JP2006329850A - 簡易トロミ測定用器具 - Google Patents

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真希 山根
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ひろ 大越
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Abstract


【課題】飲料や食品のトロミ度、並びに粥のトロミ度から当該粥の硬さを一般家庭でも簡便に測定し得ると共に測定後の器具の洗滌や保管を容易にした簡易トロミ測定用器具を提供する。
【解決手段】同心円5、5、5を描いてある平板1と該平板1を収納可能な少なくとも一側板を透明板としてある挟み板2と、所定量を採取し得る計量スプーン6とを一揃いの器具としてなることを特徴とする簡易トロミ測定用器具とする。
【選択図】 図3

Description

本発明は、簡易トロミ測定用器具に係り、詳しくはトロミをつけた飲食品や食品のトロミの程度、並びに粥のトロミ度から当該粥の硬さの程度を家庭や調理場で客観的に、かつ簡便に測定し得る簡易トロミ測定用器具に関する。
従来、特別養護老人ホームや病院等において、入所者や患者の中で摂食機能の低下した人々(特に高齢者)を対象にトロミをつけた飲料や食品、並びに粥等が多く供されている。トロミの程度や粥の軟らかさの程度は、入所者や患者の咀嚼・嚥下機能の能力によって異なり、能力の高い人はトロミが少ない(粘度が低い)飲料や食品、並びに粥は硬めであっても摂食可能であるが、一方能力の低い人はその逆とする必要がある。そして、トロミの程度の調節や粥の硬さの調節は、ほとんどの場合、官能評価に頼っており、熟練した技術を必要としているのが現状である。
ところで、各食品メーカーが咀嚼・嚥下困難者の程度に合わせて最適な粘度や硬さをもつ食品を提供している。各食品メーカーは官能評価と共に、専用機器による硬さや粘度の測定や同心円法によるトロミ度の測定等を行っている。その中で同心円法による評価は、例えば等間隔の同心円とその中心から円周に向かって60度毎6方向に直線が描かれた平板(通称:スプレッドメーター)を使用して行われる。このスプレッドメーターの直線と円が交わる点には中心からの距離が記されてあり、測定対象物はこのスプレッドメーターの中央に所定量載せられて特定の時間内と温度下での物の広がり状態を調べてその良否を評価される。
このことは、例えば咀嚼・嚥下機能低下者用食品としての適否を定める目安としてスプレッドメーターが利用されるものであるとして特許文献1(特許第3061776号公報)に記載されている。
特許第3061776号公報
しかしながら、上記構造を有するスプレッドメーターは、単に等間隔な半径の同心円が描いてあるだけであり、それらを咀嚼・嚥下困難者用食品の測定器具として、一般的な家庭や小規模な特別養護老人ホーム等で用いるには、工夫が必要である。
従って、要介護の高齢者をかかえた家庭や小規模な特別養護老人ホーム等では、飲料や食品のトロミ、並びに粥の硬さの調整は官能評価のみに頼っており、熟練した技術を要さずとも簡便にトロミ度を測定できると共にその後の器具の洗滌や保管も容易なトロミ測定器具が開発されていることを待望されている。
本発明は、上記問題に鑑みなされたもので、飲料や食品のトロミ度や、粥のトロミ度から当該粥の硬さを一般家庭や小規模な特別養護老人ホーム等でも簡便に測定できると共にその後の器具の洗滌や保管を容易にした簡易トロミ測定用器具を提供することを目的とする。
すなわち、本発明簡易トロミ測定用器具は、単に等間隔な半径の同心円ではなく、咀嚼・嚥下困難者用に調整された半径を持つ同心円を描いてある平板と、該平板を収納可能な少なくとも一側板を透明板としてある挟み板と、所定量を採取し得るスプーンとを一揃いの器具としてなることを特徴とする。
こうすることにより、飲料や食品のトロミ度を測定する時には、挟み板に平板を収納し、挟み板上に計量スプーンで採取したものを載せることで、トロミ度を測定できると共に測定後は挟み板を水洗滌することで次の測定に対処し備えることができるのでよい。この際、挟み板の一側板である透明板の表面がクリアファイル程度に滑らかであることが望ましい。表面に凹凸があると飲料や食品のトロミ度、並びに粥の硬さの測定を妨げることとなる。
前記平板に描いてある同心円の各円を隔てる領域を所定の色で色付けしてあると、飲料、食品や粥の広がり具合が見やすくなり、トロミ度の測定が容易になるので好ましい。
また、平板の材質を紙製とし、挟み板を合成樹脂製とすることにより、安価な一揃いの測定用器具として提供できると共に測定後は挟み板の洗滌が容易となりその保管場所も通常の台所用品と同様のレベルの扱いができるのでよい。
さらに、平板の表裏にそれぞれ半径を異にする同心円を描いてあれば、例えば1枚の平板の表と裏を使い分けることで2種類の食品の専用のトロミ測定器具として活用できるので作業効率もよくすることができる。
本発明の簡易トロミ測定用器具は、同心円を描いてある平板を透明な挟み板に挟み、挟み板上に計量スプーンで採取したものを載せて、トロミ度を測定し得る一揃いの器具としてあるので、測定も簡便であり挟み板を水洗することで何回でも使用することができる。
また、挟み板をクリアファイルとすることで、一揃いの器具として安価に提供できると共にその保管場所も気易く適当に定めてあればよいものとなる。
さらに、その表裏に同心円を描き色分けしてあるので、飲料、食品の種類に合わせて効率よく使い分けることができる。
以下、本発明簡易トロミ測定用器具を図面に示す実施の形態を参照して説明する。
図1は、透明な合成樹脂製の挟み板の一実施例を示す斜視図であり、図2は平板の一実施例を示す平面図である。また、図3は挟み板に平板を収納した状態を示す平面図であり、図4は図3の挟み板上に計量スプーンで採取した食品を載置する状態の一実施例を示す斜視説明図である。図1において、挟み板2は縦310mm×横220mmの文房具用のクリアファイルであり、合成樹脂製の透明薄板3を二つ折りにし上辺をシール部4として形成されている。
挟み板2に挟みこむ平板1は図2に示すように白紙の表裏に複数の同心円5、5、5を隔てる領域を所定の色で色付けしてある。
本実施例においては、平板1に描かれた同心円5、5、5は3個としてあり、第1円までの領域を赤色、第1円から第2円までを青色、第2円から第3円までを黄色として色付けしてある。
図3は平板1を挟み板2に挟み込んで収納したもので平板1は外側から透かして見える状態としてあり、トロミ度の被測定食物Mは図4に示すように、所定量を計量するスプーン6で採取して、同心円の中心に載置され、所定時間経過後の被測定物Mの広がりによりトロミの良否を判定され、あるいは測定できる。
飲料や食品のトロミ度の判定や粥のトロミ度から当該粥の硬さの判定に用いる同心円は、被介護者の状態や、判定する食品の種類によって半径の大きさが異なる。したがって、介護者は被介護者の状態や判定する食品により予め官能評価で大きさの特定してある同心円が描かれている専用の平板1を使用することとなり、また、被介護者の状態や食品名(例えば、粥用、緑茶用等)を予め記入して用いるようにしてあるとより便利である。これにより、熟練した経験が乏しくとも、被介護者用に最適なトロミを調整した食品を提供できる。
なお、本発明を用いてトロミ度を測定する際には、食品のトロミ度は室温や食品の温度、挟み板の材質、判定時間等の諸条件によって左右され変化するので、食品を摂食時の所定の温度で、一揃いのスプーンにより10〜15ccとなるように計量した食品を同心円の中心部に静かに落とし、トロミが安定する例えば、1分後に適否を判定するとよい。
また、本実施例において平板1を紙製としたり、挟み板2を合成樹脂製のクリアファイルとしているがこれらに限定されるものではなく、同様の作用を奏するものであれば、例えば、平板1を樹脂製の薄板とし、挟み板2を透明アクリル製等にすることも可能である。
スープ用簡易トロミ測定用の平板の検討
うらごし野菜グリーンピーススープ(キユーピー株式会社製)に牛乳を混ぜて希釈し、高齢者の咀嚼・嚥下能力の程度に合わせたトロミ度に調整した試料1〜3を100ml各30個ずつ作成した。トロミ度を調整した試料の硬さと広がり距離を参考にしてスープ用簡易トロミ測定用の平板を作成した。
<試食によるトロミ度の測定>
試料のトロミ度は、牛乳を混ぜて希釈する際に熟練したパネラー10名が試食し、協議の上、日本介護食協議会により定められた以下の区分に適合するように調整したものである。
区分1:容易にかめる食品・・硬いものや大きいものはやや食べづらい、普通に飲み込める
区分2:歯ぐきでつぶせる食品・・かたいものや大きいものは食べづらい、ものによっては飲み込みづらいことがある
区分3:舌でつぶせる食品・・細かくまたはやわらかければ食べられる、水やお茶が飲み込みづらいことがある人向け
区分4:かまなくてよい食品・・固形物は小さくても食べづらい、水やお茶が飲み込みづらい人向け
<物性測定装置を用いたトロミ度の測定>
客観性を持たせるために測定機器を用いて試料のトロミ度を測定した。測定機器はレオナーRE−3305(山電株式会社製)である。測定方法は、厚生労働省が示した高齢者食品の試験方法に従った。
すなわち、試料を直径40mmの容器に高さ15mmに充填し、直径20mmの円柱プランジャーを用い、定速圧縮法により圧縮速度10mm/s、クリアランス5mmで食品全体の測定を行った。なお、試料の温度は20±2℃である。テクスチャー解析ソフト(山電株式会社製)を用いて解析し、硬さを算出し、表1には10個の試料の平均値を記した。
<同心円を用いたトロミ度の測定>
スプレッドメーター(等間隔の同心円とその中心から円周に向かって60度毎6方向に直線が描かれた平板)をアクリル板にはさんだものを用いて測定した。試料を15mlの計量スプーンに充填し、同心円の中心部に静かに置き、1分後に試料が同心円の中心からどこまで流れたかを測定し10個試料の平均値を表1に記した。測定時の試料の温度は20℃±2℃である。
なお、1試料の広がり度の測定方法は、6方向に描かれた直線上にある試料の中心からの距離を測定し、平均値を求めたものである。
Figure 2006329850
表1より、試食評価と硬さの評価を見比べたところ、試食評価は客観的に評価できているものと認められたので、試食評価により簡易トロミ測定用の平板の同心円の半径を決定した。
スープの場合、スプレッドメーターの中心部から半径2.5cm以内の広がり度であれば区分4(固形物は小さくても食べづらい、水やお茶が飲み込みづらい)の人向け、2.5〜3cmであれば区分3(細かくまたはやわらかければ食べられる、水やお茶が飲み込みづらいことがある)の人向け、3〜4cmであれば区分2又は区分1(かたいものや大きいものは食べづらい、ものによっては飲み込みづらいことがある)の人向けであることが理解できる。
表1の結果を踏まえて、スープ用の簡易トロミ測定用の平板を作成した。当該平板を図5に示す。
本発明に係る挟み板の一実施例を示す平面図。 本発明に係る平板の一実施例を示す平面図。 挟み板に平板を収納した状態を示す平面図。 図3の挟み板上に計量スプーンで採取した食品を載置する状態の一実施例を示す斜視説明図。 表1の結果を踏まえて作成した簡易トロミ測定用器具の平板を示す平面図
符号の説明
1 平板
2 挟み板
3 透明版
4 シール部
5 同心円
6 計量スプーン
M 被測定物(トロミ付食品)

Claims (4)

  1. 等間隔でない半径をもつ同心円を描いてある平板と、該平板を収納可能な少なくとも一側板を透明板としてある挟み板と、所定量を採取し得る計量スプーンとを一揃いの器具としてなることを特徴とする簡易トロミ測定用器具。
  2. 前記平板に描いてある同心円の各円を隔てる領域を所定の色で色付けしてある請求項1記載の簡易トロミ測定用器具。
  3. 前記平板の材質は紙製であり、挟み板は合成樹脂製である請求項1又は2記載の簡易トロミ測定用器具。
  4. 前記平板の表裏にはそれぞれ半径を異にする同心円を描いてある請求項1乃至3記載の簡易トロミ測定用器具。
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