JP2006311684A - 永久磁石式風力発電設備の短絡事故検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 低周波の電流を検出し風力発電設備を安全に停止させることが出来る永久磁石式風力発電設備の短絡事故検出装置を提供する。
【解決手段】 風力によって回転駆動される風車1と、この風車と一体に回転駆動される永久磁石を含む回転子5と、回転子に対向配置された電機子回路6とを有する発電機及び電機子回路と主回路ケーブル7によって接続され、電力制御を行なう電力変換装置13を備えた永久磁石式風力発電設備において、主回路ケーブル7に設けた直流変流器8〜10と、直流変流器に接続された過電流検出器11とを備え、風車1の低回転状態において発電機と電力変換装置13間で短絡事故が発生した場合に直流変流器8〜10及び過電流検出器11によって短絡電流を検出し、風力発電設備を停止させる構成とする。
【選択図】図1

Description

この発明は、永久磁石式風力発電設備の短絡事故検出装置、特に風力発電設備の低回転状態における短絡事故電流もしくは短絡状態を検出し、風力発電設備を安全に停止させる永久磁石式風力発電設備の短絡事故検出装置に関するものである。
従来、永久磁石を搭載した風力発電装置においては、電機子回路短絡用のスイッチをオンとすることにより、永久磁石の磁極からの発生磁束を捕えて、回転子を拘束する力を発生するため、この拘束力を利用することにより、通常、風力発電設備を停止させるのに用いられている機械式ブレーキを無くすことが可能であった。この場合、短絡電流によって発電機を損傷させないために、短絡回路にインピーダンスを接続し、必要なブレーキ力を確保する必要があった。
(例えば特許文献1参照)。
特開2002−315395号公報
従来の風力発電装置は、上述のように、風力発電設備を停止させる機械式ブレーキを無くすために、電機子回路に短絡装置を設け、風力発電設備を停止させたい時には、積極的に短絡状態として風車を停止させることができるシステムとしていた。
これは積極的に短絡させることによって風力発電設備のブレーキを無くすものであったが、事故により回転中に発電機とインバータ間で短絡事故が発生した場合には、発電機から短絡点に対して過電流が流れるため、回転数によっては、発電機に損傷を与えるような過電流が発生する可能性があるという問題点があった。
この発明は上記のような問題点を解消するためになされたものであり、低周波の電流を検出し、風力発電設備を安全に停止させることができる永久磁石式風力発電設備の短絡事故検出装置を提供することを目的とする。
この発明に係る永久磁石式風力発電設備の短絡事故検出装置は、風力によって回転駆動される風車と、この風車と一体に回転駆動される永久磁石を含む回転子と、上記回転子に対向配置された電機子回路とを有する発電機及び上記電機子回路と主回路ケーブルによって接続され、電力制御を行なう電力変換装置を備えた永久磁石式風力発電設備において、上記主回路ケーブルに設けた直流変流器と、上記直流変流器に接続された過電流検出器とを備え、上記風車の低回転状態において上記発電機と電力変換装置間で短絡事故が発生した場合に上記直流変流器及び過電流検出器によって短絡電流を検出し、上記風力発電設備を停止させるようにしたものである。
この発明に係る永久磁石式風力発電設備の短絡事故検出装置は上記のように構成されているため、遊転中における過電流保護装置を設けることなく、市販の電流検出装置によって過電流を検出することができ、安価で確実な保護システムを構築することができる。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1を図にもとづいて説明する。図1は、実施の形態1の構成を示すブロック図である。
図1において、風車ブレード1は主軸2に直結され、さらにその端部に永久磁石発電機用の回転子5が接続されている。また、主軸2には、ブレーキ用ディスク3が固定され、ブレーキ用ディスク3をディスクブレーキ4で両側から挟んで制動力を与える油圧駆動部が設けられている。さらに、電機子回路を構成する固定子コイル6に主回路ケーブル7が接続され、電力変換装置13に接続されている。
電力変換装置13内には固定子コイル6と電力変換装置13の電力変換部(図示せず)とをオンオフさせるための開閉器12が内蔵されており、運転状態に合わせて動作させている。
また、制御部14は、回転数検出器15にてピックアップした回転数を入力し、電力変換装置13へ起動停止の情報として与えるようにされている。
固定子コイル6と電力変換装置13との間の主回路ケーブル7には直流変流器8、9、10が取り付けられている。各相ごとの短絡事故を検出するためには、少なくとも2相以上に直流変流器を取り付けることが必要である。実施の形態1では、この直流変流器は、数Hz〜数十Hzの電流を検出する必要があるため、磁束零補償型電流センサ、磁気コイル補償型電流センサのいずれかを用いている。
また、この直流変流器8、9、10の出力を過電流継電器検出器11に入力している。この過電流継電器検出器11は低周波検出可能なものを選定する必要がある。
制御部14は、過電流などの風力発電装置の異常が発生した場合、ディスクブレーキ4を動作させ風力発電設備を停止させるようになっている。
永久磁石を搭載した風力発電設備は、図4にフローを示すように、ステップS41で風速が上昇すると、風車ブレード1がその風速を受けて揚力が発生し、その結果ステップS42のように回転が上昇して遊転状態となる。さらに回転数が上がると電力変換装置13の開閉器12がステップS43でオン動作した後、ステップS44で電力変換装置13が動作して発電を開始する。
電力変換装置13は、通常、直流コンデンサ(図示せず)を使ってDC-DCリンク方式を採用し、電力制御用の変流器(図示せず)を使用している。従って、図4に示すフローにおいて、ステップS44で示す発電状態である場合、即ち、電力変換装置13が動作中である場合に、発電機と電力変換装置間で短絡事故が発生した場合には、図5でステップS54以降に示すようなフローとなる。
即ち、ステップS54は発電状態を示し、この状態で上述の短絡事故が発生すると、電力変換装置13内の直流コンデンサ(図示せず)に蓄えられた電気エネルギーが短絡点に流れ込むため、ステップS55で電力変換装置13内の電流検出装置によってその過電流を検出して過電流信号を制御部14に送る。
制御部14は過電流信号にもとづいてステップS56でディスクブレーキを動作させると共に、風車ブレード1のピッチ角を0度にすることで、短絡事故に起因する過電流をステップS57で除去することができる。
しかしながら、図5に示すフローのように、ステップS52で遊転の状態が長く続いている間に固定子コイル6と電力変換装置13との間でステップS53の短絡事故が発生すると、ステップS54で電力変換装置13が動作し、その電流検出装置がステップS55で過電流を検出するまでに時間がかかり、発電機を損傷させる可能性がある。
その発電機損傷を防ぐためには、電力変換装置13内の電流検出装置以外の装置によって早期に短絡電流を検出し、風力発電設備を停止させることが必要となる。
次に、実施の形態1の構成及びその動作について説明する。実施の形態1は、遊転状態における過電流検出に特徴がある。
遊転状態とは、発電ができない低回転(数回転)状態をいう。この遊転状態においては、有効なパワーを取ることができないため、電流検出が可能な電力変換装置13は待機状態にある。
このときの発電機は回転子に永久磁石を採用しているため、次式で表される電圧が発生している。
Eo(V)=発電機端子電圧=α×回転数
ただし α:発電機特性によって決定される一定係数
つまり、低回転(遊転)状態においても、発電機固定子コイル6の端子部には電圧Eoが発生しているため、その状態で発電機固定子コイル6と電力変換装置13との間で短絡事故が発生した場合には、発電機固定子コイル6から短絡点に向かって連続して電流が流れる危険性がある。従って、安全性と発電機保護の観点からその電流を検出して、風力発電設備を完全に停止させる必要がある。
実施の形態1では、遊転状態での短絡事故を検出し、電力変換装置13の電流検出装置に頼らない方法として図1に示す過電流継電器検出器11からなる電流検出器を設置するものである。
図6に実施の形態1の動作フローを示す。ステップS61で風速が上昇すると、ブレード1がその風速を受けて揚力が発生し、その結果ステップS62のように回転が上昇して遊転状態となる。その状態において発電機と電力変換装置13との間でステップS63のように短絡事故が発生すると、発電機と電力変換装置13間の主回路ケーブルに短絡電流が流れる。この短絡電流の発生源電圧は、極低回転であるため、次式で表されるように低周波となる。この発電機の極数は数極から数十極である。
Figure 2006311684

遊転状態では、電力変換装置13が運転状態ではないため、通常では電流が流れないが、発電機固定子コイル6と電力変換装置13との間で短絡事故が発生すると、上記式で決定される低周波成分の電流が流れることになる。遊転状態で低周波成分が主成分の電流でも直流変流器8〜10ではステップS64のように検出することができる。
直流変流器8〜10によって検出された過電流検出信号は、過電流継電器検出器11から制御部14へ送信される。過電流継電器検出器11は、遊転状態(電力変換装置の遊転状態ではない)では、電流が流れないため、短絡発生時に上記電流が流れると、ステップS65で制御部14の電流検出器が動作し、短絡状態と判定する。
この過電流検出信号を受信すると制御部14は、ステップS66でディスクブレーキ4を動作させる等のブレードの動作を行い、かつ、運転を継続させないように風車ブレード1をフェザリング状態にさせ、空力的に回転子を停止状態とする。従って、固定子コイル6から短絡点に向かっての短絡電流、即ち、過電流がステップS67で除去されることになる。
実施の形態1は上記のように構成されているため、遊転中における過電流保護装置を設けることなく、市販の電流検出装置によって過電流を検出できるため、安価で確実な保護システムを構築することができる。
実施の形態2.
次に、この発明の実施の形態2を図にもとづいて説明する。
上述した実施の形態1では、発電機固定子コイル6と電力変換装置13との間に直流変流器8、9、10を設置して過電流を検出したが、実施の形態2は図2に示すように、電力変換装置13に内蔵されている開閉器12と直流変流器8、9、10と過電流継電器検出器11を利用することにより、過電流を検出するものである。
このように構成することにより、実施の形態1で電力変換装置と発電機間に設置していた直流変流器、過電流検出装置が省略でき、システムを簡素化できるため、安価なシステムとすることができる。
図2は、実施の形態2の構成を示すものであるが、図1と同一または相当部分には同一符号を付して説明を省略している。風力発電設備における電力変換装置13は、通常、待機電力を少なくするため、遊転状態においては開閉器12をオフにして電力変換部のIGBT(図示せず)をオフの状態としているが、実施の形態2では、運転状態ではない低回転状態においても、数秒程度の一定周期で開閉器12をオンオフさせ、直流変流器8、9、10による短絡電流の検出を可能にしている。
なお、この高頻度動作型の開閉器は、半導体スイッチで構成してもよい。半導体スイッチとする場合、主回路の電流容量が足りない場合には、遊転状態のみ検出できるように主回路からバイパス(開閉器と並列)させた半導体スイッチを遊転状態のみオンオフし、運転状態ではオフとする。
この高頻度型の開閉器12のオン時には、発電機側電力変換装置のPWMスイッチング素子(IGBT)を起動し、一定電圧を発生させるようにする。発電機と電力変換装置間で短絡状態になっていれば、電力変換装置13内のコンデンサ部分から短絡電流を供給し、その電流を直流変流器8、9、10にて検出すると共に、その状態を過電流継電器検出器11を経由して制御部14に送る。
回転数が一定値以下であれば過電流とみなし、風力発電設備の運転を停止させる。
回転数が一定値以上であれば、通常の運転状態であるため、電流検出はしないように図2の運転条件16の開のインターロックを追加し、誤検出を防止するようにしている。
図7に停止までのフローを示す。まず、ステップS71で風速が上昇すると、風車ブレード1がその風速を受けて揚力が発生し、その結果ステップS72のように回転が上昇して遊転状態となる。その状態において、ステップS73で発電機と電力変換装置間で短絡事故が発生すると、ステップS74で開閉器12がオンの時、短絡、地絡点に向かって電力変換装置13内のコンデンサから過電流が流れる。この過電流をステップS75で直流変流器8、9、10が検出し、ステップS76で過電流継電器検出器11がオンして制御部14に信号を送る。
この後、ステップS77でディスクブレーキを動作させると共に、風車ブレードのピッチ角を制御して実施の形態1と同様に風力発電設備を停止させる。
実施の形態2は上記のように構成されているため、実施の形態1で電力変換装置13と発電機間に設置していた直流変流器8、9、10及び過電流継電器検出器11が省略でき、システムを簡素化することができるため、安価なシステムとすることができる。
実施の形態3.
次に、この発明の実施の形態3を図にもとづいて説明する。図3は、実施の形態3の構成を示すブロック図である。
上述した実施の形態1及び2においては、直流変流器8、9、10を設置することが必要であり、さらに過電流継電器検出器11を設ける必要があったが、実施の形態3は、それを是正するためになされたものであり、短絡電流に伴う制動トルクを有効活用して過電流を検出するものである。発電機が短絡状態になると短絡電流が流れ、その電流値によって次式に示す制動トルクが発生する。
Figure 2006311684

そのため、遊転状態において発電機と電力変換装置間で短絡事故が発生した場合には、制動トルクが発生し、風速が上昇しても回転数が発生しない状態となる。この特性を利用して図9に示すように短絡事故発生を風速及び回転数から判定することができる。風速は風向風速計17から入力する。
まず、風速91と、回転数92とを制御部に入力し、風速がXm/sより大で且つ回転数が予め定められているYmin-lより小であれば、93で短絡事故と判定する。図8にその場合における風力発電設備停止までのフローを示す。
ステップS81で風速が上昇すると、風車ブレード1がその風速を受けて揚力が発生し、その結果ステップS82で回転が上昇して遊転状態となる。その状態において発電機と電力変換装置間でステップS83のように短絡事故が発生すると、発電機と電力変換装置間の主回路ケーブル7に短絡電流が流れる。
この短絡電流によってステップS84で上述した制動トルクが発生し、回転数が減少してステップS85で風速が上昇しても回転数が上昇しない状態になる。その状態を上述のようにステップS86で図9に示すロジックにより短絡状態と判定し、以下ステップS87でディスクブレーキを動作させると共に、風車ブレードのピッチ角を制御して実施の形態1と同様に風力発電設備を停止させる。
実施の形態3は上記のように、風力発電設備の制御部に短絡保護機能をS/Wとして追加することにより、実施の形態2と同様にシステムを簡素化し、安価なシステムとすることが可能となる。
実施の形態4.
次に、この発明の実施の形態4を図にもとづいて説明する。図10は、実施の形態4の構成を示すブロック図である。この図において、図3と同一または相当部分には同一符号を付して説明を省略する。図3と異なる点は、発電機内部に温度センサ18を内蔵させ、実施の形態3に比してより確実な過電流検出ができるようにしたものである。
発電機は、発電によって固定子コイル6に風によって発生するトルクに見合った電流が流れ、この電流による銅損により発電機は加熱する。この温度上昇は、発電機負荷試験により予め計測することが可能であり、また、運転を停止した場合の温度低下も実測可能である。
これら計測結果に対し、温度低下を妨げる最大値を予想するため、フィールドにて予想される太陽の幅射熱、無風状態での放熱作用を予め計算しておき、図11に示すように運転停止後の温度低下の最大値を計算する。これに対し、短絡電流が流れると、発電機温度の低下速度が短絡電流により上昇するもしくは、温度低下速度が減少することが分かる。
このため、温度センサ18により計測した温度と風車停止後の予想される温度低下を制御部14にて比較し、図12に判断ロジックを示すように、風車停止後の温度低下が一定値以上であれば、短絡電流が流れたと判断し、以下実施の形態1と同様な方法で風力発電設備を停止させる。このように、実施の形態3に温度センサ18を追加することにより、より確実な短絡検出を行なうことが可能となり、さらに安全性が向上するものである。
この発明の実施の形態1の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態2の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態3の構成を示すブロック図である。 従来装置の発電開始に至る手順を示すフロー図である。 運転中における短絡電流検出の手順を示すフロー図である。 実施の形態1の動作手順を示すフロー図である。 実施の形態2の動作手順を示すフロー図である。 実施の形態3の動作手順を示すフロー図である。 実施の形態3における短絡電流検出ロジックを示す図である。 この発明の実施の形態4の構成を示すブロック図である。 発電機巻線の温度特性を示す図である。 実施の形態4における動作ロジックを示す図である。
符号の説明
1 ブレード、 2 主軸、 3 ブレーキ用ディスク、 4 ディスクブレーキ、
5 回転子、 6 固定子コイル、 7 主回路ケーブル、
8、9、10 直流変流器、 11 過電流継電器検出器、 12 開閉器、
13 電力変換装置、 14 制御部、 15 回転数検出器、
16 運転条件、 17 風向風速計。

Claims (5)

  1. 風力によって回転駆動される風車と、この風車と一体に回転駆動される永久磁石を含む回転子と、上記回転子に対向配置された電機子回路とを有する発電機及び上記電機子回路と主回路ケーブルによって接続され、電力制御を行なう電力変換装置を備えた永久磁石式風力発電設備において、上記主回路ケーブルに設けた直流変流器と、上記直流変流器に接続された過電流検出器とを備え、上記風車の低回転状態において上記発電機と電力変換装置間で短絡事故が発生した場合に上記直流変流器及び過電流検出器によって短絡電流を検出し、上記風力発電設備を停止させることを特徴とする永久磁石式風力発電設備の短絡事故検出装置。
  2. 風力によって回転駆動される風車と、この風車と一体に回転駆動される永久磁石を含む回転子と、上記回転子に対向配置された電機子回路とを有する発電機及び上記電機子回路と主回路ケーブルによって接続され、電力制御を行なう電力変換装置を備えた永久磁石式風力発電設備において、上記電力変換装置内に開閉器を介して直流変流器と、上記直流変流器に接続された過電流検出器とを備え、上記風車の低回転状態において上記発電機と電力変換装置間で短絡事故が発生した場合に、上記開閉器を定期的にオンオフさせて上記直流変流器及び過電流検出器によって短絡電流を検出し、上記風力発電設備を停止させることを特徴とする永久磁石式風力発電設備の短絡事故検出装置。
  3. 風力によって回転駆動される風車と、この風車と一体に回転駆動される永久磁石を含む回転子と、上記回転子に対向配置された電機子回路とを有する発電機及び上記電機子回路と主回路ケーブルによって接続され、電力制御を行なう電力変換装置を備えた永久磁石式風力発電設備において、上記主回路ケーブルに設けた直流変流器と、上記直流変流器に接続された過電流検出器とを備え、上記風車の低回転状態において上記発電機と電力変換装置間で短絡事故が発生した場合に上記主回路ケーブルに流れる低周波が主成分の電流を上記直流変流器及び過電流検出器によって検出し、上記風力発電設備を停止させることを特徴とする永久磁石式風力発電設備の短絡事故検出装置。
  4. 風力によって回転駆動される風車と、この風車と一体に回転駆動される永久磁石を含む回転子と、上記回転子に対向配置された電機子回路とを有する発電機及び上記電機子回路と主回路ケーブルによって接続され、電力制御を行なう電力変換装置を備えた永久磁石式風力発電設備において、上記発電機に温度センサーを設け、上記風車の低回転状態において上記発電機と電力変換装置間で短絡事故が発生した場合に、上記温度センサーの計測結果と風車停止後の予測温度低下とを比較し、予測温度低下が所定値以上の時、上記風力発電設備を停止させることを特徴とする永久磁石式風力発電設備の短絡事故検出装置。
  5. 上記発電機と電力変換装置間で短絡事故が発生した場合に生じる電流の検出器に、低周波電流特性の優れた検出装置を用いることを特徴とする請求項1または請求項2記載の永久磁石式風力発電設備の短絡事故検出装置。

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