JP2006313487A - ディスクアレイ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】
信頼性の高いディスクアレイ装置を提案する。
【解決手段】
それぞれデータを記憶する複数のハードディスクドライブを有し、電源共通バスを通じて各ハードディスクドライブにそれぞれ供給される第1の直流電圧を、各ハードディスクドライブ側において、当該ハードディスクドライブ必要な第2の直流電圧に変換するディスクアレイ装置において、DC−DCコンバータは、第1の直流電圧を第2の直流電圧に変換する電圧変換部と、電圧変換部から出力される第2の直流電圧に基づいて、当該第2の直流電圧の変動を抑制するように当該電圧変換部を制御する制御部と、第2の直流電圧の過渡的な電圧変動が生じたときに、第2の直流電圧の変動に対する制御部の応答特性を向上させるように、第2の直流電圧の変動に対する制御部の応答特性を切り替える応答特性切替え部とを備えるようにした。
【選択図】 図8
信頼性の高いディスクアレイ装置を提案する。
【解決手段】
それぞれデータを記憶する複数のハードディスクドライブを有し、電源共通バスを通じて各ハードディスクドライブにそれぞれ供給される第1の直流電圧を、各ハードディスクドライブ側において、当該ハードディスクドライブ必要な第2の直流電圧に変換するディスクアレイ装置において、DC−DCコンバータは、第1の直流電圧を第2の直流電圧に変換する電圧変換部と、電圧変換部から出力される第2の直流電圧に基づいて、当該第2の直流電圧の変動を抑制するように当該電圧変換部を制御する制御部と、第2の直流電圧の過渡的な電圧変動が生じたときに、第2の直流電圧の変動に対する制御部の応答特性を向上させるように、第2の直流電圧の変動に対する制御部の応答特性を切り替える応答特性切替え部とを備えるようにした。
【選択図】 図8
Description
本発明は、ディスクアレイ装置に関し、特に電源共通バスを通じて各ハードディスクドライブに直流電圧を供給し、各ハードディスクドライブに設けられたDC−DCコンバータによって、この直流電圧を自己の動作に必要な12V及び5Vの直流電圧に変換するようになされたディスクアレイ装置に適用して好適なものである。
従来、ハードディスクドライブにおいては、ハードディスクや磁気ヘッドを駆動するための12Vと、内蔵する基板部分を駆動するための5Vの2種類の直流電圧を駆動電圧として必要とする。そこで、複数のハードディスクドライブをRAID(Redundant Array of Inexpensive Disks)方式で運用する従来のディスクアレイ装置では、装置の電源入力部に位置付けされるAC−DCスイッチング電源において5V及び12Vの直流電圧を生成し、これらを電源コモンパスをそれぞれ経由して各ハードディスクドライブに給電していた。
ところが、このような給電方式によると、電源コモンパス上の5V用や12V用の給電ラインがグランドに短絡した場合、給電を受けていたすべてのハードディスクドライブの動作が停止してシステムダウンが発生する問題があった。
かかる問題を解決するための方法として、給電ラインを5V用や12V用に分けることなく2本の給電ラインを通じて各ハードディスクドライブに直流電圧を供給する(給電ラインを二重化する)と共に、各ハードディスクドライブにそれぞれDC−DCコンバータ(直流−直流変換器)を設け、給電ラインを通じて得られる直流電圧に基づき各ハードディスクドライブにおいて、当該ディスクドライブの動作に必要な5V及び12Vの直流電圧を生成する方法が提案されている(特許文献1参照)。この方法によれば、通常時に使用する一方の給電ラインに障害が発生した場合においても、他方の給電ラインを経由して各ハードディスクドライブへの給電を維持することができ、システムダウンを防止することができる。
特開2004−126972号公報
ところが、この方法によると、ハードディスクドライブ及びDC−DCコンバータの位置が非常に近くなるため、DC−DCコンバータの電界ノイズ(高周波な電圧変化に起因して発生する電波)によってハードディスクドライブを誤動作させるおそれがある。特に、シーク時には12Vの電圧に、またその後ハードディスクへのデータの読み書き時には5Vの電圧に、それぞれ電界ノイズの発生原因となる過渡電流が発生するため、これを抑制することがハードディスクドライブの誤動作を防止するうえで重要となる。
またこの過渡電流が発生すると、これに伴ってハードディスクドライブに供給される12Vや5Vの給電電圧に電圧変動が生じる。そして、この電圧変動により給電電圧がハードディスクドライブの許容電圧変動範囲を超えると、ハードディスクドライブに故障を生じさせる問題があった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、ハードディスクドライブの誤動作や故障を有効に防止し得る、信頼性の高いディスクアレイ装置を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明においては、それぞれデータを記憶する複数のハードディスクドライブを有し、電源共通バスを通じて各前記ハードディスクドライブにそれぞれ供給される第1の直流電圧を、各前記ハードディスクドライブ側において、当該ハードディスクドライブが必要な第2の直流電圧へ変換するディスクアレイ装置において、前記DC−DCコンバータは、前記第1の直流電圧を前記第2の直流電圧に変換する電圧変換部と、前記電圧変換部から出力される前記第2の直流電圧に基づいて、当該第2の直流電圧の変動を抑制するように当該電圧変換部を制御する制御部と、前記第2の直流電圧の過渡的な電圧変動が生じたときに、前記第2の直流電圧の変動に対する前記制御部の応答特性を向上させるように、前記第2の直流電圧の変動に対する前記制御部の前記応答特性を切り替える応答特性切替え部とを備えるようにした。
この結果、このディスクアレイ装置では、ハードディスクドライブのシーク時やハードディスクへのデータの読み書き時に第2の直流電圧に発生する過渡的な電圧変動を確実に抑制することができる。
本発明によれば、第2の直流電圧に発生した過渡的な電圧変動に起因する電界ノイズの発生を有効に防止でき、またこの過渡的な電圧変動が許容電圧変動範囲を超えることに起因するハードディスクドライブの故障を効果的に防止することができ、かくして信頼性の高いディスクアレイ装置を実現できる。
以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
(1)本実施の形態によるディスクアレイ装置の外観構成
図1〜図4は、本実施の形態に係るディスクアレイ装置1の外観構成を示すものである。ディスクアレイ装置1は、図1に示すように、制御装置2と駆動装置3とを備えて構成される。
図1〜図4は、本実施の形態に係るディスクアレイ装置1の外観構成を示すものである。ディスクアレイ装置1は、図1に示すように、制御装置2と駆動装置3とを備えて構成される。
制御装置2は、図2及び図3に示すように、論理モジュール10、ハードディスクドライブモジュール11、AC−DC電源12、AC−BOX13、バッテリ14、ファン15を筐体16に収容して構成される。制御装置2には、ディスクアレイ装置1を保守管理するオペレータによる操作入力を受け付けるためのオペレータパネル17(図3)が設けられている。
図2からも明らかなように、論理モジュール10は、ディスクアレイ装置1全体の制御を行うための論理部20及び論理モジュールファン21を備えており、筐体16に着脱可能に収容される。論理部20には、ハードディスクドライブ23(図5)に対するデータ入出力処理に関する各種制御を行うための制御ボードでなる論理基板22が着脱可能に整列されて収容される。
論理部20に収容される論理基板22としては、例えばディスクアレイ装置1を記憶装置として利用する上位装置(以下、これをホスト装置と呼ぶ)との間でデータ入出力のための通信を行うためのチャネルアダプタ31(図5)や、ハードディスクドライブ30に記憶されるデータに対する入出力処理を行うディスクアダプタ35(図5)などがある。これらについては後述する。
論理モジュールファン21は論理部20内部の空気を排出するもので、これにより論理部20の内部を冷却することができる。
ハードディスクドライブモジュール11は、データを記憶するためのハードディスクドライブ23が複数収納されており、筐体16に着脱可能に収容される。ハードディスクドライブ23は、内部にハードディスクを備えたデータを記憶するための装置である。
ファン15は制御装置2内部の空気を外部に排出するものであり、これによりハードディスクドライブモジュール11において発生した熱を制御装置2の外部に放出することができる。また筐体16の内部には、図3に示すように、エアダクト31が設けられており、筐体16の中段に収容された論理モジュール10において発生した熱をエアダクト31の内部を通して、ファン15により制御装置2の外部へ排出することができるようになされている。
AC−DC電源12は、交流電力を直流電力に変換し、論理モジュール10及びハードディスクドライブ23に直流電力を供給する。バッテリ14は、停電時やAC−DC電源12の異常時等に、制御装置2内部の各装置に電力を供給するための予備電源装置である。AC−BOX13は、ディスクアレイ装置1に対する交流電力の取り入れ口であり、ブレーカとして機能する。AC−BOX13に取り入れられた交流電力はAC−DC電源12に供給される。
一方、駆動装置3は、図4に示すように、ハードディスクドライブモジュール11、AC−DC電源12、AC−BOX13、バッテリ14、ファン15を筐体16に収容して構成される。これらの各モジュール等は制御装置2において用いられているものと同一である。本実施の形態に係るディスクアレイ装置1では、制御装置2、駆動装置3のいずれも共通の筐体16を用いている。そして駆動装置3は、制御装置2において論理モジュール20が収容されていた筐体16の中段に、論理モジュール20に代えてハードディスクドライブモジュール11を収容することにより構成されている。
(2)本実施の形態によるディスクアレイ装置の内部構成
図5は、かかるディスクアレイ装置1の内部構成を示すものである。なお、この図5では、制御装置2内のハードディスクドライブモジュール11については省略している。
図5は、かかるディスクアレイ装置1の内部構成を示すものである。なお、この図5では、制御装置2内のハードディスクドライブモジュール11については省略している。
図5からも明らかなように、制御装置2は、複数のチャネルアダプタ31、接続部32、共有メモリ33、キャッシュメモリ34、複数のディスクアダプタ35及び管理端末36などを備えたコントロール部を有する。チャネルアダプタ31、接続部32、共有メモリ33、キャッシュメモリ34及びディスクアダプタ35は、図2及び図3について上述した論理部20に収容される論理基板22上に形成される。
各チャネルアダプタ31は、それぞれマイクロプロセッサ、メモリ及び通信インタフェース等を備えたマイクロコンピュータシステムとして構成されており、それぞれネットワークに接続するためのポートを備える。チャネルアダプタ31は、ホスト装置からネットワークを介して送信される各種コマンドを解釈して実行する。各チャネルアダプタ31のポートには、それぞれを識別するためのネットワークアドレス(例えば、IPアドレスやWWN)が割り当てられており、これにより各チャネルアダプタ31がそれぞれ個別にNAS(Network Attached Storage)として振る舞うことができるようになされている。
接続部32は、チャネルアダプタ31、共有メモリ33、キャッシュメモリ34及びディスクアダプタ35と接続されている。チャネルアダプタ31、共有メモリ33、キャッシュメモリ34及びディスクアダプタ35間でのデータやコマンドの授受は、この接続部32を介して行われる。接続部32は、例えば高速スイッチングによりデータ伝送を行う超高速クロスバススイッチなどのスイッチ又はバス等で構成される。
共有メモリ33及びキャッシュメモリ34は、チャネルアダプタ31及びディスクアダプタ35により共有される記憶メモリである。共有メモリ33は、主に制御情報やコマンド等を記憶するために利用され、キャッシュメモリ34は、主に駆動装置3に入出力するデータを一時的に記憶するために利用される。
各ディスクアダプタ35は、データを記憶するハードディスクドライブ23と通信可能に接続され、上位装置からのデータ入出力要求に応じてハードディスクドライブ23に対するデータの読書き処理を行う。データの読み書きは、例えばファイバチャネル規格のFC−ALによって定められるループ(以下、FC−ALループとも記す)を構成する通信路を介して行われる。通信路は、ディスクアダプタ35と、通信ケーブル37と、FSW(Fiber Switch PCB)38とハードディスクドライブ23とを含んで構成される。ディスクアダプタ35とハードディスクドライブ23との間の通信は、駆動装置3に設けられるFSW38により中継される。
管理端末36は、ディスクアレイ装置1全体の動作を制御するものであり、例えばノート型パーソナルコンピュータ等により構成される。この管理端末36は、図示しない第1のLANを介して各チャネルアダプタ31とそれぞれ接続されると共に、図示しない第2のLANを介して各ディスクアダプタ35とそれぞれ接続される。管理端末36は、ディスクアレイ装置1内の障害の有無を監視し、障害が発生したときにこれを外部管理装置に通知したり、オペレータ操作に応じて外部管理装置から与えられる指令に基づいてハードディスクドライブ23の閉塞を指示する等の処理を行う。
各駆動装置3は、それぞれマイクロプロセッサ、メモリ及び制御装置2との間の通信インタフェース等を備えたマイクロコンピュータシステムとして構成されており、制御装置2を介して与えられるホスト装置からのデータ入出力要求に基づいて、各ハードディスクドライブ23に対するデータの入出力を制御する。
ハードディスクドライブ23は、例えばSCSI(Small Computer System Interface)ディスク等の高価なハードディスク、又はSATA(Serial AT Attachment)ディスク等の安価なハードディスクを内蔵して構成される。1又は複数のハードディスクにより提供される物理的な記憶領域上に、1又は複数の論理的なボリューム(以下、これを論理ボリュームと呼ぶ)が設定される。そしてデータは、この論理ボリュームに記憶される。
ここで、このディスクアレイ装置1におけるデータの入出力の流れについて説明する。ホスト装置は、ユーザ操作によりディスクアレイ装置1内の所定の論理ボリュームに対してデータを書き込むべき旨の指令が入力されると、これに応じたデータ書込み要求及び書込み対象のデータをディスクアレイ装置1の制御装置2に送信する。
このデータ書込み要求を受信したディスクアレイ装置1のチャネルアダプタ31は、書込みコマンドを共有メモリ33に書き込むと共に、かかる書込み対象のデータをキャッシュメモリ34に書き込む。一方、ディスクアダプタ35は共有メモリ33を常時監視しており、共有メモリ33に書込みコマンドが書き込まれたことを検出すると、論理アドレス指定によるデータ書込み要求を、物理アドレス指定によるデータ書込み要求に変換して、通信ケーブル37を介して対応する駆動装置3に送信する。またディスクアダプタ35は、共有メモリ33に書き込まれた書込みコマンドに従ってキャッシュメモリ34から書込み対象のデータを読み出し、これを通信ケーブル37を介してその駆動装置3に送信する。
駆動装置3は、制御装置2のコントロール部33からデータ書込み要求が与えられると、このデータ書込み要求に従って対応するハードディスクドライブ23を制御することにより、書込み対象のデータをそのハードディスクドライブ23内のハードディスクにおける指定されたアドレス位置に書き込ませる。
これに対して、ホスト装置は、ユーザ操作によりディスクアレイ装置1内の所定の論理ボリュームに記憶されているデータの読出し指令が入力されると、これに応じたデータ読出し要求をディスクアレイ装置1の制御装置2に送信する。
このデータ読出し要求を受信した制御装置2のチャネルアダプタ31は、読出しコマンドを共有メモリ33に書き込む。またディスクアダプタ35は共有メモリ33に読出しコマンドが書き込まれたことを検出すると、論理アドレス指定によるデータ読出し要求を物理アドレス指定によるデータ読出し要求に変換して、これを通信ケーブル37を介して対応する駆動装置3に送信する。
駆動装置3は、制御装置2からデータ読出し要求が与えられると、このデータ読出し要求に従って対応するハードディスクドライブ23を制御することにより、読出し対象のデータをそのハードディスクドライブ23内のハードディスクにおける指定されたアドレス位置から読み出させる。そして駆動装置3は、この読み出したデータ(以下、これを読出しデータと呼ぶ)を通信ケーブル37を介して制御装置2の対応するディスクアダプタ35に送信する。
この読出しデータを受信したディスクアダプタ35は、読出しコマンドを共有メモリ33に書き込むと共に、当該読出しデータをキャッシュメモリ34に書き込む。一方、チャネルアダプタ31は共有メモリ33を常時監視しており、共有メモリ33に読出しコマンドが書き込まれたことを検出すると、この読出しコマンドに従ってキャッシュメモリ34から読出しデータを読み出し、これをネットワークを介して対応するホスト装置に送信する。
(3)ハードディスクドライブの構成
次に、本実施の形態によるハードディスクドライブ23の構成及びハードディスクドライブ23への給電方式について説明する。
次に、本実施の形態によるハードディスクドライブ23の構成及びハードディスクドライブ23への給電方式について説明する。
図6は、ディスクアレイ装置1において用いられているハードディスクドライブ23の構成を示すものである。本実施の形態によるハードディスクドライブ23は、筐体40の一端側にDC−DCコンバータ41が収納され、他端側にハードディスクドライブ本体42が収納されて構成されている。
筐体40の一端側には、ハードディスクドライブモジュール11(図1〜図4)内に収納された図示しないマザーボードと接続するためのハードディスクドライブ用コネクタ43が設けられており、このハードディスクドライブ用コネクタ43を介してハードディスクドライブ本体が読書き対象のデータやデータ入出力要求等の各種コマンドを入出力すると共に、ハードディスクドライブが必要とする電源電圧の給電も行われる。
また筐体40の一端側には、ハードディスク用コネクタ43とは別にDC−DCコンバータ用入出力コネクタ44が設けられており、このDC−DCコンバータ用入出力コネクタ44及び筐体40内に配設されたDC−DCコンバータ用入出力ケーブル45を介してAC−DC電源12(図2〜図4)からの電力をDC−DCコンバータ41に入力すると共に、この電源電圧を当該DC−DCコンバータ41においてDC−DC変換することにより得られた12V及び5Vの電圧を出力し、当該電圧を図示しない前述のマザーボード及びハードディスク用コネクタ43を介してハードディスクドライブ本体42に供給し得るようになされている。
(4)ハードディスクドライブへの電力供給機構の構成
図7は、このディスクアレイ装置1における各ハードディスクドライブ23への電力供給に関する電力供給機構の構成を示すものである。この図7に示すように、ディスクアレイ装置1では、複数のAC−DC電源12を2つの系統に分け、一方の系統(以下、これを第1の電源系50Aと呼ぶ)の各AC−DC電源12から出力される12〜48V系の給電電圧を第1の電源コモンパス51Aを介して各ハードディスクドライブ23に供給し、他方の系統(以下、これを第2の電源系50Bと呼ぶ)の各AC−DC電源12から出力される12〜48V系の給電電圧を第2の電源コモンパス51Bを介して各ハードディスクドライブ23に供給している。
図7は、このディスクアレイ装置1における各ハードディスクドライブ23への電力供給に関する電力供給機構の構成を示すものである。この図7に示すように、ディスクアレイ装置1では、複数のAC−DC電源12を2つの系統に分け、一方の系統(以下、これを第1の電源系50Aと呼ぶ)の各AC−DC電源12から出力される12〜48V系の給電電圧を第1の電源コモンパス51Aを介して各ハードディスクドライブ23に供給し、他方の系統(以下、これを第2の電源系50Bと呼ぶ)の各AC−DC電源12から出力される12〜48V系の給電電圧を第2の電源コモンパス51Bを介して各ハードディスクドライブ23に供給している。
ハードディスクドライブ23は、上述のようにDC−DCコンバータ41を筐体40の内部に備える。このDC−DCコンバータ41は、逆電流防止回路53及び定電圧回路54から構成されている。
逆電流防止回路53は、1つのダイオードからなる第2の逆流電流防止用ダイオード部と、2つ1組のダイオードを順方向で直列に接続することにより構成された第1の逆流電流防止用ダイオード部とを備え、第1の逆流電流防止用ダイオード部のダイオードのカソードと、第2の逆流電流防止用ダイオードにおける順方向の1番目のダイオードのカソードとが接続されて構成されている。
第1の逆流電流防止用ダイオード部を構成するダイオードと、第2の逆流電流防止用ダイオード部を構成する2つのダイオードとは同じオン抵抗をもった同一の電子部品である。従って、第1の逆流電流防止用ダイオード部は第2の逆流電流防止用ダイオード部よりもオン抵抗を低く設定できる。この設定を実現するにあたり、第2の逆流電流防止用ダイオード部を第1の逆流電流防止用ダイオード部によりオン抵抗の高い1つのダイオードで構成しても良い。
そして一連の同じ給電電圧が供給される複数のハードディスクドライブ23からなるハードディスクドライブ群55ごとに、図中、左側から数えて奇数番目のハードディスクドライブ23について、その第1の逆流電流防止用ダイオード部を構成するダイオードのアノードに第1の電源コモンパス51Aが接続されて第1の電源系50Aからの給電が可能とされ、その第2の逆流電流防止用ダイオード部を構成する順方向の2番目のダイオードのアノードに、第2の電源コモンパス51Bが接続されて第2の電源系50Bからの給電が可能とされている。
一方、各ハードディスクドライブ群55ごとに、図中、左側から数えて偶数番目のハードディスクドライブ23について、その第1の逆流電流防止用ダイオード部を構成するダイオードのアノードに第2の電源コモンパス51Bが接続されて第2の電源系50Bからの給電が可能とされ、その第2の逆流電流防止用ダイオード部を構成する順方向の2番目のダイオードのアノードに、第1の電源コモンパス51Aが接続されて第1の電源系50Aからの給電が可能とされている。
このような構成の逆電流防止回路部53では、電源障害の発生していない平常運転時では、各ハードディスクドライブ23には、オン抵抗の低い第1の逆流電流防止用ダイオード部を通じて、第1の電源系50A又は第2の電源系50Bからの給電が優先的に定電圧発生部54に提供される。また万一、電源障害が発生して、オン抵抗の低い第1の逆流電流防止用ダイオード部を通じた第1又は第2の電源系50A,50Bからの給電が停止しても、オン抵抗の高い第2の逆流電流防止用ダイオード部を通じた第2又は第1の電源系50B,50Aからの給電が定電圧発生部54に提供される。
定電圧回路54は、図8に示すように、逆電流防止回路部53からの給電電圧を入力する入力端子60と、グランドに接続されたグランド端子61とを備える。そして、入力端子60がヒューズから構成される過電流保護回路部62を介して入力フィルタ部63と接続されると共に、グランド端子61が直接入力フィルタ部63に接続されている。
入力フィルタ部63は、入力端子60及びグランド端子61間に並列接続されたフィルタ64及びコンデンサC1から構成されており、入力端子60を介して供給される12〜48V系の給電電圧に含まれるノイズ成分を除去する。この入力フィルタ部63の出力は、電力変換部65に与えられる。
電力変換部65は、直列接続されたトランス66及びMOS(Metal Oxide Semiconductor)型FET(Field Effect Transistor)Q1から構成されており、入力フィルタ部63によりノイズ除去された給電電圧を一次側コイルに入力する。またMOS型FETQ1は、12Vチャンネル制御回路67によりPWM(Pulse Width Modulation)制御されてオン/オフされる。これによりMOS型FETQ1のオン/オフに伴うトランス66の一次側コイルの電流変動に応じてトランス66の二次側コイルに誘起電圧が発生し、これが12Vチャンネル整流部68に出力される。
12Vチャンネル整流部68は、トランス66の二次側コイルの12V出力端にアノードが接続された第1のダイオードD1と、トランス66の二次側コイルの12V出力端にアノードが接続された第2のダイオードD2との各カソード同士を接続することにより構成されており、電力変換部65の出力電圧を全波整流し、得られた整流電圧を12Vチャンネル平滑部69に出力する。
12Vチャンネル平滑部69は、12Vチャンネル整流部68における第1及び第2のダイオードD1,D2の各カソードの接続中点に一方の端子が接続された接続されたチョークコイルL1と、チョークコイルL1の他方の端子及び第1のグランドラインGL1間に接続されたコンデンサC2とから構成されており、12Vチャンネル整流部68から供給される整流電圧を平滑化する。そして12Vチャンネル平滑部69は、これにより得られた12Vチャンネルの出力電圧でなる12Vの直流電圧を、同じ筐体40(図6)内のハードディスクドライブ本体42に供給する。
また12Vチャンネル平滑部69の出力電流でなる12Vチャンネルの出力電流の一部は、12Vチャンネルのフィードバックループ内に設けられた第1の電流−電圧変換抵抗R1により電流−電圧変換されて12Vチャンネル制御回路67に与えられる。そして12Vチャンネル制御回路67は、この第1の電流−電圧変換抵抗R1を介して与えられる電圧の電圧値を常時モニタし、これが12Vチャンネルの出力電圧を12Vとする所定値となるように、電力変換部65のMOS型FETQ1をPWM制御する。これにより12Vチャンネルの出力電圧の変動が抑制されて、当該出力電圧が12Vに維持される。
さらに第1の電流−電圧変換抵抗R1には、抵抗R2及びコンデンサC3からなる第1の位相補償回路70が並列接続されている。この場合、第1の位相補償回路70の抵抗R2としては、第1の電流−電圧変換抵抗R1に比べて抵抗値が格段的に小さいものが用いられている。これによりハードディスクドライブ本体42のシーク動作によって12Vチャンネルの出力電流に図9(B)の上段に示すような過渡電流が生じた場合、この過渡電流が第1の電流−電圧変換抵抗R1及び第1の位相補償回路70のうちの抵抗値の小さい第1の位相補償回路70の方を流れ、この第1の位相補償回路70の抵抗R2により過渡電流が電流−電圧変換されて12Vチャンネル制御回路67に与えられる。
そして、このように過渡電流の流れが変化した場合、12Vチャンネルのフィードバックループ全体としての抵抗値(12Vチャンネル制御回路67内の抵抗を含む)が第1の電流−電圧変換抵抗R1と第1の位相補償回路70の抵抗R2との差分だけ下がることとなり、この結果当該フィードバックループのゲインが高くなって、その応答特性が向上するように切り替わる。この結果として、例えば第1の位相補償回路70が存在しないときに図9(B)の上段に示すシーク時の12Vチャンネルの出力電流の変動に伴って発生する図9(B)の下段に示すような過渡的な電圧変動の立下り時及び立ち上がり時において発生していたオーバーシュートを、この図9(B)のようにフィードバックループの応答特性の向上により抑圧することができ、12Vチャンネルの出力電圧の変動を所定の許容電圧変動範囲LE2内に抑えることができる。なお、図9(B)において、図中左側のパルスは磁気ヘッドの移動開始時に生じる電流変動であり、図中右側のパルスは移動中の磁気ヘッドを停止させるときに生じる電流変動である。以下においても同様である。
一方、12Vチャンネル平滑部69のチョークコイルL1及びコンデンサC2の接続中点と第2のグランドラインGN2との間には、直列接続された第1及び第2のMOS型FETQ2,Q3からなる同期整流部71が設けられている。これら同期整流部71の第1及び第2のMOS型FETQ2,Q3は、5Vチャンネル制御回路72から順次交互に与えられるゲート電圧により、順次交互にオン動作するようにPWM制御される。そしてこの同期整流部1の出力電圧が5Vチャンネル平滑部73に出力される。
5Vチャンネル平滑部73は、同期整流部71の第1及び第2のMOS型FETQ2,Q3の接続中点に接続されたチョークコイルL2と、当該チョークコイルL2及び第2のグランドラインGL2間に接続されたコンデンサC4とから構成されており、同期整流部73の出力電圧を平滑化する。そして5Vチャンネル平滑部73は、これにより得られた5Vチャンネルの出力電圧でなる5Vの直流電圧を、同じ筐体40(図6)内のハードディスクドライブ本体42に供給する。
また5Vチャンネル平滑部73の出力電流でなる5Vチャンネルの出力電流の一部は、第2の電流−電圧変換抵抗R2により電流−電圧変換されて5Vチャンネル制御回路72に与えられる。そして5Vチャンネル制御回路72は、この第2の電流−電圧変換抵抗R2を介して与えられる電圧の電圧値を常時モニタし、これが5Vチャンネルの出力電圧を5Vとする所定値となるように、同期整流部71の第1及び第2のMOS型FETQ2,Q3のオン/オフをPWM制御する。これにより5Vチャンネルの出力電圧の変動が抑制されて、当該出力電圧が5Vに維持される。
さらに第2の電流−電圧変換抵抗R3には、抵抗R4及びコンデンサC5からなる第2の位相補償回路74が並列接続されている。この場合、第2の位相補償回路74の抵抗R4としては、第2の電流−電圧変換抵抗R2に比べて抵抗値が格段的に小さいものが用いられている。これによりこのDC−DCコンバータ41では、12Vチャンネルの場合と同様の動作原理により、5Vチャンネルの出力電圧の変動を所定の許容電圧変動範囲LE1内に抑えることができる。なお、図9(A)の上段は、ハードディスクへのデータの読み書き時に5Vチャンネルの出力電圧に発生する過渡電流を示し、図9(A)の下段は、この過渡電流により発生した5Vチャンネルの出力電圧の変動を第2の位相補償回路74により抑制した状態を示している。
図10は、このDC−DCコンバータ41がハードディスクドライブ本体42に12V及び5Vの各電源電圧を出力するまでの一連の処理の流れを表すフローチャートである。このDC−DCコンバータ41では、第1又は第2の電源コモンパス51,53を通じて供給される12〜48V系の給電電圧を、逆流電流防止回路53及び定電圧回路54内の過電流保護回路部62を順次介して入力フィルタ部63に入力し、この入力フィルタ部63におけるフィルタリング処理により安定化させる(SP1)。
そしてDC−DCコンバータ41では、この安定化させた給電電圧を、電力変換部66のMOS型FETQ1をPWM制御することによって、必要とされる電源電圧にDC−DC変換する。このとき12Vチャンネルは、12Vチャンネル制御回路67のPWM制御により十分に安定化される(SP2)。また、このとき12Vチャンネルでは、フィードバックループ内の第1の電流−電圧変換抵抗R1と並列に設けられた第1の位相補償回路70の存在により、12Vチャンネルに過渡電流が発生した場合においても、12Vチャンネルの出力電圧の過渡的な変動が所定の許容電圧変動範囲LE2内に抑えられる。
さらにDC−DCコンバータ41では、その後DC−DC変換した電圧を12Vチャンネル整流部68において整流し、12Vチャンネル平滑部69において平滑化した後(SP3)、ハードディスクドライブ本体42に出力する(SP4)。
一方、DC−DCコンバータ41は、12Vチャンネルの出力電圧を、5Vチャンネル制御回路72によりPMW制御される同期整流部71において必要とされる電圧に変換すると共に整流する。そしてDC−DCコンバータ41は、その後このDC−DC変換した電圧を、5Vチャンネル平滑部73において平滑化した後(SP5)、ハードディスクドライブ本体42に出力する(SP6)。
このとき5Vチャンネルでは、フィードバックループ内の第2の電流−電圧変換抵抗R3と並列に設けられた第2の位相補償回路74の存在により、5Vチャンネルに過渡電流が発生した場合においても、5Vチャンネルの出力電圧の過渡的な変動が所定の許容電圧変動範囲LE1内に抑えられる。
このようにこのDC−DCコンバータ41では、12Vチャンネルのフィードバックループ内に設けた第1の位相補償回路70によって、ハードディスクドライブ本体42のシーク動作時における12Vチャンネルの出力電圧の変動を許容電圧変動範囲LE2内に抑制すると共に、5Vチャンネルのフィードバックループ内に設けた第2の位相補償回路74によって、ハードディスクへのデータの読み書き時における5Vチャンネルの出力電圧の過渡的な変動を許容電圧変動範囲LE1内に抑制することができる。
従って、このDC−DCコンバータ41によれば、ハードディスクドライブ42の誤動作の原因となる過渡電流に起因する電圧変動を効率的に低減させることができる。またこのDC−DCコンバータ41によれば、ハードディスクドライブ42のシーク動作時やその後のハードディスクへのデータの読み書き時においても、12Vチャンネルの出力電圧及び5Vチャンネルの出力電圧の双方の電圧変動を対応する許容電圧変動範囲LE2,LE1内に抑えることができ、これによりハードディスクドライブの破損を有効に防止することができる。
(2)第2の実施の形態
図8について上述した第1の実施の形態によるDC−DCコンバータ41では、12Vチャンネル用及び5Vチャンネル用の2つの制御回路(12Vチャンネル用制御回路67及び5Vチャンネル用制御回路72)を必要としており、このためDC−DCコンバータ41の回路構成が煩雑でコスト高となる問題がある。
図8について上述した第1の実施の形態によるDC−DCコンバータ41では、12Vチャンネル用及び5Vチャンネル用の2つの制御回路(12Vチャンネル用制御回路67及び5Vチャンネル用制御回路72)を必要としており、このためDC−DCコンバータ41の回路構成が煩雑でコスト高となる問題がある。
そこで、DC−DCコンバータ41の定電圧回路を、図8との対応部分に同一符合を付した図11に示すように構成することが考えられる。
この定電圧回路80は、電力変換部80におけるトランス81の二次側コイルとして12Vチャンネル用二次側コイル81A及び5Vチャンネル用二次側コイル81Bの2つを備える。また電力変換部80のMOS型FETQ1は、制御回路82によりPWM制御されてオン/オフされる。これにより電力変換部81では、MOS型FETQ1のオン/オフに伴うトランス81の一次側コイルの電流変動に応じてトランス81の12Vチャンネル用二次側コイル81Aに12V用の誘起電圧が発生し、これが12Vチャンネル用整流部83に与えられる。
12Vチャンネル用整流部83は、トランス81の12Vチャンネル用二次側コイル81Aに並列接続された第1のMOS型FETQ10と、第1のMOS型FETQ10のソース及び12Vチャンネル用二次側コイル81A間に配設された第2のMOS型FETQ11とから構成されている。なお、図11において、D10は第1のMOS型FETQ10の寄生ダイオードを示し、D11は第2のMOS型FETQ11の寄生ダイオードを示す。
これら第1及び第2のMOS型FETQ10,Q11は、電力変換部80のMOS型FETQ1のオン/オフに同期させて、制御回路82により異なるタイミングでオン/オフされる。これにより電力変換部80における12Vチャンネル用二次側コイル81Aの出力電圧を全波整流してなる整流電圧が得られ、これが12Vチャンネル平滑部69において平滑される。そして、この結果として得られた12Vチャンネルの出力電圧でなる12Vの直流電圧が同じ筐体40内のハードディスクドライブ本体42に供給される。
一方、電力変換部81のMOS型FETQ1のオン/オフに伴うトランス81の一次側コイルの電流変動に応じてトランスの5Vチャンネル用の二次側コイル(以下、これを5Vチャンネル用二次側コイルと呼ぶ)に誘起電流が発生し、これが5Vチャンネル用整流部84に与えられる。
5Vチャンネル用整流部84は、12Vチャンネル用整流部83と同様に、トランス81の5Vチャンネル用二次側コイル81Aに並列接続された第1のMOS型FETQ12と、第1のMOS型FETQ12のソース及び5Vチャンネル用二次側コイル81B間に配設された第2のMOS型FETQ13とから構成されている。なお、図11において、D12は第1のMOS型FETQ12の寄生ダイオードを示し、D13は第2のMOS型FETQ13の寄生ダイオードを示す。
これら第1及び第2のMOS型FETQ12,Q13は、12Vチャンネル制御回路82により異なるタイミングでオン/オフするようにPWM制御される。これにより電力変換部80における5Vチャンネル用二次側コイル81Bの出力電圧を全波整流してなる整流電圧が得られ、これが5Vチャンネル平滑部73において平滑される。そして、この結果として得られた5Vチャンネルの出力電圧でなる5Vの直流電圧が同じ筐体40内のハードディスクドライブ本体42に供給される。
また12Vチャンネルの出力電圧は、制御回路82にも与えられる。制御回路82は、12Vチャンネルの出力電圧を常時モニタし、これが常に12Vを維持するように電力変換部80のMOS型FETQ1をPWM制御する。
一方、図11との対応部分に同一符号を付して示す図13は、DC−DCコンバータ41の定電圧回路の他の構成例を示すものである。この定電圧回路85では、12Vチャンネル平滑部69の出力電圧に代えて、5Vチャンネル平滑部73の出力電圧が制御回路86に与えられる。制御回路86は、この5Vチャンネル平滑部73の出力電圧を常時モニタし、これが常に5Vを維持するように電力変換部80のMOS型FETQ1をPWM制御する。
これら図11及び図13に示すような構成を有する定電圧回路80,85では、制御回路82,86を12Vチャンネル及び5Vチャンネルの双方で共用しているため、12Vチャンネル用及び5Vチャンネル用の制御回路をそれぞれ設ける場合に比べて、回路構成を簡略化してコストを低減させ得る利点がある。
しかしながら、例えば図11について上述した定電圧回路80では、制御回路82が12Vチャンネルの出力に基づいて電力変換部80のMOS型FETQ1をPWM制御するために5Vチャンネルの電圧変動が大きくなって、図12(A)及び(B)に示すように、12Vチャンネルについては電圧変動を許容電圧変動範囲LE2内に納めることができても(図12(A))、5Vチャンネルについては電圧変動が許容電圧変動範囲LE1を超える場合がある(図12(B))。
同様に、図13について上述した定電圧回路85では、制御回路86が5Vチャンネルの出力に基づいて電力変換部80のMOS型FETQ1をPWM制御するために5Vチャンネルの電圧変動が大きくなって、図14に示すように、5Vチャンネルについては電圧変動を許容電圧変動範囲LE1内に納めることができても(図14(A))、12Vチャンネルについては電圧変動が許容電圧変動範囲LE2を超える場合がある(図14(B))。
そこで、更なる改善策として、図11との対応部分に同一符合を付した図15に示すように、12Vチャンネルと5Vチャンネルとの制御度合の整合を取ることが考えられる。
すなわちこの定電圧回路90では、12Vチャンネルの12Vラインが第1及び第2の分圧抵抗R10,R11を介して12VチャンネルのグランドラインGN2と接続されると共に、5Vチャンネルの5Vラインが第3及び第2の分圧抵抗R12,R11を介して12VチャンネルのグランドラインGN2と接続され、第1及び第2の分圧抵抗R10,R11の接続中点が制御回路91に接続されている。従って、第1の分圧抵抗R10には12Vチャンネルの出力電圧が印加され、第3の分圧抵抗R12には5Vチャンネルの出力電圧が印加される。そして制御回路91は、第1及び第2の分圧抵抗R10,R11の接続中点が所定電圧となるように、電力変換部80のMOS型FETQ1をPWM制御する。
このような構成の定電圧回路90では、12Vチャンネルにおける過渡電流の発生タイミングと、5Vチャンネルにおける過渡電流の発生タイミングとが重ならないことを前提として、第1及び第3の分圧抵抗R10,R12の抵抗値の比率に応じて12Vチャンネルに対する制御度合いと5Vチャンネルに対する制御度合いとが決定するため、12Vチャンネル及び5Vチャンネルの電圧制御を1つの制御回路91によって行うことができる。
しかしながら、かかる定電圧回路90では、第1及び第3の分圧抵抗R10,R12の抵抗値の設定によって、12Vチャンネル及び5Vチャンネルの制御割合が決定するため、第1及び第3の分圧抵抗R10,R12の抵抗値の設定が難しく、またバランスを取った設定にしても図16に示すように、結局電圧の過渡期において12Vチャンネルの電圧変動(図16(A)の下段)及び5Vチャンネルの電圧変動(図16(B)の下段)のいずれもがそれぞれ許容電圧変動範囲LE2,LE1を越えてしまう問題がある。
そこで第2の実施の形態ではこの問題を解決すべく、図15との対応部分に同一符号を付した図17に示すように、図15について上述した定電圧回路90の第1の分圧抵抗R1と並列に、抵抗R20及びコンデンサC20を直列接続してなる第1の位相補償回路101を接続すると共に、第3の分圧抵抗R12と並列に、抵抗R21及びコンデンサC21を直接接続してなる第2の位相補償回路102を接続している。
この場合において、この第2の実施の形態による定電圧回路100では、第1及び第2の位相補償回路101,102の抵抗R20,R21として、それぞれ第1及び第3の分圧抵抗R10,R12に比べて抵抗値が格段的に小さいものが用いられている。
これによりこの定電圧回路100では、通常時には12Vチャンネルの出力電流が第1の分圧抵R10抗を通って第2の分圧抵抗R11に流れ込むのに対して、ハードディスクドライブ本体42のシーク動作によって12Vチャンネルの出力電流に図17(B)の上段に示すような過渡電流が生じた場合、この過渡電流が第1の分圧抵抗R10及び第1の位相補償回路101のうちの抵抗値の小さい第1の位相補償回路101の方を通って第2の分圧抵抗R11に流れ込む。
そして、このように過渡電流の流れが変化した場合、12Vチャンネルのフィードバックループ全体としての抵抗値(制御回路91内の抵抗を含む)が第1の分圧抵抗R10の抵抗値と第1の位相補償回路101の抵抗R20の抵抗値との差分だけ下がることとなり、この結果当該フィードバックループのゲインが高くなって、その応答性能が向上する。また、このとき第2の分圧抵抗R12にも5Vチャンネルの出力電流が流れているものの、第1の位相補償回路101の抵抗R20の抵抗値が第2の分圧抵抗R12の抵抗値に比べて格段的に小さいため、12Vチャンネルが支配的に制御されることとなる。
従って、例えば第1の位相補償回路101が存在しないときに図18(B)の上段に示すシーク時の12Vチャンネルの出力電流の変動に伴って発生する図18(B)の下段に示すような電圧変動の立下り時及び立ち上がり時において発生していたオーバーシュートを、この図18(B)のようにフィードバックループの応答特性の向上により抑圧することができ、12Vチャンネルの出力電圧の変動を所定の許容電圧変動範囲LE2内に抑えることができる。
同様に、この定電圧回路100では、通常時には5Vチャンネルの出力電流が第3の分圧抵抗R12を通って第2の分圧抵抗R11に流れ込むのに対して、ハードディスクへのデータの読み書きに伴って5Vチャンネルの出力電流に図18(A)の上段に示すような過渡電流が発生した場合、この過渡電流が第3の分圧抵抗R12及び第2の位相補償回路102のうちの抵抗値の小さい第2の位相補償回路102の方を通って第2の分圧抵抗R11に流れ込む。
そして、このように過渡電流の流れが変化した場合、5Vチャンネルのフィードバックループ全体としての抵抗値(制御回路91内の抵抗を含む)が第3の分圧抵抗R12と第2の位相補償回路102の抵抗R21の抵抗値との差分だけ下がることとなり、この結果当該フィードバックループのゲインが高くなってその応答性能が向上する。また、このとき第1の分圧抵抗R10にも12Vチャンネルの出力電流が流れているものの、第2の位相補償回路102の抵抗値が第1の分圧抵抗R10に比べて格段的に抵抗値が小さいため、5Vチャンネルが支配的に制御されることとなる。
従って、例えば第2の位相補償回路102が存在しないときに図18(A)の下段に示す5Vチャンネルの出力電圧における電圧変動の立下り時及び立ち上がり時において発生していたオーバーシュートをフィードバックループの応答特性の向上により抑制することができ、かくして5Vチャンネルの出力電圧の変動を所定の許容電圧変動範囲LE1内に抑えることができる。
図19は、この定電圧回路100を用いたDC−DCコンバータ105(図7)がハードディスクドライブ本体42に12V及び5Vの各電源電圧を出力するまでの一連の処理の流れを表すフローチャートである。このDC−DCコンバータ105では、第1又は第2の電源コモンパス51,53を通じて供給される12〜48V系の給電電圧を、逆流電流防止回路53及び定電圧回路100内の過電流保護回路部62を順次介して入力フィルタ部63に入力し、この入力フィルタ部63におけるフィルタリング処理により安定化させる(SP10)。
そしてDC−DCコンバータ105では、この安定化させた給電電圧を、電力変換部80のMOS型FETQ1をPWM制御することによって、必要とされる電源電圧にDC−DC変換する(SP11)。このとき12Vチャンネルでは、フィードバックループ内の第1の分圧抵抗R10と並列に設けられた第1の位相補償回路101が12Vチャンネルに過渡電流が発生した場合にのみ動作して、12Vチャンネルに優先的に安定化制御を働かせることにより、12Vチャンネルの出力電圧の変動を所定の許容電圧変動範囲LE2内に抑える(SP11)。
さらにDC−DCコンバータ105では、その後DC−DC変換した電圧を12Vチャンネル整流部83において整流し、12Vチャンネル平滑部69において平滑化した後(SP12)、ハードディスクドライブ本体42に出力する(SP13)。
またこのとき5Vチャンネルでは、フィードバックループ内の第3の分圧抵抗R12と並列に設けられた第2の位相補償回路102が5Vチャンネルに過渡電流が発生した場合にのみ動作して、5Vチャンネルに優先的に安定化制御を働かせることにより、5Vチャンネルの出力電圧の変動を所定の許容電圧変動範囲LE1内に抑える(SP11)。
さらにDC−DCコンバータ105では、その後DC−DC変換した電圧を5Vチャンネル用整流部84において整流し、5Vチャンネル平滑部73において平滑化した後(SP14)、ハードディスクドライブ本体42に出力する(SP15)。
このようにこの定電圧回路100を用いたDC−DCコンバータ105は、12Vチャンネルの出力電圧に生じた過渡的な電圧変動及び5Vチャンネルの出力電圧に生じたj過渡的な電圧変動の双方を1つの制御回路91によって抑制することができるため、第1の実施の形態によるDC−DCコンバータ41と比べて簡易な回路構成で安価に構築することができる。
(3)第3の実施の形態
図17との対応部分に同一符号を付して示す図20は、第3の実施の形態による定電圧回路110を示す。この定電圧回路110では、5Vチャンネル整流部84の第1及び第2のMOS型FETQ12,Q13に対する制御回路91の制御ライン上にスイッチ回路111が介挿されている。
図17との対応部分に同一符号を付して示す図20は、第3の実施の形態による定電圧回路110を示す。この定電圧回路110では、5Vチャンネル整流部84の第1及び第2のMOS型FETQ12,Q13に対する制御回路91の制御ライン上にスイッチ回路111が介挿されている。
そしてスイッチ回路11は、通常時、制御回路91から出力される5Vチャンネル整流部84の第1のMOS型FETのゲートQ12に印加すべき第1のPWM信号は通さず、制御回路91から出力される5Vチャンネル整流部84の第2のMOS型FETQ13のゲートに印加すべき第2のPWM信号のみを通すようになされている。従って、5Vチャンネル整流部84では、通常時、第2のMOS型FETQ13のスイッチングによって、電力変換部83のトランス81の5Vチャンネル用二次側コイル81Bから出力される出力電圧を整流する。
一方、このスイッチ回路111は、5Vチャンネルの5Vラインと接続されており、当該5Vチャンネルの出力電圧が供給される。そしてスイッチ回路111は、この5Vチャンネルの出力電圧に基づいて当該出力電圧の変動の度合いを常時監視し、例えば5Vチャンネルの出力電流に図21(A)の最上段に示すような過渡電流が発生するなどして、5Vチャンネルの出力電圧が所定の第1の閾値以上の度合で低下したときには(図21(A)の4段目の波形の立ち下がり部分を参照)、図21(A)の2段目のように、5Vチャンネルの出力電圧が5V以上となるまで、制御回路91からの第1のPWM信号を5Vチャンネル整流部84の第1のMOS型FETQ12のゲートに印加する。
またスイッチ回路111は、5Vチャンネルの出力電圧が所定の第2の閾値以上の度合で上昇したときには(図21(A)の4段目の波形の立上がり部分を参照)、図21(A)の3段目のように、5Vチャンネルの出力電圧が5V以下となるまで、制御回路91からの第2のPWM信号を5Vチャンネル整流部84の第2のMOS型FETQ13のゲートに印加するのを停止する。
そして、スイッチ回路111においてこのような制御を行った場合、5Vチャンネル整流部84では、通常時、第1のMOS型FETがQ12動作を停止しているため、これを流れる電流に第1のMOS型FETQ12の寄生ダイオードD12により0.6V程度の電圧降下が生じるのに対して、第1のMOS型FETQ12を動作させたときには、かかる電圧降下値が第1のMOS型FETQ12の動作抵抗である0.3〜0.4V程度となる。よって、このとき図21(A)の4段目に示すように、何もしない場合の5Vチャンネルの出力電圧(破線)に対して、実際の5Vチャンネルの出力電圧(実線)が、第1のMOS型FETQ12を動作させた場合の電圧降下値と動作させない場合の電圧降下値との差分だけ上昇することとなって、電圧変動の変動量を低減させることができる。
また5Vチャンネル整流部84では、通常時、第2のMOS型FETQ13が動作しているため、これを流れる電流に第2のMOS型FETQ13により0.3〜0.4V程度の電圧降下が生じるのに対して、第2のMOS型FETQ13の動作を停止させたときには、かかる電圧降下値が第2のMOS型FETQ13の寄生ダイオードD13の抵抗である0.6V程度となる。よって、このとき図21(A)の4段目に示すように、何もしない場合の5Vチャンネルの出力電圧(破線)に対して、実際の5Vチャンネルの出力電圧(実線)が、第2のMOS型FETQ13を動作させた場合の電圧降下値と動作させない場合の電圧降下値との差分だけ5Vチャンネルの出力電圧が下降することとなって、電圧変動の変動量を低減させることができる。
図22は、この定電圧回路110を用いたDC−DCコンバータ112(図7)がハードディスクドライブ本体42に12V及び5Vの各電源電圧を出力するまでの一連の処理の流れを表すフローチャートである。このDC−DCコンバータ105では、第1又は第2の電源コモンパス51,53を通じて供給される12〜48V系の給電電圧を、逆流電流防止回路53及び定電圧回路100内の過電流保護回路部62を順次介して入力フィルタ部63に入力し、この入力フィルタ部63におけるフィルタリング処理により安定化させる(SP20)。
そしてDC−DCコンバータ112では、この安定化させた給電電圧を、電力変換部80のMOS型FETQ1をPWM制御することによって、必要とされる電源電圧にDC−DC変換する(SP21)。このとき12Vチャンネルでは、フィードバックループ内の第1の分圧抵抗R10と並列に設けられた第1の位相補償回路101が12Vチャンネルに過渡電流が発生した場合にのみ動作して、12Vチャンネルに優先的に安定化制御を働かせることにより、12Vチャンネルの出力電圧の変動を所定の許容電圧変動範囲LE2内に抑える(SP21)。
さらにDC−DCコンバータ112では、その後DC−DC変換した電圧を12Vチャンネル整流部83において整流し、12Vチャンネル平滑部69において平滑化した後(SP22)、ハードディスクドライブ本体42に出力する(SP23)。
またこのとき5Vチャンネルでは、フィードバックループ内の第3の分圧抵抗R12と並列に設けられた第2の位相補償回路102が5Vチャンネルに過渡電流が発生した場合にのみ動作して、5Vチャンネルに優先的に安定化制御を働かせることにより、5Vチャンネルの出力電圧の変動を所定の許容電圧変動範囲LE1内に抑える(SP21)。さらにこれに加えて、スイッチ回路111が5Vチャンネルの出力電圧を監視して、5Vチャンネル整流部84の第1若しくは第2のMOS型FETQ12,Q13を動作させて整流するか、又は第1若しくは第2のMOS型FETQ12,Q13の寄生ダイオードD12,D13によって整流するかを制御することにより、更なる安定化を図る(SP21)。
さらにDC−DCコンバータ112では、その後DC−DC変換した電圧を5Vチャンネル用整流部84において整流し、5Vチャンネル平滑部73において平滑化した後(SP24)、ハードディスクドライブ本体42に出力する(SP25)。
このようにこの定電圧回路110を用いたDC−DCコンバータ112では、5Vチャンネルの出力電圧を監視して、5Vチャンネル整流部84の第1若しくは第2のMOS型FETを動作させて整流するか、又は第1若しくは第2のMOS型FETの寄生ダイオードによって整流するかを制御するため、第2の実施の形態による定電圧回路100を用いたDC−DCコンバータ105と比べて、より一層と5Vチャンネルの安定化を図ることができる。
従って、このDC−DCコンバータ112によれば、第2の実施の形態によるDC−DCコンバータ105により得られる効果に加えて、ハードディスクドライブ本体42(ハードディスクドライブ23)の誤動作の原因となる過渡電流に起因する電圧変動をより一層と効率的に低減させることができるという効果をも得ることができる。
(4)他の実施の形態
なお上述の第2及び第3の実施の形態においては、5Vチャンネル及び12Vチャンネルの双方に位相補償回路101,102(図17)を設けるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、5Vチャンネル及び12Vチャンネルの一方にのみ位相補償回路を設けるようにしても良い。このようにすることによって、少なくともその位相補償回路を設けた5Vチャンネル又は12Vチャンネルについて出力電圧の過渡的な変動を効果的に抑制することができる。
なお上述の第2及び第3の実施の形態においては、5Vチャンネル及び12Vチャンネルの双方に位相補償回路101,102(図17)を設けるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、5Vチャンネル及び12Vチャンネルの一方にのみ位相補償回路を設けるようにしても良い。このようにすることによって、少なくともその位相補償回路を設けた5Vチャンネル又は12Vチャンネルについて出力電圧の過渡的な変動を効果的に抑制することができる。
また上述の第1〜第3の実施の形態においては、第1及び第2の電源系50A,50Bから第1又は第2の電源コモンパス51A,51Bを介して供給される12〜48V系の直流電圧(第1の直流電圧)を12V又は5Vの直流電圧(第2の直流電圧)に変換する電圧変換部を、図8、図17及び図20に示す構成の過電流保護回路部62、入力フィルタ部63、電力変換部65,80、12Vチャンネル整流部68,83及び12Vチャンネル平滑部69と、5Vチャンネル整流部71,84及び5Vチャンネル平滑部73とで構成するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、電圧変換部の構成としては、この他種々の構成を広く適用することができる。
また上述の第1〜第3の実施の形態においては、12Vチャンネルや5Vチャンネルの出力電圧に過渡的な電圧変動が生じた場合に制御部(12Vチャンネル制御回路67(図8)、5Vチャンネル制御回路72(図8)、制御回路82,91(図11、図15))の応答特性を切り替える応答特性切替え部を、図8や図17のように構成された位相補償回路70,74,101,102と、抵抗R1,R3,R10,R12(図8、図17)とで構成するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、この他種々の構成を広く適用することができる。
本発明は、種々の形態のディスクアレイ装置に広く適用することができる。
1……ディスクアレイ装置、2……制御装置、3……駆動装置、23……ハードディスクドライブ、41,105,112……DC−DCコンバータ、42……ハードディスクドライブ本体、65,80……電力変換部、68,83……12Vチャンネル整流部、70,74,101,102……位相補償回路、71……同期整流部、84……5Vチャンネル整流部、C3,C5,C20,C21……コンデンサ、D10〜D13……寄生ダイオード、Q10〜Q13……MOS型FET、R1〜R4,R20,R21……抵抗、R10〜R13……分圧抵抗。
Claims (6)
- それぞれデータを記憶する複数のハードディスクドライブを有し、電源共通バスを通じて各前記ハードディスクドライブにそれぞれ供給される第1の直流電圧を、各前記ハードディスクドライブ側において、当該ハードディスクドライブが必要な第2の直流電圧へ変換するディスクアレイ装置において、
前記DC−DCコンバータは、
前記第1の直流電圧を前記第2の直流電圧に変換する電圧変換部と、
前記電圧変換部から出力される前記第2の直流電圧に基づいて、当該第2の直流電圧の変動を抑制するように当該電圧変換部を制御する制御部と、
前記第2の直流電圧の過渡的な電圧変動が生じたときに、前記第2の直流電圧の変動に対する前記制御部の応答特性を向上させるように、前記第2の直流電圧の変動に対する前記制御部の前記応答特性を切り替える応答特性切替え部と
を備えることを特徴とするディスクアレイ装置。 - 前記応答特性切替え部は、
前記電圧変換部と前記制御部間のフィードバックループ内における前記制御部の前段に設けられた第1の抵抗と、
前記第1の抵抗に並列に接続された、第2の抵抗及びコンデンサを直列接続してなる位相補償回路と
を備えることを特徴とする請求項1に記載のディスクアレイ装置。 - 前記電圧変換部は、前記第1の直流電圧を互いに異なる複数種類の第2の直流電圧に変換し、
各前記第2の直流電圧に対する制御度合いを整合する整合部を備え、
前記制御部は、前記整合部により整合された制御度合いで各前記第2の直流電圧の変動をそれぞれ抑制するように前記電圧変換部を制御する
ことを特徴とする請求項1に記載のディスクアレイ装置。 - 前記整合部は、
各前記第2の直流電圧にそれぞれ対応させて設けられ、それぞれ一端側に対応する前記第2の直流電圧が印加される複数の第1の分圧用抵抗と、
各前記第1の分圧用抵抗の他端側の接続中点及びグランド間に接続された第2の分圧用抵抗とを備え、
前記制御部は、
前記各前記第1の分圧用抵抗の他端側の接続中点が所定電圧となるように前記電圧変換部を制御する
ことを特徴とする請求項1に記載のディスクアレイ装置。 - 各前記第2の直流電圧のうちの少なくとも1つに対応させて、前記整合部に前記応答特性切替え部が設けられた
ことを特徴とする請求項3に記載のディスクアレイ装置。 - トランジスタを用いて形成され、前記第2の直流電圧を整流する整流部と、
前記整流部の前記トランジスタを動作又は停止させるように前記トランジスタの動作状態を切り替える切替え部と
を備え、
前記切替え部は、
各前記第2の直流電圧のうちの少なくとも1つの前記第2の直流電圧の変動を監視し、当該第2の直流電圧の過渡的な変動を検出したときに、オン時の前記トランジスタによる電圧降下と、オフ時の前記トランジスタの寄生ダイオードによる電圧降下との差分を利用して前記第2の直流電圧の変動を抑制するように、前記トランジスタの動作状態を切り替える
ことを特徴とする請求項1に記載のディスクアレイ装置。
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