JP2006313130A - 波形測定方法及びこれを用いた保安器の劣化検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】雷サージ等の急峻な信号波形を、比較的簡単な構成で、精度良く測定する。
【解決手段】雷サージ印加時に、保安器3から接地線4へ放電される雷サージ電流が、検出器5で検出される。この検出信号vinは、絶対値回路11で全波整流され、増幅器12でゲイン調整される。この調整された電圧v12は、コンパレータ13−1,13−2、及びピークホールド回路14へ与えられる。PICマイコン20は、コンパレータ13−1,13−2の出力信号com1,com2に基づき、電圧v12の波形に追従して、D/Aコンバータ15−1,15−2から出力される2つのリファレンス電圧ref1,ref2を遷移させ、この2つのリファレンス電圧ref1,ref2の一定の電圧差brefにより、電圧v12の波形をサンプリングしてサンプリング時刻を求め、この時刻と第1、第2のリファレンス電圧ref1,ref2とを乗算し、この乗算値を電流値に変換して時間電流値積を算出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、雷サージ等の急峻な信号波形の波形測定方法と、この方法を用いて、雷サージ波形等の急峻な波形のエネルギ量を測定して保安器の劣化状態を検出する、保安器の劣化検出装置とに関するものである。
避雷器といった保安器は、設備機器等に接続され、雷サージによる異常電圧が印加されると導通して、雷撃電流をグランド(アース)側に放電させ、設備機器等に加わる電圧を保護レベル以下に降下させて設備機器等を保護する。保安器に故障が発生すれば、設備機器等に被害が及ぶから、保守管理上、保安器の劣化を検出することが重要である。
従来、保安器の劣化を検出するために、劣化検出機能を内蔵させた保安器が知られている。又、保安器とは別個に劣化検出装置を用意し、保安器の近くに劣化検出装置を配設することで、保安器の劣化を検出する方式も知られている。
従来の劣化検出方式として、例えば、次の(a)〜(c)のようなものがあった。
(a) 雷サージカウンタを設け、雷サージを受けた回数をカウント(計数)し、このカウントされた回数を表示する。
(b) 保安器の構成部品であるバリスタ等の漏れ電流を検出し、漏れ電流が大きい場合には、発光ダイオード(LED)等の表示部を点灯させる。
(c) 雷サージ波形をアナログ/ディジタル(以下「A/D」という。)変換器であるA/Dコンバータでサンプリングして時間電流値積を算出し、保安器の劣化程度を判定する。
このような保安器や、保安器の劣化検出装置は、例えば、以下の文献に開示されている。
特開平8−178990号公報 特開平9−245931号公報 特開2001−23479号公報 特開2001−210503号公報 特開2004−37169号公報
特許文献1の図1には、避雷器装置の寿命を診断する避雷器診断装置の技術が記載されている。この避雷器診断装置は、放電管に流れる放電電流値を検出するフォトトランジスタと、このフォトトランジスタによって計数したその放電管の放電動作回数及び放電電流とからその放電管の寿命判断を行うマイクロプロセッサとを備えている。
特許文献2の図1には、目視により避雷器の破壊、劣化等を認識できる避雷器の技術が記載されている。この避雷器は、ある一定以上のサージ電流が一定時間以上流れた場合に溶断する警報ヒューズを、内部放電素子を経由してサージ電流の流れる回路に直列に接続し、且つ、警報ヒューズに並列に放電素子を接続している。
特許文献3の図1には、落雷による開閉器の劣化の程度を検出できる雷サージ検出装置の技術が記載されている。この雷サージ検出装置では、開閉器が接続された電源側配電線への落雷による異常電圧を避雷器に降下させ、この異常電圧を電圧検出部で検出し、この検出された電圧値に基づいて落雷の回数を回数積算部で積算することにより、落雷によるその開閉器が受ける劣化の程度を検出している。
特許文献4の図1には、避雷素子の劣化を診断できる避雷器の技術が記載されている。この避雷器では、避雷素子とリレーコイルが直列に接続された主回路と、そのリレー接点部と表示素子が直列に接続された表示回路と、が並列に接続され、避雷素子の漏れ電流が所定値を超えた場合にリレーが動作し、リレー接点部が閉じて表示素子が点灯するようになっている。
特許文献5の図8には、避雷器の動作監視装置の技術が記載されている。この動作監視装置では、避雷器を流れる雷サージ電流を電流検出器で検出し、この検出結果をA/Dコンバータでサンプリングして、中央処理装置(以下「CPU」という。)により電流時間積値を算出し、この算出値を所定の閾値と比較して避雷器の劣化程度を判定するようになっている。
しかしながら、従来の技術では、次の(1)〜(3)のような課題があった。
(1) 前記(a)の方式の課題
雷サージを受けた回数を把握することはできるが、雷サージのエネルギ的な要素が考慮されていないので、受けた雷サージの大小は判別できない。そのため、保安器の劣化状態を正確に把握することができない。
(2) 前記(b)の方式の課題
保安器の構成部品であるバリスタ等の漏れ電流の有無及び程度を検出することはできる。しかし、単に漏れ電流を検出しているのみなので、経年劣化により漏れ電流が生じたのか、或いは、雷サージによる劣化により漏れ電流が生じたのか判断できない不都合があり、更に、精度上の問題も有している。
(3) 前記(c)の方式の課題
雷サージ波形をA/Dコンバータでサンプリングして時間電流値積を算出しているが、雷サージ波形は急峻なインパルス的な波形であり、この波形を正確に求めることは、通常のA/Dコンバータでは極めて困難である。これは、サンプリング間隔が限られており、雷サージ波形を十分にサンプリングできないからである。これに対し、特殊な高速用A/Dコンバータによれば、サンプリング間隔が極めて短いため、雷サージ波形を正確に求めることができるが、このような高速用A/Dコンバータは高価であり、構造も複雑で大型である。そのため、これを保安器へ適用するとなると、コストも高くなり、実状にあわない。
本発明は、前記従来技術の課題を解決し、雷サージ等の立ち上がりの急峻な信号波形でも、比較的簡単な構成で正確に測定できる波形測定方法を提供すると共に、この波形測定方法を用いて正確に保安器の劣化状態を検出することができる保安器の劣化検出装置を提供することを目的とする。
立ち上がりの急峻な信号波形として、例えば、雷サージ波形を測定する場合、保安器を通過する雷サージ波形のエネルギ量(時間電流値積)を算出するアルゴリズムとして、ピーク値(頂点値)とパルス幅から求められる三角形を用いた方式が考えられる。しかし、この方式だと、波形の違いによる測定誤差が一定ではないため、時間電流値積を積算していった際、トータル(合計)の誤差が大きくなると考えらる。又、実際の雷サージ波形においては、例えば、振動した波形等が入力された場合、誤差が大きくなる可能性がある。
一般的に、誤差を少なくするためには、波形を高速でサンプリングして積分していく方法が考えられるが、この方法を用いるためには、単純に高速なA/Dコンバータを使用するだけではだめで、例えば、演算処理を行うマイクロコンピュータ(以下「マイコン」という。)、及びこの周辺機器を含め、高速サンプリングに対応する必要があり、構成が複雑で、コスト的に高価な物になってしまう。
そこで、本願発明者は、比較的構成が簡単で、コスト的にはそれほど高価にならず、三角形を用いた算出方法より精度よく時間信号値積(例えば、時間電流値積、時間電圧値積、電力量等)を求めるため、所謂、二重閾値追従型の時間信号値積の算出アルゴリズムを開発した。
この二重閾値追従型の時間信号値積の算出アルゴリズムは、一定の閾値差を持った比較手段を2つ使用し、波形立ち上がり時は高い方の閾値を超えた時点で、低い方の閾値を高い方の閾値より一定差だけ上げ、更に閾値を超えた場合は、又、低い方の閾値を上げるということを繰り返す。これに対して、波形立ち下がり時には逆に、低い方の閾値を超えた場合、高い方の閾値を低い方の閾値より一定差だけ下げ、更に低い方の閾値を超えた場合は同様に高い方の閾値を下げる。このように、被測定対象となる信号波形に対して常に閾値を可変、追従させながら、各閾値を超えた時間を計測することによって、精度良く時間信号値積を算出するアルゴリズムである。
この方式を使用することにより、精度が良くなるばかりでなく、常に信号波形の立ち上り、立ち下りを監視しているため、実際の波形観測において考え得る振動した波形においても対応することが可能である。
このような二重閾値追従型の時間信号値積の算出アルゴリズムを用い、本発明の波形測定方法と、保安器の劣化検出装置とは、以下のように構成している。
即ち、本発明の波形観測方法は、時間の経過に伴い急峻に変化する信号値からなる信号波形を測定する波形測定方法において、前記信号値に対応した一定の閾値差を有する第1の閾値及び第2の閾値を、前記信号値の変化に追従して遷移させ、この遷移させた前記閾値差により、前記信号波形の前記信号値をサンプリングしてサンプリング時刻値を求め、このサンプリング時刻値を累算して前記信号波形を測定している。
本発明の他の波形測定方法は、時間の経過に伴い急峻に変化する信号値からなる信号波形を測定する波形測定方法において、前記信号値に対応した一定の閾値差を有する第1の閾値及び第2の閾値を、前記信号値の変化に追従して遷移させ、この遷移させた前記第1の閾値及び前記第2の閾値を超えた前記信号値の時間を計測し、この計測した時間と前記第1の閾値及び前記第2の閾値とを乗算して時間信号値積を算出している。
本発明の保安器の劣化検出装置は、一定レベルを超える雷サージが印加された時にこの雷サージ電流を接地線に放電する保安器の劣化状態を検出する、保安器の劣化検出装置において、前記雷サージ電流を検出する検出器の検出信号を入力し、前記検出信号を全波整流した後にゲイン調整を行って検出入力信号を出力する入力手段と、前記検出入力信号に対応した一定の閾値差を有する第1の閾値及び第2の閾値の内の、該第1の閾値と前記検出入力信号との大小関係を比較して第1の比較結果を出力する第1の比較手段と、前記第2の閾値と前記検出入力信号との大小関係を比較して第2の比較結果を出力する第2の比較手段と、演算制御手段とを備えている。
前記演算制御手段は、前記第1の比較結果及び前記第2の比較結果に基づき、前記第1の閾値及び前記第2の閾値を、前記検出入力信号の変化に追従して遷移させ、この遷移させた前記第1の閾値及び前記第2の閾値を超えた前記検出入力信号の時間を計測し、この計測した時間と前記第1の閾値及び前記第2の閾値とを乗算し、この乗算値を電流値に変換して時間電流値積を算出し、この算出した時間電流値積を累算して、この累算値が許容値以下か否かにより前記保安器の劣化状態を判定するものである。
本発明の波形測定方法によれば、時間の経過に伴い急峻に変化する信号波形は、時間軸に比べて信号軸から見ると緩やかに変化するので、この緩やかな変化に追従して一定の閾値差で信号波形をサンプリングして波形を測定している。そのため、高速用A/Dコンバータを使用しなくても、雷サージ等の急峻な信号波形を正確に検出することができる。
本発明の保安器の劣化検出装置によれば、第1、第2の比較手段、及び演算制御手段により時間電流値積の算出アルゴリズムを実行して雷サージ電流の時間電流値積を求め、保安器の劣化状態を検出しているので、高速用A/Dコンバータを使用しなくても、急峻なインパルス的な雷サージ波形を正確に把握することができる。そのため、保安器に印加された雷サージの時間電流値積の値(即ち、エネルギ値的な量)を正確に検出することができる。しかも、時間の経過に伴い、雷サージを受けて行くこととなるが、それぞれの雷サージによって受けたエネルギ値を累積計算していき、最終的に、累算値により保安器の劣化判定を行うため、正確に保安器の劣化状態を検出することができる。
本発明の最良の実施形態では、時間の経過に伴い急峻に変化する信号値からなる雷サージ等の信号波形を測定する波形測定方法において、前記信号値に対応した一定の閾値差を有する第1の閾値及び第2の閾値を、前記信号値の変化に追従して遷移させ、この遷移させた前記第1の閾値及び前記第2の閾値を超えた前記信号値の時間を計測する。そして、その計測した時間と前記第1の閾値及び前記第2の閾値とを乗算して、時間信号値積を算出している。
(実施例1の構成)
図1は、本発明の実施例1を示す保安器の劣化検出装置の概略の構成図である。
設備機器1に接続された電源線又は通信線等の2本のケーブル2−1,2−2の間には、その設備機器1を雷サージから保護するためのアレスタ等の保安器3が接続されている。保安器3の接地線4には、これに流れる雷サージ電流を検出してこの電流値に比例した検出電圧vinを出力するトロイダルコイル等の電流検出器5が取り付けられている。電流検出器5の入/出力変換比(=雷サージ電流値/検出電圧値)は、例えば、20キロアンペア(KA)/20ボルト(V)=1000である。この電流検出器5には、同軸線等のケーブル6を介して劣化検出装置10が接続されている。
劣化検出装置10は、雷サージによる保安器3の劣化状態を検出して所定の出力データDA(例えば、今回の雷サージによる時間電流値積、今までの時間電流値積の累積値、保安器3の劣化状態等)を上位装置30へ常時出力する装置である。
劣化検出装置10は、ケーブル6に接続された入力手段(例えば、絶対値回路11及び増幅器12)を有している。絶対値回路11は、ケーブル6から送られてくる雷サージの検出電圧vinを全波整流してその絶対値を求める回路であり、この出力側にゲイン(利得)調整用の増幅器12が接続されている。増幅器12は、絶対値回路11の出力電圧を増幅して検出入力信号(例えば、電圧v12)を出力する回路であり、この出力側に第1、第2の比較手段(例えば、電圧比較器である第1、第2のコンパレータ)13−1,13−2、及びピークホールド回路14が接続されている。第1のコンパレータ13−1は、この入力側に第1のディジタル/アナログ(以下「D/A」という。)変換器であるD/Aコンバータ15−1が接続され、増幅器12の出力電圧v12と、そのD/Aコンバータ15−1から出力される第1の閾値(例えば、参照電圧である第1のリファレンス電圧)ref1との大小を比較して、比較結果である比較信号com1を出力する回路である。第2のコンパレータ13−2は、この入力側に第2のD/Aコンバータ15−2が接続され、増幅器12の出力電圧v12と、そのD/Aコンバータ15−2から出力される第2の閾値(例えば、第2のリファレンス電圧)ref2との大小を比較して、比較結果である比較信号com2を出力する回路である。ピークホールド回路14は、増幅器12の出力電圧のピーク値pvを検出してこれを保持する回路である。
これらのコンパレータ13−1,13−2、ピークホールド回路14、及びD/Aコンバータ15−1,15−2には、演算機能及び制御機能等を有する演算制御部(例えば、周辺インタフェース・コントローラ・マイクロコンピュータ(Peripheral Interface Controller microcomputer)、以下「PICマイコン」という。)20が接続されている。
PICマイコン20は、コンパレータ13−1から出力される比較信号com1を入力する入力ポートin1、コンパレータ13−2から出力される比較信号com2を入力する入力ポートin2、ピークホールド回路14から出力されるピーク値pvを入力する入力ポートin3、D/Aコンバータ15−1から出力されるリファレンス電圧ref1の値を変更するためのパラレルな複数ビット(例えば、8bit)のセット信号rfs1を出力する出力ポートout1、D/Aコンバータ15−2から出力されるリファレンス電圧ref2の値を変更するためのパラレルな複数ビット(例えば、8bit)のセット信号rfs2を出力する出力ポートout2、ピークホールド回路14をリセットするためのリセット信号restを出力する出力ポートout3、及び出力データDAを上位装置30へ出力するための出力ポートout4等を有している。
図2は、図1中のPICマイコン20を示す概略の構成図である。
このPICマイコン20は、信号伝送用のバス20aを有し、このバス20aにCPU21、プログラムメモリ22、データメモリ23、不揮発性メモリ24、タイマ25、及び入/出力(以下「I/O」という。)ポート26等が接続されている。CPU21は、プログラムの命令の解読及び他の回路部の信号の授受等、PICマイコン全体の制御を行う制御部21aと、算術演算や論理演算を行う演算部21bと、CPU21内におけるデータの読み書きを行うレジスタ部21cとを有している。プログラムメモリ22は、プログラムを格納するメモリであり、読み出し専用メモリ(ROM)、消去可能なメモリ(EPROM)等で構成されている。データメモリ23は、ワーキングデータ等を格納するメモリであり、随時読み書き可能なメモリ(RAM)で構成されている。不揮発性メモリ24は、時間電流値積の値、この累算値等といった重要なデータを格納するメモリであり、再書き込み可能なメモリ(EEPROM)、フラッシュメモリ等で構成されている。
タイマ25は、CPU21により制御されて時間を計時する回路である。I/Oポート26は、複数の入力ポートin1,in2,in3、複数の出力ポートout1,out2,out3,out4、及び入力ポートin3から入力されるアナログのピーク値pvをディジタル信号に変換するA/Dコンバータ26a等を有し、外部との間で信号の授受(インタフェース)を行う回路である。
(実施例1の波形測定方法)
図3〜図13は、図1において雷サージ波形印加時の時間電流値積の算出アルゴリズムの動作シーケンスを示す波形図である。
実施例1における保安器3の劣化検出装置10を用いた波形測定方法では、次の(1)〜(8)のような測定処理が行われる。
(1) 雷サージ波形印加時
図3は、電圧v12の波形図であり、横軸が時間(t)、縦軸が電圧値(v)である。
図1において、ケーブル2−1又は2−2に、雷サージ電流(例えば、数十マイクロ秒(μs)の間に十数キロアンペア(KA)に達する急峻な電流)が印加され、これが保安器3の設定電流値を超えると、保安器3がオン状態になり、雷サージ電流が接地線4へ放電される。これにより、設備機器1が雷サージから保護される。その後、保安器3がオフ状態になって通常状態に戻る。
接地線4に雷サージ電流が流れると、電流検出器5に誘導電流が流れ、これが検出電圧vinとして出力され、ケーブル6を介して劣化検出装置10へ送られる。検出電圧vinは、劣化検出装置10内の絶対値回路11により全波整流された後、増幅器12により増幅(電圧v12)されて後段回路に適合するようゲイン調整される。電圧v12は、図3に示すように、雷サージ電流に比例した電圧であり、数十μsの時間(t)の間に急峻に立ち上がり、ピーク値に達した後に比較的緩慢に立ち下がっていく。この電圧v12は、コンパレータ13−1,13−2及びピークホールド回路14へ与えられる。
(2) 初期状態
図4は、電圧v12の初期状態を示す波形図であり、横軸が時間(t)、縦軸が電圧値(v)である。
増幅器12の出力電圧v12が立ち上がる前の初期状態では、PICマイコン20から出力されるパラレルなセット信号rfs1,rfs2により、D/Aコンバータ15−1,15−2から出力されるリファレンス電圧ref1,ref2が、次のように設定されている。
ref1 = トリガレベルtl
ref2 =ref1 +bref (但し、bref;リファレンス電圧ref1とref2の差)
又、コンパレータ13−1,13−2から出力される比較信号com1,com2は、デフォルト(defoult、既定値)で論理“H”状態である。この状態で、電圧v12の波形が入力される(電圧v12の波形がリファレンス電圧ref1を超え、コンパレータ13−1の出力比較信号com1が論理“L”になる)のを待つ。
(3)トリガ検出時
図5は、電圧v12のトリガ検出時を示す波形図であり、横軸が時間(t)、縦軸が電圧値(v)である。
電圧v12の波形が立ち上がってリファレンス電圧ref1を超えると、コンパレータ13−1の出力比較信号com1が“L”となる。これがPICマイコン20の入力ポートin1に入力され、CPU21の制御によってタイマ25が計時動作を開始する。このタイマ開始時の時刻をT0とする。この状態から、電圧v12の波形がリファレンス電圧ref2を超えてコンパレータ13−2の出力比較信号com2が“L”(波形立ち上がり)になる、若しくは、電圧v12の波形がリファレンス電圧ref1を下回ってコンパレータ13−1の出力比較信号com1が“H”(波形立ち下がり)になるのを待つ。
(4) 波形立ち上がり時
図6〜図8は、電圧v12の波形の立ち上がり時を示す波形図である。
図6において、電圧v12の波形がリファレンス電圧ref2を超えると、コンパレータ3−2の出力比較信号com2が“L”となる。この比較信号com2は、PICマイコン20の入力ポートin2に入力され、CPU21の制御により、タイマ開始からの経過時間(この時刻をT1)が不揮発性メモリ24に保存される。同時に、CPU21の制御により、現在のリファレンス電圧ref1(図6の旧ref1)の閾値cref1が不揮発性メモリ24に保存される。次に、PICマイコン20の出力ポートout1から出力されるセット信号rfs1により、D/Aコンバータ15−1から出力されるリファレンス電圧ref1が、
ref1=ref2+bref
にセットされ、コンパレータ13−1の出力比較信号com1が“H”になる。
この状態から、電圧v12の波形がリファレンス電圧ref1を超えて比較信号com1が“L”(波形立ち上がり)になる、若しくは、電圧v12の波形がリファレンス電圧ref2を下回って比較信号com2が“H”(波形立ち下がり)になるのを待つ。
図7において、更に、電圧v12の波形が立ち上がり、リファレンス電圧ref1を超えると、比較信号com1が“L”となる。図6のときと同様に、タイマ開始からの経過時間(時刻T2)と、現在のリファレンス電圧ref2(図7の旧ref2)の閾値cref2とが、不揮発性メモリ24に保存される。次に、PICマイコン20の出力ポートout2から出力されるセット信号rfs2により、D/Aコンバータ15−2から出力されるリファレンス電圧ref2を
ref2=ref1+bref
にセットすると、コンパレータ13−2の出力比較信号com2が“H”になる。
この状態から、電圧v12の波形がリファレンス電圧ref2を超えて比較信号com2が“L”(波形立ち上がり)になる、若しは、電圧v12の波形がリファレンス電圧ref1を下回って比較信号com1が“H”(波形立ち下がり)になるのを待つ。
図8において、上記の動作を繰り返して行くと、電圧v12の波形の立ち上がり時には、各リファレンス電圧旧ref2,ref1を超えた時刻T3,T4、その時の閾値cref3,cref4を得る。
この状態から、電圧v12の波形がリファレンス電圧ref2を超えてコンパレータ13−2の出力比較信号com2が“L”(波形立ち上がり)になる、若しくは、電圧v12の波形がリファレンス電圧ref1を下回って比較信号com1が“H”(波形立ち下がり)になるのを待つ。
(5) 波形ピーク時
図9は、電圧v12の波形のピーク時を示す波形図である。
電圧v12の波形がピークに達すると、以後この波形が立ち下がり、波形立ち下がり監視のリファレンス電圧ref1を下回って比較信号com1が“H”になる。この時の経過時間(時刻T5)と、現在のリファレンス電圧ref1の閾値cref5とが不揮発性メモリ24に保存される。次に、PICマイコン20の出力ポートout2から出力されるセット信号rfs2により、D/Aコンバータ15−2から出力されるリファレンス電圧ref2が
ref2=ref1-bref
にセットされ、コンパレータ13−2の出力比較信号com2が“L”になる。
この状態から、電圧v12の波形がリファレンス電圧ref2を下回って比較信号com2が“H”(波形立ち下がり)になる、若しくは、電圧v12の波形がリファレンス電圧ref1を超えて比較信号com1が“L”(波形立ち上がり)になるのを待つ。
(6) 波形立ち下がり時
図10及び図11は、電圧v12の波形の立ち下がり時を示す波形図である。
図10において、更に、電圧v12の波形が立ち下がり、リファレンス電圧ref2を下回ると、コンパレータ13−2の出力比較信号com2が“H”になる。この時の経過時間(時刻T6)と、現在のリファレンス電圧ref2の閾値cref6とが、不揮発性メモリ24に保存される。次に、PICマイコン20から出力されるセット信号rfs1により、D/Aコンバータ15−1から出力されるリファレンス電圧ref1が
ref1=ref2-bref
にセットされ、コンパレータ13−1の出力比較信号com1が“L”になる。
この状態から、電圧v12の波形がリファレンス電圧ref1を下回って比較信号com1が“H”(波形立ち下がり)になる、若しくは、電圧v12の波形がリファレンス電圧ref2を超えて比較信号com2が“L”(波形立ち上がり)になるのを待つ。
図11において、上記の動作を繰り返して行くと、電圧v12の波形の立ち下がり時には、各リファレンス電圧旧ref1,ref2を下回った時刻T7,T8、この時の閾値cref7,cref8を得る。
この状態から、電圧v12の波形がリファレンス電圧ref1を下回って比較信号com1が“H”(波形立ち下がり)になる、若しくは、電圧v12の波形がリファレンス電圧ref2を超えて比較信号com2が“L”(波形立ち上がり)になるのを待つ。
(7) 1波形取得終了時
図12は、電圧v12の1波形取得終了時を示す波形図である。
更に電圧v12の波形が立ち下がり、波形が(リファレンス電圧ref1=トリガレベルtl時の閾値)を下回った時、1波形取得が終了となる。又、この際一定時間、リファレンス電圧ref1が“H”になっているのかをCPU21で監視することによって、トリガレベルtlを下回ってから更に立ち上がる振動波形に対しても対応が可能である。
リファレンス電圧ref1を下回ったときの経過時間(時刻T9)と、この時のリファレンス電圧ref1の閾値(=トリガレベルtl)とが不揮発性メモリ24に保存される。
(8) 波形時間電流値積(面積)計算
図13は、電圧v12における波形時間電流値積(面積)の計算方法を示す波形図である。
(1)〜(7)までの測定を終えると、計測時刻T0〜T9、各計測時刻での閾値cref1〜cref8までが得られる。又、ピークホールド回路14により、電圧v12における波形のピーク値pvが測定され、このピーク値pvが入力ポートin3に入力され、A/Dコンバータ26aでディジタル信号に変換された後、不揮発性メモリ24に保存される。
これらの値を用い、CPU21内の演算部21bにて電圧v12の波形の面積が、次のようにして計算される。
図13の長方形群の総面積S1は、次式から求まる。
S1={[(T1-T0)+(T9-T8)]×tl} + {[(T2-T1)+(T8-T7)]×cref1}
+ {[(T3-T2)+(T7-T6)]×cref2} + {[(T4-T3)+(T6-T5)]×cref3}
+ [(T5-T4)×cref4]
時刻T0〜T4間、及び時刻T5〜T9間における各頂部ほぼ三角形の総面積S2は、次式から求まる。
S2={[(T1-T0)×bref]÷2}+{[(T2-T1)×bref]÷2}
+{[(T3-T2)×bref]÷2}+{[(T4-T3)×bref]÷2}
+{[(T6-T5)×bref]÷2}+{[(T7-T6)×bref]÷2}
+{[(T8-T7)×bref]÷2}+{[(T9-T8)×bref]÷2}
=(T9-T0+T4-T5)×bref÷2
時刻T4〜T5間における頂部ほぼ三角形の面積S3は、次式から求まる。
S3=[(T5-T4) ×(pv−cref4) ÷2]
次に、図13の時刻T9〜T10間の三角形の面積S4は、次のようにして求められる。
先ず、時刻T8〜T9間の頂部三角形の傾きは、次式のようになる。
傾き=bref/(T9−T8)
そこで、時刻T9(=トリガレベルtl)から電圧0Vになるまで、この傾きで下降すると仮定すると、電圧0V時の時刻T10は、次式のようになる。
T10=[(T9−T8)/bref]×tl+T9
よって、時刻T9〜T10間における頂部ほぼ三角形の面積S4は、次式のようになる。
S4=[(T9−T8)/(bref×2)]×tl2
上記の面積S1〜S4から、電圧v12の波形の時間電流値積は、次式のようになる。
電圧v12の波形の時間電流値積
=(S1+S2+S3+S4)×(電流検出器5の電流/電圧変換比)
(例えば、電流検出器5の電流/電圧変換比=20(KA)/20(V)=1000)
このようにして求められた電圧v12の波形の時間電流値積は、CPU21の制御により、不揮発性メモリ24内に保存される。その後、CPU21の制御により、出力ポートout3からリセット信号restが出力されてピークホールド回路14がリセットされ、次回の雷サージの印加に備える。
CPU21の制御により、雷サージの印加毎の時間電流値積値が不揮発性メモリ24に保存され、各時間電流値積値が累算される。この累算値が許容値以下か否か、保安器3の劣化状態が判定され、この判定結果が不揮発性メモリ24に保存される。これらの各時間電流値積値、累算値、及び、保安器3の劣化状態判定結果等の出力データDAは、出力ポートout4から出力され、外部の上位装置30へ送られる。
(実施例1の効果)
本実施例1では、次の(i)、(ii)のような効果がある。
(i) PICマイコン20により時間電流値積算出アルゴリズムを実行して雷サージ電流の時間電流値積を求め、保安器3の劣化状態を検出しているので、高速用A/Dコンバータを使用しなくても、急峻なインパルス的な雷サージ波形を正確に把握することができる。そのため、保安器3に印加された雷サージの時間電流値積値(即ち、エネルギ値的な量)を正確に検出することができる。
(ii) 時間の経過に伴い、雷サージを受けて行くこととなるが、それぞれの雷サージによって受けたエネルギ値を累積計算していき、最終的に、累算値により保安器3の劣化判定を行うため、正確に保安器3の劣化状態を検出することができる。
本発明は、上記実施例1に限定されず、種々の変形が可能である。この変形例である実施例2としては、例えば、次の(A)〜(C)のようなものがある。
(A) 図1のPICマイコン20は、図2以外の他の構成の演算制御手段により構成しても良い。
(B) 図3〜図13に示す測定処理は、一例であって、他の処理手順や処理内容に変更しても良い。例えば、図13の波形時間電流値積(面積)の計算において、電圧v12の波形と閾値差brefとの差分により生じる誤差(即ち、面積S2及びS3)を、面積S1に加える補正をしているが、精度が少し低下しても構成を簡単にしたければ、その補正処理を省略しても良い。
(C) 実施例1では、波形測定方法として、二重閾値追従型の時間信号値積(例えば、時間電流値積)の算出アルゴリズムを用いて雷サージ波形を検出する例を説明したが、本発明は、電流検出器5を他の検出器に変える等して、雷サージ波形以外の立ち上がりの急峻な信号波形全てに適用できる。例えば、急峻な電圧波形を検出する場合、この電圧を電圧検出器で検出し、この検出値に基づき、二重閾値追従型の時間電圧値積の算出アルゴリズムを実行すれば良い。
本発明の実施例1を示す保安器の劣化検出装置の概略の構成図である。 図1中のPICマイコン20を示す概略の構成図である。 図1の動作シーケンスを示す電圧v12の波形図である。 図1の動作シーケンスを示す電圧v12の初期状態の波形図である。 図1の動作シーケンスを示す電圧v12のトリガ検出時の波形図である。 図1の動作シーケンスを示す電圧v12の立ち上がり時の波形図である。 図1の動作シーケンスを示す電圧v12の立ち上がり時の波形図である。 図1の動作シーケンスを示す電圧v12の立ち上がり時の波形図である。 図1の動作シーケンスを示す電圧v12のピーク時の波形図である。 図1の動作シーケンスを示す電圧v12の立ち下がり時の波形図である。 図1の動作シーケンスを示す電圧v12の立ち下がり時の波形図である。 図1の動作シーケンスを示す電圧v12の1波形取得終了時の波形図である。 図1の電圧v12における波形時間電流値積(面積)の計算方法を示す波形図である。
符号の説明
3 保安器
4 接地線
5 電流検出器
10 劣化検出装置
11 絶対値回路
12 増幅器
13−1,13−2 コンパレータ
14 ピークホールド回路
15−1,15−2 D/Aコンバータ
20 PICマイコン
30 上位装置

Claims (5)

  1. 時間の経過に伴い急峻に変化する信号値からなる信号波形を測定する波形測定方法において、
    前記信号値に対応した一定の閾値差を有する第1の閾値及び第2の閾値を、前記信号値の変化に追従して遷移させ、この遷移させた前記閾値差により、前記信号波形の前記信号値をサンプリングしてサンプリング時刻値を求め、このサンプリング時刻値を累算して前記信号波形を測定することを特徴とする波形測定方法。
  2. 時間の経過に伴い急峻に変化する信号値からなる信号波形を測定する波形測定方法において、
    前記信号値に対応した一定の閾値差を有する第1の閾値及び第2の閾値を、前記信号値の変化に追従して遷移させ、この遷移させた前記第1の閾値及び前記第2の閾値を超えた前記信号値の時間を計測し、この計測した時間と前記第1の閾値及び前記第2の閾値とを乗算して時間信号値積を算出することを特徴とする波形測定方法。
  3. 請求項2記載の波形測定方法において、
    算出した前記時間信号値積に対して、前記信号波形と前記閾値差との差分により生じる誤差を、補正することを特徴とする波形測定方法。
  4. 一定レベルを超える雷サージが印加された時にこの雷サージ電流を接地線に放電する保安器の劣化状態を検出する、保安器の劣化検出装置において、
    前記雷サージ電流を検出する検出器の検出信号を入力し、前記検出信号を全波整流した後にゲイン調整を行って検出入力信号を出力する入力手段と、
    前記検出入力信号に対応した一定の閾値差を有する第1の閾値及び第2の閾値の内の、該第1の閾値と前記検出入力信号との大小関係を比較して第1の比較結果を出力する第1の比較手段と、
    前記第2の閾値と前記検出入力信号との大小関係を比較して第2の比較結果を出力する第2の比較手段と、
    前記第1の比較結果及び前記第2の比較結果に基づき、前記第1の閾値及び前記第2の閾値を、前記検出入力信号の変化に追従して遷移させ、この遷移させた前記第1の閾値及び前記第2の閾値を超えた前記検出入力信号の時間を計測し、この計測した時間と前記第1の閾値及び前記第2の閾値とを乗算し、この乗算値を電流値に変換して時間電流値積を算出し、この算出した時間電流値積を累算して、この累算値が許容値以下か否かにより前記保安器の劣化状態を判定する演算制御手段と、
    を備えたことを特徴とする保安器の劣化検出装置。
  5. 請求項4記載の保安器の劣化検出装置において、
    算出した前記時間電流値積に対して、前記検出入力信号と前記閾値差との差分により生じる誤差を、補正することを特徴とする保安器の劣化検出装置。
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