JP2006324328A - 電極素子およびその製造方法 - Google Patents

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有寿 木村
Hisashi Kato
久 加藤
Masahiro Koshimizu
正博 輿水
Minoru Takeishi
實 武石
Kazunori Oi
和典 大井
Seiichi Endo
精一 遠藤
Kenji Nishizawa
建治 西沢
Masayoshi Hirano
政義 平野
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Abstract

【課題】 本発明は、高い寸法精度を実現することができる構造を有した電極素子およびその製造方法を提供する。
【解決手段】 本発明は、集電箔2a上にリード部2c(集電部)を残して電極層2bが形成された複数の電極シート2と、前記電極シート2間に配置されるセパレータ4と、前記リード部2c(集電部)間に配置されたシム5とを備える電気二重層キャパシタ2(電極素子)であって、前記リード部2c(集電部)および前記シム5には、相互に連通する孔2f,5fが形成されており、前記孔2f,5fには軸部材7が挿通されていることを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、複数の電極シートと複数のセパレータが積層されて構成される電極素子およびその製造方法に関するものである。
一般に、四角形のシート状の集電箔の両面に電極層が形成された電極シートを、絶縁性のセパレータを介して交互に積層することで、各電極シートに負または正の電荷を交互に貯めることができる電極素子が知られている。そして、このような電極素子としては、従来、負の電荷を貯める電極シートの一辺を前記電極層やセパレータよりも外側に突き出すとともに、正の電荷を貯める電極シートの前記一辺とは反対側の辺を前記電極層やセパレータよりも外側に突き出すことで、負の電荷の取出口と正の電荷の取出口とを互いに逆方向に向けて、構造の簡易化を図ったものが知られている(特許文献1参照)。具体的に、この構造では、突き出した部分のそれぞれの隙間に導電性のシム(スペーサ)を挟んだ状態で、これらをコ字形状となる導電性の「たが」により挟み込むことで、各電極シートに貯めた電荷を集めるようになっている。
特開平11−274004号公報(段落0035、図3)
しかしながら、従来技術における「たが」は、コ字形状であるため、積層した電極シートに対して積層方向において適度な加圧力を与えて保持することができなかった。そのため、複数の電極シート、セパレータおよびシムの各部材を積層して接合する際に、各部材間にズレを生じる場合があった。また、接合後においてもこの積層体に掛かる荷重によって、あるいは積層体に熱が加えられた際に、各部材が変位する場合があった。その結果、従来の電極素子では、高い寸法精度を実現することが困難であった。
そこで、本発明では、高い寸法精度を実現することができる構造を有した電極素子およびその製造方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決する本発明のうち請求項1に記載の発明は、集電箔上に集電部を残して電極層が形成された複数の電極シートと、前記電極シート間に配置されるセパレータと、前記集電部間に配置されたシムとを備える電極素子であって、前記集電部および前記シムには、相互に連通する孔が形成されており、前記孔には軸部材が挿通されていることを特徴とする。
この電極素子では、電極シートの集電部とシムとに相互に連通する孔が形成されており、この孔に軸部材が挿通されるようになっているので、複数の電極シート、セパレータおよびシムの各部材を積層して接合する際に、各部材間にズレを生じることが回避される。また、接合後においてもこの積層体に掛かる荷重によって、あるいは積層体に熱が加えられた際に、各部材が変位することが回避される。
また、このような電極素子においては、前記軸部材が導電性材料で形成されていてもよい。
このような電極素子では、軸部材を介しての電流経路を確保することが可能となる。
また、このような電極素子においては、前記孔の周面が、前記軸部材との拡散接合に適するように表面処理が施されているものが好ましい。
このような電極素子では、軸部材と孔の周面との電気的な接合が良好となる。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電極素子の製造方法であって、前記電極シート間に前記セパレータを配置する工程と、前記集電部間に前記シムを配置する工程と、前記孔の内径よりも大きい外径を有する前記軸部材を前記孔に挿通する工程とを備えることを特徴とする。
この製造方法では、例えば、シム材料の酸化物等の絶縁性被膜が孔内に形成されている場合に、電極シートの集電部とシムとに相互に連通する孔に軸部材が挿通される際に、孔の内径よりも軸部材の外径が大きいので、絶縁性被膜が剥離して孔内から取り除かれる。その結果、軸部材を前記したような電流経路として利用する場合には、電気素子の抵抗値が低減される。
また、このような製造方法においては、前記軸部材の材質は、前記集電箔および前記シムの材質と比較して硬質であるものが好ましい。
請求項1に記載の発明によれば、電極シート、セパレータおよびシムの各部材のズレや変位が防止されるので、高い寸法精度を実現することができる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の発明の効果を奏する電極素子を製造することができるとともに、軸部材を介しての電流経路を低い抵抗値で確保した電極素子を製造することができる。
次に、本発明の電極素子の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。ここでは、電極素子の一例としての電気二重層キャパシタについて説明する。参照する図面において、図1は、本実施形態に係る電気二重層キャパシタの内部構造を示す断面図、図2は、電気二重層キャパシタの電極シート組立体の構造を示す分解斜視図、図3は、電気二重層キャパシタの積層体の構造を示す分解斜視図である。
図1に示すように、電気二重層キャパシタ10(以下、単に「キャパシタ10」ともいう。)は、ケーシング1と、このケーシング1の中に電解液とともに収容される電極シート組立体EAとを備えて構成されている。
ケーシング1は、角形筒状の筒体11と、この筒体11の上下開口部に取り付けられる蓋体12とで構成されている。そして、このケーシング1は、筒体11の上下開口部の縁部に蓋体12の縁部を、曲げ加工やカシメ加工、あるいは溶着(融着)などによって取り付けることで、密閉されるようになっている。
図2に示すように、電極シート組立体EAは、複数の電極シート2が主に積層されて構成される積層体LAと、この積層体LAを積層方向において挟み込む2つのL形リードプレート3とを備えて構成されている。
積層体LAは、図3に示すように、電荷を貯めるための複数の電極シート2と、各電極シート2の間に設けられるセパレータ4と、所定の電極シート2の間または電極シート2とL形リードプレート3との間(図1参照)に設けられるシム5とを備えて構成されている。
電極シート2は、略四角形状の集電箔2aと、この集電箔2aの両面に形成される電極層2bとで構成されている。集電箔2aは、アルミニウム箔などの導電性を有する材料で形成されている。電極層2bは、活性炭を主成分としており、集電箔2aの一辺部分を除いた略全面にわたって略四角形状に形成されている。そして、電極層2bが形成されていない集電箔2aの一辺部分は、各電極層2bに貯めた電荷の取出口としてのリード部2cとなっている。このリード部2cは、特許請求の範囲にいう「集電部」に相当する。
また、電極シート2の中央部には、電解液注入用の貫通孔2dが形成されるとともに、そのリード部2cには、軽量化および電解液の浸透に寄与する2つの長孔2eと、後記する軸部材7(図2参照)が挿通される2つの円形の孔2fが貫通するように形成されている。つまり、後記するように正の電荷を貯める電極シート2と負の電荷を貯める電極シート2とが所定の向きに揃えて重ねられた際に、シム5側の孔5fと連通するように形成されている。この孔2fは、特許請求の範囲にいう「集電部」側の「孔」に相当する。さらに、電極シート2のリード部2cの端縁(詳しくは、4つの孔2e,2fの間)には、主に軽量化に寄与する切欠部2gが形成されている。そして、このように形成される複数の電極シート2は、正の電荷を貯めるものと負の電荷を貯めるものとが交互に積層されるようになっているとともに、正の電荷を貯める電極シート2のリード部2cが所定の向きに揃えられ、この所定の向きとは逆の向き(異なる向き)に負の電荷を貯める電極シート2のリード部2cが揃えられるようになっている。
セパレータ4は、略四角形のシート状に形成される絶縁部材であり、隣り合う異極の電極シート2(リード部2cが互いに逆方向を向く一対の電極シート2)を絶縁している。また、このセパレータ4は、電極シート2の電極層2bの周縁から少しはみ出る程度の大きさで、かつ、前記長孔2eおよび孔2fを塞がない程度の大きさに形成されるとともに、その中央部に電解液注入用の貫通孔4dが前記電極シート2の貫通孔2dよりも小さな大きさで形成されている(図1参照)。
シム5は、導電性を有する略短冊状の部材であり、その角部が適宜R形状に面取りされるとともに、前記した電極シート2の切欠部2gに対応した切欠部5gを両側縁に有するような形状に形成されている。また、このシム5には、前記した電極シート2の各長孔2eおよび各孔2fに対応した2つの長孔5eおよび2つの孔5fが適宜形成されている。なお、孔5fは、特許請求の範囲にいう「シム」側の「孔」に相当する。そして、このシム5は、隣り合う同極の電極シート2(リード部2cが互いに同一方向を向く一対の電極シート2)のリード部2cの間や、端から2番目に位置する電極シート2のリード部2cとL形リードプレート3との間(図1参照)に配設されるようになっている。ここで、端から2番目に位置する電極シート2とL形リードプレート3との間の距離は、同極の電極シート2のリード部2c間の距離に対して短いため、実際には、厚さの異なる2種類のシム5(以下、「第1シム5A」、「第2シム5B」ともいう。)が設けられている。なお、積層体LAでは、前記した電極シート2の長孔2eと、前記したシム5の長孔5eとが連通することによって空間が形成される。この空間は、電解液の分解などでガスが生じた場合に、体積増加分を受け持つバッファ部として機能させることができる。
図2に示すように、L形リードプレート3は、導電性を有する部材であり、同極の電極シート2から正または負の電流(電荷)を集電する集電壁31と、積層された電極シート2のうち端の電極シート2を保持する保持壁32とによって、略L字形状に形成されている。
集電壁31は、電極シート2よりも小さな幅となる四角い板状に形成されており、その中央部に電極シート2の積層方向に延びる所定のビード部31aが電極シート2側へ向かって凸となるように形成されるとともに、その側縁部に電極シート2側および外側へ向かって略L字状に折り曲げられた屈曲部31bが形成されている。なお、集電壁31に形成されるビード部31aおよび屈曲部31bは、平面状の集電壁31の剛性を向上する役割を果たすとともに、前記した電極シート2およびシム5の各切欠部2g,5gと係合することで、各電極シート2および各シム5をその面方向(詳しくは、シム5の長手方向)において位置決めする役割も果たすようになっている。そして、このように形成される集電壁31は、その屈曲部31bの縁部が、同極の各電極シート2および各シム5に溶接により接合されており、これにより各電極シート2から流れてくる電流を集電するようになっている。
保持壁32は、電極シート2よりも大きな面積となる四角い板状に形成されており、その中央部に集電壁31で集電した電流を外部から取り出すための端子接続プラグ6が設けられるとともに、集電壁31側の辺縁の二隅に後記する軸部材7(図2参照)が挿通される孔32fが形成されている。
ここで、端子接続プラグ6は、図1に示すように、雄型プラグ61と雌型プラグ62とをそれらの間に保持壁32を介在させた状態で螺合させることによって、保持壁32に固定される構造となっている。そのため、これに対応すべく、保持壁32には、雄型プラグ61の雄ねじ部61aを挿通させるための取付孔32aと、雄型プラグ61のフランジ部61b側の端面と保持壁32の電極シート2側の端面を面一にするための段差状の取付部32bが形成されている。
また、保持壁32の電極シート2側の面(端子接続プラグ6が取り付けられた状態となる面)には、絶縁膜32cによる絶縁処理が施されている。絶縁膜32cは、絶縁の機能の他に、保持壁32の表面形状(端子接続プラグ6周りの微小な凹凸)によって電極シート2が傷つくのを防止する機能も有する。また、この絶縁膜32cには、端子接続プラグ6の雄型プラグ61に形成される電解液注入・排出用の孔61cに対応した孔32dが形成されている。
さらに、保持壁32の集電壁31側の端部には、前記したシム5の代わりとなる段差部32eが形成されている。すなわち、段差部32eを設けない場合には、保持壁32とこれに隣接する電極シート2のリード部2cとの間に、絶縁膜32cの厚さと電極層2bの厚さを足した厚さの導電性のシム(第1シム5Aや第2シム5Bとは厚さの異なるシム)を新たに設ける必要があるが、本実施形態では、段差部32eを設けることによって、そのシムを無くして、部品点数の削減を図ることが可能となっている。
本実施形態に係るキャパシタ10では、図2に示すように、L形リードプレート3に形成された孔32f、電極シート2のリード部2cに形成された孔2f、およびシム5に形成された孔5fを貫通するように導電性の軸部材7が挿通されている。そして、この軸部材7は、各L形リードプレート3,3側から積層体LMに向かって2本ずつ挿通されている。そして、図1に示すように、各軸部材7の先端部は、絶縁膜32cまで延びて止まっている。つまり、各L形リードプレート3,3の間の軸部材7による短絡は防止されている。
ここで、前記した孔32f,2f,5fと、軸部材7との関係について説明すると、軸部材7の外径は、孔32f,2f,5fの内径よりも大きく設定されている。孔32f,2f,5fの内径に対する軸部材7の外径の比(外径/内径)は、孔32f,2f,5fに軸部材7が挿通可能であれば特に制限はないが、1.003〜1.010程度が好ましい。
軸部材7の材質は、集電箔2aおよびシム5の材質と比較して硬質であるものが好ましい。また、軸部材7の材質は、L形リードプレート3の材質と比較しても硬質であるものが好ましい。つまり、集電箔2a、シム5およびL形リードプレート3が例えばアルミニウムで形成されている場合は、軸部材7は、例えば鋼や銅で形成すればよい。
また、このような軸部材7が挿通される孔32fおよび孔5fは、少なくともその内壁が軸部材7との拡散接合が容易となるように表面処理されていることが望ましい。そして、孔2fの内壁も前記表面処理されていることがさらに望ましい。この表面処理は、集電箔2a、シム5およびL形リードプレート3を形成する材質の表面活性が向上するような処理であれば特に制限はなく、例えば、集電箔2a、シム5およびL形リードプレート3を形成する材質の酸化物からなる絶縁被膜を除去する処理が挙げられる。
次に、本実施形態に係るキャパシタ10の製造方法について説明する。
図3に示すように、まず、隣り合う電極シート2のリード部2cの向きが互い違いに逆方向となるように、電極シート2とセパレータ4を交互に積層していく。また、このように積層していく際には、各電極シート2のリード部2cに対して適宜シム5を配設していく。
そして、図2に示すように、予め端子接続プラグ6および絶縁膜32c(図1参照)を取り付けたL形リードプレート3で、積層体LAを積層方向において挟持する。このとき、L形リードプレート3のビード部31aおよび屈曲部31bを、適宜電極シート2およびシム5の各切欠部2g,5gと係合させるとともに、L形リードプレート3の集電壁31の面で各電極シート2および各シム5を揃えることで、各部品3,2,5の孔32f,2f,5fが同軸上で連通することとなる。その後は、これらの孔32f,2f,5fに導電性の軸部材7が挿通される。この際、軸部材7の外径が孔32f,2f,5fの内径より大きくなっているので、軸部材7は、孔32f,2f,5fの内壁との間で大きな摩擦力を生じながら挿通されていく。そして、軸部材7は、図1に示すように、その先端部が絶縁膜32cに到達するまで差し込まれる。その結果、各電極シート2および各シム5は軸部材7を介して互いに変位不能に支持されるとともに、L形リードプレート3の保持壁32で積層体LAが保持されることとなる。次いで、L形リードプレート3の集電壁31の側縁部(屈曲部31b)と、各電極シート2および各シム5とを溶接することで、電極シート組立体EAの製造が完了する。その後は、図1に示すように、この電極シート組立体EAをケーシング1内に収容させた後、端子接続プラグ6の孔61cから電解液を注入することで、各電極シート2の電極層2bと各セパレータ4に電解液を含浸させる。そして、最後に、端子接続プラグ6の孔61cを図示せぬ栓で封止することで、キャパシタ10の製造が完了する。
次に、キャパシタ10の作用効果について主に図1を参照しながら説明する。このキャパシタ10では、各端子接続プラグ6,6を介して充放電が行われる。つまり、図示しない所定の電源および負荷が各端子接続プラグ6,6に接続されることによって、集電箔2a(図3参照)、リード部2c、シム5、ならびにL形リードプレート3の集電壁31および保持壁32を経由する電流経路が形成される。さらに、このキャパシタ10は、集電箔2a(図3参照)、リード部2c、シム5、軸部材7、およびL形リードプレート3の保持壁32を経由する電流経路をも形成する。つまり、このキャパシタ10では、2系統の電流経路が確立されることによって低抵抗が実現される。
また、このキャパシタ10では、軸部材7の外径が孔32f,2f,5fの内径より大きくなっているので、孔32f,2f,5f内に挿通された軸部材7は、各電極シート2および各シム5を強固に支持する。その結果、電極シート2、セパレータ4およびシム5を積層してこれらの部材を接合する際に、これらの部材が相互にずれることが回避される。また、これらの部材がケーシング1に収納されたキャパシタ10は、例えば充電時の電解質の膨張等によって積層体LAに負荷が掛かったり、あるいはキャパシタ10の外部から荷重が掛かった場合であっても各部材の変位は防止される。また、充電時に発生する熱が電極シート2、セパレータ4およびシム5に加えられたとしても、これらの各部材の変位は防止される。その結果、このキャパシタ10によれば、高い寸法精度を実現することができる。
また、このキャパシタ10では、前記したように、軸部材7が、孔32f,2f,5fの内壁との間で大きな摩擦力を生じながら挿通されていく。したがって、孔32f,2f,5fの内壁に前記した絶縁被膜が形成されている場合には、軸部材7が絶縁被膜を削り取りながら孔32f,2f,5f内に挿通されていくので、軸部材7と、保持壁32、リード部2cおよびシム5との間の電気的接続は良好となる。また、絶縁被膜が取り除かれた孔32f,2f,5fの内壁は表面活性が向上するので、軸部材7との強い摩擦力によって、孔32f,2f,5fの内壁は軸部材7の外周壁と拡散接合する。その結果、軸部材7と、保持壁32、リード部2cおよびシム5との間の電気的接続はさらに良好となる。また、孔32f,2f,5fの内壁に、拡散接合が容易になるように前記した表面処理が施されている場合には、電気的接続はより一層良好となる。したがって、このようなキャパシタ10によれば、電気抵抗をより低くすることができる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されることなく、様々な形態で実施される。
本実施形態では、製造コスト上の観点から、同じ材料で第1シム5Aおよび第2シム5Bを形成したが、本発明はこれに限定されず、第1シム5Aを絶縁性の材料で形成してもよい。これによれば、図1に示すように、第1シム5Aに隣接する電極シート2から流れてくる電流が第1シム5A側には行かずに、その反対側(電流が取り出される側)のみに向かって流れるようになるので、集電をより良好に行うことができる。また、本実施形態とは逆に、L形リードプレートとこれに隣接する電極シートとが異極である場合にも、この異極の電極シートのリード部とL形リードプレートとの間に絶縁性のシムを設けることで、前記と同様の効果を奏することができる。
また、前記実施形態では、軸部材7の先端部が絶縁膜32cで止まっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、その先端部が絶縁膜32cおよびL形リードプレートの保持壁32を貫通する軸部材7であって、保持壁32との接触部分に絶縁処理したものであってもよい。このような軸部材7を使用する場合には、その端部をかしめ、あるいはねじ切りしたその端部にナットを螺合させることによって電極シート2、シム5等の組み付けがより強固になる。
また、前記実施形態では、集電壁31を有するL形リードプレート3を使用しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、集電壁31を有しないリードプレートを使用したものであってもよい。このようなキャパシタ10によれば、製造コストが低減されるとともに、軽量化を図ることができる。
また、前記実施形態では、各電極シート2および各シム5が集電壁31の屈曲部31bを介して溶接接合されているが、本発明は各電極シート2および各シム5の積層面側で屈曲部31bを介さずに相互に溶接接合されていてもよい。
本実施形態では、電極素子として電気二重層キャパシタ10を示したが、本発明はこれに限定されず、例えばリチウムイオン二次電池等の電池に適用してもよい。
実施形態の電気二重層キャパシタ(電極素子)の内部構造を示す断面図である。 電気二重層キャパシタ(電極素子)の電極シート組立体の構造を示す分解斜視図である。 電気二重層キャパシタ(電極素子)の積層体の構造を示す分解斜視図である。
符号の説明
2 電極シート
2a 集電箔
2b 電極層
2c リード部(集電部)
2f 孔
4 セパレータ
5 シム
5f 孔
10 電気二重層キャパシタ(電極素子)

Claims (2)

  1. 集電箔上に集電部を残して電極層が形成された複数の電極シートと、
    前記電極シート間に配置されるセパレータと、
    前記集電部間に配置されたシムとを備える電極素子であって、
    前記集電部および前記シムには、相互に連通する孔が形成されており、
    前記孔には軸部材が挿通されていることを特徴とする電極素子。
  2. 請求項1に記載の電極素子の製造方法であって、
    前記電極シート間に前記セパレータを配置する工程と、
    前記集電部間に前記シムを配置する工程と、
    前記孔の内径よりも大きい外径を有する前記軸部材を前記孔に挿通する工程とを備えることを特徴とする電極素子の製造方法。
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