JP2006296179A - キャパシタの蓄電装置、及びその充放電方法 - Google Patents

キャパシタの蓄電装置、及びその充放電方法 Download PDF

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Abstract

【課題】
従来の電気二重層キャパシタC1〜C3の蓄電装置は、キャパシタが満充電になると充電電流は全て損失電力となる。同時にキャパシタのばらつきで取り出すことができるエネルギーが制限される。また、キャパシタの容量値ばらつきに伴う充放電電圧の相違によりキャパシタの寿命にばらつきが発生する。
【解決手段】
各キャパシタの充放電電圧を充放電電圧設定回路105で監視し、満充電時には充電電流を電圧追従機能付充放電制御回路106〜108、トランスK1〜K3、ダイオードD11〜D13を経由して他のキャパシタの充電電流として戻し、放電時には放電電力が余っているキャパシタから電圧追従機能付充放電制御回路106〜108を経由して負荷電流として余分に放電させる。これにより各キャパシタの充電能力を100%利用する。また、各キャパシタの電圧値が高電圧領域で揃えることができ、各キャパシタの寿命を揃えることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、直列接続した複数キャパシタを蓄電体とする蓄電装置に係り、特にキャパシタの充放電時の電力損失を低減し、かつ、各キャパシタにかかる充放電電圧を各キャパシタの容量値バラツキに依存しない様に制御し各キャパシタにかかる電圧を均一化することで各キャパシタの寿命を揃えることができる蓄電装置に関する。
キャパシタのなかでも電気二重層キャパシタは、急速充電が可能、瞬時大電流の取り出しが可能、長寿命であるなどの特長があるので、この特長を利用した各種機器が開発されている。特開2002−17001号公報(特許文献1)は電気二重層キャパシタをハイブリッド電気自動車に利用した例として挙げることができる。また、瞬時大電流の取り出しが可能な点を利用してウォームアップ時間を短縮した複写機なども発売されている。
電気二重層キャパシタはNi水素2次電池やLiイオン2次電池などに比べ質量エネルギー密度が低い点が難点であったが、この点も改良が進められている。「蓄電革命」NIKKEI ELECTRONICS 2003.12.8 P99-121(非特許文献1)によれば、質量エネルギー密度を従来の約10倍に向上した電気二重層キャパシタが紹介されている。したがって今後電気二重層キャパシタを利用した製品の開発にますます弾みがつくと予想される。
図13は、特許文献1、非特許文献1などの従来技術で使用されている電気二重層キャパシタの蓄電装置を簡略化して代表例を記載したものである。
図13において、C1,C2,・・・,Cnは電気二重層キャパシタを示す。EQ1,EQ2,・・・,EQnは電気二重層キャパシタC1,C2,・・・,Cnのそれぞれの電圧をモニタして、電気二重層キャパシタC1,C2,・・・,Cnの充電電圧をキャパシタの絶対最大定格電圧を越えない様にするための電圧均等化回路である。4は電気二重層キャパシタC1,C2,・・・,Cnを充電するための電流源である。5は電気二重層キャパシタC1,C2,・・・,Cnが未充電時にONし、満充電になったらOFFするスイッチである。6はプラス出力端子、7はマイナス出力端子を示す。
上記スイッチ5をON/OFFするため、ヒステリシス特性を有する電圧検出器が設けられている。この電圧検出器は比較器8、電圧Vsの基準電源9、抵抗10〜13で構成されている。この電圧検出器のヒステリシス特性により、図14に示すように、電気二重層キャパシタC1,C2,・・・,Cnの直列体全体の充電電圧の上限値Vref1と下限値Vref2が設定される。電気二重層キャパシタの直列体全体の充電電圧が上限値Vref1を上回ると比較器8の出力はHigh電圧(論理”1”)となり、このときスイッチ5はOFFする。また下限値Vref2を下回ると比較器8の出力はLow電圧(論理”0”)となり、スイッチ5がONするように構成されている。上限値Vref1と下限値Vref2は抵抗10〜13の抵抗値で調整できる。このヒステリシス特性を有する電圧検出器は従来技術としてよく知られたものであるから詳細説明は省略する。
そして、電気二重層キャパシタC1,C2,・・・,Cnの直列体全体の充電電圧が下限値Vref2を下回ったことを上記電圧検出器が検出して、スイッチ5がONすると、電気二重層キャパシタC1,C2,・・・,Cnは電流源4で充電される。また、電気二重層キャパシタC1,C2,・・・,Cnの直列体全体の充電電圧が上限値Vref1を上回ったことを上記電圧検出器が検出して、スイッチ5がOFFすると、電気二重層キャパシタC1,C2,・・・,Cnの充電は停止する。
図15の(a)は電気二重層キャパシタの直列体全体の電圧、(b)は比較器8の出力、(c)はスイッチ5のON/OFF状態を示したものである。時間t10でプラス出力端子6、マイナス出力端子7に接続された負荷がONし負荷電流が流れると、電気二重層キャパシタC1,C2,・・・,Cnは放電を開始して電圧が降下する。時間t11で電気二重層キャパシタの直列体全体の電圧がVref2に達すると比較器8の出力がLow電圧になり、これによりスイッチ5はONする。すると電気二重層キャパシタC1,C2,・・・,Cnは電流源4による充電が開始される。時間t12で電気二重層キャパシタの直列体全体の電圧がVref1に達すると比較器8の出力がHigh電圧になり、充電は停止する。これに伴って電気二重層キャパシタC1,C2,・・・,Cnの電圧は降下していく。このような動作により、電気二重層キャパシタの直列体全体の電圧はVref1とVref2の間の電圧に保たれる。なお、Vref1とVref2の比率の一例を挙げると、Vref2/Vref1≒0.2である。このように、電圧が大きく変化するため、この蓄電装置を電圧源として使用する場合には出力側に所定電圧に変換するDC/DCコンバータなどが設けられる。
ところで、電圧均等化回路EQ1,EQ2,・・・,EQnが無い場合、複数個の直列に接続された電気二重層キャパシタC1,C2,・・・,Cnは、静電容量値やリーク電流にばらつきがあるため、各電気二重層キャパシタの充電電圧にばらつきが発生する。このばらつきにより、過充電、未充電キャパシタが混在してしまうことになる。また、未充電キャパシタを充電するために流し続ける充電電流により過充電になる電気二重層キャパシタの寿命が短くなる影響が出る。そこで、この問題を解決するために、図13に示したように、過充電防止のため充電電圧の上限を一定値に抑えるように電圧均等化回路EQ1,EQ2,・・・,EQnを電気二重層キャパシタに並列に接続しているのである。
この電圧均等化回路EQ1,EQ2,・・・,EQnの更に詳細な回路を従来技術の一例として図16に示す。図16において、直列接続された電気二重層キャパシタC1〜Cnの1つを代表してCxと表示してある。電圧均等化回路EQ1,EQ2,・・・,EQnは比較器20、NMOSトランジスタ21、電圧Vrefpの比較電圧用電源22で構成されている。
電気二重層キャパシタCxが充電されて電圧が上昇して行きVrefpに達したとき比較器20は出力を反転させNMOSトランジスタ21を導通させる。今までCxを電流源で充電していた電流は、NMOSトランジスタ21の導通とともにNMOSトランジスタ21へ流れるようになり、電気二重層キャパシタCxの充電電圧はVrefpに制限される。これにより複数個の直列に接続された電気二重層キャパシタのそれぞれの電圧は、全てVrefpに制限されることになる。したがって電気二重層キャパシタCxの充電電圧が耐圧を超えるのを防止することができる。
特開2002−17001号公報 蓮田宏樹、淺川直樹、「蓄電革命」NIKKEI ELECTRONICS 2003.12.8 P99-121
上記従来技術には次の4つの問題がある。
(イ) 図16の回路に示す様に、従来技術においては電気二重層キャパシタCxへの充電電圧がVrefpになると充電電流は全てNMOSトランジスタ21に流れ、このときNMOSトランジスタ21のソース、ドレイン間電圧はVrefpが印加される。したがってNMOSトランジスタ21において、〔充電電流I〕×Vrefp×tの損失電力が発生する。このため、全体としての蓄電効率が大きく悪化するとともに、この蓄電損失は発熱となるため、大きな放熱器を必要とし、冷却が必要になるなどの問題が発生する。
(ロ) また、図13に示す回路で電気二重層キャパシタC1〜Cnにばらつきがあると、最小の静電容量値を持ったものが早く満充電になり大容量になるほど遅く満充電に至るということが充放電を繰り返すたびに発生することになる。この様子を図17に示した。図17は分かり易くするために極端な例として各電気二重層キャパシタの端子電圧が0Vから満充電に至るまでの特性を示している。実線が小容量の電気二重層キャパシタの充放電特性で、点線が大容量の電気二重層キャパシタの充放電特性である。○で囲う部分が寿命に影響する問題の部分である。従来技術では小容量の電気二重層キャパシタがこの○で囲った部分において高電圧を保つ時間が長くなり、これにより寿命が短くなっていたのである。製品として長期に渡る充放電の繰り返しにより容量の小さいものほど満充電時間が相対的に長い時間となり寿命が短くなる。この結果、製品寿命が小容量キャパシタに律則されてしまうという問題が発生する。
(ハ) また、従来技術においては図13のEQ1,EQ2,・・・,EQnEQ1〜EQnのように制御回路として使用している半導体素子の電源を対応する各キャパシタ両端から供給すると電源電圧が不足して所望の動作が得にくいという問題があった。
(ニ) また、従来の技術においては、充電状態にあるか、または放電状態にあるかということを知りうる手段がないため、制御回路は、このような状態にあるときでも動作を続行し、無駄な電力を消費してしまうという問題があった。
本発明の請求項1の発明の要旨は、複数個直列接続したキャパシタと、前記キャパシタに充電電流を供給する電流源と、前記キャパシタの充電時に、複数個直列接続された前記キャパシタのうち設定された充放電電圧より高い電圧に充電されたキャパシタへの充電電流を前記キャパシタの他のキャパシタへの充電電流として戻す制御手段を備えたことを特徴とする蓄電装置に存する。
また、本発明の請求項2の発明の要旨は、複数個直列接続したキャパシタと、前記キャパシタに充電電流を供給する電流源と、前記キャパシタの放電時に、複数個直列接続された前記キャパシタのうち設定された充放電電圧より高い電圧のキャパシタから負荷に電流を取り出す制御手段を備えたことを特徴とする蓄電装置に存する。
また、本発明の請求項3の発明の要旨は、複数個直列接続したキャパシタと、前記キャパシタに充電電流を供給する電流源と、前記キャパシタの充電時に、複数個直列接続された前記キャパシタのうち設定された充放電電圧より高い電圧に充電されたキャパシタへの充電電流を前記キャパシタの他のキャパシタへの充電電流として戻し、前記キャパシタの放電時に、複数個直列接続された前記キャパシタのうち設定された充放電電圧より高い電圧のキャパシタから負荷に電流を取り出す制御手段を備えたことを特徴とする蓄電装置に存する。
また、本発明の請求項4の発明の要旨は、前記キャパシタは電気二重層キャパシタであることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の蓄電装置に存する。
また、本発明の請求項5の発明の要旨は、前記キャパシタは2次電池であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の蓄電装置に存する。
また、本発明の請求項6の発明の要旨は、前記キャパシタに充放電する際の前記充放電電圧を設定する充放電電圧設定回路を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の蓄電装置に存する。
また、本発明の請求項7の発明の要旨は、前記制御手段はスイッチング制御方式によるキャパシタ充放電電流処理手段であることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の蓄電装置に存する。
また、本発明の請求項8の発明の要旨は、前記キャパシタ充放電電流処理手段の出力部に1次側と2次側を絶縁した巻線トランスを備えたことを特徴とする請求項7に記載の蓄電装置に存する。
また、本発明の請求項9の発明の要旨は、複数個備わる前記巻線トランスの各2次側の一方を共通接続し、他方をダイオードを介して共通接続したことを特徴とする請求項8に記載の蓄電装置に存する。
また、本発明の請求項10の発明の要旨は、前記キャパシタ充放電電流処理手段の出力部に1次側と2次側を絶縁した圧電トランスを備えたことを特徴とする請求項7に記載の蓄電装置に存する。
また、本発明の請求項11の発明の要旨は、複数個備わる前記圧電トランスの各2次側の一方を共通接続し、他方をダイオードを介して共通接続したことを特徴とする請求項10に記載の蓄電装置に存する。
また、本発明の請求項12の発明の要旨は、前記キャパシタ充放電電流処理手段の出力部に、一方の端子が第1のスイッチング用トランジスタを介して前記キャパシタの正側に接続され他方の端子が第2のスイッチング用トランジスタを介して前記キャパシタの負側に接続されたインダクタンスと、前記インダクタンスの前記一方の端子にカソードが接続されアノードがマイナス出力端子に接続された第1のダイオードと、前記インダクタンスの前記他方の端子にアノードが接続されカソードがプラス出力端子に接続された第2のダイオードを備えたことを特徴とする請求項7に記載の蓄電装置に存する。
また、本発明の請求項13の発明の要旨は、前記キャパシタ充放電電流処理手段毎に備わる前記第1のダイオードのアノード側を共通接続して前記マイナス出力端子に接続し、前記キャパシタ充放電電流処理手段毎に備わる前記第2のダイオードのカソード側を共通接続して前記プラス出力端子に接続したことを特徴とする請求項12に記載の蓄電装置に存する。
また、本発明の請求項14の発明の要旨は、前記キャパシタの充電電圧が所定値以下の場合に前記キャパシタ充放電電流処理手段の動作を停止させるON/OFF制御回路を備えたことを特徴とする請求項7乃至請求13のいずれか一項に記載の蓄電装置に存する。
また、本発明の請求項15の発明の要旨は、前記キャパシタの電圧を昇圧して制御回路の電源として供給する昇圧手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求14のいずれか一項に記載の蓄電装置に存する。
また、本発明の請求項16の発明の要旨は、前記キャパシタ充放電電流処理手段は、前記キャパシタの電圧値を所定の電圧以上の電圧領域で同じ電圧になる様に制御することを特徴とする請求項7乃至請求15のいずれか一項に記載の蓄電装置に存する。
また、本発明の請求項17の発明の要旨は、放電時に前記キャパシタ充放電電流処理手段の動作を停止するように切り替えるモード切替制御手段を備えたことを特徴とする請求項7乃至請求15のいずれか一項に記載の蓄電装置に存する。
また、本発明の請求項18の発明の要旨は、n個(nは2以上の自然数)のキャパシタを直列接続し、該直列接続された直列体の一方の端をプラス出力端子、他方の端をマイナス出力端子に接続してなる蓄電装置において、前記キャパシタが直列接続された前記直列体の両端にかかる電圧を検出して、該検出電圧を基に、前記各キャパシタの両端の間の電位を基準電圧として発生するn個の出力を持った基準電圧発生器と、前記キャパシタの各両端電圧を基にして前記キャパシタの各両端の間の電位として別途生成された電位と前記基準電圧とを比較する比較器と、前記比較器の出力に応じてスイッチング動作をオンオフするスイッチング制御回路、ゲートを前記スイッチング制御回路の出力に接続しソースを前記各キャパシタの低電位側端子に接続しドレインをトランス一次側端子の一端に接続したトランジスタ、及び一次側端子の一端が前記トランジスタの前記ドレインに接続され一次側端子の他端が前記キャパシタの高電位側端子に接続されたトランスを具備したキャパシタ充放電電流処理手段とを備え、前記比較器と前記キャパシタ充放電電流処理手段は、各々の前記キャパシタの両端に接続されており、前記基準電圧発生器、前記比較器、前記キャパシタ充放電電流処理手段を構成する制御回路の電源は、各々の前記キャパシタの両端、あるいは前記キャパシタの両端電圧を入力とした昇圧電源回路の出力に接続されており、前記プラス出力端子と前記マイナス出力端子の間に前記トランスの二次側巻線とダイードを前記マイナス出力端子から前記プラス出力端子方向に電流が流れるように直列にして接続したことを特徴とする充放電回路を有した蓄電装置に存する。
また、本発明の請求項19の発明の要旨は、n個(nは2以上の自然数)のキャパシタを直列接続し、該直列接続された直列体の一方の端をプラス出力端子、他方の端をマイナス出力端子に接続してなる蓄電装置において、前記キャパシタが直列接続された前記直列体の両端にかかる電圧を検出して、該検出電圧を基に、前記各キャパシタの両端の間の電位を基準電圧として発生するn個の出力を持った基準電圧発生器と、前記キャパシタの各両端電圧を基にして前記キャパシタの各両端の間の電位として別途生成された電位と前記基準電圧とを比較する比較器と、前記比較器の出力に応じてスイッチング動作をオンオフするスイッチング制御回路、ゲートを前記スイッチング制御回路の第1の出力に接続しドレインを前記キャパシタの高電位側端子に接続した第1のトランジスタ、ゲートを前記スイッチング制御回路の第2の出力に接続しソースを前記各キャパシタの低電位側端子に接続した第2のトランジスタ、一方の端子を前記第1のトランジスタのソースに接続し他方の端子を前記第2のトランジスタのドレインに接続したインダクタンス、前記インダクタンスの前記一方の端子にカソードが接続された第1のダイオード、前記インダクタンスの前記他方の端子にアノードが接続された第2のダイオードを具備したキャパシタ充放電電流処理手段とを備え、前記比較器と前記キャパシタ充放電電流処理手段は、各々の前記キャパシタの両端に接続されており、前記基準電圧発生器、前記比較器、前記キャパシタ充放電電流処理手段を構成する制御回路の電源は、各々の前記キャパシタの両端、あるいはキャパシタの両端電圧を入力とした昇圧電源回路の出力に接続されており、前記キャパシタ充放電電流処理手段毎に備わる複数の前記第1のダイオードのアノードが共通接続されて前記マイナス出力端子に接続され、前記キャパシタ充放電電流処理手段毎に備わる複数の前記第2のダイオードのカソードが共通接続されて前記プラス出力端子に接続されたことを特徴とする充放電回路を有した蓄電装置に存する。
また、本発明の請求項20の発明の要旨は、任意の1個または複数個の前記キャパシタの両端の電圧を入力とし、かつ互いに絶縁されたn対の電源・GND端子を出力として持つ多出力絶縁昇圧電源回路を形成し、該出力を前記基準電圧発生器、前記比較器、前記キャパシタ充放電電流処理手段を構成する前記制御回路の電源端子に各々接続したことを特徴とする請求項18又は請求項19に記載の蓄電装置に存する。
また、本発明の請求項21の発明の要旨は、前記基準電圧発生器、前記比較器、前記キャパシタ充放電電流処理手段を構成する前記制御回路の電源端子の内、グランド端子側を任意の前記キャパシタの低電位側端子に接続するか、またはより低電位側に接続された任意のキャパシタの低電位側端子に接続し、前記制御回路の前記電源端子の内、高電位側を前記グランド端子側が接続された前記キャパシタの高電位側端子に接続するか、またはより高電位側に接続された任意のキャパシタの高電位側端子に接続したことを特徴とする請求項18又は請求項19に記載の蓄電装置に存する。
また、本発明の請求項22の発明の要旨は、直列接続された各キャパシタ間の任意の接続線に設置し、該接続線に流れる電流の向きを検出する電流方向検出手段と、前記電流方向検出手段の出力に基づき、電流の向きが前記キャパシタから放電する方向の場合は前記キャパシタ充放電電流処理手段の動作を停止せしめる信号を出力し、該電流の向きが充電する方向の場合は前記キャパシタ充放電電流処理手段を動作する信号を出力する手段を有することを特徴とする請求項18乃至請求項21のいずれか一項に記載の蓄電装置に存する。
また、本発明の請求項23の発明の要旨は、前記電流方向検出手段は、電流によって発生する磁界の向きを検出することにより電流の向きを検出せしめる手段であることを特徴とする請求項22に記載の蓄電装置に存する。
また、本発明の請求項24の発明の要旨は、前記トランジスタは、バイポーラトランジスタであることを特徴とした請求項18乃至請求項23のいずれか一項に記載の蓄電装置に存する。
また、本発明の請求項25の発明の要旨は、前記キャパシタは、電気二重層キャパシタであることを特徴とした請求項18乃至請求項24のいずれか一項に記載の蓄電装置に存する。
また、本発明の請求項26の発明の要旨は、前記キャパシタは、二次電池であることを特徴とした請求項18乃至請求項24のいずれか一項に記載の蓄電装置に存する。
また、本発明の請求項27の発明の要旨は、n×N個(n、Nは2以上の自然数)のキャパシタを直列接続し、該直列接続されたキャパシタの直列体を充電電源に接続すると共に、前記直列体の一方の端がプラス出力端子、他方の端がマイナス出力端子として負荷に接続される蓄電装置において、n個直列接続された前記キャパシタの1つ毎に電圧を監視し前記キャパシタの充電時にn個直列接続された前記キャパシタのうち設定された充放電電圧より高い電圧に充電されたキャパシタへの充電電流を前記充電電源又は前記負荷に戻すキャパシタ充放電電流処理手段を有するキャパシタユニットをN個備え、N個の前記キャパシタユニットは、前記キャパシタユニット毎に前記n個直列接続したキャパシタのトータルの電圧をモニターし、該モニターされた電圧が所定の電圧を越えたとき前記キャパシタユニットに対する充電電流を前記充電電源又は前記負荷に戻す電圧制限手段を備え、前記キャパシタユニットがN個直列接続されてn×N個直列接続された前記キャパシタの前記直列体を構成したことを特徴とする蓄電装置に存する。
また、本発明の請求項28の発明の要旨は、前記電圧制限手段の出力部に1次側と2次側を絶縁した巻線トランスを備えたことを特徴とする請求項27に記載の蓄電装置に存する。
また、本発明の請求項29の発明の要旨は、前記キャパシタユニットの前記電圧制限手段毎に備わる前記巻線トランスの各2次側の一方を共通接続して前記マイナス出力端子に接続し、他方をダイオードを介して共通接続し前記プラス出力端子に接続したことを特徴とする請求項28に記載の蓄電装置に存する。
また、本発明の請求項30の発明の要旨は、前記キャパシタユニットの前記電圧制限手段毎に備わる前記巻線トランスの各2次側の一方の端子をダイオードを介し共通接続して前記マイナス出力端子に接続し、他方の端子を共通接続して前記プラス出力端子に接続したことを特徴とする請求項28に記載の蓄電装置に存する。
また、本発明の請求項31の発明の要旨は、前記電圧制限手段の出力部に、一方の端子が第3のスイッチング用トランジスタを介して前記n個直列接続したキャパシタの直列体の正側に接続され他方の端子が第4のスイッチング用トランジスタを介して前記n個直列接続したキャパシタの直列体の負側に接続されたインダクタンスと、前記インダクタンスの前記一方の端子にカソードが接続されアノードが前記マイナス出力端子に接続された第3のダイオードと、前記インダクタンスの前記他方の端子にアノードが接続されカソードが前記プラス出力端子に接続された第4のダイオードを備えたことを特徴とする請求項27に記載の蓄電装置に存する。
また、本発明の請求項32の発明の要旨は、前記電圧制限手段毎に備わる前記第3のダイオードのアノード側を共通接続して前記マイナス出力端子に接続し、前記電圧制限手段毎に備わる前記第4のダイオードのカソード側を共通接続して前記プラス出力端子に接続したことを特徴とする請求項31に記載の蓄電装置に存する。
また、本発明の請求項33の発明の要旨は、前記キャパシタ充放電電流処理手段の出力部に1次側と2次側を絶縁した巻線トランスを備えたことを特徴とする請求項27乃至請求項32のいずれか一項に記載の蓄電装置に存する。
また、本発明の請求項34の発明の要旨は、前記キャパシタ充放電電流処理手段の出力部毎に備わる前記巻線トランスの各2次側端子の一方の端子を共通接続して前記マイナス出力端子に接続し、他方の端子をダイオードを介して共通接続し前記プラス出力端子に接続したことを特徴とする請求項33に記載の蓄電装置に存する。
また、本発明の請求項35の発明の要旨は、前記キャパシタ充放電電流処理手段の出力部毎に備わる前記巻線トランスの各2次側端子の一方の端子をダイオードを介し共通接続して前記マイナス出力端子に接続し、他方の端子を共通接続して前記プラス出力端子に接続したことを特徴とする請求項33に記載の蓄電装置に存する。
また、本発明の請求項36の発明の要旨は、前記キャパシタ充放電電流処理手段の出力部に、一方の端子が第1のスイッチング用トランジスタを介して前記n個直列接続したキャパシタの直列体の正側に接続され他方の端子が第2のスイッチング用トランジスタを介して前記n個直列接続したキャパシタの直列体の負側に接続されたインダクタンスと、前記インダクタンスの前記一方の端子にカソードが接続されアノードが前記マイナス出力端子に接続された第1のダイオードと、前記インダクタンスの前記他方の端子にアノードが接続されカソードが前記プラス出力端子に接続された第2のダイオードを備えたことを特徴とする請求項27乃至請求項32のいずれか一項に記載の蓄電装置に存する。
また、本発明の請求項37の発明の要旨は、前記キャパシタ充放電電流処理手段毎に備わる前記第1のダイオードのアノード側を共通接続して前記マイナス出力端子に接続し、前記キャパシタ充放電電流処理手段毎に備わる前記第2のダイオードのカソード側を共通接続して前記プラス出力端子に接続したことを特徴とする請求項36に記載の蓄電装置に存する。
また、本発明の請求項38の発明の要旨は、複数個直列接続したキャパシタを充放電する際、前記複数個直列接続したキャパシタのうち設定された充放電電圧より高い電圧に充電されたキャパシタの両端に接続されたキャパシタ充放電電流処理手段を動作させ、該キャパシタへの充電電流を前記複数個直列接続した他のキャパシタへの充電電流として戻し、前記複数個直列接続したキャパシタを放電する際、前記キャパシタのうち設定された充放電電圧より高い電圧のキャパシタの両端に接続されたキャパシタ充放電電流処理手段を動作させて負荷に電流を取り出し、前記複数個直列接続したキャパシタの各電圧値を所定の電圧以上の電圧領域で同じ電圧に揃う様に制御する蓄電装置の充放電方法に存する。
また、本発明の請求項39の発明の要旨は、複数個直列接続したキャパシタを充電する際、前記キャパシタに流れる電流を検出し、前記電流が前記キャパシタを充電する方向に流れているときは、前記複数個直列接続したキャパシタのうち設定された充放電電圧より高い電圧に充電されたキャパシタの両端に接続されたキャパシタ充放電電流処理手段を動作させて該キャパシタへの充電電流を前記複数個直列接続した他のキャパシタへの充電電流として戻し、前記電流が前記キャパシタを放電する方向に流れているときは、前記キャパシタ充放電電流処理手段の動作を停止させ、前記複数個直列接続したキャパシタの各電圧値を所定の電圧以上の電圧領域で充電時及び満充電状態において同じ電圧に揃う様に制御する蓄電装置の充放電方法に存する。
本発明によれば、従来技術において生じる不要な電力損失を、スイッチング制御技術を用いて充電器側にエネルギーを戻すことができ、充電効率の飛躍的な向上が図れる。これにより、不要な放熱器等が不要になり装置の小型化が可能になる。
また、本発明の均等電圧充電の機能により、図17で○で囲った高電圧部分における各々のキャパシタの充電電圧特性が揃えられる。このため、従来技術では各キャパシタの寿命に大きな差がでてしまっていたものを緩和して、全キャパシタが同様な寿命を全うできるような効果が期待できる。ひいては製品寿命の長期化や蓄電器内のキャパシタの中間保守・メンテナンスが非常にし易くなるという効果がある。
また、キャパシタの電圧を昇圧して供給する昇圧型の電源回路を設けたので、制御回路の電圧が不足して所望の動作が得にくいという問題が解決される。
また、放電状態にある時は、モード切替により制御回路を強制的にオフすることで、蓄電された電力のほとんどを制御回路で一部が消化されることなく負荷回路側に放電させることができ、放電効率もよくできるという効果がある。
(1)各ブロック概略説明
図1は本発明を適用した蓄電装置の第1の実施の形態である。各ブロックにつき簡単に説明する。
C1、C2、C3は電気二重層キャパシタである。この例では直列接続された電気二重層キャパシタの数はC1、C2、C3の3個で示しているが、直列接続された電気二重層キャパシタの数は特に限定されるものではない。
104はCV/CC機能(電圧源と電流源の両方の機能)を持つ充電器で、CV/CC機能で規定される上限電圧までは電流源として動作し、規定電圧になると一定の電圧の電圧源として動作するように設定されている。
105は充放電電圧設定回路の具体例であり、オペアンプAmp1、トランジスタQ1〜Q3、抵抗R1〜R8などから構成される。
106〜108は電圧追従機能付充放電制御回路である。図1では電圧追従機能付充放電制御回路108のみ詳細構成を示してある。以下の説明では電圧追従機能付充放電制御回路108を主に説明しているが、電圧追従機能付充放電制御回路106、107も同じ構成で、同様に動作するようになっている。
この電圧追従機能付充放電制御回路106〜108の電圧追従機能により充放電電圧設定回路105で設定された充放電電圧に電気二重層キャパシタの電圧を追従させることができる。
Q4はスイッチング制御回路111の出力により駆動されるトランジスタである。
111はトランジスタQ4のスイッチング動作を制御するスイッチング制御回路である。
112はスイッチング制御回路111をON/OFF制御するON/OFF制御回路である。図2にON/OFF制御回路112の構成の一例を示した。図2の配線符号h、j、kは図1の符号h、j、kに対応している。
電気二重層キャパシタC3の両端電圧(h−j間電圧)は抵抗R21、R22で分圧され、オペアンプAmp3に入力されてモニターされる。オペアンプAmp3は基準電源回路121の基準電圧と抵抗R21、R22で分圧された電気二重層キャパシタC3の両端電圧とを比較し、電気二重層キャパシタC3の両端電圧が基準電源回路121の基準電圧より大きくなったときに出力がHigh電圧となる。また、電気二重層キャパシタC3の両端電圧が基準電源回路121の基準電圧より小さくなったときは出力がLow電圧となる。このオペアンプAmp3の出力信号は図中の信号kで示される。この信号kはAND回路116の一方の入力端子に入力される。
K1〜K3は電圧追従機能付充放電制御回路106〜108の出力により動作するトランス、例えば、1次、2次を絶縁した巻線型のパルストランスで、一次側のスイッチング電流を二次側に伝える役目を持つ。
D11〜D13はダイオードで、トランスK1〜K3の二次側に発生するフライバック電圧をおおもとの充電器104側に電流として戻す役目を持つ。トランスK1〜K3の二次巻線の一方の出力端は共通に接続されてマイナス出力端子7に接続され、二次巻線の他方の出力端にはダイオードD11〜D13のアノードが接続され、カソード側が共通にプラス出力端子6に接続されている。なお、ダイオードD11〜D13をトランスK1〜K3の図示とは反対側の出力端に接続してもトランスK1〜K3の二次側に発生するフライバック電圧をおおもとの充電器104側に電流として同様に戻すことができる。すなわち、蓄電装置のプラス出力端子6とマイナス出力端子7の間に各トランスK1〜K3の二次側巻線とダイードD11〜D13をマイナス出力端子7からプラス出力端子6の方向に電流が流れるように直列にして接続すれば良い。
スイッチング制御回路111、トランジスタQ4、トランスK1〜K3、ダイオードD11〜D13などは、後述するように、スイッチング制御方式によるキャパシタ充放電電流処理手段110を構成している。ここでのスイッチング制御方式によるキャパシタ充放電電流処理手段110は、従来のスイッチングレギュレータなどのスイッチング制御技術を利用して実施することができる。
113は、電気二重層キャパシタC1〜C3を流れる電流の方向を検出する電流方向検出回路であり、電流の方向が充電方向のときHigh電圧、放電方向のときLow電圧を出力する。
114は、モード切替信号を入力するモード切替信号入力部で、この入力信号はスイッチまたは信号源から入力される。このモード切替信号は、常にスイッチング制御回路111をEnableにしてキャパシタ充放電電流処理手段110を動作させる第1のモードと、放電動作状態のときにスイッチング制御回路111をDisableにしてキャパシタ充放電電流処理手段110の動作を停止する第2のモードを切り替える信号であり、第1のモードのときHigh電圧となり、第2のモードのときLow電圧となる。
115は、上記電流方向検出回路113の信号と上記モード切替信号入力部114の信号とのOR論理をとるOR回路で、このOR回路の出力はAND回路116の他方の入力端子に入力される。このOR回路115は、モード切替信号入力部114からの信号がHigh電圧のとき電流方向検出回路113からの信号をブロックし、モード切替信号入力部114からの信号がLow電圧のとき電流方向検出回路113からの信号を通過させる。この出力により、放電時にスイッチング制御回路111をEnableにしてキャパシタ充放電電流処理手段110を動作させるかDisableにしてキャパシタ充放電電流処理手段110の動作を停止させるかのモード切替が行われる。このモード切替については(6)に後述する。
AND回路116の出力は、ON/OFF制御回路112からの信号kがLow電圧の場合、他方のOR回路115からの信号にかかわらずLow電圧となり、スイッチング制御回路111をDisableし後段のトランジスタQ4の動作を停止(キャパシタ充放電電流処理手段110の動作を停止)する。すなわち、ON/OFF制御回路112は、電気二重層キャパシタC3の両端電圧が、充放電電圧設定回路105や電圧追従機能付充放電制御回路108が正常動作する電源電圧に達していない状態では、スイッチング制御回路111の動作をDisableして低電源電圧での回路誤動作を防止するものである。
また、AND回路116の出力は、ON/OFF制御回路112からの信号kがHigh電圧の場合、OR回路115からの信号通過させる。したがってOR回路115の出力がHigh電圧の場合AND回路116の出力がHigh電圧となりスイッチング制御回路111をEnableとして後段のトランジスタQ4を動作(キャパシタ充放電電流処理手段110を動作)させ、OR回路115の出力がLow電圧の場合AND回路116の出力がLow電圧となりスイッチング制御回路111をDisableし後段のトランジスタQ4の動作を停止(キャパシタ充放電電流処理手段110の動作を停止)する。
(2)回路の動作説明(充電動作)
図1において、まず、充電器104からの充電電流によって電気二重層キャパシタC1〜C3が充電される。この電気二重層キャパシタC1〜C3の直列接続された合計充電電圧Vtotalが抵抗R1、R2を通してオペアンプAmp1に入力されてモニターされる。オペアンプAmp1の出力はトランジスタQ1〜Q3のベースをドライブする。トランジスタQ1〜Q3がONすると、それぞれのトランジスタQ1〜Q3のコレクタに接続された抵抗R6〜R8には合計充電電圧Vtotalに比例した電圧Vrefが発生する。この抵抗R6〜R8の端子電圧Vrefは、例えばR2=R3=R4=R5=R6=R7=R8、R1=R2×5とすると、Vref=Vtotal/6となり、常にVtotalに比例した電圧が抵抗R6〜R8の両端にVrefとして発生する。
一方、図1の電圧追従機能付充放電制御回路108において、例えば抵抗R9、R10を、R9=R10とした場合、オペアンプAmp2の正入力端子には電気二重層キャパシタC3の端子間電圧VC3の半分の電圧が印加される。
この時、電気二重層キャパシタC3の端子電圧が上昇し、Amp2の正入力端子の電圧(VC3/2)が、Amp2の負入力端子の電圧(抵抗R6の電圧Vref)よりも小さくなる(抵抗R6、R9の電気二重層キャパシタC3に接続された側(符号hで示したライン)が基準となり比較されるため負入力端子電圧が正入力端子電圧以上になる)と、Amp2は負電圧を出力し、スイッチング制御回路111がEnableとなり、トランジスタQ4をスイッチングするようになる。
これにより、電気二重層キャパシタC3に流れようとしていた充電電流がトランジスタQ4のON/OFFでK3の一次側に流れる様にバイパスされて電気二重層キャパシタC3への充電が抑えられる。このバイパス電流がトランジスタQ4でスイッチングされ、Q4がOFFした時に高いフライバック電圧がK3の二次側に発生する。このフライバック電圧をダイオードD13によって、充電器104側へ電流として戻すように機能する。
一方、電気二重層キャパシタC3の端子電圧をモニタするAmp2の正入力端子の電圧(VC3/2)が、Amp2の負入力端子の電圧(抵抗R6の電圧Vref)よりも大きくなる(抵抗R6、R9の電気二重層キャパシタC3に接続された側(符号hで示したライン)が基準となり比較されるため負入力端子電圧が正入力端子電圧以下になる)と、Amp2は正電圧を出力し、スイッチング制御回路111はDisableとなり、キャパシタ充放電電流処理手段110が動作停止し、電気二重層キャパシタC3へ充電電流が流れるようになる。
このようにして、電気二重層キャパシタC3の端子電圧VC3は、常にVrefに比例し、VC3=2×Vref=Vtotal/3の関係を保つように動作する。
以上より、電気二重層キャパシタC1〜C3の充電動作において、電圧追従機能付充放電制御回路106〜108が動作する範囲においては、VC3=VC2=VC1を保持しながら各キャパシタが互いに均等電圧で充電動作が進められることがわかる。因みにVtotal=VC3+VC2+VC1である。
これは、電気二重層キャパシタC1,C2,C3の容量値が違っていても成り立ち、より具体的な各部の電圧変化の様子を図3に示す。電気二重層キャパシタC1〜C3の容量値が異なる場合、例えば使用したキャパシタ容量値がばらついた場合の充電時の動作を説明する図である。代表として電気二重層キャパシタC3が最小容量値で、電気二重層キャパシタC1が最大容量値のものとして説明する。キャパシタの充電電圧Vcは充電時間をt及びキャパシタ容量値をCとするとVc=Ic×t÷Cで表されるため、Icが一定とすると、容量の小さいものほど早く充電されていくことがわかる。この例の場合、電気二重層キャパシタC3が最も早く充電されていくことになる。
充電を開始してからT1の期間中に、充放電電圧設定回路105とAmp2は動作を開始し、C3の端子電圧の上昇によって、Amp2は、スイッチング制御回路111に対してEnable(負電圧)の信号を出力するようになる。さらにC3の端子電圧が充電によって上昇すると、ON/OFF制御回路112がスイッチング制御回路111に対してEnable信号(High電圧)を出す電圧に至る。このtimingがt2である。T1期間中はこの112が後段の制御回路をDisableする信号(Low電圧)を出しているため、スイッチング制御回路111、ひいては電圧追従機能が動作停止の状態にある。この期間では電圧追従機能付充放電制御回路106〜108に係るキャパシタ充放電電流処理手段110全てが動作停止(OFF)状態となっているため、充電器104からの充電電流Icは全ての電気二重層キャパシタC1〜C3の充電に使用されている。
期間T2だが、t2に至ることでON/OFF制御回路112が後段の制御回路にEnable(High電圧)を出すことでスイッチング制御回路111がEnableとなり後段のトランジスタQ4がスイッチング動作を開始する。ここでは、電気二重層キャパシタC3に流れていた充電電流は、トランジスタQ4のスイッチングでトランスK3の一次側に流される状態となる。トランジスタQ4がONしてK3の1次側に充電電流がバイパスされ磁気エネルギーとしてトランスに保持され、次にトランジスタQ4がOFFした時に2次側に高いフライバック電圧が発生する。このフライバック電圧がダイオードD13によって充電器104側に電流として戻され回生することになる。この結果、戻された電流は電気二重層キャパシタC1,C2の充電電流となり、電気二重層キャパシタC1、C2の充電時間が早まることになる。
次に電気二重層キャパシタC2の電圧追従機能付充放電制御回路107がt3のタイミングで動作し期間T3に移行する。このときは電圧追従機能付充放電制御回路107のスイッチング制御回路111がEnableとなり後段のトランジスタQ4が動作(キャパシタ充放電電流処理手段110が動作)して、上記電気二重層キャパシタC3の場合と同様、電気二重層キャパシタC2の充電電流がトランスK2とダイオードD12を経由して充電器104側に戻され、充電電流が増加するように動作する。ここで電気二重層キャパシタC2、C3には充電電流は流れず、充電電流殆どが電気二重層キャパシタC1の充電に寄与され、電気二重層キャパシタC1の充電時間が更に早くなる。
その結果電気二重層キャパシタC1の電圧追従機能付充放電制御回路106に係るキャパシタ充放電電流処理手段110もタイミングt4で動作を開始し始める。この時点で、各電気二重層キャパシタC1〜C3の端子電圧(VC1〜VC3)は均等の電圧に揃うことになる。その後は電圧追従機能付充放電制御回路106〜108に係る各キャパシタ充放電電流処理手段110全てが動作するため各電気二重層キャパシタC1〜C3の両端電圧が均等に保たれながら充電されt5のタイミングで全てのキャパシタンスが同時に満充電となり充電動作が終了する。t5以降の期間T5では、電気二重層キャパシタC1〜C3の合計電圧が所定の電圧になり充電器104はVC/CC機能により充電を止めて一定電圧を保持する様になる。
以上述べたように、充電動作において、従来技術では課題(イ)で述べたような無駄に電力を消耗してしまうという問題が、本発明により無駄なく充電電流として再生、回生される。また、電圧が均等化された状態で個々のキャパシタが充電されるようになり、課題(ロ)でのべた製品寿命が小容量のキャパシタに律則されてしまうという問題も解消される。
(3)回路の動作説明(放電動作)
次に、図4を参照して容量値が前節と同じC3<C2<C1として放電時の動作を説明する。
期間T6は充放電も無く全ての電気二重層キャパシタに同じ電圧Viが充電されてホールドされている状態である。
タイミングt7で放電が開始され期間T7に入ると充放電電圧設定回路105および電圧追従機能付充放電制御回路106〜108の各回路が動作し、各キャパシタの端子電圧が同じになる様にVc1〜Vc3を制御する。
すなわち、電気二重層キャパシタC1は容量値が大きいためになかなか放電されずオペアンプAmp2の正入力端子電圧が上昇するが、負入力端子電圧は正入力端子電圧以上になる(抵抗R6、R9の電気二重層キャパシタに接続された側(符号hで示したライン)が基準となり比較されるため負入力端子電圧が正入力端子電圧以上になる)ためスイッチング制御回路111がEnableになり後段のトランジスタQ4が動作(キャパシタ充放電電流処理手段110を動作)し、充電時の動作と同様にC1に蓄えられているエネルギーがK1、D11をとおして放電電流として負荷に消費される。K1、D11をとおした放電が止まるのはAmp2の正入力端子電圧と負入力端子電圧が等しくなる時で、この時は各キャパシタの端子電圧が揃っている状態である。
また、電圧追従機能付充放電制御回路107に係るキャパシタ充放電電流処理手段110は、電気二重層キャパシタC2の容量値の大小により動作する場合と動作しない場合がある。すなわち電気二重層キャパシタC2の容量値がC1〜C3の平均値より大きいときは動作し、小さいときは動作しない。
また、電気二重層キャパシタC3は容量値が小さいため速く放電するので、電圧追従機能付充放電制御回路108に係るキャパシタ充放電電流処理手段110は動作しない。
このようにして、期間T7では電気二重層キャパシタC1、C2の電圧が電気二重層キャパシタC3電圧に近づくように電圧追従機能付充放電制御回路106、107が動作するので、結局、各電気二重層キャパシタC1〜C3の端子電圧がほぼ同じ値の状態で放電していくのである。
タイミングt8以降のT8の期間では、電気二重層キャパシタC1〜C3の端子電圧が低くなって、電圧追従機能付充放電制御回路106〜108における各ON/OFF制御回路112の出力がdisable信号(Low電圧)を出力し、各スイッチング制御回路111をDisableして全てのキャパシタ充放電電流処理手段110の動作を停止させるため、電圧均等化の作用は停止する。これ以降の放電は、全てキャパシタから直接放電される形となり、容量値が大きい電気二重層キャパシタの放電電圧が緩やかに低下し、容量値の小さい電気二重層キャパシタの放電電圧は急速に低下していく。
以上が放電動作の説明であり、充電動作時のT4期間と同様にT7期間でもC1〜C3の端子電圧が均等化されるため、課題(ロ)で述べた問題に対して効果を発揮する。
(4)充放電時のキャパシタ端子電圧
(2)(3)で述べた充電・放電時の各電気二重層キャパシタ(C1〜C3)端子電圧の様子をよりわかりやすく図5に示す。極端な例として各電気二重層キャパシタの端子電圧が0Vから満充電の間を繰り返す様子を示している。実線が小容量のC3の充放電特性、点線が中容量のC2の充放電特性、一点鎖線が大容量C1の電気二重層キャパシタの充放電特性である。
図5は、放電時も所定の電圧(t8で示した点)まで電圧追従機能付充放電制御回路106〜108に係るキャパシタ充放電電流処理手段110を動作させたときの放電特性である。
キャパシタは端子に高電圧がかかっている時間が長いほど製品寿命が短くなる。図5に示したように、本発明の回路では、○印で囲んだ高電圧にある時間が全てのキャパシタに対して均等化されるため、寿命を均等化出来ることがわかる。
従って、繰り返すが課題(ロ)に対して大きな効果を持つことがわかる。
(5)制御回路のための電源供給について
制御回路のための電源電圧供給については、図1や図2に示すように、対応するキャパシタの両端電圧をそのまま接続して電源として供給するように構成するものを第1の実施の形態として示した。しかし、前述の課題(ハ)を解決するには他の手段をとる必要がある。制御回路のための電源電圧供給を改良した第2、第3の実施の形態を図6、及び図7に示す。図6、図7で図1と同じ符号は同じものを示している。また、符号R9、R10、Amp2、111、112、116、Q4で、添え字−1〜−3が付いたものは、電圧追従機能付充放電制御回路106〜108において同一機能のものを示す。
図6の第2の実施の形態は、電気二重層キャパシタC1〜C3全体にかかる電圧Vtotalを入力(入力線A、C)とした多出力絶縁昇圧電源回路30を設け、互いの出力同士を絶縁した3対の電源出力を電圧追従機能付充放電制御回路106〜108の電源に接続したものである。多出力絶縁昇圧電源回路30は入力線B、D(点線)で示したようにC1〜C3のいずれかの電気二重層キャパシタの両端から電圧を入力することも、または複数の電気二重層キャパシタにまたがってその両端から電圧を入力することもできる(図6の入力線B、DはC2に接続した例を示す)。多出力絶縁昇圧電源回路30には電気二重層キャパシタC1〜C3へ絶縁された電圧を供給する3対の電源・GND端子(出力電源1〜3)が出ており、それぞれ、充放電電圧設定回路105、及び電圧追従機能付充放電制御回路106〜108の電源として接続されている。
図7の第3の実施の形態は、電気二重層キャパシタC1〜C3個々の端子電圧を入力とした昇圧型スイッチング電源回路(DC-DCコンバータ)31〜33を個々独立に設け、対応する電圧追従機能付充放電制御回路106〜108の電源として接続したものである。昇圧型スイッチング電源回路(DC-DCコンバータ)33は充放電電圧設定回路105にも電源供給している。
図6、図7に示した第2、第3の実施の形態によれば、多出力絶縁昇圧電源回路30あるいは昇圧型スイッチング電源回路(DC-DCコンバータ)31〜33により電気二重層キャパシタC1〜C3の電圧を昇圧して供給できるので、充放電電圧設定回路105、及び電圧追従機能付充放電制御回路106〜108に高い電源電圧が供給され課題(ハ)の問題を解決することができる。
(6)放電時の、モード切替によるスイッチング制御回路111の動作制御について
課題(ニ)にて述べたように、放電時は、充電された電力を極力最大限に負荷電流として放電電力として回したい、制御回路の動作での無駄な電力消費はさせたくないという要求がある。
放電時にスイッチング制御回路111をモード切替するための回路構成は、第1の実施の形態の図1に示すようにモード切替信号入力部114を設け、放電時に充電時同様キャパシタ充放電電流処理手段110を動作させる(第1のモード)か、またはキャパシタ充放電電流処理手段110の制御動作を強制的に停止させる(第2のモード)かという選択ができるようになっている。このために電気二重層キャパシタC1〜C3が放電状態にあるか充電状態にあるかを検出できる電流方向検出回路113を設けている。電流方向検出回路113は電気二重層キャパシタC1〜C3に流れる電流の向きを検出する。
電流方向検出回路113の具体例としては、例えば、市販のMRセンサー、ホールIC、MIセンサーなどを使用することができる。これらMRセンサー、ホールIC、MIセンサーは電流によって発生する磁気を感知して電流の向きを検出するものである。
次に、モード切替による放電時の電圧追従機能付充放電制御回路108の動作について説明する(電圧追従機能付充放電制御回路106、107も同様)。
まず、モード切替により放電時のキャパシタ充放電電流処理手段110制御動作を強制的に停止させる(第2のモード)ために、モード切替信号入力部114からの信号をLow電圧にする。OR回路115はモード切替信号入力部114からの信号がLow電圧なので、その出力が電流方向検出回路113の出力に依存して変化する。電流方向検出回路113は、電気二重層キャパシタC1〜C3に充電電流が流れているときに電流方向検出回路113の出力をHigh電圧、放電電流が流れているときLow電圧を出力するようになっている。したがってON/OFF制御回路112の出力信号kがEnable(High電圧)であれば、電気二重層キャパシタC1〜C3に充電電流が流れているときにAND回路116の出力はEnable(High電圧)となり、スイッチング制御回路111がEnableとなりキャパシタ充放電電流処理手段110は動作する。また、電気二重層キャパシタC1〜C3に放電電流が流れているときにAND回路116の出力はDisable(Low電圧)となり、スイッチング制御回路111はDisableとなりキャパシタ充放電電流処理手段110は動作を停止する。
図8は、このときの放電特性(第2のモード)を示したものである。図8に示されるように、充電時は、t2時点から電圧追従機能付充放電制御回路106〜108に係るキャパシタ充放電電流処理手段110が動作して、所定以上の電圧で電気二重層キャパシタC1〜C3の各電圧は一致するように充電していく。一方放電時は、t8'時点で電流方向検出回路113は放電電流を検出して電圧追従機能付充放電制御回路106〜108に係るキャパシタ充放電電流処理手段110が動作停止しているため、電気二重層キャパシタC1〜C3の各電圧はそれぞれの容量値にしたがって放電していく。
この放電時のモード切替による違いは、モード切替信号入力部114からの信号をHigh電圧にしたときの図5(第1のモード)と比較すると明らかである。図5においては、モード切替信号入力部114からの信号をHigh電圧にしているため、OR回路115の出力は電流方向検出回路113の出力に拘わりなく常にHigh電圧となる。したがってON/OFF制御回路112の出力信号kの信号がEnable(High電圧)になればAND回路116の出力がHigh電圧となり各スイッチング制御回路111がEnableとなりキャパシタ充放電電流処理手段110が動作する。また、ON/OFF制御回路112の出力信号kの信号がDisable(Low電圧)になればAND回路116の出力がLow電圧となり各スイッチング制御回路111はDisableとなりキャパシタ充放電電流処理手段110は動作を停止する。したがってモード切替信号入力部114からの信号をHigh電圧(第1のモード)にすれば図5に示したような所定電圧以上で電気二重層キャパシタC1〜C3の各電圧は一致するように充放電する。
このように、放電時にスイッチング制御回路111をモード切替するための切替回路を設けることにより、モード切替信号入力部114の信号により充放電特性のモード切り替えを行うことができる。
(7)充放電電圧設定回路105の高精度化について
充放電電圧設定回路105の回路において、基準電圧を高精度にしたい場合として、本発明の第4の実施の形態を図9に示す。抵抗R6〜R8に流れる電流を独立にオペアンプAmp1-a〜Amp1-cで設定し、かつトランジスタQ1〜Q3にそれぞれ直列にトランジスタQ5〜Q7を図9のように入れることによりトランジスタQ1〜Q3のコレクタ、エミッタ間電圧を同じにしてアーリー効果によるHfeの変化を抑えている。図9の配線符号a〜jは図1の符号a〜jに対応している。その他、図1と同一符号のものは同じものを示す。
なお、これらの回路は要求される精度によって自由に取捨選択可能である。
次に、キャパシタ充放電電流処理手段110の構成を変更した第5の実施の形態を図10に示す。
図10において、130は第1〜第4の実施の形態の図1に示されるキャパシタ充放電電流処理手段110(110、110−1〜110−3)に代わるキャパシタ充放電電流処理手段である。131はスイッチング制御回路であり、上記第1〜第4の実施の形態のスイッチング制御回路111(111、111−1〜111−3)に代わるものである。そして、スイッチング制御回路131はトランジスタQ21、Q22をON/OFF制御する信号を出力する。スイッチング制御回路131は、具体的には発振器で構成することができる。ここで、トランジスタQ21、Q22は電界効果トランジスタとして図示してあるがバイポーラトランジスタであっても良い。
スイッチング制御回路131の入力信号はスイッチング制御回路111と同じであるが、スイッチング制御回路131の出力信号はトランジスタQ21をON/OFF制御する第1出力とトランジスタQ22をON/OFF制御する第2出力の2つがある。
また、トランジスタQ21、Q22の間に直列接続されたインダクタンスL1を備え、更にこのインダクタンスL1の両端にダイオードD21のカソード、ダイオードD22のアノードが接続されている。そして、ダイオードD21のアノードはスイッチング制御回路131のアースラインに、ダイオードD22のカソードはプラス出力端子6(符号aで示したライン)に接続されている。
このように構成されたキャパシタ充放電電流処理手段130の動作を説明する。
スイッチング制御回路131の出力信号によりトランジスタQ21、Q22がスイッチング動作するときは、トランジスタQ21、Q22が同位相でON/OFFするように、スイッチング制御回路131からトランジスタQ21、Q22のゲートにON/OFF信号が供給される。スイッチング制御回路131の出力信号は1(ON信号)、0(OFF信号)のパルス信号である。
まず、トランジスタQ21、Q22がONすると、トランジスタQ21からトランジスタQ22に向かってインダクタンスL1に電流が流れ、インダクタンスL1には磁気エネルギーが蓄えられる。このときインダクタンスL1の両端には電流の増加に伴ってトランジスタQ21側が正、トランジスタQ22側が負(図10に示された極性)となるように電圧が発生する。この電圧により、インダクタンスL1に接続されたダイオードD21、22は逆バイアスされて電流がOFFされ、入出力間(図10に示した符号hラインと符号aラインの間)が絶縁された状態となる。
次に、トランジスタQ21、Q22がOFFすると、インダクタンスL1に蓄えられた磁気エネルギーはインダクタンスL1に逆起電力(トランジスタQ22側が正、トランジスタQ21側が負となる電圧)を発生させ、このときダイオードD21、22は順バイアスされて自動的にONして電流が流れるようになる。これによりインダクタンスL1に蓄積された磁気エネルギーが充電端子(=符号aで示したライン=プラス出力端子6)に戻される。このとき、トランジスタQ21、Q22はOFFされているのでこのときも入出力間(図10に示した符号hラインと符号aラインの間)が絶縁される。
すなわち、入出力間は常時絶縁された状態で電流がダイオードD21、22を通して出力される。したがって、ダイオードD22の出力に電圧平滑回路を設けると絶縁型定電圧電源となる。本実施の形態によれば、入出力間を絶縁するために絶縁トランスを使用しなくてもよい。
本第5の実施の形態によれば、トランスK1〜K3の代わりにインダクタンスL1を使用することができる。トランスK1〜K3はスイッチング回路用に設計されたパルストランスであるが、本実施の形態のインダクタンスL1に比べ設計が難しくカスタム品となるため、高価で、また実装面積や体積が大きく、重量も重くなる傾向にある。したがって、トランスK1〜K3の代わりにインダクタンスL1を使用することにより、安価で、小型、軽量の装置を実現できる効果がある。なお、種々実験した結果、スイッチング制御回路131によるトランジスタQ21、Q22のONデューティを約70%にすると、高効率で動作させることができることが分かった。
次に、キャパシタの蓄電装置を複数のキャパシタユニットに分割し、各キャパシタユニットに電圧モニターを設け、電圧リミッタ機能を追加した第6の実施の形態を図11に示す。
図11において、キャパシタの蓄電装置は第1キャパシタユニット〜第Nキャパシタユニットの複数のキャパシタユニットを備えている。そして、各キャパシタユニットは同じに構成されている。第1キャパシタユニット1のC1−1〜Cn−1、第NキャパシタユニットのC1−N〜Cn−Nは電気二重層キャパシタである。電気二重層キャパシタはそれぞれのキャパシタユニットにn個直列に接続された状態で接続されている。各符号の添え字1〜Nは第1キャパシタユニット〜第Nキャパシタユニットの数字に対応している。図1において電気二重層キャパシタは3個直列接続されているが、図11ではn×N個直列接続されている。
125−1〜125−Nは、図1の125に相当する充放電電圧均等化制御回路である。
D11−11〜DnN−nNはダイオードであり、図1のD11〜D13に相当する。但し、図1ではダイオードはD11〜D13の3個であるが図11ではn×N個である。蓄電装置のプラス出力端子6とマイナス出力端子7の間に、各トランスK1〜K3の二次側巻線とダイードD11−11〜DnN−nNをマイナス出力端子7からプラス出力端子6の方向に電流が流れるように直列にして接続してある。
135−1〜135−Nは電圧モニター回路である。電圧モニター回路135−1〜135−Nは第1キャパシタユニット〜第Nキャパシタユニットに接続された電気二重層キャパシタのトータル電圧をモニターする。すなわち、電圧モニター回路135−1は電気二重層キャパシタC1−1〜Cn−1のトータル電圧をモニターし、電圧モニター回路135−Nは電気二重層キャパシタC1−N〜Cn−Nのトータル電圧をモニターする。
136−1〜136−Nはスイッチング制御回路である。スイッチング制御回路136−1〜136−Nはそれぞれ対応する電圧モニター回路135−1〜135−Nの出力がチップイネーブル(CE端子)に入力されている。スイッチング制御回路136−1〜136−Nは電圧モニター回路135−1〜135−Nで各キャパシタユニットの電気二重層キャパシタのトータル電圧が基準値より大きくなったときトランジスタQ8−1〜Q8−Nを動作させる信号を出力する。
K4−1〜K4−Nはトランス、D30−1〜D30−Nはダイオードである。蓄電装置のプラス出力端子6とマイナス出力端子7の間に、各トランスK4−1〜K4−Nの二次側巻線とダイードD30−1〜D30−Nをマイナス出力端子7からプラス出力端子6の方向に電流が流れるように直列にして接続してある。
電圧モニター回路135−1〜135−Nは、電圧比較器Comp1〜CompN、抵抗R31−1〜R31−N、R32−1〜R32−N、基準電源回路122−1〜122−N(基準電圧Vrefs1〜VrefsN)からなっている。
電圧モニター回路135−1〜135−N、スイッチング制御回路136−1〜136−N、トランジスタQ8−1〜Q8−N,トランスK4−1〜K4−Nは電圧制限回路(電圧制限手段)127−1〜127−Nを構成している。
第1キャパシタユニット〜第Nキャパシタユニットは同じに構成されているので、第1キャパシタユニットで動作を説明する。
充電器104からの充電電流により電気二重層キャパシタC1−1〜Cn−1が充電される。充放電電圧均等化制御回路125−1の動作により、電気二重層キャパシタC1−1〜Cn−1の電圧は第1の実施の形態で説明したように所定の電圧以上では各電気二重層キャパシタが等しい電圧で充電されて上昇していく。このときの電気二重層キャパシタC1−1〜Cn−1のトータル電圧は電圧モニター回路135−1でモニターされている。電気二重層キャパシタC1−1〜Cn−1のトータル電圧が満充電状態となって、抵抗R31−1、R32−1で分圧された電圧(電圧比較器Comp1の正入力電圧)が基準電源回路122−1の基準電圧Vrefs1(電圧比較器Comp1の負入力電圧)を超えると、電圧比較器Comp1の出力はHighレベルとなる。これによりトランジスタQ8−1をスイッチングする信号がスイッチング制御回路136−1からトランジスタQ8−1のゲートに供給される。
スイッチング制御回路136−1、トランジスタQ8−1、トランスK4−1、ダイオードD30−1によるスイッチング動作と電流帰還動作は第1〜第4の実施の形態のスイッチング制御回路111、トランジスタQ4、トランスK3、ダイオードD13によるスイッチング動作と同じなので詳しい説明は省略する。
以上の動作により、制限電圧を超えた第1キャパシタユニットに供給される充電電流は再度充電端子に戻されて他のキャパシタユニットの充電に寄与される。その結果、電気二重層キャパシタC1−1〜Cn−1のトータル電圧は基準電圧Vrefs1で定まる電圧に制限される。
以上、第1キャパシタユニットで説明したが、他のキャパシタユニットも同様に動作する。
本第6の実施の形態によれば、各キャパシタユニット毎に電圧をモニターして電圧を制限できるので、電圧モニター回路の耐圧を低く抑えることができ、回路設計が容易となる。また、同じに構成のキャパシタユニットを重ね合わせて構成することにより、種々の出力電圧仕様に対応できる効果がある。また、キャパシタユニットを同じ構成に作れば良いので大量生産に向き、コストダウンを図ることができる。また、いずれかのキャパシタユニットが故障しても代わりの交換キャパシタユニットを容易に準備できる効果もある。
次に、キャパシタの蓄電装置を複数のキャパシタユニットに分割し、各キャパシタユニットに電圧モニターを設け、電圧リミッタ機能を追加した第2の例として第7の実施の形態を図12に示す。
この第7の実施の形態は上記第6の実施の形態に似ているが、第6の実施の形態における充放電電圧均等化制御回路125−1〜125−Nを充放電電圧均等化制御回路126−1〜126−Nとした点、第6の実施の形態における電圧モニター回路135−1〜135−N、スイッチング制御回路136−1〜136−N、トランジスタQ8−1〜Q8−N、トランスK4−1〜K4−Nで構成された電圧制限回路127−1〜127−Nを、電圧モニター回路135−1〜135−N、スイッチング制御回路137−1〜137−N、トランジスタQ23−1〜Q23−N、Q24−1〜Q24−N、インダクタンスL2−1〜L2−Nで構成された電圧制限回路(電圧制限手段)128−1〜128−Nとしている点が異なっている。
上記充放電電圧均等化制御回路126−1〜126−Nは図1の符号125で示した回路に相当する充放電電圧均等化制御回路であるが、第6の実施の形態におけるキャパシタ充放電電流処理手段110に代えて第5の実施の形態で説明したキャパシタ充放電電流処理手段130を採用している。また、上記電圧制限回路128−1〜128−Nは、第6の実施の形態におけるトランスを使ったスイッチング制御方式に代えて第5の実施の形態で説明したインダクタンスを使ったスイッチング制御方式としている。
すなわち、本第7の実施の形態は、全体として、トランスを使用するスイッチング制御方式から上記第5の実施の形態で説明したインダクタンスを使用するスイッチング制御方式に代えている点が異なっている。
図12において、キャパシタの蓄電装置は第1キャパシタユニット〜第Nキャパシタユニットの複数のキャパシタユニットが備わっている。各キャパシタユニットは同じに構成されている。第1キャパシタユニットのC1−1〜Cn−1、第NキャパシタユニットのC1−N〜Cn−Nは電気二重層キャパシタである。電気二重層キャパシタはそれぞれのキャパシタユニットにn個直列に接続された状態で接続されている。各符号の添え字1〜Nは第1キャパシタユニット〜第Nキャパシタユニットの数字に対応している。図1では電気二重層キャパシタは3個直列接続されているが図12ではn×N個直列接続されている。
D21−11〜D21−nN、D22−11〜D22−nNはダイオードであり、図1のD11〜D13に相当する。但し、図1ではダイオードはD11〜D13の3個であるが図11ではn×N個である。
135−1〜135−Nは電圧モニター回路である。電圧モニター回路135−1〜135−Nは各キャパシタユニットに接続された電気二重層キャパシタのトータル電圧をモニターする。すなわち、電圧モニター回路135−1は電気二重層キャパシタC1−1〜Cn−1のトータル電圧をモニターし、電圧モニター回路135−Nは電気二重層キャパシタC1−N〜Cn−Nのトータル電圧をモニターする。
137−1〜137−Nはスイッチング制御回路である。スイッチング制御回路137−1〜137−Nはそれぞれ対応する電圧モニター回路135−1〜135−Nの出力がチップイネーブル(CE端子)に入力されている。スイッチング制御回路137−1〜137−Nは電圧モニター回路135−1〜135−Nで各キャパシタユニットの電気二重層キャパシタのトータル電圧が基準値より大きくなったときトランジスタQ23−1〜Q23−N、Q24−1〜Q24−Nを動作させる信号を出力する。
L2−1〜L2−Nはインダクタンス、D31−1〜D31−N、D32−1〜D32−Nはダイオードである。
電圧モニター回路135−1〜135−Nは、電圧比較器Comp1〜CompN、抵抗R31−1〜R31−N、R32−1〜R32−N、基準電源回路122−1〜122−N(基準電圧Vrefs1〜VrefsN)からなっている。
第1キャパシタユニット〜第Nキャパシタユニットは同じに構成されているので、第1キャパシタユニットで動作を説明する。
充電器104からの充電電流により電気二重層キャパシタC1−1〜Cn−1が充電される。充放電電圧均等化制御回路126−1の動作により、電気二重層キャパシタC1−1〜Cn−1の電圧は第1の実施の形態で説明したように所定の電圧以上では各電気二重層キャパシタが等しい電圧に充電されて上昇していく。このときの電気二重層キャパシタC1−1〜Cn−1のトータル電圧は電圧モニター回路135−1でモニターされている。電気二重層キャパシタC1−1〜Cn−1のトータル電圧が満充電状態となって、抵抗R31−1、R32−1で分圧された電圧(電圧比較器Comp1の正入力電圧)が基準電源回路122−1の基準電圧Vrefs1(電圧比較器Comp1の負入力電圧)を超えると、電圧比較器Comp1の出力はHighレベルとなる。これによりトランジスタQ23−1、Q24−1をスイッチングする信号がスイッチング制御回路137−1からトランジスタQ23−1、Q24−1のゲートに供給される。
スイッチング制御回路137−1、トランジスタQ23−1、Q24−1、インダクタンスL2−1、ダイオードD31−1、D32−1によるスイッチング動作と電流帰還動作は第5の実施の形態のスイッチング制御回路131、トランジスタQ21、Q22,インダクタンスL1、ダイオードD21、D22によるスイッチング動作と同じなので詳しい説明は省略する。
本第7の実施の形態においても、第5の実施の形態で説明したのと同様に、入出力間は常時絶縁された状態で電流がダイオードD31−1〜D31−N、D32−1〜D32−Nを通して出力される。したがって、ダイオードD32−1〜D32−Nの出力に電圧平滑回路を設けると絶縁型定電圧電源となる。本実施の形態によれば、入出力間を絶縁するために絶縁トランスを使用しなくてもよい。
以上の動作により、制限電圧を超えた第1キャパシタユニットに供給される充電電流は再度充電端子に戻されて他のキャパシタユニットの充電に寄与される。その結果、電気二重層キャパシタC1−1〜Cn−1のトータル電圧は基準電圧Vrefs1で定まる電圧に制限される。
以上、第1キャパシタユニットで説明したが、他のキャパシタユニットも同様に動作する。
本第7の実施の形態によれば、各キャパシタユニット毎に電圧をモニターして電圧を制限できるので、電圧モニター回路の耐圧を低く抑えることができ、回路設計が容易となる。また、同じ構成のキャパシタユニットを重ね合わせて構成することにより、種々の出力電圧仕様に対応できる効果がある。また、キャパシタユニットを同じ構成に作れば良いので大量生産に向き、コストダウンを図ることができる。また、いずれかのキャパシタユニットが故障しても代わりの交換キャパシタユニットを容易に準備できる効果もある。更に、第5の実施の形態と同様スイッチング回路にインダクタンスを使用しているので、第6の実施の形態に比べ安価で小型、軽量の装置を実現できる効果がある。
上記第6の実施の形態はトランスを使用したスイッチング制御方式、第7の実施の形態はインダクタンスを使用したスイッチング制御方式としたが、これらスイッチング制御方式を適宜混在して採用することもできる。例えば第7の実施の形態において充放電電圧均等化制御回路126−1〜126−Nを第6の実施の形態の充放電電圧均等化制御回路125−1〜125−Nに置き換えても実施が可能である。また、第6の実施の形態における電圧制限回路127−1〜127−Nを第7の実施の形態の電圧制限回路128−1〜128−Nに置き換えても実施が可能である。
また、上記第6、第7の実施の形態の電圧制限回路127−1〜127−N、128−1〜128−Nの出力電圧をモニターし、スイッチング制御回路131をPWM制御回路としてトランジスタQ8−1〜Q8−N、Q23−1〜Q23−N、Q24−1〜Q24−NをON/OFF制御すれば、定電圧源としての出力電圧精度を向上させることができる。また、所望の任意の出力電圧となるようにトランジスタQ8−1〜Q8−N、Q23−1〜Q23−N、Q24−1〜Q24−NをPWM制御すれば可変電圧の電圧源とすることができる。この場合、入出力間が絶縁された絶縁型定電圧電源、あるいは絶縁型可変電圧電源とすることができる。
また、上記第5〜第7の実施の形態のダイオードD22,D30−1〜D30−N、D32−1〜D32−Nの出力を直接利用することで電流源として使用することもできる。この場合、出力電流の平均値をモニターし、所定の平均電流となるようにPWM制御回路でトランジスタQ8−1〜Q8−N、Q23−1〜Q23−N、Q24−1〜Q24−NをON/OFF制御すれば、定電流源とすることができる。また、所望の任意の平均電流となるようにPWM制御回路でトランジスタQ8−1〜Q8−N、Q23−1〜Q23−N、Q24−1〜Q24−NをON/OFF制御すれば、可変電流の電流源とすることができる。
(8)その他
図1に示すスイッチングトランジスタQ4は、電界効果トランジスタであっても、あるいはバイポーラ型トランジスタであっても本発明の回路は実現可能である。この場合、電界効果トランジスタのゲート、ソース、ドレインはバイポーラ型トランジスタのベース、エミッタ、コレクタに読み替えられる。
また、ここまでの説明では、キャパシタは電気二重層キャパシタを例にとって説明してきているが、本発明の回路は、電気二重層キャパシタ以外の大容量キャパシタや、充放電が可能な二次電池にも適用ができる。
トランスも、巻線トランスに限定せず、圧電トランスでも本発明の回路の実現ができる。
また、トランスの二次側に発生した電流を充電器側に戻して充電電流に上乗せして再度充電電流に足し込まれるように説明をしてきているが、充電器そのものに戻すことで充電器の効率を上げることも可能である。
また、スイッチング制御方式によるキャパシタ充放電電流処理手段110は、充電時にあるキャパシタが満充電になって、その電流をトランス側にバイパスする時は出来るだけ多くの電流をバイパスさせるためスイッチングのDutyを最適な固定値にすることを前提に説明してきているが、任意のDutyでも動作は可能である。
また、Amp2にヒステリシスを持たせることやフィルターを入れることで全体回路の安定動作化させることは既知の技術として使用することができる。
また、トランス駆動としてNMOSやNPNを使ったローサイトでの実施例を説明してきたがPMOSやPNPを使ったハイサイトでも実現できる。
また各制御回路のスイッチングのタイミングをずらすことで低ノイズ化とトランスに発生する電流のピーク電流のタイミングをずらして平均化しピーク電流を抑えることも可能である。
また、上記実施の形態の説明ではHigh電圧(論理”1”)、Low電圧(論理”0”)で説明したが、論理を逆にしたものでも実施が可能である。
なお、上記実施の形態の具体的な回路例の説明から明らかなように、上記キャパシタ充放電電流処理手段110は、Amp2の正入力端子と負入力端子の電圧が等しくなるようにその出力電流が調整される。すなわち、このキャパシタ充放電電流処理手段110は、キャパシタへの充電時には所定の充電量を超えたキャパシタへの充電電流を他のキャパシタの充電電流として戻すように行い、放電時には他のキャパシタより多くの充電量が残っているキャパシタから負荷に電流を取り出すように行う。このように上記キャパシタ充放電電流処理手段110は特定の最大値を持った電流源として動作を行うので、負荷状態や動作開始タイミングなどで過電流を生じることがなく、且つ出力電圧に依存しないという特徴を有している。
以上、本発明を具体的な実施の形態によって説明してきたが、本発明は、上記実施の形態に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で適宜変更して実施できることは言うまでも無い。
本発明は、電気二重層キャパシタを使用したハイブリッド電気自動車、複写機などの蓄電装置等に利用可能である。
本発明による電気二重層キャパシタの蓄電装置の第1の実施の形態を示す図である。 本発明によるON/OFF制御回路の具体例を示す図である。 本発明による実施の形態における電気二重層キャパシタの充電特性を説明する図である。 本発明による実施の形態における電気二重層キャパシタの放電特性を説明する図である。 本発明によるON/OFF制御回路を充放電時に使用した充放電特性を説明する図である。 本発明によるキャパシタ電圧が低い場合でも動作可能とした第2の実施の形態を示す図である。 本発明によるキャパシタ電圧が低い場合でも動作可能とした第3の実施の形態を示す図である。 本発明による第1の実施の形態において、ON/OFF制御回路を放電時に不使用とした充放電特性を説明する図である。 本発明による充放電電圧設定回路での設定電圧をより高精度化を可能とした第4の実施の形態を示す図である。 本発明による電気二重層キャパシタの蓄電装置の第5の実施の形態を示す図である。 本発明による電気二重層キャパシタの蓄電装置の第6の実施の形態を示す図である。 本発明による電気二重層キャパシタの蓄電装置の第7の実施の形態を示す図である。 従来技術による電気二重層キャパシタの蓄電装置を示す図である。 従来技術による電気二重層キャパシタの蓄電装置に使用される比較器の特性を示す図である。 従来技術による電気二重層キャパシタの蓄電装置の動作を説明する図である。 従来技術による電圧均等化回路を示す図である。 従来技術による充放電特性を説明する図である。
符号の説明
4・・・電流源
5・・・スイッチ
6・・・プラス出力端子
7・・・マイナス出力端子
8、20・・・比較器
9・・・基準電源
10〜13、R1〜R10、R21、R22・・・抵抗
R31−1〜R31−N、R32−1〜R32−N・・・抵抗
21・・・NMOSトランジスタ
22・・・比較電圧用電源
30・・・多出力絶縁昇圧電源回路
31〜33・・・昇圧型スイッチング電源回路(DC-DCコンバータ)
104・・・充電器
105・・・充放電電圧設定回路
106〜108・・・電圧追従機能付充放電制御回路
110、130・・・キャパシタ充放電電流処理手段
111、131、136−1〜136−N、137−1〜137−N・・・スイッチング制御回路
112・・・ON/OFF制御回路
113・・・電流方向検出回路
114・・・モード切替信号入力部
115・・・OR回路
116・・・AND回路
120、121、122−1〜122−N・・・基準電源回路
125、125−1〜125−N、126−1〜126−N・・・充放電電圧均等化制御回路
127−1〜127−N、128−1〜128−N・・・電圧制限回路(電圧制限手段)
135−1〜135−N・・・電圧モニター回路
Amp1〜Amp3、Amp1-a〜Amp1-c・・・オペアンプ
Comp1〜CompN・・・電圧比較器
Q1〜Q7、Q8−1〜Q8−N、Q21、Q22・・・トランジスタ
Q23−1〜Q23−N、Q24−1〜Q24−N・・・トランジスタ
Cx、C1〜Cn、C1−1〜Cn−N・・・電気二重層キャパシタ
EQ1〜EQn・・・電圧均等化回路
D11、D12、D13、D21、D22・・・ダイオード
D11−11〜D11−nN、D30−1〜D30−N・・・ダイオード
D21−11〜D21−nN、D22−11〜D22−nN・・・ダイオード
D31−1〜D31−N、D32−1〜D32−N・・・ダイオード
K1〜K3、K4−1〜K4−N・・・トランス
L1、L2−1〜L2−N・・・インダクタンス

Claims (39)

  1. 複数個直列接続したキャパシタと、
    前記キャパシタに充電電流を供給する電流源と、
    前記キャパシタの充電時に、複数個直列接続された前記キャパシタのうち設定された充放電電圧より高い電圧に充電されたキャパシタへの充電電流を前記キャパシタの他のキャパシタへの充電電流として戻す制御手段を備えたことを特徴とする蓄電装置。
  2. 複数個直列接続したキャパシタと、
    前記キャパシタに充電電流を供給する電流源と、
    前記キャパシタの放電時に、複数個直列接続された前記キャパシタのうち設定された充放電電圧より高い電圧のキャパシタから負荷に電流を取り出す制御手段を備えたことを特徴とする蓄電装置。
  3. 複数個直列接続したキャパシタと、
    前記キャパシタに充電電流を供給する電流源と、
    前記キャパシタの充電時に、複数個直列接続された前記キャパシタのうち設定された充放電電圧より高い電圧に充電されたキャパシタへの充電電流を前記キャパシタの他のキャパシタへの充電電流として戻し、前記キャパシタの放電時に、複数個直列接続された前記キャパシタのうち設定された充放電電圧より高い電圧のキャパシタから負荷に電流を取り出す制御手段を備えたことを特徴とする蓄電装置。
  4. 前記キャパシタは電気二重層キャパシタであることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の蓄電装置。
  5. 前記キャパシタは2次電池であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の蓄電装置。
  6. 前記キャパシタに充放電する際の前記充放電電圧を設定する充放電電圧設定回路を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の蓄電装置。
  7. 前記制御手段はスイッチング制御方式によるキャパシタ充放電電流処理手段であることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の蓄電装置。
  8. 前記キャパシタ充放電電流処理手段の出力部に1次側と2次側を絶縁した巻線トランスを備えたことを特徴とする請求項7に記載の蓄電装置。
  9. 複数個備わる前記巻線トランスの各2次側の一方を共通接続し、他方をダイオードを介して共通接続したことを特徴とする請求項8に記載の蓄電装置。
  10. 前記キャパシタ充放電電流処理手段の出力部に1次側と2次側を絶縁した圧電トランスを備えたことを特徴とする請求項7に記載の蓄電装置。
  11. 複数個備わる前記圧電トランスの各2次側の一方を共通接続し、他方をダイオードを介して共通接続したことを特徴とする請求項10に記載の蓄電装置。
  12. 前記キャパシタ充放電電流処理手段の出力部に、一方の端子が第1のスイッチング用トランジスタを介して前記キャパシタの正側に接続され他方の端子が第2のスイッチング用トランジスタを介して前記キャパシタの負側に接続されたインダクタンスと、前記インダクタンスの前記一方の端子にカソードが接続されアノードがマイナス出力端子に接続された第1のダイオードと、前記インダクタンスの前記他方の端子にアノードが接続されカソードがプラス出力端子に接続された第2のダイオードを備えたことを特徴とする請求項7に記載の蓄電装置。
  13. 前記キャパシタ充放電電流処理手段毎に備わる前記第1のダイオードのアノード側を共通接続して前記マイナス出力端子に接続し、前記キャパシタ充放電電流処理手段毎に備わる前記第2のダイオードのカソード側を共通接続して前記プラス出力端子に接続したことを特徴とする請求項12に記載の蓄電装置。
  14. 前記キャパシタの充電電圧が所定値以下の場合に前記キャパシタ充放電電流処理手段の動作を停止させるON/OFF制御回路を備えたことを特徴とする請求項7乃至請求13のいずれか一項に記載の蓄電装置。
  15. 前記キャパシタの電圧を昇圧して制御回路の電源として供給する昇圧手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求14のいずれか一項に記載の蓄電装置。
  16. 前記キャパシタ充放電電流処理手段は、前記キャパシタの電圧値を所定の電圧以上の電圧領域で同じ電圧になる様に制御することを特徴とする請求項7乃至請求15のいずれか一項に記載の蓄電装置。
  17. 放電時に前記キャパシタ充放電電流処理手段の動作を停止するように切り替えるモード切替制御手段を備えたことを特徴とする請求項7乃至請求15のいずれか一項に記載の蓄電装置。
  18. n個(nは2以上の自然数)のキャパシタを直列接続し、該直列接続された直列体の一方の端をプラス出力端子、他方の端をマイナス出力端子に接続してなる蓄電装置において、
    前記キャパシタが直列接続された前記直列体の両端にかかる電圧を検出して、該検出電圧を基に、前記各キャパシタの両端の間の電位を基準電圧として発生するn個の出力を持った基準電圧発生器と、
    前記キャパシタの各両端電圧を基にして前記キャパシタの各両端の間の電位として別途生成された電位と前記基準電圧とを比較する比較器と、
    前記比較器の出力に応じてスイッチング動作をオンオフするスイッチング制御回路、ゲートを前記スイッチング制御回路の出力に接続しソースを前記各キャパシタの低電位側端子に接続しドレインをトランス一次側端子の一端に接続したトランジスタ、及び一次側端子の一端が前記トランジスタの前記ドレインに接続され一次側端子の他端が前記キャパシタの高電位側端子に接続されたトランスを具備したキャパシタ充放電電流処理手段とを備え、
    前記比較器と前記キャパシタ充放電電流処理手段は、各々の前記キャパシタの両端に接続されており、
    前記基準電圧発生器、前記比較器、前記キャパシタ充放電電流処理手段を構成する制御回路の電源は、各々の前記キャパシタの両端、あるいは前記キャパシタの両端電圧を入力とした昇圧電源回路の出力に接続されており、
    前記プラス出力端子と前記マイナス出力端子の間に前記トランスの二次側巻線とダイードを前記マイナス出力端子から前記プラス出力端子方向に電流が流れるように直列にして接続したことを特徴とする充放電回路を有した蓄電装置。
  19. n個(nは2以上の自然数)のキャパシタを直列接続し、該直列接続された直列体の一方の端をプラス出力端子、他方の端をマイナス出力端子に接続してなる蓄電装置において、
    前記キャパシタが直列接続された前記直列体の両端にかかる電圧を検出して、該検出電圧を基に、前記各キャパシタの両端の間の電位を基準電圧として発生するn個の出力を持った基準電圧発生器と、
    前記キャパシタの各両端電圧を基にして前記キャパシタの各両端の間の電位として別途生成された電位と前記基準電圧とを比較する比較器と、
    前記比較器の出力に応じてスイッチング動作をオンオフするスイッチング制御回路、ゲートを前記スイッチング制御回路の第1の出力に接続しドレインを前記キャパシタの高電位側端子に接続した第1のトランジスタ、ゲートを前記スイッチング制御回路の第2の出力に接続しソースを前記各キャパシタの低電位側端子に接続した第2のトランジスタ、一方の端子を前記第1のトランジスタのソースに接続し他方の端子を前記第2のトランジスタのドレインに接続したインダクタンス、前記インダクタンスの前記一方の端子にカソードが接続された第1のダイオード、前記インダクタンスの前記他方の端子にアノードが接続された第2のダイオードを具備したキャパシタ充放電電流処理手段とを備え、
    前記比較器と前記キャパシタ充放電電流処理手段は、各々の前記キャパシタの両端に接続されており、
    前記基準電圧発生器、前記比較器、前記キャパシタ充放電電流処理手段を構成する制御回路の電源は、各々の前記キャパシタの両端、あるいはキャパシタの両端電圧を入力とした昇圧電源回路の出力に接続されており、
    前記キャパシタ充放電電流処理手段毎に備わる複数の前記第1のダイオードのアノードが共通接続されて前記マイナス出力端子に接続され、
    前記キャパシタ充放電電流処理手段毎に備わる複数の前記第2のダイオードのカソードが共通接続されて前記プラス出力端子に接続されたことを特徴とする充放電回路を有した蓄電装置。
  20. 任意の1個または複数個の前記キャパシタの両端の電圧を入力とし、かつ互いに絶縁されたn対の電源・GND端子を出力として持つ多出力絶縁昇圧電源回路を形成し、該出力を前記基準電圧発生器、前記比較器、前記キャパシタ充放電電流処理手段を構成する前記制御回路の電源端子に各々接続したことを特徴とする請求項18又は請求項19に記載の蓄電装置。
  21. 前記基準電圧発生器、前記比較器、前記キャパシタ充放電電流処理手段を構成する前記制御回路の電源端子の内、グランド端子側を任意の前記キャパシタの低電位側端子に接続するか、またはより低電位側に接続された任意のキャパシタの低電位側端子に接続し、
    前記制御回路の前記電源端子の内、高電位側を前記グランド端子側が接続された前記キャパシタの高電位側端子に接続するか、またはより高電位側に接続された任意のキャパシタの高電位側端子に接続したことを特徴とする請求項18又は請求項19に記載の蓄電装置。
  22. 直列接続された各キャパシタ間の任意の接続線に設置し、該接続線に流れる電流の向きを検出する電流方向検出手段と、
    前記電流方向検出手段の出力に基づき、電流の向きが前記キャパシタから放電する方向の場合は前記キャパシタ充放電電流処理手段の動作を停止せしめる信号を出力し、該電流の向きが充電する方向の場合は前記キャパシタ充放電電流処理手段を動作する信号を出力する手段を有することを特徴とする請求項18乃至請求項21のいずれか一項に記載の蓄電装置。
  23. 前記電流方向検出手段は、電流によって発生する磁界の向きを検出することにより電流の向きを検出せしめる手段であることを特徴とする請求項22に記載の蓄電装置。
  24. 前記トランジスタは、バイポーラトランジスタであることを特徴とした請求項18乃至請求項23のいずれか一項に記載の蓄電装置。
  25. 前記キャパシタは、電気二重層キャパシタであることを特徴とした請求項18乃至請求項24のいずれか一項に記載の蓄電装置。
  26. 前記キャパシタは、二次電池であることを特徴とした請求項18乃至請求項24のいずれか一項に記載の蓄電装置。
  27. n×N個(n、Nは2以上の自然数)のキャパシタを直列接続し、該直列接続されたキャパシタの直列体を充電電源に接続すると共に、前記直列体の一方の端がプラス出力端子、他方の端がマイナス出力端子として負荷に接続される蓄電装置において、
    n個直列接続された前記キャパシタの1つ毎に電圧を監視し前記キャパシタの充電時にn個直列接続された前記キャパシタのうち設定された充放電電圧より高い電圧に充電されたキャパシタへの充電電流を前記充電電源又は前記負荷に戻すキャパシタ充放電電流処理手段を有するキャパシタユニットをN個備え、
    N個の前記キャパシタユニットは、前記キャパシタユニット毎に前記n個直列接続したキャパシタのトータルの電圧をモニターし、該モニターされた電圧が所定の電圧を越えたとき前記キャパシタユニットに対する充電電流を前記充電電源又は前記負荷に戻す電圧制限手段を備え、
    前記キャパシタユニットがN個直列接続されてn×N個直列接続された前記キャパシタの前記直列体を構成したことを特徴とする蓄電装置。
  28. 前記電圧制限手段の出力部に1次側と2次側を絶縁した巻線トランスを備えたことを特徴とする請求項27に記載の蓄電装置。
  29. 前記キャパシタユニットの前記電圧制限手段毎に備わる前記巻線トランスの各2次側の一方を共通接続して前記マイナス出力端子に接続し、他方をダイオードを介して共通接続し前記プラス出力端子に接続したことを特徴とする請求項28に記載の蓄電装置。
  30. 前記キャパシタユニットの前記電圧制限手段毎に備わる前記巻線トランスの各2次側の一方の端子をダイオードを介し共通接続して前記マイナス出力端子に接続し、他方の端子を共通接続して前記プラス出力端子に接続したことを特徴とする請求項28に記載の蓄電装置。
  31. 前記電圧制限手段の出力部に、一方の端子が第3のスイッチング用トランジスタを介して前記n個直列接続したキャパシタの直列体の正側に接続され他方の端子が第4のスイッチング用トランジスタを介して前記n個直列接続したキャパシタの直列体の負側に接続されたインダクタンスと、前記インダクタンスの前記一方の端子にカソードが接続されアノードが前記マイナス出力端子に接続された第3のダイオードと、前記インダクタンスの前記他方の端子にアノードが接続されカソードが前記プラス出力端子に接続された第4のダイオードを備えたことを特徴とする請求項27に記載の蓄電装置。
  32. 前記電圧制限手段毎に備わる前記第3のダイオードのアノード側を共通接続して前記マイナス出力端子に接続し、前記電圧制限手段毎に備わる前記第4のダイオードのカソード側を共通接続して前記プラス出力端子に接続したことを特徴とする請求項31に記載の蓄電装置。
  33. 前記キャパシタ充放電電流処理手段の出力部に1次側と2次側を絶縁した巻線トランスを備えたことを特徴とする請求項27乃至請求項32のいずれか一項に記載の蓄電装置。
  34. 前記キャパシタ充放電電流処理手段の出力部毎に備わる前記巻線トランスの各2次側端子の一方の端子を共通接続して前記マイナス出力端子に接続し、他方の端子をダイオードを介して共通接続し前記プラス出力端子に接続したことを特徴とする請求項33に記載の蓄電装置。
  35. 前記キャパシタ充放電電流処理手段の出力部毎に備わる前記巻線トランスの各2次側端子の一方の端子をダイオードを介し共通接続して前記マイナス出力端子に接続し、他方の端子を共通接続して前記プラス出力端子に接続したことを特徴とする請求項33に記載の蓄電装置。
  36. 前記キャパシタ充放電電流処理手段の出力部に、一方の端子が第1のスイッチング用トランジスタを介して前記n個直列接続したキャパシタの直列体の正側に接続され他方の端子が第2のスイッチング用トランジスタを介して前記n個直列接続したキャパシタの直列体の負側に接続されたインダクタンスと、前記インダクタンスの前記一方の端子にカソードが接続されアノードが前記マイナス出力端子に接続された第1のダイオードと、前記インダクタンスの前記他方の端子にアノードが接続されカソードが前記プラス出力端子に接続された第2のダイオードを備えたことを特徴とする請求項27乃至請求項32のいずれか一項に記載の蓄電装置。
  37. 前記キャパシタ充放電電流処理手段毎に備わる前記第1のダイオードのアノード側を共通接続して前記マイナス出力端子に接続し、前記キャパシタ充放電電流処理手段毎に備わる前記第2のダイオードのカソード側を共通接続して前記プラス出力端子に接続したことを特徴とする請求項36に記載の蓄電装置。
  38. 複数個直列接続したキャパシタを充放電する際、
    前記複数個直列接続したキャパシタのうち設定された充放電電圧より高い電圧に充電されたキャパシタの両端に接続されたキャパシタ充放電電流処理手段を動作させ、該キャパシタへの充電電流を前記複数個直列接続した他のキャパシタへの充電電流として戻し、
    前記複数個直列接続したキャパシタを放電する際、前記キャパシタのうち設定された充放電電圧より高い電圧のキャパシタの両端に接続されたキャパシタ充放電電流処理手段を動作させて負荷に電流を取り出し、
    前記複数個直列接続したキャパシタの各電圧値を所定の電圧以上の電圧領域で同じ電圧に揃う様に制御する蓄電装置の充放電方法。
  39. 複数個直列接続したキャパシタを充電する際、
    前記キャパシタに流れる電流を検出し、
    前記電流が前記キャパシタを充電する方向に流れているときは、前記複数個直列接続したキャパシタのうち設定された充放電電圧より高い電圧に充電されたキャパシタの両端に接続されたキャパシタ充放電電流処理手段を動作させて該キャパシタへの充電電流を前記複数個直列接続した他のキャパシタへの充電電流として戻し、
    前記電流が前記キャパシタを放電する方向に流れているときは、前記キャパシタ充放電電流処理手段の動作を停止させ、
    前記複数個直列接続したキャパシタの各電圧値を所定の電圧以上の電圧領域で充電時及び満充電状態において同じ電圧に揃う様に制御する蓄電装置の充放電方法。
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