話番号取得部78と共に、携帯電話番号取得応答部82が形成されている。
携帯電話番号取得要求部80では、複写機66Aでユーザーの携帯電話番号を取得するときに、複合機74Aの携帯電話番号取得応答部82へ、携帯電話番号の取得要求を行う。このとき、携帯電話番号取得要求部80は、着信を期待する携帯電話番号が入力されていれば、この携帯電話番号を合わせて送信する。
複合機74Aに設けている携帯電話番号取得応答部82は、携帯電話番号の取得要求があると、着信した番号から携帯電話番号を取得したときに、この携帯電話番号を複写機66Aの携帯電話番号取得要求部80へ出力する。
このとき、携帯電話番号取得応答部82では、着信を期待する携帯電話番号が複写機66Aから送信されていると、この携帯電話番号と一致する番号(携帯電話番号)を取得したときにのみ、着信されることにより取得した携帯電話番号を、複写機66Aの携帯電話番号取得部80へ送信するようにしている。
これにより、複写機66Aでは、複写機66Aを操作しているユーザーの携帯電話番号を取得できるようになっている。
表7には、このような複写機66Aの携帯電話番号取得要求部80と、複合機74Aの携帯電話番号取得応答部82との間で交換されるメッセージの一例を示している。
Figure 2006330856
ここで、第4の実施の形態に係る複写機66Aでの携帯電話番号の取得及び、取得した携帯電話番号に基づいた電子文書の取得の概略を説明する。
図19には、複写機66Aで携帯電話番号の取得の概略を示している。なお、取得した携帯電話番号を用いた電子文書の取得は、前記した第3の実施の形態と同様の処理を行うことにより可能であり、ここでは説明を省略する。
複写機66Aでは、文書サーバ44から受取り人が指定されている電子文書を取得するときに、ユーザーが所定の操作を行うことにより、まず、ユーザーの所有する携帯電話番号の入力を要求し(ステップ300)、携帯電話番号が入力されると、入力された携帯電話番号を、着信を期待する携帯電話番号に設定する(ステップ302)。この後、ステップ304では、複合機74Aへ回線状態の通知を要求する。
複合機74Aでは、回線状態の通知要求を受信すると、回線状態を確認し、確認結果を複写機66Aへ通知する(ステップ306)。
複写機66Aでは、回線状態の通知を受信すると、電話回線の使用が可能か否かを確認し、電話回線の使用が可能であれば、複合機74Aの電話番号を表示すると共に、表示した電話番号への発呼を指示する(ステップ308)。これと共に、複写機66Aでは、複合機74Aへ携帯電話番号の取得要求を行う(ステップ310)。
複合機74Aでは、携帯電話番号の取得要求を受信すると、携帯電話機42からの着信があったときに、発信元である携帯電話機42の携帯電話番号を取得し(ステップ312)、着信を拒否して回線を切断する(ステップ314)。このときの複合機74Aでの処理は、前記した複合機74と同様の処理とすることができる(図15参照)。
また、これに限らず、各種の処理を適用することができ、図20には、その一例と示している。なお、図20での処理は、第3の実施の形態に適用した複合機74で、図15の処理に換えて適用することも可能である。
このフローチャートでは、最初のステップ330で、着信があるか否かを確認し、着信があることにより、ステップ330で肯定判定されて開始され、次のステップ332では、発信元の電話番号を取得する。
次のステップ334では、取得した電話番号が携帯電話機42のものであるか否か、すなわち、発信元が携帯電話機42であるか否かを確認する。このときに、発信元が携帯電話でなければ、ステップ334で否定判定し、ファクシミリ通信のために発呼されたものと判断して、ステップ336では、ファクシミリ受信機能を起動して、ファックス通信を開始する。
これに対して、発信元が携帯電話機42であるときには、ステップ334で肯定判定してステップ338へ移行し、着信を拒否して回線を切断する。この後、ステップ340では、取得した携帯電話番号を出力する。
このようにして出力される携帯電話番号が、着信を期待する携帯電話番号と一致していれば、この携帯電話番号をユーザー識別情報として適用することが可能となる。
図19に示すように、複合機74Aは、携帯電話番号を取得すると、取得した携帯電話番号を複写機66Aへ送信する。
複写機66Aは、携帯電話番号を受信すると(ステップ318)、受信した携帯電話番号を、認証した携帯電話番号、すなわち、ユーザー識別情報として出力する(ステップ320)。
これにより、複写機66Aを操作するユーザーは、自身が受取り人として指定されている電子文書を、文書サーバ44から取得することができる。
したがって、電話回線を介した通信機能(電話通信機能)を備えていない複写機66Aであっても、ネットワーク10D内に、電話通信機能を備えた複合機74Aなどを設けることにより、この複合機74Aを用いて、簡単に、かつ的確なユーザー認証を行うことができる。
なお、第4の実施の形態では、電話通信機能端末として複合機74Aを用いたが、複合機74Aに換えて、電話回線への接続機能を備えたサーバ72が設けられているときに、このサーバ72を用いて携帯電話番号を取得するようにしてもよい。このときには、複写機66Aに対する複合機74Aの処理を、サーバ72で実行できるようにすればよい。
また、このような電話通信機能端末としては、ネットワーク10D内に設けられているものに限らず、LANやイントラネットなどを形成しているネットワーク10A外に設けられ、ネットワーク30D内の複写機66Aと、インターネットなどを介して接続して、複写機66Aに変わって携帯電話番号を取得するサーバなどを用いてもよい。このようなときには、HTTPなどの任意のプロトコルを適用して、複写機66Aとサーバ72を接続して実行することができる。
一方、電話通信機能端末として複数台の複合機74Aやサーバ72が設けられているときに、電話回線の空いている複合機74Aやサーバ72を選択して携帯電話番号の取得を行うものであってもよい。
例えば、図21に示すネットワーク10Eでは、電話通信機能端末として使用可能な複数台の複合機74A(図21では、一例として2台を示す)を設け、複写機66Aから、いずれかの複合機74Aを選択して、携帯電話番号を取得できるようにしている。
このときには、複写機66Aが複合機管理情報リストを保持し、複合機管理情報リストから選択した複合機74Aを使用するようにすればよい。表8には、このときの複合機管理情報リストの一例を示しており、複合機管理情報には、ネットワーク10E上で複合機74Aを特定可能とする情報(ここでは一例として複合機アドレス)に、複合機74Aごとの電話番号が関連付けられている。
Figure 2006330856
ここで、図22、図23を参照しながら、ネットワーク10Eでの複写機66Aの携帯電話番号の取得の概略を説明する。なお、図22では、複写機66Aで複数台の複合機74Aの中から、電話回線の空いている複合機74Aを選択して携帯電話番号の取得に使用する例示し、図23は、電話通信機能端末として2台の複合機74A(図23では、複合機C、複合機Dとする)を例とした、図22のフローチャートに沿った複写機66Aと2台の複合機74Aの間での処理の流れを示しており、ここでは、同等に対しては、主とするステップ番号を付与している。
図22に示すフローチャートでは、例えばユーザー認証のための携帯電話番号の入力が終了して、着信を期待する携帯電話番号の設定が終了するなどした後に実行され、最初のステップ350では、複合機管理情報リストのインデックスIをクリア(I=0)し、次のステップ352では、インデックスIをインクリメント(I=I+1)して、ステップ354では、該当するインデックスIに電話通信機能端末としてエントリされている複合機74Aがあるか否かを確認する。
ここで、エントリされている複合機74Aであるときには、ステップ354で肯定判定してステップ356へ移行し、複合機管理情報リストから、その複合機74Aの管理情報(複合機管理情報)を読み出す。
なお、インデックスIの複合機12Aが、電話通信機能端末としてエントリしているものでなければ、ステップ354で否定判定してステップ358へ移行し、複合機情報管理リスト内のすべての複合機74Aに対する確認が終了したか否かを確認、未確認の複合機74Aがあるときには、ステップ358で否定判定して、ステップ352へ移行することにより、次のインデックスIに対する処理を行う。また、すべての複合機74Aに対する確認が終了したときには、ステップ358で肯定判定してステップ360へ移行し、使用可能な電話回線がないことをディスプレイ30に表示して、この処理を終了する。
一方、選択した複合機74Aの複合機管理情報を取得すると、ステップ362では、図示しないタイマをリセット/スタートし、次のステップ364では、複合機管理情報によって特定される複合機74Aへ、回線状態通知要求を送信する。
この後、ステップ366では、回線状態通知要求に対する応答があったか否かを確認し、ステップ368では、回線状態通知要求を行ってから所定時間が経過したか否か、すなわち、図示しないタイマによって計測している時間が所定時間に達して、タイムアウトしたか否かを確認する。
図23に示すように、複写機66Aでは、複合機管理情報リストから複合機C を選択すると(ステップ356)、選択した複合機Cへ回線状態通知要求を送信する(ステップ364)。
複合機Cでは、回線状態通知要求を受信すると(ステップ390)、電話回線を使用中か否かを確認することにより、電話回線状態を取得する。このとき、電話回線の使用中であれば、回線状態として「使用中」が取得される(ステップ392)。
また、複合機Cでは、自機の回線状態を取得すると、取得した回線状態に応じた回線状態通知を送信する(ステップ394)。
図22のフローチャートでは、回線状態通知要求に対する応答を受信すると、ステップ366で肯定判定してステップ370へ移行する。このステップ370では、電話回線が空き状態で使用可能であるか否かを確認する。
これにより、電話回線が使用中であるときには、ステップ370で否定判定して、ステップ352へ戻り、次の複合機74Aの選択を開始する。なお、回線状態通知要求に対する応答信号がなく(ステップ366で否定判定)、タイムアウトしてステップ368で肯定判定されたときには、ステップ352へ移行し、次の複合機74Aに対する確認処理を行う。
すなわち、図23に示すように、複写機66Aでは、回線状態が「使用中」であることを示す応答メッセージを受信すると、複合機管理情報リストから次の複合機Dを選択し(ステップ356)、選択した複合機Dに回線状態通知要求を送信する(ステップ364)。
複合機Dは、回線状態通知要求を受信すると(ステップ396)、回線状態の使用状況を確認し、電話回線の使用状態と取得する。このとき、電話回線が使用中でなければ、回線状態として「未使用」が取得される(ステップ398)。
この後に、複合機Dは、回線状態通知要求に対する応答メッセージとして、回線状態「未使用」を通知する(ステップ400)。
図22のフローチャートでは、回線状態通知要求に対する応答信号が、電話回線の空き状態を示すときには、ステップ370で肯定判定してステップ372へ移行する。このステップ372では、ディスプレイ30に、選択している複合機74Aの電話番号を表示すると共に、携帯電話機42からの発呼を指示する。
これと共に、ステップ374では、選択した複合機74A(複合機D)へ携帯電話番号の取得要求を送信し、ステップ376では、図示しないタイマをリセット/スタートする。
この後、ステップ378では、送出要求の送信先の複合機74A(図23の複合機D)からの応答メッセージを受信したか否かを確認し、ステップ380では、所定時間が経過してタイプアウトしたか否かを確認する。
このときに、応答メッセージがなく(ステップ378で否定判定)、タイムアウトするとステップ380で肯定判定して、ステップ352へ戻り、次の複合機74Aの選択を行う。
図23に示すように、複合機Dでは、携帯電話番号の取得要求を受信すると(ステップ402)、携帯電話機42からの着信があると、発信元の携帯電話番号を取得して(ステップ404)、取得した携帯電話番号を、応答メッセージに含めて送信する(ステップ406)。
これにより、図22に示すフローチャートでは、タイムアウトする前に、送出要求を行った複合機74Aから応答メッセージを受信すると、ステップ378で肯定判定してステップ382へ移行する。このステップ382では、携帯電話番号の取得に成功したか否かを確認する。
これにより、携帯電話番号の取得に成功したことを示すメッセージを受信したときには、ステップ382で肯定判定してステップ384へ移行する。このステップ384では、複合機74Aから送信される携帯電話番号を、複写機66Aを操作しているユーザーが所有している携帯電話機42のものとして取得する。
これにより、図23に示すように、複写機66Aでは、取得した携帯電話番号に基づいて電子文書を文書サーバ44へ要求することができる(ステップ408)。
なお、図22のフローチャートでは、携帯電話番号の取得に成功していないときには、ステップ382で否定判定して、次の複合機74Aの選択を開始する。
このように、複写機66Aでは、電話通信機能を備えた複数台の複合機74Aなどがあると、予め設定されている複合機管理情報に基づいて電話回線が使用可能な複合機74Aを選択して、携帯電話番号の取得を行う。これにより、ネットワーク10Eに設けている複写機66Aでは、携帯電話番号を迅速に、かつ効率的に取得することが可能となる。
なお、以上説明した本実施の形態は、本発明の構成を限定するものではない。例えば、本実施の形態では、携帯電話番号をユーザー識別情報として使用して、文書サーバ44から電子文書を取得するようにしたが、本発明は、これに限るものではなく、例えば、ネットワーク上でのサービスや、複合機、複写機などの処理機能に対して、利用するユーザーを限定するときのユーザー識別情報として用いることができる。
例えば、複合機や複写機などのスキャナ機能を利用を、予め登録されている利用者のみに許可するとき、ユーザー識別情報として携帯電話番号を用い、スキャナ機能を利用するユーザーが、自身の所有する携帯電話機42を用いて、認証を行うように構成することができる。
すなわち、本発明は、ファクシミリ機能を備えた複合機やサーバが接続されているネットワーク上で、利用者を制限しながら提供する任意のサービスを行うときの、ユーザー認証に適用することができる。
第1の実施の形態に係るネットワークの概略構成図である。 複合機の概略構成図である。 第1の実施の形態に適用した複合機の要部の概略構成を示す機能ブロック図である。 第1の実施の形態に係る認証処理の一例を示す流れ図である。 第1の実施の形態に係る複合機と文書サーバの間の処理の概略を示す流れ図である。 第2の実施の形態に係るネットワークの一例を示す概略構成図である。 第2の実施の形態に係る複写機と複合機の要部の概略構成を示すブロック図である。 第2の実施の形態に係る複写機と複合機の間の処理の概略を示す流れ図である。 第2の実施の形態に係るネットワークの他の一例を示す概略構成図である。 第2の実施の形態に係る認証処理の他の一例を示す流れ図である。 第2の実施の形態に係る複写機と複合機の間の処理の一例を示す流れ図である。 第3の実施の形態に係るネットワークの一例を示す概略構成図である。 第3の実施の形態に係る複合機の概略構成図である。 第3の実施の形態に係る複合機の要部の概略構成を示すブロック図である。 第3の実施の形態に係る認証処理の一例を示す流れ図である。 図15に沿った複合機と文書サーバの間の処理の概略を示す流れ図である。 第4の実施の形態に係るネットワークの一例を示す概略図である。 第4の実施の形態に係る複写機と複合機の要部の概略構成を示すブロック図である。 第4の実施の形態に係る複写機と複合機の間の処理の概略を示す流れ図である。 携帯電話番号の取得の他の一例を示す流れ図である。 第4の実施の形態に係るネットワークの他の一例を示す概略図である。 第4の実施の形態に係る認証処理の他の一例を示す流れ図である。 図22に沿った複写機と複合機の間の処理の一例を示す流れ図である。
符号の説明
10、10A〜10E ネットワーク(印刷システム)
12 複合機(画像形成装置)
12A 複合機(画像形成装置、第2の複合機)
20 ネットワーク通信制御部
26 操作パネル制御部
28 操作パネル(番号入力手段、応答入力手段)
30 ディスプレイ
34 電話回線網
36 ファクシミリ通信制御部(電話通信機能端末、電話通信手段、ファクシミリ通信端末)
38 電話回線制御部(電話通信手段)
40 携帯電話網
42 携帯電話機
44 文書サーバ
46 文書管理部
48 文書記憶部
50 携帯電話番号入力部(番号入力手段)
52 発信接続部(発呼手段)
54 音声メッセージ生成部(生成手段)
58 応答入力部(応答入力手段)
60 照合部(照合手段、認証手段)
64 文書取得部(処理実行手段、認証手段)
66 複写機(画像形成装置、第1の画像形成装置)
66A 複写機(画像形成装置、第3の画像形成装置)
68 音声メッセージ送出要求部(要求手段)
70 音声メッセージ送出受付部(要求受付手段)
72 サーバ(電話通信機能端末)
74 複合機(画像形成装置)
74A 複合機(画像形成装置、第4の画像形成装置)
78 携帯電話番号取得部(番号取得手段)
80 携帯電話番号取得要求部(取得要求手段)
82 携帯電話番号取得応答部(要求応答手段)

Claims (21)

  1. 電話通信手段を介して電話回線に接続可能なネットワークに設けられている画像形成装置を操作する利用者を認証する利用者認証方法であって、
    前記電話通信手段を用いて前記利用者が入力した携帯電話番号の携帯電話機を発呼して所定の操作入力を指示する音声メッセージを送出し、
    前記音声メッセージに沿った操作入力がなされたときに、
    前記利用者と前記携帯電話番号の携帯電話機の所有者が、同一であると認証すると共に、携帯電話番号を利用者を特定する利用者識別情報に設定する、
    ことを特徴とする利用者認証方法。
  2. 電話通信手段を介して電話回線に接続可能なネットワークに設けられている画像形成装置を操作する利用者を認証する利用者認証方法であって、
    前記利用者に、前記電話通信手段に設定されている電話番号への発呼を要求すると共に、
    前記電話通信手段が着信を検出したときに発信元の電話番号を取得し、
    取得した前記電話番号が、携帯電話機に指定されている携帯電話番号であるときに、
    前記利用者と前記携帯電話番号の携帯電話機の所有者が、同一であると認証すると共に、携帯電話番号を利用者を特定する利用者識別情報に設定する、
    ことを特徴とする利用者認証方法。
  3. 前記電話通信手段への発呼要求に先立って、前記利用者に携帯電話番号の入力を要求し、
    前記要求に応じた入力された前記携帯電話番号を、前記電話通信手段での着信を期待する携帯電話番号に設定し、
    前記着信によって取得される前記携帯電話番号と、前記着信を期待する携帯電話番号が一致したときに、
    前記利用者と前記携帯電話番号の携帯電話機の所有者が、同一であると認証すると共に、携帯電話番号を利用者を特定する利用者識別情報に設定する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の利用者認証方法。
  4. 前記電話通信手段が、ファクシミリ通信機能を備えた電話通信機能端末であることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の利用者認証方法。
  5. ファクシミリ通信機能を備えた画像形成装置であって、
    携帯電話番号を入力する番号入力手段と、
    前記番号入力手段によって入力された前記携帯電話番号の携帯電話機へ発呼する発信手段と、
    前記発信手段によって前記携帯電話機に接続したときに送出する所定の音声メッセージを生成する生成手段と、
    前記生成手段によって生成されると共に前記携帯電話番号の前記携帯電話機へ送出された前記音声メッセージに基づいた応答入力を行う応答入力手段と、
    前記応答入力手段から入力された応答入力と前記音声メッセージ生成手段によって生成された前記音声メッセージの内容を照合する照合手段と、
    前記照合手段の照合結果に基づいて前記番号入力手段から入力された前記携帯電話番号を利用者識別情報として認証する認証手段と、
    を含むことを特徴とする画像形成装置。
  6. ファクシミリ通信機能を備えた画像形成装置であって、
    発呼されたときに発信元の電話番号を取得する番号取得手段と、
    所定のタイミングで前記番号取得手段によって取得された前記電話番号が、携帯電話機の携帯電話番号であるときに、前記携帯電話番号をその携帯電話番号の携帯電話機の所有者の利用者識別情報として認証する認証手段と、
    を含むことを特徴とする画像形成装置。
  7. 携帯電話番号を入力する入力手段を含み、前記番号取得手段によって取得した前記携帯電話番号と、前記入力手段によって入力された前記携帯電話番号が一致したときに、利用者識別情報として認証することを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記認証手段によって認証された利用者識別情報に基づいて、利用者ごとに設定されている処理を実行可能とすることを特徴とする請求項5から請求項7の何れか1項に記載の画像形成装置。
  9. ネットワークに形成されて印刷ジョブに基づいた印刷処理が可能な印刷システムであって、
    携帯電話番号を入力する番号入力手段と、
    前記電話通信手段に形成されて、前記番号入力手段によって入力された前記携帯電話番号の携帯電話機へ発呼する発信手段と、
    前記発信手段によって前記携帯電話機に接続したときに送出する所定の音声メッセージを生成する生成手段と、
    前記音声メッセージに基づいた応答入力を行う応答入力手段と、
    前記応答入力手段から入力された応答入力と前記音声メッセージ生成手段によって生成された前記音声メッセージの内容を照合する照合手段と、
    前記照合手段の照合結果に基づいて前記番号入力手段から入力された前記携帯電話番号を利用者識別情報として認証する認証手段と、
    前記認証手段の認証結果と利用者ごとに設定されている処理を実行可能とする処理実行手段と、
    を有する画像形成装置を含むことを特徴とする印刷システム。
  10. 前記画像形成装置として、
    前記番号入力手段、前記生成手段、前記応答入力手段、前記照合手段、前記認証手段及び前記処理実行手段と共に、前記番号入力手段から入力される前記携帯電話番号へ発呼及び前記音声メッセージの送出を要求する要求手段を、含む第1の画像形成装置が設けられ、
    前記発信手段と、
    前記要求手段の要求に基づいて前記発信手段によって前記携帯電話番号を発呼して前記音声メッセージを送出する要求受付手段と、
    を備えた電話通信機能端末が設けられている、
    ことを特徴とする請求項9に記載の印刷システム。
  11. 前記電話通信機能端末を備えた、第2の画像形成装置を含むことを特徴とする請求項10に記載の印刷システム。
  12. 複数の前記電話通信機能端末が設けられているときに、前記第1の画像形成装置に、
    前記複数の電話通信機能端末から前記携帯電話番号への発呼及び前記音声メッセージの送出を行う電話通信機能端末を選択する選択手段を設けていることを特徴とする請求項10又は請求項11に記載の印刷システム。
  13. ネットワークに形成されて印刷ジョブに基づいた印刷処理が可能な印刷システムであって、
    所定のタイミングで発呼されたときに発信元の電話番号を取得する番号取得手段と、
    前記番号取得手段によって取得された前記電話番号が、携帯電話機の携帯電話番号であるときに、前記携帯電話番号をその携帯電話番号の携帯電話機の所有者の利用者識別情報として認証する認証手段と、
    前記認証手段の認証結果と利用者ごとに設定されている処理を実行可能とする処理実行手段と、
    を有する画像形成装置を含むことを特徴とする印刷システム。
  14. 前記携帯電話番号の入力が可能な番号入力手段を含み、前記番号入力手段によって入力された前記携帯電話番号と、前記番号取得手段によって取得した前記携帯電話番号が一致したときに、前記認証手段が、前記携帯電話番号を利用者識別情報として認証することを特徴とする請求項13に記載の印刷システム。
  15. 前記画像形成装置が、
    少なくとも前記処理実行手段と、前記携帯電話番号の取得を要求する取得要求手段と、を含む第3の画像形成装置であるときに、
    少なくとも前記番号取得手段と、前記取得要求手段から前記携帯電話番号の取得要求があったときに前記番号取得手段によって発信元の前記携帯電話番号を取得し、取得した携帯電話番号を前記第3の画像形成装置へ送信する要求応答手段と、を含む電話受信機能端末が設けられている、
    ことを特徴とする請求項13又は請求項14に記載の印刷システム。
  16. 前記電話通信機能端末を備えた、第3の画像形成装置を含むことを特徴とする請求項15に記載の印刷システム。
  17. 複数の前記電話通信機能端末が設けられているときに、前記第3の画像形成装置に、
    前記複数の電話通信機能端末から前記携帯電話番号の取得を要求する電話通信機能端末を選択する選択手段を設けていることを特徴とする請求項15又は請求項16に記載の印刷システム。
  18. 前記番号取得手段が、発呼による着信があったときに、発信元の電話番号が携帯電話番号であれば、携帯電話番号を取得した後、着信拒否して回線を切断することを特徴とする請求項13から請求項17の何れか1項に記載の印刷システム。
  19. 前記電話通信機能端末が、ファクシミリ通信処理を実行するファクシミリ通信端末であることを特徴とする請求項13から請求項18の何れか1項に記載の印刷システム。
  20. 受取り人を示す利用者識別情報として前記携帯電話番号が関連付けられた電子文書を記憶する文書記憶手段と、
    前記携帯電話番号に基づいて前記文書記憶手段に記憶されている前記電子文書の入出力を管理する文書管理手段と、を含む文書サーバが接続されているときに、
    前記処理実行手段が、前記認証手段によって認証した前記携帯電話番号に基づいて、前記文書サーバから前記電子文書を取得することを特徴とする請求項9から請求項19の何れか1項に記載の印刷システム。
  21. 前記処理実行手段が、前記文書サーバから取得した前記電子文書を印刷出力することを特徴とする請求項20に記載の印刷システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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