JP2006327457A - 車両の荷室ボード - Google Patents

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Abstract

【課題】
前伏状態のシートバックの背面の高さが異なっても、共通する1種類の荷室ボードで対応できるようにすることを課題とする。
【解決手段】
車両の荷室ボード18は、車室に前後方向に配置された複数列のシートのうちのリヤシートの後方に車室と一体に形成された荷室の床面を提供する。荷室ボード18は、ボード前部18aの下面から垂下してフロアパネル17に当接する脚部18xを有する。荷室ボード18は、前伏状態のリヤシートのシートバックの背面にボード前部18aが近接して略面一となるように、前記脚部18xを介してフロアパネル17上に設置され、組み付けられている。前記脚部18xには、フロアパネル17からボード前部18aまでの高さ方向の距離を調整するためのスペーサ部材21の取付部18yが形成されている。
【選択図】 図11

Description

本発明は車両の荷室ボードに関し、自動車等の車両のボディ構造、特に後部ボディ構造の技術分野に属する。
従来、乗用車のボディ形態として、車体前部のエンジンルームと、車体中央部の車室と、車体後部の荷室とを備えた3ボックスタイプのセダンが最も一般的であるが、この変形種として、車室に前後方向に配置されたフロントシート及びリヤシートのうちのリヤシートの後方において車室と一体に荷室が形成された構成のワゴン車が普及している。このワゴン車では、荷室をより広く使うために、前記リヤシートのシートバックをシートクッション上で起立させた状態とシートクッション上で前伏させた状態とに切り換え可能に構成する場合がある。つまり、リヤシートに乗員が着座しないとき等に、リヤシートのシートバックをシートクッション上で前伏させると、このリヤシートが占めていた車室の後部空間を荷室として使用できることとなる。
ところで、一般に、荷室には、荷室の床面を提供する荷室ボードが敷設される。この荷室ボードは、ボディの下部構造を構成する車体フロアパネルの上方を覆いつつ、当該荷室ボードの下方に設けられたサブトランク等の床下収納部に対して開閉可能な上蓋として機能する。その場合に、前記のようなワゴン車における荷室ボードは、リヤシートのシートバックが前伏したときには、そのシートバックの背面にボード前部が近接し、かつ面一となるように車体側部材に組み付けられる。これにより、荷室ボードの上面と、前伏したシートバックの背面とが滑らかに連続して、荷室と同じ高さのフラットな床面が車室の後部空間まで拡張されることとなる。
なお、特許文献1には、セダン型自動車の荷室に敷く荷室ボードが開示されている。この特許文献1に開示の荷室ボードは、リヤシート側の固定されたボード前部と、バックドア側の開閉可能なボード後部とがヒンジで連結され、かつ前記ボード後部にはヒンジで開閉可能な切り起し部が設けられて、当該荷室ボードの下方空間を全面的に又は部分的に開閉できるようにしたものである。
特開2000−108752号公報(図4、図5)
ところで、4輪駆動車では、リヤシートが配置される車室の床下にプロペラシャフトが通っており、その上方に燃料タンクが配置されているから、リヤシートの配設位置が2輪駆動車に比べると高くなり、リヤシートを2輪駆動車と同等の高さ位置に配設することが困難になる。
すると、同一車種において2輪駆動車と4輪駆動車とが用意されている場合には、たとえ同一車種であっても、2輪駆動車と4輪駆動車とで、リヤシートのシートバックを前伏させたときのシートバックの背面の高さが異なり、それに伴い、前伏状態のシートバックの背面にボード前部が近接しかつ面一となるべき荷室ボードが2輪駆動車用と4輪駆動車用とに2種類必要となって、コストアップを招いてしまうこととなる。
そこで、本発明は、前伏状態のシートバックの背面の高さが異なっても、共通する1種類の荷室ボードで対応できるようにすることを課題とする。
すなわち、前記課題を解決するため、本願の請求項1に記載の発明は、車室に前後方向に配置された複数列のシートのうちの最後列シートの後方に車室と一体に形成された荷室の床面を提供する車両の荷室ボードであって、前記荷室ボードは、前記最後列シートの直後方に位置するボード前部と、該ボード前部にヒンジを介して連結されたボード後部とを有し、前記ボード前部は、その下面から垂下してフロアパネルに当接する脚部を備え、前記荷室ボードは、前記脚部を介して前記フロアパネル上に設置されており、かつ、前記脚部に、前記フロアパネルから前記ボード前部までの高さ方向の距離を調整するためのスペーサ部材の取付部が形成されていることを特徴とする。
次に、請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載の車両の荷室ボードにおいて、前記脚部に形成された取付部と、該取付部に対面するスペーサ部材の被取付部とのいずれか一方に凹部が形成され、他方に前記凹部と嵌合し得る凸部が形成されていることを特徴とする。
そして、請求項3に記載の発明は、前記請求項1又は2に記載の車両の荷室ボードにおいて、前記ボード後部は、当該荷室ボードの下方に設けられた床下収納部に対して開閉可能に構成されていることを特徴とする。
まず、請求項1に記載の発明によれば、荷室ボードをフロアパネル上に設置するためにボード前部に設けられた脚部にスペーサ部材を取り付けたときには、前記フロアパネルから前記ボード前部までの高さ方向の距離が調整されるので、前伏状態のシートバックの背面の高さが相対的に高い場合に対応可能となる。一方、前記スペーサ部材を前記脚部から取り外したときには、前伏状態のシートバックの背面の高さが相対的に低い場合に対応可能となる。したがって、前伏状態のシートバックの背面の高さが異なっても、共通する1種類の荷室ボードで対応することができ、コストアップの抑制に寄与することとなる。
また、荷室ボードが前後方向中央部のヒンジで曲折することにより、ボード後部を水平に保ちながら、ボード前部の傾斜を許容して、該ボード前部をシートバックの背面に略面一となるように滑らかに連続させることができる。
次に、請求項2に記載の発明によれば、凹部と凸部との嵌め合いによって、スペーサ部材を脚部に対して必要なときに簡単・確実に着脱自在に取り付けることが可能となる。
そして、請求項3に記載の発明によれば、前記ヒンジの存在により、ボード後部を当該荷室ボードの下方に設けられたサブトランク等の床下収納部に対して開閉可能な上蓋として機能させることができる。以下、発明の最良の実施形態を通して、本発明をさらに詳しく説明する。
図1は、本実施形態に係る車両10の側面図である。この車両10はワゴン車であって、車室11と荷室14とが一体に連続して形成されている。車室11にはフロントシート12とリヤシート13とが前後に配置されている。荷室14はリヤシート13の直後方に位置している。荷室14はテールゲート15すなわちバックドアで開閉される。テールゲート15は、詳しくは図示しないが、上部にヒンジを設けた跳ね上げ式の1枚ドアであり、例えば上半分が強化ガラスウィンドウで構成され、下半分が金属パネルで構成されている。
この車種には数種類のグレードがあり、2輪駆動(2WD)車と4輪駆動(4WD)車とが用意されている。いずれも、荷室14をより広く使うために、図2(2WDの場合)又は図4(4WDの場合)に示すように、リヤシート13のシートバック13aをシートクッション13b上で起立させた状態と、図3(2WDの場合)又は図5(4WDの場合)に示すように、リヤシート13のシートバック13aをシートクッション13b上で前伏させた状態とに切り換え可能に構成されている。これにより、リヤシート13に乗員が着座せず、リヤシート13のシートバック13aをシートクッション13b上で前伏させたときには、このリヤシート13が占めていた車室11の後部空間を荷室14として広く使用できることとなる(荷室14の拡大)。
その場合に、荷室14には、荷室14の床面を提供する荷室ボード18が敷設されている。この荷室ボード18は、後に詳しく説明するように、ボディの下部構造を構成する車体フロアパネル17の上方を覆いつつ、当該荷室ボード18の下方に設けられたサブトランク等の床下収納部に対して開閉可能な上蓋として機能するものである。そして、このワゴン車10における荷室ボード18は、図3又は図5に示したように、リヤシート13のシートバック13aが前伏したときには、そのシートバック13aの背面13dに荷室ボード18の前部が近接し、かつ面一となるように、フロアパネル17上に設置され、組み付けられている。これにより、荷室ボード18の上面と、前伏したシートバック13aの背面13dとが滑らかに連続して、荷室14と同じ高さのフラットな床面が車室11の後部空間まで拡張されることとなる。
その場合に、2輪駆動車では、図2及び図3に示したように、リンク13c…13cを用いて、シートバック13aの前伏に伴いシートクッション13bがフロアパネル17よりも下方に沈み込むように構成されている。これにより、シートバック13aをシートクッション13b上に前伏させたときに、シートバック13aの背面13dの位置が比較的低くなって、荷室ボード18の位置を可及的に低くでき、荷室ボード18からルーフRまでの距離が長くなって、荷室14の容量がさらに増大する。
一方、4輪駆動車では、図示しないが、リヤシート13が配置される車室14の床下にはプロペラシャフトが通っており、その上方に燃料タンクが配置されていて、リヤシート13のシートクッション13bを下方移動させられるだけのスペースがフロアパネル17の下方に無いので、図4及び図5に示したように、前記のようなシートクッション13bの沈み込み構造は採用できず、リヤシート13のシートバック13aはシートクッション13b上にそのまま前伏される。したがって、シートバック13aの背面13dの位置が比較的高くなって、荷室ボード18の位置も2輪駆動車に比べて高くなり、荷室ボード18からルーフRまでの距離が短くなる。
なお、4輪駆動車では2輪駆動車に比べて前伏状態のシートバックの背面の位置が高くなる理由が、前記のような沈み込み構造の採用・不採用に起因することに限らないのはいうまでもない。例えば、図示しないが、単に、4輪駆動車では、リヤシートが配置される車室の床下にプロペラシャフトが通っており、その上方に燃料タンクが配置されているから、リヤシートの配設位置が2輪駆動車に比べると高くなり、リヤシートを2輪駆動車と同等の高さ位置に配設することが困難になることも1つの理由である。
図6は、前記テールゲート15(図示省略)を開状態としたときのこのワゴン車10の後部斜視図である。図示したように、荷室ボード18は、リヤシート13の直後方の荷室14の床面を提供するようにフラットに敷設され、このワゴン車10の後部開口Xから荷室14に対して荷物が出し入れ可能である。荷室ボード18の左右両側辺には、タイヤハウスとの干渉を避けるための凹湾部が形成されている。ここで、後部開口Xのサイズや高さは、2輪駆動車と4輪駆動車とで仕様が同じとされている。
図7は、前記荷室ボード18の下面図、図8は、上面図である。この荷室ボード18は、リヤシート13側のボード前部18aと、後部開口X側のボード後部18bとを有する。ボード前部18aには、前述のタイヤハウスとの干渉を避けるための凹湾部18c,18cが形成されている。ボード前部18aとボード後部18bとはインテグラルヒンジ18dで一体に連結されている。すなわち、この荷室ボード18は、全体が、例えばポリプロピレン等の可撓性のある樹脂で一体成形され、軽量化が図られたものである。
図8に示したように、荷室ボード18の上面には、例えばフェルトや不織布等の適宜の保護シート18eが全面に貼着され、荷室ボード18の保護及び美観の提供が図られている。また、ボード後部18bの幅方向中央部の上面には、手を掛けることのできるノブ18fが組み付けられ、このノブ18fに手を掛けて上動することにより、ボード後部18bをヒンジ18dを介して上方に開けることができる。
図7に示したように、荷室ボード18の下面、特にボード前部18aの下面には、複数のリブ18g…18dが連続して立設されて、この荷室ボード18の剛性の向上が図られている。また、同じくボード前部18aの下面には、複数のファスナ保持部18h…18hが立設されている。さらに、ヒンジ18dに近接する位置に、複数の支持部18i…18i及び複数のボルト保持部18j,18jが立設されている。そして、荷室ボード18の前端部に近接する位置に脚部18xが立設されている(図10参照)。
一方、ボード後部18bの下面には、ケース部材18kが多数のビス18l…18lで組み付けられている。その場合に、ボード後部18bの下面には、前後方向及び左右方向に延びる複数のリブ18m…18mが立設されて、前記ケース部材18kによる中空構造と相俟って、この荷室ボード18の剛性の向上が図られている。なお、図中の符号18pは、上下に開閉操作されるボード後部18bのさらなる剛性向上を図るために、前記中空構造内に内装されたパイプ部材である(図10参照)。
図9(a)は、本実施形態で用いられるスペーサ部材21の上面図、図9(b)は、下面図である。このスペーサ部材21は、その上面に、前記ボード前部18aの脚部18xと平面視で同形状の凹溝21aを有している。この凹溝21aは、次に説明するように、スペーサ部材21を前記ボード前部18aの脚部18xに取り付けるための被取付部21bを構成する。一方、前記ボード前部18aの脚部18xには、図11に示すように、取付部18yが形成されている。この取付部18yは、前記脚部18xの先端部の凸部18zで構成されている。そして、図10に示すように、前記スペーサ部材21に形成された被取付部21bを、前記脚部18xに形成された取付部18yに、前記凹溝21aと前記凸部18zとを介して嵌め合うことにより、前記スペーサ部材21を前記脚部18xに着脱自在に取り付けることができる。このスペーサ部材21もまた、全体が、例えばポリプロピレン等の可撓性のある樹脂で一体成形され、軽量化が図られている。
図11は、前記荷室ボード18を2輪駆動車に用いた場合の要部拡大縦断面図(およそ荷室ボード18の幅方向中央部での断面図)、図12は、4輪駆動車に用いた場合の同じく縦断面図である。図11に示したように、荷室ボード18を2輪駆動車に用いるときは、前記スペーサ部材21は使用しない。荷室ボード18の下面から垂下した脚部18xは、車体フロアパネル17に当接し、荷室ボード18は、この脚部18xを介して前記フロアパネル17上に設置されている。その場合に、ボード前部18aは、前伏状態のリヤシート13のシートバック13aの背面13dに近接して略面一となる。ここで、図中の符号13eは、リヤシート13の取付ブラケットを表し、この取付ブラケット13eは、前伏状態のシートバック13aの背面13dと略同じ高さ、略同じ傾斜にある。
また、荷室ボード18は、前記ファスナ保持部18hに保持されたファスナ18nの先端部がフロアパネル17に押し込まれることによって、該フロアパネル17に組み付けられている。このとき、ファスナ保持部18hとフロアパネル17との間の間隙はファスナ18nの座部18oの厚みで調整される。この荷室ボード18は、前記脚部18xと前記ファスナ保持部18hとで大方の荷重を受けている。ただし、ヒンジ18dに近接する位置に立設された支持部18i及びボルト保持部18jにおいても荷重の分担が図られている。ここで、ボルト保持部18jは、ボルトを介してフロアパネル17に締結されており、これにより、ヒンジ18dのフラツキを防止してボード後部18bの円滑な上動が図られている。
なお、図11中の符号17aは、車体フロアパネル17と共にボディの下部構造を構成するクロスメンバである。また、符号17bは、荷室ボード18の下方に設けられ、ボード後部18bによって開閉される床下収納部としてのサブトランクである。その場合に、ボード後部18bは、その閉状態では、前記後部開口Xを形成する車体後部フレーム17cに係止される(ここで、前述したように、後部開口Xのサイズや高さは、2輪駆動車と4輪駆動車とで仕様が同じとされているため、前記車体後部フレーム17cのサイズや高さもまた2輪駆動車と4輪駆動車とで仕様が同じとされている)。一方、インテグラルヒンジ18dは、荷室ボード18を提供する樹脂成形品の薄肉部で構成されている。
以上に対し、図12に示したように、荷室ボード18を4輪駆動車に用いるときには、前記スペーサ部材21を使用する。すなわち、スペーサ部材21をボード前部18aの脚部18xに取り付けて、フロアパネル17からボード前部18aまでの高さ方向の距離を調整するのである。その結果、2輪駆動車の場合よりも前伏状態のシートバック13aの背面13d(図では取付ブラケット13eで表す)の位置が高くても、そのシートバック13aの背面13dにボード前部18aが近接して略面一となるようにすることができる。このとき、荷室ボード18の下面から垂下した脚部18xは、車体フロアパネル17に直接は当接せず、スペーサ部材21が車体フロアパネル17に直接当接することとなる。その結果、荷室ボード18は傾斜し、前端部が高く、後端部が低くなる。特に、前後方向中央部のヒンジ18dで曲折して、ボード後部18bが水平に保持されながら、ボード前部18aのみが傾斜するようになる。
そして、その結果、ボード前部18aのファスナ保持部18hにおいては、フロアパネル17との間の間隙が増大するから、座部18oの厚みのより大きいファスナ18nを用いる。また、ボード前部18aの前端部が高くされることによって、前記ファスナ保持部18hを挟んで、ボード前部18aの後端部のボルト保持部18jが下方に押し付けられるから、わざわざボルトを用いてボルト保持部18jをフロアパネル17に締結しなくても、ヒンジ18dのフラツキが防止できる。
以上説明したように、本実施形態では、荷室ボード18をフロアパネル17上に設置するためにボード前部18aに設けられた脚部18xにスペーサ部材21を取り付けたときには、前記フロアパネル17から前記ボード前部18aまでの高さ方向の距離が調整されるので、前伏状態のシートバック13aの背面13dの高さが相対的に高い4輪駆動車に対応可能となる。一方、前記スペーサ部材21を前記脚部18xから取り外したときには、前伏状態のシートバック13aの背面13dの高さが相対的に低い2輪駆動車に対応可能となる。したがって、前伏状態のシートバック13aの背面13dの高さが異なっても、共通する1種類の荷室ボード18で対応することができ、コストアップの抑制に寄与することとなる。
また、荷室ボード18が前後方向中央部のインテグラルヒンジ18dで曲折することにより、ボード後部18bを水平に保ちながら、ボード前部18aの傾斜を許容して、該ボード前部18aをシートバック13aの背面13dに略面一となるように滑らかに連続させることができる。
また、スペーサ部材21の凹溝21aと、脚部18の凸部18zとの嵌め合いによって、前記スペーサ部材21を前記脚部18に対して必要なときに簡単・確実に着脱自在に取り付けることが可能となる。
そして、前記インテグラルヒンジ18dの存在により、ボード後部18bを当該荷室ボード18の下方に設けられたサブトランク17b等の床下収納部に対して開閉可能な上蓋として機能させることができる。
なお、本実施形態は、本発明の最良の実施形態ではあるが、特許請求の範囲を逸脱しない限り、なお種々の修正、変更が可能であることはいうまでもない。例えば、前記例とは逆に、スペーサ部材21に凸部を設け、脚部18に凹部を設けてもよい。また、ボード後部18bにおいて、ケース部材18kをビス止めする構造とせずに、最初からボード後部18bを中空構造体に一体成形してもよい。さらに、荷室14内において、荷室ボード18を他の第2の荷室ボードと連接させて敷設してもよい。そして、4輪駆動車では2輪駆動車に比べて前伏状態のシートバックの背面の位置が高くなる理由が、図2〜図5で説明した沈み込み構造の採用・不採用のみに起因するとは限らないことは、前述した通りである。
以上、具体例を挙げて詳しく説明したように、本発明は、前伏状態のシートバックの背面の高さが異なっても、共通する1種類の荷室ボードで対応することができ、自動車等の車両のボディ構造、特に後部ボディ構造の技術分野において幅広い産業上の利用可能性を有する。
本発明の最良の実施形態に係る車両の側面図である。 2輪駆動車においてリヤシートのシートバックをシートクッション上で起立させた状態の説明図である。 同じく2輪駆動車においてリヤシートのシートバックをシートクッション上で前伏させた状態の説明図である。 4輪駆動車においてリヤシートのシートバックをシートクッション上で起立させた状態の説明図である。 同じく4輪駆動車においてリヤシートのシートバックをシートクッション上で前伏させた状態の説明図である。 テールゲートを開状態としたときの前記車両の後部斜視図であって、本発明に係る荷室ボードの使用状態を示すものである。 前記車両に使用されている荷室ボードの下面図である。 同じく上面図である。 前記車両に使用されるスペーサ部材の説明図であって、(a)はスペーサ部材の上面図、(b)は下面図である。 前記スペーサ部材を荷室ボードの脚部に取り付けた状態を示す下面図である。 前記荷室ボードを2輪駆動車に使用した場合の要部拡大縦断面図(およそ荷室ボードの幅方向中央部での断面図)である。 同じく前記荷室ボードを4輪駆動車に使用した場合の要部拡大縦断面図である。
符号の説明
10 車両(ワゴン車)
11 車室
12 フロントシート
13 リヤシート
13a シートバック
13b シートクッション
13d シートバック背面
14 荷室
17 車体フロアパネル
17b 床下収納部(サブトランク)
18 荷室ボード
18a ボード前部
18b ボード後部
18d インテグラルヒンジ
18x 脚部
18y 取付部
18z 凸部
21 スペーサ部材
21a 凹溝
21b 被取付部

Claims (3)

  1. 車室に前後方向に配置された複数列のシートのうちの最後列シートの後方に車室と一体に形成された荷室の床面を提供する車両の荷室ボードであって、
    前記荷室ボードは、前記最後列シートの直後方に位置するボード前部と、該ボード前部にヒンジを介して連結されたボード後部とを有し、
    前記ボード前部は、その下面から垂下してフロアパネルに当接する脚部を備え、
    前記荷室ボードは、前記脚部を介して前記フロアパネル上に設置されており、かつ、
    前記脚部に、前記フロアパネルから前記ボード前部までの高さ方向の距離を調整するためのスペーサ部材の取付部が形成されていることを特徴とする車両の荷室ボード。
  2. 前記請求項1に記載の車両の荷室ボードにおいて、
    前記脚部に形成された取付部と、該取付部に対面するスペーサ部材の被取付部とのいずれか一方に凹部が形成され、他方に前記凹部と嵌合し得る凸部が形成されていることを特徴とする車両の荷室ボード。
  3. 前記請求項1又は2に記載の車両の荷室ボードにおいて、
    前記ボード後部は、当該荷室ボードの下方に設けられた床下収納部に対して開閉可能に構成されていることを特徴とする車両の荷室ボード。
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