JP2006329004A - 発電用風車 - Google Patents

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Abstract

【課題】
一定の風量が得られないため風力により発電ができないような場合には、いつでも、磁力に切り替えて発電を行うことにより、所望の発電量を得ることができるようにした発電用風車を提供する。
【解決手段】
風力を受けて回転するブレードの回転力を回転軸から取り出して発電する風力発電用風車の前記回転軸に回転体を取り付けると共に、この回転体の外周縁部に磁極を径方向外側に向けた永久磁石を配置固定する一方、前記永久磁石が周期的に近接対向する位置に前記永久磁石と同極の電磁石を配置固定する。
【選択図】図1

Description

本発明は発電用風車に関し、さらに詳細には、風力による発電ができない場合には、いつでも、磁力に切り替えて発電ができるようにした発電用風車に関する。
従来、風力発電用の風車としては、例えば図13に立断面図で示すような水平軸型風力発電用風車10が一般に知られている。すなわち、この水平軸型風力発電用風車10は、ハブ11に複数枚のブレード12を放射状に取り付け支持したローター13と、このローター13と直交する水平方向に延び、一端側がローター13に連結され他端側が発電装置14に連結された回転軸15と、この回転軸15を回転自在に支持する軸受16及び前記発電装置14を内蔵したナセル17から成り、このナセル17をタワー18で支持して風力の得られる高所に設置し、風力をブレード12に受けてローター13を回転させ、この回転力を回転軸15を介して発電装置14に伝達して発電するように構成されている。
また、従来、前記回転軸15を垂直方向に設ける一方、ハブ11に複数枚のブレード12を放射状に取り付け支持したローター13をこの回転軸15と直交する方向に取付けて成る垂直軸型風力発電用風車10A(図示せず)も公知である。
ところで、上述したような水平軸型風力発電用風車10あるいは垂直軸型風力発電用風車10Aのいずれも、風力発電を行う場合には一定の風量が必要であるが、日本では山野が多いため年間の平均風速が10m/秒以下の領域がほとんどであり、十分な風量が得られないのが実情である。このため、当分野では、例えばブレードの形状や大きさを色々と変更し、あるいは補助ブードを設ける等により、低速域であっても、風速範囲を極力拡大する工夫がなされている。
しかしながら、いずれにしても、年間を通じて無風の日もあれば無風の時間帯もあり、また風があっても一定の風量が得られない等の理由により、従来の発電用風車では所望の発電量を常時得ることはできなかった。
本発明は、上述したような実情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、一定の風量が得られないため風力により発電ができないような場合には、いつでも、磁力に切り替えて発電を行うことにより、所望の発電量を得ることができるようにした発電用風車を提供することにある。
本発明の上記目的は、風力を受けて回転するブレードの回転力を回転軸から取り出して発電する風力発電用風車の前記回転軸に回転体を取り付けると共に該回転体の外周縁部に磁極を径方向外側に向けた永久磁石を配置固定する一方、前記永久磁石が周期的に近接対向する位置に前記永久磁石と同極の電磁石を配置固定して成り、風力の外、前記永久磁石と前記電磁石との反発力により前記回転軸を回転させるようにしたことを特徴とする発電用風車を提供することにより達成される。
また、本発明の上記目的は、風力を受けて回転するブレードの回転力を回転軸から取り出して発電する風力発電用風車の前記ブレードの最外端部に磁極を径方向外側に向けた永久磁石を配置固定する一方、前記永久磁石が周期的に近接対向する位置に前記永久磁石と同極の電磁石を配置固定して成り、風力の外、前記永久磁石と前記電磁石との反発力により前記回転軸を回転させるようにしたことを特徴とする発電用風車を提供することにより達成される。
また、本発明の上記目的は、風力を受けて回転するブレードの回転力を回転軸から取り出して発電する風力発電用風車の前記ブレードの最外端部に磁極を径方向外側に向けた第1永久磁石を配置固定すると共に該ブレードの中央部に磁極を水平向内側に向けた第2の永久磁石を配置固定する一方、前記第1の永久磁石と周期的に近接対向する位置に前記第1の永久磁石と同極の第1の電磁石を配置固定すると共に前記第2の永久磁石と周期的に近接対向する位置に前記第2の永久磁石と同極の第2の電磁石を配置固定して成り、風力の外、前記第1の永久磁石と前記第1の電磁石及び前記第2の永久磁石と前記第2の電磁石との反発力により前記回転軸を回転させるようにしたことを特徴とする発電用風車を提供することにより、より効果的に達成される。
また、本発明の上記目的は、前記永久磁石は複数枚の永久磁石板により構成されていることを特徴とする発電用風車を提供することにより、より効果的に達成される。
また、本発明の上記目的は、前記複数の永久磁石板の中で最大磁力を有する永久磁石板が前記ブレードの回転方向に対し最後部位置に配置されていることを特徴とする発電用風車を提供することにより、より効果的に達成される。
また、本発明の上記目的は、前記永久磁石と前記電磁石とは複数個配置されていることを特徴とする発電用風車を提供することにより、より効果的に達成される。
また、本発明の上記目的は、前記永久磁石が回転により前記電磁石と対向する位置に侵入する時点で前記電磁石に通電を開始して前記回転軸に反発力を付勢し、前記永久磁石が前記電磁石と対向する位置から離脱する時点で前記電磁石への通電を停止して前記回転軸への反発力を消勢する電磁石制御装置を具備していることを特徴とする発電用風車を提供することにより、より効果的に達成される。
さらにまた、本発明の上記目的は、前記電磁石制御装置による前記電磁石への通電は風力測定値により制御されることを特徴とする発電用風車を提供することにより、より効果的に達成される。
本発明に係る発電用風車は、永久磁石と電磁石から成る、いわゆる直接駆動式磁力回転装置を具備し、風力と磁力のいずれによっても回転軸を介して発電量が得られるように構成されているので、所望の風量が得られない場合には、いつでも、磁力発電に切り替えることにより所望の発電量を得ることができる。
とくに、前記永久磁石を複数枚の永久磁石板によって構成し、前記複数枚の永久磁石板の中で最大磁力を有する永久磁石板を回転方向に対し最後部位置に配置して成る発電用風車によれば、最大反発力から発生した最大回転トルクと慣性力を利用して回転をし続けることができるので、電磁石の消費電力を増加することなく(すなわち安価な電力で)効率的な発電を行うことができる。この場合、永久磁石と電磁石とを複数かつ同数設けた発電用風車によれば、より強力な反発力(すなわち回転力)を得ることができ、また装置を小型かつ安価に実現することができる。
また、前記永久磁石が回転により前記電磁石と対向する位置に侵入する時点でこの電磁石に通電を開始して反発力を付勢し、前記永久磁石が前記電磁石と対向する位置から離脱する時点でこの電磁石への通電を停止して反発力を消勢するようにした電磁石制御装置を具備した発電用風車によれば、常時通電する場合に較べ消費電力を大幅に節減することができる。
さらにまた、設置場所の風力を測定し、この値が所定値に満たない(すなわち所定の風量が得られない)場合には磁力発電に切り替えるように構成された発電用風車によれば、風のない場合には磁力発電に自動的に切り替えることができ、これにより、常時、発電を行うことができる。
以下、本発明の内容を、好ましい実施例に基づき説明する。なお、本発明は必ずしも以下の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲を逸脱しない範囲において、その構成を適宜変更できることはいうまでもない。
図1は、本発明の第1実施例である水平軸型風力発電用風車(以下、「本発電用風車100」という)を前述した従来の水平軸型風力発電用風車10に対応させて示した立断面図であり、図2は図1のX−X断面矢視図である。なお、これらの図において、水平軸型風力発電用風車10と対応する構成要素には100番台の同一番号が付されている。
本発電用風車100は、ハブ111に複数枚のブレード112を放射状に取り付け支持したローター113と、このローター113と直交する水平方向に延び、一端側がローター113に連結され他端側が軸受116を介して発電装置114に連結された回転軸115と、この回転軸115に装備されて永久磁石と電磁石の反発力により回転駆動を行うようにした後述する直接駆動式磁力回転装置120と、本発電用風車100の駆動を制御する制御装置130と、フレーム117fによって箱状に形成され前記ローター113を除く全構成部品を内蔵したナセル117より成っている。このナセル117はタワー118によって支持され風力の得られる高所に設置される。なお、ナセル117の外側にはパドル形風車から成る風力計140が取り付けられており、後述するように、この出力(すなわち風力)信号S1が制御装置130に入力されるように構成されている。
このように、本発電用風車100は、風力により回転軸115を回転させて発電を行う従来の風力発電機能を有する一方、永久磁石と電磁石の反発力により回転軸115を回転させて発電を行う磁力発電機能を有している。
上述した直接駆動式磁力回転装置120は、図2に示すように、4枚のブレード121a、121b、121c、121dで構成されたプロペラを内部に有する円環状の回転体121が回転軸115に装着され、この回転体121の対向する外周端部、すなわちブレード121a、121cの外周端部には永久磁石122a、122bが固着され、回転体121が回転すると周期的に近接対向するフレーム117fの内壁の位置には電磁石123a、123bが配設されて成っている。このように、永久磁石122a、122bと電磁石123a、123bとを複数、かつ同数設けると、バランスがとれてより強力な反発力(すなわち回転力)を得ることができ、また装置構成が容易となる利点がある。
ここに、永久磁石122a、122bは、夫々、回転体121の半径軸線に対して一定の角度Dをなすように傾斜して配設された3枚の永久磁石板122a−1、122a−2、122a−3及び122b−1、122b−2、122b−3によって構成されている。なお、この角度Dは、実験例では30度あるいは50度が確認されているが、回転体121の半径及びこの回転体121上に配置される永久磁石板の数によって適切に定められる。
本実施例では、図2に示すように、各永久磁石板122a−1、122a−2、122a−3及び122b−1、122b−2、122b−3はN極を外側に向けて(S極を内側に向けて)配置され、一方の各電磁石123a、123bはN極を対向する側に向けて(S極を反対向側に向けて)配置されている。なお、これらの永久磁石板122a−1、122a−2、122a−3及び122b−1、122b−2、122b−3は、夫々ブレード112の回転方向(すなわち矢印Zで示す回転体121の回転方向)にこの順で配置され、図2に示すように、回転方向の最後部に配置された永久磁石板122a−3及び122b−3は他の永久磁石板122a−1、122a−2及び122b−1、122b−2に較べ長さの長い形状とされ、これにより他のものより磁力の強い磁石板が形成されている。なお、永久磁石板122a−3及び122b−3はこのように形状を大きくする代わりに、例えばこれを強磁性体材料で構成するようにしてもよい。永久磁石122a、122bを以上のとおり構成することにより、後述するように、最大回転トルクと慣性力を利用して回転体121の回転を継続することができる。
電磁石123a、123bには夫々磁化するための電線123a−1及び123b−1が巻き付けられている。この電線123a−1及び123b−1には制御装置130の内部に組み込まれた後述する電磁石制御回路131からパルス状の電流が通電され、永久磁石122a及び122bと協働して回転体121を矢印Z方向に回転するように構成されている。
フレーム117fの内壁には、回転体121の回転位置を非接触で計測するための、発光ダイオードとフォトトランジスタの組み合わせで構成された位置検出センサ124が設けられている。なお、この位置検出センサ124は例えばフォトカプラ等で構成することも可能である。この位置検出センサ124は、回転体121が回転中に永久磁石122a及び122bが電磁石123a及び123bに対して相対的にどの位置にあるかを検出し、この位置検出信号Tにより電磁石123a及び123bに通電するパルス電流の発生及び停止のタイミングが決定される。すなわち、電磁石123a及び123bに通電されるパルス電流は、回転体121のブレード121a及び121bに夫々取り付けられた永久磁石122a及び122bが夫々電磁石123a及び123bの各位置に侵入し始めるときにパルス電流の通電が開始され、電磁石123a及び123bから離脱するときにその通電が停止されるように、この位置検出センサ124の位置検出信号Tにより制御される。
このように回転体121と同期をとって電磁石123a及び123bにパルス電流を通電する電磁石制御回路131は、図3に示すように、電磁石123aを構成する電線123a−1の端子123a−t1が直流電源131−1に、端子123a−t2がトランジスタスイッチ131−2aに夫々接続され、同様に、電磁石123bを構成する電線123b−1の端子123b−t1が直流電源131−1に、端子123b−t2がトランジスタスイッチ131−2bに夫々接続され、さらにまた、トランジスタスイッチ131−2a、131−2bの各ベースが位置検出センサ124の位置検出信号Tに同期してベース信号U1、U2を発生するベース信号発生回路125に接続されて成っている。
このベース信号発生回路125は、位置検出センサ124からの位置検出信号Tに基づき、永久磁石122a及び122bが夫々電磁石123a及び123bに進入し始めたときにトランジスタスイッチ131−2a及び131−2bをオンし、永久磁石122a及び122bが夫々電磁石123a及び123bを離脱するときにトランジスタスイッチ131−2a及び131−2bをオフするようなベース信号を発生する。
回転体121が180度回転すると、ベース信号発生回路125は、今度は、永久磁石122a及び122bが夫々電磁石123b及び123aに進入し始めたときにトランジスタスイッチ131−2a及び131−2bをオンし、永久磁石122a、122bが夫々電磁石123b及び123aを離脱するときにトランジスタスイッチ131−2a及び131−2bをオフするようなベース信号を発生する。
この結果、パルス電流が電磁石123a及び123bに夫々通電され、電磁石123aと永久磁石122aとの反発力、及び、電磁石123bと永久磁石122bとの反発力によって発生した回転トルクにより回転体121が回転し、これに伴い回転軸115が回転する。
本実施例においては、電磁石制御回路131の作動、すなわち電磁石123a及び13bへの通電は電源スイッチ131sをオンすることにより開始される。図3に示すように、この電源スイッチ131sは、風力計140によって測定された風力測定値S1が制御器132内に予め設定された設定値と比較され、これが所定値以下である場合、すなわち風力発電に必要な所望の風力が得られない場合には制御器132より指令信号S2が電源スイッチ131sに出力されて電源スイッチ131sが閉じるようになっている。なお、本実施例では風力測定値S1を風力計140から得るように構成されているが、これを例えば風力によって回転する回転軸115の回転トルクを検出することにより得ることも可能である。このように、本発電用風車100によれば、風力発電に必要な所望の風力が得られない場合には、いつでも、磁力による発電に切り替えることができ、これにより連続して発電量を得ることができる。
上述したように、本発電用風車100では、回転体121の回転に伴い回転する永久磁石122a及び122bの各最後部位置に最大磁力を有する永久磁石板122a−3及び122b−3が配置されているので、最大反発力から発生した最大回転トルクと慣性力により回転体121の回転、すなわち回転軸115の回転を継続させることができる。
図4はその説明図で、具体的には、図2の上方部のみを拡大して示したものである。図示するように、永久磁石122aを構成する各永久磁石板122a−1、122a−2、12a−3は磁極(本実施例ではN極)を外側に向け回転体121の径方向に対し一定角度Dをもって配置されており、回転体121のZ方向への回転力は永久磁石122aと電磁石123aとの反発力により得られることは上述したとおりである。そこで、今、この反発力をPとすると、反発力Pは回転方向(Z方向)のベクトルP1と、これと直交する方向(径方向と角度Dをなす方向)のベクトルP2に分解されるが、ベクトルP1の回転モーメントが最大になるのは、最大磁力を有する永久磁石板122a−3が電磁石123aと対向したときであることから、回転する永久磁石122aの最後部における反発力が大きければ大きいほど大きな回転トルクを得ることができる。
また、このように、電磁石123a(及び123b)の最後部に最大磁力を有する永久磁石板122a−3(及び122b−3)を配置する構成は、電磁石123a(及び123b)の電力を増加させることもなく、したがって消費電力が少なくて済み、また、シンプルな装置構成で実現できるので、本発電用風車100を安価に作ることができる。
以上、本発明の内容を第1実施例に基づき説明したが、本発明は必ずしも前記実施例に限定されるものではなく、その構成を例えば次のように変更することができる。
図5は、前記第1実施例における直接駆動式磁力回転装置120の変更例である直接駆動式磁力回転装置120Aの要部を図2に準じて示したものである。すなわち、本直接駆動式磁力回転装置120Aは、1枚の永久磁石板122a−1を配置して成る1個の永久磁石122aを回転体121の外周縁部に配設する一方、この永久磁石122aと近接対向するフレーム117fの内壁位置に1個の電磁石123aを配置して構成されている。
このように、本直接駆動式磁力回転装置120Aは少ない部品により装置が構成されるので安価に作ることができる。反面、1個の永久磁石122aと1個の電磁石123aとの間の反発力で回転体121を回転させる関係上、あまり大きな回転トルクは期待できず、このため、本直接駆動式磁力回転装置120Aは、少量の発電量を得る目的の発電用風車に適用することが好ましい。
図6は、さらに他の変更例に係る直接駆動式磁力回転装置120Bの要部を示す斜視図である。図示するように、本直接駆動式磁力回転装置120Bは、N極とS極の向きが互いに逆とされ、且つ間隔をあけて平行に配置された2個の電磁石123a1及び123a2の外側の異極端部を導磁性体の金属片123pで連結する一方、回転体121の外周端部の前記電磁石123a1と対向近接する位置に、永久磁石板122c−1、122c−2、122c−3(この永久磁石板122c−3は形状が他のものより大きく設定されている)を配置して成る永久磁石122cを配設し、同様に、回転体121の外周端部の前記電磁石123a2と対向近接する位置に、永久磁石板122d−1、122d−2、122d−3(この永久磁石板122d−3は形状が他のものより大きく設定されている)を配置して成る永久磁石212dを配設して構成されている。
このように構成された本直接駆動式磁力回転装置120Bによれば、磁束が金属片123pの内部に閉じ込められて空中に発散することがないので、磁束を無駄なく反発力として利用でき、これによりさらに効率よく大きな回転トルクを得ることができる。よって、本直接駆動式磁力回転装置120Bを発電用風車に適用すれば、短時間に大量の発電量を得ることができる。
図7は、本発明の第2実施例である水平軸型風力発電用風車(以下、「本発電用風車200」という)を前述した第1実施例に係る水平軸型風力発電用風車100に対応させて示した立面図、図8は図7の左側面図、図9は図7において点線円R1で示す部分の拡大図である。なお、これらの図において、前記発電用風車100と対応する構成要素には200番台の同一番号が付されている。
本発電用風車200は、ハブ211に複数枚(本実施例では3枚)のブレード212a、212b、212cを放射状に取り付け支持して成るローター213に一端側が連結され、他端側が水平方向に延びて発電装置214に連結された回転軸215と、この回転軸215の回転を制御する制御装置230をナセル217内に有している点で前記発電用風車100と共通しているが、後述するように磁力回転装置を構成する永久磁石と電磁石とがナセル217内ではなく、ブレード212a、212b、212c側に設けられている点で構成が異なっている。すなわち、本発電用風車200では、Z方向に回転されるブレード212a、212b、212cの各最外端部に夫々永久磁石222a、222b、222cが磁極を径方向外側に向けて配置固定されており、一方、これらの永久磁石222a、222b、222cと周期的に近接対向する外側の位置に電磁石223a、223b、223cが設けられている。これらの電磁石223a、223b、223cはナセル217の前方側外周に設けられたブラケット260から外方に等間隔をもって延設された3本のアーム261a、261b、261cの最外端部に配置固定されている。
図9に示すように、永久磁石222a(永久磁石222b、222cも同様)は、ネジ212asを介してブレード212aの最外端部に固定されたフレーム222fに、磁極(すなわちN極とS極)の向きが互いに逆とされた2枚の永久磁石板222a1、222a2を間をあけて平行に埋設して成っている。一方、電磁石223a(電磁石223b、223cも同様)は、前記永久磁石板222a1、222a2と同様に磁極の向きが互いに逆とされ、間をあけて平行に配置された2個の電磁石223a1及び223a2の外側の異極端部を導磁性体の金属片223pで連結して成り、電磁石223a1は永久磁石222a1と、電磁石223a2は永久磁石222a2と夫々同極で対向するようにしてL字状に屈曲されたアーム261aの最外端部にネジ261asを介して固定されている。なお、電磁石223a1、223a2は夫々電線223a1−1、223a2−1を介して電磁石制御回路(図示せず)に接続されており、これらの永久磁石222a(永久磁石222b、222cも同様)及び電磁石223a(電磁石223b、223cも同様)により前記同様の直接駆動式磁力回転装置220が構成されている。なお、このような構成において、永久磁石板222a1、222a2の配列は、前記同様にブレード212aの回転方向(Z方向)の半径軸線に対して一定の角度Dをなすように傾斜して設けることが好ましく、また、図6に基づき説明したように、最大磁力を有する永久磁石板を回転するブレード212aの回転方向の最後部位置に配置することが好ましい。
本発電用風車200は以上のとおり構成されているので、ブレード212a、212b、212cによって十分な風量が得られないような場合には、前記同様に、これを検知する等により、風力発電から磁力発電に切り替え、電磁石223a、223b、223cと永久磁石222a、222b、222cの反発力によりローター211を介して回転軸215を回転させることにより所望の発電を行うことができる。なお、本実施例では電磁石と永久磁石とを夫々対応する3箇所に設けたが、この設置数は必要に応じて増減し得るものである。
図10は、本発明の第3実施例である水平軸型風力発電用風車(以下、「本発電用風車300」という)を前述した第2実施例に係る水平軸型風力発電用風車200に対応させて示した立面図、図11は図10の左側面図、図12は図10において点線円R2で示す部分の拡大図である。なお、これらの図において、前記発電用風車200と対応する構成要素には300番台の同一番号が付されている。
本発電用風車300では、前記発電用風車200と同様に、ハブ311に複数枚(本実施例では3枚)のブレード312a、312b、312cを支持したローター313に一端側が連結され、他端側が水平方向に延びて発電装置(図示せず)に連結された回転軸315と、この回転軸315の回転を制御する制御装置(図示せず)をナセル317内に有し、かつブレード312cの最外端部に第1の永久磁石322c1が径方向外側に磁極を向けて配置固定され、この第1の永久磁石322c1と周期的に近接対向する位置に第1の電磁石323c1が設けられている。さらに、本発電用風車300では、ブレード312cの中央部に第2の永久磁石322c2が磁極を水平方向内側に向けて配置され、この第2の永久磁石322c2と周期的に近接対向する位置に第2の電磁石323c2がアーム361cを介して設けられている。本発電用風車300では、前記発電用風車200と同様に、第1の永久磁石322c1と第1の電磁石323c1とにより第1の直接駆動式磁力回転装置320A(図示せず)が構成される一方、第2の永久磁石322c2と第2の電磁石323c2とにより第2の直接駆動式磁力回転装置320Bが構成され、この両者により発電が行われる。
図12に示すように、永久磁石322c2は、ブレード312cにネジ312csを介して固定されたフレーム322fに2枚の永久磁石板322c21、322c22を間をあけて平行に埋設して成っている。なお、永久磁石板322c21はN極を外側に(S極を内側に)向けて配置されているのに対し、永久磁石板322c22はS極を外側に(N極を内側に)向けて配置されている。一方、電磁石323c2は、磁極の向きが互いに逆とされ、間をあけて平行に配置された2個の電磁石323c21及び323c22の外側の異極端部を導磁性体の金属片323pで連結して成り、電磁石323c21は永久磁石322c21と、電磁石323c22は永久磁石322c22と夫々同極で対向するようにしてアーム361cの中央部内側にネジ361csを介して固定されている。第2の直接駆動式磁力回転装置320Bはこのように配設された永久磁石板322c2と電磁石323c2とにより構成されている。
ここに、永久磁石板322c21、322c22は第1実施例と同様に配置されることが好ましい。なお、第1直接駆動式磁力回転装置320A及び第2の直接駆動式磁力回転装置320Bの作用は前述した第1実施例のものと実質的に同一であるので、この説明は省略する。また、本実施例ではブレード312cにのみ第1の永久磁石322c1を設け、この第1の永久磁石322c1と周期的に近接対向する位置にアーム361cを介して第1の電磁石323c1を設けているが、この永久磁石と電磁石の組み合わせを前記第2実施例と同様に3箇所に設定することも可能である。
以上のとおり、本発電用風車300は第1及び第2の直接駆動式磁力回転装置を具備して成る風車であるので、本発電用風車300によれば、より強力な反発力が得られ、この反発力から発生した回転トルクと慣性力を利用して短時間に多量の電力を得ることができる。
本発明に係る発電用風車は、上述した水平軸型風力発電用風車のみならず、垂直軸型風力発電用風車にも適用できることはいうまでもない。
本発明の第1実施例に係る発電用風車の立断面図である。 図1のX−X断面矢視図である。 第1実施例における制御回路図である。 第1実施例における要部の作動説明図である。 第1実施例における要部の変更例を示す図である。 第1実施例における要部の他の変更例を示す図である。 本発明の第2実施例に係る発電用風車の立面図である。 図7の左側面図である。 図7に点線円R1で示す第2実施例における要部の拡大構成図である。 本発明の第3実施例に係る発電用風車の立面図である。 図10の左側面図である。 図10に点線円R2で示す第3実施例における要部の拡大構成図である。 従来の水平軸型風力発電用風車の一例を示す立断面図である。
符号の説明
10、100、200,300 (水平軸型風力)発電用風車
11、111、211、311 ハブ
12、112a〜c、312a〜c ブレード
13、113、213、313 ローター
14、114、214 発電装置
15、115、215、315 回転軸
17、117、217、317 ナセル
18、118、218、318 タワー
120(A、B)、220、320(A、B) 直接駆動式磁力回転装置
121 回転体
122a〜d、222a〜c、322c1〜2 永久磁石
123a〜b、223a、323c2 電磁石
124 位置検出センサ
125 ベース信号発生回路
130 制御装置
131 電磁石制御回路
132 制御器
140 風力計

Claims (8)

  1. 風力を受けて回転するブレードの回転力を回転軸から取り出して発電する風力発電用風車の前記回転軸に回転体を取り付けると共に該回転体の外周縁部に磁極を径方向外側に向けた永久磁石を配置固定する一方、前記永久磁石が周期的に近接対向する位置に前記永久磁石と同極の電磁石を配置固定して成り、風力の外、前記永久磁石と前記電磁石との反発力により前記回転軸を回転させるようにしたことを特徴とする発電用風車。
  2. 風力を受けて回転するブレードの回転力を回転軸から取り出して発電する風力発電用風車の前記ブレードの最外端部に磁極を径方向外側に向けた永久磁石を配置固定する一方、前記永久磁石が周期的に近接対向する位置に前記永久磁石と同極の電磁石を配置固定して成り、風力の外、前記永久磁石と前記電磁石との反発力により前記回転軸を回転させるようにしたことを特徴とする発電用風車。
  3. 風力を受けて回転するブレードの回転力を回転軸から取り出して発電する風力発電用風車の前記ブレードの最外端部に磁極を径方向外側に向けた第1永久磁石を配置固定すると共に該ブレードの中央部に磁極を水平向内側に向けた第2の永久磁石を配置固定する一方、前記第1の永久磁石と周期的に近接対向する位置に前記第1の永久磁石と同極の第1の電磁石を配置固定すると共に前記第2の永久磁石と周期的に近接対向する位置に前記第2の永久磁石と同極の第2の電磁石を配置固定して成り、風力の外、前記第1の永久磁石と前記第1の電磁石及び前記第2の永久磁石と前記第2の電磁石との反発力により前記回転軸を回転させるようにしたことを特徴とする発電用風車。
  4. 前記永久磁石は複数枚の永久磁石板により構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の発電用風車。
  5. 前記複数の永久磁石板の中で最大磁力を有する永久磁石板が前記ブレードの回転方向に対し最後部位置に配置されていることを特徴とする請求項4に記載の発電用風車。
  6. 前記永久磁石と前記電磁石とは複数個配置されていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の発電用風車。
  7. 前記永久磁石が回転により前記電磁石と対向する位置に侵入する時点で前記電磁石に通電を開始して前記回転軸に反発力を付勢し、前記永久磁石が前記電磁石と対向する位置から離脱する時点で前記電磁石への通電を停止して前記回転軸への反発力を消勢する電磁石制御装置を具備していることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の発電用風車。
  8. 前記電磁石制御装置による前記電磁石への通電は風力測定値により制御されることを特徴とする請求項7に記載の発電用風車。
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