JP2006310935A - 無線通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】オーバヘッドの少ない無線通信のアクセス制御技術を提供する。
【解決手段】AP1は、無線端末2にデータを送信する無線送信部12と、無線端末2からデータを受信する無線受信部11と、通信制御部13と、を有する。無線端末2は、AP1にデータを送信する無線送信部22と、AP1からデータを受信する無線受信部21と、を有する。AP1の無線送信部12は、所定時間毎に、複数の無線端末2各々へのデータが多重化されたマルチキャスト通信フレームを送信する。無線端末2の無線受信部21は、マルチキャスト通信フレームを受信して、当該フレームから自無線端末2宛のデータを抽出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、アクセスポイントおよび無線端末間のアクセス制御技術に関する。
無線LANのアクセス制御制御技術としてDCF(Distributed Coordination Function)がある(非特許文献1)。以下、DCFについて代表的なものを簡単に説明する。
1.DCF(RTS(Request to Send)/CTS(Clear to Send)を用いない場合のアクセス手順)
DCFは、アクセスポイントおよび無線端末の各々が無線チャンネルの不使用状態を確認してデータを送信するCSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance)技術を採用する。RTS/CTS無しでDCFを採用する場合には、いわゆる隠れ端末の問題がある。
図19はRTS/CTSを用いない場合のDCFにおけるアクセス制御方法を説明するための図である。ここで、アクセスポイントAPは無線端末Aおよび無線端末B各々の信号を検出(キャリアセンス)できるが、無線端末Aおよび無線端末B各々は互いの信号を検出できないものとする。
1−1.アクセスポイントAP
先ず、アクセスポイントAPが無線端末A宛のデータ「DataP1」を送信したとする(T901)。アクセスポイントAPは、無線端末AからACK信号を受信し、その後、DIFS(Distributed Inter-Frame Space)期間に自身が生成した乱数Pを加算した期間が経過するのを待ち、その間に他の装置が信号を送信したか否かを確認する(T902)。アクセスポイントAPは、このDIFS+乱数P期間の間に、無線端末Aの信号を検知しているので、データの送信は行わない。次に、アクセスポイントAPは、受信信号の終了後、DIFS+乱数P期間が経過するのを待ち、その間に他の装置が信号を送信したか否かを確認する(T903)。アクセスポイントAPは、このDIFS+乱数P期間の間に、無線端末Aからのデータ「DataA1」の受信を開始しているので、データの送信は行わない。
1−2.無線端末A
無線端末Aは、アクセスポイントAPから送信されたデータ「DataP1」の受信が終了すると、SIFS(Short Inter-Frame Space)期間が経過するのを待って、ACK信号をアクセスポイントAPに送信する(T911)。次に、無線端末Aは、ACK信号送信後、DIFS期間に自身が生成した乱数A(但し、乱数A<乱数Pとする)を加算した期間が経過するのを待ち、その間に他の装置が信号を送信したか否かを確認する(T912)。無線端末Aは、このDIFS+乱数A期間の間に、他の装置の信号を検出していないので、アクセスポイントAP宛のデータ「DataA1」を送信する(T913)。次に、無線端末Aは、「DataA1」送信後、DIFS+乱数A期間が経過するのを待ち、その間に他の装置が信号を送信したか否かを確認する(T914)。無線端末Aは、無線端末Bの信号を検知できないため、このDIFS+乱数A期間の間に他の装置の信号を検出しない。このため、アクセスポイントAP宛のデータ「DataA2」を送信する(T915)。
1-3.無線端末B
無線端末Bは、アクセスポイントAPのデータ「DataP1」の送信が終了すると、、SIFS期間が経過するのを待って、他の装置からACK信号が送信されるのを待つ(T921)。無線端末AからACK信号が送出されるが、無線端末Bはこれを認識できない。無線端末Bは、他の装置からACK信号が送信されたものと仮定し、ACK信号終了推定時間の経過後(「DataP1」終了からSIFS期間+ACK信号期間を経過した後)、DIFS期間に自身が生成した乱数B(但し、乱数B<乱数Pとする)を加算した期間が経過するのを待ち、その間に他の装置が信号を送信したか否かを確認する(T922)。無線端末Aからデータ「DataA1」が送出されているが、無線端末Bはこれを認識できない。このため、無線端末Bは、アクセスポイントAP宛のデータ「DataB1」を送信する(T923)。次に、無線端末Bは、「DataB1」送信後、DIFS+乱数B期間が経過するのを待ち、その間に他の装置が信号を送信したか否かを確認する(T924)。無線端末Aからデータ「DataA2」が送出されているが、無線端末Bはこれを認識できない。そこで、無線端末Bは、アクセスポイントAP宛のデータ「DataB2」を送信する(T925)。
この結果、無線端末A、Bが同じ無線キャリアを使ってデータを同時に送信するため、アクセスポイントAPで混信が発生する。このため、アクセスポイントAPがデータを正常に受信できない可能性がある。
2.DCF(RTS/CTSを用いる場合のアクセス手順)
次に、RTS/CTSを用いるDCFのアクセス手順を説明する。RTS/CTSでは、データを送信しようとしている無線端末がアクセスポイントにRTS信号を送信する。アクセスポイントはRTS信号を送信した無線端末のうち、データの送信を許可する無線端末に対してのみCTS信号を送信する。そして、CTS信号を受信した無線端末のみがアクセスポイントにデータを送信する。
図20はRTS/CTSを用いる場合のDCFによるアクセス制御方法を説明するための図である。ここで、アクセスポイントAPは無線端末Aおよび無線端末B各々の信号を検出できるが、無線端末Aおよび無線端末B各々は互いの信号を検出できないものとする。
2-1.アクセスポイントAP
先ず、アクセスポイントAPが無線端末A宛のデータ「DataP1」を送信したとする(T931)。アクセスポイントAPは、無線端末AからACK信号を受信し、その後、DIFS期間に自身が生成した乱数Pを加算した期間中、他の装置がRTS信号を送信するのを待つ(T932)。アクセスポイントAPは、このDIFS+乱数P期間中に、無線端末A、B各々からRTS信号を受信している。この場合、先のRTS信号の受信終了後、SIFS期間を経過してから、当該先のRTS信号を送信した無線端末Aに対してCTS信号を送信する(T933)。その後、アクセスポイントAPは、無線端末Aからデータ「DataA1」を受信し、受信終了後、SIFS期間が経過するのを待ってACK信号を無線端末Aに送信する(ST934)。
2-2.無線端末A
無線端末Aは、アクセスポイントAPから送信されたデータ「DataP1」の受信が終了すると、SIFS期間が経過するのを待って、ACK信号をアクセスポイントAPに送信する(T941)。次に、無線端末Aは、ACK信号送信後、DIFS期間に自身が生成した乱数A(但し、乱数A<乱数Pとする)を加算した期間が経過するのを待ち、その間に他の装置は信号を送信したか否かを確認する(T942)。無線端末Aは、このDIFS+乱数A期間中に、他の装置の信号を検出していないので、RTS信号をアクセスポイントAPに送信する(T943)。それから、無線端末Aは、SIFS期間が経過するのを待ち、それまでに自無線端末宛のCTS信号を受信したならば、該CTS信号受信終了後、SIFS期間が経過してから、アクセスポイントAPに対してデータ「DataA1」を送信し(T944)、アクセスポイントAPからACK信号を受信する。
2-3.無線端末B
無線端末Bは、アクセスポイントAPのデータ「DataP1」の送信が終了すると、、SIFS期間が経過するのを待って、他の装置からACK信号が送信されるのを待つ(T951)。無線端末AからACK信号が送出されるが、無線端末Bはこれを認識できない。無線端末Bは、他の装置からACK信号が送信されたものと仮定し、ACK信号終了推定時間の経過後(「DataP1」終了からSIFS期間+ACK信号期間を経過した後)、DIFS期間に自身が生成した乱数B(但し、乱数B<乱数Pとする)を加算した期間が経過するのを待ち、その間に他の装置が信号を送信したか否かを確認する(T952)。無線端末AからRTS信号が送出されているが、無線端末Bはこれを認識できない。無線端末Bは、RTS信号をアクセスポイントAPに送信する(T953)。それから、無線端末Bは、SIFS期間を経過するのを待ち、それまでにアクセスポイントAPから自無線端末以外の無線端末宛のCTS信号が送信されたので、デュアレーション時間が経過するのを待つ(T954)。その後、DIFS期間+乱数B期間が経過するのを待ち、その間に他の装置が信号を送信したか否かを確認する(T955)。無線端末Bは、このDIFS+乱数B期間中に、他の装置の信号を検出していないので、RTS信号をアクセスポイントAPに送信する(T956)。
このように、RTS/CTSでは、CTS信号を受信した無線端末のみがアクセスポイントAPにデータを送信するので、アクセスポイントAPで混信が発生しない。
上述したように、RTS/CTSはアクセスポイントでの混信を防止できる利点を有する。しかし、RTS/CTSでは、データの送信に先立って無線端末およびアクセスポイント間でRTS信号およびCTS信号のやり取りが生じるためオーバヘッドが大きい。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、オーバヘッドの少ない無線通信のアクセス制御技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様では、アクセスポイントが、複数の無線端末各々へのデータが多重化されたマルチキャスト通信フレームを送信し、複数の無線端末各々が、マルチキャスト通信フレームを受信し、当該フレームから自無線端末宛のデータを抽出する。
例えば、本発明の第1の態様は、複数の無線端末と、アクセスポイントとを有する無線通信システムであって、
前記アクセスポイントは、
前記複数の無線端末にデータを送信する第1の送信手段と、
前記複数の無線端末からデータを受信する第1の受信手段と、を有し、
前記無線端末は、
前記アクセスポイントにデータを送信する第2の送信手段と、
前記アクセスポイントからデータを受信する第2の受信手段と、を有し、
前記第1の送信手段は、
所定期間毎に、前記複数の無線端末各々へのデータが多重化されたマルチキャスト通信フレームを送信し、
前記第2の受信手段は、
前記マルチキャスト通信フレームを受信して、当該フレームから自無線端末宛のデータを抽出する。
また、本発明の第2の態様では、アクセスポイントが、複数の無線端末各々のデータ送信タイミングを規定するマルチキャストCTS(Clear to Send)を送信し、複数の無線端末各々が、マルチキャストCTSを受信した場合に、当該マルチキャストCTSで規定された自無線端末の送信タイミングに従ってアクセスポイント宛の通信フレームを送信する。
例えば、本発明の第2の態様は、複数の無線端末と、アクセスポイントとを有する無線通信システムであって、
前記アクセスポイントは、
前記複数の無線端末にデータを送信する第1の送信手段と、
前記複数の無線端末からデータを受信する第1の受信手段と、を有し、
前記無線端末は、
前記アクセスポイントにデータを送信する第2の送信手段と、
前記アクセスポイントからデータを受信する第2の受信手段と、を有し、
前記第1の受信手段は、
所定期間毎に、前記複数の無線端末各々のデータ送信タイミングを規定するマルチキャストCTS(Clear to Send)を前記第1の送信手段に送信させて、前記複数の端末各々から通信フレームを受信し、
前記第2の送信手段は、
前記第2の受信手段がマルチキャストCTSを受信した場合に、当該マルチキャストCTSで規定された自無線端末の送信タイミングに従って前記アクセスポイント宛の通信フレームを送信する。
また、本発明の第3の態様では、アクセスポイントが、複数の無線端末各々へのデータが多重化されたマルチキャスト通信フレームを送信し、複数の無線端末各々が、マルチキャスト通信フレームを受信し、当該フレームから自無線端末宛のデータを抽出すると共に、自無線端末宛のデータの当該フレームにおける位置に応じて定まるタイミングで、アクセスポイント宛の通信フレームを送信する。
例えば、本発明の第3の態様は、複数の無線端末と、アクセスポイントとを有する無線通信システムであって、
前記アクセスポイントは、
前記複数の無線端末にデータを送信する第1の送信手段と、
前記複数の無線端末からデータを受信する第1の受信手段と、を有し、
前記無線端末は、
前記アクセスポイントにデータを送信する第2の送信手段と、
前記アクセスポイントからデータを受信する第2の受信手段と、を有し、
前記第1の送信手段は、
所定時間毎に、前記複数の無線端末各々へのデータが多重化されたマルチキャスト通信フレームを送信し、
前記第2の受信手段は、
前記マルチキャスト通信フレームを受信して、当該フレームから自無線端末宛のデータを抽出し、
前記第2の送信手段は、
前記第2の受信手段が抽出した自無線端末宛のデータの前記マルチキャスト通信フレームにおける位置に応じて定まるタイミングで、前記アクセスポイント宛の通信フレームを送信する。
本発明によれば、アクセスポイントは、複数の無線端末各々宛のデータを一つのマルチキャスト通信フレームに纏めて送信できる。したがって、複数の無線端末各々宛のデータを別個の通信フレームで送信する場合に比べ、フレームのプリアンブル等によるオーバヘッドを低減できる。また、本発明によれば、アクセスポイントは、一つのマルチキャストCTSを用いて、複数の無線端末各々から通信フレームを受信できる。したがって、複数の無線端末各々との間で通信フレームの受信に先立ってRTS信号およびCTS信号のやり取りが生じる場合に比べ、オーバヘッドを低減できる。
以下、本発明の実施の形態を説明する。
<<第1実施形態>>
図1は本発明の第1実施形態が適用された無線LANシステムの概略図である。
図示するように、本実施形態の無線LANシステムは、アクセスポイント(AP)1と、AP1と無線通信を行う無線端末2と、AP1をインターネット等のネットワーク4に接続するためのルータ3と、を有する。
AP1は、自APの管轄エリアに存在する各無線端末2宛のデータが多重化されたマルチキャスト通信フレームを送信する。また、データの送信を許可する無線端末2を宛先とするCTS信号を送信し、該CTS信号の宛先の無線端末2から当該無線端末2のデータを格納したユニキャスト通信フレームを受信する。さらに、AP1は、無線端末2から送信される登録要求信号を受信し、該信号の送信元を自APの管轄エリアに存在する無線端末2として管理すると共に、無線端末2から送信される登録解除要求信号を受信し、該信号の送信元を管理対象から外す。
一方、無線端末2は、AP1が送信したマルチキャスト通信フレームを受信して、当該フレームから自無線端末2宛のデータを抽出する。また、AP1から自無線端末2宛のCTS信号を受信した場合に、データを格納したユニキャスト通信フレームをAP1に送信する。さらに、無線端末2は、接続先のAP1に登録要求信号を送信する。また、接続を解除するAP1に登録解除要求を送信する。
図2(A)は無線端末2からAP1に送信されるユニキャスト通信フレームを模式的に表した図である。図示するように、無線端末2からAP1に送信される通信フレームは、プリアンブル501と、ヘッダ502と、ペイロード503と、パリティ504と、を有する。プリアンブル501は、無線変調信号を受信側で復調するためのトレーニング信号である。ヘッダ502は、フレームの種類や機能を示す制御信号と、他の装置に対して無線信号の伝送を禁止する時間を示すデュアレーション期間と、送信元アドレスと、を含む。パリティ504は、ヘッダ502およびペイロード503の伝送誤りを検出するための信号である。ペイロード503には、該通信フレームを送信した無線端末2の通話相手のユニキャストアドレス5031と、該通話相手に送信する送信データのデータ長5032と、該送信データ5033と、を有する。
図2(B)はAP1から無線端末2に送信されるマルチキャスト通信フレームを模式的に表した図である。ここで、図2(A)に示すユニキャスト通信フレームと同じものには同じ符号を付している。AP1から無線端末2に送信されるマルチキャスト通信フレームが、ペイロード513の構成が、無線端末2からAP1に送信されるユニキャスト通信フレームのペイロード503と異なる。ペイロード513は、図示するように、AP1に接続する全ての無線端末2を宛先とすることを示すマルチキャストアドレス5131と、AP1に接続する無線端末2毎に設けられたデータユニット5132〜5132と、を有する。データユニット5132〜5132は、それぞれ、無線端末2のユニキャストアドレスおよび該無線端末2に送信する送信データのデータ長5133と、該送信データ5134と、を有する。
図2(C)はAP1から無線端末2に送信されるCTS信号のフレームを模式的に表した図である。図示するように、CTS信号フレームは、該フレームがCTS制御であることを示すCTSフレーム制御521と、信号送信の待ち時間を示すデュアレーション期間522と、宛先アドレス(信号送信を許可する無線端末2のアドレス)523と、CTSフレーム制御521、デュアレーション期間522および宛先アドレス523の伝送誤りを検出するためのパリティ524と、を有する。CTSフレーム制御521およびデュアレーション期間522がCTS信号フレームのヘッダに相当する。
図2(D)は無線端末2からAP1に送信される登録要求信号および登録解除要求信号のフレームを模式的に表した図である。図示するように、登録要求信号および登録解除要求信号のフレームは、該フレームが登録要求あるいは登録解除要求であることを示す要求種別531と、登録対象あるいは登録解除対象となる無線端末2のアドレス532と、要求種別531および宛先アドレス532の伝送誤りを検出するためのパリティ533と、を有する。要求種別531が登録要求信号フレームおよび登録解除要求信号フレームのヘッダに相当する。
図3はAP1の概略図である。図示するように、AP1は、無線受信部11と、無線送信部12と、通信制御部13と、有線IF(Interface)部14と、アンテナ15と、を有する。
無線受信部11は、アンテナ15を介して無線端末2からデータを受信し、該データを有線IF部14に出力する。図示するように、無線受信部11は、AFE(Analog Front End)部111と、AD(Analog Digital)変換部112と、フレーム検出部113と、受信バッファ114と、を有する。
AFE部111は、アンテナ15を介して無線端末2から送信された電波を受信し、これをアナログ信号に変換する。AD変換部112は、AFE部111が受信したアナログ信号をデジタル信号に変換し、フレーム検出部113に出力する。
フレーム検出部113は、AD変換部112より出力されたデジタル信号から信号フレームを検出する。検出した信号フレームが図2(A)に示すユニキャスト通信フレームの場合は、検出したユニキャスト通信フレームからペイロード503を抽出して、受信バッファ114に出力する。一方、抽出した信号フレームが図2(D)に示す登録要求信号フレームあるいは登録解除要求信号フレームの場合は、該信号フレームを通信制御部13に出力する。
受信バッファ114は、フレーム検出部113から受け取ったペイロード503をバッファリングし、それから該ペイロード503を、アドレスおよびデータ長を含むヘッダとデータとからなる受信データとして、有線IF部14に出力する。
無線送信部12は、送信バッファ121と、マルチキャスト通信フレーム生成部122と、DA変換部123と、AFE部124と、を有する。
送信バッファ121は、アドレスおよびデータ長を含むヘッダとデータとからなる送信データを、有線IF部14から受信してバッファリングする。
マルチキャスト通信フレーム生成部122は、通信制御部13よりの指示に従い送信バッファ121に格納されている、自AP1の管轄エリアに存在する各無線端末2宛のデータを読み出して、これらの送信データとマルチキャストアドレスとをペイロードに格納した、図2(B)に示すようなマルチキャスト通信フレームを生成し、これをDA変換部123に出力する。
DA変換部123は、マルチキャスト通信フレーム生成部122より出力されたマルチキャスト通信フレーム、および、通信制御部13より出力されたCTS信号フレームをアナログ信号に変換する。AFE部124は、DA変換部123より出力されたアナログ信号を電波に変換してアンテナ15から送信する。
通信制御部13は、端末管理部131と、通信指示部132と、CTS生成部133と、を有する。
端末管理部131は、自AP1の管轄エリアに存在する無線端末2を管理するための端末管理テーブル(不図示)を備える。端末管理部131は、無線受信部11より登録要求信号を受け取った場合に、該登録要求信号に含まれている無線端末2のアドレスを、該端末管理テーブルに追加する。また、無線受信部11より登録解除要求信号を受け取った場合に、該登録解除要求信号に含まれている無線端末2のアドレスを、該端末管理テーブルから削除する。
図4は端末管理部131の動作を説明するためのフロー図である。
端末管理部131は、通信フレーム検出部113から登録要求信号フレームを受信すると(S101でYES)、この登録要求信号フレームを解析して、送信元の無線端末2のアドレスを解析する。そして、該アドレスを端末管理テーブルに追加する(S102)。
それから、端末管理部131は、計測を行っているタイマTM、TUのうち、計測値が最小のタイマを特定する。そして、該タイマの計測値が所定時間t1を経過しているか否かを調べる(S103)。ここで、タイマTMはマルチキャスト通信フレームの送信タイミングを検出するためのものであり、タイマTUxはアドレスxを持つ無線端末宛のCTS信号フレームの送信タイミングを検出するためのものである。なお、所定時間t1は少なくともデュアレーション時間よりも長い時間に設定する。経過している場合は(S103でYES)、登録要求信号フレームの送信元の無線端末2のアドレスxに対応付けたタイマTUxを設定し、該タイマTUxの計測を開始する(S104)。経過していない場合は(S103でNO)、経過するのを待つ。それから、登録要求信号フレームの送信元の無線端末2のアドレスxに対応付けたタイマTUxを設定し、該タイマTUxの計測を開始する(S104)。
次に、端末管理部131は、タイマTMが停止中であるか否かを調べる(S105)、停止中の場合は(S105でYES)、計測を行っているタイマTUのうち、計測値が最小のタイマを特定する。そして、該タイマの計測値が所定時間t1を経過しているか否かを調べる(S106)。経過している場合は(S106でYES)、タイマTMの計測を開始する(S107)。経過していない場合は(S106でNO)、経過するのを待つ。それから、タイマTMの計測を開始する(S107)。
また、端末管理部131は、通信フレーム検出部113から登録解除要求信号フレームを受信すると(S111でYES)、この登録解除要求信号フレームを解析して、送信元の無線端末2のアドレスxを解析する。そして、該アドレスxを端末管理テーブルから削除する(S112)。また、該アドレスxを持つ無線端末2に対応付けられて設けられているタイマTUxの計測を停止する(S113)。それから、端末管理部131は、端末管理テーブルに登録されている無線端末2のアドレス毎に設けられたタイマTUが全て停止中であるか否かを調べる(S114)。全て停止中の場合は(S114でYES)、タイマTMの計測を停止する(S115)。
図3に戻って説明を続ける。通信指示部132は、定期的に(送信データが音声の場合は例えば20ms毎に)、端末管理部131の端末管理テーブルにアドレスが登録されている各無線端末2を宛先とするマルチキャスト通信フレームの作成を無線送信部12に指示する。また、通信指示部132は、端末管理部131の端末管理テーブルにアドレスが登録されている無線端末2各々に対して、定期的に(送信データが音声の場合は例えば20ms毎に)、CTS信号フレームの作成をCTS生成部133に指示する。なお、CTS信号フレームの作成指示は、該CTS信号フレームに応答して無線端末2が送信するユニキャスト通信フレームが、他の無線端末2が送信するユニキャスト通信フレームおよびAP1が送信するマルチキャスト通信フレームと混信しないタイミングで行う。
図5は通信指示部132の動作を説明するためのフロー図である。
通信指示部132は、端末管理部131によって設定された計測中のタイマTM、TUのうち、所定時間t2を経過したタイマを検出すると(S201でYES)、該タイマが端末管理テーブルに登録されているいずれかの無線端末2のアドレスxに対応付けられたタイマTUxであるならばS203に進み、一方、タイマTMであるならばS205に進む(S202)。ここで、所定時間t2は通信品質によって定まる。例えば通信対象のデータが音声データの場合は20msとなる。
S203において、通信指示部132は、所定時間t2を経過したタイマTUxに対応付けられているアドレスxを伴うCTS生成指示をCTS生成部133に通知する。これを受けて、CTS生成部133は、該アドレスxを宛先とする図2(C)に示すようなCTS信号フレームを生成する。このCTS信号フレームは、DA変換部122でアナログ信号に変換された後、AFE部121から無線送信される。次に、通信指示部132は、所定時間t2を経過したタイマTUxの計測値を0にリセットする(S204)。その後、S201に戻る。
S205において、通信指示部132は、端末管理テーブルに登録されている各無線端末2のアドレスを伴うマルチキャスト通信フレーム生成指示をマルチキャスト通信フレーム生成部123に指示する。これを受けて、マルチキャスト通信フレーム生成部123は、送信バッファ124からマルチキャスト通信フレーム生成指示に付加されているアドレス各々の送信データ(1つのアドレスについて複数の送信データが送信バッファ124に格納されている場合は最先の送信データ)を送信バッファ124から読み出す。そして、これらの送信データを格納した図2(A)に示すようなマルチキャスト通信フレームを生成する。このマルチキャスト通信フレームは、DA変換部122でアナログ信号に変換された後、AFE部121から無線送信される。次に、通信指示部132は、所定時間t2を経過したタイマTMの計測値を0にリセットする(S204)。その後、S201に戻る。
図3に戻って説明を続ける。CTS生成部133は、通信指示部132より受け取ったCTS信号フレームの作成指示に従い、該指示で指定されている無線端末2のアドレスを宛先とする、図2(C)に示すようなCTS信号フレームを生成し、これを無線送信部12に出力する。
有線IF部14は、無線受信部11より受信したデータをルータ3に出力する。また、ルータ3より受信した自AP1の管轄エリアに存在する各無線端末2宛のデータを無線送信部12に出力する。
図6は無線端末2の概略図である。図示するように、無線端末2は、無線受信部21と、無線送信部22と、通信制御部23と、アプリケーション処理部24と、アンテナ25と、を有する。
無線受信部21は、アンテナ25を介してAP1からデータを受信して、アプリケーション処理部24に出力する。図示するように、無線受信部21は、AFE部211と、AD変換部212と、フレーム検出部213と、受信バッファ214と、を有する。
AFE部211は、アンテナ25を介してAP1から送信された電波を受信し、これをアナログ信号に変換する。AD変換部212は、AFE部211が受信したアナログ信号をデジタル信号に変換し、フレーム検出部213に出力する。
フレーム検出部213は、AD変換部212より出力されたデジタル信号から信号フレームを検出する。検出した信号フレームが図2(B)に示すマルチキャスト通信フレームの場合は、該通信フレームのペイロード513から自無線端末2のアドレスを持つデータユニット5132を抽出して、受信バッファ214に出力する。一方、抽出した信号フレームが図2(C)に示すCTS信号フレームである場合は、該信号フレームを通信制御部23に出力する。
受信バッファ214は、フレーム検出部213から受け取ったデータユニット5132をバッファリングし、それから該データユニット5132を、アドレスおよびデータ長を含むヘッダとデータとからなる受信データとして、アプリケーション処理部24に出力する。
無線送信部22は、送信バッファ221と、ユニキャスト通信フレーム生成部222と、DA変換部223と、AFE部224と、を有する。
送信バッファ221は、アドレスおよびデータ長を含むヘッダとデータとからなる送信データを、アプリケーション処理部24から受信してバッファリングする。
ユニキャスト通信フレーム生成部222は、通信制御部23よりの指示に従い送信バッファ221に格納されている送信データを読み出して、該送信データをペイロードに格納した、図2(A)に示すようなユニキャスト通信フレームを生成し、これをDA変換部223に出力する。
DA変換部223は、ユニキャスト通信フレーム生成部222より出力されたユニキャスト通信フレーム、および、通信制御部23より出力された登録要求信号フレーム、登録解除要求信号フレームをアナログ信号に変換する。AFE部224は、DA変換部223より出力されたアナログ信号を電波に変換してアンテナ25から送信する。
通信制御部23は、AP選定部231と、通信タイミング管理部232と、登録/解除要求生成部233と、を有する。
AP選定部231は、AFE部211で検出されたAP1各々の受信電波強度(各AP1はそれぞれ異なるキャリア周波数を用いているものとする)に基づいて接続先のAP1を選定する。選定されたAP1に接続するようにAFE部211、214を設定する。これにより、AFE211は、AP選定部231により設定されたAP1のキャリア周波数で受信電波を復調して、該AP1より送信された信号を受信する。また、AFE224は、AP選定部231により設定されたAP1のキャリア周波数でDA変換部223より出力されたアナログ信号を変調して、アンテナ25から接続先のAP1に電波を送信する。
通信タイミング管理部232は、AP1を宛先とするユニキャスト通信フレームの作成を無線送信部22に指示する。また、通信タイミング指示部232は、登録要求信号フレームおよび登録解除要求信号フレームの作成を登録/解除要求生成部233に指示する。なお、登録要求信号フレームおよび登録解除要求信号フレームの作成指示は、AP1および他の無線端末2から送信される信号と混信しないタイミングで行う。
図7は通信タイミング管理部232の動作を説明するための図である。
通信タイミング管理部232は、フレーム検出部213からCTS信号フレームを受け付けると(S301)、該CTS信号フレームを解析して、その宛先アドレスが自無線端末2であるか否かを調べる(S302)。自無線端末2の場合は(S302でYES)、ユニキャスト通信フレーム生成部222にユニキャスト通信フレームの生成を指示する(S303)。これを受けて、ユニキャスト通信フレーム生成部222は、SIFS期間を経過するのを待って送信バッファ124から送信データを読み出す。そして、該送信データを格納した図2(A)に示すようなユニキャスト通信フレームを生成する。このユニキャスト通信フレームは、DA変換部223でアナログ信号に変換された後、AFE部224から無線送信される。その後、通信タイミング管理部232は、該CTS信号フレームで指定されているデュアレーション期間を経過するのを待ち(S304)、それから、S301に戻る。
また、通信タイミング管理部232は、アプリケーション処理部24から通信開始の指示を受け付けると(S311)、乱数を生成して、該乱数に応じた期間中に無線受信部21(AFE部211)が接続先のAP1のキャリアを検出したか否かを判断し(S312)、該キャリアを検出していない場合は(S312でNO)、登録/解除要求生成部233に登録要求の生成を指示する(S313)。これを受けて、登録/解除要求生成部233は、図2(D)に示すような登録要求信号フレームを生成する。この登録要求信号フレームは、DA変換部223でアナログ信号に変換された後、AFE部224から無線送信される。その後、S301に戻る。
また、通信タイミング管理部232は、アプリケーション処理部24から通信終了の指示を受け付けると(S321)、乱数を生成して、該乱数に応じた期間中に無線受信部21(AFE部211)が接続先のAP1のキャリアを検出したか否かを判断し(S322)、該キャリアを検出していない場合は(S322でNO)、登録/解除要求生成部233に登録解除要求の生成を指示する(S323)。これを受けて、登録/解除要求生成部233は、図2(D)に示すような登録解除要求信号フレームを生成する。この登録解除要求信号フレームは、DA変換部223でアナログ信号に変換された後、AFE部224から無線送信される。その後、S301に戻る。
図3に戻って説明を続ける。登録/解除要求生成部233は、上述したように、通信タイミング指示部232より受け取った登録要求通信フレームあるいは登録解除要求通信フレームの作成指示に従い、AP1を宛先とする、図2(D)に示すような登録要求通信フレームあるいは登録解除要求通信フレームを生成し、これを無線送信部22に出力する。
アプリケーション処理部24は、通信相手への送信データを生成して無線送信部12に出力すると共に、通信相手からの受信データを無線受信部21から受け付ける。また、アプリケーション処理部24は、通信相手とのデータ送受の開始に先立って、通信開始の指示を通信制御部23に出力する。また、通信相手とのデータ送受を終了する場合には、通信終了の指示を通信制御部23に出力する。アプリケーション処理部24は、例えばVoIP処理を行うプログラムによって実現される。
上述したAP1は、例えば図8に示すような、CPU51と、プログラムが記憶されているプログラムメモリ52と、データが記憶されているデータメモリ53と、例えば有線LANを介して通信を行なう有線IF54と、無線LANを介して無線端末2と通信を行なう無線IF55と、これら各構成要素51〜55を相互接続する内部バス57と、を有するコンピュータシステムにおいて、CPU51がプログラムメモリ52に記憶されているプログラムを実行することで実現される。この場合、端末管理部131が保持する端末管理テーブルにはデータメモリ53が、有線IF部14には有線IF54が、そして、無線受信部11および無線送信部12には無線IF55が用いられる。
また、無線端末2は、図8において、有線IF54の代わりに、キーボード、マウス、マイク、ディスプレイ、スピーカなどの入出力装置が設けられたコンピュータシステムにおいて、CPU51がプログラムメモリ52に記憶されているプログラムを実行することで実現される。この場合、無線受信部21および無線送信部22には無線IF55が用いられる。
次に、上記構成の無線LANシステムの動作を説明する。
図9は本発明の第1実施形態が適用された無線LANシステムにおけるデータのやり取りを説明するための図である。ここでは、AP1に2つの無線端末2(端末A、端末B)が接続する場合を例にとり説明する。
AP1において、通信指示部132は、マルチキャスト通信フレーム送信タイミングを計測するタイマTMが所定時間t2(通信品質によって定まる時間、例えば通信対象のデータが音声データの場合は20ms)を経過したことを検出すると、マルチキャスト通信フレーム生成部122にマルチキャスト通信フレームの生成指示を出力する。これを受けて、マルチキャスト通信フレーム生成部122は、端末A宛のデータユニット5132を含むマルチキャスト通信フレームを生成し、DA変換部123、AFE部124を介して、アンテナ15から送信する(T101)。端末Aは、このマルチキャスト通信フレームを受信し、該通信フレームのペイロード513から自端末A宛のデータユニット5132を抽出する。
また、AP1において、通信指示部132は、端末A宛のCTS信号フレーム送信タイミングを計測するタイマTUaが所定時間t2を経過したことを検出すると、CTS生成部133にCTS信号フレームの生成指示を出力する。これを受けて、CTS生成部133は、端末A宛のCTS信号フレームを生成し、DA変換部123、AFE部124を介して、アンテナ15から送信する(T102)。
AP1に接続中の端末Aにおいて、通信タイミング管理部232は、無線受信部21から自端末A宛のCTS信号フレームを受信すると、ユニキャスト通信フレーム生成部222にユニキャスト通信フレームの生成指示を出力する。これを受けて、ユニキャスト通信フレーム生成部222は、送信データ含むユニキャスト通信フレームを生成し、DA変換部223、AFE部224を介して、アンテナ25から送信する(T201)。AP1は、このユニキャスト通信フレームを受信し、該通信フレームのペイロード503から受信データを抽出する。
AP1に未接続の端末Bにおいて、アプリケーション処理部24から通信開始を指示された通信タイミング管理部232は、無線受信部21から他端末宛のCTS信号フレームを受信すると、該CTS信号フレームで規定されているデュアレーション期間t1を経過するのを待ち、その後、AP1および他の端末が信号を出力していないことを確認してから、登録/解除要求生成部233に登録要求信号フレームの生成を指示する。これを受けて、登録/解除要求生成部233は、登録要求信号フレームを生成し、DA変換部223、AFE部224を介して、アンテナ25から送信する(T301)。AP1は、この登録要求信号フレームを受信し、端末Bを端末管理テーブルに追加すると共に、端末Bに対応付けたタイマTUbを設定し、このタイマTUbの計測を開始する(T103)。
AP1に接続中の端末Aにおいて、通信タイミング管理部232は、アプリケーション処理部24から通信終了を指示されると、無線受信部21から受信したCTS信号フレームで規定されているデュアレーション期間t1を経過していること、および、AP1および他の端末が信号を出力していないことを確認してから、登録/解除要求生成部233に登録解除要求信号フレームの生成を指示する。これを受けて、登録/解除解除要求生成部233は、登録解除要求信号フレームを生成し、DA変換部223、AFE部224を介して、アンテナ25から送信する(T202)。AP1は、この登録解除要求信号フレームを受信し、端末Aを端末管理テーブルから削除すると共に、端末Aに対応付けたタイマTUaの計測を終了する(T104)。
また、AP1において、通信指示部132は、マルチキャスト通信フレーム送信タイミングを計測するタイマTMが所定時間t2を経過したことを検出すると、マルチキャスト通信フレーム生成部122にマルチキャスト通信フレームの生成指示を出力する。これを受けて、マルチキャスト通信フレーム生成部122は、端末B宛のデータユニット5132を含むマルチキャスト通信フレームを生成し、DA変換部123、AFE部124を介して、アンテナ15から送信する(T105)。端末Bは、このマルチキャスト通信フレームを受信し、該通信フレームのペイロード513から自端末B宛のデータユニット5132を抽出する。
また、AP1において、通信指示部132は、端末B宛のCTS信号フレーム送信タイミングを計測するタイマTUbが所定時間t2を経過したことを検出すると、CTS生成部133にCTS信号フレームの生成指示を出力する。これを受けて、CTS生成部133は、端末B宛のCTS信号フレームを生成し、DA変換部123、AFE部124を介して、アンテナ15から送信する(T106)。
AP1に接続中の端末Bにおいて、通信タイミング管理部232は、無線受信部21から自端末B宛のCTS信号フレームを受信すると、ユニキャスト通信フレーム生成部222にユニキャスト通信フレームの生成指示を出力する。これを受けて、ユニキャスト通信フレーム生成部222は、送信データ含むユニキャスト通信フレームを生成し、DA変換部223、AFE部224を介して、アンテナ25から送信する(T302)。AP1は、このユニキャスト通信フレームを受信し、該通信フレームのペイロード503から受信データを抽出する。
以上、本発明の第1実施形態について説明した。
本実施形態によれば、AP1は、複数の無線端末2各々宛のデータを一つのマルチキャスト通信フレームに纏めて送信できる。したがって、複数の無線端末A各々宛のデータを別個のユニキャスト通信フレームで送信する場合に比べ、フレームのプリアンブル等によるオーバヘッドを低減できる。
<<第2実施形態>>
本実施形態の無線LANシステムは、第1実施形態の無線LANシステムにおいて、一つのマルチキャストCTSを用いて、複数の無線端末2各々から通信フレームを受信できるようにしている。なお、本実施形態の無線LANシステムの概略構成は、図1に示す第1実施形態の無線LANシステムと基本的に同様である。但し、AP1および無線端末2の動作が一部異なる。
本実施形態のAP1は、通信制御部13での処理が異なるのを除き、基本的に第1実施形態のものと同様である。第1実施形態との区別のために、通信制御部13を構成する端末管理部131、通信指示部132およびCTS生成部133を、本実施形態では端末管理部131A、通信指示部132AおよびCTS生成部133Aと呼ぶこととする。
端末管理部131Aは、自AP1の管轄エリアに存在する無線端末2を管理するための端末管理テーブル(不図示)を備える。端末管理部131Aは、無線受信部11より登録要求信号を受け取った場合に、該登録要求信号に含まれている無線端末2のアドレスを、該端末管理テーブルに追加する。また、無線受信部11より登録解除要求信号を受け取った場合に、該登録解除要求信号に含まれている無線端末2のアドレスを、該端末管理テーブルから削除する。
図10は端末管理部131Aの動作を説明するためのフロー図である。
端末管理部131Aは、通信フレーム検出部113から登録要求信号フレームを受信すると(S121でYES)、この登録要求信号フレームを解析して、送信元の無線端末2のアドレスを解析する。そして、該アドレスを端末管理テーブルに追加する(S122)。それから、端末管理部131Aは、タイマTM、TUが計測中であるか否かを調べる(S123)。ここで、タイマTMはマルチキャスト通信フレームの送信タイミングを検出するためのものであり、タイマTUはマルチキャストCTS信号フレームの送信タイミングを検出するためのものである。端末管理部131Aは、タイマTM、TUが計測中でない場合(S123でNO)、タイマTUをリセットして計測を開始する(S124)。それから、所定時間t3を経過するのを待って(S125)、タイマTMをリセットして計測を開始する(S126)。なお、所定時間t3は少なくともデュアレーション時間よりも長い時間に設定する。
また、端末管理部131Aは、通信フレーム検出部113から登録解除要求信号フレームを受信すると(S131でYES)、この登録解除要求信号フレームを解析して、送信元の無線端末2のアドレスxを解析する。そして、該アドレスxを端末管理テーブルから削除する(S312)。それから、端末管理部131Aは、端末管理テーブルに登録されている無線端末2があるか否かを調べる(S133)。端末管理テーブルに登録されている無線端末2が存在しない場合は、タイマTU、TMの計測を中止する(S134)。
通信指示部132Aは、定期的に(送信データが音声の場合は例えば20ms毎に)、端末管理部131Aの端末管理テーブルにアドレスが登録されている各無線端末2を宛先とするマルチキャスト通信フレームの作成を無線送信部12に指示する。また、通信指示部132Aは、定期的に(受信データが音声の場合は例えば20ms毎に)、端末管理部131Aの端末管理テーブルにアドレスが登録されている全ての無線端末2に対するマルチキャストCTS信号フレームの作成をCTS生成部133Aに指示する。
なお、本実施形態で用いるマルチキャストCTS信号フレームは、図2(C)に示すCTS信号フレームと基本的に同様である。但し、デュアレーション期間522は、無線端末1台当たりのデュアレーション期間に、AP1に対する無線端末2の最大同時接続数を乗算することで得られる期間となる。また、宛先アドレス523は、端末管理部131Aの端末管理テーブルにアドレスが登録されている全ての無線端末2各々のユニキャスト通信フレームの送信順番が記述される。
図11はマルチキャストCTS信号フレームの宛先アドレスを模式的に表した図である。IEEE802.11によれば、CTS信号フレームがユニキャストの場合、宛先アドレスには、宛先の無線端末2のMACアドレス(48ビット)が記述される。また、CTS信号フレームがマルチキャストの場合、固定値の上位25ビットと、マルチキャストIPアドレスの下位23ビットとからなるビット列(48ビット)が記述される。なお、マルチキャストのIPアドレスは上位4ビットがマルチキャストであることを示す固定値"1110"であり、下位28ビットは(全て"0"などの一部の予約値を除いて)自由に設定できる。本実施形態のマルチキャストCTS信号フレームは、上述のIEEE802.11が想定しているマルチキャストCTS信号フレームと区別できるようにするために、例えば図11に示す宛先アドレスの構成を採用する。
すなわち、上位25ビットは、IEEE802.11が規定しているマルチキャストCTS信号フレームの宛先アドレスと同様の固定値とする(1101)。また、26ビット目を"0"に固定する(1102)。そして、残りの27ビット目〜48ビット目の各々を無線端末2に割り当てる(1103)。ビット値"0"の場合に、該ビットに割り当てられた無線端末2へのCTS発行「無し」とし、ビット値"1"の場合に、該ビットに割り当てられた無線端末2へのCTS発行「有り」とする。なお、27ビット目〜48ビット目の各ビットに割り当てられている無線端末2の特定は、ビット位置と無線端末2のアドレスとの対応を示すアドレス管理テーブルをAP1の通信指示部132Aに予め登録しておき、このアドレス管理テーブルに従って行なうようにしてもよい。あるいは、無線端末2が送信する登録要求あるいは登録解除要求に、自無線端末2に割り当てるビット位置あるいは割り当てたビット位置を含め、通信指示部132Aが無線受信部11から受信した登録要求あるいは登録解除要求の送信元アドレスと、該登録要求あるいは登録解除要求に含まれているビット位置とに基づいて、アドレス管理テーブルに、ビット位置と無線端末2のアドレスとの対応を追加あるいは削除するようにしてもよい。
図12は通信指示部132Aの動作を説明するためのフロー図である。
通信指示部132Aは、端末管理部131によって設定された計測中のタイマTM、TUのいずれかが所定時間t4を経過したことを検出すると(S211でYES)、該タイマがタイマTUであるならばS213に進み、一方、タイマTMであるならばS215に進む(S212)。ここで、所定時間t4は通信品質によって定まる。例えば通信対象のデータが音声データの場合は、20ms×(AP1に対する無線端末2の最大同時接続数)となる。
S213において、通信指示部132Aは、端末管理テーブルに登録されているアドレス各々について、例えば上述のアドレス管理テーブルを用いて、当該アドレスを持つ無線端末2に割り当てられている宛先アドレス(48ビット)のビット位置を特定する。そして、特定した宛先アドレスの各ビット位置をCTS生成部133Aに通知して、マルチキャストCTS信号フレームの生成を指示する。これを受けて、CTS生成部133Aは、通信指示部132Aより通知された宛先アドレスの各ビット位置のビットがCTS発行「有り」を示すビット値に設定されたマルチキャストCTS信号フレームを生成する(図2(C)、図11参照)。このCTS信号フレームは、DA変換部122でアナログ信号に変換された後、AFE部121から無線送信される。次に、通信指示部132Aは、タイマTUの計測値を0にリセットする(S214)。その後、S211に戻る。
S215において、通信指示部132Aは、端末管理テーブルに登録されている各無線端末2のアドレスを伴うマルチキャスト通信フレーム生成指示をマルチキャスト通信フレーム生成部123に指示する。これを受けて、マルチキャスト通信フレーム生成部123は、送信バッファ124からマルチキャスト通信フレーム生成指示に付加されているアドレス各々の送信データ(1つのアドレスについて複数の送信データが送信バッファ124に格納されている場合は最先の送信データ)を送信バッファ124から読み出す。そして、これらの送信データを格納した図2(A)に示すようなマルチキャスト通信フレームを生成する。このマルチキャスト通信フレームは、DA変換部122でアナログ信号に変換された後、AFE部121から無線送信される。次に、通信指示部132は、タイマTMの計測値を0にリセットする(S216)。その後、S211に戻る。
CTS生成部133Aは、通信指示部132Aより受け取ったマルチキャストCTS信号フレームの作成指示に従い、該指示で指定されている各ビット位置がCTS発行「有り」を示すビット値に設定されたマルチキャストCTS信号フレームを生成し、これを無線送信部12に出力する。
本実施形態の無線端末2は、通信制御部23での処理が異なるのを除き、基本的に第1実施形態のものと同様である。第1実施形態との区別のために、通信制御部23を構成する通信タイミング管理部232、登録/解除要求生成部233およびAP選定部231を、本実施形態では通信タイミング管理部232A、登録/解除要求生成部233AおよびAP選定部231Aと呼ぶこととする。
AP選定部231Aは、第1実施形態のAP選定部231と同様の処理を行う。すなわち、AFE部211で検出されたAP1各々の受信電波強度(各AP1はそれぞれ異なるキャリア周波数を用いているものとする)に基づいて接続先のAP1を選定し、選定したAP1に接続するようにAFE部211、214を設定する。
通信タイミング管理部232Aは、マルチキャストCTS信号フレームを解析して、AP1を宛先とするユニキャスト通信フレームの通信タイミングを決定し、該通信タイミングでユニキャスト通信フレームの作成を無線送信部22に指示する。また、通信タイミング管理部232Aは、マルチキャストCTS信号フレームの宛先アドレスを構成するビット列中の、自無線端末2に割り当てるビットのビット位置を、登録/解除要求生成部233Aに通知して、登録要求信号フレームおよび登録解除要求信号フレームの作成を指示する。
図13は通信タイミング管理部232Aの動作を説明するための図である。
通信タイミング管理部232Aは、フレーム検出部213からマルチキャストCTS信号フレームを受け付けると(S351)、該マルチキャストCTS信号フレームを解析して、宛先アドレスを構成するビット列中の自無線端末2に割り当てたビットのビット値がCTS発行「有り」であるか否かを調べる(S352)。CTS発行「有り」の場合は(S352でYES)、該宛先アドレスを構成するビット列中の、自無線端末2に割り当てたビットのビット位置に応じた期間(対応期間)を経過するのを待ち(S353)、それから、ユニキャスト通信フレーム生成部222にユニキャスト通信フレームの生成を指示する(S354)。ここで、ビット位置に応じた期間とは、ビット位置により定まる無線端末2の順番に、無線端末1台当たりのデュアレーション期間を乗じることで得られる期間である。上述したように、本実施形態では、マルチキャストCTS信号フレームの宛先アドレスを構成する48ビットの27ビット目に1番目の無線端末2を割り当て、28ビット目に2番目の無線端末2を割り当て、そして、48ビット目に22番目の無線端末2に割り当てるようにしている。さて、ユニキャスト通信フレーム生成部222は、通信タイミング管理部232Aからユニキャスト通信フレームの生成指示を受け付けると、SIFS期間を経過するのを待って送信バッファ124から送信データを読み出す。そして、該送信データを格納した図2(A)に示すようなユニキャスト通信フレームを生成する。このユニキャスト通信フレームは、DA変換部223でアナログ信号に変換された後、AFE部224から無線送信される。その後、通信タイミング管理部232は、該マルチキャストCTS信号フレームで指定されているデュアレーション期間522から上記のビット位置に応じた期間を差し引いた期間(残り期間)を経過するのを待ち(S355)、それから、S351に戻る。
また、通信タイミング管理部232Aは、アプリケーション処理部24から通信開始の指示を受け付けると(S361)、乱数を生成して、該乱数に応じた期間中に無線受信部21(AFE部211)が接続先のAP1のキャリアを検出したか否かを判断し(S362)、該キャリアを検出していない場合は(S362でNO)、登録/解除要求生成部233に登録要求の生成を指示する(S363)。これを受けて、登録/解除要求生成部233は、図2(D)に示すような登録要求信号フレームを生成する。但し、登録要求信号フレームの要求種別531あるいはアドレス532に、マルチキャストCTS信号フレームの宛先アドレスを構成するビット列中の、自無線端末2に割り当てるビットのビット位置を含める。このビット位置は、他の無線端末2と重ならないように決定して予め登録/解除要求生成部233に設定しておいてもよいし、あるいは、通信タイミング管理部232Aが、マルチキャストCTS信号フレームを解析して、宛先アドレスを構成するビット列中のビット値がCTS発行「無し」に設定されているビット位置を調べ、該ビット位置を、自無線端末2に割り当てるビットのビット位置として、登録/解除要求生成部233に通知するようにしてもよい。この登録要求信号フレームは、DA変換部223でアナログ信号に変換された後、AFE部224から無線送信される。その後、S351に戻る。
また、通信タイミング管理部232Aは、アプリケーション処理部24から通信終了の指示を受け付けると(S371)、乱数を生成して、該乱数に応じた期間中に無線受信部21(AFE部211)が接続先のAP1のキャリアを検出したか否かを判断し(S372)、該キャリアを検出していない場合は(S372でNO)、登録/解除要求生成部233に登録解除要求の生成を指示する(S373)。これを受けて、登録/解除要求生成部233は、図2(D)に示すような登録解除要求信号フレームを生成する。但し、登録要求信号フレームの要求種別531あるいはアドレス532に、マルチキャストCTS信号フレームの宛先アドレスを構成するビット列中の、自無線端末2に割り当てられているビットのビット位置を含める。この登録解除要求信号フレームはDA変換部223でアナログ信号に変換された後、AFE部224から無線送信される。その後、S351に戻る。
次に、上記構成の無線LANシステムの動作を説明する。
図14は本発明の第2実施形態が適用された無線LANシステムにおけるデータのやり取りを説明するための図である。ここでは、AP1に2つの無線端末2(端末A、端末B)が接続する場合を例にとり説明する。
AP1において、通信指示部132Aは、マルチキャスト通信フレーム送信タイミングを計測するタイマTMが所定時間t4(通信品質によって定まる時間、例えば通信対象のデータが音声データの場合は20ms)を経過したことを検出すると、マルチキャスト通信フレーム生成部122にマルチキャスト通信フレームの生成指示を出力する。これを受けて、マルチキャスト通信フレーム生成部122は、端末A、B各々宛のデータユニット5132を含むマルチキャスト通信フレームを生成し、DA変換部123、AFE部124を介して、アンテナ15から送信する(T111、T113)。端末Aはこのマルチキャスト通信フレームを受信し、該通信フレームのペイロード513から自端末A宛のデータユニット5132を抽出する。同様に、端末Bはこのマルチキャスト通信フレームを受信し、該通信フレームのペイロード513から自端末B宛のデータユニット5132を抽出する。
また、AP1において、通信指示部132Aは、マルチキャストCTS信号フレーム送信タイミングを計測するタイマTUが所定時間t4を経過したことを検出すると、CTS生成部133AにCTS信号フレームの生成指示を出力する。これを受けて、CTS生成部133Aは、マルチキャストCTS信号フレームの宛先アドレスを構成するビット列中の、端末A、Bに割り当てられている各ビットのビット値をCTS発行「有り」に設定したマルチキャストCTS信号フレームを生成し、DA変換部123、AFE部124を介して、アンテナ15から送信する(T112、T114)。
AP1に接続中の端末Aにおいて、通信タイミング管理部232Aは、無線受信部21からマルチキャストCTS信号フレームを受信すると、該マルチキャストCTS信号フレームを解析して、該マルチキャストCTS信号フレームの宛先アドレスを構成するビット列中の、自端末Aに割り当てられているビットのビット値がCTS発行「有り」であることを確認する。そして、自端末Aに割り当てられているビットのビット位置に応じて定まる送信タイミングで、ユニキャスト通信フレーム生成部222にユニキャスト通信フレームの生成指示を出力する。これを受けて、ユニキャスト通信フレーム生成部222は、送信データ含むユニキャスト通信フレームを生成し、DA変換部223、AFE部224を介して、アンテナ25から送信する(T211、T212)。AP1はこのユニキャスト通信フレームを受信し、該通信フレームのペイロード503から受信データを抽出する。
同様に、AP1に接続中の端末Bにおいて、通信タイミング管理部232Aは、無線受信部21からマルチキャストCTS信号フレームを受信すると、該マルチキャストCTS信号フレームを解析して、該マルチキャストCTS信号フレームの宛先アドレスを構成するビット列中の、自端末Bに割り当てられているビットのビット値がCTS発行「有り」であることを確認する。そして、自端末Bに割り当てられているビットのビット位置に応じて定まる送信タイミングで、ユニキャスト通信フレーム生成部222にユニキャスト通信フレームの生成指示を出力する。これを受けて、ユニキャスト通信フレーム生成部222は、送信データ含むユニキャスト通信フレームを生成し、DA変換部223、AFE部224を介して、アンテナ25から送信する(T311、T312)。AP1はこのユニキャスト通信フレームを受信し、該通信フレームのペイロード503から受信データを抽出する。
以上、本発明の第2実施形態について説明した。
本実施形態も上記の第1実施形態と同様の効果を有する。また、本実施形態によれば、AP1は、一つのマルチキャストCTS信号フレームを用いて、複数の無線端末2各々からユニキャスト通信フレームを受信できる。したがって、複数の無線端末2各々との間でユニキャスト通信フレームの受信に先立ってRTS信号およびCTS信号のやり取りが生じる場合に比べ、オーバヘッドをさらに低減できる。
<<第3実施形態>>
本実施形態の無線LANシステムは、第3実施形態の無線LANシステムにおいて、マルチキャストCTSの代わりに、マルチキャスト通信フレームのペイロードに含まれている各無線端末2宛のデータユニットの順番およびデータ長を用いて、複数の無線端末2各々から通信フレームを受信できるようにしている。なお、本実施形態の無線LANシステムの概略構成は、図1に示す第1実施形態の無線LANシステムと基本的に同様である。但し、AP1および無線端末2の動作が一部異なる。
本実施形態のAP1は、通信制御部13での処理が異なるのを除き、基本的に第1実施形態のものと同様である。第1実施形態との区別のために、通信制御部13を構成する端末管理部131、通信指示部132およびCTS生成部133を、本実施形態では端末管理部131B、通信指示部132BおよびCTS生成部133Bと呼ぶこととする。
端末管理部131Bは、自AP1の管轄エリアに存在する無線端末2を管理するための端末管理テーブル(不図示)を備える。端末管理部131Aは、無線受信部11より登録要求信号を受け取った場合に、該登録要求信号に含まれている無線端末2のアドレスを、該端末管理テーブルに追加する。また、無線受信部11より登録解除要求信号を受け取った場合に、該登録解除要求信号に含まれている無線端末2のアドレスを、該端末管理テーブルから削除する。
図15は端末管理部131Bの動作を説明するためのフロー図である。
端末管理部131Bは、通信フレーム検出部113から登録要求信号フレームを受信すると(S141でYES)、この登録要求信号フレームを解析して、送信元の無線端末2のアドレスを解析する。そして、該アドレスを端末管理テーブルに追加する(S142)。それから、端末管理部131Bは、タイマTMが計測中であるか否かを調べる(S143)。ここで、タイマTMはマルチキャスト通信フレームの送信タイミングを検出するためのものである。端末管理部131Bは、タイマTMが計測中でない場合(S143でNO)、タイマTMをリセットして計測を開始する(S144)。
また、端末管理部131Bは、通信フレーム検出部113から登録解除要求信号フレームを受信すると(S151でYES)、この登録解除要求信号フレームを解析して、送信元の無線端末2のアドレスxを解析する。そして、該アドレスxを端末管理テーブルから削除する(S152)。それから、端末管理部131Bは、端末管理テーブルに登録されている無線端末2があるか否かを調べる(S153)。端末管理テーブルに登録されている無線端末2が存在しない場合は、タイマTMの計測を中止する(S154)。
通信指示部132Bは、定期的に(送信データが音声の場合は例えば20ms毎に)、端末管理部131Bの端末管理テーブルにアドレスが登録されている各無線端末2を宛先とするマルチキャスト通信フレームの作成を無線送信部12に指示する。
図16は通信指示部132Bの動作を説明するためのフロー図である。
通信指示部132Bは、端末管理部131によって設定された計測中のタイマTMが所定時間t5を経過したことを検出すると(S221でYES)、S222に進む。ここで、所定時間t5は通信品質によって定まる。例えば通信対象のデータが音声データの場合は20ms×(AP1に対する無線端末2の最大同時接続数)となる。
S222において、通信指示部132Bは、端末管理テーブルに登録されている各無線端末2のアドレスを伴うマルチキャスト通信フレーム生成指示をマルチキャスト通信フレーム生成部123に指示する。これを受けて、マルチキャスト通信フレーム生成部123は、送信バッファ124からマルチキャスト通信フレーム生成指示に付加されているアドレス各々の送信データ(1つのアドレスについて複数の送信データが送信バッファ124に格納されている場合は最先の送信データ)を送信バッファ124から読み出す。そして、これらの送信データを格納した図2(A)に示すようなマルチキャスト通信フレームを生成する。このマルチキャスト通信フレームは、DA変換部122でアナログ信号に変換された後、AFE部121から無線送信される。次に、通信指示部132は、タイマTMの計測値を0にリセットする(S223)。その後、S221に戻る。
本実施形態の無線端末2は、フレーム検出部213および通信タイミング管理部232での処理が異なるのを除き、基本的に第1実施形態のものと同様である。第1実施形態との区別のために、フレーム検出部213および通信タイミング管理部232を、本実施形態ではフレーム検出部213Bおよび通信タイミング管理部232Bと呼ぶこととする。
フレーム検出部213Bは、AD変換部212より出力されたデジタル信号から信号フレームを検出する。検出した信号フレームが図2(B)に示すマルチキャスト通信フレームの場合は、該通信フレームのペイロード513から自無線端末2のアドレスを持つデータユニット5132を抽出して、受信バッファ214に出力する。また、フレーム検出部213Bは、該通信フレームのペイロード513に格納されている各データユニット5132の宛先アドレスが該ペイロード513における各データユニット5132の配列順に記述されたリストを生成し、該リストを通信タイミング管理部232Bに通知する。
通信タイミング管理部232Aは、フレーム検出部213Bより通知されたリストを用いて、AP1を宛先とするユニキャスト通信フレームの通信タイミングを決定し、該通信タイミングでユニキャスト通信フレームの作成を無線送信部22に指示する。また、通信タイミング指示部232Bは、登録要求信号フレームおよび登録解除要求信号フレームの作成を登録/解除要求生成部233に指示する。なお、登録要求信号フレームおよび登録解除要求信号フレームの作成指示は、AP1および他の無線端末2から送信される信号と混信しないタイミングで行う。
図17は通信タイミング管理部232Bの動作を説明するための図である。
通信タイミング管理部232Bは、フレーム検出部213からリストを受け付けると(S381)、該リストにおける自無線端末2のアドレスの記載順番に従って待ち期間を算出する(S382)。ここで、待ち期間は、自無線端末2のアドレスの該リストにおける記載順番に、無線端末1台当たりのデュアレーション期間を乗じることで得られる期間である。次に、通信タイミング管理部232Aは、上記の待ち期間を経過するのを待ち(S383)、それから、ユニキャスト通信フレーム生成部222にユニキャスト通信フレームの生成を指示する(S384)。これを受けて、ユニキャスト通信フレーム生成部222は、通信タイミング管理部232Bからユニキャスト通信フレームの生成指示を受け付けると、SIFS期間を経過するのを待って送信バッファ124から送信データを読み出す。そして、該送信データを格納した図2(A)に示すようなユニキャスト通信フレームを生成する。このユニキャスト通信フレームは、DA変換部223でアナログ信号に変換された後、AFE部224から無線送信される。その後、通信タイミング管理部232は、該リストに記載されているアドレスの数に、無線端末1台当たりのデュアレーション期間を乗じることで得られる期間から、上記の待ち期間を差し引いた期間(残り期間)を経過するのを待ち(S385)、それから、S381に戻る。
また、通信タイミング管理部232Bは、アプリケーション処理部24から通信開始の指示を受け付けると(S391)、乱数を生成して、該乱数に応じた期間中に無線受信部21(AFE部211)が接続先のAP1のキャリアを検出したか否かを判断し(S392)、該キャリアを検出していない場合は(S392でNO)、登録/解除要求生成部233に登録要求の生成を指示する(S393)。これを受けて、登録/解除要求生成部233は、図2(D)に示すような登録要求信号フレームを生成する。この登録要求信号フレームは、DA変換部223でアナログ信号に変換された後、AFE部224から無線送信される。その後、S381に戻る。
また、通信タイミング管理部232Bは、アプリケーション処理部24から通信終了の指示を受け付けると(S401)、乱数を生成して、該乱数に応じた期間中に無線受信部21(AFE部211)が接続先のAP1のキャリアを検出したか否かを判断し(S402)、該キャリアを検出していない場合は(S402でNO)、登録/解除要求生成部233に登録解除要求の生成を指示する(S403)。これを受けて、登録/解除要求生成部233は、図2(D)に示すような登録解除要求信号フレームを生成する。この登録解除要求信号フレームは、DA変換部223でアナログ信号に変換された後、AFE部224から無線送信される。その後、S381に戻る。
次に、上記構成の無線LANシステムの動作を説明する。
図18は本発明の第3実施形態が適用された無線LANシステムにおけるデータのやり取りを説明するための図である。ここでは、AP1に2つの無線端末2(端末A、端末B)が接続する場合を例にとり説明する。
AP1において、通信指示部132Bは、マルチキャスト通信フレーム送信タイミングを計測するタイマTMが所定時間t5(通信品質によって定まる時間、例えば通信対象のデータが音声データの場合は20ms)を経過したことを検出すると、マルチキャスト通信フレーム生成部122にマルチキャスト通信フレームの生成指示を出力する。これを受けて、マルチキャスト通信フレーム生成部122は、端末A、B各々宛のデータユニット5132を含むマルチキャスト通信フレームを生成し、DA変換部123、AFE部124を介して、アンテナ15から送信する(T121、T122)。端末Aはこのマルチキャスト通信フレームを受信し、該通信フレームのペイロード513から自端末A宛のデータユニット5132を抽出する。同様に、端末Bはこのマルチキャスト通信フレームを受信し、該通信フレームのペイロード513から自端末B宛のデータユニット5132を抽出する。
AP1に接続中の端末Aにおいて、通信タイミング管理部232Bは、無線受信部21から、マルチキャスト通信フレームのペイロード513に格納されている各データユニット5132の宛先アドレスが該ペイロード513における各データユニット513の配置順に記載されたリストを受信すると、自端末Aのアドレスの該リストにおける記載順に応じて定まる送信タイミングで、ユニキャスト通信フレーム生成部222にユニキャスト通信フレームの生成指示を出力する。これを受けて、ユニキャスト通信フレーム生成部222は、送信データ含むユニキャスト通信フレームを生成し、DA変換部223、AFE部224を介して、アンテナ25から送信する(T221、T222)。AP1はこのユニキャスト通信フレームを受信し、該通信フレームのペイロード503から受信データを抽出する。
同様に、AP1に接続中の端末Bにおいて、通信タイミング管理部232Bは、無線受信部21から、マルチキャスト通信フレームのペイロード513に格納されている各データユニット5132の宛先アドレスが該ペイロード513における各データユニット513の配置順に記載されたリストを受信すると、自端末Bのアドレスの該リストにおける記載順に応じて定まる送信タイミングで、ユニキャスト通信フレーム生成部222にユニキャスト通信フレームの生成指示を出力する。これを受けて、ユニキャスト通信フレーム生成部222は、送信データ含むユニキャスト通信フレームを生成し、DA変換部223、AFE部224を介して、アンテナ25から送信する(T321、T322)。AP1はこのユニキャスト通信フレームを受信し、該通信フレームのペイロード503から受信データを抽出する。
以上、本発明の第3実施形態について説明した。
本実施形態も上記の第2実施形態と同様の効果を有する。また、本実施形態によれば、AP1は、CTS信号フレームを用いることなく、複数の無線端末2各々からユニキャスト通信フレームを受信できる。したがって、複数の無線端末2各々との間でユニキャスト通信フレームの受信に先立ってRTS信号およびCTS信号のやり取りが生じる場合に比べ、オーバヘッドをさらに低減できる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で数々の変形が可能である。
例えば、上記の実施形態では、AP1および無線端末2の各々において、通信フレーム(マルチキャスト通信フレーム、ユニキャスト通信フレーム)受領後のACK信号送信を省略しているが、本発明はこれに限定されない。AP1および無線端末2の各々において、通信フレーム(マルチキャスト通信フレーム、ユニキャスト通信フレーム)受領後にACK信号を送信するようにしてもよい。
また、上述したAP1、無線端末2の各構成は、図8に示すような一般的なコンピュータで実現されるものに限られない。ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積ロジックICによりハード的に実行されるものでもよいし、あるいは、DSP(Digital Signal Processor)など計算機によりソフトウエア的に実行されるものでもよい。
図1は本発明の第1実施形態が適用された無線LANシステムの概略図である。 図2(A)は無線端末2からAP1に送信されるユニキャスト通信フレームを模式的に表した図であり、図2(B)はAP1から無線端末2に送信されるマルチキャスト通信フレームを模式的に表した図であり、図2(C)はAP1から無線端末2に送信されるCTS信号のフレームを模式的に表した図であり、そして、図2(D)は無線端末2からAP1に送信される登録要求信号および登録解除要求信号のフレームを模式的に表した図である。 図3はAP1の概略図である。 図4は端末管理部131の動作を説明するためのフロー図である。 図5は通信指示部132の動作を説明するためのフロー図である。 図6は無線端末2の概略図である。 図7は通信タイミング管理部232の動作を説明するための図である。 図8はAP1、無線端末2のハードウエア構成例を説明するための図である。 図9は本発明の第1実施形態が適用された無線LANシステムにおけるデータのやり取りを説明するための図である。 図10は端末管理部131Aの動作を説明するためのフロー図である。 図11はマルチキャストCTS信号フレームの宛先アドレスを模式的に表した図である。 図12は通信指示部132Aの動作を説明するためのフロー図である。 図13は通信タイミング管理部232Aの動作を説明するための図である。 図14は本発明の第2実施形態が適用された無線LANシステムにおけるデータのやり取りを説明するための図である。 図15は端末管理部131Bの動作を説明するためのフロー図である。 図16は通信指示部132Bの動作を説明するためのフロー図である。 図17は通信タイミング管理部232Bの動作を説明するための図である。 図18は本発明の第3実施形態が適用された無線LANシステムにおけるデータのやり取りを説明するための図である。 図19はRTS/CTSを用いない場合のDCFにおけるアクセス制御方法を説明するための図である。 図20はRTS/CTSを用いる場合のDCFによるアクセス制御方法を説明するための図である。
符号の説明
1…AP、2…無線端末、3…ルータ、4…ネットワーク、11…無線受信部、12…無線送信部、13…通信制御部、14…有線IF部、15…アンテナ、21…無線受信部、22…無線送信部、23…通信制御部、24…アプリケーション処理部

Claims (12)

  1. 複数の無線端末と、アクセスポイントとを有する無線通信システムであって、
    前記アクセスポイントは、
    前記複数の無線端末にデータを送信する第1の送信手段と、
    前記複数の無線端末からデータを受信する第1の受信手段と、を有し、
    前記無線端末は、
    前記アクセスポイントにデータを送信する第2の送信手段と、
    前記アクセスポイントからデータを受信する第2の受信手段と、を有し、
    前記第1の送信手段は、
    所定時間毎に、前記複数の無線端末各々へのデータが多重化されたマルチキャスト通信フレームを送信し、
    前記第2の受信手段は、
    前記マルチキャスト通信フレームを受信して、当該フレームから自無線端末宛のデータを抽出すること
    を特徴とする無線通信システム。
  2. 請求項1に記載の無線通信システムであって、
    前記第1の受信手段は、
    前記複数の無線端末各々について、前記所定時間毎に、当該無線端末を宛先とするCTS(Clear to Send)を、前記複数の無線端末間でそれぞれ異なり、且つ前記マルチキャスト通信フレームとは異なる送信タイミングで前記第1の送信手段に送信させて、当該無線端末から通信フレームを受信し、
    前記第2の送信手段は、
    前記第2の受信手段が自無線端末宛のCTSを受信した場合に、前記アクセスポイント宛の通信フレームを送信すること
    を特徴とする無線通信システム。
  3. 複数の無線端末と、アクセスポイントとを有する無線通信システムであって、
    前記アクセスポイントは、
    前記複数の無線端末にデータを送信する第1の送信手段と、
    前記複数の無線端末からデータを受信する第1の受信手段と、を有し、
    前記無線端末は、
    前記アクセスポイントにデータを送信する第2の送信手段と、
    前記アクセスポイントからデータを受信する第2の受信手段と、を有し、
    前記第1の受信手段は、
    所定時間毎に、前記複数の無線端末各々のデータ送信タイミングを規定するマルチキャストCTS(Clear to Send)を前記第1の送信手段に送信させて、前記複数の端末各々から通信フレームを受信し、
    前記第2の送信手段は、
    前記第2の受信手段がマルチキャストCTSを受信した場合に、当該マルチキャストCTSで規定された自無線端末の送信タイミングに従って前記アクセスポイント宛の通信フレームを送信すること
    を特徴とする無線通信システム。
  4. 請求項2に記載の無線通信システムであって、
    前記第1の送信手段は、
    前記所定時間毎に、前記マルチキャストCTSとは異なる送信タイミングで、前記複数の無線端末各々へのデータが多重化されたマルチキャスト通信フレームを送信し、
    前記第2の受信手段は、
    前記マルチキャスト通信フレームを受信して、当該フレームから自無線端末宛のデータを抽出すること
    を特徴とする無線通信システム。
  5. 複数の無線端末と、アクセスポイントとを有する無線通信システムであって、
    前記アクセスポイントは、
    前記複数の無線端末にデータを送信する第1の送信手段と、
    前記複数の無線端末からデータを受信する第1の受信手段と、を有し、
    前記無線端末は、
    前記アクセスポイントにデータを送信する第2の送信手段と、
    前記アクセスポイントからデータを受信する第2の受信手段と、を有し、
    前記第1の送信手段は、
    所定時間毎に、前記複数の無線端末各々へのデータが多重化されたマルチキャスト通信フレームを送信し、
    前記第2の受信手段は、
    前記マルチキャスト通信フレームを受信して、当該フレームから自無線端末宛のデータを抽出し、
    前記第2の送信手段は、
    前記第2の受信手段が抽出した自無線端末宛のデータの前記マルチキャスト通信フレームにおける位置に応じて定まるタイミングで、前記アクセスポイント宛の通信フレームを送信すること
    を特徴とする無線通信システム。
  6. 複数の無線端末と無線通信を行なうアクセスポイントであって、
    前記複数の無線端末にデータを送信する送信手段と、
    前記複数の無線端末からデータを受信する受信手段と、を有し、
    前記送信手段は、
    所定時間毎に、前記複数の無線端末各々へのデータが多重化されたマルチキャスト通信フレームを送信し、
    前記受信手段は、
    前記複数の無線端末各々について、前記所定時間毎に、当該無線端末を宛先とするCTS(Clear to Send)を、前記複数の無線端末間でそれぞれ異なり、且つ前記マルチキャスト通信フレームとは異なる送信タイミングで前記送信手段に送信させて、当該無線端末から通信フレームを受信すること
    を特徴とするアクセスポイント。
  7. 複数の無線端末と無線通信を行なうアクセスポイントであって、
    前記複数の無線端末にデータを送信する送信手段と、
    前記複数の無線端末からデータを受信する受信手段と、を有し、
    前記送信手段は、
    所定時間毎に、前記複数の無線端末各々のデータ送信タイミングを規定するマルチキャストCTS(Clear to Send)を送信すると共に、前記所定時間毎に、前記マルチキャストCTSとは異なる送信タイミングで、前記複数の無線端末各々へのデータが多重化されたマルチキャスト通信フレームを送信し、
    前記受信手段は、
    前記マルチキャストCTS(Clear to Send)の応答として、前記複数の無線端末各々から通信フレームを受信すること
    を特徴とするアクセスポイント。
  8. アクセスポイントと無線通信を行なう無線端末であって、
    前記アクセスポイントにデータを送信する送信手段と、
    前記アクセスポイントからデータを受信する受信手段と、を有し、
    前記受信手段は、
    前記アクセスポイントから複数の無線端末各々へのデータが多重化されたマルチキャスト通信フレームを受信して、当該フレームから自無線端末宛のデータを抽出すると共に、前記アクセスポイントから前記複数の無線端末各々のデータ送信タイミングを規定するマルチキャストCTS(Clear to Send)を受信し、
    前記送信手段は、
    前記受信手段が前記マルチキャストCTSを受信した場合に、当該マルチキャストCTSで規定された自無線端末の送信タイミングに従って前記アクセスポイント宛の通信フレームを送信すること
    を特徴とする無線端末。
  9. アクセスポイントと無線通信を行なう無線端末であって、
    前記アクセスポイントにデータを送信する送信手段と、
    前記アクセスポイントからデータを受信する受信手段と、を有し、
    前記受信手段は、
    前記アクセスポイントから複数の無線端末各々へのデータが多重化されたマルチキャスト通信フレームを受信して、当該フレームから自無線端末宛のデータを抽出し、
    前記送信手段は、
    前記受信手段が抽出した自無線端末宛のデータの前記マルチキャスト通信フレームにおける位置に応じて定まるタイミングで、前記アクセスポイント宛の通信フレームを送信すること
    を特徴とする無線端末。
  10. 複数の無線端末と、アクセスポイントとを有する無線通信システムのアクセス制御方法であって、
    前記アクセスポイントが、所定時間毎に、前記複数の無線端末各々へのデータが多重化されたマルチキャスト通信フレームを送信し、
    前記複数の無線端末各々が、前記マルチキャスト通信フレームを受信して、当該フレームから自無線端末宛のデータを抽出すること
    を特徴とするアクセス制御方法。
  11. 複数の無線端末と、アクセスポイントとを有する無線通信システムのアクセス制御方法であって、
    前記アクセスポイントが、所定時間毎に、前記複数の無線端末各々のデータ送信タイミングを規定するマルチキャストCTS(Clear to Send)を送信させて、前記複数の端末各々から通信フレームを受信し、
    前記複数の無線端末各々が、前記マルチキャストCTSを受信した場合に、当該マルチキャストCTSで規定された自無線端末の送信タイミングに従って前記アクセスポイント宛の通信フレームを送信すること
    を特徴とするアクセス制御方法。
  12. 複数の無線端末と、アクセスポイントとを有する無線通信システムのアクセス制御方法であって、
    前記アクセスポイントが、所定時間毎に、前記複数の無線端末各々へのデータが多重化されたマルチキャスト通信フレームを送信すると共に、前記複数の無線端末各々から通信フレームを受信し、
    前記複数の無線端末各々が、前記マルチキャスト通信フレームを受信して、当該フレームから自無線端末宛のデータを抽出し、当該抽出した自無線端末宛のデータの前記マルチキャスト通信フレームにおける位置に応じて定まるタイミングで、前記アクセスポイント宛の通信フレームを送信すること
    を特徴とするアクセス制御方法。
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