JP2006319025A - 太陽電池モジュールの電気配線接続確認方法 - Google Patents
太陽電池モジュールの電気配線接続確認方法 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】 複数個の太陽電池モジュール100が電気的に並列接続されてなるストリングを構成する際における太陽電池モジュールの電気配線接続確認方法であって、最初に設置されるモジュールの2つの出力取出し線12,13のうち、隣接するモジュール100に接続されない側の出力取出し線を予め短絡しておき、最後に設置したモジュール100の2つの出力取出し線のうちの非接続出力取出し線における陽極側と陰極側との間の電圧を計測し、電圧値がほぼ0(ゼロ)であるとき、複数のモジュール100間の電気的接続が正常に行われたことを判定している。
【選択図】 図3
Description
して電力を発生させる太陽電池モジュールの電気配線方法であって、複数の太陽電池モジュールを並列に配線して、ストリングを構成する際の電気配線接続確認方法に関する。
上記太陽電池のうち、アモルファスシリコン系薄膜太陽電池は、結晶シリコンと比べて、以下のような特徴を有している。
(1)原料の使用量が少ない。
(2)ロールツーロール方式による大量生産が容易である。
(3)可撓性基板上に形成することにより、曲面上に設置することが可能である。
(4)1枚の基板上に直列接続構造を形成可能で、たとえばインバータ等に接続するための200V程度の電圧を1枚の基板上に得ることが容易にできる。
特に、このアモルファスシリコン系薄膜太陽電池は、1枚の太陽電池で高い電圧が得られることから、複数の太陽電池モジュールを全て並列に電気接続するシステムを構築することも容易に行える。
一方、並列接続の場合は、接続するモジュール数に応じて増加するのは電圧ではなく電流である。電流は日射強度の変動に追随して変動するため、例えば1枚目のモジュールの電流を測定しておき、ストリングの設置が完了した時点でストリング電流を測定し、その比率から正常に接続されたモジュールの数を求めようとしても、両者の電流測定に時間的なずれがあり、その間(時間的なずれ)に日射強度が変化してしまうことから、正常接続のモジュール数を確認するのは不確実となる。
この方法においては、予めストリングを構成するモジュールと同種のモジュールを基準モジュールとして設置しておき、ストリング電流が、同時刻の基準モジュールの電流の何倍になるかを測定して、正常に接続されたモジュールの数を判断するようにしている。
すなわち、かかる従来技術においては、太陽電池モジュールの設置作業場所の近傍に上記基準モジュールを置く必要があるため、基準モジュールが太陽電池モジュールの設置作業の邪魔になるという問題がある。
また、個々のモジュールの性能には若干のばらつきがあり、かつ日射条件も完全に一定ではないため、ストリング電流と基準モジュールとの比を算出し、この比によってモジュール数を求める際に、端数が生じる場合が多く、かかる端数が生じる場合には全てのモジュールの電気的接続が正常になされているか否かの判定が困難である。特に、並列接続の枚数が多い場合には、かかる問題が発生し易い。
図1は本発明の第1実施形態(及び後述する第2実施形態)に係る各太陽電池モジュールの電気配線接続確認用モジュール出力部材の構成図である。
図1において、各太陽電池モジュールには、対をなす2つの端子ボックス6a,6b、対をなす2つのコネクタ11a,11b、及び該端子ボックス6a,6bとコネクタ11a,11bとの間を接続する2芯ケーブル7を一体化してなるモジュール出力部材20が取付けられている。なお、8及び9は後述するように配線される陽極側リード及び陰極側リードである。
図2(A),(B)は、上記太陽電池モジュールの断面構造及び該太陽電池モジュールの発電部を構成する太陽電池セル2から端子ボックス6(6a,6b)への電気配線構造を模式的に示している。
図2(A),(B)において、上記太陽電池セル2の受光面側には、結着用樹脂31を用いてフッ素系表面保護フイルム4がラミネートされている。太陽電池セル2の背面側は、上記結着用樹脂31と同様な結着用樹脂32を用いて、太陽電池セル2の裏面保護ならびに強度支持材となる鋼板5にラミネートされている。太陽電池セル2の出力用の陽極側リード8は、図2(A)で示すように、前記端子ボックス6a内へ導出されている。
同様に、他方の端子ボックス6b内においては、図2(B)で示すように、太陽電池セル2の出力用の陰極側リード9とモジュールにおける2芯ケーブル7の他方である陰極側出力線13とが接続され(図1において13aが接続部)、2芯ケーブル7の一方である陽極側出力線12は、端子ボックス6b内において陰極側リード9と接続されない状態となっている。
以上のような形態で太陽電池セル2とモジュール出力部材20とを接続すると、各モジュールは、2つのコネクタ11a,11bを持ち、各コネクタ11a,11bは陽極側出力線12及び陰極側出力線13が対をなして配置されることになる。
ここで、上記電圧Vがほぼ0(モジュール100の電圧に比べて十分に小さい)であるときは、モジュール100の間の接続が全て正常に行われたと判定することができる。すなわち、全てのモジュール100の間の接続が正常に行われた場合は、コネクタ11−1とコネクタ11−nとが電気的に接続されており、コネクタ11−1の陽極側出力端と陰極側出力端とは予め短絡させてあるため、コネクタ11−nの陽極側出力端と陰極側出力端との間の電圧Vは0(ゼロ)となる。
一方、コネクタ11間の接続(モジュール100間の接続)に接続不良がある場合は、接続不良箇所がある1つのコネクタ11の陽極側または陰極側のいずれか一方であっても、コネクタ11−1とコネクタ11−nとの陽極側あるいは陰極側の出力端間の電気的接続が切れることになるため、コネクタ11−nの陽極側及び陰極側の出力端間にはn番目のモジュール100の電圧、より正確には接続不良箇所からn番目までのモジュール100を並列接続したときの電圧が発生することになる。
このように本発明の第1実施形態では、モジュール100の設置作業時に、予め1番目のモジュール100の出力端を短絡しているが、このようにすれば既に設置済みのモジュール100は電圧を発生しないため、モジュール100の設置作業をより安全に行うことができるという利点がある。
図4(A)は、本発明の第2実施形態に係る各太陽電池モジュールの電気配線接続確認用モジュールの構成図(図3に対応した図)である。
この第2実施形態では、隣接するモジュール100の間をコネクタ11により接続していく方式については上記第1実施形態と同様であるが、第2実施形態においては、図4(B)で示すように、予めコネクタ11―1の陽極側出力端と陰極側出力端との間に電流計測器15を接続しておく点が第1実施形態と異なっている。ここで、7は上記コネクタ11に接続される2芯ケーブルである。
そして、上記モジュール100を順次接続していく場合、電流計測器15からその接続直前の電流値を読み取っておき、接続直後に電流が増加するか否かを確認し、有意な電流増加が認められた場合は、モジュール100の間の接続が正常に行われたものと判定する。
この場合も、ストリング全体の電流値を、ストリングを構成するモジュール数で除したモジュール100の1枚当たりの電流値から判定するのではなく、当該モジュール100を接続する際の電流の増加分を直接計測して判定する。これにより、日射強度の時間的変化の影響を除外することが可能となる。
しかも、第2実施形態によれば、モジュール100の設置作業時に、予め1番目のモジュール100の出力端に電流計測器15を接続しておけば、既に設置済みのモジュール100は電圧を発生しないため、モジュール100の設置作業をより安全に行うことができるという利点がある。
2 太陽電池セル
4 フッ素系表面保護フイルム
5 鋼板
6,6a,6b 端子ボックス
7 2芯ケーブル
8 陽極側リード
9 陰極側リード
11,11a,11b コネクタ
12 陽極側出力線
13 陰極側出力線
20 モジュール出力部材
31,32 結着用樹脂
Claims (3)
- 太陽光エネルギーを電気エネルギーに変換する太陽電池モジュールにおいて、前記太陽電池モジュールの複数個から、陽極線及び陰極線よりなる出力取出し線をそれぞれ導出し、隣接する前記モジュールとそれぞれの出力取出し線の極性を合わせて接続することによって、前記モジュールが電気的に並列接続されてなるストリングを構成する際における太陽電池モジュールの電気配線接続確認方法であって、
最初に設置される前記モジュールの2つの出力取出し線のうち、前記最初のモジュールに隣接して設置されるモジュールに接続されない側の出力取出し線を予め短絡しておき、前記複数個のモジュールを接続した後に、最後に設置したモジュールの2つの出力取出し線のうち隣接するモジュールに接続されない非接続出力取出し線における陽極側と陰極側との間の電圧を計測し、該電圧値がほぼ0であるとき、前記複数のモジュール間の電気的接続が正常に行われたことを判定することを特徴とする太陽電池モジュールの電気配線接続確認方法。 - 前記出力取出し線の短絡後、前記モジュールを1枚接続する毎に、最後に設置したモジュールの2つの出力取出し線のうちの前記非接続出力取出し線における陽極側と陰極側との間の電圧を計測することを特徴とする請求項1に記載の太陽電池モジュールの電気配線接続確認方法。
- 太陽光エネルギーを電気エネルギーに変換する太陽電池モジュールにおいて、前記太陽電池モジュールの複数個から、陽極線及び陰極線よりなる出力取出し線をそれぞれ導出し、隣接する前記モジュールとそれぞれの出力取出し線の極性を合わせて接続することによって、前記モジュールが電気的に並列接続されてなるストリングを構成する際における太陽電池モジュールの電気配線接続確認方法であって、
最初に設置される前記モジュールの2つの出力取出し線のうち、前記最初のモジュールに隣接して設置されるモジュールに接続されない側の非接続出力取出し線における陽極側と陰極側との間に予め電流計測器を接続しておき、前記モジュールを1枚接続する毎に前記電流計測器によって電流増加分を確認することにより、前記複数のモジュール間の電気的接続が正常に行われたか否かを判定することを特徴とする太陽電池モジュールの電気配線接続確認方法。
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JP2005138180A JP2006319025A (ja) | 2005-05-11 | 2005-05-11 | 太陽電池モジュールの電気配線接続確認方法 |
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JP2003142707A (ja) * | 2001-07-13 | 2003-05-16 | Sekisui Chem Co Ltd | 太陽電池並列アレイの接続確認方法 |
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