JP2006328988A - ディーゼルエンジンの触媒劣化検出装置 - Google Patents

ディーゼルエンジンの触媒劣化検出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ディーゼルエンジンにおいて、酸素蓄積能力に基づく触媒劣化判定が可能な装置を提供する。
【解決手段】本発明は、排気管内に設けられ排気を浄化する触媒と、少なくとも触媒の下流に設けられた、排気の空燃比を検出する空燃比センサと、イグニッション・オフ後に空燃比を相対的にリッチ化するリッチ化手段と、リッチ化の後に触媒に酸素を導入する酸素導入手段と、酸素を導入した後の空燃比センサの出力に基づいて前記触媒の劣化を検出する劣化検出手段と、を有する、ディーゼルエンジンの触媒劣化検出装置を提供する。
【選択図】図2

Description

本発明は、ディーゼルエンジンの触媒劣化検知装置に関するものであり、特に酸素蓄積能力に基づいたディーゼルエンジンの触媒劣化検知装置に関するものである。
酸化触媒の劣化を検出する従来技術として、例えば特許文献1には、触媒の酸素蓄積能力(OSC)に基づく触媒劣化検出装置が開示されている。特許文献1の装置は、触媒の下流側に設置された酸素濃度センサの計測値に基づいてOSCを推定し、推定されたOSCから触媒の劣化度合いを判定している。酸化触媒の浄化性能とOSCとの間には強い相関関係があるので、OSCに基づく触媒劣化検出手法は、精度良く触媒劣化を検出することが可能である。
しかし、従来技術では、触媒のOSCを推定するために、運転中に空燃比制御を行って、空燃比を理論空燃比に対してリッチからリーンに変化させる必要がある。ディーゼルエンジンは、一般に理論空燃比よりかなりリーン側で運転を行うため、運転中にリッチ側に持っていこうとすると、急激なトルク変動による運転性の悪化、およびエミッション特性の悪化(PM、NOXの増大など)を引き起こしてしまう。従って、従来のOSC推定手法をディーゼルエンジンに適用することは困難である。
一方、触媒劣化の判定精度を上げるために、エンジンを一定時間停止した後に触媒劣化検出処理を行う従来技術が、例えば特許文献2に開示されている。エンジン停止後に検知を行うことにより、運転中の外乱などを排して正確な劣化検出が可能となる。
しかし、特許文献2は温度センサに基づいた触媒劣化検出を言及するのみであり、OSCに基づいた手法については開示されていない。また、ディーゼルエンジンにおいてエンジン停止後にOSCに基づいて劣化判別をしようとしても、リーン状態から大気状態までの変化しか検出することしかできないので、劣化度合いが正確に検知できないおそれがある。
特開平10-61427 特開平7-180536
このように、酸素蓄積能力(OSC)に基づく触媒劣化検出手法は信頼性が高いが、空燃比のリッチ化処理に伴う運転性やエミッション特性への影響により、ディーゼルエンジンの運転中の適用は困難である。また、エンジン停止後に触媒の劣化検出を行う手法は、運転性やエミッション特性への影響を回避することができる点で有効であるが、空燃比制御が必要なOSC推定への適用は困難である。
本発明の目的は、ディーゼルエンジンにおいて、酸素蓄積能力に基づく触媒劣化判定が可能な装置を提供することである。
本発明は、排気管内に設けられ排気を浄化する触媒と、少なくとも触媒の下流に設けられた、排気の空燃比を検出する空燃比センサと、イグニッション・オフ後に空燃比を相対的にリッチ化するリッチ化手段と、リッチ化の後に触媒に空気を導入する空気導入手段と、空気を導入した時点からの空燃比センサの出力に基づいて前記触媒の劣化を検出する劣化検出手段と、
を有する、ディーゼルエンジンの触媒劣化検出装置を提供する。
この発明により、触媒劣化検知処理がエンジン駆動力の生じないイグニッション・オフの状態で実行されるので、トルク変動やエミッション悪化を招くことなく、正確な劣化検知を行うことができる。また、この発明により、空燃比が一度リッチ化してから再びリーン化されるので、従来のOSC推定手法をディーゼルエンジンに適用することが可能となり、高精度な触媒劣化判別が実現できる。
本発明の一実施形態では、劣化検出手段は、空燃比センサの出力に基づいて触媒の酸素蓄積能力を推定し、該酸素蓄積能力に基づいて触媒の劣化を検出する。
本発明の一実施形態では、リッチ化手段は、ポスト噴射、インテークシャッター閉弁、EGR導入の少なくとも1つである。
また、本発明の一実施形態では、空気導入手段は、電動過給機、2次エアーポンプの少なくとも1つである。
さらに、本発明は、排気管内に設けられ排気を浄化する触媒と、触媒の上流に設けられた、排気の空燃比を検出する第1の空燃比センサと、触媒の下流に設けられた、排気の空燃比を検出する第2の空燃比センサと、イグニッション・オフ後に空燃比のリッチ化を行うリッチ化手段と、リッチ化の後に触媒に空気を導入する空気導入手段と、空気を導入した時点からの第1の空燃比センサおよび第2の空燃比センサの出力に基づいて触媒の劣化を検出する劣化検出手段と、を有する、ディーゼルエンジンの触媒劣化検出装置を提供する。
次に図面を参照して本発明の実施形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るディーゼルエンジン1およびその制御装置の構成を示す概略図である。
ディーゼルエンジン1は、各気筒の燃焼室内に高圧燃料を噴射して自然発火させる直噴式エンジンである。ディーゼルエンジン1は、各気筒に取り付けられた、燃焼を噴射するインジェクタ(図示せず)の燃料噴射量および噴射時期を調整することにより、出力を制御する。インジェクタは、運転状態に応じた電子制御ユニット(以下「ECU」という)からの制御指令に基づき、最適なタイミングで燃料を噴射する。
ディーゼルエンジン1の排気管2内には、酸化触媒3が設置されている。酸化触媒(以下「触媒」という)3は、排気ガスに含まれるパティキュレート(粒子物質。以下「PM」という)のうち炭化水素(HC)を主とした未燃焼物質(SOF)を、水と二酸化炭素に変換し、排気ガス中のPMを低減させる。
触媒3の上流および下流には、それぞれリニア空燃比センサ(LAF)センサ7,8が設置されている。LAFセンサ7,8は、それぞれ触媒3の上流および下流における排気ガスの空燃比に略比例する電気信号を出力する。LAFセンサの出力は、ECU10に送られる。ECU10は、LAFセンサ7,8の検出信号に基づいて、触媒3の酸化蓄積能力(OSC)を推定して触媒劣化検知に利用する。
また、排気管2内には、2次エアーポンプ12が設置されている。2次エアーポンプ12は、排気管2に空気を導入して、排気ガスに空気を混合する。2次エアーポンプ12は、ECU10からの制御指令に基づき、導入する空気量を制御する。
一方、ディーゼルエンジン1の吸気管14には、インテークシャッタ16が設置されている。インテークシャッタ16は、ガソリンエンジンにおけるスロットル弁と同様の機構である。しかし、ディーゼルエンジンの場合、吸気量は通常一定に保たれ、燃料噴射量を調節してエンジン出力を制御する。従って、通常運転時にはインテークシャッタ16は全開の状態である。また、インテークシャッタ16は、排気温度を上昇させたい場合などの特定用途では、閉じ側に制御されて吸気を絞り込む。例えば、触媒3の下流に設置されているディーゼル・パティキュレート・フィルタ(図示せず)において捕集したPMを燃焼させる際に、排気温度を上昇させてPMの燃焼効率を上げるために、インテークシャッタ16は閉じ側に制御されて吸気を絞り込む。
また、吸気管14には、ターボチャージャ18が設置されている。ターボチャージャ18は、モータ18aがコンプレッサ18bを回転させることにより吸気を圧縮する電動ターボチャージャである。ターボチャージャ18は、ECU10からの制御指令に基づき、吸気の圧縮度合いを制御する。ターボチャージャ18によって、同一の排気量でもより多くの空気を取り込めるので、燃焼効率が向上し、出力も増加する。
吸気管14および排気管3の間には、排気ガス再循環装置(EGR)20が設置されている。排気ガスを再び吸気管14に導入して吸入空気と混合させ、燃焼温度を低下させることで、窒素酸化物NOxを低減することができる。再循環させる排気ガスの量は、ECU10によって最適な流量が決定され、EGRバルブ21を調節することにより制御される。EGRバルブ21は、ECU10から送られる制御指令によってバルブ開度を調整し、再循環ガスの量を制御する。本実施形態では、通常運転時には、EGRバルブ21を調整することによって、エンジンへの吸入空気量が制御される。
本実施形態による触媒の劣化を判定するための一連の処理は、上述のハードウェアを利用して、ECU10内に組み込まれたソフトウェアプログラムによって実行される。
ECU10は、車両各部から送られてくるデータを受け入れる入力インタフェース10a、車両の各部の制御を行うための演算を実行するCPU10b、読取り専用メモリ(ROM)および一時記憶用のランダムアクセスメモリ(RAM)を有するメモリ10c、および車両の各部に制御信号を送る出力インタフェース10dを備えるコンピュータである。メモリ10cのROMには、車両の各部の制御を行うためのプログラムおよび各種のデータが格納される。
本発明に従う触媒劣化検出を実施するためのプログラム、および該プログラムの実行の際に用いるデータおよびテーブルは、メモリ10cのROMに格納されている。このROMは、EEPROMのような書替え可能なROMであっても良い。RAMには、CPU2bによる演算の作業領域が設けられ、車両の各部から送られてくるデータおよび車両の各部に送り出す制御信号が一時的に記憶される。
続いて、図2を参照して、本実施形態による触媒劣化検出処理について説明する。この処理は、ECU10に記憶されたソフトウェアプログラムによって実行される。
本実施形態では、ディーゼルエンジンにおいて触媒の酸素蓄積能力(OSC)を利用した触媒劣化検出を行うために、イグニッションオフ後、エンジンが停止するまでの間に一連の処理が実行される。この区間内において、はじめにリーン状態の排気を一度相対的にリッチ化し、その後空気を導入して再びリーン化する。これにより、ディーゼルエンジンでも酸素蓄積能力を推定することができる。
ステップS101において、触媒劣化判定を実行するための診断条件が整っているかどうかを確認する。具体的には、エンジン1および制御装置内に設置された各種センサ(図示せず)の検出値に基づき、冷却水温度、排気温度、吸気温度、エンジン停止時間、吸入空気量などが所定範囲に収まっているかを確認し、併せてLAFセンサが正常に作動しているかどうかを確認する。条件を満たしているならば、触媒劣化判定処理が開始され、ステップS103に進む。前提条件を満たしていないならば、処理を終了する。
ステップS103において、イグニッション・オフ状態かどうかを確認する。ここで、イグニッション・オフとは、イグニッションキーがオフにされ、エンジンを停止するために電装系への通電が遮断された状態である。このとき、インジェクタによるメイン噴射は停止され、気筒内の燃焼は発生せず、気筒内のクランクが惰性で回転している状態となる。本実施形態では、イグニッション・オフの信号を受け取ることをトリガとして、触媒劣化判別処理が開始される。イグニッション・オフならば、触媒劣化判定処理は続けられ、ステップS105に進む。イグニッションキーがオンならば、処理を終了する。
ステップS105において、排気ガスのリッチ化を実行する。ここで、リッチ化とは、排気ガスの空燃比を相対的にリッチにする処理のことであり、必ずしも理論空燃比よりリッチにする必要はない。触媒劣化判定処理開始時よりも排気ガス中の燃料の割合が高くなれば良い。具体的には、ポスト噴射、インテークシャッタ閉弁、またはEGR導入を実行することによって排気の空燃比を相対的にリッチにする。
ここで、ポスト噴射とは、エンジン仕事を発生させるための燃焼に使われる上死点近傍で噴射されるメイン噴射とは別に、クランク角度の遅い噴射タイミング(排気行程中)で燃料を噴射することを言う。ポスト噴射は、排気ガスに燃料をさらに混合するので、排気ガスの空燃比を相対的にリッチにすることが可能である。
また、インテークシャッタ16を閉じ側に制御すると、吸気管14からの新たな空気の流入が抑制され、排気管内の未燃燃料の割合が高まるので、排気ガスの空燃比を相対的にリッチにすることが可能である。
また、EGR20によって排気ガスを再利用することにより、排気中の未燃燃料が吸入空気に含まれるので、排気ガスの空燃比を相対的にリッチにすることが可能となる。
リッチ化制御は、ポスト噴射、インテークシャッタ閉弁、およびEGR導入のうち1つを選択しても良く、インテークシャッタ閉弁またはEGR導入を、ポスト噴射と組み合わせて実施しても良い。リッチ化制御のタイミングや制御量は、実施条件に応じて実験的に求められた適正値を用いる。
ステップS107において、触媒3へ空気を導入し、排気ガスを再びリーン化する。具体的には、電動ターボチャージャ18または2次エアーポンプ12を駆動する。電動ターボチャージャ18は、吸気量を増加するので、排気ガスの空燃比をリーンにすることが可能である。また、2次エアーポンプ12は、排気管3内に空気を導入することにより、排気ガスの空燃比をリーンにすることが可能である。再リーン化制御のタイミングおよび制御量は、実施条件に応じて実験的に求めた適正値を用いる。
ステップS109において、触媒の酸素蓄積能力(OSC)を推定する。OSCの推定は、例えば特許文献1に示されるような既知の手法を用いる。本実施形態では、触媒3の上流および下流に設置されたLAFセンサ7,8の検出値に基づいて、OSC推定値OSCINDEXを算出する。本実施形態で用いるOSC推定方法を、図3を参照して以下に説明する。
図3は、触媒劣化検知処理を実行中のLAFセンサ7,8の出力を示すグラフである。グラフの縦軸はLAFセンサ出力を表し、グラフの横軸は時間を表す。図中、上流側のLAFセンサ7の出力が符号31で示され、下流側のLAFセンサ8の出力が符号33で示される。LAFセンサの性質上、空燃比がリーンになるにつれてセンサ出力は増加し、空燃比がリッチになるにつれてセンサ出力は減少する。
時刻aにおいて、イグニッションオフとなり触媒劣化検知処理が開始され、時刻aから時刻bの区間において、ステップS105のリッチ化制御が実行される。リッチ化に伴い、LAFセンサ7,8の出力が減少する。
続いて、時刻bにおいて、ステップS107の再リーン化制御が開始される。まず触媒の上流側のリーン化が進み、LAFセンサ7の出力31が増加し始める。触媒の下流側では、触媒3の酸化処理の影響で遅れてリーン化が始まり、LAFセンサ8の出力33も遅れて増加し始める。このときの上流側LAFセンサ7および下流側LAFセンサ8の出力挙動の時間差を算出して、判定時間TCHKとする。判定時間の算出は、例えば、上流側LAFセンサ出力31が所定のしきい値Aを超えた時刻cから、下流側LAFセンサ出力33がしきい値Aを超える時刻dまでの時間差を判定時間TCHKとする。
また、判定時間TCHKの算出と並行して、排気管3内に設けられたエアフローメータ23で排気流量を計測する。時刻cから時刻dの間、1燃焼サイクル中の所定タイミングで排気流量をエアフローメータ23で計測し、メモリ10cに記憶する。この計測値を合計して、判定時間TCHK中の流量積算値GAIRSUMを算出する。
判定時間TCHKおよび流量積算値GAIRSUMに基づき、触媒3の酸素蓄積能力(OSC)推定値OSCINDEXは次式で算出される。
OSCINDEX=k・TCHK・GAIRSUM (1)
ここで、kは任意の定数であり、あらかじめ適正値を実験的に求めておく。
(1)式によるOSC推定値OSCINDEXは、エンジンの運転状態の影響を受けないという利点がある。例えば、同じ酸素蓄積能力でも、エンジンが高回転で流量が多い場合には判定時間が短くなる。逆にエンジンが低回転で流量が少なければ判定時間は長くなる。流量と判定時間との間にはトレードオフの関係があり、両方が酸素蓄積能力と相関のあるパラメータである。従って、両者の積を取ることによって、安定した推定が可能となる。
再び図2に戻り、触媒劣化検知処理について説明する。
ステップS111において、触媒浄化率を算出する。触媒浄化率は、触媒の浄化能力をパーセンテージで表現したものである。新しい触媒の触媒浄化率は100%であり、触媒の劣化に伴ってその値は減少する。酸素蓄積能力と触媒浄化率との間には強い相関関係があるので、酸素蓄積能力の推定値OSCINDEXから触媒浄化率を求めることができる。触媒浄化率は、ステップS109で算出した推定値OSCINDEXに基づき、あらかじめ実験的に求めた変換マップから検索される。
ステップS113において、触媒浄化率が所定のしきい値以下かどうかをチェックする。触媒浄化率がしきい値以下の場合、触媒の浄化能力が所望の性能を下回っていることを示しており、ステップS115において触媒劣化と判定する。触媒劣化率がしきい値より大きい場合、触媒の浄化能力は所望の性能を満たしており、ステップS117において触媒正常と判定する。
本発明の別の実施形態では、上流側LAFセンサ7を使用せずに、下流側LAFセンサ8のみを用いて触媒劣化検出処理を実行することも可能である。この場合、上述の実施形態との相違点は、図2における触媒劣化検出処理のステップS109(触媒のOSC推定)のみである。以下に相違点のみを説明する。
図4は、触媒劣化検知処理を実行中の触媒下流側のLAFセンサ8の出力を示すグラフである。グラフ中の軸の意味、符号などは図3と同様である。本実施形態では、図4に示すように、再リーン化制御が開始する時刻bから、下流センサ出力33が所定のしきい値Aを超える時刻dまでの時間差を判定時間TCHK’とする。
また、時刻bから時刻dの間、1燃焼サイクル中の所定タイミングで排気流量をエアフローメータ23で計測し、メモリ10cに記憶する。この計測値を合計して、判定時間TCHK’中の流量積算値GAIRSUM’を算出する。
判定時間TCHK’および流量積算値GAIRSUM’に基づき、触媒のOSC推定値OSCINDEXは次式で算出される。
OSCINDEX=k’・TCHK’・GAIRSUM’ (2)
ここで、k’は任意の定数であり、あらかじめ適正値を実験的に求めておく。但し、k’≠kである。
また、本発明の別の実施形態では、LAFセンサ7,8の代替手段として、LAFセンサよりも安価なO2センサを使用することも可能である。ただし、O2センサは、理論空燃比を境としてオン・オフ的に出力を変化させる特徴があるので、リッチ化およびリーン化の際には、理論空燃比を通過させる必要がある。つまり、本発明による触媒劣化検出装置に適用するためには、リッチ化制御において理論空燃比よりリッチにする必要があり、再リーン化において理論空燃比よりリーンにする必要がある。
以上にこの発明を具体的な実施例について説明した。しかし、この発明はこのような実施例に限定されるものでない。
本発明の一実施形態に係るディーゼルエンジンの触媒劣化検出装置を示す概略図である。 本発明の一実施形態による触媒劣化判別処理のフローチャートである。 本発明の一実施形態による触媒劣化検知処理中のLAFセンサ出力を示す図である。 本発明の別の実施形態における触媒劣化検知処理中のLAFセンサ出力を示す図である。
符号の説明
5 酸化触媒
7,8 空燃比センサ(LAFセンサ)
10 ECU
12 2次エアーポンプ
16 インテークシャッタ
18 電動式ターボチャージャ
20 EGR

Claims (8)

  1. ディーゼルエンジンの触媒劣化検出装置であって、
    排気管内に設けられ排気を浄化する触媒と、
    少なくとも前記触媒の下流に設けられた、前記排気の空燃比を検出する空燃比センサと、
    イグニッション・オフ後に空燃比を相対的にリッチ化するリッチ化手段と、
    前記リッチ化の後に前記触媒に空気を導入する空気導入手段と、
    空気を導入した時点からの前記空燃比センサの出力に基づいて前記触媒の劣化を検出する劣化検出手段と、
    を有する触媒劣化検出装置。
  2. 前記劣化検出手段は、前記空燃比センサの出力に基づいて前記触媒の酸素蓄積能力を推定し、該酸素蓄積能力に基づいて前記触媒の劣化を検出する、請求項1に記載の触媒劣化検出装置。
  3. 前記リッチ化手段は、ポスト噴射、インテークシャッタ閉弁、EGR導入の少なくとも1つである、請求項1に記載の触媒劣化検出装置。
  4. 前記空気導入手段は、電動過給機、2次エアーポンプの少なくとも1つである、請求項1に記載の触媒劣化検出装置。
  5. ディーゼルエンジンの触媒劣化検出装置であって、
    排気管内に設けられ排気を浄化する触媒と、
    前記触媒の上流に設けられた、前記排気の空燃比を検出する第1の空燃比センサと、
    前記触媒の下流に設けられた、前記排気の空燃比を検出する第2の空燃比センサと、
    イグニッション・オフ後に空燃比を相対的にリッチ化するリッチ化手段と、
    前記リッチ化の後に前記触媒に空気を導入する空気導入手段と、
    空気を導入した時点からの前記第1の空燃比センサおよび前記第2の空燃比センサの出力に基づいて前記触媒の劣化を検出する劣化検出手段と、
    を有する装置。
  6. 前記劣化検出手段は、前記第1の空燃比センサおよび前記第2の空燃比センサの出力に基づいて前記触媒の酸素蓄積能力を推定し、該酸素蓄積能力に基づいて前記触媒の劣化を検出する、請求項5に記載の触媒劣化検出装置。
  7. 前記リッチ化手段は、ポスト噴射、インテークシャッタ閉弁、EGR導入の少なくとも1つである、請求項5に記載の触媒劣化検出装置。
  8. 前記空気導入手段は、電動過給機、2次エアーポンプの少なくとも1つである、請求項5に記載の触媒劣化検出装置。



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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109057927A (zh) * 2018-08-01 2018-12-21 奇瑞汽车股份有限公司 一种催化器储氧能力的计算方法

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