JP2006302828A - 光源用反射体、光源装置及び照明装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】X軸方向に向かって開放された回転楕円体からなる反射面11aを有する第1の反射部11の前端に、X軸方向に向かって拡径された円錐状の反射面12aを有する第2の反射部12が連結されている。光源ランプ14の発光部から発して第1の反射部11の反射面11aに入射した光束L3は、この反射面11aで反射して前方へ進行し、光源ランプ14の発光部から発して第2の反射部12の反射面12aに入射した光束L4も、この反射面12aで反射して前方へ進行する。
【選択図】図2
Description
また、この発明は、このような光源用反射体を用いた光源装置、並びにその光源装置を用いた照明装置にも関している。
これに加えて、光拡散透過板1と平面反射板2との間隔、あるいは平面反射板2に替えて用いられるもう一枚の光拡散透過板との間隔を小さくすることを求められることが少なくない。
また、この発明は、このような光源用反射体を用いて小さなビーム角で且つ照明装置の許容される受光部の方向に進む全ての光を入射する光束を発することができる光源装置を提供することも目的としている。
さらに、この発明は、上記のような光源装置を用いた照明装置を提供することもまた目的としている。
この第2の光源用反射体において、それぞれの反射面が外方に向かって開放されるように一対の第1の反射部を互いに連結し、双方の第1の反射部にそれぞれ第2の反射部を連結することもできる。
また、この発明に係る光源装置は、上記の光源用反射体と、その光源用反射体の内側に配置された光源ランプとを備えたものである。
さらに、この発明に係る照明装置は、上記の光源装置と、その光源装置のX軸方向前方に配置され且つXY面上に延びると共に出射面を形成する光拡散透過板と、光源装置のX軸方向前方に配置され且つ光拡散透過板に対して平行または所定の角度で傾斜する平面反射板とを備えたものである。
実施の形態1
図1に実施の形態1に係る光源用反射体の構造を示す。この光源用反射体10は、第1の反射部11と、第1の反射部11の前端に連結された第2の反射部12とから形成されている。第1の反射部11は、X軸方向に向かって開放された回転楕円体からなる反射面11aを有しており、第2の反射部12は、X軸方向に向かって拡径された円錐状の反射面12aを有している。
また、第1の反射部11の−X軸方向の端部には、図示しない光源ランプを挿入するための開口部13が形成されている。
仮に、第2の反射部12が存在せず、図2に2点鎖線で示すように、第1の反射部11の回転楕円体からなる反射面11aがX軸方向に延びていたとすると、上記の光線L4は、このX軸方向に延びた第1の反射部11の反射面11aで反射するので、破線で示されるように、X軸に対して大きな角度をなす反射光線L4’となり、このような光線を多く含む光束としてそのビーム角は大きくなってしまう。
これを避けるには、第1の反射部11を形成する回転楕円体をより浅くして(X軸方向の長さを短くして)前方へ進む光の一部をあえて失うか、あるいは回転楕円体をより大きくして光線L4が図2における第2の反射部12の反射面12aに入射する点を越えた点でこの光線L4を捕捉することにより、X軸に対して同様の角度を持つ反射光線を得ることができる。しかし、このようにして形成される光束は、より大きな受光部を必要とすることになり、許容される受光部の方向に向かって進む全ての光束をかかる受光部に入射させることが困難になるおそれがある。
第2の反射部12は、第1の反射部11のみで用いられる場合の開口部端に施される面取り部のように光源より発せられる全光束のわずかな割合しか捕捉することができないものでは意味がなく、少なくとも全光束の2%以上を捕捉して、より小さなビーム角の形成に役立つものであることが望ましい。好ましくは、第2の反射部12のX軸方向における長さが、第1の反射部11のX軸方向における長さの10%以上を有している。
なお、平面反射板17は、光拡散透過板16に対して平行に配置することも可能である。
図4に実施の形態2に係る光源用反射体の構造を示す。この光源用反射体20は、図1に示した実施の形態1の光源用反射体10において、回転楕円体からなる反射面11aを有する第1の反射部11の代わりに真円の回転体である球面からなる反射面21aを有する第1の反射部21を用いたものである。このような第1の反射部21の前端に実施の形態1の第2の反射部12と同様に円錐状の反射面22aを有する第2の反射部22が連結されている。また、第1の反射部21の−X軸方向の端部には、図示しない光源ランプを挿入するための開口部23が形成されている。
光源用反射体20を用いた光源装置を図3に示した照明装置の光源装置15の代わりに取り付ければ、出射面全体から均一な照明光を出射することができる。
なお、第2の反射部22は少なくとも全光束の2%以上を捕捉して、より小さなビーム角の形成に役立つものであることが望ましい。好ましくは、第2の反射部22のX軸方向における長さが、第1の反射部21のX軸方向における長さの10%以上を有している。
図5に実施の形態3に係る光源用反射体の構造を示す。この光源用反射体25は、図1に示した実施の形態1の光源用反射体10において、回転楕円体からなる反射面11aを有する第1の反射部11の代わりに放物線をその軸の回りに回転させた回転体からなる反射面26aを有する第1の反射部26を用いたものである。このような第1の反射部26の前端に円錐状の反射面27aを有する第2の反射部27が連結されている。また、第1の反射部26の−X軸方向の端部には、図示しない光源ランプを挿入するための開口部28が形成されている。
光源用反射体25を用いた光源装置を図3に示した照明装置の光源装置15の代わりに取り付ければ、出射面全体から均一な照明光を出射することができる。
なお、第2の反射部27は少なくとも全光束の2%以上を捕捉して、より小さなビーム角の形成に役立つものであることが望ましい。好ましくは、第2の反射部27のX軸方向における長さが、第1の反射部26のX軸方向における長さの10%以上を有している。
図6に実施の形態4に係る光源用反射体の構造を示す。この光源用反射体30は、Y軸方向に伸長する第1の反射部31と、第1の反射部31の一対のX軸方向端部にそれぞれ連結され且つY軸方向に伸長する一対の第2の反射部32とから形成されている。第1の反射部31は、XZ面による断面形状がX軸方向に向かって開放された楕円を形成する反射面31aを有しており、一対の第2の反射部32は、XZ面による断面形状がX軸方向に向かって互いにテーパー状に開く直線となる反射面32aを有している。
光源ランプ33から発した光束は、直接に、あるいは第1の反射部31の反射面31a及び第2の反射部32の反射面32aで反射して、小さなビーム角の光束となって進行する。
光源用反射体30を用いた光源装置を図3に示した照明装置の光源装置15の代わりに取り付ければ、出射面全体から均一な照明光を出射することが可能となる。
第2の反射部32は少なくとも全光束の2%以上を捕捉して、より小さなビーム角の形成に役立つものであることが望ましい。好ましくは、第2の反射部32のX軸方向における長さが、第1の反射部31のX軸方向における長さの10%以上を有している。
図7に実施の形態5に係る光源用反射体の構造を示す。この光源用反射体40は、図6に示した実施の形態4のようにY軸方向に伸長し且つX軸方向に向かって開く二つの光源用反射体を互いに背中合わせに連結して+X軸方向と−X軸方向の双方に向かって開放するように構成したものである。すなわち、Y軸方向に伸長する一対の第1の反射部51及び61がそれぞれ+X軸方向及び−X軸方向を向くように連結され、さらにY軸方向に伸長する一対の第2の反射部52が第1の反射部51の+X軸方向端部に連結されると共にY軸方向に伸長する一対の第2の反射部62が第1の反射部61の−X軸方向端部に連結されている。
光源ランプ42からXZ面内において360度の方向に向かって光束が発せられるが、それらの光束のうち、+X方向に向かう光束は、直接に、あるいは第1の反射部51の反射面51a及び第2の反射部52の反射面52aで反射して、小さなビーム角の光束となって進行する。一方、−X方向に向かう光束は、直接に、あるいは第1の反射部61の反射面61a及び第2の反射部62の反射面62aで反射して、小さなビーム角の光束となって進行する。
また、逆に、熱線の反射を促進し、可視光の反射を抑制するような反射面として輻射熱を有効利用する照明装置とすることもできる。
Claims (6)
- 光源ランプの背部に配置されて光源ランプからの光をX軸方向へと反射する光源用反射体において、
X軸方向に向かって開放された曲線の回転体からなる反射面を有する第1の反射部と、
第1の反射部の前端に連結され且つX軸方向に向かって拡径された円錐状の反射面を有する第2の反射部と
を備えたことを特徴とする光源用反射体。 - Y軸方向に伸長する光源ランプの背部に配置されて光源ランプからの光をX軸方向へと反射する光源用反射体において、
Y軸方向に伸長すると共にXZ面による断面形状がX軸方向に向かって開放された曲線となる反射面を有する第1の反射部と、
第1の反射部のX軸方向端部に連結され且つY軸方向に伸長すると共にXZ面による断面形状がX軸方向に向かってテーパー状に開く直線となる反射面を有する第2の反射部と
を備えたことを特徴とする光源用反射体。 - それぞれの反射面が外方に向かって開放されるように一対の第1の反射部が互いに連結され、双方の第1の反射部にそれぞれ第2の反射部が連結された請求項2に記載の光源用反射体。
- 第1の反射部の前記曲線は、楕円、真円及び放物線のうちのいずれかである請求項1〜3のいずれか一項に記載の光源用反射体。
- 請求項1〜4のいずれか一項に記載の光源用反射体と、
前記光源用反射体の内側に配置された光源ランプと
を備えたことを特徴とする光源装置。 - 請求項5に記載の光源装置と、
前記光源装置のX軸方向前方に配置され且つXY面上に延びると共に出射面を形成する光拡散透過板と、
前記光源装置のX軸方向前方に配置され且つ前記光拡散透過板に対して平行または所定の角度で傾斜する平面反射板と
を備えたことを特徴とする照明装置。
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