JP2006293562A - 経営改革支援装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 効率的に経営改革を推し進めるための経営改革支援装置を提供する。
【解決手段】 経営改革を支援するための情報処理を行う装置であって、業務プロセスへの理解度を測定するための業務プロセス理解度テストの結果を取得し、取得した結果に基づき従業員の理解度を算出する理解度算出部7と、従業員が業務プロセスに従って業務を遂行したか否かを示す遂行情報を取得し、取得した遂行情報に基づき、業務が変革された度合いである変革度を算出する変革度算出部10と、変革度および理解度のそれぞれが、それぞれに対応する所定の条件を満たすか否かを判定する達成判定部12と、達成判定部12により変革度が所定の条件を満たさないと判定された場合、達成判定部12による、理解度が所定の条件を満たすか否かの判定結果に対応し、従業員に対する対策を決定する対策決定部13とを備える。
【選択図】 図2

Description

本発明は、経営改革を支援するための情報処理を行う経営改革支援装置に関する。
従来、企業等の組織において、組織内の各業務を改善するために業務プロセスを新たにし、それら各業務を改善することによって組織全体の経営改革が推し進められている。しかしながら、各業務がどれだけ改善されたかといった経営改革のためのデータは定量的に測定が困難である。そのため、経営改革の計画の立案、計画の進捗管理および計画との対比による各業務の変革度の測定は、経営コンサルタントや経営改革の担当者の判断にゆだねられていた。
そこで、業務が改善された度合いを示す値である改善値を定性的に算出する技術も開示されている(例えば、特許文献1)。
この技術によれば、「売り上げ15%アップ」などの目標値である目標値データと、その目標値を達成するための計画内容データと、それら目標値等に対する実績のデータである業務完了データとを、過去の改善実績のデータに基づく計算評価表と比較対照する。これにより各業務を担当する部門ごとの業務の改善値を算出する。また、改善値の上位の部門に商品を付与することを通知するメールを送信する。
特開2003−345973号公報
しかしながら、上記従来の構成では、効率よく経営改革を推し進めることはできなかった。
本発明は、上記課題を考慮し、効率的に経営改革を推し進めるための経営改革支援装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の経営改革支援装置は、経営改革を支援するための情報処理を行う装置であって、従業員に対して実施される、業務プロセスへの理解度を測定するための業務プロセス理解度テストの結果を取得するテスト結果取得手段と、前記結果に基づき、従業員の前記理解度を算出する理解度算出手段と、前記従業員が前記業務プロセスに従って業務を遂行したか否かを示す遂行情報を取得する遂行情報取得手段と、前記遂行情報に基づき、業務が変革された度合いである変革度を算出する変革度算出手段と、前記変革度および前記理解度のそれぞれが、それぞれに対応する所定の条件を満たすか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により前記変革度が所定の条件を満たさないと判定された場合、前記判定手段による、前記理解度が所定の条件を満たすか否かの判定結果に対応し、前記従業員に対する対策を決定する対策決定手段とを備える。
このように、本発明の経営改革支援装置は、従業員の業務プロセスへの理解度と、業務変革度とを算出することができる。更に、これら理解度および業務変革度に基づき従業員に対して実施すべき対策を決定することができる。つまり、単に、業務が変革されたか否かだけではなく、従業員の業務プロセスに対する理解度をも考慮した上で従業員に対して実施すべき対策を決定できる。このように、本発明の経営改革支援装置を用いることにより、従業員の業務プロセスに対する理解度を経営改革に利用することができ、効率的に経営改革を推し進めることができる。
上述の業務プロセスへの理解度と業務変革度とは、どのような業務形態においても存在する尺度である。つまり本発明の経営改革支援装置は、産業分野や企業規模を問わず利用することができ、経営改革の効率的な推進に役立てることができる。
また、本発明は、本発明の経営改革支援装置の特徴的な構成手段をステップとする経営改革支援方法として実現したり、それらのステップを含むプログラムとして実現することもできる。そのプログラムは、CD−ROM等の記録媒体や通信ネットワーク等の伝送媒体を介して流通させることもできる。
本発明により、効率的に経営改革を推し進めるための経営改革支援装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
まず、本発明の実施の形態の経営改革支援システムの構成を図1〜図10を用いて説明する。
図1は、経営改革支援システムのハードウェア構成の概観を示すハードウェア構成図である。経営改革支援システムは、企業等の経営改革を支援するためのシステムであり、企業内に設置されるシステムである。
図1に示すように、経営改革支援システムは、経営改革支援装置1と、ディスプレイ21と、入力装置20と、業務管理用端末30と、複数の従業員用端末40とを備える。経営改革支援装置1と、業務管理用端末30と、複数の従業員用端末40とは通信回線50によって互いに接続されている。
経営改革支援装置1は、経営改革を支援するための情報処理を行う装置である。ディスプレイ21は、経営改革支援装置1に接続されており、経営改革支援装置1が処理したデータ等を表示するための表示装置である。入力装置20は、経営改革支援装置1に接続されており、経営改革支援装置1に処理の指示等を入力するための装置である。また、入力装置20は、キーボード20aとマウス20bとから構成されている。
なお、入力装置20から経営改革支援装置1に指示の入力等を行うのは、経営改革支援システムの管理者(以下、単に「管理者」という。)である。
業務管理用端末30は、従業員が行う業務の管理を行う業務管理の担当者(以下、単に「担当者」という。)が使用する端末装置である。担当者は、業務管理用端末30から経営改革支援装置1に業務をチェックした結果を入力することができる。
従業員用端末40は、従業員が使用する端末であり、経営改革支援装置1との間で情報の送受信をすることができる。なお、各従業員は、プロジェクトチームに属しており、更に、プロジェクトチーム内において技術部門、企画部門等の責任部門に属している。プロジェクトチームとは商品開発等の所定の目的を有する従業員の集合体である。プロジェクトチームおよび責任部門については図6〜図9を用いて後述する。
また、業務管理用端末30および従業員用端末40は、情報を表示するためのディスプレイ、および、情報を入力するための入力装置を備えている。更に、経営改革支援装置1との間で情報のやり取りを行うためのブラウザソフトウェアおよび、電子メールを送受信するためのメールクライアントソフトウェアを備えている。
図2は、経営改革支援装置1の機能的な構成を示す機能ブロック図である。
経営改革支援装置1は、上述のように、経営改革を支援するための情報処理を行う装置であり、I/F部2と、メール生成部3と、従業員データ記憶部4と、質問項目記憶部5と、理解度データ記憶部6と、理解度算出部7と、プロジェクトデータ記憶部8と、業務データ記憶部9と、変革度算出部10と、計画データ記憶部11と、達成判定部12と、対策決定部13と、分布図生成部14と、差分算出部15と、修正計画生成部16とを備える。
I/F部2は、業務管理用端末30および従業員用端末40と情報のやり取りをするための処理部である。メール生成部3は、理解度算出部7等からの指示により電子メールを生成し送信する処理部である。
従業員データ記憶部4は、従業員の氏名など、従業員の属性を示すデータである従業員データを記憶するための記憶装置である。従業員データについては、図3を用いて後述する。
質問項目記憶部5は、業務プロセス理解度テストの質問および正解が記録されたデータである質問項目データを記憶するための記憶装置である。業務プロセス理解度テストは従業員の業務プロセスに対する理解度を測定するためのテストである。質問項目データについては、図4を用いて後述する。
理解度データ記憶部6は、業務プロセス理解度テストの解答である解答データと、解答データを集計した結果である理解度集計データとを記憶するための記憶装置である。解答データおよび理解度集計データについては、図5を用いて後述する。
理解度算出部7は、理解度データ記憶部6に記憶されている解答データを集計し、プロジェクトチーム内の各責任部門における業務プロセス理解度テストに合格した人数の割合である業務プロセス理解度を算出するための処理部である。集計結果および算出された業務プロセス理解度(以下、単に「理解度」ともいう。)は、上述の理解度集計データとして、理解度データ記憶部6に記憶される。
なお、理解度算出部7は、本発明の経営改革支援装置におけるテスト結果取得手段が有する理解度テストの結果を取得する機能、理解度算出手段が有する理解度を算出する機能、およびテスト送出手段が有する理解度テストを送出する機能を実現する処理部である。
プロジェクトデータ記憶部8は、プロジェクトチームの名前等が記録されたデータであるプロジェクトデータを記憶するための記憶装置である。プロジェクトデータについては、図6を用いて後述する。
業務データ記憶部9は、プロジェクトチームにおける責任部門ごとの業務を定義するデータである責任部門業務マスタと、業務が新たなプロセスに従って遂行されたか否かを示すデータである業務チェックリストとを記憶するための記憶装置である。責任部門業務マスタについては、図8を用いて後述する。業務チェックリストについては、図9を用いて後述する。
変革度算出部10は、業務管理用端末30から送信される遂行情報情に基づき、プロジェクトチームの責任部門ごとに、新たな業務プロセスに従って遂行された業務の割合を示す値である業務変革度を算出する処理部である。算出された業務変革度は、上記の業務チェックリストに記録される。上記の遂行情報とは各業務が新たな業務プロセスに従って遂行されたか否かについての情報である。
なお、変革度算出部10は、本発明の経営改革支援装置における遂行情報取得手段が有する遂行情報を取得する機能と、変革度算出手段が有する変革度を算出する機能とを実現する処理部である。
計画データ記憶部11は、本発明の経営改革支援装置における計画値記憶手段の一例であり、責任部門ごとの理解度および業務変革度の1年間の計画値が設定されたデータである計画データを記憶する記憶装置である。計画データは、図10を用いて後述する。
達成判定部12は、本発明の経営改革支援装置における判定手段の一例であり、プロジェクトチーム内の責任部門ごとに、業務プロセス理解度および業務変革度のそれぞれが、それらの計画値に達しているか否かを判定する処理部である。
対策決定部13は、本発明の経営改革支援装置における対策決定手段の一例であり、業務プロセス理解度、業務変革度およびそれらの計画値に基づき、プロジェクトチーム内の責任部門に対して実施される対策を決定する処理部である。
分布図生成部14は、本発明の経営改革支援装置における分布図生成手段の一例であり、プロジェクトチームごとに、業務プロセス理解度と業務変革度とを重ねた図である分布図を生成する処理部である。分布図については、図20を用いて後述する。
差分算出部15は、本発明の経営改革支援装置における差分算出手段の一例であり、プロジェクトチーム内の責任部門ごとに、業務プロセス理解度および業務変革度のそれぞれの、計画値との差分を算出する処理部である。
修正計画生成部16は、本発明の経営改革支援装置における修正手段の一例であり、差分算出部15により算出された差分に基づいて修正された計画値を生成する処理部である。
図3は、従業員データ記憶部4に記憶されている従業員データ4aのデータ構成の一例を示す図である。
従業員データ4aは、従業員の氏名や、その従業員が属しているプロジェクトチーム等を示すデータであり、図3に示すように、データ項目として、従業員番号と、氏名と、所属と、プロジェクトと、パスワードとを有する。
従業員番号は、従業員を識別するための識別子である。所属は、従業員が所属する部署を示す情報であり、役職は、従業員の役職を示す情報である。プロジェクトは従業員が所属するプロジェクトチームを示す情報であり、コードと部門とから構成される。コードはプロジェクトチームを識別するための識別子であるプロジェクトコードを指し、部門は、プロジェクトチーム内で所属する責任部門を示す番号(以下、「部門番号」という。)である。
パスワードは、各従業員に付与された文字列であり、業務プロセス理解度テストを受ける際に使用される。
図4は、質問項目記憶部5に記憶されている質問項目データ5aのデータ構成の一例を示す図である。
質問項目データ5aは、業務プロセス理解度テストの質問、選択肢および正解が記録されたデータであり、図4に示すように、データ項目として、質問番号と、質問文と、選択肢と、正解とを有する。質問番号によって質問文は特定され、更に、その質問文に対応する選択肢および正解が特定される。
なお、質問の内容は、業務における新たなルールや手順など、新たな業務プロセスに関する内容である。つまり、業務プロセス理解度テストは、従業員が新たな業務プロセスをどれほど理解しているのかを測るためのものであり、かつ、従業員に対して新たな業務プロセスを理解させるための教育という意味も持つ。
図5は、理解度データ記憶部6に記憶されている解答データ6aおよび理解度集計データ6bの、それぞれのデータ構成の一例を示す図である。
なお、図5に示す解答データ6aおよび理解度集計データ6bは、業務プロセス理解度テストが実施され、結果が集計された後のデータ構成の一例を示している。業務プロセス理解度テストの実施および結果の集計については、経営改革支援装置1の動作の説明の中で後述する。
解答データ6aは、各従業員の業務プロセス理解度テストの解答であり、図5に示すように、データ項目として従業員番号と、理解度テスト結果と正答数と合否とを有する。
従業員番号は、上述の従業員データ4aに記録されている従業員番号と共通のものである。本実施の形態においては、業務プロセス理解度テストは全20問であり、理解度テスト結果は、全20問の質問項目において、正解した質問項目と不正解であった質問項目とを示す情報である。
また、図中において“○”は正解であったことを示し、“×”は不正解であったことを示す。正答数は、全20問の中で正解した数を示す値である。合否は、業務プロセス理解度テストの合否を示す情報であり、本実施の形態においては20問の60%である12問以上の正答数であれば“合格”であり、それ以下の正答数であれば“不合格”となる。なお、正解、不正解の判定は、上述の質問項目データ5aに基づいて理解度算出部7が行う。
理解度集計データ6bは、解答データ6aを集計した結果を示すデータであり、図5に示すように、データ項目として、プロジェクトコードと成績とを有する。
なお、データ項目の成績の中にある部門は、プロジェクトチーム内の部門番号である。また、理解度は、以下の(式1)により算出される。
理解度=(責任部門内の業務プロセス理解度テストの合格者数/その責任部門のメンバーの人数)×100 (式1)
なお、小数点以下は四捨五入される。また、以下、理解度を「α」とも表現し、その単位は“ポイント”とする。
つまり、理解度集計データ6bは、プロジェクトチーム内の責任部門ごとに、業務プロセス理解度テストの成績を集計したものである。理解度集計データ6bに記録されている値は、解答データ6aに記録されている情報と、上述の従業員データ4aとに基づき、理解度算出部7が算出する値である。
図6は、プロジェクトデータ記憶部8に記憶されているプロジェクトデータ8aのデータ構成の一例を示す図である。
プロジェクトデータ8aは、プロジェクトチームの名前等が記録されたデータであり、図6に示すように、データ項目としてプロジェクトコードと、プロジェクトチーム名と、部門メンバーとを有する。プロジェクトコードは上述のようにプロジェクトチームを識別するための識別子であり、プロジェクトチーム名はプロジェクトチームに付与された名称である。
部門メンバーには、部門番号と責任部門の名称とが記録されている。これらの部門番号と責任部門の名称とは、図8を用いて後述する責任部門業務マスタに記録されているものであり、プロジェクトデータ8aにおいて、部門番号が記録されると、責任部門業務マスタから、対応する責任部門の名称が読み出され、プロジェクトデータ8aに記録される。また、プロジェクトコードと部門番号とが記録されると、従業員データ4aから、そのプロジェクトコードと部門番号とに対応する従業員コードが読み出され、プロジェクトデータ8aに記録される。更に、責任部門ごとのメンバーの人数が集計され、従業員コードの下に記録される。これら情報の読み出し、およびメンバーの人数の集計は、変革度算出部10が行う。
上述のように、各プロジェクトチームには、“技術”や“企画”といった責任部門が存在しており、各責任部門は、プロジェクトチーム内で行うべき業務が規定されている。なお、プロジェクトチームおよび責任部門のそれぞれは、本発明の経営改革支援装置が処理の単位として用いるグループの一例である。
図7は、プロジェクトチームにおける責任部門ごとの業務分担の一例を示す図である。
図7は、商品開発チームというプロジェクトチームにおける業務分担を示す図であり、例えば、技術部門は、“新規部品候補リスト作成”と、“設計レビュー”と、“計画確認会議”という業務を行う必要があることを示している。なお、一連の業務は、3ヶ月の間に行われるものと想定する。この3ヶ月を一つの単位としクォータ(Q)という。クォータは毎年4月にスタートする。例えば、2005年第1Qとは、2005年4月〜2005年6月のことを指す。
図7の業務分担の一例を示す図によって特定される各責任部門の業務を、リスト形式で記録したものが、責任部門業務マスタである。
図8は、業務データ記憶部9に記憶されている、責任部門業務マスタ9aのデータ構成の一例を示す図である。
責任部門業務マスタ9aは、プロジェクトチーム内の責任部門ごとの業務を定義するデータであり、図8に示すように、データ項目として、部門番号と、部門名と、業務リストとを有する。
図中の“○”が記された業務が、その責任部門が行うべき業務であり、例えば、技術部門は、図7に示したように、“新規部品候補リスト作成”と、“設計レビュー”と、“計画確認会議”という業務を行う必要があることを示している。
なお、業務リスト内に存在する“新規部品候補リスト作成”等の業務項目は、追加、削除等の編集が可能であり、また、責任部門が削減された場合、責任部門業務マスタ9aからその責任部門を削除することが可能であり、責任部門が新規に設置された場合には、責任部門業務マスタ9aに新たな責任部門として追加することが可能である。
図9は、上述の責任部門業務マスタ9aと同じく業務データ記憶部9に記憶されている、業務チェックリスト9bのデータ構成の一例を示す図である。
業務チェックリスト9bは、各業務が新たなプロセスに従って遂行されたか否かを示す情報である。図9に示す業務チェックリスト9bは、プロジェクトコードがP101である第1商品開発チームが、2005年の第1Qに各業務を新たなプロセスに従って遂行したか否かを示す情報を例示している。
図9に示すように、業務チェックリスト9bは、データ項目として、部門番号と、部門名と、“新規部品候補リスト作成”等の業務項目と、業務変革度とを有する。
業務項目は、上述の責任部門業務マスタ9aに記録されている業務である。また、図中の“○”は、その業務が新たなプロセスに従って遂行されたことを示し、“×”は、その業務が新たなプロセスに従って遂行されなかったことを示す。また、業務変革度は、以下の(式2)により算出される。
業務変革度=(責任部門が新たなプロセスに従って遂行した業務の数/その責任部門が行うべき業務の数)×100 (式2)
なお、小数点以下は四捨五入される。また、以下、業務変革度を「β」とも表現し、その単位は“ポイント”とする。この業務変革度の算出は、変革度算出部10が行う。
図10は、計画データ記憶部11に記憶されている計画データ11aのデータ構成の一例を示す図である。
計画データ11aは、責任部門ごとの業務プロセス理解度および業務変革度の1年間の計画値が記録されたデータであり、データ項目として部門番号と、部門名と、計画値とを有する。計画値の単位は“ポイント”である。
図10に示すように、業務プロセス理解度および業務変革度のクォータごとの計画値が責任部門ごとに記録されている。つまり、1年間という所定の期間の3ヶ月ごとのタイミングにおける業務プロセス理解度および業務変革度の計画値が記録されている。
この計画データ11aに記録されている値に基づき、達成判定部12が、各プロジェクトチームの各責任部門ごとに、業務プロセス理解度および業務変革度が計画値に達しているか否かの判定を行う。つまり、本実施の形態の経営改革支援システムは、クォータごとの業務プロセス理解度および業務変革度の計画値を有し、その単位に合わせ、クォータごとに業務プロセス理解度および業務変革度が集計され、その集計された値と計画値との比較が行われる。
次に、本発明の実施の形態における経営改革支援装置1の動作を図11〜図23を用いて説明する。
図11は、本発明の実施の形態における経営改革支援装置1の動作の流れの概要を示すフロー図である。各動作の詳細については後述する。
なお、上述のように、プロジェクトチームにおける一連の業務は1クォータ(3ヶ月)単位で行われ、図11に示すフロー図においても、開始から終了までは1クォータ内である。
経営改革支援装置1は、従業員の業務プロセスに対する理解度を測定する(S100)。具体的には、業務プロセス理解度テストを実施し、各従業員のテスト結果をプロジェクトチームの責任部門ごとに集計し理解度を算出する。集計結果および算出された業務プロセス理解度は理解度データ記憶部6に理解度集計データ6bとして記憶する(図5参照)。業務プロセス理解度テストの実施および結果の集計は、クォータの初旬に行われる。また、以下の動作は、同クォータ内に順次行われる。
経営改革支援装置1は、従業員の業務変革度を測定する(S200)。具体的には、担当者が各プロジェクトチームの各責任部門の業務をチェックした結果を、業務管理用端末30から経営改革支援装置1に送信する。その送信された情報に基づき、プロジェクトチームの責任部門単位ごとに、新たなプロセスで行われた業務の割合を算出する。この算出された値が、各責任部門の業務変革度となる。
業務変革度の算出の後、経営改革支援装置1は、プロジェクトチームの責任部門ごとに、対策を実施すべきか否か判定する。判定の結果に応じ、再テスト等の対策を実行する(S300)。
更に、計画データ11a(図10参照)に記録されている計画値と、算出された理解度および業務変革度との差分から、必要に応じ、計画データ11aの修正を行う。
上記の動作の順に従い、以下に、各動作の詳細を説明する。
図12は、経営改革支援装置1が理解度の測定を行う際の動作の流れを示すフロー図である。図12と、メール文章の例および従業員用端末40に表示される画面例である図13〜図15を用い、業務プロセス理解度テストの実施から理解度の算出までの経営改革支援装置1の動作の流れを説明する。なお、動作の開始は、2005年の第1クォータの初旬、つまり、2005年の4月初旬であると想定する。
経営改革支援装置1は、従業員に対して、業務プロセス理解度テストの実施についての案内を通知する(S101)。具体的には、メール生成部3が、図13に示す通知メールを生成し、各従業員あてに送信する。
図13は、経営改革支援装置1から従業員用端末40へ送信される通知メール60の一例を示す図である。
図13に示す通知メール60は、経営改革支援装置1から、従業員番号E0204の守口次郎氏宛に送信された通知メールであることを示している。この通知メール60は、守口次郎氏が使用する従業員用端末40に表示される。図13に示すように、通知メール60には、業務プロセス理解度テストを受けるべき期間が記載され、また、業務プロセス理解度テストを受けるためのURL61が記載されている。
このURL61がクリックされると、経営改革支援装置1の理解度算出部7がそのクリックを受け付ける。更に、業務プロセス理解度テストを受けるためのログイン画面を、そのクリックが行われた従業員用端末40に送信する。なお、通知メールは、各クォータ初旬の所定の時期に送信される。
図14は、従業員用端末40に表示される、業務プロセス理解度テストを受けるためのログイン画面の一例を示す図である。
図14に示すように、ログイン画面70には、従業員番号入力欄71と、パスワード入力欄72とが表示される。これら2つの入力欄に従業員番号とパスワードが入力され、送信ボタン73がクリックされると、理解度算出部7は、入力された従業員番号とパスワードとを受け付け、従業員データ記憶部4に記憶されている従業員データ4aを参照する。これにより、入力した従業員の正当性を確認し、業務プロセス理解度テストを受ける従業員の従業員番号を認識する。
以上の動作により、経営改革支援装置1の理解度算出部7は、従業員のログインを受け付ける。更に、ログインした従業員の従業員番号を変数Yとして保持する(S102)。
また、全20問中、何問目であるかを示す変数である変数Xを1とし、正答数をカウントするための変数である正答数を0とする初期化を行う(S103)。なお、これら変数は、理解度算出部7が備える一時記憶領域に保持される。
上記初期化の後、理解度算出部7は、従業員が業務プロセス理解度テストの解答を入力するための解答画面を従業員用端末40に送信する(S104)。従業員用端末40は解答画面を受信しその解答画面を表示する。
図15は、従業員用端末40に表示される業務プロセス理解度テストの解答画面の一例を示す図である。図15に示すように、解答画面80は、質問文表示欄81と、3つの選択肢の中から答えを選択させるためのラジオボタン82とが表示される。質問文表示欄81には、第1問として質問番号がQ0001である質問文(図4参照)が、質問項目記憶部5に記憶されている質問項目データ5aから読み出され、表示されている。
なお、本実施の形態において業務プロセス理解度テストの質問は、質問番号の順に出題される。例えば第10問は質問番号Q0010の質問である。
解答画面80においていずれかのラジオボタン82がクリックされ、送信ボタン83がクリックされると、クリックされたラジオボタンに対応する選択肢の番号が解答として経営改革支援装置1に送信される。
経営改革支援装置1の理解度算出部7は、送信された解答を受け付ける(S105)。理解度算出部7は、受け付けた解答と質問項目記憶部5に記憶されている質問項目データ5aとを比較対照することによりその解答が正解であるか否かを判定する(S106)。また、理解度データ記憶部6に記憶されている解答データ6aに新たに変数Y,つまり、従業員番号E0202のレコードを追加する。
現在、変数Xは1、つまり1問目であり、受け付けた解答とQ0001の正解とが一致している場合(S106でYes)、解答データ6aの従業員番号YのレコードのX問目の欄に“○”を記録する。本例では従業員番号E0202のレコードの1問目の欄に更に“○”が記録される。また、初期化(S103)により0になっている、変数である正答数に1を加える(S107)。
上記動作の流れにより、第1問の正解、不正解の判定および結果の記録は終了し、変数Xである1に1を加える(S108)。変数Xに1が加えられた後、理解度算出部7は、次の質問を送信するか否かの判断を行う。つまり、業務プロセス理解度テストは全20問であり、変数Xが21に達したか否かで、次の質問を送信するか否かの判断を行う(S109)。
Xは現在2であり、次の質問を送信すると判定し(S109でNo)、第2問の質問文の送信(S104)に戻る。
なお、上記の正解、不正解の判定(S106)において、不正解であると判定された場合(S106でNo)、解答データ6aの従業員番号E0202のレコードの1問目の欄に“×”が記録される(S110)。
上記動作を、変数Xが21になった後、つまり、20問の送信および正解、不正解の記録を終えた後、次の質問を送信しないと判定されるまで(S109でYes)繰り返し、保持されている変数である正答数を解答データ6aに記録する。また、理解度算出部7は、正答数が合格の基準以上であるか否かを判定することにより、合否を判定し(S111)、その合否を解答データ6aに記録する。本実施の形態においては、合格の基準は12問であり、正答数が12問以上であれば合格であり、12問未満であれば不合格である。以上の動作により業務プロセス理解度テストは終了する。
経営改革支援装置1が、上記動作を各従業員に対して行うことで、理解度データ記憶部6に記憶されている解答データ6aが作成される(図5参照)。
理解度算出部7は、業務プロセス理解度テストを各従業員に対して実施した後、上記解答データ6aと、従業員データ記憶部4に記憶されている従業員データ4aとに基づき、各従業員の合否を、プロジェクトチームの責任部門ごとに集計し、プロジェクトチームの責任部門ごとに理解度を算出する(S112)。例えば、図5に示すように、プロジェクトコードP101の部門番号01の責任部門は、メンバー人数が8人であり、合格人数が5人である。よって、上述の(式1)により、理解度は63ポイントとなる。
上述のように、経営改革支援装置1は、各従業員に対し、業務プロセス理解度テストを実施し、各従業員の業務プロセス理解度テストの合否により、プロジェクトチームの責任部門ごとに理解度を算出する。
業務プロセス理解度テストの実施後、各従業員は、所属するプロジェクトチームの責任部門において業務を行う(図7、図8参照)。各業務は、新たな業務プロセスに従って遂行されたか否かについて担当者によりチェックされる。担当者はチェックした結果を経営改革支援装置1へ送信する。経営改革支援装置1は送信された情報に基づき、業務変革度の算出を行う。
図16は、経営改革支援装置1が業務変革度の測定を行う際の動作の流れを示すフロー図である。図16と、業務管理用端末30に表示される画面例である図17、図18を用い、担当者のチェック結果の入力から業務変革度の算出までの経営改革支援装置1の動作の流れを説明する。
担当者は、業務管理用端末30から経営改革支援装置1にログインする。経営改革支援装置1はそのログインを受け付ける(S201)。なお、ログインは、図14を用いて説明した従業員が経営改革支援装置1にログインする際と同様に、所定のパスワード等を経営改革支援装置1に送信することにより行われる。
ログイン後、担当者は、チェック結果を入力する対象となるプロジェクトチームのプロジェクトコードを入力する。経営改革支援装置1は入力されたプロジェクトコードを受け付ける(S202)。
経営改革支援装置1はプロジェクトコードを受け付けた後、図17に示す業務選択画面を業務管理用端末30へ送信する。送信された業務選択画面は業務管理用端末30に表示される(S203)。
図17は、業務管理用端末30に表示される業務選択画面の一例を示す図である。業務選択画面は、どの業務のチェック結果を入力するのかを担当者が選択するための画面である。また、業務選択画面は、変革度算出部10によって生成され送信される。
図17に示すように、業務選択画面120には、プロジェクトコード表示欄121と、業務を選択するためのラジオボタン122とが表示される。プロジェクトコード表示欄121には“P101”と表示され、その下には、“第1商品開発チーム”と表示されている。
つまり、図17に示す業務選択画面120は、プロジェクトコードがP101である第1商品開発チームの各責任部門が行うべき業務が選択肢として表示されている例を示している。
担当者により、チェック結果を入力する業務に対応するラジオボタン122がクリックされ、“次へ”と表示されているボタン123がクリックされると、変革度算出部10は、クリックされたラジオボタンに対応する業務が選択されたことを受け付ける(S204)。
変革度算出部10は、選択された業務のチェック結果の入力を受け付けるためのチェック結果入力画面を生成し、業務管理用端末30に送信する(S205)。
図18は、業務管理用端末30に表示されるチェック結果入力画面の一例を示す図である。また、図18に示すチェック結果入力画面130は、上述の業務選択画面120において担当者により“新規部品候補リスト作成”が選択された場合の一例を示している。
図18に示すように、チェック結果入力画面130には、業務が新プロセスに従い遂行されたか否かを選択するためのラジオボタン131が表示される。
なお、図8の責任部門業務マスタ9aに示すように、“新規部品候補リスト作成”は技術部門のみが行う業務であるため、技術部門についてのみ選択できるようになっている。例えば、担当者に選択された業務が“計画確認会議”である場合は、全ての責任部門について、“計画確認会議”が新プロセスに従い遂行されたか否かを選択できるようにラジオボタンが表示される。
このチェック結果入力画面130において、“はい”または“いいえ”に対応するラジオボタンがクリックされ、送信ボタン132がクリックされると、変革度算出部10は、チェック結果である “はい”または“いいえ”を受け付ける(S206)。
変革度算出部10は、受け付けたチェック結果を、業務データ記憶部9に記憶されている業務チェックリスト9bに記録する。たとえば、図9の業務チェックリスト9bに示すように、“はい”であれば“○”を、いいえであれば“×”を記録する。更に、変革度算出部10は、責任部門ごとに業務変革度を算出する(S207)。例えば、図9の業務チェックリスト9bに示すように部門番号02の技術部門は、行うべき業務数が3であり、“○”である業務数が2である。つまり、3つの業務のうち、2つの業務を新たな業務プロセスに従って遂行したことを示している。これらの数値に基づき、上述の(式2)により、業務変革度は67ポイントとなる。
上記の業務変革度の算出が、あるプロジェクトチームの各責任部門について終了すると、経営改革支援装置1は、それまでに算出されている理解度と業務変革度とを用い、各責任部門に対して対策を行うか否かを判断し、対策を行うと判断した責任部門に対して対策を実行する。
図19は、経営改革支援装置1が、責任部門に対して対策を実行する際の動作の流れを示すフロー図である。図19と、従業員用端末40に表示される理解度および業務変革度の分布図の一例である図20とを用い、経営改革支援装置1が責任部門に対して対策を行うか否かを判断し、対策を実行する際の動作を説明する。
経営改革支援装置1の達成判定部12は、変革度算出部10を介し、業務データ記憶部9に記憶されている業務チェックリスト9bを読み出す。更に、計画データ記憶部11に記憶されている計画データ11aを読み出す。
読み出した、業務チェックリスト9bに記録されている業務変革度と計画データ11aとを比較対照し、各責任部門の業務変革度(β)が計画値に達しているか否かを判断する(S301)。
例えば、図9の業務チェックリスト9bに示すように、プロジェクトコード“P101”のプロジェクトチームの技術部門は、業務変革度が67ポイントである。また、図10の計画データ11aに示すように、技術部門の業務変革度の1Qの計画値は30ポイントである。
よって、業務変革度は計画値に達しており(S301でNo)、この技術部門に対する対策は実行されない。
また、例えば、図9の業務チェックリスト9bに示すように、プロジェクトコード“P101”のプロジェクトチームの企画部門は、業務変革度が0ポイントである。また、図10の計画データ11aに示すように、企画部門の業務変革度の1Qの計画値は50ポイントである。
よって、業務変革度は計画値に達しておらず(S301でYes)、達成判定部12によって理解度が計画値に達しているか否かの判定(S302)が行われる。図5の理解度集計データ6bに示すように、プロジェクトコード“P101”のプロジェクトチームの企画部門(部門番号03)は、理解度が25ポイントである。また、図10の計画データ11aに示すように、企画部門の業務変革度の1Qの計画値は50ポイントである。
よって、理解度は計画値に達しておらず(S302でYes)、その情報は対策決定部13に送られる。対策決定部13は、業務変革度が計画値に達しておらず、かつ、理解度が計画値に達していない企画部門に対して実施する対策を決定する。
このように、業務変革度が計画値に達せず、理解度も計画値に達していない場合、新たな業務プロセスへの理解度が一定水準に達していないため、その業務プロセスに従って遂行した業務の割合が少なく、結果として業務変革度が計画値に達しなかったと考えられる。
つまり、理解度の低さを補うために再教育を行い、理解度を向上させることで業務変革度を向上させることが可能である。
そこで、対策決定部13は、上述のように業務変革度が計画値に達せず、理解度も計画値に達していない責任部門に対して、再教育の必要性を認識させるために、その責任部門の属するプロジェクトチームの各責任部門の理解度および業務変革度を視覚的に捕らえることのできる分布図を提示した上で再テストを実施することを決定する。
上記決定を示す情報は、達成判定部12を介し、分布図生成部14および理解度算出部7へ送信される。
図20は、分布図生成部14が生成し、従業員用端末40に送信される分布図の一例を示す図である。
図20に示す分布図において、棒グラフは、各従業員の業務プロセス理解度テストの結果を表す。縦軸の100ポイントが20問中20問正解した場合に対応する。上述のように、業務プロセス理解度テストの合格基準は、20問の60%に相当する12問に正解することである。よって図中の理解度テスト合格ラインと記された横軸方向の点線は、縦軸において60ポイントに相当する地点に引かれている。
つまり、横軸方向の点線を下回る棒グラフは、業務プロセス理解度テストに不合格であった従業員に対応し、図中では斜線が引かれている。図20に示すように、企画部門は4人中3人が不合格であったことがわかる。
また、図20に示す分布図において、横軸に平行な直線と、縦軸に平行な直線とからなる折れ線グラフは、各責任部門の業務変革度を示している。図20に示すように、企画部門は業務変革度が0ポイントである。また、理解度および業務変革度の数値がそれぞれの部門の上部に明示されており、企画部門には、“α=25P”および“β=0P”と表示されている。なお、理解度および業務変革度の数値を明示する表示に引かれた下線は、計画値を下回っていることを示す。
図20に示す分布図のように、視覚的に理解度および業務変革度を提示することにより、業務変革度が計画値に達せず、理解度も計画値に達していない責任部門に対して、自らの責任部門の理解度および業務変革度の絶対的な値、および他の責任部門との比較における相対的な値を認識させ易くすることができる。
なお、分布図は、上述の通知メールと同様の電子メールを従業員用端末40に送信することにより従業員用端末40に表示される。つまり、電子メールに分布図を表示させるためのURLを記載しておく。従業員によりそのURLがクリックされることにより、経営改革支援装置1から分布図が出力され(S303)、従業員用端末40に表示される。
上記分布図の提示が行われた後、再テストが実行される(S304)。再テストとは、クォータの初旬に行われた業務プロセス理解度テストを再度実施することであり、理解度算出部7が、対策決定部13の決定を受け、上述のように通知メールをメール生成部3から従業員用端末40に送信させることにより行われる。
ここで、図20の分布図において、品質部門は、“α=67P”および“β=50P”である、つまり、理解度が67ポイントであり、業務変革度が50ポイントである。また、図10の計画データ11aに示すように、品質部門の計画値は、理解度が50ポイントであり、業務変革度が60ポイントである。
つまり、品質部門は、業務変革度は計画値に達していないが(S301でYes)、理解度は計画値に達している(S302でNo)。この場合、対策決定部13は、品質部門に新たな業務プロセスを周知徹底させるための対策を決定する。対策決定部13の決定に従い、品質部門が新たな業務プロセスに従って遂行しなかった業務が抽出され(S305)、品質部門のメンバーに対して通知される(S306)。
具体的には、達成判定部12が、読み出した業務チェックリスト9bから品質部門の“×”が記された業務である“新規部品承認”を抽出する。更にその“新規部品承認”という語句を含む質問文とその質問文に対応する正解とを、理解度算出部7を介して、質問項目記憶部5から読み出す。その読み出した質問文と解答とを含む電子メールがメール生成部3によって生成され、品質部門の各従業員宛に送信される。
このように、業務変革度は計画値に達していないが、理解度は計画値に達している場合、効率的に経営改革を推し進めるために、再テスト等の従業員に負担を掛ける対策ではなく、新たな業務プロセスに関する情報の通知という形で従業員の教育を行う。
なお、業務変革度が計画値に達している場合(S301でNo)、理解度が計画値に達していてもいなくても、その責任部門に対する対策は実行されない。
つまり、業務変革度が計画値に達している場合、理解度が計画値に達していなくても、経営改革を推し進める上で問題はなく、効率的に経営改革を推し進めるため、再テスト等の対策は実行されない。
なお、上述の再テスト等の対策事項は、対策決定部13が備える所定の記憶領域に記憶されている。
各責任部門が計画値を達成したか否かについての情報、および、実施された対策についての情報は各責任部門のリーダである従業員に電子メールで報告される(S307)。
上述のように、経営改革支援装置1は、理解度および業務変革度という2つの指標により、効率的に経営改革が推し進められるように、各責任部門の従業員に対して有効な対策を実行する。
また、経営改革支援装置1は、算出された理解度および業務変革度に基づき、理解度および業務変革度の次のクォータ以降の計画値の修正を行う。
図21は、理解度の計画値の修正が行われる際の経営改革支援装置1の動作の流れを示すフロー図である。
達成判定部12において、理解度が計画値に達していないと判定された場合(S401Yes)、達成判定部12は、その理解度と、その理解度が計画値に達していない旨の情報と、現在がどのクォータであるかの情報とを分布図生成部14を介し、差分算出部15に送信する。
差分算出部15は、現在が、第1Qまたは第2Qであれば(S402でYes)、受信した計画値から理解度を差し引き、差分(Δα)を算出する(S403)。差分算出部15は算出したΔαを修正計画生成部16に送信する。
修正計画生成部16は、受信したΔαを用い、(式3)により第nクォータの新たな計画値(T´n)を算出する(S404)。
T´n=Tn−(1/n−1)Δα (n=2、3)(式3)
なお、(式3)において、Tnは第nクォータの現時点での計画値である。つまり、現在が第1Qである場合、第2Qの理解度の計画値は、T2−Δαとなり、第3Qの理解度の計画値は、T3−(1/2)Δαとなる。
修正計画生成部16は、計画データ記憶部11に記憶されている計画データ11aの該当する既存の計画値を算出したT´nに修正する(S405)。
上記の計画の修正について、図22および図23を用い、具体例をもって説明する。
図22は、第1Qにおいて第2Qおよび第3Qの計画値を変更した場合の計画値の折れ線グラフの一例を示す図である。
図22に示す折れ線グラフは、図10に示す計画データ11aにおける企画部門の業務プロセス理解度の計画値をプロットしたものである。また、図22において、実線の折れ線は当初の計画値の変化を示し、点線の折れ線は修正後の計画値の変化を示している。
図22に示すように、第1Qの計画値は50ポイント、第2Qの計画値は75ポイント、第3Qの計画値は90ポイントである。このような状況において、第1Qの実績が25ポイントであると想定すると第1QにおけるΔαは25ポイントである。この場合、(式3)より、第2Qの計画値は75ポイント−25ポイント=50ポイントとなり、第3Qの計画値は90ポイント−(1/2)×25ポイント=78ポイントとなる。なお、小数点以下は四捨五入している。
このように、第1Qに理解度が計画値を下回った場合、第2Qの計画値は、その差分をそのまま差し引いた値となる、また、第3Qの計画値は、第1Qにおける差分の半分を差し引いた値となる。つまり、図22に示すように、次第に当初の計画値に近くなるように、計画を修正する。こうすることで、計画値を修正された責任部門は、無理なく計画値を達成し、最終的に第4Qの計画値を達成し易くなる。
なお、企画部門が、第2Qにおいて、この修正された計画値である50ポイントに達しなかった場合、(式3)により第3Qの新たな計画値を算出する。
図23は、第2Qにおいて第3Qの計画値を変更した場合の計画値の折れ線グラフの一例を示す図である。
図23に示すように、第2Qの計画値は50ポイントであり、第3Qの計画値は78ポイントである。このような状況において、第2Qの実績が40ポイントであると想定すると第2QにおけるΔαは10ポイントである。この場合、(式3)より、第3Qの計画値は78ポイント−(1/2)×10ポイント=73ポイントとなる。
この第2Qにおける第3Qの計画値の修正は、第1Qに修正が行われていてもいなくても行われる。この修正により、第1Qにおける修正と同様に、第4Qの計画値を達成し易くさせることができる。
なお、図21〜23を用い、理解度の計画値を修正する場合について説明したが、業務変革度の計画値を修正する場合、差分算出部15および修正計画生成部16が扱う数値が理解度から業務変革度に換わるだけであり、上述の各構成部の処理の動作および(式3)により業務変革度の計画値が修正される。
上述のように、本発明の実施の形態における経営改革支援装置1は、従業員の新たな業務プロセスに対する理解度を、業務プロセス理解度テストの結果から算出することができる。また、業務が新たな業務プロセスで行われたか否かの情報に基づき、業務が変革した度合いを示す業務変革度を算出することができる。更に、これら理解度および業務変革度に基づき従業員に対して実施すべき対策を決定することができる。
つまり、単に、業務が変革されたか否かだけではなく、従業員の業務プロセスに対する理解度をも考慮した上で従業員に対して実施すべき対策を決定できる。これにより、効率的に経営改革を推し進めることができる。例えば、ある業務についての業務変革度が計画値に達しておらず、かつ、その業務を遂行すべき従業員の理解度が計画値に達していない場合、その従業員に対して業務プロセス理解度テストを再度実施することを決定する。これにより、その従業員を教育することができ、その業務についての業務変革度を向上させることができる。業務変革度を向上させることは、即ち経営改革を推し進めることである。
上述の業務プロセスへの理解度と業務変革度とは、どのような業務形態においても存在する尺度である。つまり本発明の実施の形態における経営改革支援装置1は、産業分野や企業規模を問わず利用することができ、経営改革の効率的な推進に役立てることができる。
なお、本実施の形態において、理解度算出部7は業務プロセス理解度テストを送出する機能を備えるとしたが、理解度算出部7は業務プロセス理解度テストを送出する機能を備えていなくてもよい。
この場合、例えば、各従業員の業務プロセス理解度テストの正解数や質問項目ごとの正解・不正解などのテスト結果を取得し、理解度を算出すればよい。また、テストの解答のみを取得し、理解度算出部7が採点し、理解度を算出してもよい。つまり、理解度算出部7は、少なくともテストの結果を取得し、その結果に基づき理解度を算出する機能を備えていればよい。こうすることで、経営改革支援装置1の構成を簡易なものとすることができる。
また、本実施の形態において、再テスト等の対策は、プロジェクトチームの責任部門の全員を対象に実施するとした。しかしながら、従業員ごとに対策を実施してもよい。
例えば、理解度が計画値に達しなかった責任部門において、業務プロセス理解度テストが不合格であった従業員に対してのみ再テストを実施してもよい。また、例えば、ある責任部門において、業務プロセス理解度テストの平均正解数が20問中5問以下であるなど、極めて成績が悪い場合にのみ全員を対象に再テストを実施し、それ以外は個別の従業員を対象に再テストを実施するとしてもよい。こうすることで、従業員に対する教育がより細やかに行えることとなる。
また、対策決定部13は、分布図の提示および再テストの実施、または、遂行しなかった業務の抽出および通知を、業務変革度が計画値に達しなかった責任部門に対して実施すべき対策として決定するとした。しかしながら、対策決定部13は、これら以外の対策を決定してもよく、内容、量または質を変更した対策を決定してもよい。また、対策の対象となる責任部門やプロジェクトチームごとに異なる対策を決定してもよい。更に、業務変革度または理解度のそれぞれの計画値との差分の大きさに応じて、対策を決定してもよい。
例えば、業務変革度が計画値に達しなかった責任部門の理解度が、計画値より50ポイント以上下回った場合、業務プロセス理解度テストの質問数を倍にしてもよい。
このように、対策の内容等を変更する場合、再テスト等の対策事項が記憶されている対策決定部13内の所定の記憶領域を、変更したい内容等に書き換えればよい。
こうすることで、従業員の教育または、業務プロセスの周知徹底のための対策を、プロジェクトチームや責任部門ごとの事情に合わせて決定することができる。
また、理解度算出部7および変革度算出部10は、プロジェクトチームの責任部門ごとに理解度および業務変革度を算出するとした。しかしながら、理解度および業務変革度は、プロジェクトチームの責任部門ごとに算出しなくてもよい。
例えば、従業員ごとに行うべき業務が特定できる場合、理解度および業務変革度を従業員単位で算出してもよい。この場合、例えば、業務プロセス理解度テストの質問数における正解数の割合を理解度とすればよい。例えば、全20問中、正解数が14である場合、理解度を70ポイントとすればよい。また、この場合、従業員が行うべき業務の中で、新たな業務プロセスに従って遂行された業務の割合を特定し、その割合によりその従業員の業務変革度を決定すればよい。
また、このように、従業員ごとに理解度および業務変革度を算出する場合、再テスト等の対策は、従業員ごとに行えばよい。
つまり、業務プロセス理解度テストの結果に基づく理解度と、業務が新たな業務プロセスで行われたか否かの情報に基づく業務変革度とが関連付けられるように、理解度と業務変革度とを算出する単位が決定されればよい。また、理解度と業務変革度とに基づく対策は、決定された単位ごとに行えばよい。それらこうすることで、例えば、様々な業務形態の企業の経営改革に経営改革支援装置1を役立てることができる。
同様に、責任部門より大きな集合であるプロジェクトチームや事業部などの単位で理解度と業務変革度とを算出し、その単位ごとに対策を実施してもよい。
また、本実施の形態において、経営改革支援装置1は、1年を一つの単位とし、四半期(クォータ)ごとに、理解度の測定から計画値の修正までを行うとした。しかしながら、理解度の測定から計画値の修正までは、クォータごとに行わなくてもよい。例えば、1ヶ月等の短い期間や、1年等の長い期間ごとに理解度の測定から計画値の修正までを行ってもよい。
また、同様に、1年を一つの単位とせずに、例えば、10年間を一つの単位とし、1年ごとに理解度の測定から計画値の修正までを行ってもよい。また、計画値は、理解度の測定から計画値の修正までの期間に合わせて設定すればよい。つまり、理解度の測定と、業務変革度の測定とが実行可能な期間であれば、クォータよりも長くても短くてもよい。
こうすることで、例えば、企業ごとにことなる経営改革の達成までの期間に合わせて、経営改革支援装置1を利用することができる。
また、修正計画生成部16は、上述の(式3)により新たな計画値を算出するとしたが、別の演算式により計画値を算出してもよい。また、責任部門やプロジェクトチームごとに異なる演算式により計画値を算出してもよい。また、理解度の修正と、業務変革度の修正とで用いる演算式を変えてもよい。

こうすることで、例えば、責任部門やプロジェクトチームにより業務の難易度や習熟度が異なる場合、適切な演算式を選択することで、より適切な計画値に修正することができる。
また、理解度または業務変革度が計画値に達しなかった場合に、修正計画生成部16によって新たな計画値が算出され計画データ11aが修正されるとした。しかしながら、理解度または業務変革度が計画値に達した場合に、新たな計画値を算出し計画データ11aを修正してもよい。
例えば、ある責任部門の業務変革度の計画値が40ポイントであり、変革度算出部10により算出された業務変革度が80ポイントであった場合など、計画値を大幅に上回る成績を残した場合、次のクォータの業務変革度の計画値を上方修正してもよい。
こうすることで、例えば、優秀な責任部門に対してより高い計画値を設定することができ、その責任部門の業務遂行能力より向上させることができる。
また、修正計画生成部16は、第1Qまたは第2Qにおいてのみ、計画値の修正を行うとしたが、第3Qおよび第4Qにおいて計画値の修正を行ってもよい。例えば、第4Qにおいて、次の1年間の計画値が決定されている場合、第4Qにおける理解度または業務変革度と計画値との差分に基づいて、次の1年間の計画値を修正してもよい。
こうすることで、例えば、1年以上かけて経営改革を達成しようとする場合、ある年度の理解度および業務変革度の成績を次年度以降の計画に役立てることができる。
なお、理解度の計画値の修正に、業務変革度の成績を用いてもよく、業務変革度の計画値の修正に、理解度の成績を用いてもよい。
また、計画データ11aには、責任部門ごとに理解度および業務変革度の計画値が設定されているが、プロジェクトチームの責任部門ごとに計画値が設定されていてもよい。つまり同じ責任部門であってもプロジェクトチームが異なる場合、計画値が異なっていてもよい。
こうすることで、例えば、プロジェクトチームごとの能力や業務内容に応じた、より適切な計画値を設定することができる。
また、業務変革度の結果を、その後の業務プロセス理解度テストの質問項目の変更に利用してもよい。例えば、業務変革度の値が80ポイント以上の責任部門を抽出し、その責任部門のメンバーの業務プロセス理解度テストの結果を解答データ6aから抽出する。更に、業務プロセス理解度テストの結果から、正解率が低い質問番号を抽出し、質問項目データ5aの中でどの質問項目であるかを特定する。
この特定された質問項目は、業務変革度が高いにもかかわらず、多くの従業員が正解しなかった質問項目である。つまり、正解しなくても高い業務変革度を残せたということであり、業務を変革させるための役割を十分に果たせない不要な質問項目であるとも考えられる。
上記質問項目の質問番号などの情報、を表示装置21に出力することにより、管理者はどの質問項目が不要であるかの参考にすることができる。また、業務変革度、および正解率の適切な閾値を決定し、それら閾値によって達成判定部12が削除する質問項目を決定してもよい。更に、達成判定部12が理解度算出部7に指示することにより、理解度算出部7が質問項目データ5aからその質問項目を削除してもよい。
同様に、業務変革度の値が低い責任部門のメンバーが、業務プロセス理解度テストにおいて高い正解率を残した質問項目を特定してもよい。特定された質問項目は、簡単すぎる等の理由により業務を変革させるための役割を十分に果たせていないと考えられる。そのため、上述のように、その質問項目の質問番号などの情報を表示装置21に出力して管理者に知らせてもよく、適切な閾値による判断により不要な質問項目を特定し質問項目データ5aから削除してもよい。
質問項目データ5aから不要な質問項目を削除することにより、例えば、その後の業務プロセス理解度テストにおいて、業務を変革させるための役割を果たすことのできる質問項目の割合を向上させることができる。
また、質問項目データ5aから不要な質問項目を削除するのではなく、質問項目データ5aに業務の変革に役立つ質問項目を増やしてもよい。例えば、業務変革度の値が高い責任部門のメンバーが高い正解率を残した質問項目を特定する。その特定された質問項目の中から、業務変革度の値が低い責任部門のメンバーが低い正解率を残した質問項目を特定する。これら特定は適切な閾値に基づき達成判定部12が行えばよい。
このようにして特定される質問項目は、業務変革度と関連が深い有効な質問項目(以下、「有効質問項目」という。)であると考えられる。つまり、これら有効質問項目の内容を、業務変革度の値が低い責任部門のメンバーに理解させることにより、業務変革度を向上させることができると考えられる。
そこで、これら有効質問項目について、例えば、質問文は変更せず、選択肢をより正解し易い内容に変更すればよい。選択肢をより正解し易い内容に変更することは、有効質問項目を取り組み易い質問項目とし、その内容を理解させ易くするためである。この変更は、管理者が行ってもよく、理解度算出部7が行ってもよい。
理解度算出部7が選択肢の変更を行う場合、予め、質問項目データ5aに含まれる各質問項目に対応する選択肢の複数の組を、その難易度と対応付けて、質問項目記憶部5に記憶させておいてもよい。理解度算出部7が、達成判定部12から有効質問項目の質問番号を受け取り、その質問番号に対応する選択肢の複数の組を質問項目記憶部5から抽出する。抽出した選択肢の複数の組の中から、難易度の低い選択肢の組を選択する。更に、質問項目データ5aの有効質問項目の選択肢の部分をその難易度の低い選択肢の組に書き換える。
こうすることで、その後の業務プロセス理解度テストにおいて有効質問項目が出題された場合、従業員はその有効質問項目に取り組み易くなる。結果として、その有効質問項目を理解し記憶する従業員の数を増加させることができる。有効質問項目は、上述のように、業務変革度と関連が深い質問項目であり、有効質問項目の内容を理解し記憶する従業員を増やすことにより、組織全体の業務変革度を向上させることができる。
また、この有効質問項目に対する変更を繰り返し行うことにより、質問項目データ5aに含まれる、業務の変革に役立つ質問項目の数を増やすことができる。これにより、業務プロセス理解度テストが経営改革の効率的な推進に果たす役割をより大きくすることができる。
また、業務ごとの業務変革度の結果を、その後の業務プロセス理解度テストの内容の変更に利用してもよい。例えば、業務ごとに、新たな業務プロセスどおり遂行されたか否かの集計を行う。具体的には、業務チェックリスト9aにおいて、業務リストに記録されている業務ごとに“○” および“×”の数を特定する。この“○” および“×”の数を全プロジェクトチームの業務チェックリストについて集計する。こうすることで、各業務の“○”の割合を算出できる。
算出された“○”の割合を、“業務別遂行度”とすると、所定の閾値、または各業務別遂行度の相対的な比較により、業務別遂行度が高い業務と低い業務とを特定することができる。業務別遂行度の算出および、上記特定は、変革度算出部10が行えばよい。
この特定された情報に応じ、次に実施される業務プロセス理解度テストの質問項目の種類を変更してもよい。例えば、業務別遂行度が高い業務に関する質問数を減らし、業務別遂行度が低いい業務に関する質問数を増やしてもよい。
こうすることで、従業員の業務プロセスに対する認知度、習熟度に応じて業務プロセス理解度テストの質を変更することができる。結果として業務プロセス理解度テストが経営改革の効率的な推進に果たす役割をより大きくすることができる。
本発明の経営改革支援装置は、業務プロセスに対する理解度、および、その業務プロセスに従って業務を遂行したか否かの情報に基づく業務変革度という2つの尺度を用い、経営改革を効率的に推し進めるための対策を決定することができる。そのため、産業分野を問わず、経営改革を効率的に推し進める装置として有用である。
本発明の一実施の形態における経営改革支援システムのハードウェア構成の概観を示すハードウェア構成図である。 経営改革支援装置の機能的な構成を示す機能ブロック図である。 従業員データ記憶部に記憶されている従業員データのデータ構成の一例を示す図である。 質問項目記憶部に記憶されている質問項目データのデータ構成の一例を示す図である。 理解度データ記憶部に記憶されている解答データおよび理解度集計データのそれぞれのデータ構成の一例を示す図である。 プロジェクトデータ記憶部に記憶されているプロジェクトデータのデータ構成の一例を示す図である プロジェクトチームにおける責任部門ごとの業務分担の一例を示す図である。 業務データ記憶部に記憶されている責任部門業務マスタのデータ構成の一例を示す図である。 上述の責任部門業務マスタと同じく、業務データ記憶部に記憶されている業務チェックリストのデータ構成の一例を示す図である。 計画データ記憶部に記憶されている計画データのデータ構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態における経営改革支援装置の動作の流れの概要を示すフロー図である。 経営改革支援装置が理解度の測定を行う際の動作の流れを示すフロー図である。 経営改革支援装置から従業員用端末へ送信される通知メールの一例を示す図である。 従業員用端末に表示される、業務プロセス理解度テストを受けるためのログイン画面の一例を示す図である。 従業員用端末に表示される業務プロセス理解度テストの解答画面の一例を示す図である。 経営改革支援装置が業務変革度の測定を行う際の動作の流れを示すフロー図である。 業務管理用端末に表示される業務選択画面の一例を示す図である。 業務管理用端末に表示されるチェック結果入力画面の一例を示す図である。 経営改革支援装置が、責任部門に対して対策を実行する際の動作の流れを示すフロー図である。 分布図生成部が生成し、従業員用端末に送信される分布図の一例を示す図である。 理解度の計画値の修正が行われる際の経営改革支援装置の動作の流れを示すフロー図である。 第1Qにおいて第2Qおよび第3Qの計画値を変更した場合の計画値の折れ線グラフの一例を示す図である。 第2Qにおいて第3Qの計画値を変更した場合の計画値の折れ線グラフの一例を示す図である。
符号の説明
1 経営改革支援装置
2 I/F部
3 メール生成部
4 従業員データ記憶部
4a 従業員データ
5 質問項目記憶部
5a 質問項目データ
6 理解度データ記憶部
6a 解答データ
6b 理解度集計データ
7 理解度算出部
8 プロジェクトデータ記憶部
8a プロジェクトデータ
9 業務データ記憶部
9a 責任部門業務マスタ
9b 業務チェックリスト
10 変革度算出部
11 計画データ記憶部
11a 計画データ
12 達成判定部
13 対策決定部
14 分布図生成部
15 差分算出部
16 修正計画生成部
20 入力装置
20a キーボード
20b マウス
21 ディスプレイ
30 業務管理用端末
40 従業員用端末
50 通信回線

Claims (9)

  1. 経営改革を支援するための情報処理を行う装置であって、
    従業員に対して実施される、業務プロセスへの理解度を測定するための業務プロセス理解度テストの結果を取得するテスト結果取得手段と、
    前記結果に基づき、従業員の前記理解度を算出する理解度算出手段と、
    前記従業員が前記業務プロセスに従って業務を遂行したか否かを示す遂行情報を取得する遂行情報取得手段と、
    前記遂行情報に基づき、業務が変革された度合いである変革度を算出する変革度算出手段と、
    前記変革度および前記理解度のそれぞれが、それぞれに対応する所定の条件を満たすか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段により前記変革度が所定の条件を満たさないと判定された場合、前記判定手段による、前記理解度が所定の条件を満たすか否かの判定結果に対応し、前記従業員に対する対策を決定する対策決定手段と
    を備える経営改革支援装置。
  2. 更に、前記理解度テストを送出するテスト送出手段を備え、
    前記対策決定手段は、前記判定手段により前記変革度が所定の条件を満たさないと判定され、かつ、前記判定手段により前記理解度が所定の条件を満たさないと判定された場合、前記テスト送出手段に前記理解度テストを送出させると決定し、
    前記テスト送出手段は、前記対策決定手段の決定に従い前記理解度テストを送出する
    請求項1記載の経営改革支援装置。
  3. 前記従業員は、1人以上の従業員から構成されるグループに属し、
    前記理解度算出手段は、前記理解度である、前記結果が所定の条件を満たした従業員の前記グループにおける割合を示す値を算出し、
    前記変革度算出手段は、前記変革度である、前記業務プロセスに従って遂行された業務の前記グループが行うべき業務における割合を示す値を算出し、
    前記対策決定手段は、前記判定手段により前記変革度が所定の条件を満たさないと判定された場合、前記判定手段による、前記理解度が所定の条件を満たすか否かの判定結果に対応し、前記グループに属する従業員に対する対策を決定する
    請求項1記載の経営改革支援装置。
  4. 更に、従業員ごとの前記理解度テストの結果を前記グループごとに並べたグラフと、前記グループ別の前記変革度を表すグラフとが重ねられた図である分布図を生成する分布図生成手段を備える
    請求項3記載の経営改革支援装置。
  5. 更に、前記変革度および前記理解度の計画値を計画を記憶する計画値記憶手段を備え、
    前記判定手段は、前記変革度算出手段により算出された変革度が、前記計画値記憶手段に記憶されている変革度の計画値に達していない場合、前記変革度算出手段により算出された変革度が所定の条件を満たしていないと判定し、前記理解度算出手段により算出された理解度が、前記計画値記憶手段に記憶されている理解度の計画値に達していない場合、前記理解度算出手段により算出された変革度が所定の条件を満たしていないと判定する
    請求項1記載の経営改革支援装置。
  6. 更に、変革度の計画値と、前記変革度算出手段により算出された変革度との差分を算出する差分算出手段と、
    変革度の計画値を修正する修正手段とを備え、
    前記計画値記憶手段は、所定の期間の複数のタイミングそれぞれにおける変革度の計画値を記憶しており、
    前記修正手段は、前記差分算出手段が差分の算出に用いた変革度の計画値の次のタイミングの変革度の計画値を、前記差分算出手段により算出された差分に基づいて修正する
    請求項5記載の経営改革支援装置。
  7. 更に、理解度の計画値と、前記理解度算出手段により算出された理解度との差分を算出する差分算出手段と、
    理解度の計画値を修正する修正手段とを備え、
    前記計画値記憶手段は、所定の期間の複数のタイミングそれぞれにおける理解度の計画値を記憶しており、
    前記修正手段は、前記差分算出手段が差分の算出に用いた理解度の計画値の次のタイミングの理解度の計画値を、前記差分算出手段により算出された差分に基づいて修正する
    請求項5記載の経営改革支援装置。
  8. 経営改革を支援するための方法であって、
    従業員に対して実施される、業務プロセスへの理解度を測定するための業務プロセス理解度テストの結果を取得するテスト結果取得ステップと、
    前記結果に基づき、従業員の前記理解度を算出する理解度算出ステップと、
    前記従業員が前記業務プロセスに従って業務を遂行したか否かを示す遂行情報を取得する遂行情報取得ステップと、
    前記遂行情報に基づき、業務が変革された度合いである変革度を算出する変革度算出ステップと、
    前記変革度および前記理解度のそれぞれが、それぞれに対応する所定の条件を満たすか否かを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップにおいて前記変革度が所定の条件を満たさないと判定された場合、前記判定ステップにおける、前記理解度が所定の条件を満たすか否かの判定結果に対応し、前記従業員に対する対策を決定する対策決定ステップと
    を含む経営改革支援方法。
  9. 経営改革を支援するためのプログラムであって、
    従業員に対して実施される、業務プロセスへの理解度を測定するための業務プロセス理解度テストの結果を取得するテスト結果取得ステップと、
    前記結果に基づき、従業員の前記理解度を算出する理解度算出ステップと、
    前記従業員が前記業務プロセスに従って業務を遂行したか否かを示す遂行情報を取得する遂行情報取得ステップと、
    前記遂行情報に基づき、業務が変革された度合いである変革度を算出する変革度算出ステップと、
    前記変革度および前記理解度のそれぞれが、それぞれに対応する所定の条件を満たすか否かを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップにおいて前記変革度が所定の条件を満たさないと判定された場合、前記判定ステップにける、前記理解度が所定の条件を満たすか否かの判定結果に対応し、前記従業員に対する対策を決定する対策決定ステップと
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。


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