JP2006320598A - 血管塞栓具 - Google Patents

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保明 荒井
Toru Yokogawa
徹 横川
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Abstract

【課題】血管内壁にしっかりと安定して固定でき、X線透視画像での視認性も良好な、し
かも血液の急速凝固も考慮された最適な血管塞栓具を提供する。
【解決手段】
以下一つの実施例で説明する。血管塞栓具は長さ4mmの6本の直線部1 〜6 が5カ所の屈折部7 〜11を介して1本に連なったものである。両端寄りの第1屈折部7 と第5屈折部11は実質上重なって複数の直線部がそれぞれ屈折部を介して1本に連なり、これによって血管塞栓具は平面に見て略菱形をなすように閉じている。血管塞栓具は、その全長に亘って延びる線径0.075mmのニチノール製の芯線12と、芯線12の各直線部に巻付けられた線径0.08mmのプラチナ製の巻線13と、巻線巻付け部に設けられた血液凝固促進部材14とからなる。

【選択図】 図1

Description

本発明は、血管の塞栓用に使用する血管塞栓具に関するものである。
医療において動静脈奇形に対する血管塞栓や癌細胞への栄養血管の塞栓等のため、血管
の所望位置内部に血管塞栓具を留置するIVR(interventional radiology)手技が、患
者に対する手術負荷が軽いことから多用されている。
この手術で使用される血管塞栓具には、従来、円形螺旋コイル状もしくは直線状の全体
形状をなすものが多く、例えば特許文献1には、多層螺旋コイル状をなす血管塞栓具が提案されている。特許文献1は、送達カテーテルから放出されると層状の複合螺旋形状に自己形成する多重巻線螺旋コイルであり、閉塞が必要とされる人体のいかなる部位にも使用され得るとしている。
特開平9−99094
しかし、従来型の血管塞栓具では、その全体形状が円形螺旋コイル状や直線状、あるいは多層螺旋コイル状といった全体的に突起の少ない形状であるため、血管内壁との間の摩擦抵抗を大きく取れず、そのため、これらを血管の所望位置にしっかりと安定させて留置することが出来ず、血管塞栓処置時等に塞栓具が血管上流側からの血圧等により下流方向へ流されてしまう恐れがある。このため、現状においてはその移動摩擦抵抗を大きくさせるため、その血管塞栓具を多数個留置することで対応せざるを得ない。
本発明は、従来の血管塞栓具の上述した問題点を解決することを課題とする。
本発明による血管塞栓具は、複数の直線部がそれぞれ屈折部を介して1本に連なり、少ない屈折部で全体的に塞栓具として有効な立体形状を構成するように複数の屈折部で屈折した血管塞栓具であって、血管塞栓具の全長に亘って延びかつ立体形状を記憶した材料からなる芯線と、芯線の各直線部にX線不透過性の巻線が巻付けられてなる巻線巻付け部と、各巻線巻付け部に設けられた血液凝固促進部材とからなることを特徴とするものである。
本発明による血管塞栓具の形態では、屈折部を介して1本に連なる直線部の本数は、好ましくは2〜12本であり、より好ましくは4〜8本であり、特に好ましくは6本である。両端寄りの2カ所の屈折部が実質上重なることによって、血管塞栓具は閉じていてもよい。直線部の本数が少なすぎると塞栓効果が小さくなり、多すぎるとカテーテルとの摩擦が増え、カテーテル通過性に悪影響が出るという問題がある。
本発明の血管塞栓具の構成要素である直線部分の長さは、内径0.018インチのカテーテル用であれば、2〜8mmが好ましく、3〜7mmがより好ましく、3〜6mmが特に好ましい。また、内径0.035インチのカテーテル用であれば、3〜15mmが好ましく、5〜13mmがより好ましく、6〜11mmがさらに好ましい。血管塞栓具を構成する複数の直線部分の長さは同じであることが好ましいが、異なっていても良い。
血管塞栓具の全長に亘って延びる芯線の材料は、既知のステンレス鋼、形状記憶合金、その他金属、合金であればよく、好ましくは形状記憶合金、例えばニッケルとチタンからなる形状記憶合金であるニチノールである。形状記憶合金製の中芯を使用することにより、血管塞栓具が内径0.018インチ等の細いカテーテル内を送達していく時は、全体が実質上直線状となるが、カテーテル先端から血管内の所望位置に放出された後は実質上元の立体形状に復する。
血液凝固促進部材は、ダクロン、ポリグリコール酸、ポリ乳酸等のポリエステル、フルオロポリマー等のポリテトラフルオロエチレン、ナイロン等のポリアミド、絹等の天然高分子を使用することができ、好ましくは微細繊維束、より好ましくは微細ポリエステル糸の集合した繊維束からなる。取り付けられる繊維束の長さは、0〜30mmが好ましく、2〜20mmがより好ましく、3〜17mmが特に好ましい。長くなるほど塞栓効果は高まるが、カテーテル通過性が悪くなる。また、血管塞栓具の1直線部分あたりの繊維束取り付け箇所は1箇所以上が好ましい。
X線不透過性の巻線の材料としては、プラチナ、パラジウム、ロジウム、金、タングステン等を使用することができ、X線不透過性の高いプラチナ等が好ましい。
本発明による血管塞栓具は、その前端および/または後端に、例えば円形螺旋コイル状もしくは直線状の全体形状をなす血管塞栓具を結合させて使用することが可能である。また、本発明による血管塞栓具は、血管内の塞栓希望位置に単独または複数個使用することができ、例えば円形螺旋コイル状もしくは直線状の全体形状をなす血管塞栓具や、特許文献1に記載の多層螺旋コイル状をなす血管塞栓具を組み合わせて使用することもできる。この形態では、本発明の血管塞栓具により主に血管内固定性を確保し、従来の血管塞栓具や、公知の血液凝固因子により血液凝固性を確保することも可能である。本発明は、上記の使用方法によってなんら限定されるものではない。
本発明による血管塞栓具では、複数の直線部を連ねる屈折部は、カテーテル内を送達する時の抵抗を少なくするため個数を少なく、かつ、全体的に塞栓具として有効な立体形状を構成するように屈折しており、かつ強度的にも十分な形状記憶合金を芯線に用いているため血管塞栓具を血管内部でしっかりと安定して留置させることができると共に、屈折部による血管内壁への刺激により血管収縮を起こさせ、さらに血管内固定性を向上することができる。
芯線の直線部にはX線不透過性の巻線が巻付けられているので、血管塞栓具留置時にX線透視にて血管塞栓具の位置を監視しながら留置手技を行うことができる。
さらに、巻線巻付け部には血液凝固促進部材が設けられているので、血管塞栓具留置時に血液の凝固を促進させることができる。
こうして、本発明によれば、血管塞栓具に要求される血管内安定固定、X線透視視認性、血液急速凝固性の要求を全て満足した血管塞栓具を実現することができる。
つぎに、実施例を示して本発明を具体的に説明する。
図1は本発明における血管塞栓具の1実施例を示す平面図、図2はその正面図である。
血管塞栓具は長さ4mmの6本の直線部(1) 〜(6) が5カ所の屈折部(7) 〜(11)を介して1本に連なったものである。第1直線部(1) は末端から第1屈折部(7) に向かって上向きに傾斜し、第2直線部(2) は第1屈折部(7) から第2屈折部(8) に向かって下向きに傾斜し、第3直線部(3) は第2屈折部(8) から第3屈折部(9) に向かって上向きに傾斜し、第4直線部(4) は第3屈折部(9) から第4屈折部(10)に向かって下向きに傾斜し、第5直線部(5) は第4屈折部(10)から第5屈折部(11)に向かって上向きに傾斜し、第6直線部(6) は第5屈折部(11)から末端に向かって下向きに傾斜している。したがって、第1屈折部(7) 、第3屈折部(9) および第5屈折部(11)は、第2屈折部(8) および第4屈折部(10)に対し、高い位置にある。
両端寄りの2カ所の屈折部、すなわち第1屈折部(7) と第5屈折部(11)は実質上重なっており、これによって血管塞栓具は平面に見て略菱形をなすように閉じている。
血管塞栓具は、その全長に亘って延びる線径0.075mmのニチノール製の芯線(12)と、芯線(12)の各直線部に線径0.08mmのプラチナ製の巻線が巻付けられてなる巻線巻付け部(13)と、各巻線巻付け部(13)に設けられた血液凝固促進部材(14)とからなる。巻線は芯線(12)の各直線部に螺旋状に巻き付けられ、位置ずれ防止のため要所で接着固定されている。巻線巻付け部(13)の長さは3mmである。血液凝固促進部材(14)は微細ポリエステル糸の集合した4mm長の繊維束からなり、その基部は巻線巻付け部(13)において巻線巻き付け時に芯線(12)と巻線の間および巻線どうしの間に巻き込まれている。
この実施例で製作した血管塞栓具は、血管内径4〜5mm用として使用されるサイズのものであり、必要に応じて複数個を同位置に留置する。
血管塞栓具を血管内に留置するには、血管塞栓具を細い管状のカテーテル内を通過させ、目的位置に導く。血管塞栓具は自然状態では図1に示す如くの形状をなすが、カテーテル内に挿入していくためには直線状になる必要がある。この実施例では血管塞栓具の芯線(12)は形状記憶合金で構成されているので、芯線(12)に予め図1の形状を記憶させておき、血管塞栓具をカテーテル内に挿入して行く時は、これは直線状とされるが血管内の所定位置に放出された際には瞬時に元のジグザグ立体形状に戻る。
また、血管塞栓具留置時には術者はX線透視画像を見ながら操作するので、血管塞栓具はX線視認性であることが必要となり、この理由からX線を遮蔽する線材、この実施例ではプラチナ製の巻線が芯線(12)の各直線部に巻付けられている。
さらに、血管塞栓具が血管内に放出された時にその周囲の血液を急速に凝固させるため、この実施例では微細ポリエステル糸の集合した4mm長の繊維束を各巻線巻付け部に巻き込んである。
この血管塞栓具を内径0.018インチのカテーテルを用いて豚の動脈血管内に留置した結果、血管下流に流されることなく確実に目的部位に留置できることを確認した。
芯線(12)は同じであるが巻線(13)を線径0.05mmと細くして、その分、微細ポリエステル糸の集合した繊維束を8mm長とした以外は実施例1と同様に行った。これにより血液急速凝固性が高まることを確認した。
内径0.035インチのカテーテル用として芯線(12)を線径0.1mmのニチノール製とし、その6本の直線部長さを7mmとし、微細ポリエステル糸の集合した繊維束を15mm長とし、各直線部に二ヶ所ずつ巻き込んだ以外は実施例1と同様に行った。本実施例は血管内径約7〜8mm用として製作した。
この血管塞栓具を、カテーテルを用いて豚動脈血管内に留置した結果、血管下流に流されることなく確実に目的部位に留置でき、血液急速凝固性も向上したことを確認した。
ここに述べる実施例は本発明の一実施例であり、本発明の目的を達する材質、構造、形状であれば何ら制限されるものではない。
本発明における血管塞栓具の実施例を示す平面図である。 上記実施例を示す正面図である。
符号の説明
(1) 第1直線部
(2) 第2直線部
(3) 第3直線部
(4) 第4直線部
(5) 第5直線部
(6) 第6直線部
(7) 第1屈折部
(8) 第2屈折部
(9) 第3屈折部
(10)第4屈折部
(11)第5屈折部
(12)芯線
(13)巻線巻付け部
(14)血液凝固促進部材

Claims (5)

  1. 複数の直線部がそれぞれ屈折部を介して1本に連なり、少ない屈折部で全体的に塞栓具として有効な立体形状を構成するように複数の屈折部で屈折した血管塞栓具であって、血管塞栓具の全長に亘って延びかつ立体形状を記憶した材料からなる芯線と、芯線の各直線部にX線不透過性の巻線が巻付けられてなる巻線巻付け部と、各巻線巻付け部に設けられた血液凝固促進部材とからなることを特徴とする血管塞栓具。
  2. 4〜8本の直線部がそれぞれ屈折部を介して1本に連なる請求項1記載の血管塞栓具。
  3. 6本の直線部が5カ所の屈折部を介して1本に連なる請求項1記載の血管塞栓具。
  4. 両端寄りの2カ所の屈折部が実質上重なることによって、閉じている請求項1〜3のいずれかに記載の血管塞栓具。
  5. 血液凝固促進部材が微細繊維束からなる請求項1〜4のいずれかに記載の血管塞栓具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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