JP2006291864A - 可変容量型圧縮機用制御弁 - Google Patents

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義之 久米
Masayuki Imai
正幸 今井
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Abstract

【課題】異物による弁棒の作動不良を生じ難くした制御弁を提供する。
【解決手段】弁体部15aを有する弁棒15と、該弁棒15が摺動自在に嵌挿された案内孔19と弁体部15aが接離する弁口22が設けられた弁室21とを有し、弁口22より上流側に吐出圧力Pdの冷媒を導入するための吐出圧冷媒入口25が設けられるとともに、弁口22より下流側にクランク室に連通する冷媒出口26が設けられた弁本体20と、弁棒15を弁口22開閉方向に駆動するための電磁式アクチュエータ30と、吸入圧力Psに応動して弁棒15を弁口22開閉方向に駆動する感圧応動部材40と、を備え、弁棒15に小径部15bが設けられて案内孔19との間に間隙空間Sが形成されるとともに、プランジャ37と弁本体20の上部外周との間に、吸入圧力Psの冷媒が導入される吸入圧冷媒導入室23が形成され、間隙空間Sと吸入圧冷媒導入室23とを連通する連通孔52を形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、カーエアコン等に使用される可変容量型圧縮機用制御弁に係り、特に、案内孔に摺動自在に嵌挿された弁棒が作動不良を引き起こし難くされた可変容量型圧縮機用制御弁に関する。
一般に、カーエアコン等に使用される可変容量型圧縮機用制御弁は、圧縮機のクランク室内の圧力Pcを調整すべく、圧縮機(の吐出室)から吐出圧力Pdの冷媒が導入されるとともに、その吐出圧力Pdの冷媒を絞ってクランク室へ導出するようにされ、このクランク室への導出量(絞り量)を、圧縮機の吸入圧力Psに応じて制御するようになっており、下記特許文献1等にも見られるように、電磁式アクチュエータ(ソレノイド)を用いたものが種々提案ないし実用に供されている。
かかる可変容量型圧縮機用制御弁の従来例を図3に示す。図示の制御弁5は、弁体部15aを有する弁棒15’と、弁体部15aが接離する弁座(弁口)22が設けられた弁室21を有し、この弁室21の外周部(弁座22より上流側)に圧縮機から吐出圧力Pdの冷媒を導入するための複数のフィルタ25A付き吐出圧冷媒導入口25が設けられるとともに、弁座22の下方(下流側)に圧縮機のクランク室に連通する冷媒出口26が設けられた弁本体20’と、電磁式アクチュエータ30と、を備える。
電磁式アクチュエータ30は、通電励磁用のコネクタ部31を有するコイル32、該コイル32の内周側に配在された円筒状のステータ33、該ステータ33の下端部内周に圧入固定された断面凹字状の吸引子34、ステータ33の下端部外周(段差部)にその上端部がTIG溶接により接合された鍔状部35a付きパイプ35、吸引子34の下方でパイプ35の内周側に上下方向に摺動自在に配在されたプランジャ37、及び、前記コイル32の外周を覆うように配在された有底穴付き円筒状のハウジング60を備えている。
また、前記ステータ33の上部には、六角穴付きの調節ねじ65が螺合せしめられ、ステータ33の内周側における前記調節ねじ65と吸引子34との間には、圧縮機の吸入圧力Psが導入される感圧室45が形成され、この感圧室45には感圧応動部材としての、ベローズ41、逆凸字状の上ストッパ42、逆凹字状の下ストッパ43、及び圧縮コイルばね44からなるベローズ本体40が配在され、さらに、ベローズ本体40と吸引子34との間には、ベローズ本体40を収縮させる方向(調節ねじ65側に圧縮する方向)に付勢する圧縮コイルばね46が配在されている。また、ベローズ本体40の下ストッパ43(の逆凹部)とプランジャ37(の凹部37c)との間には、前記吸引子34を貫通する段付きの作動棒14が配在され、さらに、吸引子34とプランジャ37(の凹部37b)との間には、プランジャ37を介して弁棒15’を下方(開弁方向)に付勢する圧縮コイルばねからなる開弁ばね47が配在されている。
一方、前記弁本体20’の上部中央には、プランジャ37の最下降位置を規制するための凸状ストッパ部28が突設され、この凸状ストッパ部28を含む弁室上方の中央部分には、前記弁棒15’が摺動自在に嵌挿された案内孔19が形成されている。また、前記プランジャ37と弁本体20’の上部外周(凸状ストッパ部28外周)との間には、圧縮機の吸入圧力の冷媒が導入される吸入圧冷媒導入室23が形成されるとともに、その外周側に複数個の吸入圧冷媒導入口27が形成され、この吸入圧冷媒導入口27から吸入圧冷媒導入室23に導入された吸入圧力Psの冷媒は、プランジャ37の外周に形成された縦溝37a、37a、…及び中央部に穿設された連通孔37dや吸引子34に形成された連通孔39等を介して前記感圧室45に導入される。
前記弁本体20’の下部(冷媒出口26)には、前記弁棒15’を上方に付勢する円錐状の圧縮コイルばねからなる閉弁ばね48が配在されており、この閉弁ばね48の付勢力により、弁棒15’の上端部は、常時プランジャ37(の連通孔37d部分)に圧接するようにされている。
また、弁本体20’の上端部には、Oリング57を介して前記パイプ35の下端鍔状部35aが乗せられ、この鍔状部35aと前記コイル32との間には鍔状部56a付き短円筒状のパイプホルダ56が介装され、それらの鍔状部35a、56aが弁本体20’の上端外周かしめ部29により共締め固定されている。また、パイプホルダ56の上端部には、前記ハウジング60の穴付き底部61が圧入固定され、ハウジング60の上端部62は、前記コネクタ部31の鍔状部31c上にかしめ固定され、ハウジング60とコネクタ部31とコイル32との間にはOリング66が介装されている。なお、コネクタ部31の中央下部には、前記調節ねじ65の六角穴に嵌合せしめられる凸部31bが突設された凹部31aが形成されており、この凹部31a内に前記ステータ33及び調節ねじ65の上部が挿入されている。
このような構成とされた制御弁5においては、コイル32、ステータ33及び吸引子34からなるソレノイド部が通電励磁されると、吸引子34にプランジャ37が引き寄せられ、これに伴い、弁棒15’が閉弁ばね48の付勢力により上方(閉弁方向)に移動せしめられる。一方、圧縮機から吸入圧導入口27に導入された吸入圧力Psの冷媒は、導入室23からプランジャ37の外周に形成された縦溝37a、37a、…や吸引子39に形成された連通孔39等を介して前記感圧室45に導入され、ベローズ本体40(内部は真空圧)は感圧室45の圧力(吸入圧力Ps)に応じて伸縮変位(吸入圧力Psが高いと収縮、低いと伸張)し、該変位が作動棒14及びプランジャ37を介して弁棒15’に伝達され、それによって、弁開度(弁座22と弁体部15aとの間の実効通路断面積)が調整される。すなわち、弁開度は、コイル32、ステータ33及び吸引子34からなるソレノイド部によるプランジャ37の吸引力と、ベローズ本体40の付勢力と、開弁ばね47及び閉弁ばね48による付勢力と、によって決定され、その弁開度に応じて、吐出圧冷媒導入口25から弁室21に導入された吐出圧力Pdの冷媒の出口26側、つまりクランク室への導出量(絞り量)が調整され、これによって、クランク室内の圧力Pcが制御される。
特開平2002−303262号公報
前記した如くの従来の可変容量型圧縮機用制御弁5においては、次のような改善すべき課題があった。
すなわち、制御弁5においては、弁体部15aが弁口22を閉じているとき、弁室21の圧力は圧縮機の吐出圧力Pdとなり、吸入圧冷媒導入室23の冷媒の圧力(吸入圧力)より高くなるので、弁室21に導入された冷媒の一部は、弁棒15’と案内孔19の摺接面間を通って吸入圧冷媒導入室23に洩れる。この際、前記摺接面間に微小異物が侵入して詰まる等し、弁棒15’の摺動抵抗が増大して、弁棒15’が作動不良、例えば、プランジャ37が吸引子34に引き寄せられても、弁棒15’が閉弁ばね48によって上向き(閉方向)に付勢されているにも関わらず、上方に移動せず置き去りにされるような事態等が発生することがあり、この場合、弁開度が適切に調整されなくなる。かかる問題を引き起こす微小異物は、完全には取り除くことができないのが実状である。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、弁棒と案内孔の摺接面間に侵入する微小異物による弁棒の作動不良を生じ難くされた可変容量型圧縮機用制御弁を提供することにある。
前記の目的を達成すべく、本発明に係る可変容量型圧縮機用制御弁は、基本的には、弁体部を有する弁棒と、該弁棒が摺動自在に嵌挿された案内孔と前記弁体部が接離する弁口が設けられた弁室とを有し、前記弁口より上流側に圧縮機から吐出圧力の冷媒を導入するための吐出圧冷媒入口が設けられるとともに、前記弁口より下流側に前記圧縮機のクランク室に連通する冷媒出口が設けられた弁本体と、前記弁棒を弁口開閉方向に駆動するための電磁式アクチュエータと、前記圧縮機の吸入圧力に応動して前記弁棒を弁口開閉方向に駆動する感圧応動部材と、を備える。
そして、前記弁棒に小径部が設けられて前記案内孔との間に間隙空間が形成されるとともに、前記電磁式アクチュエータのプランジャと前記弁本体の上部外周との間に、前記吸入圧力の冷媒が導入される吸入圧冷媒導入室が形成され、前記間隙空間と前記吸入圧冷媒導入室とを連通する連通孔が形成されていることを特徴としている。
より具体的な好ましい態様では、弁体部を有する弁棒と、該弁棒が摺動自在に嵌挿された案内孔と前記弁体部が接離する弁口が設けられた弁室とを有し、前記弁口より上流側に圧縮機から吐出圧力の冷媒を導入するための吐出圧冷媒入口が設けられるとともに、前記弁口より下流側に前記圧縮機のクランク室に連通する冷媒出口が設けられた弁本体と、コイル、該コイルの内周側に配在された円筒状のステータ、該ステータに固定された吸引子、及び前記吸引子の下方に上下方向に摺動自在に配在されたプランジャ、を有する電磁式アクチュエータと、前記ステータの内周側で前記吸引子より上方に形成されて前記圧縮機から吸入圧が導入される感圧室と、該感圧室に配在された感圧応動部材と、該感圧応動部材と前記プランジャとの間に配在された作動棒と、を備え、前記吸引子に前記プランジャが引き寄せられると、それに伴って前記弁体部が閉弁方向に移動し、前記感圧応動部材により前記作動棒が下方に押動されると、それに伴って前記弁体部が開弁方向に移動するようにされ、前記弁棒に小径部が設けられて前記案内孔との間に間隙空間が形成されるとともに、前記プランジャと前記弁本体の上部外周との間に、前記吸入圧力の冷媒が導入される吸入圧冷媒導入室が形成され、前記間隙空間と前記吸入圧冷媒導入室とを連通する連通孔が形成される。
好ましい態様では、前記弁棒の長手方向中間部分に前記小径部が形成され、前記弁棒における前記小径部の上側部分と下側部分とが前記案内孔に摺接するようにされる。
他の好ましい態様では、前記弁棒における前記案内孔に摺接する部分の外周にリング状溝が形成される。
本発明に係る可変容量型圧縮機用制御弁は、弁棒に小径部が設けられて案内孔との間に間隙空間が形成されるので、案内孔に対する弁棒の摺接面の面積が小さくされ、このため、微小異物が弁棒と案内孔の摺接面間に詰まり難くなることに加えて、前記間隙空間と吸入圧冷媒導入室とを連通する連通孔が形成されるので、前記摺接面間に侵入する微小異物は、弁体部が弁口を閉じているとき、弁室に導入された吐出圧力の冷媒の一部と共に前記摺接面間、間隙空間、及び連通孔を通り抜けて吸入圧冷媒導入室へと排除される。このため、微小異物が弁棒と案内孔の摺接面間に詰まり難くなり、弁棒が作動不良、例えば、プランジャが吸引子に引き寄せられても、弁棒が上方に移動せず置き去りにされるような事態等を引き起こし難くなり、その結果、弁開度を常時適切に調整でき、信頼性が増す。
以下、本発明の可変容量型圧縮機用制御弁の実施形態を図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係る可変容量型圧縮機用制御弁の一実施形態を示す縦断面図である。図1に示される可変容量型圧縮機用制御弁1において、前述した図3に示される従来例の可変容量型圧縮機用制御弁5の各部に対応する部分には同一の符号を付して重複説明を省略し、以下においては、相違点を重点的に説明する。
図示の制御弁1は、断面十字形ないしT字形の弁体部15aを有する弁棒15と、弁体部15aが接離する弁座(弁口)22が設けられた弁室21を有し、この弁室21の外周部(弁座22より上流側)に圧縮機から吐出圧力Pdの冷媒を導入するための複数の吐出圧冷媒導入口25が設けられるとともに、弁座22の下方(下流側)に圧縮機のクランク室に連通する高圧冷媒供給口26が設けられた弁本体20と、電磁式アクチュエータ30と、を備える。
電磁式アクチュエータ30は、通電励磁用のコネクタ部31を有する電磁コイル32、該コイル32の内周側に配在された磁性金属材料からなる段付き円筒状のステータ33、該ステータ33の下端部内周に圧入固定された断面凹字状の吸引子34、この吸引子34の下方でガイドパイプ35の内周側に上下方向に摺動自在に配在されたプランジャ37、ステータ33の下端部外周にその上端部内周がろう付けにより連結固定された、プランジャ37ガイド用の非磁性金属材料からなる円筒形のガイドパイプ35、前記コイル32の外周を覆うように配在された段付き円筒状のハウジング60、及び、弁本体20の上端部とコイル32との間に配在された短円筒状のホルダ50、を備えている。
ホルダ50の内周には、前記パイプ35の下端部が内嵌されてろう付けにより連結固定され、また、ホルダ50の外周には、ハウジング60の下部小径部61が圧入されている。ハウジング60の上端部62は、前記コイル32の上端部付近にかしめ固定されている。ホルダ50の下部には、弁本体20の上部外周に外嵌される薄肉鍔付き円筒部50aが設けられ、この薄肉鍔付き円筒部50aをピールかしめ加工することにより弁本体20にホルダ50が固定されている。
また、前記ステータ33の上部には、六角穴付きの調節ねじ65が螺合せしめられ、ステータ33の内周側における前記調節ねじ65と吸引子34との間には、圧縮機の吸入圧力Psが導入される感圧室45が形成され、この感圧室45には感圧応動部材としての、ベローズ41、逆凸字状の上ストッパ42、逆凹字状の下ストッパ43、及び圧縮コイルばね44からなるベローズ本体40が配在され、さらに、ベローズ本体40と吸引子34との間には、ベローズ本体40を収縮させる方向(調節ねじ65側に圧縮する方向)に付勢する圧縮コイルばね46が配在されている。また、ベローズ本体40の下ストッパ43(の逆凹部)とプランジャ37(の凹部37c)との間には、前記吸引子34を貫通する段付きの作動棒14が配在され、さらに、吸引子34とプランジャ37(の凹部37b)との間には、プランジャ37を介して弁棒15を下方(開弁方向)に付勢する圧縮コイルばねからなる開弁ばね47が配在されている。
一方、前記弁本体20の上部中央には、プランジャ37の最下降位置を規制するための凸状ストッパ部28が突設され、この凸状ストッパ部28を含む弁室上方の中央部分には、前記弁棒15が摺動自在に嵌挿された案内孔19が形成されている。また、前記プランジャ37と弁本体20の上部外周(凸状ストッパ部28外周)との間には、圧縮機の吸入圧力の冷媒が導入される吸入圧冷媒導入室23が形成されるとともに、その外周側に複数個の吸入圧冷媒導入口27が形成され、この入口27から導入室23に導入された吸入圧力Psは、プランジャ37の外周に形成された縦溝37a、37a、…及び中央部に穿設された連通孔37dや吸引子34に形成された連通孔39等を介して前記感圧室45に導入される。
また、前記弁本体20の最下部に設けられた冷媒出口26内には、前記弁棒15を上方に付勢してその上端部をプランジャ37(の連通孔37d部分)に押し付ける円錐状の圧縮コイルばねからなる閉弁ばね48が配在されている。
そして、本実施形態の制御弁1においては、図1に加えて図2(部分拡大図)を参照すればよくわかるように、弁棒15の長手方向中間部分に小径部15bが形成されて、この小径部15bと案内孔19との間に間隙空間Sが形成されるとともに、この弁棒15における小径部15bの上側部分と下側部分とが案内孔19に摺接するようにされ、さらに、前記間隙空間Sと吸入圧冷媒導入室23とを連通する連通孔52が形成されている。また、弁棒15における小径部15bより下側の、案内孔19に摺接する部分の外周にリング状溝15c、15cが形成されている。
このような構成とされた制御弁1においては、コイル32、ステータ33及び吸引子34からなるソレノイド部が通電励磁されると、吸引子34にプランジャ37が引き寄せられ、これに伴い、弁棒15が閉弁ばね48の付勢力により上方(閉弁方向)に移動せしめられる。一方、圧縮機から吸入圧導入口27に導入された吸入圧力Psの冷媒は、導入室23からプランジャ37の外周に形成された縦溝37a、37a、…や吸引子39に形成された連通孔39等を介して前記感圧室45に導入され、ベローズ本体40(内部は真空圧)は感圧室45の圧力(吸入圧力Ps)に応じて伸縮変位(吸入圧力Psが高いと収縮、低いと伸張)し、該変位が作動棒14及びプランジャ37を介して弁棒15に伝達され、それによって、弁開度(弁座22と弁体部15aとの間の実効通路断面積)が調整される。すなわち、弁開度は、コイル32、ステータ33及び吸引子34からなるソレノイド部によるプランジャ37の吸引力と、ベローズ本体40の付勢力と、開弁ばね47及び閉弁ばね48による付勢力と、によって決定され、その弁開度に応じて、吐出圧冷媒導入口25から弁室21に導入された吐出圧力Pdの冷媒出口26側、つまりクランク室への導出量(絞り量)が調整され、これによって、クランク室内の圧力Pcが制御される。
そして、本実施形態の可変容量型圧縮機用制御弁1では、弁棒15に小径部15bが設けられて案内孔19との間に間隙空間Sが形成されるので、案内孔19に対する弁棒15の摺接面の面積が小さくされ、このため、微小異物が弁棒15と案内孔19の摺接面間に詰まり難くなることに加えて、前記間隙空間Sと吸入圧冷媒導入室23とを連通する連通孔52が形成されるので、前記摺接面間に侵入する微小異物は、弁体部15aが弁口22を閉じているとき、弁室21に導入された吐出圧力の冷媒の一部と共に前記弁棒15と案内孔19の摺接面間、間隙空間S、及び連通孔52を通り抜けて吸入圧冷媒導入室23へと排除される。このため、弁棒16にリング状溝15cを形成したことと相俟って、微小異物が弁棒15と案内孔19の摺接面間に詰まり難くなり、弁棒15が作動不良、例えば、プランジャ37が吸引子34に引き寄せられても、弁棒15が上方に移動せず置き去りにされるような事態等を引き起こし難くなり、その結果、弁開度を常時適切に調整でき、信頼性が増す。
本発明に係る可変容量型圧縮機用制御弁の一実施形態を示す縦断面図。 図1に示される制御弁の要部の拡大縦断面図。 従来の可変容量型圧縮機用制御弁の一例を示す縦断面図。
符号の説明
1 可変容量型圧縮機用制御弁
14 作動棒
15 弁棒
15a 弁体部
15b 小径部
15c リング状溝
19 案内孔
20 弁本体
21 弁室
22 弁口
23 吸入圧冷媒導入室
25 吐出圧冷媒導入口
26 冷媒出口
27 吸入圧冷媒導入口
30 電磁式アクチュエータ
32 コイル
33 ステータ
34 吸引子
35 パイプ
37 プランジャ
40 ベローズ本体
45 感圧室
47 開弁ばね
48 閉弁ばね
52 連通孔

Claims (4)

  1. 弁体部を有する弁棒と、該弁棒が摺動自在に嵌挿された案内孔と前記弁体部が接離する弁口が設けられた弁室とを有し、前記弁口より上流側に圧縮機から吐出圧力の冷媒を導入するための吐出圧冷媒入口が設けられるとともに、前記弁口より下流側に前記圧縮機のクランク室に連通する冷媒出口が設けられた弁本体と、前記弁棒を弁口開閉方向に駆動するための電磁式アクチュエータと、前記圧縮機の吸入圧力に応動して前記弁棒を弁口開閉方向に駆動する感圧応動部材と、を備え、前記弁棒に小径部が設けられて前記案内孔との間に間隙空間が形成されるとともに、前記電磁式アクチュエータのプランジャと前記弁本体の上部外周との間に、前記吸入圧力の冷媒が導入される吸入圧冷媒導入室が形成され、前記間隙空間と前記吸入圧冷媒導入室とを連通する連通孔が形成されていることを特徴とする可変容量型圧縮機用制御弁。
  2. 弁体部を有する弁棒と、該弁棒が摺動自在に嵌挿された案内孔と前記弁体部が接離する弁口が設けられた弁室とを有し、前記弁口より上流側に圧縮機から吐出圧力の冷媒を導入するための吐出圧冷媒入口が設けられるとともに、前記弁口より下流側に前記圧縮機のクランク室に連通する冷媒出口が設けられた弁本体と、コイル、該コイルの内周側に配在された円筒状のステータ、該ステータに固定された吸引子、及び前記吸引子の下方に上下方向に摺動自在に配在されたプランジャ、を有する電磁式アクチュエータと、前記ステータの内周側で前記吸引子より上方に形成されて前記圧縮機から吸入圧が導入される感圧室と、該感圧室に配在された感圧応動部材と、該感圧応動部材と前記プランジャとの間に配在された作動棒と、を備え、前記吸引子に前記プランジャが引き寄せられると、それに伴って前記弁体部が閉弁方向に移動し、前記感圧応動部材により前記作動棒が下方に押動されると、それに伴って前記弁体部が開弁方向に移動するようにされた可変容量型圧縮機用制御弁であって、前記弁棒に小径部が設けられて前記案内孔との間に間隙空間が形成されるとともに、前記プランジャと前記弁本体の上部外周との間に、前記吸入圧力の冷媒が導入される吸入圧冷媒導入室が形成され、前記間隙空間と前記吸入圧冷媒導入室とを連通する連通孔が形成されていることを特徴とする可変容量型圧縮機用制御弁。
  3. 前記弁棒の長手方向中間部分に前記小径部が形成され、前記弁棒における前記小径部の上側部分と下側部分とが前記案内孔に摺接するようにされていることを特徴とする請求項1又は2に記載の可変容量型圧縮機用制御弁。
  4. 前記弁棒における前記案内孔に摺接する部分の外周にリング状溝が形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の可変容量型圧縮機用制御弁。
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WO2020110427A1 (ja) * 2018-11-28 2020-06-04 株式会社不二工機 可変容量型圧縮機用制御弁

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WO2020110427A1 (ja) * 2018-11-28 2020-06-04 株式会社不二工機 可変容量型圧縮機用制御弁

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