JP2006298408A - 食品包装用ラップフィルムの箱構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】
刃先を箱面側に向け、箱両端にガイドストッパーを設けることにより、小さなフィルム引っ張り力でフィルム中央部からの切断作業を可能とする。
【解決手段】
箱両端のロール軸部を受け止めるストッパー15でロールの回転抵抗とロールの上昇を抑制し、平行刃30cの中央部の刃先を箱面側に向けた変形刃33とその変形刃33を収納する開口穴25aを前面壁2に設けてフィルムに刃先が食い込み易くかつ変形刃33で箱面を傷つけない構成にしている。
【選択図】 図1
刃先を箱面側に向け、箱両端にガイドストッパーを設けることにより、小さなフィルム引っ張り力でフィルム中央部からの切断作業を可能とする。
【解決手段】
箱両端のロール軸部を受け止めるストッパー15でロールの回転抵抗とロールの上昇を抑制し、平行刃30cの中央部の刃先を箱面側に向けた変形刃33とその変形刃33を収納する開口穴25aを前面壁2に設けてフィルムに刃先が食い込み易くかつ変形刃33で箱面を傷つけない構成にしている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、ラップフィルムの使い勝手の向上を図る為、ラップフィルムの引き出しと切断及びロールの取り出しが容易な食品包装用ラップフィルムの箱構造に関するものである。
ラップフイルムの使用において、最も好ましいと思われる使い勝手は、箱より水平に引き出したラップフイルム(以下フイルムと言う)をそのままの状態で対象物の上で切断するとフィルムにしわがよりにくくラップ作業が簡単なものとなる。その為には図37で示すフィルム中央部からの切断が欠かせないものとなる。
従来の食品包装用ラップフィルムの箱構造(以下箱と言う)においては、刃の形状は大別して長手方向にフラットな形状と箱の中央部を最下点とするゆるいV字状の形状(以下V字カットと言う)からなり、そのいずれにおいても刃先の形状は一定の角度の等辺の逆く山形形状(以下V字状と言う)の刃先が波形状に連設して形成されている。そして、前記V字カットの刃においてはフィルムの中央部からの切断を可能としているが、図34で示すようにフィルム面に刃が鋭角に介設するようにして中央部より外側に向ってフィルム面に斜め傾斜の刃先が鋭角的に順次食い込み易くするため、箱をできるだけ内側に回転させる必要があった。
そして、図35で示すように箱の回転が少ないと刃先がフィルムに食い込みにくく切断が困難となる問題点があった。また、V字カットの刃の最下点では刃先が下向きに尖り安全上危険な構造であった。
また、V字状の刃先から構成されたV字カットの刃での切断では、ラップフィルム引き出し張力は横幅の中央部程強く、両端に行く程弱くなりラップフィルムの張りが弱い分刃の食い込みが両端部に行く程弱くなる。したがって、V字カットの傾斜角の大きさは中央部より外側に行く程大きくした構成が必要と考えられる。しかし、箱の大きさをコンパクトな構造にすればおのずと上蓋の刃を設けた上蓋前面壁の高さに一定の制約があり、V字カットの刃の傾斜角をより大きくするのは困難である。すなわち、中央部の最下点と両端部の高さとの差が大きいと蓋の前面壁の両端側の壁高さが小さくなり切断時にかかる蓋への力に対し弱くなる問題が生ずる。
また、フラットな形状の刃ではラップフィルムを中央部から切断しようとする場合、刃の長手方向とラップフィルム面が平行に介設するため刃先がラップフィルムに食い込みにくく切断は困難であった。よって、箱を斜め内側に回転させてラップフィルムの端の方から切断しなければならず切断に一定の難しさとラップフィルムにしわが寄りやすい欠点があった。
また、図40で示す様にV字状の刃先の内、切断側の刃先立ち角38cが大きい程フィルム面に食い込み易い鋭角度が形成される。したがって、図38で示す等辺形状の刃先では前記鋭角度が形成されにくく図37で示す実施例でフィルム引き出し力に一定の大きな力が必要となり、前記で記述したように箱の回転を大きくしなければならない原因にもなっている。
また、フィルムを箱から引き出す場合、ロールの回転時に箱内面とロールの接触部に摩擦抵抗が生まれ、抵抗が大きいとロールが容易に回転せずフィルムの引き出しに大きな力が必要となるとともにロールが上昇して箱から飛び出そうとする原因となる。その飛び出しを抑えるため箱の横壁に半円状などの切り込みを入れ、それを外から内側の筒状のロール軸の中に押し込みロールの飛び出しを防ぐストッパーとしていた。しかし、フィルムの巻き戻しなどでフィルムの引き出し端部がわからなくなった場合などでその端部を捜す場合、ロールが箱の中に入ったままではその作業がやりずらくロールを箱から取り出す場合、前記ストッパーを元に戻すのが困難となりロールを取り出しにくいという問題点があった。
また、別のストッパーでは、箱の横壁の一部を上方に伸延させその伸延部を箱の内側に折り曲げ下方のロール軸の一部に一定のすきまで重なる構成のストッパーにしていた。しかし、紙質の折り曲げ部は小さな力で元に戻りやすくロールの飛び出しを確実に止めるのには不適当であった。
また、別のストッパーでは、箱のフィルム引き出し側の前壁の内側の両端に、2枚板重ね構造の前壁の内側の壁板の一部を横壁の内面沿いに折り曲げ、その折曲げ部の一部がロール軸の一部に重なる構成のストッパーにしている。しかし、ストッパーは紙質の板厚の厚み面でロールを受ける為ストッパーの受け面が小さくストッパーが変形しやすく、しかも板厚面の位置を常にロール軸に重なる状態を保つのが困難な問題点があった。
解決しようとする問題点は、箱に設けられている刃がフラットな形状の箱で切断作業を容易にしようとすると、フィルムを水平方向に引き出し、箱をフィルム方向の内側に回転させてもほとんどフィルム中央部からの切断ができにくい点である。
また、V字状の刃先形状では切断作業を容易にするため図35で示すようにフィルムを水平方向に引き出し箱をフィルム方向にあまり回転させず、楽に切断しようとすると、切断始めとなる刃の中央部では、下向きの刃先に対し略直角方向にフィルムが引っ張られフィルムに刃先が食い込みにくく、強い引っ張り力により刃に強い曲げ作用が働く、よって刃の中央部の押えは強い力が必要となり、またできるだけ刃先に近い位置を押えないと刃先にかかる曲げモーメントが大きくなり刃や箱を傷める原因となる問題点があった。
また、フィルムを中央部から両側に切断していく場合、フィルムの張りは中央側の強い張りから外側の弱い張り状態にあるため、等辺のV字状の刃先では、中央側から外側に向って切断されていくフィルム面に対し刃先の向きが鋭角になりにくく張りの弱い所ではフィルムに刃先が食い込みにくいという問題点があった。(図38参照)
また、V字カットの刃では、フィルムの張りの強い中央部より張りの弱い両端側に刃の傾斜角が大きい方がフィルム面に複数の刃が当りにくく確実に1枚1枚の刃に順次フィルムが食い込んで行き易い利点がある。よって、上蓋の前面壁の高さを有効に使う長手方向の刃の形状に本案の様な工夫の余地が生ずる問題点がある。(図25、図26、図28参照)
また、ロールの横全長間で箱前面壁に介設するため、フィルムの引き出しを容易にしてロールの飛び出しを防ぐロールの回転抵抗を抑えるのができにくい点である。
また、フィルムの中央部からの切断において、V字カットの刃では長手方向の中央部が下向きに尖って危険を抑制しにくい点である。
また、ロールの箱への納入及び取り出しを容易にし、かつ、ロールの飛び出しを確実に防ぐストッパーが得られにくい点である。
本発明は、フィルムを箱から水平方向に容易に取り出しフィルムの中央部からやさしく切断するため、刃の長手方向の中央部下向きの任意の数の刃先を箱面側に向け、その一定の突起代で箱面側に向いた変形刃の一部又は全部を納する箱面に一定の横幅と高さのくぼみ穴を設けている。又はその穴の上方にはフィルムの一端を浮かせる任意の横幅と縦長のフィルム浮かし板がその浮かし板の上方を支点にしたスイング構造で形成されている。(図1〜図4参照)
また、フィルムの中央部から左右横方向に切断容易にするため、下向の刃先構造は刃の横長さの一部又は全部を不等辺V字状構造とし、不等辺のV字状の刃先の向きは、刃の横長さ間の中央部から左右対称の中央向きすなわち、刃先が中央に向った鋸ぎり状の刃先形状となっている。(図22〜図24参照)
また、フィルムの中央部からの切断で両端部側の切断を容易にするため、下向きの刃の長手方向の形状は、中央部を最下点にした構成の円弧形状としている。
(図25、図26参照)
(図25、図26参照)
また、フィルムの中央部からの切断で両端部側の切断を容易にするため、下向きの刃の長手方向の形状は、中央部の一定横幅間の水平部とその両側の斜め傾斜に高く勾配を設けた構成にしている。(図28参照)
また、箱内のロールの納置の安定と主にフィルムの引き出し時のロールの飛び出しを防止し、切断作業を容易にするため、箱の両端の内側上部に図5、図9〜図13、図15〜図17で示す横壁の奥行き幅の内前面壁側の横壁の一部を上方に伸延させその伸延部を箱の上端部で箱の内側に折り曲げ一定の立下り高さと奥行きの立下り板部を箱の内側に設け、その立下り部の上方の一部がロール軸の一部に重なる一定の大きい奥行き幅の構成とし、立下り部の一方の背側部が前面壁の内面に密着した奥行き幅のもう一方の背側部の一部は、ロール軸の前面側に使用時において介設する小さい奥行き幅からなるガイド構造となっている。そして、前記ストッパーの位置を安定させるため図13〜図17で示す箱前面壁の上端に連設して前面壁の内側に密着して設けられる内壁板の内、長手方向の両端部の前記内壁板の任意の高さから下端に向って縦方向に切断線を設けて任意の横幅と縦長さからなるストッパー受けを形成し、図16、図17で示すようにストッパー受け15の下方部を受け止めロール軸のストッパーのガイド部16が安定した位置に保持可能としている。
また、ロールの巻き戻しなどでフィルムの取り出し口が分らなくなった場合のロールの取り出しを容易にするため、図13、図31で示すように、箱の前面壁及び内壁板に連設して箱の底板上面に密着して内底板を設け、底板に設けられているU字状の切断線で形成されたU字状の浮かし板22を前記内底板で覆っている。そして、図31で示す様に浮かし板を下方から指で押し上げロールを押し出し易くしている。
また、別のロールの取り出し方では、図18、図19、図32で示すように箱の前面壁に連設して設けられる内壁板の主に両端の一部を帯状の形状で箱の内面に介設状態に伸延させ、図32で示すように帯状の吊り具でロールを巻き上げる様にしてロールの取り出しを容易にしている。
本発明の食品包装用ラップフィルムの箱構造は、下向の刃先形状の内中央部の一部刃先を内側に向けると、箱に対して水平横方向に取り出したフィルムをそのままの状態で箱蓋を閉じてフィルムを一定の強さで引っ張り切断することが容易となる。すなわち最も引っ張り力(フィルムの張り)の必要な切断開始時に、フィルム面に対し刃の長手方向を鋭角にして刃先がフィルムに食い込み易くするため、従来では図34で示す箱を回転させなければならないが、本案の刃先形状では図36で示す箱を回転させなくとも刃先がフィルム面に対し鋭角となり容易に切断しやすい利点がある。(図33〜図36参照)
そして、箱本体の前面壁にくぼみを設けると、前記壁面側に突起した刃先の変形部が収納容易となり、刃先の変形の防止とくぼみ壁面に刃先が強く介設するのを抑え壁面を傷めるのを防ぐ利点がある。(図4参照)
また、刃先の向きを長手方向の中央側に向けた不等辺の逆く山形形状の構成にすると、フィルムを中央部より外側に向って切断する場合鋸ぎりと同じ構成で、その切断方向に逆らう刃先の向きとなりフィルムに食い込み易い利点がある。(図39、図40参照)
また、刃の長手方向を円弧形状にすると両端程刃の傾斜角が大きくなりフィルムの両端側の張力(張り)の弱い部分に図40で示すごとく刃の両端程、フィルムに曲げ角度41が生じフィルムに刃先が食い込み易くなっている。
また、箱両端内側に設けたロール飛び出し防止ストッパーは、ロール上昇の受け止め力を大きくするため、ストッパー下方のガイド部にロール軸が強く介設することにより、ガイド部が前面壁の内面に強く密着し、ストッパーのガイド部が強く保持されることとなる。
したがって、ストッパーの保持効果と、ロールが前面壁内面に介設することなくロール軸とガイド部の介設のみによる小さい回転抵抗でフィルムを引き出せるので引き出し抵抗が小さく容易に引き出せるとともにロールの上昇の原因を抑制する効果を有している。(図9、図10参照)
したがって、ストッパーの保持効果と、ロールが前面壁内面に介設することなくロール軸とガイド部の介設のみによる小さい回転抵抗でフィルムを引き出せるので引き出し抵抗が小さく容易に引き出せるとともにロールの上昇の原因を抑制する効果を有している。(図9、図10参照)
また、箱の底部に設けた浮かし板は紙質であるためスィング式に容易に指で押し上げ可能となりロールの取り出しを簡単にしている。そして、浮かし板はロールの重みを受ける内底板と密着し不使用時は常時閉じた状態にあり、美観を損なったり異物の進入を防ぐ構成である。(図31参照)
また、図32で示すロール取り出し方では、ロールを巻き上げる吊り具は、箱の前面壁及び内壁板に連設した構成であるため吊り具の位置と形状は、図19で示す箱の内面に常時介設し安定した位置と形状を常に保ちロールの取り付け取り外しを実に簡単にしている。
フラットな刃でも箱を大きく回転させず又大きく構造を変えたり部品数を増やすことなく、刃先の構造を変えるだけで、最もラップ作業が容易なフィルム中央部から切断することを実現した。また、フィルムの食い込みを良くするため、中央部の刃先の目を少し荒くしても刃先を壁面側に向けることにより、危険度を増やさずに切断を容易にする構造を得た。
複数の刃先を箱面側の向きにする場合、真中の刃先の箱面側への大きめの突起代とその左右の刃先の突起代を小さくしていくと、フィルム切断始めのフィルムへの刃先の食い込みの強さが真中の刃先に強く働き切断の始りが小さい引っ張り力で可能となる。
(図20、図21参照)
(図20、図21参照)
図1は、本発明の1実施例の斜視図で、長四角箱状からなる食品包装用ラップフィルムの箱構造A1は、箱本体1の後面壁4に連設して上蓋5が設けられ、その上蓋5の開放側の上蓋前面壁6に後述する図23で示す長手方向の中央部の刃先の向きを変えた変形刃33を備えた平行刃30cが固着して設けられている。そして、箱本体1の前面壁2の中央部には後述する図3の構成と同じ様に図8で示す開口穴25aとフィルムの浮かし板21aが形成されている。更に箱本体1の左右両端の横壁7には後述する図9〜図12で示す横壁7に連設してストッパー15が設けられている。
図2、図3は、本発明の食品包装用ラップフィルムの箱構造A2の1実施例を示す正面図と横断面図で、箱本体1の前面壁2の内側には内壁板8が設けられた二重板構成で、前記前面壁2にはフィルム切断時の刃先の位置を示す切断位置標示線26が表示され、その標示線26を挟んだ任意の高さと横幅の大きさで前面壁を開口した開口穴25aが前記前面壁2の板厚の深さで設けられている。そして、その穴25aの上方には開口穴25aの横幅より小さい横幅で前面壁2の板厚に縦方向にミシン目状切断線23を入れ、フィルムを浮かせるU字状の浮かし板21aを形成している。その浮かし板21aは前面壁上端10を支点にスィング式に設けられている。そして、箱本体1の後面壁4に連設して設けられる上蓋5の開放側の上蓋前面壁6に固着して取り付けられた平行刃30aの長手中央部の複数の刃先は、刃先を箱の前面壁2側に向って横突起代34の大きさで形成した変形刃33と、その変形刃33の左右の刃先形状は等辺の逆く山形形状になっている。(図20、図21参照)
図4の実施例は、図3の実施例の上蓋5を閉じた状態の実施例を示し、変形刃33は開口穴25aに収納状態になっている。
図5は、図2の箱本体1の平面を示す断面図であって、左右の横壁7の内側には横壁7に連設した後述する図9〜図12で示すストッパー15が設けられている。そして、底板3の中央部にはU字状のミシン目状切断線24で形成されたU字状の浮かし板22が構成されている。
図6は、図5の前面壁2の中央部の矢視図であって、前面壁2の中央部には任意の大きさの四角形状の開口穴25cが設けられ、その開口穴25c高さ位置は、フィルムの切断位置標示線26の高さを上下にまたぐ高さ位置に配置されている。
図7は、図6の開口穴の変形例を示す図であって、開口穴25bの上方に一定の縦長さでミシン目状切断線23を入れ、図30で示すような上方支点のスィング式の浮かし板21aが開口穴25bの横幅と同じ横幅の大きさで設けられている。
図8は、図6の変形例を示す図であって、広い横幅の開口穴25aの上方に、開口穴25aより狭い横幅のミシン目状切断線23を前面壁上端10までの縦長さ間に渡って入れ、図3の想像線で示すような前面壁上端10を支点にしたスィング式の浮かし板21aを設けている。
図9〜図12には、図5のストッパー15の拡大詳細図であって、横壁7に連設して横壁7の上端で箱の内側に折り返し状態に設けられたストッパー15は、図9で示すごとくロール軸部52の前面壁2側の一部に重なる奥行き幅17aで設けられ、図10で示すごとくストッパー15の立下り部は上方の円弧状から下方に向って前面壁2側に狭くなる奥行き幅17bの形状で形成され、図11で示すごとく横壁7と略平行でロール軸部52に確実に介設する立下り構成となっている。そして、図12では、ロール軸部52の上端部ではストッパー15の折り曲げ代は小さなものとしロール軸部52のみに確実に介設する構造としている。
図13〜図17は、図5の変形例を示す図であって、底板3の中央部に設けられているU字状の浮かし板22は図14で示すように内壁板8に連設して底板3の上面に密着状態に設けられる内底板9で覆われている。そして、図15〜図17で示すように内壁板8の両端には、横壁7の上端を折り返し形状に設けたストッパー15の曲げ部の戻り力を一定の位置で垂直立下り状態に保つストッパー受け18が下方フリー状態に内壁板8に連設して設けられ、その帯状のストッパー受け18の横幅は、図17で示すように内壁板8の下端から任意の立上り高さ位置間に切断線27を入れて形成され、図16で示すようにストッパー受け18の下方部を箱内側に曲げて、ストッパー15の掛け止めを確実にする構成にしている。
図18、図19は、図13、図16の変形例を示す図であって、箱の両端に設けられているストッパー15に一部が介設してロールを吊り上げる帯状の吊り具19が箱の内壁板8に連設し、箱の内面に介設してU字形状の構成で設けられ、前記ストッパー15と吊り具19の介設部は前述した図16のストッパー受け16と同じ作用を働かせる形状となっている。
図20、図21は、本発明の刃形の実施例を示し、等辺V字状の等辺刃先31から形成された下向きの刃先の高さが全長に渡って略平行な平行刃30aの内、長手方向の中央部の刃先の下突起代34aがわずかに高く設けられ、その刃の先端部が箱前面壁側に突起代34aの大きさで形成されている。そして、その中央部の刃の両端の刃先の突起代34aは、わずかに小さい大きさになった複数の変形刃33が設けられて平行刃30aを形成している。
図22は、本発明の刃形の他の実施例を示し、刃の長手方向の中央部の刃は、下向に小さくゆるいV字状に突起高さ35を有し、少なくとも中央のV字状の等辺刃先31に対し、その中央の刃先31の左右両側の刃先形状は、不等辺V字状の不等辺刃先32形状で刃先の向きを、外側から中央側に向けた構成で平行刃30bを形成している。
図23は、図20、図21の刃形の変形例を示し、刃の長手方向の中央部の変形刃33の左右両側の刃先形状は不等辺刃先32形状で刃先の向きを、外側から中央側に向けた構成で平行刃30cを形成している。
図24は、図22の刃形の変形例を示し、刃の長手方向の中央部のゆるいV字状に突起高さ35を有する刃先は変形刃33構成で、その変形刃33の両側の刃形は不等辺刃先32となって平行刃30dを形成している。
図25は、図20の変形例を示し、等辺刃先31からなる刃の長手方向の形状は円弧形状の構成で長手方向の中央部の複数の刃先が変形刃33となって円弧刃30eを形成し、中央部の小さい刃先傾斜角36aから外側に向って大きくなる刃先傾斜角36b構成となっている。
図26は、図25の変形例を示し、円弧形状の刃の中央部の変形刃33以外の両側の刃形は、刃先が中央部を向いた不等辺刃先32で構成されて円弧刃30fを形成している。
図27は、図20の変形例を示し、全てが等辺刃先31からなる刃先は全てが変形刃33となった構成で平行刃30gを形成している。
図28は、全て等辺刃先31からなる刃の長手方向の内、中央部の複数の刃先の高さが平行となる平行部37と、その平行部37に連設して刃先傾斜角36を備え、前記平行部37の複数の刃は変形刃33となって傾斜付き刃30hを形成している。
図29は、図6の開口穴25cを用いた使用例で、前面壁2に設けた一定の浅い開口穴25cに一部指先を入れフィルム50をつまみ上げている。
図30は、図7の開口穴25bとフィルムの浮かし板21bを用いた使用例で、開口穴25bに一部指先を入れ上方の浮かし板21bを持ち上げフィルム50を指先でつまみ上げている。
図31は、図13、図14の浮かし板22を用いた使用例を示し、箱内に納置されたロール51を底板3にU字状に切断して設けられた浮かし板22を、指で押し上げ内底板9とともにロール51を上方に押し上げている。
図32は、図19の吊り具19を用いた使用例を示し、U字状になった帯状の吊り具19に載置して箱内に納置されたロール51を吊り具19の先端部を持ち上げてロール51を巻き上げている。
図33は、本発明の1実施の食品包装用ラップフィルムの箱構造A1を用いた使用例を示す斜視図で、箱回転方向54にやや回転させて一定の力で引っ張ったフィルム50を中央部から切断している。
図34は、刃先が従来と同じく全て下向きになった刃30の切断の使用例を示す1実施の断面図で、箱回転方向54に箱を回転させフィルム切断角度46aを鋭角にするほど、刃先にフィルム50が食い込み易く切断が容易になる。したがって、従来の刃の形状では箱を一定の大きさで回転する必要がある。
図35は、図34の変形の使用例を示す1実施の断面図で、刃30に介設するフィルム50が略直角状態(箱を回転しない場合)で切断しようとすると、下向きの刃先にフィルム50が食い込みにくく、上蓋前面壁6に無理な力が働く、そして指の押え位置が刃30から離れ過ぎると上蓋前面壁6が変形し一層切断しにくくなる。
図36は、図2〜図4で示す変形刃33を持つ食品包装用ラップフィルムの箱構造A2を用いた1実施のフィルム50切断の断面図で、直立の前面壁2に対し水平方向に引き出したフィルム50に介設する刃先は、刃先向き角度44が大きい程フィルム切断角度46bが鋭角となり、切断始めの最も切断が困難なときに図34で示すように箱の回転をしなくてもフィルムの切断が容易となる実施例を示している。そして、一定のフィルム引き出し角度45内においても一定の切断角度が得られて切断を可能としている。
図37は、水平に引き出したフィルム50を中央部から外側に向って切断し、切断進行時の切断基点40と切断進行方向43を示している。
図38は、従来の等辺V字形状の等辺刃先31からなる平行刃での切断では、切断基点40から切断側42の刃先立ち角38aが一定の小さい角度である為、切断基点40のフィルムへの刃先入角39aが一定の大きさとなり切断が困難となる実施例を示している。
図39は、図38の変形例を示し、刃先の形状は不等辺V字形状になった不等辺刃先32構成の平行刃で、切断基点40から切断側42の刃先立ち角38bが一定の大きな角度にすると、刃先が切断側に向いた分、切断基点40のフィルムへの刃先入角39bが一定の小さなものとなり切断を容易にする実施例を示している。
図40は、図39の変形例を示し、刃に一定の刃先傾斜角36を持たせると、フィルムに切断基点40を中心として曲げ角度41が生じ前記刃先傾斜角36の大きさ分、図39に比べて刃先立ち角38cが鋭角となり、刃先入角39bの大きさが同じであってもフィルムの曲げ角度41が生じた分、フィルム50に刃が食い込み易くなる。
図40は、図39
図40は、図39
A1 :食品包装用ラップフィルムの箱構造
A2 :食品包装用ラップフィルムの箱構造
1 : 箱本体
2 : 前面壁
3 : 底板
4 : 後面壁
5 : 上蓋
6 : 上蓋前面壁
7 : 横壁
8 : 内壁板
9 : 内底板
10 : 前面壁上端
15 : ストッパー 16 : ガイド部
17a: 奥行き幅 17b: 奥行き幅
18 : ストッパー受け 19 : 吊り具
21a: 浮かし板 21b: 浮かし板
22 : 浮かし板 23 : ミシン目状切断線
24 : ミシン目状切断線 25a: 開口穴
25b: 開口穴 25c: 開口穴
26 : 切断位置標示線 27 : 切断線
30 : 刃 30a: 平行刃
30b: 平行刃 30c: 平行刃
30d: 平行刃 30e: 円弧刃
30f: 円弧刃 30g: 平行刃
30h: 傾斜付き刃 31 : 等辺刃先
32 : 不等辺刃先 33 : 曲げ刃
34a: 下突起代 34b: 突起代
35 : 突起高さ 36 : 刃先傾斜角
36a: 刃先傾斜角 36b: 刃先傾斜角
37 : 平行部 38a: 刃先立ち角
38b: 刃先立ち角 38c: 刃先立ち角
39a: 刃先入角 39b: 刃先入角
39c: 刃先入角 40 : 切断基点
41 : 曲げ角度 42 : 切断側
43 : 切断進行方向 44 : 刃先向き角度
45 : フィルム引き出し角度 46a: 切断角度
46b: 切断角度 50 : フィルム
51 : ロール 52 : ロール軸部
53 : フィルム張力 54 : 箱回転
A2 :食品包装用ラップフィルムの箱構造
1 : 箱本体
2 : 前面壁
3 : 底板
4 : 後面壁
5 : 上蓋
6 : 上蓋前面壁
7 : 横壁
8 : 内壁板
9 : 内底板
10 : 前面壁上端
15 : ストッパー 16 : ガイド部
17a: 奥行き幅 17b: 奥行き幅
18 : ストッパー受け 19 : 吊り具
21a: 浮かし板 21b: 浮かし板
22 : 浮かし板 23 : ミシン目状切断線
24 : ミシン目状切断線 25a: 開口穴
25b: 開口穴 25c: 開口穴
26 : 切断位置標示線 27 : 切断線
30 : 刃 30a: 平行刃
30b: 平行刃 30c: 平行刃
30d: 平行刃 30e: 円弧刃
30f: 円弧刃 30g: 平行刃
30h: 傾斜付き刃 31 : 等辺刃先
32 : 不等辺刃先 33 : 曲げ刃
34a: 下突起代 34b: 突起代
35 : 突起高さ 36 : 刃先傾斜角
36a: 刃先傾斜角 36b: 刃先傾斜角
37 : 平行部 38a: 刃先立ち角
38b: 刃先立ち角 38c: 刃先立ち角
39a: 刃先入角 39b: 刃先入角
39c: 刃先入角 40 : 切断基点
41 : 曲げ角度 42 : 切断側
43 : 切断進行方向 44 : 刃先向き角度
45 : フィルム引き出し角度 46a: 切断角度
46b: 切断角度 50 : フィルム
51 : ロール 52 : ロール軸部
53 : フィルム張力 54 : 箱回転
Claims (11)
- 下方の箱本体の内、横長く直立するラップフイルム引き出し側の前面壁に対し、後方の直立する後面壁上端に連設して設けられる片開き構造の上蓋には、その上蓋開放側の前垂れとなる上蓋前面壁の内側下方に固着して、下向の刃先の先端高さが横方向に平行又はゆるい傾斜のV字状になった横長の刃が設けられたラップフィルムロールを収納する中空の長四角箱状からなる食品包装用ラップフィルムの箱構造において、前記横長で下向きの刃先の向きを下方前面壁側に向けたことを特徴とする食品包装用ラップフィルムの箱構造。
- 請求項1記載の食品包装用ラップフィルムの箱構造において、前記下向き前面壁側に向いた刃先の形状は、刃先を任意の角度で前面壁側に折り曲げた形状にしたことを特徴とする食品包装用ラップフィルムの箱構造。
- 請求項1又は2のいずれか1項に記載の食品包装用ラップフィルムの箱構造において、前記下方前壁側に向けられた刃先は、刃の横長さ間の中央部の一部横幅間の刃先を下方前面壁側に向けたことを特徴とする食品包装用ラップフィルムの箱構造。
- 下方の箱本体の内、横長く直立するラップフィルム引き出し側の前面壁に対し、後方の直立する後面壁上端に連設して設けられる片開き構造の上蓋には、その上蓋開放側の前垂れとなる上蓋前面壁の内側下方には、下向の刃先の先端高さが横方向に平行又はゆるい傾斜のV字状の横長鋸状の刃が固着して設けられ、その鋸状の刃先形状は等辺山形状に形成されたラップフィルムロールを収納する中空の長四角箱状からなる食品包装用ラップフィルムの箱構造において、前記等辺V字形状の刃先形状からなる横長の刃は、不等辺のV字形状の刃先から形成された刃の構造で、その刃先の長辺と短辺の内辺長さの短い方を横長の刃の中央部側に向けその中央部に対し、左右向い合せの刃先形状の並びにしたことを特徴とする食品包装用アップフィルムの箱構造。
- 請求項4記載の食品包装用ラップフィルムの箱構造において、前記不等辺のV字形状の刃先は横長の刃の一部の刃先を不等辺のV字形状にし、中央部の任意の数の刃先を等辺山形形状の刃先としたことを特徴とする食品包装用ラップフィルムの箱構造。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載の食品包装用ラップフィルムの箱構造において、箱本体の前面壁の外面には、任意の深さの穴が設けられ、その穴の位置は上蓋を閉じた状態の下向の刃先の高さ位置を挟んで上下に任意の高さと横幅の大きさで設けられ、その横幅の大きさは前記前面壁側に向けられた刃先の一部を収納状態にする構成にしたことを特徴とする食品包装用ラップフィルムの箱構造。
- 請求項1〜6のいずれか1項に記載の食品包装用ラップフィルムの箱構造において、前記下向きの刃の長手方向の形状は中央部が低い円弧形状になったことを特徴とする食品包装用ラップフィルムの箱構造。
- 請求項1〜7のいずれか1項に記載の食品包装用ラップフィルムの箱構造において、箱両端の横壁の奥行き幅の内前面壁側の横壁の一部を上方に伸延させ、その伸延部を箱の上端部で箱の内側に折り曲げ一定の立下り高さを有し、該立下り部の奥行き幅は上方の広い奥行き幅と下方の狭い奥行き幅からなり、前記広い奥行き幅の一部がロール軸の一部に重なる構成で、立下り部の奥行き幅の背側の片面は前面壁の内面に密着状態となり、もう一方の面にはロール軸が介設するガイド部を形成するストッパー形状となったことを特徴とする食品包装用ラップフィルムの箱構造。
- 請求項8記載の食品包装用ラップフィルムの箱構造において、箱前面壁を上方に伸延させ前面壁の上端で箱の内側に折り曲げ、その折り曲げた内壁板の左右両端部には、任意の横幅で下端から上方の任意の高さ位置間に切断線を設け、その帯状の下方部を箱の内側に引き出し前面壁内側の任意の高さ位置を支点に内側に向って円弧形状のストッパー受けを形成し、前記横壁の内側に設けたストッパーの立下り部の奥行き幅面の一部を前記ストッパー受けの背側の一部で掛け止めする構成にしたことを特徴とする食品包装用ラップフィルムの箱構造。
- 請求項9記載の食品包装用ラップフィルムの箱構造において、前記帯状のストッパー受けを長く伸延させ箱の内側にロール下面側を半巻き状態にするU字状のロール吊り具を形成したことを特徴とする食品包装用ラップフィルムの箱構造。
- 請求項1〜7のいずれか1項又は請求項8又は請求項9のいずれか1項に記載の食品包装用ラップフィルムの箱構造において、前記前面壁内側に密着状態に設けられた内壁板を底板上面の略奥行き幅間に載置状態に伸延して内底板を設け、その内底板下方の箱の底板にはU字形状の切断線又はミシン目切断線からなる任意の広さのU字状の浮かし板部が設けられたことを特徴とする食品包装用ラップフィルムの箱構造。
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JP2005120445A JP2006298408A (ja) | 2005-04-19 | 2005-04-19 | 食品包装用ラップフィルムの箱構造 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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2005
- 2005-04-19 JP JP2005120445A patent/JP2006298408A/ja active Pending
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