JP2006322690A - 超臨界圧定圧貫流ボイラの流体循環運転設備とその運転方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】超臨界圧状態の火炉壁出口またはその下流位置の伝熱管からのボイラ再循環水をボイラ給水管2に再循環させるためのボイラ再循環ポンプ21を備え、該ポンプ21を用いて火炉壁出口の伝熱管から超臨界圧状態で汽水分離できない流体の一部であるボイラ再循環水(W3)を抜き出して給水管2へ戻すために、ポンプ21の入口に接続する再循環抜き出し管30、31と、ポンプ21出口と給水管2を接続する再循環ポンプ出口22、23と、給水管20から分岐させたクーリング水(W2)を抜き出してポンプ21の入口に接続する再循環水クーリング管10、11、前記三つの配管の中の二以上に設けた流量検出手段14、26、34と流体流量調節弁12、24を備えている。
【選択図】図1
Description
請求項1記載の発明は、火炉内に配置された節炭器、火炉壁及び火炉内に配置される蒸発器と過熱器を含めた複数の伝熱管と、前記節炭器、火炉壁、蒸発器及び過熱器を含めた該伝熱管に順次蒸気生成用の水を供給するボイラ給水管(2)と、超臨界圧状態の火炉壁出口またはその下流位置の伝熱管からのボイラ再循環水をボイラ給水管(2)に再循環させるためのボイラ再循環ポンプ(21)とを備えた超臨界圧状態の定圧蒸気を得るための臨界圧定圧貫流ボイラの流体循環運転設備において、ボイラ再循環ポンプ(21)を用いて火炉壁出口の伝熱管から超臨界圧状態で汽水分離できない流体の一部であるボイラ再循環水を抜き出してボイラ給水管(2)へ戻すために、火炉壁出口またはその下流位置の伝熱管からボイラ再循環ポンプ(21)の入口に接続するボイラ再循環抜き出し管(30,31)と、ボイラ再循環ポンプ(21)の出口とボイラ給水管(2)を接続するボイラ再循環ポンプ出口管(22,23)と、ボイラ給水管(20)から分岐させた給水の一部であるクーリング水を抜き出してボイラ再循環抜き出し管(30,31)の途中又はボイラ再循環ポンプ(21)の入口に接続するボイラ再循環水クーリング管(10,11)と、前記三つの配管(30,31;22,23;10,11)のうち、少なくとも二つの配管に設けた流量検出手段(14,26,34)と、該二つの配管に設けた流体流量調節手段(12,24)とを備えた超臨界圧定圧貫流ボイラの流体循環運転設備である。
クーリング水流量(102)+ボイラ再循環水流量(103)
=ボイラ再循環ポンプ吐出流量(104)
の関係にあるので、どの二箇所の配管を測っても残り一箇所の配管の流量は分かるので、本発明では少なくとも2箇所の配管で流量計測をしている。実際には流量制御したい配管に流量計を取り付ける。図12ではボイラ再循環流量調節弁24は配管22,23に付けてボイラ再循環ポンプ吐出水(W4)の流量を調整しているが、制御はボイラ再循環水(W3)の流量を目標値になるよう制御しているので流量計(33)はボイラ再循環抜き出し管(30,31)に付ける。
(b)前記(a)の制御によるクーリング水流量(102:信号16)の制御と、ボイラ出力指令(50)に応じて予め決められたボイラ再循環ポンプ入口温度上限設定値(信号67)より実ボイラ再循環ポンプ入口流体温度(109:信号29)が大きい場合に、ボイラ再循環ポンプ入口温度上限設定値(信号67)と実ボイラ再循環ポンプ入口流体温度(109:信号29)との偏差(信号70)に応じたボイラ再循環ポンプ入口流体温度補正値(信号72)に基づいて、ボイラ再循環ポンプ入口流体温度(109:信号29)がボイラ再循環ポンプ入口温度上限設定値(信号67)に低下するまでクーリング水流量(102:信号16)を増す方向に補正する制御との併用により、クーリング水流量(102:信号16)を増加させる機能を持たせた請求項4に記載の超臨界圧定圧貫流ボイラの流体循環設備の運転方法である。
請求項10記載の発明によれば、クーリング水流量調節手段(12)に二つ以上設けた設定値の異なる二つ以上設けた予め決められた固定開度設定値(信号59,60,61)を循環運転開始/終了時に運転条件や状態量により切り替えて使用し、ボイラ再循環ポンプ入口流体の温度変化を少なくすることができる。
図1に本実施例のボイラの流体循環運転設備の要部概略図を示し、図2には本実施例に関わる流体の循環運転時の流量バランスを示す。
なお、BRP循環弁など機器単体に付属する要素や弁駆動機構、止め弁などは図示及び操作の説明を省略する。
すなわち、ボイラ再循環ポンプ吐出流量104はボイラ再循環ポンプ流量調節弁24で制御され、またクーリング水流量102はクーリング水流量調節弁12により制御され、ボイラ再循環水流量103はボイラ再循環ポンプ吐出流量104とクーリング水流量102の流量差として決まる。
まず、流体循環運転中の基本的な制御方法を図1、図3及び図4により説明する。 ボイラ再循環ポンプ流量調節弁24の制御については、図2の示したようなボイラ再循環ポンプ吐出流量104の計画流量を目標値として計画通りの流体流量が得られるようにボイラ再循環ポンプ流量調節弁24の開度を自動制御する。具体的には、ボイラ再循環ポンプ吐出流量設定関数80においてボイラ出力指令50に応じたボイラ再循環ポンプ吐出流量設定信号81を生成し、加減算器83を用いてボイラ再循環ポンプ吐出流量計測器26において得られたボイラ再循環ポンプ吐出流量信号28との差を取ってボイラ再循環ポンプ吐出流量偏差信号84を生成し、ボイラ再循環ポンプ吐出流量偏差信号84が零となるように制御器85によりフィードバック制御され、ボイラ再循環ポンプ流量調節弁24によりボイラ再循環ポンプ吐出流量104が制御される。
貫流運転から循環運転に切り替える場合は、切り替えを行うボイラ出力(図2の例では25%ボイラ出力)で一定出力運転中に循環開始操作を行う。循環開始操作と切り替え時の挙動を図1及び図6にて説明する。
循環/貫流切り替え出力(図2では25%出力状態)にて出力一定運状態としておき、クーリング水流量調節弁12の自動制御を解除し、クーリング弁開度指令65はクーリング水流量調節弁整定開度設定60(図9では9%開度)が選択されるが整定バランスが保たれる開度設定のため、状態量は殆ど変動しない。その後、ボイラ再循環ポンプ流量調節弁24の自動制御を解除し、ボイラ再循環ポンプ流量調節弁開度指令92はボイラ再循環ポンプ流量調節弁初期開度設定88が選択され最低流量の運転となり、状態安定後にボイラ再循環ポンプ流量調節弁閉止設定87(零開度)が選択され、ボイラ再循環ポンプ流量調節弁24が全閉となり、ボイラ再循環ポンプ21を停止する。その操作途中において、ボイラ再循環ポンプ流量調節弁開度指令92にボイラ再循環ポンプ流量調節弁初期開度設定88が選択された後、クーリング水流量調節弁開度指令65をクーリング水流量調節弁整定開度設定60(図9では9%開度)からクーリング水流量弁終了開度設定61(図9では6%開度)に切り替えることで、ボイラ再循環ポンプ入口流体温度109は図9に示す通り余り変動せず、徐々にウォーミング水温度に安定する特性を示す。
またクーリング水流量102が増加するとボイラ再循環水流量103を維持するためボイラ循環ポンプ吐出流量104を増加させることになるが、ボイラ循環ポンプ21の吐出能力を超えないように、クーリング水流量調節弁開度上限設定79を設けて制御器56に上限制限として与える。
ボイラ再循環抜き出し管30にボイラ再循環水流量計33を設置し、ボイラ再循環水流量検出器34において得られたボイラ再循環水流量信号35が、ボイラ再循環流量設定関数97によりボイラ出力指令50に応じて生成されたボイラ再循環流量設定信号98と一致するように制御器85にてフィードバック制御され、ボイラ再循環流量調節弁24にてボイラ再循環ポンプ吐出流量104を調節することでボイラ再循環水流量103を目標流量に制御する。
W3 : ボイラ再循環水 W4 : ボイラ再循環ポンプ吐出水
1 火炉壁 2 ボイラ給水管
5 水壁降水管 6 節炭器入口管寄せ
7 節炭器出口管寄せ 8 火炉壁出口管寄せ
9 一次過熱器入口管寄せ 10 ボイラ再循環水クーリング管
11 ボイラ再循環水クーリング管
12 クーリング水流量調節弁 13 クーリング水流量計
14 クーリング水流量計測器 16 クーリング水流量信号
20 混合器 21 ボイラ再循環ポンプ
22 ボイラ再循環ポンプ出口管 23 ボイラ再循環ポンプ出口管
24 ボイラ再循環ポンプ流量調節弁
25 ボイラ再循環ポンプ吐出流量計
26 ボイラ再循環ポンプ吐出流量計測器
27 ボイラ再循環ポンプ入口温度計測器
28 ボイラ再循環ポンプ吐出流量信号
29 ボイラ再循環ポンプ入口温度信号
30 ボイラ再循環抜き出し管 31 ボイラ再循環抜き出し管
32 ボイラ再循環逆止弁 33 ボイラ再循環水流量計
34 ボイラ再循環水流量検出器 35 ボイラ再循環水流量信号
40 ウォーミング水調整弁
41 ボイラ再循環水クーリング管ウォーミング管
42 ボイラ再循環ポンプウォーミング管
43 ボイラ再循環ポンプウォーミング水逃し弁
45 ボイラ再循環ポンプウォーミング水逃し管
47 ボイラ再循環ポンプ入口水
50 ボイラ出力指令 51 クーリング水流量設定関数
52 クーリング水流量設定信号 54 加減算器
55 クーリング水流量偏差信号 56 制御器(PID制御)
57 クーリング水流量調節弁自動開度指令
58 クーリング水流量調節弁閉止設定
59 クーリング水流量調節弁初期開度設定
60 クーリング水流量調節弁整定開度設定
61 クーリング水流量調節弁終了開度設定
62 切替器 63 クーリング水流量調節弁規定開度指令
64 切替器 65 クーリング水流量調節弁開度指令
66 ボイラ再循環ポンプ入口温度上限関数
67 ボイラ再循環ポンプ入口温度上限設定信号
69 加減算器 70 ボイラ再循環ポンプ入口温度上限偏差
71 制御器(PID制御)
72 ボイラ再循環ポンプ入口流体温度補正信号
73 クーリング水流量調節弁開度下限設定
74 クーリング水流量調節弁開度下限信号
75 ボイラ再循環ポンプ入口温度設定関数
76 ボイラ再循環ポンプ入口温度設定信号
77 ボイラ再循環ポンプ入口温度偏差
78 クーリング流量調節弁先行信号設定関数
79 クーリング水流量調節弁開度上限設定
80 ボイラ再循環ポンプ吐出流量設定関数
81 ボイラ再循環ポンプ吐出流量設定信号
83 加減算器 84 ボイラ再循環ポンプ吐出流量偏差信号
85 制御器(PID制御)
86 ボイラ再循環ポンプ流量調節弁自動開度指令
87 ボイラ再循環ポンプ流量調節弁閉止設定
88 ボイラ再循環ポンプ流量調節弁初期開度設定
89 切替器
90 ボイラ再循環ポンプ流量調節弁規定開度指令
91 切替器
92 ボイラ再循環ポンプ流量調節弁開度指令
93 ボイラ再循環ポンプ入口温度補正制御ゲイン設定
94 ボイラ再循環ポンプ入口温度補正制御ゲイン
95 乗算器
96 ボイラ再循環ポンプ入口流体温度設定補正信号
97 ボイラ再循環流量設定関数 98 ボイラ再循環流量設定信号
99 ボイラ再循環流量偏差 100 出力指令
101 ボイラ入口給水流量 102 クーリング水流量
103 ボイラ再循環水流量 104 ボイラ再循環ポンプ吐出流量
107 混合部入口クーリング水温度
108 混合部入口ボイラ再循環水温度
109 ボイラ再循環ポンプ入口流体温度
110 ボイラ再循環ポンプ入口流体比容積
111 給水ポンプ給水流量 114 火炉壁入口管寄せ
Claims (11)
- 火炉内に配置された節炭器、火炉壁及び火炉内に配置される蒸発器と過熱器を含めた複数の伝熱管と、前記節炭器、火炉壁、蒸発器及び過熱器を含めた該伝熱管に順次蒸気生成用の水を供給するボイラ給水管(2)と、超臨界圧状態の火炉壁出口またはその下流位置の伝熱管からのボイラ再循環水をボイラ給水管(2)に再循環させるためのボイラ再循環ポンプ(21)とを備えた超臨界圧状態の定圧蒸気を得るための臨界圧定圧貫流ボイラの流体循環運転設備において、
ボイラ再循環ポンプ(21)を用いて火炉壁出口の伝熱管から超臨界圧状態で汽水分離できない流体の一部であるボイラ再循環水を抜き出してボイラ給水管(2)へ戻すために、火炉壁出口またはその下流位置の伝熱管からボイラ再循環ポンプ(21)の入口に接続するボイラ再循環抜き出し管(30,31)と、
ボイラ再循環ポンプ(21)の出口とボイラ給水管(2)を接続するボイラ再循環ポンプ出口管(22,23)と、
ボイラ給水管(2)から分岐させた給水の一部であるクーリング水を抜き出してボイラ再循環抜き出し管(30,31)の途中又はボイラ再循環ポンプ(21)の入口に接続するボイラ再循環水クーリング管(10,11)と、
前記三つの配管(30,31;22,23;10,11)のうち、少なくとも二つの配管に設けた流量検出手段(14,26,34)と、
前記少なくとも二つの配管に設けた流体流量調節手段(12,24)と
を備えたことを特徴とする超臨界圧定圧貫流ボイラの流体循環運転設備。 - 火炉内に配置された節炭器、火炉壁及び火炉内に配置される蒸発器と過熱器を含めた複数の伝熱管と、前記節炭器、火炉壁、蒸発器及び過熱器を含めた該伝熱管に順次蒸気生成用の水を供給するボイラ給水管(2)と、超臨界圧状態の火炉壁出口またはその下流位置の伝熱管からのボイラ再循環水をボイラ給水管(2)に再循環させるためのボイラ再循環ポンプ(21)とを備えた超臨界圧状態の定圧蒸気を得るための臨界圧定圧貫流ボイラの流体循環運転設備において、
前記ボイラ再循環ポンプ(21)は流体流量調節機能があるポンプであり、
該ボイラ再循環ポンプ(21)を用いて火炉壁出口の伝熱管から超臨界圧状態で汽水分離できない流体の一部であるボイラ再循環水を抜き出してボイラ給水管(2)へ戻すために、火炉壁出口またはその下流位置の伝熱管からボイラ再循環ポンプ(21)の入口に接続するボイラ再循環抜き出し管(30,31)と、
ボイラ再循環ポンプ(21)の出口とボイラ給水管(2)を接続するボイラ再循環ポンプ出口管(22,23)と、
ボイラ給水管(2)から分岐させた給水の一部であるクーリング水を抜き出してボイラ再循環抜き出し管(30,31)の途中又はボイラ再循環ポンプ(21)の入口に接続するボイラ再循環水クーリング管(10,11)と、
前記ボイラ再循環抜き出し管(30,31)又はボイラ再循環水クーリング管(10,11)のうちの少なくともいずれかの配管に設けた流体流量調節手段(12)と
を備えたことを特徴とする超臨界圧定圧貫流ボイラの流体循環運転設備。 - 請求項1又は2記載の超臨界圧定圧貫流ボイラの流体循環運転設備の運転方法であって、
火炉壁出口からボイラ給水管(2)にボイラ再循環水を戻す流体循環運転状態で、超臨界圧で汽水分離できない高いエンタルピのままのボイラ再循環水と低温のクーリング水の各流量をボイラ再循環ポンプ(21)及び前記三つの配管(30,31;22,23;10,11)のうちの少なくとも一つの配管に設けられた流体流量調節手段(12、24又は34)を使用して流体の流量調節し、必要なボイラ再循環水流量を確保して、ボイラ再循環ポンプ(21)の入口における流体温度(109)を規定値以下に抑制する機能を有することを特徴とする超臨界圧定圧貫流ボイラの流体循環設備の運転方法。 - ボイラ再循環抜き出し管(30,31)とボイラ再循環ポンプ出口管(22,23)とボイラ再循環水クーリング管(10,11)にそれぞれ流れるボイラ再循環水流量(103)、ボイラ再循環ポンプ(21)の吐出流量(104)及びクーリング水流量(102)のうちの少なくとも二つの流量をそれぞれの流量目標値に調節し、かつ各々の流量目標値は循環運転範囲全域で火炉壁に必要な最低給水流量を確保すると共に、ボイラ再循環ポンプ(21)の入口流体温度(109)を380℃以下の温度領域に保つ設定とすることを特徴とする請求項3記載の超臨界圧定圧貫流ボイラの流体循環設備の運転方法。
- ボイラ再循環ポンプ入口流体温度(109:信号29)が設定値より高くなった場合には、
(a)ボイラ出力指令(50)に応じて得られる予め決められたクーリング水流量設定値(信号52)と実クーリング水流量(信号16)との偏差(信号55)が零となるようにクーリング水流量調節手段(12)の開度を上げてクーリング水流量(102:信号16)を増加させる制御を行うか、または
(b)前記(a)の制御によるクーリング水流量(102:信号16)の制御と、ボイラ出力指令(50)に応じて予め決められたボイラ再循環ポンプ入口温度上限設定値(信号67)より実ボイラ再循環ポンプ入口流体温度(109:信号29)が大きい場合に、ボイラ再循環ポンプ入口温度上限設定値(信号67)と実ボイラ再循環ポンプ入口流体温度(109:信号29)との偏差(信号70)に応じたボイラ再循環ポンプ入口流体温度補正値(信号72)に基づき、ボイラ再循環ポンプ入口流体温度(109:信号29)がボイラ再循環ポンプ入口温度上限設定値(信号67)に低下するまでクーリング水流量(102:信号16)を増す方向に補正する制御との併用により、
クーリング水流量(102:信号16)を増加させる機能を持たせたことを特徴とする請求項4に記載の超臨界圧定圧貫流ボイラの流体循環設備の運転方法。 - ボイラ再循環ポンプ入口流体温度(109:信号29)が高くなり、クーリング水流量(102:信号16)を増加させた場合には、
(a)実ボイラ再循環ポンプ入口流体温度(109:信号29)がボイラ再循環ポンプ入口温度上限設定値(信号67)より大きい値である場合には、前記両方の温度偏差(信号70)に基づき予め決められたボイラ再循環ポンプ入口流体温度補正値(信号72)を出力指令(50)に応じて予め決められたボイラ再循環ポンプ吐出流量設定値(信号81)と実ボイラ再循環ポンプ吐出流量(信号28)との偏差(信号84)に加えること、または
(b)前記ボイラ再循環ポンプ入口流体温度補正値(信号72)に予め設定されている0〜1の値からなるボイラ再循環ポンプ入口温度補正制御ゲイン(信号94)を乗じて得られる補正値(信号96)を前記ボイラ再循環ポンプ吐出流量(104:信号28)の前記偏差値(信号84)に加えること、
によりボイラ再循環ポンプ吐出水吐出流量(104:信号28)を増方向に補正することでクーリング水流量増加分と同量又は同量以下の量でボイラ再循環ポンプ吐出流量(104:信号28)を増加させることを特徴とする請求項5記載の超臨界圧定圧貫流ボイラの流体循環設備の運転方法。 - クーリング水流量調節手段(12)により、出力指令(50)に応じて予め決められたクーリング水流量下限値(信号74)を下限値としてクーリング水流量(102:信号16)を制御することを特徴とする請求項4ないし6のいずれかに記載の超臨界圧定圧貫流ボイラの流体循環設備の運転方法。
- ボイラ出力指令(50)に応じたボイラ再循環ポンプ(21)の予め決められた入口温度設定値(信号76)と実ボイラ再循環ポンプ21の入口流体温度(109:信号29)との偏差(信号77)が零となるようにし、かつ
予め決められたクーリング水流量(102:信号16)の上限設定値(信号79)に基づいて、クーリング流量調節手段(12)によりクーリング水流量(102:信号16)を調節することでボイラ再循環ポンプ入口流体温度(109:信号29)を制御することを特徴とする請求項3記載の超臨界圧定圧貫流ボイラの流体循環設備の運転方法。 - (a)ボイラ再循環抜き出し管(30)に設けられたボイラ再循環水流量検出手段(34)により直接ボイラ再循環抜き出し水流量(信号35)を検出するか、または、
(b)ボイラ再循環ポンプ出口管(22,23)に設けられたボイラ再循環ポンプ吐出流量検出手段(26)により検出されたボイラ再循環ポンプ吐出水流量(104:信号28)からボイラ再循環水クーリング管(10,11)に設けられたクーリング水流量検出手段(14)に検出されるクーリング水流量(102:信号16)を引いてボイラ再循環水流量(103:信号35)とし、
得られたボイラ再循環水流量(103:信号35)が、ボイラ出力指令(50)に応じて予め決められたボイラ再循環流量設定値(信号98)と一致するようにボイラ再循環流量調節手段(24)によるボイラ再循環ポンプ吐出水流量(104:信号92)を調節することを特徴とする請求項3記載の超臨界圧定圧貫流ボイラの流体循環設備の運転方法。 - 請求項1又は2記載の超臨界圧定圧貫流ボイラの流体循環設備の運転方法であって、
ボイラ再循環水クーリング管(10,11)に一定流量のクーリング水(W2)を流すために用いる設定値の異なる予め決められた固定開度設定値(信号59,60,61)を二つ以上クーリング水流量調節手段(12)に設けることを特徴とする超臨界圧定圧貫流ボイラの流体循環設備の運転方法。 - ボイラ再循環水の循環運転の開始時には、クーリング水流量調節手段(12)で行う流量調節を予め決められた初期設定値(信号59)とし、ボイラ再循環ポンプ(21)を起動させた後にクーリング水(W2)をボイラ再循環水(W3)に混合させたボイラ再循環水温度(108)が上昇傾向となるタイミングで前記クーリング水流量調節手段(12)の初期設定値(信号59)から該初期設定値(信号59)より比較的流量を多くする整定設定値(信号60)に切り替え、
また、ボイラ再循環水(W3)の循環運転を停止し、貫流運転に切り替える時には、クーリング水流量調節手段(12)で行う流量調節を整定設定値(信号60)のままとし、その後、ボイラ再循環ポンプ流量調節手段(24)で行う流量調節を予め決められた初期設定値(信号88)で最低流量の運転を行い、状態安定後にボイラ再循環ポンプ流量調節手段(24)で行う流量調節を停止する設定(信号87)とし、次いでボイラ再循環ポンプ(21)を停止させ、その操作途中において、ボイラ再循環ポンプ流量調節手段(24)の前記初期設定値(信号88)が選択された後、クーリング水流量調節手段(12)の前記整定設定値(信号60)から予め決められた終了開度設定値(信号61)に切り替える
ことを特徴とする請求項10記載の超臨界圧定圧貫流ボイラの流体循環設備の運転方法。
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