JP2006315286A - セラミックシートの製造方法 - Google Patents

セラミックシートの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006315286A
JP2006315286A JP2005139982A JP2005139982A JP2006315286A JP 2006315286 A JP2006315286 A JP 2006315286A JP 2005139982 A JP2005139982 A JP 2005139982A JP 2005139982 A JP2005139982 A JP 2005139982A JP 2006315286 A JP2006315286 A JP 2006315286A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slurry
ceramic
ceramic sheet
printing
viscosity
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005139982A
Other languages
English (en)
Inventor
Akio Iwase
昭夫 岩瀬
Shigeru Kadotani
成 門谷
Kenji Suzuki
健治 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2005139982A priority Critical patent/JP2006315286A/ja
Publication of JP2006315286A publication Critical patent/JP2006315286A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】形状精度が高く、高品質であり、材料の歩留まりが良いセラミックシートの製造方法を提供すること。
【解決手段】セラミックシートの製造方法は、キャリアフィルム4上に、セラミック原料を含有してなるスラリーをスクリーン印刷する印刷工程を行う。該印刷工程は複数回行い、キャリアフィルム4上にスクリーン印刷する第1印刷工程では、上記セラミック原料を含有してなる高粘度の第1スラリー111をスクリーン印刷し、第1スラリー111上にスクリーン印刷する第2印刷工程では、第1スラリー111よりも粘度が低く、上記セラミック原料を含有してなる第2スラリー112をスクリーン印刷することが好ましい。
【選択図】図4

Description

本発明は、セラミック原料を含有してなるセラミックシートの製造方法に関する。
近年、自動車の燃費、排気ガス等の対策の面から、積層型圧電素子を用いた自動車の燃料噴射用インジェクタの開発が進められている。
上記積層型圧電素子は、圧電材料よりなる圧電層と導電性を有する内部電極層とを交互に積層してなるセラミック積層体を有している。このセラミック積層体は、一般的に幅広で厚みの薄いセラミックシートを成形し、それに内部電極層となる電極材料等を印刷した後、所望の形状に打ち抜く。そして、これを複数枚積層して焼成することにより作製する(特許文献1〜6参照)。
また、上記積層型圧電素子は、過酷な条件の下での使用における変形やクラック等の不具合の発生を抑制し、さらに組み付けを容易とするために円形状、樽形状、多角形状、その他様々な形状のセラミックシートを用いてセラミック積層体を作製する。しかしながら、幅広のセラミックシートを所望の形状に打ち抜いて積層するため、材料のロスが多く発生してしまい、材料の歩留まりが悪いといった問題があった。
また、セラミックシートは、従来のドクターブレードやコーター等のシート成形機を用いて作製した場合、成形したセラミックシートに密度のばらつきが生じたり、含有したバインダーが不均一となったりする等の問題が生じていた。これにより、焼成時に変形や内部クラック等が発生するおそれや、作製した積層型圧電素子の品質低下につながるおそれがあった。
また、上記のような問題は、上述した積層型圧電素子に限らず、ガスセンサ素子等のセラミックシートを用いたものに同様に起こりうる。そのため、用途に限定されず、上記問題を解消しうるセラミックシートの開発が望まれていた。
特開平5−291641号公報 特開平6−209127号公報 特開平6−216430号公報 特開平7−176802号公報 特開平10−290031号公報 特開2003−17779号公報
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたものであり、形状精度に優れ、高品質であり、材料の歩留まりが良いセラミックシートの製造方法を提供しようとするものである。
第1の発明は、セラミック原料を含有してなるセラミックシートを製造する方法において、
キャリアフィルム上に、上記セラミック原料を含有してなるスラリーをスクリーン印刷する印刷工程を行うことを特徴とするセラミックシートの製造方法にある(請求項1)。
本発明のセラミックシートの製造方法は、上記印刷工程を行うことによりセラミックシートを作製する。即ち、上記セラミック原料を含有してなるスラリーを、上記キャリアフィルム上に直接印刷する。このとき、上記のごとく、印刷方法としてスクリーン印刷を用いるので、印刷する形状を任意に設定することができる。そのため、最終的に得ようとするセラミックシートの形状そのもの、あるいはそれに近い形状を容易に選択することができる。それ故、所望の形状のセラミックシートを容易に作製することができる。
また、上記のごとく、印刷方法としてスクリーン印刷を用いることにより、上記スラリーを均一に印刷することができる。そのため、密度のばらつきが少ない高品質なセラミックシートを作製することができる。
また、上記印刷工程では、上記のごとく、得ようとするセラミックシートの形状そのもの、あるいはそれに近い形状で上記スラリーを印刷することができる。即ち、上記スラリーをセラミックシートの作製に必要な分量だけ印刷することができる。そのため、材料のロスをほとんど出さずに歩留まり良くセラミックシートを作製することができる。これにより、セラミックシートの製造における材料コストの削減や生産効率の向上が可能である。
なお、作製するセラミックシートの形状に極めて高い精度が要求される場合には、作製するセラミックシートの形状よりも少し大きめに上記スラリーを印刷し、その後、所望の形状に打ち抜いてセラミックシートを作製すればよい。この場合には、より形状精度に優れたセラミックシートを作製することができる。また、材料コストの削減や生産効率の向上も充分に図ることができる。
このように、本発明によれば、形状精度に優れ、高品質であり、材料の歩留まりが良いセラミックシートの製造方法を提供することができる。
第2の発明は、上記第1の発明のセラミックシートの製造方法により作製したことを特徴とするセラミックシートにある(請求項7)。
本発明のセラミックシートは、上記第1の発明のセラミックシートの製造方法、即ち、上記セラミック原料を含有してなるスラリーを、上記キャリアフィルム上に直接スクリーン印刷することにより作製したものである。そのため、上記セラミックシートは、形状精度に優れた高品質なシートとなる。また、上記セラミックシートは材料の歩留まりが良いため、材料コストの削減や生産効率の向上を図ることができる。
第3の発明は、圧電材料よりなる圧電層と導電性を有する内部電極層とを交互に積層してなるセラミック積層体を製造する方法において、
上記第1の発明のセラミックシートの製造方法により上記圧電層となるセラミックシートを形成するシート形成工程と、
上記セラミックシート上に上記内部電極層となる電極材料を印刷する電極印刷工程と、
上記セラミックシートを積層して中間積層体を形成する中間積層体形成工程と、
上記中間積層体を焼成してセラミック積層体を形成する焼成工程とを含むことを特徴とするセラミック積層体の製造方法にある(請求項8)。
本発明のセラミック積層体の製造方法は、上記シート形成工程において、上記第1の発明のセラミックシートの製造方法、即ち、上記セラミック原料を含有してなるスラリーを、上記キャリアフィルム上に直接スクリーン印刷することによりセラミックシートを形成する。形成された上記セラミックシートは、形状精度に優れた高品質なシートであるため、これを用いて得られるセラミック積層体も、形状精度に優れた高品質なものとなる。また、上記セラミックシートは材料の歩留まりが良いため、セラミック積層体の製造における材料コストの削減や生産効率の向上を実現することができる。
第4の発明は、上記第3の発明のセラミック積層体の製造方法により作製したことを特徴とするセラミック積層体にある(請求項9)。
本発明のセラミック積層体は、上記第3の発明のセラミック積層体の製造方法、即ち、上記第1の発明のセラミックシートの製造方法により形成したセラミックシートを用いて構成されたものである。上記セラミックシートは、上記セラミック原料を含有してなるスラリーを、上記キャリアフィルム上に直接スクリーン印刷することにより形成されたものであり、形状精度に優れた高品質なシートである。そのため、これを用いて構成される上記セラミック積層体も、形状精度に優れた高品質なものとなる。また、上記セラミックシートは材料の歩留まりが良いため、上記セラミックシートを用いて構成される上記セラミック積層体は、材料コストの削減や生産効率の向上を図ることができる。
また、上記セラミック積層体を圧電アクチュエータ等に適用される積層型圧電素子に用いた場合、高出力を実現することができ、優れた耐久性及び信頼性を有する高性能な積層型圧電素子となる。即ち、圧電変位を生じる上記圧電層は、形状精度に優れた高品質な上記セラミックシートにより形成されるため、圧電変位によって高出力を得ることができ、繰り返しの作動に対する耐久性及び信頼性を向上させることができる。
第1の発明において、上記印刷工程は複数回行い、上記キャリアフィルム上にスクリーン印刷する第1印刷工程では、上記セラミック原料を含有してなる高粘度の第1スラリーをスクリーン印刷し、上記第1スラリーの上にスクリーン印刷する第2印刷工程では、上記第1スラリーよりも粘度が低く、上記セラミック原料を含有してなる第2スラリーをスクリーン印刷することが好ましい(請求項2)。
この場合には、上記第1スラリーは高粘度であるため、上記キャリアフィルム上に印刷した場合でも、印刷時の形状を維持することができる。そのため、より形状精度に優れたセラミックシートを作製することができる。また、印刷した高粘度の上記第1スラリー上に、該第1スラリーよりも粘度が低い上記第2スラリーを印刷することにより、上記第1スラリーの印刷面の凹凸を上記第2スラリーによって平滑にすることができる。そのため、表面精度に優れたセラミックシートを作製することができる。
また、上記第1スラリーの粘度をA、上記第2スラリーの粘度をBとしたとき、A/Bは1.5以上であることが好ましい(請求項3)。
この場合には、高粘度の上記第1スラリーの印刷面の凹凸を上記第2スラリーによって平滑にする効果をより充分に得ることができる。
また、上記第1スラリーの粘度は、70000〜100000mPa・sであることが好ましい(請求項4)。
上記第1スラリーの粘度が70000mPa・sよりも低い場合には、上記キャリアフィルム上にスクリーン印刷された上記第1スラリーは、印刷時の形状を維持することができないおそれがある。そのため、得られるセラミックシートの形状精度が低下するおそれがある。一方、上記第1スラリーの粘度が100000mPa・sよりも高い場合には、上記第1スラリーの印刷面の凹凸が大きくなり、その印刷面の凹凸を上記第2スラリーによって平滑にする効果を充分に得ることができないおそれがある。そのため、得られるセラミックシートの表面精度が低下するおそれがある。
また、上記第2スラリーの粘度は、10000〜50000mPa・sであることが好ましい(請求項5)。
上記第2スラリーの粘度が10000mPa・sよりも低い場合には、1回で印刷される上記第2スラリーの厚みが低減し、所望の厚みのセラミックシートを得るために必要な印刷回数が増加するおそれがある。一方、上記第2スラリーの粘度が50000mPa・sよりも高い場合には、上記第1スラリーの印刷面の凹凸を上記第2スラリーによって平滑にする効果を充分に得ることができないおそれがある。
また、上記キャリアフィルムは、基材層と該基材層の表面にシリコン又はテフロン(登録商標)をコーティングしてなるコート層とより構成されていることが好ましい(請求項6)。
上記キャリアフィルムとしては、作製するセラミックシートが接着することなく剥がれる剥離性を表面に付与したフィルムを用いることが好ましい。この剥離性を有するキャリアフィルムとしては、種々のものを採用することができるが、特に上記のごとく、基材層と該基材層の表面にシリコン又はテフロン(登録商標)をコーティングしてなるコート層とより構成されているものを用いることが好ましい。この場合には、上記キャリアフィルムは非常に優れた剥離性を有するものとなり、作製したセラミックシートを上記キャリアフィルムから容易に剥がすことができる。
(実施例1)
本発明の実施例にかかるセラミックシートの製造方法について、図1〜図6を用いて説明する。
本例の製造方法は、図1〜図6に示すごとく、セラミック原料を含有してなるセラミックシート110を製造する方法であり、キャリアフィルム4上に、セラミック原料を含有してなるスラリー111、112をスクリーン印刷する印刷工程を行う。
また、本例では、第1印刷工程と第2印刷工程とを含む印刷工程を複数回行う。
第1印刷工程は、キャリアフィルム4上に、セラミック原料を含有してなる高粘度の第1スラリー111をスクリーン印刷する工程である。
第2印刷工程は、第1スラリー111上に、第1スラリー111よりも粘度が低く、セラミック原料を含有してなる第2スラリー112をスクリーン印刷する工程である。
以下、これを詳説する。
まず、本例で用いたキャリアフィルムについて説明する。
図1に示すごとく、キャリアフィルム4は、ポリエチレンよりなる基材層41と、基材層41の表面にシリコンをコーティングしてなり、剥離性を有するコート層42とより構成されている。つまり、本例のキャリアフィルム4は、作製するセラミックシートが接着することなく剥がれる剥離性を表面に付与したフィルムとなっている。
なお、上記以外にも、基材層41としては、ポリプロピレン等、剥離性を有するコート層42としては、テフロン(登録商標)等を用いることができる。
次に、第1印刷工程においてキャリアフィルム上にスクリーン印刷するための第1スラリーと、第2印刷工程において第1スラリー上にスクリーン印刷するための第2スラリーとを準備する。
第1スラリーは、セラミック原料としてのジルコン酸チタン酸鉛(PZT)粉末を仮焼する。そして、仮焼粉に純水、分散剤を加えてスラリー状とし、パールミルにより湿式粉砕する。この粉砕物を乾燥、粉脱脂して得られた平均粒径0.52μmのPZT粉末100重量%に対して、分散剤としてのSPAN85(和光純薬社製)を1.20重量%、バインダーとしてのPVB(電気化学社製)を3.75重量%、可塑剤としてのBBP(和光純薬社製)を4.50重量%、油脂としてのテレピネ(和光純薬社製)を7.00重量%、その他溶剤等を添加して混合し、真空装置内で撹拌機により撹拌する。これにより、高粘度の第1スラリーが得られる。
第2スラリーは、第1スラリーと同様に、セラミック原料としてのジルコン酸チタン酸鉛(PZT)粉末を仮焼する。そして、仮焼粉に純水、分散剤を加えてスラリー状とし、パールミルにより湿式粉砕する。この粉砕物を乾燥、粉脱脂して得られた平均粒径0.52μmのPZT粉末100重量%に対して、分散剤としてのSPAN85を1.20重量%、バインダーとしてのPVBを3.75重量%、可塑剤としてのBBPを4.50重量%、油脂としてのテレピネを21.00重量%、その他溶剤等を添加して混合し、真空装置内で撹拌機により撹拌する。これにより、高粘度の第1スラリーよりも粘度の低い第2スラリーが得られる。
本例の第1スラリーの粘度は87000mPa・s、第2スラリーの粘度は31000mPa・sである。第1スラリー及び第2スラリーの粘度は、混合する材料の配合を変えることにより、調整することができる。
なお、第1スラリー及び第2スラリーの粘度は、E型粘度計(HAAKE社製)を用いて、温度30℃、せん断速度20(1/s)の条件で測定を行ったものである。
次に、キャリアフィルム上に第1スラリーをスクリーン印刷する第1印刷工程を行う。
図2に示すごとく、高粘度の第1スラリー111を、キャリアフィルム4上に直接スクリーン印刷する。このとき、第1スラリー111は、最終的に得ようとするセラミックシートの形状そのもの、あるいはそれに近い形状で印刷する。印刷した第1スラリー111は、上記に示した粘度であるため、剥離性を有するキャリアフィルム4のコート層42表面にはじかれることなく、印刷時の形状を維持することができる。その後、第1スラリー111を乾燥させる。
なお、本例では、図2に示すごとく、第1スラリー111を樽形状に印刷したが、得ようとするセラミックシートの形状に合わせて、その他の様々な形状で印刷することができる。
次に、第1スラリー上に第2スラリーをスクリーン印刷する第2印刷工程を行う。
図3に示すごとく、第1印刷工程においてキャリアフィルム4上に印刷した高粘度の第1スラリー111の上に、第1スラリー111よりも粘度の低い第2スラリー112をスクリーン印刷する。第2スラリー112は、印刷した第1スラリー111と同じ形状で印刷する。その後、第2スラリー112を乾燥させる。このとき、第2スラリー112は、第1スラリー111よりも粘度が低く、また第2スラリー112に含有されている溶剤が乾燥した第1スラリー111の印刷面に吸着されながら乾燥するため、第1スラリー111の印刷面の凹凸を第2スラリー112によって平滑にすることができる。
また、本例では、厚み100μmのセラミックシートを得るために、第1印刷工程の後、第2印刷工程を計6回行う。即ち、図4に示すごとく、第1スラリー111を印刷後、第2スラリー112を計6回印刷する。なお、得ようとするセラミックシートの厚みによって、第1印刷工程及び第2印刷工程の印刷回数等を様々に変えることができる。
そして、図5に示すごとく、キャリアフィルム4上に厚み100μmのセラミックシート110が得られる。
最後に、セラミックシート110をキャリアフィルム4から剥がし、図6に示すごとく、セラミックシート110を完成させた。
キャリアフィルム4は、作製するセラミックシート110が接着することなく剥がれる剥離性を表面に付与したフィルムであるため、作製したセラミックシート110は、キャリアフィルム4から容易に剥がすことができる。
次に、本例のセラミックシート110の製造方法における作用効果について説明する。
本例のセラミックシート110の製造方法は、第1印刷工程と第2印刷工程とを含む印刷工程を複数回行うことによってセラミックシート110を作製する。そして、第1印刷工程において、セラミック原料を含有してなる高粘度の第1スラリー111をキャリアフィルム4上に直接印刷する。その後、第2印刷工程において、第1スラリー111よりも粘度が低く、セラミック原料を含有してなる第2スラリー112を第1スラリー111上に印刷する。
このとき、印刷方法としてスクリーン印刷を用いるので、印刷する形状を任意に設定することができる。そのため、最終的に得ようとするセラミックシート110の形状そのもの、あるいはそれに近い形状を容易に選択することができる。それ故、所望の形状のセラミックシート110を容易に作製することができる。
また、上記のごとく、印刷方法としてスクリーン印刷を用いることにより、第1スラリー111及び第2スラリー112を均一に印刷することができる。そのため、密度のばらつきが少ない高品質なセラミックシート110を作製することができる。
また、上記第1印刷工程及び上記第2印刷工程では、上記のごとく、得ようとするセラミックシート110の形状そのもの、あるいはそれに近い形状で第1スラリー111及び第2スラリー112を印刷することができる。即ち、第1スラリー111及び第2スラリー112をセラミックシート110の作製に必要な分量だけ印刷することができる。そのため、材料のロスをほとんど出さずに歩留まり良くセラミックシート110を作製することができる。これにより、セラミックシート110の製造における材料コストの削減や生産効率の向上が可能である。
なお、作製するセラミックシート110の形状に極めて高い精度が要求される場合には、得ようとするセラミックシート110の形状よりも少し大きめに第1スラリー111及び第2スラリー112を印刷し、その後、所望の形状に打ち抜いてセラミックシート110を作製すればよい。この場合には、より形状精度に優れたセラミックシート110を作製することができる。また、材料コストの削減や生産効率の向上も充分に図ることができる。
また、本例において、第1スラリー111は高粘度であるため、キャリアフィルム4上に印刷した場合でも、印刷時の形状を維持することができる。そのため、より形状精度に優れたセラミックシート110を作製することができる。
また、高粘度の第1スラリー111上に、第1スラリー111よりも粘度が低い第2スラリー112を印刷することにより、第1スラリー111の印刷面の凹凸を第2スラリー112によって平滑にすることができる。そのため、表面精度に優れたセラミックシート110を作製することができる。
また、第1スラリー111の粘度をA、第2スラリー112の粘度をBとしたとき、A/Bは1.5以上である。そのため、高粘度の第1スラリー111の印刷面の凹凸を第2スラリー112によって平滑にする効果を充分に得ることができる。
また、第1スラリー111の粘度は、87000mPa・sである。そのため、キャリアフィルム4上にスクリーン印刷された第1スラリー111は、印刷時の形状を充分に維持することができる。また、第1スラリー111の印刷面の凹凸が大きくなるおそれも少なく、その印刷面を第2スラリー112によって充分に平滑にすることができる。
また、第2スラリー112の粘度は、31000mPa・sである。そのため、高粘度の第1スラリー111の印刷面の凹凸を第2スラリー112によって平滑にする効果をより充分に得ることができる。
また、キャリアフィルム4は、基材層41と基材層41の表面にシリコンをコーティングしてなるコート層42とより構成されている。そのため、キャリアフィルム4は非常に優れた剥離性を有するものとなり、作製したセラミックシート110をキャリアフィルム4から容易に剥がすことができる。
このように、本例によれば、形状精度に優れ、高品質であり、材料の歩留まりが良い高品質なセラミックシートの製造方法を提供することができる。
なお、本例では、セラミック原料としてPZTを用いたが、それ以外の様々なセラミック原料を用いてセラミックシート110を作製することができる。
また、樽形状のセラミックシート110を作製したが、第1スラリー111及び第2スラリー112の印刷形状を変えることにより、円形状、楕円形状、四角形状(図7)、八角形状(図8)、その他の様々な形状のセラミックシート110を作製することができる。
また、第1スラリー111及び第2スラリー112をスクリーン印刷方法により印刷を行ったが、その他にもインクジェット等の印刷方法を用いて印刷することもできる。
また、図9に示すごとく、長尺状のキャリアフィルム4上に第1スラリー111及び第2スラリー112を連続的に多数の場所にスクリーン印刷することにより、多数枚のセラミックシート110を連続的に効率よく作製することができる。
また、複数回の印刷工程を行ってセラミックシート110を作製する場合、第1印刷工程において、第1スラリー111を作製するセラミックシート110の形状よりも少し大きめに印刷することもできる。この場合には、印刷した第1スラリー111とキャリアフィルム4との間の保持力を高め、乾燥した第1スラリー111の剥がれを抑制する効果をより向上させることができる。
(実施例2)
本例は、実施例1のセラミックシートの製造方法によりセラミックシートを作製し、そのセラミックシートを用いて、圧電材料よりなる圧電層と導電性を有する内部電極層とを交互に積層してなるセラミック積層体を作製した例である。さらに、本例では、このセラミック積層体を用いて積層型圧電素子を作製した。
本例のセラミック積層体10の製造方法は、図10〜図12に示すごとく、シート形成工程、電極印刷工程、中間積層体形成工程、及び焼成工程を含む。
シート形成工程は、実施例1のセラミックシートの製造方法により圧電層11となるセラミックシート110を形成する工程である。
電極印刷工程は、セラミックシート110上に内部電極層21、22となる電極材料200を印刷する工程である。
中間積層体形成工程は、セラミックシート110を積層して中間積層体100を形成する工程である。
焼成工程は、中間積層体100を焼成してセラミック積層体10を形成する工程である。
以下、これを詳説する。
まず、シート形成工程を行う。
実施例1のセラミックシートの製造方法により、図5に示すごとく、圧電材料となるセラミック原料としてのジルコン酸チタン酸鉛(PZT)を含有してなるセラミックシート110を形成する。このとき、セラミックシート110は、キャリアフィルム4から剥がさず、キャリアフィルム4上に形成したままにしておく。なお、本例のセラミックシート110の厚みは、100μmである。
次に、電極印刷工程を行う。
図10に示すごとく、セラミックシート110上において、内部電極層を形成する部分に電極材料200を印刷する。なお、本例では、電極材料200として、ペースト状のAg/Pd合金を用いた。また、上記以外にも、Ag、Pd、Cu、Ni等の単体、Cu/Ni等の合金を用いることができる。
そして、同図に示すごとく、電極材料200を印刷した部分と他の部分との印刷高さを略一致させるため、電極材料200が印刷されていない部分に、セラミックシート110と同材料で構成したスラリーよりなるスペーサ層113を電極材料200と同じ厚みで印刷する。さらに、印刷した電極材料200及びスペーサ層113の上に、セラミックシート110と同材料で構成したスラリーよりなる接着層114を印刷する。
次に、中間積層体形成工程を行う。
図11に示すごとく、電極材料200、スペーサ層113、及び接着層114の印刷を施し、キャリアフィルム4から剥がしたセラミックシート110を複数枚積層し、中間積層体100を形成する。このとき、印刷したスペーサ層113の向きが交互に逆方向となるようにセラミックシート110を積層する。また、中間積層体100の上下端には、電極材料200、スペーサ層113、及び接着層114の印刷を施していないダミー層用のセラミックシート110を配置しておく。
次に、焼成工程を行う。
中間積層体100を加熱して脱脂した後、焼成を行う。焼成条件は、1060℃まで12時間かけて徐々に昇温し、2時間保持した後、炉内で徐々に冷却する。
これにより、図12に示すごとく、圧電層11と内部電極層21、22とを交互に積層してなるセラミック積層体10を得る。セラミック積層体10は、相互に対面する一対の側面101、102を形成してなる断面樽形状を呈している。また、セラミック積層体10の上下端には、圧電変位を生じないダミー層19が形成されている。
また、同図に示すごとく、セラミック積層体10は、内部電極層21、22の端部の一部がセラミック積層体10の外周面に露出せずに内部に控えさせた部分電極構造(電極控え構造)を有している。つまり、本例において、セラミック積層体10の側面101では、第1内部電極層21の端部は露出され、第2内部電極層22の端部は電極控え部29によってセラミック積層体10の内部に控えた状態となっている。一方、側面102では、第2内部電極層22の端部は露出され、第1内部電極層21の端部は電極控え部29によってセラミック積層体10の内部に控えた状態となっている。
さらに、本例では、このセラミック積層体10を用いて、図13〜図15に示すごとく、圧電アクチュエータ等に適用される積層型圧電素子1を作製する。
焼成工程後、図13に示すごとく、セラミック積層体10の側面101、102上に、導電性接着剤31を塗布する。そして、図14に示すごとく、導電性接着剤31上に外部電極32を配置した後、導電性接着剤31を加熱硬化させ、外部電極32を接合する。
最後に、セラミック積層体10の側面全周を、絶縁樹脂よりなるモールド材33によってモールドし、図15の積層型圧電素子1を完成させた。
なお、本例において、導電性接着剤31としては、絶縁樹脂としてのエポキシ樹脂に導電性フィラーとしてのAgを分散させたものを用いた。また、絶縁樹脂としては、上記以外にも、シリコン、ウレタン、ポリイミド等の各種樹脂を用いることができる。また、導電性フィラーとしては、上記以外にも、Cu、Ni等を用いることができる。
また、外部電極32としては、金属板を加工したメッシュ状のエキスパンダメタルを用いた。また、上記以外にも、パンチングメタル等を用いることができる。
また、モールド材33としては、シリコン樹脂を用いた。
図15に示すごとく、積層型圧電素子1は、セラミック積層体10の側面101において、第1内部電極層21と導電性接着剤31とが接触し、側面102において、第2内部電極層22と導電性接着剤31とが接触し、電気的な導通性を確保している。
また、セラミック積層体10は、電極控え部29によって、第1内部電極層21及び第2内部電極層22と導電性接着剤31との間の電気的な絶縁性を確保している。
また、セラミック積層体10は、その側面全周を絶縁樹脂よりなるモールド材33によってモールドされているため、外部との電気的な絶縁性を確保している。
次に、本例のセラミック積層体10の製造方法における作用効果について説明する。
本例のセラミック積層体10の製造方法は、シート形成工程において、実施例1のセラミックシートの製造方法、即ち、高粘度の第1スラリーをキャリアフィルム上に直接スクリーン印刷する第1印刷工程と、第1スラリーよりも粘度が低い第2スラリーを第1スラリー上にスクリーン印刷する第2印刷工程とを行うことによりセラミックシート110を形成する。形成されたセラミックシート110は、形状精度に優れ、密度のばらつきが少ない高品質なシートであるため、これを用いて得られるセラミック積層体10も、形状精度に優れた高品質なものとなる。また、セラミックシート110は材料の歩留まりが良いため、セラミック積層体10の製造における材料コストの削減や生産効率の向上を実現することができる。
また、本例のように、作製したセラミック積層体10を圧電アクチュエータ等に適用される積層型圧電素子1に用いた場合、高出力を実現することができ、優れた耐久性・信頼性を有する高性能な積層型圧電素子1となる。即ち、圧電変位を生じる圧電層11は、上記の形状精度に優れた高品質なセラミックシート110により形成されるため、圧電変位によって高出力を得ることができ、繰り返しの作動に対する耐久性及び信頼性を向上させることができる。
なお、本例において、セラミック積層体10は、内部電極層21、22の端部の一部が外周面に露出せずに内部に控えさせた部分電極構造(電極控え構造)を有しているが、内部電極層21、22の端部の全てを外周面に露出させた全面電極構造を採用してもよい(図16)。ただし、全面電極構造のセラミック積層体10を積層型圧電素子1に用いるためには、内部電極層21、22の一方の端部に絶縁構造を施す必要がある。
また、セラミック積層体10の側面には、圧電変位によって生じる応力を緩和するためのスリット部18を設けることもできる(図17)。スリット部18は、一対の側面101、102に設けてもよいし、側面全周に設けてもよい。また、上記以外にも様々な位置に設けることができる。
(実施例3)
本例は、実施例2の積層型圧電素子1をインジェクタ6の圧電アクチュエータとして用いた例である。
本例のインジェクタ6は、図18に示すごとく、ディーゼルエンジンのコモンレール噴射システムに適用したものである。
このインジェクタ6は、同図に示すごとく、駆動部としての上記積層型圧電素子1が収容される上部ハウジング62と、その下端に固定され、内部に噴射ノズル部64が形成される下部ハウジング63を有している。
上部ハウジング62は略円柱状で、中心軸に対し偏心する縦穴621内に、積層型圧電素子1が挿通固定されている。縦穴621の側方には、高圧燃料通路622が平行に設けられ、その上端部は、上部ハウジング62上側部に突出する燃料導入管623内を経て外部のコモンレール(図略)に連通している。
上部ハウジング62上側部には、また、ドレーン通路624に連通する燃料導出管625が突設し、燃料導出管625から流出する燃料は、燃料タンク(図略)へ戻される。ドレーン通路624は、縦穴621と駆動部(圧電素子)1との間の隙間60を経由し、さらに、この隙間60から上下ハウジング62、63内を下方に延びる図示しない通路によって後述する三方弁651に連通している。
噴射ノズル部64は、ピストンボデー631内を上下方向に摺動するノズルニードル641と、ノズルニードル641によって開閉されて燃料溜まり642から供給される高圧燃料をエンジンの各気筒に噴射する噴孔643を備えている。燃料溜まり642は、ノズルニードル641の中間部周りに設けられ、上記高圧燃料通路622の下端部がここに開口している。ノズルニードル641は、燃料溜まり642から開弁方向の燃料圧を受けるとともに、上端面に面して設けた背圧室644から閉弁方向の燃料圧を受けており、背圧室644の圧力が降下すると、ノズルニードル641がリフトして、噴孔643が開放され、燃料噴射がなされる。
背圧室644の圧力は三方弁651によって増減される。三方弁651は、背圧室644と高圧燃料通路622、またはドレーン通路624と選択的に連通させる構成である。ここでは、高圧燃料通路622またはドレーン通路624へ連通するポートを開閉するボール状の弁体を有している。この弁体は、上記駆動部1により、その下方に配設される大径ピストン652、油圧室653、小径ピストン654を介して、駆動される。
そして、本例においては、上記構成のインジェクタ6における駆動源として、実施例2で示した積層型圧電素子1を用いている。この積層型圧電素子1は、上記のごとく、高出力を実現することができ、優れた耐久性・信頼性を有するものである。そのため、高温雰囲気下という過酷な状態で使用されるインジェクタ6においても、作動時のクラックや剥離等の発生を抑制し、耐久性を向上させることができる。そして、インジェクタ6全体の性能向上及び信頼性向上を図ることができる。
(実施例4)
本例は、実施例1のセラミックシートの製造方法によりセラミックシートを作製し、そのセラミックシートを用いて、ガスセンサに内蔵されるガスセンサ素子を作製した例である。
ガスセンサ素子とは、自動車エンジンの排気管等に設置され、NOX等の特定ガス濃度の検知を行うガスセンサに内蔵して用いられるものである。
本例のガスセンサ素子7は、図19、図20に示すごとく、酸素ポンプセル72を形成する固体電解質体713と、酸素モニタセル73、センサセル74を形成する固体電解質体711と、被測定ガス室820を形成するスペーサ712と、基準ガス室840、860を形成するスペーサ714、761、762と、ガスセンサ素子7に一体的に設けた酸素ポンプセル72、酸素モニタセル73、センサセル74を活性温度に加熱するヒータ79とを順次積層して構成する。
また、同図に示すごとく、酸素ポンプセル72は、固体電解質体713と固体電解質体713を挟むように対向配置した一対のポンプ電極721、722とより構成される。また、酸素モニタセル73は、固体電解質体711と固体電解質体711を挟むように対向配置した一対のモニタ電極731、732とより構成される。また、センサセル74は、固体電解質体711と固体電解質体711を挟むように対向配置した一対のセンサ電極741、742とより構成される。
また、同図に示すごとく、固体電解質体711は多孔質アルミナからなる多孔質保護層717で覆われる。また、酸素ポンプセル72のポンプ電極721は多孔質のアルミナを含有する被覆層751によって、酸素モニタセル73、センサセル74のモニタ電極732、センサ電極742は多孔質アルミナを含有する被覆層752によってそれぞれ覆われている。
また、ヒータ79は、アルミナ製のヒータシート791の上面に通電により発熱する発熱体790、リード795をパターニング形成し、この発熱体791の上面でスペーサ714と対面する側に、絶縁用のアルミナ製被覆シート792を積層している。
また、同図に示すごとく、ポンプ電極721、722、モニタ電極731、732、センサ電極741、742のそれぞれには、電気信号を取り出すためのリード821、822、831、832、841、842が一体的に設けてある。
また、固体電解質体11には内部端子835、845が設けてある。また、スペーサ762には外部端子833、834、843、844が設けてあり、ヒータシート791には外部端子794、891、892が設けてある。
上記構成のガスセンサ素子7は、固体電解質体711、713、スペーサ712、714、761、762、ヒータシート791、被覆シート792用のセラミックシートを作製し、それぞれのセラミックシートに対して、ポンプ電極721、722、モニタ電極731、732、センサ電極741、742、リード795、821、822、831、832、841、842、内部端子835、845、外部端子794、891、892、833、834、843、844をスクリーン印刷する。その後、各セラミックシートを積層し、これを焼成することによってガスセンサ素子7を得る。
本例では、上記の固体電解質体711、713、スペーサ712、714、761、762、ヒータシート791、被覆シート792用のセラミックシートを実施例1のセラミックシートの製造方法により作製し、これらを用いてガスセンサ素子7を作製した。
この場合には、実施例1のセラミックシートの製造方法、即ち、高粘度の第1スラリーをキャリアフィルム上に直接スクリーン印刷する第1印刷工程と、第1スラリーよりも粘度が低い第2スラリーを第1スラリー上にスクリーン印刷する第2印刷工程とを行うことによりセラミックシートを作製する。そのため、得られるセラミックシートは、形状精度に優れ、密度のばらつきが少ない高品質なシートとなる。そして、これらのセラミックシートを用いて作製されるガスセンサ素子7は形状精度に優れた高性能なものとなる。
特に、本例のガスセンサ素子のように複雑な形状のセラミックシートが必要な場合には、実施例1のセラミックシートの製造方法を用いてセラミックシートを作製することが有効となる。
また、材料のロスをほとんど出さずに歩留まり良くセラミックシートを作製することができるため、各セラミックシートの作製における材料コストの削減や生産効率の向上が可能である。これにより、ガスセンサ素子7の製造における材料コストの削減や生産効率の向上が可能となる。
なお、作製するセラミックシートの形状に極めて高い精度が要求される場合には、得ようとするセラミックシートの形状よりも少し大きめのセラミックシートを作製した後、所望の形状に打ち抜けばよい。この場合には、より形状精度に優れたセラミックシートを作製することができる。また、材料コストの削減や生産効率の向上も充分に図ることができる。
実施例1における、キャリアフィルムを示す説明図。 実施例1における、キャリアフィルム上に第1スラリーを印刷する工程を示す説明図。 実施例1における、第1スラリー上に第2スラリーを印刷する工程を示す説明図。 実施例1における、第2スラリーを繰り返し印刷する工程を示す説明図。 実施例1における、キャリアフィルム上に作製したセラミックシートを示す説明図。 実施例1における、セラミックシートを示す説明図。 実施例1における、その他の形状のセラミックシートを示す説明図。 実施例1における、その他の形状のセラミックシートを示す説明図。 実施例1における、多数のセラミックシートを作製する工程を示す説明図。 実施例2における、セラミックシート上に電極材料、スペーサ層、及び接着層を印刷する工程を示す説明図。 実施例2における、セラミックシートを積層する工程を示す説明図。 実施例2における、セラミック積層体の構造を示す説明図。 実施例2における、セラミック積層体の側面上に導電性接着剤を塗布する工程を示す説明図。 実施例2における、導電性接着剤上に外部電極を配置する工程を示す説明図。 実施例2における、積層型圧電素子の構造を示す説明図。 実施例2における、その他のセラミック積層体の構造を示す説明図。 実施例2における、スリット部を設けたセラミック積層体の構造を示す説明図。 実施例3における、インジェクタの構造を示す説明図。 実施例4における、ガスセンサ素子の断面構造を示す説明図。 実施例4における、ガスセンサ素子の斜視展開図。
符号の説明
110 セラミックシート
111 第1スラリー
112 第2スラリー
4 キャリアフィルム
41 基材層
42 コート層

Claims (9)

  1. セラミック原料を含有してなるセラミックシートを製造する方法において、
    キャリアフィルム上に、上記セラミック原料を含有してなるスラリーをスクリーン印刷する印刷工程を行うことを特徴とするセラミックシートの製造方法。
  2. 請求項1において、上記印刷工程は複数回行い、上記キャリアフィルム上にスクリーン印刷する第1印刷工程では、上記セラミック原料を含有してなる高粘度の第1スラリーをスクリーン印刷し、上記第1スラリー上にスクリーン印刷する第2印刷工程では、上記第1スラリーよりも粘度が低く、上記セラミック原料を含有してなる第2スラリーをスクリーン印刷することを特徴とするセラミックシートの製造方法。
  3. 請求項2において、上記第1スラリーの粘度をA、上記第2スラリーの粘度をBとしたとき、A/Bは1.5以上であることを特徴とするセラミックシートの製造方法。
  4. 請求項2又は3において、上記第1スラリーの粘度は、70000〜100000mPa・sであることを特徴とするセラミックシートの製造方法。
  5. 請求項2〜4のいずれか1項において、上記第2スラリーの粘度は、10000〜50000mPa・sであることを特徴とするセラミックシートの製造方法。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項において、上記キャリアフィルムは、基材層と該基材層の表面にシリコン又はテフロン(登録商標)をコーティングしてなるコート層とより構成されていることを特徴とするセラミックシートの製造方法。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のセラミックシートの製造方法により作製したことを特徴とするセラミックシート。
  8. 圧電材料よりなる圧電層と導電性を有する内部電極層とを交互に積層してなるセラミック積層体を製造する方法において、
    請求項1〜6のいずれか1項に記載のセラミックシートの製造方法により上記圧電層となるセラミックシートを形成するシート形成工程と、
    上記セラミックシート上に上記内部電極層となる電極材料を印刷する印刷工程と、
    上記セラミックシートを積層して中間積層体を形成する中間積層体形成工程と、
    上記中間積層体を焼成してセラミック積層体を形成する焼成工程とを含むことを特徴とするセラミック積層体の製造方法。
  9. 請求項8に記載のセラミック積層体の製造方法により作製したことを特徴とするセラミック積層体。
JP2005139982A 2005-05-12 2005-05-12 セラミックシートの製造方法 Pending JP2006315286A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005139982A JP2006315286A (ja) 2005-05-12 2005-05-12 セラミックシートの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005139982A JP2006315286A (ja) 2005-05-12 2005-05-12 セラミックシートの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006315286A true JP2006315286A (ja) 2006-11-24

Family

ID=37536367

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005139982A Pending JP2006315286A (ja) 2005-05-12 2005-05-12 セラミックシートの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006315286A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102592763A (zh) * 2012-03-19 2012-07-18 中国科学院苏州纳米技术与纳米仿生研究所 陶瓷热敏电阻的制备方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102592763A (zh) * 2012-03-19 2012-07-18 中国科学院苏州纳米技术与纳米仿生研究所 陶瓷热敏电阻的制备方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7594309B2 (en) Method of producing laminate-type piezoelectric element
JP4876467B2 (ja) 積層型圧電素子
JP5583161B2 (ja) セラミック部材の製造方法、並びにセラミック部材、ガスセンサ素子、燃料電池素子、積層型圧電素子、噴射装置、及び燃料噴射システム
US7205706B2 (en) Stacked piezoelectric element, production method thereof and electrically conducting adhesive
US7411336B2 (en) Hollow laminated piezoelectric element and its manufacturing method
JP2006303044A (ja) 積層型圧電体素子
JP2008053467A (ja) 積層型圧電素子及びその製造方法
JP4736422B2 (ja) 積層型圧電素子の製造方法
WO2006001334A1 (ja) 積層型電子部品及びこれを用いた噴射装置
EP2337103A1 (en) Multilayer piezoelectric element, injection device using same and fuel injection system
JP2006041279A (ja) 積層型圧電体素子及びその製造方法
JP2009123750A (ja) 積層型圧電素子
JP2007067346A (ja) 積層型圧電素子及びその製造方法
JP2006210423A (ja) 積層型圧電素子及びその製造方法
CN104350624B (zh) 层叠型压电元件及具备其的压电致动器、喷射装置以及燃料喷射系统
CN101681983A (zh) 多层压电元件和制备该多层压电元件的方法
JP2006315286A (ja) セラミックシートの製造方法
JP5329544B2 (ja) 燃料噴射システム
EP3252836B1 (en) Laminated piezoelectric element, injection device provided with the same, and fuel injection system
JP4925563B2 (ja) 積層型圧電素子およびこれを用いた噴射装置
JP4345699B2 (ja) 積層型圧電体素子及びそれを用いたインジェクタ
JP2005340387A (ja) 積層型圧電素子及び燃料噴射装置
JP4868707B2 (ja) 積層型圧電素子および噴射装置
JP2008066391A (ja) 積層型圧電素子及びその製造方法
JP2006005314A (ja) 積層型圧電体素子及び、この積層型圧電体素子を利用したインジェクタ