JP2006324934A - 固体撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 光の透過率の低下による信号の出力値の低下や歩留りの低下を招くことなく、カメラレンズの射出瞳距離が変化してもそれに応じてシェーディングをより適切に低減させる。
【解決手段】 角度調整部3は、イメージセンサ2の複数の画素の各受光部12の撮像領域での位置に応じて、当該受光部12へ向かう光の角度を調整する。角度調整部3は、屈折率可変部21と、これに電圧を印加するための上部電極22及び下部電極23とを含む。屈折率可変部21は、イメージセンサ2の光入射側において撮像領域に対応する領域の全体に渡って配置され、印加される電圧に応じて屈折率が変化する材料からなる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、固体撮像装置に関するものである。
近年、ビデオカメラや電子カメラが広く一般に普及している。これらのカメラには、CCD型やCMOS型などの固体撮像装置が使用されている。このような固体撮像装置では、入射光の光量に応じて信号電荷を生成する画素がマトリクス状に複数配置されている。画素を構成する光電変換を行う受光部の光入射側には、マイクロレンズがオンチップに配置される場合が多い。これは、受光部に導かれる光量を増大させて、感度を高めるためである。入射光に応じて受光部にて生成された信号電荷は、CCDや信号線を介して外部に出力される。
ところで、このような固体撮像装置において、シェーディングと称される現象による感度ばらつきが生ずることが知られている。シェーディングは、複数の画素が2次元状に配置された撮像領域の中央部に比べて周辺部の入射光が撮像領域面に対して斜めに入射することに起因する。斜めに入射すると、いわゆるけられや光電変換効率の悪化が生ずる。したがって、撮像領域の中央部の方が周辺部に比べて、同じ入射光量でも画素の出力信号が大きくなる。よって、中央部の画素と周辺部の画素とで感度ばらつきが生ずるのである。
シェーディングは、画素数を増大させ画素領域が大きくなるに従い顕著となる。また、マイクロレンズを配置させると、それが無いときに比較してシェーディングがより顕著となる。
従来から、シェーディングを低減させるため、下記特許文献1〜3に開示されている固体撮像装置が提案されている。
特許文献1には、マイクロレンズを、中心から遠ざかるに従って受光部のピッチよりも小さいピッチで配列した固体撮像装置が、開示されている。
特許文献2の図16〜図20には、撮像領域での受光部の位置に応じて当該受光部への入射光の透過量を調整する透過率制御膜(エレクトロクロミック素子を用いた膜など)を設けた固体撮像装置が、開示されている。
特許文献3には、各画素毎に設けられたマイクロレンズを電気光学セラミックスで形成し、マイクロレンズの上下に、マイクロレンズに電圧を印加するための上部電極膜及び下部電極膜を設けた固体撮像装置が、開示されている。
特開平1−213079号公報 特開2001−189442号公報 特開2001−60678号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている固体撮像装置では、マイクロレンズと受光部との位置関係は固定されているので、設計時に想定されたカメラレンズのある射出瞳距離及び絞り量に対しては、シェーディングを大きく低減させることができるものの、カメラレンズの射出瞳距離や絞り量が変化すると、周辺部に対する入射光の入射角度が変化してしまうことから、シェーディングをさほど低減することができなくなってしまう。なお、カメラレンズの射出瞳距離は、カメラレンズがズームレンズである場合のズームの焦点距離や、一眼レフカメラにおけるカメラレンズの交換などにより変化する。
一方、特許文献2に開示されている固体撮像装置では、透過率制御膜の各位置での透過率を周辺部から中央部に向かうほど低く設定することで、シェーディングを低減させることができ、しかも、カメラレンズの射出瞳距離や絞り量が変化しても、それに応じて各位置での透過率を設定することができるので、カメラレンズの射出瞳距離や絞り量が変化しても、それに応じてシェーディングをより適切に低減させることができる。
しかし、特許文献2に開示されている固体撮像装置では、光の透過率を低下させることによって、シェーディングを防止しているため、信号の出力値が低下する。このため、より微細化され光電変換部の開口率が低下すると、暗い場所などでの撮像に懸念がある。
また、特許文献3に開示されている固体撮像装置では、各マイクロレンズの焦点距離を変化させることができるので、カメラレンズの射出瞳距離や絞り量が変化しても、それに応じて各位置のマイクロレンズの焦点距離を設定することができる。したがって、カメラレンズの射出瞳距離や絞り量が変化しても、それに応じてシェーディングをより適切に低減させることができる。そして、特許文献3に開示されている固体撮像装置では、マイクロレンズの焦点距離を変化させるものであり、光の透過率を低下させるものではないので、信号の出力値は低下しない。
しかし、特許文献3に開示されている固体撮像装置では、各画素毎に対応したマイクロレンズが電気光学セラミックスで形成されている。電気光学セラミックスは、マイクロレンズの一般的な材料であるフォトレジスト等に比べて加工が困難である。したがって、特許文献3に開示されている固体撮像装置では、マイクロレンズを全ての画素で均一に形成することが容易ではない。マイクロレンズが各画素で不均一になると、各画素の感度にばらつきが生じてしまい、不良品となってしまう。このため、特許文献3に開示されている固体撮像装置では、歩留まりが低下してコスト上昇を招くおそれがある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、光の透過率の低下による信号の出力値の低下や歩留りの低下を招くことなく、カメラレンズの射出瞳距離が変化してもそれに応じてシェーディングをより適切に低減させることができる固体撮像装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明の第1の態様による固体撮像装置は、光電変換を行う受光部を有する画素が撮像領域に2次元状に複数配置された固体撮像装置であって、前記複数の画素の前記各受光部の前記撮像領域での位置に応じて当該受光部へ向かう光の角度を調整する角度調整部を備えたものである。前記角度調整部は、前記複数の画素の前記受光部の光入射側において前記撮像領域に対応する領域の略全体に渡って配置され印加される電圧に応じて屈折率が変化する材料からなる屈折率可変部と、前記屈折率可変部に電圧を印加するための電極部と、を含む。
本発明の第2の態様による固体撮像装置は、前記第1の態様において、前記複数の画素の前記受光部にそれぞれ対応し当該受光部の光入射側に位置するマイクロレンズを備え、前記角度調整部は、前記マイクロレンズの光入射側に配置されたものである。
本発明の第3の態様による固体撮像装置は、前記第1又は第2の態様において、前記屈折率可変部は平板形状を持つものである。
本発明の第4の態様による固体撮像装置は、前記第3の態様において、前記電極部は、前記屈折率可変部の光入射側及びその反対側にそれぞれ形成された上部電極及び下部電極を含み、前記上部電極及び下部電極は、前記受光部が光電変換すべき光を透過させる材料で構成され、前記上部電極及び前記下部電極の少なくとも一方は、前記撮像領域に対応する領域の略中央部から周辺部に向かって複数に分割されたものである。
本発明の第5の態様による固体撮像装置は、前記第3の態様において、前記角度調整部は、前記屈折率可変部の光射出側において前記撮像領域に対応する領域の略全体に渡って配置された凸レンズを、含むものである。
本発明の第6の態様による固体撮像装置は、前記第5の態様において、前記電極部は、前記屈折率可変部の光入射側及びその反対側にそれぞれ形成された上部電極及び下部電極を含み、前記上部電極及び下部電極は、前記受光部が光電変換すべき光を透過させる材料で構成され、前記上部電極及び前記下部電極は、両方とも分割されていないものである。
本発明の第7の態様による固体撮像装置は、前記第1又は第2の態様において、前記屈折率可変部は凸レンズをなすように凸形状を持つものである。
本発明の第8の態様による固体撮像装置は、前記第7の態様において、前記電極部は、前記屈折率可変部の光入射側及びその反対側にそれぞれ形成された上部電極及び下部電極を含み、前記上部電極及び下部電極は、前記受光部が光電変換すべき光を透過させる材料で構成され、前記上部電極及び前記下部電極は、両方とも分割されていないものである。
本発明の第9の態様による固体撮像装置は、前記第4、第7及び第8のいずれかの態様において、前記角度調整部は、前記屈折率可変部の光入射側又はその反対側において前記撮像領域に対応する領域の略全体に渡って配置された凸レンズを、備えたものである。
本発明によれば、光の透過率の低下による信号の出力値の低下や歩留りの低下を招くことなく、カメラレンズの射出瞳距離が変化してもそれに応じてシェーディングをより適切に低減させることができる固体撮像装置を提供することができる。
以下、本発明による固体撮像装置について、図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施形態による固体撮像装置1に対してカメラレンズ100から入射される光の様子を示す図である。図2は、図1に示す固体撮像装置1の要部を示す概略断面図である。図3は、図2中の上部電極22のパターンを模式的に示す概略平面図である。図4は、図2中の一部を拡大した概略拡大図である。図5は、図1に示す固体撮像装置1の画素に入射される光の様子を示す図である。図5(a)は撮像領域の周辺部の画素に入射される光の様子を示し、図5(b)は撮像領域の中央部の画素に入射される光の様子を示している。
本実施形態による固体撮像装置1は、図1に示すように、イメージセンサ2と、角度調整部3と、可変電圧供給部4と、パッケージ基体5を備えている。本実施の形態では、イメージセンサ2はパッケージ基体5に納められ、角度調整部3は、パッケージの封止ガラスの代わりとして、パッケージ基体5に取り付けられている。
イメージセンサ2は、図2及び図4に示すように、半導体基板としてのシリコン基板11と、シリコン基板11上の撮像領域において2次元状に複数配置された画素とを有している。各画素は、光電変換を行うフォトダイオード等の受光部12を有している。受光部12は、光を受けてその光量に応じた信号電荷を生成する。イメージセンサ2は、受光部12に対応した開口部13aを持つ遮光膜13を有している。遮光膜13は、層間絶縁膜14で覆われている。
各受光部12上には、RGBのカラーフィルタ層15R,15G,15Bのいずれかが絶縁膜14を介してオンチップに配置されている。図4においては、緑のカラーフィルタ層15G、青のカラーフィルタ層15Bが示されている。
カラーフィルタ層15R,15G,15B上に平坦化膜16を介して、マイクロレンズ17が配置されている。マイクロレンズ17は、受光部12に対応してオンチップに配置され、入射光を受光部12に集光させて受光部12に導く。
角度調整部3は、イメージセンサ2の光入射側にイメージセンサ2から空間をあけて配置されている。角度調整部3は、各受光部12の撮像領域での位置に応じて当該受光部12へ向かう光の角度を調整する。本実施の形態では、角度調整部3は、カメラレンズ100からの入射光がイメージセンサ2の各位置に入射する光がそれぞれ略垂直に入射するように、その角度を調整する。
本実施の形態では、角度調整部3は、図2及び図3に示すように、イメージセンサ2の光入射側において前記撮像領域に対応する領域Rの略全体に渡って配置された屈折率可変部21と、屈折率可変部21に電圧を印加するための上部電極22及び下部電極23とから構成されている。
屈折率可変部21は、印加する電圧に応じて屈折率が変化する材料、すなわち、電気光学効果を有する材料で構成されている。本実施の形態では、屈折率可変部21は、固体材料で構成されており、PLZT[(Pb,La)(Zr,Ti)O]等の電気光学セラミックスで構成されている。この材料は、電気光学効果が大きいので、本発明に好ましい。しかし、屈折率可変部21の材料は、これに限られるものではなく、LiNbOや、電圧で屈折率が変化するその他の材料でも構わない。また、屈折率可変部21は、液状材料を所望の形状をなすように封止する封止構造(例えば、液晶パネル等で知られている封止構造)を採用すれば、液状材料で構成してもよい。液状材料の例として、CSを挙げることができる。CSは電気光学効果が大きい。これらの点は、後述する実施の形態についても同様である。
本実施の形態では、屈折率可変部21は、平板形状を有しており、その厚さは例えば1mmとされる。
上部電極22及び下部電極23は、屈折率可変部21の上面(光入射側の面)及び下面(光射出側の面)にそれぞれ形成されている。電極22,23は、受光部12が光電変換すべき光を透過させる材料で構成され、例えば、ITO膜で構成され、スパッタリング等により100nmの厚さで配置される。
本実施の形態では、下部電極23は、分割されることなく、屈折率可変部21の下面に全体的に形成されている。一方、上部電極22は、前記撮像領域に対応する領域Rの中央部から周辺部に向かって複数に分割されている。本実施の形態では、図2乃至図4に示すように、上部電極22は、領域Rの中央部から周辺部に向かって、同心円状のn個の上部個別電極22−1〜22−nに分割されている。図2及び図3では、図面表記の便宜上n=5として示しているが、実際には、屈折率可変部21を屈折率分布型レンズとして機能させ得るように、図4に示すように、上部電極22はもっと細かく分割されている。上部電極22を細かく分割することが好ましいが、上部電極22は適宜に粗く分割してもよい。なお、上部電極22のみならず下部電極23も同様に分割してもよいし、上部電極22を分割する代わりに下部電極23を分割してもよい。
下部電極23及び各上部個別電極22−1〜22−nは、配線24によって個々に可変電圧供給部4に接続され、下部電極23と各上部個別電極22−1〜22−nとの間に、互いに独立して、可変の電圧を印加し得るようになっている。これらに印加する電圧値を適宜設定することで、屈折率可変部21を屈折率分布型レンズとして機能させ得るとともに、それらの電圧値を変更することで、その焦点距離を変え得る。
本実施の形態では、可変電圧供給部4は、システムコントローラ等からカメラレンズ100の射出瞳の光軸方向位置(図1では、カメラレンズ100の絞り101の中心位置P)に応じた情報(例えば、カメラレンズがズームレンズである場合のズームの焦点距離や、一眼レフカメラにおける装着されているカメラレンズの焦点距離など)を受け、屈折率可変部21が屈折率分布型レンズとして機能しかつその前側焦点が位置Pと一致するような値の電圧を、下部電極23と各上部個別電極22−1〜22−nとの間に印加する。
その結果、屈折率可変部21が屈折率分布型レンズとして機能しかつその前側焦点が位置Pと一致する。このため、図1及び図5に示すように、位置Pを通り撮像領域の周辺部の画素へ向かう主光線も、位置Pを通り撮像領域の中央部の画素へ向かう主光線と同じく、イメージセンサ2の面に対して垂直にイメージセンサ2(したがって、本実施の形態では、マイクロレンズ17)に入射し、絞り101を通過して撮像領域の周辺部の画素へ向かう主光線以外の光線も、絞り101を通過して撮像領域の中央部の画素へ向かう主光線以外の光線と同じく、メージセンサ2の面に対してほぼ垂直にイメージセンサ2(したがって、本実施の形態では、マイクロレンズ17)に入射する。
したがって、本実施の形態によれば、カメラレンズ100の射出瞳距離(すなわち、位置P)が変化しても、それに応じてシェーディングを防止することができる。
なお、屈折率分布型レンズとして機能する屈折率可変部21の前側焦点を位置Pと一致させることが理想的であるが、必ずしも一致させなくても、それなりにシェーディング低減効果を得ることができる。この点は、後述する実施の形態についても同様である。
そして、本実施の形態によれば、電気光学セラミックス等で形成される屈折率可変部21は、イメージセンサ2の撮像領域の全体をカバーするように設けられた平板形状を持っているので、前記特許文献3に開示されている固体撮像装置のように画素と1対1に対応する微小なマイクロレンズを電気光学セラミックスで構成する場合に比べて、製造がはるかに容易となり、歩留りの低下を防止することができる。
また、本実施の形態では、屈折率可変部21の各部の屈折率を変化させて入射光の角度を調整するだけであり、前記特許文献2に開示されている固体撮像装置のように光の透過率を低下させるものではないので、信号の出力値が低下することもない。
ここで、本実施の形態と比較される比較例による固体撮像装置について、図6及び図7を参照して説明する。
図6は、この比較例による固体撮像装置に対してカメラレンズ100から入射される光の様子を示す図である。図7は、この比較例による固体撮像装置の画素に入射される光の様子を示す図である。図7(a)は撮像領域の周辺部の画素に入射される光の様子を示し、図7(b)は撮像領域の中央部の画素に入射される光の様子を示している。図6及び図7は、図1及び図5にそれぞれ対応している。図6及び図7において、図1及び図5中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
この比較例が本実施の形態と異なる所は、角度調整部3及び可変電圧供給部4が取り除かれている点のみである。したがって、この比較例では、図6及び図7に示すように、絞り101を通過して撮像領域の周辺部の画素へ向かう光線は、大きく傾いたままイメージセンサ2に入射する。このため、この比較例では、図7(b)に示すように、入射光の一部が遮光膜13でけられてしまい、大きなシェーディングが生じてしまい、しかも、そのシェーディングの量は、カメラレンズ100の射出瞳距離(すなわち、位置P)によって変化する。
この比較例では、図7からわかるように、受光部12に光が入射される位置が変化することから、シェーディングを低減しようとすると、受光部12の大きさ、あるいは、光を遮断する配線や遮光膜13などは、余裕を持って配置しなければならない。
これに対し、本実施の形態では、図5に示すように、イメージセンサ2のマイクロレンズ17には、常にほぼ垂直な光が入射されるため、入射光は、光電変換部の一定位置に常に入射される。したがって、本実施の形態によれば、光を遮断する配線や遮光膜13などを余裕を持って配置する必要がなくなり、それらの設計に自由度が大きくなるという効果も得られる。また、本実施の形態によれば、入射光は一定位置に入射されるので、受光部12を小さくすることも可能であるので、これに伴い画素サイズを小さくすることができる。あるいは、画素サイズを同じとするなら、画素に配置させる機能素子(画素アンプなど)を大きくしてノイズを小さくすることなどが可能となる。
ところで、上部電極22のパターンとして、本実施の形態のように、前述した図3に示す同心円状のパターンを採用することが好ましい。しかしながら、上部電極22のパターンは、これに限定されるものではなく、その代わりに、例えば、図8に示すようなパターンや、図9に示すようなパターンを採用してもよい。図8及び図9において、図3中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。図8に示す例では、上部電極22が同心の矩形状の上部個別電極22−1〜22−nに分割されている。図9に示す例では、上部電極22が同心の楕円形状の上部個別電極22−1〜22−nに分割されている。なお、図8及び図9に示す各例では、上部電極22がイメージセンサ2の撮像領域に対応する領域Rにおいてのみ形成され、これ合わせて屈折率可変部21の大きさが本実施の形態の場合に比べて小さくされている。
[第2の実施形態]
図10は、本発明の第2の実施形態による固体撮像装置31の要部を示す概略断面図である。図11は、図2に示す固体撮像装置31の画素に入射される光の様子を示す図である。図11(a)は撮像領域の周辺部の画素に入射される光の様子を示し、図11(b)は撮像領域の中央部の画素に入射される光の様子を示している。図10及び図11は、図2及び図5にそれぞれ対応している。図10及び図11において、図2及び図5中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
本実施の形態が前記第1の実施の形態と異なる所は、以下に説明する点のみである。本実施の形態では、角度調整部3の屈折率可変部21が、平板形状ではなく、凸レンズをなすように凸形状を有している。また、本実施の形態では、上部電極22が、下部電極23と同じく分割されずに、屈折率可変部21の上面に全体的に形成されている。さらに、上部電極22及び下部電極23は、配線によって可変電圧供給部4(図10では、図示せず)にそれぞれ接続され、両電極22,23間に可変の電圧を印加し得るようになっている。屈折率可変部21が凸レンズとなっており、しかも、両電極22,23間に印加する電圧値を変更することで、その焦点距離を変え得る。
本実施の形態では、可変電圧供給部4は、システムコントローラ等からカメラレンズ100の射出瞳の光軸方向位置に応じた情報を受け、屈折率可変部21の前側焦点が位置P(図1参照)と一致するような値の電圧を、両電極22,23間に印加する。
本実施の形態によっても、前記第1の実施の形態と同様の利点が得られる。
なお、上部電極22を上部個別電極22−1〜22−nに分割したまま、可変電圧供給部4から各上部個別電極22−1〜22−nに同電位を印加するようにしてもよいことは、言うまでもない。
なお、本実施の形態では、上部電極22及び下部電極23の面積が比較的大きくなる。このため、可変電圧供給部4の出力端子を上部電極22の一箇所及び下部電極23の一箇所だけに接続すると、電極22や電極23の全体に渡って同電位とはならない可能性がある場合がある。このような場合には、可変電圧供給部4の出力端子との接続箇所を増やしたり、あるいは、上部電極22及び下部電極23をそれぞれ複数に分割し、分割した各部分に可変電圧供給部4の出力端子を接続したりすればよい。この点は、後述する第3の実施の形態などにおいても同様である。
[第3の実施形態]
図12は、本発明の第3の実施形態による固体撮像装置41の要部を示す概略断面図である。図12は、図2に対応している。図12において、図2中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
本実施の形態が前記第1の実施の形態と異なる所は、以下に説明する点のみである。角度調整部3において、下部電極23の下側(光射出側)に凸レンズ42が追加されている。凸レンズ42は、任意の材料で構成され、イメージセンサ2の撮像領域に対応する領域Rの全体に渡って配置されている。本実施の形態では、凸レンズ42は、下部電極23に密接して設けられているが、下部電極23との間に空間をあけるように配置してもよい。
本実施の形態では、上部電極22が、下部電極23と同じく分割されずに、屈折率可変部21の上面の全体に形成されている。上部電極22及び下部電極23は、配線によって可変電圧供給部4(図10では、図示せず)にそれぞれ接続され、両電極22,23間に可変の電圧を印加し得るようになっている。
屈折率可変部21は、平板形状を持っているので、屈折率可変部21の下側から見たカメラレンズ100の射出瞳の屈折率可変部21による像の位置(すなわち、図1中の位置Pに対応する屈折率可変部21による像の位置)は、屈折率可変部21の屈折率が変化することで、光軸方向に移動する。
本実施の形態では、可変電圧供給部4は、システムコントローラ等からカメラレンズ100の射出瞳の光軸方向位置に応じた情報を受け、凸レンズ42の前側焦点が、屈折率可変部21の下側から見たカメラレンズ100の射出瞳の屈折率可変部21による像の位置と一致するような値の電圧を、両電極22,23間に印加する。
本実施の形態によっても、前記第1の実施の形態と同様の利点が得られる。
[第4の実施形態]
図13は、本発明の第4の実施形態による固体撮像装置51の要部を示す概略断面図である。図13は、図2に対応している。図13において、図2中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
本実施の形態が前記第1の実施の形態と異なる所は、以下に説明する点のみである。角度調整部3において、下部電極23の下側(光射出側)に凸レンズ52が追加されている。凸レンズ52は、任意の材料で構成され、イメージセンサ2の撮像領域に対応する領域Rの全体に渡って配置されている。本実施の形態では、凸レンズ52は、下部電極23に密接して設けられているが、下部電極23との間に空間をあけるように配置してもよい。また、凸レンズ52は、上部電極22の上側に、上側電極22と密接してあるいは上部電極22との間に空間をあけて配置してもよい。
本実施の形態では、可変電圧供給部4は、システムコントローラ等からカメラレンズ100の射出瞳の光軸方向位置に応じた情報を受け、屈折率可変部21が屈折率分布型レンズとして機能しかつ屈折率可変部21と凸レンズ52との合成レンズの前側焦点が位置P(図1参照)と一致するような値の電圧を、下部電極23と各上部個別電極22−1〜22−nとの間に印加する。
本実施の形態では、可変電圧供給部4は、システムコントローラ等からカメラレンズ100の射出瞳の光軸方向位置に応じた情報を受け、凸レンズ52の前側焦点が、屈折率可変部21の下側から見たカメラレンズ100の射出瞳の屈折率可変部21による像の位置と一致するような値の電圧を、両電極22,23間に印加する。
本実施の形態によっても、前記第1の実施の形態と同様の利点が得られる。また、本実施の形態では、対応し得るカメラレンズ100の射出瞳の位置の範囲を、前記第1の実施の形態に比べて、凸レンズ52を追加した分だけ変えることができる。
以上、本発明の各実施の形態について説明したが、本発明はこれらの実施の形態に限定されるものではない。
例えば、前述した各実施の形態では、イメージセンサ2がマイクロレンズ17を有していたが、本発明では、マイクロレンズ17は必ずしも設ける必要はない。
本発明の第1の実施形態による固体撮像装置に対してカメラレンズから入射される光の様子を示す図である。 図1に示す固体撮像装置の要部を示す概略断面図である。 図2中の上部電極のパターンを模式的に示す概略平面図である。 図2中の一部を拡大した概略拡大図である。 図1に示す固体撮像装置の画素に入射される光の様子を示す図である。 比較例による固体撮像装置に対してカメラレンズから入射される光の様子を示す図である。 比較例による固体撮像装置の画素に入射される光の様子を示す図である。 上部電極のパターンの他の例を模式的に示す概略平面図である。 上部電極のパターンの更に他の例を模式的に示す概略平面図である。 本発明の第2の実施形態による固体撮像装置の要部を示す概略断面図である。 図2に示す固体撮像装置の画素に入射される光の様子を示す図である。 本発明の第3の実施形態による固体撮像装置の要部を示す概略断面図である。 本発明の第4の実施形態による固体撮像装置の要部を示す概略断面図である。
符号の説明
1,31,41,51 固体撮像装置
2 イメージセンサ
3 角度調整部
12 受光部
17 マイクロレンズ
21 屈折率可変部
22,23 電極

Claims (9)

  1. 光電変換を行う受光部を有する画素が撮像領域に2次元状に複数配置された固体撮像装置であって、
    前記複数の画素の前記各受光部の前記撮像領域での位置に応じて当該受光部へ向かう光の角度を調整する角度調整部を備え、
    前記角度調整部は、前記複数の画素の前記受光部の光入射側において前記撮像領域に対応する領域の略全体に渡って配置され印加される電圧に応じて屈折率が変化する材料からなる屈折率可変部と、前記屈折率可変部に電圧を印加するための電極部と、を含むことを特徴とする固体撮像装置。
  2. 前記複数の画素の前記受光部にそれぞれ対応し当該受光部の光入射側に位置するマイクロレンズを備え、
    前記角度調整部は、前記マイクロレンズの光入射側に配置されたことを特徴とする請求項1記載の固体撮像装置。
  3. 前記屈折率可変部は平板形状を持つことを特徴とする請求項1又は2記載の固体撮像装置。
  4. 前記電極部は、前記屈折率可変部の光入射側及びその反対側にそれぞれ形成された上部電極及び下部電極を含み、
    前記上部電極及び下部電極は、前記受光部が光電変換すべき光を透過させる材料で構成され、
    前記上部電極及び前記下部電極の少なくとも一方は、前記撮像領域に対応する領域の略中央部から周辺部に向かって複数に分割されたことを特徴とする請求項3記載の固体撮像装置。
  5. 前記角度調整部は、前記屈折率可変部の光射出側において前記撮像領域に対応する領域の略全体に渡って配置された凸レンズを、含むことを特徴とする請求項3記載の固体撮像装置。
  6. 前記電極部は、前記屈折率可変部の光入射側及びその反対側にそれぞれ形成された上部電極及び下部電極を含み、
    前記上部電極及び下部電極は、前記受光部が光電変換すべき光を透過させる材料で構成され、
    前記上部電極及び前記下部電極は、両方とも分割されていないことを特徴とする請求項5記載の固体撮像装置。
  7. 前記屈折率可変部は凸レンズをなすように凸形状を持つことを特徴とする請求項1又は2記載の固体撮像装置。
  8. 前記電極部は、前記屈折率可変部の光入射側及びその反対側にそれぞれ形成された上部電極及び下部電極を含み、
    前記上部電極及び下部電極は、前記受光部が光電変換すべき光を透過させる材料で構成され、
    前記上部電極及び前記下部電極は、両方とも分割されていないことを特徴とする請求項7記載の固体撮像装置。
  9. 前記角度調整部は、前記屈折率可変部の光入射側又はその反対側において前記撮像領域に対応する領域の略全体に渡って配置された凸レンズを、備えたことを特徴とする請求項4、7及び8のいずれかに記載の固体撮像装置。
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