JP2006292724A - 回転角検出装置、回転角検出装置の製造装置、回転角検出装置の製造方法、記録媒体および画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡易な方法で回転軸とエンコーダディスク(特には金属製)中心との中心軸合わせを行い、精度が高く、安価な回転角検出装置、その製造装置、その製造方法、その製造装置や製造方法に用いる記録媒体および画像形成装置を提供する。
【解決手段】回転角検出装置10は、ローラ1と、ローラ1に一体的に取り付けられた回転軸2と、回転軸2上に取り付け固定されエンコーダディスク4を支持・固定するためのディスク支持部3と、表面に回転位置検出用のスリット7およびエンコーダディスクの中心位置検出用の複数の計測マーク6が形成されたエンコーダディスク4と、エンコーダディスク4上のスリット7を読み取る検出部5とから構成される。複数の計測マーク6は、エンコーダディスク4の回転中心を中心としてその周りに形成される正多角形の頂点に配置されていることを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】回転角検出装置10は、ローラ1と、ローラ1に一体的に取り付けられた回転軸2と、回転軸2上に取り付け固定されエンコーダディスク4を支持・固定するためのディスク支持部3と、表面に回転位置検出用のスリット7およびエンコーダディスクの中心位置検出用の複数の計測マーク6が形成されたエンコーダディスク4と、エンコーダディスク4上のスリット7を読み取る検出部5とから構成される。複数の計測マーク6は、エンコーダディスク4の回転中心を中心としてその周りに形成される正多角形の頂点に配置されていることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、回転角検出装置、回転角検出装置の製造装置、回転角検出装置の製造方法、記録媒体および画像形成装置に関し、さらに詳しくは、電子写真方式のレーザプリンタ・複写機・ファクシミリ・プロッタ・これらの少なくとも1つから構成される複合機、印刷機等の画像形成装置の回転機構、特に精密機械の技術分野で使われる回転機構を制御するためにその動作回転角度または回転速度を検出する回転角検出装置、その製造装置、その製造方法、その記録媒体および回転角検出装置を備えた画像形成装置に関する。
従来、エンコーダディスクと回転軸を結合する場合には、エンコーダディスクの軸穴部に回転軸を差し込んで固定するだけであり、特に両者の中心軸を正確に一致させるための機能を各部材に備えてはいなかった。
その場合、現在の機械加工精度上の制約から、エンコーダディスクの軸穴部の中心とディスク上に形成されるスリット(格子パターン)の中心(回転中心)とを精密に一致させることは困難であり、エンコーダディスクを高い分解能で製作しても、回転角検出装置からの信号には誤差を生じてしまう場合があった。
また、エンコーダディスクが取り付く回転軸の倒れによって、エンコーダディスクの回転中心とローラの回転中心の間に、偏心量が存在する。この場合、ローラ外周部の角速度をエンコーダでは正確に検出することができないだけでなく、画像形成装置のフィードバック制御系へ適用した際には出力画像への周期的な影響が色むらとなって生じることになる。
これを防止するために、回転軸の直径に対して、エンコーダディスクの軸穴部の直径を大きくすることで隙間を設け、組立時にはエンコーダディスクを回転させて格子パターンを顕微鏡で観察しながら、エンコーダディスクと回転軸の軸位置とを調整した後、接着などで固定する方法を用いることもあるが、これは熟練した作業者が時間をかけて行う方法であり、製造コストが上昇することから量産に適したものではなく、安価な民生品の装置には用いることができなかった。
その場合、現在の機械加工精度上の制約から、エンコーダディスクの軸穴部の中心とディスク上に形成されるスリット(格子パターン)の中心(回転中心)とを精密に一致させることは困難であり、エンコーダディスクを高い分解能で製作しても、回転角検出装置からの信号には誤差を生じてしまう場合があった。
また、エンコーダディスクが取り付く回転軸の倒れによって、エンコーダディスクの回転中心とローラの回転中心の間に、偏心量が存在する。この場合、ローラ外周部の角速度をエンコーダでは正確に検出することができないだけでなく、画像形成装置のフィードバック制御系へ適用した際には出力画像への周期的な影響が色むらとなって生じることになる。
これを防止するために、回転軸の直径に対して、エンコーダディスクの軸穴部の直径を大きくすることで隙間を設け、組立時にはエンコーダディスクを回転させて格子パターンを顕微鏡で観察しながら、エンコーダディスクと回転軸の軸位置とを調整した後、接着などで固定する方法を用いることもあるが、これは熟練した作業者が時間をかけて行う方法であり、製造コストが上昇することから量産に適したものではなく、安価な民生品の装置には用いることができなかった。
そこで、回転軸およびエンコーダディスクの双方に中心軸合わせのためのマークを形成し、実際の組み付けは、顕微鏡などでそれらを観察しながら軸合わせを行う方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
エンコーダディスクの回転中心と回転軸の回転中心とを一致させる技術としては、特許文献1の他に、例えば特許文献2および3などが知られている。
エンコーダディスクの回転中心と回転軸の回転中心とを一致させる技術としては、特許文献1の他に、例えば特許文献2および3などが知られている。
しかしながら、前記特開2001−227990号公報記載の技術による方法では、回転軸へのマークの形成は回転軸の加工後に実施されるため、加工工数の増加、またそれによるコストの増加を発生させるものであった。
さらに、エンコーダディスクの材質がプラスチック、またはガラスなどの透明材、つまり発光素子から発せられた光が透過可能である必要があり、安価に製造できる金属製のエンコーダディスクの組付けには適用できないという問題点もある。
さらに、エンコーダディスクの材質がプラスチック、またはガラスなどの透明材、つまり発光素子から発せられた光が透過可能である必要があり、安価に製造できる金属製のエンコーダディスクの組付けには適用できないという問題点もある。
従って、本発明は、簡易な方法で回転軸とエンコーダディスク(特には金属製)中心との中心軸合わせを行い、精度が高く、安価な回転角検出装置、その製造装置、その製造方法、その製造装置や製造方法に用いる記録媒体および画像形成装置を提供することを主な目的としている。その他、後述の利点や効果を得ることも目的としている。
上述した課題を解決すると共に上述した目的を達成するために、各請求項ごとの発明では、以下のような特徴ある手段・発明特定事項(以下、「構成」という)を採っている。
請求項1記載の発明は、回転軸に支持され、表面に回転位置検出用のパターンおよび中心位置検出用の複数の計測マークが形成されたエンコーダディスクと、前記パターンを読み取る検出手段とを有する回転角検出装置において、前記複数の計測マークは、前記エンコーダディスクの回転中心を中心としてその周りに形成される正多角形の頂点に配置されていることを特徴とする。
請求項1記載の発明は、回転軸に支持され、表面に回転位置検出用のパターンおよび中心位置検出用の複数の計測マークが形成されたエンコーダディスクと、前記パターンを読み取る検出手段とを有する回転角検出装置において、前記複数の計測マークは、前記エンコーダディスクの回転中心を中心としてその周りに形成される正多角形の頂点に配置されていることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の回転角検出装置において、前記複数の計測マークは、円形状であることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の回転角検出装置において、前記エンコーダディスクを前記回転軸上に支持する支持手段を有することを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の回転角検出装置において、前記支持手段の表面の色が、前記複数の計測マークの補色であることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1ないし4の何れか一つに記載の回転角検出装置において、前記エンコーダディスクの中央部には、前記回転軸を所定の隙間をもって貫通させる逃げ穴が形成されていることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1ないし4の何れか一つに記載のエンコーダディスクを備えた回転角検出装置の製造装置であって、前記回転軸を芯出し可能に支持する芯出し支持手段と、前記複数の計測マークを読み取るための二次元撮像手段と、前記二次元撮像手段からの前記複数の計測マークの前記各頂点位置に係る座標データに基づき、その平均値を計算することにより前記エンコーダディスクの目標とする中心位置および該中心位置からの前記各頂点位置の差分を演算する画像処理演算手段とを有することを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項5記載のエンコーダディスクを備えた回転角検出装置の製造装置であって、前記回転軸を芯出し可能に支持する芯出し支持手段と、前記複数の計測マークを読み取るための二次元撮像手段と、前記二次元撮像手段からの前記複数の計測マークの前記各頂点位置に係る座標データに基づき、その各平均値を計算することにより前記エンコーダディスクの中心位置および、予め決められたエンコーダディスク調整目標位置との差分を演算する画像処理演算手段と、前記エンコーダディスクを位置決めする位置決め手段とを有することを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項5記載のエンコーダディスクを備えた回転角検出装置の製造装置であって、前記回転軸を芯出し可能に支持する芯出し支持手段と、前記複数の計測マークを読み取るための二次元撮像手段と、前記二次元撮像手段からの前記複数の計測マークの前記各頂点位置に係る座標データに基づき、その各平均値を計算することにより前記エンコーダディスクの中心位置および、予め決められたエンコーダディスク調整目標位置との差分を演算する画像処理演算手段と、前記エンコーダディスクを位置決めする位置決め手段と、前記エンコーダディスクを前記中心位置に移動調整する移動調整手段とを有することを特徴とする。
請求項9記載の発明は、請求項8記載の回転角検出装置の製造装置において、前記移動調整手段は、前記位置決め手段近傍に配設されており、前記画像処理演算手段によって演算された前記差分を制御量とすることを特徴とする。
請求項10記載の発明は、請求項5記載のエンコーダディスクを備えた回転角検出装置の製造方法であって、前記回転軸を芯出し可能に支持する芯出し支持手段と、前記複数の計測マークを読み取るための二次元撮像手段と、前記二次元撮像手段からの前記複数の計測マークの前記各頂点位置に係る座標データに基づき、その各平均値を計算することにより前記エンコーダディスクの中心位置および、予め決められたエンコーダディスク調整目標位置との差分を演算する画像処理演算手段と、前記エンコーダディスクを位置決めする位置決め手段とを使用し、前記エンコーダディスクの位置決めを、前記画像処理演算手段により求められた前記差分を制御量として前記エンコーダディスクを移動させることで行うことを特徴とする。
請求項11記載の発明は、請求項9記載の回転角検出装置の製造装置または請求項10記載の回転角検出装置の製造方法に使用する、前記画像処理演算手段をして画像処理演算させるプログラムを格納した読取り可能な記録媒体であって、前記差分を制御量とする演算を実行させるプログラムを格納したことを特徴とする。
請求項12記載の発明は、回転軸に支持され、表面に回転位置検出用のパターンおよび中心位置検出用の複数の計測マークが形成された金属製のエンコーダディスクと、前記パターンを読み取る検出手段とを有する回転角検出装置において、前記複数の計測マークは、前記エンコーダディスクの厚み方向に形成された貫通穴であることを特徴とする。
請求項13記載の発明は、請求項12記載の回転角検出装置において、前記複数の計測マークは、前記エンコーダディスクの回転中心を中心としてその周りに形成される正多角形の頂点に配置されていることを特徴とする。
請求項14記載の発明は、請求項12または13記載の回転角検出装置において、前記複数の計測マークは、円形状であることを特徴とする。
請求項15記載の発明は、請求項12ないし14の何れか一つに記載の回転角検出装置において、前記複数の計測マークの周辺は、黒化されていることを特徴とする。
請求項16記載の発明は、請求項12ないし15の何れか一つに記載の回転角検出装置において、前記エンコーダディスクを前記回転軸上に支持する支持手段を有することを特徴とする。
請求項17記載の発明は、請求項12ないし16の何れか一つに記載の回転角検出装置において、前記エンコーダディスクの中央部には、前記回転軸を所定の隙間をもって貫通させる逃げ穴が形成されていることを特徴とする。
請求項18記載の発明は、請求項12ないし16の何れか一つに記載のエンコーダディスクを備えた回転角検出装置の製造装置であって、前記回転軸を芯出し可能に支持する芯出し支持手段と、前記複数の計測マークを読み取るための二次元撮像手段と、前記二次元撮像手段からの前記複数の計測マークの前記各頂点位置に係る座標データに基づき、その平均値を計算することにより前記エンコーダディスクの目標とする中心位置および該中心位置からの前記各頂点位置の差分を演算する画像処理演算手段と、前記複数の計測マークを照明する照明手段とを有することを特徴とする。
請求項19記載の発明は、請求項17記載のエンコーダディスクを備えた回転角検出装置の製造装置であって、前記回転軸を芯出し可能に支持する芯出し支持手段と、前記複数の計測マークを読み取るための二次元撮像手段と、前記二次元撮像手段からの前記複数の計測マークの前記各頂点位置に係る座標データに基づき、その各平均値を計算することにより前記エンコーダディスクの中心位置および、予め決められたエンコーダディスク調整目標位置との差分を演算する画像処理演算手段と、前記エンコーダディスクを位置決めする位置決め手段と、前記複数の計測マークを照明する照明手段とを有することを特徴とする。
請求項20記載の発明は、請求項17記載のエンコーダディスクを備えた回転角検出装置の製造装置であって、前記回転軸を芯出し可能に支持する芯出し支持手段と、前記複数の計測マークを読み取るための二次元撮像手段と、前記二次元撮像手段からの前記複数の計測マークの前記各頂点位置に係る座標データに基づき、その各平均値を計算することにより前記エンコーダディスクの中心位置および、予め決められたエンコーダディスク調整目標位置との差分を演算する画像処理演算手段と、前記エンコーダディスクを位置決めする位置決め手段と、前記複数の計測マークを照明する照明手段と、前記エンコーダディスクを前記中心位置に移動調整する移動調整手段とを有することを特徴とする。
請求項21記載の発明は、請求項20記載のエンコーダディスクを備えた回転角検出装置の製造装置であって、前記移動調整手段は、前記位置決め手段近傍に配設されており、前記画像処理演算手段によって演算された前記差分を制御量とすることを特徴とする。
請求項22記載の発明は、請求項18ないし21の何れか一つに記載の回転角検出装置の製造装置において、前記照明手段は、前記複数の計測マークに対して平行な方向から前記エンコーダディスクを照明することを特徴とする。
請求項23記載の発明は、請求項22記載の回転角検出装置の製造装置において、前記エンコーダディスクおよび前記回転軸を挟んで前記照明手段と対向する位置に、該照明手段からの照明光を反射する反射手段を設けたこと特徴とする。
請求項24記載の発明は、請求項17記載のエンコーダディスクを備えた回転角検出装置の製造方法であって、前記回転軸を芯出し可能に支持する芯出し支持手段と、前記複数の計測マークを読み取るための二次元撮像手段と、前記二次元撮像手段からの前記複数の計測マークの前記各頂点位置に係る座標データに基づき、その各平均値を計算することにより前記エンコーダディスクの中心位置および、予め決められたエンコーダディスク調整目標位置との差分を演算する画像処理演算手段と、前記エンコーダディスクを位置決めする位置決め手段と、前記複数の計測マークを照明する照明手段とを使用し、前記エンコーダディスクの位置決めを、前記画像処理演算手段により求められた前記差分を制御量として前記エンコーダディスクを移動させることで行うことを特徴とする。
請求項25記載の発明は、請求項21記載の回転角検出装置の製造装置または請求項24記載の回転角検出装置の製造方法に使用する、前記画像処理演算手段をして画像処理演算させるプログラムを格納した読取り可能な記録媒体であって、前記差分を制御量とする演算を実行させるプログラムを格納したことを特徴とする。
請求項26記載の発明は、請求項5記載のエンコーダディスクを備えた回転角検出装置の製造装置であって、前記回転軸を備えた回転体の外径のある1点を計測するための外径計測手段と、前記回転軸を介して前記回転体を芯出し可能に支持する芯出し支持手段と、前記複数の計測マークを読み取るための二次元撮像手段と、前記外径計測手段からの外径計測データに基づき、予め決められたエンコーダディスク調整目標位置を補正した後、前記二次元撮像手段からの前記複数の計測マークの前記各頂点位置に係る座標データに基づき、その各平均値を計算することにより前記エンコーダディスクの中心位置および、前記補正されたエンコーダディスク調整目標位置との差分を演算する画像処理演算手段と、前記エンコーダディスクを位置決めする位置決め手段とを有することを特徴とする。
請求項27記載の発明は、請求項5記載のエンコーダディスクを備えた回転角検出装置の製造装置であって、前記回転軸を備えた回転体の外径の2点を互いに直交する方向から計測するための外径計測手段と、前記回転軸を介して前記回転体を芯出し可能に支持する芯出し支持手段と、前記複数の計測マークを読み取るための二次元撮像手段と、前記外径計測手段からの外径計測データに基づき、予め決められたエンコーダディスク調整目標位置を補正した後、前記二次元撮像手段からの前記複数の計測マークの前記各頂点位置に係る座標データに基づき、その各平均値を計算することにより前記エンコーダディスクの中心位置および、前記補正されたエンコーダディスク調整目標位置との差分を演算する画像処理演算手段と、前記エンコーダディスクを位置決めする位置決め手段とを有することを特徴とする。
請求項28記載の発明は、請求項5記載のエンコーダディスクを備えた回転角検出装置の製造装置であって、前記回転軸を備えた回転体の外径のある1点を計測するための外径計測手段と、前記回転軸を介して前記回転体を芯出し可能に支持する芯出し支持手段と、前記回転軸または前記回転体を保持して回転させる回転手段と、前記複数の計測マークを読み取るための二次元撮像手段と、前記外径計測手段からの外径計測データに基づき、予め決められたエンコーダディスク調整目標位置を補正した後、前記二次元撮像手段からの前記複数の計測マークの前記各頂点位置に係る座標データに基づき、その各平均値を計算することにより前記エンコーダディスクの中心位置および、前記補正されたエンコーダディスク調整目標位置との差分を演算する画像処理演算手段と、前記エンコーダディスクを位置決めする位置決め手段とを有することを特徴とする。
請求項29記載の発明は、請求項17記載のエンコーダディスクを備えた回転角検出装置の製造装置であって、前記回転軸を備えた回転体の外径のある1点を計測するための外径計測手段と、前記回転軸を介して前記回転体を芯出し可能に支持する芯出し支持手段と、前記複数の計測マークを読み取るための二次元撮像手段と、前記外径計測手段からの外径計測データに基づき、予め決められたエンコーダディスク調整目標位置を補正した後、前記二次元撮像手段からの前記複数の計測マークの前記各頂点位置に係る座標データに基づき、その各平均値を計算することにより前記エンコーダディスクの中心位置および、前記補正されたエンコーダディスク調整目標位置との差分を演算する画像処理演算手段と、前記エンコーダディスクを位置決めする位置決め手段と、前記複数の計測マークを照明する照明手段とを有することを特徴とする。
請求項30記載の発明は、請求項17記載のエンコーダディスクを備えた回転角検出装置の製造装置であって、前記回転軸を備えた回転体の外径の2点を互いに直交する方向から計測するための外径計測手段と、前記回転軸を介して前記回転体を芯出し可能に支持する芯出し支持手段と、前記複数の計測マークを読み取るための二次元撮像手段と、前記外径計測手段からの外径計測データに基づき、予め決められたエンコーダディスク調整目標位置を補正した後、前記二次元撮像手段からの前記複数の計測マークの前記各頂点位置に係る座標データに基づき、その各平均値を計算することにより前記エンコーダディスクの中心位置および、前記補正されたエンコーダディスク調整目標位置との差分を演算する画像処理演算手段と、前記エンコーダディスクを位置決めする位置決め手段と、前記複数の計測マークを照明する照明手段とを有することを特徴とする。
請求項31記載の発明は、請求項17記載のエンコーダディスクを備えた回転角検出装置の製造装置であって、前記回転軸を備えた回転体の外径のある1点を計測するための外径計測手段と、前記回転軸を介して前記回転体を芯出し可能に支持する芯出し支持手段と、前記回転軸または前記回転体を保持して回転させる回転手段と、前記複数の計測マークを読み取るための二次元撮像手段と、前記外径計測手段からの外径計測データに基づき、予め決められたエンコーダディスク調整目標位置を補正した後、前記二次元撮像手段からの前記複数の計測マークの前記各頂点位置に係る座標データに基づき、その各平均値を計算することにより前記エンコーダディスクの中心位置および、前記補正されたエンコーダディスク調整目標位置との差分を演算する画像処理演算手段と、前記エンコーダディスクを位置決めする位置決め手段と、前記複数の計測マークを照明する照明手段とを有することを特徴とする。
請求項32記載の発明は、請求項29ないし31の何れか一つに記載の回転角検出装置の製造装置において、前記照明手段は、前記複数の計測マークに対して平行な方向から前記エンコーダディスクを照明することを特徴とする。
請求項33記載の発明は、請求項32記載の回転角検出装置の製造装置において、前記エンコーダディスクおよび前記回転軸を挟んで前記照明手段と対向する位置に、該照明手段からの照明光を反射する反射手段を設けたこと特徴とする。
請求項34記載の発明は、請求項26ないし33の何れか一つに記載の回転角検出装置の製造装置において、前記エンコーダディスクを前記中心位置に移動調整する移動調整手段を有することを特徴とする。
請求項35記載の発明は、請求項34記載の回転角検出装置の製造装置において、前記移動調整手段は、前記位置決め手段近傍に配設されており、前記画像処理演算手段によって演算された前記差分を制御量とすることを特徴とする。
請求項36記載の発明は、請求項26ないし35の何れか一つに記載の回転角検出装置の製造装置において、前記予め決められたエンコーダディスク調整目標位置は、予め計測したマスタ回転体の回転中心位置データを用いることを特徴とする。
請求項37記載の発明は、請求項36記載の回転角検出装置の製造装置において、前記マスタ回転体の一端面には、前記複数の計測マークと同様の計測マークが形成されていることを特徴とする。
請求項38記載の発明は、請求項36記載の回転角検出装置の製造装置において、前記マスタ回転体の一端面には、前記エンコーダディスクが固定されていることを特徴とする。
請求項39記載の発明は、請求項38記載の回転角検出装置の製造装置において、前記マスタ回転体の一端面の表面の色が、前記複数の計測マークの補色であることを特徴とする。
請求項40記載の発明は、請求項38記載の回転角検出装置の製造装置において、前記エンコーダディスクが金属製であり、前記複数の計測マークが貫通穴である場合には、前記マスタ回転体の一端面の表面の色が、白色であることを特徴とする。
請求項41記載の発明は、請求項38または40記載の回転角検出装置の製造装置において、前記マスタ回転体の一端面には、前記複数の計測マークが貫通穴で形成された金属製のエンコーダディスクを固定する固定部を有し、前記エンコーダディスクと対向接触する前記固定部の外径は、前記複数の計測マークの最小半径部分を結んで形成される仮想円よりも小さいことを特徴とする。
請求項42記載の発明は、請求項36記載の回転角検出装置の製造装置を使用した回転角検出装置の製造方法であって、前記予め決められたエンコーダディスク調整目標位置を、前記マスタ回転体の外径計測によって得られた回転中心位置データで補正することを特徴とする。
請求項43記載の発明は、請求項36記載の回転角検出装置の製造装置または請求項42記載の回転角検出装置の製造方法に使用する、前記画像演算処理手段をして画像演算処理させるプログラムを格納した読取り可能な記録媒体であって、前記マスタ回転体の外径計測によって得られた回転中心位置データで、前記予め決められたエンコーダディスク調整目標位置を補正する演算を実行させるプログラムを格納したことを特徴とする。
請求項44記載の発明は、請求項1ないし43の何れか一つに記載の回転角検出装置を具備することを特徴とする画像形成装置である。
本発明によれば、各請求項記載の構成により、前記課題を解決して新規な回転角検出装置、回転角検出装置の製造装置、回転角検出装置の製造方法、記録媒体および画像形成装置を提供することができる。主要な効果を挙げれば、以下のとおりである。
本発明によれば、エンコーダディスク上の複数の計測マークが、該エンコーダディスクの回転中心を中心としてその周りに形成される正多角形の頂点に配置されていることにより、それぞれの計測マークの位置計測の結果から、簡単な演算によってエンコーダディスクの回転中心位置を求めることが可能となるので、精度が高く、安価な回転角検出装置、ひいては、その製造装置、その製造方法、その製造装置や製造方法に用いる記録媒体および画像形成装置を提供することが可能となる。
本発明によれば、エンコーダディスク上の複数の計測マークが、該エンコーダディスクの回転中心を中心としてその周りに形成される正多角形の頂点に配置されていることにより、それぞれの計測マークの位置計測の結果から、簡単な演算によってエンコーダディスクの回転中心位置を求めることが可能となるので、精度が高く、安価な回転角検出装置、ひいては、その製造装置、その製造方法、その製造装置や製造方法に用いる記録媒体および画像形成装置を提供することが可能となる。
本発明によれば、金属製のエンコーダディスクに形成された複数の計測マークが、該エンコーダディスクの厚み方向に形成された貫通穴であることにより、貫通穴を透過してきた光を例えば二次元撮像手段で異方性なく捉えて、画像処理を行うことが可能となるので、高精度なエンコーダディスクの回転中心位置計測を行うことが可能となる。
本発明によれば、金属製のエンコーダディスクに形成された複数の計測マークが、エンコーダディスクの回転中心を中心としてその周りに形成される正多角形の頂点に配置されていることにより、それぞれの計測マークの位置計測の結果から、簡単な演算によってエンコーダディスクの回転中心位置を求めることが可能となるので、精度が高く、安価な回転角検出装置、ひいては、その製造装置、その製造方法、その製造装置や製造方法に用いる記録媒体および画像形成装置を提供することが可能となる。
以下、図を参照して本発明を実施するための最良の形態および実施例を含む本発明の実施の形態(以下、「実施形態」という)を説明する。実施形態や変形例等に亘り、同一の機能および形状等を有する部材や構成部品等の構成要素については、同一符号を付すことにより一度説明した後ではその説明を省略する。図および説明の簡明化を図るため、図に表されるべき構成要素であっても、その図において特別に説明する必要がないものは適宜断わりなく省略することがある。公開特許公報等の構成要素を引用して説明する場合は、その符号に括弧を付して示し、各実施形態等のそれと区別するものとする。
(第1の実施形態)
図1ないし図3に、本発明の第1の実施形態に係る回転角検出装置10およびその製造装置20を示す。まず、図1を参照して、回転角検出装置10を説明する。
同図に示す回転角検出装置10は、回転体としての円筒状のローラ1と、ローラ1に一体的に取り付けられた回転軸2と、回転軸2上に別体的にまたは一体的に取り付け固定されエンコーダディスク4を回転軸2上に支持する支持手段としてのディスク支持部3と、表面に回転位置検出用ないしは回転速度検出用の格子状のパターンとしてのスリット7およびエンコーダディスクの中心位置検出用の複数の計測マーク6が形成された円盤状のエンコーダディスク4と、エンコーダディスク4上のスリット7(格子状のパターン)を読み取る検出手段としての検出部5とから主に構成されている。回転角検出装置10は、いわゆるオプティカルロータリエンコーダの一種である。
以下、「エンコーダディスクの中心位置」を「エンコーダディスクの回転中心位置」というときがある。
図1ないし図3に、本発明の第1の実施形態に係る回転角検出装置10およびその製造装置20を示す。まず、図1を参照して、回転角検出装置10を説明する。
同図に示す回転角検出装置10は、回転体としての円筒状のローラ1と、ローラ1に一体的に取り付けられた回転軸2と、回転軸2上に別体的にまたは一体的に取り付け固定されエンコーダディスク4を回転軸2上に支持する支持手段としてのディスク支持部3と、表面に回転位置検出用ないしは回転速度検出用の格子状のパターンとしてのスリット7およびエンコーダディスクの中心位置検出用の複数の計測マーク6が形成された円盤状のエンコーダディスク4と、エンコーダディスク4上のスリット7(格子状のパターン)を読み取る検出手段としての検出部5とから主に構成されている。回転角検出装置10は、いわゆるオプティカルロータリエンコーダの一種である。
以下、「エンコーダディスクの中心位置」を「エンコーダディスクの回転中心位置」というときがある。
エンコーダディスク4は、俗にスリット円板とも呼ばれ、ディスク支持部3に対して両面テープ(もしくは両面粘着テープ、以下、同様)や接着剤などによって固定されている。エンコーダディスク4は、例えばPET(ポリエチレン・テレフタレート)、ステンレススチール、銅で形成されている。
各計測マーク6は、エンコーダディスク4上に形成されるスリット7と共に、フォトリソグラフィやエッチングといった超微細パターン加工で形成される。
各計測マーク6は、エンコーダディスク4上に形成されるスリット7と共に、フォトリソグラフィやエッチングといった超微細パターン加工で形成される。
本実施形態では、複数の計測マーク6は、エンコーダディスク4の回転中心を中心としてその周りに形成される正多角形の頂点に配置されていることを最大の特徴としている。図1(b)では、計測マーク6が図中二点鎖線で示す正六角形の頂点に配置された6個の例を、図1(c)では、計測マーク6が図中二点鎖線で示す正三角形の頂点に配置された3個の例を示しているが、これらに限らず、正方形や正五角形の頂点に配置されたものなどでも構わない(図4に示す計測マーク6も同様)。
なお、後述する図7、図8、図11等に示す計測マーク26は、正六角形の頂点に配置された6個の例で示しているが、前記と同様に正三角形や、正方形や正五角形の頂点に配置されたものなどでも構わないので、以下その説明を省略する。
一般的に、正多角形の頂点の数に相当する計測マークの数が増加するほど、後述の簡易な演算によってエンコーダディスクの回転中心位置を高精度に求めやすくなるが、その反面、その頂点の数が増加するほど演算が除々に複雑化すると共に形成する際のマスクパターン等も複雑化していくので、その目的や用途によって適宜計測マークの数を設定すればよい。
また別の観点からいえば、一般的に、正多角形の頂点の数に相当する計測マークの数が増加するほど、各計測マークの位置計測誤差が平均化され、最終的にばらつきの少ないエンコーダディスク中心位置計測が可能になるが、画像計測に必要な時間が長くなっていくため、その目的や用途によって適宜計測マークの数を設定すればよい。
なお、後述する図7、図8、図11等に示す計測マーク26は、正六角形の頂点に配置された6個の例で示しているが、前記と同様に正三角形や、正方形や正五角形の頂点に配置されたものなどでも構わないので、以下その説明を省略する。
一般的に、正多角形の頂点の数に相当する計測マークの数が増加するほど、後述の簡易な演算によってエンコーダディスクの回転中心位置を高精度に求めやすくなるが、その反面、その頂点の数が増加するほど演算が除々に複雑化すると共に形成する際のマスクパターン等も複雑化していくので、その目的や用途によって適宜計測マークの数を設定すればよい。
また別の観点からいえば、一般的に、正多角形の頂点の数に相当する計測マークの数が増加するほど、各計測マークの位置計測誤差が平均化され、最終的にばらつきの少ないエンコーダディスク中心位置計測が可能になるが、画像計測に必要な時間が長くなっていくため、その目的や用途によって適宜計測マークの数を設定すればよい。
ここで、「エンコーダディスクの回転中心を中心としてその周りに形成される正多角形」とは、別言すると、「エンコーダディスクの回転中心を中心として形成される円に内接または外接する正多角形」と同義である(以下、同様)。
各計測マーク6の形状は、円形状に形成されている。また、各計測マーク6の色は黒であり、これに対してディスク支持部3の色は白、つまり各計測マーク6の黒色の補色となっている。
各計測マーク6の形状は、円形状に形成されている。また、各計測マーク6の色は黒であり、これに対してディスク支持部3の色は白、つまり各計測マーク6の黒色の補色となっている。
検出部5は、例えば発光ダイオード(LED)からなる発光素子およびフォトトランジスタからなる受光素子を具備した透過型のフォトセンサ(フォトインタラプタ)で構成されている。検出部5は、前記発光素子と前記受光素子との部分がエンコーダディスク4の外周部に形成されたスリット7部分を挟んで対向するように、図示していない装置のベース部に固着して配設された不動部材(例えばセンサブラケット等)に固定されている。
図1に示すような回転角検出装置10を構成するディスク組体9の組み付けは、ローラ1の回転軸2に対してディスク支持部3が取り付け固定され、その後、エンコーダディスク4がディスク支持部3に両面テープまたは接着剤等によって固定されるという方法で行われる。この際、エンコーダディスク4の回転中心と回転軸2との間には、回転軸2とこれを嵌入しているエンコーダディスク4の軸穴4aとの機械的な精度によって偏心が発生する。
ここに、ディスク組体9は、回転角検出装置10から検出部5を除去した仮の組体(アッセンブリする前の仮組状態)を意味する。
ここに、ディスク組体9は、回転角検出装置10から検出部5を除去した仮の組体(アッセンブリする前の仮組状態)を意味する。
偏心量の測定は、エンコーダディスク4上の計測マーク6および図2に示すような回転角検出装置の製造装置20(もしくは組立装置)によって可能である。
製造装置20は、回転軸2を芯出し可能に支持する芯出し支持手段としてのV字溝(図示せず)を形成された芯出し部材11と、複数の計測マーク6を読み取るための二次元撮像手段としてのエリア型の二次元撮像素子であるCCDカメラ12と、CCDカメラ12に取り付けられたレンズ13と、CCDカメラ12からの画像を取得しその複数の計測マーク6の各頂点位置に係る座標データに基づき、その平均値を計算することによりエンコーダディスク4の目標とする中心位置(以下、「エンコーダディスク中心位置」という)、エンコーダディスク4の回転中心、および回転中心から中心位置の差分の最大値を演算する画像処理演算手段としての画像処理装置14と、画像処理装置14からの演算結果の表示、作業者から装置への作業指示を行うための入出力手段としての入出力部15とから主に構成されている。
製造装置20は、回転軸2を芯出し可能に支持する芯出し支持手段としてのV字溝(図示せず)を形成された芯出し部材11と、複数の計測マーク6を読み取るための二次元撮像手段としてのエリア型の二次元撮像素子であるCCDカメラ12と、CCDカメラ12に取り付けられたレンズ13と、CCDカメラ12からの画像を取得しその複数の計測マーク6の各頂点位置に係る座標データに基づき、その平均値を計算することによりエンコーダディスク4の目標とする中心位置(以下、「エンコーダディスク中心位置」という)、エンコーダディスク4の回転中心、および回転中心から中心位置の差分の最大値を演算する画像処理演算手段としての画像処理装置14と、画像処理装置14からの演算結果の表示、作業者から装置への作業指示を行うための入出力手段としての入出力部15とから主に構成されている。
芯出し部材11は、いわゆるVブロックと呼ばれているものであり、図2では回転軸2の一方の右端側のみを図示しているが、回転軸2の他方の左端側でも同様の芯出し部材11によって回転軸2が回転自在に支持されている。芯出し部材11およびCCDカメラ12は、図示していない装置のベース部に取り付け固定されている。なお、芯出し部材11のV字溝は、これに限らず、回転軸2および回転軸2を介してこれらを芯出し可能に支持できる形状であれば良い。
画像処理装置14は、CCDカメラ12から送信される画像を処理するための回路と、それぞれ図示を省略したCPU(中央演算処理装置)、I/O(入出力)ポート、ROM(読み出し専用記憶装置)、RAM(読み書き可能な記憶装置)およびタイマ等を備え、それらが図示しない信号バスによって接続された構成を有するコンピュータとを具備している。
入出力部15は、画像処理装置14からの演算結果の表示および作業者から装置への作業指示の指示情報を随時表示するための表示装置(例えば液晶表示装置やCRT表示装置)と、装置への作業指示を行うための各種キー等を備えた操作パネルとから構成されている。
入出力部15は、画像処理装置14からの演算結果の表示および作業者から装置への作業指示の指示情報を随時表示するための表示装置(例えば液晶表示装置やCRT表示装置)と、装置への作業指示を行うための各種キー等を備えた操作パネルとから構成されている。
次に、図3のフローチャートを参照しながら、エンコーダディスク4の回転軸2に対する偏心量の測定手順を含む回転角検出装置の製造装置20での組立(製造)動作を説明する。
まず、エンコーダディスク4がディスク支持部3を介して回転軸2に組み付けられたローラ1を、前記装置上へ設置、すなわちローラ1は前記装置のベース部上に設置された芯出し部材11のV字溝によって回転軸2を介して回転自在に位置決め保持される。回転軸2の他方(図における左端部)についても、同様な方法によって位置決めが行われ、ローラ1の全体であるディスク組体9が保持される。(ステップS1)。次いで、芯出し部材11のV字溝によって前記装置上に保持されたローラ1を一定角度で回転させながら、それぞれの角度での中心位置計測を行い、装置上で一回転させる(ステップS2)。
まず、エンコーダディスク4がディスク支持部3を介して回転軸2に組み付けられたローラ1を、前記装置上へ設置、すなわちローラ1は前記装置のベース部上に設置された芯出し部材11のV字溝によって回転軸2を介して回転自在に位置決め保持される。回転軸2の他方(図における左端部)についても、同様な方法によって位置決めが行われ、ローラ1の全体であるディスク組体9が保持される。(ステップS1)。次いで、芯出し部材11のV字溝によって前記装置上に保持されたローラ1を一定角度で回転させながら、それぞれの角度での中心位置計測を行い、装置上で一回転させる(ステップS2)。
次いで、CCDカメラ12によってエンコーダディスク4上の各計測マーク6の画像を取得する。この時のエンコーダディスク4の中心位置計測は、CCDカメラ12で取得したエンコーダディスク4上の各計測マーク6の画像を画像処理装置14によって後述のとおり演算することで得ることができる(ステップS3〜ステップS5)。
この際、CCDカメラ12の深度方向に対するエンコーダディスク4の位置決めは、CCDカメラ4のピント位置にエンコーダディスク4を位置決めする部品(図示せず)によって行われる。この位置決め部品は、前記装置のベース部に固定されており、ローラ1に組み付けられたエンコーダディスク4を突き当てることでエンコーダディスク4とCCDカメラ12との間の距離を一定に保つ。また、この位置決め部品は回転軸2を貫通させ、さらにCCDカメラ12側から見た場合に、CCDカメラ12の画像に全ての計測マーク6が撮影される程度の穴が空いている。
画像処理装置14の演算処理によって得られた中心位置の平均値が目標とする回転中心であり、この目標とする回転中心からの距離の最大値が回転軸2のエンコーダディスク4に対する偏心量となる(ステップS7〜ステップS8)。
この際、CCDカメラ12の深度方向に対するエンコーダディスク4の位置決めは、CCDカメラ4のピント位置にエンコーダディスク4を位置決めする部品(図示せず)によって行われる。この位置決め部品は、前記装置のベース部に固定されており、ローラ1に組み付けられたエンコーダディスク4を突き当てることでエンコーダディスク4とCCDカメラ12との間の距離を一定に保つ。また、この位置決め部品は回転軸2を貫通させ、さらにCCDカメラ12側から見た場合に、CCDカメラ12の画像に全ての計測マーク6が撮影される程度の穴が空いている。
画像処理装置14の演算処理によって得られた中心位置の平均値が目標とする回転中心であり、この目標とする回転中心からの距離の最大値が回転軸2のエンコーダディスク4に対する偏心量となる(ステップS7〜ステップS8)。
ここで、図1(b)に示したように、正六角形の頂点に配置された6個の計測マーク6を有するエンコーダディスク4をディスク支持部3を介して回転軸2に組み付けたローラ1を用いた場合の、画像処理装置14による偏心量の計測について述べる。
例えば、6箇所の計測マークを同一のX、Y座標系内でそれぞれの位置を計測した場合、各位置を区別するために仮にa,b,c,d,e,fと名前を付けたエンコーダディスク4の場合、ローラ1のある回転位置での6箇所の計測マーク位置をそれぞれ、{Xa、Ya}、{Xb、Yb}、{Xc、Yc}、{Xd、Yd}、{Xe、Ye}、{Xf、Yf}とすると、エンコーダディスク4の中心位置は計測マーク6が正六角形の頂点に配置されているために、単純に各計測マーク6の位置の平均を求めれば良く、次のような式{Xg、Yg}={(Xa+Xb+Xc+Xd+Xe+Xf)/6、(Ya+Yb+Yc+Yd+Ye+Yf)/6}によって求められる。前記装置上でエンコーダディスク4を組み付けたローラ1を一定の回転角度で回転させ、それぞれの位置でのエンコーダディスク4の中心位置を計測し、その結果得られた中心位置の平均値が回転中心であり、回転中心から中心位置までの距離の最大値が回転軸2のエンコーダディスク4に対する偏心量となる。
この基本的なエンコーダディスク4の偏心量の計測原理は、後述の変形例や実施形態でも同様である。製造装置20上でローラ1を一定の角度で回転させるため、各計測マーク6の形状を円形状とすることによって、エンコーダディスク4の回転位置による影響を減らすことができる。
例えば、6箇所の計測マークを同一のX、Y座標系内でそれぞれの位置を計測した場合、各位置を区別するために仮にa,b,c,d,e,fと名前を付けたエンコーダディスク4の場合、ローラ1のある回転位置での6箇所の計測マーク位置をそれぞれ、{Xa、Ya}、{Xb、Yb}、{Xc、Yc}、{Xd、Yd}、{Xe、Ye}、{Xf、Yf}とすると、エンコーダディスク4の中心位置は計測マーク6が正六角形の頂点に配置されているために、単純に各計測マーク6の位置の平均を求めれば良く、次のような式{Xg、Yg}={(Xa+Xb+Xc+Xd+Xe+Xf)/6、(Ya+Yb+Yc+Yd+Ye+Yf)/6}によって求められる。前記装置上でエンコーダディスク4を組み付けたローラ1を一定の回転角度で回転させ、それぞれの位置でのエンコーダディスク4の中心位置を計測し、その結果得られた中心位置の平均値が回転中心であり、回転中心から中心位置までの距離の最大値が回転軸2のエンコーダディスク4に対する偏心量となる。
この基本的なエンコーダディスク4の偏心量の計測原理は、後述の変形例や実施形態でも同様である。製造装置20上でローラ1を一定の角度で回転させるため、各計測マーク6の形状を円形状とすることによって、エンコーダディスク4の回転位置による影響を減らすことができる。
本実施形態によれば、以下の利点・効果を奏する。すなわち、エンコーダディスク4の複数の計測マーク6が、エンコーダディスク4の回転中心を中心としてその周りに形成される正多角形の頂点に配置されていることにより、それぞれの計測マーク6の二次元座標系の位置計測の結果からエンコーダディスク4の中心位置(回転中心位置)を求めるには、単純にX,Y座標系における各計測マーク6の各位置の平均を求めればよい。それ故に、複数の計測マーク6の位置計測の結果から、簡単な演算によってエンコーダディスク4の中心位置(回転中心位置)を求めることが可能になる。
各計測マーク6の形状が円形状であることにより、エンコーダディスク4の回転位置への依存性もなく、すなわちエンコーダディスク4の位置決め角度に依存せず、エンコーダディスク4の中心位置を求めることができる。
エンコーダディスク4を回転軸2上に支持する支持手段としてのディスク支持部3を有することにより、それが無い場合と比べて、エンコーダディスク4を回転軸2上に精確に、確実かつ容易に支持することができる。
また、ディスク支持部3の表面の色(本実施形態では白色)が、複数の計測マーク6の補色(本実施形態では黒色)であることによって、各計測マーク6との間に高いコントラストを得ることが可能になり、その結果、エンコーダディスク4の中心位置の高精度な計測が可能となる。
さらに、回転軸2を芯出し可能に支持する芯出し部材(芯出し支持手段)11と、複数の計測マーク6を読み取るためのCCDカメラ12(二次元撮像手段・二次元撮像素子)と、CCDカメラ12からの複数の計測マークの前記各頂点位置に係る座標データに基づき、その平均値を計算することにより前記エンコーダディスク中心位置、エンコーダディスクの回転中心、および回転中心から中心位置の差分の最大値を演算する画像処理装置14(画像処理演算手段)を有することにより、エンコーダディスク4の取り付け偏心量の精度の高い測定が可能になる。
各計測マーク6の形状が円形状であることにより、エンコーダディスク4の回転位置への依存性もなく、すなわちエンコーダディスク4の位置決め角度に依存せず、エンコーダディスク4の中心位置を求めることができる。
エンコーダディスク4を回転軸2上に支持する支持手段としてのディスク支持部3を有することにより、それが無い場合と比べて、エンコーダディスク4を回転軸2上に精確に、確実かつ容易に支持することができる。
また、ディスク支持部3の表面の色(本実施形態では白色)が、複数の計測マーク6の補色(本実施形態では黒色)であることによって、各計測マーク6との間に高いコントラストを得ることが可能になり、その結果、エンコーダディスク4の中心位置の高精度な計測が可能となる。
さらに、回転軸2を芯出し可能に支持する芯出し部材(芯出し支持手段)11と、複数の計測マーク6を読み取るためのCCDカメラ12(二次元撮像手段・二次元撮像素子)と、CCDカメラ12からの複数の計測マークの前記各頂点位置に係る座標データに基づき、その平均値を計算することにより前記エンコーダディスク中心位置、エンコーダディスクの回転中心、および回転中心から中心位置の差分の最大値を演算する画像処理装置14(画像処理演算手段)を有することにより、エンコーダディスク4の取り付け偏心量の精度の高い測定が可能になる。
(変形例1)
図4に、第1の実施形態の変形例1を示す。
図4に示す変形例1は、図1に示した第1の実施形態の回転角検出装置10と比較して、回転角検出装置10Aを用いる点のみ相違し、その他は第1の実施形態と同様である。回転角検出装置10Aは、回転角検出装置10と比較して、軸穴4aを形成されたエンコーダディスク4に代えて、その中央部に回転軸2を所定の隙間をもって貫通させる逃げ穴4Aaを形成されたエンコーダディスク4Aを用いる点が主に相違し、その他は回転角検出装置10と同様である。
「所定の隙間をもって貫通させる逃げ穴4Aa」とは、エンコーダディスク4Aの回転軸2に対する中心位置合わせを簡単かつ容易に行えるように回転軸2の外径よりも大きい穴径を形成することを意味しており、軸径の1/4〜1/2程度の隙間があればよい。穴径を大きくしすぎるとディスク支持部との接触面積が少なくなるためディスク保持力が弱くなってしまう。また穴径を小さくしすぎると、組立性を悪化させる要因となる。
図4に、第1の実施形態の変形例1を示す。
図4に示す変形例1は、図1に示した第1の実施形態の回転角検出装置10と比較して、回転角検出装置10Aを用いる点のみ相違し、その他は第1の実施形態と同様である。回転角検出装置10Aは、回転角検出装置10と比較して、軸穴4aを形成されたエンコーダディスク4に代えて、その中央部に回転軸2を所定の隙間をもって貫通させる逃げ穴4Aaを形成されたエンコーダディスク4Aを用いる点が主に相違し、その他は回転角検出装置10と同様である。
「所定の隙間をもって貫通させる逃げ穴4Aa」とは、エンコーダディスク4Aの回転軸2に対する中心位置合わせを簡単かつ容易に行えるように回転軸2の外径よりも大きい穴径を形成することを意味しており、軸径の1/4〜1/2程度の隙間があればよい。穴径を大きくしすぎるとディスク支持部との接触面積が少なくなるためディスク保持力が弱くなってしまう。また穴径を小さくしすぎると、組立性を悪化させる要因となる。
回転角検出装置10Aのエンコーダディスク4Aは、第1の実施形態の回転角検出装置10と同様に、ディスク支持部3に対して両面テープや接着剤などによって固定されている。本変形例では、第1の実施形態と同様に複数の計測マーク6は、エンコーダディスク4Aの回転中心を中心としてその周りに形成される正多角形の頂点に配置されていることを最大の特徴としている。図4(b)では、計測マーク6が図中二点鎖線で示す正六角形の頂点に配置された6個の例を、図4(c)では、計測マーク6が図中二点鎖線で示す正三角形の頂点に配置された3個の例を示している。このように前記相違点以外は、回転角検出装置10と同様であるため、重複説明を避ける上からその説明を省略する。
従って、変形例1によれば、第1の実施形態の回転角検出装置10と同様の利点・効果を奏する他、エンコーダディスク4Aの回転軸2に対する中心位置合わせを行うことができる。
従って、変形例1によれば、第1の実施形態の回転角検出装置10と同様の利点・効果を奏する他、エンコーダディスク4Aの回転軸2に対する中心位置合わせを行うことができる。
(変形例2)
図5に、第1の実施形態の変形例2に係る回転角検出装置の製造装置20A(以下、「製造装置20A」という)を示す。
図5に示す変形例2は、図2に示した第1の実施形態の回転角検出装置の製造装置20(以下、「製造装置20」という)と比較して、回転角検出装置10を構成するディスク組体9に代えて、回転角検出装置10Aを構成するディスク組体9Aを用いる点、製造装置20に代えた製造装置20Aを用いる点が主に相違し、その他は第1の実施形態と同様である。
ディスク組体9Aは、ディスク組体9と比較して、エンコーダディスク4に代えたエンコーダディスク4Aを用いる点のみが相違する。ここに、ディスク組体9Aは、回転角検出装置10Aから検出部5を除去した仮の組体(アッセンブリする前の仮組状態)を意味する。
図5に、第1の実施形態の変形例2に係る回転角検出装置の製造装置20A(以下、「製造装置20A」という)を示す。
図5に示す変形例2は、図2に示した第1の実施形態の回転角検出装置の製造装置20(以下、「製造装置20」という)と比較して、回転角検出装置10を構成するディスク組体9に代えて、回転角検出装置10Aを構成するディスク組体9Aを用いる点、製造装置20に代えた製造装置20Aを用いる点が主に相違し、その他は第1の実施形態と同様である。
ディスク組体9Aは、ディスク組体9と比較して、エンコーダディスク4に代えたエンコーダディスク4Aを用いる点のみが相違する。ここに、ディスク組体9Aは、回転角検出装置10Aから検出部5を除去した仮の組体(アッセンブリする前の仮組状態)を意味する。
製造装置20Aは、製造装置20と比較して、製造装置20に対して移動調整部17およびディスク位置決め部18を付加した点が主に相違し、その他は回転角検出装置の製造装置20と同様である。
すなわち、製造装置20Aは、前記した芯出し部材11と、前記したCCDカメラ12と、前記したレンズ13と、前記した画像処理装置14と、エンコーダディスク4Aを位置決めする位置決め手段としてのディスク位置決め部18と、このディスク位置決め部18近傍に配設され、エンコーダディスク4Aを目標とする中心位置に画像処理装置14によって求められた差分を制御量として移動調整する移動調整手段としての移動調整部17と、前記した入出力部15とから主に構成されている。
すなわち、製造装置20Aは、前記した芯出し部材11と、前記したCCDカメラ12と、前記したレンズ13と、前記した画像処理装置14と、エンコーダディスク4Aを位置決めする位置決め手段としてのディスク位置決め部18と、このディスク位置決め部18近傍に配設され、エンコーダディスク4Aを目標とする中心位置に画像処理装置14によって求められた差分を制御量として移動調整する移動調整手段としての移動調整部17と、前記した入出力部15とから主に構成されている。
ディスク位置決め部18には、エンコーダディスク4Aを保持するために、例えばエアーによる吸着装置や、磁力を使った固定装置などが設置される。
移動調整部17としては、例えばマイクロメータのような作業者の手動でエンコーダディスク4Aを移動させるものや、モータコントローラを介してモータと自動ステージとを組み合わせて自動的にエンコーダディスク4Aを移動させるものなどが挙げられる。
移動調整部17としては、例えばマイクロメータのような作業者の手動でエンコーダディスク4Aを移動させるものや、モータコントローラを介してモータと自動ステージとを組み合わせて自動的にエンコーダディスク4Aを移動させるものなどが挙げられる。
次に、図6のフローチャートを参照しながら、エンコーダディスク4Aの回転軸2に対する偏心量の測定手順を含む製造装置20Aでの組立(製造)動作を説明する。
まず、エンコーダディスク4Aは前記装置上のディスク位置決め部18にエアー吸着などによって保持され、この状態でエンコーダディスク4AはCCDカメラ12のピント位置に位置決めされる(ステップS10)。ディスク支持部3が回転軸2に組み付けられたローラ1は、前記装置のベース部上に設置された芯出し部材11のV字溝によって回転軸2を介して回転自在に位置決め保持される。回転軸2の他方(図における左端部)についても、同様な方法によって位置決め保持が行われる(ステップS11)。最終的に、エンコーダディスク4Aとディスク支持部3の締結方法として両面テープが用いられる場合には、この時点ではディスク支持部3とエンコーダディスク4Aは回転軸2上において一定の距離だけ離された状態で設置される(図5参照)。
次いで、CCDカメラ12は各計測マーク6の画像を取得し、画像処理装置14がエンコーダディスク4Aの中心位置を求める。そして、予め設定されたエンコーダディスク4A中心の目標位置に対する差分を入出力部15の表示画面等に表示する(ステップS12〜ステップS16)。
まず、エンコーダディスク4Aは前記装置上のディスク位置決め部18にエアー吸着などによって保持され、この状態でエンコーダディスク4AはCCDカメラ12のピント位置に位置決めされる(ステップS10)。ディスク支持部3が回転軸2に組み付けられたローラ1は、前記装置のベース部上に設置された芯出し部材11のV字溝によって回転軸2を介して回転自在に位置決め保持される。回転軸2の他方(図における左端部)についても、同様な方法によって位置決め保持が行われる(ステップS11)。最終的に、エンコーダディスク4Aとディスク支持部3の締結方法として両面テープが用いられる場合には、この時点ではディスク支持部3とエンコーダディスク4Aは回転軸2上において一定の距離だけ離された状態で設置される(図5参照)。
次いで、CCDカメラ12は各計測マーク6の画像を取得し、画像処理装置14がエンコーダディスク4Aの中心位置を求める。そして、予め設定されたエンコーダディスク4A中心の目標位置に対する差分を入出力部15の表示画面等に表示する(ステップS12〜ステップS16)。
この差分を制御量として、位置決め可能な移動調整部17がエンコーダディスク4Aの中心位置を目標とする中心位置に一致させることで、エンコーダディスク4Aのディスク支持部3への取り付けを高精度に行うことができる。
エンコーダディスク4Aの中心位置を目標とする中心位置に一致させた後は、ローラ1全体(図5に示すディスク組体9A)を図中右側に平行移動させてエンコーダディスク4Aに突き当て、エンコーダディスク4Aとディスク支持部3とを両面テープなどによって接着・締結する(ステップS17)。その後、ステップS18において、エンコーダディスク4Aをディスク位置決め部18から開放(例えばエアー吸着をオフ)することで、エンコーダディスク4Aの高精度な組み付けが可能になる。
エンコーダディスク4Aの中心位置を目標とする中心位置に一致させた後は、ローラ1全体(図5に示すディスク組体9A)を図中右側に平行移動させてエンコーダディスク4Aに突き当て、エンコーダディスク4Aとディスク支持部3とを両面テープなどによって接着・締結する(ステップS17)。その後、ステップS18において、エンコーダディスク4Aをディスク位置決め部18から開放(例えばエアー吸着をオフ)することで、エンコーダディスク4Aの高精度な組み付けが可能になる。
変形例2の製造装置20Aによれば、変形例1の前記利点・効果を奏することは元より、変形例1の製造装置20と比べて、位置決め部(位置決め手段)18を有しているので、エンコーダディスク4Aの位置をCCDカメラ12の深度方向に対して一定の距離を保つことができるので、精度の高い偏心量の測定が可能になる。
また、変形例1の製造装置20と比べて、移動調整部(移動調整手段)17を有しているので、エンコーダディスク4Aの中心を任意の位置に移動させることが可能になるので、エンコーダディスク4Aを精度良く組み付けることが可能になる。
また、エンコーダディスク4Aの中心位置計測を行いながら、画像処理装置14により演算された差分を制御量として、移動調整部17によってエンコーダディスク4Aの中心をその制御量分だけ移動させることで、エンコーダディスク4Aをディスク支持部3を介して回転軸2に精度良く組み付けることが可能になる。前述の内容から、回転軸2とエンコーダディスク4Aの中心位置合わせを高精度に行うことができ、これにより高精度な回転角検出装置を実現することができる。
また、変形例1の製造装置20と比べて、移動調整部(移動調整手段)17を有しているので、エンコーダディスク4Aの中心を任意の位置に移動させることが可能になるので、エンコーダディスク4Aを精度良く組み付けることが可能になる。
また、エンコーダディスク4Aの中心位置計測を行いながら、画像処理装置14により演算された差分を制御量として、移動調整部17によってエンコーダディスク4Aの中心をその制御量分だけ移動させることで、エンコーダディスク4Aをディスク支持部3を介して回転軸2に精度良く組み付けることが可能になる。前述の内容から、回転軸2とエンコーダディスク4Aの中心位置合わせを高精度に行うことができ、これにより高精度な回転角検出装置を実現することができる。
前述のとおり、変形例1では課題を解決する手段の欄の請求項10に記載した回転検出装置の製造方法が使用されていたと言える。従って、変形例2の製造装置20Aを用いた回転検出装置の製造方法によれば、回転軸2とエンコーダディスク4Aの中心位置合わせを高精度に行うことができ、これにより高精度な回転角検出装置を実現することができる。
なお、変形例2の移動調整部(移動調整手段)17は、その利点・効果をそれ程望まなくてもよいのであれば、除去してもよい。この場合、入出力部15に表示される画像処理装置14からの演算結果(差分による制御量)を確認しながら、作業者の手動操作によって、例えばマイクロメータ付きのXYステージなどを用いてエンコーダディスク4Aの移動調整を行うようにしてもよい。
なお、変形例2の移動調整部(移動調整手段)17は、その利点・効果をそれ程望まなくてもよいのであれば、除去してもよい。この場合、入出力部15に表示される画像処理装置14からの演算結果(差分による制御量)を確認しながら、作業者の手動操作によって、例えばマイクロメータ付きのXYステージなどを用いてエンコーダディスク4Aの移動調整を行うようにしてもよい。
(変形例3)
変形例2における画像処理装置14では、前記コンピュータを具備していることにより、画像処理装置14で実行される前記演算・制御するプログラム(前記差分を制御量とする演算を実行させるためのプログラム)が読取り可能になっている。そこで、本変形例3においては、画像処理装置14で実行される前記演算・制御するプログラムを格納した記録媒体としてのメモリステックやフロッピー(登録商標)ディスクを読み取るドライバを、例えば入出力部15に付加・接続したり、あるいは直接的に画像処理装置14に付加・接続したりしてもよい。
従って、本変形例によれば、目標とする中心位置からの差分を制御量としてエンコーダディスク4Aの位置決め制御可能なプログラムを格納した記録媒体によって、回転軸2とエンコーダディスク4Aの中心位置合わせを行うことが可能になるので、高精度な回転角検出装置を実現することができると共に、例えば複数の計測マーク6を構成する正多角形の頂点の数を必要に応じて変更して、それに応じて格納されているプログラムを切り替えたり、修正するようなことも容易にできるようになり、設計上の自由度が高くなるという利点・効果も奏する。
変形例2における画像処理装置14では、前記コンピュータを具備していることにより、画像処理装置14で実行される前記演算・制御するプログラム(前記差分を制御量とする演算を実行させるためのプログラム)が読取り可能になっている。そこで、本変形例3においては、画像処理装置14で実行される前記演算・制御するプログラムを格納した記録媒体としてのメモリステックやフロッピー(登録商標)ディスクを読み取るドライバを、例えば入出力部15に付加・接続したり、あるいは直接的に画像処理装置14に付加・接続したりしてもよい。
従って、本変形例によれば、目標とする中心位置からの差分を制御量としてエンコーダディスク4Aの位置決め制御可能なプログラムを格納した記録媒体によって、回転軸2とエンコーダディスク4Aの中心位置合わせを行うことが可能になるので、高精度な回転角検出装置を実現することができると共に、例えば複数の計測マーク6を構成する正多角形の頂点の数を必要に応じて変更して、それに応じて格納されているプログラムを切り替えたり、修正するようなことも容易にできるようになり、設計上の自由度が高くなるという利点・効果も奏する。
(第2の実施形態)
図7ないし図10に、本発明の第2の実施形態に係る回転角検出装置30およびその製造装置40を示す。まず、図7を参照して、回転角検出装置30を説明する。
同図に示す回転角検出装置30は、図1に示した回転角検出装置10と比較して、エンコーダディスク4に代えて、金属製のエンコーダディスク24を用いる点および検出部5に代えた検出部25を用いる点が主に相違し、その他は回転角検出装置10と同様である。
回転角検出装置30は、前記したローラ1と、前記した回転軸2と、回転軸2上に別体的にまたは一体的に取り付け固定されエンコーダディスク24を回転軸2上に支持する支持手段としてのディスク支持部3と、表面に回転位置検出用ないしは回転速度検出用の格子状のパターン27およびエンコーダディスクの中心位置検出用の複数の計測マーク26が形成された円盤状のエンコーダディスク24と、エンコーダディスク24上のパターン27を読み取る検出手段としての検出部25とから主に構成されている。この回転角検出装置30も、いわゆるオプティカルロータリエンコーダの一種である。
図7ないし図10に、本発明の第2の実施形態に係る回転角検出装置30およびその製造装置40を示す。まず、図7を参照して、回転角検出装置30を説明する。
同図に示す回転角検出装置30は、図1に示した回転角検出装置10と比較して、エンコーダディスク4に代えて、金属製のエンコーダディスク24を用いる点および検出部5に代えた検出部25を用いる点が主に相違し、その他は回転角検出装置10と同様である。
回転角検出装置30は、前記したローラ1と、前記した回転軸2と、回転軸2上に別体的にまたは一体的に取り付け固定されエンコーダディスク24を回転軸2上に支持する支持手段としてのディスク支持部3と、表面に回転位置検出用ないしは回転速度検出用の格子状のパターン27およびエンコーダディスクの中心位置検出用の複数の計測マーク26が形成された円盤状のエンコーダディスク24と、エンコーダディスク24上のパターン27を読み取る検出手段としての検出部25とから主に構成されている。この回転角検出装置30も、いわゆるオプティカルロータリエンコーダの一種である。
エンコーダディスク24は、ディスク支持部3に対して両面テープや接着剤などによって固定されている。エンコーダディスク24は、例えばステンレススチールや銅などの金属で形成されている。
エンコーダディスク24の材料として銅を用いて形成した場合、現在の経済事情からはステンレススチールなどと比べて安価に形成できるという利点がある。以下、エンコーダディスク24を、銅で形成した例で説明する。
エンコーダディスク24の材料として銅を用いて形成した場合、現在の経済事情からはステンレススチールなどと比べて安価に形成できるという利点がある。以下、エンコーダディスク24を、銅で形成した例で説明する。
複数の計測マーク26は、エンコーダディスク24上のパターン27と共に、例えばエッチングによる超微細パターン加工で形成される。
本実施形態では、複数の計測マーク26が、エンコーダディスク24の回転中心を中心としてその周りに形成される正多角形の頂点に配置されている点、および複数の計測マーク26が、前記エッチングによってエンコーダディスク24の厚み方向に貫通した貫通穴で形成されている点を最大の特徴としている。
図1等に示した複数の計測マーク6と同様に、図7(b)では、計測マーク26が図中二点鎖線で示す正六角形の頂点に配置された6個の例を示している。また、各計測マーク26の形状は、円形状に形成されている。
本実施形態では、複数の計測マーク26が、エンコーダディスク24の回転中心を中心としてその周りに形成される正多角形の頂点に配置されている点、および複数の計測マーク26が、前記エッチングによってエンコーダディスク24の厚み方向に貫通した貫通穴で形成されている点を最大の特徴としている。
図1等に示した複数の計測マーク6と同様に、図7(b)では、計測マーク26が図中二点鎖線で示す正六角形の頂点に配置された6個の例を示している。また、各計測マーク26の形状は、円形状に形成されている。
図8を参照して、計測マーク26周辺をエッチング加工によって黒化したエンコーダディスク24について説明する。ステンレススチールや銅をエッチング加工すると、通常、エッチング加工前は金属特有の光沢表面状態を呈しているが、エッチング加工後はその表面部が腐食されることにより黒色化(以下、「黒化」という)する。
黒化パターン21としては、図8(a)に示すように、全ての計測マークが収まる範囲全体を黒化するパターンや、図8(b)に示すように、個々の計測マーク26の周辺を別個に黒化するパターンが考えられるが、黒化の範囲が大きくなると厚みが薄くなることなどによってエンコーダディスク24自体の強度が弱くなるという問題が発生するため、図8(b)のように各計測マーク26周辺を個々に黒化した方が良い。
黒化パターン21としては、図8(a)に示すように、全ての計測マークが収まる範囲全体を黒化するパターンや、図8(b)に示すように、個々の計測マーク26の周辺を別個に黒化するパターンが考えられるが、黒化の範囲が大きくなると厚みが薄くなることなどによってエンコーダディスク24自体の強度が弱くなるという問題が発生するため、図8(b)のように各計測マーク26周辺を個々に黒化した方が良い。
さらに図9(a)、(b)を参照して、図8(b)のように計測マーク26周辺を個々に黒化した場合の黒化パターン21の適切な範囲について説明する。
複数の計測マーク26は、共に同一の円形状の大きさの貫通穴で形成されており、複数の計測マーク26の黒化パターン21(エッチング加工部)の範囲は、各計測マーク26の半径の√2倍以上の半径の輪状部分であればよい。
複数の計測マーク26を円形状の貫通穴で形成したのは、図10に示すCCDカメラ12による画像の取得・検出の際に、異方性が無くなることにより、その検出精度を向上させるためである。
複数の計測マーク26は、共に同一の円形状の大きさの貫通穴で形成されており、複数の計測マーク26の黒化パターン21(エッチング加工部)の範囲は、各計測マーク26の半径の√2倍以上の半径の輪状部分であればよい。
複数の計測マーク26を円形状の貫通穴で形成したのは、図10に示すCCDカメラ12による画像の取得・検出の際に、異方性が無くなることにより、その検出精度を向上させるためである。
検出部25は、例えば発光ダイオード(LED)からなる発光素子およびフォトトランジスタからなる受光素子を具備した反射型のフォトセンサで構成されている。検出部25は、前記発光素子と前記受光素子との部分がエンコーダディスク4の外周部に形成されたパターン部27部分に対向するように、図示していない装置のベース部に固着して配設された不動部材(例えばセンサブラケット等)に固定されている。このように本実施形態では、透過型のフォトセンサからなる検出部5と比べて、安価な反射型のフォトセンサからなる検出部25を使用できるので、安価に済ませることができる。
図7に示すような回転角検出装置30を構成するディスク組体29の組み付けは、第1の実施形態と同様に、ローラ1の回転軸2に対してディスク支持部3が取り付け固定され、その後、エンコーダディスク24がディスク支持部3に両面テープまたは接着剤等によって固定されるという方法で行われる。エンコーダディスク24の回転中心と回転軸2との間には、回転軸2とこれを嵌入しているエンコーダディスク24の軸穴24aとの機械的な精度によって偏心が発生する。ここに、ディスク組体29は、回転角検出装置30から検出部25を除去した仮の組体(アッセンブリする前の仮組状態)を意味する。
偏心量の測定は、エンコーダディスク24上の計測マーク26および図10に示すような回転角検出装置の製造装置40(もしくは組立装置)によって可能である。
製造装置40は、図2に示した製造装置20と比較して、エンコーダディスク4に代えたエンコーダディスク24を用いる点、照明装置33および反射板34を付加した点が主に相違し、その他は製造装置20と同様である。
すなわち、製造装置40は、前記した芯出し部材11と、複数の計測マーク26を読み取るための二次元撮像手段としてのエリア型の二次元撮像素子であるCCDカメラ12と、前記したレンズ13と、CCDカメラ12からの画像を取得しその複数の計測マーク26の各頂点位置に係る座標データに基づき、その平均値を計算することによりエンコーダディスク24の目標とする中心位置および該中心位置からの各頂点位置の差分を演算する画像処理演算手段としての画像処理装置14と、画像処理装置14からの演算結果の表示、作業者から装置への作業指示を行うための入出力手段としての入出力部15と、複数の計測マーク26を照明する照明手段としての照明装置33と、エンコーダディスク24および回転軸2を挟んで照明装置33と対向する位置に照明装置33からの照明光を反射する反射手段としての反射板34とから主に構成されている。
芯出し部材11は、装置のベース部32に取り付け固定されている。CCDカメラ12はカメラブラケット31を介して、照明装置33はベース部32に固着された図示しない不動部材を介して、それぞれベース部32に間接的に取り付け固定されている。
照明装置33は、例えば蛍光灯や、冷光装置、LED照明等が使用される。反射板34は、金属製または樹脂製の板上に白色の表面処理(例えば塗装)などが施されて形成される。
製造装置40は、図2に示した製造装置20と比較して、エンコーダディスク4に代えたエンコーダディスク24を用いる点、照明装置33および反射板34を付加した点が主に相違し、その他は製造装置20と同様である。
すなわち、製造装置40は、前記した芯出し部材11と、複数の計測マーク26を読み取るための二次元撮像手段としてのエリア型の二次元撮像素子であるCCDカメラ12と、前記したレンズ13と、CCDカメラ12からの画像を取得しその複数の計測マーク26の各頂点位置に係る座標データに基づき、その平均値を計算することによりエンコーダディスク24の目標とする中心位置および該中心位置からの各頂点位置の差分を演算する画像処理演算手段としての画像処理装置14と、画像処理装置14からの演算結果の表示、作業者から装置への作業指示を行うための入出力手段としての入出力部15と、複数の計測マーク26を照明する照明手段としての照明装置33と、エンコーダディスク24および回転軸2を挟んで照明装置33と対向する位置に照明装置33からの照明光を反射する反射手段としての反射板34とから主に構成されている。
芯出し部材11は、装置のベース部32に取り付け固定されている。CCDカメラ12はカメラブラケット31を介して、照明装置33はベース部32に固着された図示しない不動部材を介して、それぞれベース部32に間接的に取り付け固定されている。
照明装置33は、例えば蛍光灯や、冷光装置、LED照明等が使用される。反射板34は、金属製または樹脂製の板上に白色の表面処理(例えば塗装)などが施されて形成される。
次に、図3のフローチャートを参照しながら、エンコーダディスク24の回転軸2に対する偏心量の測定手順を含む製造装置40での組立(製造)動作を説明する。この動作は、図2を参照して前述した製造装置20に対して、エンコーダディスク4をエンコーダディスク24に、ディスク組体9をディスク組体29に、それぞれ読み替えれば、当業者であれば容易に理解し実施できるからこれ以上の説明を省略する。
また、図1(b)を参照して説明したと同様に、正六角形の頂点に配置された6個の計測マーク26を有するエンコーダディスク24をディスク支持部3を介して回転軸2に組み付けたローラ1を用いた場合の、画像処理装置14による偏心量の計測についても、エンコーダディスク4をエンコーダディスク24に読み替えれば、当業者であれば容易に理解し実施できるからこれ以上の説明を省略する。この際、製造装置40上でローラ1を一定の角度で回転させるため、各計測マーク26の形状を円形状とすることによって、エンコーダディスク24の回転位置による影響を減らすことができる。
計測対象となるエンコーダディスク24が金属製で、複数の計測マーク26がエッチングによる黒化処理によって成形されたものの場合には、各計測マーク26周辺の金属部の光を反射することによって各計測マーク26の計測に誤差を発生させる。また、金属部についた指紋なども計測誤差を発生させる原因になる。
そこで、エンコーダディスク24が金属製の場合には、計測マーク26を貫通穴とし、貫通穴を通過してきた光を二次元撮像素子としてのCCDカメラ12で捕らえ、その画像を処理して計測マーク26の位置を求めることで、高精度な計測が可能になる。その際、図8(b)および図9(b)に示したように各計測マーク26周辺の金属部をエッチングによって黒化することによって、余計な反射光を発生させないようにすることで、計測誤差を低減させることができる。換言すれば、計測マーク26の周辺を黒化することによって、金属製のエンコーダディスク24の計測マーク26周辺部の反射光による画像計測への影響を少なくすることができる。
そこで、エンコーダディスク24が金属製の場合には、計測マーク26を貫通穴とし、貫通穴を通過してきた光を二次元撮像素子としてのCCDカメラ12で捕らえ、その画像を処理して計測マーク26の位置を求めることで、高精度な計測が可能になる。その際、図8(b)および図9(b)に示したように各計測マーク26周辺の金属部をエッチングによって黒化することによって、余計な反射光を発生させないようにすることで、計測誤差を低減させることができる。換言すれば、計測マーク26の周辺を黒化することによって、金属製のエンコーダディスク24の計測マーク26周辺部の反射光による画像計測への影響を少なくすることができる。
エンコーダディスク24上に計測マーク26として貫通穴を成形した場合には、貫通穴26を通過しレンズ13を介してCCDカメラ12へ入る光量は、複数ある計測マーク26についてばらつきがないことが望ましい。その場合には、図10に示したように照明装置33を用意して、エンコーダディスク24に対して平行な方向から光を当てることによって、計測マーク26の貫通穴を通過する光量のばらつきを抑えることが可能になる。しかし、エンコーダディスク24に対して平行な方向から光を当てることによって、回転軸2の影によって光量が減らされて、回転軸2を境にした上側の計測マーク26と下側の計測マーク26の間で光量の差が大きくなるという不具合も生じる。その場合には、回転軸26の下方に白色の反射板34を設置し、照明装置33からの照明光を反射させることで、それぞれの貫通穴を通過してくる光量の差を一定範囲内に抑え、結果としてエンコーダディスク24の中心位置の計測を高精度に行うことが可能になる。
本実施形態によれば、前述した以外に以下の利点・効果を奏する。すなわち、エンコーダディスク24の複数の計測マーク26が正多角形の頂点に配置されていることにより、それぞれの計測マーク26の位置計測の結果からエンコーダディスク24の中心位置(回転中心位置)を求めるには、単純に各計測マーク26の位置の平均を求めればよい。それ故に、複数の計測マーク26の位置計測の結果から、簡単な演算によってエンコーダディスク24の中心位置(回転中心位置)を求めることが可能になる。
各計測マーク26の形状が円形状であることにより、エンコーダディスク24の回転位置への依存性もなく、すなわちエンコーダディスク24の位置決め角度に依存せず、エンコーダディスク24の中心位置を求めることができる。
前述の構成により、エンコーダディスク24の取り付け偏心量の精度の高い測定が可能になる。
各計測マーク26の形状が円形状であることにより、エンコーダディスク24の回転位置への依存性もなく、すなわちエンコーダディスク24の位置決め角度に依存せず、エンコーダディスク24の中心位置を求めることができる。
前述の構成により、エンコーダディスク24の取り付け偏心量の精度の高い測定が可能になる。
(変形例4)
図11に、第2の実施形態の変形例4を示す。
図11に示す変形例4は、図7ないし図9に示した第2の実施形態の回転角検出装置30と比較して、回転角検出装置30Aを用いる点のみ相違し、その他は第2の実施形態と同様である。回転角検出装置30Aは、回転角検出装置30と比較して、軸穴24aを形成されたエンコーダディスク24に代えて、その中央部に回転軸2を所定の隙間をもって貫通させる逃げ穴24Aaを形成されたエンコーダディスク24Aを用いる点が主に相違し、その他は回転角検出装置30と同様である。
「所定の隙間をもって貫通させる逃げ穴24Aa」とは、エンコーダディスク24Aの回転軸2に対する中心位置合わせを簡単かつ容易に行えるように回転軸2の外径よりも大きい穴径を形成することを意味しており、軸径の1/4〜1/2程度の隙間があればよい。
穴径を大きくしすぎるとディスク支持部との接触面積が少なくなるためディスク保持力が弱くなってしまう。また穴径を小さくしすぎると、組立性を悪化させる要因となる。
図11に、第2の実施形態の変形例4を示す。
図11に示す変形例4は、図7ないし図9に示した第2の実施形態の回転角検出装置30と比較して、回転角検出装置30Aを用いる点のみ相違し、その他は第2の実施形態と同様である。回転角検出装置30Aは、回転角検出装置30と比較して、軸穴24aを形成されたエンコーダディスク24に代えて、その中央部に回転軸2を所定の隙間をもって貫通させる逃げ穴24Aaを形成されたエンコーダディスク24Aを用いる点が主に相違し、その他は回転角検出装置30と同様である。
「所定の隙間をもって貫通させる逃げ穴24Aa」とは、エンコーダディスク24Aの回転軸2に対する中心位置合わせを簡単かつ容易に行えるように回転軸2の外径よりも大きい穴径を形成することを意味しており、軸径の1/4〜1/2程度の隙間があればよい。
穴径を大きくしすぎるとディスク支持部との接触面積が少なくなるためディスク保持力が弱くなってしまう。また穴径を小さくしすぎると、組立性を悪化させる要因となる。
回転角検出装置30Aのエンコーダディスク24Aは、第2の実施形態の回転角検出装置30と同様に、ディスク支持部3に対して両面テープや接着剤などによって固定されている。本変形例では、第2の実施形態と同様に複数の計測マーク26は、円形状の貫通穴であって、エンコーダディスク24Aの回転中心を中心としてその周りに形成される正多角形の頂点に配置されていることを最大の特徴としている。図11(b)では、計測マーク26が正六角形の頂点に配置された6個の例を示している。このように前記相違点以外は、回転角検出装置30と同様であるため、重複説明を避ける上からその説明を省略する。
従って、変形例4によれば、第2の実施形態の回転角検出装置30と同様の利点・効果を奏する他、エンコーダディスク24Aの回転軸2に対する中心位置合わせを行うことができる。
従って、変形例4によれば、第2の実施形態の回転角検出装置30と同様の利点・効果を奏する他、エンコーダディスク24Aの回転軸2に対する中心位置合わせを行うことができる。
(変形例5)
図12に、第2の実施形態の変形例5に係る回転角検出装置の製造装置40A(以下、「製造装置40A」という)を示す。
図12に示す変形例5は、図10に示した第2の実施形態の製造装置40と比較して、回転角検出装置30を構成するディスク組体29に代えて、回転角検出装置30Aを構成するディスク組体29Aを用いる点、製造装置40に代えた製造装置40Aを用いる点が主に相違し、その他は第2の実施形態と同様である。
ディスク組体29Aは、ディスク組体29と比較して、エンコーダディスク24に代えたエンコーダディスク24Aを用いる点のみが相違する。ここに、ディスク組体29Aは、回転角検出装置30Aから検出部25を除去した仮の組体(アッセンブリする前の仮組状態)を意味する。
図12に、第2の実施形態の変形例5に係る回転角検出装置の製造装置40A(以下、「製造装置40A」という)を示す。
図12に示す変形例5は、図10に示した第2の実施形態の製造装置40と比較して、回転角検出装置30を構成するディスク組体29に代えて、回転角検出装置30Aを構成するディスク組体29Aを用いる点、製造装置40に代えた製造装置40Aを用いる点が主に相違し、その他は第2の実施形態と同様である。
ディスク組体29Aは、ディスク組体29と比較して、エンコーダディスク24に代えたエンコーダディスク24Aを用いる点のみが相違する。ここに、ディスク組体29Aは、回転角検出装置30Aから検出部25を除去した仮の組体(アッセンブリする前の仮組状態)を意味する。
製造装置40Aは、製造装置40と比較して、製造装置40に対して移動調整部17およびディスク位置決め部18を付加した点が主に相違し、その他は回転角検出装置の製造装置40と同様である。
すなわち、製造装置40Aは、前記した芯出し部材11と、前記したCCDカメラ12と、前記したレンズ13と、前記した画像処理装置14と、エンコーダディスク24Aを位置決めする位置決め手段としてのディスク位置決め部18と、このディスク位置決め部18近傍に配設され、エンコーダディスク24Aを目標とする中心位置に画像処理装置14によって求められた差分を制御量として移動調整する移動調整手段としての移動調整部17と、前記した入出力部15とから主に構成されている。
すなわち、製造装置40Aは、前記した芯出し部材11と、前記したCCDカメラ12と、前記したレンズ13と、前記した画像処理装置14と、エンコーダディスク24Aを位置決めする位置決め手段としてのディスク位置決め部18と、このディスク位置決め部18近傍に配設され、エンコーダディスク24Aを目標とする中心位置に画像処理装置14によって求められた差分を制御量として移動調整する移動調整手段としての移動調整部17と、前記した入出力部15とから主に構成されている。
ディスク位置決め部18には、エンコーダディスク24Aを保持するために、例えばエアーによる吸着装置や、磁力を使った固定装置などが設置される。
移動調整部17としては、例えばマイクロメータのような作業者の手動でエンコーダディスク24Aを移動させるものや、モータコントローラを介してモータと自動ステージとを組み合わせて自動的にエンコーダディスク24Aを移動させるものなどが挙げられる。
移動調整部17としては、例えばマイクロメータのような作業者の手動でエンコーダディスク24Aを移動させるものや、モータコントローラを介してモータと自動ステージとを組み合わせて自動的にエンコーダディスク24Aを移動させるものなどが挙げられる。
次に、図6のフローチャートを参照しながら、エンコーダディスク24Aの回転軸2に対する偏心量の測定手順を含む製造装置40Aでの組立(製造)動作を説明する。
まず、エンコーダディスク24Aは前記装置上のディスク位置決め部18に配設された図示しないマグネットの吸磁力(または図示しないエアー装置による吸着力)によって保持され、この状態でエンコーダディスク24AはCCDカメラ12のピント位置に位置決めされる(ステップS10)。ディスク支持部3が回転軸2に組み付けられたローラ1は、芯出し部材11のV字溝によって回転軸2を介して回転自在に位置決め保持される。回転軸2の他方(図における左端部)についても、同様な方法によって位置決め保持が行われる(ステップS11)。最終的に、エンコーダディスク24Aとディスク支持部3との締結方法として両面テープが用いられる場合には、この時点ではディスク支持部3とエンコーダディスク24Aは回転軸2上において一定の距離だけ離された状態で設置される(図12の状態は、エンコーダディスク24Aとディスク支持部3との最終的な締結状態を示している)。
次いで、CCDカメラ12は各計測マーク26の画像を取得し、画像処理装置14がエンコーダディスク24Aの中心位置を求める。そして、予め設定されたエンコーダディスク24A中心の目標位置に対する差分を入出力部15の表示画面等に表示する(ステップS12〜ステップS16)。
まず、エンコーダディスク24Aは前記装置上のディスク位置決め部18に配設された図示しないマグネットの吸磁力(または図示しないエアー装置による吸着力)によって保持され、この状態でエンコーダディスク24AはCCDカメラ12のピント位置に位置決めされる(ステップS10)。ディスク支持部3が回転軸2に組み付けられたローラ1は、芯出し部材11のV字溝によって回転軸2を介して回転自在に位置決め保持される。回転軸2の他方(図における左端部)についても、同様な方法によって位置決め保持が行われる(ステップS11)。最終的に、エンコーダディスク24Aとディスク支持部3との締結方法として両面テープが用いられる場合には、この時点ではディスク支持部3とエンコーダディスク24Aは回転軸2上において一定の距離だけ離された状態で設置される(図12の状態は、エンコーダディスク24Aとディスク支持部3との最終的な締結状態を示している)。
次いで、CCDカメラ12は各計測マーク26の画像を取得し、画像処理装置14がエンコーダディスク24Aの中心位置を求める。そして、予め設定されたエンコーダディスク24A中心の目標位置に対する差分を入出力部15の表示画面等に表示する(ステップS12〜ステップS16)。
この差分を制御量として、位置決め可能な移動調整部17がエンコーダディスク24Aの中心位置を目標とする中心位置に一致させることで、エンコーダディスク24Aのディスク支持部3への取り付けを高精度に行うことができる。
エンコーダディスク24Aの中心位置を目標とする中心位置に一致させた後は、ローラ1全体(図12に示すでディスク組体29A)を図中右側に平行移動させてエンコーダディスク24Aに突き当て、図12に示すようにエンコーダディスク24Aとディスク支持部3とを両面テープなどによって接着・締結する(ステップS17)。その後、ステップS18において、エンコーダディスク24Aをディスク位置決め部18から開放(例えばエア吸着やマグネット吸着をオフ)することで、エンコーダディスク24Aの高精度な組み付けが可能になる。
エンコーダディスク24Aの中心位置を目標とする中心位置に一致させた後は、ローラ1全体(図12に示すでディスク組体29A)を図中右側に平行移動させてエンコーダディスク24Aに突き当て、図12に示すようにエンコーダディスク24Aとディスク支持部3とを両面テープなどによって接着・締結する(ステップS17)。その後、ステップS18において、エンコーダディスク24Aをディスク位置決め部18から開放(例えばエア吸着やマグネット吸着をオフ)することで、エンコーダディスク24Aの高精度な組み付けが可能になる。
変形例5の製造装置40Aによれば、変形例4の前記利点・効果を奏することは元より、変形例4の製造装置40と比べて、位置決め部(位置決め手段)18を有しているので、エンコーダディスク24Aの位置をCCDカメラ12の深度方向に対して一定の距離を保つことができるので、精度の高い偏心量の測定が可能になる。
また、変形例4の製造装置40と比べて、移動調整部(移動調整手段)17を有しているので、エンコーダディスク24Aの中心を任意の位置に移動させることが可能になるので、エンコーダディスク24Aを精度良く組み付けることが可能になる。
また、エンコーダディスク24Aの中心位置計測を行いながら、画像処理装置14により演算された差分を制御量として、移動調整部17によってエンコーダディスク24Aの中心をその制御量分だけ移動させることで、エンコーダディスク24Aをディスク支持部3を介して回転軸2に精度良く組み付けることが可能になる。前述の内容から、回転軸2とエンコーダディスク24Aの中心位置合わせを高精度に行うことができ、これにより高精度な回転角検出装置を実現することができる。
前述のとおり、変形例4では課題を解決する手段の欄の請求項24に記載した回転検出装置の製造方法が使用されていたと言える。従って、変形例5の製造装置40Aを用いた回転検出装置の製造方法によれば、回転軸2とエンコーダディスク24Aの中心位置合わせを高精度に行うことができ、これにより高精度な回転角検出装置を実現することができる。
なお、変形例5の移動調整部(移動調整手段)17は、その利点・効果をそれ程望まなくてもよいのであれば、除去してもよい。この場合、入出力部15に表示される画像処理装置14からの演算結果(差分による制御量)を確認しながら、作業者の手動操作によって、例えばマイクロメータ付きのXYステージなどを用いてエンコーダディスク24Aの移動調整を行うようにしてもよい。
また、変形例4の製造装置40と比べて、移動調整部(移動調整手段)17を有しているので、エンコーダディスク24Aの中心を任意の位置に移動させることが可能になるので、エンコーダディスク24Aを精度良く組み付けることが可能になる。
また、エンコーダディスク24Aの中心位置計測を行いながら、画像処理装置14により演算された差分を制御量として、移動調整部17によってエンコーダディスク24Aの中心をその制御量分だけ移動させることで、エンコーダディスク24Aをディスク支持部3を介して回転軸2に精度良く組み付けることが可能になる。前述の内容から、回転軸2とエンコーダディスク24Aの中心位置合わせを高精度に行うことができ、これにより高精度な回転角検出装置を実現することができる。
前述のとおり、変形例4では課題を解決する手段の欄の請求項24に記載した回転検出装置の製造方法が使用されていたと言える。従って、変形例5の製造装置40Aを用いた回転検出装置の製造方法によれば、回転軸2とエンコーダディスク24Aの中心位置合わせを高精度に行うことができ、これにより高精度な回転角検出装置を実現することができる。
なお、変形例5の移動調整部(移動調整手段)17は、その利点・効果をそれ程望まなくてもよいのであれば、除去してもよい。この場合、入出力部15に表示される画像処理装置14からの演算結果(差分による制御量)を確認しながら、作業者の手動操作によって、例えばマイクロメータ付きのXYステージなどを用いてエンコーダディスク24Aの移動調整を行うようにしてもよい。
(変形例6)
変形例5における画像処理装置14では、前記コンピュータを具備していることにより、画像処理装置14で実行される前記演算・制御するプログラム(前記差分を制御量とする演算を実行させるためのプログラム)が読取り可能になっている。そこで、本変形例6においては、画像処理装置14で実行される前記演算・制御するプログラムを格納した記録媒体としてのメモリステックやフロッピー(登録商標)ディスクを読み取るドライバを、例えば入出力部15に付加・接続したり、あるいは直接的に画像処理装置14に付加・接続したりしてもよい。
従って、本変形例によれば、目標とする中心位置からの差分を制御量としてエンコーダディスク24Aの位置決め制御可能なプログラムを格納した記録媒体によって、回転軸2とエンコーダディスク24Aの中心位置合わせを行うことが可能になるので、高精度な回転角検出装置を実現することができると共に、例えば複数の計測マーク26を構成する正多角形の頂点の数を必要に応じて変更して、それに応じて格納されているプログラムを切り替えたり、修正するようなことも容易にできるようになり、設計上の自由度が高くなるという利点・効果も奏する。
変形例5における画像処理装置14では、前記コンピュータを具備していることにより、画像処理装置14で実行される前記演算・制御するプログラム(前記差分を制御量とする演算を実行させるためのプログラム)が読取り可能になっている。そこで、本変形例6においては、画像処理装置14で実行される前記演算・制御するプログラムを格納した記録媒体としてのメモリステックやフロッピー(登録商標)ディスクを読み取るドライバを、例えば入出力部15に付加・接続したり、あるいは直接的に画像処理装置14に付加・接続したりしてもよい。
従って、本変形例によれば、目標とする中心位置からの差分を制御量としてエンコーダディスク24Aの位置決め制御可能なプログラムを格納した記録媒体によって、回転軸2とエンコーダディスク24Aの中心位置合わせを行うことが可能になるので、高精度な回転角検出装置を実現することができると共に、例えば複数の計測マーク26を構成する正多角形の頂点の数を必要に応じて変更して、それに応じて格納されているプログラムを切り替えたり、修正するようなことも容易にできるようになり、設計上の自由度が高くなるという利点・効果も奏する。
(第3の実施形態)
図13に、第3の実施形態に係る回転角検出装置の製造装置50(以下、「製造装置50」という)を示す。
製造装置50は、図5に示した変形例2の製造装置20Aと比較して、外径計測装置19aを付加した点、画像処理装置14に代えた画像処理装置16を用いる点が主に相違し、その他は変形例2と同様である。外径計測装置19aは、回転軸2を備えたローラ1の外径のある1点を計測するための外径計測手段としての機能・構成を有する。
図13に、第3の実施形態に係る回転角検出装置の製造装置50(以下、「製造装置50」という)を示す。
製造装置50は、図5に示した変形例2の製造装置20Aと比較して、外径計測装置19aを付加した点、画像処理装置14に代えた画像処理装置16を用いる点が主に相違し、その他は変形例2と同様である。外径計測装置19aは、回転軸2を備えたローラ1の外径のある1点を計測するための外径計測手段としての機能・構成を有する。
すなわち、製造装置50は、前記した芯出し部材11と、前記したCCDカメラ12と、前記したレンズ13と、外径計測装置19aからの外径計測データに基づき、予め決められたエンコーダディスク調整目標位置を補正した後、CCDカメラ12からの複数の計測マーク6(図4参照)の各頂点位置に係る座標データに基づき、その各平均値を計算することによりエンコーダディスク4Aの中心位置および補正されたエンコーダディスク調整目標位置との差分を演算する画像処理演算手段としての機能を有する画像処理装置16と、前記したディスク位置決め部18と、このディスク位置決め部18近傍に配設され、画像処理装置16によって求められた差分を制御量としてエンコーダディスク4Aを目標とする中心位置に移動調整する移動調整手段としての移動調整部17と、画像処理装置16からの演算結果の表示、作業者から装置への作業指示を行うための入出力手段としての入出力部15とから主に構成されている。
外径計測装置19aは、センサ部をローラ1の外周直径部(外径部)に直に接触させて計測する接触式のものと、光学的に外径を計測する非接触式のものとがあるが、この場合どちらを利用しても構わない。接触式の外径計測装置19aとしては、テコを利用したバネ式のマイクロメータなどがある。一般的に接触式のものは安価であるが、ローラ1を芯出し部材11上へ置く際にセンサ部が邪魔になるのでセンサ自体を退避させるような機構が必要になる。非接触式の場合は、センサ部を芯出し部材11から離れた場所へ設置することが可能なので、退避機構が必要なく、また精度も高いという利点があるため、両者を適宜選択して利用する。
外径計測装置19aにより計測されたローラ1の外径計測データは、図示しないアナログ/デジタル変換器(A/D変換器)でデジタルの計測データに変換されて画像処理装置16に送信・入力される。
外径計測装置19aにより計測されたローラ1の外径計測データは、図示しないアナログ/デジタル変換器(A/D変換器)でデジタルの計測データに変換されて画像処理装置16に送信・入力される。
画像処理装置16は、図5に示した画像処理装置14と比較して、上述の機能が相違し、その他のハードウェア構成は画像処理装置14と同様、すなわちCCDカメラ12から送信される画像を処理するための回路と、それぞれ図示を省略したCPU、I/O(入出力)ポート、ROM(読み出し専用記憶装置)、例えば電池でバックアップされたRAMおよびタイマ等を備え、それらが図示しない信号バスによって接続された構成を有するコンピュータとを具備している。
予め決められたエンコーダディスク調整目標位置(以下、単に「エンコーダディスク調整目標位置」という)は、画像処理装置16の前記ROMに予め記憶されたり、前記バックアップされたRAMに随時記憶されたりする。エンコーダディスク調整目標位置を決定する好適な方法としては、マスタローラを用いる方法があるが、これについては後述する。
入出力部15は、画像処理装置16からの演算結果の表示および作業者から装置への作業指示の指示情報を随時表示するための表示装置(例えば液晶表示装置やCRT表示装置)と、装置への作業指示を行うための各種キー等を備えた操作パネルとから構成されている。
予め決められたエンコーダディスク調整目標位置(以下、単に「エンコーダディスク調整目標位置」という)は、画像処理装置16の前記ROMに予め記憶されたり、前記バックアップされたRAMに随時記憶されたりする。エンコーダディスク調整目標位置を決定する好適な方法としては、マスタローラを用いる方法があるが、これについては後述する。
入出力部15は、画像処理装置16からの演算結果の表示および作業者から装置への作業指示の指示情報を随時表示するための表示装置(例えば液晶表示装置やCRT表示装置)と、装置への作業指示を行うための各種キー等を備えた操作パネルとから構成されている。
次に、図14のフローチャートを参照しながら、エンコーダディスク4Aの回転軸2に対する調整手順を含む製造装置50での組立(製造)動作を説明する。
まず、エンコーダディスク4Aは前記装置上のディスク位置決め部18にエアー吸着装置(エアー吸着手段)によるエアー吸着や磁力固定装置(磁力固定手段)などによって保持される(ステップS20)。ディスク支持部3が回転軸2に組み付けられたローラ1は、前記装置のベース部上に設置された芯出し部材11のV字溝によって回転軸2を介して回転自在に位置決め保持される。回転軸2の他方(図における左端部)についても、同様な方法によって位置決め保持が行われる(ステップS21)。最終的に、エンコーダディスク4Aとディスク支持部3の締結方法として両面テープが用いられる場合には、この時点ではディスク支持部3とエンコーダディスク4Aは回転軸2上において一定の距離だけ離された状態で設置される(図13参照)。
まず、エンコーダディスク4Aは前記装置上のディスク位置決め部18にエアー吸着装置(エアー吸着手段)によるエアー吸着や磁力固定装置(磁力固定手段)などによって保持される(ステップS20)。ディスク支持部3が回転軸2に組み付けられたローラ1は、前記装置のベース部上に設置された芯出し部材11のV字溝によって回転軸2を介して回転自在に位置決め保持される。回転軸2の他方(図における左端部)についても、同様な方法によって位置決め保持が行われる(ステップS21)。最終的に、エンコーダディスク4Aとディスク支持部3の締結方法として両面テープが用いられる場合には、この時点ではディスク支持部3とエンコーダディスク4Aは回転軸2上において一定の距離だけ離された状態で設置される(図13参照)。
ここで、ローラ1の外径には、ローラ1自体の機械加工精度やローラ1と回転軸2との取り付け・組み付け時の精度から発生する公差内の誤差が生じている。そこで、外径計測装置19aによって、ローラ1の所定の位置の外径を計測する(ステップS22)。ここに、「所定の位置」とは、製造装置50のY軸方向の位置を計測するために、ローラ1の外径の最上点を計測位置とすることが考えられる。ここで得られた計測位置は、前記したローラ1の外径に生じている誤差を計測したことになるため、この値でエンコーダディスク4Aの調整目標位置(狙い値)を補正することで、個々のローラ1へ最適な調整目標位置を決定(設定)することができる。
例えば、外径計測装置19aでの測定基準値がAであり、あるローラ1の外径計測結果がBであった場合には、調整目標位置のY座標を(A−B)/2だけ補正する(ステップS23)。
例えば、外径計測装置19aでの測定基準値がAであり、あるローラ1の外径計測結果がBであった場合には、調整目標位置のY座標を(A−B)/2だけ補正する(ステップS23)。
次いで、CCDカメラ12によってエンコーダディスク4A上の各計測マーク6の画像を取得する。この時のエンコーダディスク4Aの中心位置計測は、CCDカメラ12で取得したエンコーダディスク4A上の各計測マーク6の画像を画像処理装置16によって、第1の実施形態と同様にして(例えば図1(b)に示した正六角形の頂点に配置された6個の計測マーク6を有するエンコーダディスク4上の各計測マーク6の画像を画像処理装置14で演算した内容参照)得ることができる(ステップS24〜ステップS26)。
この際、CCDカメラ12の深度方向に対するエンコーダディスク4Aの位置決めは、第1の実施形態と同様にCCDカメラ12のピント位置にエンコーダディスク4Aを位置決めする位置決め部品によって行われる。この位置決め部品は、図示しない装置のベース部に固定されており、エンコーダディスク4AとCCDカメラ12との間の距離を一定に保つ。また、この位置決め部品は回転軸2を貫通させることが可能で、さらにCCDカメラ12側から見た場合に、CCDカメラ12の画像に全ての計測マーク6が撮影される程度の穴が空いている。
この際、CCDカメラ12の深度方向に対するエンコーダディスク4Aの位置決めは、第1の実施形態と同様にCCDカメラ12のピント位置にエンコーダディスク4Aを位置決めする位置決め部品によって行われる。この位置決め部品は、図示しない装置のベース部に固定されており、エンコーダディスク4AとCCDカメラ12との間の距離を一定に保つ。また、この位置決め部品は回転軸2を貫通させることが可能で、さらにCCDカメラ12側から見た場合に、CCDカメラ12の画像に全ての計測マーク6が撮影される程度の穴が空いている。
画像処理装置16の演算処理によって得られたエンコーダディスク4Aの中心位置と補正された調整目標位置との差分を移動調整部17へ送信し、その差分量が予め決められた範囲内になるように移動調整部17の駆動部を制御する。これにより、エンコーダディスク4Aのディスク支持部3への取り付けを高精度に行うことができる。同時に、画像処理装置16で求められた前記差分を入出力部15の表示画面等に表示する。(ステップS28)。
エンコーダディスク4Aの補正された調整目標位置と中心位置との差分を所定の範囲内に調整させた後は、ローラ1全体(図13に示すディスク組体9A)を図中右側に平行移動させてエンコーダディスク4Aに突き当て、エンコーダディスク4Aとディスク支持部3とを両面テープなどによって接着・締結すると、組付けが完了する。その後、エンコーダディスク4Aをディスク位置決め部18から開放(例えばエアー吸着をオフ)することで、エンコーダディスク4Aの高精度な組み付けが可能になる。(ステップS29〜ステップS30)。
エンコーダディスク4Aの補正された調整目標位置と中心位置との差分を所定の範囲内に調整させた後は、ローラ1全体(図13に示すディスク組体9A)を図中右側に平行移動させてエンコーダディスク4Aに突き当て、エンコーダディスク4Aとディスク支持部3とを両面テープなどによって接着・締結すると、組付けが完了する。その後、エンコーダディスク4Aをディスク位置決め部18から開放(例えばエアー吸着をオフ)することで、エンコーダディスク4Aの高精度な組み付けが可能になる。(ステップS29〜ステップS30)。
第3の実施形態の製造装置50によれば、変形例2の前記利点・効果を奏することは元より、変形例2の製造装置20Aと比べて、外径計測装置19aおよび画像処理装置16を有しているので、画像処理装置14による利点・効果に代えて、ローラ1の外径の例えば単一のY軸方向の1点を計測し、予め決められた(設定された)エンコーダディスク調整目標位置とローラ1の外径の差を調べることにより、エンコーダディスク調整目標位置を例えば単一のY軸方向から補正することで、回転軸2とエンコーダディスク4Aとの中心位置合わせを高精度に調整しての組付けが可能となるので、偏心量の小さい回転角検出装置を得ることが可能になる。
(変形例7)
図15に、第3の実施形態の変形例7に係る回転角検出装置の製造装置50A(以下、「製造装置50A」という)を示す。
製造装置50Aは、図13に示した第3の実施形態の製造装置50と比較して、外径計測装置19aに加えてさらに外径計測装置19bを有する点が主に相違し、その他は第3の実施形態と同様である。外径計測装置19a、19bは、回転軸2を備えたローラ1の外径の2点を互いに直交する方向、例えばY軸方向およびX軸方向の2軸方向から計測するための外径計測手段としての機能を有する。
図15に、第3の実施形態の変形例7に係る回転角検出装置の製造装置50A(以下、「製造装置50A」という)を示す。
製造装置50Aは、図13に示した第3の実施形態の製造装置50と比較して、外径計測装置19aに加えてさらに外径計測装置19bを有する点が主に相違し、その他は第3の実施形態と同様である。外径計測装置19a、19bは、回転軸2を備えたローラ1の外径の2点を互いに直交する方向、例えばY軸方向およびX軸方向の2軸方向から計測するための外径計測手段としての機能を有する。
以下、変形例7の細部構成および動作について、第3の実施形態と相違する点を中心に説明する。変形例7の画像処理装置16は、外径計測装置19a、19bからの外径計測データに基づき、エンコーダディスク調整目標位置を例えばY軸方向およびX軸方向の2軸方向から補正した後、CCDカメラ12からの複数の計測マーク6(図4参照)の各頂点位置に係る座標データに基づき、その各平均値を計算することによりエンコーダディスク4Aの中心位置および補正されたエンコーダディスク調整目標位置との差分を演算する画像処理演算手段としての機能を有する。
例えば、外径計測装置19aの測定基準値がAyであり、あるローラ1の外径計測結果がByであった場合には、調整目標位置のY座標を(Ay−By)/2だけ補正する。また、外径計測装置19bの測定基準値がAxであり、あるローラ1の外径計測結果がBxであった場合には、調整目標位置のX座標を(Ax−Bx)/2だけ補正する。
例えば、外径計測装置19aの測定基準値がAyであり、あるローラ1の外径計測結果がByであった場合には、調整目標位置のY座標を(Ay−By)/2だけ補正する。また、外径計測装置19bの測定基準値がAxであり、あるローラ1の外径計測結果がBxであった場合には、調整目標位置のX座標を(Ax−Bx)/2だけ補正する。
従って、変形例7の製造装置50Aによれば、第3の実施形態における外径計測装置19aによるY軸方向のローラ1のある1点の外径計測結果による補正に加えて、X軸方向のローラ1のある1点の外径計測結果による補正をすることで、回転軸2とエンコーダディスク4Aとの中心位置合わせをより高精度に調整しての組付けが可能となるので、第3の実施形態よりもさらに偏心量の小さい回転角検出装置を得ることが可能になる。
(変形例8)
図16に、第3の実施形態の変形例8に係る回転角検出装置の製造装置50B(以下、「製造装置50B」という)を示す。
製造装置50Bは、図13に示した第3の実施形態の製造装置50と比較して、ローラ1の一端部の回転軸2を保持して回転させる回転手段としての回転機構28を付加した点のみ相違し、その他は第3の実施形態と同様である。
なお、図16において、図13に示したと同様のCCDカメラ12、レンズ13、入出力部15、画像処理装置16および移動調整部17の図示を省略している。
図16に、第3の実施形態の変形例8に係る回転角検出装置の製造装置50B(以下、「製造装置50B」という)を示す。
製造装置50Bは、図13に示した第3の実施形態の製造装置50と比較して、ローラ1の一端部の回転軸2を保持して回転させる回転手段としての回転機構28を付加した点のみ相違し、その他は第3の実施形態と同様である。
なお、図16において、図13に示したと同様のCCDカメラ12、レンズ13、入出力部15、画像処理装置16および移動調整部17の図示を省略している。
以下、変形例8の細部構成および動作について、第3の実施形態と相違する点を中心に説明する。
回転機構28は、ローラ1の回転軸2外周を把持して保持する一対の把持部(図示せず)と、この把持部を回転駆動する図示しない駆動モータとを有している。前記駆動モータは、画像処理装置16からの指令により駆動される。画像処理装置16は、回転機構28の回転駆動を介して外径計測装置19aからの外径計測データ(ローラ1を1回転した際の「振れ」を計測した外径計測データ)に基づき、エンコーダディスク調整目標位置をXY平面内で補正した後、CCDカメラ12からの複数の計測マーク6(図4参照)の各頂点位置に係る座標データに基づき、その各平均値を計算することによりエンコーダディスク4Aの中心位置および補正されたエンコーダディスク調整目標位置との差分を演算する画像処理演算手段としての機能を有する。
従って、変形例8の製造装置50Bによれば、回転機構28の回転駆動を介して外径計測装置19aのある1点の外径計測結果によるXY平面内で補正をすることで、回転軸2とエンコーダディスク4Aとの中心位置合わせをより高精度に調整しての組付けが可能となるので、第3の実施形態や変形例7よりもさらに偏心量の小さい回転角検出装置を得ることが可能になる。
回転機構28は、ローラ1の回転軸2外周を把持して保持する一対の把持部(図示せず)と、この把持部を回転駆動する図示しない駆動モータとを有している。前記駆動モータは、画像処理装置16からの指令により駆動される。画像処理装置16は、回転機構28の回転駆動を介して外径計測装置19aからの外径計測データ(ローラ1を1回転した際の「振れ」を計測した外径計測データ)に基づき、エンコーダディスク調整目標位置をXY平面内で補正した後、CCDカメラ12からの複数の計測マーク6(図4参照)の各頂点位置に係る座標データに基づき、その各平均値を計算することによりエンコーダディスク4Aの中心位置および補正されたエンコーダディスク調整目標位置との差分を演算する画像処理演算手段としての機能を有する。
従って、変形例8の製造装置50Bによれば、回転機構28の回転駆動を介して外径計測装置19aのある1点の外径計測結果によるXY平面内で補正をすることで、回転軸2とエンコーダディスク4Aとの中心位置合わせをより高精度に調整しての組付けが可能となるので、第3の実施形態や変形例7よりもさらに偏心量の小さい回転角検出装置を得ることが可能になる。
なお、第3の実施形態や変形例7あるいは8の移動調整部(移動調整手段)17は、その利点・効果をそれ程望まなくてもよいのであれば、除去してもよい。この場合、入出力部15に表示される画像処理装置16からの演算結果(差分による制御量)を確認しながら、作業者の手動操作によって、例えばマイクロメータ付きのXYステージなどを用いてエンコーダディスク4Aの移動調整を行うようにしてもよい。
図17ないし図19を参照して、エンコーダディスク調整目標位置の決定に用いられるマスタローラおよびエンコーダディスクについて説明する。
図15に示すように、エンコーダディスク調整目標位置の決定に、ローラを高精度で加工したマスタ回転体としてのマスタローラ22の回転中心位置データを用いることを特徴としている。マスタローラ22の一端面22aには、エンコーダディスク4Aと同様な計測マーク6’が形成・加工されている。
図15に示すように、エンコーダディスク調整目標位置の決定に、ローラを高精度で加工したマスタ回転体としてのマスタローラ22の回転中心位置データを用いることを特徴としている。マスタローラ22の一端面22aには、エンコーダディスク4Aと同様な計測マーク6’が形成・加工されている。
これによって、マスタローラ22も、エンコーダディスク4Aも同様のアルゴリズムで画像計測が可能になるので、アルゴリズムの違い等による補正などを考慮する必要がなくなる。従って、図15に示したマスタローラ22を用いた場合、マスタローラ22(マスタ回転体)を使ってエンコーダディスク調整目標位置を決定することにより、エンコーダディスクの調整目標位置を高精度に求めることが可能になるとともに、またマスタローラ22上に形成された複数の計測マーク6’をエンコーダディスク4A表面に形成する計測マーク6と同様にすることで、後述する図20のフローチャートに示されている動作によって、マスタローラ22を計測して求めるエンコーダディスク調整目標位置をエンコーダディスク4A計測精度と同程度で計測することが可能となるので、その結果、精度の高い回転角検出装置を得ることが可能になる。
エンコーダディスク4Aと同様な複数の計測マーク6’を形成・加工する意外に、図16に示すように、マスタローラ22の一端面22aに、エンコーダディスク4Aを固定しても良い。その際には、例えばPET製など、透明な樹脂から製作されたエンコーダディスク4Aを貼り付けるマスタローラ22の一端面22aの表面の色を例えば白色としたとき、計測マーク6の色を例えば黒色に形成することで、すなわちマスタローラ22の一端面の表面の色に対する補色に形成する。この構成および後述する図20のフローチャートに示されている動作により、エンコーダディスク画像計測時のノイズ成分を抑えることが可能になることで、計測マーク6の画像をコントラスト良く取得することができ、高精度な画像計測が可能になることで高精度にエンコーダディスク目標値を求めることが可能になり、その結果、精度の高い回転角検出装置を得ることが可能になる。
ここで、説明の便宜上から、図19を参照して、複数の計測マーク26が貫通穴に形成された金属製のエンコーダディスク24Aを、マスタローラ22の一端面22aに固着されたフランジ状の固定部35に固定する場合について説明する。この場合には、マスタローラ22のエンコーダディスク24と対向する一端面22aの表面の色が白色に形成されているとともに、エンコーダディスク24Aと対向接触する固定部35の外径(直径)D35は、複数の計測マーク26(図19では6個)の最小半径部分を結んで形成される二点鎖線で示す仮想円D26よりも小さいことを特徴としている。
前記の構成および後述する図20のフローチャートに示されている動作により、計測マーク26である貫通穴を光が通過し、その光をCCDカメラ12が捕らえることで、各計測マーク26の位置を計測し、その計測結果である座標データから平均値を計算することでマスタローラ22の回転中心位置に係る調整目標位置を求めることができる。
なお、図17ないし図19において、マスタローラ22の両端部の回転軸2の図示を省略している。
なお、図17ないし図19において、マスタローラ22の両端部の回転軸2の図示を省略している。
図20を参照して、図17ないし図19に示したマスタローラ22を用いたエンコーダディスク調整目標位置の求め方について説明する。具体的説明の便宜上から、図16に示す構成のローラ1に代えたマスタローラ22(図16に括弧を付して示す)を用いる例で、図16を借りて説明する。
まず、マスタローラ22を、図16を借りて示す芯出し部材11のV字溝に設置する。ここで、マスタローラ22はローラ1と同様にベース部上に設置された芯出し部材11のV字溝によって、回転軸2を介して回転自在に位置決め保持される。その後、計測マーク6’が形成された一端面22a、またはエンコーダディスク4Aもしくは24Aを取り付けたエンコーダディスクの図において右端面を、ディスク位置決め部18へ突き当てる(ステップS31)。
まず、マスタローラ22を、図16を借りて示す芯出し部材11のV字溝に設置する。ここで、マスタローラ22はローラ1と同様にベース部上に設置された芯出し部材11のV字溝によって、回転軸2を介して回転自在に位置決め保持される。その後、計測マーク6’が形成された一端面22a、またはエンコーダディスク4Aもしくは24Aを取り付けたエンコーダディスクの図において右端面を、ディスク位置決め部18へ突き当てる(ステップS31)。
次いで、外径計測装置19aによってマスタローラの外径を計測し、図16では省略されているCCDカメラ12によって計測マーク6’、6または26の画像を取得してエンコーダディスク中心位置を求める。次いで、回転機構21によってマスタローラ22を所定の角度だけ回転させる。これらを繰り返してマスタローラを1回転させ、マスタローラ22の回転中心位置と外径の形状との関係を求め(ステップS32〜ステップS37)、ここで求められた回転中心位置を個々のローラの調整目標位置(狙い値)とし、外径の形状を基準となるマスタローラ22の形状とし、これ以降で個々のローラの調整目標位置(狙い値)を補正する際の基準値として画像処理装置16等の前記ROMまたは前記バックアップされたRAMに記録する。
上述のとおり、各回転角検出装置の製造装置50、50A、50Bでは、予め決められたエンコーダディスク調整目標位置は、マスタローラ22の外径計測によって得られた回転中心位置データで補正する回転角検出装置の製造方法が使用されていたと言える。
上述のとおり、各回転角検出装置の製造装置50、50A、50Bでは、予め決められたエンコーダディスク調整目標位置は、マスタローラ22の外径計測によって得られた回転中心位置データで補正する回転角検出装置の製造方法が使用されていたと言える。
(変形例9)
第3の実施形態、変形例7および8における画像処理装置16では、前記コンピュータを具備していることにより、画像処理装置16で実行される前記演算・制御するプログラム(前記差分を制御量とする演算を実行させるためのプログラムに加えて、マスタローラ22の外径計測によって得られた回転中心位置データで、予め決められたエンコーダディスク調整目標位置を補正する演算を実行させるプログラム)が読取り可能になっている。そこで、本変形例9においては、画像処理装置16で実行される前記演算・制御するプログラムを格納した記録媒体としてのメモリステックやフロッピー(登録商標)ディスクを読み取るドライバを、例えば入出力部15に付加・接続したり、あるいは直接的に画像処理装置16に付加・接続したりしてもよい。
従って、本変形例によれば、マスタローラ22の外径計測によって得られた回転中心位置データで、予め決められたエンコーダディスク調整目標位置を補正する演算を実行させるプログラムを格納した記録媒体によって、個々のローラ1ごとに調整目標位置(狙い位置)を決められることから、精度が高く、バラツキのない回転角検出装置を得ることが可能になる。
第3の実施形態、変形例7および8における画像処理装置16では、前記コンピュータを具備していることにより、画像処理装置16で実行される前記演算・制御するプログラム(前記差分を制御量とする演算を実行させるためのプログラムに加えて、マスタローラ22の外径計測によって得られた回転中心位置データで、予め決められたエンコーダディスク調整目標位置を補正する演算を実行させるプログラム)が読取り可能になっている。そこで、本変形例9においては、画像処理装置16で実行される前記演算・制御するプログラムを格納した記録媒体としてのメモリステックやフロッピー(登録商標)ディスクを読み取るドライバを、例えば入出力部15に付加・接続したり、あるいは直接的に画像処理装置16に付加・接続したりしてもよい。
従って、本変形例によれば、マスタローラ22の外径計測によって得られた回転中心位置データで、予め決められたエンコーダディスク調整目標位置を補正する演算を実行させるプログラムを格納した記録媒体によって、個々のローラ1ごとに調整目標位置(狙い位置)を決められることから、精度が高く、バラツキのない回転角検出装置を得ることが可能になる。
(第4の実施形態)
図21に、第4の実施形態に係る回転角検出装置の製造装置60(以下、「製造装置60」という)を示す。
製造装置60は、図12に示した変形例5の製造装置40Aと比較して、外径計測装置19aを付加した点、画像処理装置14に代えた画像処理装置16を用いる点が主に相違し、その他は変形例5と同様である。
図21に、第4の実施形態に係る回転角検出装置の製造装置60(以下、「製造装置60」という)を示す。
製造装置60は、図12に示した変形例5の製造装置40Aと比較して、外径計測装置19aを付加した点、画像処理装置14に代えた画像処理装置16を用いる点が主に相違し、その他は変形例5と同様である。
すなわち、製造装置60は、前記した芯出し部材11と、前記したCCDカメラ12と、前記したレンズ13と、外径計測装置19aからの外径計測データに基づき、予め決められたエンコーダディスク調整目標位置を補正した後、CCDカメラ12からの複数の計測マーク26(図11参照)の各頂点位置に係る座標データに基づき、その各平均値を計算することによりエンコーダディスク24Aの中心位置および補正されたエンコーダディスク調整目標位置との差分を演算する画像処理演算手段としての機能を有する画像処理装置16と、前記したディスク位置決め部18と、このディスク位置決め部18近傍に配設され、画像処理装置16によって求められた差分を制御量としてエンコーダディスク24Aを目標とする中心位置に移動調整する移動調整手段としての移動調整部17と、画像処理装置16からの演算結果の表示、作業者から装置への作業指示を行うための入出力手段としての入出力部15とから主に構成されている。
以下、変形例5の製造装置40Aと相違する点を中心に簡単に説明する。エンコーダディスク24Aの回転軸2に対する調整手順を含む製造装置60での組立(製造)動作は、図14を参照して既に説明したフローチャートの説明文において、計測マーク6を計測マーク26と、エンコーダディスク4Aをエンコーダディスク24Aと、それぞれ読み替えることで容易に理解し実施できるからこれ以上の説明を省略する(後述の変形例10および11でも同様)。
エンコーダディスク調整目標位置の決定に用いられるマスタローラ22およびエンコーダディスク24Aは、図19を参照して説明したとおりであるため、その説明を省略する。また、マスタローラ22を用いたエンコーダディスク調整目標位置の求め方については、図20を参照して既に説明したフローチャートの説明文において、計測マーク6を計測マーク26と、エンコーダディスク4Aをエンコーダディスク24Aと、それぞれ読み替えることで容易に理解し実施できるからこれ以上の説明を省略する
エンコーダディスク調整目標位置の決定に用いられるマスタローラ22およびエンコーダディスク24Aは、図19を参照して説明したとおりであるため、その説明を省略する。また、マスタローラ22を用いたエンコーダディスク調整目標位置の求め方については、図20を参照して既に説明したフローチャートの説明文において、計測マーク6を計測マーク26と、エンコーダディスク4Aをエンコーダディスク24Aと、それぞれ読み替えることで容易に理解し実施できるからこれ以上の説明を省略する
第4の実施形態の製造装置60によれば、変形例5の前記利点・効果を奏することは元より、変形例5の製造装置40Aと比べて、外径計測装置19aおよび画像処理装置16を有しているので、画像処理装置14による利点・効果に代えて、ローラ1の外径の例えば単一のY軸方向の1点を計測し、予め決められた(設定された)エンコーダディスク調整目標位置とローラ1の外径の差を調べることにより、エンコーダディスク調整目標位置を例えば単一のY軸方向から補正することで、回転軸2とエンコーダディスク24Aとの中心位置合わせを高精度に調整しての組付けが可能となるので、偏心量の小さい回転角検出装置を得ることが可能になる。
(変形例10)
図22に、第4の実施形態の変形例10に係る回転角検出装置の製造装置60A(以下、「製造装置60A」という)を示す。
製造装置60Aは、図21に示した第4の実施形態の製造装置60と比較して、外径計測装置19aに加えてさらに外径計測装置19bを有する点が主に相違し、その他は第4の実施形態と同様である。
以下、変形例10の細部構成および動作について、第4の実施形態と相違する点を中心に説明する。変形例10の画像処理装置16は、外径計測装置19a、19bからの外径計測データに基づき、エンコーダディスク調整目標位置を例えばY軸方向およびX軸方向の2軸方向から補正した後、CCDカメラ12からの複数の計測マーク26(図4参照)の各頂点位置に係る座標データに基づき、その各平均値を計算することによりエンコーダディスク24Aの中心位置および補正されたエンコーダディスク調整目標位置との差分を演算する画像処理演算手段としての機能を有する。
例えば、外径計測装置19aの測定基準値がAyであり、あるローラ1の外径計測結果がByであった場合には、調整目標位置のY座標を(Ay−By)/2だけ補正する。また、外径計測装置19bの測定基準値がAxであり、あるローラ1の外径計測結果がBxであった場合には、調整目標位置のX座標を(Ax−Bx)/2だけ補正する。
図22に、第4の実施形態の変形例10に係る回転角検出装置の製造装置60A(以下、「製造装置60A」という)を示す。
製造装置60Aは、図21に示した第4の実施形態の製造装置60と比較して、外径計測装置19aに加えてさらに外径計測装置19bを有する点が主に相違し、その他は第4の実施形態と同様である。
以下、変形例10の細部構成および動作について、第4の実施形態と相違する点を中心に説明する。変形例10の画像処理装置16は、外径計測装置19a、19bからの外径計測データに基づき、エンコーダディスク調整目標位置を例えばY軸方向およびX軸方向の2軸方向から補正した後、CCDカメラ12からの複数の計測マーク26(図4参照)の各頂点位置に係る座標データに基づき、その各平均値を計算することによりエンコーダディスク24Aの中心位置および補正されたエンコーダディスク調整目標位置との差分を演算する画像処理演算手段としての機能を有する。
例えば、外径計測装置19aの測定基準値がAyであり、あるローラ1の外径計測結果がByであった場合には、調整目標位置のY座標を(Ay−By)/2だけ補正する。また、外径計測装置19bの測定基準値がAxであり、あるローラ1の外径計測結果がBxであった場合には、調整目標位置のX座標を(Ax−Bx)/2だけ補正する。
変形例10の製造装置60Aによれば、第4の実施形態における外径計測装置19aによるY軸方向のローラ1のある1点の外径計測結果による補正に加えて、X軸方向のローラ1のある1点の外径計測結果による補正をすることで、回転軸2とエンコーダディスク24Aとの中心位置合わせをより高精度に調整しての組付けが可能となるので、第4の実施形態よりもさらに偏心量の小さい回転角検出装置を得ることが可能になる。
(変形例11)
図23に、第4の実施形態の変形例11に係る回転角検出装置の製造装置60B(以下、「製造装置60B」という)を示す。
製造装置60Bは、図21に示した第4の実施形態の製造装置60と比較して、ローラ1の一端部の回転軸2を保持して回転させる回転手段としての回転機構28を付加した点のみ相違し、その他は第4の実施形態と同様である。
なお、図23において、図21に示したと同様のCCDカメラ12、レンズ13、入出力部15、画像処理装置16および移動調整部17の図示を省略している。
図23に、第4の実施形態の変形例11に係る回転角検出装置の製造装置60B(以下、「製造装置60B」という)を示す。
製造装置60Bは、図21に示した第4の実施形態の製造装置60と比較して、ローラ1の一端部の回転軸2を保持して回転させる回転手段としての回転機構28を付加した点のみ相違し、その他は第4の実施形態と同様である。
なお、図23において、図21に示したと同様のCCDカメラ12、レンズ13、入出力部15、画像処理装置16および移動調整部17の図示を省略している。
以下、変形例11の細部構成および動作について、第4の実施形態と相違する点を中心に説明する。画像処理装置16は、回転機構28の回転駆動を介して外径計測装置19aからの外径計測データ(ローラ1を1回転した際の「振れ」を計測した外径計測データ)に基づき、エンコーダディスク調整目標位置をXY平面内で補正した後、CCDカメラ12からの複数の計測マーク26(図11参照)の各頂点位置に係る座標データに基づき、その各平均値を計算することによりエンコーダディスク24Aの中心位置および補正されたエンコーダディスク調整目標位置との差分を演算する画像処理演算手段としての機能を有する。
変形例11の製造装置60Bによれば、回転機構28の回転駆動を介して外径計測装置19aのある1点の外径計測結果によるXY平面内で補正をすることで、回転軸2とエンコーダディスク24Aとの中心位置合わせをより高精度に調整しての組付けが可能となるので、第4の実施形態や変形例10よりもさらに偏心量の小さい回転角検出装置を得ることが可能になる。
変形例11の製造装置60Bによれば、回転機構28の回転駆動を介して外径計測装置19aのある1点の外径計測結果によるXY平面内で補正をすることで、回転軸2とエンコーダディスク24Aとの中心位置合わせをより高精度に調整しての組付けが可能となるので、第4の実施形態や変形例10よりもさらに偏心量の小さい回転角検出装置を得ることが可能になる。
なお、第4の実施形態や変形例10あるいは11の移動調整部(移動調整手段)17は、その利点・効果をそれ程望まなくてもよいのであれば、除去してもよい。この場合、入出力部15に表示される画像処理装置16からの演算結果(差分による制御量)を確認しながら、作業者の手動操作によって、例えばマイクロメータ付きのXYステージなどを用いてエンコーダディスク24Aの移動調整を行うようにしてもよい。
(変形例12)
第4の実施形態、変形例10および11における画像処理装置16では、前記コンピュータを具備していることにより、画像処理装置16で実行される前記演算・制御するプログラム(前記差分を制御量とする演算を実行させるためのプログラムに加えて、マスタローラ22の外径計測によって得られた回転中心位置データで、予め決められたエンコーダディスク調整目標位置を補正する演算を実行させるプログラム)が読取り可能になっている。そこで、本変形例12においては、画像処理装置16で実行される前記演算・制御するプログラムを格納した記録媒体としてのメモリステックやフロッピー(登録商標)ディスクを読み取るドライバを、例えば入出力部15に付加・接続したり、あるいは直接的に画像処理装置16に付加・接続したりしてもよい。
従って、本変形例によれば、マスタローラ22の外径計測によって得られた回転中心位置データで、予め決められたエンコーダディスク調整目標位置を補正する演算を実行させるプログラムを格納した記録媒体によって、個々のローラ1ごとに調整目標位置(狙い位置)を決められることから、精度が高く、バラツキのない回転角検出装置を得ることが可能になる。
第4の実施形態、変形例10および11における画像処理装置16では、前記コンピュータを具備していることにより、画像処理装置16で実行される前記演算・制御するプログラム(前記差分を制御量とする演算を実行させるためのプログラムに加えて、マスタローラ22の外径計測によって得られた回転中心位置データで、予め決められたエンコーダディスク調整目標位置を補正する演算を実行させるプログラム)が読取り可能になっている。そこで、本変形例12においては、画像処理装置16で実行される前記演算・制御するプログラムを格納した記録媒体としてのメモリステックやフロッピー(登録商標)ディスクを読み取るドライバを、例えば入出力部15に付加・接続したり、あるいは直接的に画像処理装置16に付加・接続したりしてもよい。
従って、本変形例によれば、マスタローラ22の外径計測によって得られた回転中心位置データで、予め決められたエンコーダディスク調整目標位置を補正する演算を実行させるプログラムを格納した記録媒体によって、個々のローラ1ごとに調整目標位置(狙い位置)を決められることから、精度が高く、バラツキのない回転角検出装置を得ることが可能になる。
本発明に係る回転角検出装置は、第1および第2の実施形態のような光電式のオプティカルロータリエンコーダと呼ばれるものであったが、電磁誘導式であって円盤状をなす磁気式ロータリエンコーダにも適用ないしは準用できることはいうまでもない。オプティカルロータリエンコーダにおいては、インクリメンタル型に限らず、アブソリュート型にも適用できることはいうまでもない。
前述した実施形態、変形例等では、主として一般的な回転体としてのローラ1を例にとって説明したが、例えば特開2004−257403号公報の図6に示されている画像形成装置、すなわち複数の像担持体としての感光体ドラム(2Y,2M,2C,2K)の回転軸(図示せず)に配設される回転角検出装置、転写搬送手段としての転写搬送ベルト(5)の駆動ローラ(63)の回転軸に配設される回転角検出装置にも適用できる。また、同公報の図7に示されている画像形成装置、すなわち中間転写手段としての第1の中間転写ベルト装置(101)の駆動ローラ(103)および第2の中間転写ベルト装置(102)の駆動ローラ(114)の回転軸に配設される回転角検出装置にも適用できる。
前者は、複数の像担持体上に光走査装置により静電潜像を形成するとともに、該静電潜像を像担持体毎に異なる色トナーで現像し、各像担持体上に形成されたトナー像を転写体上に担持されたシート状記録媒体に順次重ねて転写することによりカラー画像を得る画像形成装置である。
後者の画像形成装置は、複数の像担持体上に光走査装置により静電潜像を形成するとともに、該静電潜像を像担持体毎に異なる色トナーで現像し、各像担持体上に形成されたトナー像を順次中間転写体上に重ねて転写した後、シート状記録媒体に一括転写することによりカラー画像を得る画像形成装置である。
また、白黒(モノクロ)画像のみを形成する画像形成装置に配設されている像担持体としての感光体ドラムやベルト状の感光体を駆動するローラの回転軸に配設される回転角検出装置にも適用できる。
前者は、複数の像担持体上に光走査装置により静電潜像を形成するとともに、該静電潜像を像担持体毎に異なる色トナーで現像し、各像担持体上に形成されたトナー像を転写体上に担持されたシート状記録媒体に順次重ねて転写することによりカラー画像を得る画像形成装置である。
後者の画像形成装置は、複数の像担持体上に光走査装置により静電潜像を形成するとともに、該静電潜像を像担持体毎に異なる色トナーで現像し、各像担持体上に形成されたトナー像を順次中間転写体上に重ねて転写した後、シート状記録媒体に一括転写することによりカラー画像を得る画像形成装置である。
また、白黒(モノクロ)画像のみを形成する画像形成装置に配設されている像担持体としての感光体ドラムやベルト状の感光体を駆動するローラの回転軸に配設される回転角検出装置にも適用できる。
さらには、孔版印刷機を含む印刷機の分野においては、回転体としての版胴、圧胴、転写胴等を具備する回転駆動装置にも本発明を適用できるものである。例えば、特開平5−229243号公報の図2等に示されているような孔版印刷機においては、版胴(7)は軸受を介して不動の支軸(インキ供給管(34)を兼ねる)の回りに回転自在に支持されているので、版胴(7)の回転位置や回転速度を検出するために版胴(7)自体または他の部材を介してエンコーダディスクを取り付けないといけない。このような構成例の場合、同図に示されている版胴(7)の端板であるフランジ部58bに固着された後側ギヤ64側面にエンコーダディスクを取り付けることとなる。従って、このような場合、回転体と実質的に一体の回転軸に代えて、版胴やギヤ等を含む「回転体の端板もしくは端面」にエンコーダディスクを取り付け固定することとなるから、課題を解決するための手段欄に記載した「回転軸に支持され」を、「回転体の端板もしくは端面に取り付けられ」と読み替えればよい。
以上述べたとおり、本発明を特定の実施形態、変形例等について説明したが、本発明が開示する技術的範囲は、上述した各実施形態や各変形例あるいはこれらに含まれる実施例等に例示されているものに限定されるものではなく、それらを適宜組み合わせて構成してもよく、本発明の範囲内において、その必要性および用途等に応じて種々の実施形態や変形例あるいは実施例を構成し得ることは当業者ならば明らかである。
本発明は、上述したとおり、あらゆる産業分野の回転体(例えば円筒状や円柱状のローラやコロ等も含む)、回転軸に取り付けられるエンコーダディスクを有する回転角検出装置、その製造装置、その製造方法、その記録媒体に利用ないしは適用可能である。
1 ローラ(回転体)
2 回転軸
3 ディスク支持部(支持手段)
4、4A、24、24A エンコーダディスク
5、25 検出部(検出手段)
6、6’、26 計測マーク
7 スリット(回転位置検出用のパターン)
10、10A、30、30A 回転角検出装置
11 芯出し部材(芯出し手段)
12 CCDカメラ(二次元撮像手段、二次元撮像素子)
14、16 画像処理装置(画像処理演算手段)
15 入出力部
17 移動調整部(移動調整手段)
18 ディスク位置決め部(位置決め手段)
19a、19b 外径計測装置(外径計測手段)
20、20A、40、40A、50、50A、50B、60、60A、60B 回転角検出装置の製造装置
22 マスタローラ(マスタ回転体)
27 パターン(回転位置検出用のパターン)
28 回転機構(回転手段)
33 照明装置(照明手段)
34 反射板(反射手段)
35 固定部
2 回転軸
3 ディスク支持部(支持手段)
4、4A、24、24A エンコーダディスク
5、25 検出部(検出手段)
6、6’、26 計測マーク
7 スリット(回転位置検出用のパターン)
10、10A、30、30A 回転角検出装置
11 芯出し部材(芯出し手段)
12 CCDカメラ(二次元撮像手段、二次元撮像素子)
14、16 画像処理装置(画像処理演算手段)
15 入出力部
17 移動調整部(移動調整手段)
18 ディスク位置決め部(位置決め手段)
19a、19b 外径計測装置(外径計測手段)
20、20A、40、40A、50、50A、50B、60、60A、60B 回転角検出装置の製造装置
22 マスタローラ(マスタ回転体)
27 パターン(回転位置検出用のパターン)
28 回転機構(回転手段)
33 照明装置(照明手段)
34 反射板(反射手段)
35 固定部
Claims (44)
- 回転軸に支持され、表面に回転位置検出用のパターンおよび中心位置検出用の複数の計測マークが形成されたエンコーダディスクと、前記パターンを読み取る検出手段とを有する回転角検出装置において、
前記複数の計測マークは、前記エンコーダディスクの回転中心を中心としてその周りに形成される正多角形の頂点に配置されていることを特徴とする回転角検出装置。 - 請求項1記載の回転角検出装置において、
前記複数の計測マークは、円形状であることを特徴とする回転角検出装置。 - 請求項1または2記載の回転角検出装置において、
前記エンコーダディスクを前記回転軸上に支持する支持手段を有することを特徴とする回転角検出装置。 - 請求項3記載の回転角検出装置において、
前記支持手段の表面の色が、前記複数の計測マークの補色であることを特徴とする回転角検出装置。 - 請求項1ないし4の何れか一つに記載の回転角検出装置において、
前記エンコーダディスクの中央部には、前記回転軸を所定の隙間をもって貫通させる逃げ穴が形成されていることを特徴とする回転角検出装置。 - 請求項1ないし4の何れか一つに記載のエンコーダディスクを備えた回転角検出装置の製造装置であって、
前記回転軸を芯出し可能に支持する芯出し支持手段と、
前記複数の計測マークを読み取るための二次元撮像手段と、
前記二次元撮像手段からの前記複数の計測マークの前記各頂点位置に係る座標データに基づき、その平均値を計算することにより前記エンコーダディスクの目標とする中心位置および該中心位置からの前記各頂点位置の差分を演算する画像処理演算手段と、
を有することを特徴とする回転角検出装置の製造装置。 - 請求項5記載のエンコーダディスクを備えた回転角検出装置の製造装置であって、
前記回転軸を芯出し可能に支持する芯出し支持手段と、
前記複数の計測マークを読み取るための二次元撮像手段と、
前記二次元撮像手段からの前記複数の計測マークの前記各頂点位置に係る座標データに基づき、その各平均値を計算することにより前記エンコーダディスクの中心位置および、予め決められたエンコーダディスク調整目標位置との差分を演算する画像処理演算手段と、
前記エンコーダディスクを位置決めする位置決め手段と、
を有することを特徴とする回転角検出装置の製造装置。 - 請求項5記載のエンコーダディスクを備えた回転角検出装置の製造装置であって、
前記回転軸を芯出し可能に支持する芯出し支持手段と、
前記複数の計測マークを読み取るための二次元撮像手段と、
前記二次元撮像手段からの前記複数の計測マークの前記各頂点位置に係る座標データに基づき、その各平均値を計算することにより前記エンコーダディスクの中心位置および、予め決められたエンコーダディスク調整目標位置との差分を演算する画像処理演算手段と、
前記エンコーダディスクを位置決めする位置決め手段と、
前記エンコーダディスクを前記中心位置に移動調整する移動調整手段と、
を有することを特徴とする回転角検出装置の製造装置。 - 請求項8記載の回転角検出装置の製造装置において、
前記移動調整手段は、前記位置決め手段近傍に配設されており、前記画像処理演算手段によって演算された前記差分を制御量とすることを特徴とする回転角検出装置の製造装置。 - 請求項5記載のエンコーダディスクを備えた回転角検出装置の製造方法であって、
前記回転軸を芯出し可能に支持する芯出し支持手段と、前記複数の計測マークを読み取るための二次元撮像手段と、前記二次元撮像手段からの前記複数の計測マークの前記各頂点位置に係る座標データに基づき、その各平均値を計算することにより前記エンコーダディスクの中心位置および、予め決められたエンコーダディスク調整目標位置との差分を演算する画像処理演算手段と、前記エンコーダディスクを位置決めする位置決め手段とを使用し、
前記エンコーダディスクの位置決めを、前記画像処理演算手段により求められた前記差分を制御量として前記エンコーダディスクを移動させることで行うことを特徴とする回転角検出装置の製造方法。 - 請求項9記載の回転角検出装置の製造装置または請求項10記載の回転角検出装置の製造方法に使用する、前記画像処理演算手段をして画像処理演算させるプログラムを格納した読取り可能な記録媒体であって、
前記差分を制御量とする演算を実行させるプログラムを格納したことを特徴とする記録媒体。 - 回転軸に支持され、表面に回転位置検出用のパターンおよび中心位置検出用の複数の計測マークが形成された金属製のエンコーダディスクと、前記パターンを読み取る検出手段とを有する回転角検出装置において、
前記複数の計測マークは、前記エンコーダディスクの厚み方向に形成された貫通穴であることを特徴とする回転角検出装置。 - 請求項12記載の回転角検出装置において、
前記複数の計測マークは、前記エンコーダディスクの回転中心を中心としてその周りに形成される正多角形の頂点に配置されていることを特徴とする回転角検出装置。 - 請求項12または13記載の回転角検出装置において、
前記複数の計測マークは、円形状であることを特徴とする回転角検出装置。 - 請求項12ないし14の何れか一つに記載の回転角検出装置において、
前記複数の計測マークの周辺は、黒化されていることを特徴とする回転角検出装置。 - 請求項12ないし15の何れか一つに記載の回転角検出装置において、
前記エンコーダディスクを前記回転軸上に支持する支持手段を有することを特徴とする回転角検出装置。 - 請求項12ないし16の何れか一つに記載の回転角検出装置において、
前記エンコーダディスクの中央部には、前記回転軸を所定の隙間をもって貫通させる逃げ穴が形成されていることを特徴とする回転角検出装置。 - 請求項12ないし16の何れか一つに記載のエンコーダディスクを備えた回転角検出装置の製造装置であって、
前記回転軸を芯出し可能に支持する芯出し支持手段と、
前記複数の計測マークを読み取るための二次元撮像手段と、
前記二次元撮像手段からの前記複数の計測マークの前記各頂点位置に係る座標データに基づき、その平均値を計算することにより前記エンコーダディスクの目標とする中心位置および該中心位置からの前記各頂点位置の差分を演算する画像処理演算手段と、
前記複数の計測マークを照明する照明手段と、
を有することを特徴とする回転角検出装置の製造装置。 - 請求項17記載のエンコーダディスクを備えた回転角検出装置の製造装置であって、
前記回転軸を芯出し可能に支持する芯出し支持手段と、
前記複数の計測マークを読み取るための二次元撮像手段と、
前記二次元撮像手段からの前記複数の計測マークの前記各頂点位置に係る座標データに基づき、その各平均値を計算することにより前記エンコーダディスクの中心位置および、予め決められたエンコーダディスク調整目標位置との差分を演算する画像処理演算手段と、
前記エンコーダディスクを位置決めする位置決め手段と、
前記複数の計測マークを照明する照明手段と、
を有することを特徴とする回転角検出装置の製造装置。 - 請求項17記載のエンコーダディスクを備えた回転角検出装置の製造装置であって、
前記回転軸を芯出し可能に支持する芯出し支持手段と、
前記複数の計測マークを読み取るための二次元撮像手段と、
前記二次元撮像手段からの前記複数の計測マークの前記各頂点位置に係る座標データに基づき、その各平均値を計算することにより前記エンコーダディスクの中心位置および、予め決められたエンコーダディスク調整目標位置との差分を演算する画像処理演算手段と、
前記エンコーダディスクを位置決めする位置決め手段と、
前記複数の計測マークを照明する照明手段と、
前記エンコーダディスクを前記中心位置に移動調整する移動調整手段と、
を有することを特徴とする回転角検出装置の製造装置。 - 請求項20記載のエンコーダディスクを備えた回転角検出装置の製造装置であって、
前記移動調整手段は、前記位置決め手段近傍に配設されており、前記画像処理演算手段によって演算された前記差分を制御量とすることを特徴とする回転角検出装置の製造装置。 - 請求項18ないし21の何れか一つに記載の回転角検出装置の製造装置において、
前記照明手段は、前記複数の計測マークに対して平行な方向から前記エンコーダディスクを照明することを特徴とする回転角検出装置の製造装置。 - 請求項22記載の回転角検出装置の製造装置において、
前記エンコーダディスクおよび前記回転軸を挟んで前記照明手段と対向する位置に、該照明手段からの照明光を反射する反射手段を設けたこと特徴とする回転角検出装置の製造装置。 - 請求項17記載のエンコーダディスクを備えた回転角検出装置の製造方法であって、
前記回転軸を芯出し可能に支持する芯出し支持手段と、前記複数の計測マークを読み取るための二次元撮像手段と、前記二次元撮像手段からの前記複数の計測マークの前記各頂点位置に係る座標データに基づき、その各平均値を計算することにより前記エンコーダディスクの中心位置および、予め決められたエンコーダディスク調整目標位置との差分を演算する画像処理演算手段と、前記エンコーダディスクを位置決めする位置決め手段と、前記複数の計測マークを照明する照明手段とを使用し、
前記エンコーダディスクの位置決めを、前記画像処理演算手段により求められた前記差分を制御量として前記エンコーダディスクを移動させることで行うことを特徴とする回転角検出装置の製造方法。 - 請求項21記載の回転角検出装置の製造装置または請求項24記載の回転角検出装置の製造方法に使用する、前記画像処理演算手段をして画像処理演算させるプログラムを格納した読取り可能な記録媒体であって、
前記差分を制御量とする演算を実行させるプログラムを格納したことを特徴とする記録媒体。 - 請求項5記載のエンコーダディスクを備えた回転角検出装置の製造装置であって、
前記回転軸を備えた回転体の外径のある1点を計測するための外径計測手段と、
前記回転軸を介して前記回転体を芯出し可能に支持する芯出し支持手段と、
前記複数の計測マークを読み取るための二次元撮像手段と、
前記外径計測手段からの外径計測データに基づき、予め決められたエンコーダディスク調整目標位置を補正した後、前記二次元撮像手段からの前記複数の計測マークの前記各頂点位置に係る座標データに基づき、その各平均値を計算することにより前記エンコーダディスクの中心位置および、前記補正されたエンコーダディスク調整目標位置との差分を演算する画像処理演算手段と、
前記エンコーダディスクを位置決めする位置決め手段と、
を有することを特徴とする回転角検出装置の製造装置。 - 請求項5記載のエンコーダディスクを備えた回転角検出装置の製造装置であって、
前記回転軸を備えた回転体の外径の2点を互いに直交する方向から計測するための外径計測手段と、
前記回転軸を介して前記回転体を芯出し可能に支持する芯出し支持手段と、
前記複数の計測マークを読み取るための二次元撮像手段と、
前記外径計測手段からの外径計測データに基づき、予め決められたエンコーダディスク調整目標位置を補正した後、前記二次元撮像手段からの前記複数の計測マークの前記各頂点位置に係る座標データに基づき、その各平均値を計算することにより前記エンコーダディスクの中心位置および、前記補正されたエンコーダディスク調整目標位置との差分を演算する画像処理演算手段と、
前記エンコーダディスクを位置決めする位置決め手段と、
を有することを特徴とする回転角検出装置の製造装置。 - 請求項5記載のエンコーダディスクを備えた回転角検出装置の製造装置であって、
前記回転軸を備えた回転体の外径のある1点を計測するための外径計測手段と、
前記回転軸を介して前記回転体を芯出し可能に支持する芯出し支持手段と、
前記回転軸または前記回転体を保持して回転させる回転手段と、
前記複数の計測マークを読み取るための二次元撮像手段と、
前記外径計測手段からの外径計測データに基づき、予め決められたエンコーダディスク調整目標位置を補正した後、前記二次元撮像手段からの前記複数の計測マークの前記各頂点位置に係る座標データに基づき、その各平均値を計算することにより前記エンコーダディスクの中心位置および、前記補正されたエンコーダディスク調整目標位置との差分を演算する画像処理演算手段と、
前記エンコーダディスクを位置決めする位置決め手段と、
を有することを特徴とする回転角検出装置の製造装置。 - 請求項17記載のエンコーダディスクを備えた回転角検出装置の製造装置であって、
前記回転軸を備えた回転体の外径のある1点を計測するための外径計測手段と、
前記回転軸を介して前記回転体を芯出し可能に支持する芯出し支持手段と、
前記複数の計測マークを読み取るための二次元撮像手段と、
前記外径計測手段からの外径計測データに基づき、予め決められたエンコーダディスク調整目標位置を補正した後、前記二次元撮像手段からの前記複数の計測マークの前記各頂点位置に係る座標データに基づき、その各平均値を計算することにより前記エンコーダディスクの中心位置および、前記補正されたエンコーダディスク調整目標位置との差分を演算する画像処理演算手段と、
前記エンコーダディスクを位置決めする位置決め手段と、
前記複数の計測マークを照明する照明手段と、
を有することを特徴とする回転角検出装置の製造装置。 - 請求項17記載のエンコーダディスクを備えた回転角検出装置の製造装置であって、
前記回転軸を備えた回転体の外径の2点を互いに直交する方向から計測するための外径計測手段と、
前記回転軸を介して前記回転体を芯出し可能に支持する芯出し支持手段と、
前記複数の計測マークを読み取るための二次元撮像手段と、
前記外径計測手段からの外径計測データに基づき、予め決められたエンコーダディスク調整目標位置を補正した後、前記二次元撮像手段からの前記複数の計測マークの前記各頂点位置に係る座標データに基づき、その各平均値を計算することにより前記エンコーダディスクの中心位置および、前記補正されたエンコーダディスク調整目標位置との差分を演算する画像処理演算手段と、
前記エンコーダディスクを位置決めする位置決め手段と、
前記複数の計測マークを照明する照明手段と、
を有することを特徴とする回転角検出装置の製造装置。 - 請求項17記載のエンコーダディスクを備えた回転角検出装置の製造装置であって、
前記回転軸を備えた回転体の外径のある1点を計測するための外径計測手段と、
前記回転軸を介して前記回転体を芯出し可能に支持する芯出し支持手段と、
前記回転軸または前記回転体を保持して回転させる回転手段と、
前記複数の計測マークを読み取るための二次元撮像手段と、
前記外径計測手段からの外径計測データに基づき、予め決められたエンコーダディスク調整目標位置を補正した後、前記二次元撮像手段からの前記複数の計測マークの前記各頂点位置に係る座標データに基づき、その各平均値を計算することにより前記エンコーダディスクの中心位置および、前記補正されたエンコーダディスク調整目標位置との差分を演算する画像処理演算手段と、
前記エンコーダディスクを位置決めする位置決め手段と、
前記複数の計測マークを照明する照明手段と、
を有することを特徴とする回転角検出装置の製造装置。 - 請求項29ないし31の何れか一つに記載の回転角検出装置の製造装置において、
前記照明手段は、前記複数の計測マークに対して平行な方向から前記エンコーダディスクを照明することを特徴とする回転角検出装置の製造装置。 - 請求項32記載の回転角検出装置の製造装置において、
前記エンコーダディスクおよび前記回転軸を挟んで前記照明手段と対向する位置に、該照明手段からの照明光を反射する反射手段を設けたこと特徴とする回転角検出装置の製造装置。 - 請求項26ないし33の何れか一つに記載の回転角検出装置の製造装置において、
前記エンコーダディスクを前記中心位置に移動調整する移動調整手段を有することを特徴とする回転角検出装置の製造装置。 - 請求項34記載の回転角検出装置の製造装置において、
前記移動調整手段は、前記位置決め手段近傍に配設されており、前記画像処理演算手段によって演算された前記差分を制御量とすることを特徴とする回転角検出装置の製造装置。 - 請求項26ないし35の何れか一つに記載の回転角検出装置の製造装置において、
前記予め決められたエンコーダディスク調整目標位置は、予め計測したマスタ回転体の回転中心位置データを用いることを特徴とする回転角検出装置の製造装置。 - 請求項36記載の回転角検出装置の製造装置において、
前記マスタ回転体の一端面には、前記複数の計測マークと同様の計測マークが形成されていることを特徴とする回転角検出装置の製造装置。 - 請求項36記載の回転角検出装置の製造装置において、
前記マスタ回転体の一端面には、前記エンコーダディスクが固定されていることを特徴とする回転角検出装置の製造装置。 - 請求項38記載の回転角検出装置の製造装置において、
前記一端面の表面の色が、前記複数の計測マークの補色であることを特徴とする回転角検出装置の製造装置。 - 請求項38記載の回転角検出装置の製造装置において、
前記エンコーダディスクが金属製であり、前記複数の計測マークが貫通穴である場合には、前記一端面の表面の色が、白色であることを特徴とする回転角検出装置の製造装置。 - 請求項38または40記載の回転角検出装置の製造装置において、
前記一端面には、前記複数の計測マークが貫通穴で形成された金属製のエンコーダディスクを固定する固定部を有し、
前記エンコーダディスクと対向接触する前記固定部の外径は、前記複数の計測マークの最小半径部分を結んで形成される仮想円よりも小さいことを特徴とする回転角検出装置の製造装置。 - 請求項36記載の回転角検出装置の製造装置を使用した回転角検出装置の製造方法であって、
前記予め決められたエンコーダディスク調整目標位置を、前記マスタ回転体の外径計測によって得られた回転中心位置データで補正することを特徴とする回転角検出装置の製造方法。 - 請求項36記載の回転角検出装置の製造装置または請求項42記載の回転角検出装置の製造方法に使用する、前記画像演算処理手段をして画像演算処理させるプログラムを格納した読取り可能な記録媒体であって、
前記マスタ回転体の外径計測によって得られた回転中心位置データで、前記予め決められたエンコーダディスク調整目標位置を補正する演算を実行させるプログラムを格納したことを特徴とする記録媒体。 - 請求項1ないし43の何れか一つに記載の回転角検出装置を具備することを特徴とする画像形成装置。
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2006
- 2006-02-20 JP JP2006042903A patent/JP2006292724A/ja active Pending
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