JP2006294712A - 電子機器用筐体 - Google Patents

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Abstract

【課題】 外力が加わった場合の撓み変形量を小さくすることで、さらに軽量にすることでき、また、品質の良好なものを工業的に量産し得る電子機器用筐体を得る。
【解決手段】 略矩形状の平面部を有する箱体からなる電子機器用筐体であって、前記平面部の少なくとも一部に平面視で略矩形状を有し、前記凹状部の底面の面積(S1)と凹状部の平面視で最外郭の面積(S2)との比(S1/S2)が、0.5〜0.9とされている凹状部が形成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えばノートブック型パーソナルコンピュータに代表される電子機器に用いられる電子機器用筐体に関する。
近年、通信手段のめざましい発展に伴い、ノートブック型や携帯型のパーソナルコンピュータが普及している。ノートブック型のパーソナルコンピュータ(以下、「ノートパソコン」と言う)は、携帯する際にコンパクトになるように、主基板やキーボードなどが搭載された本体に対し、液晶表示装置などを収納したディスプレイ部が回動自在に取付けられている。このようなノートパソコンでの本体やディスプレイ部などの筐体は、軽量化、薄型化に加え、意匠性を向上する要求もあり、比較的密度の小さいアルミニウム合金やマグネシウム合金をダイカスト法で成形し、表面処理が施されている。
図10は、ノートパソコン用の筐体を示し、(a)はディスプレイ部を閉じた状態の斜視図、(b)はディスプレイ部の一部の断面図である。図において、63はノートパソコンの本体部、65は本体部63にヒンジで開閉可能に取り付けられたディスプレイ部である。ディスプレィ部65には、背面筐体61と前面筐体62の間に液晶表示装置64が配置されている。
このような軽量、薄型のノートパソコンは、携帯される機会が増え、ノートパソコンをカバンに入れて持ち運びする際にノートパソコン自体に大きな外力の加わる機会も増えている。具体的には、図中に示すような外力Fがディスプレイ部の一番剛性の低いディスプレイ部中央部に加えられることがあるが、その時に薄肉化している背面筐体61が変形し、収納された液晶表示装置64に接触し、液晶表示装置64が変形し、さらに破損するといった不具合が発生している。これを防止するために、背面筐体61の基本肉厚を厚くしたり、背面筐体61の内側にリブ(突起)を多数配置したりしている。ところが、これらの対策では薄型・軽量化に逆行することになり、携帯性が悪くなる。
そのために、例えば特許文献1には、図9に示すようにマグネシウム合金をダイカスト法で成形し、略矩形状の中央部に凸状の隆起部を形成した筐体を用いたディスプレイ部を有するノートパソコンを開示している。図9で、51はディスプレイ部のうちの背面筐体で、この背面筐体51と前面筐体52の間に液晶表示装置54が配置されている。背面筐体51は、平面部51aから1〜3mmの隆起部51b(段差H51)を設けている。この特許文献1によれば、1〜3mmの隆起部51b(段差H51)を設けることで、断面2次モーメントが高くなって、剛性が向上し、背面筐体51の中央に外力Fが加わった場合でも、隆起部51b(段差H51)がない場合に比較して撓み変形量が小さくなり、許容できる範囲で背面筐体51の平均肉厚T51を薄くできるとしている。なお、53は、主基板やキーボードなどが搭載される本体である。
特開2003−204174号公報
ノートパソコン用などの筐体には、剛性を確保すると共に、極限まで薄肉にしていっそう軽量にすることが求められている。しかしながら、本発明者らの解析によれば、特許文献1に開示されるような、平面部51aから隆起部51b(段差H51)を設けた筐体は、剛性が上がるわけではなく、むしろ形状によっては座屈が生じ、大きな変形を生じることがある。そして、液晶表示部を収納するようなディスプレイ部に用いられる背面筐体において、その変形が大きくなると、前述したように内部に収納される液晶表示部を損傷させるおそれがある。また、特許文献1においては、マグネシウム合金溶湯を射出成形することで、主要部肉厚T51を0.8mm程度まで薄くできるとしているが、マグネシウム合金溶湯を射出成形して得られる筐体は、その製法上の制約から、比較的厚肉のものに限定される。また、その製造過程中に鋳造欠陥や酸化物を内部および表面に介在させる恐れが皆無ではないため、品質の良好なものを工業的に量産しにくいという問題がある。
本発明は上記課題に鑑みてなされたもので、外力が加わった場合の撓み変形量を小さくすることで、さらに軽量にすることのできる電子機器用筐体を得ることにある。
上記課題を解決するため、本発明は、略矩形状の平面部を有する箱体からなる電子機器用筐体であって、前記平面部の少なくとも一部に凹状部が形成されていることを特徴とする。
本発明は、略矩形状の平面部に凹状部が形成されていることで、携帯する際にかかると思われる最大の力であるディスプレイ部の中央部付近に約400N程度の荷重が付加された場合でも、変形の少ない剛性が向上された筐体となる。
本発明の電子機器用筐体で剛性が高い理由を説明する。
図2に荷重、撓み変形量の解析結果を示すが、図10に示されるような従来の平面状の筐体の場合には、図2の比較例1に示すように荷重がかかり始めると低い荷重では筐体は大きく変形し、荷重の増加に従い変形量は増大していき、200N以上の荷重となると荷重の増加に対する変形量の増加は小さくなっている。これは、筐体の変形に伴い荷重の受け方が変わって来て、見かけ上の剛性が向上するために撓み変形量の増加が小さくなったと思われる。これに対して、本発明の場合には、図2の本発明の実施例1に示すように荷重のかかり始めから、撓み変形量が小さく、初期から高い剛性を示していることが判る。この理由は、本発明の場合には、略矩形状の平面部に凹状部が形成されていることから、あたかも荷重の小さい領域で剛性が低いために生じる変形を予め完了した形状となることから、荷重の低い領域からでも筐体の剛性は高い状態となり、荷重のかかり始めから、撓み変形量が小さいような特性を示すものと思われる。
本発明において、前記凹状部が平面視で略矩形状を有し、前記凹状部の底面の面積(S1)と凹状部の平面視で最外郭の面積(S2)との比(S1/S2)が、0.5〜0.9とされていることが好ましい。
上記構成とすることで、さらに撓み変形量の少ない筐体となる。
本発明において、前記凹状部の平面部からの深さが、2〜5mmとされていることが好ましい。
上記構成とするのは、凹状部の平面部からの深さが2mm未満では、撓み変形量を少なくする効果が少なく、一方、凹状部の平面部からの深さが5mmを超えると、液晶表示装置等を収納する部分の厚さが足りなくなり、背面筐体の厚さをさらに厚くする必要があり、ノートパソコンなどとした場合に厚くなり、携帯に適さなくなるからである。
本発明において、電子機器用筐体が軽金属材料により形成されることで、さらに軽量な筐体となる。さらに前記筐体は、マグネシウム合金素材に塑性加工が施され、主要部肉厚が0.5〜0.8mmとされていることが好ましい。
マグネシウム合金の比重は1.8で、現在実用化されている金属材料の中で最も小さく、軽量化材料として多用されているアルミニウムの比重2.7と比較しても、非常に小さい。例えば、0.6〜1.0mmのマグネシウ合金薄板素材に、プレス、冷間鍛造、温間鍛造、熱間鍛造、またはこれらを組み合わせた塑性加工を施し、主要部肉厚を0.5〜0.8mmとすることで、軽量で、強度が確保された筐体となる。
本発明において、前記筐体は、その内面に液晶表示装置を収納されることが好ましい。上記構成とした筐体は、携帯する際にかかると思われる最大の力である、中央部付近に約400N程度の荷重が付加された場合、その撓み変形量が少ないので、液晶表示部を損傷させるおそれが少ない。
本発明の電子機器用筐体によれば、外力が加わった場合の撓み変形量を小さくすることで、さらに軽量にすることできる。
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき詳細に説明する。
図1は、実施の形態の1つのノートパソコン用筐体を示し、(a)は全体斜視図、(b)は筐体のうちの背面筐体の一部の断面図である。図1で、背面筐体11は、板厚0.8mmの(ASTM規格)AZ31のマグネシウム合金薄板素材に、熱間鍛造が施され、幅がW12、奥行きD12の矩形状の凹部の外郭部11aと、この外郭部11aの内側の略中央に、幅がW11、奥行きがD11で、深さH11が2〜5mmで、矩形状の凹状部の底面11bが形成されている。そして、凹状部の底面の面積(S1=W11×D11)と凹状部の平面視での最外部の面積(S2=W12×D12)との比(S1/S2)が、0.5〜0.9とされている。背面筐体11は、主要部肉厚T11が0.5〜0.8mmとされている。背面筐体11の内面には液晶表示部が収納されている。なお、13は前面筐体である。
背面筐体11は、マグネシウム合金材からなるので、軽量で、強度が確保されている。また、凹状部11bを形成しているので、携帯する際にかかると思われる最大の力である、中央部付近に約400N程度の荷重を付加した場合でも、剛性が高いことから、従来の平面形状の筐体に比較して、撓み変形量は少ない。また、熱間鍛造を施すことで、品質の良好なものを工業的に量産することができる。
次に、具体的な実施例を比較例と共に説明する。
図1の背面筐体11で、外郭部11aを、幅(W12)が200mmで奥行き(D12)が120mmの矩形状にし、また、凹状部11bの底面を、幅(W11)が160mm、奥行き(D11)が100mmの矩形状にし、凹状部の底面の面積(S1)と凹状部の平面視での最外郭の面積(S2)との比(S1/S2)を、[S1=W11(160mm)×D11(100mm)=16,000mm]/[S2=W12(200)×D12(120mm)=24,000mm]=0.67とした解析モデルを作成した。なお、凹状部11bの深さH11を、実施例1は2mm、実施例2は4mmとした。一方、図6に示すような凹状部11bを形成しない従来の平面状の解析モデルを作成し、これを比較例1とした。さらに、特許文献1に開示される図5に示すような、凸状の隆起部を形成した筐体の解析モデルを作成し、これを比較例2とした。
ノートパソコンなどの筐体においては、400Nの荷重が加えられたとき撓み変形量が10mm以下であれば、剛性があると評価される。そこで、実施例1と実施例2、および比較例1と比較例2の解析モデルの中央部に、400Nの荷重が加え、荷重−撓み変形量を解析した。その結果を図2に示す。
図2から、凹状部の底面の面積(S1)と凹状部の平面視での最外郭の面積(S2)との比(S1/S2)が0.67、凹状部11bの深さH11が2mmの実施例1は、400Nの荷重を加えたときの、撓み変形量が7mmであり、剛性があると評価された。また、(S1/S2)は実施例1と同じで、凹状部11bの深さH11が4mmの実施例2は、400Nの荷重が加えたときの撓み変形量が8mmであり、剛性があると評価された。一方、従来の平面形状の比較例1は、400Nの荷重が加えたときの、撓み変形量が11mmあり、剛性が多少不足していると評価された。また、特許文献1に開示される、凸状の隆起部を形成した比較例2は、荷重を加える途中で座屈が発生し、400Nの荷重が加えたときの撓み変形量が17mmであり、剛性が不足していると評価された。
本発明は、上記実施例に限定されず、図2または図3に示すような筐体とすることもできる。
図3は、実施の形態の1つのノートパソコン用筐体を示し、(a)は全体斜視図、(b)は筐体のうちの背面筐体の一部の断面図である。図3で、背面筐体11は、板厚0.8mmの(ASTM規格)AZ31のマグネシウム合金薄板素材に、熱間鍛造が施され、矩形状の平面部11と矩形状の凸部11cと、矩形状の凹部の外郭部11aと、この外郭部11aの内側の略中央に、深さH11が2〜5mmで、矩形状の凹状部の底面11bが形成されている。そして、凹状部の底面の面積(S1=W11×D11)と凹状部の平面視での最外部の面積(S2=W12×D12)との比(S1/S2)が、0.5〜0.9とされている。背面筐体11は、主要部肉厚T11が0.5〜0.8mmとされている。背面筐体11の内面には液晶表示部が収納されている。なお、13は前面筐体である。
本発明例の場合には矩形状の凸部11cを有することから、図1に示す例の場合に比較して、背面筐体の剛性を高くすることが出来る。
背面筐体11は、マグネシウム合金材からなるので、軽量で、強度が確保されている。また、凹状部11bを形成しているので、携帯する際にかかると思われる最大の力である、中央部付近に約400N程度の荷重を付加した場合でも、剛性が高いことから、従来の平面形状の筐体に比較して、撓み変形量は少ない。また、熱間鍛造を施すことで、品質の良好なものを工業的に量産することができる。
図4は、本発明の変形例のノートパソコン用筐体を示し、(a)は全体斜視図、(b)は筐体のうちの背面筐体の断面図である。図4で、背面筐体31は、板厚0.8mmの(ASTM規格)AZ31のマグネシウム合金薄板素材に、熱間鍛造が施され、矩形状の凹部の外郭部31aと、この外郭部31aの内側の略中央に、楕円状で、深さH31が2〜5mmの矩形状の凹状部31bが形成されている。そして、凹状部の底面の面積(S1)と凹状部の平面視での最外郭の面積(S2)との比(S1/S2)が、0.5〜0.9とされている。背面筐体31は、主要部肉厚T31が0.5〜0.8mmとされている。背面筐体11の内面には液晶表示部が収納されている。なお、33は前面筐体である。
背面筐体31は、マグネシウム合金材からなるので、軽量で、強度が確保されている。また、凹状部31bを形成しているので、携帯する際にかかると思われる最大の力である、中央部付近に約400N程度の荷重を付加した場合、剛性が高いことから、従来の平面形状の筐体に比較して、撓み変形量は少ない。また、熱間鍛造を施しているので、品質の良好なものを工業的に量産することができる。
図5は、本発明の変形例のノートパソコン用筐体を示し、(a)は全体斜視図、(b)は筐体のうちの背面筐体の断面図である。図5で、背面筐体31は、板厚0.8mmの(ASTM規格)AZ31のマグネシウム合金薄板素材に、熱間鍛造が施され、矩形状の平面部31と矩形状の凸部31cと、矩形状の凹部の外郭部31aと、この外郭部31aの内側の略中央に、楕円状で、深さH31が2〜5mmの矩形状の凹状部31bが形成されている。そして、凹状部の底面の面積(S1)と凹状部の平面視での最外郭の面積(S2)との比(S1/S2)が、0.5〜0.9とされている。背面筐体31は、主要部肉厚T31が0.5〜0.8mmとされている。背面筐体31の内面には液晶表示部が収納されている。なお、33は前面筐体である。
本発明例の場合には矩形状の凸部31を有することから、図4に示す例の場合に比較して、背面筐体の剛性を高くすることが出来る。
背面筐体31は、マグネシウム合金材からなるので、軽量で、強度が確保されている。また、凹状部31bを形成しているので、携帯する際にかかると思われる最大の力である、中央部付近に約400N程度の荷重を付加した場合、剛性が高いことから、従来の平面形状の筐体に比較して、撓み変形量は少ない。また、熱間鍛造を施しているので、品質の良好なものを工業的に量産することができる。
図6は、本発明の別の変形例のノートパソコン用筐体を示し、(a)は全体斜視図、(b)は筐体のうちの背面筐体の断面図である。図6で、背面筐体41は、板厚0.8mmの(ASTM規格)AZ31のマグネシウム合金薄板素材に、熱間鍛造が施され、矩形状の凹部の外郭部41aと、この外郭部41aの内側の略中央に、小幅状で、深さH41が2〜5mmの矩形状の凹状部41bが形成されている。背面筐体41は、主要部肉厚T31が0.5〜0.8mmとされている。背面筐体41の内面には液晶表示部が収納されている。なお、43は前面筐体である。
背面筐体41は、マグネシウム合金材からなるので、軽量で、強度が確保されている。また、凹状部41bを形成しているので、携帯する際にかかると思われる最大の力である、中央部付近に約400N程度の荷重を付加した場合、剛性が高いことから、従来の平面形状の筐体に比較して、撓み変形量は少ない。また、熱間鍛造を施しているので、品質の良好なものを工業的に量産することができる。なお、この別の変形例は、前述した実施例1、実施例2よりは撓み変形量は多くなるが、問題が起こらない範囲で適用することができる。
図7は、本発明の別の変形例のノートパソコン用筐体を示し、(a)は全体斜視図、(b)は筐体のうちの背面筐体の断面図である。図7で、背面筐体41は、板厚0.8mmの(ASTM規格)AZ31のマグネシウム合金薄板素材に、熱間鍛造が施され、矩形状の平面部41と矩形状の凸部41cと、矩形状の凹部の外郭部41aと、この外郭部41aの内側の略中央に、小幅状で、深さH41が2〜5mmの矩形状の凹状部41bが形成されている。背面筐体41は、主要部肉厚T31が0.5〜0.8mmとされている。背面筐体11の内面には液晶表示部が収納されている。なお、43は前面筐体である。
本発明例の場合には矩形状の凸部41cを有することから、図6に示す例の場合に比較して、背面筐体の剛性を高くすることが出来る。
背面筐体41は、マグネシウム合金材からなるので、軽量で、強度が確保されている。また、凹状部41bを形成しているので、携帯する際にかかると思われる最大の力である、中央部付近に約400N程度の荷重を付加した場合、剛性が高いことから、従来の平面形状の筐体に比較して、撓み変形量は少ない。また、熱間鍛造を施しているので、品質の良好なものを工業的に量産することができる。なお、この別の変形例は、前述した実施例1、実施例2よりは撓み変形量は多くなるが、問題が起こらない範囲で適用することができる。
図8は、実施の形態の1つのノートパソコン用筐体を示し、(a)は全体斜視図、(b)は筐体のうちの背面筐体の一部の断面図である。図8で、背面筐体31は、板厚0.8mmの(ASTM規格)AZ31のマグネシウム合金薄板素材に、熱間鍛造が施され、矩形状の平面部31と平面視で一部分凸部31c−1のある略矩形状の凸部31cと、矩形状の凹部の外郭部31aと、この外郭部31aの内側の略中央に、深さH11が2〜5mmで、矩形状の凹状部の底面31bが形成されている。そして、凹状部の底面の面積(S1=W11×D11)と凹状部の平面視での最外部の面積(S2=W12×D12)との比(S1/S2)が、0.5〜0.9とされている。背面筐体31は、主要部肉厚T31が0.5〜0.8mmとされている。背面筐体31の内面には液晶表示部が収納されている。なお、32は前面筐体である。
本発明例の場合には平面視で一部分凸部のある矩形状の凸部31を有することから、図1に示す例の場合に比較して、背面筐体の剛性をさらに高くすることが出来る。
背面筐体31は、マグネシウム合金材からなるので、軽量で、強度が確保されている。また、凹状部31bを形成しているので、携帯する際にかかると思われる最大の力である、中央部付近に約400N程度の荷重を付加した場合でも、剛性が高いことから、従来の平面形状の筐体に比較して、撓み変形量は少ない。また、熱間鍛造を施すことで、品質の良好なものを工業的に量産することができる。
実施の形態の1つのノートパソコン用筐体を示し、(a)は全体斜視図、(b)は筐体のうちの背面筐体の一部の断面図である。 実施例1と実施例2、および比較例1と比較例2の荷重−撓み変形量の解析結果を示す図である。 変形例のノートパソコン用筐体を示し、(a)は全体斜視図、(b)は筐体のうちの背面筐体の一部の断面図である。 別の変形例のノートパソコン用筐体を示し、(a)は全体斜視図、(b)は筐体のうちの背面筐体の一部の断面図である。 変形例のノートパソコン用筐体を示し、(a)は全体斜視図、(b)は筐体のうちの背面筐体の一部の断面図である。 別の変形例のノートパソコン用筐体を示し、(a)は全体斜視図、(b)は筐体のうちの背面筐体の一部の断面図である。 変形例のノートパソコン用筐体を示し、(a)は全体斜視図、(b)は筐体のうちの背面筐体の一部の断面図である。 別の変形例のノートパソコン用筐体を示し、(a)は全体斜視図、(b)は筐体のうちの背面筐体の一部の断面図である。 特許文献1に開示されるノートパソコン用の筐体を示し、(a)はカバーを閉じた状態の斜視図、(b)はカバーの一部の断面図である。 従来のノートパソコン用の筐体を示し、(a)はカバーを閉じた状態の斜視図、(b)はカバーの一部の断面図である。
符号の説明
11、21、31、51、61:背面筐体(筐体)
11a、21a、31a:外郭部
11b、21b、31b:凹状部
12、22、32、52、62:前面筐体
13、23、33、43、53、63:本体
14、24、34、54、64:液晶表示装置
15、25、35、55、65:ディスプレイ部
51a:平面部
51b:隆起部(段差)
H11、H21、H31:深さ
H51:段差
D11、D12:奥行き
S1:凹状部の底面の面積
S2:外郭部の面積
T11、T21、T31、T51:主要部肉厚
W11、W12:幅

Claims (6)

  1. 略矩形状の平面部を有する箱体からなる電子機器用筐体であって、前記平面部の少なくとも一部に凹状部が形成されていることを特徴とする電子機器用筐体。
  2. 前記凹状部が平面視で略矩形状を有し、前記凹状部の底面の面積(S1)と凹状部の平面視で最外郭の面積(S2)との比(S1/S2)が、0.5〜0.9とされていることを特徴とする請求項1に記載の電子機器用筐体。
  3. 前記凹状部の平面部からの深さが、2〜5mmとされていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電子機器用筐体。
  4. 前記筐体は、軽金属材料から形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の電子機器用筐体。
  5. 前記筐体は、マグネシウム合金素材に塑性加工が施され、主要部肉厚が0.5〜0.8mmとされていることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載の電子機器用筐体。
  6. 前記筐体は、その内面に液晶表示装置を収納されることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れかに記載の電子機器用筐体。
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