JP2006307149A - 赤色着色剤組成物およびカラーフィルター - Google Patents
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Abstract
【解決手段】少なくとも樹脂、溶剤、及びこれらに分散された顔料とを含有する赤色着色剤組成物において、前記顔料として、ジケトピロロピロール系顔料、アントラキノン系顔料、および黄色顔料を含み、これら顔料の平均分散径が100nmより小さく20nmより大きく、かつC光源を使用して測定したXYZ表色色度図における色度座標(x、y)において、x=0.650となる塗膜を形成したとき、0.310<y<0.336であって、その透過率スペクトルが下記式(1)および(2)を満たすこと。
0.4<T410<4 (1)
85<T630<95 (2)
ここで、T410は波長410nmにおける透過率(%)、T630は波長630nmにおける透過率(%)である。および、上記赤色着色剤組成物を用いてカラーフィルターを作成すること。
【選択図】なし
Description
また、高透過率、高コントラスト比をさらに向上させるために、顔料誘導体等の分散剤を適用して、顔料の分散安定性を向上させることも知られている(例えば、特許文献8〜11)。しかしながら、誘導体の製造条件等が十分に制御されていない場合、その分散安定化効果が小さい場合もある。
1.少なくとも樹脂、溶剤及び顔料とを含有する赤色着色剤組成物であって、顔料として、ジケトピロロピロール系顔料、アントラキノン系顔料、および黄色顔料を含み、顔料の平均分散径が20〜100nmであり、かつC光源を使用して測定したXYZ表色色度図における色度座標(x、y)において、x=0.650となる塗膜を形成したとき、0.310<y<0.336であって、その透過率スペクトルが下記式(1)および(2)を満たすことを特徴とする赤色着色剤組成物。
0.4<T410<4% (1)
85<T630<95 (2)
ここで、T410は波長410nmにおける透過率(%)、T630は630nmにおける透過率(%)である。
2.前記ジケトピロロピロール系顔料の全顔料に対する含有率が5〜40質量%であることを特徴とする前記1項に記載の赤色着色剤組成物。
3.前記アントラキノン系顔料の全顔料に対する含有率が50〜85質量%であることを特徴とする前記1、2項のいずれかに記載の赤色着色剤組成物。
4.前記黄色顔料の全顔料に対する含有率が2〜25質量%であることを特徴とする前記1〜3項のいずれかに記載の赤色着色剤組成物。
5.前記ジケトピロロピロール系顔料がピグメントレッド254であることを特徴とする前記1〜4項のいずれかに記載の赤色着色剤組成物。
6.前記アントラキノン系顔料がピグメントレッド177であることを特徴とする前記1〜5項のいずれかに記載の赤色着色剤組成物。
7.前記黄色顔料がピグメントイエロー83、ピグメントイエロー139のいずれかであることを特徴とする前記1〜6項のいずれかに記載の赤色着色剤組成物。
8.1色または複数色の画素がパターン状に設けられたカラーフィルターであって、前記の画素は着色層を有し、該着色層のうち少なくとも1色は前記1〜7項のいずれかに記載の赤色着色剤組成物により形成されたものであることを特徴とするカラーフィルター。
本発明の赤色着色剤組成物では、特にテレビ用途として使用されるに好適な、広い色再現性、高透過率、高コントラスト比を実現するために、顔料として、少なくとも特定の3種類の顔料を使用することを必須の要件とする。すなわち、ジケトピロロピロール系顔料、アントラキノン系顔料、及び黄色顔料である。通常、カラーフィルターの赤画素は2種類の顔料を用いる。特にテレビ用途としてEBU色に近い色度、すなわち青みの赤を調色するためには、通常、PR254とPR177の組み合わせが選択される。しかしながら、このような2顔料系ではテレビ用途に必要とされる高透過率、高コントラスト比の両方を十分に満たすことはできない。
D={(x−x0)2+(y−y0)2}1/2 (3)
ここで、x、yはバックライト光源を通したときのカラーフィルターのR画素色度、x0、y0はEBU規格のR色度である。
0.4<T410<4 (1)
85<T630<95 (2)
ここで、T410は波長410nmにおける透過率(%)、T630は波長630nmにおける透過率(%)である。
0.8<T410<3 (4)
1.2<T410<2.8 (5)
本発明の要件である平均分散径、色度、透過率スペクトルの範囲は、使用する顔料組成比とも相まって、互いに相関しており、どれか一つでも好ましい範囲から外れると、テレビに適した色度を保っての高透過率、高コントラスト比の達成が不可能となる。
本発明の赤色着色剤組成物は、ジケトピロロピロール系顔料、アントラキノン系顔料、及び黄色顔料、更に必要に応じてその他の顔料を樹脂、溶剤中に分散させてなる。顔料を分散させる方法としては、公知の技術を用いることができ、例えば、溶剤中に樹脂と顔料を混合させ、ボールミル、ビーズミル等の分散機中で分散させる方法を好ましく用いることができる。ビーズミルを用いて分散させる場合、使用するビーズが小さい方が、顔料がより微分散化され、かつ分散安定化されるため、本発明の要件である、平均分散径を100nm以下とする上で好ましい。具体的なビーズの種類としては、材質はジルコニアが好ましく、ビーズ径は好ましくは0.3mm以下、より好ましくは0.1mm以下、更に好ましくは0.05mm以下である。
カラーフィルターは、通常、ブラックマトリクス(BM)を形成せしめた透明基板上に、RGB3色のパターンを形成させた構造を持つ。
<波長410nmにおける透過率(%)T410、波長630nmにおける透過率(%)T630>
大塚電子(株)製、顕微分光光度計“MCPD−2000”を用いて、赤色カラーフィルターの分光透過率を測定し、波長410nm、630nmの透過率(%)をそれぞれ、T410、T630とした。塗布厚みを変更して測定を行い、C光源においてx=0.650となる塗布厚みにおけるT410、T630を求めた。
<C光源においてx=0.650となる塗膜を形成したときのy、Y>
赤色カラーフィルターのC光源におけるXYZ表色系における色度座標(x、y)、及びYは、大塚電子(株)製、顕微分光光度計“MCPD−2000”を用いて測定した。バックライト光源における色度座標は、得られた赤色カラーフィルターの下に、赤、緑、青色蛍光体を用いた色温度7963Kの3波長型バックライトを置いて同じく、大塚電子(株)製、顕微分光光度計“MCPD−2000”を用いて測定した。塗布厚みを変更して測定を行い、C光源においてx=0.650となる塗布厚みにおけるy、Yを求めた。なお、C光源を用いた場合のYは、Y>15であれば良好であるとみなすことができる。
<EBU規格との乖離を示す指数D>
上記測定法により得られた、C光源においてx=0.650となる塗膜を形成したときのの該塗膜のバックライト光源における色度座標(x、y)と、EBU規格のR色度座標(x0、y0)=(0.64、0.33)との乖離を下記式(3)により求めた。なお、EBU規格からの乖離を示す指数Dは、0.015以内であると良好であると見なすことができる。
D={(x−x0)2+(y−y0)2}1/2 (3)
<顔料の平均分散径>日機装(株)製粒度分布測定装置”マイクロトラックUPA−150”を使用して測定した体積頻度分布の50%粒子径を平均分散径とした。測定方法としては、対象となる赤色着色剤組成物をプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートで希釈した液をサンプルとし、粒子屈折率1.80、粒子密度1.00、液屈折率1.40、液粘度1.14をパラメーターとして入力して測定した。
<コントラスト比>赤色カラーフィルターを、膜面が全測定面積に入るように偏光子と検光子の間に置き、偏光子と検光子が平行の時の光線透過率(I1)と、偏光子と検光子が直行したときの光線透過率(I2)の比(I1/I2)を測定することにより測定した。偏光子と検光子には日東電工(株)製偏光フィルム”NPF−G1220DUN”を使用した。光源には熱陰極管を用いたバックライトユニットである明拓システム製”FL8A−EX/70”を使用した。間にカラーフィルター基板が挿入された2枚の偏光フィルムを透過する光の輝度を、色彩輝度計、トプコン(株)製”BM−5A”を使用して視野1°の条件で測定し、カラーフィルターのコントラスト比を求めた。なお、カラーフィルターのコントラスト比は、1300以上であると良好であると見なすことができる。
PR254(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製“IRGAPHOR RED”(商品名)BT−CF)60gを攪拌しながら20℃で発煙硫酸(28%SO3 )780g中に投入した。3時間攪拌した後、氷水1500g中に注ぎ入れた。30分間放置後、生じた懸濁液を濾過し、得られた生成物を300mlの純水で洗浄した。純水2000ml中へ前記生成物を投入し、アンモニア水溶液でpHが7以上になるまでアンモニア水溶液を添加し、中和を行い、次いで濾過を行った。得られたウェット結晶を純水で洗浄した後、80℃で乾燥した。乾燥して得られたものを純水による洗浄、濾過、乾燥という操作を10回繰り返して、69gのPR254スルホン酸基含有誘導体RS−Aを得た。
反応温度を25℃としたこと以外は合成例1と同様の方法でスルホン化反応を行い、70gのPR254スルホン化誘導体RS−Bを得た。合成例1と同様の方法により、PR254スルホン化誘導体RS−Bの吸収スペクトルを測定したところ、最大吸収波長は488nmであった。
反応温度を30℃としたこと以外は合成例1と同様の方法でスルホン化反応を行い、68gのPR254スルホン化誘導体RS−Cを得た。合成例1と同様の方法により、PR254スルホン化誘導体RS−Cの吸収スペクトルを測定したところ、最大吸収波長は500nmであった。
反応温度を40℃としたこと以外は合成例1と同様の方法でスルホン化反応を行い、67gのPR254スルホン化誘導体RS−Dを得た。合成例1と同様の方法により、PR254スルホン化誘導体RS−Dの吸収スペクトルを測定したところ、最大吸収波長は506nmであった。
反応温度を50℃としたこと以外は実施例1と同様の方法でスルホン化反応を行い、68gのPR254スルホン化誘導体RS−Eを得た。合成例1と同様の方法により、吸収スペクトルを測定したところ、最大吸収波長は513nmであった。
PR177(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製“CHROMOPHTAL RED”(商品名)A2B)60gを攪拌しながら20℃で発煙硫酸(28%SO3 )780g中に投入した。3時間攪拌した後、氷水1500g中に注ぎ入れた。30分間放置後、生じた懸濁液を濾過し、得られた生成物を300mlの純水で洗浄した。純水2000ml中へ前記生成物を投入し、アンモニア水溶液でpHが7以上になるまでアンモニア水溶液を添加し、中和を行い、次いで濾過を行った。得られたウェット結晶を純水で洗浄した後、80℃で乾燥した。乾燥して得られたものを純水による洗浄、濾過、乾燥という操作を10回繰り返して、72gのPR177スルホン酸基含有誘導体RS−Fを得た。
A.アクリルポリマー使用顔料分散液の作成
PR254 30.8g、PR177 84.0g、PY139 25.2gと分散剤として味の素ファインテクノ製”アジスパー”PB821の35%プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA)溶液 120g、アクリルポリマーとして、ダイセル化学製”サイクロマー”ACA250(45%溶液) 93.33gおよびPGMEA 646.67gを混合して撹拌し、予備分散液を作製した。なお、この時の顔料組成比(重量比)は、PR254/PR177/PY139=22/60/18である。また、PR254,PR177の添加量のうちの3質量%は、上記合成例1、6で合成した、それぞれの顔料構造の芳香環にスルホン酸基を導入した誘導体RS−A、RS−Fを分散剤として添加し、これらも当該顔料として計上した。この予備分散液を、直径0.05mmのジルコニアビーズを0.5Lの容積を有するベッセル内に85体積%充填したビーズミルを使用し、周速11m/sで3時間分散し、顔料分散液を得た。
Aで得た分散液57.21gに、ダイセル化学製アクリルポリマー”サイクロマー”ACA250(45質量%溶液) 5.03g、日本化薬製多官能モノマー”カヤラッド”DPHA 4.67g、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ製光開始剤”イルガキュア”907 2.8g、日本化薬製増感剤”カヤキュア”DETX−S 1.4gをプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート28.84gで希釈した溶液、計42.79gを添加混合し、さらにbic chemie社製界面活性剤“BYK361”を固形分全体の1000ppmになるよう添加し、アクリル樹脂を使用した感光性の赤色着色剤組成物を得た。
透明ガラス基板上に上記赤色着色剤組成物をスピナーを用いて塗布し、その後熱風オーブン中90℃、10分加熱処理することにより、赤色着色剤組成物塗膜を得た。なお、赤色着色剤組成物の塗布は、スピナー回転数を調整して、パターンの色度がC光源でx=0.650になるようにした。次にネガマスクを介し所定領域を露光し、0.04%水酸化カリウム水溶液に、非イオン界面活性剤として“エマルゲン”A−60(HLB12.8、ポリオキシエチレン誘導体))(花王(株)製)を現像液総量に対して0.1質量%添加したアルカリ現像液で90秒間揺動しながら浸漬を行い現像し、続いて純水洗浄することにより、パターンニング基板を得た。得られたパターンニング基板を熱風オーブン中で220℃で30分保持することにより、アクリル系樹脂の硬化を行った。以上により赤色カラーフィルターを作成した。
顔料分散液における顔料組成比を、PR254/PR177/PY139=30/51/19とした以外は、実施例1と同様に赤色着色剤組成物、赤色カラーフィルターを作成した。この赤色着色剤組成物の顔料の平均分散径、及び赤色カラーフィルターのC光源におけるy、Y、波長410nmにおける透過率(T410)、波長630nmにおける透過率(T630)、コントラスト比、バックライト光源を用いた場合の色度におけるEBU規格との乖離を示す指数Dを表2に示す。
顔料分散液における顔料組成比を、PR254/PR177/PY139=37/53/10とした以外は、実施例1と同様に赤色着色剤組成物、赤色カラーフィルターを作成した。この赤色着色剤組成物の顔料の平均分散径、及び赤色カラーフィルターのC光源におけるy、Y、波長410nmにおける透過率(T410)、波長630nmにおける透過率(T630)、コントラスト比、バックライト光源を用いた場合の色度におけるEBU規格との乖離を示す指数Dを表2に示す。
D.ポリアミック酸の合成
4、4′−ジアミノジフェニルエーテル 95.1gおよびビス(3−アミノプロピル)テトラメチルジシロキサン 6.2gをγ−ブチロラクトン 525g、N−メチル−2−ピロリドン 220gと共に仕込み、3、3′、4、4′−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物 144.1gを添加し、70℃で3時間反応させた後、無水フタル酸 3.0gを添加し、さらに70℃で2時間反応させ、25重量%のポリアミック酸溶液(PAA−1)を得た。
4、4′−ジアミノベンズアニリド 161.3g、3、3′−ジアミノジフェニルスルホン 176.7g、およびビス(3−アミノプロピル)テトラメチルジシロキサン 18.6gをγ−ブチロラクトン 2667g、N−メチル−2−ピロリドン 527gと共に仕込み、3、3′、4、4′−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物 439.1gを添加し、70℃で3時間反応させた後、無水フタル酸 2.2gを添加し、さらに70℃で2時間反応させ、20重量%のポリアミック酸溶液(PD−1)を得た。
ピグメントレッドPR254 11.88g、ピグメントレッドPR177 32.40g、ピグメントイエローPY139 9.72gとポリマー分散剤(PD−1) 30gおよびγ−ブチロラクトン 916gを混合して撹拌し、予備分散液を作製した。なお、この時の顔料組成比(重量比)は、PR254/PR177/PY139=22/60/18である。また、PR254,PR177の添加量のうちの3質量%は、それぞれの顔料構造の芳香環にスルホン酸基を導入した誘導体を分散剤として添加し、これらも当該顔料として計上した。この予備分散液を、0.05mmのジルコニアビーズを0.5Lの容積を有するベッセル内に85体積%充填したビーズミルを使用し、周速11m/sで3時間分散し、顔料分散液を得た。
Cで得られた顔料分散液44.45gにポリマー溶液(PAA−1) 13.34gをγ−ブチロラクトン 22.82g、3−メトキシ−3−メチル−1−ブタノール 18.80gで希釈した溶液を添加混合し、さらにbic chemie社製界面活性剤“BYK361”を固形分全体の1000ppmになるよう添加し、ポリイミド前駆体を樹脂とする非感光性の赤色着色剤組成物を得た。表2にこの赤色着色剤組成物の平均分散径を示す。
透明ガラス基板上に赤色着色剤組成物をスピナー塗布し、続いて熱風オーブンで120℃、20分乾燥し、この上にポジ型フォトレジスト(東京応化(株)製“OFPR−800”)をスピナー塗布し、90℃で10分乾燥した。なお、赤色着色剤組成物の塗布は、スピナー回転数を調整して、パターンの色度がC光源でx=0.650になるようにした。また、ポジ型フォトレジストの塗布は、乾燥後の膜厚が1.5μmになるようにした。次に、得られた赤色着色剤組成物、ポジ型フォトレジスト積層膜をキヤノン(株)製紫外線露光機“PLA−501F”を用い、クロム製のフォトマスクを介して60mJ/cm2(365nmの紫外線強度)露光した。露光後、テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイドの2.25%の水溶液からなる現像液に浸漬し、フォトレジストの現像、ポリイミド前駆体の着色塗膜のエッチングを同時に行った。エッチング後不要となったフォトレジスト層をアセトンで剥離した。さらにポリイミド前駆体の着色塗膜を270℃で30分熱処理し、ポリイミドに転換した。以上により赤色カラーフィルターを作成した。
顔料分散液における顔料組成比を、PR254/PR177/PY139=22/70/8とした以外は、実施例1と同様に赤色着色剤組成物、赤色カラーフィルターを作成した。この赤色着色剤組成物の平均分散径、及び赤色カラーフィルターのC光源での色度、410nmの透過率(T410)、630nmの透過率(T630)、コントラスト比、C光源での透過率、バックライト光源での色度におけるEBU規格との乖離を表1に示す。
顔料分散液における顔料組成比を、PR254/PR177/PY139=25/70/5とした以外は、実施例1と同様に赤色着色剤組成物、赤色カラーフィルターを作成した。この赤色着色剤組成物の顔料の平均分散径、及び赤色カラーフィルターのC光源におけるy、Y、波長410nmにおける透過率(T410)、波長630nmにおける透過率(T630)、コントラスト比、バックライト光源を用いた場合の色度におけるEBU規格との乖離を示す指数Dを表2に示す。
顔料分散液における黄色顔料として、PY139ではなくPY83を使用した以外は、実施例1と同様に赤色着色剤組成物、赤色カラーフィルターを作成した。この赤色着色剤組成物の顔料の平均分散径、及び赤色カラーフィルターのC光源におけるy、Y、波長410nmにおける透過率(T410)、波長630nmにおける透過率(T630)、コントラスト比、バックライト光源を用いた場合の色度におけるEBU規格との乖離を示す指数Dを表2に示す。
顔料分散液における黄色顔料として、PY139ではなくPY138を使用し、顔料組成比を、PR254/PR177/PY138=25/50/25とした以外は、実施例1と同様に赤色着色剤組成物、赤色カラーフィルターを作成した。この赤色着色剤組成物の顔料の平均分散径、及び赤色カラーフィルターのC光源におけるy、Y、波長410nmにおける透過率(T410)、波長630nmにおける透過率(T630)、コントラスト比、バックライト光源を用いた場合の色度におけるEBU規格との乖離を示す指数Dを表2に示す。
顔料分散液における黄色顔料として、PY139ではなくPY150を使用した以外は、実施例1と同様に赤色着色剤組成物、赤色カラーフィルターを作成した。この赤色着色剤組成物の顔料の平均分散径、及び赤色カラーフィルターのC光源におけるy、Y、波長410nmにおける透過率(T410)、波長630nmにおける透過率(T630)、コントラスト比、バックライト光源を用いた場合の色度におけるEBU規格との乖離を示す指数Dを表2に示す。
PR254構造の芳香環にスルホン酸基を導入した誘導体として、RS−Aではなく、合成例2で合成したRS−Bを使用した以外は、実施例1と同様に赤色着色剤組成物、赤色カラーフィルターを作成した。この赤色着色剤組成物の顔料の平均分散径、及び赤色カラーフィルターのC光源におけるy、Y、波長410nmにおける透過率(T410)、波長630nmにおける透過率(T630)、コントラスト比、バックライト光源を用いた場合の色度におけるEBU規格との乖離を示す指数Dを表2に示す。
PR254構造の芳香環にスルホン酸基を導入した誘導体として、RS−Aではなく、合成例3で合成したRS−Cを使用した以外は、実施例1と同様に赤色着色剤組成物、赤色カラーフィルターを作成した。この赤色着色剤組成物の顔料の平均分散径、及び赤色カラーフィルターのC光源におけるy、Y、波長410nmにおける透過率(T410)、波長630nmにおける透過率(T630)、コントラスト比、バックライト光源を用いた場合の色度におけるEBU規格との乖離を示す指数Dを表2に示す。
PR254構造の芳香環にスルホン酸基を導入した誘導体として、RS−Aではなく、合成例4で合成したRS−Dを使用した以外は、実施例1と同様に赤色着色剤組成物、赤色カラーフィルターを作成した。この赤色着色剤組成物の顔料の平均分散径、及び赤色カラーフィルターのC光源におけるy、Y、波長410nmにおける透過率(T410)、波長630nmにおける透過率(T630)、コントラスト比、バックライト光源を用いた場合の色度におけるEBU規格との乖離を示す指数Dを表2に示す。
PR254構造の芳香環にスルホン酸基を導入した誘導体として、RS−Aではなく、合成例5で合成したRS−Eを使用した以外は、実施例1と同様に赤色着色剤組成物、赤色カラーフィルターを作成した。この赤色着色剤組成物の顔料の平均分散径、及び赤色カラーフィルターのC光源におけるy、Y、波長410nmにおける透過率(T410)、波長630nmにおける透過率(T630)、コントラスト比、バックライト光源を用いた場合の色度におけるEBU規格との乖離を示す指数Dを表2に示す。
顔料分散液において、黄色顔料を使用せず、顔料組成比をPR254/PR177=65/35とした以外は、実施例1と同様に赤色着色剤組成物、赤色カラーフィルターを作成した。この赤色着色剤組成物の顔料の平均分散径、及び赤色カラーフィルターのC光源におけるy、Y、波長410nmにおける透過率(T410)、波長630nmにおける透過率(T630)、コントラスト比、バックライト光源を用いた場合の色度におけるEBU規格との乖離を示す指数Dを表2に示す。
顔料分散液における顔料組成比を、PR254/PR177/PY139=55/35/10とした以外は、実施例1と同様に赤色着色剤組成物、赤色カラーフィルターを作成した。この赤色着色剤組成物の顔料の平均分散径、及び赤色カラーフィルターのC光源におけるy、Y、波長410nmにおける透過率(T410)、波長630nmにおける透過率(T630)、コントラスト比、バックライト光源を用いた場合の色度におけるEBU規格との乖離を示す指数Dを表2に示す。
顔料分散液における顔料組成比を、PR254/PR177/PY139=8/90/2とした以外は、実施例1と同様に赤色着色剤組成物、赤色カラーフィルターを作成した。この赤色着色剤組成物の顔料の平均分散径、及び赤色カラーフィルターのC光源におけるy、Y、波長410nmにおける透過率(T410)、波長630nmにおける透過率(T630)、コントラスト比、バックライト光源を用いた場合の色度におけるEBU規格との乖離を示す指数Dを表2に示す。
比較例4
顔料分散液における顔料組成比を、PR254/PR177/PY139=15.9/58.2/25.9とした以外は、実施例1と同様に赤色着色剤組成物、赤色カラーフィルターを作成した。この赤色着色剤組成物の顔料の平均分散径、及び赤色カラーフィルターのC光源におけるy、Y、波長410nmにおける透過率(T410)、波長630nmにおける透過率(T630)、コントラスト比、バックライト光源を用いた場合の色度におけるEBU規格との乖離を示す指数Dを表2に示す。
顔料分散液における顔料組成比を、PR254/PR177/PY139=37/37.7/25.3とした以外は、実施例1と同様に赤色着色剤組成物、赤色カラーフィルターを作成した。この赤色着色剤組成物の顔料の平均分散径、及び赤色カラーフィルターのC光源におけるy、Y、波長410nmにおける透過率(T410)、波長630nmにおける透過率(T630)、コントラスト比、バックライト光源を用いた場合の色度におけるEBU規格との乖離を示す指数Dを表2に示す。
顔料分散液における顔料組成比を、PR254/PR177/PY139=22/50/28とした以外は、実施例1と同様に赤色着色剤組成物、赤色カラーフィルターを作成した。この赤色着色剤組成物の顔料の平均分散径、及び赤色カラーフィルターのC光源におけるy、Y、波長410nmにおける透過率(T410)、波長630nmにおける透過率(T630)、コントラスト比、バックライト光源を用いた場合の色度におけるEBU規格との乖離を示す指数Dを表2に示す。
顔料分散液における顔料組成比を、PR254/PR177/PY139=76/9/15とした以外は、実施例1と同様に赤色着色剤組成物、赤色カラーフィルターを作成した。この赤色着色剤組成物の顔料の平均分散径、及び赤色カラーフィルターのC光源におけるy、Y、波長410nmにおける透過率(T410)、波長630nmにおける透過率(T630)、コントラスト比、バックライト光源を用いた場合の色度におけるEBU規格との乖離を示す指数Dを表2に示す。
顔料分散液における顔料組成比を、PR254/PR177/PY139=60.7/15.3/24とした以外は、実施例1と同様に赤色着色剤組成物、赤色カラーフィルターを作成した。この赤色着色剤組成物の顔料の平均分散径、及び赤色カラーフィルターのC光源におけるy、Y、波長410nmにおける透過率(T410)、波長630nmにおける透過率(T630)、コントラスト比、バックライト光源を用いた場合の色度におけるEBU規格との乖離を示す指数Dを表2に示す。
顔料分散液における顔料組成比を、PR254/PR177/PY139=50/20/30とした以外は、実施例1と同様に赤色着色剤組成物、赤色カラーフィルターを作成した。この赤色着色剤組成物の顔料の平均分散径、及び赤色カラーフィルターのC光源におけるy、Y、波長410nmにおける透過率(T410)、波長630nmにおける透過率(T630)、コントラスト比、バックライト光源を用いた場合の色度におけるEBU規格との乖離を示す指数Dを表2に示す。
顔料分散液における顔料組成比を、PR254/PR177/PY139=32/30/38とした以外は、実施例1と同様に赤色着色剤組成物、赤色カラーフィルターを作成した。この赤色着色剤組成物の顔料の平均分散径、及び赤色カラーフィルターのC光源におけるy、Y、波長410nmにおける透過率(T410)、波長630nmにおける透過率(T630)、コントラスト比、バックライト光源を用いた場合の色度におけるEBU規格との乖離を示す指数Dを表2に示す。
顔料分散液において、PR254、PR177の構造の芳香環にスルホン酸基を導入した誘導体を添加しなかった以外は、実施例1と同様に赤色着色剤組成物、赤色カラーフィルターを作成した。この赤色着色剤組成物の顔料の平均分散径、及び赤色カラーフィルターのC光源におけるy、Y、波長410nmにおける透過率(T410)、波長630nmにおける透過率(T630)、コントラスト比、バックライト光源を用いた場合の色度におけるEBU規格との乖離を示す指数Dを表2に示す。
顔料分散液において、ジルコニアビーズを直径0.05mmのものではなく、直径0.3mmのものを用いた以外は、実施例1と同様に赤色着色剤組成物、赤色カラーフィルターを作成した。この赤色着色剤組成物の顔料の平均分散径、及び赤色カラーフィルターのC光源におけるy、Y、波長410nmにおける透過率(T410)、波長630nmにおける透過率(T630)、コントラスト比、バックライト光源を用いた場合の色度におけるEBU規格との乖離を示す指数Dを表2に示す。
Claims (8)
- 少なくとも樹脂、溶剤及び顔料とを含有する赤色着色剤組成物であって、顔料として、ジケトピロロピロール系顔料、アントラキノン系顔料、および黄色顔料を含み、顔料の平均分散径が20〜100nmであり、かつC光源を使用して測定したXYZ表色色度図における色度座標(x、y)において、x=0.650となる塗膜を形成したとき、0.310<y<0.336であって、その透過率スペクトルが下記式(1)および(2)を満たすことを特徴とする赤色着色剤組成物。
0.4<T410<4 (1)
85<T630<95 (2)
ここで、T410は波長410nmにおける透過率(%)、T630は波長630nmにおける透過率(%)である。 - 前記ジケトピロロピロール系顔料の全顔料に対する含有率が5〜40質量%であることを特徴とする請求項1に記載の赤色着色剤組成物。
- 前記アントラキノン系顔料の全顔料に対する含有率が50〜85質量%であることを特徴とする請求項1、2のいずれかに記載の赤色着色剤組成物。
- 前記黄色顔料の全顔料に対する含有率が2〜25質量%であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の赤色着色剤組成物。
- 前記ジケトピロロピロール系顔料がピグメントレッド254であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の赤色着色剤組成物。
- 前記アントラキノン系顔料がピグメントレッド177であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の赤色着色剤組成物。
- 前記黄色顔料がピグメントイエロー83、ピグメントイエロー139のいずれかであることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の赤色着色剤組成物。
- 1色または複数色の画素がパターン状に設けられたカラーフィルターであって、前記の画素は着色層を有し、該着色層のうち少なくとも1色は請求項1〜7のいずれかに記載の赤色着色剤組成物により形成されたものであることを特徴とするカラーフィルター。
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