JP2006326083A - 人工血管及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】複雑な工程を経ることなく安価に製造することができ、代用血管としての必要条件に含まれる弾性や伸展性に優れた人工血管を提供すること。
【解決手段】繊維質よりなる管状体1に導電性を有する金属で構成される棒状体2を挿入し、この棒状体2が挿入された管状体1を熱可塑性材料に対して溶剤を加えて生成されるゲル状物質3に一定時間浸した後に取り出し、管状体1に浸透したゲル状物質3を一定時間乾燥させる。そして、棒状体2に電流を流して一時的に棒状体2の周面に付着したゲル状物質3を一時的に溶解させ、再び乾燥させた後、管状体1から棒状体2を引き抜く。
【選択図】図6

Description

本発明は、人工血管及びその製造方法に関し、特に、生体血管に近似した物性を備える人工血管及びその製造方法に関する。
現在、臨床においては、病的に劣化した血管に代わる代用血管として、人工材料から作られる人工血管が広く使用されている。かかる人工血管においては、無毒性、耐久性や抗血栓性などの代用血管としての必要条件を満たすべく各種の提案が為されている。例えば、特許文献1においては、代用血管としての必要条件に含まれる耐久性や縫合し易さを満たすべく、複数本のコラーゲン糸状物を略平行に配列した層状物を所定角度で複数重ね、接着されたコラーゲン不織布を管状に成型する人工血管が提案されている。
特開2004−188037号公報
しかしながら、上述の提案に代表されるような従来の人工血管においては、複雑な工程を経て製造されるため、その製造コストを抑えることができず、結果物としての人工血管が高価になるという問題がある。
また、このような人工血管の用途においては、上述の臨床に使用することが重要であることは言うまでもないが、人体に損傷を与えかねない臨床に至る前段階において、その手術手技を習得するための教育や練習等に使用することも極めて重要である。このように教育や練習用の人工血管において、上述のような高価な人工血管を使用する場合には使用者の負担が極めて大きくなるため、十分に手術手技を習得する際の支障となるという問題がある。
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたものであり、複雑な工程を経ることなく安価に製造することができ、代用血管としての必要条件に含まれる弾性や伸展性に優れた人工血管及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を達成するために、本発明に係る人工血管の製造方法は、繊維質よりなる管状体に棒状体を挿入し、この管状体を熱可塑性材料に対して溶剤を加えて生成されるゲル状物質に一定時間浸した後に取り出し、管状体に浸透したゲル状物質を一定時間乾燥させた後、管状体から棒状体を引き抜くものである。このような工程を有する人工血管の製造方法によれば、複雑な工程を経ることなく安価に製造することができ、代用血管としての必要条件に含まれる弾性や伸展性に優れた人工血管を提供することが可能となる。
特に、本発明に係る人工血管の製造方法においては、管状体に、熱可塑性材料に対して一定割合の溶剤を加えて生成されるゲル状物質を浸透させて人工血管の表面を構成するようにしている。これにより、熱により溶解させて物質と異なり、硬化するまでの時間を有効活用して均一な太さの人工血管を生成することができると共に、その製造工程における作業性を向上させることが可能となる。
なお、本発明に係る人工血管の製造方法においては、上述のように、生体血管と近似する弾性や伸展性を有する人工血管を安価に製造できることから、手術手技を習得するための教育又は練習用に用いる際に好適な人工血管を提供することが可能となる。
また、本発明に係る人工血管の製造方法において、上記熱可塑性材料を、熱可塑性エストラマーで構成される粉状体に潤滑油を加えて生成するようにしても良い。この場合には、熱可塑性エストラマーに対する潤滑油の割合を変化させることで、人工血管に付与される弾性を変化させることが可能となる。
さらに、本発明に係る人工血管の製造方法において、上記熱可塑性材料を、前記熱可塑性エストラマーで構成される粉状体を微粒子に粉砕して得られる第1の粉状体に前記潤滑油を加えて生成した第1の中間体と、前記熱可塑性エストラマーで構成される粉状体を微粒子に粉砕して得られる、前記第1の粉状体より粒径の大きい第2の粉状体に前記潤滑油を加えて生成した第2の中間体とを攪拌することで生成するようにしても良い。この場合には、例えば、第1の中間体において、第1の粉状体に対する潤滑油の割合を変化させることで、人工血管に付与される弾性を変化させることが可能となる。また、第1の粉状体よりも粒径の大きい第2の粉状体から生成される第2の中間体を、第1の中間体と攪拌して熱可塑性材料を生成しているので、メス等により切開する際において、生体血管に近似した切開の感触を有する人工血管を提供することが可能となる。
また、本発明に係る人工血管の製造方法においては、棒状体が挿入された管状体を所定のゲル状物質に浸す前に、管状体の両端部を当該ゲル状物質で棒状体に固定するようにしている。これにより、棒状体に取り付けた管状体が一定位置からずれるのを防止したので、ゲル状物質を均等に管状体に付着させることが可能となる。
また、本発明に係る人工血管の製造方法においては、棒状体を導電性を有する金属で構成し、管状体から棒状体を引き抜く前に、棒状体に電流を流して当該棒状体の周囲のゲル状物質を溶解させる。これにより、棒状体を引き抜く際に引き抜き易くすることが可能となる。また、生体血管の内壁に相当する人工血管の内側表面を滑らかにすることができるので、その内側表面についても生体血管に近似した形状とすることが可能となる。
また、本発明に係る人工血管の製造方法においては、棒状体が挿入された管状体を所定のゲル状物質に一定時間浸した後に取り出す工程と、管状体に浸透したゲル状物質を一定時間乾燥させる工程とを複数回繰り返している。これにより、所定のゲル状物質で複数の層を形成させることができるので、内膜、中膜及び外膜と複数層を有する生体血管と近似する感触を有する人工血管を提供することが可能となる。
また、本発明に係る人工血管の製造方法においては、棒状体が挿入された管状体を浸す所定のゲル状物質を異なる色の顔料(白色、赤色等)で着色する。これにより、所定のゲル状物質で異なる色の層を形成させることができるので、複雑な色を有する生体血管と近似する見た目を有する人工血管を提供することが可能となる。
なお、本発明に係る人工血管の製造方法において、管状体から棒状体を引き抜く前に、所定のゲル状物質が固着した管状体付きの棒状体を、再び繊維質よりなる管状体に挿入する工程と、棒状体が挿入された管状体を所定のゲル状物質に一定時間浸した後に取り出す工程と、管状体1(例えば、上記第2の管状体1B)に浸透したゲル状物質3を一定時間乾燥させる工程と、を具備するようにしても良い。この場合には、2つの管状体により、生体血管が有する弾性板に相当する部材を構成させることができるので、より生体血管の構造に近似させることが可能となる。
また、本発明に係る人工血管の製造方法において、繊維質よりなる管状体は、特定の化学繊維を平織りや綾織りなどにより織って、或いは、経編みなどにより編んで形成することが望ましい。このようにして管状体を形成した場合には、管状体に伸展性を付与することが可能となる。特に、平織りや綾織り、或いは、経編みにより管状体を形成した場合には、動脈壁の一部を為す弾性板に近似した特性を管状体に付与することが可能となる。
さらに、本発明に係る人工血管の製造方法においては、棒状体の表面に溝部を形成するようにしても良い。この場合には、溝部により人工血管における弾力性が補強されることとなるので、より生体血管に近似した特性を当該人工血管に付与することが可能となる。
特に、棒状体に形成される溝部は、螺旋状にすることが好ましい。このように棒状体に形成される溝部を螺旋状にした場合には、螺旋状に形成された溝部に沿って回転させながら棒状体を引き抜くことで、容易に棒状体を引き抜くことが可能となる。
また、本発明に係る人工血管の製造方法は、手術手技を習得するための教育又は練習用に用いる人工血管を製造する際に好適である。すなわち、生体血管と近似する弾性や伸展性を有する人工血管を安価に製造できることから、手術手技を習得するための教育又は練習用に用いる際に好適な人工血管を提供することが可能となる。
本発明によれば、繊維質よりなる管状体に棒状体を挿入し、この管状体を熱可塑性材料に対して溶剤を加えて生成されるゲル状物質に一定時間浸した後に取り出し、管状体に浸透したゲル状物質を一定時間乾燥させた後、管状体から棒状体を引き抜くようにしたので、複雑な工程を経ることなく安価に製造することができ、代用血管としての必要条件に含まれる弾性や伸展性に優れた人工血管及びその製造方法を提供することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
本発明は、繊維質よりなる管状体に棒状体を挿入し、この管状体を熱可塑性材料に対して溶剤を加えて生成されるゲル状物質に一定時間浸した後に取り出し、管状体に浸透したゲル状物質を一定時間乾燥させた後、管状体から棒状体を引き抜くことで、複雑な工程を経ることなく安価に製造することができ、代用血管としての必要条件に含まれる弾性や伸展性に優れた人工血管を提供するものである。特に、本発明に係る人工血管は、生体血管と近似する弾性や伸展性を有する人工血管を安価に製造できることから、手術手技を習得するための教育又は練習用に用いる際に好適な人工血管を提供することが可能となる。以下、本発明に係る人工血管の製造方法の各工程で用いられる部材、並びに、当該部材を用いた処理内容について説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る人工血管の製造方法で用いられる管状体の一例を示す模式図である。図1に示す管状体1は、特定の化学繊維を織って、或いは、編んで形成されている。特定の化学繊維としては、例えば、ウーリーナイロン、ポリエステル、レーヨン等が用いられる。それぞれの化学繊維においては、例えば、8、12、16、24、40及び70デニールの太さのものが用いられる。この管状体1は、後述するように所定のゲル状物質で覆われて人工血管が製造された状態で、例えば、動脈壁の一部を為す弾性板に相当する。
特定の化学繊維を織って管状体1を形成する場合には、例えば、平織りや綾織り(ジャージ織り)などが用いられる。一方、特定の化学繊維を編んで形成する場合には、例えば、経編みなどが用いられる。このように特定の化学繊維を織ったり、編んだりして管状体1を形成することで、管状体1に伸展性を付与することが可能となる。特に、平織りや綾織り、或いは、経編みにより管状体1を形成した場合には、動脈壁の一部を為す弾性板に近似した特性を管状体1に付与することが可能となる。なお、本実施の形態においては、40デニールのウーリーナイロンを綾織りすることで管状体1が形成される場合について示すものとする。
本実施の形態に係る人工血管の製造方法においては、このように構成される管状体1に棒状体2を挿入する。図2は、管状体に棒状体が挿入された場合の状態について示す模式図である。棒状体2は、導電性を有する金属で構成される(以下、かかる金属で構成される棒状体2を適宜「金属棒2」という)。金属棒2は、例えば、ステンレスで構成される。管状体1に金属棒2を挿入する場合には、図2に示すように、管状体1が金属棒2の中央部分に配置され、金属棒2の両端が露出した状態となることが好ましい。
本実施の形態に係る人工血管の製造方法においては、このような金属棒2が挿入された管状体1を所定のゲル状物質に一定時間浸した後に取り出し、管状体1に浸透したゲル状物質が硬化するように一定時間乾燥させる。その際、金属棒2に取り付けた管状体1が一定位置からずれないように、まず、上記ゲル状物質に管状体1の両端部を浸した後、一定時間乾燥させることで管状体1を金属棒2に固定する。図3は、管状体の両端部に所定のゲル状物質を付着させた場合の状態について示す模式図である。図3に示すような状態で管状体1の両端部に付着したゲル状物質3が硬化することで、管状体1が金属棒2に固定される。
ここで、金属棒2が挿入された管状体1を浸す(ディッピングする)所定のゲル状物質について説明する。所定のゲル状物質は、特殊の工程を経て生成される熱可塑性材料に対して一定割合の溶剤を加えて生成される。具体的には、熱可塑性エストラマーで構成されるパウダー(クレイトンポリマージャパン株式会社製:クレイトン(登録商標)G:G1654X)を極小微粒子に粉砕して得られる第1のSEBSパウダーに一定割合の潤滑油(出光興産株式会社製:流動パラフィン、ダフニーオイルCP、12N)を加え攪拌してゲル状にする。このとき、第1のSEBSパウダーと潤滑油との比率は、1対7.5の割合とする。これにより生成されるゲル状物質をゲル状物質(A)という。
一方、熱可塑性エストラマーで構成されるパウダー(クレイトンポリマージャパン株式会社製:クレイトン(登録商標)G:G1654X)を極小微粒子に粉砕して得られる第2のSEBSパウダーに一定割合の潤滑油(出光興産株式会社製:流動パラフィン、ダフニーオイルCP、12N)を加え良く攪拌する。なお、この第2のSEBSパウダーは、上記第1のSEBSパウダーと二次加工における粒子の大きさで相違し、第1のSEBSパウダーの粒子よりも大きく設定されている。このとき、第2のSEBSパウダーと潤滑油との比率は、1対6の割合とする。そして、これに上記ゲル状物質(A)を加え攪拌した後、72時間安定させてゲル状にする。これにより生成されるゲル状物質をゲル状物質(B)という。このゲル状物質(B)が上記特殊の工程を経て生成される熱可塑性材料に相当する。
このゲル状物質(B)の総量の80%の溶剤を加えて48時間以上冷暗所にて安定融合させることで上記所定のゲル状物質が生成される。ゲル状物質(B)に加えられる溶剤としては、例えば、トルエンやヘプタンなどが用いられる。なお、本実施の形態においては、トルエンを溶剤として用いる場合について示すものとする。
このように生成される所定のゲル状物質に、上記金属棒2が挿入された管状体1の両端部を浸した後、一定時間乾燥させることで管状体1を金属棒2に固定する。その後、金属棒2に固定した管状体1の全体を一定時間浸した後に取り出し、管状体1に浸透したゲル状物質3が硬化するように一定時間乾燥させる。
なお、管状体1の両端部又はその全体を所定のゲル状物質3に浸す際にはいかなる方法を用いても良い。最も単純な方法としては、図4に示すように、メスシリンダに上記所定のゲル状物質3を入れ、金属棒2の上端部をピンセット等で把持した状態で上下動させ、管状体1の両端部又はその全体を浸すことが考えられる。このようにして上述した図3に示す状態の管状体1が得られると共に、図5に示す状態の管状体1が得られる。図5は、管状体の全体に所定のゲル状物質3を付着させた場合の状態について示す模式図である。
なお、ここでは、金属棒2の上端部をピンセット等で把持した状態で上下動させて管状体1の両端部又はその全体を浸す場合について例示しているが、管状体1を所定のゲル状物質3に浸す方法としてはこれに限定されず、適宜変更が可能である。特に、作業性の向上を考慮して作業の一部又は全体を自動化することは実施の形態として好ましい。また、管状体1を所定のゲル状物質3に浸す工程を考慮した場合には、金属棒2よりも管状体1を長く設定しておき、金属棒2の端部から突出する部分をピンセットや手で把持するようにしても良い。
本実施の形態に係る人工血管の製造方法においては、金属棒2に固定した管状体1の全体を一定時間浸した後に取り出し、管状体1に浸透したゲル状物質3が硬化するように一定時間乾燥させる工程を行う際、生体血管と見た目や形状を近似させるべく、かかる工程の繰り返しや、上記所定のゲル状物質3に対する特定色の顔料による着色を行う。以下、本実施の形態に係る人工血管の製造方法において、当該工程で行う具体的な作業について説明する。ここでは、外形2.6mm(内径1.6mm)の人工血管を製造する場合について示す。
上記工程を行う前段階において、所定のゲル状物質3を顔料で白色に着色したもの(以下、「白色ゲル3W」という)と、所定のゲル状物質を顔料で赤色に着色したもの(以下、「赤色ゲル3R」という)とを予め用意しておく。まず、白色ゲル3Wに管状体1を10秒間浸した後に取り出し、1時間乾燥させる。そして、この1時間乾燥させた管状体1を今度は赤色ゲル3Rに10秒間浸した後に取り出し、1時間乾燥させる。さらに、この1時間乾燥させた管状体1を再び白色ゲル3Wに10秒間浸した後に取り出し、8時間乾燥させる。外形2.6mmの人工血管を製造する際には、以上のような処理を行った後、当該工程を終了する。
図6は、かかる工程を経て製造された人工血管の断面図である。図6に示すように、人工血管においては、金属棒2の周面に管状体1が装着され、その上層に赤色ゲル3Rが付着し、更にその上層に白色ゲル3Wが付着している。なお、最初に金属棒2に付着させた白色ゲル3Wについては、管状体1に浸透しているものとし、図6においては省略している。このように金属棒2の表面に沿って装着した管状体1の周面を、複数層の所定のゲル状物質3が覆うことで人工血管の表面が形成される。
なお、ここでは、外径2.6mmの人工血管について説明しているが、これよりも外径が大きいもの、或いは、小さいものを製造することも可能である。外形が大きいものを製造する際の作業例としては、例えば、赤色ゲル3Rに管状体1を浸す工程と、白色ゲル3Wに管状体1を浸す工程とを繰り返すことが考えられる。一方、外径が小さいものを製造する際の作業例としては、それぞれのゲル状物質3に浸す時間を短縮し管状体1への付着量を低減することが考えられる。
また、ここでは、金属棒2に繊維質の管状体1を1枚被せる場合について示しているが、別途異なる管状体1を被せるようにしても良い。以下においては、最初に金属棒2に被せる繊維質の管状体1を第1の管状体1Aと呼び、次に被せる管状体1を第2の管状体1Bと呼ぶものとする。この場合においては、第2の管状体1Bは、所定のゲル状物質3を第1の管状体1Aに付着させ、一定時間乾燥させた後の状態のものに被せることが好ましい。上述のように、管状体1は、動脈壁の一部を為す弾性板に相当するものであるが、動脈壁には外弾性板と内弾性板とが存在する。このように第2の管状体1Bを被せた場合には、第1の管状体1Aで内弾性板を構成すると共に、第2の管状体1Bで外弾性板を構成することができ、より生体血管の構造に近似させることが可能となる。
図7は、このように第2の管状体1Bを被せて製造された人工血管の断面図である。なお、図7においては、第1の管状体1A、或いは、第2の管状体1Bの上層に付着するゲル状物質3が一層である場合について示しているが、これに限定されるものではなく、図6に示すようにゲル状物質3で複数の層を形成するようにしても良い。図7に示す人工血管においては、金属棒2の周面に第1の管状体1Aが装着され、その上層にゲル状物質3が付着している。そして、このゲル状物質3の上層に第2の管状体1Bが装着され、その上層にゲル状物質3が付着している。このように金属棒2の表面に沿って装着した第1の管状体1A及び第2の管状体1Bの周面を、所定のゲル状物質3が覆うことで人工血管の表面が形成される。
このように人工血管の表面を形成した後、本実施の形態に係る人工血管の製造方法においては、金属棒2に所定量の電流を流して金属棒2の周面に付着したゲル状物質3を溶解させ、一定時間放置することでその部分を乾燥させる。図8は、金属棒2に電流を流す際の構成について示す模式図である。図8に示すように、管状体1から突出した金属棒2の両端部に導線を介して電源Vを接続し電流を流すことで、金属棒2の周面に付着したゲル状物質3を一時的に溶解させる。
なお、金属棒2に流す電流は、所定のゲル状物質3を溶解させる温度に金属棒2を通電加熱できるものであれば、適宜変更が可能である。本実施の形態に係る人工血管の製造方法において用いられる所定のゲル状物質3は、約160℃で溶解するようになっている。このため、例えば、金属棒2の温度を180〜200℃に通電加熱できる電流の大きさ及び時間であれば、製造工程におけるコストが許容する範囲でいかなる値に設定しても良い。
このように金属棒2の周辺に付着したゲル状物質3を一時的に溶解させるのは、後続する工程で金属棒2を引き抜く際に引き抜き易くするためである。また、このように金属棒2の周辺に付着したゲル状物質3を一時的に溶解させることで、生体血管の内壁に相当する人工血管の内側表面を滑らかにすることができる。このように人工血管の内側表面を滑らかにすることで、その内側表面についても生体血管に近似した形状とすることが可能となる。
金属棒2の周辺に付着したゲル状物質3を一時的に溶解させた後、本実施の形態に係る人工血管の製造方法においては、金属棒2を管状体1から引き抜く。図9は、金属棒2を管状体1から引き抜いた後の状態について示す模式図である。図9に示すように、金属棒2を引き抜いた後は所定のゲル状物質3が管状体1の繊維質部分に浸透し、適度な弾力を与えた状態で硬化している。一方、管状体1の繊維質部分には、特定の化学繊維を織って伸展性を付与されている。これにより、生体血管に近似する弾性及び伸展性を有する管状体1が構成される。
このようにして得た人工血管の両端部を所望の長さに切断することで、本実施の形態に係る人工血管の製造方法による人工血管が完成する。なお、本実施の形態に係る人工血管の製造方法においては、所定のゲル状物質3により人工血管の表面が構成されることから、その表面がべた付く場合が発生し得る。このようなケースを想定して、べた付きを抑える所定のパウダーを付着させる工程を最終工程に追加することは実施の形態として好ましい。この場合、所定のパウダーが人工血管の表面に発生する過剰なべた付きを抑制するので、より生体血管の表面特性に近似させることが可能となる。
このように本実施の形態に係る人工血管の製造方法によれば、繊維質よりなる管状体1に棒状体2を挿入し、この管状体1を熱可塑性材料に対して溶剤を加えて生成されるゲル状物質3に一定時間浸した後に取り出し、管状体1に浸透したゲル状物質3を一定時間乾燥させた後、管状体1から棒状体2を引き抜くようにしたので、複雑な工程を経ることなく安価に製造することができ、代用血管としての必要条件に含まれる弾性や伸展性に優れた人工血管を提供することが可能となる。
特に、本実施の形態に係る人工血管の製造方法においては、管状体1に、熱可塑性材料に対して一定割合の溶剤を加えて生成されるゲル状物質3を浸透させて人工血管の表面を構成するようにしている。これにより、熱により溶解させて物質と異なり、硬化するまでの時間を有効活用して均一な太さの人工血管を生成することができると共に、その製造工程における作業性を向上させることが可能となる。
また、本実施の形態に係る人工血管の製造方法においては、上記熱可塑性材料を、熱可塑性エストラマーで構成されるパウダーを極小微粒子に粉砕して得られる第1のSEBSパウダーに潤滑油を加えてゲル状物質(A)を生成した後、熱可塑性エストラマーで構成されるパウダーを極小微粒子に粉砕して得られる第2のSEBSパウダーに潤滑油を加えて攪拌し、上記ゲル状物質(A)を加えて攪拌することで生成している。これにより、例えば、ゲル状物質(A)において、第1のSEBSパウダーに対する潤滑油の割合を変化させることで、人工血管に付与される弾性を変化させることが可能となる。また、第1のSEBSパウダーよりも粒径の大きい第2のSEBSパウダーから生成される物質を、ゲル状物質(A)と攪拌して熱可塑性材料を生成しているので、メス等により切開する際において、生体血管に近似した切開の感触を有する人工血管を提供することが可能となる。
なお、本実施の形態に係る人工血管の製造方法においては、上述のように、生体血管と近似する弾性や伸展性を有する人工血管を安価に製造できることから、手術手技を習得するための教育又は練習用に用いる際に好適な人工血管を提供することが可能となる。特に、教育又は練習用に用いる人工血管に適用する場合には、上述のように、人工血管における弾性を変化させることで、病的な生体血管(例えば、動脈硬化状態の血管)に類似した人工血管を製造することができる。この結果、通常、臨床においてしか習得することができない、病的な生体血管に対する手術手技を習得することが可能となる。
また、本実施の形態に係る人工血管の製造方法においては、上記熱可塑性材料を、第1のSEBSパウダーに潤滑油を加えてゲル状物質(A)を生成した後、第2のSEBSパウダーに潤滑油を加えて攪拌し、上記ゲル状物質(A)を加えて攪拌することで生成している。しかし、熱可塑性材料を生成する手法については、適宜変更が可能である。例えば、第2のSEBSパウダーを用いた工程を省略し、熱可塑性エストラマーで構成されるパウダーを極小微粒子に粉砕して得られるSEBSパウダーに潤滑油を加えて生成したゲル状物質を上記熱可塑性材料として用いることも可能である。このようにして生成した熱可塑性材料を用いた場合にも、熱可塑性エストラマーに対する潤滑油の割合を変化させることで、人工血管に付与される弾性を変化させることが可能となる。
さらに、本実施の形態においては、第1のSEBSパウダーと潤滑油との比率を、1対7.5の割合とした場合について説明している。本製造方法により製造した人工血管においては、これらの比率を変化させることで、人工血管に付与される弾性が変化することが分かっている。すなわち、第1のSEBSパウダーに対する潤滑油の比率を上げることで、人工血管における弾性を小さくすることができる(人工血管を柔らかくすることができ)。一方、潤滑油の比率を下げることで、人工血管における弾性を大きくすることができる(人工血管を硬くすることができる)。特に、本製造方法により製造した人工血管においては、第1のSEBSパウダーと潤滑油との比率を1:4.0〜7.5として製造した場合に、教育又は練習用に好適に使用することが可能である。
また、本実施の形態に係る人工血管の製造方法においては、棒状体2が挿入された管状体1を所定のゲル状物質3に浸す前に、管状体1の両端部を当該ゲル状物質3で棒状体2に固定するようにしている。これにより、棒状体2に取り付けた管状体1が一定位置からずれるのを防止したので、ゲル状物質3を均等に管状体1に付着させることが可能となる。
また、本実施の形態に係る人工血管の製造方法においては、棒状体2を導電性を有する金属で構成し、管状体1から棒状体2を引き抜く前に、棒状体2に電流を流して当該棒状体2の周囲のゲル状物質3を溶解させる。これにより、棒状体2を引き抜く際に引き抜き易くすることが可能となる。また、生体血管の内壁に相当する人工血管の内側表面を滑らかにすることができるので、その内側表面についても生体血管に近似した形状とすることが可能となる。
また、本実施の形態に係る人工血管の製造方法においては、棒状体2が挿入された管状体1を所定のゲル状物質3に一定時間浸した後に取り出す工程と、管状体1に浸透したゲル状物質3を一定時間乾燥させる工程とを複数回繰り返している。これにより、所定のゲル状物質3で複数の層を形成させることができるので、内膜、中膜及び外膜と複数層を有する生体血管と近似する感触を有する人工血管を提供することが可能となる。
また、本実施の形態に係る人工血管の製造方法においては、棒状体2が挿入された管状体1を浸す所定のゲル状物質3を異なる色の顔料(白色、赤色等)で着色する。これにより、所定のゲル状物質3で異なる色の層を形成させることができるので、複雑な色を有する生体血管と近似する見た目を有する人工血管を提供することが可能となる。また、所定のゲル状物質3を異なる色の顔料で着色することで、動脈や静脈に相当する人工血管を提供することが可能となる。
なお、本実施の形態に係る人工血管の製造方法において、管状体1から棒状体2を引き抜く前に、所定のゲル状物質3が固着した管状体1(例えば、上記第1の管状体1A)付きの棒状体2を再び繊維質よりなる管状体1(例えば、上記第2の管状体1B)に挿入する工程と、棒状体2が挿入された管状体1(例えば、上記第2の管状体1B)を所定のゲル状物質3に一定時間浸した後に取り出す工程と、管状体1(例えば、上記第2の管状体1B)に浸透したゲル状物質3を一定時間乾燥させる工程と、を具備するようにしても良い。この場合には、2つの管状体1により、生体血管が有する弾性板に相当する部材を構成させることができるので、より生体血管の構造に近似させることが可能となる。
また、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。上記実施の形態において、添付図面に図示されている大きさや形状などについては、これに限定されず、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
例えば、上記実施の形態に係る人工血管の製造方法においては、通常の周面を有する棒状体2を用いて人工血管を製造する場合について示している。しかし、本発明はこれに限定されるものでなく、棒状体2の形状については適宜変形が可能である。例えば、棒状体2の周面に溝部を形成しても良い。この場合において、棒状体2に形成される溝部を、螺旋状にすることは実施の形態として好ましい。溝部を螺旋状に形成した場合には、螺旋状に形成された溝部に沿って回転させながら棒状体2を引き抜くことで、容易に棒状体2を引き抜くことが可能となる。以下、棒状体2の周面に螺旋状の溝部を形成する変形例について説明する。
図10は、周面に螺旋状の溝部(以下、「螺旋溝」という)が形成された棒状体2の模式図である。図10に示すように、棒状体2の周面には、その一端から他端まで導かれる螺旋溝2Aが形成されている。このように螺旋溝2Aが形成された棒状体2を用いて上記実施の形態に係る人工血管の製造方法を実行する場合には、所定のゲル状物質3を棒状体2の全体に付着させた場合に当該棒状体2の周辺のゲル状物質3の形状が上記実施の形態と相違する。
すなわち、螺旋溝2Aが形成された棒状体2を用いて上記実施の形態に係る人工血管の製造方法を実行すると、所定のゲル状物質3は、螺旋溝2Aの内部に入り込む。そして、一定時間乾燥すると、螺旋溝2Aに入り込んだ形状で硬化する。図11は、図10に示す棒状体2を用いて製造した人工血管の断面図である。なお、図6と異なり、図11においては、説明の便宜上、棒状体2を引き抜いた後の断面図について示している。図11に示すように、図10に示す棒状体2を用いて製造した場合には、図6に示す人工血管の断面と異なり、管状体1の内側に螺旋溝2Aに沿って形成された所定のゲル状物質3が配置されている。
このように製造された人工血管においては、管状体1の内側に配置された所定のゲル状物質3により人工血管における弾力性が補強されることとなるので、より生体血管に近似した特性を付与することが可能となる。
本発明は、繊維質よりなる棒状体を挿入し、この管状体を熱可塑性材料に対して溶剤を加えて生成されるゲル状物質に一定時間浸した後に取り出し、管状体に浸透したゲル状物質を一定時間乾燥させた後、管状体から金属棒を引き抜くようにして、複雑な工程を経ることなく安価に製造することができ、代用血管としての必要条件に含まれる弾性や伸展性に優れた人工血管を提供するものであり、産業上の利用可能性を有する。
本発明の一実施の形態に係る人工血管の製造方法で用いられる管状体の一例を示す模式図である。 管状体に棒状体が挿入された場合の状態について示す模式図である。 管状体の両端部に所定のゲル状物質を付着させた場合の状態について示す模式図である。 管状体の両端部又はその全体を所定のゲル状物質に浸す際の方法の一例を説明するための図である。 管状体の全体に所定のゲル状物質を付着させた場合の状態について示す模式図である。 本実施の形態に係る人工血管の製造方法の特定の工程を経て製造された人工血管の断面図である。 複数の管状体を被せて製造された人工血管の断面図である。 金属棒に電流を流す際の構成について示す模式図である。 金属棒を管状体から引き抜いた後の状態について示す模式図である。 周面に螺旋状の溝部が形成された棒状体の模式図である。 図10に示す棒状体を用いて製造した人工血管の断面図である。
符号の説明
1:管状体
2:棒状体(金属棒)
3:ゲル状物質

Claims (17)

  1. 繊維質よりなる管状体に棒状体を挿入する工程と、前記棒状体が挿入された管状体を熱可塑性材料に対して溶剤を加えて生成されるゲル状物質に一定時間浸した後に取り出す工程と、前記管状体に浸透した前記ゲル状物質を一定時間乾燥させる工程と、前記管状体から前記棒状体を引き抜く工程と、を具備することを特徴とする人工血管の製造方法。
  2. 前記熱可塑性材料は、熱可塑性エストラマーで構成される粉状体に潤滑油を加えて生成されることを特徴とする請求項1記載の人工血管の製造方法。
  3. 前記熱可塑性材料は、前記熱可塑性エストラマーで構成される粉状体を微粒子に粉砕して得られる第1の粉状体に前記潤滑油を加えて生成した第1の中間体と、前記熱可塑性エストラマーで構成される粉状体を微粒子に粉砕して得られる、前記第1の粉状体より粒径の大きい第2の粉状体に前記潤滑油を加えて生成した第2の中間体とを攪拌することで生成されることを特徴とする請求項2記載の人工血管の製造方法。
  4. 前記棒状体が挿入された管状体を前記ゲル状物質に浸す前に、前記管状体の端部を当該ゲル状物質で前記棒状体に固定することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の人工血管の製造方法。
  5. 前記棒状体を導電性を有する金属で構成し、前記管状体から前記棒状体を引き抜く前に、前記棒状体に電流を流して当該棒状体の周囲の前記ゲル状物質を溶解させることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の人工血管の製造方法。
  6. 前記棒状体が挿入された管状体を前記ゲル状物質に一定時間浸した後に取り出す工程と、前記管状体に浸透した前記ゲル状物質を一定時間乾燥させる工程とを複数回繰り返すことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の人工血管の製造方法。
  7. 前記棒状体が挿入された管状体を浸す前記ゲル状物質を異なる色の顔料で着色したことを特徴とする請求項6記載の人工血管の製造方法。
  8. 前記管状体から前記棒状体を引き抜く前に、前記ゲル状物質が固着した前記管状体付きの前記棒状体を再び繊維質よりなる管状体に挿入する工程と、前記棒状体が挿入された管状体を前記ゲル状物質に一定時間浸した後に取り出す工程と、前記管状体に浸透した前記ゲル状物質を一定時間乾燥させる工程と、を具備することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の人工血管の製造方法。
  9. 前記繊維質よりなる管状体は、特定の化学繊維を織って形成されることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれかに記載の人工血管の製造方法。
  10. 前記繊維質よりなる管状体は、特定の化学繊維を平織りすることで形成されることを特徴とする請求項9記載の人工血管の製造方法。
  11. 前記繊維質よりなる管状体は、特定の化学繊維を綾織りすることで形成されることを特徴とする請求項9記載の人工血管の製造方法。
  12. 前記繊維質よりなる管状体は、特定の化学繊維を編んで形成されることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれかに記載の人工血管の製造方法。
  13. 前記繊維質よりなる管状体は、特定の化学繊維を経編みすることで形成されることを特徴とする請求項12記載の人工血管の製造方法。
  14. 前記棒状体の表面に溝部を形成したことを特徴とする請求項1から請求項13のいずれかに記載の人工血管の製造方法。
  15. 前記溝部を螺旋状に形成したことを特徴とする請求項14記載の人工血管の製造方法。
  16. 手術手技を習得するための教育又は練習用に用いる人工血管を製造することを特徴とする請求項1から請求項15のいずれかに記載の人工血管の製造方法。
  17. 請求項1から請求項16のいずれかに記載の人工血管の製造方法により製造されることを特徴とする人工血管。
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