JP2006299970A - 冷却ファン制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 冷却ファン周囲の雰囲気温度が一定時間所定の範囲にある場合に冷却ファンを最大回転数で回転させて冷却効率を向上する冷却ファン制御装置を提供する。
【解決手段】 ファン本体1Aを回転させるモータ1Bを備えた自動車の熱交換器用冷却ファン1と、熱交換器2内を流れる冷却媒体の温度に基づいてモータ1Bの回転数を制御する制御装置本体10とを備える冷却ファン制御装置が、冷却ファン1の周囲の雰囲気温度を検出する雰囲気温度センサ20を備え、制御装置本体10は雰囲気温度が第一の温度未満の場合は冷却媒体の温度に基づいてモータ1Bの回転数を制御する通常制御を行い、雰囲気温度が第一の温度以上の場合はモータ1Bを最大回転数で回転させる最大回転制御を行う一方、通常制御が第一の温度より低い第二の温度と第一の温度との間で第一の所定時間継続した場合に最大回転制御を行う。
【選択図】 図2

Description

本発明は、冷却ファン制御装置に関するものである。
一般に、冷却ファンを用いて熱交換機内を流れる冷却媒体を冷却する自動車用冷却装置においては、冷却ファンは冷却媒体の温度に基づいて回転制御されるとともに、冷却ファンを駆動するモータは、冷却ファンの回転により発生した風を受けてモータの回転によるモータの温度上昇が抑制されるようになっている。
このような自動車用冷却装置において、冷却ファンの周囲の雰囲気温度に合わせて冷却ファンの回転状態が制御される冷却ファン制御装置が提案されている。例えば雰囲気温度が所定値以上になった場合は、モータの回転数を最大にして冷却ファンを回転させ、雰囲気温度とモータ双方の冷却効率の向上を図っている(特許文献1)。
特開平10−2222号公報
このような冷却ファン制御装置では、雰囲気温度を計測するために、雰囲気温度センサを備えた制御装置本体を冷却ファンの近くに設置する必要がある。ここで前述したように雰囲気温度が所定値以上の場合にモータの回転数を最大にして冷却効率を高める制御を行う場合、雰囲気温度が所定値よりわずかに低い状態が長時間継続してモータの回転数が最大にならずに冷却効率が向上しないときは、モータ自体の発熱と高温の雰囲気温度により、モータや制御装置本体を損傷してしまうおそれがある。
本発明の課題は、冷却ファン周囲の雰囲気温度が一定時間所定の範囲にある場合に冷却ファンを最大回転数で回転させて冷却効率を向上する冷却ファン制御装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、ファン本体と該ファン本体を回転させるモータとを備え、自動車の熱交換器内を流れる冷却媒体を冷却する冷却ファンと、前記冷却媒体の温度に基づいて前記モータの回転数を制御する制御装置本体とを備える冷却ファン制御装置であって、前記冷却ファン制御装置は前記冷却ファンの周囲の雰囲気温度を検出する雰囲気温度センサを備え、前記制御装置本体は、前記雰囲気温度センサが検出した前記雰囲気温度が第一の温度未満の場合は前記冷却媒体の前記温度に基づいて前記モータの回転数を制御する通常制御を行い、前記雰囲気温度が前記第一の温度以上の場合に前記モータを最大回転数で回転させる最大回転制御を行う一方、前記通常制御が前記第一の温度より低い第二の温度と前記第一の温度との間で第一の所定時間継続した場合に前記最大回転制御を行うことを特徴としている。
上記構成によれば、高温での通常制御が長時間継続して最大回転制御に至る前にモータおよび制御装置本体が熱による損傷を受けてしまうことを防ぐことができる。
また請求項2の発明は、請求項1において、前記雰囲気温度が前記第一の温度より高い第三の温度以上の場合に前記モータの回転を停止する停止制御を行うことを特徴としている。
上記構成によれば、最大回転制御を行っても冷却効果が得られずにモータおよび制御装置本体が熱による損傷を受けてしまうことを防ぐことができる。
また請求項3の発明は、請求項1および請求項2において、前記制御装置本体は、前記最大回転制御が第二の所定時間継続した場合に前記停止制御を行うことを特徴としている。
上記構成によれば、最大回転制御が長時間継続してモータおよび制御装置本体が熱により損傷を受けてしまうことを防ぐことができる。
また請求項4の発明は、請求項1から請求項3において、前記制御装置本体は、前記停止制御後に前記雰囲気温度が前記第二の温度以下になった場合に前記通常制御を行うことを特徴としている。
上記構成によれば、雰囲気温度が低下した場合に冷却ファン制御装置の自動的な再起動が可能となる。
また請求項5の発明は、請求項1から請求項4において、前記制御装置本体は、前記停止制御後に外部から起動信号を受け取った場合に、前記通常制御または前記最大回転制御を行うことを特徴としている。
上記構成によれば、モータ停止後も、外部から制御装置本体に起動信号を与えることで冷却ファンを回転させることが可能となる。
また請求項6の発明によれば、請求項5において、前記起動信号が、前記自動車のエンジンを制御するエンジン制御装置が出力する前記冷却ファンの作動開始信号であることを特徴としている。
上記構成によれば、モータ停止中にエンジン制御装置から冷却ファンの作動要求があった場合、冷却ファンを作動させることが可能となる。
また請求項7の発明によれば、請求項5おいて、前記起動信号が、前記冷却ファン制御装置の電源オフ後の電源オン信号であることを特徴としている。
上記構成によれば、電源を入れ直すことによって冷却ファン制御装置の動作のリセットが可能となる。
本発明によれば、冷却ファン周囲の雰囲気温度が一定時間所定の範囲にある場合に冷却ファンを最大回転数で回転させて冷却効率を向上する冷却ファン制御装置を実現することができる。
以下、本発明の実施例を図面に従って説明する。
図1は、本発明の第1の実施例の冷却ファン制御装置の取り付け構造を示す図であり、図2は電気的なブロック図を示す図である。
冷却ファン1は、ファン本体1Aと、ファン本体1Aを駆動するモータ1Bを備えている。このモータ1Bは、エンジン100前方に配設されたモータ取り付け部材3に取り付けられている。またモータ1Bは、車載バッテリ(図2参照)から図示しないイグニッションスイッチを介して電圧の供給を受け、制御装置本体10によって制御される。
冷却ファン1によって発生する冷却風の上流側には、熱交換器2として、エアコン用の冷却媒体を冷却するコンデンサ2Aと、エンジンの冷却媒体であるエンジン冷却水を冷却するラジエータ2Bが配設されている。
制御装置本体10は、モータ1Bを駆動するMOSトランジスタ11と、モータ1Bをパルス幅変調(PWM)制御するためのパルス信号を出力する制御部13と、制御部13からのパルス信号を増幅してMOSトランジスタ11を駆動するトランジスタ駆動部12と、MOSトランジスタ11がオンからオフに切り替わった場合に発生する逆起電力吸収用のダイオード15とを備えている。
また制御装置本体10は、モータ1Bが設置された周囲の環境の雰囲気温度を検出する雰囲気温度センサ20と、雰囲気温度センサ20からの信号を処理して制御部13に出力する信号処理部14を備えている。
制御部13は、エンジン冷却水の温度を所定温度に保つためにエンジン制御装置30から出力される冷却ファン1の作動開始信号を受け取り、上記PWM制御を行うためのパルス信号を出力する。
この制御装置本体10は、モータ1B近くのモータ取り付け部材3に取り付けられている。
エンジン制御装置30は、エンジン100の制御を行うために必要な各種センサ、例えばエンジン冷却水の温度を検出する水温センサ31、外気温を検出する外気温センサ32、エアコンのオンオフを行うエアコン(図2ではA/Cと記載)スイッチ33、車速を検出する車速センサ34等からのセンサ信号を取り込んでエンジンの制御を行う。
またエンジン制御装置30は、エンジン冷却水の温度を適正な温度に保つため、水温センサ31で検出したエンジン冷却水の温度に基づいて冷却ファン1の作動開始信号を制御部13に出力する。
次に図3のフローチャートを用いて、本実施例の作用を説明する。本実施例は、所定の雰囲気温度範囲内で通常制御が所定時間継続した場合、雰囲気温度に依らずに最大回転制御を行うものである。
なお、フローチャート中に記載した雰囲気温度C1、C2、C3は、C1<C2<C3の関係があるものとし、ここでは一例として、C1=115度、C2=125度、C3=150度とする。ここで、請求項における第一の温度、第二の温度、第三の温度はそれぞれC2、C1、C3に該当する。
ステップS101では、エンジン制御装置30からの作動開始信号等により、熱交換器2内を流れる冷却媒体の温度に基づいてモータ1Bの回転数を制御する通常制御が実施され、フローはステップS102へ移行する。
ステップS102では、雰囲気温度がC1(115度)以上であるかどうかが判定される。雰囲気温度がC1(115度)以上の場合は、フローはステップS103へ移行する。一方雰囲気温度がC1(115度)を超えない場合は、フローはステップS101へ戻り、通常制御が継続される。
ステップS103では、雰囲気温度がC1(115度)以上かつ後述するC2(125度)未満で通常制御が所定時間T1継続したかどうかが判定される。通常制御が所定時間T1継続した場合は、フローはステップS106へ移行し、モータ1Bを最大回転数で回転させる。一方通常制御が所定時間T1継続していない場合は、フローはステップS104へ移行する。
ステップS104では、一旦C1(115度)を超えた雰囲気温度が、冷却ファン1の冷却効果によりC1(115度)を下回ったかどうかが判定される。雰囲気温度がC1(115度)を下回った場合は、フローはステップS101へ戻る。一方雰囲気温度がC1(115度)を下回らない場合は、フローはステップS105へ移行する。
ステップS105では、雰囲気温度がC2(125度)以上であるかどうかが判定される。雰囲気温度がC2(125度)以上の場合は、フローはステップS106へ移行する。一方雰囲気温度がC2(125度)を超えない場合は、フローはステップS103へ戻る。
ステップS106では、冷却ファン1による冷却効率を高めるため、制御装置本体10はモータ1Bを最大回転数で回転させる最大回転制御を行う。この後にフローはステップS107へ移行する。
ステップS107では、一旦C2(125度)を超えた雰囲気温度が、冷却ファン1の冷却効果によりC1(115度)を下回ったかどうかが判定される。雰囲気温度がC1(115度)を下回った場合は、フローはステップS101へ戻り、通常制御が行われる。一方雰囲気温度がC1(115度)を下回らない場合は、フローはステップS108へ移行する。
ステップS108では、雰囲気温度がC3(150度)以上であるかどうかが判定される。雰囲気温度がC3(150度)以上の場合は、フローはステップS109へ移行し、モータ1Bの回転が停止される。一方雰囲気温度がC3(150度)を超えない場合は、フローはステップS106へ戻り、最大回転制御が継続される。
ステップS109では、高温状態での作動による冷却ファン1および制御装置本体10の損傷を防ぐため、制御装置本体10がモータ1Bの回転を停止する停止制御を実施する。この後に、フローはステップS110へ移行する。
ステップS110〜ステップS112は、停止したモータ1Bを再度制御するためのステップである。
ステップS110では、モータ1B停止後に雰囲気温度がC1(115度)を下回ったたかどうかが判定される。雰囲気温度がC1(115度)を下回った場合は、フローはステップS101へ戻る。一方雰囲気温度がC2(115度)以上の場合は、フローはステップS111へ移行する。
ステップS111では、制御装置本体10がエンジン制御装置30から冷却ファン1の作動開始信号を受け取ったかどうかが判定される。エンジン冷却水を冷却するためにエンジン制御装置30が冷却ファン1の作動開始信号を出力し、制御装置本体10がこの信号を受け取った場合は、フローはステップS101へ戻る。一方制御装置本体10がエンジン制御装置30から冷却ファン1の作動開始信号を受け取っていない場合は、フローはステップS112へ移行する。
ステップS112では、冷却ファン制御装置の電源が一旦オフにされた後再びオンになったかどうかが判定される。この条件が成り立つ場合は、フローはステップS101へ戻る。一方この条件が成り立たない場合は、フローはステップS110へ戻り、制御を再度開始する条件の判定が繰り返される。
なお上述した所定時間T1が請求項における第一の所定時間にあたる。
以上のステップS101〜ステップS109を、遷移図で表したものが図4である。
雰囲気温度がC2(125度)になるまでは、通常制御が行われる(矢印P0→P1→P2)。
ここで、雰囲気温度がC1(115度)〜C2(125度)の間で通常制御が所定時間T1継続した場合は、雰囲気温度の値に依らずに制御は最大回転制御となる(図4の破線矢印の経路、ここで雰囲気温度の値は一例)。
雰囲気温度がC2(125度)以上になると、最大回転制御が行われる(矢印P2→P5)。
最大回転制御中に雰囲気温度がC1(115度)まで下がると、制御は通常制御に戻る(矢印P5→P4→P1)。
一方最大回転制御中に雰囲気温度がC3(150度)以上になると、制御は停止制御となってモータ1Bは停止する(矢印P5→P6→P9)。
モータ1B停止後、雰囲気温度が下がってC1(115度)となると、再び通常制御が開始される(矢印P9→P8→P7→P4→P1)。
以上の動作により、制御装置本体10は、雰囲気温度がC2(125度)までの間は通常制御を行うとともに、雰囲気温度がC1(115度)〜C2(125度)の間で通常制御が所定時間T1継続した場合は、最大回転制御を行う。また雰囲気温度がC2(125度)〜C3(150度)の間は最大回転制御を行い、雰囲気温度がC3(150度)以上になった場合は、停止制御を行う。
この動作によって、高温での通常制御が長時間継続して最大回転制御に至る前にモータ1Bおよび制御装置本体10が熱による損傷を受けてしまうことを防ぐことができる。また最大回転制御を行っても冷却効果が得られずモータ1Bおよび制御装置本体10が熱による損傷を受けてしまうことを防ぐことができる。
また制御装置本体10は、モータ1B停止後に雰囲気温度がC1(115度)を下回った場合は、通常制御を開始する。この動作により、雰囲気温度が低下した場合に、停止した冷却ファン1を再度作動させることが可能となる。
また制御装置本体10は、モータ1B停止後にエンジン制御装置30から冷却ファン1の作動開始信号を受け取った場合は、冷却ファン1を再度作動させる。この動作により、モータ1B停止後にエンジン冷却水を冷却するためエンジン制御装置30から冷却ファン1の作動要求があった場合、冷却ファン1を再度作動させることが可能となる。
さらに制御装置本体10は、モータ1B停止後に電源が一旦オフにされた後再びオンになった場合は、冷却ファン1の制御動作を行う。この動作により、電源を入れ直すことによって制御装置本体10の動作のリセットが可能となる。
本実施例は、第1の実施例において、最大回転制御が所定時間継続した場合に停止制御を行うものである。
図5のフローチャートを用いて、本実施例の作用を説明する。なお、フローチャート中に記載した雰囲気温度C1、C2、C3は、C1<C2<C3の関係があるものとし、ここでは一例として、C1=115度、C2=125度、C3=150度とする。ここで、請求項における第一の温度、第二の温度、第三の温度はそれぞれC2、C1、C3に該当する。
ステップS201では、エンジン制御装置30からの作動開始信号等により、熱交換器2内を流れる冷却媒体の温度に基づいてモータ1Bの回転数を制御する通常制御が実施され、フローはステップS202へ移行する。
ステップS202では、雰囲気温度がC1(115度)以上であるかどうかが判定される。雰囲気温度がC1(115度)以上の場合は、フローはステップS203へ移行する。一方雰囲気温度がC1(115度)を超えない場合は、フローはステップS201へ戻り、通常制御が継続される。
ステップS203では、雰囲気温度がC1(115度)以上かつ後述するC2(125度)未満で通常制御が所定時間T1継続したかどうかが判定される。通常制御が所定時間T1継続した場合は、フローはステップS206へ移行し、モータ1Bを最大回転数で回転させる。一方通常制御が所定時間T1継続していない場合は、フローはステップS204へ移行する。
ステップS204では、一旦C1(115度)を超えた雰囲気温度が、冷却ファン1の冷却効果によりC1(115度)を下回ったかどうかが判定される。雰囲気温度がC1(115度)を下回った場合は、フローはステップS201へ戻る。一方雰囲気温度がC1(115度)を下回らない場合は、フローはステップS205へ移行する。
ステップS205では、雰囲気温度がC2(125度)以上であるかどうかが判定される。雰囲気温度がC2(125度)以上の場合は、フローはステップS206へ移行する。一方雰囲気温度がC2(125度)を超えない場合は、フローはステップS203へ戻る。
ステップS206では、冷却ファン1による冷却効率を高めるため、制御装置本体10はモータ1Bを最大回転数で回転させる最大回転制御を行う。この後にフローはステップS207へ移行する。
ステップS207では、最大回転制御開始後に所定時間T2が経過したかどうかが判定される。所定時間T2が経過した場合は、フローはステップS210へ移行し、モータ1Bの回転が停止される。一方所定時間T2が経過していない場合は、フローはステップS208へ移行する。
ステップS208では、一旦C2(125度)を超えた雰囲気温度が、冷却ファン1の冷却効果によりC1(115度)を下回ったかどうかが判定される。雰囲気温度がC1(115度)を下回った場合は、フローはステップS201へ戻り、通常制御が行われる。一方雰囲気温度がC1(115度)を下回らない場合は、フローはステップS209へ移行する。
ステップS209では、雰囲気温度がC3(150度)以上であるかどうかが判定される。雰囲気温度がC3(150度)以上の場合は、フローはステップS210へ移行し、モータ1Bの回転が停止される。一方雰囲気温度がC3(150度)を超えない場合は、フローはステップS206へ戻り、最大回転制御が継続される。
ステップS210では、高温状態での作動による冷却ファン1および制御装置本体10の損傷を防ぐため、制御装置本体10がモータ1Bの回転を停止する停止制御を実施する。この後に、フローはステップS211へ移行する。
ステップS211〜ステップS213は、停止したモータ1Bを再度制御するためのステップとなり、第1の実施例のステップS110〜ステップS112同一のステップのため、説明は省略する。
なお上述した所定時間T1が請求項における第一の所定時間にあたり、所定時間T2が請求項における第二の所定時間にあたる。
以上のステップS201〜ステップS210を、遷移図で表したものが図6である。
雰囲気温度がC2(125度)になるまでは、通常制御が行われる(矢印P0→P1→P2)。
ここで、雰囲気温度がC1(115度)〜C2(125度)の間で通常制御が所定時間T1継続した場合は、雰囲気温度の値に依らずに制御は最大回転制御となる(図4の破線矢印Aの経路、ここで雰囲気温度の値は一例)。
雰囲気温度がC2(125度)以上になると、最大回転制御が行われる(矢印P2→P5)。
最大回転制御中に雰囲気温度がC1(115度)まで下がると、制御は通常制御に戻る(矢印P5→P4→P1)。
一方最大回転制御中に雰囲気温度がC3(150度)以上になると、制御は停止制御となってモータ1Bは停止する(矢印P5→P6→P9)。
また、最大回転制御が所定時間T2継続した場合は、雰囲気温度の値に依らずに制御は停止制御となる(図4の破線矢印Bの経路、ここで雰囲気温度の値は一例)。
モータ1B停止後、雰囲気温度が下がってC1(115度)となると、再び通常制御が開始される(矢印P9→P8→P7→P4→P1)。
以上の動作により、制御装置本体10は、雰囲気温度がC2(125度)までの間は通常制御を行うとともに、雰囲気温度がC1(115度)〜C2(125度)の間で通常制御が所定時間T1継続した場合は、最大回転制御を行う。また雰囲気温度がC2(125度)〜C3(150度)の間は最大回転制御を行い、最大回転制御が所定時間T2継続した場合と、雰囲気温度がC3(150度)以上になった場合は、停止制御を行う。
この動作によって、高温での通常制御が長時間継続して最大回転制御に至る前にモータ1Bおよび制御装置本体10が熱による損傷を受けてしまうことを防ぐことができる。また最大回転制御が長時間継続してモータ1Bおよび制御装置本体10が熱により損傷を受けてしまうことを防ぐことができる。また最大回転制御を行っても冷却効果が得られずモータ1Bおよび制御装置本体10が熱による損傷を受けてしまうことを防ぐことができる。
また制御装置本体10は、モータ1B停止後に雰囲気温度がC1(115度)を下回った場合は、通常制御を開始する。この動作により、雰囲気温度が低下した場合に、停止した冷却ファン1を再度作動させることが可能となる。
また制御装置本体10は、モータ1B停止後にエンジン制御装置30から冷却ファン1の作動開始信号を受け取った場合は、冷却ファン1を再度作動させる。この動作により、モータ1B停止後にエンジン冷却水を冷却するためエンジン制御装置30から冷却ファン1の作動要求があった場合、冷却ファン1を再度作動させることが可能となる。
さらに制御装置本体10は、モータ1B停止後に電源が一旦オフにされた後再びオンになった場合は、冷却ファン1の制御動作を行う。この動作により、電源をオフからオンにすることによって制御装置本体10の動作のリセットが可能となる。
以上、本発明の実施例を図面により詳述したが、実施例は本発明の例示にしか過ぎず、本発明は実施例の構成にのみ限定されるものではない。したがって本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれることはもちろんである。
例えば、雰囲気温度C1〜C3の数値は実施例に示したものに限定されるものではない。
また第一の所定時間T1と第二の所定時間T2は同じ値としてもよい。
本発明の第1の実施例の構造図である。 本発明の第1の実施例のブロック図である。 本発明の第1の実施例のフローチャートである。 本発明の第1の実施例の制御の遷移図である。 本発明の第2の実施例のフローチャートである。 本発明の第2の実施例の制御の遷移図である。
符号の説明
1 冷却ファン
1A ファン本体
1B モータ
2 熱交換器
2A コンデンサ
2B ラジエータ
3 モータ取り付け部材
10 制御装置本体
11 MOSトランジスタ
12 トランジスタ駆動部
13 制御部
14 信号処理部
15 ダイオード
20 雰囲気温度センサ
30 エンジン制御装置
100 エンジン

Claims (7)

  1. ファン本体と該ファン本体を回転させるモータとを備え、自動車の熱交換器内を流れる冷却媒体を冷却する冷却ファンと、
    前記冷却媒体の温度に基づいて前記モータの回転数を制御する制御装置本体とを備える冷却ファン制御装置であって、
    前記冷却ファン制御装置は前記冷却ファンの周囲の雰囲気温度を検出する雰囲気温度センサを備え、
    前記制御装置本体は、前記雰囲気温度センサが検出した前記雰囲気温度が第一の温度未満の場合は前記冷却媒体の前記温度に基づいて前記モータの回転数を制御する通常制御を行い、前記雰囲気温度が前記第一の温度以上の場合に前記モータを最大回転数で回転させる最大回転制御を行う一方、
    前記通常制御が前記第一の温度より低い第二の温度と前記第一の温度との間で第一の所定時間継続した場合に前記最大回転制御を行うことを特徴とする冷却ファン制御装置。
  2. 前記雰囲気温度が前記第一の温度より高い第三の温度以上の場合に前記モータの回転を停止する停止制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の冷却ファン制御装置。
  3. 前記制御装置本体は、前記最大回転制御が第二の所定時間継続した場合に前記停止制御を行うことを特徴とする請求項1および請求項2に記載の冷却ファン制御装置。
  4. 前記制御装置本体は、前記停止制御後に前記雰囲気温度が前記第二の温度以下になった場合に前記通常制御を行うことを特徴とする請求項1から請求項3に記載の冷却ファン制御装置。
  5. 前記制御装置本体は、前記停止制御後に外部から起動信号を受け取った場合に、前記通常制御または前記最大回転制御を行うことを特徴とする請求項1から請求項4に記載の冷却ファン制御装置。
  6. 前記起動信号が、前記自動車のエンジンを制御するエンジン制御装置が出力する前記冷却ファンの作動開始信号であることを特徴とする請求項5に記載の冷却ファン制御装置。
  7. 前記起動信号が、前記冷却ファン制御装置の電源オフ後の電源オン信号であることを特徴とする請求項5に記載の冷却ファン制御装置。
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