JP2006327102A - インク攪拌装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、コンパクトで回転力の伝達が良く行なわれる駆動源(駆動台)を有するインク攪拌装置を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明は、回転撹拌体と磁気的に結合される駆動台とを有するインク撹拌装置において、駆動台は、下ケースと、上ケースと、上下ケース内に回転自在に収納される駆動回転体と、駆動回転体を支持する回転軸と、回転軸を回転自在に支持する軸受とを有し、回転撹拌体は、磁気結合用の磁石と、外周側に設けられた羽根とを有し、下ケースは、駆動回転体が回転自在に収まる回転体収納室を有し、回転体収納室の内底に軸受が落ち込むように置かれることを特徴とする。
【選択図】図2
【解決手段】本発明は、回転撹拌体と磁気的に結合される駆動台とを有するインク撹拌装置において、駆動台は、下ケースと、上ケースと、上下ケース内に回転自在に収納される駆動回転体と、駆動回転体を支持する回転軸と、回転軸を回転自在に支持する軸受とを有し、回転撹拌体は、磁気結合用の磁石と、外周側に設けられた羽根とを有し、下ケースは、駆動回転体が回転自在に収まる回転体収納室を有し、回転体収納室の内底に軸受が落ち込むように置かれることを特徴とする。
【選択図】図2
Description
本発明は、インクジェットプリンタに使われるインクを容器内で撹拌するインク攪拌装置に関する。
インク攪拌装置は、例えば、特開平11−5317号公報(特許文献1)に示すように、インクジェットプリンタに使われるインクが入れられる容器と、容器内の取り出し自在に置かれ、インクを撹拌する回転撹拌体と、磁気的に結合が行われる回転撹拌体に回転力を伝える駆動回転体が備わる構成を有する。
インク攪拌装置は、撹拌したインクを取り出した後に容器の内部はもちろん回転撹拌体も十分な洗浄が行なわれる。回転撹拌体の出し入れが容易にできるように、回転撹拌体と駆動回転体は、磁気結合により連結されている。
また、インクジェットプリンタのインクは引火性の高い溶剤を含んでいるので、回転撹拌体を駆動する回転撹拌体等を含む駆動源として電動機を用いず、圧搾空気で羽根を回すエア―タービン等が用いられる。
電動機に比べ回転力の弱いエア―タービンは外径が大きくなりがちなので、径を抑える必要がある。また高さも抑えて全体としてコンパクトな駆動源が要求される。
また、弱い駆動回転力でも回転撹拌体を十分に回転させることができる磁気結合の構造が求められる。
本発明は、上記の要求に鑑み、コンパクトで回転力の伝達が良く行なわれる駆動源(駆動台)を有するインク攪拌装置を提供することを目的とする。
本発明は、回転撹拌体と磁気的に結合される駆動台とを有するインク撹拌装置において、駆動台は、下ケースと、上ケースと、上下ケース内に回転自在に収納される駆動回転体と、駆動回転体を支持する回転軸と、回転軸を回転自在に支持する軸受とを有し、回転撹拌体は、磁気結合用の磁石と、外周側に設けられた羽根とを有し、下ケースは、駆動回転体が回転自在に収まる回転体収納室を有し、回転体収納室の内底に軸受が落ち込むように置かれることを特徴とする。
本発明によれば、コンパクトで、駆動回転体の回転力が回転撹拌体に良く伝達される駆動源(駆動台)を有するインク攪拌装置を提供できる。
本発明の実施例について、図面にしたがって説明する。
まず、図1を引用して攪拌装置の概要から説明する。
攪拌装置は、インクジェットプリンタに使われるインクが入れられる容器1と、駆動台2を有する。
容器1の上には、取り外し自在なる蓋3が設けられる。蓋3はインク供給パイプ4とインク抜きパイプ5を有する。
回転攪拌体6は、容器1に取り出し自在に置かれる。高濃度のインクと、低濃度のインクをインク供給パイプ4により容器1に注ぎ、回転攪拌体6で攪拌して適当な濃度のインクを作り、インク抜きパイプ5からジェットプリンタ(図示せず)に供給される。また適当な濃度に調合されたインクは、別の容器に入れ替えたりする。
インクが空になったら、容器1および回転攪拌体6は、直ぐに洗浄液で洗う。インクには直ぐに揮発する溶剤が入っている。硬化する前に手早く洗浄するために、回転攪拌体6は容器1に取り出し自在に置かれているのである。
回転攪拌体6は、図示されてないが、磁気結合用の磁石または強磁性材を有する。回転攪拌体6は、蓋3を外して出し入れが行なわれる。容器1は磁力線が通過する材料でつくられている。
駆動台2は、図2、図3に示すように、下ケース7と、上ケース8と、上下ケース7.8内に回転自在に収納される駆動回転体9と、駆動回転体9を支持する回転軸10と、回転軸10を回転自在に支持する軸受11とを有する。下ケース7と、上ケース8は合成樹脂で形成される。回転軸10は軸受11の内側に圧入して嵌め込む。
軸受11は、内側リングを外側リングの間にベアリングボールを有するボールベアリング式の軸受である。回転軸10が圧入された内側リングを外側リングで回転自在に支持しているのである。
駆動回転体9は、磁気結合用の磁石12と、磁石12を下面から支持する鋼のヨーク板13と、外周側に設けられる羽根14と、中央のボス部15を有する。
二つの磁石12は、駆動回転体9の回転中心に対し点対称に且つ互いに異極となるよう置かれる。これにより、駆動回転体9の上側に回転攪拌体6を電磁結合する有効な回転磁界が形成される。
ヨーク板13は、駆動回転体9回転を安定させ、且つ磁石12の磁力活用の向上を図るために設けた。ヨーク板13は、異極になるよう置かれた二つの磁石12の下側磁路になるので、磁束の流れが流れ良くなり、回転攪拌体6を電磁結合する強い磁界が形成される。
羽根14とボス部15は、合成樹脂で成形される。この合成樹脂の成形により、磁石12、ヨーク板13も一体にモールドされる。
駆動回転体9の外周に設けられた多数の羽根14は、半円形状の溝により形成されている。この溝の羽根14に圧搾空気を吹き付けることにより、駆動回転体9の回転が行なわれる。
下ケース7は、駆動回転体9が回転自在に収まる回転体収納室16を有する。この回転体収納室16の内底中央に軸受11が落ち込むように置かれる。軸受11は、上端が回転体収納室16の内底面よりも幾分下がる程度に置かれる。
この軸受11は、下ケース7を合成樹脂で成形する際に一体にモールドする。または、下ケース7に凹部を形成し、その凹部に軸受11を嵌め込むように取り付ける構成にすることも可能である。ボールベアリング式の軸受11は、一つだけ使用する。
回転軸10は支持フランジ17を有する。この支持フランジ12が駆動回転体9のヨーク板13を下側から支持する。回転軸10の上端側には、カラー18が取り付けられる。カラー18は、ナットのようにねじ込み式になっている。
駆動回転体9のボス部15は、中心に回転軸10が挿入される軸穴を有する。この軸穴に回転軸10が圧入して嵌め込まれる。そして、カラー18を回転軸10の上端側にねじ込むことにより、ボス部15は、支持フランジ17とカラー18に挟持される。こうして、駆動回転体9は回転軸10に取り付け固定される。これにより、駆動回転体9が回転中に垂直方向(上下方向)に移動しないので、安定した回転が期待できる。
上ケース8は、下ケース7の回転体収納室16に対向する内側面に浅い大径の凹部19を有する。凹部19の中央(カラー18と対向する部位)には、浅い小大径の凹部20が設けられる。
この凹部19、凹部20があるので、駆動台2の組み立て寸法のバラツキや軸受11の上下方向遊びがあっても、駆動回転体9やカラー18が上ケース8に接触することがなく、円滑な回転が行なわれる。
シールパッキング21は、上下ケース8.7の合わせ面に介在して気密を保つ。上ケース8は、ねじ等で下ケース7に固定される。
下ケース7は、圧搾空気の流入口22と流出口23を有する。流入口22と流出口23は、回転体収納室16に連通している。流入口22から回転体収納室16に流入した圧搾空気は、回転体収納室16の内周に沿って流れ、流出口23から流出する。
圧搾空気が回転体収納室16の内周に沿って流れながら羽根14を押し、駆動回転体9の回転が行なわれる。シールパッキング21より、上下ケース8.7の合わせ面の気密が良く保たれているので、回転体収納室16から圧搾空気が漏れることなく、駆動回転体9の回転に対や費やされる。このため、圧搾空気が低圧力・低流量でも駆動回転体9の回転が良く行なわれる。
また、軸受11と回転軸10の嵌合寸法精度、軸受11と下ケース7の嵌合寸法精度を高めることによっても駆動回転体9の回転が良く行なわれるようになる。
駆動回転体9の回転は空気により行なわれるので、電動機と違いインク溶剤の引火要因がなく、安全である。また、圧搾空気はインクジェットプリンタを使用する施設等では容易に用意できるので、使い易い。
また、流入口22、流出口23は、回転体収納室16の内周面の接線に、かつ回転体収納室の丈の中間位置に設けたので、圧搾空気は円滑に流入流出する。また、流入口22、流出口23は、交換することが可能である。また、流入口22、流出口23には、チューブ径に合った継手を接続できるネジ形状を設けることも可能である。
図1に示すように、容器1を駆動台2に載せることにより、駆動回転体9の磁石12と回転攪拌体6の磁石または強磁性材とが磁気結合される。磁気結合されているので、回転攪拌体6の回転にともない回転攪拌体6は回転し、容器1内のインクの混合が行なわれる。
駆動台の小形化(コンパクト)と良好な回転力の伝達について、図4、図5、図6を引用して本発明の実施例と比較しながら説明する。
図4、図5、図6は、本発明の実施例を説明するために挙げた駆動台の参考図である。これらの図4、図5、図6で、共通するところは、回転軸10が下ケース7に直接固定され、二つの軸受11が駆動回転体9に重ねるように設けられている構成である。
回転攪拌体との強い磁気結合を維持しながら磁石12を小形化するには、磁石12を回転攪拌体に接近させることである。
図4の構成では、回転攪拌体から離れるので磁石12は厚手の大きなものになる。図5、図6の構成では、回転攪拌体に近づくので磁石12は薄手の小さなものになる。
しかし、図4、図5、図6の構成は、駆動回転体9内に二つの軸受11が重なるように備わるため、駆動回転体9を小型化することができず、駆動台2の全体形状が小型化できないという課題がある。
これに対し、上記実施例で述べたように本発明は、軸受11を下ケース7に設け、駆動回転体9がヨーク板13の上に磁石11を載せた厚み(丈)の薄い構成になる。
すなわち、駆動回転体9は厚みが薄く、回転攪拌体との強い磁気結合が維持されるので、磁性体11、ヨーク板13を小型化でき、駆動回転体9を小さくすることができる。
駆動回転体9の小型化により、駆動回転体9を回転させる負荷が低減でき、駆動に必要な動力も低減することができる。
本発明の駆動回転体は、図4、図5、図6のものに比べ、径が約3/5、高さが半分になった。また駆動台でも径が約3/5、高さを約半分の小型化を図ることができる。
2…駆動台、6…回転撹拌体、7…下ケース、8…上ケース、9…駆動回転体、10…回転軸、11…軸受、12…磁石、14…羽根、16…回転体収納室。
Claims (3)
- インクジェットプリンタに使われるインクが入れられる容器と、前記容器内に取り出し自在に置かれ、前記インクを撹拌する回転撹拌体と、前記容器が上げ下げ自在に載置され、磁気的に結合が行われる前記回転撹拌体に回転力を伝える駆動台とを有するインク撹拌装置において、
前記駆動台は、下ケースと、上ケースと、前記上下ケース内に回転自在に収納される駆動回転体と、前記駆動回転体を支持する回転軸と、前記回転軸を回転自在に支持する軸受とを有し、
前記回転撹拌体は、磁気結合用の磁石と、外周側に設けられた羽根とを有し、
前記下ケースは、前記駆動回転体が回転自在に収まる回転体収納室を有し、前記回転体収納室の内底に前記軸受が落ち込むように置かれることを特徴とするインク撹拌装置。 - 請求項1記載のインク撹拌装置において、
前記軸受が一つであることを特徴とする攪拌装置。 - 請求項1記載のインク撹拌装置において、
前記回転撹拌体は、前記磁気結合用の磁石を下面から支持する鋼のヨーク板を有し、
前記回転軸は、前記ヨーク板を下側から支持する支持フランジを有し、
前記支持フランジと前記回転軸の上端側に取り付けるカラーで前記回転撹拌体を挟持したことを特徴とするインク攪拌装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005156181A JP2006327102A (ja) | 2005-05-27 | 2005-05-27 | インク攪拌装置 |
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JP2005156181A JP2006327102A (ja) | 2005-05-27 | 2005-05-27 | インク攪拌装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009202478A (ja) * | 2008-02-28 | 2009-09-10 | Seiko Epson Corp | 流体吐出装置、及び、流体収容カートリッジ |
US8100490B2 (en) | 2008-04-02 | 2012-01-24 | Seiko Epson Corporation | Liquid storage device and liquid presence determining method |
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2005
- 2005-05-27 JP JP2005156181A patent/JP2006327102A/ja active Pending
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