JP2006320614A

JP2006320614A - 棺桶及び其の補強器具

Info

Publication number: JP2006320614A
Application number: JP2005148000A
Authority: JP
Inventors: Haruo Ikejima; 治男池島
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 2005-05-20
Filing date: 2005-05-20
Publication date: 2006-11-30

Abstract

【課題】
在庫管理がしやすく、輸送効率の高い棺桶を低コストで提供する。
【解決手段】
棺桶本体一部を分解、蝶番等、接続とし、折り畳み、復元が可能となり、無蝶番等の部分の強度不安は補強器具のロック装置により解消できた。又、補強器具は着脱可能とした。
【選択図】図７

Description

本発明は葬儀に際して遺体の収納等に使用する棺桶に関する

従来、人の遺体を収納して葬儀に使用する棺桶はその流通経路としてメーカー、問屋葬儀場、遺体収容先（病院、自宅等）となっているが、メーカーから問屋までは輸送効率を高めるため分解発送されるが、問屋にて組立完了後の流通段階では嵩張って不満が多かった。

従来の嵩張った完成品は葬儀場等における在庫管理上にも問題が多く、また遠く海外生産の場合でも分解輸送のためせっかくの安い人件費を最終組立工程に活用することが出来なかった。

本発明は上記従来の課題を解決するためなされたものであり、その目的はどの流通段階でも嵩張らず輸送効率が高く葬儀場等の保管倉庫でも場所を取らず管理しやすい棺桶を低コストで提供することである。

上記課題を解決するために、本発明は棺桶１の蓋部２を除く本体３を下部固定部４と上部折り畳み部５に分割し、さらにその上部折り畳み部５は長面５ａ、長面５ｂ、短面５ｃ、短面５Dに分割されている。そして折り畳み可能にするため、長面５ａと、短面５ｃ、長面５ｂと短面５Dが蝶番等６で連結されている。そして連結された長面５aと短面５ｃ及び長面５ｂと短面５Dは下部固定部４の垂直面４ａに長面５ａが、４ｂに長面５ｂがそれぞれ蝶番等６で連結されている。

そして機構的にあらかじめ連結できない長面５ａと短面５D、及び長面５ｂと短面５ｃの接合面には組立時に挿入する接合用ピン８用孔９が形成されている。

また、下部固定部４の垂直面４a、４ｂ、４ｃ、４D上に長面５aは短面５ｃを、長面５ｂは短面５Dを折り畳みながら、長面５a、長面５ｂ自体も下部固定部４に折り畳む様構成されている。

そして、下部固定部４の上部に折り畳んだ状態で連結された上部折り畳み部５は蓋部２の内側寸法より小さくなる様に構成されている、また、下部固定部４の側面には数個所運搬用の手掛り部７が形成されている。

また、使用前の組立完了後に本体３の上部折り畳み部５の外周には装飾を施された補強器具１０を装着する事ができる。そして其の補強器具１０は二つに分割され、分割された補強器具１０は長面１０ａと短面１０ｂで構成され蝶番等６により連結されている。

そして、其の補強器具１０の本体３と、接触する裏面には、長面１０ａは上部折り畳み部５の長面５ａ垂直桟１１を、短面１０ｂは短面５ｂの垂直桟１１を其れぞれ鋏み込み、締め付けるロック装置１２が形成されている。このロック装置１２は板スプリングで成型され、その反発力にて締付、ロックする様、構成されている。

本発明の棺桶によれば、蓋部を除く本体と一番強度が必要とされる底板部は、周囲に垂直面を残して下部固定部とし、又、一番空間が多く輸送時や在庫時の最悪要因とされてきた本体上部を分割、連結したため折り畳み収納が可能となり輸送時や在庫時における棺桶の体積を大幅に減少させ、完成品での流通が可能となり、在庫時の管理等にも優れた棺桶を提供することができる。

また、本体長面、短面を折り畳んで下部固定部に折り曲げた時、其の外周は蓋部内側寸法より小さく製作してあるため、輸送、在庫時に蓋部を本体上部に置いた状態での本体の長面、短面は蓋の内部にかくれるため、其の分、体積を少なくすることができる。

また、折り畳み収納を可能にするための折り曲げ部分は、蝶番等により連結されているため、棺桶の使用時には素早い組立が可能となり、機構的に蝶番連結の出来ない２個所の長面、短面、接合箇所も数本のピンを僅かな時間と工具により挿入することにより完成させることが出来る。

そして、棺桶として最重要である底板の周囲に垂直面をもうけたことにより、底板の強度を増大させる事ができた。これは下部固定部に形成された、運搬用手掛り部と共に安全性を向上させることができる。

さらに本発明の補強器具によれば、装飾を施された補強器具は棺桶本体をより豪華に飾ると共に、折り畳み棺桶の補強及び固定することができる。また、この補強器具は簡単に着脱可能なため、最後の火葬場で火葬炉内に送り込む前に回収して何回も使用可能である。この事により資源の浪費を抑えると共に葬儀を豪華に、しかも低コストで提供することができる。

以下添付図面を参照して、本発明の棺桶の実施形態について説明する。本発明の棺桶は主として使用前の中空時にあって、輸送、在庫管理に好適な一部折り畳み可能な棺桶である。図１ないし図７は本発明の棺桶の実施形態を示す。

本実施形態において、一部折り畳み可能な棺桶１は、蓋部２と本体３により形成され、棺桶本体３は下部固定部４と折り畳み可能な上部折り畳み部５に分割され、さらに上部折り畳み部５は長面５ａ、長面５ｂ、短面５ｃ、短面５Dに分割されている。そして折り畳み可能にするため、長面５aの片方と短面５ｃの片方、又、長面５ｂの片方と短面５Dの片方が蝶番等６で連結されている。そして、長面５aと長面５ｂはそれぞれ下部固定部４の垂直面４aと垂直面４ｂに蝶番等６で連結されているため、短面ｃ、短面Dを内側に畳み込んだまま、長面ａ、長面ｂを下部固定部４上の内側にそれぞれ格納することにより、大幅な体積の圧縮を可能とした。そして下部固定部４の側面に設けられた数個所の手掛り７により、遺体運搬時の安全性を高めることができる。

そして、各折れ曲がり部を蝶番等６にて連結され、収納された上部折れ畳み部５は、棺桶１の使用時においては極めて短時間で組立を完了することができる。

又、構造的にあらかじめ連結できない長面５ａと短面５D及び、長面５ｂと短面５ｃの接合面のロックは、その接合面に形成された孔９に接合用ピン８の挿入により、強固に素早く完了することができる。

そして、本実施形態において、本発明の補強器具１０は、施された装飾により棺桶１本体をより豪華に見せると同時に、本体３の接合部の強化を補強器具１０の長面１０ａ及び短面１０ｂの裏面に設置されたロック装置１２により、棺桶１側面の垂直桟に簡単に確実に着脱することが出来る。

以上説明した本発明の棺桶は、上記した実施形態のみの構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の本質を逸脱しない範囲において任意の改変を行ってもよい。

本発明の棺桶は、現在棺桶用として使用されている木、竹、等すべての材質に適用可能である。

本発明の棺桶全体図である。図１の棺桶の分割状態を示す説明図である。図１の棺桶の上部折り畳み部説明図である。図１の棺桶の上部折り畳み部を下部固定部に折り畳んだ状態を示す説明図である。図１の棺桶の上部折り畳み部接合の一部省略説明図である。図１の棺桶の補強器具説明である。図１の棺桶の外周に補強器具を取り付けた状態を示す説明図である。図１の棺桶の本体を折り畳み、其の上に蓋を重ねた状態を示す説明図である。

符号の説明

１、棺桶
２、蓋
３、棺桶本体
４、下部固定部
４ａ、下部固定部垂直面(長面)
４ｂ、同上
４ｃ、下部固定部垂直面(短面)
４Ｄ、同上
５、上部折り畳み部
５ａ、上部折り畳み部(長面)
５ｂ、同上
５ｃ、上部折り畳み部(短面)
５Ｄ、同上
６、蝶番等
７、運搬用手掛り部
８、接合用ピン
９、接合用孔
１０、補強器具
１０ａ、補強器具（長面）
１０ｂ、補強器具（短面）
１１、垂直桟
１２、ロック装置

Claims

棺桶の蓋部を除く本体を底板側である下部固定部と上部折り畳み部に分割し、さらに上部折り畳み部を長面側板２枚、短面側板２枚に分割した上、長、短面側板を蝶番等にて連結して折り曲げ可能となった２組の長、短面側板を下部固定部長面部分にさらに蝶番等にて連結し、短面側板を長面側板に畳み込んだままその長面側板を下部固定部に折り曲げ及び復元を可能としたことを特徴とする棺桶。
棺桶の蓋部を除く本体を底板側である下部固定部と上部折り畳み部に分割し、さらに上部折り畳み部を長面側板２枚、短面側板２枚に分割した上、長、短面側板を蝶番等にて連結して折り曲げ可能となった２組の長、短面側板を下部固定部長面部分にさらに蝶番等にて連結し、短面側板を長面側板に畳み込んだままその長面側板を下部固定部に折り曲げ及び復元を可能としたことを特徴とする請求項１の棺桶であって、その棺桶の復元時に長面側板と短面側板の蝶番等の無い接合部を補強するための補強器具であって、その蝶番等により連結された長、短面の裏面に棺桶本体の垂直桟を鋏み込み締め付けるロック装置が設けられていることを特徴とする請求項１に記載の棺桶の補強器具。