JP2006323309A - 画像形成装置、及び画像形成方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 YMCKトナー像を形成する画像形成ユニット11Y,11M,11C,11Kに加え、所定の情報を表す不可視トナー像を形成する画像形成ユニット11Iを有する。そして、画像形成ユニット11Y,11M,11C,11I,11Kの順に、中間転写ベルト21の上流から下流へ向けて配置されている。これにより、情報付白黒文書を印刷する場合、画像形成プロセスの最下流にある2つの画像形成ユニットのみでトナー像の転写が行われるので、FPOTが短縮されることとなる。
【選択図】 図2
Description
かかる紙幣等の偽造を抑制するための対策としては、紙幣等の偽造に用いられた画像形成装置や偽造が行われた日時を特定する情報を、紙幣等の画像が出力された媒体(紙)に埋め込むことが考えられる。このような従来技術としては、媒体に出力された画像の品質に影響を与えないよう、目視で認識し難い色材を用いて情報を埋め込む方法が存在している(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1では、具体的には、淡色トナー、透明トナー、白色トナー等の比較的目立たないトナーを用いて、出力時間等の付加情報を示す画像が印字されている。
このような情報付白黒文書を印刷出力することを考えた場合、特許文献1の中間転写体を用いた構成では、Kトナーによる像形成を行ってから情報埋め込み用トナーによる像形成を行うまでに時間がかかってしまう。また、特許文献1の用紙搬送転写体を用いた構成では、情報埋め込み用トナーによる像形成を行ってからKトナーによる像形成を行うまでに時間がかかってしまう。即ち、情報付白黒文書の出力頻度が高くなっていくと考えられるにもかかわらず、出力されるまでの時間(FPOT;First Print Out Time)が長くなってしまうという問題点があった。つまり、白黒モード又はフルカラーモードが選択可能で、かつ、情報を埋め込むかどうかが指定可能な画像形成装置においては、出力される文書の種類として、白黒文書、情報付白黒文書、フルカラー文書、情報付フルカラー文書の4つが考えられるが、これらの文書のFPOTが、その文書の出力頻度に応じて適切なものとはなっていないという問題点があった。
本発明の他の目的は、白黒文書、情報付白黒文書、フルカラー文書、情報付フルカラー文書の種類ごとのFPOTを、その出力頻度に応じた適切なものとすることにある。
また、第3のトナー像形成手段は、赤外光又は紫外光を吸収し、かつ、目視での認識が不可能な不可視トナーによる不可視トナー像を形成する画像形成ユニットとすることができる。
図1は、本実施の形態が適用されるシステムの構成の一例を示したものである。このシステムは、少なくとも、電子文書の印刷を指示する端末装置100と、印刷対象の電子文書を管理する文書管理サーバ200と、印刷指示がなされた電子文書にアドレス情報を付与するアドレス付き文書生成サーバ300と、アドレス付与後の電子文書を印刷する画像形成装置400とがネットワーク900に接続されることにより構成されている。また、文書管理サーバ200には、電子文書を記憶する記憶装置としての文書リポジトリ210が接続され、アドレス付き文書生成サーバ300には、アドレス情報を管理するアドレス情報DB(データベース)310が接続されている。更に、このシステムは、画像形成装置400にて出力されるアドレス付き用紙500と、アドレス付き用紙500に文字又は図形を記録し、その文字又は図形の記録情報を読み取るペンデバイス600とを含む。また、ネットワーク900には、文書管理サーバ200で管理される文書とペンデバイス600により読み取られた記録情報とを重ね合わせて表示する端末装置700も接続されている。
まず、端末装置100は、文書管理サーバ200に対し、文書リポジトリ210にて管理されている特定の電子文書の印刷を指示する(A)。これにより、文書管理サーバ200は、印刷を指示された電子文書にアドレス情報を付与してアドレス付き文書を生成するよう、アドレス付き文書生成サーバ300に指示する(B)。この指示を受けたアドレス付き文書生成サーバ300は、指示された電子文書に対し、アドレス情報DB310にて管理されるアドレスを付与し、アドレス付き文書を生成する(C)。
尚、ここで、付与するアドレス情報には、例えば、電子文書及びそのページを識別する識別情報と、ページ内の位置を特定するための座標情報(X座標、Y座標)とが含まれる。
尚、画像形成装置400は、後で詳しく述べるが、アドレス付き文書生成サーバ300で付与されたアドレス情報を不可視トナーにより不可視画像として形成し、その他の画像(オリジナルの電子文書に含まれていた部分の画像)を可視トナーにより可視画像として形成するものとする。
これにより、端末装置700は、識別情報をキーにして文書管理サーバ200から特定の電子文書の特定のページを取得し(H)、そのページとペンデバイス600から送られた軌跡情報とを合成して表示する(I)。
以下、図2〜図5を参照し、このようなアドレス付用紙500のFPOTを短縮するための画像形成装置400の詳細な構成について説明する。
図2は、第1の実施の形態の画像形成装置400の全体構成を示した図であり、所謂タンデム型のデジタルカラー複写機を示している。図2に示す画像形成装置400は、本体1に、各色の階調データに対応して画像形成を行う画像プロセス系10、記録用紙(シート、媒体)を搬送するシート搬送系30、本体1を制御する制御部41、例えばパーソナルコンピュータやスキャナユニット45等に接続され、受信された画像データに対して所定の画像処理を施す画像処理系であるIPS(Image Processing System)42を備えている。尚、図2は、画像形成装置をユーザが操作する側(手前側)から見た図である。
まず、画像形成ユニット11Yにて用いられるYトナー、画像形成ユニット11Mにて用いられるMトナー、画像形成ユニット11Cにて用いられるCトナーとしては、従来から使用されているトナーを用いる。
これに対し、本実施の形態では、画像形成ユニット11Kにて用いられるKトナーとして、特殊なトナーを用意する。従来から使用されている(カーボンブラックを黒色の色剤とする)Kトナーは、赤外光を吸収してしまうため、Iトナーにより埋め込まれた情報を赤外光照射により読み取る本システムにおいて、情報が埋め込まれない通常の画像を形成するのに用いるのは適切ではないからである。即ち、本実施の形態では、赤外光の吸収率が極めて低く、かつ、黒色を印字可能なトナーをKトナーとして採用することとする。このようなトナーとしては、Yトナー、Mトナー、Cトナーを混合して得られるトナーが例示される。
尚、従来から使用されているKトナーとは性質の異なるものを用いてはいるが、本明細書では、このような特殊なトナーも便宜上、「Kトナー」として表記するものとする。
ここで、結着樹脂としては、具体的には、ポリスチレン、スチレン−アクリル酸アルキル共重合体、スチレン−メタクリル酸アルキル共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、ポリエチレン、ポリプロピレン等が挙げられる。
また、近赤外光吸収材料としては、少なくともCuOとP2O5を含む無機材料粒子を用いることができる。尚、不可視トナー粒子中におけるCuOの含有濃度は、6質量%〜35質量%の範囲が好ましく、10質量%〜30質量%の範囲がより好ましい。更に、無機材料粒子は、不可視トナー中における該無機材料粒子の均一分散性と、電子写真用の記録材料として必要となる適度な負極摩擦帯電性とを得るため、CuO、Al2O3、P2O5、及びK2Oを必須の構成成分とする銅燐酸結晶化ガラスからなることが好ましい。この銅燐酸結晶化ガラスの組成は、CuOが20質量%〜60質量%の範囲であり、Al2O3が1質量%〜10質量%の範囲であり、P2O5が30質量%〜70質量%の範囲であり、K2Oが1質量%〜10質量%の範囲であることが好ましい。
−白黒モードの場合−
まず、例えば、図示しないパーソナルコンピュータ等にて形成された画像データが、IPS42に入力される。IPS42は、入力された画像データに対し、所定の画像処理を施す。画像処理が施された画像データは、黒(K)の色材階調データに変換され、各画像形成ユニット11Kのレーザ露光器14に出力される。
画像形成ユニット11Kの各感光体ドラム12上に形成されたトナー像は、中間転写ベルト21上に転写される。そして、転写後の画像形成ユニット11Kの感光体ドラム12は、ドラムクリーナ17によってクリーニングされる。
まず、例えば、図示しないパーソナルコンピュータ等にて形成された画像データが、IPS42に入力される。IPS42は、入力された画像データに対し、所定の画像処理を施す。画像処理が施された画像データは、不可視(I)、黒(K)の2色の色材階調データに変換され、各画像形成ユニット11I,11Kのレーザ露光器14に出力される。
まず、例えば、図示しないパーソナルコンピュータ等にて形成された画像データが、IPS42に入力される。IPS42は、入力された画像データに対し、所定の画像処理を施す。画像処理が施された画像データは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の4色の色材階調データに変換され、各画像形成ユニット11Y,11M,11C,11Kのレーザ露光器14に出力される。
まず、例えば、図示しないパーソナルコンピュータ等にて形成された画像データが、IPS42に入力される。IPS42は、入力された画像データに対し、所定の画像処理を施す。画像処理が施された画像データは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、不可視(I)、黒(K)の5色の色材階調データに変換され、各画像形成ユニット11Y,11M,11C,11I,11Kのレーザ露光器14に出力される。
その場合の制御の流れを、図3に示す。
まず、制御部41は、フルカラーでの印刷が指示されたかを判定する(ステップ401)と共に、Iトナーによる情報埋め込みが指示されたかを判定する(ステップ402、403)。
ステップ401でNo、ステップ402でNoと判定された場合は、白黒モードであるので、画像形成ユニット11Y,11M,11C,11Iをリトラクトする(ステップ404)。ステップ401でNo、ステップ402でYesと判定された場合は、「白黒+I」モードであるので、画像形成ユニット11Y,11M,11Cをリトラクトする(ステップ405)。ステップ401でYes、ステップ403でNoと判定された場合は、フルカラーモードであるので、画像形成ユニット11Iをリトラクトする(ステップ406)。ステップ401でYes、ステップ403でYesと判定された場合は、「フルカラー+I」モードであるので、いずれの画像形成ユニットのリトラクトも行わない。
尚、リトラクトの機構は、例えば、特開2003−337454に記載されたものを用いることができる。
図4は、第2の実施の形態の画像形成装置400の全体構成を示した図であり、所謂タンデム型のデジタルカラー複写機を示している。図4に示す画像形成装置400も、本体1に、各色の階調データに対応して画像形成を行う画像プロセス系10、記録用紙(シート、媒体)を搬送するシート搬送系30、本体1を制御する制御部41、例えばパーソナルコンピュータやスキャナユニット45等に接続され、受信された画像データに対して所定の画像処理を施す画像処理系であるIPS(Image Processing System)42を備えている。尚、図4も、画像形成装置をユーザが操作する側(手前側)から見た図である。
尚、本実施の形態でも、4つのモードに応じて、制御部41が、画像形成を行わない画像形成ユニット11を中間転写ベルト21からリトラクトすることができる。但し、画像形成ユニット11K,11Iと、画像形成ユニット11Y,11M,11Cとは、それぞれサブフレームを構成することから、リトラクトもこのようなサブフレームを単位として行うことになる。
その場合の制御の流れを、図5に示す。
まず、制御部41は、フルカラーでの印刷が指示されたかを判定する(ステップ451)と共に、Iトナーによる情報埋め込みが指示されたかを判定する(ステップ452、453)。
ステップ451でNo、ステップ452でNoと判定された場合は、白黒モードであるが、画像形成ユニット11Iは、画像形成ユニット11Kとサブフレームを構成するためリトラクトできないので、画像形成ユニット11Y,11M,11Cのサブフレームのみをリトラクトする(ステップ454)。ステップ451でNo、ステップ452でYesと判定された場合は、「白黒+I」モードであるので、画像形成ユニット11Y,11M,11Cのサブフレームをリトラクトする(ステップ455)。ステップ451でYes、ステップ453でNoと判定された場合は、フルカラーモードであるが、画像形成ユニット11Iは、画像形成ユニット11Kとサブフレームを構成するためリトラクトできないので、いずれのサブフレームのリトラクトも行わない。ステップ451でYes、ステップ453でYesと判定された場合は、「フルカラー+I」モードであるので、いずれのサブフレームのリトラクトも行わない。
その場合も、記録用紙の搬送方向の上流側から、画像形成ユニット11Y,11M,11C,11I,11Kをこの順で配置することにより、FPOTを短縮することができる。
ここで、仮に、記録用紙の搬送方向の上流側から、画像形成ユニット11I,11Y,11M,11C,11Kの順に配置されていたとする。この場合、「白黒+I」モードで画像形成を行うとすると、最上流位置におけるIトナーの転写から、最下流位置におけるKトナーの転写までに、記録用紙を搬送する時間が必要となってしまう。
一方、本実施の形態では、記録用紙の搬送方向の上流側から、画像形成ユニット11Y,11M,11C,11I,11Kの順に配置しているので、Iトナーの転写からKトナーの転写までの時間は上述の例ほどかからない。従って、Iトナーの転写の準備ができるとすぐに転写ができるようなタイミングで記録用紙を搬送するようにすれば、FPOTは短縮できるのである。
Claims (9)
- 使用する色の指定に関する第1のモードと第2のモードを有し、第1のモードが選択される頻度が第2のモードが選択される頻度よりも高い画像形成装置において、
前記第1のモードで使用される色のトナー像を形成する第1のトナー像形成手段と、
前記第2のモードで使用される色のトナー像を形成する第2のトナー像形成手段と、
機械読取り用のトナー像を形成する第3のトナー像形成手段と、
前記第1のトナー像形成手段、前記第2のトナー像形成手段、前記第3のトナー像形成手段により形成されたトナー像を、転写体又は記録媒体に転写して搬送する搬送手段と
を備え、
前記第3のトナー像形成手段は、前記搬送手段の搬送方向において、前記第1のトナー像形成手段の上流に配置され、前記第2のトナー像形成手段の下流に配置されたことを特徴とする画像形成装置。 - 前記第1のトナー像形成手段は、黒色トナー像を形成し、
前記第2のトナー像形成手段は、黒色以外のカラートナー像を形成することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 - 前記機械読取り用のトナー像は、赤外光又は紫外光を吸収するトナーによるトナー像であることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記機械読取り用のトナー像は、目視での認識が不可能な不可視トナーによるトナー像であることを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
- 前記第3のトナー像形成手段は、前記第1のトナー像形成手段を伴ってリトラクト可能に構成されたことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記第2のトナー像形成手段は、イエローのトナー像を形成する第1の画像形成ユニットと、マゼンタのトナー像を形成する第2の画像形成ユニットと、シアンのトナー像を形成する第3の画像形成ユニットとを含むことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記第1の画像形成ユニットは、前記第2の画像形成ユニットと前記第3の画像形成ユニットとを伴ってリトラクト可能に構成されたことを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
- 画像形成プロセスの最上流にカラー画像を形成するカラー画像形成手段を配置し、最下流に黒色画像を形成する黒色画像形成手段を配置し、その間に機械読取り用の画像を形成する機械読取り用画像形成手段を配置した画像形成装置における画像形成方法であって、
白黒モード又はフルカラーモードの選択、及び、前記機械読取り用の画像を形成するかどうかの指定を受け付け、
前記カラー画像形成手段、前記機械読取り用画像形成手段、前記黒色画像形成手段のうち、前記選択及び前記指定に基づいて決定された画像形成手段が転写体又は記録媒体に対して画像形成を行うことを特徴とする画像形成方法。 - 前記画像形成を行うステップでは、前記カラー画像形成手段、前記機械読取り用画像形成手段、前記黒色画像形成手段のうち、画像形成を行わない画像形成手段を前記転写体又は前記記録媒体からリトラクトすることを特徴とする請求項8記載の画像形成方法。
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