JP2006297364A - 重金属類含有水処理装置の反応槽 - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡易な装置によって、大気中の酸素により阻害されることなく重金属類を除去し、メンテナンスの頻度を低減できる反応槽を提供することを目的とする。
【解決手段】 重金属類含有水に含まれる重金属類を、還元性鉄化合物により還元することによって沈澱化し、除去する重金属類含有水処理装置の反応槽(2)として、重金属類含有水が導入される流入口と重金属類含有水を排出する流出口とを設けた反応槽本体(21)の上部に、断面積が上記反応槽本体よりも小さく、かつ、攪拌機(25)等の機器類が挿通されるとともに、重金属類含有水と大気との界面が内部に位置する管状部材(22)を一体に設けた。また、前記反応槽本体の上部が上記管状部材の基端部に向けて、漸次断面積が小さくなるように形成した。さらに、管状部材の一部を磁性体により構成し、かつ、管状部材に磁性体を着磁させる着磁手段(24)を設けた。
【選択図】 図4

Description

本発明は、酸化還元反応を利用して重金属類を含む排水等から重金属類を除去する重金属類含有水処理装置の反応槽に関するものである。
排水等に還元性鉄化合物を添加して、重金属を還元することによって沈澱化し、排水等から重金属を除去する排水処理装置においては、排水と大気中の酸素とが接触すると、酸素によって還元性鉄化合物又は重金属が酸化されることにより、重金属を還元できず、所望の重金属の除去効果を得ることができない。
このため、従来からこの種の排水処理装置において、重金属を還元除去する反応槽には、大気中の酸素による還元剤等の酸化作用を防止すべく、排水を大気雰囲気から遮断する様々な構造が採用されている。
例えば特許文献1に開示された反応槽は、メカニカルシールの設置や不活性ガス雰囲気にすることにより、排水を大気雰囲気から遮断する。
しかしながら、メカニカルシールを設置した反応槽は、メカニカルシールのための機械的構造が必要となり、メンテナンスが必要とされる。
他方、不活性ガス雰囲気とした反応槽は、排水の量により充満させる不活性ガスの量を調整するため、ガス抜き弁が設けられる。この充満する不活性ガスが排水の流れを悪くする場合がある。また、ガス抜き弁が排水の流動状態により却って大気を引き込む可能性がある。
このため特許文献2に開示された反応槽は、不活性ガスの容量を可変としながらも、排水の流動悪化及び大気の引き込みを防止できるように密閉弾性バルーン体が連結して設けられている。
しかしながら、この反応槽でも、バルーン体が弾性体からなるため、構造が複雑になり、比較的頻度の高いメンテナンスを要するだけでなく、装置規模が大きくなるという問題があった。
特開平8−267076号公報 特開平9−248579号公報
このため本発明は、簡易な装置によって、大気中の酸素により阻害されることなく重金属類を除去し、メンテナンスの頻度を低減できる反応槽を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、重金属類含有水に含まれる重金属類を、当該重金属類含有水に添加された還元性鉄化合物により還元することによって沈澱化し、上記重金属類含有水中から除去する重金属類含有水処理装置の反応槽であって、上記重金属類含有水が導入される流入口と、当該重金属類含有水を排出する流出口とが設けられた反応槽本体の上部に、断面積が上記反応槽本体よりも小さく、かつ、攪拌機等の機器類が挿通されるとともに、上記重金属類含有水と大気との界面が内部に位置する管状部材が一体に設けられている重金属類含有水処理装置の反応槽である。
ここで、上記重金属類とは、例えば、セレン、カドミウム、六価クロム、鉛、亜鉛、銅、ニッケル、ヒ素、アンチモンなどの各種重金属元素や金属元素を包含するものである。
そして、上記重金属類含有水とは、上記重金属類を含む水の総称であり、自然発生的および人為的に生じた各種の廃水や排水等を含み、例えば、工場排水や下水、海水、河川水、沼や湖池の水、地表の溜まり水、河川等の堰止域の水、地下の流水や溜まり水、暗渠の水等であって、上記重金属類を含有するものをいう。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の重金属類含有水処理装置の反応槽において、前記反応槽本体は、その上部が上記管状部材の基端部に向けて、漸次断面積が小さくなるように形成されている。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の重金属類含有水処理装置用の反応槽において、上記管状部材の上端部には、当該管状部材から溢れた上記重金属類含有水を貯留する受皿部が設けられている。
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずか1項に記載の重金属類含有水処理装置の反応槽において、上記管状部材は、少なくとも一部が磁性体からなり、かつ、当該磁性体を着磁させる着磁手段が設けられていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の重金属類含有水処理装置の反応槽において、上記着磁手段は、上記磁性体の着磁と消磁とを切換可能な励磁コイルであり、少なくとも上記重金属類含有水と大気との界面が上記励磁コイルに対応する位置から上部にあるときには、上記励磁コイルが通電して、上記磁性体を着磁させることを特徴とする。
上述の請求項1に記載の発明によれば、上記重金属類含有水と大気との界面が、断面積が反応槽本体よりも小さく、かつ攪拌機等の機器類が挿通される管状部材の内部に位置するため、重金属類含有水と大気との接触を最小限に抑え、簡易な構造ながら大気中の酸素により阻害されることなく、セレン等の重金属類を還元し、重金属類含有水中から除去することができる。また、反応槽が簡易な構造であるため、メンテナンスの頻度を低減させることができる。
請求項2に記載の発明によれば、反応槽本体の上部が、管状部材の基端部に向けて漸次断面積が小さくなるように形成されているため、重金属類含有水の供給量の変動により、一時的に上記重金属類含有水と大気との界面が反応槽本体内に位置した場合でも、重金属類含有水と大気との接触面積を最小限に抑えることができる。さらに反応槽本体は、管状部材の基端部に向けて漸次断面積が小さくなるように形成されているため、酸素等の空気が重金属類含有水中に混入した場合にも、その傾斜面に沿って上昇させ、管状部材から外部に排出し易い構造である。
請求項3に記載の発明によれば、管状部材から溢れた上記重金属類含有水を貯留する受皿部が設けられるため、同様に重金属類含有水の供給量の変動により、一時的に重金属類含有水が管状部材の上端から外部に溢れた場合でも、受皿部に貯留させて、再び管状部材又は反応槽内に供給することができる。
請求項4に記載の発明によれば、還元性鉄化合物として、例えば第1鉄化合物等の重金属類を還元することにより酸化されて磁性物質となる化合物を用いた場合に、管状部材の一部である磁性体を着磁させると、重金属類含有水の供給量の変動により一時的に重金属類含有水が管状部材の上端から溢れても、磁性物質を管状部材内に残留させることができる。また、この磁性物質を反応槽本体に戻すことで、重金属類の沈澱化を担保することができる。
特に、請求項5に記載の発明によれば、着磁手段が磁性体の着磁と消磁とを切換可能な励磁コイルであり、少なくとも上記重金属類含有水と大気との界面が上記励磁コイルに対応する位置から上部にあるときには、励磁コイルが通電して、管状部材の一部である磁性体を着磁させるため、磁性物質が管状部材の内壁に付着する。また、励磁コイルへの通電を停止させることにより、磁性体が消磁するため磁性物質を容易に反応槽に戻すことができる。
本発明に係る反応槽の一実施形態を、図1ないし図4を用いて説明する。
先ず、上記反応槽が組み込まれた重金属類含有水処理装置全体の概略を、図1を用いて説明する。
この重金属類含有水処理装置においては、図1に示すように、薬剤添加槽1、4槽の反応槽2及び緩衝槽3が順次連続して設けられている。
緩衝槽3の後段には、沈降槽4が配管34により接続されている。
さらに沈降槽4の後段には、上澄み液を排出する清透液槽5とこの上澄み液を貯留する排出槽8とが、配管45とポンプが介装された配管58とを介して接続されている。
さらにまた、沈降槽4の後段には、澱物を排出する排泥タンク6、脱水槽7が、順次ポンプが介装された配管46、配管67を介して接続されている。また、沈降槽4内の澱物を、反応槽2に再供給するための薬剤添加槽1が、ポンプが介装された戻り配管41を介して接続されている。
また、戻り配管41と配管46とには、それぞれ沈降槽4内の澱物を選択的に移送するための切替弁が設けられている。
沈降槽4から澱物を再供給する薬剤添加槽1は、図2に示すように、仕切板10によって、排水槽11と条件槽12とが独立して設けられている。このうち排水槽11には、処理される重金属類含有水の供給管と還元性鉄化合物としてのFeSO4の供給管と配管71とが接続されている。他方、条件槽12には、戻り配管41とアルカリ性物質としてCa(OH)2を添加するための供給管とが接続されている。
次に実施形態の上記反応槽2の構成について、図3及び図4を用いて詳しく説明する。
各々の反応槽2は、図3に示すように、反応槽本体21と、その上部中央に一体となって設けられている断面積が反応槽本体よりも小さい管状部材22とから概略構成されている。
この反応槽本体21は、断面四角形状に形成されており、その上部が、管状部材22に向けて断面積が漸次小さくなることにより、周縁部から中央に向けて漸次上面に向かう傾斜面211によって形成されている。
一方、管状部材22は、磁性体によって断面円形状に形成されており、重金属類含有水と大気との界面が内部に位置する高さに設けられている。なお、後述の励磁コイル24に対応する位置の下部には、上記磁性体に換えてリング状の非磁性体22aが設けられている。
この管状部材22は、着磁手段として、その周囲にリング状の励磁コイル24が設けられている。すべての管状部材22の周囲に設けられたこの励磁コイル24は、交流電源及びスイッチ26aを備えた並列回路26に接続されている(図1参照)。
また、管状部材22の内部には、重金属類含有水及び大気の界面位置計測手段として水位センサー28が備えられている。なお、水位センサー28は、いずれか一つの管状部材22内又は緩衝槽3に備えられていればよい。
さらに、この水位センサー28により計測された重金属類含有水と大気との界面が励磁コイル24に対応する位置から上部にあるときには、励磁コイル24に備えられたスイッチ26aを入れて(図1中実線)、励磁コイル24を通電させる制御手段27が設けられている。この制御手段27は、管状部材22の内壁の着磁部(励磁コイル24に対応する位置)全面に磁性物質が付着した場合、スイッチ26aを切り(図1中点線)、励磁コイル24の通電を停止させるようになっている。
各々反応槽本体21の連結部には、その底部に立設され、その上部に空間が設けられた配設板212と、その天井に垂設され、その下部に空間が設けられた配設板213とが設置されている。この配設板212上部に設けられた空間が流出口となり、配設板213下部に設けられた空間が流入口となり、前段の反応槽2上部から後段の反応槽2の下部に向けた流路が形成されている。
反応槽2の管状部材22には、上方の基台(図示されない)に載置された攪拌機用のモータから延出する回転軸251が挿通されており、この回転軸の下端部に攪拌翼252が、反応槽本体21の下部中央部に位置するように設けられている。
また、図4に示す他の実施形態においては、上述の反応槽2に、管状部材22から溢れた重金属類含有水を貯留する受皿部23が上記管状部材22の上端部に連結して設けられている。
このように構成された本実施形態の反応槽を有する重金属類含有水処理装置を用いて排水を処理する場合の作用について、以下に説明する。
まず、重金属を含む排水を薬剤添加槽1の一部である排水槽11に供給し、還元性鉄化合物を添加する。ここで還元性鉄化合物とは、FeSO4やFeCl2等の第1鉄化合物の他、重金属に対し還元性を示す鉄化合物を意味するが、本実施形態においてはFeSO4を添加する。
すると、FeSO4が添加された排水は、上述の排水槽11に連結される流入口から初段の反応槽2に流入する。
一方、薬剤添加槽1の一部である条件槽12においては、澱物のpH値が11〜13となるように定量のCa(OH)2を添加する。その後、条件槽12に連結される流入口から初段の反応槽2に流入すると、排水槽11から流入するFeSO4の加水分解によりpH値が低下して、pH値が8.5〜11程度に保持されながら、排水が攪拌翼252によって攪拌されることにより、酸化還元反応が生じる。
より詳細には、添加されたFeSO4がグリーンラスト(示性式の一例[Fe(II)4Fe(III)2(OH)122+[SO4nH2O]2-)に、さらにグリーンラストが緩慢に酸化され、磁性物質であるフェライト(Fe34)となる。このグリーンラストは、第1鉄と第2鉄の水酸化物が層状をなし、還元力を持つと共にグリーンラストの層間に重金属イオンが取り込まれる。このグリーンラストの還元力により、排水に含まれる重金属がセレンである場合には、6価セレン(SeO4 2-)を4価セレン(SeO3 2-)や金属セレン(Se)に還元する。この際、グリーンラストとフェライトとの混合沈澱が形成され、これに上記4価セレンや金属セレンが取り込まれて澱物が形成される。
FeSO4が添加された排水は、初段の反応槽、2段目、3段目、4段目の反応槽へと、流入するに従い、グリーンラストとフェライトとの混合沈澱によるセレンの除去反応が進行する。
この際、水位センサー28により計測された排水と大気との界面が励磁コイル24に対応する位置から上部にあるときには、制御手段27によって、スイッチ26aが入る。これにより、排水中に含まれる澱物は、管状部材22の内壁に付着するため、一時的に排水が管状部材の上端から溢れた場合においても、管状部材の上端から溢れることなく、管状部材22の内壁に残留する。このため、排水と大気との接触面積を最小限に抑制し、大気中の酸素によりセレンの還元が阻害されることを抑制する。
なお、リング状の非磁性体22aが設けられているため、励磁コイル24により発生した磁場の影響が反応槽本体21内へ及ぶことを防止する。
その後、管状部材22の内壁の着磁部全面に澱物が付着した場合、スイッチ26aを切ることにより、グリーンラストが反応槽本体21に戻るため、上述のセレンの除去反応が担保される。
なお、水位センサー28が管状部材22の内部に備えられていることにより、並列回路26及び制御手段27により近く位置して、回線等の配置が容易になる。
次に、澱物が含まれる排水は、4段目の反応槽2の流出口から緩衝槽3へと流入する。
緩衝槽3は、反応槽2に接続して設けられ、上部が開放されているため、その水位が反応槽2の排水の水位と同一になる。このため、緩衝槽3における排水と大気との界面の位置を調整することによって、反応槽2における排水と大気との界面の位置を管状部材22内に保持する。また、水位センサー28を備えた場合には、上部が傾斜面211によって形成されていないため、排水と大気との界面の位置を容易に計測する。
次に、緩衝槽3内の排水を、その水位により生じる水圧を利用して、ポンプの併用により沈降槽4へと供給する。
沈降槽4においては、澱物を固液分離する。そのため、沈降槽4内に供給されて一定時間経過した後に、一方では上澄み液を清透液槽5へ供給し、さらに排出槽8に供給して、排出する。
他方、澱物は、一部排出すべく、下部に設けられたバルブを開口し、排泥タンク6、脱水槽7へ供給し、水分を除去する。その後、水分を除去した澱物を、外部へと排出し、除去された水分を、配管71から排水槽11へ返送する。残部は、澱物として再供給すべく、切替弁を開口し、戻り配管41から条件槽12へ再供給する。
再供給した澱物は、条件槽12において、アルカリ性物質としてのCa(OH)2が添加され、pH11〜13に調整される。
次いで、上記条件槽12においてCa(OH)2を添加した返送汚泥(澱物)を、前述の排水槽11においてFeSO4等を添加した排水と共に流入口から反応槽2へ供給する。
そしてFeSO4等を添加した排水とCa(OH)2を添加した澱物とが反応槽2において混合されて混合溶液となり、前述のように攪拌翼252により攪拌され、澱物を形成しながら、緩衝槽3、沈降槽4へ流れる。その後も前述と同様にして、上澄み液及び澱物の一部を排出し、澱物の残部を戻り配管41から条件槽12へ再供給する。このようにして澱物を繰り返し再供給する。
上述のように澱物を繰り返し再供給するのは、澱物中又は澱物と共に再供給される4価セレン等を取り込んでいない混合沈澱中に一部含まれるグリーンラストにより、排水中に含まれるセレンが沈澱化されると共に、グリーンラストの酸化により、フェライトの割合が増加することによって、圧密性、沈降性の良好な澱物の形成量を増加させるためである。
このため、沈降槽4から澱物を条件槽12に再供給する割合は、澱物及び混合沈澱中の2価鉄イオンと全鉄イオンの比(Fe2+/全Feイオン)が0.4〜0.8となるように調整する。
上述の実施形態においては、反応槽本体21よりも断面積が小さい管状部材22の内部に、上記混合溶液と大気との界面を位置させたため、混合溶液と大気との接触面積を最小限に抑制し、大気中の酸素によりセレンの還元が阻害されることを防止することができる。
また、上述の反応槽2は、攪拌機25等の機器類が挿通された管状部材22を利用して、混合溶液と大気との接触面積を最低限に抑制することにより、重金属を還元し、沈澱化させ、排水から除去するという簡易な装置構造とすることによって、メンテナンスの頻度を低減することができる。
さらにまた、反応槽本体21は、その上部が、管状部材22に向けて断面積が漸次小さくなることにより、周縁部から中央に向けて漸次上面に向かう傾斜面211によって形成されるため、供給量が変動し、一時的に上記排水と大気との界面が反応槽本体内に位置した場合であっても、混合溶液と大気との接触面積を最小限に抑えることができる。
その上、反応槽本体は、その上部が、上記傾斜面211によって形成されているため、大気中の酸素が混合溶液中に混入した場合にも、上記傾斜面に沿って酸素を上昇させ、管状部材から外部へ排出することができる。
また、上述の他の実施形態においては、管状部材の上端部に連結して受皿部が設けられているため、混合溶液が管状部材から外部に溢れたときにも、一時的に混合溶液を受皿部に貯留させて、再び管状部材又は反応槽内に供給することができる。
なお、本発明の反応槽は、上述の実施の形態に限られない。例えば、反応槽本体21が、その上部において管状部材22に向けて断面積が漸次小さくならなくてもよい。また、反応槽2の数は、必要反応時間に応じて増減してもよい。
本発明の反応槽を用いた重金属類含有水処理装置の一実施形態を示した断面模式図である。 本発明の反応槽を用いた重金属類含有水処理装置の一部である薬剤添加槽の一実施形態として示した平面模式図であり、図1におけるII−II線に沿う平面模式図である。 本発明の一実施形態として示した反応槽の断面模式図であり、図1における反応槽の拡大断面模式図である。 本発明の他の実施形態として示した反応槽の断面模式図である。
符号の説明
1・・・薬剤添加槽
2・・・反応槽
3・・・緩衝槽
4・・・沈降槽
5・・・清透液槽
6・・・排泥タンク
7・・・脱水槽
8・・・排出槽
10・・・仕切板
11・・・排水槽
12・・・条件槽
21・・・反応槽本体
22・・・管状部材
23・・・受皿部
24・・・励磁コイル(着磁手段)
25・・・攪拌機
34、45、46、58、67、71・・・配管
41・・・戻り配管
211・・・傾斜面
212、213・・・配設板
251・・・回転軸
252・・・攪拌翼

Claims (5)

  1. 重金属類含有水に含まれる重金属類を、当該重金属類含有水に添加された還元性鉄化合物により還元することによって沈澱化し、上記重金属類含有水中から除去する重金属類含有水処理装置の反応槽であって、
    上記重金属類含有水が導入される流入口と、当該重金属類含有水を排出する流出口とが設けられた反応槽本体の上部に、断面積が上記反応槽本体よりも小さく、かつ、攪拌機等の機器類が挿通されるとともに、上記重金属類含有水と大気との界面が内部に位置する管状部材が一体に設けられていることを特徴とする重金属類含有水処理装置の反応槽。
  2. 前記反応槽本体は、その上部が上記管状部材の基端部に向けて、漸次断面積が小さくなるように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の重金属類含有水処理装置の反応槽。
  3. 上記管状部材の上端部には、当該管状部材から溢れた上記重金属類含有水を貯留する受皿部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の重金属類含有水処理装置の反応槽。
  4. 上記管状部材は、少なくとも一部が磁性体からなり、かつ、当該磁性体を着磁させる着磁手段が設けられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の重金属類含有水処理装置の反応槽。
  5. 上記着磁手段は、上記磁性体の着磁と消磁とを切換可能な励磁コイルであり、少なくとも上記重金属類含有水と大気との界面が上記励磁コイルに対応する位置から上部にあるときには、上記励磁コイルが通電して、上記磁性体を着磁させることを特徴とする請求項4に記載の重金属類含有水処理装置の反応槽。
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