JP2006316473A - 取水口スクリーンの除塵装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 取水口スクリーンで捕獲した塵芥を除去するためのレーキを、水力を動力として十分な駆動力により定期的に駆動する。
【解決手段】 落水が溜まることでバケット205が落下方向に揺動することによる上昇したウエイト206の自由落下の際のエネルギを、取水口スクリーン402が捕獲した塵芥を捕捉して除塵するレーキ403を駆動するためのエネルギとして利用するようにした。ここでワンウェイクラッチ304を用いて、前記ウエイトの自由落下により生ずる方向の前記揺動体の回転のみを出力軸303に伝達する。レーキで捕獲した塵芥はスクリーン上方の集積場所に落下されることで集積される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、水力発電所等に河川水を導入するための取水口への塵芥の進入を阻止する取水口スクリーンが捕獲した塵芥を除去するための除塵装置に関する。
水力発電所等には、河川等から水を取り込むための取水口が設置されている。取水口には、様々な種類の塵芥が侵入することから、これを防止するための取水口スクリーンが取り付けられる。取水口スクリーンは、例えば、縦棒状のスクリーン部材が横方向に並列に並べられたような構造をしており、木っ端等の塵芥をスクリーン部材で塞き止める。塞き止めた塵芥は取水口を塞ぐため、取水口スクリーンからレーキ等で塵芥を定期的に除去する必要がある。
特許文献1には、電力を使用せず、水の流れを動力として取水口スクリーンから塵芥を除去するレーキを駆動するようにした除塵装置が記載されている。この除塵装置は、取水口スクリーンの下流側に水車を配置し、この水車の回転により生ずる駆動力でレーキを動作させ、取水口スクリーンからの塵芥の除去を実現させている。
特開2001−323440公報
取水口スクリーンは、全ての塵芥を塞き止め得るものではなく、ある程度以上に小さな塵芥は取水口スクリーンを通過して下流側に流れる。このため、特許文献1に記載された発明では、そのような取水口スクリーンを通過した塵芥が水車に引っ掛かり、水車の回転に抵抗を与えることがある。このようなことから、水車の回転によって発生するレーキの駆動力が不足し、レーキの塵芥除去能力を低下させてしまうか、場合によってはレーキによる塵芥除去を不可能になるという問題があった。
また、この発明では、フロートにより水面に浮かんだ水車の回転力により、レーキを動作させるものであるが、水車は水面に浮かんだ形で回転するため、駆動力が不足しやすいという問題もあった。
本発明は、かかる問題点を解決するために創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、水力を動力としてレーキを駆動しながらも、レーキに対して常に十分な駆動力を発揮することができる取水口スクリーンの除塵装置を提供することにある。
請求項1記載の取水口スクリーンの除塵装置は、揺動軸(203)を中心として揺動する揺動体(204)の一端側に落水を受け止めるバケット(205)を有するとともに他端側にウエイト(206)を有し、落水の受け止め量がある量に達すると前記バケットが落下方向に揺動して排水し、上昇した前記ウエイトの自由落下によって前記バケットを落水の受け止め位置に揺動復帰させる駆動機構(201)と、前記ウエイトの自由落下により生ずる方向の前記揺動体の回転のみをワンウェイクラッチ(304)によって出力軸(303)に伝達する動力伝達機構(301)と、取水口(101)に配置されるスクリーン(402)に捕獲された塵芥を捕捉する捕捉位置と捕捉した塵芥をその集積場所に落下させる落下位置との間で移動自在なレーキ(403)を有し、前記出力軸の回転を駆動力として前記レーキを移動させる塵芥除去機構(401)と、を備えることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1に記載の取水口スクリーンの除塵装置において、前記ワンウェイクラッチ(304)は、ラチェット機構を有する、ことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2に記載の取水口スクリーンの除塵装置において、前記塵芥除去機構(401)には、前記スクリーン(402)が含まれる、ことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項3に記載の取水口スクリーンの除塵装置において、前記スクリーン(402)及び前記捕捉位置は、垂直方向の位置に規定され、前記落下位置は、前記集積場所に向けて垂直方向に対して屈曲する方向の位置に規定されている、ことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項3に記載の取水口スクリーンの除塵装置において、前記スクリーン(402)は、複数本の板材(402a)を上下一対の基部(402b)で支持した構造のものである、ことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項3に記載の取水口スクリーンの除塵装置において、前記スクリーン(402)は、複数本の棒材(402e)を上下一対の基部(402b)で支持した構造のものである、ことを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の取水口スクリーンの除塵装置において、前記棒材(402e)は、その上下端部は屈曲形成され、取水口(101)を覆う垂直部分が基部よりも取水口から離反する方向に突出するように構成した、ことを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項1又は2に記載の取水口スクリーンの除塵装置において、前記捕捉位置は、垂直方向の位置に規定され、前記落下位置は、前記集積場所に向けて垂直方向に対して屈曲する方向の位置に規定されている、ことを特徴とする。
請求項9記載の発明は、請求項1乃至8のいずれかに記載の取水口スクリーンの除塵装置において、前記バケット(205)からの排水を前記集積場所に集積された塵芥をその廃棄方向に流す方向に導くガイド(251)を更に有する、ことを特徴とする。
請求項10記載の発明は、請求項6記載の取水口スクリーンの除塵装置において、前記集積場所に配置されて前記廃棄方向に向けて低くなるスロープ(151)を更に有する、ことを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、請求項1乃至10に記載の取水口スクリーンの除塵装置において、前記塵芥除去機構(401)を構成するフレーム(406)の屈曲部分間には、ごみを捕集する横長板状の受け具(411)を設置した、ことを特徴とする。
請求項12に記載の発明は、請求項1乃至11に記載の取水口スクリーンの除塵装置において、前記塵芥除去機構を構成するスプロケット軸(404)の一端にハンドル(412)を取り付けた、ことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、レーキを駆動するための駆動力として、落水を受け止めたバケットが落下方向に揺動することで上昇したウエイトの自由落下の際の力を利用するようにしたので、例えば取水口スクリーンを通過した塵芥がレーキの駆動系にその駆動力を変動させるような影響を与えてしまうようなことがなく、したがって、水力を動力としてレーキを駆動しながらも、レーキに対して常に十分な駆動力を提供して定期的に塵芥を除去することができる。
請求項2に記載の発明によれば、簡単な構造のワンウェイクラッチにより、レーキに駆動力を与えることができ、しかも、その駆動力を大きな力とすることができる。
請求項3に記載の発明によれば、塵芥除去機構がスクリーンを有するので、取水口自体にスクリーンを取り付けなければならない作業上の煩雑さを回避することができる。
請求項4に記載の発明によれば、スクリーンを垂直状態に維持して取水口に対する塵芥の進入阻止作用をより確実にすることができる一方で、捕獲位置を垂直方向にすることで、スクリーンが捕獲した塵芥をレーキによって確実に除塵することができ、また、レーキからの塵芥の落下位置を集積場所に向けて屈曲させることで、レーキから塵芥を確実に集積場所に落下させることができる。
請求項5に記載の発明によれば、複数本の板材によるスクリーンは強度的に信頼性があるので水圧が高いときにも使用することができる。
請求項6,7に記載の発明によれば、複数本の棒材を上下一対の基部で支持した構造のものである、水圧が高くならないようなときに適している。
請求項8に記載の発明によれば、取水口に対する塵芥の進入阻止作用をより確実にできるようにスクリーンを垂直状態に維持することを前提とし、捕獲位置を垂直方向にすることで、スクリーンが捕獲した塵芥をレーキによって確実に除塵することができ、また、レーキからの塵芥の落下位置を集積場所に向けて屈曲させることで、レーキから塵芥を確実に集積場所に落下させることができる。
請求項9に記載の発明によれば、バケットの排水を利用して塵芥をその廃棄方向に向けて流すことができる。
請求項10に記載の発明によれば、バケットの排水利用による塵芥の廃棄を補助することができる。
請求項11に記載の発明によれば、塵芥除去機構を構成するフレームの屈曲部分間に横長板状の受け具を設置したので、ごみが水面に落下することを阻止することができる。
請求項12に記載の発明によれば、塵芥除去機構を構成するスプロケット軸の一端にハンドルを取り付けたので、水の供給がないとき、あるいはバケット部分が故障したときに、手動でレーキを動かせることができる。
本発明は、水力発電所等に河川水を導入するための取水口への塵芥の進入を阻止する取水口スクリーンが捕獲した塵芥を除去するために、水力を動力としてレーキを駆動しながらも、レーキに対して常に十分な駆動力を発揮することができる取水口スクリーンの除塵装置である。
以下、本発明の好ましい実施の形態を図面を参照して説明する。
本発明の実施例1について図1ないし図3に基づいて説明する。
図1は実施例1を示す取水口スクリーンの除塵装置全体の斜視図である。
取水口スクリーンの除塵装置は、河川水を取り込むための堤に形成された取水口101に設けられている。除塵装置は、大きく分けて、駆動機構201と動力伝達機構301と塵芥除去機構401とから構成されている。
塵芥除去機構401は、取水口101を覆うように配置されたスクリーン402に捕獲された塵芥をレーキ403で捕捉し、取水口101の上方に位置する堤上面102を集積場所としてここに塵芥を落下させる構造のものである。駆動機構201は、いわゆる獅子嚇しの原理でレーキ403に対する駆動力を発生させる。本実施の形態の除塵装置は、駆動機構201で発生した駆動力を動力伝達機構301によってレーキ403に伝達する。以下、より詳細に説明する。
駆動機構201は、堤上面102に一対の支持脚202が固定され、これらの支持脚202にはいわゆる獅子嚇しのような構造をなす揺動機構が揺動自在に取り付けられている。揺動機構は、一対の支持脚202に揺動自在に取り付けられた揺動軸203を中心に揺動する揺動体204の一端側にバケット205を他端側にウエイト206を有する機構である。バケット205は、揺動軸203からその直交方向に延出する一対のアームに保持されている。ウエイト206は、揺動軸203からアームと反対方向に延出する丸棒状のアームに固定されている。通常、ウエイト206の重みによってバケット205が上昇位置に位置付けられている。
バケット205には、落水がパイプ103を通って給水される。落水の給水は、陸地側から引き回されたパイプ103による。パイプ103は、上昇位置に位置するバケット205が落水を受け止めることができる位置に落水する。なおパイプから給水される水は上流から取水しているため、ポンプ等による揚水は不要である。
動力伝達機構301は、入力軸302と出力軸303とを有し、入力軸302に入力された一方向の回転のみを出力軸303に伝達するワンウェイクラッチ304によって構成されている。入力軸302の端部は駆動機構201の支持脚202に回転自在に取り付けられている。入力軸302の端部には、揺動軸203の端部に固定された駆動ギヤ207に噛合するアイドルギヤ305が固定されている。したがって、揺動軸203の回転は駆動ギヤ207とアイドルギヤ305とを介して入力軸302に伝達される。ワンウェイクラッチ304は、一例としてラチェット機構によって構成されている。ラチェット機構は、バケット205が下方に回動することで上昇したウエイト206が落下する場合の揺動軸203の回転(図1中、反時計方向の回転)のみを出力軸303に伝達する。揺動軸203と入力軸302とは駆動ギヤ207及びアイドルギヤ305を介して連結されているのであるから、出力軸303は、図1中で時計方向に回転することになる。このような出力軸303は、その端部が塵芥除去機構401に連結されている。
図2は、スクリーン402の斜視図である。
スクリーン402は、複数本の板材402aを上下一対の基部402bで支持した構造のものである。板材402aは取水口101を覆う大きさに形成されている。上下一対の基部402bの両端には合計四つの連結部402cが設けられている。これらの連結部402cは、スクリーン402を塵芥除去機構401に連結するために利用される。
図3は、塵芥除去機構401の側面図である。
塵芥除去機構401について説明する。二本のスプロケット軸404と二本の連結棒405とで連結された一対のフレーム406が設けられ、固定脚407を介して取水口101が開口する壁面の取水口両側に固定されている。フレーム406の下方部分は、取水口101の両側に沿って垂直に配置されている。この垂直部分にスクリーン402が連結部402cを介して固定されている。フレーム406の上方部分は、堤上面102における塵芥の集積場所に向けて屈曲している。フレーム406の屈曲位置は、堤上面102の上面よりも少し上の位置である。フレーム406を連結する二本のスプロケット軸404は、回転自在であり、上方に位置するスプロケット軸404は、動力伝達機構301の出力軸303に連結されている。連結は、例えば継ぎ手によるものとする。二本のスプロケット軸404の両端には、それぞれ、フレーム406の内側に位置させて一対のスプロケット408が固定されている。各フレーム406において、二つのスプロケット408にはチェーン409が巻き掛けられており、チェーン409は、各フレーム406の屈曲部分にそれぞれ回転自在に取り付けられた二つの案内ローラー410によってフレーム406の形状に沿った軌道となるように案内されている。各フレーム406に設けられたチェーン409の間には、レーキ403が掛け渡されている。レーキ403は、二本のチェーン409に掛け渡された基部403aからスクリーン402に向けて延出する複数本の爪403bを有している。これらの爪403bは、スクリーン402の板材402aの間に入り込み、板材402aによって捕獲された塵芥を捕捉する。
更に、各フレーム406の屈曲部分間には、ごみを捕集する横長板状の受け皿のような受け具411を設置した。この受け具411により、ごみが水面に落下することを阻止することができる(図3参照)。
このような構成において、駆動機構201では、通常、ウエイト206の重みでバケット205が上昇位置に位置付けられている。このようなバケット205には、陸地側からパイプ103を介して落水が給水される。バケット205は、受け止めた落水の量がある量に達すると、落下方向に揺動し、受け止めた落水を排水する。これにより、バケット205の落下方向への揺動によって上昇したウエイト206が勢い良く自由落下し、バケット205を落水の受け止め位置に復帰させる。この際、揺動軸203には、バケット205が落下方向に揺動してウエイト206が上昇する方向の回転と、バケット205が排水してウエイト206が自由落下する方向の回転とが生ずる。このような揺動軸203の両方向の回転のうち、動力伝達機構301は、ウエイト206が自由落下する方向の回転のみを出力軸303に伝達する。出力軸303は、塵芥除去機構401における上方に位置するスプロケット軸404に連結されているので、出力軸303の回転に従いスプロケット軸404も回転する。この際、前述したように、出力軸303は図1中で時計方向に回転するので、スプロケット軸404も図1中で時計方向に回転する。これにより、上下二本のスプロケット軸404に掛け渡されたチェーン409が図1中の矢印方向に転動し、レーキ403を移動させる。
取水口101を覆うスクリーン402は、取水口101に入り込もうとする塵芥を捕獲する。スクリーン402に引っ掛かった塵芥は、前述したようなレーキ403の移動により、レーキ403に捕捉される。レーキ403は、爪403bがスクリーン402に対面する側に位置付けられている際、爪403bがスクリーン402の板材402aの間に入り込んで上昇し、塵芥を捕捉する。このようなレーキ403の移動位置は、塵芥を捕捉する捕捉位置である。更に上昇してスクリーン402を抜け出た爪403bは、フレーム406の屈曲形状に沿い案内され、先端部が下方を向くことになる。これにより、レーキ403の爪403bに捕捉された塵芥は、堤上面102における塵芥の集積場所に落下し、集積される。このようなレーキ403の移動位置は、塵芥を落下させる落下位置である。
なお塵芥を集積場所に落下させた後に上側のスプロケットを通過したレーキ403は、その自重によってフレーム406の取水口から離反する側を、スプロケット408からの駆動力の伝達によらずに自然にフレーム下端まで落下するようにしてやってもよい。そのために図3において、スプロケット408はチェーン409から加わる時計回り方向の力には、スプロケット軸404に対して空転するようにしてやる。
このように、本実施の形態によれば、レーキ403を駆動するための駆動力として、落水を受け止めたバケット205が落下方向に揺動することで上昇したウエイト206の自由落下の際の力を利用するようにしたので、例えばスクリーン402を通過した塵芥がレーキ403の駆動系にその駆動力を変動させるような影響を与えてしまうようなことがない。したがって、水力を動力としてレーキ403を駆動しながらも、レーキ403に対して常に十分な駆動力を提供することができる。
また、ワンウェイクラッチ304はラチェット機構によって構成されているので、ワンウェイクラッチ304を簡単な構造で実現することができる。しかも、ラチェット機構という構造上、ワンウェイクラッチ304は大きな力を伝達することができる。
さらに、スクリーン402は塵芥除去機構401に設けられているので、取水口101それ自体にスクリーン402を取り付けなければならない作業上の煩雑さを回避することができる。
そして、スクリーン402を垂直状態に維持して取水口101に対する塵芥の進入阻止作用をより確実にすることができる一方で、レーキ403の捕獲位置を垂直方向にすることで、スクリーン402が捕獲した塵芥をレーキ403によって確実に除塵することができる。しかも、レーキ403からの塵芥の落下位置を集積場所に向けて屈曲させることで、レーキ403から塵芥を確実に集積場所に落下させることができる。
本発明の実施例2を図4乃至図6に基づいて説明する。実施例1と同一部分は同一符号で示し、重複する説明は省略する。
図4は、取水口スクリーンの除塵装置全体の斜視図である。
実施例2では、スクリーン402が取水口101の側に設けられている。つまり、取水口101が配置されている岸壁の側にスクリーン402が固定されている。
水の供給がないとき、あるいはバケット205部分が故障したときに備えて手動でレーキ403を動かせるようにスプロケット軸404の一端にハンドル412を取り付けることができる(図1,4参照)。このハンドル412はスプロケット軸404の一端に固着、又はプロケット軸404の一端に挿抜自在すなわち着脱可能に取り付けることができる。このときハンドル412を使用するときに、バケット205側に回転力が伝達しないように、ワンウェイクラッチ304の手前に回転力を入り切りするクラッチ機構(図示していない)を介在させるようになっている。このハンドル412により故障の点検、保守管理を容易に実施することができる。
図5は、スクリーン402の斜視図である。
スクリーン402には、塵芥除去機構401に連結するための連結部402cが設けられておらず、代わりに、岸壁に連結するための連結孔402eが基部402bに形成されている。連結孔402eが設けられている位置は、上下一対の基部402bの両端である。したがって、連結孔402eは四つ設けられ、スクリーン402は四箇所で岸壁に固定される。スクリーン402の固定は、一例として、岸壁から突出させた図示しないボルトを連結孔402eに嵌合させ、図示しないナットで締め付け固定することによりなされる。
図6は、塵芥除去機構401の側面図である。
図6により、基部402bが岸壁に直接固定され、これによってスクリーン402が岸壁に固定されていることが分かる。
このような構成において、本実施の形態によれば、取水口スクリーンの除塵装置にスクリーン402が設けられていないので、除塵装置を軽量に構成することができる。これにより、除塵装置の設置作業が容易になる。
本発明の実施例3を図7に基づいて説明する。実施例1と同一部分は同一符号で示し、重複した説明は省略する。
図7は、取水口スクリーンの除塵装置全体の斜視図である。
実施例3では、駆動機構201にガイド251が形成され、堤上面102にスロープ151が設けられている。ガイド251は、堤上面102に固定された上面開口の筐体形状をしており、バケット205からの排水を受け止める排水受け252と、排水受け252が受け止めた排水を堤上面102における塵芥の集積場所に流すための切欠253とを有している。排水受け252は、堤上面102に向けてスロープ状をなしており、受け止めた排水を堤上面102の方向に流す。切欠253は、塵芥の集積場所に向けてガイド251を開口させ、流れてきた排水を集積場所に向けて流す。堤上面102に設けられたスロープ151は、ガイド251における切欠253の近傍位置から塵芥の集積場所を通り、塵芥の廃棄方向に向けて低くなるように形成されている。
このような構成において、バケット205が排水すると、その排水は排水受け252に受け止められ、切欠253から堤上面102のスロープ151に流れ込む。そして、スロープ151の途中に位置する塵芥の集積場所を通過し、塵芥の廃棄方向に向けて流れる。その過程で、集積場所に集積されている塵芥がその廃棄方向に向けて円滑に流される。
このように、実施例3によれば、駆動機構201で生ずるバケット205からの排水を利用して集積場所に集積された塵芥をその廃棄方向に円滑に流すことができる。
図8は実施例4のスクリーンの斜視図である。
上述したようにスクリーン402の板材402aは、強度的に信頼性がある。しかし、水圧が高くならないようなスクリーン402では、図8に示すように、この板材402aに代えて複数本の棒材402eを上下一対の基部で支持した構造にすることが可能である。この棒材402eは取水口101を覆う大きさに形成する。例えば、棒材の上下端部は屈曲形成され、取水口101を覆う垂直部分が基部よりも取水口101から離反する方向に突出するように構成することが望ましい。
本発明は主として水力発電所に河川水を取り込むための取水口に取り付けるための取水口スクリーンの除塵装置を提供することを主目的とするが、水源から導入する液体から塵芥を取り除くためのスクリーンであればこれに限られず、種々の用途における取水口のスクリーンに適用することができることは勿論である。
実施例1を示す取水口スクリーンの除塵装置全体の斜視図である。 スクリーンの斜視図である。 塵芥除去機構の側面図である。 実施例2を示す取水口スクリーンの除塵装置全体の斜視図である。 スクリーンの斜視図である。 塵芥除去機構の側面図である。 実施例3を示す取水口スクリーンの除塵装置全体の斜視図である。 実施例4のスクリーンの斜視図である。
符号の説明
101 取水口
102 堤上面
103 パイプ
151 スロープ
201 駆動機構
202 支持脚
203 揺動軸
204 揺動体
205 バケット
206 ウエイト
207 駆動ギヤ
251 ガイド
252 排水受け
253 切欠
301 動力伝達機構
302 入力軸
303 出力軸
304 ワンウェイクラッチ
305 アイドルギヤ
401 塵芥除去機構
402 スクリーン
402a 板材
402b 基部
402c 連結部
402e 棒材
403 レーキ
403a 基部
403b 爪
404 スプロケット軸
405 連結棒
406 フレーム
407 固定脚
408 スプロケット
409 チェーン
410 案内ローラー
411 受け具
412 ハンドル

Claims (12)

  1. 揺動軸(203)を中心として揺動する揺動体(204)の一端側に落水を受け止めるバケット(205)を有するとともに他端側にウエイト(206)を有し、落水の受け止め量がある量に達すると前記バケットが落下方向に揺動して排水し、上昇した前記ウエイトの自由落下によって前記バケットを落水の受け止め位置に揺動復帰させる駆動機構(201)と、
    前記ウエイトの自由落下により生ずる方向の前記揺動体の回転のみをワンウェイクラッチ(304)によって出力軸(303)に伝達する動力伝達機構(301)と、
    取水口(101)に配置されるスクリーン(402)に捕獲された塵芥を捕捉する捕捉位置と捕捉した塵芥をその集積場所に落下させる落下位置との間で移動自在なレーキ(403)を有し、前記出力軸の回転を駆動力として前記レーキを移動させる塵芥除去機構(401)と、
    を備えることを特徴とする取水口スクリーンの除塵装置。
  2. 前記ワンウェイクラッチ(304)は、ラチェット機構を有する、ことを特徴とする請求項1に記載の取水口スクリーンの除塵装置。
  3. 前記塵芥除去機構(401)には、前記スクリーン(402)が含まれる、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の取水口スクリーンの除塵装置。
  4. 前記スクリーン(402)及び前記捕捉位置は、垂直方向の位置に規定され、前記落下位置は、前記集積場所に向けて垂直方向に対して屈曲する方向の位置に規定されている、ことを特徴とする請求項3に記載の取水口スクリーンの除塵装置。
  5. 前記スクリーン(402)は、複数本の板材(402a)を上下一対の基部(402b)で支持した構造のものである、ことを特徴とする請求項3に記載の取水口スクリーンの除塵装置。
  6. 前記スクリーン(402)は、複数本の棒材(402e)を上下一対の基部(402b)で支持した構造のものである、ことを特徴とする請求項3に記載の取水口スクリーンの除塵装置。
  7. 前記棒材(402e)は、その上下端部は屈曲形成され、取水口(101)を覆う垂直部分が基部よりも取水口から離反する方向に突出するように構成した、ことを特徴とする請求項6に記載の取水口スクリーンの除塵装置。
  8. 前記捕捉位置は、垂直方向の位置に規定され、前記落下位置は、前記集積場所に向けて垂直方向に対して屈曲する方向の位置に規定されている、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の取水口スクリーンの除塵装置。
  9. 前記バケット(205)からの排水を前記集積場所に集積された塵芥をその廃棄方向に流す方向に導くガイド(251)を更に有する、ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の取水口スクリーンの除塵装置。
  10. 前記集積場所に配置されて前記廃棄方向に向けて低くなるスロープ(151)を更に有する、ことを特徴とする請求項9に記載の取水口スクリーンの除塵装置。
  11. 前記塵芥除去機構(401)を構成するフレーム(406)の屈曲部分間には、ごみを捕集する横長板状の受け具(411)を設置した、ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の取水口スクリーンの除塵装置。
  12. 前記塵芥除去機構(401)を構成するスプロケット軸(404)の一端にハンドル(412)を取り付けた、ことを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載の取水口スクリーンの除塵装置。
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