JP2006317365A - 化学分析装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
化学分析装置において、分析デバイスを洗浄することなく再利用可能にする。
【解決手段】
間隔をおいてほぼ平行に配置した2枚の平板201、202のそれぞれの対向する面の一方側に、液滴が移動する移動経路となる駆動電極列211を配置し、他方に共通電極面214を形成する。移動経路の両端部に液溜め2011、2012を形成し、一方の液溜めは、平板の内面を濡らすオイルを供給する供給用の液溜めであり、他方の液溜めは使用後のオイルを収容可能な排出用の液溜めである。上側の平板に、サンプル11を分注するサンプル分注部3と、試薬を分注可能な複数の試薬分注部48、49とを形成する。排出用液溜めは、オイルと混じらないサンプル及び試薬も収容可能である。
【選択図】図1

Description

本発明は、液体を化学分析する化学分析装置に関する。
従来の化学分析装置に用いるEWOD(Electrowetting on Dielectric)方式の液滴移送装置の例が、特許文献1に記載されている。この公報に記載の液滴移送装置では、液滴を挟持する2枚の面の一方にだけ電極を配置し、その面上を液滴が移送される。この場合、電極が配置された面と平行に他方の面を配置し、液滴を挟持する。そして面に埋め込まれたまたは含まれる電極が、定められた手順に従って連続的に電圧の印加または停止を繰り返すことにより、EWOD方式による液滴移送が実行される。この公報に記載の方法によれば、種々の液滴移送方法が可能であり、例えば、2つの液滴の結合や混合、複数の液滴への分離、連続的な液のサンプリングが可能になっている。
液滴移送の他の例が、非特許文献1に記載されている。この文献には、μTAS(マイクロ・トータル・アナリシス)を実行するときに必要なデジタル・マイクロ流体回路を構成するために、不可欠な流体の4種の変化形態が開示されている。それらは、(1)液滴の生成、(2)液滴の移送、(3)液滴の分離、(4)液滴の結合である。これらすべてを、EWODで実行するために、液滴を挟持する並行平板間距離を液滴材料に応じて規定している。
国際公開2004/030820号パンフレット Chuo et al, "Creating, Transporting, Cutting, and Merging Liquid Droplets by Electrowetting-Based Actuation for Digital Microfluidic Circuits", JOURNAL OF MICROELECTROMECHANICAL SYSTEMS, VOL. 12, NO. 1, pp70-80, FEBRUARY 2003
上記特許文献1および非特許文献1に記載のEWOD方式による液滴移送装置では、並行平板内に設けた電極列上で液滴を移動させるので、液の移動にポンプなどの機械要素を必要とせず、機構が簡素化する。しかしながら、EWOD方式では電極上の濡れ性を変化させて液滴を駆動しているので、操作できる液滴体積は電極のサイズ程度に制限される。そのため、移送する液滴の元となるサンプルと試薬の混合比の許容範囲が狭く、使用できる試薬も制限される。サンプルと試薬の混合比が制限されると、新たな試薬の開発も制限される。
また、一定量の液滴を分注するため、予め平行平板内部の電極上に液体塊を載せ、その電極に隣り合う下流側の電極列に電圧を順次印加して液体塊を引き伸ばす。その後、上流側の電極に電圧を印加して、上流側に液体塊を引き戻す。これにより、液体塊から一部の液体を分割して液滴を形成する。この液滴の分割には、液滴の駆動よりも高い電圧を必要とし、電極の寿命が短くなる。
本発明は、上記従来技術の不具合に鑑みなされたものであり、その目的は、EWOD方式を用いた化学分析装置において、構造を簡素化して小型化することにある。本発明の他の目的は、EWOD方式の化学分析装置において、平行平板を形成する分析デバイスを使い捨てにせずに再利用可能にすることにある。その際、チップの洗浄も不要にしてコストを低減する。本発明のさらに他の目的は、EWOD方式の化学分析装置において、使用できる試薬の制限をできるだけ排除することにある。そして本発明は、これら目的の少なくとも1つを達成することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の特徴は、間隔をおいてほぼ平行に配置した2枚の平板のそれぞれの対向する面の一方側に、液滴が移動する移動経路となる駆動電極列を配置し、他方を共通電極面としたEWODを用いた化学分析装置において、前記移動経路の両端部に液溜めを形成し、一方の液溜めは、前記平板の内面を濡らす第1の液体を供給する供給用の液溜めであり、他方の液溜めは使用後の第1の液体を収容可能な排出用の液溜めであり、前記他の平板に供試液である第2の液を分注するサンプル分注部と、試薬である第3の液を分注可能な複数の試薬分注部とを形成し、前記排出用液溜めは、第1の液と混じらない第2及び第3の液体も収容可能としたことにある。
そしてこの特徴において、供給用の液溜めには第3の液を収容可能な供給容器が配管接続されており、前記他の液溜めにはポンプを介して配管接続された容器が複数個接続されているのがよく、駆動電極列は、同一パターンで前記平板のいずれかの内面側に複数個形成されており、複数個の駆動電極列をスペーサで区画されるのがよい。また、駆動電極列は、互いに離隔された複数の電極素子と、これら複数の電極素子のそれぞれに接続された電圧印加手段とを有し、隣り合う電極素子の電圧印加手段の電圧印加状態を互いに異ならせて液滴を移動させるのがよい。
上記目的を達成する本発明の他の特徴は、対向して配置した2枚の平板と、この平板の対向する面の双方に形成した電極と、各電極の表面に形成した絶縁体膜と、前記電極に電圧を印加する電圧印加手段とを有し、前記電極はともに平板状をしており、前記平板の少なくとも一方に、対向配置された前記平板が形成する隙間に第1の液体を供給する供給部と、この第1の液体を排出する排出部とを設け、第1の液体と混じり合わない第2の液体を収容する容器から前記平板間に第2の液体を供給する第1の分注部と、第1の液体と混じり合わない第3の液体を収容する容器から前記平板間に第3の液体を供給する第2の分注部とを有することにある。
そしてこの特徴において、第2の液体を収容する容器を前記平板から離して配置し、前記第3の液体を収容する容器を前記平板に取り付けるのがよく、第2の分注部から平板間に分注された第3の液体と、第1の分注部から分注された第2の液体が混合するよう前記電極を配置するのがよい。また、平板間に形成される空間に連通する第1、第2の液溜めを形成し、第1の液溜めに第1の液体を供給する供給手段と、第2の液溜めから第1の液体を排出する排出手段とを設けるのが好ましい。
さらに、第1、第2の液溜めの少なくともいずれかに液溜め内の液位を計測するセンサを設け、このセンサが検出した検出信号に基づいて第1の液体の供給手段を制御する制御手段を設けるのがよく、第1、第2の分注部が、前記平板に形成された孔に挿入するノズルを有するのが望ましく、平板に形成した孔から漏出した液体を排出する排出手段を設けるのがよい。
また、前記駆動電極列はサンプル分注部の位置にこのサンプル分注部から分注される第2の液体を載せる電極を有し、この電極上に第2の液体があるときに、前記試薬分注部から分注された第3の液体が前記駆動電極列上を移動して第2の液体を載せた電極に導かれるよう前記駆動電極列を制御する制御手段を設けることが好ましい。
本発明によれば、化学分析装置の液滴移動部にサンプル液や試薬と混じり合わないオイルを適用したので、洗浄等の設備が不要となり、化学分析装置を大幅に簡素化できる。また、オイルが試薬やサンプル液と混じり合わないので、液滴移動部を有するチップを再利用可能になる。さらに液滴の流動性が高まったので、使用できる試薬の制限が少なくなる。
以下、本発明に係る化学分析装置の実施例を、図面を用いて説明する。図1に、化学分析装置の一実施例を、模式図で示す。この図1は模式図ではあるが、縦断面図である。図2及び図3に、分注部を斜視図で示す。この図2及び図3では、上部及び下部のアクセス基板の図示を省略している。
化学分析装置100は、大別して被測定サンプル11(以下サンプルと称する)を収容するサンプルカップ10を有するサンプル収容部15(図8参照)と、サンプル11の成分を分析する分析デバイス2と、サンプルカップ10内のサンプル11を分析デバイス2に供給するサンプル分注部3と、試薬45を分析デバイス2に供給する試薬分注部48と、使用済みの廃液85を分析デバイス2から排出する廃液排出部88と、分析デバイス2内の反応液の状況を測定する検出部61、62と、オイル731を分析デバイスに供給するオイル供給部79と、廃液85からオイル731と反応済みの液86を分離するオイル分離部94とを有する。これら各部の詳細を、以下に順次説明する。
(1)サンプル収容部
サンプル収容部15は、複数のサンプルカップ10を有している。図1では、図示を省略したが、サンプルカップ10は円板状のホルダの外周付近に保持される。サンプルカップ10内には、サンプル11が収容されている。サンプル11は、たとえば血清である。
(2)サンプル分注部
サンプル分注部3は、サンプル収容部15に収容されたサンプル11を、ノズル31を用いて分析デバイス2の所定位置に分注する。水またはサンプルと混じりあわないオイルなどの作動液361が蓄えられた作動液容器36とサンプル分注部3は、チューブ322により配管接続されている。すなわち、チューブ322は作動液容器36の液面より下まで一端部が挿入されている。チューブ322の他端は、バルブ34を介してシリンジポンプ33の一方の側に接続されている。シリンジポンプ33の他方の側は、バルブ35を介してノズル31に接続されている。2個のバルブ34、35及びポンプ33は、XYZステージ37に搭載されている。
作動液361は、バルブ34、35およびシリンジポンプ33の組により、作動液容器36から汲み上げられ、ノズル31の先端付近まで達している。このため、チューブ322やノズル31中の空気が作動液361で置換され、サンプル11を吸入排出するときの時間遅れを防止できる。
図1は、ノズル31を用いてサンプル11を分注する状態を示しているので、ノズル31の先端は、後述する液受け391を貫通して、分析デバイス2まで延びている。サンプル収容部15からサンプル31を吸い込むときは、ノズル31をサンプルカップ10に挿入し、シリンジポンプ33がサンプル11をノズル内に吸い込む。
作動液361がオイルなどの場合には、ノズル11の内面に付着したオイルがサンプル11をはじき、ノズル11の内面がサンプル11で濡らされることがない。したがって、サンプル11によるノズル31の汚染を防止できる。サンプルカップ10内のサンプル11の液面を把握するため、ノズル31の先端には、図示しない液面センサが取り付けられている。分析デバイス2の所定位置及び所定のサンプルカップ10にノズル31を位置決めするために、XYZステージ37が用いられる。
(3)分析デバイス
分析デバイス2では、図2にその上面を示すように、矩形状の平板である上部アクセス基板201と下部アクセス基板202とが隙間をあけてほぼ平行に配置されている。上部アクセス基板201と下部アクセス基板202の少なくとも一方には、温度コントロール可能なペルチエ素子またはヒータを内蔵させる。これらのペルチエ素子やヒータは、図示しない制御手段で制御され、上部アクセス基板201と下部アクセス基板202自体の温度を制御する。上部アクセス基板201及び下部アクセス基板202の大きさは、A4サイズ程度であり、その材質には透明ガラス等を用いる。
上部アクセス基板201と下部アクセス基板202の間には、上部電極基板23と下部電極基板21とが互いに僅かな隙間をあけて平行配置されている。上部電極基板23と下部電極基板21も矩形状をしている。この電極基板23、21部の詳細を、図4に縦断面図で示す。
上部電極基板23の内面側に、共通電極214を形成する。下部電極基板21の内面側には、試薬45やサンプル31の液滴を駆動する駆動電極211を形成する。図2や図3に示すように、駆動電極211は区画された電極素子2111を、僅かの隙間を持って隣り合わせて形成される。駆動電極211の表面には、Parylen(商品名)やCytop(商品名)、SiOなどの誘電体薄膜212を絶縁薄膜として形成する。この誘電体薄膜212は、CVDなどで形成される。誘電体薄膜212のさらに表面には、撥水性を向上させるために、AF1601(商品名)などのフッ素系の撥水膜213をコーティングする。共通電極214には、撥水膜213のみコーティングする。各電極素子2111〜2115は、下部電極基板21の周辺に設けた図示しない接点電極に個別に接続されており、この接点電極を介して外部の図示しない電源から電圧が印加される。
駆動電極の配置パターンは、化学分析装置100の分析内容に依存するが、同一の配置パターンを1枚の下部電極基板21に複数形成すれば、分析能率が向上する。図2や図3では、同一の駆動電極211の配置パターンを、下部電極基板21に2個形成した様子を示している。1枚の下部電極基板21に配置パターンを複数形成したときには、各配置パターンの境界部に、棒状のスペーサ22を配置し、互いの配置パターンに導かれた液滴が混合しないようにする。
スペーサ22は、上部電極基板23と下部電極基板21との間を、所定距離に保つのにも使用される。スペーサ22は、境界部のみならず、駆動電極211が配置されていない部分であれば、どこにでも配置可能である。なお共通電極214は上部電極基板23のほぼ全面に形成してもよいし、下部電極基板21に形成した駆動電極211のパターンに合わせて形成してもよい。
上部アクセス基板201と下部アクセス基板202には、複数のサンプルポート39を形成している。上部アクセス基板201に形成したサンプルポート39は円筒状をしており、円筒内部は上部アクセス基板201の下側の隙間に連通している。そのため、上部電極基板23ではこのサンプルポート39に対応した位置に、孔が形成されている。サンプルポート39の内径は、ノズル31の外径より大きい。したがって、サンプルポート39から上部電極基板23と下部電極基板21間であってスペーサ22により形成される隙間にノズル31を出し入れすれば、サンプル11を分析デバイス2内に供給できる。
(4)試薬分注部
試薬分注部48、49では、サンプル11に試薬45を混合して検査するために、複数の密閉型の試薬容器42、421が分析デバイス2の近傍に配置されている。試薬容器42、421の下部には、ノズル43が接続されている。試薬容器42、421の上部には、通気配管が取り付けられており、この通気配管中にバルブ44、441を取り付けている。上部アクセス基板201には、上部アクセス基板201と下部アクセス基板202間に形成される隙間に連通する試薬ポート41が、複数個形成されている。試薬容器42、421のノズル43をこれらの試薬ポート41のいずれかに位置決めした後にバルブ44、441を開くと、ノズル43先端から試薬容器42、421内の試薬45が重力で分析デバイス2内に滴下される。滴下する試薬45の量を、バルブ44、441の開時間で調整する。
図5に、試薬分注部48、49の詳細を縦断面図で示す。試薬容器42、421の下面に装着されたノズル43は、上部アクセス基板201と上部駆動電極基板23とに形成した孔に挿入されている。そして、上部アクセス基板201に保持されたOリング432で、液漏れのないようシールされている。ノズル43の先端は、下部電極基板21に接触または極近接している。ノズル43の先端は片側に切り欠き431が形成されており、ノズル43に最も近い電極素子2111側に試薬45を吐出できる。
ノズル43の内面及び外面にはCytop(商品名)などの撥水性のコーティングが施されている。ノズル43から所定量だけ吐出された試薬45は、ノズル43が撥水性を有しているので、ノズル43に付着することなく吐出したときの慣性でノズル43に最も近い電極素子2111側に吐出される。試薬45の吐出量は、電極素子2111の面積と上下に配置した電極基板23、21間の隙間とで形成される体積よりも若干多い。
電極素子2111に電圧を印加し、試薬45を電極素子2111上に引き付けると、電極素子2111に比べ幅の狭いノズル43出口でくびれた形状になった試薬45は、ノズル43から液滴として容易に分離される。このようにして、試薬液滴451が形成され、電極素子2111上に広がる。ノズル43からの吐出量を、バルブ44の吐出時間で制御してもよいし、試薬45が電極素子2111と上部電極基板23の共通電極214との間に形成される隙間に入り込むと、電極素子2111と共通電極214間の電気容量が変化するので、電極素子2111と共通電極214との間の電気容量の変化に基づいて制御してもよい。
(5)検出部
下部電極基板21の上部に形成した駆動電極211は、サンプル11や試薬45の移動経路を規定する。このサンプル11や試薬45の移動経路の途中の複数箇所に、検出部61、62が設けられている。検出部61は、サンプル11の状態を検出するものであり、検出部32は、サンプル11に試薬45を混合した後の状態を検出するものである。検出部61、62は、ともに同様の構造をしている。これらの検出部61、62では、上部アクセス基板201に孔を形成し、この孔にLED等の光源611、621を取り付けている。一方、下部アクセス基板202のこの光源611、621に対向する位置にも孔が形成されており、この孔に光センサ612が取り付けられている。
光センサ611、612は、光源611、612から出射された光が液滴を通る間に変化した吸光度の量や蛍光量、散乱量を検出する。ここで、光源から出射された光を検出するために、上部電極基板23および下部電極基板21の少なくともいずれかの検出部61、62とその回りをガラスなどの透明材料とし、電極もITO(Indium-Tin-Oxide)等の透明材料とする。光源611、621の発光スペクトルは、互いに異なっていてもよい。
(6)オイル供給部
上部アクセス基板201の対向する辺の一方にはオイル供給部79が、他方には後述するオイル分離部94が形成されている。オイル供給部79及びオイル分離部94は、試薬供給部48とは異なる辺に設けられている。オイル供給部79は、上部アクセス基板201の端部を上方に持ち上げた形状であり、上部アクセス基板201の辺に沿って延びている。この上部アクセス基板の端部に別部材を接続して、液溜め2011を形成する。液溜め2011の上部には、液面センサ792が取り付けられている。
上部アクセス基板201の近傍には、オイル容器73が配置されている。オイル容器73には、血清などの水をベースとするサンプル11に混じり難いシリコンオイルまたは炭化水素系オイル、フッ素系以外の液体と混じらないパーフルオロカーボンオイル(以下フッ素オイルと称する)のいずれかが貯蔵されている。オイル容器73と液溜め2011とは、供給用チューブ771により接続されている。液溜め2011の上部にオイル供給ポート71が形成されており、このオイル供給ポート71に供給用チューブ771の先端が挿入されている。オイル容器73を有するオイル供給部79aに、分析デバイス2で使用された後に分離されたオイルを戻しているので、戻り用チューブ772からの戻り液と供給液とを分離するために、戻り用チューブ722にバルブ752、761を、供給用チューブにバルブ751、762を取り付け、バルブ752、761間と、バルブ751、762間とを、ポンプ74で接続している。戻り用チューブ772の先端は、オイル容器73の液面より下まで挿入されており、供給用チューブ771の先端は液面の上方に位置している。
(7)オイル分離部
オイル供給部79と反対端には、オイル供給部79と同様にオイル分離部94が形成されている。オイル分離部94は、上部アクセス基板201の辺に沿う液溜め2012を有している。ただしオイル供給部79とは異なり、下部アクセス基板202には戻り用チューブ772の接続端に、オイルドレインポート72が形成されている。オイルドレインポート72部は、ロート状の空間を形成している。
(8)廃液排出部
オイル分離部94を構成する上部アクセス基板201の上部には、複数のポートが形成されており、一方のポートには廃液用チューブ394が挿入されている。この廃液用チューブ394の途中には、ポンプ743が取り付けられており、オイル分離部94で分離され上澄みとなった廃液を廃液容器82に送液する。オイル分離部94の他のポートには、チューブ393が挿入されている。このチューブ393の他端は、ポンプ742の吐出側に接続されている。ポンプ742の吸込み側には、サンプルポート39の上方に設けた液受け391の側面に連通するサンプル用チューブ392が、接続されている。ポンプ742は、サンプルポート39から溢れ出てきたオイル731やサンプル11を、液溜め2012に送液する。
このように構成した化学分析装置100の動作を、以下に説明する。最初の状態では、上部アクセス基板201と下部アクセス基板202間、より正確には上部電極基板23と下部電極基板21間は、スペーサ22により仕切られた隙間を形成しており、その隙間には液は導入されていない。この状態で上部電極基板23と下部電極基板21に、サンプル11や試薬45が付着するのを防止するために、隙間にオイル731を導入する。
オイル731を導入するときは、オイル供給部79aのバルブ752、762を閉じ、バルブ761、751を開く。そして、ポンプ74を起動してオイル容器73内のオイル731をチューブ781からオイルポート71を経て液溜め2011に供給する。ポンプ74でオイル731を供給し続けると、隙間にあった空気は上部アクセス基板201のサンプルポート39から分析デバイス2外に出て行く。これにより、隙間にあった空気がオイル731で置換される。さらにオイル731の供給を続けると、オイル分離部94の液溜め2012やサンプルポート39から液が溢れ出しそうになるから、液溜め2011に設けた液面センサ792が検出した液溜め2011内の液面が所定高さになったら、ポンプ74を停止する。
なお、上部アクセス基板201のサンプルポート39に挿入したノズル31は、オイル731に埋没している。これにより、ノズル31の外面はオイル731で覆われる。一方、オイル731をノズル31から吸入すれば、ノズル31の内面がオイル731で覆われる。このように、ノズル31の内外周をオイル731で覆ったので、その後ノズル31からサンプル11を吸入しても、ノズル31の表面のオイル731がサンプル11をはじきノズル31を汚染しない。
分析デバイス2の試薬45やサンプル11が通る表面がオイル731で覆われたので、サンプル分注部3からサンプル11を分析デバイス2内に注入する。図示しないサンプル収容部の所定のサンプルカップに、ノズル31を挿入する。サンプルカップ内のサンプル液面をノズルに31取り付けた液面センサで検出する。ノズル31が、確実にサンプル液内に入ったことを確認する。その後、バルブ35を開きポンプ33を駆動して、サンプル11液をノズル31内に吸入する。バルブ35を閉じる。次に、XYZステージ37を用いて、ノズル31を分析デバイス2のサンプルポート39に位置決めする。位置決め後、ノズル31を下げて所定高さに達したら、バルブ35を開きポンプ33を駆動してサンプル11液を吐出する。
この動作と同じ頃に、第1の試薬分注部48から試薬45を分注する。つまり、ノズル43を試薬ポート41内に位置決めし、試薬容器42の上部に設けたバルブ44を開く。ノズル43先端から試薬容器42内の試薬45が分析デバイス2内に導かれる。なお、サンプル分注部3やサンプル収容部15を省いて、手作業でサンプルポート39からサンプル11を供給するようにしてもよい。また、試薬45を分注するのに、サンプル11と同様の分注部を設けて分注してもよい。この場合、回転可能な試薬ディスクに複数の試薬容器42を搭載すれば、試薬45の分注が容易になる。
ノズル43から所定量吐出された試薬45は、ノズル43の先端部で試薬液滴になり電極素子2111上に広がる。その後、電極素子2111に隣り合い、サンプルポート39に近い側の電極素子2112(以後、この方向を下流側とする)に電圧を印加する。それとともに、電極素子2111への電圧印加を中止する。試薬液滴451は、電極素子2112に引き付けられ、終には電極素子2112上を移動する。この手順を電極素子2112、2113、…というように、下流側の電極素子について順次繰り返して、試薬液滴451をサンプルポート39まで移動させる。
サンプルポート39まで運ばれた試薬液滴451は、サンプルポート39でサンプル11と混合される。すなわち、上流側からサンプルポート39に運ばれてきた試薬液滴451は、サンプルポート39の下に配置された電極素子2113のところで、ノズル31から噴射されたサンプル11と合体する。このとき、電極素子2113上で、試薬液滴451とサンプル11の合体した混合液452をその場に留まらせ、ノズル31が混合液452を吸入または排出して攪拌し、混合を促進させるのが好ましい。次に、電極素子2113よりも下流の電極素子を動作させて、混合液452をそのまま下流側に移動させる。電極素子2113の下流側には、周回用の混合用電極素子列2114がロの字状に形成されているので、混合液滴452は混合用電極素子列2114上を周回する。その際、混合液敵452では、試薬液滴451とサンプル11が攪拌混合する。試薬液滴451とサンプル11との攪拌が完了したら、混合液滴452は下流側の第1の検出部61に導かれる。第1の検出部61では、混合液滴452の吸光度の変化や、蛍光量、散乱量を測定する。
第1の検出部61での測定が終了した混合液滴452は、第2の試薬分注部49に導かれる。この第2の試薬分注部49では、他の試薬容器421から試薬45と同様の方法で取出された試薬453が、電極素子2115上で混合液滴452に混合される。試薬液滴453と混合液滴452の混合及び攪拌を促進するために、第2の試薬分注部49の下流にも、周回用のロ字状の混合電極素子列2116が配置されており、この混合電極素子列2116上を、液滴が周回すると試薬液滴453と混合液滴452とが攪拌混合する。
他の試薬453も混合した混合液滴454は、駆動電極列211により下流側に運ばれ、第2の検出部62に導かれる。この第2の検出部62では、混合液滴454の吸光度や蛍光が計測され、サンプル11に含まれる成分が分析される。分析が終了した混合液滴454は、駆動電極列211によりさらに下流側に送られ、液溜め2012に送られる。
この一連の動作が終了すると、サンプル11と試薬45、451の混合液滴454は、廃液85となってオイル分離部94の液溜め2012に溜まる。液溜め2012では、液溜め2012直前に配置した電極が、廃液85の到着を検出する。廃液85とオイル731とは比重差があり、液溜め2012内をオイルが上昇または下降する。フッ素オイルのようにオイル731の比重が1より大きい場合には、図1に示すように、水ベースの廃液85は液溜め2012内を上昇する。そして、廃液85は、ポンプ743で廃液容器82に送られる。
オイル731の比重が1より小さい場合は、廃液用チューブ394を下部アクセス基板202に取り付け、ポンプ743が液溜め2012から廃液85を吸い取り、廃液容器82廃液85を送液する。オイル容器73や廃液容器82には、オイル731と廃液85が混在する恐れがある。しかし、オイル731と廃液85を、比重差や遠心分離、フィルタリングを用いて容易に分離できる。これらの装置を流路の途中に取り付けるか、回収したオイル731や廃液85を独立の装置で処理すれば、オイル731を再利用することができる。この場合、廃液85だけを廃棄すればよい。
ところで、メンテナンスなどの必要に応じ、分析デバイス2内のオイル731を排出するには、オイル分離部94のオイルドレインポート72からオイル731を排出する。この場合、オイル供給部79aのバルブ752、761を開き、供給用チューブ772から排出用チューブ781側に重力でオイル731を移動させる。または、バルブ751、761を閉じ、バルブ752、762を開く。そしてポンプ74を駆動して、オイル731をオイルドレインポート72からオイル容器73に戻す。
以上説明した本実施例によれば、サンプル分注部3のノズル31の表面をオイルで被覆したので、ノズル31にサンプル11が付着するのを防止できる。これにより、前回測定時に用いたサンプル11が今回の測定に混入するのを防止でき、測定精度が向上する。また、ノズル31を洗浄する必要がないので、洗浄に係る設備が不要になり、化学分析装置が小型化および低コスト化する。
サンプル用ノズル31から噴射される液滴の量が駆動電極の大きさで制限されないので、任意の量のサンプル11を試薬45、451と混合できる。したがって、試薬45、451とサンプル11との混合比の幅が広がり、使用できる試薬の範囲が広まるとともに試薬開発が容易になる。
試薬用ノズル31に最も近い電極素子上に直接試薬45、451を分注するので、EWODによる液滴の分割が不要になる。これにより、駆動電極の構成が簡単になる。また、駆動電極に印加する電圧が低くて済み、電極が長寿命になる。オイル供給部79から分析デバイス2に、随時オイル731を供給できるので、分析デバイス2内のオイル731の量を一定に保つことができる。したがって、オイル731がノズル31に付着して持ち去られたり、蒸発して減少して各種ポートから気泡が混入するのを防止できる。また、オイルを新鮮なオイルで更新することが可能になる。オイル分離部94が、オイル731と廃液85を分離するので、オイル731再使用でき、オイル731の使用量を低減できる。
上記実施例では、説明を簡単にするために、同一パターンの駆動電極列211を2個、1枚の下部電極基板21に形成する例を示した。1枚の下部電極基板21に、同一パターンの駆動電極列211を4個形成した例を、図6に示す。図6は、化学分析装置100の上面図である。各駆動電極列211に対応するサンプルポート39を、一直線上に並べる。分析デバイス2に隣り合って、サンプルカップ10を搭載し、このサンプルカップを駆動電極列211に並行に動かすローダ13を、配置する。XYZステージ37に搭載したノズル31を用いて、各サンプルカップ10からサンプル11を吸入する。
サンプル11を吸入した後は、ノズル31を各サンプルポート39に移動させ、サンプルポート39から分析デバイス2にサンプル11を供給する。各駆動電極列211は、スペーサ22により他の駆動電極列211から区画されている。サンプル液滴や試薬液滴、混合液敵を順次駆動するため、駆動電極列211上の複数の液滴は互いに離れており、液滴間は電極素子1枚以上の間隔があいている。このように、測定する液滴が複数個同時に駆動電極列211上にあるので、測定の効率を上げるために、検出部を駆動電極列211に沿って複数設ける。
なお上記実施例では、試薬容器42を2個ずつ組にしているが、試薬容器42の数はこれに限るものではない。試薬45、451の混合回数は、処理する対象により異なり、3回以上であってもよい。また本実施例によれば、1個の下部電極基板に複数の駆動電極列を設けているので、小型の化学分析装置で多数のサンプルを短時間で測定できる。
何らかの原因で、ある駆動電極列上から液滴が逸れた場合でも、スペーサ22が駆動電極列間を分離しているので、隣の駆動電極列に液滴が混入して測定を阻害することがない。また、スペーサ22により駆動電極列に沿ってオイルの流れが整流されるので、泡や駆動電極列を逸れた液滴の排出が容易になる。
本発明に係る化学分析装置100の他の例を、図7〜図9を用いて説明する。図7は、化学分析装置100の模式図を縦断面図で示した図である。図8は、化学分析装置100の主要部の斜視図であり、図9はこの化学分析装置100のサンプル分注部3の詳細縦断面図である。本実施例が上記実施例と相違するのは、サンプル分注部3の上流側には試薬分注部48を配置していないこと、サンプル収容部15として回転ディスク型の収容部を用いていることである。
サンプル収容部15では、回転可能な回転ディスク1の外周部近傍に、複数のサンプルカップ10が搭載されている。サンプル収容部15の近傍には、サンプル分注部3が配置されている。サンプル分注部3は、サンプルカップ10から回転アーム381の先端に取り付けたノズル31がサンプル11を採取する。回転アーム381の一端側には支柱382が取り付けられており、この支柱取り付け端と反対端にノズル31が取り付けられている。回転アーム381は、支柱382の周りに回動可能である。なお、アーム381は上下動可能である。
サンプル11の分注開始時には、ポンプ33を起動して作動液361をノズル31の先端まで満たす。アーム381を回転して、サンプルカップ10上にノズル31先端を位置決めし、アーム381を下げて図示しない液面センサでサンプル液面を検出する。液面から所定の深さまでノズル31を下げ、ポンプ33を駆動してサンプル11をノズル31内に必要量だけ吸入する。アーム381を上げるとともにアーム381を回転して、分析デバイス2のサンプルポート39上にノズル31を位置決めする。アーム381を下げて、ノズル31を分析デバイス2内に挿入する。ポンプ33を駆動し、ノズル31内の液を吐出する。
サンプルポート39に挿入したノズル31は、サンプルポート39内のオイル731に埋没し、ノズル31の外周がオイル731で覆われる。作動液361をオイル731と同等の成分とすれば、ノズル31内にサンプル11を吸入したときに、作動液361がサンプル11をはじき、ノズル31の表面を汚染しない。ノズル31をオイル731で被覆した後に、サンプル11を分注する。
サンプルカップ10から吸入するサンプル量をサンプル分注部3の電極素子2151部の体積より若干多くすれば、ノズル31からサンプル11を吐出した後にはノズル31内にはサンプル11が残らず、オイル731と同質の作動液361だけがあるので、サンプル11は確実にサンプル液滴111を形成する。サンプル11の液滴と試薬45の液滴とは、混合部に配置した電極素子2117上で混合する。以後の構成及び手順は、上記実施例と同様である。
本実施例ではノズル31から吸い込むサンプル11の量とサンプル液適111の量をほぼ同じとしているが、ノズル31内にサンプル11を大量に吸い込み、分析デバイス2内にノズル31を挿入した後に、間欠的にサンプル液滴111を生成し、搬送用電極列215または液滴保管用の保管用電極列216上に一時保存するようにしてもよい。この場合、必要に応じてサンプル液滴111を電極列211に送ればよい。
本実施例によれば、サンプル11を必要量だけノズル31に分注して分析デバイス2に供給するので、サンプ11ルの消費量を抑制できる。また、同一のサンプル11を複数の液滴111にして蓄えるバッファ電極列216を有しているので、サンプルカップ10からサンプル11を再度分注する必要が無く、分析を高速化できる。
本発明に係る化学分析装置の一実施例の模式図。 図1に示した化学分析装置の主要部の斜視図。 図1に示した化学分析装置の主要部の斜視図。 図1に示した化学分析装置で用いるデバイスの一実施例の縦断面図。 図1に示した化学分析装置のサンプル分注部の縦断面図。 図1に示した化学分析装置における駆動電極の配置を説明する図。 本発明に係る化学分析装置の他の実施例の模式図。 図7に示した化学分析装置の主要部の斜視図。 図7に示した化学分析装置のサンプル分注部の縦断面図。
符号の説明
2…分析デバイス、3…サンプル分注部、6…検出器、7…オイル供給部、11…サンプル、21…下部電極基板、22…スペーサ、23…上部電極基板、39…サンプルポート、45…試薬、100…化学分析装置、111…サンプル液滴、201…上部アクセス基板、202…下部アクセス基板、211…駆動電極、214…共通電極、731…オイル、792…オイル液面センサ。

Claims (12)

  1. 間隔をおいてほぼ平行に配置した2枚の平板のそれぞれの対向する面の一方側に、液滴が移動する移動経路となる駆動電極列を配置し、他方を共通電極面としたEWODを用いた化学分析装置において、前記移動経路の両端部に液溜めを形成し、一方の液溜めは、前記平板の内面を濡らす第1の液体を供給する供給用の液溜めであり、他方の液溜めは使用後の第1の液体を収容可能な排出用の液溜めであり、前記他の平板に供試液である第2の液体を分注するサンプル分注部と、試薬である第3の液体を分注可能な複数の試薬分注部とを形成し、前記排出用液溜めは、第1の液と混じらない第2及び第3の液体も収容可能であることを特徴とする化学分析装置。
  2. 前記供給用の液溜めには第3の液を収容可能な供給容器が配管接続されており、前記他の液溜めにはポンプを介して配管接続された容器が複数個接続されていることを特徴とする請求項1に記載の化学分析装置。
  3. 前記駆動電極列は、同一パターンで前記平板のいずれかの内面側に複数個形成されており、複数個の駆動電極列をスペーサで区画したことを特徴とする請求項1に記載の化学分析装置。
  4. 前記駆動電極列は、互いに離隔された複数の電極素子と、これら複数の電極素子のそれぞれに接続された電圧印加手段とを有し、隣り合う電極素子の電圧印加手段の電圧印加状態を互いに異ならせて液滴を移動することを特徴とする請求項1に記載の化学分析装置。
  5. 対向して配置した2枚の平板と、この平板の対向する面の双方に形成した電極と、各電極の表面に形成した絶縁体膜と、前記電極に電圧を印加する電圧印加手段とを有し、前記電極はともに平板状をしており、前記平板の少なくとも一方に、対向配置された前記平板が形成する隙間に第1の液体を供給する供給部と、この第1の液体を排出する排出部とを設け、第1の液体と混じり合わない第2の液体を収容する容器から前記平板間に第2の液体を供給する第1の分注部と、第1の液体と混じり合わない第3の液体を収容する容器から前記平板間に第3の液体を供給する第2の分注部とを有することを特徴とする化学分析装置。
  6. 前記第2の液体を収容する容器を前記平板から離して配置し、前記第3の液体を収容する容器を前記平板に取り付けたことを特徴とする請求項5に記載の化学分析装置。
  7. 前記第2の分注部から平板間に分注された第3の液体と、第1の分注部から分注された第2の液体が混合するよう前記電極を配置したことを特徴とする請求項6に記載の化学分析装置。
  8. 前記平板間に形成される空間に連通する第1、第2の液溜めを形成し、第1の液溜めに第1の液体を供給する供給手段と、第2の液溜めから第1の液体を排出する排出手段とを設けたことを特徴とする請求項5ないし7のいずれか1項に記載の化学分析装置。
  9. 前記第1、第2の液溜めの少なくともいずれかに液溜め内の液位を計測するセンサを設け、このセンサが検出した検出信号に基づいて第1の液体の供給手段を制御する制御手段を設けたことを特徴とする請求項8に記載の化学分析装置。
  10. 前記駆動電極列はサンプル分注部の位置にこのサンプル分注部から分注される第2の液体を載せる電極を有し、この電極上に第2の液体があるときに、前記試薬分注部から分注された第3の液体が前記駆動電極列上を移動して第2の液体を載せた電極に導かれるよう前記駆動電極列を制御する制御手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載の化学分析装置。
  11. 前記第1、第2の分注部が、前記平板に形成された孔に挿入するノズルを有することを特徴とする請求項6ないし9のいずれか1項に記載の化学分析装置。
  12. 前記平板に形成した孔から漏出した液体を排出する排出手段を設けたことを特徴とする請求項11に記載の化学分析装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014083622A1 (ja) * 2012-11-28 2014-06-05 株式会社日立製作所 液体搬送デバイス及び液体分析装置

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