JP2006314108A - 制御可能な遅延デバイス - Google Patents
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Abstract
【課題】動作に必要な回路素子の最大の負荷を従来技術よりも少なくし、かつ、鎖の長さに依存しないようにする。
【解決手段】直列接続されたn個の単向性遅延素子をそれぞれ有する2つの遅延鎖(KF,KG)は、電気信号の遅延を、回路入力部と少なくとも1つの回路出力部(YG)との間で制御できる。早い遅延素子(F;G)は、一定の遅延時間を有する能動素子である。第1鎖(F)の第1遅延素子(F1)の入力部は、回路入力部(X)に接続され、第1遅延鎖(KF)の各遅延素子(Fi)の出力部は、複数のスイッチ(SG1…n)から成る第1グループのそれぞれ関連付けられたスイッチ(SGi)を介して、第2遅延鎖(KG)の(n−i+1)番目の遅延素子(Gi)の入力部に選択的に接続可能である。第2鎖(KG)の最後の遅延素子(G1)の出力部は、第1回路出力部(YG)に接続されている。
【選択図】図5
【解決手段】直列接続されたn個の単向性遅延素子をそれぞれ有する2つの遅延鎖(KF,KG)は、電気信号の遅延を、回路入力部と少なくとも1つの回路出力部(YG)との間で制御できる。早い遅延素子(F;G)は、一定の遅延時間を有する能動素子である。第1鎖(F)の第1遅延素子(F1)の入力部は、回路入力部(X)に接続され、第1遅延鎖(KF)の各遅延素子(Fi)の出力部は、複数のスイッチ(SG1…n)から成る第1グループのそれぞれ関連付けられたスイッチ(SGi)を介して、第2遅延鎖(KG)の(n−i+1)番目の遅延素子(Gi)の入力部に選択的に接続可能である。第2鎖(KG)の最後の遅延素子(G1)の出力部は、第1回路出力部(YG)に接続されている。
【選択図】図5
Description
本発明は、請求項1の前提部に基づいて電気信号の遅延を制御できる回路構造に関するものである。本発明の好ましい使用分野は、デジタル回路におけるクロック信号の制御可能な遅延であるが、この分野に制限されない。
既知の一般的に使用されている制御可能な遅延回路は、それぞれ一定の(および、多くの場合は、同じ)遅延時間の複数の遅延素子から成る鎖を有し、鎖のタップに接続されている選択装置を備えており、この選択装置は、それぞれ必要とされるタップを選択するため、および、タップを選択することによって、鎖にある必要な下位区画を、回路入力部と回路出力部との間に挿入するためのものである。したがって、入力部と出力部との間の有効な合計遅延は、選択された下位区画に配置されている遅延素子の遅延時間の合計に等しい。選択装置は、通常、選択されたタップの各々を選択的に接続することのできるスイッチングリンクを備え、このスイッチングリンクは、上記選択されたタップから共通の接続部に繋がっている。複数の既知の形態では、この共通の接続部は、回路の入力部であり、この入力部に、遅延される信号が入力される(送込み多重通信システム)。他の形態では、上記共通の接続部は、遅延された信号が取り出される出力部である(取出し多重通信システム)。1つの入力部から制御可能なように遅延された2つの信号を得るために、2つの出力部を有する形態も知られている。これらの信号は、相互に一定の量だけ時間的にシフトされている。この形態では、2つの選択デバイスが備えられており、これらのデバイスは、交互配置されており、同じ鎖のタップに対して交互に割り付けられている(送込み多重通信システムの場合)、または、これらのデバイスの各々は、並行して動作する2つの鎖の別々の鎖に割付られている(取出し多重通信システムの場合)。
従来技術の全てのこれらの実施形態は、添付の図1〜図4を参照して以下で非常に詳しく説明されるある種の欠点を有している。
図1は、送込み多重通信システムと単一の出力部とを有する既知の遅延回路を示す図である。
図2は、取出し多重通信システムと単一の出力部とを有する既知の遅延回路を示す図である。
図3は、送込み多重通信システムと2つの出力部とを有する既知の遅延回路を示す図である。
図4は、取出し多重通信システムと2つの出力部とを有する既知の遅延回路を示す図である。
全ての図において、同じまたは類似の素子にはそれぞれ同一の大文字の参照符号が付されている。これらの大文字の参照符号の後には、より正確に識別するための継続番号として数字または小文字が続いている。以下の説明では、小文字「i」を、「任意の」数を表すものとして使用する。
図1に示す既知の形態の遅延回路は、多数の、つまり、n個の同様の遅延素子A1〜Anから成る鎖Kを備えている。遅延素子A1〜Anは、直列接続されている。また、遅延素子A1〜Anの各々は、規定された一定の遅延時間(「初期遅延」)τEを有する能動的な(つまり、非受動的な)単向性回路である。図に示す例では、n=6である。「単向性」および「能動的」の定義は、素子が、信号を一方向のみに伝送し、信号レベルが素子から素子へと鎖を通過するときに顕著に下がらないように、ドライバとしての役割を果たすことを意味している。したがって、図1の遅延素子A1…n(および、全てのほかの図の遅延素子)は、三角形の通常のドライバ符号によって表されており、三角形の形状の先鋭部が、出力部を示している。遅延される信号が、クロック信号やデジタル信号などのバイナリ信号である場合は、2つ(2つ以上の偶数)のそれぞれ直列接続されたインバータを、遅延素子A1…nとして使用することが好ましい。
図1の遅延回路の入力接続部Xは、鎖Kの入力側に、すなわち、第1遅延素子A1の入力部にある。鎖Kは、各素子A1…nの各々の出力部に、タップを備えている。このタップを、出力接続部Yに選択的に接続することができる。この目的のために、素子A1…nの出力部のタップの各々に1つずつ、合計n個のスイッチングリンクSA1…nが備えられている。これらのスイッチングリンクの各々を、関連付けられた制御信号によって導電(「接続」)または遮断することができる。スイッチングリンクは、見やすいように、機械的な線路開閉器のように象徴的に記載されている。実際は、スイッチングリンクは、電子的なスイッチであり、例えば電界効果トランジスタ(好ましくはMOSFET)の形状である。図1では、全て同じように構成されている全てのスイッチSA1…nの代表として、スイッチSA1の対応する形態を詳しく示す。図示した電界効果トランジスタFETは、ソース拡散Sとドレイン拡散Dとの間のチャネルを用いて、該スイッチングリンクを形成している。このリンクは、FETのゲートGに印加されたバイナリ制御信号0/1がバイナリ値「0」を有している場合は、遮断され(非伝導「0状態」)、制御信号がバイナリ値「1」を有している場合は、伝導(接続「1状態」)する。
図1の遅延回路を動作させるには、n個のスイッチングリンクSA1…nのうち常にたった1つだけを接続し、入力接続部Xから出力接続部Yまでの合計遅延τYを、対応するスイッチングリンクの選択により決定する。一般的に、i番目のスイッチングリンクSAiを接続する、ということは、入力信号が入力部Xから出力部Yまでにi個の遅延素子(つまり、素子A1…i)を通過する、ということに該当する。各接続線とスイッチングリンクとを介した遅延時間が取るに足らないほど短い理想的な場合は、合計遅延τYの値はi*τEとなる(記号*は、ここでは、および、以下の文章では、乗算の演算子を意味する)。しかしながら、実際には、以下のような問題の生じる可能性がある。
第1の問題は、ライン遅延である。このライン遅延は、実際には、多くの場合、重大なものであり、遅延回路の調節が著しく不正確になる可能性がある。これらの遅延の時間定数は、それぞれ導通したスイッチングリンクの実効的な抵抗値であって、鎖Kの関連付けられたタップと回路出力部との間の線の長さの電気容量によって乗算される。マルチプレクサの設定が異なる場合は遅延される信号の通過する線の長さが異なる、ということは、図1の回路構造では回避しにくいことなので、合計遅延τYに対するライン遅延の影響は、設定毎に異なる。したがって、合計遅延は、XからYまでの間に信号が通過する遅延素子の数に対して線形的に変化しない。すなわち、制御特性(iの関数としてのτY)は、非線形的である。このことは、多くのアプリケーションに対しては望ましくない。線形性を生成するためには、多大な努力によって、例えば、鎖Kにおける遅延素子A1…nの遅延時間が様々に異なるようにトリミングすることによって、または、追加の遅延素子を配線システムに挿入しトリミングすることによって、遅延回路を調整する必要がある。これを行うには、遅延回路を完成後に測定するしかない。
第2の問題は、その都度導通したスイッチングリンクSAiを介して関連付けられた遅延素子Aiによって駆動される必要のある合計負荷である。出力接続部Yにおける外部出力負荷とは別に、この合計負荷は、複数の内部負荷成分を含んでいる。複数の内部負荷成分とは、すなわち、第1に、後続の遅延素子Ai+1の入力インピーダンス、第2に、導通しているスイッチングリンクSAiの寄生容量、第3に、スイッチングリンクSA1…nと出力接続部Yとの間の配線システム全体の電気容量、そして、第4に、この配線システムに接続されている全ての他の(導通していない)スイッチングリンクの端部において有効な全ての寄生容量である。電界効果トランジスタが使用されている場合は、上記寄生スイッチ容量は、主に、ソース拡散SとバルクB(基板)との間の容量CSB、および、ドレイン拡散DとバルクBとの間の容量CDBである。これらの容量は、図1に示すFETに記載されている。
当然、上記合計負荷は、遅延鎖Kの長さとともに、すなわち、遅延素子の数nとともに増大し、いずれは、負荷が個々の遅延素子Aiに対して大きくなりすぎてしまう。したがって、鎖の最大の長さを制限する必要がある。このことは、欠点である。なぜなら、結果として、設定可能な最大の遅延が制限されるからである。これを回避する1つの方法は、鎖をさらに分割して複数の区画にすることである。複数の区画の各々を、別々のマルチプレクサで操作する。次に、複数の区画は、増幅器をそれぞれ挿入することにより、1つまたは複数の他のマルチプレクサレベルを介して、ツリー状回路にまとめられる。この段階的な多重化の他の欠点は、回路コストが高いということ以外に、段階的にすること自体で追加のライン遅延が生じてしまい、その結果、調節可能な遅延の最小の値が比較的大きくなってしまう点である。さらに、上記追加の遅延は、信号が通過する遅延素子の数の線形的な関数ではない。その結果、制御特性を線形化するために、上記のような調整の努力が増える。
遅延回路が、図2に示すような送込み多重通信システムによる動作のために設計されている場合は、同様の問題が生じる。図2の構造では、遅延鎖Kにある各遅延素子Aiの前に、スイッチSAiが設けられている。このスイッチSAiを選択的に動作させて、該遅延素子の入力部を入力接続部Xに接続することができる。このような接続が確立されている場合は、鎖にある先行する遅延素子A(i−1)の出力部を、入力接続部Xから効率的に切断することが好ましい。このことは、例えば、図2に対応するスイッチ記号によって示されているように、スイッチを切り替えスイッチ(2:1マルチプレクサ)として構成することにより行える。各スイッチSAiは、バイナリ制御信号0/1によって2つの状態の間を切り替えられ、該遅延素子Aiの入力部を、接続「1」(スイッチの「1状態」)を介して、入力接続部Xに接続し、または、該遅延素子Aiの入力部を、接続「0」(スイッチの「0」状態)を介して、先行する遅延素子A(i−1)の出力部に接続する。第1遅延素子A1に先行するスイッチSA1の「0」接続は使用されないままである。
図2の遅延回路にあるスイッチSA1…nも、その接続に影響を及ぼす寄生容量を有している。これらのスイッチは、全て同じように構成されている全てのスイッチSA1…nの代表として図2のスイッチSA2について詳しく示すように、FETとして形成されていてもよい。電界効果トランジスタFET1のチャネルは、後続の遅延素子の入力部に対する「1」接続部からのスイッチングリンクを形成し、バイナリ制御信号0/1がバイナリ値「1」を有している場合は導通する。電界効果トランジスタFET0のチャネルは、後続の遅延素子の入力部に対する「0」接続部からのスイッチングリンクを形成し、バイナリ制御信号0/1がバイナリ値「0」を有している場合は導通する。
図2の回路の動作では、常にスイッチSA1…nのたった1つだけを1状態に設定する。したがって、遅延される信号は、入力接続部Xから関連付けられた遅延素子の入力部まで通過し、次に、鎖Kの残りの部分を出力接続部Yまで通過する。出力接続部Yは、最後の遅延素子Anの出力部に位置し、出力接続部Yに、(n−i+1)*τEだけ遅延された信号を取出すことができる。
ここで、入力信号は、スイッチSA1…nの「1」接続部における寄生容量の合計と、入力接続部Xおよびこれらのスイッチの間の配線システム全体のインピーダンスとから成る負荷に引きずり込まれてしまうに違いない。鎖が非常に長いので、大量の電力を有するドライバが必要である。多くの環境では、このようなドライバは実用的でない。その結果、実際には、鎖の最大の長さを制限する必要がある。ライン遅延に関しては、図1の回路構造で生じた問題と同じ問題が生じる。
既に記載の通り、上記のようなタイプの制御可能な遅延回路を、以下のように拡張することも知られている。一定の時間スケールだけ相互にシフトされた2つの入力信号のバージョン、つまり、制御可能な遅延時間の「早い」バージョンと、早いバージョンよりも一定の時間スケールτEだけ遅れて現れる「遅い」バージョンとを、2つの出力端子から取り出すことができるように拡張することも知られている。このような遅延回路は、他のものと共に、DLL(遅延ロックループ)において、特にバイナリクロック信号の時間シフトを制御するために使用される。このようなクロック信号は、通常、パルスシーケンスから成り、パルスシーケンスの立ち上がりエッジまたは立下りエッジは、所定の閾値に達する度にクロックサイクルを決定する。クロックエッジのτEだけ遅延された遅いバージョンをこのエッジの早いバージョンに重み付けして適切なミキサーで重ね合わせることによって、早いバージョンと遅いバージョンとの間の時間間隔の範囲内の時間で閾値に達するクロックエッジを結果的に得ることができる。この時間は、ミキサーによって相対的な重み付けを制御することにより、制御されている。
図3に、クロック信号の上記の早いバージョンおよび遅いバージョンを入力端に供給するための制御可能な遅延回路の第1の既知の形態を示す。この回路は、取出し多重通信システムによって動作する。また、この回路と図1の回路との相違点は、単一の出力接続部Yの代わりに、2つの出力接続部Ya・Ybが備えられている点である。2つ目毎の遅延素子A2,A4,…(全ての偶数の素子)の出力部における遅延鎖Kのタップは、関連づけられたスイッチングリンクSAb1,SAb2,…を介して、第2出力接続部Ybに接続されており、その他の遅延素子A1,A3,…(全ての奇数の素子)の出力部におけるタップは、関連付けられたスイッチングリンクSAa1,SAa2,…を介して、出力接続部Yaに接続されている。一対のスイッチSAai・SAbiをそれぞれ選択的に導通させることにより、入力接続部Xに印加されるクロック信号は、出力接続部Ybには2i*τEだけ遅延された「遅い」クロックとして現れ、出力接続部Yaには(2i−1)*τEだけ遅延された「早い」クロックとして現れる。
図4に、クロック信号の早いバージョンと遅いバージョンとを入力端に供給するように制御可能な遅延回路の既知の形態を示す。この回路は、図2の回路に類似した送込み多重通信システムによって動作するが、2つの遅延鎖Ka・Kbを備えている。2つの遅延鎖Ka・Kbの各々は、別々の出力接続部Ya・Ybにそれぞれ接続されている。鎖Kbは、n個の遅延素子B1…nを備え、素子B1,B3,…(つまり、全ての奇数の素子)の入力部は、関連付けられたスイッチSB1,SB3,…を介して、入力接続部Xに選択的に接続可能である。鎖Kaは、n−1個の遅延素子A1…(n−1)を備え、素子A1,A3,…(つまり、全ての奇数の素子)の入力部は、関連付けられたスイッチSA1,SA3,…を介して、入力接続部Xに選択的に接続可能である。一対のスイッチSBi・SAiをそれぞれ1状態に選択的に切り替えることにより、入力接続部Xに印加されるクロック信号は、出力接続部Ybには(n−2i+2)*τEだけ遅延された「遅い」クロックとして現れ、出力接続部Yaには1τEだけ少なく(n−2i+1)*τEだけ遅延された「早い」クロックとして現れる。
図3および図4の既知の早い/遅い遅延回路では、図1および図2の既知の回路について上記で説明したのと同じ結果になってしまう。すなわち、従来技術では、遅延鎖が長くなる場合、個々の回路区画における負荷と、さらに、そのつど設定される遅延の不正確さとが大きくなる。図4のような変化形の他の欠点は、比較的多数の遅延素子が必要である、つまり、1τEからn*τEまでの遅延の制御範囲に対して合計2*n−1個の遅延素子が必要である、という点である。
本発明の目的は、タップされた遅延鎖によって動作する制御可能な遅延回路を、動作に必要な回路素子の最大の負荷を従来技術よりも少なくし、かつ、鎖の長さに依存しないようにして構成することである。本発明によれば、この目的は、請求項1の特徴によって達成される。
したがって、本発明は、電気信号の遅延を回路入力部と少なくとも1つの回路出力部との間で制御できる回路構造として実施されており、この回路構造は、直列接続されたn個の単向性遅延素子を含む第1遅延鎖を備え、この単向性遅延素子の各々は、一定の遅延時間を有する能動回路であり、第1遅延素子の入力部は、回路入力部に接続されており、各遅延素子の出力部は、複数のスイッチかならなる第1グループの個々に関連付けられたスイッチを介して、第1回路出力部につながる順方向回路に選択的に接続可能である。本発明によれば、順方向回路は、第2遅延鎖を備え、この第2遅延鎖は、第1回路出力部につながっており、直列接続されたn個の単向性遅延素子を備えている。この単向性遅延素子の各々は、一定の遅延時間を有する能動回路である。第1遅延素子の各遅延素子の出力部は、複数のスイッチから成る第1グループのそれぞれ関連付けられたスイッチを介して、第2遅延鎖(KG)の(n−i+1)番目の遅延素子(Gi)の入力部に選択的に接続可能である。なお、i=1…nは、第1遅延鎖(KF)の遅延素子の順序数である。
本発明の2つの遅延鎖を使用する場合、既存のスイッチを選択的に制御することにより、対になった遅延素子を、回路入力部と回路出力部との間に、任意の数だけ直列に挿入できる。各素子への負荷、および、回路入力部における合計負荷とは、低いままであり、遅延素子の長さには依存していない。したがって、鎖を任意の長さにすることができ、しかも、負荷の問題は生じない。
本発明の有利な形態は、従属請求項に記載されている。関連付けられたスイッチを有する第3遅延鎖を追加することにより、制御可能なように遅延された早いバージョンと、回路入力部に入力された信号よりも一定の時間スケールだけ遅延されたバージョンとを簡単に得ることができる。この構成では、遅延のn段の制御範囲に対して必要な遅延素子はたった3n/2個である。
以下の文章では、図5および図6を参照して本発明の実施例について詳しく説明する。
図5は、単一の出力部を有する本発明の遅延回路の一実施形態を示す図である。
図6は、入力信号の制御可能な早い遅延と遅い遅延とに対して2つの出力部を有する本発明の遅延回路を示す図である。
図5および図6では、本発明の遅延回路にあるスイッチと遅延素子とは、図2および図4と同じ符号で表されており、図2から図4について説明してきたのと同じようにそれぞれ構成されている。
図5の回路は、直列なn個の遅延素子F1…nを有する第1遅延鎖KFを備えている。遅延素子F1…nの各々は、一定の遅延時間τEを有する双方向性能動素子である。ここに示す例では、n=5である。上記鎖KFの第1遅延素子F1の入力部は、遅延される信号の印加される回路入力部Xに接続されている。
さらに、直列なn個の遅延素子Gn…1を有する第2遅延鎖KGが備えられている。遅延素子Gn…1の各々は、一定の遅延時間τEを有する双方向性能動素子である。図5および以下の説明の文章では、第2鎖KGの遅延素子Gn…1は、自然な順序の順序数とは逆の降順で番号が付されている、すなわち、第1素子がGnで表されており、n番目の素子がG1で表されている(したがって、Giは、遅延鎖KGの(n−i+1)番目の遅延素子を表している)。鎖KGの最後の遅延素子の出力部は、回路出力部YGに接続されている。
第2遅延鎖KGでは、複数のスイッチから成るグループが備えられており、このグループは、n個のスイッチSG1…nを含んでいる。図示した実施例では、このグループの各スイッチSGiは、切り替えスイッチとして構成されている。この切り替えスイッチは、2つの状態、つまり0状態と、1状態との間を切り替えることができる。0状態では、第2鎖KGの個々に関連付けられた遅延素子Giの入力部が、この鎖の(もしあれば)先行する遅延素子G(i+1)の出力部に接続される。1状態では、第2鎖KGの個々に関連付けられた遅延素子Giの入力部が、第1鎖FGの個々に関連付けられた遅延素子Fiの出力部に接続される。
所望の遅延時間τYGを回路入力部Xと回路出力部YGとの間で設定するためには、複数のスイッチSG1…nのたった1つのスイッチSGiだけをその都度選択して1状態に切り替える。一方、その他のスイッチは0状態のままである。一般的に言えば、鎖KGの(n−i+1)番目の入力部のスイッチSGiが1状態の場合は、回路入力部Xに印加された信号は、第1鎖KFの最初のi個の遅延素子F1…iを通過し、次に、スイッチSGiを通過し、そして、第2遅延鎖KGの最後のi個の遅延素子を通過した後に回路出力部YGに現れる。スイッチSGiの遅延時間をτSとし、鎖KFに対する接続線の遅延時間をτQiとすると、合計遅延は、
τYG=2i*τE+i*τS+τQi(式1)
となる。なお、iは整数1…nである。
τYG=2i*τE+i*τS+τQi(式1)
となる。なお、iは整数1…nである。
図5から分かる通り、鎖にある個々の遅延素子への負荷は、従来技術よりもかなり低い。遅延素子の各々は、2つの回路素子だけを負荷と「みなす」。第1鎖KFの各遅延素子は、この鎖の(もしあれば)次ぎの後続の素子の入力部と、その出力部に関連付けられたスイッチの寄生容量とだけを、負荷とみなし、このスイッチが1状態である場合は、このスイッチを介して動作する他の鎖KGの遅延素子の入力部も負荷とみなす。第2鎖KGの最初のn−1個の第1遅延素子の各々、すなわち、素子G2…nの各々は、次ぎの後続のスイッチの寄生容量を負荷とみなし、このスイッチが0状態である場合は、この鎖の後続の各遅延素子の入力部を負荷とみなす。鎖KGの最後の遅延素子G1は、回路出力部YGに接続された外部負荷の入力インピーダンスのみを負荷とみなす。
したがって、個々の遅延素子の負荷に全く影響を及ぼさずに、遅延鎖KF・KGを任意の長さにすることができる(つまり、遅延鎖KF・KGの段の数nは任意の大きさである)。第1鎖KFの最後の遅延素子Fnの出力部は、最後の遅延素子に他の遅延素子と同じように負荷をかけるために、他の遅延素子F(n+1)に接続されているか、または、各遅延素子の入力インピーダンスに等しい負荷インピーダンスを形成するその他の何らかの素子に接続されていることが好ましい。
2つの遅延鎖KF・KGを、図示したように、空間的に互いに平行に、且つ、信号の流れが向かい合う方向になるように(つまり「逆行に」)配置することにより、遅延鎖KF・KG間の全ての接続パスを、最短の同じ長さにすることができる。したがって、上記式1におけるτQiの値は、最小になり、かつ、どのスイッチSG1…nが閉鎖されているかに依存しなくなる。したがって、合計遅延τYGは、信号が通過する遅延素子の数の線形関数となり、それゆえ、制御特性を線形化するように調整する努力は不要である。τQiの値は、線形的な制御特性におけるオフセットとしてのみ顕著になる。このオフセットは、第2鎖KGの最後の素子G1の遅延時間をτE−τQiにトリミングすることにより、簡単に補償できる(または、図5に示す回路において、第1鎖KFの第1素子F1を、対応するようにトリムしてもよい)。
図6に、回路入力部Xに印加される信号を、第1出力部YGにおいて得られるバージョンよりも1*(τE+τS)だけ遅延して、第2回路出力部YHにおいて得るために、図5の遅延回路をどのようにして補足できるかを示す。この補足は、n+1個の直列の遅延素子Hn…0を有する第3遅延鎖KHを備えることである。遅延素子Hn…0は、スイッチSHn…0から成る第2グループのスイッチにそれぞれ関連付けられている。第3鎖KHの遅延素子Hn…0およびスイッチSHn…0は、第2鎖KGの遅延素子およびスイッチと全く同じように構成されている。
第3鎖KHの第1のn個の遅延素子Hn…1、および、この遅延素子Hn…1に関連付けられたスイッチSHn…1は、第2鎖KGの遅延素子Gn…1およびスイッチSGn…1と同じ配置を形成し、さらに、第1鎖KFに同じように接続されている。第3鎖KHの最後の遅延素子H0の出力部は、第2回路出力部YHに接続されている。スイッチSH0は、最後の遅延素子H0の入力部を、0状態である場合は最後から1つ前の遅延素子H1の出力部に接続し、1状態である場合は回路入力部Xに接続する。
必要な遅延時間τYHを回路入力部Xと第2回路出力部YHとの間で設定するために、n+1個のスイッチSH0…nのうちのたった1つのスイッチSHiだけをその都度選択して1状態に切り替える。たとえば、スイッチSH0が1状態である場合は、回路入力部Xに印加された信号は、第2回路出力部YHまでに、たった1つの遅延素子、つまり、第3鎖KHの最後の素子H0だけを通過する。最後より1つ前の遅延素子H1の入力部に対するスイッチSH1が1状態である場合は、回路入力部Xに印加された信号は、3つの遅延素子、つまり、第1鎖KFの第1遅延素子F1と、第3鎖KHの少なくとも2つの遅延素子H1・H0とを通過する。一般的にいえば、鎖KHの遅延素子Hiの入力部に対するスイッチSHiが1状態である場合は、回路入力部Xに印加される信号は、(2i+1)*(τE+τS)だけ遅延されて回路出力部YHに現れる。なお、τSは、個々のスイッチの遅延時間である。鎖KF・KH間のスイッチSHiを介して延びる接続線の遅延時間をτQiで表すと、合計遅延は
τYH=(2i+1)*tE+(i+1)*τS+τQi(式2)
となる。なお、iは、整数0…nである。図5について上記で説明したのと同様に、この場合も、測度τQiの値を最小にし、かつ、スイッチの選択に依存しないようにすることができる。また、τQiによって引き起こされるオフセットを、第3鎖KHの最後の遅延素子H0を相応にトリミングすることにより補償できる。
τYH=(2i+1)*tE+(i+1)*τS+τQi(式2)
となる。なお、iは、整数0…nである。図5について上記で説明したのと同様に、この場合も、測度τQiの値を最小にし、かつ、スイッチの選択に依存しないようにすることができる。また、τQiによって引き起こされるオフセットを、第3鎖KHの最後の遅延素子H0を相応にトリミングすることにより補償できる。
したがって、図6の遅延回路を使用する場合は、n+1個のスイッチSH0…nのうちの1つの任意のスイッチSHiを1状態に切り替えることによって、τE+τSの任意の奇数の倍数である合計遅延を、出力部YHにおいて得ることができる。同時に、n個のスイッチSG1…nの1つの任意のスイッチSGiを1状態に切り替えることによって、τE+τSの任意の偶数の倍数である合計遅延を、他方の出力部YGにおいて得ることができる。
既述のように、これを利用して、入力端に印加されるクロック信号から2つのバージョン、すなわち、均一なステップ長τE+τSで制御可能な早いバージョンと、1ステップτE+τS分だけさらに遅延された遅いバージョンとを得ることができる。早いバージョンの遅延がτE+τSの奇数の倍数2i+1である場合は、スイッチSHi・SG(i+1)が1状態に切り替えられ、早いバージョンが出力部YHにおいて取り出され、一方、遅いバージョンが出力部YGにおいて取り出される。早いバージョンの遅延がτE+τSの偶数の倍数である場合は、スイッチSHi・SGiが1状態に切り替えられ、早いバージョンが出力部YGにおいて取り出され、一方、遅いバージョンは出力部YHにおいて取り出される。
他方では、図6の遅延回路を使用して、単一の出力信号を得ることができる。この信号の遅延は、均一なステップ長τE+τSで制御することができる。このために、2つの出力部YG・YHを相互に接続することのみが必要であり、所望の遅延時間を設定するために、複数のスイッチSG1…nから成るグループまたは複数のスイッチSH0…nから成るグループのうちのたった1つのスイッチを閉鎖することのみが必要である。
図6に示す遅延回路においても、鎖にある個々の遅延素子への動的負荷は、図3または図4に記載の従来技術よりも非常に低い。各遅延素子への最大の負荷は、遅延回路の合計の長さに依存していない。鎖KFの各遅延素子Fiが駆動する必要のある負荷インピーダンスは、常に、たった3つである。つまり、この鎖の後続の遅延素子F(i+1)の入力インピーダンスと、2つの他の負荷とである。2つの他の負荷の各々は、スイッチの寄生容量のインピーダンスと、スイッチが1状態である場合は、さらに、他の鎖のうちの1つの遅延素子の、スイッチを介して見た入力インピーダンスとである。上記回路入力部Xには、鎖KFの個々の遅延素子と同じように回路入力部に対するドライバ(図示せず)に負荷するために、他の遅延素子G0、または、遅延素子の各々の入力インピーダンスに等しい負荷インピーダンスを形成する何らかの他の素子が接続されていることが好ましい。
他の鎖KG・KFの最初から最後よりも1つ前までの遅延素子の各々は、常に、たった1つの負荷インピーダンスを駆動する必要がある。この負荷インピーダンスは、スイッチの寄生容量を含み、スイッチが0状態の場合は、該鎖における後続の遅延素子の入力インピーダンスも含んでいる。鎖KG・KHの最後の遅延素子G1・H0は、それぞれ接続されている外部負荷(図示せず)によってのみ負荷されている。
図5および図6の回路構造における個々のスイッチに対する制御信号0/1を、制御デバイスによって生成し、関連付けられた制御線を介したスイッチの制御接続部に対して印加することができる。スイッチに対する制御デバイスおよび制御線は、これらの図では個別に示されていない。
図5および図6を参照して上記で説明した回路構造は、単なる例であり、本発明の構想の範囲内で様々な方法で変更できる。したがって、鎖KG・KHにおける連続的な遅延素子を、直接相互に接続し、図示した切り替えスイッチ(2:1マルチプレクサ)の代わりに、簡単な線路開閉器を鎖の間の接続線に挿入することもできる。第1鎖KFの選択された遅延素子Fiの出力部と、他の鎖KGまたはKHの遅延素子Giまたは他の鎖KHの遅延素子Hiの入力部との間に接続を生成するため、該スイッチをその都度閉鎖する。このために生成された制御信号を、該他の鎖KGまたはKHにおいて、閉鎖されたスイッチによって確立された接続に先行する遅延素子G(i−1)またはH(i−1)の出力部を不活性化するためにも使用することができる。この不活性化は、遅延素子を適切に構成することにより(例えば、トライステート出力部を使用することにより)可能となる。
必要に応じて、第1鎖KFでは、選択的に制御可能な他のスイッチ(図示せず)を、各遅延素子Fiの前に備えることもできる。これは、この鎖の直前のタップが他の鎖(または複数の他の鎖)に接続されている場合に、信号がこの素子(および鎖KFの全ての後続の素子)へ流れるのを中断するためである。その結果、動作電流が低減される。
Claims (9)
- 電気信号の遅延を回路入力部と少なくとも1つの回路出力部との間で制御できる回路構造であって、直列接続されたn個の単向性遅延素子(F1…n)を含む第1遅延鎖(KF)を備え、上記単向性遅延素子(F1…n)の各々は、一定の遅延時間を有する能動回路であり、最初の遅延素子(F1)の上記入力部は、上記回路入力部(X)に接続されており、各遅延素子(Fi)の上記出力部は、複数のスイッチ(SG1…n)から成る第1グループの個々に関連付けられたスイッチ(SGi)を介して、第1回路出力部(YG)につながる順方向回路に選択的に接続可能である回路構造において、
上記順方向回路が、第2遅延鎖(KG)を備え、上記第2遅延鎖(KG)は、上記第1回路出力部(YG)につながっており、直列接続されたn個の単向性遅延素子(Gn…1)を備え、上記単向性遅延素子(Gn…1)の各々は、一定の遅延時間を有する能動回路であり、
上記第1遅延素子(KF)の各遅延素子(Fi)の上記出力部が、複数のスイッチから成る上記第1グループのそれぞれ関連付けられたスイッチ(SGi)を介して、上記第2遅延鎖(KG)の上記(n−i+1)番目の上記遅延素子(Gi)の上記入力部に選択的に接続可能であり、i=1…nは、上記第1遅延鎖(KF)の上記遅延素子の順序数である回路構造。 - 上記順方向回路が、第3遅延鎖(KH)を備え、上記第3遅延鎖(KH)は、第2回路出力部(YH)につながっており、直列接続されたn+1個の単向性遅延素子(Hn…0)を備え、上記単向性遅延素子(Hn…0)の各々は、一定の遅延時間を有する能動回路であり、
上記第3遅延鎖(KH)の上記最後の遅延素子(H0)の上記入力部は、複数のスイッチ(SH0…n)から成る第2グループの関連付けられたスイッチを介して、上記回路入力部(X)に接続可能であり、
上記第1遅延鎖(KF)の各遅延素子(Fi)の上記出力部は、複数のスイッチから成る上記第2グループのそれぞれ関連付けられた他のスイッチ(SHi)を介して、上記第3遅延鎖(KH)の上記(n−i+1)番目の遅延素子(Hi)の上記入力部に選択的に接続可能であり、i=1…nは、上記第1遅延鎖(KF)の上記遅延素子の上記順序数である請求項1に記載の回路構造。 - 上記回路入力部(X)には、他の負荷インピーダンス(G0)が接続されており、上記負荷インピーダンス(G0)の値は、上記遅延鎖の各遅延素子の上記入力インピーダンスに等しい請求項2に記載の回路構造。
- 上記第1遅延鎖(KF)の上記最後の遅延素子(Fn)の上記出力部は、他の負荷インピーダンス(F(n+1))に接続されており、
上記負荷インピーダンス(F(n+1))の値は、上記遅延鎖の各遅延素子の上記入力インピーダンスに等しい請求項1〜3のいずれか1項に記載の回路構造。 - 上記他の負荷インピーダンス(G0;(F(n+1))は、上記遅延鎖の上記遅延素子と同様の遅延素子によって形成される請求項3または4に記載の回路構造。
- 上記遅延鎖(KF,KG;KF,KG,KH)を、空間的に互いに平行な方向に配置し、すべて同じ間隔で同じ長さの接続部が上記遅延鎖間に配置されている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の回路構造。
- 上記遅延鎖(KF,KG;KF,KG,KH)間の全ての接続部は、同じ遅延時間τQを有している請求項1〜6のいずれか1項に記載の回路構造。
- 上記遅延鎖(KF,KG,KH)の全ての遅延素子(Fi,Gi,Hi)は、同じ遅延時間τEを有している請求項1〜7のいずれか1項に記載の回路構造。
- 上記第1遅延鎖(KF)の全ての遅延素子(F1…n)と、上記順方向回路の上記または各他の遅延鎖(KG;KG,KH)の上記各最後の遅延素子(G1;H0)以外の全ての遅延素子とは、上記同じ遅延時間τEを有し、
上記順方向回路の各遅延素子(KG;KH)の上記それぞれ最後の遅延素子(G1;H0)の上記遅延時間は、τE−τQiに等しい請求項7に記載の回路構造。
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