JP2006329046A - ピストンポンプ及びピストンポンプの運転方法 - Google Patents

ピストンポンプ及びピストンポンプの運転方法 Download PDF

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Abstract

【課題】構成が簡単でかつ安価に、運転時間を延長することが可能なピストンポンプ、及び簡便な方法で運転時間を延長することが可能なピストンポンプの運転方法を提供する。
【解決手段】吐出ピストン100、該吐出ピストン100を内蔵するシリンダ90を含み構成される吐出シリンダ41と、該吐出シリンダ41と連結し、該吐出ピストン100を駆動するピストン、ピストンロッド120を含み構成される油圧シリンダ71と、該油圧シリンダ71のピストンロッド120と該吐出シリンダ41の吐出ピストン100とを連結する連結部に、着脱可能に取り付けられたスペーサ110と、を備え、該スペーサ110を着脱することで、該吐出ピストン100の上死点の位置を変更することが可能である。
【選択図】図2

Description

本発明は、ピストンポンプ、及びピストンポンプの運転方法に関し、特に長時間の運転が可能なピストンポンプ、及びそのピストンポンプの運転方法に関する。
ピストンポンプは、プランジャポンプとも呼ばれ、流体を定量的に、また高圧で圧送することができる特徴を有する。このためピストンポンプは、加圧流動床ボイラへ燃料を供給する装置としても使用されている。
加圧流動床ボイラを用いた発電システムでは、石炭を燃焼させた燃焼熱により蒸気を発生させ、蒸気タービンを駆動するとともに、燃焼ガスでガスタービンを駆動させ発電する複合発電システムを採用する。加圧流動床ボイラは、流動媒体をボイラ内で流動化させ、供給される石炭を流動化させながら燃焼させるため、燃焼温度が約860℃と低い。その結果、窒素酸化物の発生が抑制される。さらに流動媒体に石灰石を使用することで、炉内脱硫も同時に行われるなどの長所を有している。
図5は、従来から使用されている加圧流動床ボイラを用いた発電システム1の概略的構成の一部を示す図である。加圧流動床ボイラ2は、圧力容器3内に設置されており、炉内は、約1MPaの圧力に保持されている。加圧流動床ボイラ2は、火炉内に流動媒体4を保有し、炉底5から供給される空気で、流動化される。燃料となる石炭などは、石炭、石灰石、及び水が混合された状態で、燃料供給管路6を通じて、火炉の下部の流動媒体4中に供給される。また、加圧流動床ボイラ2は、流動層の層高を調整するために、流動媒体を貯留するBM(ベッドマテリアル)タンク7を有する。
加圧流動床ボイラ2は、水管8及び汽水分離器9を有し、石炭を燃焼させた燃焼熱により蒸気を発生させ、図示を省略した蒸気タービン、発電機を駆動し発電を行う。燃焼ガスは、図示を省略した除塵装置を介してガスタービン(図示を省略)に送られ、発電機を駆動し発電を行う。
加圧流動床ボイラ2へ供給される燃料は、次の要領で調整される。原炭バンカ10に貯留した石炭は、粗粉砕機11で粉砕後、分級機12で所定の粒径の石炭に分級され、中継ホッパ13を経由して微粉砕機14へ送られる。微粉砕機14に送られた粗粉砕された石炭は、ここで水を加えられ湿式粉砕される。一方石灰石は、石灰石ホッパ15を経由して混練機16に送られ、微粉砕機14から送られる微粉炭、及び水と混練される。調整された燃料は、燃料タンク17を経由して燃料ポンプ18で火炉へ供給される。
燃料は、石炭、石灰石、水を混合し、ペースト状であることからCWP(Coal Water Paste)とも呼ばれている。また燃料を火炉に供給するCWPポンプ18は、流動層内が加圧状態であるため、高圧供給が可能なポンプであることが必要なことから、ピストンポンプが採用されている。
以上のような加圧流動床ボイラを用いた発電システムにおいて、CWP燃料を安定して連続的に供給することが技術上のポイントの一つとなっており、いくつかの工夫された技術が開示されている。加圧流動床ボイラの熱効率を向上させるには、CWPに含まれる水分を極力する少なくすることが必要である。一方で水分量の低下は、CWP燃料の粘度上昇につながり、輸送を困難とする。このためCWP燃料の流動性を維持しつつ、水分量を最小にする方法として、石炭の粒径分布を最適化する方法を用いている。
さらにCWP燃料を安定的に供給する方法として、CWP貯留タンク内において、CWP燃料を貯留中に石炭、石灰石の粒径分布が偏ることを防止する方法が開示されている(特許文献1参照)。この方法は、従来の縦型の攪拌器に代わり、CWP貯留タンクに横型の攪拌器を装着し、貯留中のCWPを攪拌混合するものである。このほかにも、CWPを安定供給するために、効率的にCWPの粘度を管理する技術なども開示されている(例えば特許文献2参照)。
特開平11−237035号公報 特開2000−266336号公報
加圧流動床ボイラでは、燃料であるCWPを連続的、かつ安定的に供給する方法が、技術上のポイントの一つであるが、CWP燃料の供給に使用するピストンポンプの摩耗対策も課題の一つとなっている。CWPポンプは、ピストンタイプのポンプであり、固形分を含む流体を圧送するため、シリンダが摩耗する。摩耗対策として、シリンダの内壁に硬質クロムメッキが施されているが、当発電所においては、約2年間の運転でシリンダの吐出部の一部に異常摩耗が発生している。
シリンダに異常摩耗が発生すると、シリンダを取り替えるか、異常摩耗部を再メッキする必要があり、修理、復旧に多くの労力と費用が必要となる。特に当発電所のように、20台ものCWPポンプを有するような大型加圧流動床ボイラを使用する場合は、補修費用は非常に大きなものとなる。
CWPポンプのシリンダの異常摩耗に対しては、摩耗を完全に押さえることが望ましいことは言うまでもないが、現在、これら技術は開発されていない。シリンダの摩耗を完全に抑えることができなくても、CWPポンプの運転時間を延ばすことができれば、補修間隔が広がり補修費用を大幅に低減することが可能となる。しかしながら、これについても解決する技術、方法は、現在のところ開示されておらず、開発が待たれているところである。ピストンポンプの摩耗の問題は、CWPポンプに限定されるものではなく、固形分を含むスラリー、又は固形分を含むペースト状の流体を、高圧で輸送する場合に生じる問題である。
本発明の目的は、構成が簡単でかつ安価に、運転時間を延長することが可能なピストンポンプ、及び簡便な方法で運転時間を延長することが可能なピストンポンプの運転方法を提供することにある。
本発明は、吐出ピストン、該吐出ピストンを内蔵するシリンダを含み構成される吐出シリンダと、
該吐出シリンダと連結し、該吐出ピストンを駆動するピストン、ピストンロッドを含み構成される油圧シリンダと、
該油圧シリンダのピストンロッドと該吐出シリンダの吐出ピストンとを連結する連結部に、着脱可能に取り付けられたスペーサと、を備え、
該スペーサを着脱することで、該吐出ピストンの上死点の位置を変更することが可能なことを特徴とするピストンポンプである。
また本発明で、前記ピストンポンプは、加圧流動床ボイラへ燃料であるCWPを供給するCWPポンプであることを特徴とする請求項1に記載のピストンポンプである。
また本発明は、請求項1に記載のピストンポンプの運転方法であって、
所定時間、前記連結部にスペーサを取付けた状態で、前記ピストンポンプを運転し、その後、前記連結部に取付けられたスペーサを取り外した状態で、前記ピストンポンプを運転することで、前記シリンダが摩耗しても、前記シリンダを補修又は交換することなく運転することが可能なことを特徴とするピストンポンプの運転方法である。
本発明のピストンポンプは、スペーサを着脱することで吐出ピストンの上死点の位置を変更することができる。ピストンポンプの稼動に伴い異常摩耗するシリンダの内壁の位置は、吐出ピストンの上死点近傍の内壁であるので、吐出ピストンの上死点の位置を変更することで、異常摩耗の位置をずらすことが可能となる。この結果、シリンダを補修又は交換することなく、長時間ピストンポンプを運転することが可能となる。
また本発明のピストンポンプは、加圧流動床ボイラへ燃料であるCWPを供給するCWPポンプであるので、シリンダを補修又は交換することなく、CWPポンプを長時間運転することができる。
本発明は、スペーサを着脱する操作のみで、従来の2倍以上の運転時間を確保することができるので、操作が簡単である。また、スペーサを取付けることで、既存のピストンポンプにも適用することができる。
図1は本発明の実施の一形態としてのCWPポンプユニット30の概略的な構成を示す図である。CWPポンプユニットはCWPポンプ40と、CWPポンプ40を駆動するための油圧装置60とに大別することができる。
CWPポンプ40は、ピストンタイプのポンプであり、吐出シリンダ41(41a、41b)内に燃料であるCWPを輸送するための吐出ピストンを有する。本CWPポンプ40は、二筒式のピストンポンプであり、同一の仕様の二つの吐出シリンダ41a、41bを有する。吐出シリンダ41a、41bの先端には、ホッパー42が備えられ、ホッパー42は、上部に燃料であるCWPを吸込む吸込口43を有する。ホッパー内には、S管揺動管44が設けられており、S管揺動管44は、S管切替シリンダ45により交互に二つの吐出シリンダ41a、41bと連結するように切替えられる。S管揺動管44の吐出部には、吐出バルブ46が取付けられている。
油圧装置60は、油を貯留する油貯槽61、油圧ポンプ62、63、64、油圧ポンプ駆動用モータ65、アキュムレータ66を含み構成される。油貯槽61は、油貯槽61を管理するための油温計67、及び液面計68を備える。油貯槽61内の油は、サクションフィルタ69を介して油圧ポンプ62、63、64に導かれる。油圧ポンプ62、63、64は、油圧ポンプ駆動用モータ65と連結し、油圧ポンプ駆動用モータ65の駆動に伴い、油を加圧する。油圧は油圧計73で検知することができる。加圧された油は、吐出管路70を通じて油圧シリンダ71a、71bへ圧送される。アキュムレータ66は、油圧の変動を抑制するために、油の吐出管路70に接続される。
油圧シリンダ71a、71bは、二つ設けられており、一の吐出シリンダ41に対して一の油圧シリンダ71が連結されている。油圧シリンダ71a、71bは、内部にピストン、ピストンロッドを有し、このピストンロッドは、吐出シリンダ内のピストンに連結する。よって各々の油圧シリンダ71a、71bへ油を送ることで、各々の吐出シリンダ41a、41b内の吐出ピストンを駆動させることができる。油圧シリンダ71a、71b内のピストンと吐出シリンダ41a、41b内の吐出ピストンとの連結部には、冷却用のウオーターボックス72が設けられており、これにより連結部が冷却される構造となっている。CWPポンプ40と油圧装置60は、共通の架台80に設置され、架台80には、油圧装置60の制御盤81も取付けられている。
CWPポンプ40は、次ぎの要領で、燃料であるCWPを輸送する。油圧装置60を駆動させ、油圧シリンダ71a、71bに油を送ることで油圧シリンダ71a、71bを駆動させる。油圧シリンダ71a、71bの駆動に伴い、油圧シリンダ71a、71bのピストンに連結した吐出シリンダ41a、41b内の吐出ピストンは、二つの吐出ピストンが交互に、各々の吐出シリンダー内を前進、後退する。一方の吐出ピストンが吐出シリンダ内を後退する際に、ホッパー内のCWPを吸入すると同時に、他方の吐出ピストンが吐出シリンダー内のCWPを吐出バルブ46を介して圧送ライン中に押出す。二筒式ピストンポンプを使用することで、単筒式ピストンポンプを用いる場合に生じる、CWP吸入工程におけるCWPの供給停止期間が無くなり、連続的にCWPを吐出することができる。
図2は、図1に示したCWPポンプの吐出シリンダ41aの部分断面図である。吐出シリンダ41aは、シリンダ90内部に吐出ピストン100を有する。シリンダ90は、両端にリング部材91、92を有し、6本のタイロッド93で、ウオーターボックス72、油圧シリンダ71a(図示を省略)と連結される。
吐出ピストン100は、ピストンフレーム101、ガイドリング102、及びピストンシール103などを含み構成される。ピストンフレーム101は、円筒形の形状を有し、軸方向の中央部にガイドリング102を備える。ピストンフレーム101は、さらにガイドリング102に当接するように取付けられたピストンシール103を有する。
ガイドリング102、及びピストンシール103が取付けられたピストンフレーム101は、一端にピストンシール103がピストンフレーム101から外れることを防止するカバー104を有する。ピストンフレーム101は他端には、油圧シリンダのピストンと吐出ピストン100とを連結するための接続フランジ105を有する。カバー104と接続フランジ105とは、各々中央部に貫通孔を有するので、カバー104、ピストンフレーム101、及び接続フランジ105を、ねじ106で一体的に連結することで、ガイドリング102、及びピストンシール103が、ピストンフレーム101に固定される。
吐出ピストン100を構成する接続フランジ105は、スペーサ110を介して、両端にフランジを有するスペーサフランジ111の一端のフランジ112と、ねじ113で連結される。スペーサフランジ111の他端のフランジ114は、油圧シリンダ71aのピストンロッド120の先端に取付けられているピストンロッドフランジ121と連結される。フランジ114とピストンロッドフランジ121との接続は、着脱可能なようにねじ122で行われている。
以上の構成により、油圧シリンダ71aのピストンロッド120と吐出ピストン100とが連結されるので、油圧シリンダ71aのピストンロッド120の往復動に伴い、吐出ピストン100もシリンダ90内を、往復する。吐出ピストン100が上死点(図2中の2点鎖線で示す位置)から下死点(図2中の実線で示す位置)に移動する間に、CWPをシリンダ90内に受入れ、吐出ピストン100がシリンダ90内を下死点から上死点に移動することで、シリンダ90内のCWPを圧送する。吐出ピストン100は、吐出ピストン100に取付けられたピストンシール103が、シリンダ90の内壁94を摺動するので、シリンダ90内でCWPを加圧することができる。
吐出シリンダ41aが圧送するCWPは、石炭、石灰石、水を混合したペースト状の物質であり、CWP中の石炭粒子は、数十ミクロンの微粒子から5mm程度の粗粒子まで幅広い粒径範囲で存在する。また、シリンダ90内の圧力は、数メガパスカルにもなる。このためシリンダ90の内壁に、対摩耗用硬質メッキを施しているにも関らず、CWPポンプを長時間運転していると、シリンダ90の内壁94が摩耗する。
従来、シリンダ90の内壁94に施されているメッキが摩耗した場合は、シリンダ90を取外し、再度メッキを施し使用していた。しかしながらリンリダ90の内壁94の再メッキには、多大の労力と費用を必要とした。シリンダの摩耗個所を詳細に検討した結果、シリンダ90の内壁94のメッキは、軸方向一様に摩耗するのではなく、吐出ピストン100の上死点近傍のみ、局所的に異常摩耗していることが分かった。
図4は従来のCWPポンプであって、当発電所で使用中のCWPポンプのシリンダ内壁のメッキ膜厚を実測した結果を示す図である。このCWPポンプは、シリンダーストロークが1000mm、シリンダ径180mmである。図4に示すように12000時間運転後のシリンダ内壁94のメッキ膜厚は、吐出ピストン100の上死点である1000mm近傍が、大きく減少していた。上死点から100mmも離れれば、メッキ膜厚は100μm以上も異なっていた。吐出ピストン100の上死点は、吐出ピストン100の往復の切替えにより急激な圧力低下が発生する。そこで、吐出ピストン100がシリンダ90を押し付ける圧力が低下することにより、CWP粒子の噛み込みが多くなり、摩耗が大きくなっているものと考えられる。
本発明は、吐出ピストン100の上死点近傍のみ、局所的に異常摩耗していることに着目してなしたものであり、本実施形態で示したCWPポンプ40は、従来のCWPポンプと異なり、接続フランジ105とスペーサフランジ111との間にスペーサ110を有する点に特徴がある。これにより本実施形態で示したCWPポンプ40は、従来のCWPポンプに比較して2倍以上の運転時間を確保することができる。
CWPポンプ40の運転は次の要領で行う。最初の運転は、接続フランジ105とスペーサフランジ111の一端のフランジ112との間にスペーサ110を取り付けた状態で行う。この運転は、スペーサが取付けられていることを除けば、従来のCWPポンプの運転と何ら変るものではない。所定の時間、CWPポンプ40の運転を行った後、接続フランジ105とスペーサフランジ111の一端フランジ112との間に取付けたスペーサ110を外す。スペーサ110を取外した後、再度接続フランジ105とスペーサフランジ111の一端のフランジ112とを接続し、従来と同様の運転を行う。スペーサ110は、接続フランジ105とスペーサフランジ111の一端のフランジ112との間、着脱可能にねじ113で取付けられているので、スペーサ110の着脱は容易に行うことができる。
図3は、吐出ピストン100の上死点の位置を模擬的に示した図である。図3(a)は、スペーサ110を取付けた状態での吐出ピストン100の上死点の位置、図3(b)は、スペーサ110を外した状態での吐出ピストン100の上死点の位置を示す図である。図3(a)、図3(b)から分かるように、スペーサ110を外すことにより、上死点の位置が変る。スペーサ110を取付けた状態で運転行った後、スペーサ110を取外し運転を行うと、スペーサ110を取外し運転を行うときの吐出ピストン100の上死点が、反吐出口側へ移動する。これに伴い、シリンダの異常摩耗の位置も反吐出口側へ移動する。このように、異常摩耗の位置を変えることで、CWPポンプ40の運転時間を2倍以上とすることができる。
スペーサ110を取付けて運転した後、スペーサ110を取外し、CWPポンプを運転することで、運転時間を2倍以上とすることができることは上記の通りであるが、この手順を逆にして、スペーサ110を取外して運転した後、スペーサ110を取付け運転すると、スペーサ110を取付た状態の運転が、シリンダ90の異常摩耗領域を通過することとなるので、好ましくない。
スペーサ110の大きさ(長さ)は、次ぎの要領で決定する。第一にスペーサを取付けたとき、吐出ピストン110のピストンシール103の先端が、シリンダ90の一端に取付けられているリング91に接触しないことが必要である。またスペーサ110を取付けた場合と、スペーサ110を外した場合とで、吐出ピストン110のストロークが同じであることが必要である。吐出ピストン110のストロークが異なると、CWPの吐出量、吐出圧が異なり、運転に支障をきたすおそれがある。
第二にスペーサ110の長さは、シリンダ90の内壁の異常摩耗領域の長さから決定する。スペーサの長さ110を、シリンダ90内壁の異常摩耗の領域以上の長さとすることで、スペーサの着脱により異常摩耗領域が重なることを回避することができる。異常摩耗領域の長さが短く、上記第一の条件を満足することが可能ならば、スペーサ110は一枚に限らず、何枚取付けてもよい。これにより、スペーサ110を順次取外すことで、従来のCWPポンプの運転時間の数倍の運転時間を確保することも可能となる。
本実施形態で示したCWPポンプ40は、油圧シリンダのピストンロッド120と吐出シリンダ41aの吐出ピストン100との連結部に、スペーサ110を着脱可能に取付けたものであるので、既存のCWPポンプへも本発明を適用することができる。またスペーサ110は、着脱可能で、吐出ピストン100の上死点の位置を変更する機能を果すものであれば、形状、取り付け位置は特に限定されない。なお本実施形態では、ピストンポンプにCWPポンプを使用する例を示したけれども、本発明を適用可能なピストンポンプは、CWPポンプに限定されるものでなく、スラリーなどを高圧輸送するピストンポンプであってもよい。
本発明の実施の一形態としてのCWPポンプユニット30の概略的な構成を示す図である。 図1に示したCWPポンプの吐出シリンダ41aの部分断面図である。 図3(a)は、本発明の実施の一形態としてのCWPポンプ40に、スペーサ110を取付けた状態での吐出ピストン100の上死点の位置、図3(b)は、スペーサ110を外した状態での吐出ピストン100の上死点の位置を示す図である。 従来のCWPポンプであって、当発電所で使用中のCWPポンプのシリンダ内壁のメッキ膜厚を実測した結果を示す図である。 従来から使用されている加圧流動床ボイラを用いた発電システム1の概略的構成の一部を示す図である。
符号の説明
40 CWPポンプ
41a、41b 吐出シリンダ
71a、71b 油圧シリンダ
90 シリンダ
100 吐出ピストン
105 接続フランジ
110 スペーサ
111 スペーサフランジ
112 スペーサフランジの一端のフランジ
120 ピストンロッド

Claims (3)

  1. 吐出ピストン、該吐出ピストンを内蔵するシリンダを含み構成される吐出シリンダと、
    該吐出シリンダと連結し、該吐出ピストンを駆動するピストン、ピストンロッドを含み構成される油圧シリンダと、
    該油圧シリンダのピストンロッドと該吐出シリンダの吐出ピストンとを連結する連結部に、着脱可能に取り付けられたスペーサと、を備え、
    該スペーサを着脱することで、該吐出ピストンの上死点の位置を変更することが可能なことを特徴とするピストンポンプ。
  2. 前記ピストンポンプは、加圧流動床ボイラへ燃料であるCWPを供給するCWPポンプであることを特徴とする請求項1に記載のピストンポンプ。
  3. 請求項1に記載のピストンポンプの運転方法であって、
    所定時間、前記連結部にスペーサを取付けた状態で、前記ピストンポンプを運転し、その後、前記連結部に取付けられたスペーサを取り外した状態で、前記ピストンポンプを運転することで、前記シリンダが摩耗しても、前記シリンダを補修又は交換することなく運転することが可能なことを特徴とするピストンポンプの運転方法。
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