JP2006319029A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】安定した高い降伏電圧を有し、かつチップサイズの小さいツェナーダイオードを実現する。
【解決手段】N層2とP層4とからなるpn接合を備え、N層2に裏面電極6が電気的に接続され、P層4に表面電極5が電気的に接続されたツェナーダイオードが複数形成された第1、第2、第3および第4半導体ウエハW1〜W4を用意し、表面電極5と裏面電極6との位置を合わせて、第1、第2、第3および第4半導体ウエハW1〜W4を貼り合わせた後、半導体ウエハを切断して個々のチップに切り分けることにより、4つのツェナーダイオードが縦方向に重ね合わされた積層型ツェナーダイオードZD1を形成する。
【選択図】図12
【解決手段】N層2とP層4とからなるpn接合を備え、N層2に裏面電極6が電気的に接続され、P層4に表面電極5が電気的に接続されたツェナーダイオードが複数形成された第1、第2、第3および第4半導体ウエハW1〜W4を用意し、表面電極5と裏面電極6との位置を合わせて、第1、第2、第3および第4半導体ウエハW1〜W4を貼り合わせた後、半導体ウエハを切断して個々のチップに切り分けることにより、4つのツェナーダイオードが縦方向に重ね合わされた積層型ツェナーダイオードZD1を形成する。
【選択図】図12
Description
本発明は、半導体装置の製造技術に関し、特に、ツェナーダイオード(Zener Diode)の製造に適用して有効な技術に関するものである。
例えばシリコンウエハにn+層−n層−p+層のダイオード構造を形成し、n+層と接する側はTiSi2/Niの電極金属層が形成され、p+層と接する側はNiSi/Niの電極金属層が形成され、この両電極金属層のNiはんだで上下のダイオードを固着して複数個積層し、ワイヤーソーでダイオード片とした後、ダイオードの側面にメサ型エッチングを行い、リード端子を接続する積層型の高耐圧メサ型ダイオードの製造技術がある(例えば特許文献1等)。
また、貼り合わせ酸化膜の両面にn+層、n層、p+層の横型ダイオード部が3個Ni膜で直列接続され、かつ、この直列接続されたものがリード端子を固着するはんだを介して並列接続された高耐圧ダイオードの構造およびその製造方法の技術がある(例えば特許文献2等)。
また、半導体ウエハの表面からシリコンを透過する赤外線を透過させて、ウエハ表面の素子形成部分を確認しながらウエハ裏面に素子分離用の溝を形成する技術がある(例えば特許文献3等)。
また、実装基板上のバンプ電極上にシリコンからなる電子部品の裏面から赤外線を照射して、シリコン基板上のパッド電極の位置と実装基板上のバンプ電極との位置あわせについて判定を行う技術がある(例えば特許文献4等)。
また、半導体基板にスリットを形成する場合において、半導体基板に赤外線を照射して反射光を検出し、位置のアライメントを行う技術がある(例えば特許文献5等)。
特開平8−191148号公報(段落[0009]、図2、図4)
特開平11−186568号公報(段落[0018]、[0019]、図1、図2)
特開平5−259275号公報(段落[0011]、図1)
特開2001−60605号公報(段落[0029]〜[0032]、図2、図3)
特開平10−242085号公報(段落[0041]、図9、図10)
ツェナーダイオードは、逆方向電圧をかけた場合、電流にかかわらず一定の電圧が得られる性質を利用したpn型ダイオードであり、例えば電源回路などに用いられている。
ツェナーダイオードは、通常、不純物濃度が1018〜1019cm−3の基板上に成長させたn型のエピタキシャル層にp型半導体領域を形成したpn接合部を有しており、ツェナーダイオードの降伏電圧(破壊電圧)はエピタキシャル層の不純物濃度によって決まることから、要求される降伏電圧に応じて不純物濃度の異なるエピタキシャル層が形成される。本発明者は、150V以上の降伏電圧を有するツェナーダイオードを開発しており、例えば150〜400Vの降伏電圧を必要とするツェナーダイオードでは、例えば不純物濃度が1016〜1018cm−3の低いエピタキシャル層を採用している。ところが、エピタキシャル層の不純物濃度が低くなると、エピタキシャル層の表面準位やpn接合部の界面準位がエピタキシャル層の表面に形成される絶縁膜の影響を受けやすくなり、降伏電圧が変動するという問題が生じた。
高い降伏電圧が要求されるツェナーダイオードでは、降伏電圧の変動を防ぐ方法として様々な工夫がなされている。例えばp型半導体領域の周囲にエピタキシャル層よりもさらに不純物濃度の低い第2のn型半導体領域を形成して、エピタキシャル層の表面における降伏電圧を高くする第1の方法、p型半導体領域の周囲を濃度勾配の穏やかな第2のp型半導体領域で囲む第2の方法、空乏層の延びを抑えてバルクで降伏させる第3の方法などが提案されている。
しかしながら、上記第1の方法は、製造プロセスの変動により降伏電圧が不安定になる、上記第2の方法は、第2のp型半導体領域の濃度が降伏電圧を決める主要素となるため、降伏電圧の制御が難しい、上記第3の方法は、エピタキシャル層の厚さにより降伏電圧が決まるため、降伏電圧の制御が難しいなどの課題を有している。
また、通電時は、pn接合部に高電圧がかかることから発熱量が大きくなるため、pn接合部を広くして熱源を分散させる、または、複数のツェナーダイオードを横方向に直列に接続して複数のpn接合部に熱源を分散させるなどの方法がとられているが、どちらの方法もチップサイズが大きくなり実装面積の増加を招いてしまう。
本発明の目的は、安定した高い降伏電圧を有し、かつチップサイズの小さいツェナーダイオードを実現することのできる技術を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
本発明の半導体装置の製造方法は、n型半導体領域とp型半導体領域とからなるpn接合を備え、n型半導体領域に裏面電極が電気的に接続され、p型半導体領域に表面電極が電気的に接続されたダイオードが複数個形成された半導体ウエハを複数枚用意し、上に配置する半導体ウエハに形成された複数個のダイオードに備わる裏面電極と、下に配置する半導体ウエハに形成された複数個のダイオードに備わる表面電極との位置を合わせて、複数枚の半導体ウエハを貼り合わせた後、貼り合わせた複数枚の半導体ウエハを切断して、個々のチップに切り分けることにより、積層型ツェナーダイオードを形成するものである。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
安定した高い降伏電圧を有し、かつチップサイズの小さいツェナーダイオードを実現することができる。
本実施の形態においては、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でも良い。さらに、本実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。同様に、本実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲についても同様である。
また、本実施の形態を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
本実施の形態による積層型ツェナーダイオードの製造方法を図1〜図12を用いて工程順に説明する。ここでは、4つのツェナーダイオードを縦方向に重ね合わせた280Vの降伏電圧を有する積層型ツェナーダイオードの製造に本発明を適用した場合の実施例ついて説明するが、重ね合わせるツェナーダイオードの数や降伏電圧は、それに限定されるものではない。
まず、複数個のツェナーダイオードが形成された第1半導体ウエハW1を用意する。図1、図2および図3に、製造工程中の第1半導体ウエハW1の平面図と断面図(平面図のA−A線における要部断面図)とを示す。
図1に示すように、n型不純物、例えばヒ素が導入された単結晶シリコンからなる基板(この段階では、例えば200mmφの平面略円形状の半導体薄板)1を用意する。基板1の厚さは、例えば550μm、その不純物濃度は、例えば1018〜1019cm−3である。続いて、基板1の表面上にエピタキシャル成長法によりn型半導体領域(以下、N層という)2を形成する。N層2の厚さは、例えば30μm、その不純物濃度は、例えば1016〜1018cm−3である。なお、ここに示したN層2の厚さおよび不純物濃度は一例であって、これに限定されるものではなく、ツェナーダイオードに要求される降伏電圧などの特性によって決められるものである。
次に、N層2上に、例えば熱酸化法またはCVD(Chemical Vapor Deposition)法により絶縁膜3を形成した後、フォトリソグラフィ法により形成されたレジストパターンをマスクにして絶縁膜3をエッチングし、1つのツェナーダイオードが形成される領域のそれぞれにおいて、平面中央部のN層2の表面を露出させる。続いて、露出したN層2の表面から、例えばイオン注入法または不純物拡散法によりp型不純物、例えばボロンを導入してp型半導体領域(以下、P層という)4を形成する。P層4の深さは、例えば3μm、その不純物濃度は、例えば1017〜1021cm−3である。これにより、N層2とP層4とからなる70Vの降伏電圧を有するpn接合が形成される。なお、ここに示したP層4の厚さおよび不純物濃度は一例であって、これに限定されるものではなく、ツェナーダイオードに要求される降伏電圧などの特性によって決められるものである。
次に、基板1の表面側に、例えばスパッタリング法によりアルミニウムとシリコンからなる合金膜を堆積する。続いて、フォトリソグラフィ法により形成されたレジストパターンをマスクとして合金膜をエッチングし、P層4に電気的に接続する表面電極5を形成する。
次に、図2に示すように、表面電極5を保護するための保護テープを基板1の表面側に貼り付けた後(図示せず)、基板1の裏面側から基板1をグラインディングにより研削し、パッケージ形態に合わせて基板1を薄くする。続いて、上記した保護テープを剥がし、基板1の裏面上に、例えばマスク蒸着法により金属膜、例えば金膜を堆積して、N層2に基板1を介して電気的に接続する裏面電極6を形成する。
その後、図3に示すように、基板1の表面側の凹凸を緩和するため、表面電極5上に導電性材料であるロウ材7、例えば銀ペーストを塗布する。これにより、70Vの降伏電圧を有する複数個のツェナーダイオードが備わる第1半導体ウエハW1が製造される。
基板1の表面側に形成された表面電極5と裏面側に形成された裏面電極6との位置合わせは、例えば以下の方法により行われる。なお、ここでは、第1、第2および第3方法の3通りの位置合わせの方法について説明するが、これに限定されるものではない。
第1方法は、基板1の表面側からの遠赤外光投射による表面電極5と裏面電極6との位置合わせの方法であって、裏面電極6はマスク蒸着法により形成される。第1方法を図4に示す半導体ウエハの要部断面図を用いて説明する。
まず、図4(a)に示すように、表面電極5が形成された基板1の表面側から、シリコンを透過する波長、例えば1.3μm以上の波長の遠赤外光8を投射する。この場合、表面電極5が形成されていない部分にだけ遠赤外光8が通る。続いて、図4(b)に示すように、遠赤外光8が通っている部分に合わせて基板1の裏面側にマスク9を基板1から離して配置する。このマスク9は、例えば遠赤外カメラを用いてフォトリソグラフィ法と同様に位置合わせすることができる。続いて、図4(c)に示すように、基板1の裏面上にスパッタリング法または真空蒸着法により金属膜6aを堆積する。この時、マスク9に覆われていない基板1部分に金属膜6aが堆積する。続いて、図4(d)に示すように、マスク9を除去することにより、基板1の裏面に接する裏面電極6を形成する。
第2方法は、基板1の表面側からの遠赤外光投射による表面電極5と裏面電極6との位置合わせの方法であって、基板1の裏面上に堆積された金属膜をフォトリソグラフィ法により形成されたレジストパターンをマスクとしてエッチングすることにより裏面電極6は形成される。第2の方法を図5に示す半導体ウエハの要部断面図を用いて説明する。
まず、図5(a)に示すように、基板1の表面の2箇所以上に、表面電極5と同一層の合金膜によって位置合わせ用パターン5aを予め形成しておき、位置合わせ用パターン5aが形成された部分の基板1の裏面側にマスク10を基板1から離して配置する。このマスク10の位置合わせ余裕は大きくとることができる。続いて、基板1の裏面上にスパッタリング法または真空蒸着法により金属膜6aを堆積する。この時、マスク10に覆われていない基板1部分に金属膜6aが堆積する。続いて、図5(b)に示すように、マスク10を除去することにより、位置合わせ用パターン5aが形成された部分以外の基板1の裏面上に金属膜6aを残した後、金属膜6a上にレジスト11aを塗布する。続いて、図5(c)に示すように、基板1の表面側から、シリコンを透過する波長、例えば1.3μm以上の波長の遠赤外光8を投射する。この場合、金属膜6aおよび位置合わせ用パターン5aが形成されていない部分に遠赤外光8が通る。続いて、図5(d)に示すように、基板1の裏面側にフォトマスク12を配置し、基板1上の位置合わせ用パターン5aに対してフォトマスク12上のターゲットパターン12aを位置合わせして、フォトマスク12の位置を決める。続いて、図5(e)に示すように、フォトマスク12を用いてレジスト11aを露光し、さらに現像することによって金属膜6a上にレジストパターン11を形成する。続いて、図5(f)に示すように、レジストパターン11をマスクとしてエッチングすることにより、基板1の裏面に接する裏面電極6を形成する。
第3方法は、基板1の裏面側からの遠赤外光投射による表面電極5と裏面電極6との位置合わせの方法であって、裏面電極6はマスク蒸着法により形成される。第3方法を図6に示す半導体ウエハの要部断面図を用いて説明する。
まず、図6(a)に示すように、基板1の表面側を下に向けて遠赤外光を吸収または透過する材質からなる台13上に表面電極5がその表面側に形成された基板1を載せる。続いて、基板1の裏面側から、シリコンを透過する波長、例えば1.3μm以上の波長の遠赤外光8を投射する。この場合、表面電極5が形成されている部分で遠赤外光8が反射する。続いて、図6(b)に示すように、遠赤外光8が反射していない部分に合わせて基板1の裏面側にマスク14を基板1から離して配置する。続いて、図6(c)に示すように、基板1の裏面上にスパッタリング法または真空蒸着法により金属膜6aを堆積する。この時、マスク14に覆われていない基板1部分に金属膜6aが堆積する。続いて、図6(d)に示すように、マスク14を除去することにより、基板1の裏面に接する裏面電極6を形成する。
次に、第1半導体ウエハW1を製造した方法と同様にして、70Vの降伏電圧を有する複数個のツェナーダイオードが形成された第2半導体ウエハW2、第3半導体ウエハW3および第4半導体ウエハW4を用意する。図7に、第2半導体ウエハW2の平面図と断面図(平面図のB−B線における要部断面図)、図8に、第3半導体ウエハW3の平面図と断面図(平面図のC−C線における要部断面図)、図9に、第4半導体ウエハW4の平面図と断面図(平面図のD−D線における要部断面図)とを示す。なお、第4半導体ウエハW4は最上に積み重ねることから表面側の凹凸を緩和する必要がないため、第4半導体ウエハW4の表面電極5上にはロウ材7を塗布していない。
次に、前述した第1半導体ウエハW1、第2半導体ウエハW2、第3半導体ウエハW3および第4半導体ウエハ4を縦方向に重ねて貼り合わせることにより形成される積層型ツェナーダイオードの製造方法を説明する。図10、図11および図12に、製造工程中の積層型ツェナーダイオードの要部断面図を示す。
図10に示すように、第1半導体ウエハW1に形成された複数個のツェナーダイオードに備わる表面電極5と第2半導体ウエハW2に形成された複数個のツェナーダイオードに備わる裏面電極6との位置を合わせ、ロウ材7を介して上記表面電極5と上記裏面電極6とを重ねて第1半導体ウエハW1上に第2半導体ウエハW2を積層する。同様に、第2半導体ウエハW2に形成された複数個のツェナーダイオードに備わる表面電極5と第3半導体ウエハW3に形成された複数個のツェナーダイオードに備わる裏面電極6との位置を合わせ、第2半導体ウエハW2上に第3半導体ウエハW3を積層し、さらに第3半導体ウエハW3に形成された複数個のツェナーダイオードに備わる表面電極5と第4半導体ウエハW4に形成された複数個のツェナーダイオードに備わる裏面電極6との位置を合わせ、第3半導体ウエハW3上に第4半導体ウエハW4を積層する。その後、熱処理を施して、第1半導体ウエハW1、第2半導体ウエハW2、第3半導体ウエハW3および第4半導体ウエハW4を貼り合わせる。
次に、図11に示すように、第1半導体ウエハW1の裏面側にフレーム15に固定されたダイシングテープ16を貼り付けた後、ダイヤモンド・ソーと呼ばれるダイヤモンド微粒を貼り付けた極薄の円形刃17を用いて、第1半導体ウエハW1、第2半導体ウエハW2、第3半導体ウエハW3および第4半導体ウエハW4を貼り合わせた積層ウエハをスクライブラインに沿って縦、横に切断する。積層ウエハはチップ(単位素子)18に個片化されるが、個片化された後も各チップ18はダイシングテープ16を介してフレーム15に固定されているため、整列した状態を維持している。
図12に、1つのチップ18を構成する積層型ツェナーダイオードZD1の要部断面図を示す。N層2とP層4とからなる70Vの降伏電圧を有するツェナーダイオードが4つ直列に接合されることにより280Vの高い降伏電圧を得ることができる。
その後、個々のチップ18をダイシングテープ16から引き剥がして実装基板上に搭載し、封止樹脂により封止してパッケージングする。
なお、本実施の形態では、n型不純物が導入された単結晶シリコンからなる基板1の表面上にエピタキシャル成長法によりN層2を形成し、さらにこのN層2にP層4を形成することによりN層2とP層4とからなるpn接合を構成したが、p型不純物が導入された単結晶シリコンからなる基板の表面上にエピタキシャル成長法によりP層を形成し、さらにこのP層にN層を形成することによりP層とN層とからなるpn接合を構成してもよい。
また、本実施の形態では、第1、第2、第3および第4半導体ウエハW1〜W4にそれぞれ形成されるツェナーダイオードの降伏電圧を70Vと全て同じとしたが、互いに降伏電圧の異なるツェナーダイオードが備わる半導体ウエハを直列に接合してもよい。例えば最下層、最上層、または最上層および最下層に位置する半導体ウエハに形成されたツェナーダイオードの降伏電圧を、他の半導体ウエハに形成されたツェナーダイオードの降伏電圧よりも高くすることができる。例えば第1、第2、第3および第4半導体ウエハW1〜W4から構成される積層型ツェナーダイオードの場合、第1半導体ウエハW1および第4半導体ウエハW4に形成されたツェナーダイオードの降伏電圧を80V、第2半導体ウエハW2および第3半導体ウエハW3に形成されたツェナーダイオードの降伏電圧を60Vとすることができる。このように第1および第4のツェナーダイオードを内部の第2および第3のツェナーダイオードより高耐圧にすることにより、外部からのサージ電圧に対してのサージ耐圧の優れた高耐圧ツェナーダイオ−ドとすることができる。
また、本実施の形態では、第1、第2、第3および第4半導体ウエハW1〜W4のそれぞれを構成するN層2の厚さを全て同じとしたが、互いに厚さの異なるN層2を有する半導体ウエハを直列に接合してもよい。ただし、チップ18の機械的強度の低下を防ぐため最上層、最下層、または最上層および最下層に位置する半導体ウエハのN層2の厚さは、50〜150μm程度とすることが望ましい。
図13に、1つのチップ18を構成する積層型ツェナーダイオードの他の例の要部断面図を示す。積層型ツェナーダイオードZD2は、前述した積層型ツェナーダイオードZD1と同様に、第1、第2、第3および第4半導体ウエハW1〜W4を貼り合わせた積層ウエハから形成されるが、N層2の厚さが異なり、チップ18の機械的強度を維持するため第1半導体ウエハW1および第4半導体ウエハW4のN層2の厚さを100μm、積層型ツェナーダイオードZD2の全体の厚さを薄くするため第2半導体ウエハW2および第3半導体ウエハW3の厚さを40μmとしている。
このように、本実施の形態によれば、複数枚の半導体ウエハ(本実施の形態では第1、第2、第3および第4半導体ウエハW1〜W4)にそれぞれ形成されたツェナーダイオードを積み重ねて直列に接続することにより、1つのチップ18に高い降伏電圧を有する積層型ツェナーダイオードZD1を形成することができる。また、個々のツェナーダイオードの降伏電圧を低くできることから、個々のツェナーダイオードのエピタキシャル成長法により形成されるN層2の不純物濃度を過度に低くする必要がなくなり、N層2の表面準位やpn接合の界面準位がN層2の表面に形成される絶縁膜3の影響を受けにくくなるので、安定した降伏電圧が得られる。また、通電時の積層型ツェナーダイオードZD1の発熱量が、直列に接続された個々のツェナーダイオードの接合に分散されるので、熱源を分散させるためにチップサイズを大きくする必要がなく、チップ18の実装面積の増大を避けることができる。
さらに、本実施の形態によれば、重ね合わせる半導体ウエハの枚数と半導体ウエハに形成されるpn接合の降伏電圧を制御することにより、所望する様々な降伏電圧を有する積層型ツェナーダイオードを形成することができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば前記実施の形態では、本発明をツェナーダイオードに適用した場合について説明したが、これ以外のダイオード、例えば高い降伏電圧が望まれるスイッチングダイオードにも適用することができる。
本発明の半導体装置の製造方法は、高い降伏電圧を必要とするダイオードの製造に適用することができる。
1 基板
2 n型半導体領域(N層)
3 絶縁膜
4 p型半導体領域(P層)
5 表面電極
5a 位置合わせ用パターン
6 裏面電極
6a 金属膜
7 ロウ材
8 遠赤外光
9 マスク
10 マスク
11 レジストパターン
11a レジスト
12 フォトマスク
12a ターゲットパターン
13 台
14 マスク
15 フレーム
16 ダイシングテープ
17 円形刃
18 チップ
W1 第1半導体ウエハ
W2 第2半導体ウエハ
W3 第3半導体ウエハ
W4 第4半導体ウエハ
ZD1 積層型ツェナーダイオード
ZD2 積層型ツェナーダイオード
2 n型半導体領域(N層)
3 絶縁膜
4 p型半導体領域(P層)
5 表面電極
5a 位置合わせ用パターン
6 裏面電極
6a 金属膜
7 ロウ材
8 遠赤外光
9 マスク
10 マスク
11 レジストパターン
11a レジスト
12 フォトマスク
12a ターゲットパターン
13 台
14 マスク
15 フレーム
16 ダイシングテープ
17 円形刃
18 チップ
W1 第1半導体ウエハ
W2 第2半導体ウエハ
W3 第3半導体ウエハ
W4 第4半導体ウエハ
ZD1 積層型ツェナーダイオード
ZD2 積層型ツェナーダイオード
Claims (4)
- (a)半導体基板の表面側に形成された第1導電型の第1層と、前記半導体基板の裏面側に形成された前記第1導電型とは異なる第2導電型の第2層とからなるpn接合を形成し、前記第1層に第1電極をパターニングして電気的に接続し、前記半導体基板に遠赤外線を透過させて前記第1電極との位置合わせを行い、前記第2層に第2電極をパターニングして電気的に接続することにより形成されたダイオードを前記半導体基板上に複数個形成した半導体ウエハを複数枚用意する工程と、
(b)上に配置する前記半導体ウエハに形成された複数個の前記ダイオードに備わる前記第2電極と、下に配置する前記半導体ウエハに形成された複数個の前記ダイオードに備わる前記第1電極との位置を合わせて、複数枚の前記半導体ウエハを貼り合わせる工程と、
(c)貼り合わせた複数枚の前記半導体ウエハを切断して、個々のチップに切り分ける工程とを有し、
複数枚の前記半導体ウエハのそれぞれに形成される前記第2層の厚さが同じであることを特徴とする半導体装置の製造方法。 - (a)半導体基板の表面側に形成された第1導電型の第1層と、前記半導体基板の裏面側に形成された前記第1導電型とは異なる第2導電型の第2層とからなるpn接合を形成し、前記第1層に第1電極をパターニングして電気的に接続し、前記半導体基板に遠赤外線を透過させて前記第1電極との位置合わせを行い、前記第2層に第2電極をパターニングして電気的に接続することにより形成されたダイオードを前記半導体基板上に複数個形成した半導体ウエハを複数枚用意する工程と、
(b)上に配置する前記半導体ウエハに形成された複数個の前記ダイオードに備わる前記第2電極と、下に配置する前記半導体ウエハに形成された複数個の前記ダイオードに備わる前記第1電極との位置を合わせて、複数枚の前記半導体ウエハを貼り合わせる工程と、
(c)貼り合わせた複数枚の前記半導体ウエハを切断して、個々のチップに切り分ける工程とを有し、
最上層に配置される前記半導体ウエハの前記第2層の厚さ、最下層に配置される前記半導体ウエハの前記第2層の厚さ、または最上層および最下層に配置される前記半導体ウエハの前記第2層の厚さが最も厚いことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - (a)半導体基板の表面側に形成された第1導電型の第1層と、前記半導体基板の裏面側に形成された前記第1導電型とは異なる第2導電型の第2層とからなるpn接合を形成し、前記第1層に第1電極をパターニングして電気的に接続し、前記半導体基板に遠赤外線を透過させて前記第1電極との位置合わせを行い、前記第2層に第2電極をパターニングして電気的に接続することにより形成されたダイオードを前記半導体基板上に複数個形成した半導体ウエハを複数枚用意する工程と、
(b)上に配置する前記半導体ウエハに形成された複数個の前記ダイオードに備わる前記第2電極と、下に配置する前記半導体ウエハに形成された複数個の前記ダイオードに備わる前記第1電極との位置を合わせて、複数枚の前記半導体ウエハを貼り合わせる工程と、
(c)貼り合わせた複数枚の前記半導体ウエハを切断して、個々のチップに切り分ける工程とを有し、
複数枚の前記半導体ウエハのそれぞれに形成される前記pn接合の降伏電圧が同じであることを特徴とする半導体装置の製造方法。 - (a)半導体基板の表面側に形成された第1導電型の第1層と、前記半導体基板の裏面側に形成された前記第1導電型とは異なる第2導電型の第2層とからなるpn接合を形成し、前記第1層に第1電極をパターニングして電気的に接続し、前記半導体基板に遠赤外線を透過させて前記第1電極との位置合わせを行い、前記第2層に第2電極をパターニングして電気的に接続することにより形成されたダイオードを前記半導体基板上に複数個形成した半導体ウエハを3枚以上用意する工程と、
(b)上に配置する前記半導体ウエハに形成された複数個の前記ダイオードに備わる前記第2電極と、下に配置する前記半導体ウエハに形成された複数個の前記ダイオードに備わる前記第1電極との位置を合わせて、3枚以上の前記半導体ウエハを貼り合わせる工程と、
(c)貼り合わせた3枚以上の前記半導体ウエハを切断して、個々のチップに切り分ける工程とを有し、
最上層に配置される前記半導体ウエハに形成された前記pn接合の降伏電圧、最下層に配置される前記半導体ウエハに形成された前記pn接合の降伏電圧、または最上層および最下層に配置される前記半導体ウエハに形成された前記pn接合の降伏電圧が最も高いことを特徴とする半導体装置の製造方法。
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JP2005138251A JP2006319029A (ja) | 2005-05-11 | 2005-05-11 | 半導体装置の製造方法 |
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JP2005138251A JP2006319029A (ja) | 2005-05-11 | 2005-05-11 | 半導体装置の製造方法 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010016116A (ja) * | 2008-07-02 | 2010-01-21 | Disco Abrasive Syst Ltd | 半導体デバイスの製造方法 |
JP2017208988A (ja) * | 2016-05-20 | 2017-11-24 | 新電元工業株式会社 | スイッチング電源装置及びクランプ型半導体装置 |
-
2005
- 2005-05-11 JP JP2005138251A patent/JP2006319029A/ja active Pending
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