JP2006291941A - 圧縮空気量の増幅方法および増幅装置 - Google Patents

圧縮空気量の増幅方法および増幅装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 圧縮空気導入路を形成する流れで、左右に屈折しながら導入口から圧縮空気増幅流路に合流する際、内壁に衝突し乱流になりエネルギーを消費させ、更に圧縮空気が圧縮空気増幅流路に合流する導入口が、入口に近く、圧縮空気増幅流路の入口側に逆流することを防止する。
【解決手段】 圧縮空気導入流路100によって、圧縮空気を導入することが可能であり、大気に面している入口151と圧縮空気を導入する導入口152と増幅した圧縮空気の排出口153を形成した、圧縮空気増幅流路150は、圧縮空気を、圧縮空気導入流路を形成している継手102からリング状の空間が、連続した状態を成したラッパ状の隙間105と導入口152を経由して、圧縮空気増幅流路150を形成している出口より、流出するものであり、該継手から出口までの最短流路では蛇行することも無く、略湾曲の形状で流れるものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、水滴の除去と乾燥や粉塵と切粉の除去と清掃や人体の冷却や溶接とガラスと鉄鋼製品の冷却や各種粉体の移送やはく離等の目的に使用する、圧縮空気量の増幅方法および増幅装置に関する技術であって、更に詳細に述べると、如何にしたら圧縮空気量を増し、且つ推進力を増す圧縮空気量の増幅方法および増幅装置に関する技術について述べたものである。
従来、圧縮空気量の増幅方法および増幅装置に関する技術としては、図4に見られる様に、圧縮空気の流路が蛇行するものはあった。
ここで、圧縮空気導入流路120が蛇行するという意味は、少なくとも継手102以降の流れに於いて、空気溜まり123と絞り部124と隙間125と右側に流れ、更に導入口162を経由して圧縮空気増幅流路160を出口153に向かって左側に流れることを意味している。 尚、圧縮空気導入流路120が蛇行することによって、流れが乱流になり易くなり、その分無駄にエネルギーを消費していた。
また、本体40と調整バルブ90によって隙間125を形成する為に、調整バルブ90の側は略ドーナツの一部の形状をしたもので形成し、その半円の部分を調整ネジ60aの回転による調整によって本体40に接近させ離間させることで隙間125の調整を行っていた。
しかしながら、このような従来の圧縮空気量の増幅方法および増幅装置に関しては、以下に示すような課題があった。
即ち、少なくとも圧縮空気導入流路を形成している継手以降の流れに於いて、右と左に曲がりながら導入口を経由して圧縮空気増幅流路に合流して出口から流出するに際して、圧縮空気が隙間を通過する時に本体の内壁に衝突することで、流れが乱流になり易くなり、その分無駄にエネルギーを消費していた。
また、本体と調整バルブによって隙間を確保する目的で、調整バルブの側に略ドーナツの一部の形状を形成していたが、加工と寸法管理が困難であった。
更に、圧縮空気が圧縮空気増幅流路に合流する導入口が圧縮空気増幅流路の大気の取り入れ口でもある入口に近い為に、圧縮空気が圧縮空気増幅流路の入口の側に逆流することがあった。
本発明は、圧縮空気導入流路100、110によって圧縮空気を導入することが可能であり、大気に面している入口151と圧縮空気を導入する導入口152と増幅した圧縮空気を排出する出口153を形成した圧縮空気増幅流路150によって増幅した圧縮空気を流す圧縮空気量の増幅方法に於いて、圧縮空気は前記圧縮空気導入流路100、110を形成している継手102からリング状の空間が連続した状態を成したラッパ状の隙間105、115と前記導入口152を経由して前記圧縮空気増幅流路150を形成している前記出口153より流出するものであり、且つ前記継手102から前記出口153までの最短流路で見たとき蛇行することも無く略湾曲の形状で流れるものであることを特徴とし、更には、前記圧縮空気導入流路100、110を形成している前記ラッパ状の隙間105、115に流入する直前に圧縮空気を溜める空気溜まり103、113を経由するものであることを特徴とし、更には、前記ラッパ状の隙間105、115の形状が円錐の一部でありその頂角が30〜140°であることを特徴とすることによって、上記課題を解決したのである。
また、本発明は、圧縮空気を導入する圧縮空気導入流路100、110と、大気に面している入口151と圧縮空気を導入する導入口152と増幅した圧縮空気を排出する出口153を形成した圧縮空気増幅流路150によって増幅した圧縮空気を流す圧縮空気量の増幅装置に於いて、前記圧縮空気導入流路100、110を形成している継手102と圧縮空気を溜める空気溜まり103、113と圧縮空気の流量を絞るために断面積を小さくした絞り部104、114とリング状の空間が連続した状態で形成したラッパ状の隙間105、115から前記導入口152を経由して前記圧縮空気増幅流路150を形成している前記出口153によって圧縮空気の流路を形成するものであり、且つ前記継手102から前記出口153までの中での最短流路が蛇行することも無く略湾曲の形状を形成するものであることを特徴とし、更には、前記空気溜まり103、113と前記絞り部104、114と前記ラッパ状の隙間105、115は、本体10、20、30と調整バルブ60、70、80の間に位置するものであり、前記ラッパ状の隙間105、115の間隔を調整ネジ60a、20a、30aによって調整することが可能であることを特徴とし、更には、前記導入口152の前記本体10、20、30側の端部と前記継手102の中心を前記圧縮空気増幅流路150に投影した位置との距離が10〜150mmであることを特徴とすることによって、上記課題を解決したのである。
以上の説明から明らかなように、本発明によって、以下に示すような効果をあげることが出来る。
第一に、圧縮空気導入流路を形成している継手と圧縮空気を溜める空気溜まりと圧縮空気の流量を絞るために断面積を小さくした絞り部とリング状の空間が連続した状態で形成したラッパ状の隙間から導入口を経由して圧縮空気増幅流路を形成している出口によって圧縮空気の流路を形成するものであり、且つ継手から出口までの中での最短流路が蛇行することも無く略湾曲の形状を形成することにより、流れが乱流になることを少しでも防止し、その分無駄にエネルギーを消費することを排除出来るようになった。
第二に、空気溜まりと絞り部とラッパ状の隙間は、本体と調整バルブの間に位置するものであり、ラッパ状の隙間の間隔を調整ネジによって調整することが可能とすることにより、従来の隙間に見られた流量が変化する乱流が発生し易い状況に比べ、常に一定の流量が確保出来るラッパ状の隙間によって前記効果を顕著にした。
第三に、ラッパ状の隙間の形状が円錐の一部でその頂角が30〜140°であり、又は導入口の本体側の端部と継手の中心を圧縮空気増幅流路に投影した位置との距離が10〜150mmであることにより、圧縮空気が圧縮空気増幅流路の入口の側に逆流することは無くなった。
以下、本発明の実施の形態を図面と共に詳細に説明する。
ここで、図1は、本発明の全体を示した図であり、図2は、本発明の全体を示した別の例を示した図であり、図3は、本発明の全体を示した更に別の例を示した図である。
[第一実施例]
図1に見られるように、10は本体であり、内側本体11と外側本体12より構成され接続ネジ10aによって一体にしている。 尚、接続ネジ10aに関しては、流体の洩れを防止する意味から、少なくとも雄ネジの方をテーパーネジとしたり、接続ネジ10a部に液体パッキンを塗布することが考えられる。 従って、本体10は、内側本体11と外側本体12に分離しないで、一体に加工することも考えられる。 また、分割と接続の位置に関しては、接続ネジ10aの部分に限定する必要は無く、調整ネジ60aの延長上等その外の位置も考えられる。
尚、外側本体12には、圧縮空気導入流路100を構成している継手102を螺合によって配置している。 また、継手102には圧縮空気導入流路100を構成している圧縮空気を流す圧縮空気配管101を接続している。
ところで、本体10は、調整ネジ60aを介して調整バルブ60と接続している。 尚、調整ネジ60aの部分から圧縮空気が漏洩しない様にOリング61を配設している。 そして、本体10と調整バルブ60が接続することで、圧縮空気導入流路100を構成している安定した状態で下流に圧縮空気を供給する目的で圧縮空気を溜めるようにした空気溜まり103と圧縮空気の流量を絞るために断面積を小さくした絞り部104と流量変化が少なく滑らかな流路であるラッパ状の隙間105を形成している。
この場合、空気溜まり103と絞り部104は、円筒状の空間を形成し、ラッパ状の隙間105は、リング状の空間が連続した状態で形成した円錐の一部を示している。 尚、円錐の頂角としては30〜140°が望ましい。 その理由は、あまり頂角が小さいと装置の全長が長くなりすぎるし、あまり頂角が大きいと、即ち空気溜まり103から垂直の位置の近くに導入口152が位置することになり、この場合も乱流の発生し易い要因となるからである。 尚、円錐という形状を別の観点から言うと、導入口152の本体10を構成している内側本体11側の端部と継手102の中心を圧縮空気増幅流路150に投影した位置との距離が10〜150mmであるとしても良い。
尚、より望ましい値としては、円錐の頂角としては50〜100°、導入口152の端部と継手102の中心の距離が20〜80mmとも言える。
更に、ラッパ状の隙間105の形状を別の形で表現すると、本体10を構成している内側本体11を形成しているロート形状の雄端部と、調整バルブ60を形成しているロート形状の雌端部の間に、形成された部分であるとも言えるのである。
ここで、ラッパ状の隙間105の間隔に関しては、調整ネジ60aを回転して調整することによって開いたり狭めたりすることが可能となっている。 即ち、この調整によって圧縮空気の流量を増加させたり減少させたりすることが出来るのである。 また、この調整によって推進力を増加することが出来るのである。
ところで、圧縮空気の流路に関しては、圧縮空気導入流路100を形成している圧縮空気配管101と継手102と空気溜まり103と絞り部104とラッパ状の隙間105を経由して、圧縮空気増幅流路150を形成している導入口152から圧縮空気増幅流路150に流入し、最終的には圧縮空気増幅流路150を形成している出口153から排出されるようになっている。
特に、継手102から導入口152に至る間の、空気溜まり103と絞り部104とラッパ状の隙間105に於ける最短の流路と、導入口152から出口153に至る圧縮空気増幅流路150を合わせて見た場合に、略湾曲の形状を示しているのが本発明の特徴とも言える。
本発明による、圧縮空気量の増幅方法および増幅装置は前述したように構成されており、以下にその動作について説明する。
先ず、最初に圧縮空気導入流路100を形成している圧縮空気配管101に圧縮空気を流すと、圧縮空気は継手102と空気溜まり103と絞り部104とラッパ状の隙間105を経由して、圧縮空気増幅流路150を形成している導入口152から圧縮空気増幅流路150に流入し、最終的には圧縮空気増幅流路150を形成している出口153から排出されるようになっている。
この場合、調整ネジ60aを回転して調整することによって、圧縮空気の流量を増加させたり減少させたりすることが出来るのである。
一つの例として、圧縮空気の圧力が0.4MPaで、従来技術では増風量に対する入気の倍率が、型式の変更と調整ネジの調整で1.5〜4.5倍であったものが、6倍という値を達成することも可能となったのである。 また、圧縮空気の圧力が0.4MPaで、従来技術では推進力では1.8〜23倍であったものが27倍という値を達成することも可能となったのである。
所で、この様に増風量に対する入気の倍率や推進力の倍率が上昇した理由は、圧縮空気全体の流路が略湾曲した状態で形成されたことにより無駄なエネルギー損出が防止されたことによるものである。
[第二実施例]
図2に見られるように、20は本体であり、調整ネジ20aを介して調整バルブ70と接続している。 この場合、調整バルブ70は、外側バルブ71と内側バルブ72より構成され接続ネジ70aによって一体にしている。 尚、接続ネジ70aに関しては、流体の洩れを防止する意味から、少なくとも雄ネジの方をテーパーネジとしたり、接続ネジ70a部に液体パッキンを塗布することが考えられる。 従って、調整バルブ70は、外側バルブ71と内側バルブ72に分離しないで、一体に加工することも考えられる。
従って、第二実施例が第一実施例と異なる点は、調整ネジ20aの位置と、空気溜まり113と絞り部114及びラッパ状の隙間115に於ける圧縮空気の流れる道筋であるが、機能的にはほぼ同一と考えて良い。
本発明による、圧縮空気量の増幅方法および増幅装置は前述したように構成されており、以下にその動作について説明する。
基本的には、第一実施例と同じであるが、第二実施例が第一実施例と異なる点は、調整ネジ60aの位置と、空気溜まり113と絞り部114及びラッパ状の隙間115に於ける圧縮空気の流れる道筋であるが、機能的にはほぼ同一と考えて良い。
[第三実施例]
図3に見られるように、30は本体であり、調整ネジ30aを介して調整バルブ80と接続している。 この場合、調整バルブ80は、外側バルブ81と内側バルブ72より構成され接続ネジ70aによって一体にしている。 尚、接続ネジ70aに関しては、流体の洩れを防止する意味から、少なくとも雄ネジの方をテーパーネジとしたり、接続ネジ70a部に液体パッキンを塗布することが考えられる。 従って、調整バルブ80は、外側バルブ81と内側バルブ72に分離しないで、一体に加工することも考えられる。
ところで、上記以外の内容にかんしては、動作も含め第二実施例と同じになるので、詳細は省略する。
本発明の全体を示した図 本発明の全体を示した別の例を示した図 本発明の全体を示した更に別の例を示した図 従来の全体を示した図
符号の説明
10・・・・・・本体
10a・・・・・接続ネジ
11・・・・・・内側本体
12・・・・・・外側本体
20・・・・・・本体
20a・・・・・調整ネジ
21・・・・・・Oリング
30・・・・・・本体
30a・・・・・調整ネジ
31・・・・・・Oリング
40・・・・・・本体
60・・・・・・調整バルブ
60a・・・・・調整ネジ
61・・・・・・Oリング
70・・・・・・調整バルブ
70a・・・・・接続ネジ
71・・・・・・外側バルブ
72・・・・・・内側バルブ
80・・・・・・調整バルブ
81・・・・・・外側バルブ
90・・・・・・調整バルブ
100・・・・・圧縮空気導入流路
101・・・・・圧縮空気配管
102・・・・・継手
103・・・・・空気溜まり
104・・・・・絞り部
105・・・・・ラッパ状の隙間
110・・・・・圧縮空気導入流路
113・・・・・空気溜まり
114・・・・・絞り部
115・・・・・ラッパ状の隙間
120・・・・・圧縮空気導入流路
123・・・・・空気溜まり
124・・・・・絞り部
125・・・・・隙間
150・・・・・圧縮空気増幅流路
151・・・・・入口
152・・・・・導入口
153・・・・・出口
160・・・・・圧縮空気増幅流路
162・・・・・導入口

Claims (6)

  1. 圧縮空気導入流路(100、110)によって圧縮空気を導入することが可能であり、大気に面している入口(151)と圧縮空気を導入する導入口(152)と増幅した圧縮空気を排出する出口(153)を形成した圧縮空気増幅流路(150)によって増幅した圧縮空気を流す圧縮空気量の増幅方法に於いて、圧縮空気は前記圧縮空気導入流路(100、110)を形成している継手(102)からリング状の空間が連続した状態を成したラッパ状の隙間(105、115)と前記導入口(152)を経由して前記圧縮空気増幅流路(150)を形成している前記出口(153)より流出するものであり、且つ前記継手(102)から前記出口(153)までの最短流路で見たとき蛇行することも無く略湾曲の形状で流れるものであることを特徴とする圧縮空気量の増幅方法。
  2. 前記圧縮空気導入流路(100、110)を形成している前記ラッパ状の隙間(105、115)に流入する直前に圧縮空気を溜める空気溜まり(103、113)を経由するものであることを特徴とする請求項1に記載の圧縮空気量の増幅方法。
  3. 前記ラッパ状の隙間(105、115)の形状が円錐の一部でありその頂角が30〜140°であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の圧縮空気量の増幅方法。
  4. 圧縮空気を導入する圧縮空気導入流路(100、110)と、大気に面している入口(151)と圧縮空気を導入する導入口(152)と増幅した圧縮空気を排出する出口(153)を形成した圧縮空気増幅流路(150)によって増幅した圧縮空気を流す圧縮空気量の増幅装置に於いて、前記圧縮空気導入流路(100、110)を形成している継手(102)と圧縮空気を溜める空気溜まり(103、113)と圧縮空気の流量を絞るために断面積を小さくした絞り部(104、114)とリング状の空間が連続した状態で形成したラッパ状の隙間(105、115)から前記導入口(152)を経由して前記圧縮空気増幅流路(150)を形成している前記出口(153)によって圧縮空気の流路を形成するものであり、且つ前記継手(102)から前記出口(153)までの中での最短流路が蛇行することも無く略湾曲の形状を形成するものであることを特徴とする圧縮空気量の増幅装置。
  5. 前記空気溜まり(103、113)と前記絞り部(104、114)と前記ラッパ状の隙間(105、115)は、本体(10、20、30)と調整バルブ(60、70、80)の間に位置するものであり、前記ラッパ状の隙間(105、115)の間隔を調整ネジ(60a、20a、30a)によって調整することが可能であることを特徴とする請求項4に記載の圧縮空気量の増幅装置。
  6. 前記導入口(152)の前記本体(10、20、30)側の端部と前記継手(102)の中心を前記圧縮空気増幅流路(150)に投影した位置との距離が10〜150mmであることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の圧縮空気量の増幅装置。
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