JP2006308337A - 光学顕微鏡用超音波プローブ、超音波顕微鏡システム、及び光学/超音波顕微鏡システム - Google Patents

光学顕微鏡用超音波プローブ、超音波顕微鏡システム、及び光学/超音波顕微鏡システム Download PDF

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Abstract

【課題】設置スペースを削減できるとともに、設備コストを抑えることができる光学/超音波顕微鏡システムを提供すること。
【解決手段】本発明の光学/超音波顕微鏡システム1は、顕微鏡本体3、対物レボルバ4、X−Yステージ5、パソコン6等を備える。対物レボルバ4の第1の雌ねじ穴に対物レンズ12が螺着され、第2の雌ねじ穴に超音波プローブ13が螺着される。超音波プローブ13は、X−Yステージ5に固定されたガラス基板7上の生体組織8に対して、超音波を照射する。超音波プローブ13は、その反射波を受信して電気信号に変換する。パソコン6は、超音波プローブ13と電気的に接続される。パソコン6は、超音波プローブ13からの電気信号に基づいて生体組織8の音速を求め、その値に基づいて音速像の画像データを生成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、試料に超音波を照射し、得られた反射波に基づいて前記試料を可視化するための光学顕微鏡用超音波プローブ、その超音波プローブを備えた超音波顕微鏡システム、及び光学/超音波顕微鏡システムに関するものである。
従来、医療分野では、生体組織の診断を行う装置として、超音波顕微鏡を応用した製品の開発が進められており、光学顕微鏡と同等の解像度で生体組織の観察が可能なものが実用化されている。光学顕微鏡では生体組織における化学的性質の違いを染色によって区別するのに対し、超音波顕微鏡では物理的性質の違いを無染色で区別することができる。つまり、超音波顕微鏡を用いた場合には、染色を行わなくても生体組織診断が実施可能になる。
具体的にいうと、超音波顕微鏡を用いた場合には、生体組織などの試料に超音波を照射し、その反射波を検出することにより、音響パラメータ(音速、音響インピーダンス、減衰などのパラメータ)の値を算出する。そして、そのパラメータ値に応じた音響像(音速像、音響インピーダンス像、減衰像など)を表示装置に表示する。例えば、特許文献1や非特許文献1では、パルス励起型超音波顕微鏡を利用して生体組織の音速像を表示させる装置が開示されている。
特開2004−294189号公報 特開2004−12245号公報 「医用超音波:パルス励起型超音波音速顕微鏡」(「超音波TECHNO」VOL.15 No.6(2003.11〜12)(101〜105頁)日本工業出版社発行)
ところで、同一の試料の同じ場所を観察したとしても、光学顕微鏡を用いて取得した光学像と超音波顕微鏡を用いて取得した音響像とでは、見えるものが異なる場合がある。従って、より正確な組織診断を行うためには、光学像と音響像との両方を観察してそれらを比較することが望ましい。
ところが、従来では、光学像を取得するために光学顕微鏡が必要となり、音響像を取得するために超音波顕微鏡が必要となる。つまり、光学像と音響像とは別々の顕微鏡で取得されるため、各顕微鏡の設置スペースが増大したり設備費用が嵩んだりするといった問題が生じる。また、生体組織をそれぞれの顕微鏡に設置して各画像を取得する必要があるため、生体組織を顕微鏡間で移動させなければならない。さらに、取得した光学像と音響像とを比較して各画像の相関性を確認するために、別々の顕微鏡で取得した各画像の位置やサイズを合わせる必要があり、組織診断を迅速に行うこと困難となるといった問題も生じてしまう。
ちなみに、特許文献2には、光学顕微鏡の対物レボルバに取り付け可能な走査型プローブユニットを備える装置が開示されている。この装置は、プローブ(探針)を試料表面に接近させて、プローブと試料表面間に生じる物理量の変化を検出することにより、試料の表面形状を観察するものである。なお、特許文献2に開示された技術は、参考のために挙げたものであって、本願発明のものとプローブの種類も異なるため、本願発明と直接関係のある技術ではない。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、光学顕微鏡の機能と超音波顕微鏡の機能とを兼ね備えた顕微鏡システムを実現するための超音波プローブであり、そのシステムの設置スペースを削減するとともに設備コストを抑えることができる光学顕微鏡用超音波プローブを提供することにある。また、別の目的は、設置スペースを削減するとともに設備コストを抑えることができる超音波顕微鏡システムを提供することにある。さらに、別の目的は、設置スペースを削減するとともに設備コストを抑えることができ、光学像及び音響像を迅速に取得できる光学/超音波顕微鏡システムを提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、光学顕微鏡の対物レボルバに取り付けた状態で使用される超音波プローブであって、プローブ本体と、前記プローブ本体の基端部に形成され、前記対物レボルバの雌ねじ穴に対して螺着可能な雄ねじ部と、前記プローブ本体に対して音響的に絶縁された状態で設けられ、試料に対して超音波を照射しその反射波を受信して電気信号に変換する超音波トランスデューサとを備えたことを特徴とする光学顕微鏡用超音波プローブをその要旨とする。
請求項1に記載の発明によれば、超音波トランスデューサがプローブ本体に設けられており、そのプローブ本体の雄ねじ部が対物レボルバの雌ねじ穴に螺着されることで、試料と対向する位置に超音波トランスデューサが位置決めされる。そして、その超音波トランスデューサにより、試料に超音波が照射され、その反射波が受信されて電気信号に変換される。この電気信号をデジタル処理することで試料の音響像を生成することが可能となる。また、超音波トランスデューサがプローブ本体に対して音響的に絶縁されているので、超音波トランスデューサの駆動時に発生する振動がプローブ本体を介して光学系の部材に伝達されることが防止される。このように、超音波プローブを光学顕微鏡の対物レボルバに装着することにより、超音波顕微鏡として利用することができる。また、対物レボルバに装着した光学レンズを用いれば試料の光学像を取得することができる。従って、従来技術のように光学顕微鏡と超音波顕微鏡とを個別に設置しなくても、光学像と音響像とを取得することができ、顕微鏡の設置スペースを削減できるとともに、設備コストを抑えることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記超音波トランスデューサは、一方側面に凹曲面が形成された円環状部材であり、前記プローブ本体の先端部に設置されていることをその要旨とする。
請求項2に記載の発明によれば、中心部に孔がある上記形状を採用したことで、超音波トランスデューサが凹曲面側から発する超音波の焦点が合いやすくなり、高精度な音響像を取得することが可能となる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2において、前記プローブ本体の中心部には、対物用の光学レンズが設けられていることをその要旨とする。
請求項3に記載の発明によれば、プローブ本体に設けられた光学レンズを使用して光学像を得ることができる。また、超音波トランスデューサを円環状にした場合には、中心部の光学レンズが邪魔になることがなく、超音波を確実に照射することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項3において、前記超音波トランスデューサの音軸と前記光学レンズの光軸とが略一致していることをその要旨とする。
請求項4に記載の発明によれば、光学レンズを用いて取得される試料の光学像と同じ場所の音響像を容易に取得することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の超音波プローブと、前記超音波プローブの前記超音波トランスデューサと電気的に接続された処理装置とを備え、前記処理装置は、前記超音波トランスデューサにより得られた前記電気信号に基づいて試料の音響パラメータ値を求め、その求められた音響パラメータ値に基づいて音響像データを生成する音響像データ生成手段を有することを特徴とする超音波顕微鏡システムをその要旨とする。
請求項5に記載の発明によれば、超音波トランスデューサで変換された電気信号が処理装置に入力され、処理装置における音響像データ生成手段により、その電気信号に基づいて試料の音響パラメータ値が求められる。そして、音響パラメータ値に基づいて、その値の大小や位相などに応じた音響像データが生成される。従って、この音響像データによって試料の可視化が可能となり、超音波顕微鏡の機能を備えた顕微鏡システムが実現される。このように顕微鏡システムを構成すれば、従来技術と比較して設置スペースを削減できるとともに、設備コストを抑えることができる。
請求項6に記載の発明は、顕微鏡本体と、前記顕微鏡本体に支持され、第1の雌ねじ穴及び第2の雌ねじ穴が設けられた対物レボルバと、前記第1の雌ねじ穴に対して螺着された対物用の光学レンズと、前記第2の雌ねじ穴に対して螺着された請求項1乃至4のいずれか1項に記載の超音波プローブと、前記超音波プローブの前記超音波トランスデューサと電気的に接続された処理装置とを備え、前記処理装置は、前記超音波トランスデューサにより得られた前記電気信号に基づいて試料の音響パラメータ値を求め、その求められた音響パラメータ値に基づいて音響像データを生成する音響像データ生成手段を有することを特徴とする光学/超音波顕微鏡システムをその要旨とする。
請求項6に記載の発明によれば、顕微鏡本体の対物レボルバに設けられた第1の雌ねじ穴に光学レンズが螺着され、その光学レンズを用いて試料を観察することができる。また、対物レボルバの第2の雌ねじ穴に超音波プローブが螺着され、その超音波プローブの超音波トランスデューサが処理装置に電気的に接続される。そして、超音波トランスデューサで変換された電気信号が処理装置に入力され、処理装置における音響像データ生成手段により、その電気信号に基づいて試料の音響パラメータ値が求められ、音響パラメータ値に基づいて音響像データが生成される。この音響像データによって試料の可視化が可能となり、光学顕微鏡と超音波顕微鏡との両機能を兼ね備えた光学/超音波顕微鏡システムが実現される。このように光学/超音波顕微鏡システムを構成すれば、従来技術と比較して設置スペースを削減できるとともに、設備コストを抑えることができる。また、この光学/超音波顕微鏡システムでは、試料の光学像と音響像とを迅速に取得できるので、それら画像の相関性を容易に確認できる。
以上詳述したように、請求項1〜4に記載の発明によると、光学顕微鏡の機能と超音波顕微鏡の機能とを兼ね備えた顕微鏡システムを実現するための超音波プローブであり、そのシステムの設置スペースを削減するとともに設備コストを抑えることができる光学顕微鏡用超音波プローブを提供することができる。また、請求項5に記載の発明によると、設置スペースを削減するとともに設備コストを抑えることができる超音波顕微鏡システムを提供することができる。さらに、請求項6に記載の発明によると、設置スペースを削減するとともに設備コストを抑えることができる光学/超音波顕微鏡システムを提供することができる。
以下、本発明を具体化した一実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。図1は本実施の形態における光学/超音波顕微鏡システム1を示す概略構成図であり、図2はその光学/超音波顕微鏡システム1の電気的な構成を示すブロック図である。
図1に示されるように、光学/超音波顕微鏡システム1は、顕微鏡本体3と、その顕微鏡本体3に回転可能に支持される対物レボルバ4と、対物レボルバ4の下方に設けられたX−Yステージ5と、処理装置としてのパーソナルコンピュータ(パソコン)6とを備える。
X−Yステージ5にはガラス基板7が固定されており、そのガラス基板7には試料としての生体組織8が載置されている。このX−Yステージ5は二次元走査手段として機能する。そして、このX−Yステージ5が駆動することにより、ガラス基板7とともに生体組織8が二次元的に移動する。なお、生体組織8は、所定の厚さ(例えば、10μm程度)にスライスされた凍結切片(生体組織切片)である。
図3に示されように、対物レボルバ4には、複数の雌ねじ穴(本実施の形態では、第1の雌ねじ穴10及び第2の雌ねじ穴11)が設けられている。第1の雌ねじ穴10に対しては、対物用の光学レンズ(対物レンズ)12が螺着されている。第2の雌ねじ穴11に対しては、超音波プローブ13が螺着されている。本実施の形態の光学/超音波顕微鏡システム1では、例えば、ユーザが手動で対物レボルバ4を回転させることで、対物レンズ12と超音波プローブ13との切り替えが行われる。
超音波プローブ13は、プローブ本体14と、そのプローブ本体14の基端部に形成された雄ねじ部15と、プローブ本体14の先端部に設けられた超音波トランスデューサ16と、その超音波トランスデューサ16の内側(プローブ本体14の中心部)に設けられた対物用の光学レンズ17とを備える。
プローブ本体14の雄ねじ部15は、対物レンズ12の雄ねじ部18と同じ形状(同一寸法)であり、対物レボルバ4の各雌ねじ穴10,11に螺着可能である。このプローブ本体14の雄ねじ部15が対物レボルバ4の第2の雌ねじ穴11に螺着されることで、生体組織8と対向する位置に超音波トランスデューサ16が位置決めされる。即ち、超音波トランスデューサ16における光軸A1及び音軸A2が、第2の雌ねじ穴11の中心軸に一致し、顕微鏡本体3内の光学系と接続されるようになっている。
また、プローブ本体14にはコネクタ19が設けられている。そのコネクタ19には、超音波トランスデューサ16への電気信号の授受を行うための信号線ケーブル20が接続される。なお、本実施の形態では、対物レボルバ4の第2の雌ねじ穴11に対して超音波プローブ13が螺着された後に、信号線ケーブル20がプローブ本体14のコネクタ19に接続される。このようなコネクタ接続構造を採用した結果、超音波プローブ13の螺着時において信号線ケーブル20がプローブ本体14などに絡まることが防止される。
超音波トランスデューサ16は、円環状の音響レンズ21と薄膜圧電素子22とからなる円環状部材であり、その音響レンズ21の一方側面(先端側の面)には凹曲面23が形成されている。超音波トランスデューサ16がパルス励起されると、薄膜圧電素子22が振動する。その結果、所定周波数帯域の超音波(具体的には、例えば中心周波数80MHz、帯域幅50〜105MHz(−6dB)の超音波)が音響レンズ21を通して出力される。この超音波は、水などの超音波伝達媒体Wを介して円錐状に収束し、ガラス基板7上の生体組織8表面で焦点を結ぶようになっている(図1参照)。
本実施の形態の超音波プローブ13は、超音波トランスデューサ16の内側に設けられた光学レンズ17を用いて光学像の取得が可能であり、対物レンズとして機能する。なお、光学レンズ17は、水中レンズであり、水の屈折率を考慮して焦点が合うように形成されている。
超音波プローブ13は、光学レンズ17の光軸A1と超音波トランスデューサ16が照射する超音波の音軸A2とが略一致するように形成されている。また、超音波トランスデューサ16とプローブ本体14(光学レンズ17)との間にはゴムなどの吸音材25が設けられており、超音波トランスデューサ16はプローブ本体14に対して音響的に絶縁されている。
図1に示されるように、顕微鏡本体3には、超音波プローブ13及びX−Yステージ5を駆動するための駆動装置27が設けられている。また、顕微鏡本体3においてX−Yステージ5の下部にはコンデンサ(集光器)28が設けられている。このコンデンサ28は、X−Yステージ5の中央に形成された中空部29を介してガラス基板7の下方から生体組織8に光を照射する。
また、顕微鏡本体3には、操作ハンドル30を有する焦準調節機構(図示略)が設けられている。この操作ハンドル30を操作すると、対物レボルバ4が光軸A1の方向(図1の上下方向)に移動する。その結果、ガラス基板7上の生体組織8に対して光学レンズ(対物レンズ12または超音波プローブ13の光学レンズ17)の焦点が調節される。
さらに、顕微鏡本体3の上部には鏡筒31が設けられ、その鏡筒31内には光路を切り替えるプリズム(図示略)が設けられている。この鏡筒31内で光軸A1が2系統に分割され、一方の光軸A1上に接眼レンズ32が設けられ、他方の光軸A1上にCCDカメラ33が設けられている。
光学レンズ(対物レンズ12または超音波プローブ13の光学レンズ17)の焦点を調節してその焦点が生体組織8の表面に一致すると、生体組織像が光学レンズ12,17を通って接眼レンズ32に導かれ、生体組織8の光学像が観察可能となる。また、CCDカメラ33は、接眼レンズ32で観察される生体組織8の光学像と同じ画像を撮影し、その画像に対応する画像信号をパソコン6に出力する。
図2に示されるように、駆動装置27は、I/F回路35と、パルス発生回路36と、受信回路37と、送受波分離回路38と、検波回路39と、A/D変換回路40と、コントローラ41とを備える。
また、X−Yステージ5は、超音波の照射点を二次元的に走査させるためのXステージ5X及びYステージ5Yを備えるとともに、それぞれのステージ5X,5Yを駆動するモータ42X,42Yを備えている。これらのモータ42X,42Yとしては、ステッピングモータやリニアモータが使用される。
各モータ42X,42Yにはコントローラ41が接続されており、該コントローラ41の駆動信号に応答してモータ42X,42Yが駆動される。これらモータ42X,42Yの駆動により、Xステージ5Xを連続走査(連続送り)するとともに、Yステージ5Yを間欠送りとなるよう制御することで、X−Yステージ5の高速走査が可能となっている。
また、本実施の形態においては、Xステージ5Xに対応してエンコーダ43が設けられ、エンコーダ43によりXステージ5Xの走査位置が検出される。具体的に、走査範囲を300×300個の測定点(ピクセル)に分割した場合、1回のX方向(水平方向)の走査が300分割される。そして、各測定点の位置がエンコーダ43によって検出され、I/F回路35を介してパソコン6に取り込まれる。パソコン6はそのエンコーダ43の出力に同期して駆動制御信号を生成して、その駆動制御信号をI/F回路35を介してコントローラ41に供給する。コントローラ41は、この駆動制御信号に基づいてモータ42Xを駆動する。また、コントローラ41は、エンコーダ43の出力信号に基づきX方向の1ラインの走査が終了した時点でモータ42Yを駆動して、Yステージ5YをY方向に1ピクセル分移動させる。
さらに、コントローラ41は、駆動制御信号に同期してトリガ信号を生成してパルス発生回路36に供給する。これにより、パルス発生回路36において、そのトリガ信号に同期したタイミングで励起パルスが生成される。その励起パルスが送受波分離回路38を介して超音波トランスデューサ16に供給される結果、超音波トランスデューサ16から超音波が照射される。
超音波トランスデューサ16の薄膜圧電素子22は、送受波兼用の超音波振動子であり、生体組織8で反射した超音波(反射波)を電気信号に変換する。そして、その反射波の信号は、送受波分離回路38を介して受信回路37に供給される。受信回路37は、信号増幅回路を含んで構成されていて、反射波の信号を増幅して検波回路39に出力する。
検波回路39は、ゲート回路やBPF(バンドパスフィルタ)などを含んで構成されている。超音波は、超音波トランスデューサ16とガラス面(ガラス基板7の表面)もしくは生体組織8との間で繰り返し反射されるものであるため、検波回路39は、最初に得られる反射波信号を抽出するよう構成されている。この検波回路39の出力信号は、A/D変換回路40に供給されてA/D変換された後、I/F回路35を介してパソコン6に転送される。
I/F回路35としては、パソコン等の標準インターフェースであるUSBインターフェースが用いられる。なお、I/F回路35としては、USBインターフェースの他にIEEE1394インターフェースを採用してもよく、また、データ転送速度は遅くなるが、シリアルインターフェースやパラレルインターフェースを採用することもできる。
パソコン6は、CPU51、I/F回路52,53、高速フーリエ変換回路(FFT)54、メモリ55、記憶装置56、入力装置57、及び表示装置58を備え、それらはバス59を介して相互に接続されている。
CPU51は、メモリ55を利用して制御プログラムを実行し、システム全体を統括的に制御する。制御プログラムとしては、X−Yステージ5による二次元走査を制御するためのプログラム、生体組織8の厚さや音響パラメータ値としての音速を算出するためのプログラム、生体組織8の音速像や光学像を表示するためのプログラムなどを含む。
I/F回路52は、駆動装置27との間で信号の授受を行うためのインターフェース(具体的には、USBインターフェース)である。I/F回路52は、駆動装置27に制御信号(コントローラ41への駆動制御信号)を出力したり、駆動装置27からの転送データ(A/D変換回路40からI/F回路35を介して転送されるデータ)を入力したりする。I/F回路53は、CCDカメラ33との間で信号の授受を行うためのインターフェース(具体的には、USBインターフェース)であり、CCDカメラ33に制御信号を出力したり、該カメラ33からの画像信号を入力したりする。
高速フーリエ変換回路54は、駆動装置27から入力される反射波信号をもとに、その反射波信号の周波数成分を得るためのフーリエ変換処理を行う回路である。
表示装置58は、例えば、LCDやCRTなどのカラーディスプレイであり、生体組織8の画像(音速像及び光学像)や各種設定の入力画面を表示するために用いられる。入力装置57は、キーボードやマウス装置などであり、ユーザからの要求や指示、パラメータの入力に用いられる。
記憶装置56は、磁気ディスク装置や光ディスク装置などであり、制御プログラム及び各種のデータを記憶している。CPU51は、入力装置57による指示に従い、プログラムやデータを記憶装置56からメモリ55へ転送し、それを逐次実行する。なお、CPU51が実行するプログラムとしては、メモリカード、フレキシブルディスク、光ディスクなどの記憶媒体に記憶されたプログラムや、通信媒体を介してダウンロードしたプログラムでもよく、その実行時には記憶装置56にインストールして利用する。
次に、生体組織8の厚さ及び音速を算出する方法について説明する。
図4に示すように、超音波トランスデューサ16により、生体組織8に超音波Soが照射されると、生体組織8の表面での反射波Saと生体組織8の背面(ガラス基板7表面)での反射波Sbとの合成波が受信される。そして、その受信した反射波信号をフーリエ変換してガラス基板7での直接反射波Srと比較することにより、強度及び位相スペクトルが得られる。図5は、強度及び位相スペクトルの一例を示すグラフである。
ここで、信号強度の極小点の周波数をf、そのときの位相をφとすると、組織表面と背面からの反射は極小点では逆位相となる。すなわち、極小点においては組織表面からの反射は背面からの反射より位相が(2n−1)π進んでおり、φ+(2n−1)πとなる(nは自然数)。従って、生体組織8の厚さd、超音波伝達媒体Wである水の音速Cとすると、
Figure 2006308337
が成立している。
従って、次式のように生体組織8の厚さdが求まる。
Figure 2006308337
また、距離2dを組織音速Cで通過した波と水の音速Cで通過した波との位相差がφであることから、
Figure 2006308337
となり、次式のように組織音速Cを求めることができる。
Figure 2006308337
次に、本実施の形態において、CPU51が実行する画像表示処理について説明する。
図6に示すように、CPU51は、CCDカメラ33を駆動することにより該カメラ33で撮影した光学像の画像信号をI/F回路53を介して取り込み、周知の画像処理を行う。CPU51は、この画像処理を行うことにより、光学像に対応した画像データ(光学像データ)を生成しそのデータをメモリ55に記憶させる(ステップ100)。
その後、CPU51は、駆動装置27を制御して超音波プローブ13及びX−Yステージ5を駆動する。このとき、音響像データ生成手段としてのCPU51は、超音波プローブ13で取得した反射波信号をI/F回路52を介して取り込み、音響インピーダンス像の画像データ(音響像データ)を生成するための処理を行う(ステップ200)。
図7には、そのデータ生成処理の具体例を示している。
まず、CPU51からの指示に基づいてコントローラ41によりモータ42X,42Yが駆動される。その結果、ガラス基板7の表面(ガラス面)が露出している位置に超音波が照射されるようにX−Yステージ5が移動する。このとき、励起パルスが超音波トランスデューサ16に供給されると、図4に示すように、ガラス面7aに超音波Soが照射され、その反射波Srの信号が検波回路39で検出される。そして、CPU51は、A/D変換回路40で変換されたデジタルデータをI/F回路35,52を介して取り込み、高速フーリエ変換回路54に入力する。高速フーリエ変換回路54では、反射波信号の周波数成分を得るためのフーリエ変換処理が行われる。CPU51は、その高速フーリエ変換回路54の出力(フーリエ変換出力)を取り込み、それをガラス面7aでの直接反射波Srのデータとしてメモリ55に記憶させる(ステップ210)。
その後、CPU51からの指示に基づいてコントローラ41によりモータ42X,42Yが駆動され、X−Yステージ5による二次元走査が開始される。このとき、CPU51は、エンコーダ43の出力に基づいて測定点の座標データを取得する(ステップ220)。
そして、図4に示すように、生体組織8に超音波Soが照射され、その反射波(組織表面の反射波Saと組織背面の反射波Sbとの合成波)が検波回路39で検出される。CPU51は、検出された反射波信号をA/D変換回路40及びI/F回路35,52を介して取り込み、その反射波信号を高速フーリエ変換回路54に入力する。高速フーリエ変換回路54では、反射波信号の周波数成分を得るためのフーリエ変換処理が行われる。CPU51は、その高速フーリエ変換回路54の出力(フーリエ変換出力)を取り込み、測定点でのデータとしてメモリ55に記憶させる(ステップ230)。
続いて、CPU51は、メモリ55に記憶したフーリエ変換出力に基づいて、測定点での反射波信号をガラス面7aでの反射波信号と比較することにより、強度及び位相スペクトル(図5参照)を求める。そして、CPU51は、その強度及び位相スペクトルから信号強度の極小点の周波数fとそのときの位相φとを判定し、それらの値を用いて上記の式(2)に対応した演算処理を行う。その結果、測定点での生体組織8の厚さdが求められる(ステップ240)。
さらに、CPU51は、算出した厚さdを用いて上記の式(4)に対応した演算処理を行い測定点での組織音速Cを求め、その組織音速Cを測定点での座標データと関連付けてメモリ55に記憶させる(ステップ250)。
その後、CPU51は、算出した組織音速Cに基づいて音速像を生成するための画像処理を行う(ステップ260)。詳しくは、CPU51は、組織音速Cを用いてカラー変調処理を行い、組織音速Cの大きさに応じた画像データを生成し、該画像データをメモリ55に記憶させる。
CPU51は、全ての測定点での処理が終了し、1画面分の画像データが取得されたか否かを判断する(ステップ270)。ここで、全データが取得されていない場合、CPU51は、ステップ220に戻って、ステップ220〜270の処理を繰り返し実行し、全データが取得された場合には、図6に示すステップ300の画像表示処理に移行する。
ステップ300において、CPU51は、光学像の画像データと音速像の画像データとをメモリ55から読み出し、該各データを表示装置58に転送する。これにより、表示装置58の画面には生体組織8の光学像と音速像とが同時に表示される。
この表示装置58の画面において、音速像は、生体組織8での音速Cの大きさに応じて色分けされて表示される。従って、その音速像によって、生体組織8における音速Cの分布が確認され、光学像との相関性が判定される。
また、表示装置58の画面上には、表示画面を切り替えるボタンが表示されており、ユーザが入力装置57を操作してそのボタンを選択すると、その選択結果に応じて光学像及び音速像のいずれか一方の画像が拡大表示される。
表示装置58の画面に音速像を表示させた状態でユーザが入力装置57を操作して音速像における所定のポイント(座標)を指定すると、CPU51により、その座標に対応する音速Cのデータがメモリ55から読み出される。そして、表示装置58における表示画面にその音速Cの値が表示される。
さらに、表示装置58の画面上には、表示処理の終了を指示するための終了ボタンが表示されており、ユーザが入力装置57を操作してその終了ボタンを押したときに図6の処理が終了する。
従って、本実施の形態によれば以下の効果を得ることができる。
(1)本実施の形態の光学/超音波顕微鏡システム1は、光学顕微鏡の対物レボルバ4に超音波プローブ13を装着した構成であるので、従来技術とは異なり、光学顕微鏡と超音波顕微鏡とを個別に設ける場合と比較して設置スペースを削減できるとともに、設備コストを抑えることができる。
(2)本実施の形態の光学/超音波顕微鏡システム1では、X−Yステージ5にガラス基板7を固定した状態で、そのガラス基板7上の生体組織8の光学像と音速像とを取得することができるため、生体組織診断を迅速に行うことができる。
(3)本実施の形態の超音波プローブ13では、超音波トランスデューサ16がプローブ本体14に対して音響的に絶縁された状態で設けられているので、超音波トランスデューサ16の駆動時において光学系への振動の伝達が防止される。その結果、光学/超音波顕微鏡システム1では、超音波トランスデューサ16の駆動時においてもぶれのない鮮明な光学像を得ることができる。また、光学レンズ(対物レンズ)12の性能低下等を未然に防ぐことができる。さらに、超音波振動に起因する超音波プローブ13の螺合部の緩みも防止することができる。
(4)本実施の形態における超音波トランスデューサ16は、一方側面に凹曲面23が形成された円環状部材であるため、凹曲面23側から発せられる超音波の焦点が合いやすくなり、高精度な音速像を取得することが可能となる。また、超音波トランスデューサ16が円環状なので中心部の光学レンズ17が邪魔になることがなく、超音波を確実に照射することができる。
(5)本実施の形態の光学/超音波顕微鏡システム1において、超音波プローブ13は、超音波トランスデューサ16の音軸A2が光学レンズ17の光軸A1に対して略一致するように形成されている。このように構成すると、光学レンズ17を用いて取得される生体組織8の光学像と同じ場所の音速像を容易に取得することができ、生体組織8の組織診断を迅速に行うことができる。
(6)本実施の形態の光学/超音波顕微鏡システム1では、光学像の画像データと音速像の画像データとがメモリ55に記憶される。このため、画像の取得時以外でも、その画像データを利用して生体組織8の光学像と音速像とを表示装置58に表示させることができ、それらの画像の相関性を検討することができる。
なお、本発明の実施の形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施の形態の光学/超音波顕微鏡システム1において、図8や図9に示す超音波プローブ61,71を使用してもよい。
図8の超音波プローブ61は、プローブ本体62と、そのプローブ本体62の基端部に形成された雄ねじ部63と、プローブ本体62の先端部に設けられた超音波トランスデューサ64とを備える。超音波プローブ61の雄ねじ部63は、対物レンズ12の雄ねじ部18と同じ形状(同一寸法)であり、この雄ねじ部63が対物レボルバ4の雌ねじ穴11に螺着された状態で超音波プローブ61が使用され、生体組織8の音速像が取得される。なお、この超音波プローブ61には、上記実施の形態とは異なり、光学レンズ17が設けられていない。そのため、例えば、ユーザが手動で対物レボルバ4を回転させて、超音波プローブ61から対物レンズ12に切り替えることで、光学像の取得が可能となる。従って、この超音波プローブ61を用いる場合でも、上記実施の形態と同様の効果を得ることができる。
図9の超音波プローブ71は、プローブ本体72と、そのプローブ本体72の基端部に形成された雄ねじ部73と、プローブ本体72の先端部に設けられた光学レンズ74と、その光学レンズ74の中心部に設けられた超音波トランスデューサ75とを備える。この超音波プローブ71は、上記実施の形態と同様に、超音波トランスデューサ75を用いて音速像の取得が可能であるとともに、光学レンズ74を用いて光学像の取得が可能である。従って、この超音波プローブ71を用いる場合でも、上記実施の形態と同様の効果を得ることができる。
・上記実施の形態では、測定点毎に反射波を検出し組織音速を求めるようにしたが、反射波の検出を全ての測定点について行い、その後の処理ステップにおいて各測定点での組織音速(1画面分の複数の組織音速)を一括で求めるようにしてもよい。
・上記実施の形態では、ガラス基板7上の生体組織8を上側から観察する顕微鏡システム1に具体化したが、生体組織8を下側から観察する倒立型の顕微鏡システムに具体化してもよい。なおこの場合、X−Yステージ5の上方にコンデンサが配置される。また、X−Yステージ5の下方に対物レボルバが設けられ、その対物レボルバの雌ねじ穴に超音波プローブを螺着する。この倒立型の顕微鏡システムでも、生体組織8の光学像と音速像とを取得することができるため、生体組織診断を迅速に行うことができる。
・上記実施の形態の光学/超音波顕微鏡システム1では、超音波プローブ13,61,71を用いて音速像を表示させるものであったが、音響インピーダンス像、強度像、減衰像などの他の音響像を表示させるものでもよい。
・上記実施の形態では、試料として生体組織8の観察を行うものであったが、それ以外に、例えば樹脂表面などの観察を行うようにしてもよい。
・上記実施の形態の光学/超音波顕微鏡システム1は、光学像を取得するためにCCDカメラ33を備えるものであったが、それ以外の撮像装置を備えてもよい。
・上記実施の形態では、パソコン6を用いて顕微鏡システム1を構成したが、それ以外にワークステーションなどのコンピュータを用いてもよい。また、光学像や音速像を表示する表示装置58は、パソコン6に一体的に設けられるものであったが、パソコン6と別体で設けてもよい。勿論、光学像と音速像とを別々の表示装置に表示させるように構成してもよい。
次に、特許請求の範囲に記載された技術的思想のほかに、前述した実施形態によって把握される技術的思想を以下に列挙する。
(1)請求項1において、前記プローブ本体の先端部に対物用の光学レンズが設けられ、前記超音波トランスデューサはその光学レンズの中心部に設けられることを特徴とする光学顕微鏡用超音波プローブ。
(2)請求項6において、前記試料を載置するステージに、前記超音波の照射点を二次元的に走査させるための二次元走査手段を設けたことを特徴とする光学/超音波顕微鏡システム。
(3)請求項6において、前記音響像データ生成手段が生成した音響像データに基づいて前記試料の音響像を表示するための表示装置をさらに備えることを特徴とする光学/超音波顕微鏡システム。
(4)請求項6において、前記光学レンズを用いて観察される光学像を撮影するための撮像装置をさらに備えることを特徴とする光学/超音波顕微鏡システム。
(5)上記(4)において、前記処理装置は、前記撮像装置と電気的に接続され、前記撮像装置から取得した光学像データを記憶するメモリをさらに備えることを特徴とする光学/超音波顕微鏡システム。
(6)上記(5)において、前記音響像データ及び光学像データに基づいて、前記試料の音響像及び光学像を表示するための表示装置をさらに備えることを特徴とする光学/超音波顕微鏡システム。
本発明を具体化した一実施の形態の光学/超音波顕微鏡システムを示す概略構成図。 光学/超音波顕微鏡システムの電気的構成を示すブロック回路図。 超音波プローブを示す概略断面図。 超音波の反射波を説明するための説明図。 (a)は強度スペクトル、(b)は位相スペクトルを示す曲線のグラフ。 画像表示処理を示すフローチャート。 音速像のデータ生成処理を示すフローチャート。 別の実施形態の超音波プローブを示す概略断面図。 別の実施形態の超音波プローブを示す概略断面図。
符号の説明
1…光学/超音波顕微鏡システム
3…顕微鏡本体
4…対物レボルバ
6…処理装置としてのパソコン
10…第1の雌ねじ穴
11…第2の雌ねじ穴
12…光学レンズとしての対物レンズ
13,61,71…超音波プローブ
14,62,72…プローブ本体
15,63,73…雄ねじ部
16,64,75…超音波トランスデューサ
23…凹曲面
51…音響像データ生成手段としてのCPU
W…超音波伝達媒体
A1…光軸
A2…音軸

Claims (6)

  1. 光学顕微鏡の対物レボルバに取り付けた状態で使用される超音波プローブであって、
    プローブ本体と、
    前記プローブ本体の基端部に形成され、前記対物レボルバの雌ねじ穴に対して螺着可能な雄ねじ部と、
    前記プローブ本体に対して音響的に絶縁された状態で設けられ、試料に対して超音波を照射しその反射波を受信して電気信号に変換する超音波トランスデューサと
    を備えたことを特徴とする光学顕微鏡用超音波プローブ。
  2. 前記超音波トランスデューサは、一方側面に凹曲面が形成された円環状部材であり、前記プローブ本体の先端部に設置されていることを特徴とする請求項1に記載の光学顕微鏡用超音波プローブ。
  3. 前記プローブ本体の中心部には、対物用の光学レンズが設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の光学顕微鏡用超音波プローブ。
  4. 前記超音波トランスデューサの音軸と前記光学レンズの光軸とが略一致していることを特徴とする請求項3に記載の光学顕微鏡用超音波プローブ。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の超音波プローブと、
    前記超音波プローブの前記超音波トランスデューサと電気的に接続された処理装置と
    を備え、前記処理装置は、前記超音波トランスデューサにより得られた前記電気信号に基づいて試料の音響パラメータ値を求め、その求められた音響パラメータ値に基づいて音響像データを生成する音響像データ生成手段を有することを特徴とする超音波顕微鏡システム。
  6. 顕微鏡本体と、
    前記顕微鏡本体に支持され、第1の雌ねじ穴及び第2の雌ねじ穴が設けられた対物レボルバと、
    前記第1の雌ねじ穴に対して螺着された対物用の光学レンズと、
    前記第2の雌ねじ穴に対して螺着された請求項1乃至4のいずれか1項に記載の超音波プローブと、
    前記超音波プローブの前記超音波トランスデューサと電気的に接続された処理装置と
    を備え、前記処理装置は、前記超音波トランスデューサにより得られた前記電気信号に基づいて試料の音響パラメータ値を求め、その求められた音響パラメータ値に基づいて音響像データを生成する音響像データ生成手段を有することを特徴とする光学/超音波顕微鏡システム。
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