JP2006319147A - レーザー墨出器 - Google Patents

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Akitaka Tadano
哲孝 唯野
Koji Nishimura
孝司 西村
Minoru Ito
穣 伊藤
Kazunori Matsushita
寿徳 松下
Kimio Komata
公夫 小俣
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Abstract

【課題】 レーザー光源の数を減じることにより製造コストの低減を図ることができるレーザー墨出器の提供。
【解決手段】 ビームスプリッタによって分岐されたレーザー光源からのレーザービーム14Aを220°のライン光に広角化するための天井広角レンズ部17は、最入射側17Aと最出射側17Bとを結ぶ方向に積層配置された第1シリンドリカルレンズ171と、第1サブシリンドリカルレンズ172と、第2サブシリンドリカルレンズ173とにより構成されている。第1シリンドリカルレンズ171は入射側に凹レンズ面171B、出射側に凸レンズ面171Aを有する。第1サブシリンドリカルレンズ172は入射側、出射側にそれぞれ凹レンズ面171B、171Aを有する。第2サブシリンドリカルレンズ173は第1サブシリンドリカルレンズ172と同一形状である。
【選択図】図5

Description

本発明は、レーザー墨出器に関し、特に、非常に広角にライン光を照射可能なレーザー墨出器に関する。
近年、建設現場等で基準線を引くための墨出し作業には、レーザービームにより壁等に直線を投影するレーザー墨出器が用いられている。レーザー墨出器はハウジングを備えており、ハウジング内には、2つのレンズ部と2つのレーザー光源とが設けられている。また、ハウジングには2つの照射窓が形成されている。2つのレンズ部は、ハウジング内であって2つの照射窓に対向する位置にそれぞれ配置されており、また、2つのレーザー光源にそれぞれ対向している。レーザー光源から出射されたレーザービームはレンズ部に入射し、レンズ部によって所定の角度に広角化されたライン光とされて広角レンズから出射され、照射窓からハウジング外部へ出射される。2つの照射窓からはそれぞれ異なる方向へライン光が照射され、それぞれのライン光一部が互いに重なり合い、全体として180°以上に広角化された1本のライン光となる。このようなレーザー墨出器は、例えば実用新案登録第3078312号公報(特許文献1)に記載されている。
実用新案登録第3078312号公報
しかし従来のレーザー墨出器では、1本のライン光を出射するために2つのレーザー光源が設けられていたため、レーザー墨出器の製造に係るコストを減じることが困難であった。複数本のライン光を照射できるレーザー墨出器では、当該複数本の2倍の個数のレーザー光源が必要となり、製造コストが飛躍的に高くなっていた。特に、グリーンのレーザーを出射する光源を用いる場合には、レーザー光源が高価であり、レーザー光源の個数が多くなることによりコスト低減は非常に困難であった。
そこで、本発明は、レーザー光源の数を減じることにより製造コストの低減を図ることができるレーザー墨出器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、ハウジングと、該ハウジング内に設けられた鉛直機構と、該ハウジング内に設けられ該鉛直機構に支持された鏡筒と、該鏡筒に設けられたレーザー光源と、該ハウジング内に設けられ最入射側と最出射側とを有し、該レーザー光源から出射されるレーザービームを該最入射側から入射し該最出射側からライン光を出射するレンズ部と、該ハウジングに設けられ、該レンズから出射されたライン光をハウジング外部に出射するための該ハウジングの外部と内部とを連通する窓が形成された窓部とを有するレーザー墨出器であって、該レンズ部は、該最入射側と該最出射側とを結ぶ方向に積層配置されそれぞれ入射側と出射側とを有する複数枚のシリンドリカルレンズからなり、該複数枚のシリンドリカルレンズは、該最出射側の位置に配置され該出射側に光透過可能な円弧形状の凸レンズ面を有し該入射側に光透過可能な円弧形状の凹レンズ面を有する1枚の第1シリンドリカルレンズと、該第1シリンドリカルレンズよりも該最入射側寄りの位置に配置され、該出射側に光透過可能な円弧形状の凹レンズ面を有し該入射側に光透過可能な円弧形状の凹レンズ面を有するシリンドリカルレンズを少なくとも1枚有する第2シリンドリカルレンズとを備え、該第1シリンドリカルレンズの外面であって該レンズ面以外の部分の光透過率は、該第1シリンドリカルレンズの該レンズ面の光透過率よりも低く、該第2シリンドリカルレンズの外面であって該レンズ面以外の部分の光透過率は、該第2シリンドリカルレンズの該レンズ面の光透過率よりも低いレーザー墨出器を提供している。
ここで、該第2シリンドリカルレンズは1枚のシリンドリカルレンズからなり、該出射側の該凹レンズ面の曲率と該入射側の該凹レンズ面の曲率とが略同一であり、該第1シリンドリカルレンズの該凹レンズ面の曲率は、該第2シリンドリカルレンズの該凹レンズ面の曲率よりも小さいことが好ましい。
また、該第1シリンドリカルレンズの該入射側の外面であって該レンズ面以外の部分と該第2シリンドリカルレンズの該出射側の外面であって該レンズ面以外の部分とは、互いに当接して配置されていることが好ましい。
また、該第1シリンドリカルレンズと該第2シリンドリカルレンズとは離間して配置されていることが好ましい。
また、該第1シリンドリカルレンズは、該第2シリンドリカルレンズよりも屈折率が大きいことが好ましい。
また、該第1シリンドリカルレンズはSF6により構成され、該第2シリンドリカルレンズはBK7により構成されていることが好ましい。
また、該最出射側から出射されるライン光は、180°以上に広角化されていることが好ましい。
また、該第1シリンドリカルレンズの該出射側の該凸レンズ面及び該入射側の該凹レンズ面と該第2シリンドリカルレンズの該出射側の該凹レンズ面及び該入射側の該凹レンズ面とは、それぞれの円弧の軸心が同一平面上に配置されていることが好ましい。
また、該第2シリンドリカルレンズは、第1サブシリンドリカルレンズと第2サブシリンドリカルレンズとの2枚のシリンドリカルレンズからなり、該第1サブシリンドリカルレンズの該出射側の該凹レンズ面の曲率は該入射側の該凹レンズ面の曲率よりも大きく、該第2サブシリンドリカルレンズの該出射側の該凹レンズ面の曲率は該入射側の該凹レンズ面の曲率よりも大きいことが好ましい。
また、該第1サブシリンドリカルレンズと該第2サブシリンドリカルレンズとは同一形状であることが好ましい。
該第1シリンドリカルレンズの該入射側の外面であって該レンズ面以外の部分と該第1サブシリンドリカルレンズの該出射側の外面であって該レンズ面以外の部分とは互いに当接して配置され、該第1サブシリンドリカルレンズの該入射側の外面であって該レンズ面以外の部分と該第2サブシリンドリカルレンズの該出射側の外面であって該レンズ面以外の部分とは互いに当接して配置されていることが好ましい。
また、該第1シリンドリカルレンズは、該第1サブシリンドリカルレンズと該第2サブシリンドリカルレンズとのいずれよりも屈折率が大きいことが好ましい。
また、該第1シリンドリカルレンズはSF6により構成され、該第1サブシリンドリカルレンズと第2サブシリンドリカルレンズとはそれぞれBK7により構成されていることが好ましい。
また、該最出射側から出射されるライン光は、220°以上に広角化されていることが好ましい。
また、該第1シリンドリカルレンズの該出射側の該凸レンズ面及び該入射側の該凹レンズ面と、該第1サブシリンドリカルレンズの該出射側の該凹レンズ面及び該入射側の該凹レンズ面と、該第2サブシリンドリカルレンズの該出射側の該凹レンズ面及び該入射側の該凹レンズ面とは、それぞれの円弧の軸心が同一平面上に配置されていることが好ましい。
また、該ハウジング内には、該レーザー光源から照射されるレーザービームを分岐するビームスプリッタが設けられ、該レンズ部は、ビームスプリッタから出射されるレーザービームをライン光として出射することが好ましい。
また、該レーザー光源から出射されるレーザービームは波長が532nmのレーザー光であることが好ましい。
請求項1記載のレーザー墨出器によれば、レンズ部は最入射側と最出射側とを有し、最入射側と最出射側とを結ぶ方向に積層配置されそれぞれ入射側と出射側とを有する複数枚のシリンドリカルレンズからなり、最入射側からの入力に対して最出射側からライン光を出射するための広角レンズをレンズ部として用いたため、従来の円柱形状のロッドレンズを用いた場合のライン光におけるライン強度の高い部分とライン強度の低い部分とが生ずることを極力防止することができる。
また、従来の円柱形状のロッドレンズを用いた場合には、反射光によるラインの部分と透過光によるラインの部分との境界の位置においてライン強度の差が生じていたが、反射光を利用しないため、このようなライン強度の差が生ずることを防止することができる。このため、一様なライン強度のライン光を得ることができる。
また、複数枚のシリンドリカルレンズは、最出射側の位置に配置され出射側に光透過可能な円弧形状の凸レンズ面を有し入射側に光透過可能な円弧形状の凹レンズ面を有する1枚の第1シリンドリカルレンズと、第1シリンドリカルレンズよりも最入射側寄りの位置に配置され、出射側に光透過可能な円弧形状の凹レンズ面を有し入射側に光透過可能な円弧形状の凹レンズ面を有するシリンドリカルレンズを少なくとも1枚有する第2シリンドリカルレンズとを備えているため、180°以上に広角化されたライン光を出射することができる。
また、第1シリンドリカルレンズの外面であってレンズ面以外の部分の光透過率は、第1シリンドリカルレンズのレンズ面の光透過率よりも低く、第2シリンドリカルレンズの外面であってレンズ面以外の部分の光透過率は、第2シリンドリカルレンズのレンズ面の光透過率よりも低いため、当該レンズ面以外の部分からの入力によるライン光への影響を、レーザー墨出器のユーザーが視認できない程度に抑えることができる。
また、レンズ部をシリンドリカルレンズにより構成したため、シリンドリカルレンズは、凹レンズ面、凸レンズ面が楕円等ではなく上述のように円弧であり、製造が比較的簡単であり、レンズ部の製造にかかるコストを低減することができる。
請求項2記載のレーザー墨出器によれば、第2シリンドリカルレンズは1枚のシリンドリカルレンズからなるため、広角レンズにかかるコストを低減することができる。また、出射側の凹レンズ面の曲率と入射側の凹レンズ面の曲率とが略同一であり、第1シリンドリカルレンズの凹レンズ面の曲率は、第2シリンドリカルレンズの凹レンズ面の曲率よりも小さいため、2枚のシリンドリカルレンズからなる広角レンズで、ライン光を180°以上に広角化することが可能である。
請求項3記載のレーザー墨出器によれば、第1シリンドリカルレンズの入射側の外面であってレンズ面以外の部分と第2シリンドリカルレンズの出射側の外面であってレンズ面以外の部分とは、互いに当接しているため、ライン光を180°以上に広角化することが可能である。
請求項4記載のレーザー墨出器によれば、第1シリンドリカルレンズと第2シリンドリカルレンズとは離間して配置されているため、当該離間している距離を調整することによりライン光を広角化する角度を所望の角度に調整することができる。
請求項5記載のレーザー墨出器によれば、第1シリンドリカルレンズは、第2シリンドリカルレンズよりも屈折率が大きいため、2枚のシリンドリカルレンズからなる広角レンズで、ライン光を180°以上に広角化することができる。
請求項6記載のレーザー墨出器によれば、第1シリンドリカルレンズはSF6により構成され、第2シリンドリカルレンズはBK7により構成されているため、広角レンズにかかるコストを低減することができる。
請求項7記載のレーザー墨出器によれば、最出射側から出射されるライン光は、180°以上に広角化されているため、従来のロッドレンズのように反射光を利用する必要がなく、ライン強度の差が生ずることを防止することができ、一様なライン強度のライン光を得ることができる。
請求項8記載のレーザー墨出器によれば、第1シリンドリカルレンズの出射側の凸レンズ面及び入射側の凹レンズ面と第2シリンドリカルレンズの出射側の凹レンズ面及び入射側の凹レンズ面とは、それぞれの円弧の軸心が同一平面上に配置されているため、当該同一平面を中心として面対称のライン光を出射することができる。
請求項9記載のレーザー墨出器によれば、第2シリンドリカルレンズは、第1サブシリンドリカルレンズと第2サブシリンドリカルレンズとの2枚のシリンドリカルレンズからなり、第1サブシリンドリカルレンズの出射側の凹レンズ面の曲率は入射側の凹レンズ面の曲率よりも大きく、第2サブシリンドリカルレンズの出射側の凹レンズ面の曲率は入射側の凹レンズ面の曲率よりも大きいため、3枚のシリンドリカルレンズからなる広角レンズで、ライン光を220°以上に広角化することが可能である。
請求項10記載のレーザー墨出器によれば、第1サブシリンドリカルレンズと第2サブシリンドリカルレンズとは同一形状であるため、広角レンズにかかるコストを低減することができる。
請求項11記載のレーザー墨出器によれば、第1シリンドリカルレンズの入射側の外面であってレンズ面以外の部分と第1サブシリンドリカルレンズの出射側の外面であってレンズ面以外の部分とは互いに当接して配置され、第1サブシリンドリカルレンズの入射側の外面であってレンズ面以外の部分と第2サブシリンドリカルレンズの出射側の外面であってレンズ面以外の部分とは互いに当接して配置されているため、ライン光を220°以上に広角化することが可能である。
請求項12記載のレーザー墨出器によれば、第1シリンドリカルレンズは、第1サブシリンドリカルレンズと第2サブシリンドリカルレンズとのいずれよりも屈折率が大きいため、ライン光を220°以上に広角化することが可能である。
請求項13記載のレーザー墨出器によれば、第1シリンドリカルレンズはSF6により構成され、第1サブシリンドリカルレンズと第2サブシリンドリカルレンズとはそれぞれBK7により構成されているため、広角レンズにかかるコストを低減することができる。
請求項14記載のレーザー墨出器によれば、最出射側から出射されるライン光は、220°以上に広角化されているため、従来のロッドレンズのように反射光を利用する必要がなく、ライン強度の差が生ずることを防止することができ、一様なライン強度のライン光を得ることができる。
請求項15記載のレーザー墨出器によれば、第1シリンドリカルレンズの出射側の凸レンズ面及び入射側の凹レンズ面と、第1サブシリンドリカルレンズの出射側の凹レンズ面及び入射側の凹レンズ面と、第2サブシリンドリカルレンズの出射側の凹レンズ面及び入射側の凹レンズ面とは、それぞれの円弧の軸心が同一平面上に配置されているため、当該同一平面を中心として面対称のライン光を出射することができる。
請求項16記載のレーザー墨出器によれば、ハウジング内には、レーザー光源から照射されるレーザービームを分岐するビームスプリッタが設けられ、レンズ部は、ビームスプリッタから出射されるレーザービームをライン光として出射するため、レーザー光源を1つとして複数の本数のライン光を出射することができる。このため、レーザー光源にかかるコストを低減することができ、レーザー墨出器に係るコストを大幅に低減することができる。
請求項17記載のレーザー墨出器によれば、レーザー光源から出射されるレーザービームは波長が532nmのレーザー光であるため、レーザー墨出器のユーザーの視認性を高めることができる。
本発明の実施の形態によるレーザー墨出器について図1乃至図7を参照しながら説明する。図1に示すようにレーザー墨出器1は、スタンド2と、ベース3と、ハウジング4と、本体部10とを備えている。以下、スタンド2側を下側、ハウジング4側を上側として説明する。スタンド2は、図示せぬ床上に配置されている。ベース3は、スタンド2上に回転可能に搭載されている。
ハウジング4はベース3上に設けられ、ベース3及びハウジング4により空間部4aが画成されている。図2に示すように、ハウジング4のレーザー墨出器1の正面側には、水平照射窓4bが形成されている。そして、水平照射窓4bを塞ぐように、後述の垂直照射窓防塵カバー6と同一材料により構成される水平照射窓防塵カバー5がハウジング4に取り付けられている。水平照射窓4bは、図示せぬ床と平行の方向へハウジング4の外部へ向けて開口している。
また、ハウジング4の水平照射窓4bの上側には、図2の紙面を含むように図の上方から下方に延び略円弧状をなす垂直照射窓4cが形成されている。そして、垂直照射窓4cを塞ぐように、後述のライン光を透過可能なポリエステル等からなるフィルム材からなる垂直照射窓防塵カバー6がハウジング4に取り付けられている。
図1に示すように、ハウジング4の上部には、アーチ状をなす天井照射窓部7が取り付けられている。天井照射窓部7には、ハウジング4の内部と外部とを連通する長穴からなる天井照射窓7aが、図1の紙面を含みアーチ状をなすように形成されている。そして、図1及び図3に示すように天井照射窓7aを塞ぐように、後述のライン光を透過可能なポリエステル等からなるフィルム材からなる天井照射窓防塵カバー8が天井照射窓部7に取り付けられている。よって、天井照射窓防塵カバー8は、後述する天井広角レンズ部17を覆うようにアーチ状をなしている。
図2に示すように、本体部10は、空間部4aに配置されている。本体部10は、フレーム11と、ジンバル機構12と、鏡筒13と、レーザー光源14と、水平広角レンズ部15と、垂直広角レンズ部16と、天井広角レンズ部17と、ビームスプリッタ18とを備えている。フレーム11は、ベース3上に設けられている。ジンバル機構12は、フレーム11の上端に配置されている。鏡筒13は、図2における鏡筒13の長手方向、即ち図1において符号14Aで示されるレーザービームの照射方向が、常に鉛直方向に指向するようにジンバル機構12に懸架されている。ジンバル機構12は鉛直機構に相当する。
鏡筒13には、上下方向に沿って延びかつ鏡筒13の上端に開口する第1トンネル13aが形成されている。また、鏡筒13の水平照射窓4bに対向する位置には、第1トンネル13aに直交し、かつレーザー墨出器1の前後方向(図2の左右方向)に貫通する第2トンネル13bが形成されている。鏡筒13の第2トンネル13bが形成された部分の上側には、第1トンネル13aと連通し、垂直照射窓4cに向かって延びる第3トンネル13cが形成されている。各トンネル13a、13b、13cの内周面には、光の反射を防止するためのアルマイト処理が施されている。
レーザー光源14は、鏡筒13の第2トンネル13bの後方側の開口部に配置されている。レーザー光源14は、より具体的にはダイオード励起固体レーザーであり、グリーンのレーザーを出射し、その波長は532nmである。水平広角レンズ部15は、鏡筒13の第2トンネル13bの前方側の開口部に設けられ、水平照射窓4bに対向している。垂直広角レンズ部16は、第3トンネル13cの開口部に設けられ、垂直照射窓防塵カバー6に対向している。天井広角レンズ部17は、鏡筒13の第1トンネル13aの上端の開口部に設けられ、天井照射窓防塵カバー8に対向している。
ビームスプリッタ18は、鏡筒13の第1トンネル13a内に配置されている。ビームスプリッタ18は、ホルダ18Aと、第1ハーフミラー18Bと、第2ハーフミラー18Cとを備えている。ホルダ18Aは、鏡筒13に固定されている。第1ハーフミラー18Bは略長方形状をなし、ホルダ18Aの第1トンネル13aと第2トンネル13bとが交差する部分において、鉛直方向に対して45°の角度をなすように固定されている。また、第2ハーフミラー18Cも略長方形状をなし、ホルダ18Aの第3トンネル13cに対向する部分に、鉛直方向に対して略30°の角度をなすように固定されている。
水平広角レンズ部15は、レーザービームが入射する最入射側15A、即ち、図6に示される水平広角レンズ部15の図の下側の部分と、ライン光が出射される最出射側15B、即ち、図6に示される水平広角レンズ部15の図の上側の部分とを有しており、最入射側15Aと最出射側15Bとを結ぶ方向に積層配置されそれぞれ入射側と出射側とを有する略板状の第1シリンドリカルレンズ151と、スペーサ153と、第2シリンドリカルレンズ152とにより構成されている。
ここで、シリンドリカルレンズとは周知のレンズであり、具体的には、略長方形状をした板状のガラスの一方の面あるいは他方の面に、又は両方の面に、凹レンズ面又は凸レンズ面を有するレンズをいう。凹レンズ面の場合には、当該略長方形の一対の長辺の中間部分の位置又は一対の短辺の中間部分の位置に、円柱の側面の一部をなす円弧が一対の長辺又は一対の短辺に平行に凹レンズ面として形成されている。従って凹部の最深部は、一対の長辺の中間の位置又は一対の短辺の中間の位置に配置されている。凸レンズ面の場合には、略長方形状をした板状のガラスの一方の面全体あるいは他方の面全体にわたって、又は両方の面全体にわたって、最突出部の位置が当該略長方形の一対の長辺の中間の位置、又は一対の短辺の中間の位置となるように、円柱の側面の一部をなす円弧が一対の長辺又は一対の短辺に平行に凸レンズ面として突出して形成されている。
従って、例えば凹レンズ面が板状のガラスの一方の面に、一対の長辺に平行に設けられているという場合には、長方形状の板状のガラスの短辺の側から見たときに円弧状をした溝が、板状のガラスの一方の面上であって一対の短辺の一方から他方へ渡って一対の長辺の中間部分の位置に形成されているような形状になっている。シリンドリカルレンズは、凹レンズ面、凸レンズ面が楕円等ではなく上述のように円弧であるため、製造が比較的簡単であり、シリンドリカルレンズの製造にかかるコストが低いという利点がある。
水平広角レンズ部15の第1シリンドリカルレンズ151は、図6に示されるように、水平広角レンズ部15において最出射側15Bの位置に配置されており、出射側に光透過可能な円弧形状の凸レンズ151A面を有し、入射側に光透過可能な円弧形状の凹レンズ面151Bを有している。第1シリンドリカルレンズ151を構成する板状のガラスの寸法は、長辺が約8mmであり、短辺が6mmであり、厚さの最大値は約2mmである。
第1シリンドリカルレンズ151においては、凸レンズ面151A、凹レンズ面151Bが円柱の側面の一部をなす円弧と考えた場合の円柱の軸心は、第1シリンドリカルレンズ151を構成する長方形状の板状のガラスの短辺に平行に指向しており、凸レンズ面151Aの円弧の曲率はR6mmである。また、凹レンズ面151Bの円弧の曲率はR約1mmであり、開口幅は約3mmである。
第1シリンドリカルレンズ151はSF6により構成されており、レーザービームの波長が546.07nmのときの屈折率は1.8である。第1シリンドリカルレンズ151の屈折率を後述の第2シリンドリカルレンズ152の屈折率よりも大きくしたため、ライン光を大幅に広角化することができる。
凸レンズ面151A、凹レンズ面151Bは、研磨加工されることにより光透過率が高くなっている。第1シリンドリカルレンズ151の外面であって凸レンズ面151A、凹レンズ面151B以外の部分は研磨加工されておらず、粗面となっており、あたかもすりガラスのようになっている。このため、この部分の光透過率は、凸レンズ面151A、凹レンズ面151Bの光透過率よりも低くなっており、最出射側15Bから出射されるライン光が、この部分からのレーザービーム等の入射によって影響を受けないように構成されている。このため、ライン光に部分的に濃淡が生ずることを防止でき、一様なライン光を得ることができる。
第2シリンドリカルレンズ152は、図6に示されるように、第1シリンドリカルレンズ151よりも最入射側15A寄りの位置に配置されており、出射側に光透過可能な円弧形状の凹レンズ面152Aを有し、また、入射側にも出射側の凹レンズ面152Aと同一形状の光透過可能な円弧形状の凹レンズ面152Bを有している。第2シリンドリカルレンズ152を構成する板状のガラスの寸法は、長辺が6mmであり、短辺が約5mmであり、厚さの最大値は約1mmである。
第2シリンドリカルレンズ152においては、凹レンズ面152A、152Bが円柱の側面の一部をなす円弧と考えた場合の円柱の軸心は、第2シリンドリカルレンズ152を構成する長方形状の板状のガラスの長辺に平行に指向しており、入射側、出射側の凹レンズ面152B、152Aの曲率はそれぞれR3mmであり、開口幅はそれぞれ約3mmである。
第2シリンドリカルレンズ152はBK7により構成されており、レーザービームの波長が546.07nmのときの屈折率は1.5である。第2シリンドリカルレンズ152を安価なBK7で構成するようにしたため、レーザー墨出器1にかかるコストを低減することができる。
凹レンズ面152A、152Bは、第1シリンドリカルレンズ151と同様に、研磨加工されることにより光透過率が高くなっている。第2シリンドリカルレンズ152の外面であって凹レンズ面152A、152B以外の部分は研磨加工されておらず、粗面となっており、あたかもすりガラスのようになっている。このため、この部分の光透過率は、凹レンズ面152A、152Bの光透過率よりも低くなっており、最出射側15Bから出射されるライン光が、この部分からのレーザービーム等の入射によって影響を受けないように構成されている。
スペーサ153は長方形状の板状をしており、長辺が6mmであり、短辺が約5mmであり、厚さLは約1mmである。図6に示されるように、スペーサ153の略中央の位置には貫通孔153aが形成されている。貫通孔153aは、板状のスペーサ153の一方の面から他方の面へと貫通するように形成されており、一方の面、他方の面における貫通孔153aの開口部は円形をなしている。開口部の径は、第1シリンドリカルレンズ151の凹レンズ面151Bの開口幅よりも大きく、また、第2シリンドリカルレンズ152の出射側の凹レンズ152Aの開口幅よりも大きい。
図6に示されるように、第1シリンドリカルレンズ151と第2シリンドリカルレンズ152とは、スペーサ153を介して所定の距離で離間して配置されており、第1シリンドリカルレンズ151の入射側の外面であってレンズ面151B以外の部分と板状のスペーサ153の一方の面とは、互いに当接して配置されている。また、板状のスペーサ153の他方の面と第2シリンドリカルレンズ152の出射側の外面であってレンズ面152A以外の部分とは、互いに当接して配置されている。
また、第1シリンドリカルレンズ151の出射側の凸レンズ面151A及び入射側の凹レンズ面151Bと第2シリンドリカルレンズ152の出射側の凹レンズ面152A及び入射側の凹レンズ面152Bとを、それぞれ円柱の側面の一部をなす円弧と考えた場合の円柱の軸心は、図6において一点鎖線Pで示される同一平面上に配置されている。当該同一平面Pは、その面が図の上下方向に指向し、紙面に対して垂直をなしている。このため、ライン光は、当該同一平面Pを中心として面対称となって出射される。垂直広角レンズ部16は、水平広角レンズ部15と同一の構成であるため説明を省略する。垂直広角レンズ部16と水平広角レンズ部15とを同一の構成としたため、レーザー墨出器1にかかるコストを低減することができる。
天井広角レンズ部17は、レーザービームが入射する最入射側17A、即ち、図5に示される天井広角レンズ部17の図の下側の部分と、ライン光が出射される最出射側17B、即ち、図5に示される天井広角レンズ部17の図の上側の部分とを有しており、最入射側17Aと最出射側17Bとを結ぶ方向に積層配置されそれぞれ入射側と出射側とを有する略板状の第1シリンドリカルレンズ171と、第1サブシリンドリカルレンズ172と、第2サブシリンドリカルレンズ173とにより構成されている。第1サブシリンドリカルレンズ172、第2サブシリンドリカルレンズ173は、第2シリンドリカルレンズを構成する。
天井広角レンズ部17の第1シリンドリカルレンズ171は、図5に示されるように、天井広角レンズ部17において最出射側17Bの位置に配置されている。天井広角レンズ部17の第1シリンドリカルレンズ171は、水平広角レンズ部15の第1シリンドリカルレンズ151と同一の構成であるため説明を省略する。天井広角レンズ部17の第1シリンドリカルレンズ171と、水平広角レンズ部15の第1シリンドリカルレンズ151とを同一の構成としたため、レーザー墨出器にかかるコストを低減することができる。
第1サブシリンドリカルレンズ172は、図5に示されるように、第1シリンドリカルレンズ171よりも最入射側17A寄りの位置に配置されており、出射側に光透過可能な円弧形状の凹レンズ面172Aを有し、また、入射側に光透過可能な円弧形状の凹レンズ面172Bを有している。第1サブシリンドリカルレンズ172を構成する板状のガラスの寸法は、長辺が6mmであり、短辺が約5mmであり、厚さの最大値は約1mmである。
第1サブシリンドリカルレンズ172においては、凹レンズ面172A、172Bが円柱の側面の一部をなす円弧と考えた場合の円柱の軸心は、第1サブシリンドリカルレンズ172を構成する長方形状の板状のガラスの長辺に平行に指向しており、入射側の凹レンズ面172Bの曲率はR約1mmであり、開口幅は約2mmである。出射側の凹レンズ面172Aの曲率はR3mmであり、開口幅は約3mmである。
第1サブシリンドリカルレンズ172はBK7により構成されており、レーザービームの波長が546.07nmのときの屈折率は1.51825≒1.5である。第1サブシリンドリカルレンズ172及び後述の第2サブシリンドリカルレンズ173を安価なBK7で構成するようにしたため、レーザー墨出器1にかかるコストを低減することができる。
凹レンズ面172A、172Bは、研磨加工されることにより光透過率が高くなっている。第1サブシリンドリカルレンズ172の外面であって凹レンズ面172A、172B以外の部分は研磨加工されておらず、粗面となっており、あたかもすりガラスのようになっている。このため、この部分の光透過率は、凹レンズ面172A、172Bの光透過率よりも低くなっており、最出射側17Bから出射されるライン光が、この部分からのレーザービーム等の入射によって影響を受けないように構成されている。第2サブシリンドリカルレンズ173は第1サブシリンドリカルレンズ172と同一の構成であるため、説明を省略する。第2サブシリンドリカルレンズ173と第1サブシリンドリカルレンズ172とを同一の構成としたため、レーザー墨出器1にかかるコストを低減することができる。
図5に示されるように、第1シリンドリカルレンズ171の入射側の外面であって凹レンズ面171B以外の部分と、第1サブシリンドリカルレンズ172の出射側の外面であって凹レンズ面172A以外の部分とは、互いに当接して配置されている。また、第1サブシリンドリカルレンズ172の入射側の外面であって凹レンズ面172B以外の部分と、第2サブシリンドリカルレンズ173の出射側の外面であって凹レンズ面173A以外の部分とは、互いに当接して配置されている。
また、第1シリンドリカルレンズ171の出射側の凸レンズ面171A及び入射側の凹レンズ面171Bと、第1サブシリンドリカルレンズ172の出射側の凹レンズ面172A及び入射側の凹レンズ面172Bと、第2サブシリンドリカルレンズ173の出射側の凹レンズ面173A及び入射側の凹レンズ面173Bとを、それぞれ円柱の側面の一部をなす円弧と考えた場合の円柱の軸心は、図5において一点鎖線Qで示される同一平面上に配置されている。当該同一平面Qは、その面が図の上下方向に指向し、紙面に対して垂直をなしている。このため、ライン光は、当該同一平面Qを中心として面対称となって出射される。
従来用いられていたロッドレンズを用いずに、レンズ部15〜17を上述のような構成としたため、レーザーとしてグリーンのレーザーを用いた場合であってもレーザー光源から出射されるレーザービームの出力の強い部分を広角化することができ、従来の円柱形状のロッドレンズを用いた場合のライン光におけるライン強度の高い部分とライン強度の低い部分とが生ずることを極力防止することができる。
また、従来の円柱形状のロッドレンズを用いた場合には、反射光によるラインの部分と透過光によるラインの部分との境界の位置においてライン強度の差が生じていたが、反射光を利用しないため、このようなライン強度の差が生ずることを防止することができる。このため、一様なライン強度のライン光を得ることができる。
また、上述のようにレンズ部は、最出射側15B、17Bの位置に配置され出射側に光透過可能な円弧形状の凸レンズ面151A、171Aを有し入射側に光透過可能な円弧形状の凹レンズ面151B、171Bを有する略板状の1枚の第1シリンドリカルレンズ151、171と、第1シリンドリカルレンズ151、171よりも最入射側15A、17A寄りの位置に配置され、出射側に光透過可能な円弧形状の凹レンズ面152A、172A、173Aを有し入射側に光透過可能な円弧形状の凹レンズ面152B、172B、173Bを有する略板状のシリンドリカルレンズを1枚又は2枚有する第2シリンドリカルレンズ152、172、173とを備えているため、180°以上に広角化されたライン光を出射することができる。
また、ビームスプリッタ18を用いたため、レーザー光源14が1個で3本のライン光を出射することができる。また、レーザー光源14は波長が532nmのグリーンのレーザー光を出射するため、ユーザーの視認性を高めることができる。
次に、レーザー光源14から出射されたレーザービームの流れについて図1、図2、図5、及び図6に基づき説明する。図2に示すように、レーザー光源14から出射されたレーザービーム14Aは、第1ハーフミラー18Bに入射する。第1ハーフミラー18Bに入射したレーザービーム14Aの一部は、第1ハーフミラー18Bを透過して水平広角レンズ部15に入射する。
図6に示すように、水平広角レンズ部15において第2シリンドリカルレンズ152の入射側の凹レンズ面152Bから入射したレーザービーム14Aは、出射側の凹レンズ面152Aから広角化されて出射され、スペーサ153の貫通孔153a内を通過し、第1シリンドリカルレンズ151の入射側の凹レンズ面151Bから入射し、出射側の凸レンズ面151Aから更に広角化されて出射され、略140°に広角化されたライン光となって出射される。
但し、ライン光の広角化される方向における水平照射窓4b(図2)の幅は、140°に広角化されたライン光の幅よりも狭く、水平照射窓4bからハウジング4外部に出射されるライン光は、100°程度に制限される。このような構成とすることにより、垂直広角レンズ部16と水平広角レンズ部15とを同一の構成として、水平照射窓4bからのライン光を100°に広角化されたものとし、後述のように垂直照射窓4c(図2)からのライン光を140°に広角化されたものとすることができる。このため、前述のように、レーザー墨出器1にかかるコストを低減することができる。
一方、第1ハーフミラー18Bに入射したレーザービーム14Aの残部は、第1ハーフミラー18Bによって上方向へ反射され、第2ハーフミラー18Cに入射する。第2ハーフミラー18Cに入射したレーザービーム14Aの一部は、第2ハーフミラー18Cによって、第2ハーフミラー18Cに対して略30°の角度をなす方向へ反射され、垂直広角レンズ部16に入射する。
垂直広角レンズ部16に入射したレーザービーム14Aは、水平広角レンズ部15に入射したレーザービーム14Aと同様に、垂直広角レンズ部16の図示せぬ第2シリンドリカルレンズの入射側の凹レンズ面から入射した後に出射側の凹レンズから広角化されて出射され、図示せぬスペーサの貫通孔内を通過し、図示せぬ第1シリンドリカルレンズの入射側の凹レンズ面から入射し、出射側の凸レンズから更に広角化されて出射され、図2の紙面と同じ面内に140°(図2の2点鎖線で示す範囲)の広がりを有するライン光に変換され、垂直照射窓4cを通って出射される。
また、残りのレーザービーム14Aは、第2ハーフミラー18Cを透過し、天井広角レンズ部17へ入射する。図5に示すように、天井広角レンズ部17において第2サブシリンドリカルレンズ173の入射側の凹レンズ面173Bから入射したレーザービーム14Aは、出射側の凹レンズ173Aから広角化されて出射され、次に第1サブシリンドリカルレンズ172の入射側の凹レンズ面172Bから入射し出射側の凹レンズ172Aから広角化されて出射され、第1シリンドリカルレンズ171の入射側の凹レンズ面171Bから入射し、出射側の凸レンズ面171Aから更に広角化されて出射され、図1の紙面と同じ面内に220°(図1の2点鎖線で示す範囲)の広がりを有するライン光に変換され、ライン光は、透過可能な天井照射窓防塵カバー8を通ってハウジング4の外部へ出射される。
本発明のレーザー墨出器は、上述した実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載した範囲で種々の変形や改良が可能である。例えば、水平広角レンズ部15、垂直広角レンズ部16にそれぞれ設けられていたスペーサ153の形状は本実施の形態のものに限定されない。
例えば厚さLは、広角化しようとするライン光の所望の広角の度合いに応じて調整する。Lを小さくすることにより広角の度合いが大きくなる。図7に示されるようにスペーサをなくして、第1シリンドリカルレンズ151′の入射側の外面であってレンズ面151B′以外の部分と第2シリンドリカルレンズ152′の出射側の外面であってレンズ面152A′以外の部分とを、互いに当接して配置されてLを0をとすることにより、ライン光を180°以上に広角化することが可能となる。
また、第1シリンドリカルレンズ、第2シリンドリカルレンズ、第1ザブシリンドリカルレンズ、第2サブシリンドリカルレンズの諸寸法や材質は、本実施の形態の構成に限られない。広角化しようとするライン光の所望の広角の度合いに応じて調整すればよい。
本発明の実施の形態によるレーザー墨出器の正面断面図。 本発明の実施の形態によるレーザー墨出器の側方断面図。 本発明の実施の形態によるレーザー墨出器の側面図。 本発明の実施の形態によるレーザー墨出器の上方断面図。 本発明の実施の形態によるレーザー墨出器の天井広角レンズ部を示す側方断面図。 本発明の実施の形態によるレーザー墨出器の水平広角レンズ部を示す上方断面図。 本発明の実施の形態によるレーザー墨出器の水平広角レンズ部、垂直広角レンズ部の変形例を示す上方断面図。
符号の説明
1・・・レーザー墨出器 4・・・ハウジング 7・・・天井照射窓部 12・・・ジンバル機構 14・・・レーザー光源 17・・・天井広角レンズ部 15・・・水平広角レンズ部 15A・・・最入射側 15B・・・最出射側 16・・・垂直広角レンズ部 17・・・天井広角レンズ部 17A・・・最入射側 17B・・・最出射側 151・・・第1シリンドリカルレンズ 151A・・・凸レンズ面 151B・・・凹レンズ面 152・・・第2シリンドリカルレンズ 152A、152B・・・凹レンズ面 171・・・第1シリンドリカルレンズ 171A・・・凸レンズ面 171B・・・凹レンズ面 172・・・第1サブシリンドリカルレンズ 172A、172B・・・凹レンズ面 173・・・第2サブシリンドリカルレンズ 173A、173B・・・凹レンズ面

Claims (17)

  1. ハウジングと、
    該ハウジング内に設けられた鉛直機構と、
    該ハウジング内に設けられ該鉛直機構に支持された鏡筒と、
    該鏡筒に設けられたレーザー光源と、
    該ハウジング内に設けられ最入射側と最出射側とを有し、該レーザー光源から出射されるレーザービームを該最入射側から入射し該最出射側からライン光を出射するレンズ部と、
    該ハウジングに設けられ、該レンズから出射されたライン光をハウジング外部に出射するための該ハウジングの外部と内部とを連通する窓が形成された窓部とを有するレーザー墨出器であって、
    該レンズ部は、該最入射側と該最出射側とを結ぶ方向に積層配置されそれぞれ入射側と出射側とを有する複数枚のシリンドリカルレンズからなり、
    該複数枚のシリンドリカルレンズは、該最出射側の位置に配置され該出射側に光透過可能な円弧形状の凸レンズ面を有し該入射側に光透過可能な円弧形状の凹レンズ面を有する1枚の第1シリンドリカルレンズと、該第1シリンドリカルレンズよりも該最入射側寄りの位置に配置され、該出射側に光透過可能な円弧形状の凹レンズ面を有し該入射側に光透過可能な円弧形状の凹レンズ面を有するシリンドリカルレンズを少なくとも1枚有する第2シリンドリカルレンズとを備え、
    該第1シリンドリカルレンズの外面であって該レンズ面以外の部分の光透過率は、該第1シリンドリカルレンズの該レンズ面の光透過率よりも低く、該第2シリンドリカルレンズの外面であって該レンズ面以外の部分の光透過率は、該第2シリンドリカルレンズの該レンズ面の光透過率よりも低いことを特徴とするレーザー墨出器。
  2. 該第2シリンドリカルレンズは1枚のシリンドリカルレンズからなり、該出射側の該凹レンズ面の曲率と該入射側の該凹レンズ面の曲率とが略同一であり、該第1シリンドリカルレンズの該凹レンズ面の曲率は、該第2シリンドリカルレンズの該凹レンズ面の曲率よりも小さいことを特徴とする請求項1記載のレーザー墨出器。
  3. 該第1シリンドリカルレンズの該入射側の外面であって該レンズ面以外の部分と該第2シリンドリカルレンズの該出射側の外面であって該レンズ面以外の部分とは、互いに当接して配置されていることを特徴とする請求項2記載のレーザー墨出器。
  4. 該第1シリンドリカルレンズと該第2シリンドリカルレンズとは離間して配置されていることを特徴とする請求項2記載のレーザー墨出器。
  5. 該第1シリンドリカルレンズは、該第2シリンドリカルレンズよりも屈折率が大きいことを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれか一記載のレーザー墨出器。
  6. 該第1シリンドリカルレンズはSF6により構成され、該第2シリンドリカルレンズはBK7により構成されていることを特徴とする請求項5記載のレーザー墨出器。
  7. 該最出射側から出射されるライン光は、180°以上に広角化されていることを特徴とする請求項2乃至請求項6のいずれか一記載のレーザー墨出器。
  8. 該第1シリンドリカルレンズの該出射側の該凸レンズ面及び該入射側の該凹レンズ面と該第2シリンドリカルレンズの該出射側の該凹レンズ面及び該入射側の該凹レンズ面とは、それぞれの円弧の軸心が同一平面上に配置されていることを特徴とする請求項2乃至請求項7のいずれか一記載のレーザー墨出器。
  9. 該第2シリンドリカルレンズは、第1サブシリンドリカルレンズと第2サブシリンドリカルレンズとの2枚のシリンドリカルレンズからなり、
    該第1サブシリンドリカルレンズの該出射側の該凹レンズ面の曲率は該入射側の該凹レンズ面の曲率よりも大きく、該第2サブシリンドリカルレンズの該出射側の該凹レンズ面の曲率は該入射側の該凹レンズ面の曲率よりも大きいことを特徴とする請求項1記載のレーザー墨出器。
  10. 該第1サブシリンドリカルレンズと該第2サブシリンドリカルレンズとは同一形状であることを特徴とする請求項9記載のレーザー墨出器。
  11. 該第1シリンドリカルレンズの該入射側の外面であって該レンズ面以外の部分と該第1サブシリンドリカルレンズの該出射側の外面であって該レンズ面以外の部分とは互いに当接して配置され、
    該第1サブシリンドリカルレンズの該入射側の外面であって該レンズ面以外の部分と該第2サブシリンドリカルレンズの該出射側の外面であって該レンズ面以外の部分とは互いに当接して配置されていることを特徴とする請求項9又は請求項10記載のレーザー墨出器。
  12. 該第1シリンドリカルレンズは、該第1サブシリンドリカルレンズと該第2サブシリンドリカルレンズとのいずれよりも屈折率が大きいことを特徴とする請求項9乃至請求項11のいずれか一記載のレーザー墨出器。
  13. 該第1シリンドリカルレンズはSF6により構成され、該第1サブシリンドリカルレンズと第2サブシリンドリカルレンズとはそれぞれBK7により構成されていることを特徴とする請求項12記載のレーザー墨出器。
  14. 該最出射側から出射されるライン光は、220°以上に広角化されていることを特徴とする請求項9乃至請求項13のいずれか一記載のレーザー墨出器。
  15. 該第1シリンドリカルレンズの該出射側の該凸レンズ面及び該入射側の該凹レンズ面と、該第1サブシリンドリカルレンズの該出射側の該凹レンズ面及び該入射側の該凹レンズ面と、該第2サブシリンドリカルレンズの該出射側の該凹レンズ面及び該入射側の該凹レンズ面とは、それぞれの円弧の軸心が同一平面上に配置されていることを特徴とする請求項9乃至請求項14のいずれか一記載のレーザー墨出器。
  16. 該ハウジング内には、該レーザー光源から照射されるレーザービームを分岐するビームスプリッタが設けられ、該レンズ部は、ビームスプリッタから出射されるレーザービームをライン光として出射することを特徴とする請求項1乃至請求項15のいずれか一記載のレーザー墨出器。
  17. 該レーザー光源から出射されるレーザービームは波長が532nmのレーザー光であることを特徴とする請求項1乃至請求項16のいずれか一記載のレーザー墨出器。
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