JP2006299681A - 免震構造の構造体 - Google Patents

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Abstract

【課題】全体のメカニズムを極めて簡単にし、しかも大きな振動をも有効に吸収できる構造としながら設備コストを著しく低減する。
【解決手段】免震構造の構造体は、基礎1の上に、建物の下端部2を水平方向に移動できるように配置し、建物の下端部2と基礎1との間に弾性体3を配設している。弾性体3は、第1端部3Aを建物の下端部2に固定して、第2端部3Bを基礎1に固定している。さらに、弾性体3は、所定の長さを有しており、第2端部3Bを第1端部3Aから離して基礎1に固定すると共に、第2端部3Bを基礎1に固定する状態で、第1端部3Aを基礎1上面の水平面内において自由な方向に移動できるように折曲ないし湾曲している。構造体は、基礎1の上に水平面内で移動できるように配置している建物の下端部2を、弾性体3で基礎1に連結し、弾性体3でもって、弾性的に移動位置を制限しながら水平面内で移動させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、建物の基礎を免震構造とする構造体に関し、とくに建物を基礎に対して相対的に水平方向に移動できるように連結している免震構造の構造体に関する。
建物の地震に対する強度を向上する技術は、大別してふたつある。第1の技術は、建物自体の強度を向上する技術である。この建物は、極めて頑丈な構造とするので、施工コストが高くなる欠点がある。とくに、非常に強い地震に対して充分な強度とするためには、極めて施工コストが高くなる。また、建物には固有の共振周期がある。建物の共振周期と地震の周期が同じになると、建物は極めて大きなダメージを受ける。
このような弊害を避けるために、第2の技術、すなわち免震構造の構造体として、基礎が地震で振動されても、その振動を減衰して建物に伝達するメカニズムが開発されている。このメカニズムとしてもっとも簡単な免震構造の構造体は、基礎にゴム状弾性体を介して建物を連結する。ゴム状弾性体は、基礎の振動を吸収して建物に伝達する。このため、建物の振動を基礎よりも小さくできる。この免震構造の構造体は、ゴム状弾性体が経時的に劣化するとき、これを交換するのが極めて難しい。また、ゴム状弾性体は、基礎の大きな振動を吸収するのが難しい欠点もある。
劣化しない免震構造の構造体として、図1の断面図に示すように、基礎31と建物32との対向面を中央凹の湾曲面33とし、湾曲面33の間に転動体34を配設するメカニズムが開発されている。この免震構造の構造体は、基礎31が地震で振動するとき、転動体34が転動して建物32の振動を少なくする。このメカニズムは、ゴム状弾性体のように劣化することがない。ただ、地震が大きすぎて、転動体が湾曲面から落下すると、建物を安定して支持できなくなる欠点がある。この弊害を少なくするために、湾曲面の曲率半径を小さくすると、基礎の振動を有効に吸収できなくなる。
この欠点を解消する免震構造の構造体として、弾性体を使用するメカニズムが開発されている。(特許文献1参照)
特開2001−164793号公報
特許文献1に記載される構造体は、構築物・重量据付物等の基礎と、この基礎上に支持される支持部材とにそれぞれ結合固定される支持結合装置の基部と蓋部とに対し、それぞれ相互に嵌合する円形嵌合凹部を設け、基部の円形嵌合凹部内に、複数のリング形皿ばねを積層配置し、この積層されたリング形皿ばねの外周に、複数の免震用ばね部材をそれぞれ隣接させて囲繞配置し、蓋部の円形嵌合凹部の中央にリング形皿ばねの中空内部に挿通する突起部を設けて、基部の円形嵌合凹部と相互に嵌合するように構成している。
この構造の構造体は、全体の構造が複雑なために製造コストが高くなる。また、基礎が大きな振幅で水平方向に振動されるとき、その振動を弾性体で充分に吸収させる構造とするのが難しく、また、吸収できる振動の振幅を大きくするとますます設備コストが高騰する欠点がある。免震構造の構造体は、地震の振動を有効に吸収することが極めて大切である。ただ、設備コストを低減することも大切である。
本発明は、このことを実現することを目的に開発されたものである。本発明の重要な目的は、全体のメカニズムを極めて簡単にし、しかも大きな振動をも有効に吸収できる構造としながら設備コストを著しく低減でき、さらにゴム状弾性体のように劣化して交換する必要がなく、安価で維持管理を簡単にできる免震構造の構造体を提供することにある。
本発明の免震構造の構造体は、前述の目的を達成するために以下の構成を備える。免震構造の構造体は、基礎1の上に、建物の下端部2を水平方向に移動できるように配置し、建物の下端部2と基礎1との間に弾性体3を配設している。弾性体3は、第1端部3Aを建物の下端部2に固定して、第2端部3Bを基礎1に固定している。さらに、弾性体3は、所定の長さを有しており、第2端部3Bを第1端部3Aから離して基礎1に固定すると共に、第2端部3Bを基礎1に固定する状態で、第1端部3Aを基礎1上面の水平面内において自由な方向に移動できるように折曲ないし湾曲している。この構造体は、基礎1の上に水平面内で移動できるように配置している建物の下端部2を、弾性体3で基礎1に連結し、弾性体3でもって、弾性的に移動位置を制限しながら水平面内で移動させる。
本発明の免震構造の構造体は、建物の下端部2に、一対の弾性体3を固定して、一対の弾性体3を互いに対称な形状とすることができる。
本発明の免震構造の構造体は、弾性体3が所定の厚さの金属板6を備えて、両面を垂直面とする姿勢で第1端部3Aを下端部に、第2端部3Bを基礎1に固定することができる。弾性体3は、金属板6に変形吸収層7を積層することができる。金属板6である弾性体3の折曲角は、90度〜180度とすることも、180度〜270度とすることもできる。
本発明の免震構造の構造体は、基礎1がコンクリート基礎8の上面に金属プレート9を水平に固定して、この金属プレート9の上に、建物の下端部2を水平面内に移動できるように載せることができる。
本発明の免震構造の構造体は、建物の下端部2に、基礎1との境界面にグリースを供給するグリース溝24を設けることができる。さらに、本発明の免震構造の構造体は、建物の下端部2に、グリース溝24に連通するグリース路25を設け、さらにグリース路25の開口部にグリースニップル26を設けることができる。
本発明の免震構造の構造体は、弾性体3を固定する建物の下端部2を鉄骨建物の柱4の下端とすることができる。この構造体は、柱4を中空のパイプとして、パイプの中空部に固定部5を挿入して固定し、この固定部5に弾性体3の第1端部3Aを固定することができる。
本発明の免震構造の構造体は、弾性体3を固定する建物の下端部2を、建物の土台14を固定する連結具10の下端とすることができる。連結具10は、建物の土台14を連結する土台固定部11と、この土台固定部11に固定されて、土台固定部11から下方に突出する固定部5とを備えて、固定部5を基礎1の上に水平方向に移動できるように載せると共に、固定部5の下端部に弾性体3の第1端部3Aを固定することができる。
本発明の免震構造の構造体は、土台固定部11の断面形状を、土台14を嵌入する溝型とすることができる。さらに、本発明の免震構造の構造体は、土台固定部11の平面形状を、土台14の隅部を嵌入するL字状、あるいは土台14の中間を嵌入する直線状とすることができる。
本発明の免震構造の構造体は、全体のメカニズムを極めて簡単にし、しかも大きな振動をも有効に吸収できる構造としながら設備コストを著しく低減できる特長がある。それは、本発明の免震構造の構造体が、基礎の上に水平面内で移動できるように配置している建物の下端部を弾性体で基礎に連結しており、この弾性体が、基礎に固定する第2端部を、建物の下端部に固定する第1端部から離して基礎に固定すると共に、第1端部を基礎上面の水平面内において、自由な方向に移動できるように弾性体を折曲ないし湾曲しているからである。この構造体は、基礎の上に配置している建物の下端部を、所定の長さを有する弾性体でもって、弾性的に移動位置を制限しながら基礎上面の水平面内で移動できるので、全体の構造を簡単にしながら、大きな地震による振動をも弾性体で充分に吸収させる構造として製造コストを低減できる。
とくに、本発明の請求項2の免震構造の構造体は、建物の下端部に、一対の弾性体を固定して、一対の弾性体を互いに対称な形状としているので、地震の振動を一対の弾性体で、バランス良く効果的に減衰できる。
さらに、本発明の請求項3の免震構造の構造体は、弾性体を所定の厚さの金属板としているので、従来のゴム状弾性体のように劣化して交換する必要がなく、安価で維持管理を簡単にできる特長がある。とくに、この構造体は、金属板である弾性体を、両面を垂直面とする姿勢で建物の下端部と基礎に固定しているので、金属板を理想的に弾性変形させて、振動を吸収できる特長もある。
さらに、本発明の請求項7の免震構造の構造体は、コンクリート基礎の上面に金属プレートを水平に固定して基礎としているので、この金属プレートの上面において、建物の下端部と基礎とを低抵抗な状態で相対的に移動できる。
さらに、本発明の請求項8の免震構造の構造体は、建物の下端部に、基礎との境界面にグリースを供給するグリース溝を設けているので、境界面に供給されるグリースでもって、建物の下端部と基礎との摩擦抵抗を小さくして、地震で基礎が振動するときの下端部の振動を少なくできる特徴がある。さらにまた、本発明の請求項9の免震構造の構造体は、建物の下端部に、グリース溝に連通するグリース路を設けて、グリース路の開口部にグリースニップルを設けているので、建物の下端部と基礎との境界面に設けたグリース溝に、理想的にグリースを供給できる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するための免震構造の構造体を例示するものであって、本発明は免震構造の構造体を以下のものに特定しない。
さらに、この明細書は、特許請求の範囲を理解しやすいように、実施例に示される部材に対応する番号を、「特許請求の範囲」および「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するものでは決してない。
図2ないし図9に示す免震構造の構造体は、コンクリートで構築される基礎1の上に、建物の下端部2を水平方向に移動できるように配置し、建物の下端部2と基礎1との間に、弾性体3を配設している。
図2ないし図6は、鉄骨構造の建物であって、弾性体3を固定する建物の下端部2が鉄骨建物の柱4の下端である。柱4は中空のパイプで、パイプの中空部に固定部5を挿入して固定し、この固定部5に弾性体3を固定している。
図7ないし図11は、木造の建物であって、弾性体3を固定するために、木造建物の土台14を固定する連結具10の下端に固定部5を設けている。図の連結具10は、建物の土台14を連結する土台固定部11から下方に突出するように固定部5を固定している。この固定部5を基礎1の上に水平方向に移動できるように載せて、固定部5の下端部に弾性体3の第1端部3Aを固定している。ただ、図示しないが、連結具は、土台を連結する土台固定部から下方に突出する中空のパイプである柱を固定し、この柱の下端に固定部を挿入して固定することもできる。
図7に示す建物は、建物の隅部に配置される連結具10を、土台固定部11の平面形状が土台14の隅部を嵌入するL字状となるようにしている。さらに、建物の側部に配置される連結具10は、土台固定部11の平面形状が土台14の中間を嵌入する直線状となるようにしている。さらに、図7と図8に示す土台固定部11は、断面形状を土台14を嵌入する溝型としている。この形状の土台固定部11は、簡単かつ確実に土台14を連結できる特徴がある。
図7の建物は、連結具10の土台固定部11に木製柱の土台14を固定している。木製柱の土台14は、たとえば、断面を300mm×100mmとする角材で、端部を土台固定部11の溝部に挿入すると共に、ボルト止めして土台固定部11に固定している。ただ、連結具は、図示しないが、土台固定部の側面を貫通して雌ネジ孔を設け、この雌ネジ孔に止ネジをねじ込んで土台を固定することもできる。
図7の建物は、土台14を木製としているが、土台14は、図9に示すように、金属製とすることもできる。図9の建物は、連結具10の土台固定部11に金属製の土台14を固定している。したがって、この連結具10は、土台固定部11に木製柱の土台を固定する必要がない。ただ、図示しないが、金属製の土台の上に木製の土台を重ねて配設することもできる。土台14を金属製とする建物も、図9に示すように、土台14の上面に木製の根太等の水平構造材29が固定されて、その上面に建物の床部が構築される。
図9に示す金属製の土台14は断面形状をコ字状とするチャンネルであり、これを連結する土台固定部11の断面形状を、図10に示すように、土台14の断面に沿うコ字状としている。金属製の土台14と土台固定部11は、コ字状の外形を、たとえば、300mm×100mmとすることができる。ただ、金属製の土台は、図示しないが、H型鋼、I型鋼、角パイプ、断面形状をC字状とする溝型鋼とすることもできる。これらの形状の金属製土台を連結する連結具の土台固定部は、これらの形状の土台を連結できる断面形状とすることができる。チャンネルである金属製の土台14と土台固定部11は、連結プレート28を介して互いに連結される。図9に示す連結プレート28は、一端を土台固定部11に、他端を金属製の土台14に固定している。連結プレート28は、ボルト止めして土台固定部11と金属製の土台14に連結される。金属製の土台14と土台固定部11は、たとえば、図10に示すように、一方の側面と上下面が連結プレート28で互いに連結される。この図に示す連結プレート28は、断面形状をコ字状とする土台固定部11と土台14の内側と外側に配設しており、土台固定部11と土台14とを2枚の連結プレート28で内外から挟着する状態で固定している。この連結構造は、もっとも強固に土台固定部11と土台14とを連結できる。ただ、連結プレートは、土台固定部と土台の内側面のみを連結することも、外側面のみを連結することもできる。
さらに、土台固定部11の断面形状をコ字状とする連結具10は、図11に示す構造で木製の土台14を連結することもできる。この図に示す土台14は、断面形状をコ字状とする土台固定部11の内側に端部を嵌入できるように、先端部の外周面を削り取って、土台固定部11に挿入する挿入部14Aを設けている。この連結構造は、挿入部14Aの深さで土台固定部11と土台14との連結位置を特定しながら正確な位置に連結できる特長がある。土台固定部11に挿入された挿入部14Aは、ボルト止めして、あるいはネジ止めして土台固定部11に固定される。
土台14を木製あるいは金属製として連結する連結具10は、柱27を固定する部分に柱固定部13を設けている。柱固定部13は、柱27の下端を挿入して連結する角パイプ、あるいは角パイプの一面又は対向する2面を除去した金属材、あるいはまた、複数の金属板を組み合わせて連結したものである。図8に示す連結具10は、金属板を溝型に折曲して両端部に土台固定部11を設けると共に、中間に仕切りとなる2枚の金属板を固定して柱固定部13としている。図7ないし図9、及び図11に示す連結具10は、柱27を挿入して固定する柱固定部13を土台固定部11に一体的に固定している。建物の隅部に配置される連結具10は、柱固定部13の隣り合う側面に土台固定部11を連結した形状とし、建物の側部に配置される連結具10は、直線状に配置される一対の土台固定部11の中間に柱固定部13を設けている。土台固定部11は、溶接して柱固定部13に固定され、あるいはボルト止して柱固定部に固定される。さらに、図に示す連結具は、柱固定部13と土台固定部11の上端面を同一面としている。ただ、柱固定部は、土台固定部の上端よりも突出させることもできる。柱固定部13に挿入される柱27は、ボルト止めして柱固定部13に固定され、あるいは、図示しないが、柱固定部の側面を貫通して設けた雌ネジ孔に止ネジをねじ込んで固定される。
弾性体3は、第1端部3Aを建物の下端部2に固定して、第2端部3Bを基礎1に固定している。この弾性体3は、所定の長さを有し、第2端部3Bを第1端部3Aから離して基礎1に固定している。さらに、弾性体3は、第2端部3Bを基礎1に固定する状態で、第1端部3Aを基礎上面の水平面内において自由な方向に移動できるように折曲ないし湾曲している。この免震構造の構造体は、基礎1の上に水平面内で移動できるように配置している建物の下端部2を、弾性体3で基礎1に連結すると共に、弾性体3でもって、弾性的に移動位置を制限しながら水平面内で移動できるしている。
図の弾性体3は、所定の厚さの金属板6であって、両面を垂直面とする姿勢で第1端部3Aを建物の下端部2に、第2端部3Bを基礎1に固定している。弾性体3の金属板6は、たとえばSUS304のステンレス板や、バネ材が使用される。図の弾性体3は、金属板6に変形吸収層7を積層している。変形吸収層7は、鉛やゴム状弾性体等であって、金属板6の変形エネルギーを吸収する。この弾性体3は、地震で変形するときに変形のエネルギーを有効に吸収して振動を速やかに減衰できる。図の弾性体3は、金属板6の両面に変形吸収層7を積層している。両面の変形吸収層7は、図2、図4及び図5に示すように、金属板6を貫通して互いに連結している。金属板6は、所定の間隔で貫通孔6aを設けている。この貫通孔6aに、変形吸収層7と一体構造の連結部7aを入れて、連結部7aで両面の変形吸収層7を連結している。この変形吸収層7は、しっかりと剥離しないように金属板6の両面に積層される。
金属板に変形吸収層を積層する弾性体は、図示しないが、2枚の金属板の間に変形吸収層を挟着することもできる。この弾性体は、2枚の金属板を所定の間隔で平行に配設して、その間に変形吸収層を配設する。図2ないし図5の弾性体3は、金属板6に変形吸収層7を積層して複数層としているが、弾性体は、図6に示すように、金属板6等の単層とすることもできる。
さらに、図の免震構造の構造体は、建物の下端部2に、一対の弾性体3を固定している。一対の弾性体3は、互いに対称な形状としている。一対の弾性体3を下端部に固定して対称な形状とする免震構造の構造体は、建物の下端部2を、水平面内の全方向にバランスよく移動できる構造にできる。とくに、図3の弾性体3は、金属板6を所定の曲率半径で折曲すると共に、第1端部3Aと第2端部3Bとの折曲角αを約225度として、全方向にバランスよく移動できるようにしている。ただし、この形状の弾性体は、折曲角を180度〜270度の範囲とすることができる。さらに、図6の弾性体3は、折曲角αを約130度としている。この弾性体3は折曲角αが小さいので折曲加工を簡単にできる。ただし、この形状の弾性体は、折曲角を90〜180度とすることもできる。すなわち、弾性体は、折曲角を90〜270度とすることができる。
弾性体3の長さと曲率半径、さらに第2端部3Bを基礎1に固定する位置は、建物の下端部2を水平面内で移動させる範囲、すなわち、地震で建物の下端部2が振動する最大振幅を特定する。弾性体3の長さと曲率半径及び第2端部3Bを基礎1に固定する位置は、建物の下端部2が基準位置から水平面内における全方向に、たとえば10cm〜50cm、好ましくは15cm〜30cm移動できるようにする。
図の弾性体3は、ボルト15を介して第1端部3Aを建物の下端部2に、第2端部3Bを基礎1に固定している。弾性体3を固定するボルト15には、たとえばM36のものを使用して、しっかりと建物の下端部2や基礎1に固定することができる。建物の下端部2は、ボルト15をねじ込む雌ネジ孔16を設けている。ボルト15は、弾性体3に設けた貫通孔17を貫通して雌ネジ孔16にねじ込まれて、弾性体3を建物の下端部2に固定する。弾性体3は、好ましくは複数本のボルト15でしっかりと建物の下端部2と基礎1に固定される。図の弾性体3は2本のボルト15で固定している。
図2ないし図5は鉄骨建物で、鉄骨の柱4の下端に弾性体3を固定している。柱4は中空のパイプで、パイプの中空部に固定部5を挿入して固定し、この固定部5に弾性体3を固定している。図7ないし図9の木造建物は、土台14を連結する連結具10の下端に固定部5を固定している。
図2と図4に示す固定部5は、中空パイプである柱4に挿入するように、外形を中空パイプの内形にほぼ等しくしている。図7ないし図11に示す固定部5は、柱固定部13の外形とほぼ等しい外形としている。固定部5は金属ブロックで、溶接、あるいはボルト止め等の方法で、柱4や連結具10の下端に固定される。さらに、固定部5の下端部には、一対の弾性体3をネジ止するために、対向平面を設けると共に、対向面から内部に向かって雌ネジ孔16を設けている。
基礎1は、コンクリート基礎8の上面に金属プレート9を水平に固定している。金属プレート9の上に、建物の下端部2を水平面内に移動できるように載せている。金属プレート9は、コンクリート基礎8に埋設しているアンカーナット18に、皿ボルト19で固定している。皿ボルト19は、金属プレート9の隅部に設けた貫通孔20に挿入されて、アンカーナット18にねじ込まれる。金属プレート9の貫通孔20は、皿ボルト19の頭を嵌入できるように、上部をテーパー状に拡開している。この構造は、皿ボルト19を貫通孔20に入れて、金属プレート9の上面から突出しない状態で、金属プレート9をコンクリート基礎8に固定できる。
コンクリート基礎8に金属プレート9を固定している免震構造の構造体は、地震で基礎1が水平面内に振動するとき、建物の下端部2を充分な力で支持しながら、スムーズに摺動できる特徴がある。ただ、基礎は、必ずしも金属プレートを固定する必要はなく、コンクリート基礎の上面を平滑に仕上げ、この上に建物の下端部を水平面内で移動できるように載せることもできる。
基礎1は、弾性体3の第2端部3Bを固定するための固定片21を上面に固定している。固定片21は金属板で、溶接して金属プレート9に固定している。固定片21の位置は、弾性体3の第2端部3Bを固定する位置に特定する。したがって、固定片21は、弾性体3の第2端部3Bを固定する位置に垂直姿勢で固定される。固定片21は、固定部5と同じように、ボルト22を介して弾性体3を固定している。したがって、固定片21は、固定部5と同じように雌ネジ孔23を設けている。この雌ネジ孔23に、弾性体3の第2端部3Bを貫通するボルト22をねじ込んで、弾性体3を基礎1に固定する。
図4の固定部5は、基礎1の上を摺動する下端面に、グリース溝24を設け、さらに、このグリース溝24に連通するグリース路25を設けている。また、グリース路25の開口部にグリースニップル26を設けている。この固定部5は、グリースニップル26からグリースを注入し、注入されたグリースをグリース路25やグリース溝24に蓄える。蓄えられるグリースは、固定部5と基礎1との摺動面に供給されて、固定部5と基礎1との摩擦抵抗を小さくする。すなわち、地震で基礎1が振動するときに、固定部5の振動を少なくできる特徴がある。
以上の免震構造の構造体は、建物の下端部の全ての箇所を、弾性体を介して基礎に連結して、建物全体を弾性的に移動位置を制限しながら水平面内で移動させることができる。この構造体は、建物の下端部の全ての箇所を、基礎に対して弾性的に移動させるので、最も理想的な免震構造とすることができる。ただ、本発明の免震構造の構造体は、必ずしも建物の下端部の全ての箇所に弾性体を配設する必要はなく、建物の下端部の一部に弾性体を配設して、基礎に連結することもできる。この構造体は、弾性体が配設された建物の下端部が、基礎に対して弾性的に制限されながら移動し、弾性体が配設されない建物の下端部は、弾性的に移動が制限される建物全体に同期する状態で基礎の上面を水平方向に移動する。この構造体は、たとえば、建物の隅部に位置する下端部を、弾性体を介して基礎に連結し、建物の側部に位置する下端部は、弾性体を介することなく基礎の上面に移動できるように配置して、効率よく免震構造とすることができる。この構造体は、弾性体を配置する箇所を少なくできるので、製造コストを低減できる特長がある。
従来の免震構造の構造体の一例を示す拡大断面図である。 本発明の一実施例にかかる免震構造の構造体の垂直断面図であって、図3に示す構造体のA−A線断面に相当する図である。 図2に示す免震構造の構造体を示す一部断面平面図である。 図3に示す免震構造の構造体のB−B線断面図である。 図4に示す免震構造の構造体の弾性体の正面図である。 本発明の他の実施例にかかる免震構造の構造体の水平断面図である。 本発明の他の実施例にかかる免震構造の構造体の斜視図である。 図7に示す構造体の連結具の断面図である。 本発明の他の実施例にかかる免震構造の構造体の斜視図である。 図9に示す構造体の連結具の土台固定部の断面図である。 本発明の他の実施例にかかる免震構造の構造体の連結具と土台の連結構造を示す分解斜視図である。
符号の説明
1…基礎
2…建物の下端部
3…弾性体 3A…第1端部 3B…第2端部
4…柱
5…固定部
6…金属板 6a…貫通孔
7…変形吸収層 7a…連結部
8…コンクリート基礎
9…金属プレート
10…連結具
11…土台固定部
13…柱固定部
14…土台 14A…挿入部
15…ボルト
16…雌ネジ孔
17…貫通孔
18…アンカーナット
19…皿ボルト
20…貫通孔
21…固定片
22…ボルト
23…雌ネジ孔
24…グリース溝
25…グリース路
26…グリースニップル
27…柱
28…連結プレート
29…水平構造材
31…基礎
32…建物
33…湾曲面
34…転動体

Claims (13)

  1. 基礎(1)の上に、建物の下端部(2)を水平方向に移動できるように配置し、建物の下端部(2)と基礎(1)との間に、弾性体(3)を配設している免震構造の構造体において、
    弾性体(3)は、第1端部(3A)を建物の下端部(2)に固定して、第2端部(3B)を基礎(1)に固定しており、さらに弾性体(3)は、所定の長さを有して、第2端部(3B)を第1端部(3A)から離して基礎(1)に固定すると共に、第2端部(3B)を基礎(1)に固定する状態で、第1端部(3A)を基礎上面の水平面内において自由な方向に移動できるように折曲ないし湾曲しており、
    基礎(1)の上に水平面内で移動できるように配置している建物の下端部(2)を、弾性体(3)で基礎(1)に連結し、弾性体(3)でもって、弾性的に移動位置を制限しながら水平面内で移動できるようにしてなる免震構造の構造体。
  2. 建物の下端部(2)に、一対の弾性体(3)を固定しており、一対の弾性体(3)を互いに対称な形状としている請求項1に記載される免震構造の構造体。
  3. 弾性体(3)が所定の厚さの金属板(6)を備えると共に、両面を垂直面とする姿勢で第1端部(3A)を建物の下端部(2)に、第2端部(3B)を基礎(1)に固定している請求項1に記載される免震構造の構造体。
  4. 弾性体(3)が、金属板(6)に変形吸収層(7)を積層している請求項1に記載される免震構造の構造体。
  5. 金属板(6)である弾性体(3)の折曲角が90度〜180度である請求項3に記載される免震構造の構造体。
  6. 金属板(6)である弾性体(3)の折曲角が180度〜270度である請求項3に記載される免震構造の構造体。
  7. 基礎(1)がコンクリート基礎(8)の上面に金属プレート(9)を水平に固定しており、この金属プレート(9)の上に、建物の下端部(2)を水平面内に移動できるように載せている請求項1に記載される免震構造の構造体。
  8. 建物の下端部(2)に、基礎(1)との境界面にグリースを供給するグリース溝(24)を設けている請求項1に記載される免震構造の構造体。
  9. 建物の下端部(2)に、グリース溝(24)に連通するグリース路(25)を設け、さらにグリース路(25)の開口部にグリースニップル(26)を設けている請求項8に記載される免震構造の構造体。
  10. 弾性体(3)を固定する建物の下端部(2)が鉄骨建物の柱(4)の下端で、柱(4)は中空のパイプで、パイプの中空部に固定部(5)を挿入して固定し、この固定部(5)に弾性体(3)の第1端部(3A)を固定している請求項1に記載される免震構造の構造体。
  11. 弾性体(3)を固定する建物の下端部(2)が木造建物の土台(14)を固定する連結具(10)の下端で、連結具(10)は建物の土台(14)を連結する土台固定部(11)と、この土台固定部(11)に固定されて、土台固定部(11)から下方に突出する固定部(5)とを有し、固定部(5)を基礎(1)の上に水平方向に移動できるように載せると共に、固定部(5)の下端部に弾性体(3)の第1端部(3A)を固定している請求項1に記載される免震構造の構造体。
  12. 土台固定部(11)の断面形状が、土台(14)を嵌入する溝型である請求項11に記載される免震構造の構造体。
  13. 土台固定部(11)の平面形状が土台(14)の隅部を嵌入するL字、あるいは土台(14)の中間を嵌入する直線状である請求項11または12に記載される免震構造の構造体。
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