JP2006319285A - 検出素子および検出素子構造 - Google Patents

検出素子および検出素子構造 Download PDF

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Abstract

【課題】 単純な構造で電極と配線が高密度に半導体に設置された構造を有する、入射する検出対象を電気に変換する検出素子を提供する。
【解決手段】 入射面に入射する検出対象を電気に変換する検出素子であって、第1の電極が、第1の側から第2の側に延伸するようにして複数設置される第1の面と、前記第1の面と反対側の、第2の電極が設置される第2の面と、と有し、複数の前記第1の電極上には、それぞれ前記第1の側から前記第2の側に延伸する複数の配線が設置され、隣接する前記配線が絶縁構造体により絶縁されて、当該第1の電極上に固定される構造であることを特徴とする検出素子。
【選択図】 図1

Description

本発明は、入射面に入射する検出対象を電気に変換する検出素子に係り、特には放射線を変換する検出素子に関する。
例えば、可視光や放射線などの検出対象を電気に変換することで検出対象の検出を行うための検出素子には、様々な構造のものが用いられている。このような検出素子には、検出対象に応じたバンドギャップを有する半導体が用いられ、当該半導体に電極が設置されることで検出対象に起因する電流が検出される構造になっている。
上記の検出素子を形成する場合には、半導体に形成された電極に、配線を接続する必要がある。この場合には、半導体に与える衝撃を抑制し、半導体の破損や変質などの影響を排除して行う事が好ましく、このような検出素子の製造方法が様々に提案されていた。(例えば特許文献1、特許文献2参照。)
特開平1−132172号公報 特開平5−102512号公報
しかし、例えば特開平1−132172号や、特開平5−102512号による検出素子の製造方法では、ボンディングにより、半導体上に配線を接続しているため、ボンディング時に半導体に加わる衝撃を抑制するには限界があった。特に、放射線を検出可能な半導体である、CdTeやCZTの場合、衝撃による破損の可能性が高く、また衝撃によって半導体の性質が変化してしまう場合があるため、ボンディングによる配線の接続により問題が生じる懸念があった。
また、半導体上に電極や配線を高密度に配置する場合、ボンディングや半田付けにより配線の接続を行う場合には、接続の構造が複雑になる問題があった。そのため、半導体に高密度に配線を接続するには、時間とコストを要する問題があった。
また、ボンディングや半田付けなどで電極上に配線を接続した場合、半導体上にボンディングや半田付けのための領域が確保される必要があり、検出素子の小型化が困難であり、また、検出素子を高密度に積層することが困難となる問題があった。例えばPET(Positron Emission Tomography、陽電子放射断層撮影装置)などの装置に検出素子を用いる場合では、できるだけ高密度に検出素子を配置することが好ましい。これは、検出される画像の分解能を向上させるためであり、このような装置では画像の分解能を向上させるために検出素子を小型化することが技術的な課題となっている。
また、ボンディングなどによる配線の接続を行った場合には、配線の取り外しや、配線の再接続といった検出素子のメンテナンスや部品の再利用が困難となる懸念があった。
そこで、本発明では、上記の問題を解決した、新規で有用な検出素子、および当該検出素子を用いた検出構造を提供することを目的としている。
本発明の具体的な課題は、入射する検出対象を電気に変換する検出素子であって、電極と配線を高密度に設置可能で単純な構造を有する検出素子、および当該検出素子を用いた検出素子構造を提供することを目的としている。
本発明の第1の観点では、上記の課題を、入射面に入射する検出対象を電気に変換する検出素子であって、第1の電極が、第1の側から第2の側に延伸するようにして複数設置される第1の面と、前記第1の面と反対側の、第2の電極が設置される第2の面と、を有し、複数の前記第1の電極上には、それぞれ前記第1の側から前記第2の側に延伸する複数の配線が設置され、隣接する前記配線が絶縁構造体により絶縁されて、前記第1の電極上に固定される構造であることを特徴とする検出素子により、解決する。
当該検出素子は、単純な構造で電極と配線が高密度に設置可能である特徴を有している。
また、前記絶縁構造体は前記配線に対応した凹部を有する平板よりなり、前記配線を覆うように前記第1の面上に設置されると、当該絶縁構造体により隣接する前記配線が絶縁されると共に当該配線が当該第1の電極上に固定され、好適である。また、検出素子を積層することが容易となる。
また、前記絶縁構造体の前記凹部を有する側は、粘着性を有すると、前記配線の前記第1の電極上への固定の確実性が向上し、好適である。
また、前記凹部は、前記第1の電極が延伸する方向に延伸するように形成されていると、前記配線のうち、前記絶縁構造体により絶縁される部分が大きくなり、好適である。
また、前記絶縁構造体は、エラストマーよりなると、検出素子を構成する半導体に損傷を与えることなく前記配線を前記第1の電極上に固定することが可能となり、好適である。
また、前記絶縁構造体は、隣接する前記第1の電極の間に当該第1の電極に対応して延伸するように前記第1の面上に形成されると、隣接する前記配線を絶縁するとともに、隣接する前記第1の電極を絶縁することが可能となり、好適である。
また、前記配線は、導電性ペーストにより前記第1の電極上に固定されると、前記配線と前記第1の電極の接続の確実性が向上するとともに接続抵抗が小さくなる。
また、前記絶縁構造体上に前記配線を固定する固定板が設置されると、単純な構造で当該配線を前記第1の電極上に固定することが可能となる。
また、前記固定板はエラストマーよりなると、検出素子の積層が容易となる。
また、前記固定板は粘着性を有すると、前記配線の前記第1の電極上への固定の確実性が向上し、好適である。
また、前記入射面、前記第1の面、および前記第2の面は、CdTeまたはCZTよりなる検出素子本体に形成されていると、放射線を検出することが可能な検出素子を構成することが可能となる。
また、本発明の第2の観点では、上記の課題を、上記のうち、いずれかの検出素子が積層された構造を有する検出素子構造により、解決する。
当該検出素子構造は、検出素子が高密度に設置された特徴を有している。このため、測定対象の高密度な検出が可能となる。
本発明によれば、入射する検出対象を電気に変換する検出素子であって、電極と配線を高密度に設置可能で単純な構造を有する検出素子、および当該検出素子を用いた検出素子構造を提供することが可能となる。
本発明による検出素子は、入射面に入射する、例えば放射線などの検出対象を電気に変換する検出素子であって、第1の電極が、第1の側から第2の側に延伸するようにして複数設置される第1の面と、前記第1の面と反対側の、第2の電極が設置される第2の面とを有している。また、複数の前記第1の電極上には、それぞれ前記第1の側から前記第2の側に延伸する複数の配線が設置され、隣接する前記配線が絶縁構造体により絶縁されて、当該第1の電極上に固定される構造とされている。
このため、前記第1の面上には単純な構造で高密度に前記第1の電極と、当該第1の電極に対応する前記配線を設置することが可能である。このため、前記入射面、前記第1の面、および前記第2の面を有する半導体に対して、単純な構造で高密度に検出対象を検出する検出手段を複数配置することが可能となる。
すなわち、当該半導体を用いて、前記第1の電極、前記第2の電極および前記入射面を有する検出対象の検出手段を、単純な構造で、実質的に高密度に配設することができる。このため、検出素子を実質的に小型化することが可能となる。
また、上記の構造の場合にはボンディングや半田付けにより電極に配線が固定される構造に比べて構造が単純であって、高密度に電極と配線を設置することが容易であるとともに、配線を接続する場合に、半導体に与える衝撃が抑制される特長を有している。
例えば、上記の検出素子を構成する、前記入射面、前記第1の面、および前記第2の面を有する半導体として、例えば、CdTeまたはCZTよりなる半導体を用いた場合には、放射線を検出する検出素子を構成することが可能である。
この場合、当該検出素子を、例えばPETの検出素子として用いると、検出素子が小型であり、また検出手段が高密度で形成できるために検出される画像の分解能が良好となり、好適である。このような固体素子により構成される検出素子は、シンチレータとPMTの組み合わせで構成される、従来のPETの検出手段に比べて小型化・薄型化することが可能となる特徴を有している。
また、本発明による検出素子は、検出素子本体(半導体)上にボンディングや半田付けのための領域を必要としないため、積層に好適な構造である特長がある。このため、本発明による検出素子を、高密度に積層して検出素子構造を構成することが可能であり、このような検出素子構造は、PETなどの装置に用いると分解能の良好な画像を得ることが可能となり、さらに好適である。
次に、本発明による検出素子の構成の具体的な例について、図面に基づき以下に説明する。
図1は、本発明の実施例1による検出素子10の構造を模式的に示す斜視図である。図1を参照するに、本実施例による検出素子10は、例えば、CdTeなどの半導体よりなる、略直方体の素子本体11を有している。前記素子本体11は、例えば放射線Rなどの検出対象が入射する入射面11Aを有している。さらに、当該入射面11Aに垂直な一つの面に、略一様に共通電極14が形成され、当該共通電極14が形成された面と反対側の面に、複数の個別電極12が形成されている。
前記共通電極14は、例えばPtよりなり、例えば蒸着法により、面内に略一様に形成される。一方、前記個別電極12は、例えばInよりなり、前記共通電極14が形成されている面と反対側の面上に、前記入射面11Aの側から、当該入射面11Aと反対側の面の側に向かって延伸するように、複数の当該個別電極12が平行に配列されるようにして形成されている。
前記個別電極12を形成する場合には、まず、当該個別電極12が形成される面に一様に、例えばInなどの導電材料を形成する。その後、例えばダイシング用のブレードで溝部13を形成し、Inを分離して当該個別電極12を形成する。
また、本図においては説明の便宜上、前記放射線Rの入射方向、すなわち前記入射面11Aに垂直な方向をy方向とし、当該y方向に垂直な方向をx方向、y方向とx方向の双方に垂直な方向をz方向と定義している。また、z方向は前記個別電極12または前記共通電極14に垂直な方向とする。この場合、前記個別電極12は、y方向に延伸するように形成されていることになる。
さらに、前記個別電極12上には、当該個別電極12に沿って延伸する方向に配線15が設置されている。当該配線15は、複数の前記個別電極12上に、当該個別電極12と略平行にそれぞれの個別電極12上に設置されている。
さらに、隣接する前記配線15が、絶縁構造体16により絶縁されて、当該個別電極12上に固定される構造になっている。本図では、構造を分かりやすくするために、前記絶縁構造体16が前記素子本体11上から持ち上げられた状態を示しているが、通常の状態では、前記絶縁構造体16が前記素子本体11上に載置された状態となっている。
前記絶縁構造体16は略平板形状よりなり、前記配線15に対応した溝状の凹部17を有し、当該絶縁構造体16が前記素子本体11上に載置された場合に前記凹部17に前記配線15が収納され、隣接する当該配線15が絶縁されると共に、前記個別電極12上に固定される構造になっている。
図2は、図1の検出素子10を、前記入射面11Aの方向より見た正面図を示している。本図においては、前記絶縁構造体16が前記素子本体11上に載置された状態を示している。ただし図中、先に説明した部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
図2を参照するに、隣接する前記配線15が前記絶縁構造体16により絶縁されると共に、実質的に前記個別電極12上に固定されていることがわかる。
この場合、前記絶縁構造体16の、前記素子本体11に面する側は、粘着性を有していると、前記配線15の絶縁と固定の確実性が向上し、好適である。また、前記絶縁構造体16が、例えばエラストマーよりなると、当該絶縁構造体16を前記素子本体11上に設置する場合に、例えばCdTeなどの損傷を受けやすい半導体よりなる当該素子本体11の損傷を抑制することができる。さらに、前記検出素子10を積層する場合に、エラストマーよりなる前記絶縁構造体16が前記素子本体11に与える衝撃を低減することができるため、当該素子本体11の損傷が抑制され、好適である。
この場合、前記絶縁構造体16は衝撃吸収材料として機能するとともに、積層する場合のスペーサとして機能する。すなわち、前記絶縁構造体16の厚さを調整することで、前記検出素子10を積層する場合の検出素子の間隔を調整することができる。
また、図1および図2には、前記個別電極12と前記配線15を4個とした場合の例を示しているが、これに限定されるものではなく、任意の個数とすることができることは明らかである。
また、前記素子本体11の大きさや、前記配線15が設置されるピッチは、様々な大きさとすることができきるが、一例として図1に示す寸法は、次のようにすることができる。
例えば図1に示す、前記素子本体11の厚さH(z方向の厚さ)は、1.2mm、前記素子本体11の長さD(y方向の長さ)は、10mm、前記配線15が設置されるピッチP(x方向のピッチ)は、0.6mmとすることができる。また、1個の検出素子で、前記配線15(前記個別電極12)の個数は、例えば32個とすることができる。また、前記配線15の直径は、例えば0.1mmとする。
本実施例による検出素子10では、前記入射面10より検出対象である放射線、例えばガンマ線が入射すると、前記素子本体11で電子―正孔対が生成され、前記共通電極14と前記個別電極12の間に起電力が発生し、所定の電流が流れる。この場合、前記共通電極14と前記個別電極12の間に所定の電圧を印加しておくと好適である。
本実施例による検出素子10では、前記入射面11Aと、前記配線15が接続された前記個別電極12と、前記共通電極14と、を有する検出手段が、高密度に隣接して形成された構造となっている。
このように検出手段を高密度に形成する場合に、例えば前記素子本体11を微細化して個別に電極と配線を形成することは困難であり、コストと時間を要する。また、CdTeなどの半導体は、破損しやすく、微細化された形状を形成することは困難である。
このため、本実施例による検出素子10では、例えばCdTeなどの半導体よりなる素子本体11に、高密度に前記個別電極12を形成し、当該個別電極12に前記配線15を接続している。また、本実施例による検出素子では、従来のボンディングや半田付けなどに比べて、単純な構造で、また素子本体に与える衝撃が抑制された方法で、高密度に前記配線15を前記個別電極12上に設置していることが特長である。
また、本実施例のように、配線を電極に接続する場合に、素子本体に与えるダメージが抑制される構造は、特に衝撃による影響を受けやすい半導体を用いて検出素子を構成する場合に特に好適な構造である。
例えば、検出対象としてガンマ線などの放射線を検出する場合には、CdTeなどの衝撃に弱い結晶を用いることが好ましいため、本実施例の構造は特にこれらの結晶を用いる場合に有効である。また、ガンマ線を検出する半導体としては、他にCZTを用いることも可能である。
また、本実施例による検出素子では、配線を固定する場合にボンディングや半田付けなどを用いていないため、例えば前記配線15を外して、素子本体11を再利用したり、また配線の個数や接続を変更する場合などにも柔軟に対応できるメリットがある。
なお、図1、図2では前記共通電極14に接続される配線は図示を省略しているが、当該共通電極14には適宜配線を接続すればよい。この場合、前記配線15と同様の方法で配線を接続してもよい。
また、本発明による検出素子は、実施例1の構造に限定されるものではなく、以下に示すように様々に変形・変更することが可能である。
図3は、本発明の実施例2による検出素子20を模式的に示す斜視図である。図1を参照するに、本実施例による検出素子10は、例えば、CZTなどの半導体よりなる、略直方体の素子本体21を有している。前記素子本体21は、例えば放射線などの検出対象が入射する入射面21Aを有している。さらに、当該入射面21Aに垂直な一つの面に、略一様に共通電極23が形成され、当該共通電極23が形成された面と反対側の面に、複数の個別電極22が形成されている。
前記共通電極23は、例えばPtよりなり、例えば蒸着法により、面内に略一様に形成される。一方、前記個別電極22は、例えばPtよりなり、前記共通電極23が形成されている面と反対側の面上に、前記入射面21Aの側から、当該入射面21Aと反対側の面の側に向かって延伸するように、複数の当該個別電極22が平行に配列されるようにして形成されている。
前記個別電極22を形成する場合には、例えばマスクを用いた蒸着法によりパターニングして形成するか、またはフォトリソグラフィ法によりパターニングされたレジストを用いたドライエッチングにより、一様に形成されたPt膜をパターニングする方法により、形成される。
さらに、前記個別電極22上には、実施例1の場合と同様に、当該個別電極22に沿って延伸する方向に配線25が設置されている。当該配線25は、複数の前記個別電極22上に、当該個別電極22と略平行にそれぞれの個別電極22上に設置されている。
本実施例による検出素子の場合、隣接する前記個別電極22の間に当該個別電極22に対応して延伸するように前記素子本体21上に、リブ状の絶縁構造体24が形成されている。隣接する前記配線25や、隣接する前記個別電極22は、前記絶縁構造体24により絶縁されている。また、前記配線25は、前記絶縁構造体24の間に収納される構造になっている。
前記絶縁構造体24は、例えばAlNよりなり、例えばスパッタリング法などにより形成されるが、他の方法により形成することも可能である。
また、前記配線25は、例えば導電性ペーストなどにより前記個別電極22上に固定されると、前記配線25と前記個別電極22の接続の確実性が向上すると共に接続抵抗を低減することが可能となり、好適である。
図4は、図3の検出素子20を、前記入射面21Aの方向より見た正面図を示している。ただし図中、先に説明した部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
図4を参照するに、本図においては、前記配線25が、例えば銀ペーストなどの導電性ペースト26によって、前記個別電極22上に固定された状態を示している。また、隣接する前記配線25、隣接する個別電極22、隣接する導電性ペースト26などは、それぞれ、リブ状の前記絶縁構造体24により分離され、絶縁されている。本実施例による検出素子20の場合も、実施例1に記載した検出素子10の場合と同様の効果を有している。
また、前記絶縁構造体24は、前記検出素子20を積層する場合には実質的なスペーサとして機能するため、当該絶縁構造24の高さhは、少なくとも前記配線25の直径よりも大きいことが好ましい。
また、図4には、前記配線25が導電性ペーストにより前記個別電極22上に固定される例を示したが、他の方法で固定することも可能である。
例えば図5には、前記検出素子20の変形例である、検出素子30の正面図を示す。ただし図中、先に説明した部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
図5を参照するに、本図に示す検出素子30では、前記配線25を前記個別配線22に固定する場合に、前記配線25を覆うように設置する平板状の固定板27を用いて行っている。また、この場合、図4の前記絶縁構造体24に相当する、絶縁構造体24aの高さh’は、前記固定板27が、前記配線25にふれる程度となるような高さにされることが好ましい。
また、前記固定板27は、例えばエラストマーよりなると、検出素子を積層する場合に好適である。さらに、前記固定板27の、前記配線25、前記絶縁構造体24aに接する側は、粘着性を有していると、前記配線25の固定が容易となり、好ましい。
また、実施例1または実施例2による検出素子を、積層して検出素子構造を構成することも可能である。この場合、当該検出素子構造を、例えばPETなどの検査装置に用いると、高分解能の画像を得ることが可能となり、好適である。
図6は、本発明の実施例3による検出素子構造100を模式的に示す斜視図である。ただし図中、先に説明した部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
図6を参照するに、本実施例による検出素子構造100では、一面が開口された矩形の容器101の内部に、実施例1による前記検出素子10が、前記入射面11Aが露出するようにして積層された構造となっている。
前記検出素子10は、前記素子本体11上に、例えばエラストマーよりなる前記絶縁構造体16が設置されているため、本図のように検出素子を積層した場合においても、CdTeやCZTなどの素子本体を損傷する事無く、積層構造を形成することができる。
また、実施例1または実施例2に記載した検出素子では、素子本体にボンディングや半田付けのためのスペースを確保する必要がないため、高密度に検出素子を積層することが可能であり、このために高密度に放射線を検出する検出手段を配置することが可能である。
また、上記の検出素子構造100では、組み立て、分解などのメンテナンスが容易になる特長を有している。例えば、上記のように検出素子10を積層して容器101に収納しているため、前記半導体11や前記電極12に対して、前記配線25や前記絶縁構造体16、または前記固定板27が押し付けられ、固定される。
このため、前記半導体11や前記電極12に対して、前記配線25や前記絶縁構造体16、または前記固定板27を固定する場合に特段の接着剤や固定剤を必要としない。そのため、検出素子構造の組み立てが容易であり、また分解も容易となって検出素子構造のメンテナンス性が良好となっている。
このような検出素子構造100は、例えばPETなどの装置に用いると好適である。
図7は、本実施例による検出素子構造100を、PETに用いる場合の配置の例を模式的に示した図である。ただし図中、先に説明した部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
図7を参照するに、本図に示すPET装置100では、検査台Y上の検査対象Xの周囲を囲むように、前記検出素子構造100が設置されている。この場合、例えば検出素子が積層される方向が、検査対象Xが挿入される方向(軸方向)となるように検出素子構造が設置される。このように検出素子構造100を配置することで、PET装置において、高分解能の画像を得ることが可能となる。特に、検出素子を高密度に積層しているため、前記検査対象Xの軸方向に対する分解能を良好とすることが可能となる効果を奏する。
以上、本発明を好ましい実施例について説明したが、本発明は上記の特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した要旨内において様々な変形・変更が可能である。
本発明によれば、入射する検出対象を電気に変換する検出素子であって、電極と配線を高密度に設置可能で単純な構造を有する検出素子、および当該検出素子を用いた検出素子構造を提供することが可能となる。
実施例1による検出素子を模式的に示した斜視図である。 図1の検出素子の正面図である。 実施例2による検出素子を模式的に示した斜視図である。 図3の検出素子の正面図である。 図4の検出素子の変形例である。 実施例3による検出素子構造を模式的に示す斜視図である。 実施例4によるPETを模式的に示した図である。
符号の説明
10,20 検出素子
11,21 半導体
12,22,14,23 電極
13 溝部
15,25 配線
16,25 絶縁体
17 配線保持部
25 導電性ペースト
27 固定板
101 容器
200 PET

Claims (12)

  1. 入射面に入射する検出対象を電気に変換する検出素子であって、
    第1の電極が、第1の側から第2の側に延伸するようにして複数設置される第1の面と、
    前記第1の面と反対側の、第2の電極が設置される第2の面と、を有し、
    複数の前記第1の電極上には、それぞれ前記第1の側から前記第2の側に延伸する複数の配線が設置され、隣接する前記配線が絶縁構造体により絶縁されて、前記第1の電極上に固定される構造であることを特徴とする検出素子。
  2. 前記絶縁構造体は前記配線に対応した凹部を有する平板よりなり、前記配線を覆うように前記第1の面上に設置されることを特徴とする請求項1記載の検出素子。
  3. 前記絶縁構造体の前記凹部を有する側は、粘着性を有することを特徴とする請求項2記載の検出素子。
  4. 前記凹部は、前記第1の電極が延伸する方向に延伸するように形成されていることを特徴とする請求項2または3記載の検出素子。
  5. 前記絶縁構造体は、エラストマーよりなることを特徴とする請求項2乃至4のうち、いずれか1項記載の検出素子。
  6. 前記絶縁構造体は、隣接する前記第1の電極の間に当該第1の電極に対応して延伸するように前記第1の面上に形成されることを特徴とする請求項1記載の検出素子。
  7. 前記配線は、導電性ペーストにより前記第1の電極上に固定されることを特徴とする請求項6記載の検出素子。
  8. 前記絶縁構造体上に前記配線を固定する固定板が設置されることを特徴とする請求項6または7記載の検出素子。
  9. 前記固定板はエラストマーよりなることを特徴とする請求項8記載の検出素子。
  10. 前記固定板は粘着性を有することを特徴とする請求項8または9記載の検出素子。
  11. 前記入射面、前記第1の面、および前記第2の面は、CdTeまたはCZTよりなる検出素子本体に形成されていることを特徴とする請求項1乃至10のうち、いずれか1項記載の検出素子。
  12. 請求項1乃至11のうち、いずれか1項記載の検出素子が積層された構造を有する検出素子構造。
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