JP2006325132A - テレビドアホン装置及びテレビドアホン装置の逆光補正方法 - Google Patents

テレビドアホン装置及びテレビドアホン装置の逆光補正方法 Download PDF

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尚之 外山
Yosuke Watanabe
陽介 渡辺
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愛一郎 桑山
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Abstract

【課題】 ハレーションタイプ逆光時には鮮明な被写体の映像をモニタ親機に提供できない。
【解決手段】 シャッターパルスに応じて被写体の映像を撮像するCCD11と、撮像した被写体の映像に対して設定中のガンマ設定値及びニー設定値に基づき画像処理を施すガンマ補正部16及びニー補正部17とを備えたカメラ子機2と、カメラ子機からの映像信号を表示出力する表示部32を備えたモニタ親機3とを有するテレビドアホン装置1であって、ハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値及びニー設定値、スピード閾値を記憶した記憶部23と、シャッターパルスに応じてシャッタースピードを検出するシャッタースピード検出部22と、シャッタースピードがスピード閾値を超えたと判定されると、ガンマ補正部及びニー補正部のガンマ設定値及びニー設定値をハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値及びニー設定値に設定変更する子機側制御部26とを有している。
【選択図】 図1

Description

本発明は、入射光の強さに応じて変動するシャッターパルスに応じて被写体、例えば訪問者の映像を撮像する撮像素子(CCD)等の撮像手段を備え、玄関に配置されたカメラ子機と、このカメラ子機にて撮像された被写体の映像を表示出力する表示部等の表示手段を備え、室内に配置されたモニタ親機とを有するテレビドアホン装置及びテレビドアホン装置の逆光補正方法に関する。
従来、このようなカメラ子機及びモニタ親機で構成する従来のテレビドアホン装置としては、訪問者がCCD撮像の映像画面の中央に位置すれば、背景の明るさに関係なく適正な露出が得られるが、訪問者が画面の中央に位置しなければ逆光によって適性な露出が得られず、その結果、訪問者の映像がモニタ子機側の表示部に黒く表示されてしまう。また、一般的にテレビドアホン装置は、広角なレンズを使用することが多いため、仮に訪問者が画面中央に位置したとしても、背景が明るい場合には訪問者の顔が暗くなってしまうといった事態が考えられる。
そこで、このような事態に対処すべく、逆光の場合に訪問者が画面中央に位置しなくても適正な露出が得られるようにしたテレビドアホン装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
この特許文献1によれば、CCDにて撮像した訪問者の映像信号の輝度レベルが所定レベルよりも高くなると露出を絞り、輝度レベルが所定レベルよりも低くなると露出を開くようにしたので、逆光の場合に訪問者が画面中央に位置しなくても適正な露出を得ることができる。
しかしながら、上記特許文献1によれば、訪問者が影になって同訪問者の顔が黒く表示され、その結果、同訪問者の顔が判別できなくなるような真の逆光に対しては十分効果を発揮することができるものの、光が差し込んで訪問者の顔が白くぼやけて判別できなくなるハレーションタイプの逆光に対しては同訪問者の顔が一層白くぼやけしまうため、同訪問者の顔を判別することができないといった事態が生じている。
また、テレビドアホン装置の技術分野ではないが、ビデオカメラの技術分野においては、ハレーションタイプの逆光に対して逆光補正を行う技術が知られている(例えば特許文献2参照)。
この特許文献2によれば、入射光の絞り値及び映像信号レベルを夫々検出し、映像信号及び絞り値に基づき被写体が過順光、すなわちハレーションタイプの逆光であるか否かを判定し、ハレーションタイプ逆光であると判定されると、絞りを閉じて映像信号レベルを下げるように補正するようにしたので、ハレーションタイプの逆光に対しても被写体が白くぼやけてしまうような事態を解消することができる。
特開平8−79601号公報(要約書及び図1参照) 特開平5−68206号公報(要約書及び図1参照)
しかしながら、上記特許文献2によれば、ビデオカメラを発明対象とし、ハレーションタイプの逆光に対して絞りを閉じることで映像信号レベルを下げるように補正し、その結果、ハレーションタイプの逆光に対応することも可能であるが、このようなビデオカメラと比較して、一般的にテレビドアホン装置に求められる高い画像精度、すなわち玄関外側の訪問者の顔が判別できる鮮明な画像精度を考慮すると、防犯上の観点からもハレーションタイプの逆光に対して十分な画像精度が得られるようにすることが強く求められているのが実情である。
そこで、本発明は、上記点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、防犯上の観点からハレーションタイプの逆光に対しても十分な画像精度を得ることができるテレビドアホン装置及びテレビドアホン装置の逆光補正方法を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明のテレビドアホン装置は、入射光の強さに応じて変動するシャッターパルスに応じて被写体の映像を撮像する撮像手段と、前記撮像手段にて撮像した前記被写体の映像に対して設定中のガンマ設定値に基づき画像処理を施す画像処理手段とを備えたカメラ子機と、前記画像処理手段にて画像処理を施した前記被写体の映像を表示出力する表示手段を備えたモニタ親機とを有するテレビドアホン装置であって、ハレーションタイプ逆光時に対応したハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値及びスピード閾値を記憶した記憶手段と、前記撮像手段へのシャッターパルスに応じてシャッタースピードを検出するスピード検出手段と、前記スピード検出手段にて検出したシャッタースピードが、前記記憶手段に記憶中のスピード閾値を超えたか否かを判定するスピード判定手段と、前記スピード判定手段にてシャッタースピードがスピード閾値を超えたと判定されると、前記画像処理手段にて設定中のガンマ設定値を、前記記憶手段に記憶中の前記ハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値に設定変更する制御手段とを有するようにした。
上記のように構成した本発明のテレビドアホン装置によれば、前記撮像手段へのシャッターパルスに応じてシャッタースピードを検出し、このシャッタースピードがスピード閾値を超えたと判定されると、前記画像処理手段にて設定中のガンマ設定値を、前記記憶手段に記憶中のハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値に設定変更するようにしたので、ハレーションタイプの逆光が発生したとしても、シャッタースピードに基づきハレーションタイプの逆光状態を判別できると共に、同ハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値に基づき被写体の映像信号に画像処理(逆光補正)を施すことで、防犯上の観点からも、ハレーションタイプの逆光に適応した十分な画像精度を得ることができ、その結果、モニタ親機側に訪問者の鮮明な映像を提供することができる。
本願請求項1記載のテレビドアホン装置は、入射光の強さに応じて変動するシャッターパルスに応じて被写体の映像を撮像する撮像手段と、前記撮像手段にて撮像した前記被写体の映像に対して設定中のガンマ設定値に基づき画像処理を施す画像処理手段とを備えたカメラ子機と、前記画像処理手段にて画像処理を施した前記被写体の映像を表示出力する表示手段を備えたモニタ親機とを有するテレビドアホン装置であって、ハレーションタイプ逆光時に対応したハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値及びスピード閾値を記憶した記憶手段と、前記撮像手段へのシャッターパルスに応じてシャッタースピードを検出するスピード検出手段と、前記スピード検出手段にて検出したシャッタースピードが、前記記憶手段に記憶中のスピード閾値を超えたか否かを判定するスピード判定手段と、前記スピード判定手段にてシャッタースピードがスピード閾値を超えたと判定されると、前記画像処理手段にて設定中のガンマ設定値を、前記記憶手段に記憶中の前記ハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値に設定変更する制御手段とを有するようにした。
従って、本願請求項1記載のテレビドアホン装置によれば、前記撮像手段へのシャッターパルスに応じてシャッタースピードを検出し、このシャッタースピードがスピード閾値を超えたと判定されると、前記画像処理手段にて設定中のガンマ設定値を、前記記憶手段に記憶中のハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値に設定変更するようにしたので、ハレーションタイプの逆光が発生したとしても、シャッタースピードに基づきハレーションタイプの逆光状態を判別できると共に、同ハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値に基づき被写体の映像信号に画像処理(逆光補正)を施すことで、防犯上の観点からも、ハレーションタイプの逆光に適応した十分な画像精度を得ることができ、その結果、モニタ親機側に訪問者の鮮明な映像を提供することができる。
本願請求項2記載のテレビドアホン装置は、上記請求項1記載の構成に加えて、前記カメラ子機は、前記記憶手段、前記スピード検出手段、前記スピード判定手段及び前記制御手段を備えるようにした。
従って、本願請求項2記載のテレビドアホン装置によれば、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、カメラ子機側でハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値に基づき被写体の映像に画像処理を施すようにしたので、カメラ子機は、ハレーションタイプの逆光に適応した十分な画像精度の映像信号をモニタ親機側に提供することができる。
本願請求項3記載のテレビドアホン装置は、上記請求項1又は2記載の構成に加えて、前記カメラ子機は、前記記憶手段に記憶中の複数のガンマ設定値の内、所定操作に応じて、前記ハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値を指定する設定値指定手段を有するようにした。
従って、本願請求項3記載のテレビドアホン装置によれば、上記請求項1又は2記載の発明の効果に加えて、カメラ子機側の設定値指定手段にて複数のガンマ設定値からハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値を指定するようにしたので、ユーザは、同カメラ子機の設置時に設置環境に適したハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値を現場対応で調整することができる。
本願請求項4記載のテレビドアホン装置は、上記請求項1,2又は3記載の構成に加えて、前記カメラ子機は、前記記憶手段に記憶中の複数のスピード閾値の内、所定操作に応じて、前記スピード判定手段のスピード閾値を指定するスピード閾値指定手段を有するようにした。
従って、本願請求項4記載のテレビドアホン装置によれば、上記請求項1,2又は3記載の発明の効果に加えて、カメラ子機側のスピード閾値指定手段にて複数のスピード閾値からスピード閾値を指定するようにしたので、ユーザは、同カメラ子機の設置時に設置環境に適したハレーションタイプ逆光識別用のスピード閾値を現場対応で指定することができる。
本願請求項5記載のテレビドアホン装置は、上記請求項1,2、3又は4記載の構成に加えて、前記モニタ親機は、前記記憶手段に記憶中の複数のガンマ設定値の内、所定操作に応じて、前記ハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値を指定する親機側設定値指定手段を有するようにした。
従って、本願請求項5記載のテレビドアホン装置によれば、上記請求項1,2,3又は4記載の発明の効果に加えて、モニタ親機側の親機側設定値指定手段にて複数のガンマ設定値からハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値を指定するようにしたので、ユーザは、モニタ親機側の表示手段の映像を確認しながら、カメラ子機の設置時に設置環境に適したハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値を現場対応で遠隔調整することができる。また、同様にユーザは、カメラ子機の設置時だけでなく、運用時においても、モニタ親機側の表示手段の映像を確認しながら、現在設置環境に適したハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値をリアルタイムに遠隔調整することもできる。
本願請求項6記載のテレビドアホン装置は、上記請求項1,2,3,4又は5記載の構成に加えて、前記モニタ親機は、前記記憶手段に記憶中の複数のスピード閾値の内、所定操作に応じて、前記スピード判定手段のスピード閾値を指定する親機側スピード閾値指定手段を有するようにした。
従って、本願請求項6記載のテレビドアホン装置によれば、上記請求項1,2,3,4又は5記載の発明の効果に加えて、モニタ親機側の親機側スピード閾値指定手段にて複数のスピード閾値から所望のスピード閾値を指定するようにしたので、ユーザは、モニタ親機側の表示手段の映像を確認しながら、カメラ子機の設置時に設置環境に適したハレーションタイプ逆光識別用のスピード閾値を現場対応で遠隔調整することができる。また、同様にユーザは、カメラ子機の設置時だけでなく、運用時においても、モニタ親機側の表示手段の映像を確認しながら、現在設置環境に適したハレーションタイプ逆光識別用のスピード閾値をリアルタイムに遠隔調整することもできる。
本願請求項7記載のテレビドアホン装置は、上記請求項1,2,3,4,5又は6記載の構成に加えて、前記制御手段は、前記モニタ親機に配置した逆光補正ボタンのボタン操作を検出すると、前記画像処理手段にて設定中のガンマ設定値を、前記記憶手段に記憶中のハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値に設定変更するようにした。
従って、本願請求項7記載のテレビドアホン装置によれば、上記請求項1,2,3,4,5又は6記載の発明の効果に加えて、前記モニタ親機に配置した逆光補正ボタンのボタン操作を検出すると、前記画像処理手段にて設定中のガンマ設定値を、前記記憶手段に記憶中のハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値に設定変更するようにしたので、ユーザは、シャッタースピードがスピード閾値を超えなくても、モニタ親機側の遠隔操作でハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値に設定変更することができる。
本願請求項8記載のテレビドアホン装置は、入射光の強さに応じて変動するシャッターパルスに応じて被写体の映像を撮像する撮像手段と、前記撮像手段にて撮像した前記被写体の映像に対して設定中のガンマ設定値に基づき画像処理を施す画像処理手段とを備えたカメラ子機と、前記画像処理手段にて画像処理を施した前記被写体の映像を表示出力する表示手段を備えたモニタ親機とを有するテレビドアホン装置であって、スピード閾値毎にハレーションタイプ逆光時に対応したハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値を夫々記憶した記憶手段と、前記撮像手段へのシャッターパルスに応じてシャッタースピードを検出するスピード検出手段と、前記スピード検出手段にて検出したシャッタースピードを前記記憶手段に記憶中の各スピード閾値と比較するスピード比較手段と、前記スピード比較手段の比較結果に基づき最適なスピード閾値を指定し、前記画像処理手段にて設定中のガンマ設定値を、前記記憶手段に記憶中の最適なスピード閾値に対応するハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値に設定変更する制御手段とを有するようにした。
従って、本願請求項8記載のテレビドアホン装置によれば、スピード閾値毎にハレーションタイプ逆光時に対応したハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値を夫々記憶しておき、前記撮像手段へのシャッターパルスに応じてシャッタースピードを検出し、このシャッタースピードと各スピード閾値とを比較し、この比較結果に基づき最適なスピード閾値を指定し、前記画像処理手段にて設定中のガンマ設定値を、前記記憶手段に記憶中の最適なスピード閾値に対応するハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値に設定変更するようにしたので、ハレーションタイプの逆光が発生したとしても、シャッタースピードに基づきハレーションタイプの逆光状態をきめ細かく判別できると共に、逆光状態毎に異なる同ハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値に基づき被写体の映像信号に画像処理(逆光補正)を施すことで、防犯上の観点からも、ハレーションタイプの逆光の程度に適応したきめ細かい十分な画像精度を得ることができ、その結果、モニタ親機側に訪問者の鮮明な映像を提供することができる。
本願請求項9記載のテレビドアホン装置は、入射光の強さに応じて変動するシャッターパルスに応じて被写体の映像を撮像する撮像手段を備え、前記撮像手段にて撮像した前記被写体の映像信号を出力するカメラ子機と、前記カメラ子機からの前記被写体の映像を表示出力する表示手段を備えたモニタ親機とを有するテレビドアホン装置であって、前記モニタ親機は、ハレーションタイプ逆光時に対応したハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値を記憶した親機側記憶手段と、前記カメラ子機からの前記被写体の映像信号に対して、設定中のガンマ設定値に基づく画像処理を施す親機側画像処理手段と、逆光補正ボタンのボタン操作を検出すると、前記親機側画像処理手段にて設定中のガンマ設定値を、前記親機側記憶手段に記憶中のハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値に設定変更する親機側制御手段とを有するようにした。
従って、本願請求項9記載のテレビドアホン装置によれば、モニタ親機側にて逆光補正ボタンのボタン操作を検出すると、前記親機側画像処理手段にて設定中のガンマ設定値を、前記親機側記憶手段に記憶中のハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値に設定変更するようにしたので、既存のカメラ子機に変更を加えることなく、ハレーションタイプの逆光が発生したとしても、モニタ親機側で同ハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値に基づき被写体の映像信号に画像処理(逆光補正)を施すことで、防犯上の観点からも、ハレーションタイプの逆光に適応した十分な画像精度を得ることができ、その結果、訪問者の鮮明な映像を得ることができる。また、既存のテレビドアホン装置のモニタ親機だけを変えて既存のカメラ子機に変更を加える必要がないため、本願発明のシステム導入に要するコストを大幅に軽減することができる。
本願請求項10記載のテレビドアホン装置は、本願請求項9記載の発明の構成に加えて、前記モニタ親機は、前記親機側記憶手段に記憶中の複数のガンマ設定値の内、所定操作に応じて、前記ハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値を指定する親機側設定値指定手段を有するようにした。
従って、本願請求項10記載のテレビドアホン装置によれば、本願請求項9記載の発明の効果に加えて、モニタ親機側の親機側設定値指定手段にて複数のガンマ設定値からハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値を指定するようにしたので、ユーザは、モニタ親機側の表示手段の映像を確認しながら、同モニタ親機の設置時にカメラ子機の設置環境に適したハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値を現場対応で調整することができる。また、同様にユーザは、カメラ親機の設置時だけでなく、運用時においても、モニタ親機側の表示手段の映像を確認しながら、現在設置環境に適したハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値をリアルタイムに遠隔調整することができる。
本願請求項11記載のテレビドアホン装置は、本願請求項1,2,3,4,5,6,7,8,9又は10記載の構成に加えて、前記ガンマ設定値は、ニー設定値を含み、前記ガンマ設定値に基づき画像処理を施した後に前記ニー設定値に基づき画像処理を施すようにした。
従って、本願請求項11記載のテレビドアホン装置によれば、本願請求項1,2,3,4,5,6,7,8,9又は10記載の発明の効果に加えて、前記ガンマ設定値が、ニー設定値を含み、前記ガンマ設定値に基づき画像処理を施した後に前記ニー設定値に基づき画像処理を施した、つまり、ガンマ設定値に基づき画像処理(ガンマ補正処理)を施すことで、逆光による被写体の映像が陰になるのを解消し、その後、ニー設定値に基づき画像処理(ニー補正処理)を施すことで、ガンマ補正前の明るい部分が白くなるのを解消することができ、その結果、モニタ親機側に訪問者の鮮明な映像を提供することができる。
本願請求項12記載のテレビドアホン装置の逆光補正方法は、入射光の強さに応じて変動するシャッターパルスに応じて被写体の映像を撮像する撮像手段と、前記撮像手段にて撮像した前記被写体の映像に対して設定中のガンマ設定値に基づき画像処理を施す画像処理手段とを備えたカメラ子機と、前記画像処理手段にて画像処理を施した前記被写体の映像を表示出力する表示手段を備えたモニタ親機とを有するテレビドアホン装置の逆光補正方法であって、前記撮像手段へのシャッターパルスに応じてシャッタースピードを検出するステップと、この検出したシャッタースピードが記憶中のスピード閾値を超えたか否かを判定するステップと、このシャッタースピードがスピード閾値を超えたと判定されると、前記画像処理手段にて設定中のガンマ設定値を、記憶中のハレーションタイプ逆光時に対応したハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値に設定変更するステップとを有するようにした。
従って、本願請求項12記載のテレビドアホン装置の逆光補正方法によれば、前記撮像手段へのシャッターパルスに応じてシャッタースピードを検出し、このシャッタースピードがスピード閾値を超えたと判定されると、前記画像処理手段にて設定中のガンマ設定値を、記憶中のハレーションタイプ逆光時に対応したハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値に設定変更するようにしたので、ハレーションタイプの逆光が発生したとしても、シャッタースピードに基づきハレーションタイプの逆光状態を判別できると共に、同ハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値に基づき被写体の映像信号に画像処理(逆光補正)を施すことで、防犯上の観点からも、ハレーションタイプの逆光に適応した十分な画像精度を得ることができ、その結果、モニタ親機側に訪問者の鮮明な映像を提供することができる。
本願請求項13記載のテレビドアホン装置の逆光補正方法は、本願請求項12記載の方法に加えて、前記ガンマ設定値は、ニー設定値を含み、前記ガンマ設定値に基づき画像処理を施した後に前記ニー設定値に基づき画像処理を施すようにした。
従って、本願請求項13記載のテレビドアホン装置の逆光補正方法によれば、本願請求項12記載の方法の効果に加えて、前記ガンマ設定値が、ニー設定値を含み、前記ガンマ設定値に基づき画像処理を施した後に前記ニー設定値に基づき画像処理を施した、つまり、ガンマ設定値に基づき画像処理(ガンマ補正処理)を施すことで、逆光による被写体の映像が陰になるのを解消し、その後、ニー設定値に基づき画像処理(ニー補正処理)を施すことで、ガンマ補正前の明るい部分が白くなるのを解消することができ、その結果、モニタ親機側に訪問者の鮮明な映像を提供することができる。
(実施の形態1)
以下、図面に基づき本発明の第1の実施の形態を示すテレビドアホン装置について説明する。図1は第1の実施の形態を示すテレビドアホン装置内部の概略構成を示すブロック図である。
図1に示すテレビドアホン装置1は、例えば玄関外側に設置され、訪問者の来訪を通知する呼出機能及び、訪問者を撮像する撮像機能を備えたカメラ子機2と、例えば室内側に設置され、カメラ子機2と配線接続し、このカメラ子機2からの訪問者の映像信号をモニタ表示する表示機能及び、カメラ子機2を通じて訪問者と通話する通話機能を備えたモニタ親機3とを有している。
カメラ子機2は、後述する入射光の強さに応じて変動するシャッターパルスに応じて訪問者を撮像するCCD11と、このCCD11にて撮像した訪問者の映像信号をデジタル変換するA/D変換部12と、このデジタル変換された映像信号を利得調整するAGC部13と、この利得調整した映像信号を輝度信号(Y信号)及び色信号(C信号)に分離するY/C分離部14と、輝度信号に輝度処理を施すと共に、輝度信号から輝度レベルを検出するY系処理部15と、この輝度処理を施した輝度信号にガンマ補正処理を施すガンマ補正部16と、このガンマ補正処理を施した輝度信号にニー補正処理を施すニー補正部17と、Y/C分離部14にて分離した色信号にホワイトバランス等の色処理を施すC系処理部18と、ニー補正部17にてニー補正処理を施した輝度信号及びC系処理部18にて色処理を施した色信号を合成するマルチプレクサ(MPX)部19と、モニタ親機3とのインタフェースを司る子機側インタフェース20と、Y系処理部15の輝度レベルに応じてシャッターパルスをCCD11に出力する露出補正部21と、シャッターパルスに応じてシャッタースピードを検出するシャッタースピード検出部22と、例えばガンマ設定値、ニー設定値及びスピード閾値等の各種情報を記憶する記憶部23と、後述するハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値を指定する設定値ボタン24と、後述するハレーションタイプ逆光識別用のスピード閾値を指定するスピード閾値ボタン25と、このカメラ子機2全体を制御する子機側制御部26とを有している。
ガンマ補正部16は、通常時において通常ガンマ設定値に基づき輝度信号にガンマ補正処理を施すことで、逆光によって被写体の映像が陰になるのを解消する画像処理部である。
ニー補正部17は、通常時において通常ニー設定値に基づき、ガンマ補正処理を施した輝度信号にニー補正処理を施すことで、ガンマ補正部16にてガンマ補正前の明るい部分が白くなってしまうのを解消する画像処理部である。
設定値ボタン24は、そのボタン操作に応じて記憶部23に記憶中の複数のガンマ設定値及びニー設定値の内、ハレーションタイプ逆光時に適したハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値及びニー設定値を指定する部位であって、同設定値ボタン24にて指定されたハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値及びニー設定値は記憶部23の特定領域に記憶されるものである。
スピード閾値ボタン25は、そのボタン操作に応じて記憶部23に記憶中の複数のスピード閾値の内、ハレーションタイプ逆光識別用のスピード閾値を指定する部位であって、同スピード閾値ボタン25にて指定されたハレーションタイプ逆光識別用のスピード閾値を指定する部位であって、同スピード閾値ボタン25にて指定されたハレーションタイプ逆光識別用のスピード閾値は記憶部23の特定領域に記憶されるものである。尚、ハレーションタイプ逆光識別用のスピード閾値は、シャッタースピードと比較してハレーションタイプの逆光状態であるか否かを判別するための閾値に相当するものである。
子機側制御部26は、Y系処理部15にて検出した輝度レベルが目標値よりも明るいか否かを判定し、輝度レベルが目標値よりも明るいと判定されると、シャッターを絞る方向にシャッターパルスを出力させるべく、露出補正部21を制御すると共に、輝度レベルが目標値よりも明るくないと判定されると、シャッターを開く方向にシャッターパルスを出力させるべく、露出補正部21を制御するものである。
子機側制御部26は、シャッタースピード検出部22にてシャッタースピードを検出すると、このシャッタースピードがハレーションタイプ逆光識別用のスピード閾値を超えたか否かを判定し、シャッタースピードが同スピード閾値を超えたと判定されると、ハレーションタイプの逆光状態であると判断し、記憶部23に記憶中のハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値を読み出し、ガンマ補正部16にて設定中の通常ガンマ設定値をハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値に設定変更すると共に、記憶部23に記憶中のハレーションタイプ逆光用のニー設定値を読み出し、ニー補正部17にて設定中の通常ニー設定値をハレーションタイプ逆光用のニー設定値に設定変更するものである。
ガンマ補正部16は、ハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値に基づき輝度信号にガンマ補正処理を施すものである。さらに、ニー補正部17は、ハレーションタイプ逆光用のニー補正値に基づき、ガンマ補正処理を施した輝度信号にニー補正処理を施すものである。
また、モニタ親機3は、カメラ子機2との通信インタフェースを司る親機側インタフェース31と、親機側インタフェース31を通じてカメラ子機2からの被写体の映像信号を表示出力する表示部32と、ハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値及びニー設定値に設定変更する逆光補正動作を起動させるための逆光補正ボタン33と、ハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値及びニー設定値を指定する親機側設定値ボタン34と、ハレーションタイプ逆光識別用のスピード閾値を指定する親機側スピード閾値ボタン35と、このモニタ親機3全体を制御する親機側制御部36とを有している。
逆光補正ボタン33は、カメラ子機2側にてシャッタースピードがスピード閾値を超えていなくても、そのボタン操作でハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値及びニー設定値をカメラ子機2の記憶部23から読み出し、ガンマ補正部16及びニー補正部17に設定中の通常ガンマ設定値及び通常ニー設定値をハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値及びニー設定値に設定変更するものである。
親機側設定値ボタン34は、そのボタン操作に応じて記憶部23に記憶中の複数のガンマ設定値及びニー設定値の内、ハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値及びニー設定値をモニタ親機3側で指定する部位であって、同親機側設定値ボタン34にて指定されたハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値及びニー設定値は記憶部23の特定領域に記憶されるものである。
親機側スピード閾値ボタン35は、そのボタン操作に応じて記憶部23に記憶中の複数のスピード閾値の内、ハレーションタイプ逆光識別用のスピード閾値をモニタ親機3側で指定する部位であって、同親機側スピード閾値ボタン35にて指定されたハレーションタイプ逆光識別用のスピード閾値をモニタ親機3側で指定する部位であって、同親機側スピード閾値ボタン35にて指定されたハレーションタイプ逆光識別用のスピード閾値は記憶部23の特定領域に記憶されるものである。
図2は同モニタ親機3の正面図である。
図2に示すモニタ親機3は、表示部32、逆光補正ボタン33、親機側設定値ボタン34及び親機側スピード閾値ボタン35の他に、カメラ子機2側の訪問者と通話するための通話ボタン37が設けられている。
尚、請求項記載のテレビドアホン装置はテレビドアホン装置1、カメラ子機はカメラ子機2、モニタ親機はモニタ親機3、撮像手段はCCD11、画像処理手段はガンマ補正部16及びニー補正部17、表示手段は表示部32、記憶手段は記憶部23、スピード検出手段はシャッタースピード検出部22、スピード判定手段、制御手段は子機側制御部26、設定値指定手段は設定値ボタン24、スピード閾値指定手段はスピード閾値ボタン25、親機側設定値指定手段は親機側設定値ボタン34、親機側スピード閾値指定手段は親機側スピード閾値ボタン35、逆光補正ボタンは逆光補正ボタン33に相当するものである。
次に第1の実施の形態を示すテレビドアホン装置1の動作について説明する。図3は第1の実施の形態に関わるカメラ子機2内部の子機側逆光補正処理に関わる子機側制御部26の処理動作を示すフロー図である。
図3に示す子機側逆光補正処理は、ハレーションタイプ逆光時に、ガンマ補正部16及びニー補正部17にて設定中の通常ガンマ設定値及び通常ニー設定値をハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値及びニー設定値に設定変更し、被写体の映像信号に含まれる輝度信号に対してガンマ補正処理及びニー補正処理を施す処理である。
図3において子機側制御部26は、CCD11による被写体の撮像動作を開始すると(ステップS11)、CCD11による被写体の映像信号から輝度信号を分離して、Y系処理部15を通じて輝度レベルを検出する(ステップS12)。
子機側制御部26は、輝度レベルが目標値よりも明るいか否かを判定する(ステップS13)。子機側制御部26は、輝度レベルが目標値よりも明るいと判定されると、シャッターを絞るべく、露出補正部21を制御する(ステップS14)。
子機側制御部26は、露出補正部21を制御すると、シャッタースピード検出部22を通じて露出補正部21からのシャッターパルスに応じてシャッタースピードを検出する(ステップS15)。
子機側制御部26は、シャッタースピードを検出すると、シャッタースピードがハレーションタイプ逆光用のスピード閾値を超えたか否かを判定する(ステップS16)。子機側制御部26は、シャッタースピードが同スピード閾値を超えたと判定されると、ハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値及びニー設定値を記憶部23から読み出し(ステップS17)、ガンマ補正部16及びニー補正部17にて設定中の通常ガンマ設定値及び通常ニー設定値を同ハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値及びニー設定値に設定変更する(ステップS18)。
子機側制御部26は、ガンマ補正部16にてハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値に基づき輝度信号にガンマ補正処理を施すと共に、ニー補正部17にてハレーションタイプ逆光用のニー設定値に基づき、同ガンマ補正処理を施した輝度信号にニー補正処理を施す(ステップS19)。
さらに子機側制御部26は、ニー補正処理を施した輝度信号及び、色処理を施された色信号をMPX部19にて合成することで被写体の映像信号を生成し、子機側インタフェース20を通じて同被写体の映像信号をモニタ親機3に出力することで(ステップS20)、この処理動作を終了する。その結果、モニタ親機3では、ハレーションタイプ逆光時であっても、鮮明な被写体画像を表示部32に表示出力することになる。
また、子機側制御部26は、ステップS13にて輝度レベルが目標値よりも明るくないと判定されると、シャッターを開くべく、露出補正部21を制御する(ステップS21)。
子機側制御部26は、露出補正部21を制御すると、ガンマ補正部16にて設定中の通常ガンマ設定値に基づき輝度信号にガンマ補正処理を施すと共に、ニー補正部17にて設定中の通常ニー設定値に基づき、同ガンマ補正処理を施した輝度信号にニー補正処理を施し(ステップS22)、ステップS20に移行する。
また、子機側制御部26は、ステップS16にてシャッタースピードがハレーションタイプ逆光識別用のスピード閾値を超えていないと判定されると、通常のガンマ設定値及びニー設定値に基づき、輝度信号にガンマ補正処理及びニー補正処理を施すべく、ステップS22に移行する。
図3に示す子機側逆光補正処理によれば、シャッタースピードがハレーションタイプ逆光識別用のスピード閾値を超えたと判定されると、ハレーションタイプの逆光であると判断し、ハレーションタイプ逆光時に適したハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値及びニー設定値を記憶部23から読み出し、ガンマ補正部16及びニー補正部17にて設定中の通常ガンマ設定値及び通常ニー設定値をハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値及びニー設定値に設定変更し、同設定変更したハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値及びニー設定値に基づき、同ガンマ補正部16及びニー補正部17にて被写体の輝度信号にガンマ補正処理及びニー補正処理を施すようにしたので、ハレーションタイプの逆光が発生したとしても、シャッタースピードに基づきハレーションタイプの逆光状態を判別できると共に、同ハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値に基づき被写体の映像信号に画像処理(逆光補正)を施すことで、防犯上の観点からも、ハレーションタイプの逆光に適応した十分な画像精度を得ることができ、その結果、モニタ親機3側に訪問者の鮮明な映像を提供することができる。尚、仮にシャッタースピードが比較的に遅い場合、すなわち通常状態においてもハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値及びニー設定値を設定したままだと、ノイズ的な画像や全体的に白っぽくなり画質が悪くなってしまうことも考えられるが、図3に示す子機側逆光補正処理によれば、シャッタースピードがハレーションタイプ逆光識別用のスピード閾値を超えた場合にのみ、ハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値及びニー設定値に基づくガンマ補正処理及びニー補正処理を実行することになるため、通常状態においても鮮明な訪問者の映像を提供できることは言うまでもない。
第1の実施の形態によれば、ハレーションタイプの逆光が発生したとしても、シャッタースピードに基づきハレーションタイプの逆光状態を判別できると共に、同ハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値に基づき被写体の映像信号に画像処理(逆光補正)を施すことで、防犯上の観点からも、ハレーションタイプの逆光に適応した十分な画像精度を得ることができ、その結果、モニタ親機3側に訪問者の鮮明な映像を提供することができる。
第1の実施の形態によれば、カメラ子機2側でハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値及びニー設定値に基づき被写体の映像信号に含まれる輝度信号にガンマ補正処理及びニー補正処理を施したので、ハレーションタイプ逆光に適応した十分な画像精度の映像信号をモニタ親機3側に提供することができる。
第1の実施の形態によれば、カメラ子機2側の設定値ボタン24にて複数のガンマ設定値及びニー設定値からハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値及びニー設定値を指定するようにしたので、ユーザは、同カメラ子機2の設置時に設置環境に適したハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値及びニー設定値を現場対応で調整することができる。尚、設定値ボタン24は、図4(A)に示すようにディップスイッチ、図4(B)に示すようにスライドスイッチで構成するようにしても良い。
第1の実施の形態によれば、カメラ子機2側のスピード閾値ボタン25にて複数のスピード閾値からハレーションタイプ逆光識別用のスピード閾値を指定するようにしたので、ユーザは、同カメラ子機2の設置時に設置環境に適したハレーションタイプ逆光識別用のスピード閾値を現場対応で指定することができる。
第1の実施の形態によれば、モニタ親機3側の親機側設定値ボタン34にて複数のガンマ設定値及びニー設定値からハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値及びニー設定値を指定するようにしたので、ユーザは、モニタ親機3側の表示部32の映像を確認しながら、カメラ子機2の設置時に設置環境に適したハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値及びニー設定値を現場対応で遠隔調整することができる。また、同様にユーザは、カメラ子機2の設置時だけでなく、運用時においても、モニタ親機3側の表示部32の映像を確認しながら、現在設置環境に適したハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値及びニー設定値をリアルタイムに遠隔調整することもできる。
第1の実施の形態によれば、モニタ親機3側の親機側スピード閾値ボタン35にて複数のスピード閾値からハレーションタイプ逆光識別用のスピード閾値を指定するようにしたので、ユーザは、モニタ親機3側の表示部32の映像を確認しながら、カメラ子機2の設置時に設置環境に適したハレーションタイプ逆光識別用のスピード閾値を現場対応で遠隔調整することができる。また、同様にユーザは、カメラ子機2の設置時だけでなく、運用時においても、モニタ親機3側の表示部32の映像を確認しながら、現在設置環境に適したハレーションタイプ逆光識別用のスピード閾値をリアルタイムに遠隔調整することもできる。
第1の実施の形態によれば、モニタ親機3に配置した逆光補正ボタン33のボタン操作を検出すると、ガンマ補正部16及びニー補正部17にて設定中の通常ガンマ設定値及び通常ニー設定値を、ハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値及びニー設定値に設定変更するようにしたので、シャッタースピードがスピード閾値を超えなくても、ユーザは、モニタ親機3側の遠隔操作でハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値及びニー設定値に設定変更することができる。
尚、上記第1の実施の形態においては、カメラ子機2側の記憶部23に記憶中の複数のスピード閾値からハレーションタイプ逆光識別用のスピード閾値を一つだけ設定するようにしたが、ハレーションタイプ逆光識別用のスピード閾値を複数設定するようにしても良く、この場合の実施の形態につき説明する。
(実施の形態2)
図5は第2の実施の形態に関わるカメラ子機2内部の記憶部23Aの記憶内容を端的に示す説明図である。尚、第1の実施の形態を示すテレビドアホン装置1と同一のものには同一符号を付すことで、その重複する構成及び動作の説明については省略する。
図5に示す記憶部23Aは、三段階のハレーションタイプ逆光識別用のスピード閾値として第1スピード閾値、第2スピード閾値及び第3スピード閾値を記憶すると共に、第1スピード閾値に対応したハレーションタイプ逆光用の第1ガンマ設定値及び第1ニー設定値、第2スピード閾値に対応したハレーションタイプ逆光用の第2ガンマ設定値及び第2ニー設定値、第3スピード閾値に対応したハレーションタイプ逆光用の第3ガンマ設定値及び第3ニー設定値を記憶管理している。尚、シャッタースピードが速くなるにつれてハレーションタイプの逆光状態も酷くなることから、ハレーションタイプ逆光識別用の各スピード閾値の関係は、第1スピード閾値<第2スピード閾値<第3スピード閾値の関係となる。
子機側制御部26は、シャッタースピード検出部22にてシャッタースピードを検出すると、同シャッタースピードと記憶部23Aに記憶中の第1スピード閾値、第2スピード閾値及び第3スピード閾値とを夫々比較し、比較結果に基づき現在のシャッタースピードに対応する最適なスピード閾値を指定し、この最適なスピード閾値に対応するハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値及びニー設定値を記憶部23Aから読み出し、ガンマ補正部16及びニー補正部17にて設定中の通常ガンマ設定値及び通常ニー設定値をハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値及びニー設定値に設定変更するものである。
尚、請求項記載のスピード比較手段及び制御手段は子機側制御部26に相当するものである。
次に第2の実施の形態を示すテレビドアホン装置1の動作について説明する。図6は第2の実施の形態に関わるカメラ子機2内部の子機側逆光補正処理に関わる子機側制御部26の処理動作を示すフロー図である。
図6に示す子機側逆光補正処理は、例えばハレーションタイプ逆光識別用のスピード閾値を三段階に設定し、現在のシャッタースピードに対応した最適なスピード閾値を指定し、この最適なスピード閾値に対応したハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値及びニー設定値を記憶部23Aから読み出し、ガンマ補正部16及びニー補正部17にて設定中の通常ガンマ設定値及び通常ニー設定値を同読み出したハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値及びニー設定値に設定変更し、ハレーションタイプの逆光状態毎に、被写体の映像信号に含まれる輝度信号に対してガンマ補正処理及びニー補正処理を施す処理である。
図6において子機側制御部26は、CCD11による被写体の撮像動作を開始すると(ステップS31)、CCD11による被写体の映像信号から輝度信号を分離して、Y系処理部15を通じて輝度レベルを検出する(ステップS32)。
子機側制御部26は、輝度レベルが目標値よりも明るいか否かを判定する(ステップS33)。子機側制御部26は、輝度レベルが目標値よりも明るいと判定されると、シャッターを絞るべく、露出補正部21を制御する(ステップS34)。
子機側制御部26は、露出補正部21を制御すると、シャッタースピード検出部22を通じて露出補正部21からのシャッターパルスに応じてシャッタースピードを検出する(ステップS35)。
子機側制御部26は、シャッタースピードを検出すると、シャッタースピードがハレーションタイプ逆光識別用の第1スピード閾値を超えたか否かを判定する(ステップS36)。子機側制御部26は、シャッタースピードが第1スピード閾値を超えたと判定されると、同シャッタースピードがハレーションタイプ逆光識別用の第2スピード閾値を超えたか否かを判定する(ステップS37)。
子機側制御部26は、同シャッタースピードが第2スピード閾値を超えたと判定されると、同シャッタースピードがハレーションタイプ逆光識別用の第3スピード閾値を超えたか否かを判定する(ステップS38)。
子機側制御部26は、同シャッタースピードが第3スピード閾値を超えたと判定されると、第3スピード閾値に対応したハレーションタイプ逆光用の第3ガンマ設定値及び第3ニー設定値を記憶部23Aから読み出す(ステップS39)。
そして、子機側制御部26は、ガンマ補正部16及びニー補正部17に設定中のガンマ設定値及びニー設定値を同読み出したハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値及びニー設定値に設定変更し(ステップS40)、ガンマ補正部16にてハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値に基づき輝度信号にガンマ補正処理を施すと共に、ニー補正部17にてハレーションタイプ逆光用のニー設定値に基づき、同ガンマ補正処理を施した輝度信号にニー補正処理を施す(ステップS41)。
さらに子機側制御部26は、ニー補正処理を施した輝度信号及びC系処理部に色処理を施した色信号をMPX部19にて合成することで被写体の映像信号を生成し、子機側インタフェース20を通じて同被写体の映像信号をモニタ親機3に出力することで(ステップS42)、この処理動作を終了する。その結果、モニタ親機3では、ハレーションタイプ逆光時であっても、ハレーションタイプ逆光の程度に応じた、3段階の鮮明な被写体画像を表示部32に表示出力することになる。
また、子機側制御部26は、ステップS33にて輝度レベルが目標値よりも明るくないと判定されると、シャッターを開くべく、露出補正部21を制御する(ステップS43)。子機側制御部26は、露出制御部21を制御すると、ガンマ補正部16にて通常のガンマ設定値に基づき輝度信号にガンマ補正処理を施すと共に、ニー補正部17にて通常のニー設定値に基づき、同ガンマ補正処理を施した輝度信号にニー補正処理を施し(ステップS44)、ステップS42に移行する。
また、子機側制御部26は、ステップS36にてシャッタースピードがハレーションタイプ逆光識別用の第1スピード閾値を超えていないと判定されると、通常のガンマ設定値及びニー設定値に基づき、輝度信号にガンマ補正処理及びニー補正処理を施すべく、ステップS44に移行する。
また、子機側制御部26は、ステップS37にてシャッタースピードがハレーションタイプ逆光識別用の第2スピード閾値を超えていないと判定されると、第1スピード閾値に対応したハレーションタイプ逆光用の第1ガンマ設定値及び第1ニー設定値を記憶部23Aから読み出し(ステップS45)、ガンマ補正部16及びニー補正部17にて設定中のガンマ設定値及びニー設定値を同読み出した第1ガンマ設定値及び第1ニー設定値に設定変更すべく、ステップS40に移行する。
また、子機側制御部26は、ステップS38にてシャッタースピードがハレーションタイプ逆光識別用の第3スピード閾値を超えていないと判定されると、第2スピード閾値に対応したハレーションタイプ逆光用の第2ガンマ設定値及び第2ニー設定値を記憶部23Aから読み出し(ステップS46)、ガンマ補正部16及びニー補正部17にて設定中のガンマ設定値及びニー設定値を同読み出した第2ガンマ設定値及び第2ニー設定値に設定変更すべく、ステップS40に移行する。
図6に示す子機側逆光補正処理によれば、ハレーションタイプ逆光識別用のスピード閾値を三段階に設定すると共に、同スピード閾値毎にハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値及びニー設定値を記憶管理しておき、現在のシャッタースピードに対応した最適なスピード閾値を指定し、この最適なスピード閾値に対応したハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値及びニー設定値を読み出し、ガンマ補正部16及びニー補正部17にて設定中のガンマ設定値及びニー設定値を同読み出したハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値及びニー設定値に設定変更し、これらはレーションタイプ逆光用のガンマ設定値及びニー設定値に基づき、被写体の映像信号に含まれる輝度信号に対してガンマ補正処理及びニー補正処理を施すようにしたので、ハレーションタイプの逆光が発生したとしても、シャッタースピードに基づきハレーションタイプの逆光状態を3段階に判別できると共に、逆光状態毎に異なる同ハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値及びニー設定値に基づき被写体の映像信号に画像処理(逆光補正)を施すことで、防犯上の観点からも、ハレーションタイプの逆光の程度に適応したきめ細かい十分な画像精度を得ることができ、その結果、モニタ親機3側に訪問者の鮮明な映像を提供することができる。
第2の実施の形態によれば、ハレーションタイプ逆光識別用のスピード閾値毎にハレーションタイプ逆光時に対応したハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値及びニー設定値を記憶部23Aに夫々記憶しておき、現在のシャッタースピードと各スピード閾値とを比較し、この比較結果に基づき最適なスピード閾値を指定し、ガンマ補正部16及びニー補正部17にて設定中のガンマ設定値及びニー設定値を、記憶部23Aに記憶中の最適なスピード閾値に対応するハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値及びニー設定値に設定変更するようにしたので、ハレーションタイプの逆光が発生したとしても、シャッタースピードに基づきハレーションタイプの逆光状態を3段階に判別できると共に、逆光状態毎に異なる同ハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値及びニー設定値に基づき被写体の映像信号に画像処理(逆光補正)を施すことで、防犯上の観点からも、ハレーションタイプの逆光の程度に適応したきめ細かい十分な画像精度を得ることができ、その結果、モニタ親機3側に訪問者の鮮明な映像を提供することができる。
尚、上記第2の実施の形態においては、ハレーションタイプ逆光識別用のスピード閾値を3段階に分けて3段階のハレーションタイプの逆光状態を判別し、同逆光状態に対応したハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値及びニー設定値をガンマ補正部16及びニー補正部17に設定変更するようにしたが、ハレーションタイプ逆光識別用のスピード閾値及び、同スピード閾値に対応するハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値及びニー設定値を増やせば、3段階だけでなく、それ以上のきめ細かい訪問者の鮮明な映像を提供することができることは言うまでもない。
また、上記第1及び第2の実施の形態においては、カメラ子機2側にハレーションタイプ逆光を補正する逆光補正処理機能を持たせるようにしたが、同カメラ子機2にではなく、モニタ親機3側に同機能を備えるようにしても良く、この場合の実施の形態につき説明する。
(実施の形態3)
図7は第3の実施の形態を示すテレビドアホン装置内部の概略構成を示すブロック図である。尚、第1の実施の形態を示すテレビドアホン装置1と同一のものには同一符号を付すことで、その重複する構成及び動作の説明について省略する。
図7に示すテレビドアホン装置1Aは、既存の従来のカメラ子機2Aと、このカメラ子機2Aに配線接続するモニタ親機3Aとを有し、カメラ子機2Aは、CCD11、A/D変換部12、AGC部13、Y/C分離部14、Y系処理部15、C系処理部18、MPX部19、子機側インタフェース20、子機側制御部26A及び露出補正部21を備えている。尚、カメラ子機2Aは、従来のカメラ子機を例に挙げているため、ガンマ設定値やニー設定値を記憶する記憶部23(23A)、ガンマ補正部16、ニー補正部17やシャッタースピード検出部22等を備えていないものとする。また、子機側制御部26Aは、当然ながら第1及び第2の実施の形態に関わる子機側制御部26とは異なるものとする。
また、モニタ親機3Aは、カメラ子機2Aとの通信インタフェースを司る親機側インタフェース51と、この親機側インタフェース51を通じてカメラ子機2Aからの被写体の映像信号を輝度信号及び色信号に分離する親機側Y/C分離部52と、この親機側Y/C分離部52にて分離した輝度信号に通常ガンマ設定値に基づくガンマ補正処理を施す親機側ガンマ補正部53と、この親機側ガンマ補正部53にてガンマ補正処理を施した輝度信号に通常ニー設定値に基づくニー補正処理を施す親機側ニー補正部54と、この親機側ニー補正部54にてニー補正処理を施した輝度信号及び親機側Y/C分離部52にて分離した色信号を合成して被写体の映像信号を生成する親機側MPX部55と、この親機側MPX部55にて生成した被写体の映像信号をモニタ出力する表示部56と、複数のガンマ設定値及びニー設定値を記憶する親機側記憶部57と、ハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値及びニー設定値を指定する親機側設定値ボタン58と、後述する親機側逆光補正処理を起動する逆光補正ボタン59と、このモニタ親機3A全体を制御する親機側制御部60とを有している。
親機側設定値ボタン58は、そのボタン操作に応じて親機側記憶部57に記憶中の複数のガンマ設定値及びニー設定値の内、ハレーションタイプ逆光時に適したハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値及びニー設定値を指定する部位であって、同親機側設定値ボタン58にて指定されたハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値及びニー設定値は親機側記憶部57の特定領域に記憶されるものである。
親機側制御部60は、逆光補正ボタン59のボタン操作を検出すると、親機側記憶部57からハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値及びニー設定値を読み出し、親機側ガンマ補正部53及び親機側ニー補正部54に設定中の通常ガンマ設定値及び通常ニー設定値を同ハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値及びニー設定値に設定変更するものである。
そして、親機側ガンマ補正部53は、ハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値に基づき、輝度信号にガンマ補正処理を施すと共に、親機側ニー補正部54は、同ガンマ補正処理を施した輝度信号に、同ハレーションタイプ逆光用のニー設定値に基づくニー補正処理を施すものである。
尚、請求項記載のテレビドアホン装置はテレビドアホン装置1A、カメラ子機はカメラ子機2A、モニタ親機はモニタ親機3A、撮像手段はCCD11、表示手段は表示部56、親機側記憶手段は親機側記憶部57、親機側画像処理手段は親機側ガンマ補正部53及び親機側ニー補正部54、親機側設定値指定手段は親機側設定値ボタン58、逆光補正ボタンは逆光補正ボタン59、親機側制御手段は親機側制御部60に相当するものである。
次に第3の実施の形態を示すテレビドアホン装置1Aの動作について説明する。図8は第3の実施の形態に関わるモニタ親機3A内の親機側逆光補正処理に関わる親機側制御部60の処理動作を示すフローチャートである。
図8に示す親機側逆光補正処理は、カメラ子機2A側ではなく、モニタ親機3A側でハレーションタイプ逆光時に適したガンマ設定値及びニー設定値に基づき被写体の映像信号に含まれる輝度信号に対してガンマ補正処理及びニー補正処理を施すことでハレーションタイプ逆光に適した逆光補正処理を実現する処理である。
図8において親機側制御部60は、逆光補正ボタン59のボタン操作を検出したか否かを判定する(ステップS51)。
親機側制御部60は、逆光補正ボタン59のボタン操作を検出したのであれば、ハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値及びニー設定値を親機側記憶部57から読み出し(ステップS52)、親機側ガンマ補正部53及び親機側ニー補正部54にて設定中のガンマ設定値及びニー設定値を同読み出したハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値及びニー設定値に設定変更し(ステップS53)、親機側ガンマ補正部53にて被写体の輝度信号に対して同ハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値に基づくガンマ補正処理を施した後、親機側ニー補正部54にて同ガンマ補正処理を施した輝度信号に対して同ハレーションタイプ逆光用のニー設定値に基づくニー補正処理を施し(ステップS54)、同ニー補正処理を施した輝度信号及び親機側Y/C分離部52で分離された色信号を親機側MPX部55にて合成することで被写体の映像信号を生成し、この映像信号を表示部56に表示出力させ(ステップS55)、この処理動作を終了する。
また、親機側制御部60は、ステップS51にて逆光補正ボタン59のボタン操作を検出したのでなければ、親機側ガンマ補正部53にて設定中の通常ガンマ設定値に基づき、輝度信号に対してガンマ補正処理を施すと共に、親機側ニー補正部54にて通常ニー設定値に基づき、同ガンマ補正処理を施した輝度信号に対してニー補正処理を施すことで(ステップS56)、同輝度信号及び色信号を合成して映像信号を表示部56に表示出力させるべく、ステップS55に移行する。
図8に示す親機側逆光補正処理によれば、モニタ親機3A側にて逆光補正ボタン59のボタン操作を検出すると、ハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値及びニー設定値を親機側記憶部57から読み出し、親機側ガンマ補正部53及び親機側ニー補正部54にて設定中のガンマ設定値及びニー設定値を同ハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値及びニー設定値に設定変更し、同設定変更したハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値及びニー設定値に基づき、同親機側ガンマ補正部53及び親機側ニー補正部54にて被写体の輝度信号にガンマ補正処理及びニー補正処理を施すようにしたので、ハレーションタイプの逆光が発生したとしても、モニタ親機3A側で同ハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値及びニー設定値に基づき被写体の映像信号に画像処理(逆光補正)を施すことで、防犯上の観点からも、ハレーションタイプの逆光に適応した十分な画像精度を得ることができ、その結果、訪問者の鮮明な映像を得ることができる。
第3の実施の形態によれば、既存のカメラ子機2Aに変更を加えることなく、ハレーションタイプの逆光が発生したとしても、モニタ親機3側で同ハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値及びニー補正値に基づき被写体の映像信号に画像処理(逆光補正)を施すことで、防犯上の観点からも、ハレーションタイプの逆光に適応した十分な画像精度を得ることができ、その結果、訪問者の鮮明な映像を得ることができる。また、既存のテレビドアホン装置のモニタ親機だけを変え、既存のカメラ子機に変更を加える必要がないため、本願発明のシステム導入に要するコストを大幅に軽減することができる。
第3の実施の形態によれば、モニタ親機3A側の親機側設定値ボタン58にて複数のガンマ設定値及びニー設定値からハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値及びニー設定値を指定するようにしたので、ユーザは、モニタ親機3A側の表示部56の映像を確認しながら、同モニタ親機3Aの設置時にカメラ子機2Aの設置環境に適したハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値及びニー設定値を現場対応で調整することができる。また、同様にユーザは、カメラ親機3Aの設置時だけでなく、運用時においても、モニタ親機3A側の表示部56の映像を確認しながら、現在設置環境に適したハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値及びニー設定値をリアルタイムに遠隔調整することもできる。
本発明のテレビドアホン装置によれば、前記撮像手段へのシャッターパルスに応じてシャッタースピードを検出し、このシャッタースピードがスピード閾値を超えたと判定されると、前記画像処理手段にて設定中のガンマ設定値を、前記記憶手段に記憶中のハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値に設定変更するようにしたので、ハレーションタイプの逆光が発生したとしても、シャッタースピードに基づきハレーションタイプの逆光状態を判別できると共に、同ハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値に基づき被写体の映像信号に画像処理(逆光補正)を施すことで、防犯上の観点からも、ハレーションタイプの逆光に適応した十分な画像精度を得ることができ、その結果、モニタ親機側に訪問者の鮮明な映像を提供することができるため、一般住宅用テレビドアホン装置は勿論のこと、集合住宅用テレビドアホン装置等にも有用である。
本発明の第1の実施の形態を示すテレビドアホン装置内部の概略構成を示すブロック図 第1の実施の形態に関わるモニタ親機の正面図 第1の実施の形態に関わるカメラ子機内部の子機側逆光補正処理に関わる子機側制御部の処理動作を示すフロー図 第1の実施の形態に関わるカメラ子機の背面図 A)ディップスイッチタイプ B)スライドスイッチタイプ 第2の実施の形態に関わるカメラ子機内部の記憶部の記憶内容を端的に示す説明図 第2の実施の形態に関わるカメラ子機内部の子機側逆光補正処理に関わる子機側制御部の処理動作を示すフロー図 第3の実施の形態を示すテレビドアホン装置内部の概略構成を示すブロック図 第3の実施の形態に関わるモニタ親機内部の親機側逆光補正処理に関わる親機側制御部の処理動作を示すフロー図
符号の説明
1 テレビドアホン装置
1A テレビドアホン装置
2 カメラ子機
2A カメラ子機
3 モニタ親機
3A モニタ親機
11 CCD(撮像手段)
16 ガンマ補正部(画像処理手段)
17 ニー補正部(画像処理手段)
22 シャッタースピード検出部(スピード検出手段)
23 記憶部(記憶手段)
23A 記憶部(記憶手段)
24 設定値ボタン(設定値指定手段)
25 スピード閾値ボタン(スピード閾値指定手段)
26 子機側制御部(制御手段、スピード判定手段、スピード比較手段)
32 表示部(表示手段)
33 逆光補正ボタン
34 親機側設定値ボタン(親機側設定値指定手段)
35 親機側スピード閾値ボタン(親機側スピード閾値指定手段)
53 親機側ガンマ補正部(親機側画像処理手段)
54 親機側ニー補正部(親機側画像処理手段)
56 表示部(表示手段)
57 親機側記憶部(親機側記憶手段)
58 親機側設定値ボタン(親機側設定値指定手段)
59 逆光補正ボタン
60 親機側制御部(親機側制御手段)

Claims (13)

  1. 入射光の強さに応じて変動するシャッターパルスに応じて被写体の映像を撮像する撮像手段と、前記撮像手段にて撮像した前記被写体の映像に対して設定中のガンマ設定値に基づき画像処理を施す画像処理手段とを備えたカメラ子機と、前記画像処理手段にて画像処理を施した前記被写体の映像を表示出力する表示手段を備えたモニタ親機とを有するテレビドアホン装置であって、
    ハレーションタイプ逆光時に対応したハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値及びスピード閾値を記憶した記憶手段と、
    前記撮像手段へのシャッターパルスに応じてシャッタースピードを検出するスピード検出手段と、
    前記スピード検出手段にて検出したシャッタースピードが、前記記憶手段に記憶中のスピード閾値を超えたか否かを判定するスピード判定手段と、
    前記スピード判定手段にてシャッタースピードがスピード閾値を超えたと判定されると、前記画像処理手段にて設定中のガンマ設定値を、前記記憶手段に記憶中の前記ハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値に設定変更する制御手段とを有することを特徴とするテレビドアホン装置。
  2. 前記カメラ子機は、
    前記記憶手段、前記スピード検出手段、前記スピード判定手段及び前記制御手段を備えたことを特徴とする請求項1記載のテレビドアホン装置。
  3. 前記カメラ子機は、
    前記記憶手段に記憶中の複数のガンマ設定値の内、所定操作に応じて、前記ハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値を指定する設定値指定手段を有することを特徴とする請求項1又は2記載のテレビドアホン装置。
  4. 前記カメラ子機は、
    前記記憶手段に記憶中の複数のスピード閾値の内、所定操作に応じて、前記スピード判定手段のスピード閾値を指定するスピード閾値指定手段を有することを特徴とする請求項1,2又は3記載のテレビドアホン装置。
  5. 前記モニタ親機は、
    前記記憶手段に記憶中の複数のガンマ設定値の内、所定操作に応じて、前記ハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値を指定する親機側設定値指定手段を有することを特徴とする請求項1,2,3又は4記載のテレビドアホン装置。
  6. 前記モニタ親機は、
    前記記憶手段に記憶中の複数のスピード閾値の内、所定操作に応じて、前記スピード判定手段のスピード閾値を指定する親機側スピード閾値指定手段を有することを特徴とする請求項1,2,3,4又は5記載のテレビドアホン装置。
  7. 前記制御手段は、
    前記モニタ親機に配置した逆光補正ボタンのボタン操作を検出すると、前記画像処理手段にて設定中のガンマ設定値を、前記記憶手段に記憶中のハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値に設定変更することを特徴とする請求項1,2,3,4,5又は6記載のテレビドアホン装置。
  8. 入射光の強さに応じて変動するシャッターパルスに応じて被写体の映像を撮像する撮像手段と、前記撮像手段にて撮像した前記被写体の映像に対して設定中のガンマ設定値に基づき画像処理を施す画像処理手段とを備えたカメラ子機と、前記画像処理手段にて画像処理を施した前記被写体の映像を表示出力する表示手段を備えたモニタ親機とを有するテレビドアホン装置であって、
    スピード閾値毎にハレーションタイプ逆光時に対応したハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値を夫々記憶した記憶手段と、
    前記撮像手段へのシャッターパルスに応じてシャッタースピードを検出するスピード検出手段と、
    前記スピード検出手段にて検出したシャッタースピードを前記記憶手段に記憶中の各スピード閾値と比較するスピード比較手段と、
    前記スピード比較手段の比較結果に基づき最適なスピード閾値を指定し、前記画像処理手段にて設定中のガンマ設定値を、前記記憶手段に記憶中の最適なスピード閾値に対応するハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値に設定変更する制御手段とを有することを特徴とするテレビドアホン装置。
  9. 入射光の強さに応じて変動するシャッターパルスに応じて被写体の映像を撮像する撮像手段を備え、前記撮像手段にて撮像した前記被写体の映像信号を出力するカメラ子機と、前記カメラ子機からの前記被写体の映像を表示出力する表示手段を備えたモニタ親機とを有するテレビドアホン装置であって、
    前記モニタ親機は、
    ハレーションタイプ逆光時に対応したハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値を記憶した親機側記憶手段と、
    前記カメラ子機からの前記被写体の映像信号に対して、設定中のガンマ設定値に基づく画像処理を施す親機側画像処理手段と、
    逆光補正ボタンのボタン操作を検出すると、前記親機側画像処理手段にて設定中のガンマ設定値を、前記親機側記憶手段に記憶中のハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値に設定変更する親機側制御手段とを有することを特徴とするテレビドアホン装置。
  10. 前記モニタ親機は、
    前記親機側記憶手段に記憶中の複数のガンマ設定値の内、所定操作に応じて、前記ハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値を指定する親機側設定値指定手段を有することを特徴とする請求項9記載のテレビドアホン装置。
  11. 前記ガンマ設定値は、ニー設定値を含み、前記ガンマ設定値に基づき画像処理を施した後に前記ニー設定値に基づき画像処理を施すことを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7,8,9又は10記載のテレビドアホン装置。
  12. 入射光の強さに応じて変動するシャッターパルスに応じて被写体の映像を撮像する撮像手段と、前記撮像手段にて撮像した前記被写体の映像に対して設定中のガンマ設定値に基づき画像処理を施す画像処理手段とを備えたカメラ子機と、前記画像処理手段にて画像処理を施した前記被写体の映像を表示出力する表示手段を備えたモニタ親機とを有するテレビドアホン装置の逆光補正方法であって、
    前記撮像手段へのシャッターパルスに応じてシャッタースピードを検出するステップと、
    この検出したシャッタースピードが記憶中のスピード閾値を超えたか否かを判定するステップと、
    このシャッタースピードがスピード閾値を超えたと判定されると、前記画像処理手段にて設定中のガンマ設定値を、記憶中のハレーションタイプ逆光時に対応したハレーションタイプ逆光用のガンマ設定値に設定変更するステップとを有することを特徴とするテレビドアホン装置の逆光補正方法。
  13. 前記ガンマ設定値は、ニー設定値を含み、前記ガンマ設定値に基づき画像処理を施した後に前記ニー設定値に基づき画像処理を施すことを特徴とする請求項12記載のテレビドアホン装置の逆光補正方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008227596A (ja) * 2007-03-08 2008-09-25 Mitsubishi Electric Corp 監視カメラシステム
JP2010050737A (ja) * 2008-08-21 2010-03-04 Victor Co Of Japan Ltd ビデオ撮像装置および露光ガイド表示方法
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JP2017168919A (ja) * 2016-03-14 2017-09-21 パナソニックIpマネジメント株式会社 インターホンシステム及び画像処理用プログラム

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