JP2006293530A - 車両用走行制御装置 - Google Patents

車両用走行制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006293530A
JP2006293530A JP2005110990A JP2005110990A JP2006293530A JP 2006293530 A JP2006293530 A JP 2006293530A JP 2005110990 A JP2005110990 A JP 2005110990A JP 2005110990 A JP2005110990 A JP 2005110990A JP 2006293530 A JP2006293530 A JP 2006293530A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle speed
alarm
target vehicle
driver
target
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005110990A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4400501B2 (ja
Inventor
Wataru Ike
渉 池
Masaki Hoshino
正喜 星野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2005110990A priority Critical patent/JP4400501B2/ja
Publication of JP2006293530A publication Critical patent/JP2006293530A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4400501B2 publication Critical patent/JP4400501B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Regulating Braking Force (AREA)
  • Traffic Control Systems (AREA)

Abstract

【課題】 本発明は、運転者の感覚に合わせてアシスト制御を実行することができる車両用走行制御装置の提供を目的とする。
【解決手段】 進行方向の走行路情報を取得する取得手段1と、取得手段1により取得された走行路情報に基づいて目標車速を設定する設定手段2と、実車速検出手段3により検出された実車速と設定手段2によって設定された目標車速との速度関係に基づいて運転者に対する警報動作を制御する警報制御手段5と、運転者の運転操作状態を検出する検出手段6と、検出手段6により減速意思を表す運転操作が警報制御手段6による警報動作の後に検出されない場合に設定手段2によって設定された目標車速を増加方向に補正する補正手段8とを備える車両用走行制御装置。
【選択図】 図1

Description

本発明は、走行路情報を用いて運転者をアシストする制御を実行する車両用走行制御装置に関する。
従来から、自車の前方に存在するカーブを適正に通過させる車両の走行安全装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。本走行安全装置は、前方のカーブの形状に基づきそのカーブを適正に通過可能な適正車速を設定し、自車の状態が適正車速にないときに乗員に警報を与えるとともに減速装置を自動的に作動させるものである。
特開2003−252188号公報
しかしながら、上述の従来技術は、警報作動後における運転者による減速操作の状態に基づいて減速装置の作動時間や制動の大きさを設定するアシスト制御を行っているが、警報作動の条件である上記の設定された適正車速が一定であるので、アシスト制御の実行が運転者の感覚に合わない場合があった。
そこで、本発明は、運転者の感覚に合わせてアシスト制御を実行することができる車両用走行制御装置の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一局面によれば、
進行方向の走行路情報を取得する取得手段と、
前記取得された走行路情報に基づいて目標車速を設定する設定手段と、
実車速と前記設定された目標車速との速度関係に基づいて運転者に対する警報動作を制御する警報制御手段と、
運転者の運転操作状態を検出する検出手段と、
前記検出手段により減速意思を表す運転操作が前記警報動作の後に検出されない場合に前記設定された目標車速を増加方向に補正する補正手段とを備える車両用走行制御装置が提供される。
本局面によれば、警報動作の後に減速意思を表す運転操作がされない場合は、アシスト不要という運転者の意思の表れであるので、目標車速の設定値の増加補正をして実車速と目標車速との速度関係を変化させることにより、その速度関係に基づく警報動作の制御に運転者の意思を反映させることができる。
また、前記検出手段により減速意思を表す運転操作が前記警報動作の後に検出された場合に前記設定された目標車速となるように減速させる減速制御手段を備えることが好適である。警報動作の後に減速意思を表す運転操作がされた場合は、アシスト制御が運転者の感覚に合っていることになるので、補正をせずに前記設定された目標車速となるように減速制御を実行しても、運転者は違和感を覚えることはない。
また、前記警報制御手段は、前記設定手段が目標車速を設定する際に基準とした地点への接近状況に応じて運転者に対する警報動作を制御することが好適である。これにより、その地点までの接近距離や接近するまでに必要な減速度に応じた警報動作を行うことができる。
本発明によれば、運転者の感覚に合わせてアシスト制御を実行することができる。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態の説明を行う。図1は本発明の車両用走行制御装置の構成を示すブロック図の一例である。本車両用走行制御装置は、走行路情報取得手段1、目標車速設定手段2、実車速検出手段3、リスク度・必要減速度算出手段4、警報制御手段5、運転操作状態検出手段6、減速制御手段7及び目標車速補正手段8を備える。各構成手段は、CPU、ROM、RAM、電子回路及びセンサ等によって実現される。
走行路情報取得手段1は、GPS(Global Positioning System)受信機によるGPS衛星からの受信情報と地図データベース内の詳細な地図情報に基づいて、自車の地図上での位置情報や自車進行方向の走行路情報を取得するものである。この詳細な地図情報には、車両が走行する一般道や有料道路等に関する走行路情報や、お店やビル等の建物に関する情報が含まれる。走行路情報には、例えば、コーナーの半径、カント、曲率、クロソイド長、一定曲率部分の長さ、路面傾斜角、車線数、車線幅、踏切、交差点、分岐点、横断歩道、ガードレール、歩道、橋梁、トンネル、有料道路の料金所やETC(Electronic Toll Collection)レーンといった数値情報や設備情報が含まれる。走行路上の渋滞情報や天気情報を含めてもよい。
目標車速設定手段2は、走行路情報取得手段1により取得された進行方向の走行路情報に基づいて自車の目標車速(推奨車速)Vrを設定するものである。ある曲率半径を有するコーナーを通過するための自車の目標車速Vrは、図2に示されるようなマップ値に基づいて設定される。曲率半径Rが大きいほど目標車速Vrは高く設定される。車両の曲率半径Rと目標車速Vrとの関係についての車両の走行シミュレーションによって事前に得られた結果が、そのマップに反映されている。
実車速検出手段3は、車速センサ等であって、自車の実車速Vsを測定するものである。
リスク度・必要減速度算出手段4は、走行路情報取得手段1により取得された走行路情報と目標車速設定手段2により設定された目標車速Vrと実車速検出手段3により検出された実車速Vsに基づいて、リスク度Dと必要減速度Aを算出するものである。リスク度Dは、自車が現在の車両状況において自車進行方向のコーナーを通過する場合のリスク度合を示すものである。必要減速度Aは、自車が目標車速Vrまで減速するのに必要な減速度のことである。
リスク度Dは、自車の現在地点から自車進行方向のコーナーのアプローチ点(ターゲット)までのターゲット距離Lと実車速Vsと目標車速Vrとの速度差Vd(=Vs−Vr)に応じて変化する。所定のマップや計算式に基づいてリスク度Dは算出される。リスク度Dは、速度差Vdが大きくなるほど高く算出され、また、ターゲット距離Lが小さくなるほど高く算出される(ターゲット距離Lが所定値L1(>0)以上のとき、リスク度Dは0)。速度差Vdが大きい場合やターゲット距離Lが小さい場合、リスクが増す方向だからである。一方、必要減速度Aは、『A=(Vr−Vs)/(2L)』という関係式に基づいて算出される。なお、リスク度・必要減速度算出手段4は、走行路情報取得手段1により取得された自車の現在地点の座標情報と自車進行方向のコーナーのアプローチ点の座標情報に基づいて、ターゲット距離Lを算出する。
警報制御手段5は、リスク度・必要減速度算出手段4により算出された速度差Vd、ターゲット距離L、リスク度Dに基づいて、ドライバーに対する警報動作を制御するものである。警報動作を実行する閾値である警報レベルLVをリスク度Dに対して設けている。例えば警報レベルLVを3段階に分ける。ターゲット距離Lが小さくなるにつれて(ターゲットに近づくにつれて)リスク度Dが大きくなり、各警報レベルLVに達する毎に、警報制御手段5は警報動作の制御を実行する。
警報動作は、例えば、音声警報、視覚的警報、振動的警報によって行われる。スピーカからの音声やディスプレイ表示により「スピードの出しすぎです。車の速度を緩めてください。」と減速運転をするよう促す。また、アクセルペダルに反力機構を設けたりステアリングホイールや座席シートに振動機構を設けたりすることによって、反力機構による反力や振動機構による振動を警報動作として、減速運転を促す旨をドライバーに知らせることもできる。
上述の各警報レベルLVでの警報動作の内容はそれぞれ異なり、警報レベルLVが上がるにつれてドライバーに対し強い警報内容となる。警報制御手段5は、例えば、警報レベル1では音声警報のみを実行し、警報レベル2では音声警報+視覚的警報を実行し、警報レベル3では音声警報+視覚的警報+振動的警報を実行する。
運転操作状態検出手段6は、ドライバーの運転操作状態を検出するものである。例えば、ドライバーの加速・減速意思を表す運転操作を検知することを可能にするアクセルポジションセンサ、アクセルスイッチ、ブレーキポジションセンサ及びブレーキスイッチが挙げられる。アクセルポジションセンサやブレーキポジションセンサは、ペダル部に設置され、ペダルのストローク(角度)を検出する。その検出値によってペダルの踏み込み状態の判断が可能となり、ドライバーの加速・減速意思を表す運転操作を検知することが可能となる。また、アクセルスイッチは、アクセルペダルの上下動に応じてON/OFFする。例えば、アクセルペダルが踏まれている状態ではONし、踏まれていない状態ではOFFする。ストップスイッチは、ブレーキペダルの上下動に応じてON/OFFする。例えば、ブレーキペダルが踏まれている状態ではONし、踏まれていない状態ではOFFする。
減速制御手段7は、リスク度・必要減速度算出手段4により算出された必要減速度Aをブレーキ機構や変速機により生じさせて、目標車速Vrまで減速させる介入制御を実行するものである。
目標車速補正手段8は、警報制御手段5での警報レベルLVや運転操作状態検出手段6による運転操作状態の検出情報に基づいて、目標車速設定手段2により設定された目標車速Vrを補正するものである。
本発明の車両用走行制御装置は、ドライバーの意思に応じて目標車速Vrを補正させることができる。車両用走行制御装置が自車進行方向のコーナーをターゲットとして特定すると、初期状態として、図2のようなマップに基づいて、自車進行方向のコーナーに対するアプローチスピードの物理的限界値からある幅を持たせて、目標車速Vrが設定される。物理的限界値とは、それ以上の車速では自車進行方向のコーナーを通過できないと想定した車速限界値である。そして、コーナーに近づいてリスク度Dが警報レベルLV=1達すると、ドライバーに対する1段階目の警報動作が実行される。このとき、警報動作が実行された後のアクセルペダルのストロークが「ペダルの戻り側」に変化していなければ、「ドライバーには減速の意思がない」と判断されて、目標車速Vrが1段階高くなるよう補正される。1段階高く補正された目標車速Vrを用いて、同様に警報動作の実行判定が行われる。その後も同様に、アクセルペダルの戻りによって、目標車速Vrが段階的に補正され、あるレベルまで達すると、本装置によるアシスト制御が終了する。以下、目標車速Vrの3つの補正態様(図3,4,5)を具体例として挙げて説明する。
図3は、目標車速Vrの第1例の補正態様である。図3(a)は、ターゲット距離Lに対するリスク度Dの関係を表し、図3(b)はターゲット距離Lに対するスピードに関するパラメータ群の関係を表す。
コーナーに近づいてリスク度Dが警報レベル1に達すると(図3(a))、ドライバーに対する警報動作が実行され、アクセルペダルのストロークが「ペダルの戻り側」に変化していなければ、目標車速Vrが1段階高くなるよう補正される(図3(b))。目標車速Vrが上がれば実車速Vsとの差(つまり、速度差Vd)は小さくなるので、結果的に、警報レベル1に達したリスク度Dは一時的に下がることになる(図3(a))。その後、同様に、1段階高く補正された目標車速Vrを用いて、リスク度Dと警報レベルLVとの関係に基づいて、警報動作の実行判定が行われる。図3の場合、ターゲットに近づくにつれてリスク度Dが上がっていくと、警報レベル1に対応する警報動作が4回実行され、警報レベル2に対応する警報動作が2回実行され、警報レベル3に対応する警報動作が1回実行されることになる。
図4は、目標車速Vrの第2例の補正態様である。図4の警報動作の実行判定も、上述の図3の警報動作の実行判定と、基本的には同様に行われる。図4の場合、各警報レベルにおける警報動作の実行回数を1回と定め、各警報レベルにおける目標車速Vrの増加補正回数も1回と定めている。これにより、同一の警報動作が繰り返し実行されなくなる。
つまり、コーナーに近づいてリスク度Dが警報レベル1に達すると(図4(a))、警報レベル1に対応する警報動作が実行され、アクセルペダルのストロークが「ペダルの戻り側」に変化していなければ、目標車速Vrが1段階高くなるよう補正される(図4(b))。そして、目標車速Vrが上がれば実車速Vsとの差(つまり、速度差Vd)は小さくなるので、結果的に、警報レベル1に達したリスク度Dは一時的に下がることになる(図4(a))。その後、1段階高く補正された目標車速Vrを用いて警報動作の実行判定が行われるが、コーナーに近づいてリスク度Dが警報レベル1に再度達しても(図4(a))、警報レベル1に対応する警報動作が一度すでに実行されているので、警報動作は実行されないこととなる。その後、さらにコーナーに近づいてリスク度Dが警報レベル2に達すると(図4(a))、警報レベル2に対応する警報動作が実行され、アクセルペダルのストロークが「ペダルの戻り側」に変化していなければ、目標車速Vrがさらに1段階高くなるよう補正される(図4(b))。以降、同様に、リスク度Dと警報レベルLVとの関係に基づいて、警報動作の実行判定が行われる。図4の場合、ターゲットに近づくにつれてリスク度Dが上がっていくと、各警報レベルに対応する警報動作は1回しか実行されないため、警報動作の冗長さや煩雑さも解消することとなる。
図5は、目標車速Vrの第3例の補正態様である。図5の警報動作の実行判定も、上述の図3,4の警報動作の実行判定と、基本的には同様に行われる。図5の場合、目標車速Vrを警報用目標車速Vraとブレーキ用目標車速Vrbに別々に定めており、ブレーキ用目標車速Vrbのみ増加補正を行い、警報用目標車速Vraは増加補正をしていない(図5(b))。また、リスク度Dについても警報用とブレーキ用で分けている。これにより、警報制御と減速制御を独立して補正することが可能となる。
つまり、コーナーに近づいてリスク度Dが警報レベル1に達すると(図5(a))、警報レベル1に対応する警報動作が実行され、アクセルペダルのストロークが「ペダルの戻り側」に変化していなければ、ブレーキ用目標車速Vrbが1段階高くなるよう補正されるが、警報用目標車速Vraの補正はされない(図5(b))。ブレーキ用目標車速Vrbが上がれば実車速Vsとの差(つまり、速度差Vd)は小さくなるので、結果的に、警報レベル1に達したブレーキ用リスク度は一時的に下がることになる(図5(a))。一方、警報用目標車速Vraは変化しないので、コーナーに近づくにつれて警報用リスク度はそのままあがっていくことになる(図5(a))。以降、図3若しくは図4の補正態様の上述の方法と同様に、「ブレーキ用リスク度と警報レベルとの関係に基づく警報動作の実行判定」と「警報用リスク度と警報レベルとの関係に基づく警報動作の実行判定」が独立に行われる。
以上の3つの補正態様の図に示されるように、ドライバーが想定している目標車速である「ドライバー目標値」と本発明の車両用走行制御装置が設定する目標車速Vrが近づくので、警報制御や減速制御といったアシスト制御をドライバーの感覚に適応させて実行することができるようになる。特に、図5の補正態様の例で言えば、ブレーキ用目標車速Vrbのみ増加補正を行っているため、減速制御によるアシスト量(つまり、必要減速度A(=(Vrb−Vs)/(2L)))のみがドライバーの感覚に適応することになる。一方、警報用目標車速Vraは補正を行っていないため、警報制御による警報動作はドライバーの感覚に適応させているというわけではなく、その警報動作のタイミングが減速制御の介入タイミングに比べ早めていることになる。
上述した本発明の車両用走行制御装置の動作例は、図6のフローチャートによって表現可能である。
車両用走行制御装置が自車進行方向のコーナーをターゲットとして特定すると、走行路情報取得手段1により取得された自車の地図上での位置情報と自車進行方向の走行路情報(ステップ2)と図2のマップとに基づいて、目標車速設定手段2は自車の目標車速Vrを設定する(ステップ4)。リスク度・必要減速度算出手段4は、目標車速Vrと実車速検出手段3により検出された実車速Vsとターゲット距離Lに基づいて、リスク度Dを算出するとともに、必要減速度Aを算出する(ステップ6)。警報制御手段5は、まずリスク度Dが警報レベル1を超えているか否かを判断する(ステップ8)。警報レベル1を超えていなければ、フローの最初にリターンする。警報レベル1を超えている場合、警報制御手段5は、警報レベル1に対応する警報動作が未実行か否かを判断する(ステップ10)。つまり、上述の図4の補正態様を示しているステップである。すでに警報レベル1に対応する警報動作が実行している場合には、警報実行の判定に用いる警報レベルを2に上げて(ステップ12)、フローの最初にリターンする。未実行の場合には、警報レベル1に対応する警報動作を実行する(ステップ14)。目標車速補正手段8は、警報制御手段5による警報動作の実行後の所定時間内に(例えば、0.5秒内に)、ドライバーがアクセルペダルを緩めたか否かを判断する(ステップ16)。ドライバーがブレーキペダルを踏んだか否かを判断してもよい。アクセルペダルを緩めたことが検出された場合、目標車速補正手段8は減速制御手段7に対し減速制御を実行するように指令する。減速制御手段7は、実車速Vsと目標車速Vrとの速度差Vdが所定値以内になるまで減速制御を実行し(ステップ18,20)、所定値以内になると減速制御を終了させ、車両用走行制御装置によるアシスト制御は終了する(ステップ22)。一方、警報動作を実行してもアクセルペダルが緩められなかった場合、ドライバーはこの段階ではアシスト制御不要と考えているとみなされる。ここで、目標車速補正手段8は、警報レベルが最終段階(上述の図3,4,5による具体例によれば、警報レベル3が最終段階)に達しているか否かを確認する(ステップ24)。警報レベルが1若しくは2の段階で最終段階に達していない場合には、目標車速補正手段8は目標車速設定手段2により設定された目標車速Vrを1段階高く補正する(ステップ26)。警報レベルが最終段階のレベル3に達している場合には、ドライバーの意思に従い、車両用走行制御装置によるアシスト制御は終了する(ステップ28)。
なお、上述の図5の補正態様のように警報動作タイミングと必要減速度Aを独立に補正する場合、ステップ26において、目標車速Vrを警報用目標車速Vraとブレーキ用目標車速Vrbに別々に設定することになる。
以上、本発明の好ましい実施例について詳説したが、本発明は、上述した実施例に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
上述の実施形態では自車進行方向のコーナーをターゲットとして説明したが、ターゲットが先行車の場合でも同様に本発明を適用することができる。先行車をターゲットとする場合、先行車と自車との相対速度が零となるような車速や先行車と自車との車間時間や相対距離が所定値となるような車速を上記の目標車速Vrとして考えればよい。このときのターゲット距離Lは、先行車と自車との相対距離である。これを、上述と同様に、リスク度Dを算出すればよい。
自車進行方向にコーナーと先行車がある場合には、それぞれの場合のリスク度Dを算出して、リスク度Dの大きいほうをターゲットとして扱えばよい。
なお、相対速度や相対距離は、ミリ波レーダ、レーザーレーダ、超音波レーダまたはステレオカメラ等を用いて測定することができる。相対距離は、レーダが送受信する波の送受信タイミングと波の速さとの関係から容易に算出可能である。算出された相対距離の時間変化から相対速度(先行車に対する自車の速度)が求められる。また、ステレオカメラの場合には、左右に配置された撮像素子(CCD:Charge Coupled Device)による撮像画像間の視差を求めることによって、相対距離が算出される。一方の撮像素子による画像と他方の撮像素子による画像とを重ね合わせると、先行車が左右横方向にずれる。そして、片方の画像を1画素ずつシフトしながら最も重なり合う位置を求める。このときシフトした画素数をnとする。レンズの焦点距離をf、光軸間の距離をm、画素ピッチをdとすると、自車から先行車までの相対距離Xは、X=(f・m)/(n・d)という関係式が成立する。なお、(n・d)を視差という。この関係式に基づいて算出された相対距離Xから、上記と同様にして、相対速度が算出可能である。
また、コーナーや先行車等の位置情報を取得する手段として、走行路の特定ポイント毎に設置されている車両検知装置を用いてもよい。車両検知装置は、赤外線等を利用して所定距離内で自己に接近する車両を検出する車両検出センサと、その車両検出結果を周辺車両に向けて送信する送信装置とを有している。この車両検知装置からの情報を自車が取得することによって、コーナーと先行車と自車との位置関係の把握が可能となる。
また、上述した実施例ではコーナーをターゲットとしていたが、踏切、交差点、分岐点、ETCレーンをターゲットにしても、本発明の車両用制御装置は同様に適用され得る。それらのターゲットに向けてドライバーの感覚に適応したアシスト制御を行うことができる。
また、目標速度Vrは、ターゲットの周辺環境に応じて補正するようにしてもよい。走行路が橋梁やトンネルの場合には、通常の走行路よりも走行しにくいとして、目標速度Vrを初期値より低めに設定してもよい。また、例えば、走行路の周辺温度が所定温度よりも低ければ、路面凍結のおそれがあるとして、目標速度Vrを初期値より低めに設定してもよい。
本発明の車両用走行制御装置の構成を示すブロック図の一例である。 曲率半径Rと目標車速Vrとの関係を示すマップである。 目標車速Vrの第1例の補正態様を示す図である。 目標車速Vrの第2例の補正態様を示す図である。 目標車速Vrの第3例の補正態様を示す図である。 本発明の車両用走行制御装置の動作を示すフローチャートの一例である。
符号の説明
1 走行路情報取得手段
2 目標車速設定手段
3 実車速検出手段
4 リスク度・必要減速度算出手段
5 警報制御手段
6 運転操作状態検出手段
7 減速制御手段
8 目標車速補正手段

Claims (3)

  1. 進行方向の走行路情報を取得する取得手段と、
    前記取得された走行路情報に基づいて目標車速を設定する設定手段と、
    実車速と前記設定された目標車速との速度関係に基づいて運転者に対する警報動作を制御する警報制御手段と、
    運転者の運転操作状態を検出する検出手段と、
    前記検出手段により減速意思を表す運転操作が前記警報動作の後に検出されない場合に前記設定された目標車速を増加方向に補正する補正手段とを備える車両用走行制御装置。
  2. 前記検出手段により減速意思を表す運転操作が前記警報動作の後に検出された場合に前記設定された目標車速となるように減速させる減速制御手段を備える請求項1記載の車両用走行制御装置。
  3. 前記警報制御手段は、前記設定手段が目標車速を設定する際に基準とした地点への接近状況に応じて運転者に対する警報動作を制御する請求項1または2記載の車両用走行制御装置。
JP2005110990A 2005-04-07 2005-04-07 車両用走行制御装置 Expired - Fee Related JP4400501B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005110990A JP4400501B2 (ja) 2005-04-07 2005-04-07 車両用走行制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005110990A JP4400501B2 (ja) 2005-04-07 2005-04-07 車両用走行制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006293530A true JP2006293530A (ja) 2006-10-26
JP4400501B2 JP4400501B2 (ja) 2010-01-20

Family

ID=37414069

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005110990A Expired - Fee Related JP4400501B2 (ja) 2005-04-07 2005-04-07 車両用走行制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4400501B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013067301A (ja) * 2011-09-24 2013-04-18 Denso Corp 車両用挙動制御装置
JP2013126854A (ja) * 2011-11-18 2013-06-27 Denso Corp 車両用挙動制御装置
CN110869993A (zh) * 2017-05-15 2020-03-06 大陆汽车有限公司 用于操作机动车辆的驾驶员辅助装置的方法、驾驶员辅助装置和机动车辆
WO2023135851A1 (ja) * 2022-01-17 2023-07-20 日立Astemo株式会社 制動制御装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013067301A (ja) * 2011-09-24 2013-04-18 Denso Corp 車両用挙動制御装置
US8818680B2 (en) 2011-09-24 2014-08-26 Denso Corporation Vehicle behavior control device
JP2013126854A (ja) * 2011-11-18 2013-06-27 Denso Corp 車両用挙動制御装置
US8855860B2 (en) 2011-11-18 2014-10-07 Denso Corporation Vehicle behavior control apparatus
CN110869993A (zh) * 2017-05-15 2020-03-06 大陆汽车有限公司 用于操作机动车辆的驾驶员辅助装置的方法、驾驶员辅助装置和机动车辆
US11305776B2 (en) 2017-05-15 2022-04-19 Continental Automotive Gmbh Method for operating a driver assistance apparatus of a motor vehicle, driver assistance apparatus and motor vehicle
WO2023135851A1 (ja) * 2022-01-17 2023-07-20 日立Astemo株式会社 制動制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4400501B2 (ja) 2010-01-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6573224B2 (ja) 車両制御装置
US10513267B2 (en) Vehicle safety system
JP6573222B2 (ja) 車両制御装置
JP6460580B2 (ja) 運転支援制御装置
JP6525402B2 (ja) 車両制御装置
US7433772B2 (en) Target speed control system for a vehicle
CN111247045A (zh) 车辆控制装置
JP6525401B2 (ja) 車両制御装置
EP3539838A1 (en) Vehicle control device
JP6460579B2 (ja) 運転支援制御装置
US20130226409A1 (en) Driving support apparatus and driving support method
CN111527015A (zh) 车辆控制装置
US20130274959A1 (en) Driving support apparatus, driving support method, and vehicle
JP4983564B2 (ja) 車両用追従装置
JP6558282B2 (ja) 自動運転システム
WO2018101254A1 (ja) 車両制御装置
CN111032468A (zh) 车辆控制装置
WO2016189727A1 (ja) 走行制御装置及び方法
JP2020044938A (ja) 車両の制御システム及び車両の制御方法
JP4400501B2 (ja) 車両用走行制御装置
JP7397408B2 (ja) 車両制御装置
US20220309804A1 (en) Vehicle control device, vehicle control method, and storage medium
JP6376521B2 (ja) 車両制御装置
JP6376520B2 (ja) 車両制御装置
JP2019043191A (ja) 車両制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070803

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080911

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081007

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081119

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090818

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090907

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091006

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091019

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121106

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121106

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131106

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees