JP2006313954A - 自動音量制御方法、自動音量制御装置、プログラム、記録媒体 - Google Patents

自動音量制御方法、自動音量制御装置、プログラム、記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】エコー抑圧処理に伴って発生する送話信号の歪み率の劣化を回避する。
【解決手段】
収音信号から受話信号に起因するエコー成分をエコー抑圧処理し、エコー抑圧処理された送話信号に含まれる送話の音量を所定量に増幅する自動音量制御装置であって、収音信号から増幅率を算出し、この増幅率との積が常時一定値となる付加率に従ってエコー抑圧処理前のエコー重畳信号をエコー抑圧処理後の送話信号に付加し、エコー抑圧処理前のエコー重畳信号が付加された送話信号を増幅率に従って増幅する。
【選択図】図1

Description

この発明は、拡声通信会議システムにおいて、収音された送話信号に適用する自動音量制御方法及び自動音量制御装置、プログラム、記録媒体に関する。
拡声用スピーカとマイクロホンからなる拡声通話系は、複数の人が通信会議に参加するのを容易にし、その通話環境をより自然にする。拡声通話系で収音される送話信号は、話者や話者とマイクロホンの距離により、音声信号の収音レベルが大きく異なってくる。マイクロホンから離れた話者の音声が聞き取りにくくならないようにするため、可変利得増幅器で収音レベルを調節する自動音量制御(AGC,例えば特許文献1)がエコー抑圧処理とともに適用される。
図6に、このエコー抑圧処理と自動音量制御の双方を実行する自動音量制御装置のブロック図を示す。ここではエコー抑圧処理部200の一例として、送話信号s(k)にエコー信号b(k)が重畳した収音信号(エコー重畳収音信号)y(k)に対して周波数領域でエコーを抑圧する特許文献2の方法をもちいた装置の場合を示している。尚、kは離散時間を表す。
図6の第1周波数分析手段401と第2周波数分析手段402において、受話信号x(k)及びエコー重畳信号y(k)をそれぞれ周波数領域に変換して、信号の短時間スペクトルX(f)、Y(f)からエコー経路結合量C(f)を推定する。エコー抑圧ゲイン算出手段305では、エコー重畳収音信号y(k)のパワースペクトルPY(f)、受話信号パワーPX(f)と推定エコー経路結合量C(f)から、送話信号のパワースペクトルPS(f)を推定して、エコー抑圧ゲインG(f)を計算する。ゲイン重畳手段405でエコー重畳信号Y(f)にエコー抑圧ゲインG(f)を乗じることで、エコー抑圧された短時間スペクトルS’(f)が得られ、周波数合成手段403で逆変換を行うことで、エコー抑圧された送話信号s’(k)が得られる。
自動音量制御部700は、増幅率算出手段705と増幅手段707とによって構成される。増幅率算出手段705は送話信号s’(k)を入力とし、音量制御の増幅率Aを出力する。増幅率算出手段705は、入力信号の長時間平均パワーPaveを求め、あらかじめ設定した所望の送出パワーPoptに基づいて増幅率を設定する。平均パワーPaveは信号を自乗して時間積分をすることで得られる。音量制御のための増幅率Aは、例えば長時間平均パワーPaveから次のように求められる。
Figure 2006313954
増幅手段707は、エコーの抑圧された送話信号を入力とし、この送話信号を増幅率算出手段705で算出した増幅率で増幅して出力する。
特開平8−250944号公報 特開2002−84212号公報
従来のエコー抑圧方法において、エコー重畳収音信号Y(f)のパワーPY(f)は、マイクロホンに収音される信号から正確に計算できる。一方、送話信号のパワーPS(f)は、エコー重畳収音信号Y(f)のパワースペクトルPY(f)と推定エコー経路結合量C(f)からの推定値であり、推定誤差が生じる。この推定誤差の影響で、計算したエコー抑圧ゲインG(f)は理想的な値にならず、周波数領域毎に推定誤差がバラツキを持つため、周波数領域で隣り合う周波数成分の成分量が断続的(飛び飛び)になる。そのため後段の自動音量制御部700で増幅すると、送話音声の歪みが目立ってしまう不都合が生じる。つまり従来より自動音量制御部700の有無に関係なく、エコー抑圧処理部から送出される送話信号に歪み成分を含むことが知られていた。
本発明の目的は、エコー抑圧ゲインG(f)に推定誤差があっても、送話音声の歪みを抑える自動音量制御方法、装置、プログラム、記録媒体を提案しようとするものである。
上記の課題を解決するために、本発明の自動音量制御装置では周波数成分毎にエコー抑圧ゲインを乗算された信号に、AGCゲインに応じて制御される割合でエコー処理前の信号を付加してから周波数合成部により時間領域に変換することを特徴とするものである。
更に詳しくは収音信号から受話信号に起因するエコー成分を抑圧処理し、エコー成分が抑圧処理された収音信号に含まれる送話の音量を増幅する自動音量制御装置であって、収音信号から自動音量制御のための増幅率を算出する増幅率算出手段と、受話信号を周波数領域の受話信号周波数係数に変換する第1周波数分析手段と、収音信号を周波数領域の収音信号周波数係数に変換する第2周波数分析手段と、受話信号周波数係数及び収音信号周波数係数からエコー経路結合量を推定する経路結合量推定手段と、受話信号周波数係数と収音信号周波数係数とエコー経路結合量からエコー抑圧ゲインを算出するエコー抑圧ゲイン計算手段と、エコー抑圧ゲインを収音信号周波数係数に重畳して第1抑圧処理信号周波数係数を計算するゲイン重畳手段と、収音信号周波数係数を第1抑圧処理信号周波数係数に付加するための原音付加率を算出する原音付加率算出手段と、全周波数成分について収音信号周波数係数を原音付加率に従って第1抑圧処理信号周波数係数に付加して第2抑圧処理周波数係数とする加算手段と、この第2抑圧信号周波数係数を逆変換して時間領域の抑圧処理信号を求める周波数合成手段と、抑圧処理信号を増幅率に従って増幅する増幅手段とを備えることを特徴とする。
更に他の形態として収音信号から受話信号に起因するエコー成分を抑圧処理し、エコー成分が抑圧処理された収音信号に含まれる送話の音量を増幅する自動音量制御装置であって、エコー抑圧処理を経た現時点より前の収音信号から自動音量制御のための増幅率を算出する増幅率算出手段と、受話信号を周波数領域の受話信号周波数係数に変換する第1周波数分析手段と、収音信号を周波数領域の収音信号周波数係数に変換する第2周波数分析手段と、受話信号周波数係数及び収音信号周波数係数からエコー経路結合量を推定するエコー経路結合量推定手段と、受話信号周波数係数と上記収音信号周波数係数と上記エコー経路結合量からエコー抑圧ゲインを計算するエコー抑圧ゲイン計算手段と、エコー抑圧ゲインを収音信号周波数係数に重畳して第1抑圧処理信号周波数係数を計算するゲイン重畳手段と、収音信号周波数係数を第1抑圧処理信号周波数係数に付加するための原音付加率を算出する原音付加率算出手段と、全周波数成分について収音信号周波数係数を原音付加率に従って第1抑圧処理信号周波数係数に付加して第2抑圧処理信号周波数係数とする加算手段と、この第2抑圧処理信号周波数係数を逆変換して時間領域の抑圧処理信号を求める周波数合成手段と、抑圧処理信号を増幅率に従って増幅する増幅手段と、を備えることを特徴とする。
本発明では更に上記自動音量制御装置の何れかにおいて、原音付加率αは増幅率Aとの積が常時一定値を維持する値に選定されることを特徴とする。
本発明では更に上記自動音量制御装置の何れかにおいて、増幅手段を周波数合成手段の前段側に配置した構成とすることを特徴とする。
本発明では更に上記自動音量制御装置の何れかにおいて、収音信号の入力段の前段側にエコー消去部を備え、エコー消去部でエコー消去処理された収音信号が収音信号として入力される構成としたことを特徴とする。
本発明の構成によれば周波数成分毎にエコー抑圧処理前の信号を付加する割合をAGCゲインに応じて制御することで音量制御後に残留するエコーの大きさを一定量に抑え込む効果が生じる。歪みも低減できる効果も得られる。
本発明による自動音量制御部100は全てをハードウェアによって構成することができる。然し乍ら最も簡素に実現するにはコンピュータに本発明による自動音量制御プログラムをインストールし、コンピュータに自動音量制御装置として機能させる実施形態が最良の実施形態である。
コンピュータに本発明による自動音量制御装置として機能させる場合、コンピュータには収音信号から自動音量制御のための増幅率を算出する増幅率算出手段と、受話信号を周波数領域の受話信号周波数係数に変換する第1周波数分析手段と、収音信号を周波数領域の収音信号周波数係数に変換する第2周波数分析手段と、受話信号周波数係数及び収音信号周波数係数からエコー経路結合量を推定する経路結合量推定手段と、受話信号周波数係数と収音信号周波数係数とエコー経路結合量からエコー抑圧ゲインを算出するエコー抑圧ゲイン計算手段と、エコー抑圧ゲインを収音信号周波数係数に重畳して第1抑圧処理信号周波数係数を計算するゲイン重畳手段と、収音信号周波数係数を第1抑圧処理信号周波数係数に付加するための原音付加率を算出する原音付加率算出手段と、全周波数成分について収音信号周波数係数を原音付加率に従って第1抑圧処理信号周波数係数に付加して第2抑圧処理周波数係数とする加算手段と、この第2抑圧信号周波数係数を逆変換して時間領域の抑圧処理信号を求める周波数合成手段と、時間領域の抑圧処理信号を増幅率に従って増幅する増幅手段とを構築し、コンピュータに自動音量制御装置として機能させる。
更に他の実施形態としてはエコー抑圧処理を経た現時点より前の収音信号から自動音量制御のための増幅率を算出する増幅率算出手段と、受話信号を周波数領域の受話信号周波数係数に変換する第1周波数分析手段と、収音信号を周波数領域の収音信号周波数係数に変換する第2周波数分析手段と、受話信号周波数係数及び収音信号周波数係数からエコー経路結合量を推定するエコー経路結合量推定手段と、受話信号周波数係数と収音信号周波数係数とエコー経路結合量からエコー抑圧ゲインを計算するエコー抑圧ゲイン計算手段と、 エコー抑圧ゲインを収音信号周波数係数に重畳して第1抑圧処理信号周波数係数を計算するゲイン重畳手段と、収音信号周波数係数を第1抑圧処理信号周波数係数に付加するための原音付加率を算出する原音付加率算出手段と、全周波数成分について収音信号周波数係数を原音付加率に従って第1抑圧処理信号周波数係数に付加して第2抑圧処理信号周波数係数とする加算手段と、この第2抑圧処理信号周波数係数を逆変換して時間領域の抑圧処理信号を求める周波数合成手段と、抑圧処理信号を増幅率に従って増幅する増幅手段とを構築しコンピュータに自動音量制御装置として機能させる実施形態も考えられる。
図1に、本発明の第1の実施例を示す。図6と対応する部分には同一符号を付して示す。図1に示す100は本発明による自動音量制御部、200はエコー抑圧処理部を示す。尚、図1ではスピーカとマイクロホンは省略して示している。エコー抑圧処理部200は図6で説明したのと同様に受話信号を周波数領域の周波数係数に変換して短時間スペククトルX(f)を求める第1周波数分析手段401と、収音信号y(k)を周波数領域の周波数係数に変換して短時間スペクトルY(f)を求める第2周波数分析手段402と、第1周波数分析手段401及び第2周波数分析手段402で周波数分析して得られた短時間スペクトルX(f)、Y(f)からエコー経路結合量C(f)を推定するエコー経路結合量推定手段304と、収音信号のパワースペクトルPY(f)、受話信号パワーPX(f)と推定エコー経路結合量C(f)とから送話信号のパワースペクトルPS(f)を推定してエコー抑圧ゲインG(f)を計算するエコー抑圧ゲイン算出手段305と、収音信号のスペクトルY(f)にエコー抑圧ゲインG(f)を重畳してエコー抑圧された短時間スペクトルS’(f)を求めるゲイン重畳手段405と、周波数領域の周波数係数を時間領域に逆変換する周波数合成手段403とを備える。
受話信号x(k)はエコー経路ECOを伝搬してエコー信号b(k)となり、送話信号s(k)とともに収音されてエコー重畳収音信号y(k)となって自動音量制御部100へと入力される。
自動音量制御部100では、先ずはじめに増幅率算出手段705が収音信号y(k)を入力として増幅率A(m)を求めて出力する。増幅率A(m)の求め方としては例えば背景技術に示した特許文献1の方法を用いることができる。ここでmは後段のエコー抑圧処理部200でフレーム処理を行うために逐次切り取った各フレームの番号である。
本発明による自動音量制御部100の特徴とする構成は、増幅率算出手段705で算出した増幅率との積が一定値となるように原音付加率を算出する原音付加率算出手段406と、この原音付加率算出手段406で算出した原音付加率に従って利得が制御され、収音信号周波数係数を第1抑圧処理信号周波数係数に付加する可変利得増幅器407と、この可変利得増幅器407を通じて収音信号周波数係数を全周波数成分について第1抑圧処理信号周波数係数に加算する加算手段408とを設けた構成とした点である。
エコー重畳収音信号y(k)は第2周波数分析手段402で周波数領域の収音信号周波数係数に変換され、短時間スペクトルY(m,f)になる。同時に、受話信号X(k)も第1周波数分析手段401で周波数領域に変換され、短時間スペクトルX(m,f)に変換される。ここでkはサンプリング時刻、mは周波数領域でフレーム処理を行うために逐次切り取った各フレーム番号、fは任意の周波数を表わす。
受話信号x(k)の短時間スペクトルX(m,f)及び収音信号y(k)の短時間スペクトルy(m、f)から、エコー経路結合量推定手段304及びエコー抑圧ゲイン算出手段305により、エコー抑圧ゲインG(m,f)を求める。この方法は背景技術に示した特許文献2の方法を用いることができる。
原音付加率算出手段406では、増幅率A(m)から原音付加率α(m)を求める。
収音信号周波数係数Y(m,f)にエコー抑圧ゲインG(m,f)を乗算した第1抑圧処理信号周波数係数に、原音付加率算出手段406で求めた原音付加率α(m)で元の収音信号周波数係数を加算手段408で加算して、第2抑圧処理信号周波数係数の推定値Z(m,f)を求める。
Z(m,f)=G(m,f)Y(m,f)+α(m)Y(m,f)
エコー抑圧ゲインG(m,f)には、発明が解決しようとする課題の項でも説明した通り、推定誤差の影響で理想の値とのずれが生じ、各周波数成分毎の成分量に断続性が生じる。これに対し、収音信号の周波数係数Y(m,f)の割合α(m)で付加することで、この断続性が抑えられる。
また原音付加率α(m)として、音量制御後の信号にエコーが残る割合A(m)×α(m)が一定値(例えば0.05)となるように
α(m)=0.05/A(m)
により求めた原音付加率を使用する。原音付加率をこのように増幅率A(m)から求めることにより、音量制御後に残留するエコーの大きさを一定量に抑え込むことができると共に送話信号の歪み量を軽減することができる。
送話信号周波数係数の推定値Z(m,f)は、周波数合成手段403により時間領域信号に変換される。増幅手段707はこの時間領域信号を入力とし、増幅率A(m)を乗算して出力する。この信号が対地に送信される。
尚、送話信号周波数係数の推定値Z(m,f)に増幅率A(m)を乗算し、周波数合成手段403により時間領域信号に変換して送信する構成も可能である。この実施例を図2に示す。つまり、図2では増幅手段707が周波数合成手段403の前段側に配置される点が図1と異なる構成である。
図3に本発明の第2の実施例を示す。図3の構成では、増幅率A(m)をエコー抑圧処理された信号から求める。この構成により、送話信号とエコー信号が混在していても送話信号レベルに合わせて自動音量制御することが可能となる。
原音付加率算出手段406では、1フレーム前に求められた増幅率A(m−1)から付加率α(m)を、例えば
α(m)=0.05/A(m−1)
により求めてエコー抑圧処理を行う。図3に示す706は1フレーム遅延器を示す。
尚、この実施例2でも図2と同様に、送話信号周波数係数の推定値Z(m,f)に増幅率A(m)を乗算し、周波数合成手段403により時間領域信号に変換して送信する構成も可能である。
図4に本発明第3の実施例を示す。図4の構成では、エコー抑圧処理部200の前段に適応フィルタを用いてエコー消去処理を行うエコー消去部5を配置し、適応フィルタによりエコーの大半を消去することで、送話信号だけを増幅することが可能となる。この結果、エコー抑圧処理部200で発生する推定誤差に基づく歪みの発生量を制御することができ、本発明による原音付加率に伴う音質向上効果を更に高めることができる。
エコー消去部5では、受話信号x(k)がFIRフィルタからなる疑似エコー経路501に入力されて疑似エコー信号b’(k)が生成される。減算器503により収音信号y(k)から疑似エコー信号b’(k)を差し引くことでエコー消去をはかる。この収音信号y(k)と疑似エコー信号b’(k)との差信号y’(k)及び過去の受話信号に基づいて、収音信号と疑似エコー信号の差が小さくなるようにエコー経路推定手段505においてフィルタ係数が更新されて、疑似エコー経路501に設定される。この更新方法としては、例えば特開平1−220530号公報に記載の更新方法がある。
図5に本発明第4の実施例を示す。。拡声通話系を多チャネル化することによって話者の位置情報も伝送されて聞き分けが容易になり、通信会議においてどこの誰が話しているかを瞬時に知覚できるようになる。図5の構成では多チャネル化された拡声通話系の例として、ステレオの場合を挙げている。
ステレオエコー消去部8、8は、マイクロホン3、3で収音した収音信号からスピーカ2、2で再生した音響成分を消去するエコー消去動作を実行する。エコー消去動作は例えば特開平8−181639号公報に記載の方法により行うことができる。ステレオエコー消去部8、8によるエコー消去処理を経たステレオ信号を入力として、例えば(特開2002−237769号公報)に記載の方法により残留エコーの抑圧処理を行う。ステレオ自動増幅率算出部10は、例えばエコー消去処理を経たステレオ信号から増幅率A(m)を
Figure 2006313954
により求める。音量制御後の信号にエコーが残る割合A(m)・α(m)が一定になるように、例えば
α(m)=0.05/A(m)
により原音付加率α(m)を求めてエコー抑圧処理を行い、エコー抑圧処理中に原音付加率を実行する。そのエコー抑圧処理結果を増幅率A(m)により増幅する。
尚、図2に示した実施例と同様の構成をとることにより、エコー抑圧処理を経た信号から増幅率A(m)を求めるように構成することもできる。
このように、ステレオ信号系に本発明を適用することにより、ステレオ信号の音質を向上することができ、ステレオ信号による位置の再現性を一層向上することができる。
本発明では上述した自動音量制御装置をコンピュータによって実現する自動音量制御プログラムを提案する。本発明による自動音量制御プログラムはコンピュータが解読可能なプログラム言語によって記述され、コンピュータが読取可能な磁気ディスク或いはCD−ROMのような記録媒体に記録され、これらの記録媒体から或いは通信回線を通じてコンピュータにインストールされ、コンピュータに備えられたCPUに解読させることによりコンピュータに自動音量制御装置として機能させることができる。
本発明による自動音量制御装置は拡声通話会議システムの分野で活用される。
本発明による自動音量制御装置の第1の実施例を説明するためのブロック図。 図1の変形実施例を説明するためのブロック図。 本発明による自動音量制御装置の第2の実施例を説明するためのブロック図。 本発明による自動音量制御装置の第3の実施例を説明するためのブロック図。 本発明による自動音量制御装置の第4の実施例を説明するためのブロック図。 従来の技術を説明するためのブロック図。
符号の説明
100 自動音量制御部 406 原音付加率算出手段
200 エコー抑圧処理部 407 可変利得増幅器
304 エコー経路結合量推定手段 408 加算手段
305 エコー抑圧ゲイン算出手段 705 増幅率算出手段
401 第1周波数分析手段 706 1フレーム遅延器
402 第2周波数分析手段 707 増幅手段
403 周波数合成手段
405 ゲイン重畳手段

Claims (10)

  1. 収音信号から受話信号に起因するエコー成分をエコー抑圧処理し、エコー抑圧処理された収音信号に含まれる送話の音量を所定量に増幅する自動音量制御方法であって、
    収音信号から増幅率を算出し、この増幅率との積が常時一定値となる付加率に従って上記エコー抑圧処理前のエコー重畳信号を上記エコー抑圧処理後の収音信号に付加し、エコー抑圧処理前のエコー重畳信号が付加された信号を上記増幅率に従って増幅することを特徴とする自動音量制御方法。
  2. 収音信号から受音信号に起因するエコー成分をエコー抑圧処理し、エコー抑圧処理された収音信号に含まれる送話の音量を所定値に増幅する自動音量抑圧方法であって、
    エコー抑圧処理を経た現時点より前の収音信号から増幅率を算出し、この増幅率との積が常時一定値となる付加率に従って上記エコー抑圧処理前の収音信号を上記エコー抑圧処理後の収音信号に付加し、エコー抑圧処理前の収音信号が付加された信号を上記増幅率に従って増幅することを特徴とする自動音量制御方法。
  3. 請求項1又は2の何れかに記載の自動音量制御方法において、上記エコー抑圧処理は受話信号と収音信号のそれぞれを周波数領域の周波数係数に変換し、周波数係数の形態でエコー経路結合量推定と、エコー抑圧ゲインを算出し、算出したエコー抑圧ゲインを収音信号周波数係数に重畳してエコー抑圧処理を施し、エコー抑圧処理された収音信号周波数係数を周波数合成して時間領域に変換することを特徴とする自動音量制御方法。
  4. 収音信号から受話信号に起因するエコー成分を抑圧処理し、エコー成分が抑圧処理された収音信号に含まれる送話の音量を増幅する自動音量制御装置であって、
    上記収音信号から自動音量制御のための増幅率を算出する増幅率算出手段と、
    上記受話信号を周波数領域の受話信号周波数係数に変換する第1周波数分析手段と、
    上記収音信号を周波数領域の収音信号周波数係数に変換する第2周波数分析手段と、
    上記受話信号周波数係数及び収音信号周波数係数からエコー経路結合量を推定するエコー経路結合量推定手段と、
    上記受話信号周波数係数と上記収音信号周波数係数と上記エコー経路結合量からエコー抑圧ゲインを算出するエコー抑圧ゲイン算出手段と、
    エコー抑圧ゲインを上記収音信号周波数係数に重畳して第1抑圧処理信号周波数係数を計算するゲイン重畳手段と、
    上記収音信号周波数係数を上記第1抑圧処理信号周波数係数に付加するための原音付加率を算出する原音付加率算出手段と、
    全周波数成分について上記収音信号周波数係数を上記原音付加率に従って上記第1抑圧処理信号周波数係数に付加して第2抑圧処理周波数係数とする加算手段と、
    この第2抑圧信号周波数係数を逆変換して時間領域の抑圧処理信号を求める周波数合成手段と、
    抑圧処理信号を上記増幅率に従って増幅する増幅手段と、
    を備えることを特徴とする自動音量制御装置。
  5. 収音信号から受話信号に起因するエコー成分を抑圧処理し、エコー成分が抑圧処理された収音信号に含まれる送話の音量を増幅する自動音量制御装置であって、
    エコー抑圧処理を経た現時点より前の収音信号から自動音量制御のための増幅率を算出する増幅率算出手段と、
    上記受話信号を周波数領域の受話信号周波数係数に変換する第1周波数分析手段と、
    上記収音信号を周波数領域の収音信号周波数係数に変換する第2周波数分析手段と、
    上記受話信号周波数係数及び収音信号周波数係数からエコー経路結合量を推定するエコー経路結合量推定手段と、
    上記受話信号周波数係数と上記収音信号周波数係数と上記エコー経路結合量からエコー抑圧ゲインを計算するエコー抑圧ゲイン算出手段と、
    エコー抑圧ゲインを上記収音信号周波数係数に重畳して第1抑圧処理信号周波数係数を計算するゲイン重畳手段と、
    上記収音信号周波数係数を上記第1抑圧処理信号周波数係数に付加するための原音付加率を算出する原音付加率算出手段と、
    全周波数成分について上記収音信号周波数係数を上記原音付加率に従って上記第1抑圧処理信号周波数係数に付加して第2抑圧処理信号周波数係数とする加算手段と、
    この第2抑圧処理信号周波数係数を逆変換して時間領域の抑圧処理信号を求める周波数合成手段と、
    抑圧処理信号を上記増幅率に従って増幅する増幅手段と、
    を備えることを特徴とする自動音量制御装置。
  6. 請求項4又は5記載の自動音量制御装置の何れかにおいて、上記増幅手段を上記周波数合成手段の前段側に配置した構成とすることを特徴とする自動音量制御装置。
  7. 請求項4乃至6記載の自動音量制御装置の何れかにおいて、上記原音付加率は増幅手段の増幅率との積が常時一定値を維持する値に選定されることを特徴とする。
  8. 請求項4乃至7記載の自動音量制御装置の何れかにおいて、
    上記収音信号の入力段の前段側にエコー消去部を備え、エコー消去部でエコー消去処理された収音信号が上記収音信号として入力される構成としたことを特徴とする自動音量制御装置。
  9. コンピュータが解読可能なプログラム言語によって記述され、コンピュータに請求項4乃至8記載の自動音量制御装置として機能させる自動音量制御プログラム。
  10. コンピュータが読み取り可能な記録媒体によって構成され、この記録媒体に請求項9記載の自動音量制御プログラムを記録した記録媒体。




















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