JP2006301796A - 映像保存再生システム - Google Patents

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JP2006301796A JP2005120052A JP2005120052A JP2006301796A JP 2006301796 A JP2006301796 A JP 2006301796A JP 2005120052 A JP2005120052 A JP 2005120052A JP 2005120052 A JP2005120052 A JP 2005120052A JP 2006301796 A JP2006301796 A JP 2006301796A
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Masayoshi Nakao
昌善 中尾
Osamu Yoshioka
理 吉岡
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Abstract

【課題】撮影者の意思を十分に満たし得る映像や音声を記録し、それらを簡易な方法で映像や音声として呼び出させ、さらにそれらを簡易な方法で交換可能とし、その撮像記録を限定された地域に特用化する。
【解決手段】撮影者10が、撮像手段11aにより、自己の意思に基づき任意の撮像をすることにより、その撮像データが、撮像データベース13に記憶されるようにし、その撮像データに対応したICタグ14の発行を受け、そのICタグ14を持った者15が読取手段11cにICタグを読み込ませることで、上記撮像データを上記撮像データベースから呼び出して再生する再生手段11dを、特定の場所又は地域に置かれたシステム専用端末にのみ組み込む。
【選択図】図2

Description

この発明は、撮像した撮像データからなる映像及び音声を、撮像した本人、又は本人が見せたい相手に対して再生させ得るシステムに関する。
近年の写真の利用方法は、撮影した後、後日プリントした写真を交換しあうといった記念、記録としての写真の利用だけではなく、デジタル写真技術の発展によって、仲間同士のコミュニケーションを目的として気軽に撮影してその場でプリントした写真を見せ合ったり、やりとりしたりするといった利用が可能になっている。その例としては、商店街や集合店舗、アミューズメント施設、観光施設などには、シール付き顔写真撮影機があり、これにより撮像されたシール付き顔写真は撮影した本人のコレクションアイテムとなっているだけではなく、仲間同士のコミュニケーションツールとして広くやりとりされている。また、カメラ付き携帯電話で撮像したデジタルデータ化された写真のメールによるやりとりも広く普及している。
また、写真と同様に、音声や動画を含んだ映像でも、記念や記録としての利用だけではなく、その映像をやりとりするコミュニケーションを目的として、ネットワークを介して、映像、中でも特に動画や音声も含んだデータを交換することが可能となっている。その事例としては、インターネット上にデジタルカメラで撮像した写真をアップロードして見ることのできるネットアルバムや、動画や音声も含めたデータをアップロードできるオンラインストレージサービス、映像貼り付け掲示板等があり、これにより世界どこからでも写真を参照するインターネット上の映像交換システムが可能となっている。
一方、今日普及し始めているICタグは、バーコードや二次元コード、カード用磁気テープ以上の情報量のデータを呼び出し、かつ書き換え可能なことを利用して、容易に情報の相互交換を可能とさせることを目的としており、そのICタグをデータ読取り機にかざすことにより、そのICタグの記憶データを取り出して表示することができるだけではなく、データベースと関連させることでICタグの記憶データを元により多くのデータをデータベースから読み出し表示することもできる。
これらを背景として、例えば、従来のシール付き写真にさらなる付加価値を加えることを目的として、シール付き顔写真にICタグを組み込んで、そのICタグに顔写真データを記録したり、あらかじめURLが記録されたICタグを組み込んだりすることで、撮像した写真にメッセージを付加したり、そのICタグの応答情報からメッセージをダウンロードして表示したりする方法がある(特許文献1 段落0032,同0043,同0050)。
また、例えば遊園地において、自分が遊ぶジェットコースター等の遊具において、その遊具中の自己の影像の撮影を望むような場合に、ICタグを利用して特定のユーザを識別して自動的に撮影を行い、ユーザに提供することを目的として、そのためのICタグを購入して、そのICタグを携帯して遊具に参加し、その遊戯中に、そのICタグを検知した撮影手段により、そのICタグの所持者を撮像して画像サーバに保存し、あとからそのICタグの所持者を特定できるIDとパスワードとを用い、インターネットを介して、撮像した映像を呼び出す方法がある(特許文献2 段落0035)。
特開2003−256795号公報 特開2003−116127号公報
しかし、商店街や観光施設等に設置された撮像機などで動画や音声を含む映像を記録して、その動画等を簡易な方法でやりとりしようとしても、従来使われているシール付き顔写真撮影機では印刷された静止画にしか対応しておらず、静止画のみの交換しか出来なかったため、簡易な動画の交換は出来なかった。
また、インターネット上のネットアルバムや映像貼り付け掲示板を用いると動画の交換は可能となるが、高速なインターネット回線と接続して用いることのできる動画環境を独自に用意する必要があり、簡易に動画の交換を行うには極めて敷居が高く、また、そもそもインターネットの接続環境が無い人や、インターネット接続環境があっても低速回線である人には、容易に動画の交換を行うことができなかった。
さらにまた、特許文献1記載の技術では、ICタグに顔写真データやURLを直接記録するために、記憶容量に限りがあるICタグでは、記録できるデータ量は限られており、実際に、動画や音声を記録することには限界があった。一方で、インターネットを介して呼び出すことが出来るのはあらかじめ入力されたURLに対応したメッセージなどに限られており、そのメッセージも音声再生ではなく表示することに限られていて、撮影者が撮像した撮像データをサーバに蓄えることはできなかった。
また、特許文献2に記載の技術では、ICタグは、被撮影者を特定するために利用される。さらに、この技術で撮像される撮像データは、被撮影者の意思に関わらず、ICタグに関連づけられる情報として残されるため、被撮影者が明確な意図を持って記録したいと考える内容を撮像するには不向きである。ここで、撮影者の意図とは、自らが目的意識を持って選択した内容であることをいい、例えば、自ら回想することを望むこと、特定の場所を訪問した記録、他者に見せたい又は伝えたいと考えるメッセージ、友誼を深めたりした記念のメッセージ、祝賀会や競技記録を達成した際の映像などが挙げられる。
さらに、撮像した撮像データが、インターネットを介してどこからでも見ることができるようであると、影像を撮像した地域との結びつきは消滅してしまい、再生されるその映像を動機として客を再度訪問させたり、それによって新規な客を引き寄せたりする力は弱くなってしまうので、遊戯施設や観光地に設置するには客の再獲得能力が十分ではなかった。
そこで、この発明は、撮影者の意図に応じた影像、特に動画や音声を含むものを記録し、また、その動画等を簡易な方法で映像として呼び出させ、さらに、その動画等を簡易な方法で交換可能とすることを第一の課題とし、その撮像記録と閲覧とを限定された地域に特用化させて、映像を鑑賞しようとする者をその地域に呼び込み、その地域の振興を図ることを第二の課題とする。
上記第一の課題を達成するために、この発明は、撮影者が、撮像手段により、自己の意思に基づき任意の撮像をすることにより、その撮像データが、撮像データベースに記憶され、発行するICタグと対応させるようにしたのである。
このようにすれば、撮影者が、自己の意図する撮像を行うため、意思を十分に満たし得る映像や音声を記録することができ、また、保存する映像や音声の許容量を十分に確保することができる。このため、容量の大きな動画や音声を含む撮像データであっても容易に取り扱うことができる。また、撮像データと対応させたICタグを撮影者に発行することで、撮影者又は他者は、そのICタグを読取手段に読み取らせることによって、そのICタグに対応した撮像データを容易に呼び出し、映像や音声として再生させることができる。さらに、撮影者同士が自己の撮像データを記録したICタグを交換するだけで、音声を含み得る動画等を容易に交換することが出来る。
第二の課題を達成するために、この発明は、再生手段を、特定の場所又は地域に置かれたシステム専用端末にのみ組み込むようにしたのである。
このようにすれば、映像や音声を再生して鑑賞する際には、システム専用端末のある所に行く必要が生じるため、映像を鑑賞しようとする者を同じ場所に向かわせる目的となり得、その場所への訪問者を増やし、その地域の振興を図ることができる。
この発明によれば、撮影者が自分の満足がいく状態の撮像データをICタグに対応させて持つことができる。また、そのICタグを所持した者であれば、再生手段が設置されている場所に行くことで、上記の満足がいく撮像データを鑑賞することが出来る。すなわち、撮影者はもとより、撮影者が見せようとする他者であっても、ICタグを所持していれば、再生手段が設置されている場所に行くことで撮像データを鑑賞でき、動画をはじめとする撮像データを仲間同士で簡易な方法で交換することが出来るようになる。
以下、この発明について詳細に説明する。
この発明の具体的な態様としては、撮像手段と、その撮像データを記憶する撮像データベースと、ICタグを提供する発行手段と、その発行されたICタグのIDを読み取る読取手段と、読み取ったICタグのIDに対応した上記撮像データに基づき映像や音声を再生する再生手段とから成り、前記撮像手段によって、撮影者が任意の撮像をすることにより、その撮像データが前記撮像データベースに記憶されるとともに、その撮像データと対応させたICタグが前記発行手段から提供され、その提供されたICタグを上記読取手段に読み取らせることにより、そのICタグに対応させた撮像データに基づき上記再生手段によりその映像を再生する構成としたのである。
上記「撮像手段」とは、影像を電子化された撮像データとして取り込むことが出来るものをいう。この撮像手段は、影像を静止画として取り込むのであればデジタルスチルカメラでよく、静止画と動画とどちらでも取り込むのであればデジタルビデオカメラである必要がある。また、同時に音声を取り込む場合は、集音手段として録音するためのマイクを備えている必要がある。
上記の「影像」の内容としては、撮影者が撮像手段の前に立って撮像する自己の影像だけではなく、風景の影像、撮影者以外の他者の影像も含む。なお、影像とはものの姿を示す像のことであり、映像とは光によって再生された像を示す。また、音声とは、この発明において、記録され、又は再生されるものであり、人の声だけではなく、鳥や虫の鳴き声、自然現象が起こす音、演奏など音全般を示す。
上記「撮像データ」とは、影像や音声を電子化したデータであって、映像や音声として上記再生手段で再生できるものであり、映像としては静止画でも動画でもそれらの組み合わせでもよい。さらに、撮像データは、撮像した日付や場所、撮影者などの、撮像した影像の関連事項をデータとして伴うものであってもよい。これらの関連事項は撮像手段が自動的に付加するものでもよいし、キーボードなどにより撮影者が入力するものであってもよい。
上記「撮像手段によって、撮影者が任意の撮像ができる」とは、特許文献2記載の技術のように、ICタグを先に発行し、かつ、被撮影者の意思にかかわらず撮像するのではなく、まず、自己の望む位置及び時等における撮影の結果のみを保存しうることを言う。
このため、撮像した撮像データを映像や音声として再生して、撮影者が確認し得るようにすれば、撮影者が納得できる上記撮像データが得られるよう撮像をやり直したり、複数撮像した撮像データの中から、映像や音声に納得した撮像データのみを残したりできることとなって、有効である。
上記の任意の撮像を行うための上記撮像手段は、一つの装置に完全に固定することで、方向と位置が定められた特定の背景で対面的に撮像する専用端末としたり、一つの装置に設置しつつも方向やズームサイズ等を調整可能にして、装置に対面して撮影者自身を撮像する際に構図や距離を任意に調整できるようにしたり、上記撮像データを送る通信の届く範囲内であれば自在に独立して取り回せるようにして、撮影者と相対する他者をも撮像可能としたりして、その撮影を行う場所と状況に応じて設置の仕方を選択できる。また、上記集音手段は、上記撮像手段が設置された装置に付属させたり、撮影者又は撮影者ではない被撮影者が携帯できるワイヤレスマイクとしたり、撮影を行う範囲に複数のマイクを設置して被撮影者が移動しても十分に集音できるようにしたりして、録音を行う場所と状況に応じて設置の仕方を選択できる。なお、これら集音手段の設置方法を併用してもよい。
上記撮像手段において、「任意の撮像をする」ための方法としては、例えば、撮像手段に一時的な記憶手段を設けることで、撮像した上記撮像データを後述する撮像データベースに保存する前にこの一時的な記憶手段から撮像データを映像や音声として再生させた上で、撮影者が納得した上記撮像データのみを撮像データベースに保存したり、上記撮像データを一旦撮像データベースに保存した上で、撮影者が納得しない撮像データを上記の入力装置から選択して撮像データベースから消去することで撮影者が納得した上記撮像データのみを残したりする方法が挙げられる。なお、上記の一時的な記憶手段は、磁気ディスクや半導体メモリのように書き込みや読み出しが高速かつ容易なものが望ましい。なお、確認する撮像データが静止画のみである場合であっても、このように撮像データを再生させる装置は、印刷のような紙やフィルムといった媒体への保存ではなく、ディスプレイ上での保存されない再生により実現することが望ましい。
上記「撮像データベース」は、磁気ディスクや磁気テープ等の磁気媒体、光ディスクなどの光媒体、フラッシュメモリーなどの半導体媒体などからなる、設置した記憶手段であり、電子データ化された上記撮像データを記憶、保存し、管理して、呼び出すことができるものをいう。この中でも、磁気ディスクが、汎用性があり、容量を拡大させやすいため望ましい。この撮像データベースでは、保存する各々の撮像データに撮像データIDを付与して、この撮像データIDにより読み込みや呼び出し等の管理を行う。この撮像データベースは、上記撮像手段と一体の装置であってもよいし、上記撮像手段とは離れた箇所にあって、有線又は無線ネットワークを通じてデータをやりとりするものであってもよい。離れた箇所にある場合、このデータベースとはコンピュータにサーバ機能を持たせたサーバとして機能するものであるとよく、リレーショナルデータベースシステムにより実現するものであると好ましい。
上記「撮像データID」とは、撮像された上記撮像データを上記撮像データベースに保存するにあたって、保存されたそれぞれの上記撮像データを識別するために、システム専用端末又は撮像データベースそのもの等が付与する、各々の上記撮像データ固有の識別番号である。
上記「ICタグ」とは、微小なICチップを内蔵し、電波や電磁波で上記読取手段及び上記発行手段と交信して各々のICチップ内の記憶領域に保持されている記録の読み取りや書き込みが出来るものをいい、カード型やラベル型、コイン型、スティック型など様々な形状をしたものの他、携帯電話などの装置に内蔵させたものも含む。このICタグは、各々のICチップ内の記憶領域にICタグIDを保持することができる。これによって、各々のICタグを識別できるものである。また、このICタグには固有のICタグID以外にも、上記撮像データIDのような、任意の情報を記録しておくことが出来るものもある。
上記の「ICタグのID」とは、上記ICタグに固有の上記ICタグIDと上記ICタグに記録された上記撮像データIDとの少なくともどちらか一方を意味するものである。上記の「ICタグID」とは、上記ICタグのICチップ内の記憶領域に保持されるIDであって、ICタグ製造時に予め一意となるように決められた書き換えができない固有の識別番号、または、ICタグ利用時に割り当てられ必要に応じて書き込まれる識別番号である。
上記「発行手段」とは、撮影者が上記撮像データを確認した上で上記撮像データベースに保存した後、又は撮影者が上記撮像データを先に上記撮像データベースに保存しておいて後で消去しないで残すことを納得した後、保存した上記撮像データと対応させた、上記ICタグを撮影者に提供するものである。これは、新規な上記ICタグを提供するだけではなく、撮影者が所持する既に発行された上記ICタグに、新たな上記撮像データを対応させた上で撮影者に提供し直すことも含む。
ここで、上記「撮像データと対応させる」とは、例えば、上記撮像データベース内で上記撮像データを判別する撮像データIDを直接に上記ICタグに記録し、上記撮像データIDを読み取ることで上記撮像データを呼び出すことができるようにしたり、上記撮像データIDと上記ICタグに固有のICタグIDとを関連付ける関連データベースにより、上記ICタグIDから上記撮像データIDを呼び出して、上記撮像データを呼び出すことができるようにしたりすることで、上記ICタグから上記撮像データを呼び出し可能にすることをいう。
また、「ICタグを提供する」とは、上記撮像データIDを直接記録したり、上記ICタグIDに上記撮像データIDが関連付けられたりした新規なICタグを払い出すだけではなく、ユーザが既に所有している上記ICタグに新たな上記撮像データの上記撮像データIDを追加したり、ユーザが既に所有している上記ICタグの上記ICタグIDと上記撮像データIDとを対応させたりして、新たな上記撮像データと追加で関連付けたICタグをユーザに持たせることも含む。なお、新規なICタグを受け取るのは、その場で撮影した撮影者に限らず、ネットワークを介して注文を受けた管理者が郵送することにより、撮影者が希望する他者が受け取るようにすることもできる。
上記「読取手段」とは、上記撮像データを呼び出すために、上記ICタグを電磁的に読み取るものである。ここで上記ICタグを読み取るとは、例えば、上記ICタグに上記撮像データIDが記録されている場合には、上記撮像データIDを読み取ることをいい、上記ICタグIDと上記撮像データIDとを上記関連データベースとで関連付けている場合には、上記ICタグの上記ICタグIDを読み取ることをいう。これら両方の手段を併用している場合には、上記撮像データIDと上記ICタグIDのどちらか、又は両方を読み取ることをいう。
上記「再生手段」は、上記読取手段により上記ICタグから読み取ったIDから、そのIDに対応する上記撮像データを上記撮像データベースから呼び出して再生するものである。上記の関連データベースにより上記ICタグIDと上記撮像データIDとを対応させている場合には、上記読取手段により上記ICタグの上記ICタグIDを読み取って、上記関連データベースを参照することにより、上記ICタグIDに関連付けられた上記撮像データIDを調べて、上記撮像データベースより上記撮像データIDに対応した上記撮像データを呼び出す。上記ICタグに直接上記撮像データIDを記録している場合には、上記読取手段により上記ICタグに記録された上記撮像データIDを読み取って、その上記撮像データIDに対応した上記撮像データを、上記撮像データベースより呼び出す。また、再生する際には、映像や音声だけではなく、上記の撮像した影像の関連事項を表示してもよい。
上記「再生手段」は、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、又はプラズマディスプレイなどの、呼び出した上記撮像データを映像として再生するディスプレイを備えるものである必要がある。これは二次元ディスプレイに限らず、三次元ディスプレイも含む。また、撮像の際に音声も録音している場合、上記「再生手段」は、音声を再生するためにスピーカーを備えている必要がある。
このような構成からなるシステムにより、撮影者は、自己の意図に応じた撮像データ、特に動画や音声を含むものを記録することができる。また、撮像データを撮像データベースに保存するため、保存する撮像データの許容量を十分に確保することが出来る。撮影者にはこのようにして保存した撮像データに対応させたICタグが提供される。撮影者又はそのICタグを譲渡された他者は、提供されたICタグを読取手段に読み取らせることで、そのICタグに対応した撮像データ、特に動画や音声を含むものを容易に呼び出し、再生させることができ、かつ、そのICタグを交換するだけでその撮像データを交換することができるので、撮像データを簡易な方法で呼び出し、さらに簡易な方法で交換可能とすることを実現できる。
上記の撮像手段に、撮像した撮像データを映像や音声として再生させる装置を設ければ、その装置で再生させることで保存する前の映像や音声の確認を実現させることができる。この再生させる装置の役割を、上記再生手段に兼用させると、装置を簡略化させることができる。またそれとは逆に、任意の撮像をするための確認を行える必要最小限の大きさの表示装置を備え、さらに上記撮像手段及び上記発行手段とから構成される撮像専用端末を、上記再生手段を備えた装置とは別に用いると、撮像可能箇所を増やす際に、上記再生手段を備えた装置を設置するよりも経済的であり、かつ一端末あたりの設置スペースを縮小できる。この撮像専用端末を用いる場合には、上記の必要最小限の大きさの表示装置によって、保存する映像や音声を確認することができるが、そこでは基本的に撮影を行うのみであり、その表示装置の役割は再生ではなく、任意の撮像が出来たか否かを確認するためのものである。この撮像専用端末を設置する場合には、これらとは別に、上記読取手段と上記再生手段とを備えた端末を別に設定して、上記撮像専用端末で撮像した撮像データを十分なサイズで再生できるようにする。例えば、スタンプラリーのポイントを置くような撮影スポットの多い観光地の各所に端末を設置する場合には、各地点には上記撮像専用端末を設けて、そこでは撮像のみを行い、ホテルや駅などに上記再生手段を備えた端末を設置してそこで再生する、といった形で、設置する端末ごとの役割を分けるシステムを用いることができる。
また、上記撮像手段には、撮影者が撮像した撮像データに納得したか否かの判断を伝達できる入力装置が設けられていると、その操作がし易い。この入力装置は、ボタン、キーボード、マウス、トラックボール、タッチパネルなど、撮像データの選択や保存にあたって必要な判断を入力できるものであればよい。撮影者は、上記再生手段、又は上記撮像手段に設けられた撮像した撮像データを再生させる装置によって、その場にある上記撮像手段で撮像した撮像データを再生させて閲覧し、その撮像データが、自身が望む内容であれば、これを保存する意思を示す操作を、上記入力装置によって行う。これは例えば、装置にハードウェアとして作り付けられている保存を示すボタンを押したり、画面上に表示された保存を示すアイコンをマウスでクリックしたり、タッチパネルに指で触れたりすることである。一方、自身が後で再生することを望まない撮像データは、これを削除する意志を示す操作を、上記入力装置によって行う。
上記撮像手段で撮影者が撮像した撮像データを確認するにあたって、撮像した撮像データを一旦上記撮像データベースに保存してから映像や音声として再生し、撮影者が取捨選択を行う場合には、保存した上記撮像データのうち、撮影者が後で映像や音声として再生することを望まない撮像データは、無視、又は消去して、撮影者が望む上記撮像データと対応させたICタグのみを提供するようにするとよい。また、撮像した撮像データを撮像手段に設けた一時的な記憶手段に保存してから映像や音声として再生し、撮影者が取捨選択を行う場合には、撮影者が保存を望む撮像データのみを上記の一時的な記憶手段から上記撮像データベースに保存して、その保存した上記撮像データと対応させたICタグのみを提供するようにするとよい。こうすることにより、撮像データごとに新しいICタグを払い出す場合でも、撮影者は使用しないICタグを新規に手にせずに済む。また、複数の撮像データをICタグに対応させている場合には、再生させる際に、再生する意図の無い無駄な映像などにより選択肢を増やさずに済むため効率的となる。
ここで、上記ICタグを「撮像データと対応させる方法」について、より詳細に説明する。上記ICタグを上記撮像データと対応させる方法としては、上記ICタグに上記撮像データの上記撮像データIDを直接記録する方法と、上記ICタグの上記ICタグIDと上記撮像データIDとを対応させる関連データベースで関連付ける方法が挙げられる。これらそれぞれの方法について、上記撮像データを一つのみ関連付ける場合と、複数の上記撮像データを関連付ける場合とのそれぞれについて説明する。
上記ICタグに上記撮像データIDを直接記録する方法を用いる場合、上記発行手段が新たに発行する上記ICタグに上記撮像データIDを付加して新規ICタグを払い出す方法と、既に発行された上記ICタグを受信し、その上記ICタグに上記撮像データIDを新たに付加する方法とがある。新規ICタグに上記撮像データIDを付加して払い出しを受ける方法を用いると、上記撮像データを鑑賞できる専用のICタグをその場で手に入れることができるので、初めてこのシステムを利用する場合の新規ICタグ発行として有効である。そのほか、映像や音声を形としてコレクションさせることができ、また撮影者が映像や音声を見せたり聞かせたりしたい相手に上記ICタグを手渡したり、上記撮像データIDを付加した上記ICタグを複数発行させることで上記ICタグを多数の人に配布したりすることもできる。
次に、上記ICタグを上記撮像データと対応させる方法として、上記の関連データベースを用いた場合について説明する。上記の関連データベースとは、例えば、図1のように上記ICタグIDと上記撮像データIDとを対応させたテーブルを有するものであり、上記ICタグIDに対応している上記撮像データIDを参照したり、又はその逆に、上記撮像データIDに対応した上記ICタグIDを参照したりできるものである。このシステムにおいて、上記ICタグ又は上記ICタグIDと上記撮像データID又は上記撮像データとの間に構築したこのような参照し合える関係を、関連付けした、という。このテーブルを保存する媒体である上記関連データベースは、上記撮像データベースと同様に、磁気ディスクなどの媒体であると利用しやすい。また、上記撮像データベースの機能を有するサーバ又は記録媒体が、上記関連データベースの機能も有するものであってもよい。
この関連データベースを用いて、上記ICタグを上記撮像データと対応させる方法としては、新たに発行する上記ICタグの有するICタグIDと、上記撮像データIDとを関連付ける方法、既に発行された上記ICタグの有するICタグIDと、上記撮像データIDとを関連付ける方法、新たに発行する上記ICタグに、上記ICタグIDを新たに付加した上で、そのICタグIDと上記撮像データIDとを関連付ける方法が挙げられる。
新たに発行する上記ICタグの有するICタグIDと、上記撮像データIDとを関連付ける方法を用いると、上述の上記ICタグに上記撮像データIDを直接記録する方法において、新規ICタグに上記撮像データIDを付加して払い出しを受ける方法を用いる場合と同様、上記撮像データを鑑賞できる専用のICタグをその場で手に入れることができるので、初めてこのシステムを利用する場合の新規ICタグ発行手段として有効である。
上記のうち、新たに発行する上記ICタグの有するICタグIDと、上記撮像データIDとを関連付ける方法を用いると、発行手段がICタグの発行に備えて用意しているICタグのICタグIDと、上記撮像データIDとを関連付けるので、上記ICタグに書き込みを行う必要なく、上記関連データベース内で関連付け作業を行うだけで、上記撮像データと関連付けられた新規な上記ICタグを提供することができる。
また、上記のうち、既に発行された上記ICタグの有するICタグIDと、上記撮像データIDとを関連付ける方法とは、撮影者が撮影の前又は後に、撮影者が既に有しているICタグを上記読取手段そのものか、又は同様の機能を有する装置により読み取らせることでICタグIDを読み出させ、このICタグIDと、撮影者が撮像して保存することに納得した上記撮像データの上記撮像データIDとを関連付けることで、撮影者が読み取らせたICタグに追記を行うことなく、ICタグに新たな上記撮像データを対応させる方法である。この方法を用いると、上記発行手段は上記ICタグに書き込みを行う機能がなくても、インターフェースとしては上記ICタグを読み取りそれを返却するだけで、新たな上記撮像データと対応した上記ICタグを提供できる。
さらに、上記のうち、新たに発行する上記ICタグに、上記ICタグIDを新たに付加した上で、そのICタグIDと撮像データIDとを関連付ける方法とは、上記発行手段が上記ICタグIDを有していない上記ICタグを保管しており、撮影者に提供する際には、上記のICタグIDを有していないICタグに、未使用の上記ICタグIDを割り当て、付加して、撮影者に提供する方法である。ただしこの方法にかかるシステムは、発行されるICタグIDの重複を防ぐために、ICタグの発行と未発行とを管理するICタグデータベースを有していることが必要である。なお、上記ICタグへの上記ICタグIDの付加は、上記ICタグIDと上記撮像データIDとを関連付ける前でもよいし、関連付けた後でもよい。
なお、この発明にかかるシステムは、このシステムに関わるICタグのICタグIDを管理するICタグデータベースを有していると効果的である。このシステム専用のICタグを発行する場合に、このICタグデータベースが、既に発行したICタグのICタグIDと未だ発行していないICタグのICタグIDとを管理しておくと、読み取ったICタグがこのシステムにかかるICタグであるかどうかを判別することもできる他、同じ技術を用いて同じシステム態様である他のシステム系との間でICタグが誤作動するのをさけることが出来る。なお、このICタグデータベースの行う管理を、上記関連データベースが行うようにしてもよい。上記関連データベースは図1のように、ICタグIDを撮像データIDとともに記録するが、必然的に使用されたICタグのICタグIDを全て記録することになるからである。
また、上記発行手段が発行する上記ICタグは一つだけではなく、同一の又は重複する上記撮像データと関連付けた上記ICタグを複数払い出すものであってもよい。複数の上記ICタグを発行することで、撮影者が関係する他者にその上記ICタグを配布することができ、上記撮像データによる上記映像などを撮影者が希望する多くの他者に見せることが出来る。さらに、既に複数の上記撮像データを上記撮像データベースに保存し、複数の上記撮像データと対応した単数又は複数の上記ICタグを有している者が、それらの上記撮像データの中から選択した一部の上記撮像データのみと対応させた新たな上記ICタグを提供され得るようにしたりすることで、その新たな上記ICタグを他者に渡すことにより自分が他者に見せたいと思う映像や音声のみを見せることができる。この、既に上記ICタグを有している者とは、撮影者自身に限らず、撮影者からICタグを提供された者も含んでもよい。
さらに、上記ICタグが複数の上記撮像データと対応している場合、上記再生手段は、上記ICタグに対応させられた上記撮像データのうち、再生したいもののみを選んで再生することが出来るようにすると、任意の撮像データを映像や音声として再生できる。その方法としては、例えば、上記再生手段である上記のディスプレイ上で、上記の映像や音声を簡易的に閲覧して、再生する上記撮像データを選択できるようにするといった方法が挙げられる。この場合、上記再生手段が上記入力手段を備えていると、取り扱いの利便性が向上する。
なお、上記ICタグは、非接触によるデータ交換インターフェースを持ち、上記読取手段又は上記発行手段が形成する電磁波エリア圏内に上記ICタグが一定時間以上滞在していることで、読み取り、書き込み又はその両方ができることから、読み取りから再生までを自動化できる。また、上記のデータ交換インターフェースを持つ上記読取手段又は上記発行手段は、非接触であるために形状の自由度が高く、上記ICタグの意匠化されたモチーフに対応するデザインにすることで、上記ICタグをかざす行為を遊戯施設の一環に組み込むこともできる。例えば、占いを模した遊戯施設において、腕輪に組み込まれた上記ICタグを祭壇型の上記読取手段にかざして、上記ICタグに格納されている上記ICタグID又は上記撮像データIDを読み込ませ、映像や音声を再生させる、といったことが挙げられる。
また、上記発行手段で上記のICタグを提供する際には、そのICタグに記録した上記撮像データの日時、場所等を記録した撮影記録書を発行すると、撮影者がICタグに何を記録したのかを文書で保存しておくことができる。さらに他の方法として、上記ICタグがカード型などの、表面に一定の平面を確保できる形状である場合には、表面に、インクにより印刷したり、熱や光などで化学反応を起こす等の方法により表面の光学的記載を書き換えたりすることができる記載表示面を設けて、そこに上記ICタグに関連付けた上記撮像データの日時、場所、又は上記撮像データを示唆する文字や記号、アイコン等を記載し、表示させる方法がある。上記ICタグの表面にこのような記載があれば、上記ICタグを所有する者は、上記ICタグを上記読取手段に読み込ませることなく、上記記載表示面を確認するだけで、上記ICタグに関連付けられた上記撮像データの内訳、詳細を知ることができる。このような記録や記載は、一人の人間が複数の上記IDタグを保有するようになったときに、個々の上記ICタグを識別する際にも有効である。また、上記ICタグそのものに、上記ICタグが発行された場所やイベント、日時等に固有のデザインを持たせておくと、上記ICタグを複数保有した際に、より簡便に個々の上記ICタグを識別できる。
上記撮像手段、上記発行手段、上記読取手段、上記再生手段は、それぞれが単数であっても複数であってもよい。それぞれの手段が複数あることにより、それらがネットワークを介してデータをやりとりすることで、撮像や再生をそれらのうちのどれでも行うことができる。また逆に、ネットワークを介して繋がったそれぞれの手段が複数ある中でも、特定の上記読取手段で読み取った上記ICタグに関連付けられた上記撮像データを、特定の上記再生手段のみで再生するように限定するといった方法も挙げられる。例えば、一つのテーマパーク内の各所に、ネットワークを介して繋がった上記読取手段と上記再生手段とがそれぞれ複数設けられている場合に、大型スクリーンからなる1つの上記再生手段を見ることの出来る場所に複数の上記読取手段が設置され、それらの読取手段で読み取らせた上記ICタグに関連する上記撮像データが、上記の大型スクリーンで再生されるようにすると、上記撮像データを広く見せつけることができ、システムのエンターテインメント性を高めることができる。
また、上記撮像手段、上記発行手段、上記読取手段、上記再生手段は、それぞれが一つずつであってもこの発明にかかるシステムとなることができる。さらに、そのシステムで、各手段とともに、上記撮像データベース及び上記関連データベースが一箇所に置かれた場合には、撮像も再生も一箇所でのみでき、撮像された上記撮像データは上記再生手段が置かれた場所固有のものとなる。
一方、これらの手段の少なくともいずれか一つが複数あり、複数の箇所に設置する場合でも、撮像された上記撮像データを、特定の場所又は地域に置かれたシステム専用端末以外では再生できなくすることで、この発明にかかるシステムと撮像された上記撮像データとを、その場所又は地域固有のものにできる。ここで特定の場所又は地域とは、特定の商店街や遊戯施設、観光地などが挙げられる他、博物館やディスコなど、特定の店舗も含むものである。
このような場所に置かれたシステム専用端末でのみ再生できるようにすることで、影像を撮像した撮影者や、その撮影者が映像などを見せたいと希望した関係者は、映像などを見るために、映像や音声と関連付けられた上記ICタグを持って、上記システム専用端末が置かれた場所に来る必要が生じることとなり、これにより、上記の特定の場所又は地域を、撮影者であれば再度、それ以外の者であれば新たに訪問させるきっかけとすることができ、商店街や観光地であればその地域の振興を図ることができる。
この発明にかかるシステムにおいて、上記撮像手段と、上記発行手段と、上記読取手段と、上記再生手段とは、一体の装置であると好ましい。一体の装置であると、撮像後の確認を上記再生手段で行ったり、設置面積を小さくしたり、メンテナンスを一括して行ったりすることができる。また、上記発行手段を、新たなICタグの発行ではなく、既存の上記ICタグへの書き込みや上記撮像データIDと上記ICタグIDとの関連付けで行う場合には、上記の一体の装置とすることにより、上記発行手段と上記読取手段とを上記ICタグを読み書きするパーツ一つで兼用したりすることができる。この一体の装置が上記のシステム専用端末であると、これらの両方の効果を得ることができる。
上記の撮像データベースは、上記の装置に組み込まれて一体であってもよいし、上記の装置とネットワークを介して繋がっているものであってもよい。なお、どちらの場合も、上記撮像データベースは一つでなくてもよく、複数の上記撮像データベースをクラスタリングすることで、保存できる上記撮像データ量を増やしてもよいし、複数の上記撮像データベースをミラーリングさせることで、上記撮像データを冗長化させてエラー耐性を上げてもよい。
まず、上記撮像データベースが上記の装置と一体である場合には、外部と通信する必要なく、その装置一つでこの発明にかかるシステムの効果を発揮することができ、特定の場所に一台だけ設置する場合に扱いやすくなる。
また、上記撮像データベースと上記関連データベースを一体の装置にすると、コンピュータの内部バスで接続できるため、ネットワークを介して上記関連データベースに接続した場合よりも、呼び出しや書き込み、検索などの作業を高速化することができる。さらに、上記の一体の装置がサーバであってもこの効果を得ることが出来る。
次に、上記撮像データベースが上記の装置とネットワークを介して繋がっている場合は、ネットワークを介してデータをやりとりすることで上記の装置による上記撮像データの保存や再生の要求に上記撮像データベースが応答する。一つのネットワークを用いて上記撮像データベースを共有することにより、複数の装置で撮像された上記撮像データを共有することができ、特定の地域に置かれたどの装置でも撮像し、どの装置からでも呼び出して再生できるので、多くの人間が使用する観光地や巨大遊戯施設などで扱いやすくなる。
ただし、上記のネットワークを介して上記撮像データベースに繋がっている場合、少なくとも上記撮像データベースにアクセス可能である装置は、何らかの形でこの発明にかかるシステムの装置のみに制限される必要がある。この発明にかかるシステムの装置からのみアクセス可能とすることで、上記の映像などを見、聞きするためには、この装置が置かれた特定の場所又は地域を訪れる必要があるようにできる。公共性のあるネットワークを用いる際には、IPアドレスなどによりアクセスを限定したり、また、途中にインターネットを介したバーチャルプライベートネットワークを用いたりして、この発明にかかるシステム以外からのアクセスを制限する必要がある。また、公共性のない、この発明にかかるシステムの専用ネットワークを用いると、機密性がより向上して好ましい。
さらに、これらの場合を組み合わせた構成例として、上記撮像データベースを組み込まれた装置をメイン端末とし、上記撮像データベースを組み込んでいない装置をサブ端末として、サブ端末はネットワークを介してメイン端末に組み込まれた上記撮像データベースを利用するようにして、導入コストを抑えることもできる。
また、同様のシステムを複数の地域に導入し、それぞれの地域で撮像した撮像データを、その地域でのみ再生できるようにしつつ、それらの地域用の上記撮像データベースや上記関連データベースをまとめて管理して、導入コストや管理コストを抑えたい場合は、一箇所に個々の地域用の上記撮像データベースの機能を有するサーバや上記関連データベースの機能を有するサーバを設置し、それぞれの地域の上記撮像手段、上記発行手段、上記読取手段、上記再生手段等が接続するサーバをあらかじめ指定しておくことで、それぞれの地域の撮像データが混在しないようにする方法が挙げられる。なお、サーバを地域ごとに分けつつ、各々の地域ごとのサーバを一台にして、その一台に上記撮像データベースの機能と上記関連データベースの機能とを持たせるようにしてもよい。
さらに、上記のように、同様のシステムを複数の地域に導入し、それぞれの地域で撮像した撮像データを、その地域でのみ再生できるようにしつつ、それら複数の地域における上記撮像データベースや上記関連データベースの役割を、上記撮像データベースの機能を有する一つのサーバや上記関連データベースの機能を有する一つのサーバ、又は上記撮像データベースと上記関連データベースの機能をどちらも有する一つのサーバで行って、導入コストや管理コストをさらに抑えたい場合は、例えば、それぞれの地域における撮像データへのアクセスを、個々の上記撮像手段、上記発行手段、上記読取手段、上記再生手段のIPアドレスにより制限したり、やりとりする撮像データにそれぞれの地域を識別できるように割り振った地域コードを含めて、その地域コードでアクセス元を判別して撮像データを分類したりすることで、それぞれの地域の撮像データが混在しないようにする方法が挙げられる。
上記した以外に挙げられる、この発明にかかるシステムの効果として、ICタグを用いることで、旧来識別子として用いられるバーコードや二次元コードとは異なり、読み取りにあたってバーコードや二次元コードが印刷されている特定の部位を正確に読み取り装置に対面させる必要がなく、読取装置にかざす、読取手段のある箇所に入る、又は通過するだけで、再生手段により映像や音声を自動で再生させるようにすることができる。
さらに、ICタグでは情報の読み取りを、電磁波を用いて行うため、バーコードや二次元コードのように記号等を表面に記載する必要がなく、識別子に柔軟なデザインを施すことが可能となり、付加価値を付けた商品にしやすくなる。例えば、上記の特定の場所又は地域における特産品にICタグを組み込んで、特産品と上記の映像などとを関連付けることもできる。さらに、時計や携帯電話に搭載されたICタグに上記撮像データIDを記録するようにして、常時持ち運ぶようにすることもできる。
この発明にかかるシステムのシステム専用端末を用いた実施例の概要を図2に示す。
まず、図2左側に示すように、撮影者10は、撮像手段11a、発行手段11b、読取手段11c及び再生手段11dを有するシステム専用端末11のある場所に行き、撮像を行う。撮影者10は自身の影像を、撮像手段11aにより撮像する。撮像手段11aは図示したカメラの他、マイクによる録音もある。撮像された撮像データ(図中、「撮像D」と略す。以下、「D」の記述はこれに準じるものである。)はシステム専用端末11内の一時記憶又はネットワーク12で繋がった撮像データベース13に保存され、ディスプレイである再生手段11dで映像として再生される。また、音声を含む場合は再生手段11dとしてスピーカーを搭載し、このスピーカーから再生される。これにより、撮影者10は自身の納得できた影像が撮像できたか否かを確認でき、録音した場合は音声も確認できる。システム専用端末11には図示してはいないが、ボタンやタッチパネルなど、何らかの形で撮影者が自身の判断をシステム専用端末11に対して伝達する手段が設けられている。撮影者が映像などに納得すれば、システム専用端末11は、撮像データベース13に保存した撮像データに関連付けたICタグ14を、発行手段11bより撮影者10へ発行する。
撮影者10は、ICタグ14を持ったままでいるか、又は誰かに手渡すことによって、保存した撮像データによる映像などを自分で見るか、又は他者に見せるかを選択できるが、これは基本的にシステム専用端末11の設置場所及び撮像した状況により決まる映像などの内容による。見る場合と見せる場合とのどちらの場合も、対応するICタグ14を有していないと再生させることができないため、再生させようとする撮影者10、又は撮影者10が見せたいと望んだ他者15は、ICタグ14を有して、システム専用端末11のある場所へ赴き、ICタグ14を読取手段11cに読み取らせて、そのICタグ14に関連付けられた撮像データを、ネットワーク12を介して撮像データベース13から呼び出し、再生手段11dにより、その撮像データを映像や音声として再生させる。
この映像などとICタグ14との具体的な使い方は、撮影者10が自ら見ようとする映像などと、他者15に見せようとする映像などとに分けられる。
撮影者10が自ら見ようとする映像などとしては、撮影者が自ら回想することを望む記念日における記念の映像、観光地又は特定の遊戯施設における訪問の記録となる映像などやそれらに付随する音声が挙げられ、これらの場所に置かれているシステム専用端末11により撮像したものとなる場合が多い。これらの映像などを再生させる撮像データと関連付けたICタグ14は、基本的に必要とする個数は一つであり、バックアップを残す場合でもそれほど多数を必要としない。このように用いるICタグ14の提供態様としては、カード型ICタグや、特定の形状のプラスチックなどでICタグを覆ったもの、人形などのその訪問箇所の消耗品ではない特産品にICタグを組み込んだものとしてICタグを新たに発行したりするといったことが挙げられる。
また、他者15に見せようとする映像などとしては、シール付き顔写真のように知己となったり、友誼を深めたりした記念として多数提供する撮影者自身のメッセージを含む映像や、結婚などの祝賀式や競技記録を達成した際の映像などを、手紙と共に知人親戚等に送付するといったものなどが挙げられ、システム専用端末11が置かれる場所は特に限定されるものではないが、撮像した場所や内容などを想起させるような関連する場所又は地域に置かれるものとする。これらの映像などと関連付けたICタグ14は、特定の人へのプレゼントとしてごく少数発行する場合や、広く配布するために多数発行するものもある。このように用いるICタグ14の提供形態としては、カード型ICタグや、記念品にICタグを組み込んだものといったものが挙げられる。
(実施例1)
次に、関連データベースを用いた大規模なシステムの具体的な実施例について、図3乃至図6を用いて説明する。
まず、図3及び図4に示すように、撮影者10は、撮像手段を含む端末のある場所に行き、撮像を行う。上記撮像手段11aとして、カメラを有する撮像部21とマイクを有する集音部22とにより、撮像・録音を行う(201)。
上記の、撮像された影像と録音された音声とからなる撮像データ(図中、「撮像D」と略す。)を、先に一時的記憶手段で内容を確認する場合(203)、一時的記憶手段を有する撮像・集音制御部23によりまとめて、ディスプレイとスピーカーとを有する再生部24に送り、一旦再生させる。撮影者は再生された映像と音声とを確認して(203)、自分がそれで納得できるか否かを判断し(204)、例えば、装置にハードウェアとして作り付けられているボタンを押したり、画面上に表示されたアイコンをマウスでクリックしたり、タッチパネルに指で触れたりするといった、選択部25が制御する入力装置によって、撮像・集音制御部23に判断した意志を伝達する。撮影者が納得できないという意思を撮像・集音制御部23に伝達した場合は、撮像・集音制御部23は撮像された影像と音とを、一時的記憶手段から一旦破棄し、撮影者は撮像・録音からやり直す(201)ことが出来る。撮影者が納得したという意思を撮像・集音制御部23に伝達した場合は、撮像・集音制御部23は、撮像された影像と録音された音声とをまとめた撮像データを作成し、撮像データID付与部26(図中、「撮像D・ID付与部」と表記する。)に引き渡す。撮像D・ID付与部26では、撮像データベース(以下、「撮像DB」と略す。図中も同じ。また、以降の「DB」は同様に「データベース」を意味する。)27を検索し、現在撮像DBに保存されている撮像データに付与されている撮像データIDとは重ならない一意の撮像データIDを決定、上記の撮像データにその撮像データIDを付与する(205)。その後、撮像D・ID付与部26は撮像データを撮像DB27に保存する(206)。
上記の撮像データを、先に撮像DB27に保存する場合(213)、撮像・集音制御部23は、撮像D・ID付与部26により、撮像データに撮像データIDを付与して(213)、撮像DB27に保存する(214)。その上で、撮像・集音制御部23は撮像DB27から撮像データを呼び出して再生部24に送り、再生させる(215)。撮影者が、再生された撮像データの内容に納得できないという意思を撮像・集音制御部23に伝達した場合は(216)、撮像・集音制御部23は、撮像D・ID付与部26にその撮像データを削除する指示を出し、撮像D・ID付与部26はその撮像データを削除し(217)、しかる後に、撮像・録音からやり直す(201)。撮影者が納得したという意思を撮像・集音制御部23に伝達した場合は(216)、撮像・集音制御部23は撮像D・ID付与部26に撮像データをそのまま保存するように指示し、変更を加えず次の工程に進む。
撮像データIDを付与し撮像データを保存した撮像D・ID付与部26は、新たな撮像データの保存が完了したことと付与された撮像データIDを、ICタグ管理部32に伝える。この後、撮影者が既にこの発明にかかるシステムに用いることのできるICタグ14を所有しており、かつそのICタグ14を使用して撮像データを関連付けたいか、又は、新たなICタグ14の発行を受けたいかによって動作が異なる(207)。
撮影者が使用可能なICタグ14を有していないか、又は、ICタグ14を持っていても撮像した撮像データを新たなICタグ14に関連付けて発行を受けたい場合には、撮影者は、選択部25が制御しICタグ管理部32と連動する入力装置によって、ICタグ管理部32に、ICタグ新規発行を希望する意志を伝達する。ICタグ管理部32は、ICタグID・DB36を検索し、新たに発行可能なICタグIDを選出する(231)。ICタグ管理部32は、こうして選出したICタグIDと撮像D・ID付与部26より送られた撮像データIDとを撮像データID・ICタグID関連付け部33に伝える。撮像データID・ICタグID関連付け部33では、図1に例示したようなデータベースによってこれらを関連づけた上で、撮像データID・ICタグID関連付けDB35に保存し、ICタグ管理部32に完了通知する(232)。
ICタグ管理部32は、関連づけが完了したICタグIDを有するICタグ14を発行するようICタグ発行部37に指示し、ICタグ発行部37では、保管している複数のICタグの中から、そのICタグ14を選び出し、発行の準備を行う(233)。そのICタグ14を保管している複数のICタグの中から選び出すには、種々の方法が考えられるが、例えば、ICタグ発行部37に内蔵あるいは連動して動作し、ICタグを個別に保管・排出できる機能を持つ保管庫を用いる方法が考えられる。個々の保管庫に一意の番号を振り、納められているICタグのICタグIDとともにこの番号をICタグID・DB36に保管する。ICタグID選出のためICタグID・DB36を検索する際に(231)、同時に保管庫の番号を得、その番号を持つ保管庫にICタグ14を排出する指示を出すことによって、ICタグ発行部37に適切なICタグ14を発行させることが出来る。ICタグ発行部37がICタグ読取装置をも内蔵し、発行の際に発行しようとするICタグ14を読み取り、正しいICタグIDを持つICタグ14であるかを確認すれば、より確実である。また発行の準備においては(233)、実現するシステムの必要に応じ、関連づけられる撮像データを表す記号等をICタグ14の表面に打刻する等の加工も行われる。こうして準備されたICタグ14は、ICタグ発行部37から払い出される(234)。
撮影者が既に使用可能なICタグ14を有しており、かつ、撮像した撮像データをそのICタグ14に関係づける場合には、まず、撮影者が有するICタグ14を、ICタグ読取部31に読み取らせ、ICタグID抽出部41により、読み取ったICタグ14からICタグIDを抽出する(221)。
読み取ったICタグ14のICタグIDをICタグ管理部32が取得し、ICタグID・DB36を検索して、ICタグID・DB36で管理しているICタグIDであることを確認する(222)。確認がとれれば、ICタグ管理部32は、このICタグIDと撮像D・ID付与部26より送られた撮像データIDとを撮像データID・ICタグID関連付け部33に伝える。撮像データID・ICタグID関連付け部33では、これらを関連づけた上で、撮像データID・ICタグID関連付けDB35に保存し、ICタグ管理部32に完了通知する(223)。撮影者が有するICタグ14は、一連の作業が完了すれば返却される(224)。実現するシステムによっては、ICタグIDを抽出した段階で(221)、ICタグ14を返却する構成とする方法も考えられる。
なお、ICタグ読取部31は、非接触で情報が読み取り可能であるというICタグ14の特性や撮影者の利便性を考慮すると、装置の表面に配置し、撮影者はICタグをICタグ読取部31付近にかざすだけでよい構成とするほうがよい。一方、上記の新たなICタグ14の発行の際に確認のためにICタグ発行部37に内蔵されるICタグ読取装置は、新たなICタグ発行時のICタグ14の動線上に配置すると効果的である。ただし、これらを1つのICタグ読取装置で兼用し、例えば、確認用のICタグ読取装置を廃し、ICタグ払い出し後、撮影者がICタグ14をICタグ読取部31に自らかざして確認させることによって、コストを抑えることもできる。
次に、上記したICタグ14を用いて、撮像データとして保存された映像などを再生させるシステムの具体的な構築内容と再生手順例としては、図5及び図6記載のシステムが挙げられる。
ICタグ14を持っている撮影者10又は他者15が、読取手段11cと再生手段11dを含むシステム専用端末11のある施設に行き、ICタグ14をタグ読取部31により読み取らせる(241)。
ICタグID抽出部41は読み取ったICタグ14から、ICタグ14が有するICタグIDを読み出す(242)。撮像データ・ID解析部42は、撮像データID・ICタグID関連付けDB35を検索し、上記ICタグIDに対応した撮像データIDを求める(243)。撮像データ呼出部51は、この撮像データIDを元に、撮像DB27から該当する撮像データを読み出し(244)、再生制御部52に送り、再生部53により再生する。対応する撮像データが複数ある場合には、それぞれの撮像データの日付などの関連事項や、縮小表示、動画であれば最初の一コマなど、撮影者が撮像データを判別できる情報を再生部53に表示させ、選択部54と連動して動作する入力装置を合わせて使用することによって、ICタグ14を用いて表示させようとする撮像データを選択する。こうして選択された撮像データを、再生手段11dである再生部53で映像や音声として再生する(245)。
(実施例2)
さらに、この発明にかかる、関連データベースを省いたより簡単なシステムの具体的な実施例を図7乃至10を用いて説明する。
まず、実施例1と同様の手順で、撮像データを作成する。すなわち、撮影者10は、システム専用端末11のある場所に行き、図7及び図8に記載のように、撮像部61と集音部62からなる撮像手段11aにより撮像・録音を行う(301)。撮像された影像と録音された音からなる撮像データは、一時記憶を有する撮像・集音制御部63によりまとめて一時的に保存し(302)、再生手段11dである再生部64で一旦再生させる。撮影者10は再生された映像と音声とを確認し(303)、それで納得できるか否かを、図2には図示していないボタンなどの選択部65から撮像・集音制御部63に伝達する(304)。撮影者10が納得できなければ、撮像・集音制御部63は撮像データを一時記憶から一旦破棄し、撮影者は撮像からやり直す(301)。撮影者が納得した場合は、撮像・集音制御部63は、撮像データID付与部66により、録音された音と撮像された映像とをまとめた撮像データに撮像データIDを付与した上で(305)、撮像DB67に保存する(306)。なお、ここでは一時記憶を使用する場合のみを示しているが、実施例1と同様に、一時記憶を使わずに先に撮像DB67に保存するシステムも選択可能である。
撮影者が、ICタグを持っていないか、又は既に持っていても新たなICタグの発行を受けることを選択した場合(307)、撮影者は、選択部65が制御しICタグ管理部71と連動する入力装置によって、ICタグ管理部71に、ICタグ新規発行を希望する意志を伝達する。ICタグ管理部71は、ICタグID・DB74を検索し、新たに発行可能なICタグIDを選出し、こうして選出したICタグIDと撮像D・ID付与部66より送られた撮像データIDとをICタグ発行部72に伝える。ICタグ発行部72では、実施例1と同様にICタグIDをもとに払い出すICタグ14を選出するが、本実施例ではICタグ書込装置を内蔵し、ICタグ選出後、先に撮像データに付与され、ICタグ管理部71より伝えられた撮像データIDをICタグに記録する(308)。なお、ICタグ書込装置は、例えば、実施例1において、払い出すICタグIDを確認するために配置したICタグ読取装置と同様の位置に配置することができる。さらに、上記ICタグ読取装置の替わりに、ICタグ読取書込装置を配置すれば、ICタグへの撮像データIDの書込みと、ICタグIDおよび記録した撮像データIDの確認をほぼ同時に行える。こうして撮像データIDを書き込まれたICタグは、ICタグ発行部72から払い出される(309)。
撮影者が、既に持っているICタグ14を使用することを選択した場合(307)、撮影者の有するICタグ14をICタグ読取部73により読み取り、ICタグID抽出部75でICタグIDを抽出する(311)。ICタグ管理部71は、読み取り抽出したICタグIDがICタグID・DB74で管理されているものであることを確認した後(312)、ICタグ発行部72により撮影者の有するICタグ14に撮像データIDを記録する(313)。
なお、非接触で情報の読み取りと書き込みとが可能であるというICタグの特性や撮影者の利便性を考慮すると、ICタグ読取部73は、装置の表面に配置され、撮影者はICタグ14を装置の表面にあるICタグ読取部73付近にかざすだけでよい構成とするとよい。また撮影者が既に持っているICタグ14にデータを書き込もうとする場合においても、撮影者がICタグ14をICタグ発行部72付近にかざすだけで書き込みが完了できると利便性が高いので、ICタグ書込装置を装置表面に配置するとよい。さらにこれらICタグ発行部72とICタグ読取部73との機能を、1つのICタグ読取書込装置により行う構成とすれば、ICタグの読み取りから撮像データID書込みまでを1度に行うことができ、さらに利便性を高めることができる。
一方、上記の新たなICタグを発行する際に用いられるICタグ書込装置は、新たなICタグを発行する際のICタグ発行部72内におけるICタグ14の動線上に内蔵して配置すると効果的である。ただし、これらの新たなICタグ14の発行の際に用いるICタグ書込装置と、既に持っているICタグ14への書き込みの際に用いるICタグ書込装置とを1つのICタグ書込装置で兼用し、例えば、ICタグ発行部72に内蔵されるICタグ書込装置を廃し、ICタグ発行部72の表面にのみICタグ書込装置を配置し、ICタグ14の払い出し後、撮影者がICタグ14をICタグ書込装置に自らかざしてデータを書き込ませるようにすることによって導入や整備にかかるコストを抑えることもできる。
このICタグ14を用いて、撮像データとして保存された映像や音声を再生させるシステムの具体的構築内容と再生手順例としては、図9及び図10記載のシステムが挙げられる。撮影者10自身又はICタグ14を譲渡された他者15は、システム専用端末11のある施設に行き、ICタグ14を読取手段11cであるICタグ読み取り部81にICタグ14をかざして(321)、撮像データID抽出部82によりICタグ14に記録された撮像データIDを取得させる(322)。
記録された撮像データIDが一つである場合(323)、撮像データ呼出部91は、取得した撮像データIDに対応した撮像データを撮像DB67から呼び出す(324)。呼び出した撮像データは、再生制御部92に送られ、再生手段11dである再生部93で映像や音声として再生する(325)。
撮像データIDが複数記録されている場合は(323)、撮像DB67から複数の撮像データの概要や一部を呼び出して再生部93に表示させ、選択部94により撮像データを選択可能とする(331)。再生制御部92は、選択された撮像データを撮像DB67から呼び出し(332)、再生部93で再生させる(333)。さらに、ICタグに記録されている別の撮像データを表示させる場合は(334)、撮像DB67から複数の撮像データの概要や一部を呼び出して再生部93に表示させ、選択部94により選択可能とする(331)ことから繰り返す。
関連データベースの概念図 システム専用端末を用いたシステムの例を示す概念図 実施例1にかかる撮像から発行までのシステム構造例を示すフロー図 実施例1にかかる撮像から発行までの手順例を示すフロー図 実施例1にかかるICタグの受信から再生までのシステム構造例を示すフロー図 実施例1にかかるICタグの受信から再生までの手順例を示すフロー図 実施例2にかかる撮像から発行までのシステム構造例を示すフロー図 実施例2にかかる撮像から発行までの手順例を示すフロー図 実施例2にかかるICタグの受信から再生までのシステム構造例を示すフロー図 実施例2にかかるICタグの受信から再生までの手順例を示すフロー図
符号の説明
10 撮影者
11 システム専用端末
11a 撮像手段
11b 発行手段
11c 読取手段
11d 再生手段
12 ネットワーク
13 撮像データベース
14 ICタグ
15 他者

Claims (11)

  1. 撮像手段と、その撮像データを記憶する撮像データベースと、ICタグを提供する発行手段と、その発行されたICタグのIDを読み取る読取手段と、読み取ったICタグのIDに対応した上記撮像データに基づき映像を再生する再生手段とから成り、
    上記撮像手段によって、撮影者が任意の撮像をすることにより、その撮像データが上記撮像データベースに保存されるとともに、その撮像データと対応させたICタグを上記発行手段から提供し、
    上記読取手段によって、提供されたICタグを読み取ることにより、そのICタグに対応させた撮像データに基づき上記再生手段によりその映像を再生する映像保存再生システム。
  2. 上記撮像データベースにおいて保存する上記撮像データに付与する撮像データIDと、上記ICタグの有するICタグIDとを関連付ける関連データベースを有することを特徴とする請求項1に記載の映像保存再生システム。
  3. 上記ICタグに、上記撮像データIDを新たに付加する手段を含むものであることを特徴とする、請求項1に記載の映像保存再生システム。
  4. 上記撮像データを、一旦上記撮像データベースに保存した後、撮影者が保存を望む上記撮像データのみと対応させたICタグを提供することを特徴とする、請求項1乃至3のいずれかに記載の映像保存再生システム。
  5. 上記撮像手段に一時的な記憶手段を設け、撮像した上記撮像データを上記撮像データベースに保存する前に、上記一時的な記憶手段から上記撮像データを映像として再生させた上で、撮影者が保存を望む上記撮像データのみを上記撮像データベースに保存して、その保存した上記撮像データと対応させたICタグを提供することを特徴とする、請求項1乃至4のいずれかに記載の映像保存再生システム。
  6. 上記撮像手段、上記発行手段、上記読取手段、上記再生手段の少なくともいずれか一つが複数あって、上記再生手段が、特定の場所又は地域に置かれたシステム専用端末にのみ組み込まれていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の映像保存再生システム。
  7. 上記撮像手段と、上記発行手段と、上記読取手段と、上記再生手段とが一体の装置であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の映像保存再生システム。
  8. 上記撮像データベースも上記装置に組み込んだことを特徴とする請求項7に記載の映像保存再生システム。
  9. 上記読取手段及び再生手段が、一つのネットワークを用いて共有する上記撮像データベースに接続して上記映像を呼び出すものであることを特徴とする請求項6又は7に記載の映像保存再生システム。
  10. 上記撮像データを保存する際に、上記撮像データの関連事項を上記撮像データとともに記録し、上記再生手段において上記撮像データを再生する際に、上記関連事項を併せて表示することを特徴とする、請求項1乃至9のいずれかに記載の映像保存再生システム。
  11. 上記ICタグに、ICタグIDを新たに付加する手段を含むものであることを特徴とする、請求項1乃至10のいずれかに記載の映像保存再生システム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009093240A (ja) * 2007-10-04 2009-04-30 Hitachi Ltd Rfタグと個体識別番号との紐付け方法
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