以下に本発明の最良の形態を説明するが、開示される発明と実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。本明細書中には記載されているが、発明に対応するものとして、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その発明に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が発明に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その発明以外の発明には対応しないものであることを意味するものでもない。
さらに、この記載は、明細書に記載されている発明の全てを意味するものではない。換言すれば、この記載は、明細書に記載されている発明であって、この出願では請求されていない発明の存在、すなわち、将来、分割出願されたり、補正により出現し、追加される発明の存在を否定するものではない。
請求項1のロック機構は、所定の位置に固定される固定部材(例えば、図18のスタンド枠10−1)、および固定部材に対して運動する可動部材(例えば、図18の装着部11−1)のうちの一方に所定の位置関係で設置される2枚のカム板(例えば、図20のカム板312およびカム板313)と、固定部材および可動部材のうちの他方に設置され、可動部材が固定部材に対して行う往復運動により、2枚のカム板の間を通過する経過において、可動部材のロックおよびアンロックを行うロックピン(例えば、図21のロックピン351)とを備えることを特徴とする。
請求項4のディスプレイスタンド(例えば、図1のスタンド10)は、本体の所定の位置に固定される固定部材(例えば、図18のスタンド枠10−1)と、固定部材に対して運動し、ディスプレイ装置(例えば、図18のテレビジョン受像機21−1)が着脱可能な可動部材(例えば、図18の装着部11−1)と、固定部材および可動部材のうちの一方に所定の位置関係で設置される2枚のカム板(例えば、図20のカム板312およびカム板313)と、固定部材および可動部材のうちの他方に設置され、可動部材が固定部材に対して行う往復運動により、2枚のカム板の間を通過する経過において、可動部材のロックおよびアンロックを行うロックピン(例えば、図21のロックピン351)とを備えることを特徴とする。
以下、図を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明を適用したスケーラブルTV(Television)システム(システムとは、複数の装置が論理的に集合した物をいい、各構成の装置が同一筐体中にあるか否かは問わない)の一実施の形態の構成例を示す斜視図であり、図2は、スケーラブルTVシステムの構成例を示す側面図である。
図1の例では、スケーラブルTVシステム1は、スタンド10と、スタンド10に着脱可能な9台のテレビジョン受像機21−1乃至21−9により構成されている。
なお、テレビジョン受像機21−1乃至21−9は、符号の枝番が異なるだけであり、同様の構成とされる。したがって、以下、適宜、テレビジョン受像機21−1を用いて説明するが、その説明は、その他のテレビジョン受像機21−2乃至21−9の説明としても適用される。
スタンド10には、縦3列×横3段に装着部11−1乃至11−9が設けられている。装着部11−1乃至11−9には、それぞれ、テレビジョン受像機21−1乃至21−9が装着されている。なお、説明の便宜上、装着部11−1乃至11−9の中には、図1または図2において図示がされていないものもある。
すなわち、スタンド10の最左列には、装着部11−1、装着部11−4、および装着部11−7が3段に設けられており、それぞれテレビジョン受像機21−1、テレビジョン受像機21−4、およびテレビジョン受像機21−7が装着されている。スタンド10の中央列には、図示せぬ装着部11−2、装着部11−5、および装着部11−8が3段に設けられており、それぞれテレビジョン受像機21−2、テレビジョン受像機21−5、およびテレビジョン受像機21−8が装着されている。スタンド10の最右列には、装着部11−3、装着部11−6、および装着部11−9(図2)が3段に設けられており、それぞれテレビジョン受像機21−3、テレビジョン受像機21−6、およびテレビジョン受像機21−9が装着されている。
なお、装着部11−1乃至装着部11−9は、符号の枝番が異なるだけであり、同様の構成とされる。したがって、以下、ある装着部(例えば、装着部11−1)を用いて説明したとしても、その説明は、その他の装着部(例えば、装着部11−2乃至11−9)の説明としても適用される。
図1の例においては、装着部11−1は、スタンド10に接するように閉じられている(固定されている)。この場合に、ユーザにより、装着部11−1に装着されたテレビジョン受像機21−1(または装着部11−1の前面自体)がスタンド10側に押し込まれることにより、装着部11−1は、図3に示されるように、スタンド10から解放され、スタンド10の手前に押し出され、スタンド10から突出する。また、スタンド10から突出した状態の装着部11−1は、再度、ユーザにより、スタンド10側に押し込まれることにより、スタンド10に対して接するように閉じられる。
以上のように装着部11−1乃至11−9を構成することで、図1に示されるように、各テレビジョン受像機21−1乃至21−9がより密接に配置されていたとしても、ユーザが、装着部11−1をスタンド10側に押し込むことにより、図3に示されるように、装着部11−1が、スタンド10から解放され、スタンド10の手前に押し出され、スタンド10に装着されている他のテレビジョン受像機21から突出した状態となる。これにより、ユーザは、装着部11−1からテレビジョン受像機21−1を簡単に取り外すことができる。
また、スタンド10から解放され、突出した状態の装着部11−1に、テレビジョン受像機21−1を装着し、再度、スタンド10側に押し込むことで、装着部11−1は、図1に示されるように、スタンド10に閉じられて固定される。
なお、図3の例においては、スタンド10から解放された装着部11−4に、テレビジョン受像機21−4が装着されることなく、再度、装着部11−4がスタンド10側に押し込まれて、スタンド10に固定された状態が示されている。
以上により、ユーザは、装着部11−1からのテレビジョン受像機21−1の着脱を簡単に行うことができる。
図1に戻って、スタンド10の3段目の装着部11−7乃至11−9の下段には、さらに、スケーラブルTVシステム1を構成するテレビジョン受像機の音声を出力するスピーカ(図示せぬ)が収納されるラック12−1乃至12−3がそれぞれ設けられ、その下段には、スケーラブルTVシステム1の電気系統(すなわち、スタンド10における各列の電気系統)がまとめられた電気ボックスが収納されるボックス13−1乃至13−3がそれぞれ設けられている。
なお、図示されないが、スタンド10の内部には、外側の支柱2本の他に、内部に2本の支柱が設けられ、さらに、上面と設置面の他に、内部に4段の台が設けられることにより、装着部11−1乃至11−9、ラック12−1乃至12−3、並びに、ボックス13−1乃至13−3にそれぞれ対応する縦3列×横5段の枠組みが構成されている。
したがって、以下、スタンド10を、装着部11−1乃至11−9、ラック12−1乃至12−3、並びに、ボックス13−1乃至13−3に対応させて個別に説明する際には、装着部11−1乃至11−9、ラック12−1乃至12−3、並びに、ボックス13−1乃至13−3に対応する枠組みを、適宜、それぞれ、スタンド枠10−1乃至10−15とも称する。
ここで、スケーラブルTVシステム1を構成するテレビジョン受像機の数は、9台に限定されるものではなく、また、スケーラブルTVシステム1を構成するテレビジョン受像機の配置も、図1に示したように、縦×横が、3×3に限定されるものではない。すなわち、スケーラブルTVシステム1は、装着部の列や段の数を変更して構成することにより、任意の複数台のテレビジョン受像機によって構成することが可能であり、スケーラブルTVシステム1を構成するテレビジョン受像機の配置は、その他、例えば、縦×横が、1×3や、2×3、2×5などとすることも可能である。
このようにスケーラブルTVシステム1は、任意の複数台のテレビジョン受像機を、横と縦それぞれに、任意の台数だけ配置して構成することができることから、「スケーラブル」なシステムであるということができる。
スケーラブルTVシステム1には、赤外線IR(Infrared Ray)を出射する図示せぬリモートコマンダが付随しており、ユーザは、このリモートコマンダを操作することにより、受信チャンネルや音量の変更、その他各種のコマンドを、スケーラブルTVシステム1の各テレビジョン受像機21−1乃至21−9に与えることができるようになっている。なお、リモートコマンダからの赤外線IRの受光部は、スケーラブルTVシステム1に一箇所に設けるようにしてもよいし、各テレビジョン受像機21−1乃至21−9毎に設けるようにしてもよい。
なお、リモートコマンダは、赤外線通信を行うものに限定されるものではなく、例えば、BlueTooth(商標)その他の無線通信を行うものを採用することが可能である。
スケーラブルTVシステム1を構成するテレビジョン受像機21−1乃至21−9は、それぞれ独立して動作を行う独立したテレビジョン受像機であり、図2に示されるように、薄型で構成される。すなわち、テレビジョン受像機21−1乃至21−9は、それぞれ、リモートコマンダからのコマンドを判断する制御ブロック、信号処理ブロック、およびチューナなどを内蔵しており、その前面には、例えば、14インチ(inch)や15インチなどのサイズで構成される薄型のLCD(Liquid Crystal Display)などで構成されるディスプレイが設けられている。
したがって、テレビジョン受像機21−1乃至21−9は、スタンド10から外され、他の場所に移動されたとしても、それぞれ1台のテレビジョン受像機として機能する。すなわち、テレビジョン受像機21−1乃至21−9は、それぞれ設置された場所において、図示せぬアンテナで受信されたテレビジョン放送信号のチャンネルをそれぞれ内蔵するチューナで選択し、選択したチャンネルの放送コンテンツの映像を、それぞれのディスプレイに表示させる。
一方、スケーラブルTVシステム1においては、各テレビジョン受像機21−1乃至21−9は、各装着部11−1乃至11−9に装着され、各装着部11−1乃至11−9がスタンド10に固定されたとき、スタンド10における自身の配置位置を認識することができる。
したがって、スタンド10に装着されているテレビジョン受像機21−1乃至21−9は、リモートコマンダからのコマンドと自身の配置位置に応じて、それぞれに設けられたディスプレイに、1つの放送コンテンツの映像を大きく表示させることができる。また、例えば、テレビジョン受像機21−1乃至21−9のうちの2×2だけが、自己のディスプレイに、1つの放送コンテンツの映像を大きく表示させ、その他のテレビジョン受像機は、別の放送コンテンツの映像を、自己のディスプレイに表示させるというようなことも可能である。
なお、このとき、例えば、スタンド10から、テレビジョン受像機21−1乃至21−9のいずれかが取り外されていたとしても、スタンド10に装着されている各テレビジョン受像機は、独立して動作を行うため、リモートコマンダからのコマンドと自身の配置位置に応じた映像を表示させることができる。
また、もちろん、スタンド10に装着されているテレビジョン受像機21−1乃至21−9は、単体で使用されるテレビジョン受像機と同様に、リモートコマンダからのコマンドをそれぞれ判断し、図示せぬアンテナで受信されたテレビジョン放送信号のチャンネルをそれぞれ内蔵するチューナで選択し、図1に示されるように、選択したチャンネルの放送コンテンツの映像を、それぞれのディスプレイに表示させることもできる。
図4および図5は、図1の装着部11−4の詳細な構成例を示す拡大斜視図である。図4の例においては、スタンド10(スタンド枠10−4)から解放され、スタンド枠10−4から突出した状態の装着部11−4が示されており、図5の例においては、スタンド枠10−4に接するように固定された状態の装着部11−4が示されている。
装着部11−4には、テレビジョン受像機21−4の背面に設けられるモニタパイプ41(図6)を引っ掛けて、テレビジョン受像機21−4をスタンド10に装着するためのモニタフック31、テレビジョン受像機21−4の電気的なブロックと、スタンド10(実際には、ボックス13−1に収納される電気ボックス)とを電気的に接続するためのコネクタ32、および、装着部11−4がスタンド10に固定されたときにテレビジョン受像機21−4の下部を装着部11−4に固定するためのモニタロック33が設けられている。
図4に示されるように、装着部11−4がスタンド枠10−4から解放され、スタンド枠10−4から突出した状態の場合、テレビジョン受像機21−4を着脱するため、モニタフック31、コネクタ32、およびモニタロック33は、装着部11−4の手前に突出した開状態となる。
開状態となった装着部11−4にテレビジョン受像機21−4が装着され、テレビジョン受像機21−4が装着された装着部11−4がスタンド枠10−4に固定された場合、モニタフック31およびモニタロック33は、それぞれ、テレビジョン受像機21−4のモニタパイプ41と、テレビジョン受像機21−4の下部を固定する。
これにより、テレビジョン受像機21−4は、装着部11−4の上部に設けられたモニタフック31と、装着部11−4の下部に設けられたモニタロック33により強固に固定される。
このとき、コネクタ32は、テレビジョン受像機21−4に設けられた接続コネクタに接続され、装着部11−4に装着されたテレビジョン受像機21−4に対して、例えば、図示せぬアンテナからのテレビジョン放送信号、ビデオレコーダなどからの映像および音声信号、電力、または所定の情報などを供給する。所定の情報には、スタンド10における配置位置の情報なども含まれる。
これにより、装着部11−4に装着されたテレビジョン受像機21−4は、スタンド10における自身の配置位置を認識することができる。
一方、図5に示されるように、テレビジョン受像機21−4が装着されずに、装着部11−4がスタンド枠10−4に固定された場合、モニタフック31、コネクタ32、およびモニタロック33は、スタンド枠10−4内に収納された閉状態となる。
これにより、装着部11−4にテレビジョン受像機21−4が装着されていなくても、モニタフック31、コネクタ32、およびモニタロック33は装着部11−4から突出したままにならないので、見栄えがよくなり、他のテレビジョン受像機に表示される映像を見る場合にも、ユーザの妨げになることが抑制される。
図6は、図1の装着部11−1とテレビジョン受像機21−1の構成例を示す拡大側面図である。図6の例においては、装着部11−1がスタンド枠10−1から解放され、スタンド枠10−1から突出した状態が示されている。
テレビジョン受像機21−1の背面には、モニタパイプ41が取り付けられており、モニタパイプ41を、装着部11−1に設けられたモニタフック31に引っ掛けることで、テレビジョン受像機21−1は、装着部11−1に装着される。
スタンド枠10−1には、パンタグラフ機構42の一方の端部が取り付けられており、装着部11−1には、パンタグラフ機構42の他方の端部が取り付けられている。すなわち、装着部11−1は、パンタグラフ機構42を介して、スタンド枠10−1に連結されている。
パンタグラフ機構42は、固定部材としてのスタンド枠10−1に対して、可動部材としての装着部11−1を、矢印43に示されるように、スタンド枠10−1と、スタンド枠10−1から所定の距離離れた位置を、平行に往復運動させるように構成されている。
したがって、固定部材としてのスタンド枠10−1から解放された可動部材としての装着部11−1は、スタンド枠10−1に対して、平行に、閉じたり、突出する運動、すなわち、平行往復運動を行うことができるようになる。
また、図6の装着部11−1のスタンド枠10−1側の下部には、左右にそれぞれ、スタンド枠10−1に設けられるロックカム部51−1および51−2(図7)に対応するロックピン部44−1および44−2が設けられている。
ユーザが、スタンド枠10−1から解放され、突出した状態の装着部11−1を、スタンド枠10−1側に押し込むことにより、ロックピン部44−1および44−2がロックカム部51−1および51−2に嵌合される。これにより、装着部11−1は、スタンド枠10−1に固定される。
また、ユーザがスタンド枠10−1に固定された装着部11−1を、スタンド枠10−1側にさらに押し込むことにより、ロックピン部44−1および44−2がロックカム部51−1および51−2から外れる。これにより、装着部11−1は、スタンド枠10−1から解放される。
すなわち、ロックピン部44−1および44−2は、ロックカム部51−1および51−2とともに、装着部11−1のスタンド枠10−1からの固定と解放(スタンド枠10−1に対しての装着部11−1の運動の停止および再開)を制御する。
図7は、図6のスタンド枠10−1を後方からみた構成例を示す斜視図である。なお、実際には、スタンド10(スタンド枠10−1乃至10−15)の内部が見えないように、スタンド10の背面には、図示せぬカバーが取り付けられている。
図7の例においては、テレビジョン受像機21−1が装着されている装着部11−1がスタンド枠10−1に固定され、パンタグラフ機構42がスタンド枠10−1の内部に収納された状態が示されている。
すなわち、スタンド枠10−1内において、装着部11−1に設けられたロックピン部44−1に対応する位置(図中左下)には、ロックカム部51−1が設けられており、図7の例においては、ロックピン部44−1がロックカム部51−1に嵌合されている。
なお、図7においては、図示されないが、スタンド枠10−1内における左右対称の位置には、ロックピン部44−2に対応するロックカム部51−2も設けられている。ロックピン部44−1および44−2、並びにロックカム部51−1および51−2の詳細は、図18以降で説明する。
また、図7の例においては、図6のパンタグラフ機構42は、剛性の向上を目的として、左右対称の2つのパンタグラフ機構42−1、およびパンタグラフ機構42−2(図8)で構成されている。
パンタグラフ機構42−1は、スタンド枠10−1内の一方の支柱61−1側(図中左側)に取り付けられ、スタンド枠10−1内の他方の支柱61−2(図8)側に取り付けられるパンタグラフ機構42−2と、3本のシャフト62乃至64を介して連結されている。
シャフト64には、さらに、細シャフト71を保持する連結用部材72−1および72−2が取り付けられている。この細シャフト71には、下端部がスタンド枠10−1に取り付けられたエアシリンダ81の上端部が取り付けられ、保持されている。エアシリンダ81の詳細は、図10を参照して後述する。
連結用部材72−2には、さらに、下端部がスタンド枠10−1に取り付けられたガススプリング82の上端部が取り付けられている。ガススプリング82の詳細は、図9を参照して後述する。
図8は、パンタグラフ機構42−2の詳細な構成例を示す側面図である。
なお、図8の例においては、スタンド枠10−1内の支柱61−2と、装着部11−1の支柱61−2側の枠101−2に取り付けられるパンタグラフ機構42−2を用いて説明するが、スタンド枠10−1内の支柱61−1と、装着部11−1の支柱61−1側の枠101−1に取り付けられるパンタグラフ機構42−1は、パンタグラフ機構42−2と左右対称であることが異なるだけであり、パンタグラフ機構42−2と同様の構成を有し、同様の動作を行う。
固定部材としてのスタンド枠10−1内の支柱61−2には、中央から下端にかけて、レール111と、レール111上を上下に移動可能なインナ112が設けられており、可動部材としての装着部11−1の枠101−2には、中央から下端にかけて、レール121と、レール121上を上下に移動可能なインナ122が設けられている。
パンタグラフ機構42−2は、アーム131およびアーム132により構成される。アーム131およびアーム132は、平行ピン133を用いて連結されており、平行ピン133を軸として、回動自在に構成されている。なお、連結部分の剛性を向上させるために、平行ピン133にベアリングを取り付けるようにしてもよい。
アーム131の一方の固定端は、枠101−2の上端に平行ピン141を用いて取り付けられ、他方の固定端は、支柱61−2に設けられているレール111上のインナ112に、平行ピン142を用いて取り付けられている。
アーム132の一方の固定端は、支柱61−2の上端に平行ピン143を用いて取り付けられ、他方の固定端は、枠101−2に設けられているレール121上のインナ122に、平行ピン144を用いて取り付けられている。
すなわち、インナ112とアーム131は、平行ピン142で取り付けられているため、アーム131は、インナ112に対して、平行ピン142を軸に回動自在となり、インナ112は、レール111上を上下に移動可能となる。同様に、インナ122とアーム132は、平行ピン144で取り付けられているため、アーム132は、インナ122に対して、平行ピン144を軸に回動自在となり、インナ122は、レール121上を上下に移動可能となる。
以上のようなパンタグラフ機構42−2が構成されることにより、固定部材としての支柱61−2に対して、可動部材としての装着部11−1の枠101−2は、平行運動、かつ、往復運動を行うことができる。
また、固定部材としての支柱61−1に対して、可動部材としての装着部11−1の枠101−1を、平行運動、かつ、往復運動可能にするパンタグラフ機構42−1が、パンタグラフ機構42−2と左右対称に構成される。したがって、装着部11−1の左右の枠101−1および101−2に、2つのパンタグラフ機構42−1および42−2を介して、スタンド枠10−1が連結されるので、可動部材としての装着部11−1の動きのバランスを取ることができる。
図8の例において、パンタグラフ機構42−2のアーム131には、シャフト62を保持するためのシャフトホルダ151、および、シャフト64を保持するためのシャフトホルダ152が設けられている。パンタグラフ機構42−2のアーム131のシャフトホルダ151および152は、パンタグラフ機構42−1のアーム131に同様にして設けられたシャフトホルダ151および152とともに、シャフト62およびシャフト63を保持することにより、パンタグラフ機構42−1と42−2を連結している。
また、パンタグラフ機構42−2のアーム132には、シャフト63を保持するためのシャフトホルダ153が設けられている。パンタグラフ機構42−2のアーム132のシャフトホルダ153は、パンタグラフ機構42−1のアーム132に同様にして設けられたシャフトホルダ153とともに、シャフト62およびシャフト63を保持することにより、パンタグラフ機構42−1と42−2を連結している。
これにより、パンタグラフ機構42−1および42−2の剛性は向上される。
以上のようにパンタグラフ機構42−1および42−2を構成することにより、可動部材としての装着部11−1は、左右で支持されるので、固定部材としてのスタンド枠10−1に対して、安定した状態で往復運動を行うことができる。
次に、図9を参照して、パンタグラフ機構42−2に取り付けられるガススプリングを説明する。
図9は、パンタグラフ機構42−2へのガススプリング82の取り付け例を示す側面図である。なお、図9においては、装着部11−1として、図8の枠101−2だけでなく、装着部11−1の前面板11−1aも示されており、スタンド枠10−1として、図8の支柱61−2だけでなく、支柱61−2を固定する支柱固定台171も示されている。また、図9のアーム132においては、シャフトホルダ153が省略されている。
図9のアーム131には、シャフトホルダ152により保持されるシャフト64を介して、連結用部材72−2が取り付けられている。
ガススプリング82は、この連結用部材72−2の図中奥側に、下部の固定端82aが、固定部材172を用いて、スタンド枠10−1の支柱固定台171に固定され、上部の可動端82bが平行ピン174を用いて固定されて、パンタグラフ機構42−2に取り付けられている。
なお、ガススプリング82の固定端82aおよび可動端82bは、平行ピン173および平行ピン174を用いて固定されており、それぞれ、支柱固定台171および連結用部材72−2に対して自由に角度を変えることができる。
ガススプリング82は、内部に窒素などの気体が充填されることで、所定の長さまで伸張可能な伸張能力を有している。
ガススプリング82が収縮している場合、ガススプリング82の伸張能力により、ガススプリング82の可動端82bは、図中上方へ動き、この動きに伴って、ガススプリング82の可動端82bに取り付けられた連結用部材72−2が上方へ押し上げられる。
連結用部材72−2が押し上げられると、パンタグラフ機構42−2のアーム131に取り付けられたインナ112、およびアーム132に取り付けられたインナ122は、矢印uに示されるように、レール111およびレール121に沿ってそれぞれ上昇し、同時に、アーム131の固定端と、固定端に平行ピン141を用いて取り付けられた装着部11−1の枠101−2は、矢印A方向へ動く。
なお、この動作は、パンタグラフ機構42−1においても同様に行われる。すなわち、連結用部材72−2が押し上げられると、パンタグラフ機構42−1のアーム131に取り付けられたインナ112、およびアーム132に取り付けられたインナ122は、レール111およびレール121に沿って、矢印uに示されるように、それぞれ上昇し、同時に、アーム131の固定端と、固定端に平行ピン141を用いて取り付けられた装着部11−1の枠101−1は、矢印A方向へ動く。
以上により、装着部11−1は、スタンド枠10−1から前方(矢印A方向)に押し出され、スタンド枠10−1から突出した状態となる。
一方、例えば、ユーザは、スタンド枠10−1から突出した装着部11−1を、スタンド枠10−1(矢印B方向)へ押し込む。矢印B方向に力が印加されると、パンタグラフ機構42−1および42−2のアーム131に取り付けられたインナ112、およびアーム132に取り付けられたインナ122は、レール111およびレール121に沿って、矢印dに示されるように、それぞれ降下し、同時に、連結用部材72−2に取り付けられたガススプリング82の可動端82bが降下して、ガススプリング82は収縮する。
なお、このとき、上述したロックピン部44−1および44−2が、それぞれロックカム部51−1および51−2に嵌合されて、装着部11−1は、スタンド枠10−1に固定されるので、ガススプリング82は、収縮したままの状態で、スタンド枠10−1内に収納される。
以上のように、スタンド枠10−1から解放された装着部11−1は、ガススプリング82の伸張能力により、スタンド枠10−1から、矢印A方向に移動するが、この装着部11−1が矢印A方向に移動する移動速度は、部材重量の影響を受けながら、ガススプリング82の伸縮速度に大きく起因してしまう。
したがって、パンタグラフ機構42にガススプリング82を取り付けることにより、装着部11−1をスタンド枠10−1から押し出すことができるが、その押し出すスピード(すなわち、装着部11−1の矢印A方向への移動スピード)を制御することは難しい。
すなわち、ガススプリングの(ピストンロッド)伸張速度は、シリンダ径やピストンロッド径、シリンダに充填されたガス量やオイル量によってコントロール可能ではあるが、このコントロールは、ガススプリングの製造メーカで設定され、ユーザはその仕様の中から所望の要求に近いものを選び使用するしかない。しかしながら、実際に使用するガススプリングを選ぼうとすると、ユーザが使用したい伸張速度でないことが多く、製造メーカの仕様よりも低速の伸張速度に調整することが難しい。
また、伸張速度を、電気的に調整するように構成して対応することも可能ではあるが、製造コストが高くなるなどの恐れがある。
そこで、パンタグラフ機構42に、ガススプリング82に加えて、さらに、図10に示されるように、エアシリンダ81を取り付ける。
図10は、図9のパンタグラフ機構42−2へのエアシリンダ81の取り付け例を示す側面図である。
エアシリンダ81は、連結用部材72−2の図中手前側に、下部の固定端81aが、固定部材181を用いて、スタンド枠10−1の支柱固定台171に固定され、上部の可動端81bが、連結用部材72−2に保持された細シャフト71(図11)に固定されて、パンタグラフ機構42−2に取り付けられている。
なお、エアシリンダ81の固定端81aは、平行ピンを用いて固定されており、可動端81bは、細シャフト71により固定されており、それぞれ、支柱固定台171および連結用部材72−2に対して自由に角度を変えることができる。
エアシリンダ81は、ガススプリング82の伸張能力(すなわち、伸張方向への力)に対して反力として働くため、パンタグラフ機構42−2にエアシリンダ81を設けることにより、ガススプリング82の伸張速度(装着部11−1が矢印A方向に移動する速度)を低減させることができる。
また、エアシリンダ81は、実際には、図11に示されるように、スピードコントロール機構201を有しており、スピードコントロール機構201によって、ガススプリング82に対する反力を調整することがきる。
図11の例において、エアシリンダ81は、外部との空気を出し入れするエア孔部81cを介して、連結管202により、スピードコントロール機構201が連結されており、エアシリンダ81内の空気は、エア孔部81c、連結管202、およびエアスピードコントロール機構201を介して、外部に対して出し入れされる。
図12は、スピードコントロール機構201の詳細な構成例を示す側面図および正面図である。
スピードコントロール機構201は、スピードコントロール本体211と流量調整ねじ212により構成される。スピードコントロール本体211には、孔213を通じて外部に対して空気を出し入れするエア出入口211aと、孔213を通じてエアシリンダ81のエア孔81cに接続される連結管202に対して空気を出し入れするエア出入口211bが設けられている。
スピードコントロール本体211を通過する空気の流量は、流量調整ねじ212の締め加減により調整される。流量調整ねじ212を固く締めることで、スピードコントロール本体211を通過する空気の流量が少なくなり、エアシリンダ81の伸張する力への反力が増大される。また、流量調整ねじ212を緩く締めることで、スピードコントロール本体211を通過する空気の流量が多くなり、エアシリンダ81の伸張する力への反力が減少される。
以上のように、エアシリンダ81の内圧が調整され、さらに、ガススプリング82に対する反力も調整される。
すなわち、図10に戻って、ガススプリング82の伸張速度(装着部11−1が矢印A方向に移動する速度)が所望の速度よりも速い場合、スピードコントロール機構201の空気流量を少なくすることにより、エアシリンダ81の反力を増大させる。これにより、ガススプリング82による装着部11−1の矢印A方向への移動速度を低減させることができる。
一方、ガススプリング82の伸張速度を増加させたい場合には、スピードコントロール機構201の空気流量を多くすることにより、エアシリンダ81の反力を減少させる。これにより、ガススプリング82による装着部11−1の矢印A方向への移動速度を増大させることができる。
次に、これらのエアシリンダ81およびガススプリング82を備えたパンタグラフ機構42の動作を説明する。
例えば、図10の例に示されるように、装着部11−1がスタンド枠10−1から解放されている状態においては、装着部11−1に対して、矢印A方向に、エアシリンダ81の反力により調整されたガススプリング82の伸張能力が作用しており、装着部11−1は、スタンド枠10−1から矢印A方向に突出している。
ここで、ユーザは、スタンド枠10−1から矢印A方向に突出した装着部11−1を、スタンド枠10−1(矢印B方向)に押し込む。
矢印B方向に人力などが印加されると、パンタグラフ機構42−2のアーム131に取り付けられたインナ112、およびアーム132に取り付けられたインナ122は、レール111およびレール121に沿って、矢印dに示されるように、それぞれ降下し、インナ112および122の降下と同時に、連結用部材72−2に取り付けられたエアシリンダ81の可動端81b、およびガススプリング82の可動端82bが降下して、エアシリンダ81およびガススプリング82は収縮する。
以上により、図13に示されるように、アーム131および132は、折りたたまれ、スタンド枠10−1に収納された状態となり、装着部11−1は、スタンド枠10−1に対して閉じられる。
なお、このとき、実際には、ロックピン部44−1および44−2がロックカム部51−1および51−2に嵌合されることで、装着部11−1は、スタンド枠10−1に対して固定(ロック)されている。
例えば、ユーザは、スタンド枠10−1に固定された装着部11−1を、さらに、スタンド枠10−1側(矢印B方向)に押し込むことにより、ロックピン部44−1および44−2がロックカム部51−1および51−2から外れる。これにより、装着部11−1は、スタンド枠10−1から解放される。
このとき、収縮していたガススプリング82の伸張能力とエアシリンダ81の反力により調整された速度で、ガススプリング82の可動端82bとエアシリンダ81の可動端81bは、矢印u方向(図中上方)へ動き、この動きに伴って、エアシリンダ81の可動端81bとガススプリング82の可動端82bに取り付けられた連結用部材72−2が上方へ押し上げられる。
連結用部材72−2が押し上げられると、パンタグラフ機構42−2のアーム131に取り付けられたインナ112、およびアーム132に取り付けられたインナ122は、レール111およびレール121に沿ってそれぞれ上昇し、同時に、アーム131の固定端と、固定端に平行ピン141を用いて取り付けられた装着部11−1の枠101−2は、矢印A方向へ動く。
なお、この動作は、パンタグラフ機構42−1においても同様に行われる。すなわち、連結用部材72−2が押し上げられると、パンタグラフ機構42−1のアーム131に取り付けられたインナ112、およびアーム132に取り付けられたインナ122は、レール111およびレール121に沿って、矢印uに示されるように、それぞれ上昇し、同時に、アーム131の固定端と、固定端に平行ピン141を用いて取り付けられた装着部11−1の枠101−1は、矢印A方向へ動く。
以上により、ガススプリング82の伸張能力とエアシリンダ81の反力により制御された移動速度で、装着部11−1は、図10に示されるように、スタンド枠10−1から前方(矢印A方向)に押し出され、スタンド枠10−1から突出した状態となる。
なお、上述した装着部11−1の矢印A方向への移動速度は、例えば、ガスダンパ(damper)と摩擦スリープなどの他の方法によっても実現可能である。ただし、ガススプリング82の伸張能力とエアシリンダ81の反力による速度制御は、他の方法に較べて、微調整まで可能であり、さらに、一度調整された移動速度は、長期に渡って維持することが可能である。
以上のように、ガススプリング82の伸張能力とエアシリンダ81の反力により、装着部11−1の矢印A方向への移動速度を制御するようにしたので、図1のスケーラブルTVシステム1における複数の装着部11−1乃至11−9のスタンド10からの移動速度を、略一定になるように調整し、さらに、その調整を長期に渡って維持することが可能になる。
これにより、ユーザは、安全、かつ、簡単に、装着部11−1乃至11−9を、スタンド10の手前に出させることができる。
図14は、スタンド枠10−1におけるエアシリンダ81およびガススプリング82の配置位置の例を示す背面図である。なお、図14の例のパンタグラフ機構42−1および42−2は、位置だけを明示するためのものであるため、説明の便宜上、簡易的に長方形で示されている。
図14の例において、パンタグラフ機構42−1とパンタグラフ機構42−2により保持されるシャフト64には、パンタグラフ機構42−1側から、順に、連結用部材72−1および72−2が取り付けられている。
連結用部材72−1と連結用部材72−2は、細シャフト71を保持しており、細シャフト71には、エアシリンダ81の可動端81bが取り付けられている。また、連結用部材72−2には、さらに、平行ピン174により、ガススプリング82の可動端82bが取り付けられている。
なお、図14の配置関係は、一例であり、エアシリンダ81とガススプリング82の位置は、逆に構成するようにしてもよいし、その配置間隔も、速度の調整に応じて変更可能である。また、パンタグラフ機構42−1とパンタグラフ機構42−2への取り付け方も、上述した例に限定されない。
さらに、エアシリンダ81とガススプリング82は、1つずつの構成に限らず、速度の調整度合いに応じて、エアシリンダ81およびガススプリング82のうち少なくとも1方を増やして構成するようにしてもよい。すなわち、ガススプリング82が1つに対して、エアシリンダ81を複数で構成するようにしてもよいし、逆に、エアシリンダ81が1つに対してガススプリング82を複数で構成するようにしてもよいし、両方を複数ずつ構成するようにしてもよい。
図15は、装着部11−1とスタンド枠10−1の構成例を示す斜視図であり、図16は、図15の装着部11−1の前面板11−1aを取り除いた状態の装着部11−1とスタンド枠10−1の構成例を示す斜視図である。なお、図10と対応する部分には、対応する符号が付してあり、その説明は繰り返しになるので、適宜省略する。
図中手前に示されるスタンド枠10−1の支柱61−1と、装着部11−1の枠101−1には、パンタグラフ機構42−1が設けられており、図中奥に示されるスタンド枠10−1の支柱61−2と、装着部11−1の枠101−2には、パンタグラフ機構42−2が設けられている。
パンタグラフ機構42−1および42−2は、それぞれに設置されているシャフトホルダ151乃至153で、シャフト62、シャフト64、およびシャフト63をそれぞれ保持することにより、相互に連結されている。これにより、装着部11−1の可動のバランスや、剛性の向上が高められる。
シャフト64には、連結用部材72−2が保持されており、連結用部材72−2には、エアシリンダ81の可動端81bが細シャフト71を介して取り付けられており、ガススプリング82の可動端82bが平行ピン174を用いて取り付けられている。
例えば、図15の例に示されるように、装着部11−1およびスタンド枠10−1が開いている状態(すなわち、装着部11−1がスタンド枠10−1から解放されている状態)において、ユーザは、スタンド枠10−1から矢印A方向に突出した装着部11−1を、スタンド枠10−1側(矢印B方向)に押し込む。
矢印B方向に人力などが印加されると、パンタグラフ機構42−1および42−2のアーム131に取り付けられたインナ112、およびアーム132に取り付けられたインナ122は、レール111およびレール121に沿って、それぞれ降下し、インナ112および122の降下と同時に、連結用部材72−2に取り付けられたエアシリンダ81の可動端81b、およびガススプリング82の可動端82bが降下して、エアシリンダ81およびガススプリング82は収縮する。
以上により、図17に示されるように、パンタグラフ機構42−1および42−2のアーム131および132は、折りたたまれ、パンタグラフ機構42−1および42−2は、スタンド枠10−1に収納された状態となり、装着部11−1は、スタンド枠10−1に対して閉じられる。
なお、このとき、実際には、ロックピン部44−1および44−2がロックカム部51−1および51−2に嵌合されることで、装着部11−1は、スタンド枠10−1に対して固定(ロック)されている。
一方、図17に示されるように、装着部11−1がスタンド枠10−1に対して閉じられた(すなわち、固定された)状態において、ユーザは、スタンド枠10−1に固定された装着部11−1を、スタンド枠10−1側(矢印B方向)に押し込むことにより、ロックピン部44−1および44−2がロックカム部51−1および51−2から外れる。これにより、装着部11−1は、スタンド枠10−1から解放される。
このとき、収縮していたガススプリング82の伸張能力とエアシリンダ81の反力により調整された速度で、ガススプリング82の可動端82bおよびエアシリンダ81の可動端81bは、図中上方へ動き、この動きに伴って、エアシリンダ81の可動端81bおよびガススプリング82の可動端82bに取り付けられた連結用部材72−2が上方へ押し上げられる。
連結用部材72−2が押し上げられると、パンタグラフ機構42−1および42−2のアーム131に取り付けられたインナ112、およびアーム132に取り付けられたインナ122は、レール111およびレール121に沿ってそれぞれ上昇し、同時に、アーム131の固定端と、固定端に平行ピン141を用いて取り付けられた装着部11−1の枠101−1および101−2は、矢印A方向へ動く。
以上により、装着部11−1は、図15に示されるように、スタンド枠10−1から前方(矢印A方向)に押し出され、スタンド枠10−1から突出した状態となる。
以上のように、ガススプリング82の伸張能力とエアシリンダ81の反力により、スタンド枠10−1に対しての装着部11−1の可動速度を制御することができるので、スタンド10に設けられるすべての装着部11−1乃至11−9の可動速度を略一定に調整することができる。
これにより、ユーザは、装着部11−1に設けられるモニタフック31に、テレビジョン受像機21−1を、安全かつ簡単に装着したり、装着部11−1に装着されたテレビジョン受像機21−1を、安全かつ簡単に取り外すことができる。
次に、図18を参照して、装着部11−1とスタンド枠10−1に設けられるロック機構について詳しく説明する。
図18は、スタンド枠10−1から突出された状態における、テレビジョン受像機21−1が装着された装着部11−1と、スタンド枠10−1を真上から見た上面図である。なお、図18の例においては、スタンド枠10−1や装着部11−1のロック機構の説明に必要のない部分は、説明の便宜上、省略されている。
図18のスタンド枠10−1の支柱固定台171には、支柱61−1側に、ロックカム部51−1が設けられており、支柱61−2側に、ロックカム部51−2が設けられている。
また、スタンド枠10−1の支柱固定台171には、さらに、ロックカム部51−2の近傍に、金属片222を有する電源スイッチ221が取り付けられている。電源スイッチ221は、装着部11−1に取り付けられた金属板252が金属片222に接触している間、テレビジョン受像機21−1の電源状態をON状態にする。すなわち、電源スイッチ221は、テレビジョン受像機21−1がスタンド10に装着されたことを検出し、ボックス13−1に収納される電気ボックスに通知し、コネクタ32を介して、テレビジョン受像機21−1に電力を供給させる。
金属片222は、通常は、図18の点線の位置に配置されるように、一方の端部が電源スイッチ221に取り付けられているが、装着部11−1に設置された金属板252により、実線の位置まで押圧される。このとき、金属片222は、弾力性を有しているため、点線の位置に戻ろうとする力を発生する。
一方、図18の装着部11−1の前面板11−1aに設けられたモニタフック31には、テレビジョン受像機21−1のモニタパイプ41が引っ掛けられることにより装着されている。
テレビジョン受像機21−1の背面には、テレビジョン受像機21−1の基板などが収納される収納部241が取り付けられており、モニタパイプ41は、接続部材242−1乃至242−4により収納部241およびテレビジョン受像機21−1の背面に、背面から突出するように取り付けられている。
前面板11−1aのスタンド枠10−1側には、支柱固定台171に設けられたロックカム部51−1および51−2に対応する位置に、ロックピン部44−1および44−2を取り付けるための突出部251−1および251−2が設けられている。すなわち、ロックピン部44−1および44−2は、それぞれ、突出部251−1および251−2に、取り付けられている。
突出部251−2には、さらに、電源スイッチ221の金属片222に対応する位置に、装着部11−1がスタンド10に閉じられたときに、金属片222に接触することで、テレビジョン受像機21−1がスタンド10に装着されたことを検出させるための金属板252が取り付けられている。
ここで、装着部11−1が、スタンド枠10−1から解放されている状態には、図10を参照して上述したように、装着部11−1に対して、矢印A方向に、ガススプリング82の伸張能力が作用しており、装着部11−1は、スタンド枠10−1から矢印A方向に突出している。ここで、ユーザは、スタンド枠10−1から矢印A方向に突出した装着部11−1を、スタンド枠10−1(矢印B方向)に押し込む。
矢印B方向に力が印加されると、パンタグラフ機構42−1および42−2がスタンド枠10−1に収納された状態となり、図19に示されるように、装着部11−1は、スタンド枠10−1に対して閉じた状態となる。
このとき、突出部251−1および突出部252−2に取り付けられたロックピン部44−1および44−2は、それぞれ、支柱固定台171に設けられたロックカム部51−1および51−2に嵌合される。これにより、可動部材である装着部11−1の矢印A方向への運動が停止(ロック)される。
また、同時に、突出部252−2に取り付けられた金属板252は、電源スイッチ221の金属片222を、図18の実線の位置に押し込む。これに対応して、金属片222は、図18の点線の位置に戻ろうとし、金属片222と金属板252は、接触し続ける。
これにより、装着部11−1がスタンド枠10−1に対して閉じている間(すなわち、装着部11−1がスタンド枠10−1に固定されている間)、テレビジョン受像機21−1の電源状態は、常にON状態であるように保持される。
装着部11−1が、スタンド枠10−1に対して閉じている場合、すなわち、ロックピン部44−1および44−2、並びにロックカム部51−1および51−2により、装着部11−1の運動が停止(ロック)されている場合において、ユーザが、スタンド枠10−1に固定された装着部11−1をスタンド枠10−1側(矢印B方向)に、さらに押し込むことにより、ロックピン部44−1および44−2が、ロックカム部51−1および51−2からそれぞれ外れる。これにより、装着部11−1は、スタンド枠10−1から解放される。
このとき、収縮していたプリング82の伸張能力とエアシリンダ81の反力により調整された速度で、図10を参照して上述したように、パンタグラフ機構42−1および42−2がスタンド枠10−1から押し出される。これにより、装着部11−1は、図18に示されるように、スタンド枠10−1から前方(矢印A方向)に押し出され、スタンド枠10−1から突出した状態となる。
また、同時に、突出部252−2に取り付けられた金属板252は、電源スイッチ221の金属片222から離れ、金属片222は、点線の位置に戻る。これにより、金属片222は、金属板252との接触から解放されるので、テレビジョン受像機21−1の電源は、OFF状態となる。
以上のように、テレビジョン受像機21−1の電源のON/OFFの切り換えが、装着部11−1のスタンド枠10−1への開閉、すなわち、ロックピン部44−1および44−2、並びにロックカム部51−1および51−2のロックおよび解除とともに、実行される。
したがって、ユーザは、装着部11−1をスタンド枠10−1に対して押し込むだけで、装着部11−1をロック、またはロック解除することができ、それに応じて、テレビジョン受像機21−1の電源を、ONまたはOFF状態にすることができる。
これにより、ユーザは、テレビジョン受像機21−1の電源のONまたはOFFを切り換える手間が必要なくなり、電源の切り忘れなどの心配をする必要がなくなる。
次に、ロック機構について詳しく説明する。図20は、スタンド枠10−1の支柱固定台171に設けられるロックカム部51−2の詳細な構成例を表している。なお、図20の例において、図中左側が、装着部11−1方向とされる。
ロックカム部51−2は、カム板固定台311、カム板312、およびカム板313で構成される。
カム板固定台311には、カム板乗せ台321が設けられている。カム板乗せ台321は、可動部材である装着部11−1側に、装着部11−1に設けられたロックピン部44−2のロックピン351(図21)がカム乗せ台321上に乗りやすいように形成された傾斜321aを有している。
カム板312は、固定部材であるスタンド枠10−1側に、片持ちピン322を用いて、カム板固定台311に取り付けられており、カム板313は、スタンド枠10−1側に、片持ちピン323を用いて、カム板固定台311に取り付けられている。カム板312およびカム板313は、片持ちピンの性能から、片持ちピン322および片持ちピン323を軸として、それぞれ回動自在に構成されている。
なお、カム板313は、自重の働きにより接触面313aがカム乗せ台321と接触した状態で静止するように、カム板固定台311に取り付けられており、カム板312は、自重の働きにより、接触面321aがカム乗せ台321と接触した状態で静止するように、カム板固定台311に取り付けられている。
カム板312には、図中左方向(装着部11−1方向)への力が作用しているロックピン351を保持するための切欠き331が形成されている。カム板313には、図中右方向(スタンド枠10−1方向)への力が作用しているロックピン351を保持するための切欠き332および333が形成されている。
図21は、図18のロックピン部44−2の詳細な構成例を表している。なお、図21の例において、図中右側が、スタンド枠10−1方向とされる。
ロックピン部44−2は、ロックピン351とロックピン取付板352により構成される。ロックピン351は、ロックピン取付板352の一方の端部に取り付けられており、ロックピン取付板352は、他方の端部側において、片持ちピン353により、可動部材に取り付けられている。
ロックピン取付板352において、ロックピン351が取り付けられている一方の端部は、力が印加されない限り、他方の端部と略平行な位置P1に保持されているが、所定の力により、片持ちピン353を軸として反時計回りした位置P2や、片持ちピン353を軸として時計回りした位置P3に、回動自在に構成されている。
なお、図21の例においては、ロックピン351は、ロックピン取付板352の図中奥側に設けるようにしたが、ロック機構の構成に応じて、ロックピン取付板352の図中手前側に設けるようにしてもよい。
次に、図22を参照して、ロックピン部への力の作用を説明し、さらに、図23乃至図26の工程図を参照して、ロックピン部およびロックカム部の動作を説明する。
図23乃至図26においては、ロックピン部44−2およびロックカム部51−2の動作を、ロックピン部44−2およびロックカム部51−2の動作状態の各経過を表わす状態S1乃至状態S10を用いて説明する。なお、図22乃至図26において、ロックピン351の動作を示すために、ロックピン取付板352は、透過した状態で示されている。また、図22乃至図26において、説明に必要のない部分の符号は、適宜省略される。
図22に示されるように、ロックピン部44−2が設けられている可動部材としての装着部11−1は、例えば、人力などによる矢印B方向への力の印加がない限り、図10を参照して上述したガススプリング82の伸張能力により常に矢印A方向への力が作用している。
まず、図23乃至図25を参照して、ロック動作について説明する。
例えば、ユーザは、可動部材である装着部11−1を、スタンド枠10−1側(矢印B方向)に押し込み、移動させていく。装着部11−1の移動に応じて、ロックピン部44−2も矢印B方向に移動する。ロックピン部44−2が移動する先には、スタンド枠10−1の支柱固定台171上に、ロックカム部51−2が設けられている。
装着部11−1がスタンド枠10−1に閉じられていく(すなわち、装着部11−1が矢印B方向に移動していく)段階で、図23の状態S1に示されるように、ロックピン351は、カム板乗せ台321に形成された傾斜321aに沿って、カム板乗せ台321上に乗る。なお、このとき、カム板312は、自重の働きにより、接触面312aがカム乗せ台321と接触した状態で静止しており、カム板313は、自重の働きにより接触面313aがカム乗せ台321と接触した状態で静止している。
さらに、装着部11−1が矢印B方向に移動していくと、ロックピン351は、状態S2に示されるように、カム板乗せ台321の上面に沿って、移動していき、カム板312の面312bに接触し、その後、状態S3に示されるように、カム板312の面312bを迫り上げる。
このとき、カム板312は、片持ちピン322を軸にして、ロックピン351の分だけ、反時計回りに回動する。これに対応して、カム板312の切欠き331の傾斜面331aは、カム板313の切欠き332の傾斜面332aを迫り上げ、カム板313が片持ちピン323を軸に図中時計回りに回動するが、カム板313は、接触部313bがカム乗せ台321と接触した状態で静止する。
すなわち、接触部313bにより、カム板313は、回動しすぎることなく、ロックピン351がカム板312との接触を終えた後に、自重により、接触面313aがカム乗せ台321と接触した元の状態に戻る。なお、このとき、必ずしも、カム板312とカム板313の位置は、傾斜面331aが傾斜面332aを迫り上げる位置関係でなくてもよい。
さらに、装着部11−1が矢印B方向に移動していくと、ロックピン351は、図24の状態S4に示されるように、カム板312との接触を終え、状態S5に示されるように、カム板313に形成された切欠き332に衝突する。切欠き332は、矢印B方向へ移動するロックピン351を保持するように形成されているので、切欠き332の保持により、ロックピン351の移動は停止される。
このとき、ロックピン351により迫り上げられていたカム板312は、図25の状態S6に示されるように、自重によって、接触面312aをカム板乗せ台321に接触させて静止した元の状態に戻り、カム板312により迫り上げられていたカム板313も、自重によって、接触面313aをカム板乗せ台321に接触して静止した元の状態に戻る。
ここで、ユーザは、例えば、装着部11−1から一旦手を離す。これに対応して、装着部11−1に矢印B方向への力が印加されなくなると、ロックピン部44−2に常に作用する矢印A方向への力により、ロックピン351は、状態S7に示されるように、カム板312の面331aに沿って上方に動き、カム板312に形成された切欠き331で保持されることにより、静止する。
すなわち、カム板312が、自重により、接触面312aによりカム板乗せ台321に接触して静止した状態であるので、ロックピン351が移動してきた経路は、カム板312により塞がれている。したがって、ロックピン351は、移動してきた経路を戻れず、切欠き331の傾斜面331a上を通過し、切欠き331へと導かれる。
切欠き331は、矢印A方向への力が作用しているロックピン351を保持するように形成されており、ロックピン351の矢印A方向への力は、カム板312の切欠き331により保持されることで、抑えられ、状態S7が保たれる。
これにより、カム板312の切欠き331に保持されたロックピン351は、ロック状態となり、可動部材である装着部11−1は、スタンド枠10−1に固定(ロック)される。すなわち、ロックピン351は、ユーザによる矢印B方向への1度の力の印加だけで、カム板312の切欠き331に嵌合され、カム板312にロックされる。
次に、図26を参照して、ロック解除の動作について説明する。
図25の状態S7に示されるロック状態において、例えば、ユーザは、装着部11−1を、さらに、スタンド枠10−1側(矢印B方向)に押し込む。装着部11−1がスタンド枠10−1に押し込まれると、図26の状態S8に示されるように、ロックピン351は、カム板313の切欠き333の傾斜面333aに沿って上方へ移動する。
すなわち、ロックピン351は、カム板312の切欠き331による保持から解放される。
このとき、カム板312の切欠き331に保持されていたロックピン351は、矢印B方向への力により、カム板313の傾斜面333aに接触し、そのまま、傾斜面333a上を通過し、切欠き333へと導かれる。
一方、このとき、カム板312の切欠き331においては、傾斜面331aとは反対側に形成される傾斜面333bが、カム板313の傾斜面333aを移動するロックピン351により迫り上げられる。
さらに、装着部11−1がスタンド枠10−1に押し込まれると、ロックピン351は、状態S9に示されるように、カム板313の切欠き333に衝突する。
なお、切欠き333は、矢印B方向への力が作用しているロックピン351を保持するように形成されている。このとき、ロックピン351から受ける矢印B方向への力により、カム板313の切欠き333が押され、片持ちピン323を軸に図中時計回りに回動しようとするが、カム板313は、接触部313bがカム乗せ台321と接触した状態で静止する。これにより、ロックピン351は、カム板313の切欠き333により保持され、静止する。
また、このとき、カム板312は、傾斜面333bがロックピン351の迫り上げから解除され、自重により、接触面313aがカム乗せ台321と接触した状態に戻る。
ここで、ユーザは、装着部11−1から一旦手を離す。これに対応して、ユーザによって矢印B方向に印加されていた力が解放されると、ロックピン351は、ロックピン部44−2に常に作用している矢印A方向への力により、状態S10に示されるように、接触面313aがカム乗せ台321と接触した状態のカム板312の上面312cに沿って、矢印A方向に移動し、ロックカム部44−2から離れる。
以上のようにして、ロックピン351は、ロックカム部44−2によるロック(嵌合)から解除され、装着部11−1は、スタンド枠10−1から解放される。すなわち、矢印B方向への1度の力の印加だけで、ロックピン351のロックカム部44−2によるロックは、解除される。
次に、以上の動作を参照して、カム板312およびカム板313の形状および位置関係についてさらに詳しく説明する。
まず、カム板312の形状、および、カム板312を固定する片持ちピン322の位置は、図23の状態S3に示されるように、ロックピン351がカム板乗せ台321を通過可能な形状および位置とされ、また、図25の状態S6に示されるように、ロックピン351が、カム板313の切欠き332により保持されたとき、自重によって初期の状態(すなわち、接触面313aがカム乗せ台321と接触した状態)に戻るような形状および位置とされる。
カム板312の形状、および、カム板312とカム板313の位置関係は、図25の状態S7に示されるように、矢印B方向への力が印加されなくなったときに、常に作用する矢印A方向への力により、ロックピン351が切欠き331により保持されるような形状とし、さらに、図26の状態S10に示されるように、矢印B方向への力が印加されなくなったときに、常に作用する矢印A方向への力により、ロックピン351がカム板312の上面312cに沿って、矢印A方向に移動するような形状および位置関係とされる。
一方、カム板313の形状、および、カム板313を固定する片持ちピン323の位置は、図25の状態S6に示されるように、矢印B方向へ移動するロックピン351が切欠き332により保持され、切欠き332より後方(図中右側)に移動不可能な形状および位置とされ、また、図26の状態S9に示されるように、ロックピン351が、カム板313の切欠き333に衝突したときに、矢印B方向へ移動するロックピン351が切欠き333により保持され、切欠き333より後方に移動不可能な形状および位置とされる。
カム板313の形状、および、カム板312とカム板313の位置関係は、図26の状態S8に示されるように、ロック状態において、再度、装着部11−1が矢印B方向へ押し込まれるときに、ロックピン351が、カム板313の傾斜面333aを迫り上がるような形状および位置関係とされる。
以上のように、所定の形状になるように2枚のカム板が形成され、それらが所定の位置関係で配置されて、ロックカム部51−2が構成される。すなわち、従来のカム溝に相当するロックカム部51−2は、所定の形状の2枚のカム板を形成し、それらを所定の位置に配置するだけで構成される。したがって、従来の複雑なカム溝よりも、簡単に形成することができる。
なお、上記説明においては、支柱61−2側に設けられるロックカム部51−2とそれに対応するロックピン部44−2を用いて説明したが、支柱61−1側に設けられるロックカム部51−1は、図27に示されるように構成される。
図27は、図18のロックカム部51−1の詳細な構成例を表している。
なお、図27のロックカム部51−1も、ロックカム部51−2と同様に、カム板固定台311、カム板312、およびカム板313で構成され、図20のロックカム部51−2と左右が異なるだけであり、基本的には、左右対称の同様の構成をしているため、その説明は省略する。
また、ロックカム部51−1に対応するロックピン部44−1も、図21のロックピン部44−2と左右が異なるだけであり、基本的には、左右対称の同様の構成をしているため、その説明は省略する。
以上のように、ロックピン部44−2およびロックカム部51−2を構成することにより、ロック時も、ロック解除時も、矢印B方向への1度の力の印加だけで、ロックおよびロック解除をすることができる。
したがって、ユーザは、簡単に、装着部11−1をスタンド枠10−1に固定したり、外したりすることができる。
なお、上記説明においては、テレビジョン受像機21−1乃至21−9が装着されるスタンド10を用いて説明したが、スタンド10に装着されるものは、ディスプレイを有するものであれば、ディスプレイ装置であってもよい。
また、上述したエアシリンダおよびガススプリングを設けたパンタグラフ機構、およびロック機構は、スケーラブルTVシステム1におけるテレビジョン受像機が装着されるスタンドだけに適用されるものではなく、固定部材に対して運動する可動部材を備える装置であれば、他の装置にも適用される。
1 スケーラブルTVシステム,10 スタンド,10−1 スタンド枠,11−1乃至11−9 装着部,21−1乃至21−9 テレビジョン受像機,42,42−1,42−2 パンタグラフ機構 ,44−1,44−2 ロックピン部,51−1,51−2 ロックカム部,61−1,61−2 支柱,62乃至64 シャフト,81 エアシリンダ,82 ガススプリング,201 スピードコントロール機構,221 電源スイッチ,222 金属片,252 金属板,311 カム板固定台,312,313 カム板,321 カム乗せ台,322,323 片持ちピン,331乃至333 切欠き,351 ロックピン,352 ロックピン取付板,353 片持ちピン