JP2006319451A - アンテナ装置及び携帯無線端末 - Google Patents
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Abstract
【課題】 アンテナ装置及び携帯無線端末において、大きなアンテナエレメントや複数のアンテナエレメントを用いずに、1つのアンテナエレメントで広帯域のアンテナ特性を確保すること。
【解決手段】 素体に導体パターンが形成されたローディング素子2と、導体パターンとグラウンドとの間に接続される第1チップインダクタ3と、第1チップインダクタ3に給電する給電点P1と、導体パターンと第1チップインダクタ3との間に接続された周波数調整部4と、を備え、周波数調整部4が、導体パターンの一端と第1チップインダクタ3とを接続する容量可変ダイオード6A、6Bと、容量可変ダイオード6A、6Bのキャパシタンスを送信時と受信時とで異なる値に変更する容量可変手段7と、を備えている。
【選択図】 図1
【解決手段】 素体に導体パターンが形成されたローディング素子2と、導体パターンとグラウンドとの間に接続される第1チップインダクタ3と、第1チップインダクタ3に給電する給電点P1と、導体パターンと第1チップインダクタ3との間に接続された周波数調整部4と、を備え、周波数調整部4が、導体パターンの一端と第1チップインダクタ3とを接続する容量可変ダイオード6A、6Bと、容量可変ダイオード6A、6Bのキャパシタンスを送信時と受信時とで異なる値に変更する容量可変手段7と、を備えている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、例えば携帯電話機等の送信領域と受信領域との周波数帯域が離間して広帯域なアンテナ特性が要望される場合に好適なアンテナ装置及びこれを備えた携帯無線端末に関する。
近年、携帯電話機に用いられるアンテナは、破損防止やデザイン性等の観点から、ロッドアンテナから内蔵型アンテナへと徐々に移行している。例えば、特許文献1では、1つの内蔵アンテナを備えた携帯電話装置が開示されている。
携帯電話機等では、図8に示すように、800〜900MHz帯においてFDD(Frequency Division Duplex:周波数分割デュープレクス)方式が採用されている。このFDD方式では、送信帯域と受信帯域とが55MHzや130MHzといった間隔で離れているために、使用するアンテナとしては100〜140MHzという広帯域をカバーする必要がある。
携帯電話機等では、図8に示すように、800〜900MHz帯においてFDD(Frequency Division Duplex:周波数分割デュープレクス)方式が採用されている。このFDD方式では、送信帯域と受信帯域とが55MHzや130MHzといった間隔で離れているために、使用するアンテナとしては100〜140MHzという広帯域をカバーする必要がある。
上記従来の技術には、以下の課題が残されている。
すなわち、アンテナエレメントは小型化すると、一般的に帯域幅が狭くなるために、アンテナを内蔵化した場合には、比較的大きなアンテナ空間を確保しないと、十分な帯域幅のアンテナ特性を実現することは困難である。しかしながら、近年の携帯電話機の多機能化により、アンテナエレメントに許容される空間は非常に小さくなっているのが現状である。広帯域を確保するために共振周波数の異なる2つのアンテナエレメントを内蔵することも考えられるが、小さく限られた携帯電話機内の内蔵空間に2つのアンテナエレメントを搭載することはスペース的に困難になってきていると共に、部材点数が増えて製造コストの増大を招いてしまう不都合がある。
すなわち、アンテナエレメントは小型化すると、一般的に帯域幅が狭くなるために、アンテナを内蔵化した場合には、比較的大きなアンテナ空間を確保しないと、十分な帯域幅のアンテナ特性を実現することは困難である。しかしながら、近年の携帯電話機の多機能化により、アンテナエレメントに許容される空間は非常に小さくなっているのが現状である。広帯域を確保するために共振周波数の異なる2つのアンテナエレメントを内蔵することも考えられるが、小さく限られた携帯電話機内の内蔵空間に2つのアンテナエレメントを搭載することはスペース的に困難になってきていると共に、部材点数が増えて製造コストの増大を招いてしまう不都合がある。
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたもので、大きなアンテナエレメントや複数のアンテナエレメントを用いずに、1つのアンテナエレメントで広帯域のアンテナ特性を確保することができるアンテナ装置及びこれを備えた携帯無線端末を提供することを目的とする。
本発明は、前記課題を解決するために以下の構成を採用した。すなわち、本発明のアンテナ装置は、誘電体または磁性体あるいはその両方を兼ね備えた複合材料からなる素体に線状の導体パターンが形成されたローディング素子と、前記導体パターンの一端とグラウンドとの間に接続されるインダクタ部と、前記インダクタ部の一端に給電する給電点と、前記導体パターンの一端と前記インダクタ部との間に接続された周波数調整部と、を備え、前記周波数調整部が、前記導体パターンの一端と前記インダクタ部とを接続する容量可変素子と、前記容量可変素子のキャパシタンスを送信時と受信時とで異なる値に変更する容量可変手段と、を備えていることを特徴とする。
このアンテナ装置の共振周波数は、アンテナエレメントの電気長によるインダクタンス成分をLとし、容量可変素子によるキャパシタンス成分をCとしたときに、1/√(L・C)に比例する。そこで、このアンテナ装置では、容量可変素子のキャパシタンスを送信時と受信時とで異なる値に変更する容量可変手段を備えているので、送信時と受信時とで異なるキャパシタンス成分Cにより異なる共振周波数を得ることができる。すなわち、送信時では、送信周波数帯域に対応させたキャパシタンス成分とすると共に、受信時にでは、受信周波数帯域に対応したキャパシタンス成分に変更することで、一つのアンテナエレメントで広帯域なアンテナ特性を得ることができる。したがって、互いに離間した送信周波数帯域及び受信周波数帯域で送受信するFDD方式でも、良好な通信特性を得ることができる。
また、本発明のアンテナ装置は、前記容量可変素子が、容量可変ダイオードで構成され、前記容量可変手段が、送信信号と受信信号との信号経路の切り替え制御を行うアンテナスイッチと、前記アンテナスイッチの切り替え制御を行う制御電圧に連動して前記容量可変ダイオードに印加するバイアス電圧を変更するバイアス電圧変更手段と、を有していることを特徴とする。
このアンテナ装置では、アンテナスイッチの切り替え制御を行う制御電圧に連動して容量可変ダイオードに印加するバイアス電圧を変更するので、アンテナスイッチの制御電圧と連動して容量可変ダイオードのキャパシタンスが変わり、共振周波数を送信時に送信周波数帯域に合わせると共に受信時に受信周波数帯域に合わせて変更することが可能になる。
また、本発明のアンテナ装置は、前記導体パターンの一端が接続される集中定数素子が設けられていることを特徴とする。すなわち、このアンテナ装置では、集中定数素子によって、ローディング素子の導体パターンの長さを変更することなく、電気長を調整可能となるので、予め共振周波数を調整できると共に、給電点におけるアンテナ装置のインピーダンスを整合させることができる。
本発明の携帯無線端末は、互いに離間した送信周波数帯域及び受信周波数帯域で送受信可能な携帯無線端末であって、筐体と、前記筐体内に内蔵された上記本発明のいずれか一つのアンテナ装置と、を備えていることを特徴とする。すなわち、この携帯無線端末では、上記本発明のアンテナ装置を筐体内に内蔵しているので、多機能化されて小さくなった内蔵空間でも、一つのアンテナエレメントで広帯域なアンテナ特性を確保することができる。
本発明によれば、以下の効果を奏する。
すなわち、本発明に係るアンテナ装置及び携帯無線端末によれば、容量可変素子のキャパシタンスを送信時と受信時とで異なる値に変更する容量可変手段を備えているので、送信時と受信時とで異なる共振周波数を得ることができ、FDD方式でも、一つのアンテナエレメントで、互いに離間した送信周波数帯域及び受信周波数帯域に対応した広帯域なアンテナ特性を得ることができる。したがって、本発明では、携帯無線端末において、多機能化され小さくなった内蔵空間に実装した一つのアンテナエレメントで、十分な広帯域のアンテナ特性を確保することが可能になる。
すなわち、本発明に係るアンテナ装置及び携帯無線端末によれば、容量可変素子のキャパシタンスを送信時と受信時とで異なる値に変更する容量可変手段を備えているので、送信時と受信時とで異なる共振周波数を得ることができ、FDD方式でも、一つのアンテナエレメントで、互いに離間した送信周波数帯域及び受信周波数帯域に対応した広帯域なアンテナ特性を得ることができる。したがって、本発明では、携帯無線端末において、多機能化され小さくなった内蔵空間に実装した一つのアンテナエレメントで、十分な広帯域のアンテナ特性を確保することが可能になる。
以下、本発明に係るアンテナ装置及び携帯無線端末の一実施形態を、図1から図7を参照しながら説明する。
本実施形態のアンテナ装置は、例えばFDD方式を採用した携帯電話機(携帯無線端末)に搭載されるものであり、例えばPDC(Personal Digital Cellular)のD帯用の無線機に適用されるものである。このアンテナ装置1は、図1及び図2に示すように、図示しない絶縁性樹脂基板上に実装され素体2aに線状の導体パターン2bが形成されたローディング素子2と、導体パターン2bの一端とグラウンドとの間に接続される第1チップインダクタ(インダクタ部)3と、第1チップインダクタ3の一端に給電する給電点P1と、導体パターン2bの一端と第1チップインダクタ3との間に接続された周波数調整部4と、を備えている。
上記ローディング素子2の素体2aは、図2に示すように、アルミナ等の誘電体または磁性体あるいはその両方を兼ね備えた複合材料で直方体形状とされ、その表面に導体パターン2bが長手方向に対して螺旋形状に巻回されている。この導体パターン2bの両端は、絶縁性樹脂基板上のランドに接続するように、素体2aの裏面に形成された接続導体2c、2dにそれぞれ接続されている。
また、上記導体パターン2bの一端には、アンテナ装置1の共振周波数を設定する働きを有する第2チップインダクタ(集中定数素子)5が接続されている。
また、上記導体パターン2bの一端には、アンテナ装置1の共振周波数を設定する働きを有する第2チップインダクタ(集中定数素子)5が接続されている。
上記第1チップインダクタ3は、給電点P1とグラウンドとを接続するように配置されている。この第1チップインダクタ3は、アンテナ装置1のインピーダンスを調整する働きを有するものである。
上記周波数調整部4は、導体パターン2bの一端と第1チップインダクタ3との間で互いにカソード側が対向するように接続された容量可変ダイオード(容量可変素子:バリキャップ)6A、6Bと、容量可変ダイオード6A、6Bの接続点P2にバイアス電圧を印加して容量可変ダイオード6A、6Bのキャパシタンスを送信時と受信時とで異なる値に変更する容量可変手段7と、を備えている。
上記容量可変手段7は、送信信号と受信信号との信号経路の切り替え制御を行うアンテナスイッチ8と、アンテナスイッチ8の切り替え制御を行う制御電圧に連動して容量可変ダイオード6A、6Bに印加するバイアス電圧を変更するバイアス電圧変更手段9と、を有している。例えば、容量可変ダイオード6A、6Bは、バイアス電圧変更手段9によって印加する逆電圧のバイアス電圧を高くすると、内部の空乏層の幅が広がり、キャパシタンスが小さくなる。
また、アンテナ装置1は、容量可変ダイオード6Aのアノード側とグラウンドとを接続して容量可変ダイオード6A、6Bに流れる高周波信号がグラウンドに流れることを防止する第1RFブロックインダクタ10と、容量可変ダイオード6Bのアノード側とグラウンドとを接続して容量可変ダイオード6A、6Bに流れる高周波信号がグラウンドに流れることを防止する第2RFブロックインダクタ11と、バイアス電圧変更手段9と接続点P2とを接続して容量可変ダイオード6A、6Bに流れる高周波信号がバイアス電圧変更手段9に流れることを防止する第3RFブロックインダクタ12と、容量可変ダイオード6Bのアノード側と給電点P1とを接続して受信信号中の直流電流成分を除去するDCブロックコンデンサ13と、を備えている。
上記アンテナスイッチ8は、SPDT(Single Pole Double Throw)と呼ばれるICであり、高周波回路の入力端子S5と、第1出力端子S1及び第2出力端子S3と、第1出力端子S1及び第2出力端子S3のいずれか一方に出力するための第1制御端子S6及び第2制御端子S4と、グラウンドに接続されるグラウンド端子S2と、の6つの端子を有している。
上記第1制御端子S6及び第2制御端子S4に印加する電圧の組み合わせが、以下の表1に示す真理表として与えられる。
上記第1制御端子S6及び第2制御端子S4に印加する電圧の組み合わせが、以下の表1に示す真理表として与えられる。
上記第1出力端子S1は、送信側コンデンサ14を介してTx用の高周波回路に接続されており、上記第2出力端子S3は、受信側コンデンサ15を介してRx用の高周波回路に接続されている。なお、上記送信側コンデンサ14及び受信側コンデンサ15も、DCブロックコンデンサ13と同様にDCブロックコンデンサである。
上記第1制御端子S6は、第1スイッチ16を介して電源17に接続されており、上記第2制御端子S4は、第2スイッチ18を介して電源17に接続されている。なお、第1制御端子S6と第1スイッチ16との間に、グラウンドと一端が接続された第1コンデンサ19の他端が接続されている。また、第2制御端子S4と第2スイッチ18との間に、グラウンドと一端が接続された第2コンデンサ20の他端が接続されている。なお、上記第1コンデンサ19及び第2コンデンサ20は、電源17と並列に接続して電源17の変動を緩和するためのバイパスコンデンサである。
上記第1制御端子S6は、第1スイッチ16を介して電源17に接続されており、上記第2制御端子S4は、第2スイッチ18を介して電源17に接続されている。なお、第1制御端子S6と第1スイッチ16との間に、グラウンドと一端が接続された第1コンデンサ19の他端が接続されている。また、第2制御端子S4と第2スイッチ18との間に、グラウンドと一端が接続された第2コンデンサ20の他端が接続されている。なお、上記第1コンデンサ19及び第2コンデンサ20は、電源17と並列に接続して電源17の変動を緩和するためのバイパスコンデンサである。
上記バイアス電圧変更手段9は、第1制御端子S6と第1スイッチ16との間に一端が接続され他端が第3RFブロックインダクタ12に接続された第1抵抗R1と、第1抵抗R1の他端に一端が接続されグラウンドに他端が接続された第2抵抗R2と、を備えている。これら第1抵抗R1及び第2抵抗R2は、容量可変ダイオード6A、6Bに印加するバイアス電圧を調整するためのものである。
このアンテナ装置1の共振周波数は、アンテナエレメントの電気長によるインダクタンス成分をLとし、容量可変ダイオード6A、6Bによるキャパシタンス成分をCとしたときに、1/√(L・C)に比例する。そこで、容量可変ダイオード6A、6Bのキャパシタンスをバイアス電圧変更手段9によって変化させることで、アンテナ装置1の共振周波数を切り替えることができる。
次に、本実施形態のアンテナ装置1における送受信方法について、図3から図6を参照して説明する。
FDD方式の無線機では、通常は待ち受け状態であるためにアンテナ特性としては、Rx帯(受信帯域)に共振周波数が設定されている必要がある。そのため、バイアス電圧変更手段9は、アンテナスイッチ8の送信信号の制御端子である第1制御端子S6と連動するように設定している。すなわち、待ち受け時には、図3に示すように、第1スイッチ16が「OFF」(第2スイッチ18は「ON」)で、第1制御端子S6が「Low」の状態であるから、容量可変ダイオード6A、6Bへのバイアス電圧も0Vとなっている。
なお、バイアス電圧が0Vのときに、図4に示すように、Rx帯(受信帯域)に共振周波数が一致するように、第2チップインダクタ5等が予め調整されている。このように、第2チップインダクタ5によって、ローディング素子2の導体パターン2bの長さを変更することなく、電気長を調整可能であり、共振周波数を調整することができる。また、給電点P1におけるアンテナ装置1のインピーダンスを整合させることができる。なお、図4は、アンテナ装置1のVSWR(Voltage Standing Wave Ratio:電圧定在波比)特性を示すグラフである。
このアンテナ装置1におけるバイアス電圧に対する共振周波数の依存性は、図5に示すような関係にあるため、Tx帯(送信帯域)に共振をシフトさせるためには、バイアス電圧として2.07V印加すればよい。
したがって、第1抵抗R1及び第2抵抗R2の抵抗値R1及びR2を、以下の式(1)に従って、それぞれ抵抗のE12系列から12kΩ及び33kΩに選択することで、図6に示すように、送信時に第1スイッチ16を「ON」(第2スイッチ18は「OFF」)にし、第1制御端子S6に電源電圧(Vcont1)2.8V、容量可変ダイオード6A、6Bに2.05Vを印加する。このとき、図4に示すように、送信時の共振周波数をTx帯にシフトさせることができる。
したがって、第1抵抗R1及び第2抵抗R2の抵抗値R1及びR2を、以下の式(1)に従って、それぞれ抵抗のE12系列から12kΩ及び33kΩに選択することで、図6に示すように、送信時に第1スイッチ16を「ON」(第2スイッチ18は「OFF」)にし、第1制御端子S6に電源電圧(Vcont1)2.8V、容量可変ダイオード6A、6Bに2.05Vを印加する。このとき、図4に示すように、送信時の共振周波数をTx帯にシフトさせることができる。
バイアス電圧=R2/(R1+R2)×Vcont1 ・・・式(1)
FDD方式では、図8に示すように、Tx(送信帯域)とRx(受信帯域)とが55MHzや130MHzといった間隔で離れているが、Tx及びRxの帯域幅自体は40MHz程度である。よって、上述したように、送受信するタイミングでアンテナ装置1の共振周波数が連動すれば、アンテナ装置1に必要とされる帯域幅は40MHzと非常に狭い帯域で充分となる。
このように本実施形態では、容量可変ダイオード6A、6Bのキャパシタンスを送信時と受信時とで異なる値に変更する容量可変手段7を備えているので、送信時と受信時とで異なるキャパシタンス成分にすることで共振周波数を送信周波数帯域と受信周波数帯域との間でシフトさせることができる。したがって、一つのアンテナエレメントで広帯域なアンテナ特性を得ることができ、互いに離間した送信周波数帯域及び受信周波数帯域で送受信するFDD方式でも良好な通信特性を得ることができる。
また、アンテナスイッチ8の切り替え制御を行う制御電圧に連動して容量可変ダイオード6A、6Bに印加するバイアス電圧を変更するので、アンテナスイッチ8の制御電圧と連動して容量可変ダイオード6A、6Bのキャパシタンスが変わり、送受信のタイミングに合わせて共振周波数のシフトを行うことができる。
次に、アンテナ装置1を内蔵した携帯電話機(携帯無線端末)30について、図7を参照して説明する。
本実施形態の携帯電話機30は、例えばFDD方式を採用したPDCのD帯用の無線機であって、互いに離間した送信周波数帯域及び受信周波数帯域で送受信可能であり、筐体31と、筐体31内に内蔵された上記アンテナ装置1と、を備えている。
すなわち、上記アンテナ装置1を筐体31内に内蔵しているので、多機能化されて小さくなった内蔵空間でも、一つのアンテナエレメントでFDD方式の広帯域なアンテナ特性を確保することができる。
すなわち、上記アンテナ装置1を筐体31内に内蔵しているので、多機能化されて小さくなった内蔵空間でも、一つのアンテナエレメントでFDD方式の広帯域なアンテナ特性を確保することができる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記周波数調整部4については、モジュール構造とすることで、ユーザに対して周波数調整部4の回路構造及び素子値をブラックボックス化することができ、さらにシンプルな構成となることから、アンテナ装置1の設計の自由度が増大する。
また、上記実施形態では、螺旋状の導体パターン2bを有するローディング素子2を採用しているが、導体パターンがミアンダ状に素体に形成されているローディング素子を用いても構わない。
例えば、上記周波数調整部4については、モジュール構造とすることで、ユーザに対して周波数調整部4の回路構造及び素子値をブラックボックス化することができ、さらにシンプルな構成となることから、アンテナ装置1の設計の自由度が増大する。
また、上記実施形態では、螺旋状の導体パターン2bを有するローディング素子2を採用しているが、導体パターンがミアンダ状に素体に形成されているローディング素子を用いても構わない。
2…ローディング素子、2a…素体、2b…導体パターン、3…第1チップインダクタ(インダクタ部)、4…周波数調整部、5…第2チップインダクタ(集中定数素子)、6A、6B…容量可変ダイオード(容量可変素子)、7…容量可変手段、8…アンテナスイッチ、9…バイアス電圧変更手段、30…携帯電話機(携帯無線端末)、31…筐体、P1…給電点
Claims (4)
- 誘電体または磁性体あるいはその両方を兼ね備えた複合材料からなる素体に線状の導体パターンが形成されたローディング素子と、
前記導体パターンの一端とグラウンドとの間に接続されるインダクタ部と、
前記インダクタ部の一端に給電する給電点と、
前記導体パターンの一端と前記インダクタ部との間に接続された周波数調整部と、を備え、
前記周波数調整部が、前記導体パターンの一端と前記インダクタ部とを接続する容量可変素子と、
前記容量可変素子のキャパシタンスを送信時と受信時とで異なる値に変更する容量可変手段と、を備えていることを特徴とするアンテナ装置。 - 請求項1に記載のアンテナ装置において、
前記容量可変素子が、容量可変ダイオードで構成され、
前記容量可変手段が、送信信号と受信信号との信号経路の切り替え制御を行うアンテナスイッチと、
前記アンテナスイッチの切り替え制御を行う制御電圧に連動して前記容量可変ダイオードに印加するバイアス電圧を変更するバイアス電圧変更手段と、を有していることを特徴とするアンテナ装置。 - 請求項1又は2に記載のアンテナ装置において、
前記導体パターンの一端が接続される集中定数素子が設けられていることを特徴とするアンテナ装置。 - 互いに離間した送信周波数帯域及び受信周波数帯域で送受信可能な携帯無線端末であって、
筐体と、
前記筐体内に内蔵された請求項1から3のいずれか一項に記載のアンテナ装置と、を備えていることを特徴とする携帯無線端末。
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- 2005-05-10 JP JP2005137596A patent/JP2006319451A/ja active Pending
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