JP2006305484A - 放出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 霧が集まった雲の中から、リング状の霧の塊を放出することができる放出装置を提供する。
【解決手段】 超音波振動により霧化された水分を溜めて雲2を形成可能な第1の容器11と、その雲2に沈むように第1の容器11の内部に配置された第2の容器13および14と、これらの第2の容器13および14の内圧を変動させる圧力制御ユニット15とを有する放出装置1を提供する。第2の容器13および14の内圧を変動すると、吸排気口17を介して雲2から霧を第2の容器13および14に充填し、その後、雲2からリング状の霧の塊3を放出できる。この放出装置1は、リング状の霧の塊3が放出される様子を楽しむことができる加湿装置あるいはインテリアとして提供できる。
【選択図】 図2
【解決手段】 超音波振動により霧化された水分を溜めて雲2を形成可能な第1の容器11と、その雲2に沈むように第1の容器11の内部に配置された第2の容器13および14と、これらの第2の容器13および14の内圧を変動させる圧力制御ユニット15とを有する放出装置1を提供する。第2の容器13および14の内圧を変動すると、吸排気口17を介して雲2から霧を第2の容器13および14に充填し、その後、雲2からリング状の霧の塊3を放出できる。この放出装置1は、リング状の霧の塊3が放出される様子を楽しむことができる加湿装置あるいはインテリアとして提供できる。
【選択図】 図2
Description
本発明は、霧化された水分を放出して加湿器として利用したり、ドライアイスの白煙(霧、ミスト)の動きに変化を与えて楽しむことができる放出装置に関するものである。
水を気化あるいは霧化して吹出口から放出する加湿器が知られている。例えば、特開2003−97830号公報には、充電式の電池電源を備えた加湿器が開示されており、水槽内の水を気化あるいは霧化し、送風機により吹出口から放出する。
また、密閉されたケース内の気体を圧縮して放出口から発射する空気砲と称される技術が知られている。特開2004−298607号公報には、空気砲に芳香ユニットを接続して、香料を散布する技術が記載されている。
特開2003−97830号公報
特開2004−298607号公報
この加湿器においては、気化あるいは霧化された水分が送風機により吹出口から継続して放出される。吹出口から吹き出された直後の水分は白煙状に見えることが多く、加湿器から白煙が立ち上る様子が見られる。これに対し、本発明においては、白煙あるいは霧が断続的に放出される放出装置を提供することを目的としている。さらには、リング状になった霧あるいは白煙の塊が、その白煙の雲の中から断続的に放出される放出装置を提供することを目的としている。さらには、白煙の雲の中の様々な場所から様々なタイミングで白煙の塊を放出することができる放出装置を提供することを目的としている。
このような放出装置は、加湿器として使用することも可能であり、さらに、白煙の雲からリング状の白煙の塊が飛び出す様子を楽しむ器具として、さらには、インテリアとして、さらには、音楽と連動して雲からリング状の塊を放出するようなアミューズメント用の機器としてなど、様々な用途に用いることができる。また、放出する対象は、霧化された水分、ドライアイスの霧に限らず、様々な色の付いた煙であっても良い。さらには、低温の空気による雲から低温の空気のリングを放出し、その屈折率の相違を影絵のように表したりすることも可能である。
本発明においては、空気中に浮遊する第1の成分を溜めて、その第1の成分による擬似的な雲を形成可能な第1の容器と、その雲に沈むように第1の容器の内部に配置され、雲から第1の成分を吸って吹き出すための吸排気口を備えた第2の容器と、この第2の容器の内圧を変動し、吸排気口から雲の外に第1の成分を放出する変圧手段とを有する放出装置を提供する。第1の成分は、たとえば、超音波振動により発生させた霧状の水、ドライアイスの霧(白煙)、種々の色の煙、空気に浮遊するような形態の麟片、麟粉、温度差のある空気などであり、周囲の空気より重ければ、下方に溜めて、それらによる擬似的な雲を作ることができ、周囲の空気より軽ければ、上方に溜めて雲を作ることができる。
本発明の放出装置では、第2の容器が雲に沈むように配置されているので、第2の容器は第1の成分の雲によって覆い隠され外部からは見えず、それと第2の容器の周囲には第1の成分が浮遊している状態となる。その状態で、変圧手段により、第2の容器の内圧が低くなれば、吸排気口から周囲の第1の成分が第2の容器に充填され、第2の容器の内圧が高くなれば充填された第1の成分が雲の外に放出される。その際、第2の容器の吸排気口から放出される第1の成分は、第2の容器を空気砲として放出されるので、条件によってはリング状またはドーナツ状になり、雲の外側までリング形状を崩さずに放出される。
本発明の放出装置では、最初のうち、すなわち第2の容器の内圧を変動させる前の段階では、第2の容器内には第1の成分は含まれていない。第1の成分により擬似的な雲を生成した後、第2の容器の内圧を揺動させて吸排気を繰り返すうちに、第2の容器内の空気は第1の成分の雲と同一となり、第2の容器は第1の成分により充満されることになる。したがって、本発明の放出装置においては、変圧手段により、第2の容器の内圧を揺動させるだけで、雲の中から断続的にリング状の第1の成分の塊を放出させることができる。
この放出装置においては、第2の容器は雲の中に隠れた状態になるので、この放出装置を見ているユーザには、第1の成分の雲の中から、リング状の第1の成分の塊あるいは小さな雲が自発的に飛び出してくるように見える。そして、雲から放出された第1の成分の塊は、空気中に分散して消えるか、あるいは、空気との比重差により雲の中に戻るので、その過程あるいは挙動を楽しむことができる。例えば、水分の霧であれば、放出された水分は空気中に蒸発するので、本発明の放出装置は、加湿器としての機能を果たす。
複数の第2の容器を第1の容器の異なる位置に配置することにより、雲の様々な場所から第1の成分の塊を放出することができる。さらに、変圧手段により、複数の第2の容器の内圧を同期して制御することにより複数の塊を同時に雲から放出したり、非同期で制御することにより複数の場所から順番に放出することができる。また、様々な場所からメロディーにしたがって放出することにより、メロディーを目で見て楽しむことができる。さらに、各々の第2の容器の吸排気口のサイズを変えることにより、異なる場所から異なる大きさのリング状の塊を放出することも可能になる。さらに、第1の容器の中の複数の第2の容器の位置を動かすことも可能であり、第1の成分の雲の中から、第1の成分の塊を放出するパターンは様々に設定できる。
第2の容器の内圧を変動する1つの方法は、変圧手段が、第2の容器と連通路を介して接続された変圧ユニットを備えていることである。変圧ユニットにより、適当なタイミングで第2の容器の内圧を変動させることができる。
第2の容器の内圧を変動する他の1つの方法は、第2の容器の容積を変動させる容積変動部材を備えており、変圧手段によって第2の容器の内部の容積変動部材の位置を相対的に動かすことにより内圧を変動させることである。相対的に動かすとは、第2の容器を固定し、それに対して容積変動部材、例えば、ピストン、振動板あるいは振動膜を動かしても良く、容積変動部材を固定して第2の容器を動かしても良く、さらに、第2の容器と容積変動部材の双方を動かしても良いことを意味する。相対的に動かす機構は様々なものがあり、メリーゴーランドのようなリンク機構をモータで駆動するもの、電磁石を用いて駆動するもの、流体を用いて駆動するものなどがある。
第1の成分が霧化された水である場合のように、第1の容器内に、第1の成分に係る液相と気相とを安定して保持できる場合は、第1の容器の雲の下に液体を保持できるようにしておくことが望ましい。第1の成分が水であれば、超音波振動装置などの雲発生装置を第1の容器内に設置することにより、第1の容器内の水から第1の成分である霧を生成できる。さらに、第1の容器内の液体を第2の容器の内圧を変えるための媒体として利用できる。そのために、第2の容器を液体と連通させ、変圧手段は、第2の容器の内部の液体の液面を相対的に動かすようにすることが望ましい。液面を相対的に動かすとは、液面が安定している場合は、第2の容器を液面に対して上下に動かしても良く、第2の容器が安定している場合は、液面を波立てて液体を第2の容器に対して上下に動かしても良く、さらには、第2の容器が波に漂わせるようにして双方を動かしても良いことを意味する。さらに、第2の容器を液体と連通することにより、第2の容器に吸い込まれてドレン化した水分を第1の容器内に回収することができるというメリットもある。
第2の容器の内圧を変動する、さらに異なる方法は、変圧手段によって、底の少なくとも一部が開口になった第2の容器を、その底が第1の容器の底に対して持ち上がるように動かした後に落下することである。落下した後に第2の容器が第1の容器の底で塞がれるような状態になっていると、落下により第2の容器の内圧が急激に高まるので、それにより、吸排気口から第1の成分の塊を放出することができる。
第1の成分による雲を生成する雲発生手段を有する放出装置は、雲から第1の成分の塊が放出される現象を長時間にわたり継続できる。超音波振動により霧化された水を第1の成分として使用する放出装置は、水の供給が容易であること、放出装置が開放系でも安全であること、加湿器として使用できることなど多くのメリットを備えており、本発明の放出装置の最も望ましい形態の1つである。
以下に図面を参照して本発明をさらに詳しく説明する。図1に、本発明に係る放出装置を稼動させた状態を、斜視図を用いて示してある。また、図2に、放出装置1の概略構成を断面図により示してある。この放出装置1は、底21を備え、上方が開放されたボックス型の第1の容器11と、その下方に配置され、超音波振動を用いて霧を発生する霧発生装置12とを備えている。したがって、第1の容器11に水4を入れて、霧発生装置12を作動させると、第1の容器11の中に霧化された水分を浮遊した状態で溜めることができ、それにより第1の容器11の中に擬似的な雲2を形成することができる。
さらに、放出装置1は、第1の容器11の内部に、雲2に沈むように配置された2つの第2の容器13および14と、第1の容器11の外部に配置され、第2の容器13および14に連通管31を介して接続された圧力制御ユニット15とを有している。第2の容器13および14は、上面中央に円形に開いた吸排気口17を備えており、圧力制御ユニット15により第2の容器13および14の内部が減圧されると、この吸排気口17を介して第1の容器11に溜められた雲2から霧を内部に吸い込み、第2の容器13および14の内部が加圧されると、内部に溜まった霧を上方に放出する。その結果、図1に示すように、第1の容器11の擬似的な霧2の中から上方に向かって、リング状またはドーナツ状の霧の塊3が放出される。したがって、この放出装置1は、霧化された水分を第1の成分として、第1の容器11の内部に擬似的な雲2を形成し、外部の圧力制御ユニット15を備えた変圧手段により第2の容器13および14の内圧を変動することにより雲2から外に霧の塊3を放出する。
第1の容器11は、中央部分22に超音波振動子23が取り付けられ、超音波振動子23と水4とが効率よく接触するように一段低くなった底21を備えている。超音波振動子23は、外部電源または内蔵しているバッテリーにより、霧発生装置12の駆動ユニット24を介してメガヘルツ帯で振動して効率良く霧を生成するように制御される。第1の容器11の内部には、超音波振動子23の上部に、1個の大孔27およびその周辺に形成された多数の小孔28を有する多孔板26が、水面4aよりもやや離れた位置に配置されている。多孔板26は、大径の孔27が超音波振動子23のほぼ真上になるように支持されており、超音波振動により発生する水柱35を通過させて空中で水を効率よく霧化させることができる。また、大きな孔27の周囲には、小さな孔28が開いた多孔板26があるので、大きな孔27を通って上方で霧化された霧が水面4aに落下して消滅してしまうのを防止できる。本例の放出装置1において、さらに、水面4aに沿って僅かな風(空気)を送り込むと、その空気が多孔板26の小孔28から上方に吹き出し、霧2の落下をさらに防止することができる。このように多孔板26を配置したり、さらに、多孔板26を配置すると共に多孔板26の下の領域に空気を送り込んだりすると、生成した霧が消滅し難くなり、第1の容器11の内部に霧を効率良く漂わせることができる。
このように、第1の容器11の内部には、霧化した水分による雲2と、その下で霧の液相である水4とが共存した状態となる。第2の容器13および14の内部も同様であり、水面4aの下となる容器の側壁の下部に第1の容器11に繋がる貫通孔19が形成されており、第2の容器13および14の内部にも水面4aが形成されている。したがって、第1の容器11および第2の容器13および14においては、霧化された水分2は、凝縮すると水4となり、再び、超音波振動子23により霧化される。このため、第2の容器13および14から雲2の外に放出された塊3を除き、放出装置1の内部で循環し、ドレンの処理などは不要な構造となっている。また、圧力制御ユニット15との連通管31は、水面4aの上で繋がるようになっている。
圧力制御ユニット15は、連通管31により第2の容器13および14に接続された変圧室32と、変圧室32の容積を変えることができる振動板33と、この振動板33を駆動する機構34とを備えている。駆動機構34により振動板33を上下動することにより変圧室32の内圧が変動し、それに伴って第2の容器13および14の内圧を変動することができる。駆動機構34により、適当な周期で変圧室32の内圧を揺動することにより、第2の容器13および14からリング状の塊3を周期的に放出することができる。また、メロディーなどに合わせて変圧室32の内圧を制御することにより、そのメロディーに合わせてリング状の霧の塊3を放出することができる。また、それぞれの第2の容器13および14に対して、独立した変圧室32を備えた圧力制御ユニット15を取り付けることにより、第2の容器13および14から異なるタイミングでリング状の霧の塊3を放出することができる。
この放出装置1は、超音波振動子23を駆動すると、超音波振動により水4が霧化され、その霧化された水が第1の容器11に溜まって雲2が形成され、その雲2に第2の容器13および14が隠された状態になる。次に、圧力制御ユニット15により、第2の容器13および14の内圧を変動させると、雲2を形成している霧が吸排気口17から第2の容器13および14に吸い込まれた後に上方に放出される。第2の容器13および14の内圧の変動を適切に制御することにより、雲2から上方に向かってリング状になった霧の塊3が放出される。リング状の霧の塊3は、第2の容器13および14の内圧が揺動する周期で放出され、第2の容器13および14は雲2に沈んで放出装置1の外からは見えないので、雲2の内部からリング状の塊3が周期的に放出されるのが見える。従来の加湿器では、ファンにより連続的に煙のような霧が放出されるだけなのに対し、本例の放出装置1においては、周期的に霧あるいは白煙の小さな塊3が、大きな塊である雲2の中から放出される。このため、本例の放出装置1は、加湿機能に加えて、霧あるいは白煙が放出される状態を見て楽しむことができ、単なる加湿器ではなく、インテリアとしての付加価値のある加湿器、さらには、娯楽的な要素を含んだ加湿器として提供できる。
図3に放出装置の異なる例を模式的に示してある。この放出装置1aは、第1の容器11の内部の水面4aに適当な周期の波を形成できる波動機構41を備えている。また、第2の容器13および14は、それぞれの容器の内部の水面4bおよび4cが第1の容器11の水面4aにほぼ同期して変動するように底が開放されている。すなわち、第2の容器13および14の内部の水4は第1の容器内の水4と連通した状態になっている。この放出装置1aでは、第2の容器13および14の内圧は、それぞれの容器の水面4bおよび4cが上下に動くことによって変動する。したがって、波動機構41が変圧手段として機能する。例えば、第2の容器13においては、水面4bが下がると内圧が下がって、周囲の雲2から吸排気口17から霧を吸い込み、水面4bが上がると内圧が上がって、吸排気口17から霧の塊3を放出する。もう一方の第2の容器14においても同様である。そして、それぞれの容器の水面4bおよび4cは、第1の容器11の水面4aの波動によって順番に変化するので、第2の容器13および14からは異なるタイミングで、非同期に、リング状の霧の塊3が放出される。
図4に放出装置のさらに異なる例を模式的に示してある。この放出装置1bは、水面4aに波を形成する代わりに、第2の容器13および14を水面4aに対して上下に動かして、それぞれの容器の内圧を変動させるものである。そのため、この放出装置1bは、2つの第2の容器13および14をアーム42で連結し、メリーゴーランドのように第1の容器11の雲2の内部で旋回させながら上下に動かす駆動機構43を備えている。この放出装置1bでは、第2の容器13および14の内圧は、それぞれの容器が水面4aに対して上下に動くことにより変動する。したがって、駆動機構43が変圧手段として機能する。例えば、第2の容器13においては、容器13が水面4aに対して上がると内圧が下がって、周囲の雲2から吸排気口17から霧を吸い込み、容器13が水面4aに対して下がると内圧が上がって、吸排気口17から霧の塊3を放出する。もう一方の第2の容器14においても同様である。そして、それぞれの容器13および14の高さは、アーム42の旋回により順番に変化するので、第2の容器13および14からは異なるタイミングで、非同期に、リング状の霧の塊3が放出される。さらに、第2の容器13および14の位置も動くので、第1の容器11の内部の雲2の様々なところから異なるタイミングでリング状の塊3が放出される。この放出装置1bに、上述した波動機構41を組み合わせることも可能である。そのような放出装置1bでは、水面4aの波動と、駆動装置43による第2の容器13および14の動きにより、それぞれの容器の内圧が複雑に変動し、様々な大きさの霧の塊3が、様々なタイミングで、様々な高さで放出され、予測し難い霧の動きを見ることができる。
第2の容器13および14の内圧の変化率(変化速度)を、吸排気口17から霧を吸い込むときと、放出するときとで変えることはリング状の霧の塊3を放出するために有効なことがある。放出するときに内圧の変化を大きくすることにより、雲2からより遠くに霧の塊3を放出することができ、また、リング状の形態を維持することができるからである。そのため、駆動機構43により、第2の容器13および14を上下に動かす際に、これらの容器13および14を持ち上げられた後に落下させることにより、圧縮側の変化率を上げることができる。例えば、アーム42の中央42aに、上昇側が斜面となり、下降側が垂直になったカムを取り付けてアーム42の上下動を制御することにより、第2の容器13および14の高さ方向の動きを制御できる。
第2の容器13および14を持ち上げた後に落下させる動きは、水面4aが形成されないような放出装置においても有用である。例えば、第1の容器11の底21に霧による雲2が形成されている場合、第2の容器13を持ち上げると、吸排気口17からのみならず底からも雲2を形成している霧が容器13の内部に入り、次に、底21に対して容器13を落下させると、容器13の内圧が急激に上昇するので、吸排気口17から霧の塊3を放出することができる。
図5に放出装置のさらに異なる例を模式的に示してある。この放出装置1cは、各々の第2の容器13および14の容積を変動させる可撓性の振動膜44と、この振動膜44を駆動するための駆動機構45とを備えている。この放出装置1cでは、第2の容器13および14の内圧は、それぞれの容器の振動膜44が上下に動くことにより変動する。したがって、駆動機構45が変圧手段として機能する。例えば、第2の容器13においては、振動膜44が下がると内圧が下がって、周囲の雲2から吸排気口17から霧を吸い込み、振動膜44が上がると内圧が上がって、吸排気口17から霧の塊3を放出する。もう一方の第2の容器14においても同様である。そして、それぞれの容器13および14の振動膜44は、それぞれの駆動装置45により異なるタイミングで上下に駆動できるので、第2の容器13および14からは異なるタイミングで、非同期に、リング状の霧の塊3を放出できる。同期して放出することも可能である。この放出装置1cにおいても、振動膜44を上下に動かす代わりに、容器13および14を上下に動かすことにより、振動膜44を上下に振動させることが可能であり、振動膜44の代わりに容器13および14を上下に駆動しても良い。
なお、上記に示した放出装置は本発明の幾つかの例にすぎず、さらに様々な変更が可能である。まず、第2の容器の数は1つでも良く、3つ以上でも良い。1つの第2の容器に複数の吸排気口17を形成することも可能である。これらの第2の容器は、容器のサイズ、形状が一致していても、一致していなくても良く、また、吸排気口の大きさを変えることも可能である。また、水面に波を形成する機構や、複数の第2の容器を上下に動かす機構としては公知の様々なタイプの機構を採用することができる。例えば、第2の容器はアームを用いたリンク機構の代わりに、第1の容器の内周面に沿って動くリンク機構でも動かすことができ、また、マグネットにより上下に動かしたり、空気圧により上下に動かしたりすることも可能である。
また、第1の容器11は、霧などの成分を溜めて、それにより雲2が形成できれば良く、形状、大きさは問わない。さらに、空気より軽い成分を溜めて雲を形成する場合は、下方が開放された容器であることが望ましい。雲を形成する成分は、水分の霧に限定されることはない。しかしながら、水を超音波振動により霧化したものは、生成が容易で、安全であり、加湿器として使用できるなどといったメリットがある。雲を形成する成分としては、ドライアイスにより形成された白煙がある。また、白煙に限らず、他の色の付いた煙により雲を形成することも可能である。さらには、第1の容器内に適当な攪拌機構を内蔵することにより、麟粉、チャフなどを、雲から小さな塊を放出する成分として使用することも可能である。
1、1a、1b、1c 放出装置
2 霧による雲
3 リング状の霧の塊
11 第1の容器
13、14 第2の容器
15 圧力制御ユニット(変圧手段)
17 吸排気口
2 霧による雲
3 リング状の霧の塊
11 第1の容器
13、14 第2の容器
15 圧力制御ユニット(変圧手段)
17 吸排気口
Claims (8)
- 空気中に浮遊する第1の成分を溜めて、その第1の成分による擬似的な雲を形成可能な第1の容器と、
前記雲に沈むように前記第1の容器の内部に配置され、前記雲から前記第1の成分を吸って吹き出すための吸排気口を備えた第2の容器と、
この第2の容器の内圧を変動して、前記吸排気口から前記雲の外に前記第1の成分を放出する変圧手段とを有する放出装置。 - 請求項1において、前記第1の容器の異なる位置に配置された複数の前記第2の容器を有し、前記変圧手段は、前記複数の第2の容器の内圧を非同期で変動する、放出装置。
- 請求項1において、前記変圧手段は、前記第2の容器と連通路を介して接続された変圧ユニットを備えている放出装置。
- 請求項1において、前記第2の容器の容積を変動させる容積変動部材を有し、
前記変圧手段は、前記第2の容器の内部の前記容積変動部材の位置を相対的に動かす、放出装置。 - 請求項1において、前記第1の容器は、前記雲の下に液体を保持し、前記第2の容器は前記液体と連通しており、
前記変圧手段は、前記第2の容器の内部の前記液体の液面を相対的に動かす、放出装置。 - 請求項1において、前記第1の容器は底を備えており、
前記第2の容器は底の少なくとも一部が開口であり、
前記変圧手段は、前記第2の容器を前記第1の容器の底に対して持ち上げた後に落下する、放出装置。 - 請求項1において、前記第1の成分による雲を生成する雲発生手段を有する放出装置。
- 請求項1において、前記第1の成分は、超音波振動により霧化された水である、放出装置。
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