JP2006307571A - 補強材の接続方法およびその補強材の継手ならびに補強材の定着方法およびその補強材の定着端部 - Google Patents

補強材の接続方法およびその補強材の継手ならびに補強材の定着方法およびその補強材の定着端部 Download PDF

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理明 大屋戸
Toshiyuki Kanakubo
利之 金久保
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Abstract

【課題】 簡単に補強材を定着でき、各種の補強材の継手を得ることができる、補強材の接続方法およびその補強材の継手ならびに補強材の定着方法およびその補強材の定着端部を提供する。
【解決手段】補強材の接続方法において、接続すべき補強材1の端部を整正し、筒状の接続部品3内部にその整正された補強材1の端部を挿入し、前記補強材1を挿入した筒状の接続部品3の内部にセメントを主成分とする膨張性材料を含む静的破砕材4を充填し、前記静的破砕材4を前記筒状の接続部品3内に密封し、所定時間後に前記静的破砕材4が、密封された筒状の接続部品3内で膨張して、前記補強材1と筒状の接続部品3を膨張させた静的破砕材4′で緊密かつ強固に接続する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、補強材の接続方法およびその補強材の継手ならびに補強材の定着方法およびその補強材の定着端部に関するものである。
従来、鉄筋(エポキシ樹脂塗装鉄筋を含む)や長繊維補強筋、又はPC鋼材の定着方法としては以下の方法がある。
(A)重ね継手
継ぐ必要のある補助部材を重ねてなまし鉄線などで仮固定し、コンクリート中に埋設して、コンクリートを介して鉄筋に生じる引張力を伝達する。
(B)機械式継手
継ぐ必要のある補助部材を突き合わせてネジ付きカップリングなどで機械的に接続する。
(C)溶接継手
継ぐ必要のある補助部材を突き合わせて外部からの加熱や、突き合わせ補助部材間に電流を通じて加熱して接続する。
また、従来の定着工法としては、以下のようなものが知られている。
(1)熱で鉄筋端部に出っ張りを取り付ける方法〔ヘッドバー工法〕(大成建設,下記非特許文献1)
(2)熱で鉄筋端部を出っ張り状に加工する方法〔Tヘッドバー工法〕(第1高周波工業,清水建設,下記非特許文献2,3)
(3)機械式継手で使われるねじ付きカップリング治具を、出っ張りをとりつけた形状に加工して定着方法として使う〔プレートナット工法〕(東京鐵鋼,下記非特許文献4)などがある。
http://www.c−ic.com/rail−act/plate.html http://www.dhf.co.jp/new/t head.html http://www.shimlab.com/cts/thb/thbs.html http://www.tokyotekko.co.jp/product/platenat/platenat.html
しかしながら、上記重ね継手では強度が弱く、更に、機械式継手は継ぐことのできる補強筋の種類が限られ、異なる種類の補強筋を継ぐことができず、芯ずれの許容が小さいという問題があった。
また、溶接継手は、特殊設備や、技能を要し、疲労強度低下の可能性がある。また、熱の影響を受けるため、エポキシ樹脂塗装鉄筋や長繊維補強筋には使用不可である。
更に、上記した従来の定着工法では、上記(1)、(2)については鉄筋自体を加工する必要が生じ、大がかりな設備を必要とする。上記(3)については、継ぐことのできる補強筋の種類が限られるといった問題があった。
本発明は、上記状況に鑑みて、簡単に補強材を定着でき、各種の補強材の継手を得ることができる、補強材の接続方法およびその補強材の継手ならびに補強材の定着方法およびその補強材の定着端部を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために、
〔1〕補強材の接続方法において、接続すべき補強材の端部を整正し、筒状の接続部品内部にその整正された補強材の端部を挿入し、前記補強材を挿入した筒状の接続部品の内部にセメントを主成分とする膨張性材料を含む静的破砕材を充填し、前記静的破砕材を前記筒状の接続部品内に密封し、所定時間後に前記静的破砕材が、密封された筒状の接続部品内で膨張して、前記補強材と筒状の接続部品を膨張させた静的破砕材で緊密かつ強固に接続することを特徴とする。
〔2〕上記〔1〕記載の補強材の接続方法において、前記筒状の接続部品内の密封は、前記筒状の接続部品の端部に栓をすることで行うことを特徴とする。
〔3〕上記〔1〕記載の補強材の接続方法において、前記筒状の接続部品内の密封は、前記筒状の接続部品にあらかじめ形成されている栓状止部を少なくとも一部に有することを特徴とする。
〔4〕補強材の継手において、接続すべき補強材と、この補強材が挿入される筒状の接続部品と、前記補強材の端部とともに前記筒状の接続部品内に充填される、セメントを主成分とする膨張性材料を含む静的破砕材とを具備することを特徴とする。
〔5〕上記〔4〕記載の補強材の継手において、前記接続すべき補強材は、鉄筋、長繊維又はPC鋼材であることを特徴とする。
〔6〕上記〔4〕又は〔5〕記載の補強材の継手において、前記筒状の接続部品の端部に配置され、前記筒状の接続部品内に充填される前記静的破砕材を密封するための栓を具備することを特徴とする。
〔7〕上記〔4〕又は〔5〕記載の補強材の継手において、前記筒状の接続部品の端部にあらかじめ形成され、前記筒状の接続部品内に充填される静的破砕材を密封するための栓状止部を前記筒状の接続部品の少なくとも一部に有することを特徴とする。
〔8〕上記〔4〕又は〔5〕記載の補強材の継手において、前記接続すべき補強材が互いに異なった材料からなる補強材であることを特徴とする。
〔9〕上記〔4〕又は〔5〕記載の補強材の継手において、前記接続すべき補強材が互いに径の異なる補強材であることを特徴とする。
〔10〕上記〔4〕又は〔5〕記載の補強材の継手において、少なくとも一方の前記接続すべき補強材が、表面が腐食している補強材であることを特徴とする。
〔11〕上記〔4〕又は〔5〕記載の補強材の継手において、少なくとも一方の前記接続すべき補強材の表面に被覆材を有することを特徴とする。
〔12〕上記〔11〕記載の補強材の継手において、前記被覆材がエポキシ樹脂であることを特徴とする。
〔13〕上記〔4〕から〔12〕の何れか一項記載の補強材の継手において、前記接続すべき補強材が複数本の補強材からなり、前記筒状の接続部品は前記複数本の補強材を挿入する複数の端部を有することを特徴とする。
〔14〕上記〔4〕又は〔5〕記載の補強材の継手において、前記接続すべき補強材が一本の補強材であり、前記筒状の接続部品は前記一本の補強材を挿入する単一の端部を有することを特徴とする。
〔15〕補強材の定着方法において、定着すべき補強材の端部を整正し、筒状の定着部品内部にその整正された補強材の端部を挿入し、前記補強材を挿入した筒状の定着部品内にセメントを主成分とする膨張性材料を含む静的破砕材を充填し、前記静的破砕材を前記筒状の定着部品内に密封し、所定時間後に前記静的破砕材が、密封された筒状の定着部品内で膨張して、前記補強材と筒状の定着部品を膨張させた静的破砕材で緊密かつ強固に定着させることを特徴とする。
〔16〕上記〔15〕記載の補強材の定着方法において、前記筒状の定着部品内への密封は、前記筒状の定着部品の端部に栓をすることで行うことを特徴とする。
〔17〕上記〔15〕記載の補強材の定着方法において、前記筒状の定着部品内への密封は、前記筒状の定着部品にあらかじめ形成されている栓状止部を少なくとも一部に有することを特徴とする。
〔18〕補強材の定着端部において、定着すべき補強材と、この補強材が挿入される筒状の定着部品と、前記補強材の端部とともに前記筒状の定着部品内に充填される、セメントを主成分とする膨張性材料を含む静的破砕材とを具備することを特徴とする。
〔19〕上記〔18〕記載の補強材の定着端部において、前記筒状の定着部品は筒状で端部に直径が筒状部分より大きい鍔状の部分を有することを特徴とする。
〔20〕上記〔18〕記載の補強材の定着方法において、前記筒状の定着部品は筒状で外側に直径が筒状部分より大きい節状の部分を有することを特徴とする。
〔21〕上記〔18〕記載の補強材の定着端部において、前記定着すべき補強材は、鉄筋、長繊維補強筋又はPC鋼材であることを特徴とする。
〔22〕上記〔18〕又は〔21〕記載の補強材の定着端部において、前記筒状の定着部品の端部に配置され、前記筒状の定着部品内に充填される前記静的破砕材を密封するための栓を具備することを特徴とする。
〔23〕上記〔18〕又は〔21〕記載の補強材の定着端部において、少なくとも一方の前記定着すべき補強材が、表面が腐食している補強材であることを特徴とする。
〔24〕上記〔18〕又は〔21〕記載の補強材の定着端部において、少なくとも一方の前記定着すべき補強材の表面に被覆材を有することを特徴とする。
〔25〕上記〔24〕記載の補強材の定着端部において、前記被覆材がエポキシ樹脂であることを特徴とする。
本発明によれば、簡単に補強材を接続でき、各種の補強材の継手を得ることができ、また、簡単に補強材を定着し、定着端部を得ることができる。
より具体的には、
(1)静的破砕材の充填から所定時間で接続・定着強度が大きくなり、緊密かつ強固に接続・定着させることができる。
(2)特殊設備不要であり、誰でも無資格で容易に施工可能であり、また異種材料への適用も可能である。
(3)補強材としての鉄筋、長繊維、PC鋼材への適用が可能である。
(4)鉄筋の表面にエポキシ樹脂が塗装された場合や、表面が腐食している場合でも問題なく施工できる。
本発明によれば、接続すべき補強材の端部を整正し、筒状の接続部品内部にその整正された補強材の端部を挿入し、前記補強材を挿入した筒状の接続部品の内部にセメントを主成分とする膨張性材料を含む静的破砕材を充填し、前記静的破砕材を前記筒状の接続部品内に密封し、所定時間後に前記静的破砕材が、密封された筒状の接続部品内で膨張して、前記補強材と筒状の接続部品を、膨張させた静的破砕材で緊密かつ強固に接続することができる。また、同様に、定着部品への補強材の定着を行うことができる。よって、簡単に補強材を接続・定着でき、各種の補強材の継手や補強材の定着端部を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は本発明の第1実施例を示す補強材の接続方法を示す模式図、図2は図1(d)の長手方向の断面図である。
まず、図1(a)に示すように、継ぐべき(接続すべき)補強材1,2の端部を整正し、筒状の接続部品3内部にその整正された補強材1,2の端部を挿入する。
次に、図1(b)に示すように、補強材1,2を挿入した筒状の接続部品3の内部にセメントを主成分とする膨張性材料を含む静的破砕材4を充填する。
次に、図1(c)に示すように、筒状の接続部品3の端部に栓5,6をする。つまり、静的破砕材4を封じ込める。
すると、図1(d)に示すように、所定時間後に静的破砕材4は、栓5,6により密封された筒状の接続部品3内で膨張して、補強材1,2と筒状の接続部品3は膨張した静的破砕材4′で緊密かつ強固に接続される。つまり、静的破砕材4の充填から所定時間後に接続強度が発揮される。
このようにして、継ぐべき補強材1,2が強固に接続された継手を得ることができる。
本発明では、継ぐべき補強材1,2(例えば、鉄筋)が両方とも表面が腐食しているような場合であっても良好に接続させ、継手の機能を果たすことができる。さらに、継ぐべき補強材1,2の表面にエポキシ樹脂が塗布されていても、良好に接続させ、継手の機能を果たすことができる。
図3は本発明の第2実施例を示す補強材の接続方法を示す模式図、図4はその長手方向の断面図である。
この実施例では三方に継ぐべき補強材を有する場合の定着方法およびその継手について説明する。
この図において、11,12は直線方向に配置される継ぐべき(接続すべき)補強材、13はそれら補強材11,12に対して直交する方向に配置される継ぐべき補強材、14はそれらの補強材11〜13の端部が挿入される3個の端部を有する筒状の接続部品、15はその3個の端部を有する筒状の接続部品14に充填されるセメントを主成分とする膨張性材料を含む静的破砕材、16〜18は3個の端部を有する筒状の接続部品14の端部に配置される栓である。
この実施例による接続方法は、継ぐべき補強材が3本であり、それに対応した3個の端部を有する筒状の接続部品を用いる点を除くと、上記した第1実施例と同様である。
なお、継ぐべき補強材は三方に限定されるものではなく、四方またはそれ以上の方向に配置するようにしてもよい。
図5は本発明の第3実施例を示す補強材の接続方法を示す模式図、図6はその長手方向の断面図である。
この実施例では、異種の継ぐべき(接続すべき)補強材を接続する場合の接続方法およびその継手について説明する。
まず、図5(a)において、21は第1の材料からなる継ぐべき補強材、22はその第1の材料からなる継ぐべき補強材21とは材料が異なる第2の材料からなる継ぐべき補強材である。これらの補強材21と22の端部を整正し、筒状の接続部品23内部にその整正された補強材21,22の端部を挿入する。
次に、図5(b)に示すように、補強材21,22を挿入した筒状の接続部品23の内部にセメントを主成分とする膨張性材料を含む静的破砕材24を充填する。次に、図5(c)に示すように、筒状の継手部品23の端部に栓25,26をする。つまり、静的破砕材24を封じ込める。すると、図5(d)に示すように、所定時間後に静的破砕材24は、栓25,26により密封された筒状の継手部品23内で膨張して、補強材21,22と筒状の接続部品23は膨張した静的破砕材24′で緊密かつ強固に接続される。つまり、静的破砕材24の充填から所定時間後に接続強度が発揮される。
このように、本発明は継ぐべき補強材の材質が異なっていても確実に接続され、継手の機能を果たすことができる。
図7は本発明の第4実施例を示す補強材の接続方法を示す模式図、図8はその長手方向の断面図である。
この実施例では、継ぐべき(接続すべき)補強材の径が異なる場合の接続方法およびその継手について説明する。
この図において、31は通常の径を有する第1の継ぐべき補強材、32はその第1の継ぐべき補強材31よりは径が大きい第2の継ぐべき補強材であり、これらの径の異なる補強材31と32の端部を整正し、筒状の接続部品33内部にその整正された補強材31,32の端部を挿入する。次に、補強材31,32を挿入した筒状の接続部品33の内部にセメントを主成分とする膨張性材料を含む静的破砕材34を充填する。次に、筒状の接続部品33の端部に栓35,36をする。つまり、静的破砕材34を封じ込める。すると、所定時間後に静的破砕材34は、栓35,36により密封された筒状の接続部品33内で膨張して、補強材31,32と筒状の接続部品33は膨張した静的破砕材34で緊密で強固に接続される。つまり、静的破砕材34の充填から所定時間後に接続強度が発揮される。
なお、上記した栓35,36は補強材31と32のそれぞれの径に対応した寸法の穴を有することは言うまでもない。
図9は本発明の第5実施例を示す補強材の接続方法を示す模式図、図10はその長手方向の断面図である。
この実施例においては、3個の端部を有する筒状の接続部品の直線方向の両端部にはあらかじめ栓の機能を果たす栓状止部を形成するようにしている。
この図において、41は第1の継ぐべき補強材、42は第2の継ぐべき補強材、43はその直線方法の両端部にあらかじめ設けられる、栓の機能を果たす栓状止部45,46が形成された、3個の端部を有する筒状の接続部品、44はセメントを主成分とする膨張性材料を含む静的破砕材、47はその静的破砕材44を充填するための開口筒部、48はその静的破砕材44を封じるために開口筒部47に設けられる栓である。なお、栓状止部45,46にはあらかじめ継ぐべき補強材41,42の径に合わせた穴が設けられている。
ここでは、3個の端部を有する筒状の接続部品43内部に第1と第2の補強材41と42の整正した端部を栓状止部45,46に設けられた穴から挿入して、次に、補強材41,42を挿入した筒状の接続部品43の内部に開口筒部47から静的破砕材44を充填する。次に、筒状の接続部品43の開口筒部47に栓48をする。つまり、静的破砕材44を封じ込める。すると、所定時間後に静的破砕材44は、栓48により密封された筒状の接続部品43内で膨張して、補強材41,42と筒状の接続部品43は膨張した静的破砕材44で緊密かつ強固に接続される。つまり、静的破砕材44の充填から所定時間後に接続強度が発揮される。
次に、定着すべき補強材を定着部品に定着する場合について説明する。
図11は本発明の第6実施例を示す補強材の定着方法を示す模式図、図12はその長手方向の断面図である。
この実施例では、定着すべき補強材51を円筒状の定着部品52に定着する方法およびその補強材の定着端部について説明する。
この図において、51は定着すべき補強材、52は円筒状の定着部品、53はその円筒状の定着部品52に充填されるセメントを主成分とする膨張性材料を含む静的破砕材、54はその筒状の定着部品52の端部に配置される栓である。
この実施例による定着方法は、定着すべき補強材51が1本であるが、複数の本の補強材を定着するようにしてもよい。
なお、円筒状の定着部品は、図13に示すように、筒状で端部に直径が筒状部分より大きい鍔状の部分52Aを有するようにしてもよい。また、図14に示すように、筒状で外側に直径が筒状部分より大きい節状の部分52Bを有するようにしてもよい。このように、円筒状の定着部品は種々の形状のものとすることができる。
次に、本発明で用いられる静的破砕材について説明する。
この静的破砕材はセメントを主成分とする膨張性材料であり、例えば市販のs−マイト〔住友大阪セメント(株)製〕がある。
このs−マイトは、水和反応により膨張する性質を有する。詳細に述べると、S型、A型、B型、VS型、VA型、VB型があり、S型、A型、B型の適用標準孔径は、300mmφから500mmφ(最適孔径400mmφ)、VS型、VA型、VB型の適用標準孔径は、50mmφから70mmφ(最適孔径65mmφ)である。また、被破砕材(本発明では接続部品、定着部品)の温度(適用条件)は、それぞれ、S型、VS型は10℃以下の冬季用、A型、VA型は10℃〜20℃春秋用、B型、VB型は20℃〜35℃の夏季用である(住友大阪セメント(株)のHP(http://www.soc−tec.com/pages/series/seiteki_top.html)参照)。
以下、このs−マイトの特性について説明する。
図15はs−マイトの膨張圧に対する混練水比の特性図である。
図15において、標準混練水比は27から28wt%だが、基本的には混練水比を小さくするほど膨張圧は増大する。ただし、孔中への充填性、対象物の温度等、条件によっては適、不適があり、特に対象物の温度が比較的高く、孔径が太めの場合は混練水比を小さくすると、吹き上げ現象の原因になるので注意が必要である。
次に、s−マイトの流動性について説明する。
図16はs−マイトのスラリー温度の経時変化を示す図である。
この図では、s−マイトを水で混練した後の、スラリーの温度変化を示している。これはバケツ等の混練容器に放置したときの温度変化を示すもので、所定時間経過後、スラリーが発熱を開始すると流動性が失われ、孔に充填することが不可能になる。したがって、スラリーの流動性が失われないうちに孔に充填を完了することが必要である。
孔に充填されたs−マイトは発熱を孔の周囲に放散し、スラリー温度は、図16のように高くならない。
図17はs−マイトの流動性(J−ロートフロー値)に対する温度並びに混練水比の特性図である。
図17の縦軸はJ−ロート中のs−マイトのスラリーをすべて被充填部に流し込むために要する時間で、この値が大きいとき、流動性が悪いことを示している。この図から分かるように、混練容器中にスラリーを放置しておく時間が長くなると流動性は低下する。
次に、s−マイト膨張性能の持続性について説明する。
図18はs−マイト充填後、時間とともに膨張圧が増大する様子を示している。s−マイトは10〜24時間でも十分な膨張率を発現するが、引続き膨張圧は増大を続ける。さらに長時間経た後も膨張圧が減退することはない。そのため、充填後の放置時間を長くとることで、極めて効率よく膨張性能を引き出すことができる。
次に、図19はs−マイトを適用した場合の孔径と膨張圧の関係を示す図であり、この図から明らかなように、孔径が大きくなるにつれて膨張圧も大きくなることがわかる。
次に、温度による影響について説明する。
図20はs−マイトの膨張圧に対する温度特性図である。
図20は温度(被砕破体の温度)がs−マイトの膨張圧にどのような影響を与えるかを示すものである。S型、A型、B型の各タイプの適用温度範囲で温度が高い領域ほど、大きい膨張性能を引き出すことができるが、適用温度範囲を超えた温度で使用する際、極めて大きい膨張圧が得られる反面、吹き上げ現象を起こす可能性があるので、適用温度範囲を守ることが必要である。
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能であり、これらを本発明の範囲から排除するものではない。
本発明の補強材の定着方法及びその補強材の継手は、コンクリート補強材の継手として利用可能である。
本発明の第1実施例を示す補強材の接続方法を示す模式図である。 本発明の第1実施例を示す補強材の長手方向の断面図である。 本発明の第2実施例を示す補強材の接続方法を示す模式図である。 本発明の第2実施例を示す補強材の長手方向の断面図である。 本発明の第3実施例を示す補強材の接続方法を示す模式図である。 本発明の第3実施例を示す補強材の長手方向の断面図である。 本発明の第4実施例を示す補強材の接続方法を示す模式図である。 本発明の第4実施例を示す補強材の長手方向の断面図である。 本発明の第5実施例を示す補強材の接続方法を示す模式図である。 本発明の第5実施例を示す補強材の長手方向の断面図である。 本発明の第6実施例を示す補強材の定着方法を示す模式図である。 本発明の第6実施例を示す補強材の長手方向の断面図である。 本発明の第6実施例を示す定着部材の第1の変形例を示す斜視図である。 本発明の第6実施例を示す定着部材の第2の変形例を示す斜視図である。 本発明の実施例を示すs−マイトの膨張圧に対する混練水比の特性図である。 本発明の実施例を示すs−マイトのスラリー温度の経時変化を示す図である。 本発明の実施例を示すs−マイトの流動性(J−ロートフロー値)に対する温度並びに混練水比の特性図である。 本発明の実施例を示すs−マイト充填後、時間とともに膨張圧が増大する様子を示す図である。 本発明の実施例を示すs−マイトを適用した場合の孔径と膨張圧の関係を示す図である。 本発明の実施例を示すs−マイトの膨張圧に対する温度特性図である。
符号の説明
1,2,11,12 継ぐべき(接続すべき)補強材
3,23,33 筒状の接続部品
4,4′,15,24,24′,34,44,53 静的破砕材
5,6,16〜18,25,26,35,36,48,54 栓
13 補強材に対して直交する方向に配置される継ぐべき補強材
14,43 補強材の端部が挿入される3個の端部を有する筒状の接続部品
21 第1の材料からなる継ぐべき補強材
22 第2の材料からなる継ぐべき補強材
31 通常の径を有する第1の継ぐべき補強材
32 径が大きい第2の継ぐべき補強材
41 第1の継ぐべき補強材
42 第2の継ぐべき補強材
45,46 栓状止部
47 開口筒部
51 定着すべき補強材
52 円筒状の定着部品
52A 鍔状の部分
52B 節状の部分

Claims (25)

  1. (a)接続すべき補強材の端部を整正し、筒状の接続部品内部にその整正された補強材の端部を挿入し、
    (b)前記補強材を挿入した筒状の接続部品の内部にセメントを主成分とする膨張性材料を含む静的破砕材を充填し、
    (c)前記静的破砕材を前記筒状の接続部品内に密封し、
    (d)所定時間後に前記静的破砕材が、密封された筒状の接続部品内で膨張して、前記補強材と筒状の接続部品を、膨張させた静的破砕材で緊密かつ強固に接続することを特徴とする補強材の接続方法。
  2. 請求項1記載の補強材の接続方法において、前記筒状の接続部品内の密封は、前記筒状の接続部品の端部に栓をすることで行うことを特徴とする補強材の接続方法。
  3. 請求項1記載の補強材の接続方法において、前記筒状の接続部品内の密封は、前記筒状の接続部品にあらかじめ形成されている栓状止部を少なくとも一部に有することを特徴とする補強材の接続方法。
  4. (a)接続すべき補強材と、
    (b)該補強材が挿入される筒状の接続部品と、
    (c)前記補強材の端部とともに前記筒状の接続部品内に充填される、セメントを主成分とする膨張性材料を含む静的破砕材とを具備することを特徴とする補強材の継手。
  5. 請求項4記載の補強材の継手において、前記接続すべき補強材は、鉄筋、長繊維又はPC鋼材であることを特徴とする補強材の継手。
  6. 請求項4又は5記載の補強材の継手において、前記筒状の接続部品の端部に配置され、前記筒状の接続部品内に充填される前記静的破砕材を密封するための栓を具備することを特徴とする補強材の継手。
  7. 請求項4又は5記載の補強材の継手において、前記筒状の接続部品の端部にあらかじめ形成され、前記筒状の接続部品内に充填される静的破砕材を密封するための栓状止部を前記筒状の接続部品の少なくとも一部に有することを特徴とする補強材の継手。
  8. 請求項4又は5記載の補強材の継手において、前記接続すべき補強材が互いに異なった材料からなる補強材であることを特徴とする補強材の継手。
  9. 請求項4又は5記載の補強材の継手において、前記接続すべき補強材が互いに径の異なる補強材であることを特徴とする補強材の継手。
  10. 請求項4又は5記載の補強材の継手において、少なくとも一方の前記接続すべき補強材が、表面が腐食している補強材であることを特徴とする補強材の継手。
  11. 請求項4又は5記載の補強材の継手において、少なくとも一方の前記接続すべき補強材の表面に被覆材を有することを特徴とする補強材の継手。
  12. 請求項11記載の補強材の継手において、前記被覆材がエポキシ樹脂であることを特徴とする補強材の継手。
  13. 請求項4から12の何れか一項記載の補強材の継手において、前記接続すべき補強材が複数本の補強材からなり、前記筒状の接続部品は前記複数本の補強材を挿入する複数の端部を有することを特徴とする補強材の継手。
  14. 請求項4又は5記載の補強材の継手において、前記接続すべき補強材が一本の補強材であり、前記筒状の接続部品は前記一本の補強材を挿入する単一の端部を有することを特徴とする補強材の継手。
  15. (a)定着すべき補強材の端部を整正し、筒状の定着部品内部にその整正された補強材の端部を挿入し、
    (b)前記補強材を挿入した筒状の定着部品内にセメントを主成分とする膨張性材料を含む静的破砕材を充填し、
    (c)前記静的破砕材を前記筒状の定着部品内に密封し、
    (d)所定時間後に前記静的破砕材が、密封された筒状の定着部品内で膨張して、前記補強材と筒状の定着部品を、膨張させた静的破砕材で緊密かつ強固に定着させることを特徴とする補強材の定着方法。
  16. 請求項15記載の補強材の定着方法において、前記筒状の定着部品内の密封は、前記筒状の定着部品の端部に栓をすることで行うことを特徴とする補強材の定着方法。
  17. 請求項15記載の補強材の定着方法において、前記筒状の定着部品内の密封は、前記筒状の定着部品にあらかじめ形成されている栓状止部を少なくとも一部に有することを特徴とする補強材の定着方法。
  18. (a)定着すべき補強材と、
    (b)該補強材が挿入される筒状の定着部品と、
    (c)前記補強材の端部とともに前記筒状の定着部品内に充填される、セメントを主成分とする膨張性材料を含む静的破砕材とを具備することを特徴とする補強材の定着端部。
  19. 請求項18記載の補強材の定着端部において、前記筒状の定着部品は筒状で端部に直径が筒状部分より大きい鍔状の部分を有することを特徴とする補強材の定着端部。
  20. 請求項18記載の補強材の定着方法において、前記筒状の定着部品は筒状で外側に直径が筒状部分より大きい節状の部分を有することを特徴とする補強材の定着端部。
  21. 請求項18記載の補強材の定着端部において、前記定着すべき補強材は、鉄筋、長繊維補強筋又はPC鋼材であることを特徴とする補強材の定着端部。
  22. 請求項18又は21記載の補強材の定着端部において、前記筒状の定着部品の端部に配置され、前記筒状の定着部品内に充填される前記静的破砕材を密封するための栓を具備することを特徴とする補強材の定着端部。
  23. 請求項18又は21記載の補強材の定着端部において、少なくとも一方の前記定着すべき補強材が、表面が腐食している補強材であることを特徴とする補強材の定着端部。
  24. 請求項18又は21記載の補強材の定着端部において、少なくとも一方の前記定着すべき補強材の表面に被覆材を有することを特徴とする補強材の定着端部。
  25. 請求項24記載の補強材の定着端部において、前記被覆材がエポキシ樹脂であることを特徴とする補強材の定着端部。
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